306:◆vLyL7y0Zk. 2014/02/14(金) 13:32:18.03 ID:xUjEzmo00


前回:【艦これ】提督「よろしく頼む」【3】

提督「よろしく頼む」シリーズ

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 ショッピングモール メルヘンショップ


提督「(ここが一番多くのぬいぐるみや可愛いものが手に入ると聞いた)」

提督「(長門の部屋にぬいぐるみやら
可愛い物がたくさん置いてあったからという簡単な憶測で来てみたのだが……))」



提督「(すっごい入りづらい!)」バーン



提督「(入口からTHE 可愛い!みたいな感じのヌイグルミがずらーっと並び)」

提督「(店内の配色はピンクと赤、極めつけはこの耳がトロけるようなBGM)」

提督「(とてもじゃないが入店したくない)」



提督「(まぁ、長門がここにいるとも限らんし他を探すか)」キョロキョロ

307: 2014/02/14(金) 13:34:38.00 ID:xUjEzmo00


提督「(……ん、今チラッと店内に見た事ある奴が……)」


提督「(しかもでかいクマのぬいぐるみを背中に背負って……)」


提督「(……あれは一緒に居たら恥ずかしいぞすごく……)」



提督「……きっと見間違えだな。他へ行こう」

308: 2014/02/14(金) 13:39:07.00 ID:xUjEzmo00


長門「おーい!提督ー!」トテトテ


提督「(やはり長門だったか!)」ビクッ


長門「入口でなにしてるんだ?」



提督「……」ダッ

長門「お、おい!なぜ逃げる!」ダッ

提督「追いかけてくんな!」タッタッタッ

長門「なんだ!私が何かしたか!?」タッタッタッ

提督「そんなでかいクマ背負ってくるんじゃねぇ!!」タッタッタッ

長門「これは見た目より軽いのだぞ!そしてでかくても可愛い!」タッタッタッ

提督「そんな事聞いてねぇ!恥ずかしいからついてくんな!」タッタッタッ

長門「何が恥ずかしいのだ!何も恥ずかしい事はないぞ!」タッタッタッ

提督「まぁそうだろうな!恥ずかしいという感覚がないからこんな感じだもんな!!」タッタッタッ

長門「セイッ!」ガシッ

提督「うわ!」ドタッ


長門「提督、艦娘の足の速さを甘くみたな?」

提督「くそ……」

長門「さぁ、逃げた罰だ。このぬいぐるみを持って買い物手伝え」

提督「拒否権を発動する」

長門「却下だ」


提督「」

309: 2014/02/14(金) 13:42:03.94 ID:xUjEzmo00

 数分後 メルヘンショップ内


長門「うーむ、これも可愛い」

提督「(結局同行するハメに……)」シクシク

長門「提督、これも持て」グイッ

提督「お、おい。これ以上持つのはちょっと」パシッ


長門「さーて次は新しい抱き枕か」

提督「(聞いてねぇ……)

