100:◆vLyL7y0Zk. 2014/02/04(火) 00:31:53.74 ID:IeCdttmQ0
前回:【艦これ】提督「よろしく頼む」【1】
提督「よろしく頼む」シリーズ
鎮守府 提督の部屋 朝 執務中
提督「ふぁ~」
金剛「今日は随分眠そうですネ提督」
提督「ん、ああ失礼。ちょっと色々あってな」
金剛「そうデスか。ハイ、コーヒーデス」コト
提督「すまんな。いやぁ体にしみる」ゴクリ
金剛「今日の朝長門の部屋からでてきた事と関係あるんデスか?」
提督「ブッ、ケホッケホッ。……み、見てたのか」
金剛「艦娘の索敵能力を舐めない方がいいデース」
提督「ハハ、トイレにいってこようかな」スタッ
金剛「何してたんデスか」ガシッ
提督「お前には関係ない」
金剛「ナニしてたんデスか」
提督「ちょっと発音を変えるな。やましい事はしてない。離してくれ」
金剛「離しませン」ジー
提督「……」ジー
金剛「……」ジー
提督「……分かった。俺の負けだ」
金剛「さぁ話してくだサイ」
提督「実はな……」
101: 2014/02/04(火) 00:34:28.97 ID:IeCdttmQ0
~~説明後
金剛「一緒に寝た上、腕枕デスか」ピシピシ
提督「お、おい。持ってるカップにヒビがはいってるぞ」
金剛「おかしいと思ったんデス。長門が随分機嫌良くニコニコしてるもんだから」パリーン
提督「良い事でもあったんじゃないか。鉄のカップってそんな簡単に割れるんだな」
金剛「……」ズカズカドシン
提督「なんだ急にソファに座って」
金剛「ココ」
提督「え?」
金剛「いいからココきてくだサイ!」
提督「ああ、横に座りゃいいのか」
金剛「そのまま横に倒れてくだサイ」
提督「え?」
金剛「いいから!」
提督「あ、ああ」
金剛「ハイ、OKデス♪」
提督「なんだこれは」
金剛「膝枕です」
提督「それは分かるが……」
金剛「あんまり寝てないんですよネ?」
提督「ああまったくな」
金剛「じゃあ寝てくだサイ」
提督「いやしかし仕事が……」
金剛「私が後で手伝いますから!今はゆっくり休んでください!」
提督「しかしなぁ…」
金剛「私は今提督の秘書艦です。提督の体調管理も仕事の内デス」
提督「…うん。そうだな」
金剛「時間になったら起こしますし、
今日の事務作業もそこまで多くない事は把握してますカラ。
安心して寝てください」
提督「分かった。……あのさ」
金剛「?」
提督「膝枕って柔らかくていい匂いがするな」
金剛「い、いいから黙って寝てくだサイ!///」
金剛「一緒に寝た上、腕枕デスか」ピシピシ
提督「お、おい。持ってるカップにヒビがはいってるぞ」
金剛「おかしいと思ったんデス。長門が随分機嫌良くニコニコしてるもんだから」パリーン
提督「良い事でもあったんじゃないか。鉄のカップってそんな簡単に割れるんだな」
金剛「……」ズカズカドシン
提督「なんだ急にソファに座って」
金剛「ココ」
提督「え?」
金剛「いいからココきてくだサイ!」
提督「ああ、横に座りゃいいのか」
金剛「そのまま横に倒れてくだサイ」
提督「え?」
金剛「いいから!」
提督「あ、ああ」
金剛「ハイ、OKデス♪」
提督「なんだこれは」
金剛「膝枕です」
提督「それは分かるが……」
金剛「あんまり寝てないんですよネ?」
提督「ああまったくな」
金剛「じゃあ寝てくだサイ」
提督「いやしかし仕事が……」
金剛「私が後で手伝いますから!今はゆっくり休んでください!」
提督「しかしなぁ…」
金剛「私は今提督の秘書艦です。提督の体調管理も仕事の内デス」
提督「…うん。そうだな」
金剛「時間になったら起こしますし、
今日の事務作業もそこまで多くない事は把握してますカラ。
安心して寝てください」
提督「分かった。……あのさ」
金剛「?」
提督「膝枕って柔らかくていい匂いがするな」
金剛「い、いいから黙って寝てくだサイ!///」
102: 2014/02/04(火) 00:35:04.38 ID:IeCdttmQ0
----数分後
提督「……」スピー
金剛「(すごく疲れてたんですネ。ぐっすり寝てまス)」
金剛「(……最初は怖くて真面目で堅い人なんてみんなの印象は良くなかったけど)」クスッ
金剛「(短い時間であっという間に溶け込んでみんなの信頼を得て……)
金剛「(本当に不思議な人ですネ)」ナデナデ
金剛「(……不思議なのは私もですよネ…)」
金剛「(なんでこんなムキになって……)」
金剛「(あげくに膝枕なんテ///)」カーッ
金剛「(……いえ、本当は気づいてまス)」
金剛「(きっと一番最初にあの笑顔を見た時から惹かれてたのかもしれませン)」
金剛「(でも私は軍人、提督も。この思いは胸にしまっているのが一番デス)」
金剛「(だから今だけでも……)」ナデナデ
提督「ン……」
金剛「好きですよ、提督」ボソッ
提督「……」スピー
金剛「(すごく疲れてたんですネ。ぐっすり寝てまス)」
金剛「(……最初は怖くて真面目で堅い人なんてみんなの印象は良くなかったけど)」クスッ
金剛「(短い時間であっという間に溶け込んでみんなの信頼を得て……)
金剛「(本当に不思議な人ですネ)」ナデナデ
金剛「(……不思議なのは私もですよネ…)」
金剛「(なんでこんなムキになって……)」
金剛「(あげくに膝枕なんテ///)」カーッ
金剛「(……いえ、本当は気づいてまス)」
金剛「(きっと一番最初にあの笑顔を見た時から惹かれてたのかもしれませン)」
金剛「(でも私は軍人、提督も。この思いは胸にしまっているのが一番デス)」
金剛「(だから今だけでも……)」ナデナデ
提督「ン……」
金剛「好きですよ、提督」ボソッ
103: 2014/02/04(火) 00:37:52.90 ID:IeCdttmQ0
---数時間後
金剛「起きてくだサーイ提督!」
提督「…ん、あぁ時間か……」ムクッ
