502:◆vLyL7y0Zk. 2014/11/25(火) 15:52:06.76 ID:jU2HssJ90


前回:【艦これ】提督「よろしく頼む」その3【5】

提督「よろしく頼む」シリーズ

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    ─ 沖縄港 ─    


提督「食料や生活用品は運んだか?」

雪風「全部運び終わりました!」

提督「よし。それではしばし自由時間とするか」


503: 2014/11/25(火) 15:53:56.09 ID:jU2HssJ90

北上「お、いいね-。お土産でも買ってこうかな」

伊58「沖縄といえば何が有名なの?」

日向「ちんすこう、ソーキソバ、シーサーとかだな」

伊58「ちんすこう……なんかやらしいでち」

日向「君、変な意味に捉えないでくれ」ビシッ

大和「皆でソーキソバ食べに行きましょう」

加賀「賛成です」ズイッ

日向「加賀、お店を困らせるなよ」

雪風「雪風は大きい水族館に行きたいです!」

伊58「ゴーヤも!」


ワイワイ


504: 2014/11/25(火) 15:55:00.04 ID:jU2HssJ90

提督(良かった。楽しそうだな)ジー

提督(艦娘達のコンディションを維持するのも俺の役目)

提督(今の内にゆっくりしてもらってカムランでの戦いに備える)

提督(そういう意味じゃ、沖縄は最適な場所じゃないか)

提督(気候も暖かいし風土も穏やか)

提督(日本という国のなかではまた特殊な文化を持ってるし観光地としても優秀だ)


北上「提督がなんかブツブツいってるけど……なんかあったの?」

大和「ああ、あれは気にしなくていいわよ。癖みたいなもんだから」


505: 2014/11/25(火) 15:56:06.22 ID:jU2HssJ90








   ~数時間後~
    


伊58「ふぅー、お土産いっぱい買ったでち」

雪風「雪風もです!」

加賀「ソーキソバ、美味しかったですね」

日向「うむ。お店の人にもう勘弁してくださいって言われなきゃもっと美味しく食べれたんだけどな」


506: 2014/11/25(火) 15:56:50.64 ID:jU2HssJ90


大和「いい所ね沖縄は。これから任務じゃなきゃもっと楽しめた気はするけど」

日向「たしかにな。頭の片隅でそれが残ってて素直に楽しめなかった感はある」

雪風「しょうがないです。雪風達は艦娘ですから」

北上「だねー」


507: 2014/11/25(火) 15:58:36.72 ID:jU2HssJ90

北上「そいや……大和っち3人は書いたの?」

大和「え?何を?」

北上「遺書」

大和「……書いてないわ」

日向「私もだ」

加賀「私も」

雪風「初任務が決まった時に渡されるやつですよね?」

北上「そうそう。いつ氏んでもいいようにって。最初渡された時は何の冗談かと思ったけどねー」

伊58「ゴーヤも初めてオリョール行く前に渡されたでち」

大和「北上ちゃん達は書いたの?」

北上「書いてないよ」

雪風「雪風もです」

伊58「ゴーヤも」

大和「そうよね……みんな気持ちは一緒」

日向「うむ」

加賀「……そうですね」

伊58「遺書なんていらないでち」

雪風「はい!」

北上「うんうん」


艦娘達((必ず生きて帰るんだから))グッ



508: 2014/11/25(火) 16:05:44.29 ID:jU2HssJ90

─────────────────────────


   ─その頃─
   
    執務室


提督「遺書……か」ピラッ

提督「こんなもの書く訳ない」

提督「生きて帰るに決まってるんだ」

提督「…………」

提督「でもまぁ……一応書いとくか。せっかく用意されてるならしっかり書くべきだ。うん」




妖精A「真面目すぎるってのも」

妖精B「問題だよねー」

妖精C「ねー」



──────
─────
────
───
──



509: 2014/11/25(火) 16:07:16.56 ID:jU2HssJ90


──
───
────
─────
──────



   ─カムラン半島 周辺海域─
   

  母艦 操舵室
  
  
提督「ここから先は危険海域だ。準警戒態勢から戦闘態勢へと切り替える」(無線)