310: 2014/02/14(金) 13:45:26.31 ID:xUjEzmo00


長門「いやぁこれもいいな。しかしこれも捨てがたい」


提督「(……しかしあれだな)」

提督「(長門の第一印象として
見た目の凛々しさや言葉遣い、負けず嫌いで男勝りな性格……)」

提督「(そういう印象が強いから
女の子らしいものを好んでいる姿はギャップを感じる)」

提督「(割とバカっぽい所もあるし)」

長門「ん?提督、今失礼な事考えてなかったか?」

提督「カンガエテナイゾ」

長門「……まぁいい。次はあっちだ」スタスタ


提督「へいへい」トボトボ

311: 2014/02/14(金) 13:47:10.73 ID:xUjEzmo00

 数分後


提督「も、もう持てない……」ググググ

長門「……このくらいで良いか。そこの店員、これ全部宅配して欲しいのだが」

店員「かしこまりました。ご用意致しますので少々お待ちください」

提督「(……結局宅配させるなら俺が持つ必要あったのか……?)」ガーン



提督「しっかし、お前は昔からあんなにぬいぐみやらを集めていたのか?」


長門「いや、そんな事は無い。ぬいぐるみ集めはこの鎮守府に来てからだな」


312: 2014/02/14(金) 13:49:49.40 ID:xUjEzmo00

提督「急にああいうものに興味がわいたのか?」

長門「……提督は私がどんな生まれかしっているだろう」

提督「生まれ?んー、親が上層部の軍関係者ってのは知ってるな」

長門「うむ、私の親だけでなく祖父の代から軍に関わる仕事をしている」

提督「それが関係あるのか」


長門「私に恥をかかせるような事はするな」


長門「それが父の口癖だ」

313: 2014/02/14(金) 13:52:40.62 ID:xUjEzmo00

提督「…ふむ」

長門「父は厳格でプライドが高くてな。私は3歳ぐらいの頃から
英才教育をうけてきた。世間にでても恥のないようにと」

長門「それから一切外で遊ぶ事も禁じられた。友人もいなかった。
母は父のいいなりだったし誰も私を子供扱いせず厳しく接してきた」

長門「常に一番でいろ、他人に負けるな……耳にこびりつく程言われた」

長門「私はとにかく頑張った。いつか認めてもらえる日がくると……」

提督「……大変だったんだな」

長門「ああ、その内艦娘の適性検査を受ける事のできる年齢になった。
結果は勿論今の通りだ」

提督「うむ」

314: 2014/02/14(金) 13:54:33.90 ID:xUjEzmo00


長門「……艦娘の適性判断をもらった私に、父はこう言ったよ」



長門父「よくやった長門。軍人として誇らしいぞ」




長門「嬉しかったよ。初めて褒められたんだ」

提督「……」

315: 2014/02/14(金) 13:55:31.32 ID:xUjEzmo00

長門「それから少したった時だ」

長門「父の部屋から話声が聞こえた」

長門「どうやらお偉いさん方がきていて
談笑しているようだった」


長門「私はお茶運びと挨拶をする為、
父の部屋に入ろうとした」



長門「そしたらこんな会話が聞こえた」



316: 2014/02/14(金) 13:56:51.22 ID:xUjEzmo00

~回想 長門父の部屋


お偉いさん「いやぁ、おめでとう」

長門父「ありがとうございます」

お偉いさん「まさか君の娘が艦娘になるとはね」

長門父「はい、あいつが生まれた時は正直困りましたが」

お偉いさん「女では色々と……なぁ?」

長門父「ええ、この世界に女性では不都合ですから……」

お偉いさん「しかし艦娘となったら別だ。
無条件での特別階級、氏しても尚名誉として語り継がれる」

長門父「はい、おっしゃる通りです。
あいつの事はどんどん前線に出していただいてかまいません。
その代わりといいますが……」

お偉いさん「ああ、分かっている。周りに良いように言っとくよ」ニヤッ

長門父「……ありがとうございます」ニヤッ

 