金剛「もう、涎垂れてますヨ」フキフキ
提督「すまん。なんかすっかりお母さんみたいだな」
金剛「ええホントですネ。世話のかかる息子がいて大変デース」
提督「そうか」クスッ
金剛「ハイ」クスッ
提督「よし、しっかり寝れたし訓練の準備をする。金剛も一度部屋に戻れ」
金剛「分かりましタ。あとで会いまショウ」ガチャ
提督「あ、金剛」
金剛「ハイ?」
提督「ありがとうな」ニコッ
金剛「……ッ!///」バタン
110: 2014/02/04(火) 15:08:20.86 ID:Pk3bVxm50
鎮守府周辺海域 母艦 甲板
提督「おはよう」
艦娘「「おはようございます」」
提督「今日は予告してた通り、海上での訓練を行う」
長門「良い天気だな。訓練日和だ」ニコニコ
龍驤「なんや長門。めっちゃ機嫌がええな」
長門「目覚めがいいとテンションが上がるものだ」
金剛「……」ムスー
提督「ピクニックじゃないんだ。気は引き締めろよ」
提督「おはよう」
艦娘「「おはようございます」」
提督「今日は予告してた通り、海上での訓練を行う」
長門「良い天気だな。訓練日和だ」ニコニコ
龍驤「なんや長門。めっちゃ機嫌がええな」
長門「目覚めがいいとテンションが上がるものだ」
金剛「……」ムスー
提督「ピクニックじゃないんだ。気は引き締めろよ」
111: 2014/02/04(火) 15:09:59.17 ID:Pk3bVxm50
提督「んで訓練の内容だが、基本的な陣形【単縦陣】による連携を確認し、各自の動き査定するものとする」
提督「今日の評価次第では今後の作戦での役割を変更するので、皆心して訓練に挑んでもらいたい」
提督「まず陣形の説明をする前に基本的な事について、確認したいと思う」
提督「基本的に編成は、ここにいる艦娘6艦、そして俺と妖精さんが乗艦している母艦の計7艦での、出撃を想定している。
お前ら艦娘は、母艦の護衛及び敵艦の撃破に努めてもらう事になる」
提督「言わなくても分かっているとは思うが、俺達が今乗っているのが母艦だ」
長門「中々に高性能と聞いている」
電「とっても大きいのです」
112: 2014/02/04(火) 15:12:13.59 ID:Pk3bVxm50
提督「ああ、お前らの様な艦娘がまだ対して浸透していなかった時は、
こんな感じの戦艦を主力として戦っていた。徐々に艦娘での戦闘へとシフトする際、
旧艦は徐々に使用されなくなった」
提督「だが、艦娘を運用していく上で俺の様な司令官や妖精さん達の存在が必要不可欠だ。
その為に旧艦は妖精さんの手により改造され、こんな風に母艦となって活用されている事があるのだ」
龍驤「妖精はホンマに天才でなんでもできるんやな」
妖精A[ピ口リ口リリーン」
妖精B「ああ今日もお尻がボンバーパワフル」
妖精C「寝るか出すか、問題はそれである」
龍驤「……やっぱそうでもないんかな」
提督「妖精さんの言葉はあってないようなものだ。
あんまり気にするな」
妖精A「提督って偉そうにウルせーな」
妖精B「提督って口くせーな」
妖精C「提督って一番なりたい職業だよな」
提督「……気にするな…」ピキピキ
艦娘達「「すごい気にしてる……」」
113: 2014/02/04(火) 15:14:16.42 ID:Pk3bVxm50
提督「ああ、お前らの様な艦娘がまだ対して浸透していなかった時は、
こんな感じの戦艦を主力として戦っていた。徐々に艦娘での戦闘へとシフトする際、
旧艦は徐々に使用されなくなった」
提督「だが、艦娘を運用していく上で俺の様な司令官や妖精さん達の存在が必要不可欠だ。
その為に旧艦は妖精さんの手により改造され、こんな風に母艦となって活用されている事があるのだ」
龍驤「妖精はホンマに天才でなんでもできるんやな」
妖精A[ピ口リ口リリーン」
妖精B「ああ今日もお尻がボンバーパワフル」
妖精C「寝るか出すか、問題はそれである」
龍驤「……やっぱそうでもないんかな」
提督「妖精さんの言葉はあってないようなものだ。
あんまり気にするな」
妖精A「提督って偉そうにウルせーな」
妖精B「提督って口くせーな」
妖精C「提督って一番なりたくない職業だよな」
提督「……気にするな…」ピクッピクッ
艦娘達「「すごい気にしてる……」」
114: 2014/02/04(火) 15:16:17.42 ID:Pk3bVxm50
提督「基本のおさらいはこれで終わりだ。今からお前らに
単縦陣の陣形を組んでもらい、動きを指示する。とりあえず、海上に降りてくれ」
艦娘達「「はーい」」
妖精さん達「「はーい」」
提督「いや、妖精さんはここいてね……」
115: 2014/02/04(火) 15:17:57.85 ID:Pk3bVxm50
~~数時間後
提督「電!なんだ今の動きは!遅いぞ!」
電「ご、ごめんなさいなのです」
提督「龍驤!艦載機発進の準備を怠るなといったろ!」
龍驤「う、動きはようて難しいんや」
提督「不知火!前へですぎるなといってるだろ!長門や金剛の射線上に入るな!」
不知火「し、不知火に落ち度は……」
金剛「……厳しいですネ、提督」
長門「ああ、しかしどれも的確な事をいっている。
大したものだ。まるで動きが全部頭にはいってるかのようだな」
愛宕「あたし達はあまり注意されないわねぇ~」
提督「おい、そこの三人。あいつら程ではないがお前らも修正すべき点は山ほどある。
こっちが終わったらお前らも厳しくいくぞ」
愛宕「……が、ガンバリマース」
116: 2014/02/04(火) 15:19:56.05 ID:Pk3bVxm50
~~母艦 甲板 訓練後
艦娘達「」グッタリ
提督「今日はこれぐらいにしとくか」
電「つ、疲れたのです…」ボロッ
龍驤「あかん、動けへん」ボロッ
不知火「…み、みなさん…だらしないですね…不知火はこれくらいよ、余裕です…」ボロッ
長門「不知火……その姿でいっても説得力がないぞ……」ボロッ
