16: 2009/04/21(火) 09:55:46.03 ID:lUbUVC+k0
――5/5、火曜 20:30 神楽坂作業室
――メッセンジャー
男>>状況はどうですか
B>>最悪の一個上でござるね
男>>ふむ
B>>残った一人の女の方から事情は聞いたでござるが、
仕事は教えないで、ただノルマだけ重くして縛ってた
みたいでござるね。M野のハーレム計画が無くても、
作業量でつぶされてたと思うでござる。
男>>神楽坂の半分だよね?
B>>半分でも致氏量でござろ
男>>そっか
B>>どこまで手を貸すべきか悩むでござる
男>>それはちょっと様子見をしながら、だね
57: 2009/04/21(火) 11:46:00.60 ID:ZyrkDBLnP
――ってなわけで、タイトルコール。
【同僚女「うちから、ウォリアー取っちゃダメだよ」】
同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」
同僚女「やっぱり二人っきりになっちゃったね」
【あらすじ】
ブラック系IT企業でデータ変換業務を行なう男は
神楽坂班のプロジェクトマネージャー。
歴戦のウォリアー女先輩(指先から唐揚げを出したい)
陽気な同僚のB男(さすらいの忍者マスター。灰は消失に通じる)
口数少ないC男(捨てることに対する美学をもった職人)
そして新規加入した新人女をくわえた5人パーティー。
なんだかんだでうだうだ底辺仕事をやってた五人だが
池袋で働いていた同僚パーティーが壊滅したことから
仕事量が急増。不穏な空気が流れ始める。
萌え成分皆無。現代日本における残酷童話。
あけてもあけてもまた徹夜なブラック物語。
【同僚女「うちから、ウォリアー取っちゃダメだよ」】
同僚女「おーい、おとこ。起きろ、起きろー」
同僚女「やっぱり二人っきりになっちゃったね」
【あらすじ】
ブラック系IT企業でデータ変換業務を行なう男は
神楽坂班のプロジェクトマネージャー。
歴戦のウォリアー女先輩(指先から唐揚げを出したい)
陽気な同僚のB男(さすらいの忍者マスター。灰は消失に通じる)
口数少ないC男(捨てることに対する美学をもった職人)
そして新規加入した新人女をくわえた5人パーティー。
なんだかんだでうだうだ底辺仕事をやってた五人だが
池袋で働いていた同僚パーティーが壊滅したことから
仕事量が急増。不穏な空気が流れ始める。
萌え成分皆無。現代日本における残酷童話。
あけてもあけてもまた徹夜なブラック物語。
17: 2009/04/21(火) 09:59:36.81 ID:lUbUVC+k0
男>>で、どの辺が「マシ」なの?
B>>M野が出社してないでござる
男>>へぇ
B>>さすがに釈明がつらいのか、体調不良だそうでござるよ
男>>ほうほう
B>>太平楽でござるね
男>>……1人残ってるんだよね?
B>>ええ、まぁ、そうでござるね。ちょっと話を聞いてみた
でござるけど、他の派遣先を待って待機するのもつらい
という状況だということらしいでござる。
男>>……。
B>>このへんも、派遣の弱みでござろうね。
男>>うん
B>>拙者はしばらくこっちにいることになりそうでござるね
男>>ありがたい
B>>M野がいなければ、十分耐えられるでござるよ
男>>手を抜きながらやって
B>>了解でござる
B>>M野が出社してないでござる
男>>へぇ
B>>さすがに釈明がつらいのか、体調不良だそうでござるよ
男>>ほうほう
B>>太平楽でござるね
男>>……1人残ってるんだよね?
B>>ええ、まぁ、そうでござるね。ちょっと話を聞いてみた
でござるけど、他の派遣先を待って待機するのもつらい
という状況だということらしいでござる。
男>>……。
B>>このへんも、派遣の弱みでござろうね。
男>>うん
B>>拙者はしばらくこっちにいることになりそうでござるね
男>>ありがたい
B>>M野がいなければ、十分耐えられるでござるよ
男>>手を抜きながらやって
B>>了解でござる
18: 2009/04/21(火) 10:03:43.35 ID:lUbUVC+k0
――5/6、水曜 6:00 神楽坂作業室
かちゃ
新人女「おはよーございます……」そぅっ
男「おはようございます」
新人女「やっぱりやってますね」
男 カタカタカタカタカタカタ
男「たまたま」
新人女「えっと、プリン買ってきましたよ。
朝ご飯食べましたか? プリン食べませんか?」
男 カタカタカタカタカタカタ
新人女「……前におごってもらったので」
男「そういえばそだね。……いただきます」
ぱきゅ
新人女「いただきます」
かちゃ
新人女「おはよーございます……」そぅっ
男「おはようございます」
新人女「やっぱりやってますね」
男 カタカタカタカタカタカタ
男「たまたま」
新人女「えっと、プリン買ってきましたよ。
朝ご飯食べましたか? プリン食べませんか?」
男 カタカタカタカタカタカタ
新人女「……前におごってもらったので」
男「そういえばそだね。……いただきます」
ぱきゅ
新人女「いただきます」
19: 2009/04/21(火) 10:07:45.62 ID:lUbUVC+k0
新人女「えーっと、緊張しますねっ」
男「そう?」
新人女「はぁ。職場で2ショットプリンは」
男「異性慣れしてるかと思った」
新人女「いろいろ向こうから話しかけてきてくれてたので」
男「うわ。さすがリア充」
新人女「ニコニコしてるだけで、なんか間が持ってたんですよ」
男「さすがに言うこと違うな。後光が差して見えるよ」
新人女「男さんは、どうですか?」
男「へ? もぐ」
新人女「彼女さんとか?」
男「こんな生活でいる訳無いじゃないですか」
新人女「そうですか? じゃ奥さんとか」
男「どう思われてるんだ、俺」
男「そう?」
新人女「はぁ。職場で2ショットプリンは」
男「異性慣れしてるかと思った」
新人女「いろいろ向こうから話しかけてきてくれてたので」
男「うわ。さすがリア充」
新人女「ニコニコしてるだけで、なんか間が持ってたんですよ」
男「さすがに言うこと違うな。後光が差して見えるよ」
新人女「男さんは、どうですか?」
男「へ? もぐ」
新人女「彼女さんとか?」
男「こんな生活でいる訳無いじゃないですか」
新人女「そうですか? じゃ奥さんとか」
男「どう思われてるんだ、俺」
20: 2009/04/21(火) 10:10:31.30 ID:lUbUVC+k0
新人女「落ち着いているので」
男「落ち着いてません」
新人女「場慣れれしているというか」
男「慣れたくて慣れた訳じゃないです」
新人女「えへへ」
男「……会話のリズムに合わせてきましたね」
新人女「もうじき二ヶ月になりますし」
男「慣れてきましたか」
新人女「はい。仕事も、思ったように出来ると、
気分がよいですね」
男「ん。……思ったようにするのが、難しいんだけどね」
新人女「……」
男「しがらみとか、面倒くさいねー」
新人女「……」
男「落ち着いてません」
新人女「場慣れれしているというか」
男「慣れたくて慣れた訳じゃないです」
新人女「えへへ」
男「……会話のリズムに合わせてきましたね」
新人女「もうじき二ヶ月になりますし」
男「慣れてきましたか」
新人女「はい。仕事も、思ったように出来ると、
気分がよいですね」
男「ん。……思ったようにするのが、難しいんだけどね」
新人女「……」
男「しがらみとか、面倒くさいねー」
新人女「……」
21: 2009/04/21(火) 10:13:08.99 ID:lUbUVC+k0
新人女「あの」
男「ん?」
新人女「わたしは恩に着ていますので」
男「へ?」
新人女「助けてもらったと思ってますから」
男「大げさだなー」