~回想 終了

317: 2014/02/14(金) 14:02:04.51 ID:xUjEzmo00


長門「私は……理解した。父にとって……アイツにとって私は只の道具だと」

長門「悔しかった。褒められた事を嬉しく思った事を」

長門「そして今まで機械の様に従ってきた自分が何より憎かった」


長門「そこからの私はもうふっきれていた」

長門「あいつの目から離れ好きな事をしようと」


提督「……吹っ切れた結果があのぬいぐるみの量か」

318: 2014/02/14(金) 14:02:45.19 ID:xUjEzmo00

長門「私はこんな成りだが可愛いものがとても好きだ。
今まで好きな物を手に入れる事ができなかった反動がいっきにきたようで……」

提督「そして今回もこんなに買ったのか」

長門「ホントはもう少し自重しようとしたんだが……」


提督「別にいいさ。鎮守府にはまだ空きの部屋があるし、
溢れたらそこに置けば良い」


長門「……すまない」


319: 2014/02/14(金) 14:05:39.16 ID:xUjEzmo00


提督「(こいつのやけに子供っぽい部分は
家庭環境の影響で生成された訳か……)」

提督「(誰にも甘えられず、ただひたすらに信じていた物から裏切られた)」

提督「(意地っ張りで不器用な部分はきっと自分に厳しくしていた証拠)」

提督「(たまにみせる甘えたがりな部分……)」

提督「(……はぁ)」


320: 2014/02/14(金) 14:06:18.96 ID:xUjEzmo00


提督「もういらんのか?」

長門「え?」

提督「買い物に満足したかと聞いたんだよ」

長門「……じ、実はあっちの店も気になって……」モジモジ

提督「……待ってろ」タッタッタッ



長門「ど、どこへ行く?」

321: 2014/02/14(金) 14:08:32.18 ID:xUjEzmo00

 数分後


提督「よし、いくぞ」カラカラカラ

長門「なんだそのでかいショッピングカートは」

提督「あの店いくんだろ。また素手で持たされたらたまらん。
これに入れながら買い物すりゃいいだろ」」

長門「いいのか……?」

提督「早くしろ」

長門「う、うん!」


テイトクモイイトコアルンダナ
ウルサイ、クッツクナ
ナンダ、ハズカシイノカ
チャカスンダッタラヤメルゾ
ウソダウソ、フフ

333: 2014/02/17(月) 10:41:04.22 ID:2ODMuGye0

ショッピングモール エントランス 時刻:ヒトゴーマルマル


金剛「皆サーン!集まりましたネ!」

龍驤「提督がまだおらんで」

長門「自分で時間指定しておいて遅れるとは……」

愛宕「レディーを待たせるなんていけない人ね~」

不知火「煙草でも吸ってるんじゃないですか」

電「司令官さんはたまに煙草くさいのです」


金剛「うーん、提督が集合時間を疎かにするようなタイプとは思えませんし……
何かあったんでショウか……」



334: 2014/02/17(月) 10:42:52.40 ID:2ODMuGye0

ショッピングモール 喫煙所 30分前

提督「フーー」スパー

提督「(あの後長門の買い物に付き合って散々振り回されて疲れた……)

提督「(……ちょっと甘やかしすぎか……?)」

提督「(いや、これから始まる戦いの事を考えれば……)」ブツブツ




提督「っと、そろそろ集合時間じゃないか」


提督「向かうか」スクッ


335: 2014/02/17(月) 10:47:41.08 ID:2ODMuGye0

 ショッピングモール 中央通路


提督「(今日の夕飯は何にするかな。
折角だから豪勢に)」スタスタ

???「おい!そこの男!」

提督「ん?」クルッ

???「アーハッーハッハッ!相変わらず間抜けな顔をしているわね!」

提督「お前は!」



女提督「久しぶりね!提督!」バーン

336: 2014/02/17(月) 10:54:51.42 ID:2ODMuGye0

提督「……さて、今日の夕飯は何に」スタスタ

女提督「って!無視するんじゃないわよ!」

提督「……どちら様ですか?」キョトン


女提督「ふ、ふざけるな!アンタと一緒の時期に士官学校に入学し、何度も試験や
訓練で競いあったライバル、女提督よ!忘れたとはいわせないわよ!」


提督「ああ、あまりに出来が悪く学校始まって以来の3回留年という伝説を残し、
軍部から白い目で見られていた女提督か」

女提督「ムキーーーー!!余計な事は覚えてるじゃない!
私はアンタが急に軍を辞めたという噂を聞いて心配してたんだぞ!」ダン!ダン!