愛宕「…こ、こんなに疲れたのひさしぶりだわ…」ボロッ
金剛「デース……」ボロッ
提督「情けないな…。沖ノ島海域攻略に必要な半分の運動量で想定した訓練だぞ。
これで音をあげていたらいつまでたっても攻略不可能だな」
艦娘達「「(半分……)」」ガーン
117: 2014/02/04(火) 15:20:35.37 ID:Pk3bVxm50
提督「……まぁ、久しぶりの激しい運動だし仕方ないか。
……妖精さん!例のものをもってきてくれ」
妖精達「「アイアイサー」」
金剛「例のモノ……?」
提督「ああ、中々手に入らない代物だ」
妖精A[もって」
妖精B「まいり」
妖精C「ました」
提督「ありがとう。さぁみんな食え。【妖精印の間宮特製 スーパーアイス】だ」
118: 2014/02/04(火) 15:22:41.43 ID:Pk3bVxm50
艦娘達「「!?」」
提督「あの有名な老舗店間宮の限定アイスだ。
このアイスは妖精さんと間宮のオーナーが共同開発したというアイス。
完全予約制で1年先まで予約が埋まっているくらい人気だ。
ちなみにいうと間宮のオーナーは艦娘でもあり、妖精が見えるんだ」
金剛「て、提督。ご用意してくれたのは山々デスが……」
長門「うむ……疲れすぎて喉を通らなそうだ」
電「なのです……」
提督「なんだ情けないな。龍驤、食べるか?」
龍驤「ウチか……アイス好きやし、甘い物は疲労に効くっていうし…
一つもろたろ…」
119: 2014/02/04(火) 15:25:25.60 ID:Pk3bVxm50
提督「待ってろ……よし…ほら、口あけろ」
龍驤「え?」
提督「ほら疲れてるんだろ、あーん」
龍驤「ええ!なんや急に……///」
提督「いらんのか?」
龍驤「え、あ……い、いるわ!食べるわ!食べたる!///」
提督「あーん」
龍驤「アーン///」パク
不知火「な、なんです……か、この二人」
長門「疲れすぎてつっこむ気すらおきんな……」
金剛「提督ってたまに恥ずかしい事を平気な顔でしマス……」
愛宕「ほ、ほんとよね~……」
電「余計に疲れたのです…」
120: 2014/02/04(火) 15:29:00.72 ID:Pk3bVxm50
龍驤「……」モグモグ
龍驤「……う、うまい、めっちゃうまい!なんて上品で繊細な味なんや
そこらへんのアイスとは違う!口で感じるアイス自体のきめ細やかさ。
口に広がるバニラの香りが体をつきぬけていくでーーーー!!!!」
」ギャーン
電「な、なんか変なキャラになったのです……」
提督「旨いにきまってるさ。んで、どうだ身体の方は」
龍驤「ん?身体……なんやさっきまでクタクタだったのに!疲れが吹っ飛んでるで!!」
提督「ああ、実はこのアイス、艦娘達が食べると疲労を除去する作用があるんだ。
さっきも言った通り、間宮さんが妖精さんと試行錯誤して作ったもので効果は折り紙つきだ」
長門「まさかアイス如きでそんな……一つもらおうか」
金剛「私も食べマス……」
不知火「そこまでいうなら不知火にもください……」
提督「うむ、みんな一つずつだぞ。味わって食べろよ」
121: 2014/02/04(火) 15:31:40.68 ID:Pk3bVxm50
~数分後~
艦娘達「「元気100倍だーーーー!!」」
提督「うぉっ!ビックリさせるな」ビクッ
長門「すごいな。泥に浸かっていた様な身体が……」
金剛「身体が軽いデーーーース!」ジャキーン
愛宕「うふふ、味も素晴らしかったわ」ジュルリ
電「もっと食べたいのです!」ガルーン
龍驤「ほんまやで。いくらでも食べれそうやわ」
不知火「虜になりそうです」
提督「元気になったか。用意して良かったよ。さぁ今日の訓練はこれで終わりだ。
各自武装解除後、日報を提出してから休養に努めろ。解散」
艦娘達「「エヘヘ、アイス……」」
提督「……(あのアイス、中毒性があるようだな)」
128: 2014/02/05(水) 16:07:00.43 ID:9/CkQO9j0
鎮守府 食堂 夕食
長門「腹がへったな」
愛宕「今日はいっぱい動いたものね~」
電「当番は誰なのです?」
金剛「なんと今日は提督が料理当番デース!」
龍驤「なんやて!」
不知火「司令が料理ですか。不安ですね」
電「そんな事ないのです。この前一緒に作った時はとても手際よくてびっくりしたのです」
龍驤「あの仏頂面がエプロンして料理とかなんか笑えるわ」
129: 2014/02/05(水) 16:08:45.59 ID:9/CkQO9j0
提督「仏頂面で悪かったな」
龍驤「ゲ」
提督「今日はお前らが訓練だったからな。特別に俺が担当したんだよ。
今出来たから運ぶの手伝え。龍驤だけでいい」
龍驤「ウチだけ?!なんでや!」
不知火「さっさと運んでください」
長門「転んだりして台無しにするなよ」
金剛「自業自得ってやつですネ」
愛宕「龍驤ちゃんいってらっしゃい♪」
龍驤「そんな~、電は手伝ってくれるやろ?」
電「口は災いの元なのです」
龍驤「電まで……トホホ」
130: 2014/02/05(水) 16:09:11.42 ID:9/CkQO9j0
10分後
ズラーン
長門「おおこれは」
金剛「イタリア料理デスか」
不知火「パスタ、ピザ、リゾット……中々手間のかかる物もありますね」
電「見た目もなんか豪華なのです」
提督「学生の頃イタリア料理店で働いてた頃があってな。
それから結構料理をする様になったんだよ」
龍驤「さぁ頑張って運んだんや!みんな味わって食べたってくれ!」
長門「運んだだけでなぜ偉そうなんだ」
提督「ほら、冷めない内に食おう。いただきます」
艦娘達「「いただきます」」
131: 2014/02/05(水) 16:10:00.09 ID:9/CkQO9j0
長門「ほう…これは」モグモグ
電「とっても美味しいのです!」モグモク