新人女「勝手に恩に着てますので」
男「……うん」
新人女「……」おろおろ
男「……もぐ」
新人女「……」そわそわ
男「挙動不審だよ」にこっ
新人女「慣れないことをするものじゃないですねっ」
男「あんがとね」
男「ん?」
新人女「わたしは恩に着ていますので」
男「へ?」
新人女「助けてもらったと思ってますから」
男「大げさだなー」
新人女「勝手に恩に着てますので」
男「……うん」
新人女「……」おろおろ
男「……もぐ」
新人女「……」そわそわ
男「挙動不審だよ」にこっ
新人女「慣れないことをするものじゃないですねっ」
男「あんがとね」
22: 2009/04/21(火) 10:14:35.61 ID:lUbUVC+k0
――5/8、水曜 13:00 神楽坂作業室
新人女「とうとう憧れの休日出勤デビューですねっ」
女「やったね! これでウォリアーロードを一歩進んだ!」
C男「上るべき男坂」
男「ダメ人間の台詞だ」
新人女「本日は何をしましょうか? 手持ちの分の
報告書は、昨日全部書きましたよ」
女「どうしよっかね、男ー」
男「んーっと。じゃ、保険屋いってみよか」
新人女「はいっ」
男「C男がやってるマクロをもらって、やり方教えてもらって」
C男「もうちょいで終わる。一人の方が早いけど?」
男「教えてあげて。何でも出来ないとね」
新人女「はい」
C男「了解」
女「うちは?」
新人女「とうとう憧れの休日出勤デビューですねっ」
女「やったね! これでウォリアーロードを一歩進んだ!」
C男「上るべき男坂」
男「ダメ人間の台詞だ」
新人女「本日は何をしましょうか? 手持ちの分の
報告書は、昨日全部書きましたよ」
女「どうしよっかね、男ー」
男「んーっと。じゃ、保険屋いってみよか」
新人女「はいっ」
男「C男がやってるマクロをもらって、やり方教えてもらって」
C男「もうちょいで終わる。一人の方が早いけど?」
男「教えてあげて。何でも出来ないとね」
新人女「はい」
C男「了解」
女「うちは?」
23: 2009/04/21(火) 10:15:40.07 ID:lUbUVC+k0
男「女先輩はー」
女「うんうん」
男「俺とタイプ競争かなー」
女「やるかっ? がかっ!?」
新人女「女さんは、勝負好きですね」ボソボソ
C男「階級別とか性別別という概念を捨ててる」ボソボソ
男「んじゃ、共有の処理待ち案件で、クライアントに
問い合わせ表を書く勝負ね」
女「やる! 男をいわす!」
男:カタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタ
男「やるな、先輩。界王拳かっ!」
女「ちがうもんね!」
男:カタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタガガガガ!
男「!?」 女「早いっ!!」
女「これがうちの卍解だぁ!」
C男「それは本気で捨てよう」
女「うんうん」
男「俺とタイプ競争かなー」
女「やるかっ? がかっ!?」
新人女「女さんは、勝負好きですね」ボソボソ
C男「階級別とか性別別という概念を捨ててる」ボソボソ
男「んじゃ、共有の処理待ち案件で、クライアントに
問い合わせ表を書く勝負ね」
女「やる! 男をいわす!」
男:カタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタ
男「やるな、先輩。界王拳かっ!」
女「ちがうもんね!」
男:カタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタガガガガ!
男「!?」 女「早いっ!!」
女「これがうちの卍解だぁ!」
C男「それは本気で捨てよう」
24: 2009/04/21(火) 10:16:38.32 ID:lUbUVC+k0
――5/8、水曜 19:00 神楽坂作業室
男「おーし、みんなー」
新人女「はーい」 女「ほい」 C男「ん」
男「進捗報告ー」
新人女「5つめですー」
女「うちと男で19勝、12敗」
C男「あと2時間で区切る」
男「おけー。……ん~。体力残量はどう?」
新人女「まだいけます」
女「うちに聞くべき言葉じゃないぜボーイ」
C男「退路は捨てた」
男「……ふむ。では、夜ご飯。なんかとろう」
女「おお! でた! マネジ48の殺人技の1つ『おごりピザ』!」
新人女「おごり決定なんですか?」
C男 こくこく
女「男が自分で『とろう』なんて言い出すときは、
おごるつもりがある時だ」
男「くっ。どこまで手の内裸だよ、俺」
新人女「そうなんですか! いいなぁ」
C男「サイトだす。サイトで注文しよう」
男「おーし、みんなー」
新人女「はーい」 女「ほい」 C男「ん」
男「進捗報告ー」
新人女「5つめですー」
女「うちと男で19勝、12敗」
C男「あと2時間で区切る」
男「おけー。……ん~。体力残量はどう?」
新人女「まだいけます」
女「うちに聞くべき言葉じゃないぜボーイ」
C男「退路は捨てた」
男「……ふむ。では、夜ご飯。なんかとろう」
女「おお! でた! マネジ48の殺人技の1つ『おごりピザ』!」
新人女「おごり決定なんですか?」
C男 こくこく
女「男が自分で『とろう』なんて言い出すときは、
おごるつもりがある時だ」
男「くっ。どこまで手の内裸だよ、俺」
新人女「そうなんですか! いいなぁ」
C男「サイトだす。サイトで注文しよう」
25: 2009/04/21(火) 10:17:36.73 ID:lUbUVC+k0
男「んー。L2枚とサイドメニューで良いかな」
女「うち、チキン」
C男「ワンパターン」
女「チキンを愚弄するな」べちっ
C男「ぐっ。暴力教官」
女「新人女ちゃんなんにする?」
新人女「え」
女「?」
新人女「いえ」おろおろ
男「?」
女「何がいい? BBQガーリックチキン? ラザニアーノ?」
新人女「てへへ。ラザニアーノ美味しそうですね」
C男「ぅー」
女「ほら、C男はどくの。新人女ちゃんにくっつかない」
新人女「え? あ、いえいえいえ。
ここはC男さんの席じゃないですか」
女「いいのいいの。選ぼう! うっれしいなぁ、ピザピザ!」
男「だからピザる」
女「なんか言うた?」ギロン
女「うち、チキン」
C男「ワンパターン」
女「チキンを愚弄するな」べちっ
C男「ぐっ。暴力教官」
女「新人女ちゃんなんにする?」
新人女「え」
女「?」
新人女「いえ」おろおろ
男「?」
女「何がいい? BBQガーリックチキン? ラザニアーノ?」
新人女「てへへ。ラザニアーノ美味しそうですね」
C男「ぅー」
女「ほら、C男はどくの。新人女ちゃんにくっつかない」
新人女「え? あ、いえいえいえ。
ここはC男さんの席じゃないですか」
女「いいのいいの。選ぼう! うっれしいなぁ、ピザピザ!」
男「だからピザる」
女「なんか言うた?」ギロン
26: 2009/04/21(火) 10:18:37.07 ID:lUbUVC+k0
女「おーし! 頼んだった! あと45分でくる!」
C男「頼んだのは俺なのに」
男「メシのあとはちょい休憩するか、
仕上げて解散かその時点で判断するので、
ピザくるまで45分はスパートかけて。
タイムアタックのつもりで仕事ねー!」
新人女「はーい」
女「うちはいつでもタイムアタック!」
男「女先輩はなぁ~」
女「なにさっ」
男:カタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタ
C男「ウォリアだってこと」
男「そうそう」
C男:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカ
女「ご飯がいままさにこっち向かってるかと思うと!