337: 2014/02/17(月) 10:56:30.88 ID:2ODMuGye0

提督「そうか、すまん」

女提督「すごい淡々としてるわね!」

提督「……お前は相変わらずやかましいな。元気だったか?」

女提督「フンッ。元気じゃないわよ!去年から鎮守府を任されて
忙しくて大変なのよ!」

提督「おお、まさかお前が鎮守府を……世も末だな。
そこらへんの野良犬に任せた方がマシな気がするが」


女提督「……ホント失礼だよねアンタ」

338: 2014/02/17(月) 10:57:37.91 ID:2ODMuGye0

提督「……んで、何か用か?」

女提督「何か用か?じゃないわよ。連絡もずっとよこさずいなくなったと思ったら
全く知らない鎮守府に着任してるっていうじゃない」

提督「ああ」

女提督「……大和の事、まだ引きずってる?」

提督「ん……」

女提督「フン……黙ってたらわからないじゃない。
アンタはいつだってそうよ。肝心な事はいつも言葉に出さず
自分で背負いこむんだから」



提督「……」

339: 2014/02/17(月) 10:58:08.21 ID:2ODMuGye0


女提督「こ、こうみえてもア、アタシはあんたの事心配してるの!」

女提督「元気だせとはいわないわよ!ただ少しくらい周りを頼りなさい!」


提督「……頼っているさ。あの時だって……」ボソッ


女提督「な、なによ。聞こえないわよ」

340: 2014/02/17(月) 10:58:47.65 ID:2ODMuGye0

提督「なぁ女提督」ズイッ


女提督「(顔近い///)は、はい?!」


提督「見ない内に太ったか?」


女提督「ぶっ頃す」

提督「ヘブッ」バチーン

341: 2014/02/17(月) 10:59:47.72 ID:2ODMuGye0

提督「なぁ女提督」ズイッ


女提督「(顔近い///)は、はい?!」


提督「見ない内に太ったか?」


女提督「ぶっ頃す」

提督「ヘブッ」バチーン

342: 2014/02/17(月) 11:01:57.26 ID:2ODMuGye0

女提督「ったく……すぐはぐらかして。
心配して損したわ……ほんとデリカシーが無いわね」

提督「本気でビンタしやがったな……」ヒリヒリ

女提督「アンタが悪いんでしょ!」



提督「……どうでもいいが鎮守府を任されたといっていたけど」

女提督「何よ」

343: 2014/02/17(月) 11:03:23.17 ID:2ODMuGye0

提督「艦娘達も居るって事だよな?」


女提督「ええそうよ。アタシに相応しい素晴らしい子達がいるわ」

提督「ほう」

女提督「ふふん。興味深々みたいね。しょうがないわ紹介してあげる」

提督「いや別にいいけど」



女提督「みんなきて!このアホにアンタ達の素晴らしさを見せてやるのよ」

提督「聞けよ」



女提督「この子達が最強のアタシの最強の艦娘達よ!」クルッ

344: 2014/02/17(月) 11:05:44.28 ID:2ODMuGye0

鳳翔「?」ポツーン

提督「おい、一人しかいないぞ」

女提督「鳳翔しかいないじゃない!
ど、どこいったのよ他の子達は!さっきまで後ろついてきたでしょ?!」

鳳翔「ええ、いました」

女提督「いましたじゃないわよ!どこいったのよ!」


鳳翔「先程皆さんそれぞれ興味のある場所へ行きました」

345: 2014/02/17(月) 11:11:12.13 ID:2ODMuGye0

女提督「はぁ!?どういう事よ!天龍はどこよ!?」

鳳翔「天龍さんは、屋上のイベント広場でやっている
【艦こレンジャー】の舞台を観に行きました。
艦こレッドのファンらしくかっこいいセリフの参考にしているそうです」


女提督「なによそれ!たまにブツブツ言ってるダサいセリフはそれが元凶か!
ウチの主力の赤城はどこいったのよ?!」

鳳翔「赤城さんは、あそこにある【ボーキサイト丼食べ邦題1500円】のお店に
入っていきましたよ。おやつが食べたいとい言っていたので」

女提督「さっきご飯食べたばっかじゃない!じゃあ青葉はどこよ?!」


鳳翔「青葉さんなら、電気屋にカメラを物色しにいっています。
そういえば、青葉さんがこの写真を提督に渡しといてくださいと言っていました」ピラッ

提督「え……なによこれ!なんでアタシの恥ずかしい写真撮ってるのよ///」

鳳翔「趣味らしいです」

女提督「あいつ……後で〆たる……あいつはどこよ。大井は……」


鳳翔「大井さんなら、アニ○イトにいきました。何やらいい百合ものが」


女提督「もういいわ、その先は言わなくて……扶桑はどうしたの……」

鳳翔「扶桑さんならあそこのベンチに貧血で倒れてますよ」



女提督「そう……」

346: 2014/02/17(月) 11:11:41.82 ID:2ODMuGye0

提督「……」


女提督「ほ、本当はすごいんだから……ホント訓練とかではすごいのよ……」グスッ


提督「お、おう」

347: 2014/02/17(月) 11:13:53.68 ID:2ODMuGye0

女提督「……し、信じてないわね!分かったわ!今度演習で勝負よ!
アンタよりアタシの方がすごいって事を証明してあげる」


提督「いや、勝手に決めるなよ」


女提督「よし!じゃあ今から一ヶ月後、演習海域で勝負よ!
時間はヒトゴーマルマル。ビビッて逃げるんじゃないわよ!」


提督「まだ受けるって言ってないんだが」


女提督「フン!いくわよ鳳翔!」スタスタ


提督「お、おい!……はぁ……丁度良い機会だしいいか…」

348: 2014/02/17(月) 11:15:35.29 ID:2ODMuGye0

鳳翔「……」ジー


提督「ん?何かようか?鳳翔さん……で良かったかな」

鳳翔「呼び捨てでかまいません。うちの提督がご迷惑をかけてすみませんでした」

提督「いや、いいんだ。君が誤る必要はない。あいつは昔からあんなだしな。
君たちも苦労しているだろう」

鳳翔「そうですね。落ち着きがなくて口うるさくてみっともないですね。
ツバとんできますし」



提督「(涼しい顔して結構言うなぁ)」タラー

349: 2014/02/17(月) 11:17:05.16 ID:2ODMuGye0


鳳翔「でも純粋でいつも一生懸命で……素敵な方だと私は思っています。
他の皆もなんだかんだ女提督さんの事好きですし」

提督「ふむ」


鳳翔「それと貴方の話をよくするんですよ」


提督「俺の?」

350: 2014/02/17(月) 11:18:37.30 ID:2ODMuGye0

鳳翔「はい。暇があればよくあの男はあの男は……
と文句いいながら嬉しそうに語ってきます。
今日だってわざわざ提督さんのいる鎮守府に近いからって理由で
この場所にきてる筈ですから」