不知火「驚きですね。かなり本格的な味がします」モグモク
金剛「さすが、提督!料理ができちゃうなんて素敵デス!」
龍驤「くーーー、悔しいけどめっちゃうまいわーーーーー!」モグモク
愛宕「確かにこれだけ作れると女性として嫉妬するわねぇ」モグモグ
提督「それほどでもないさ。上にたつ者としてしっかりやっただけだ」ニマニマ
艦娘「「(めっちゃ嬉しそう)」」
133: 2014/02/05(水) 16:11:04.49 ID:9/CkQO9j0
不知火「まぁ私の作る料理の方が美味しいですが」
提督「ん……なんかいったか不知火」
不知火「ええ、私の方が料理の腕前は上だといいました」
提督「ほう、聞き捨てならんな」
龍驤「なんであいつ喧嘩売るような事いってるんや」ヒソヒソ
長門「不知火は昨日、結構喜んで料理してたからな。
なんかプライドがあるんじゃないか」ヒソヒソ
金剛「波乱の予感が……・」ヒソヒソ
愛宕「めんどくさい事にならない内に食べて戻りましょ~」ヒソヒソ
電「なのです」ヒソヒソ
提督「なぁそこの5人」ゴゴゴ
5人「」ビクッ
不知火「ちょっと聞きたい事があるんですが」ゴゴゴ
提督不知火「「どっちの料理の方が美味しかった?」」
5人「「」」タラーン
134: 2014/02/05(水) 16:12:59.58 ID:9/CkQO9j0
長門「み、味覚は人ぞれぞれだ。
好みがあるのだからそんな勝負する様な真似は」
不知火「そうですか。では提督の料理の方が美味しかったのですか?」ズイッ
長門「(ち、近い)あ、いや……私は和食のが好きだし不知火のが……」
不知火「だ、そうですよ司令?」ドヤァ
提督「おいおい一人の意見だけじゃ参考にならんだろう。もう一人聞いてみようじゃないか」ピキピキ
提督「金剛」
金剛「ハイィッ!ビクッ
提督「金剛はどっちのが好きなんだ?正直に言っていいんだぞ」ニコッ
金剛「(笑顔が逆に怖いデス)ワ、私は外国に居ましたしもちろん提督の方が好みでシタ」
提督「っていっているぞ不知火」
不知火「そうですか」ギロリ
提督「そうなんだよ」ジロリ
バチバチ
5人「「(不毛な争いが……)」」
135: 2014/02/05(水) 16:14:13.90 ID:9/CkQO9j0
愛宕「みんな、今の内に逃げましょう?」スクッ
長門「そうだな。面倒事はごめんだ」スクッ
金剛「ですネ。さっさとお風呂はいって寝まス」スクッ
龍驤「は~余計に疲れたわ、しんどー」スクッ
電「あ、そいえば明日は休みだし、みんなでお出かけしませんか?」スクッ
オ、イイナ
ウフフ、フクヲカイニイキタイワ
アタラシイティーカップホシイデース
ウチハアイスメグリシタイナー
ナノデス
提督「……」
不知火「……」
バチバチ
136: 2014/02/05(水) 16:16:13.08 ID:9/CkQO9j0
-----次の日 鎮守府 食堂 朝
チュン チュン
龍驤「みんなおっはよーさん」
長門「おはよう」
電「おはようなのです」
愛宕「ウフフ、おはよう」
金剛「おはようございマース」
愛宕「結局あの二人はどうなったのかしら?」
長門「そいえば不知火の姿がないな」
龍驤「まぁええやん。さっさと飯食ってでかける準備せなー」
電「なのです♪…ん、床になんか倒れてるのです」
137: 2014/02/05(水) 16:17:06.52 ID:9/CkQO9j0
妖精A「もう食べれん……」
妖精B「マンプク以上のマンプク」
妖精C「これは何かがでてしまいそうだ」
龍驤「妖精やないか!」
愛宕「どうしたのかしら。すごいお腹がふくれてるようだけど」
長門「ん、……調理場に不知火と提督がいるぞ」
提督「これで50勝50敗か……・」
不知火「なかなかやりますね……」
138: 2014/02/05(水) 16:18:14.44 ID:9/CkQO9j0
金剛「て、提督」
提督「ん?みんなか。おはよう」
金剛「おはようございます。そこで何をしているんデスか?」
提督「ああ、料理対決さ。作った料理を妖精さんに試食してもらい
どっちがうまいかで不知火と勝負していた」
不知火「結局妖精が倒れ勝負はつきませんでしたが……」
長門「(こいつら、寝ずにそんな事してたのか)」
金剛「(えぇー……)」ドンビキ
139: 2014/02/05(水) 16:21:55.93 ID:9/CkQO9j0
提督「だが、勝負なんてどうでもよくなった。
料理を愛しここまで戦える相手が俺の艦隊にいる事を誇りに思うよ不知火」
不知火「ええ、不知火も司令と同じ気持ちです」
ガシィッ
龍驤「(急に握手しおったで)」
金剛「(河原で喧嘩した後仲良くなる感じに似てますネ……)」
愛宕「(なんていうかこの二人……)」
電「((似たもの同士なのです……)」
龍驤「朝から変な気分にさせんといてぇな……。
まぁええわ。さっさと朝食くうたろー……ん?」
愛宕「あら、食パンがないわね~」
電「ご飯もないのです」
長門「あんなに買っといた食材がほとんどないぞ」
金剛「もしかして……」
140: 2014/02/05(水) 16:22:42.73 ID:9/CkQO9j0
提督「……さ、さて眠くなってきたしちょっと仮眠してくる。じゃあな」
長門「待て」ガシ
不知火「し、不知火も今日はやらなければいけない事があるので一旦もど」
龍驤「待てやコラ」ガシ
金剛「ちょっとそこに正座してくだサイ」
提督不知火「「ハイ……」」
金剛「……」ジー
提督不知火「「あの……」」
金剛「全部使ったんデスか?」
提督不知火「「ハイ……」」
5人「「何か言う事は?」」
提督不知火「「ごめんなさい」」
144: 2014/02/05(水) 16:55:09.26 ID:9/CkQO9j0
ごめんなさい!あげちゃいました!失礼しました・・・・。
150: 2014/02/06(木) 13:04:31.77 ID:pvGSKgXb0