提督「各自、所定の位置についてくれ」

艦娘達「「了解」」



提督(沖縄港をでて十数時間)

提督(カムランまであと少しか)

提督(今の所、安全とされる航路を通ったので深海棲艦との接触はなく問題なかったが)

提督(ここからはどこを通っても安全な道はない)

提督(……なんとか頑張ってくれよ。みんな)

510: 2014/11/25(火) 16:11:30.90 ID:jU2HssJ90

─────────────────────────


    ~海上~

北上「ここらへん、波は穏やかだね」

雪風「これなら全力疾走しても問題ないかもしれません」

伊58「海中も視界良好でち」

加賀「……これは」

大和「どうしたの加賀」

加賀「数km先から霧が発生している様で……かなり視界が悪いです」

日向「霧だと?」


511: 2014/11/25(火) 16:12:25.92 ID:jU2HssJ90

加賀「はい。艦載機により確認しましたが……敵の目視が難しい程に濃いですね」

大和「そう……提督、照明灯は使う?」

提督「いや、止めとこう。光により敵から見えやすい状況になるかもしれん」

提督「しばらくは加賀の艦載機を多めに発艦して周囲を警戒」

提督「ゴーヤも先行して海中からの目視に努めてくれ」

加賀 & 伊58「「了解(でち)」」



提督(さて……この霧が吉とでるか凶とでるか……)



512: 2014/11/25(火) 16:13:14.37 ID:jU2HssJ90








  一時間後



 ザザーン ザザーン
      
      
      
提督「加賀」

加賀「今の所、艦載機のレーダー及び周辺目視に問題ありません。霧が濃い為自信ないですが」

提督「了解。ゴーヤ、そっちはどうだ?」

伊58「こちらも目視による異常なし、レーダーにも反応ないでち」

提督「よし……進行しよう」

提督「ゆっくりでいいからな。いつ敵が襲ってくるか分からん」



513: 2014/11/25(火) 16:14:14.55 ID:jU2HssJ90

雪風「…………」クンクン

雪風「油くさいですね……」

北上「んだね」

北上(……この匂い、この雰囲気)

伊58(間違いなく近くにいるでち)

雪風(深海棲艦が……)


ザザーン  ザザーン


514: 2014/11/25(火) 16:16:00.61 ID:jU2HssJ90


提督(静かだな。ただひたすらに波の音のみ。陸地よりそこまで離れていないのに漁船の一つも見当たらないのは)

提督(安全ではない証拠)

提督(カムラン港へ着く前に深海棲艦とやりあうのは勘弁願いたい所だが……)




ピッピッ ピーーーーー



加賀「……敵、確認しました!数4、距離50000、艦種不明」

加賀「こちらに気づいていないようです!」

提督(そう上手くはいかないよな)

515: 2014/11/25(火) 16:16:57.97 ID:jU2HssJ90

提督「敵方向射撃展開、用意!」

大和「……」カチャ

雪風「……」カチャ

日向「……」カチャ

加賀「……」スッ

北上「……」ジャキッ

伊58「……」ゴボボ


提督「……もう少しひきつけろ」


ザザーン

ザザーン


516: 2014/11/25(火) 16:18:26.12 ID:jU2HssJ90


提督「…………」


提督(……霧が少し晴れてきた!先手必勝!)