気合いが乗るのだっ、タッチタイプにっ」
C男「ウォリアじゃなくて食欲魔神だったのかな?」
男「それもまたよし」
C男「頼んだのは俺なのに」
男「メシのあとはちょい休憩するか、
仕上げて解散かその時点で判断するので、
ピザくるまで45分はスパートかけて。
タイムアタックのつもりで仕事ねー!」
新人女「はーい」
女「うちはいつでもタイムアタック!」
男「女先輩はなぁ~」
女「なにさっ」
男:カタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタ
C男「ウォリアだってこと」
男「そうそう」
C男:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカ
女「ご飯がいままさにこっち向かってるかと思うと!
気合いが乗るのだっ、タッチタイプにっ」
C男「ウォリアじゃなくて食欲魔神だったのかな?」
男「それもまたよし」
27: 2009/04/21(火) 10:19:37.11 ID:lUbUVC+k0
――5/8、水曜 20:00 神楽坂作業室
女「来たぞー! ほら、場所空けて!」
C男「間に合わなかった。もうちょいで終わったのに」
新人女「でも、もう一息です」
女「仕事はどうでも良いから、ピザ食べよう!」
C男「どの口で言う」
男「ピザって、時たま無性に食いたくなるよな」
新人女「気持ちはわかります」
女「いー匂い!」
C男「遠慮を捨てよう」
女「おお、C男! 良いことを言った!」
男「そうか?」
C男「かぶりつこう。野生の獣のように」
女「おお、食おう、食おう、無料飯だし」
男「いや、ちょと待とうぜ? いまさ……」
女「待ったなし! いっただきまーっす!」
C男「頂きます」 新人女「あの、いただきますねっ」
がちゃり
B男「おぬしら、それは冷たいでござる!」
女「来たぞー! ほら、場所空けて!」
C男「間に合わなかった。もうちょいで終わったのに」
新人女「でも、もう一息です」
女「仕事はどうでも良いから、ピザ食べよう!」
C男「どの口で言う」
男「ピザって、時たま無性に食いたくなるよな」
新人女「気持ちはわかります」
女「いー匂い!」
C男「遠慮を捨てよう」
女「おお、C男! 良いことを言った!」
男「そうか?」
C男「かぶりつこう。野生の獣のように」
女「おお、食おう、食おう、無料飯だし」
男「いや、ちょと待とうぜ? いまさ……」
女「待ったなし! いっただきまーっす!」
C男「頂きます」 新人女「あの、いただきますねっ」
がちゃり
B男「おぬしら、それは冷たいでござる!」
28: 2009/04/21(火) 10:20:36.24 ID:lUbUVC+k0
男「お、やっときた」
新人女「あ、お帰りなさいです!」
女「おひゃふりー。なんれいふのぐもぐ?」
C男「忍者を捨てて取り分を増やそう」
B男「ピザとったから、食べに来ないかって男氏に
誘われたんでござるよ。池袋から駆けつけたでござる」
新人女「あ、これコーラですけど」
B男「ありがとうでござる。やっぱりピザは炭酸飲料で
ござるよね~」
C男「やっぱりニセ忍者だ」
女「……池袋どう?」がっふがっふ
男「女先輩、チキンスティックの箱を標準装備しなくても」
男「どう? B男」
B男「ダメでござるね。決まりかと」
男「そか……」
新人女「?」
男「しゃぁない」
新人女「あ、お帰りなさいです!」
女「おひゃふりー。なんれいふのぐもぐ?」
C男「忍者を捨てて取り分を増やそう」
B男「ピザとったから、食べに来ないかって男氏に
誘われたんでござるよ。池袋から駆けつけたでござる」
新人女「あ、これコーラですけど」
B男「ありがとうでござる。やっぱりピザは炭酸飲料で
ござるよね~」
C男「やっぱりニセ忍者だ」
女「……池袋どう?」がっふがっふ
男「女先輩、チキンスティックの箱を標準装備しなくても」
男「どう? B男」
B男「ダメでござるね。決まりかと」
男「そか……」
新人女「?」
男「しゃぁない」
29: 2009/04/21(火) 10:21:41.55 ID:lUbUVC+k0
女「どしたの? もぐもぐ」
男「んー。池袋は絶望的だって話だ」
C男「――」
新人女「えっと」おろおろ
女「そか……」
B男「説明するでござるよ、拙者」
男「あ、俺がする」
C男「……」
男「M野が復帰してな。んでま、部長会議に直訴したんだわ。
神楽坂班が仕事さぼって池袋をつぶしたって」
女「は?」 C男「捨てる」
男「仕事配分がおかしいと」
新人女「なんで」
女「おかしいよ。そりゃおかしいって、うちら池袋の2倍仕事
やってるんだよ! 最初からおかしいじゃん」
B男「頭がおかしいという意味ならおかしいでござる」
男「まぁまぁ。んで説明の続きを行く」
男「んー。池袋は絶望的だって話だ」
C男「――」
新人女「えっと」おろおろ
女「そか……」
B男「説明するでござるよ、拙者」
男「あ、俺がする」
C男「……」
男「M野が復帰してな。んでま、部長会議に直訴したんだわ。
神楽坂班が仕事さぼって池袋をつぶしたって」
女「は?」 C男「捨てる」
男「仕事配分がおかしいと」
新人女「なんで」
女「おかしいよ。そりゃおかしいって、うちら池袋の2倍仕事
やってるんだよ! 最初からおかしいじゃん」
B男「頭がおかしいという意味ならおかしいでござる」
男「まぁまぁ。んで説明の続きを行く」
30: 2009/04/21(火) 10:22:36.65 ID:lUbUVC+k0
男「……と思ったけど、実はないな。会議は紛糾、以上」
女「は?」
男「つまり、紛糾してて結論が出ない。
池袋班は実質機能停止。――させる気はないけど。
とにかく、目の前の仕事が増える」
C男「捨てよう」
B男「今回ばかりはC男に賛成でござる」
男「……」
新人女「やっぱり……私も、おかしいと思います」
女「おかしいね。そりゃ、仕事はすべきだよ。
うちも割り振られた保険屋の仕事はすべきだと思う。
それだって2倍の量があるんだよ?