鎮守府 提督の部屋
提督「ショッピングモールに出かける?」
金剛「ハイ!みんなでワイワイ買い物でもしようかと思ってマス」
提督「まぁ今日はオフだし問題はないが。ただ軍人としての意識を忘れるなよ。
何かあった時はすぐ連絡とれるように携帯はもっていてくれ」
金剛「もちろんOkデース!てわけで提督も早く準備してくださいネ」
提督「え?俺は行かないぞ。お前らだけで楽しんで来い」
金剛「ノンノン!みんなで行くって決めたんデース!提督も来てくれないと困りマース」
提督「あのな。俺は鎮守府の責任者だぞ。誰もいなくなったらもしもの時困るだろ」
151: 2014/02/06(木) 13:06:03.69 ID:pvGSKgXb0
長門「その事に関しては問題ない!」バターン
提督「な、長門。入ってくる時はノックしろ!あとドアは優しく開けろ!」
長門「堅い事をいうな。今の話だがこいつらに鎮守府を任せれば良い」
妖精A「ナガトサマ」
妖精B「ワタクシタチニ」
妖精C「オマカセアレ」
提督「……長門、妖精さん達になんかしたのか」
長門「何も危害は加えていないさ。
妖精達が自分達から進んで協力したいと言っているのだ。なぁ、妖精」
妖精A「ソウデス」
妖精B「チンジュフノコトハマカセテクダサイ」
妖精C「ナガトサマコワイ」
提督「おい。さっきから片言なのもあれだし、妖精Cさんが本音漏らしてるぞ」
152: 2014/02/06(木) 13:08:12.50 ID:pvGSKgXb0
長門「グダグダ言わず付いてこい。
そこまで遠い場所に行く訳じゃないから何かあればすぐ戻れる」
提督「し、しかし…」
金剛「どっかの誰かさんが食材全部使ったりしましたよネー」
提督「ぐ……」
長門「いやぁ久しぶりにみんなで出かけるし、
ハメはずして軍人らしからぬ行動をしてしまうかもな~?
誰かしっかりフォローしてくれる奴がいないかなー?」
提督「ぐぐ……」
妖精A「チンジュフハマカセロ」
妖精B「ナニカアッタラレンラクスル」
妖精C「ナガトコワイ」
153: 2014/02/06(木) 13:09:10.18 ID:pvGSKgXb0
提督「わーかった!分かったよ!行けばいいんだろ!行けば!」
長門「そうこなくてはな」
金剛「さっすが提督!いい男ネー!」
提督「だが何か少しでも異変があれば俺は鎮守府に戻るからな。
あと俺が行くからには軍人らしく規律正しくしっかりとだな」グチグチ
金剛「ハイハイ。分かりました。では準備してきますので提督も遅れないようにしてくださいネ」バタン
長門「失礼する」バタン
提督「お、おい話はまだ……まったく……」
提督「ハァ……なんか最近俺の威厳が損なわれているような気がするんだが……」
妖精達「「ドンマイ」」
提督「……」ズシーン
154: 2014/02/06(木) 13:12:39.68 ID:pvGSKgXb0
鎮守府 本館 玄関外
電「いい天気なのです」
愛宕「うふふ、お出かけ日和で良かったわね~」
不知火「なんで不知火まで……」
龍驤「朝の罰やと諦めるんや」
長門「そろそろ出発時間だな」
金剛「あとは提督だけですネ」
電「司令官さんは来てくれないかと思ってたのです」
愛宕「そういえば提督の性格上、
鎮守府にいなきゃ駄目だーなんていいそうだけど……どうやって説得したのかしら」
長門「まぁ色々と…な」
金剛「ふふ、色々ですネ。……あ、提督が来たみたいですね」
提督「すまん、遅くなった」ガチャ
155: 2014/02/06(木) 13:14:26.48 ID:pvGSKgXb0
艦娘達「「……え?」」
提督「なんだみんな固まって」キラーン
長門「どうしたんだ提督!見た目というか雰囲気というか……///」
電「イケメンさんなのです///」
金剛「いつもと違ってオールバックじゃないんですね。
帽子外して前髪おろすと雰囲気が随分違うんデスね///」
龍驤「自分そんなオシャレだったんか!///」
愛宕「なんかモデルみたいねぇ///」
不知火「不知火は別に普通だと思いますけど///」
156: 2014/02/06(木) 13:15:07.79 ID:pvGSKgXb0
提督「ん、ああ。せっかく出かけるというからそれなりの格好してきたんだが。
変だったか?」
艦娘達「「全然Okです!」」グワッ
提督「お、おう。そうか」ビクッ
157: 2014/02/06(木) 13:18:38.83 ID:pvGSKgXb0
提督「……しかし、あれだな」キョロキョロ
金剛「ハイ?」
提督「いつも戦闘服か寝間着しか見ないから皆の私服姿が新鮮だよ」
金剛「ははーん?あまりにも可愛くて欲情しちゃいマスかー?」
提督「欲情とまではいわんがな。とても魅力的に見えるよ。
……金剛は白のワンピースか。お前の綺麗なロングヘアーが良く映えて似合っているな」ニコッ
金剛「……え…ア、アリガトゴザ……イマス……///」カァー
提督「長門は、デニムのミニスカと上には黒のセーターか。
足が長く背が高いからモデルの様で美しいな」ニコッ
長門「きゅ、急に何を言うんだバカめ!///」カァー
提督「愛宕は薄いブル-のロングスカートに白のシャツか。青のバッグもセンスが良い。
包容力のある愛宕にぴったりな落ち着いた服装だ」ニコッ
愛宕「ウフフ、お世辞いってもなにもでないわよ~///」カァー
提督「龍驤はボーイッシュに赤茶の短パンと上にはパーカーか。
健康的でなんか少し工口すを感じる」ニコッ
龍驤「工口……セクハラや!!///」カァー
提督「電は白のセーターと黒のキュロットスカートか。
普段から妹の様に愛らしい電の可愛さが更に増しているな」
電「はわわっ!恥ずかしいのです///」カァー
提督「不知火……俺はお前がちゃんと女の子で安心した。
黒のジャケットと白のスカート。シンプルだからこそ本人の可愛さが良く目立つ」ニコッ