提督「てぇぇぇい!」ビシッ



ドォン ドォン ドォン シュゴォォォ シュゴォォォ ブゥゥゥン


517: 2014/11/25(火) 16:20:02.56 ID:jU2HssJ90


駆逐イ級1「コノ……音、アッチカ」

駆逐イ級2「敵ハッケン…7匹……」

駆逐イ級3「グァァ」ドカァン

軽巡ホ級1「チッ……殺セ」


518: 2014/11/25(火) 16:21:20.68 ID:jU2HssJ90


加賀「敵艦種判明。駆逐3、軽巡1です」

加賀「駆逐……イ級と思われる敵に着弾を確認」

提督「よし、陣形は変えずそのまま押し切れ!」

雪風「雪風、前にでます!」サササ

北上「おっと、一人だけいい所取りはさせないよー」サササ

大和「前の二人は私と日向でフォローするわ。ゴーヤちゃんは母艦の護衛をお願い!」

伊58「了解でち!」

519: 2014/11/25(火) 16:24:01.44 ID:jU2HssJ90

駆逐イ級1「……」ススススス

北上「オリョールの時は準備してなかったから微妙だったけど」

北上「このスーパー北上様の実力を」

北上「見せてやるってね!」チャキキ


シュゴォッォ


駆逐イ級1「ハッ……速イ」

駆逐イ級1「ギャアァァ」ドカァン

北上「まずは一隻!」

雪風「さすがですね!雪風も負けてられません!」タタタタタタタ


520: 2014/11/25(火) 16:25:55.23 ID:jU2HssJ90

駆逐イ級2「ソンナ近ヅイテ……消シ炭ニシテヤル」カチャ 

ドォン ドォン

雪風「ここまで近距離でも!」

雪風「砲撃の角度とあなた達深海棲艦の癖のある動き」

雪風「それをある程度把握していれば砲撃の回避なんて余裕です!」ニコォ


駆逐イ級2「ナ……ナニィ!」

雪風「これだけ距離が近ければ、雪風の砲撃でもどうにかなります!」ドォン

駆逐イ級2「グァァァ」ドォン


521: 2014/11/25(火) 16:27:20.29 ID:jU2HssJ90


軽巡ホ級1「コ、コイツラ……強イ」

軽巡ホ級1「仲間ヲ……呼ぶ!」スーーーー

北上「あ、一隻逃げた!」

雪風「む!雪風が追います!」



522: 2014/11/25(火) 16:28:13.05 ID:jU2HssJ90

軽巡ホ級1「フン……コレダケ離レテイレバ追イツケマイ」


シュゴォォォ


軽巡ホ級1「ナンダコノ音……」

軽巡ホ級1「ギョ、魚雷!?」


ドカァアァン



伊58「海のスナイパーがいる事を忘れないで欲しいでち」ニヤリ

523: 2014/11/25(火) 16:29:32.46 ID:jU2HssJ90

大和「すごいわ……私達が手を出す暇もなく一掃したわ」ポカーン

日向「ああ、心強い」

加賀「……敵の殲滅を確認しました。引き続き警戒を行います」

提督「了解。一時、進行停止。北上と雪風、伊58は弾薬と燃料の補給の為、母艦に帰還。他3人は周囲警戒だ」

艦娘達「「了解です」」


524: 2014/11/25(火) 16:30:24.68 ID:jU2HssJ90

提督(さすがベテラン3人組み……)

提督(これなら戦艦型が多数いても難なく処理できる筈)

提督(……とはいえ安心できんか)

提督(数の暴力で来られたらひとたまりもない………)

提督(事前情報では敵は100隻近い数が集まっていると聞くし)

提督(先ず、カムラン港で南鎮守府艦隊との合流をしなければ)グッ


525: 2014/11/25(火) 16:31:34.67 ID:jU2HssJ90


ドォォォォンン



提督「?!」

提督「なんだ!どうした!」

加賀「ぜ、前方より、敵艦隊が接近中です」

加賀「か、数は……」アセアセ

加賀「そんな……」

提督「加賀、落ち着け。敵の数がどうした!」

加賀「や、約30隻。戦艦も複数確認……」

提督「ば……バカな……30隻だと!」

526: 2014/11/25(火) 16:33:26.62 ID:jU2HssJ90


北上「さ、さっきのはこいつらの周辺警護みたいなもんて訳ね」

雪風「やられたのを確認してこちらに来たって事ですか……」

伊58「やけに数が少ないとおもったでち……ど、どうするの?」

提督(くっ……絶望的だな)

提督(こちらがいくら練度高くても数がこれだけ違っては……)