提督「俺によっぽど文句言いたいんだな」


鳳翔「私も一度拝見したいなと思っていたのですが」ジー

提督「?」

鳳翔「思った通りステキな方でした」ニコッ

提督「ん?ああ、ありがとう」



女提督「鳳翔~!!!何やってんのよ!行くわよ!!!!」」

鳳翔「では、提督さん。ありがとうございました。またお会いしましょう」

提督「うむ。じゃあな」


355: 2014/02/17(月) 22:52:56.14 ID:JfcvGuwy0

ショッピングモール エントランス


電「あ、司令官さんなのです」

提督「すまん、遅くなった」

龍驤「ホンマやで!自分でいうた癖に」

長門「何してたんだ?」

提督「ちょっと知り合いに会ってな。
それで、ちょっとみんなに聞いてもらいたい事がある」


~説明中~


356: 2014/02/17(月) 22:54:31.33 ID:JfcvGuwy0


艦娘「「艦隊戦の演習?!」」


提督「ああ、そうだ」


長門「艦隊戦……」ゴクリ

電「私達が……」

愛宕「ウフフ、緊張するわねぇ」

提督「なんだお前ら。演習は初めてじゃないんだろ?」

金剛「まぁ、そうなんデスが……」

長門「前やった時は名ばかりのものでな……」

不知火「そうですね。台本のようなものがあって
それに沿って行動してましたから」

愛宕「前の提督はお偉いさんが見てるからこれでいいんだっていってたわねぇ」

金剛「今度のはそういうのじゃないんデスよね?」

提督「ああ、恐らく本気でぶつかってくるさ」

電「こ、怖いのです」

357: 2014/02/17(月) 22:58:40.49 ID:JfcvGuwy0


提督「何を言ってるんだ。演習では実弾を使用するが、
氏ぬことがないように妖精さんが用意した特別な場所で行うんだぞ。
何も怖がる事はなかろう」



愛宕「そうはいってもねぇ~」

長門「あれはあれで特別な緊張感があるからな……」

龍驤「弾が当たれば痛いし……」

電「なのです……」

不知火「強くなる為なら……」

金剛「な、なんとかなりマスよ!皆さん!」



提督「(うーむ、皆すっかり萎縮している。
今月は演習に備えて簡単な模擬戦を行って自信を付けさせる必要があるな)」


提督「まぁ皆の気持ちはわからんでもない。とりあえず一ヶ月という猶予もあるのだから
今日は忘れてオフを満喫しろ」



艦娘達「「はーい」」



358: 2014/02/17(月) 23:08:20.76 ID:JfcvGuwy0


・・・・・・


帰宅後 鎮守府 提督の部屋


提督「ふぅ~、オフだったというのに休んだ気がせん」ゴロン



提督「(今日も色々あったな)」

提督「(久しぶりに会った女提督も元気そうだったし)」

提督「(……艦娘達の生い立ちや心境も聞けたし……)」

提督「(みんな苦労して……頑張ってるんだな)」

提督「(俺も頑張らんと……)」ウトウト


提督「(もうあんな事は二度と……)」

提督「(おやすみ……大和……)」


359: 2014/02/17(月) 23:09:58.66 ID:JfcvGuwy0


数日後 鎮守府 会議室


提督「みんなおはよう」

艦娘達「「おはようございます」」



提督「今日は、今までの訓練を見た結果から各艦娘の役割や戦術を考えていきたいと思う」

提督「えーと今週から秘書艦は電だったか」

電「はいなのです!」ビシッ

提督「いい返事だ。この資料を皆に配ってくれ」サッ

提督「というわけで資料を見ながら説明する前にまず基本的な
事を確認したいと思う」


360: 2014/02/17(月) 23:24:39.06 ID:JfcvGuwy0


提督「お前ら艦娘は、簡単に表現すれば人間型軍艦。
海上で高速船の様に早く、コンパクトでありながら通常の軍艦と同等の火力を発揮できる兵器だ。
まぁ中には潜水艦の様なタイプもあるがな」