不知火「…ば、バカにしてるんですか!ぜ、全然うれしくありません!///」カァー
158: 2014/02/06(木) 13:20:33.63 ID:pvGSKgXb0
提督「ハハハ、すまんすまん。折角だしみんなの私服を目に焼き付けてこうと思ってな。
可愛い異性とでかけれるというのは役得だな」ニコニコ
金剛「(恐ろしいですね提督)」ヒソヒソ
長門「(ああ、危うく全艦轟沈だな。ある意味)」ヒソヒソ
電「(司令官さんてああいう事恥ずかしげもなくいう節があるのです)」ヒソヒソ
龍驤「(普段は無神経な事いう癖にどないなっとんねん)」
不知火「(逆に無神経だから言える芸当なのでしょう)」
愛宕「(あの様子だと女性関係とか大変だったじゃないかしら)」
提督「なんだお前ら、ヒソヒソと喋って」
艦娘達「「なんでもないです」」ジトー
提督「お、俺なんかしたか……褒めてたはずなんだが」ガーン
160: 2014/02/06(木) 13:22:18.05 ID:pvGSKgXb0
とりあえず以上です。また書き溜めます。
163: 2014/02/06(木) 16:37:58.95 ID:pvGSKgXb0
提督「……ところで現地へは何で行くんだ?
長門「ああ、私が手配した。そろそろ来るぞ」
ブロロロ- キッー
長門「ほら、あれだ」
提督「り、リムジン!?」
長門「うむ、10人くらい乗れるから余裕だと思う」
金剛「初めて見まシタ!」
愛宕「話には聞いてたけど大きいわねぇ~」
電「なんか緊張するのです」
龍驤「ウチもなんか変な汗掻いてきおった!」
不知火「派手なのは好きじゃないです」
提督「(ふむ、長門は軍上層部の娘と聞いていたが……)」
提督「すごいな。長門の家は金持ちなんだな」
長門「……そうだな。一般の家庭よりは金を持っている。それだけの事だ…」」
提督「(……?)」
長門「さぁ、みんな遠慮せず乗ってくつろいでくれ」
164: 2014/02/06(木) 16:40:23.70 ID:pvGSKgXb0
1時間後
ショッピングモール駐車場
龍驤「いやーーー快適やったな!」
電「なのです!」
金剛「あっという間に着きましたネ」
愛宕「中が広いからゆったりできたわね~」
不知火「高級車だけあって何か感慨深い物を感じました」
提督「正直な所下品な車という印象もあったが、
乗ったら乗ったで素晴らしいと思わせられたな」
長門「気に入ってもらえて良かった。
さて、これからどうする?」
金剛「ティーカップを見に行きたいですネ」
龍驤「ウチはなんか食べ歩きとかしながらぶらつきたいわ」
電「ペットショップに行きたいのです」
愛宕「うふふ、私は新しい服が欲しいのよね~」」
不知火「本屋で戦術関係の本を探したいと思います」
提督「み、見事にバラバラだな」
長門「流石にみんなで全部を見回る時間はないな」
提督「とりあえず各自好きな所へ行けばいいんじゃないか?
時間決めて途中からみんなで合流しよう」
長門「うむ、それがいい」
金剛「分かりました。時間はどうしマスか?」
提督「えっと今がヒトサンマルマルか。
じゃあヒトゴーマルマルに1Fのエントランスでどうだ?」
艦娘達「「はーい」」
173: 2014/02/07(金) 10:04:51.27 ID:/H3NIEk90
食品売り場
提督「はい、領収書は鎮守府でお願いします。……どうも」
店員「ありがとうございました」
提督「(よし、これで食材は確保できたか。明日の昼には鎮守府に届くはずだ)」
提督「(……暇になったし煙草でも吸いに行くかな。喫煙所はどこだ)」キョロキョロ
龍驤「」テクテク
提督「(あれは……龍驤か。惣菜コーナーで何やってんだ。
……物陰に隠れて観察してみるか)」コソコソ
174: 2014/02/07(金) 10:09:43.11 ID:/H3NIEk90
龍驤「ん~このウインナー旨いわ~」
提督「」ズルッ
龍驤「こっちの肉痛めもうまいわ~」
提督「(あいつ……まさか試食巡りしてんのか?!)」
龍驤「うーん肉関係は食べたし、次は果物がええな~」
提督「(しかも選り好みしてやがるっ……)」
龍驤「フルーツ♪フルーツ♪」スタスタ
提督「(はぁ、試食を悪いとは思わんがさすがになぁ。
声かけてなんか飯でも食いにつれてくか……)」スクッ
175: 2014/02/07(金) 10:10:42.39 ID:/H3NIEk90
子供「ビエーーン」
提督「(ん…子供?迷子か?)」
龍驤「どうした?何泣いてるんや?」
提督「(……俺がいかなくても良さそうだな)」
子供「ビエーン」
龍驤「泣いてちゃわからんやろ~。せや面白いもんみせたる」
提督「(なんだあいつ。顔を変な風に変形させて)」
176: 2014/02/07(金) 10:14:20.39 ID:/H3NIEk90
龍驤「提督の物調面」ムッ
提督「(ブッ!あいつ!身内ネタを知らん子供にすんじゃねぇ。てか俺あんな顔なのか!?)」
子供「……」
龍驤「うーん、微妙か。鎮守府では結構ウケたのに」
提督「(そりゃ俺の事知らんからな……子供黙っちゃったぞ)」
龍驤「次!電がめっちゃテンションあがって噛んだ時のモノマネ」
龍驤「な、なのでしゅーーーー!」
子供「……」
提督「(あいつ心臓強いな)」
龍驤「これもダメなんか。じゃあこれはどうや。
金剛が提督のコートを洗濯機からだしてニオイを嗅いでいた時のモノマネ」
提督「(ん?)」
龍驤「ああ……これが…なるほど……デース!」クンカ クンカ スーハースーハー ペロッ
提督「(金剛何やってんだ!てかいつまで身内ネタやってんだよ!)」
子供「……オネエチャンオモシロイネ」
提督「(ウケてるし)」ガクッ
177: 2014/02/07(金) 10:15:07.72 ID:/H3NIEk90
龍驤「せやろー。鎮守府でも笑いに関しては負けへんねん。