でもさ、M野の後始末する義理はないよ」
男「……そか」
新人女「……」
女「……」
C男「捨てる以外にない」
B男「……」
男「ん。ほいじゃ、うちはうちの仕事を続行で、
ただ、悪いけれどB男は戻せない」
女「池袋は開店休業でしょ? 戻しても良いんじゃない?」
女「は?」
男「つまり、紛糾してて結論が出ない。
池袋班は実質機能停止。――させる気はないけど。
とにかく、目の前の仕事が増える」
C男「捨てよう」
B男「今回ばかりはC男に賛成でござる」
男「……」
新人女「やっぱり……私も、おかしいと思います」
女「おかしいね。そりゃ、仕事はすべきだよ。
うちも割り振られた保険屋の仕事はすべきだと思う。
それだって2倍の量があるんだよ?
でもさ、M野の後始末する義理はないよ」
男「……そか」
新人女「……」
女「……」
C男「捨てる以外にない」
B男「……」
男「ん。ほいじゃ、うちはうちの仕事を続行で、
ただ、悪いけれどB男は戻せない」
女「池袋は開店休業でしょ? 戻しても良いんじゃない?」
31: 2009/04/21(火) 10:23:36.55 ID:lUbUVC+k0
男「そうも行かない。連絡つかない現場1つ作るのは
さすがにまずい。爆弾がどんどんふくらむのを
監視なしで放置するのは自殺行為だ」
C男「それは連中の作った爆弾だ」
男「誰が作ったかは関係なく、自分たちが巻き込まれる
危険があるか無いかの方が重要だと考える」
新人女「……はぅ」おろおろ
女「……くっ」
B男「けたくそは、わるいでござる。ござるけど」
男「あっちは何も知らない素人一人残ってる」
B男「見捨てて放置するのは、寝覚めが悪いでござるよ。
拙者、残ると思ってござった」
男「野良だから、最後は見捨てるように」
C男「それが捨てすぎだって」いらっ
新人女「……でも」
女「C男も、新人女ちゃんも。……しゃぁないよ。
いけるところまではそのフォーメーションでつっぱろ」
さすがにまずい。爆弾がどんどんふくらむのを
監視なしで放置するのは自殺行為だ」
C男「それは連中の作った爆弾だ」
男「誰が作ったかは関係なく、自分たちが巻き込まれる
危険があるか無いかの方が重要だと考える」
新人女「……はぅ」おろおろ
女「……くっ」
B男「けたくそは、わるいでござる。ござるけど」
男「あっちは何も知らない素人一人残ってる」
B男「見捨てて放置するのは、寝覚めが悪いでござるよ。
拙者、残ると思ってござった」
男「野良だから、最後は見捨てるように」
C男「それが捨てすぎだって」いらっ
新人女「……でも」
女「C男も、新人女ちゃんも。……しゃぁないよ。
いけるところまではそのフォーメーションでつっぱろ」
32: 2009/04/21(火) 10:24:37.49 ID:lUbUVC+k0
857 :◆wv7AuSzhEg [sage]:2009/04/21(火) 04:45:47.06 ID:1tzz4cYo
これでトリップつくんかな。
で、良ければモリタポ恵んでください~。と
ホントはなんかお返しできると良いんですけど
ポンチ文章といずみのおばちゃんのママレードサンド(主食)くらいなんすよね。
引っ張りまくりで申し訳ないです。
これでトリップつくんかな。
で、良ければモリタポ恵んでください~。と
ホントはなんかお返しできると良いんですけど
ポンチ文章といずみのおばちゃんのママレードサンド(主食)くらいなんすよね。
引っ張りまくりで申し訳ないです。
33: 2009/04/21(火) 10:25:36.49 ID:lUbUVC+k0
867 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/21(火) 08:25:01.53 ID:oX9HisAO
よく分からんが
続きはここでやるのか?期待期待
868 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/21(火) 08:36:45.97 ID:1tzz4cYo
>>867
うんにゃー。できればVipでやりたいよー。
vipで続くと信じて向こうで検索してくれてる人もいるみたいだしさ。
でも、現状、dion軍は当分vip書き込めないんだ……。
保守あらしさんのお馬鹿ー。
そんなわけで、ここでモリタポクレクレしながら、先行公開気味に
まったりやるくらいしかないかなぁ、と。
ここも昨日から変なスクリプト嵐が来てこまっちゃうんやけどね。
うまくモリタポもらえれば、vipに建てるし。
このスレが落ちればそこで打ち切りにするのが妥当かなぁと
思っております。
あさは焼きそばパンでした。焼きそばパンうましうまし。
よく分からんが
続きはここでやるのか?期待期待
868 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/21(火) 08:36:45.97 ID:1tzz4cYo
>>867
うんにゃー。できればVipでやりたいよー。
vipで続くと信じて向こうで検索してくれてる人もいるみたいだしさ。
でも、現状、dion軍は当分vip書き込めないんだ……。
保守あらしさんのお馬鹿ー。
そんなわけで、ここでモリタポクレクレしながら、先行公開気味に
まったりやるくらいしかないかなぁ、と。
ここも昨日から変なスクリプト嵐が来てこまっちゃうんやけどね。
うまくモリタポもらえれば、vipに建てるし。
このスレが落ちればそこで打ち切りにするのが妥当かなぁと
思っております。
あさは焼きそばパンでした。焼きそばパンうましうまし。
34: 2009/04/21(火) 10:26:36.53 ID:lUbUVC+k0
――5/13、月曜 15:00 神楽坂作業室
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女「……えっと、と」
女「おとこー?」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――はい」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「新人女ちゃんが、声かけたそうにしてるぞー」
新人女「あの、すいません」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「了解」
男:カタッ
男「なにかな?」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女「……えっと、と」
女「おとこー?」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――はい」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「新人女ちゃんが、声かけたそうにしてるぞー」
新人女「あの、すいません」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「了解」
男:カタッ
男「なにかな?」
35: 2009/04/21(火) 10:27:36.47 ID:lUbUVC+k0
新人女「b系列の処理なんですけれど、指示のところまで
終わりまして……」
男「んじゃ、次はcだね」
新人女「cも手をつけてみました。でも、判らないところが
あって、それで……」
男「あー。ごめんなさい。……まだ説明してないんだから
判らなくって当たり前だよね。それは、c用のマクロと
書式使うんだけど」
新人女「あ。はい。それは共有アーカイブからもらいました」
男「共有アーカイブ、覚えた?」
新人女「いろいろありました」
男「暇なとき……なんて無いけど、見ておくと良いよ」
新人女「がんばります……あの」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――?」
新人女「c系列、がんばります」
男「よろしくね」
終わりまして……」
男「んじゃ、次はcだね」
新人女「cも手をつけてみました。でも、判らないところが
あって、それで……」
男「あー。ごめんなさい。……まだ説明してないんだから
判らなくって当たり前だよね。それは、c用のマクロと
書式使うんだけど」
新人女「あ。はい。それは共有アーカイブからもらいました」
男「共有アーカイブ、覚えた?」
新人女「いろいろありました」
男「暇なとき……なんて無いけど、見ておくと良いよ」
新人女「がんばります……あの」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――?」
新人女「c系列、がんばります」
男「よろしくね」
36: 2009/04/21(火) 10:28:36.40 ID:lUbUVC+k0
――5/13、月曜 23:00 神楽坂作業室
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――ん」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――んんぅー」ごきっ、ごきっ
男「ん、こうかなっ」
男:タタン
女「肩、重そうだね」
男「まぁねぇーって、わぁっ!?」
女「なんやねー!?」
男「いや、近くにいたからびっくりした」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――ん」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――んんぅー」ごきっ、ごきっ
男「ん、こうかなっ」
男:タタン
女「肩、重そうだね」
男「まぁねぇーって、わぁっ!?」
女「なんやねー!?」
男「いや、近くにいたからびっくりした」
37: 2009/04/21(火) 10:29:36.75 ID:lUbUVC+k0
女「いや、いやいや。びっくりされても」
男「あれ? えっと。もう23時じゃん! 女先輩、
帰んなきゃ!」
女「ん。あー」
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「もうちょい、切りの良いとこまで」