提督(このまま交戦しても……殺られるだけ……なら)

提督「各艦、全力で弾幕展開しつつ5時方向に進行!」



提督「とにかく」


提督「逃げ切れ!!!」


艦娘達「「りょ、了解」」



ドォン ドォン ドォン ドォン 


527: 2014/11/25(火) 16:36:41.73 ID:jU2HssJ90
 

  
  


──
───
────
─────
──────



  深海棲艦の容赦ない攻撃が降り注ぐ中
  
  俺達は、全速力で逃げた
  
  しかし完全に逃げ切るには距離が足りなかったようで……
  
  敵の攻撃により邪魔され思うように逃げ切れず
  
  応戦として北上や雪風の攻撃が複数の敵を轟沈させる事を確認できたが
  
  ……焼石に水
  
  数による戦力差を超えられる筈もなく
  
  俺達、第2艦隊は…… 
  
  


──────
─────
────
───
──



528: 2014/11/25(火) 16:37:51.17 ID:jU2HssJ90


日向「すまない……私はもう……」ボロッ

大和「私も……足が動かないわ」ボロッ

加賀「…………こんな所で……」ボロッ

北上「ハァっ……ハァッ……これがピンチってやつねー……」ボロッ

伊58「オリョール10往復より……きついでち……」ボロッ

雪風「ゆ……雪風は……しずみま……せん」ボロッ

提督(母艦も被弾が激しい。これ以上は……)


529: 2014/11/25(火) 16:39:26.09 ID:jU2HssJ90

提督「……ここまでか」

提督「くそっ……こんな所で……簡単に……」プルプル

大和「遺書……やっぱり書いとく……べきだったかしら……」

日向「そう……かもな…………」

北上「今からでも……書いて……遅くないんじゃないかね……?」

大和「ふふ……」




加賀「…………」

加賀「あれは……」

大和「どうしたの……加賀?」

加賀「敵の後方に……」

大和「え……?」



530: 2014/11/25(火) 16:40:55.46 ID:jU2HssJ90

─────────────────────

  ~深海棲艦 艦隊~


戦艦タ級「フン……虫ケラガ……ニゲヤガッテ」

軽巡ヘ級「手間ヲトラセナイデホシイ」

空母ヲ級「ヲ……サッサト殺ロウ」

戦艦タ級「…………氏ネ」カチャ


ドォンドォン



戦艦タ級「グハッ……」ドカァン

軽巡ヘ級「グヘッ……」ドカァン

空母ヲ級「ヲ……ナンダ!こ、後方カラ、敵!?」


531: 2014/11/25(火) 16:43:17.07 ID:jU2HssJ90


────────────────────────────────────


    ─敵後方にて─



卯月「あーーほらほら!うーぴょんの攻撃が当たったピョン!さすがうーピョンだピョン!」

弥生「いや……今のは弥生のが当たってた」

卯月「違うもん!うーピョンだピョン!プップクプー!」

利根「こらこら二人共、敵さん目の前にいるんじゃから集中せい!」

卯月「うるさいぴょん!口リババアは黙っててほしいぴょん」

利根「バ、ババアとは何じゃ!ババアとは!」

鈴谷「まぁでも実際、利根って言葉づかいがあれだよね」

熊野「いいじゃないですか。古風で素敵だと思いますわ」

川内「そんな事よりこの戦い早く終わらせて、夜戦したい!や・せ・ん」

明石「この前作った夜戦用のシミュレーションゲーム……お気に召しませんでしたか?」

川内「あれも面白かったけど……実戦じゃなきゃ嫌なの!」

???「あんた達!戦闘中は私語禁止って言ってるじゃない!これだから女子は嫌なのよ!女子は!」


532: 2014/11/25(火) 16:44:53.53 ID:jU2HssJ90



────────────────────────────────────

    母艦 操舵室


提督「なんだあいつらは……」

加賀「艦娘が約20隻……あと、母艦と思われる艦が1隻」

提督「……て事は」


???「聞こえるかしらぁん?そちらの司令官さん!」(無線)