んで、どうしたんや?お母さんとはぐれたんか?」
子供「ウン…」
龍驤「おーけー、ウチに任せてや。あっちに確か迷子センターがあったんや」スタスタ
子供「……ワカッタ」スタスタ
ンジャイコカー
ウン、オネエチャンアリガトウ
アイヨ、ドイタマシテ
提督「(……)」
178: 2014/02/07(金) 10:17:13.26 ID:/H3NIEk90
10分後 迷子センター
子供の母「本当にすいませんでした。ありがとうございました」ペコペコ
龍驤「ええねんええねん。困った時はお互い様や」
子供「バイバイオネエチャン」
龍驤「うん、バイバイ」
龍驤「ふぅ……良かった見つかって……」
提督「おい、龍驤」
龍驤「ん、提督やん。どしたん?」
提督「ほら」
龍驤「おお。アイスクリームやん!しかも3段の!」
提督「溶けない内に食えよ」
龍驤「ええの?返せって言われても返さへんで?」
提督「はいはい。あそこのベンチで座って食べよう」
179: 2014/02/07(金) 10:18:07.29 ID:/H3NIEk90
ショッピングモール ベンチ
龍驤「うまいわー♪」ペロペロ
提督「美味しそうに食うなぁ」
龍驤「だってうまいんやもーん♪」
提督「……龍驤はなんで艦娘になったんだ?」
180: 2014/02/07(金) 10:21:23.40 ID:/H3NIEk90
龍驤「なんや急に」ペロペロ
提督「ちょっと気になってな。別に言いたくないなら言わんでいい」
龍驤「……罰にええけど」
龍驤「ウチの家はそこそこ貧乏でさ。小さい頃からそこそこ苦労してたんや」
龍驤「一人娘のウチは大して勉強もできず……というよりバカやしな。要領も悪いし
自分でも将来しょうもない感じになるんやろなーって感じてた」
龍驤「そんな時、艦娘の適正検査にひっかかってさ。これはいくしかない思って……給料ええしな」
提督「怖くなかったのか?軍人になる事や深海棲艦と戦う事が」
龍驤「そういう事はあまり考えんかったわ。とにかく今の自分が変われれば思ってさ」
龍驤「艦娘になった時はスゲーー思ったわ。すごい力がでるし、海の上をスイスイ移動できるし」
龍驤「でも初めて敵と戦った時はめっちゃ後悔した。あんな化け物とこれからも戦わなあかんのかって……」
181: 2014/02/07(金) 10:22:48.74 ID:/H3NIEk90
提督「……普通の人間に戻らないのか?」
龍驤「戻りたくないって言えばウソになるんやけど……」
提督「けど?」
龍驤「い、今はなんていうか……ここがウチの居場所なんじゃないかなって……
ここでみんなと鎮守府を守っていきたい……そう思うんや」
提督「……そっか」
龍驤「うん……」
提督「ありがとうな龍驤」ナデナデ
龍驤「な、なんや!急になでるな!髪が崩れるやろ!///」
提督「ハハ、すまんすまん。さて、俺は他のやつらの様子でもみてくるよ」スクッ
龍驤「……提督」
182: 2014/02/07(金) 10:24:32.19 ID:/H3NIEk90
提督「ん?」
龍驤「提督はなんで軍人になったんや?」
提督「……守りたいものがあってな」
龍驤「守りたいもの?」
提督「ああ……命より大事な」
龍驤「ふーん……」
提督「じゃあいくな。またあとで」
188: 2014/02/07(金) 16:11:44.27 ID:/H3NIEk90
>>187
乙ありです。
龍驤ちゃんファンクラブ結成できそうですね(提案)
では、龍驤と正反対な感じの愛宕投下します
乙ありです。
龍驤ちゃんファンクラブ結成できそうですね(提案)
では、龍驤と正反対な感じの愛宕投下します
189: 2014/02/07(金) 16:14:46.66 ID:/H3NIEk90
ショッピングモール 婦人服売場
提督「(愛宕は服が買いたいと言っていたから、婦人服売場に来てみたが……)」
提督「(男一人じゃ居づらい!)」ズーン
提督「(……女性ばかりの空間というのはなんかこう独特な
空気があるよな)」
提督「(きっと女性達は大して意識してないんだろうが……
汚いものを見るような目で見られてるような…そんな疑心暗鬼に……)」
愛宕「提督~、なにやってるの?」
提督「お!愛宕!助かった!」
愛宕「何かあったの?」
提督「いや、こっちの話だ。
どうだ、いい服は見つかったか?」
190: 2014/02/07(金) 16:16:10.27 ID:/H3NIEk90
愛宕「そうね~、色々迷ってるの~」
提督「ふむ」
愛宕「……あ。提督、良ければ付き合って欲しいわ」
提督「ん?」
愛宕「服選びを」
提督「俺が?」
愛宕「ええ。ここ来る前に服ほめてくれたでしょ~。
提督が今着てる服もオシャレだし、参考にしたいのよ~」
提督「別にいいが、大した事はいえんぞ」
愛宕「いいのよ~、提督の好みも知りたいし
私を提督色に染めていいのよ?」
提督「はいはい、茶化すんじゃない。まぁ一緒に見るくらいなら構わん」
愛宕「うふふ、そうこなくっちゃ♪」
191: 2014/02/07(金) 16:18:43.48 ID:/H3NIEk90
試着室
愛宕「じゃあちょっと試着するからここでまっててね~」
提督「おう」
提督「(試着室の前で待たされるのってなんか妙な気分だな)」
シュルシュル パサッ
提督「( ?! )」
パサッ シュルッ
提督「(……服が脱げていく音が妙に艶めかしい……
なんか恥ずかしいな…)」
愛宕「ん……胸がちょっとキツイわね」
提督「(……だろうな。そりゃあんだけ立派であれば、色々大変だろうな)」
愛宕「着れたわ。提督~開けるわね~」
192: 2014/02/07(金) 16:20:38.27 ID:/H3NIEk90
提督「お、おう。いいぞ(なんか一人で悶々としてしまった)」
バッ
提督「」
愛宕「どうかしらこの下着?」
提督「く、黒!じゃなくて!