男「だって、もうさ」
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「まぁまぁ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
女「男さー」
男「はい」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「返事せんでも、ええよー」
男「あれ? えっと。もう23時じゃん! 女先輩、
帰んなきゃ!」
女「ん。あー」
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「もうちょい、切りの良いとこまで」
男「だって、もうさ」
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「まぁまぁ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
女「男さー」
男「はい」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「返事せんでも、ええよー」
38: 2009/04/21(火) 10:30:36.07 ID:lUbUVC+k0
女「男さ、結局、池袋の仕事、一人でかぶってるでしょ」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「みんなの前では、判りました。なんて頷いておいて
ホントは全然判ってない意地っ張りでしょ」
男「それは……」
女「だから、返事しないでええって」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
女「男、土日も出てたしょ?」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「神楽坂の仕事だって、そりゃ相当に厳しいけどさ。
男の担当分はオンタイム進行でしょ。
C男とか新人女ちゃんは気づいてないみたいだけどさ
神楽坂の仕事だけで、男はそんなにぼろぼろになんないよね」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「みんなの前では、判りました。なんて頷いておいて
ホントは全然判ってない意地っ張りでしょ」
男「それは……」
女「だから、返事しないでええって」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
女「男、土日も出てたしょ?」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「神楽坂の仕事だって、そりゃ相当に厳しいけどさ。
男の担当分はオンタイム進行でしょ。
C男とか新人女ちゃんは気づいてないみたいだけどさ
神楽坂の仕事だけで、男はそんなにぼろぼろになんないよね」
39: 2009/04/21(火) 10:31:36.53 ID:lUbUVC+k0
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「うちはいまでも池袋の仕事まで面倒見るの、
反対だからね。そういうんとは違うんだけどさ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「必要なんだ?」
男「……うん」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「んじゃ、うちが男の神楽坂の分は、持つ」
男「それは、無理でしょ。スケジュール的に」
女「いける」
男「無理っ」 どんっ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「うち、ウォリアーやし」
男「もういい加減長いつきあいでしょ。先輩がウォリアーでも
無理なものは無理っ。キャパシティってもんがあるっ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「うちはいまでも池袋の仕事まで面倒見るの、
反対だからね。そういうんとは違うんだけどさ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「必要なんだ?」
男「……うん」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「んじゃ、うちが男の神楽坂の分は、持つ」
男「それは、無理でしょ。スケジュール的に」
女「いける」
男「無理っ」 どんっ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「うち、ウォリアーやし」
男「もういい加減長いつきあいでしょ。先輩がウォリアーでも
無理なものは無理っ。キャパシティってもんがあるっ」
40: 2009/04/21(火) 10:32:36.56 ID:lUbUVC+k0
女「じゃ、男は神楽坂と池袋と両方抱えていけんの?
そのキャパシティとやらはさ」
男「……」
女「あんまり周り舐めるのもいい加減にしといたがいいよ?
まだ3ヶ月の新人女ちゃんでも男の気配が
変なのにくらい気がついてるって。
声かけるの躊躇わせるほど黒オーラだしてさ」
男「そか……」
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「そだよ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「……」
女「だから、うちが男の神楽坂の分は、持つ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「それはキャパ的に無茶があるって」
女「返事しなくて良いし。むしろ、返事を許した覚えはないし」
男「なんですか、それって」
そのキャパシティとやらはさ」
男「……」
女「あんまり周り舐めるのもいい加減にしといたがいいよ?
まだ3ヶ月の新人女ちゃんでも男の気配が
変なのにくらい気がついてるって。
声かけるの躊躇わせるほど黒オーラだしてさ」
男「そか……」
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「そだよ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「……」
女「だから、うちが男の神楽坂の分は、持つ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「それはキャパ的に無茶があるって」
女「返事しなくて良いし。むしろ、返事を許した覚えはないし」
男「なんですか、それって」
41: 2009/04/21(火) 10:33:36.67 ID:lUbUVC+k0
女「問答無用ってこと」
男「言葉の使い方間違えてるよ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「これで、いいのっ! うへへ」
男「笑い事じゃなくて」
女「おとこ。うちの云うこと聞くのいや?」
男「いや、嫌とか嫌じゃないとかでなく」
つかつかつか
女「いうこと、聞きなさい」
男「女先輩、論理が曲がって」
女「き・き・な・さ・い」
男「……」
女「一人で行かないでうちにも一緒に走らせなさい」
男「……」
女「ぐーでぶつよ?」
男「もう……。俺、一生女先輩に勝てないのかよ」
男「言葉の使い方間違えてるよ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「これで、いいのっ! うへへ」
男「笑い事じゃなくて」
女「おとこ。うちの云うこと聞くのいや?」
男「いや、嫌とか嫌じゃないとかでなく」
つかつかつか
女「いうこと、聞きなさい」
男「女先輩、論理が曲がって」
女「き・き・な・さ・い」
男「……」
女「一人で行かないでうちにも一緒に走らせなさい」
男「……」
女「ぐーでぶつよ?」
男「もう……。俺、一生女先輩に勝てないのかよ」
42: 2009/04/21(火) 10:34:36.59 ID:lUbUVC+k0
女「偉いぞっ」にこっ
男「偉くない」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「?」
男「ちっとも偉くない」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「んー? そうかなぁ」
男「あきれ果てる」
女「ま、仕方ないよ」
男「え?」
女「ブラックだしね」
男「そっか」
女「ブラックだもん。そういうことも、あるよ」
男「ブラックだから、か」
男「偉くない」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「?」
男「ちっとも偉くない」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「んー? そうかなぁ」
男「あきれ果てる」
女「ま、仕方ないよ」
男「え?」
女「ブラックだしね」
男「そっか」
女「ブラックだもん。そういうことも、あるよ」
男「ブラックだから、か」
51: 2009/04/21(火) 11:33:27.06 ID:ZyrkDBLnP
――5/14、火曜 16:00 神楽坂作業室
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女「今日は男さんも女さんもすごいですね」
女「そう?」
男「そんなことないっしょ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女「すごい勢いですよ」
C男「遅さを捨ててる」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
女「おとこ、張り詰めてる」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女「?」
男「はいはい。先輩。判ってますよーって」タタン!