提督「はい……こちら中央第2艦隊……提督です」

提督(野太い声。あれ……でもなんか聞いた事ある様な)

???「やっぱり!提督くんね!おひさしぶりぃいいん!」

提督「えっと……あなたは……?」

???「あら、自己紹介が遅れたわねぇん」


533: 2014/11/25(火) 16:46:01.59 ID:jU2HssJ90



ホ〇提督「南鎮守府 司令官を務めるホ〇提督よ!中学校以来かしら、提督くん?」(以下、ホ〇と記す)


提督「あ……」



   ────軍人「その力をこの国を守る為に使ってくれないかしら?」───



提督(俺を軍に誘ったカマっぽい軍人か!)

※前スレ>>354を参照)

534: 2014/11/25(火) 16:47:28.31 ID:jU2HssJ90



提督「まさか南鎮守府の司令官だったとは……」


ホ〇「ウフフ、ビックリしたわよね?」


ホ〇「とりあえずこの深海棲艦共」

ホ〇「可愛い後輩を苛めた仕返しに」

ホ〇「ぶちのめしてあげるから……待っててねん♪」ニッコリ


545: 2014/11/26(水) 16:04:09.46 ID:75qZwDTy0



    前回のあらすじ


沖縄港で一時休息をとり、カムラン港へと向かう第2艦隊
カムラン海域へ進むと霧が発生する中、深海棲艦との戦闘を余儀なくされる
一時は圧倒したものの、敵の本艦隊に見つかってしまう
数による戦力差を見せつけられ懸命に逃げるが失敗
全滅かと思われたその時、敵後方から「南鎮守府艦隊」が助けに来る
南鎮守府艦隊の司令官はなんと、過去に提督を軍人へと誘った「ホ〇提督」であった

546: 2014/11/26(水) 16:05:26.02 ID:75qZwDTy0

────────────────────────


    カムラン海域 海上



ホ〇「さーて、アンタ達。さっさとこいつら片付けなさい」

卯月「はーい。うーピョンにお任せピョン!」

弥生「あんまり調子のらない方がいいよ、卯月」

利根「皆の者、吾輩を見習ってどんと構えるのじゃ」

鈴谷「はぁ……さっさと帰ってお風呂はいりたーい。髪がヌメヌメするー」

熊野「鈴谷、髪をいじるのは後にするべきですわ」」

川内「霧が少し濃くなってきたね。ちょっと夜戦ぽいかも」

明石「霧の中でも敵を確認できるようなスコープ……次の発明はそれがいいかもしれないですね」



ワイワイ



提督(あれ……なんか陣形がバラバラだけど……大丈夫か?)


547: 2014/11/26(水) 16:08:13.02 ID:75qZwDTy0

────────────────────────



空母ヲ級「ヲ……爆撃機、発艦」

戦艦タ級「了解、コチラモ砲撃ヲ展開スル」

駆逐イ級「仇……討ツ!」カチャ

軽巡ヘ級「殺ス……」カチャ



ドォン ドォン ブゥゥゥン ブゥゥゥン



548: 2014/11/26(水) 16:09:05.06 ID:75qZwDTy0


ヒュゥゥゥゥン  チュドーーン

ザッパァァァン


卯月「わわわ!敵が攻撃してきたよ!危ないピョン」

弥生「敵なんだから攻撃してくるの当たり前……」

鈴谷「あーーー髪がちょっと焦げた!キューティクルが!」

熊野「もうっ、だから前を見ろっていったんですの!」プンプン




549: 2014/11/26(水) 16:11:16.57 ID:75qZwDTy0



────────────────────────


    母艦 操舵室


提督(……あの艦娘達、全然統率がとれていないじゃないか)

提督(砲撃も雷撃も全くしないし……ふざけているのか)