バカヤロー!なんで服じゃなくて下着姿なんだよ!///」
愛宕「ついでに下着の好みも聞いておこうと思ったのよ。
どうかしら?少し大胆なの選んだのよ~?」
提督「わ、分かったから!いいから早く閉めて服を着ろ///」
愛宕「あらあら、そんなに真っ赤にならなくてもいいじゃない。
お風呂で水着みたでしょ~?」
提督「水着と下着を一緒にするな!
あの時とは場所も違うだろ///」
愛宕「ウフフ、提督もウブな所があるのね~。可愛いわ~」
シャッ
提督「(やっと閉めたか)……まったく何考えてるんだ。
こんな公の場で」
愛宕「うふふ、提督の可愛い所が見れて良かったわ~。
次の着たから開けるわよ~」
バッ
提督「」
愛宕「次は赤の下着なんだけど~」
提督「愛宕ーーーー!///」
193: 2014/02/07(金) 16:22:16.71 ID:/H3NIEk90
10分後 休憩室
提督「(偉い目にあった)」
愛宕「お疲れ様、提督」
提督「お前……俺を弄って楽しいか」
愛宕「ええ、とっても」
提督「だろうな、ハハ」
194: 2014/02/07(金) 16:24:58.80 ID:/H3NIEk90
愛宕「うふふ……いつまでもこんな風にバカやってたいわ~」
提督「……そうだな」
愛宕「こうしてると忘れられるのよね、自分が軍人で艦娘だって事」
提督「……」
愛宕「わかってるわ。いつかこの平穏も崩れる時がくるのよね。
私達は軍人。敵を頃して、そして殺されるかもしれないんだもの」
提督「……ああ」
195: 2014/02/07(金) 16:26:08.63 ID:/H3NIEk90
愛宕「私ね、姉がいたの。だけど亡くなったわ。半年前に」
提督「……艦娘だろ?」
愛宕「ええ……」
提督「兄弟で艦娘は珍しくないからな。むしろそういうケースは多い。
近いDNAを持つのだから当たり前といえばそうなのだが」
愛宕「私は姉に憧れて、艦娘になったの。
姉は私と違ってすごくしっかりしてて、面倒見が良くて……」
提督「……」
愛宕「姉の氏を聞いた時、悲しかった……でもそれ以上に怖かったわ」
提督「自分もいつかは、って事か」
愛宕「ええ……今まで特に意識してなかった現実が押し寄せてきて……」
提督「愛宕……」
愛宕「提督が来て気づいたわ。
この鎮守府もそろそろ本格的な戦いが始まるって事」
提督「……」
196: 2014/02/07(金) 16:28:01.83 ID:/H3NIEk90
愛宕「だから不安で夜も眠れないの……提督と一緒のベッドで抱きしめらながら
じゃないと寝れないの……」
提督「……ん?」
愛宕「明日から提督の部屋で提督と寝るわ。こんな愛宕ちゃんかわいそうでしょ?
提督がしたいっていうなら夜戦も…」
提督「やめろ。俺はひとりでグッスリ派だ。
……ったく、人が真面目に聞いてたってのに」
愛宕「ノリが悪いわね~。そんなんじゃ女の子にモテないわよ~」
197: 2014/02/07(金) 16:30:02.24 ID:/H3NIEk90
提督「ほっとけ……愛宕、こっちこい」
愛宕「なにかしら?熱い抱擁でもしてくれるの?」トコトコ
提督「ああ、その通りだ」ギュッ
愛宕「え?///」
提督「……やられてばかりは癪だからな」ギュー
愛宕「……///」
提督「……これから、頑張ろうな」
愛宕「……はい」
提督愛宕「「……」」
提督「……うし、仕返し終了」バッ
愛宕「え~もう終わりなの?こっからキスしてゴールインじゃないのかしら~?」
提督「するわけないだろ。
さぁ、俺は一人でまたブラブラしてくるよ」
愛宕「いけずね~」
提督「また、あとでな」スタスタ
愛宕「……」
愛宕「……ありがとう」ボソッ
198: 2014/02/07(金) 16:31:19.35 ID:/H3NIEk90
今日はこんなもんです。
土日は投下するか微妙です。
ありがとうございました。
199: 2014/02/07(金) 16:44:09.18 ID:E9lA8AXdo
>>1乙! 【悲報】俺の嫁轟沈済
200: 2014/02/07(金) 16:52:42.57 ID:/H3NIEk90
>>199
乙ありです。
なんの事だか……し、知りませんね……
高翌雄さんごめんなさいorz
乙ありです。
なんの事だか……し、知りませんね……
高翌雄さんごめんなさいorz
201: 2014/02/07(金) 16:54:12.84 ID:/H3NIEk90
なんか変な文字にww
高翌翌翌雄×
高翌雄
高翌翌翌雄×
高翌雄
202: 2014/02/07(金) 16:57:13.89 ID:9wy/qYRgO
>>199
あれよ
あれよ
俺のメル欄みたいにsagaをいれないと翌が入ったりするぞ
次回:【艦これ】提督「よろしく頼む」【3】
引用: 提督「よろしく頼む」
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