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女「今日は男さんも女さんもすごいですね」
女「そう?」
男「そんなことないっしょ」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女「すごい勢いですよ」
C男「遅さを捨ててる」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
女「おとこ、張り詰めてる」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
新人女「?」
男「はいはい。先輩。判ってますよーって」タタン!
53: 2009/04/21(火) 11:37:19.66 ID:ZyrkDBLnP
C男「……」
女「うちが見張ってるから、平気」
男「――この程度じゃ、つぶれない」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
C男「――俺もそこに行く」
新人女「……」
C男:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカ
男「――」
女「おお♪ 良いリズム! みんな早くなってきたなぁ」
C男「まだだ」
新人女「わたしは一杯一杯です……」
C男:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「無理はしないで」
女「……む」
男「でも、がんばって」
54: 2009/04/21(火) 11:41:01.97 ID:ZyrkDBLnP
新人女「はいっ」
女「うう。うちも頑張るぞぅ!」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
C男「セット6消去、セット7消去」
男「お。C男やるなぁ」
C男「捨てる。進捗表を捨てる。終わった順から捨てまくる」
女「ウォリアーくさい顔するようになったじゃん」
C男「……」ニカッ
女「いや、あんた笑わないでいいや」
C男:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「風俗貯金ってすごいな。見習うべきかな」
新人女「はい?」
男「いやいやいやいや。何も言ってませんよ?」
新人女「?」
男「何でもありませんよ。ほんと」
女「うう。うちも頑張るぞぅ!」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタカタカタカタ
C男「セット6消去、セット7消去」
男「お。C男やるなぁ」
C男「捨てる。進捗表を捨てる。終わった順から捨てまくる」
女「ウォリアーくさい顔するようになったじゃん」
C男「……」ニカッ
女「いや、あんた笑わないでいいや」
C男:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「風俗貯金ってすごいな。見習うべきかな」
新人女「はい?」
男「いやいやいやいや。何も言ってませんよ?」
新人女「?」
男「何でもありませんよ。ほんと」
59: 2009/04/21(火) 11:52:08.24 ID:ZyrkDBLnP
――5/17、金曜 20:00 神楽坂作業室
男「――二週間か」
女「うぉぉぉ! か・ら・あ・げ~!」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「――っ」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
男「女先輩」
女「からあげ~」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
男「女先輩っ!」
女「む。おとこ、どうした? メシの時間?」
男「メシはさっき食ったでしょ」
女「じゃ、からあげ?」
男「――二週間か」
女「うぉぉぉ! か・ら・あ・げ~!」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「――っ」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
男「女先輩」
女「からあげ~」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
男「女先輩っ!」
女「む。おとこ、どうした? メシの時間?」
男「メシはさっき食ったでしょ」
女「じゃ、からあげ?」
63: 2009/04/21(火) 11:58:58.70 ID:ZyrkDBLnP
男「違います。今日は切り上げて帰りますよ。帰ってください」
女「やだ」
女:カタカタカタカ
男「先輩も、ぼろぼろでしょ」
女「男にゆわれたくないし。男見張らないと暴走するし」
女:カタカタカタカ
男「俺も帰りますから。ってか、今日は全員解散! 明日は休み。
全員オフで休養日っ。みんな撤収準備で」
C男「……ふっ。勤務を捨てる」ふらっ
新人女「あ、は、はい」ふらぁっ
女「……むぅ」
男「ふくれてもダメですよ。ほら、先輩、帰る支度」
女「はいはい、わかりましたよーっだ。マネジのケチ」
男「ケチで云ってる訳じゃないです」
男「10分くらいで撤収するよー」
新人女「はい、はーい」もたもた
男(新人女さんも、体力限界だよな……)
女「やだ」
女:カタカタカタカ
男「先輩も、ぼろぼろでしょ」
女「男にゆわれたくないし。男見張らないと暴走するし」
女:カタカタカタカ
男「俺も帰りますから。ってか、今日は全員解散! 明日は休み。
全員オフで休養日っ。みんな撤収準備で」
C男「……ふっ。勤務を捨てる」ふらっ
新人女「あ、は、はい」ふらぁっ
女「……むぅ」
男「ふくれてもダメですよ。ほら、先輩、帰る支度」
女「はいはい、わかりましたよーっだ。マネジのケチ」
男「ケチで云ってる訳じゃないです」
男「10分くらいで撤収するよー」
新人女「はい、はーい」もたもた
男(新人女さんも、体力限界だよな……)
65: 2009/04/21(火) 12:06:53.79 ID:ZyrkDBLnP
――女性トイレ
女「……顔、洗わんと」
女「わぁ、うち。かなり氏んでる。氏んだ魚の目。
アーカムもびっくり! ……あはは」
女「……あはは」
ばしゃばしゃ
女「はぁ……。ん。呼吸整えて、髪の毛整えて」
かちゃん
新人女「あ」
女「お?」
新人女「あの、そろそろ退出するって、男さんが」
女「おけおけー。ちょいまってね~」
新人女「あの、女さん?」
女「ほい?」
女「……顔、洗わんと」
女「わぁ、うち。かなり氏んでる。氏んだ魚の目。
アーカムもびっくり! ……あはは」
女「……あはは」
ばしゃばしゃ
女「はぁ……。ん。呼吸整えて、髪の毛整えて」
かちゃん
新人女「あ」
女「お?」
新人女「あの、そろそろ退出するって、男さんが」
女「おけおけー。ちょいまってね~」
新人女「あの、女さん?」
女「ほい?」
69: 2009/04/21(火) 12:12:42.91 ID:ZyrkDBLnP
>>66
前回規制後、多重規制に巻き込まれdion全滅。
どこでやろうかと苦しんだあげく、しかたないんでパー速で
昔書いてたSSスレの余白でだべっていると、Vipにスレを立てて
書き込み転送をしてくれる人出現→つづいてモリタポくれる人出現
→これでなんとか再開できるか!?
↑イマココ
前回規制後、多重規制に巻き込まれdion全滅。
どこでやろうかと苦しんだあげく、しかたないんでパー速で
昔書いてたSSスレの余白でだべっていると、Vipにスレを立てて
書き込み転送をしてくれる人出現→つづいてモリタポくれる人出現
→これでなんとか再開できるか!?