提督「そしてその艦娘は装備で種類分けする事が可能だ。一般的に艦種と呼ばれる。
艦種は艦娘になった時点で決定され、変更は不可能だ」


提督「艦種によって装備も大分変わるので、戦術ではとても重要な要素となる」


361: 2014/02/17(月) 23:34:06.27 ID:JfcvGuwy0


提督「たとえば電、お前はなんと呼ばれている」

電「駆逐艦なのです」

提督「そうだ。長門、お前は?」

長門「戦艦だ。かつてビッグ7と呼ばれた戦艦と近い装備をしている筈だ」


提督「うむ。そのように各艦娘にはかならず艦種を区別できるようになっている。
そしてその上で向き不向きがある」


提督「たとえば龍驤。お前は軽空母だが一般的に夜戦と呼ばれる
暗い中での戦いはどうだ?」


龍驤「あまり得意じゃないなぁ。艦載機による攻撃は夜戦に向いてないんや。
基本的に目視による照準やし、爆撃の幅広い攻撃は味方を巻き込む可能性があるからやな」

提督「そういう事だ。逆にホーミング性能がある魚雷やソナー能力に長けている
電や不知火の様な駆逐艦は夜戦に向いているといえる」

提督「さぁ艦娘にはそういった特徴があるという事を理解した上で話を進めて…」ペラペラ

362: 2014/02/17(月) 23:35:31.38 ID:JfcvGuwy0


  数時間後


提督「…であるからして、こういう場合はこの陣形で戦う事を推奨するわけだ」


提督「……っと、もうこんな時間か。一旦休憩を入れよう」


金剛「ハーイ!ティータイムですね!
私が皆さんに素晴らしい紅茶をご用意しマスよ~」

長門「おお、助かるな」

愛宕「うふふ、金剛ちゃんの紅茶は美味しいわよね~」

電「甘い物を用意してくるのです」

龍驤「おお!電も気がきくやん」

不知火「不知火も手伝います」


363: 2014/02/17(月) 23:37:03.78 ID:JfcvGuwy0

  数分後


長門「うまいな」ズズズ

愛宕「電ちゃんの用意したチョコレートとも合うわね~」モグモグ

電「スーパーで特価だったのです!」エッヘン

龍驤「うーーん!うまい!」モグモグ

不知火「龍驤さんはいつも美味しそうに食べますね」モグモグ

金剛「喜んでいただいて嬉しいデスネー。提督はどうデスか?」


提督「ん~」ポリポリ


金剛「書類見ながら何か考え事のようデスね」


提督「ん……ああ、すまん。紅茶美味しいよ」ズズズ


364: 2014/02/17(月) 23:39:04.09 ID:JfcvGuwy0


長門「なになに?艦娘データベース?」ヒョイ

提督「こら長門。勝手に見るな」パシッ

長門「正規空母 赤城?なんか聞いた事あるな」


提督「ああ、空母の中ではかなり有名な艦娘だ。
数々の重要拠点を攻め落とした艦隊のメンバーだった事もある」


長門「なぜその艦娘のデータを見ながら悩んでいるのだ」


提督「それがな。前言っただろ、演習するって」


長門「うむ」

365: 2014/02/17(月) 23:40:57.44 ID:JfcvGuwy0


金剛「ドジな女提督さんの所デスね」

提督「その鎮守府にいるんだよ」

長門「ほう」

提督「ほうってお前……しかも演習で出撃してくる可能性は高い」


長門「そんなに不味いのか?」


提督「ああ、不味いよ」


長門「もったいぶらずに言え。どう不味いんだ!」



提督「下手したら……お前らが射程距離に入る前に全艦落とされる」



艦娘達「「え?」」

377: 2014/03/03(月) 11:37:05.89 ID:MxbE4rg60

愛宕「ど、どういう事かしら~?