提督「失礼ですが……司令官。艦娘達は真面目にやっているのですか!」

ホ〇「提督ちゃん、心配なの?」

提督「彼女達はどうみても本気で対応していない様に見えますが」

ホ〇「そうねー。まぁそういう風に見えるよう指示をだしているもの」

提督「……え?」

ホ〇「まぁ落ち着いて頂戴。せっかちな人は嫌いじゃないけど……これも戦術の内よ♪」

550: 2014/11/26(水) 16:12:00.65 ID:75qZwDTy0


────────────────────────



空母ヲ級(相手……動キ……バラバラ……)

空母ヲ級(今ノウチ……コロス)

空母ヲ級(霧ノセイデ……命中精度ガ低イ戦艦隊……近ヅカセル)

空母ヲ級「戦艦隊……目標ニ前進……敵、油断シテル」



深海棲艦 戦艦隊「「了解」」ズズズ



551: 2014/11/26(水) 16:12:48.12 ID:75qZwDTy0

────────────────────────


利根「……」ピクッ


利根「川内、明石、釣れた様じゃ」

川内「ん……オッケー」サッ

明石「分かりました。いつでも大丈夫です。合図はお願いします」



552: 2014/11/26(水) 16:14:01.08 ID:75qZwDTy0


────────────────────────



戦艦タ級1「……ココマデ近ヅケバ……アトハ……外サナイ」ニヤリ

戦艦タ級2「沈メテヤルゼ……ククク」カチャ

戦艦タ級3「……ン。ナンダコノ……浮イテル丸イ物体ハ」

戦艦タ級4「ホントダ……サッキマデ無カッタ」



553: 2014/11/26(水) 16:14:41.56 ID:75qZwDTy0

利根「フンっ、何も知らずノコノコと近づいてきおって……うつけが」

利根「さぁ、明石!今じゃ!」

明石「はい!」ポチッ


ピカッ



戦艦タ級1「ナッ……」



ドカァァァァァアアン


554: 2014/11/26(水) 16:15:20.52 ID:75qZwDTy0

利根「よし、成功じゃ!後は砲撃あるのみ!うてぇええええい!」

卯月「やってやるピョン!」カチャ

弥生「負けない……」カチャ

鈴谷「やっと思う存分、ぶっ放せるわ!」カチャ

熊野「我慢するのも体に毒ですわね!」カチャ


ドォン ドォン ドォン ドォン



555: 2014/11/26(水) 16:16:59.46 ID:75qZwDTy0

────────────────────────────

   操舵室


提督「…………」ポカーン

提督「今のは……機雷ですか?」

ホ〇「ええそうよ」

ホ〇「わざと前線部隊には攻撃の手を休めて油断している様に見せたの」

ホ〇「そうする事で敵艦隊の主力で厄介な戦艦が前にでる事を期待してねぇん」

ホ〇「後は事前にばらまいてた機雷を爆破」

ホ〇「霧が濃く視界が悪いおかげで機雷も確認しづらいって事も幸いだったわね」

556: 2014/11/26(水) 16:17:56.09 ID:75qZwDTy0


提督「……なるほど」

提督(後ろからの奇襲にも関わらず更に策を重ねる周到さ……この司令官、只者じゃない)

提督「気づかず余計な事を……失礼しました)