↑イマココ
71: 2009/04/21(火) 12:19:04.85 ID:ZyrkDBLnP
新人女「大丈夫ですか? お顔、真っ青ですよ」
女「美白?」
新人女「そうじゃなくて」
女「室内系おとなし清純娘路線?」
新人女「じゃなくってっ」
女「えへへ」
新人女「……」
女「だいじょうぶ、だいじょうぶ。新人女ちゃんは
ちょっとびっくりしてるだけ。うちウォリアーだから
こんなの日常茶飯事。ブレックファーストの前に
ベビーのハンドをサブミッション」
新人女「でも」
女「唐揚げ食べれば治るよ」
新人女「女さん、私の倍もタイムカード埋まってますよ」
女「大げさな~」
新人女「やっぱり、私、男さんに言って何とかしてもらいます」
女「新人女ちゃん」
女「美白?」
新人女「そうじゃなくて」
女「室内系おとなし清純娘路線?」
新人女「じゃなくってっ」
女「えへへ」
新人女「……」
女「だいじょうぶ、だいじょうぶ。新人女ちゃんは
ちょっとびっくりしてるだけ。うちウォリアーだから
こんなの日常茶飯事。ブレックファーストの前に
ベビーのハンドをサブミッション」
新人女「でも」
女「唐揚げ食べれば治るよ」
新人女「女さん、私の倍もタイムカード埋まってますよ」
女「大げさな~」
新人女「やっぱり、私、男さんに言って何とかしてもらいます」
女「新人女ちゃん」
73: 2009/04/21(火) 12:27:28.89 ID:ZyrkDBLnP
新人女「――っ」
女「うちから、ウォリアー取っちゃダメだよ」
新人女「……え?」
女「他の何をとっても良いけど、ウォリアーはだめ」
新人女「え? え?」
女「なんちて。えへへ」
新人女「……」
女「そんな顔しないで、だいじょぶだって!
最近新人女ちゃんも早くなってきたな、ありがたいなーって。
男とも話してるんだからさ。確かに鬼忙しいけど
みんなでがんばれば、ぎりぎりしのげるって」
新人女「はい……」
女「いろいろ負けないよ! うちはっ」
新人女「あの」
女「?」
新人女「私もがんばりますので」
女「おうっ♪」
女「うちから、ウォリアー取っちゃダメだよ」
新人女「……え?」
女「他の何をとっても良いけど、ウォリアーはだめ」
新人女「え? え?」
女「なんちて。えへへ」
新人女「……」
女「そんな顔しないで、だいじょぶだって!
最近新人女ちゃんも早くなってきたな、ありがたいなーって。
男とも話してるんだからさ。確かに鬼忙しいけど
みんなでがんばれば、ぎりぎりしのげるって」
新人女「はい……」
女「いろいろ負けないよ! うちはっ」
新人女「あの」
女「?」
新人女「私もがんばりますので」
女「おうっ♪」
74: 2009/04/21(火) 12:36:34.86 ID:ZyrkDBLnP
――5/18、土曜 12:00 神楽坂作業室
女「えへへ~」
男「なにが『えへへー』ですか、先輩」
女「いやぁ。男と休日お昼ご飯だし、
おごりを要求しようかと」
男「何がおごりですか。そんな顔色で」
女「えへへ~」へろっ
男「っ!」
女「おお。よろけた。ごめん、ごめん」
男「帰りましょうよ。先輩」
女「水島ぁ一緒に日本に帰ろう~」
男「なんでビルマの竪琴の物まねなんですか」
女「なんかこう……敗残兵気分を盛り上げるため?」
男「やですよ。敗残兵なんて。縁起でもないっ」
女「まぁまぁ。ちょっとさ」
男「?」
女「たんま」
男「どうして?」
女「胸が高鳴っちゃってさ」
男「どんな乙女ですか」
女「えへへ~」
男「なにが『えへへー』ですか、先輩」
女「いやぁ。男と休日お昼ご飯だし、
おごりを要求しようかと」
男「何がおごりですか。そんな顔色で」
女「えへへ~」へろっ
男「っ!」
女「おお。よろけた。ごめん、ごめん」
男「帰りましょうよ。先輩」
女「水島ぁ一緒に日本に帰ろう~」
男「なんでビルマの竪琴の物まねなんですか」
女「なんかこう……敗残兵気分を盛り上げるため?」
男「やですよ。敗残兵なんて。縁起でもないっ」
女「まぁまぁ。ちょっとさ」
男「?」
女「たんま」
男「どうして?」
女「胸が高鳴っちゃってさ」
男「どんな乙女ですか」
75: 2009/04/21(火) 12:41:45.72 ID:ZyrkDBLnP
女「ただの動悸だって」
男「……」
女「もう平気。でも、お昼ご飯はいいや。もうちょい後で」
男「なんでですか」
女「18番ファイルだけ、処理しちゃいたい」
男「もう……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「……」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「――おし。もちょい」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「――」
男「……。……っ」
男「……」
女「もう平気。でも、お昼ご飯はいいや。もうちょい後で」
男「なんでですか」
女「18番ファイルだけ、処理しちゃいたい」
男「もう……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「……」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「――おし。もちょい」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「――」
男「……。……っ」
77: 2009/04/21(火) 12:45:32.19 ID:ZyrkDBLnP
――5/18、土曜 13:00 神楽坂作業室
女「おっし、仕上げたよ」
男「はい、お疲れ様です」
女「まぁね、うち偉いからね」
男「――」
女「ほ? どした?」
男「偉いです、女先輩」
女「変な顔して。またまた」
男「……いえ」
女「んじゃ、ご飯にしようか」
男「俺買ってくるんで。女先輩は休憩で」
女「おー。レディなんとかのサービス?」
男「いえ、年長者を敬うようなサービスで」
女「……」
男「……」
女「うち、いま突っ込む気力無いから無理にぼけなくても良いよ?」
男「いや、ぼけじゃないんですけど」
女「なぬ!?」
女「おっし、仕上げたよ」
男「はい、お疲れ様です」
女「まぁね、うち偉いからね」
男「――」
女「ほ? どした?」
男「偉いです、女先輩」
女「変な顔して。またまた」
男「……いえ」
女「んじゃ、ご飯にしようか」
男「俺買ってくるんで。女先輩は休憩で」
女「おー。レディなんとかのサービス?」
男「いえ、年長者を敬うようなサービスで」
女「……」
男「……」
女「うち、いま突っ込む気力無いから無理にぼけなくても良いよ?」
男「いや、ぼけじゃないんですけど」
女「なぬ!?」