電「司令官さん、急に何を言っているのです?」


提督「直接的に言うとお前らが演習でボコボコにされるっていう事を言いたかったんだが」


長門「いや、それは分かるが……まぁたしかに私達はまだまだ未熟だ。
だからといって空母1艦にヤられるような事はありえないだろう」

不知火「長門さんのいう通りです。空母の火力は戦場で随一のものですが、
当たるか当たらないかという問題です」


提督「ふむ」」

378: 2014/03/03(月) 11:38:53.74 ID:MxbE4rg60

龍驤「提督、同じ空母として言わせてもらうんやけどそれは無理があるで」

龍驤「艦載機の攻撃は場合にもよるけど命中力は決して高くないんや。、
射程は長いけど長くなればなるほどコントロールが大変や」

龍驤「ウチラの射程外ともなると当てるのは相当なもんやで」

提督「うんうん。お前らの分析は一般的には正しい」

龍驤「やろ?無理やで無理」

379: 2014/03/03(月) 11:42:23.10 ID:MxbE4rg60

電「司令官さん驚かさないで欲しいのです」

不知火「話を盛って不安を煽る司令。最低ですね」

龍驤「ホンマやで。冗談は顔だけにしといてや」

長門「まったくだ。緊張感を持たせるつもりで言ったのかもしれないが逆効果だぞ」



提督「……そういう態度になるかなるほどな」カチーン


380: 2014/03/03(月) 11:50:34.36 ID:MxbE4rg60

提督「……しょうがない。自信を無くされるのが嫌だったから」

提督「あまり気が進まなかったのだが……」

提督「そういう慢心な態度を見せられたら黙ってられんな」

提督「というわけでこの映像を見てもらおうか」

提督「赤城が過去に所属していた艦隊の演習ビデオだ」

長門「なんだ。そんなものがあるなら早く言え」

愛宕「あら、艦隊戦の演習なんて自分達の以外見たことないから楽しみだわ~」

電「皆で楽みながら見るのです!」

龍驤「せやせや。旨い茶でも飲みながら鑑賞したるで」

金剛「ポップコーンとかも欲しい所デスね」


提督「……呑気なもんだな」


提督「…後悔するなよ」ボソッ

385: 2014/03/04(火) 10:34:01.95 ID:OH8jwnGf0


カチャ ピッ

TV「コレヨリカイシスル!」ガヤガヤ

提督「これは開幕式みたいだな。艦娘達が編成別に並んでいるだろ」

電「はわわ!艦娘の方達がいっぱいなのです」

提督「うむ。ここの鎮守府はうちと違って艦隊が4編成の上、
それをカバーする為の艦娘達も配属されているからな」

長門「ざっと30人はいるな」

提督「実際はもっといるだろうが、今回は演習に関係する艦娘達しか収集されていないようだ」

提督「さて、こんな開幕式なんて見てる場合じゃない。
赤城がでてる所まで早送りしよう」ピー

電「ああ!もっと見たかったのです……」

386: 2014/03/04(火) 10:34:57.54 ID:OH8jwnGf0


提督「っとここかな」ピッ

提督「この真ん中に移ってるのがそうかな」

不知火「この方が……」

電「赤木さんなのです?」

提督「そうだな」

金剛「黒紙が綺麗な日本人らしい方デスね。ビューティフルデース」

長門「ふむ。思ってより普通だな。おっとりしてる感じだ」

電「あ、コケたのです」

愛宕「ドジなのかしら?」

不知火「何もない所でつまずきましたね」

提督「……」


長門「あまりすごい奴には見えん」

387: 2014/03/04(火) 10:35:46.42 ID:OH8jwnGf0



提督「さぁ演習がそろそろ始まるぞ」


不知火「装備を換装し始めましたね」

電「見た事ないようなすごい装備があるのです」

愛宕「あの駆逐艦の子、5連奏魚雷なんて装備してるわね」

電「うらやましいのです」

388: 2014/03/04(火) 10:37:23.92 ID:OH8jwnGf0

龍驤「ん……」


愛宕「どうしたの龍驤ちゃん?」

龍驤「赤城ってやつの……飛行甲板がで、でかい!」

長門「肩から手にかけてかなりの大きさがあるな」

龍驤「飛行甲板の大きさは艦載機の運用力に比例すると言われてるんや
あれだけの大きさは初めてみたで」

金剛「私もデス。それともう一つ気になりましたが……」

389: 2014/03/04(火) 10:39:14.65 ID:OH8jwnGf0

金剛「彩雲を装備してますネ」

電「彩雲です?」

金剛「ええ、偵察機というと分かりやすいと思いマスが」

金剛「索敵能力と速さに優れ戦場の状況を把握するのにとても便利なんデス」

金剛「只、非常に脆く攻撃ができない点と
速すぎるせいで逆にコントロールしにくい理由から運用が難しいんデス」