ホ〇「いいのよ。知らなければ誰でも同じ事思うわぁん」

ホ〇「さて……あとは」



557: 2014/11/26(水) 16:20:50.09 ID:75qZwDTy0

────────────────────────


    ─深海棲艦 艦隊─


空母ヲ級「ク……ドウナッテイル。戦艦隊ニ何ガ起コッタ」

川内「失礼しまーす」スッ

空母ヲ級「?!」ビクッ

川内「指揮を執っているのは貴方みたいね。安全な所でキョロキョロ見回してるから分かったわ」

空母ヲ級「イツノマニコンナ近クニ……」

川内「隠密行動は得意なの。夜だったらもっとすごいんだから」

川内「てわけで、私からプレゼント。上にある気持ち悪い帽子さんの口に挟んどいたよ」

空母ヲ級「ワ、ワタシノ頭ニ……魚雷ガ……」

川内「明石が時間立てば爆発してくれるようにしてくれたんだよねー。バイバイ」ササササ

空母ヲ級「ク…取レナイ………ヤメッ」



ドカァァァン



川内「忍法魚雷爆散の術……って言ってみたりして」



558: 2014/11/26(水) 16:23:35.82 ID:75qZwDTy0


利根「作戦通りじゃな」

利根「川内が敵の旗艦を落とした!一気に叩き込め!」

艦娘達「「了解!」」



ドォン ドォン パパパパパ ザッパーン


駆逐イ級「クソ……テ、撤退ダ!」スーーー

軽巡ヘ級「ニゲロ!」スーーー




卯月「あーー逃げちゃったピョン」

鈴谷「えーまだ打ちたりないよー」


559: 2014/11/26(水) 16:24:52.07 ID:75qZwDTy0

利根「ホ〇提督よ、追うかの?」

ホ〇「追わなくていいわ。近くに敵の大艦隊がいないとも限らないし……」

ホ〇「それに第2艦隊の救助が先よ。さっさと入渠室で手当てしてあげなさい」

利根「了解じゃ」



ホ〇「と、いう訳でそんな感じだから艦娘の子達は任せて頂戴」

提督「……ありがとうございます」

ホ〇「提督ちゃんの母艦は動く?」

提督「はい。損傷ありますが動力部に異常はありません」

ホ〇「分かったわ。ここでのんびりするのは怖いし早々にカムラン港に戻りましょう」


560: 2014/11/26(水) 16:26:22.40 ID:75qZwDTy0









   ─カムラン港─
   

提督「本当に助かりました。あと少しで全滅という所でお助けいただいて……」

ホ〇「全く……増援が先にやられるなんて冗談にもならないわ」

提督「……申し訳ございません」シュン

ホ〇「ウフフ、でも無事で良かった……」

ホ〇「改めてお久しぶりね、提督ちゃん」スッ

提督「はい。お久しぶりです」グッ


561: 2014/11/26(水) 16:28:59.31 ID:75qZwDTy0

ホ〇「初めて会った時は舐め舐めしたいくらい青いオケツだったけど」

ホ〇「成長してこうみると軍人らしくぺろぺろクンカクンカしたいくらい立派になっちゃって」ジー

ホ〇「嬉しいわぁ」ニンマリ

提督「え……ええ(どこみてんだこいつ)」ゾッ

562: 2014/11/26(水) 16:30:33.04 ID:75qZwDTy0

ホ〇「それにしても増援といった割には艦娘の数が少ないようね」

ホ〇「相手は100隻近くいるってお上に伝えた筈だけど……」

提督「…………」

ホ〇「6隻だけなの?」

提督「……はい」

ホ〇「ふーん」

ホ〇「ま……その様子みる限り訳ありって事ね」

提督「察していただき助かります」


563: 2014/11/26(水) 16:31:51.79 ID:75qZwDTy0

ホ〇「私も元は中央にいた身だし」

提督「中央に?」

ホ〇「ええ、ちょっと色々あって南に異動したけど」

ホ〇「だからあそこの事情は色々知ってるわ。もちろん第2艦隊の事もね」

提督「……」

ホ〇「まぁいいわ。一人でも多ければ心強いもの」

ホ〇「明日辺りブリーフィングルームで現状を詳しく説明するから」

ホ〇「今日はゆっくり休んで頂戴」

提督「はい……色々と、ありがとうございました」ペコッ



564: 2014/11/26(水) 16:34:49.27 ID:75qZwDTy0


短いですが、以上です

ちょっと駆け足ですがこのペースで進めていきたいと思います





565: 2014/11/26(水) 17:35:38.02 ID:8hbH+JvSO

無理せず自分のペースで5-5のゲージ削りながらでいいんやで

567: 2014/11/26(水) 19:18:30.26 ID:gwF50GLqo
乙です


次回:【艦これ】提督「よろしく頼む」その3【7】


引用: 【艦これ】 提督「よろしく頼む」 その3