愛宕「よく知ってるのね~金剛ちゃん」

金剛「昔一緒に戦ってた仲間が使用していましたから」


金剛「あの彩雲のおかげで何度も不利な状況を
回避できた事を覚えていマス」


390: 2014/03/04(火) 10:41:10.11 ID:OH8jwnGf0

提督「彩雲はその性質上、火力にそのまま繋がらない点から軽視されていたが」

提督「最近は危機回避の事例が多くある事から運用が見直されているんだ」

龍驤「まぁうちにはない装備やけど……」ジー

提督「お、俺を見るな。しょうがないだろ!
上にいっても中々配給されないんだから」

不知火「この人達みたいにすごい装備が欲しいです司令」ジー

電「なのです」ジー


提督「う、うるさいな!……ほら、そろそろ始まるぞ。集中して観ろ」

391: 2014/03/04(火) 10:46:54.95 ID:OH8jwnGf0

龍驤「おお!なんか戦う雰囲気がでてきたで」

長門「色んな視点から演習場がみれるのだな」

提督「うむ。この映像自体は艦載機と駆逐艦、潜水艦の撮影班が撮っているようだ」

長門「ずいぶん凝っているんだな」

提督「元々は演習の見本として使われる予定だったらしいからな」

提督「(あまりにもレベルが高く参考にならず、結局使用されなかったが……)」


提督「っといよいよだな」


提督「開始の砲撃が鳴ったら始まるぞ」



ドーーーーーーーーン



提督「(さて……こいつらはどんな反応を見せるかな)」



392: 2014/03/04(火) 10:48:32.06 ID:OH8jwnGf0


・・・・・・1時間後



提督「どうだ、これが最前線で戦う艦娘の力だ」



艦娘「「……」」シーン



提督「そして正規空母 赤城」



提督「俺が言ってた事はあながち間違っていないだろう」

393: 2014/03/04(火) 10:51:01.83 ID:OH8jwnGf0

龍驤「なんの合成CGやねん……こんなんありえへん」

長門「あの的確な爆撃……命中率6割はあるんじゃないか……
威力もおかしい。戦艦級の装甲があっという間に大破してたぞ……」

不知火「艦載機の運用数も恐ろしいですね……
しかもあんな距離から……」

金剛「それだけじゃないです。
彩雲による索敵から周囲に完璧な情報を伝達していマス」

愛宕「そのお陰で味方も的確に動いてたわね」

電「レベルが違うのです……」ガタガタ

394: 2014/03/04(火) 11:20:24.73 ID:OH8jwnGf0


提督「まぁこの艦隊は赤城だけじゃなく周りも優秀だからな。
参考にするにはでき過ぎだがな」


金剛「射程外でやられるとはいかなくても……」

不知火「近づく事が非常に困難ですね。
回避に専念すれば恐らくこちらに当たる事はありませんが」

長門「回避に専念しつつ他の奴にも気を配るのか……」

龍驤「上ばっか気にしてたら下からの魚雷もドカーンやで……」

電「自信なくなってきたのです……」

愛宕「そうね。あたし達まともに戦えるのかしら?」


金剛「提督が悩んでいた理由も今なら分かってきまシタ……」

395: 2014/03/04(火) 11:21:10.73 ID:OH8jwnGf0


提督「分かってもらえて幸いだ」


提督「俺もそこそこ艦娘を見てきたが、
あの赤城はその中でも上位の腕を持つと思う」


艦娘達「「……」」


396: 2014/03/04(火) 11:25:19.25 ID:OH8jwnGf0


提督「だからと言って今度の演習はいいようにはやらせんぞ」


提督「演習とはいえやるからにはみんなで協力して、勝つ前提で挑む」



長門「ああ。やる前から諦める訳ないだろう。
先程は少しばかり驚いたが、私達だって遊んできた訳じゃない」

金剛「そうデス!皆で協力して頑張りまショウ!」

不知火「不知火が打破してみます」

電「えっと……がんばるのです!」

龍驤「せ、せやな。気持ちから負けてたらアカン!」

愛宕「パンパカパーンって言えるようにがんばりましょ~」


提督「その意気だ。こちらとしても何か対策を考えとくよ」


提督「さて集中が切れてしまったし、今日はこれで終わりにしよう。
日報を提出後、各自担当作業に従事してくれ。解散」


397: 2014/03/04(火) 11:28:16.60 ID:OH8jwnGf0

今日はこれで終わりかもしれません。

女提督との対決編はしばらく続く感じです。

見ていただいてる方ありがとうございます。

399: 2014/03/04(火) 15:35:03.42 ID:Zr8KmYODo
いちおつー
毎度ながら続きが楽しみだ


次回:【艦これ】提督「よろしく頼む」【5】


引用: 提督「よろしく頼む」