79: 2009/04/21(火) 12:51:43.46 ID:ZyrkDBLnP
男「とにかく。行ってきますから。コンビニで良いですよね?」
女「うちプリン~。出来ればカボチャプリン」
男「はいはい」
女「あと、おにぎり。シーチキン」
男「了解」
がちゃん。たっ、たっ。
女「……ふはぁ」
女「うー。ちょっとつらいかなぁ。目が、きついや」
女「アイマスク、あったっけかな。
ロッカーに入れといたような……。目薬もか」
女「ま、いっか……。取りに行かないでも」とさっ
女「ちょっとくたびれちったな。
座り仕事なのに、息が、きれるとはね。あはは~」
女「休憩しよ」かたん
女「男が帰ってくるまで、ちこっとだけ」
女「まだまだ、こんなもんじゃないかんね。うちは」
女「うちプリン~。出来ればカボチャプリン」
男「はいはい」
女「あと、おにぎり。シーチキン」
男「了解」
がちゃん。たっ、たっ。
女「……ふはぁ」
女「うー。ちょっとつらいかなぁ。目が、きついや」
女「アイマスク、あったっけかな。
ロッカーに入れといたような……。目薬もか」
女「ま、いっか……。取りに行かないでも」とさっ
女「ちょっとくたびれちったな。
座り仕事なのに、息が、きれるとはね。あはは~」
女「休憩しよ」かたん
女「男が帰ってくるまで、ちこっとだけ」
女「まだまだ、こんなもんじゃないかんね。うちは」
83: 2009/04/21(火) 13:04:49.34 ID:ZyrkDBLnP
――5/18、土曜 13:20 神楽坂作業室
男「ただいまぁ、買ってきましたよ」
女「ご苦労! おとこ! 輜重部隊の任務は重要である」
男「女先輩の分は、シーチキンと、おかかと、カボチャプリンと
煮物と野菜ジュース。それからジャスミン茶で」
女「あんがと!」にこっ
男「で、こっちは俺の分っと」
女「ふむ」じーっ
男「なんですか?」
女「男のおにぎり、なんなの?」
男「俺のは昆布と高菜ですよ。それからおひたし」
女「なんか、男は」
男「へ?」
女「お総菜のこの身が、下町のおばさんみたい」
男「っ!?」
女「世話好きの献立というか」
男「なんかショックなんすけど」
女「別にけなしてないってば」
男「ただいまぁ、買ってきましたよ」
女「ご苦労! おとこ! 輜重部隊の任務は重要である」
男「女先輩の分は、シーチキンと、おかかと、カボチャプリンと
煮物と野菜ジュース。それからジャスミン茶で」
女「あんがと!」にこっ
男「で、こっちは俺の分っと」
女「ふむ」じーっ
男「なんですか?」
女「男のおにぎり、なんなの?」
男「俺のは昆布と高菜ですよ。それからおひたし」
女「なんか、男は」
男「へ?」
女「お総菜のこの身が、下町のおばさんみたい」
男「っ!?」
女「世話好きの献立というか」
男「なんかショックなんすけど」
女「別にけなしてないってば」
84: 2009/04/21(火) 13:09:59.34 ID:ZyrkDBLnP
――コンビニ食事
男「なんか納得行かないすな」
女「まぁまぁ。シーチキン美味いしもぐ、もぐ……」
男「……」
女「ん? どしたん?」
男「やっぱ、体調つらそうですね。食べるペース、落ちてる」
女「そ、そんなことないよ? うちだって女じゃない?
ほらね。やっぱ、小さな口で小鳥みたいにね。
ちょこっとずつ食べる訳ですよ」
男「『カーネルの首は私が取る』って両手にチキンドラム
装備して交互に食ってたじゃないですか」
女「それは、ほら。宴会芸ですよ!
うちのサービス精神って云うかっ」
男「……」じーっ
女「えへへ。あはは~」
男「先輩、飯食ったら帰ってくださいね」
男「なんか納得行かないすな」
女「まぁまぁ。シーチキン美味いしもぐ、もぐ……」
男「……」
女「ん? どしたん?」
男「やっぱ、体調つらそうですね。食べるペース、落ちてる」
女「そ、そんなことないよ? うちだって女じゃない?
ほらね。やっぱ、小さな口で小鳥みたいにね。
ちょこっとずつ食べる訳ですよ」
男「『カーネルの首は私が取る』って両手にチキンドラム
装備して交互に食ってたじゃないですか」
女「それは、ほら。宴会芸ですよ!
うちのサービス精神って云うかっ」
男「……」じーっ
女「えへへ。あはは~」
男「先輩、飯食ったら帰ってくださいね」
85: 2009/04/21(火) 13:15:01.21 ID:ZyrkDBLnP
女「やだ」
男「ヤダじゃないでしょ」
女「やだもん」
男「『もん』とかつけたって可愛くなりませんよ」
女「うがっ!!??」
男「口を四角く開けてると、ロボみたいですよ」
女「ギギ……うち、イヤだぽん。拒否スル」
男「どんなロボですか」
女「コレジャナイロボ?」
男「訳判りませんよ。だいたいっ」
女「――」
男「ぼけたってダメですよ。息粗いじゃないですか。
運動なんてちっともしてないのに。
動悸してるじゃないですか。
それ、心因性過呼吸ですから」
女「真・淫世過去級」
男「へんな読み替えしたってちっとも解決しないですから」
女「あはは~」
男「ヤダじゃないでしょ」
女「やだもん」
男「『もん』とかつけたって可愛くなりませんよ」
女「うがっ!!??」
男「口を四角く開けてると、ロボみたいですよ」
女「ギギ……うち、イヤだぽん。拒否スル」
男「どんなロボですか」
女「コレジャナイロボ?」
男「訳判りませんよ。だいたいっ」
女「――」
男「ぼけたってダメですよ。息粗いじゃないですか。
運動なんてちっともしてないのに。
動悸してるじゃないですか。
それ、心因性過呼吸ですから」
女「真・淫世過去級」
男「へんな読み替えしたってちっとも解決しないですから」
女「あはは~」
86: 2009/04/21(火) 13:19:44.54 ID:ZyrkDBLnP
男「笑ってる場合じゃないですよ」
女「笑ってる場合なんだって」
男「いつも冗談ばっか」
ぽむんっ
男「先輩?」
女「おし、止まった」
男「止まりもしますよっ。いきなりっ!!」
女「いいやん。得したやん。うちの胸ぎゅむっ! って」
男「損しました」
女「酷っ!」
男「萎えます」
女「無残だっ!」
男「萎えてしまいます」
女「あははは~。汗臭いしなぁ……。ま、おとこもさ。ほら」
男「?」
女「笑ってる場合なんだって」
男「いつも冗談ばっか」
ぽむんっ
男「先輩?」
女「おし、止まった」
男「止まりもしますよっ。いきなりっ!!」
女「いいやん。得したやん。うちの胸ぎゅむっ! って」
男「損しました」
女「酷っ!」
男「萎えます」
女「無残だっ!」
男「萎えてしまいます」
女「あははは~。汗臭いしなぁ……。ま、おとこもさ。ほら」
男「?」
87: 2009/04/21(火) 13:24:34.12 ID:ZyrkDBLnP
女「仕事席ついて」
女:カタカタカタカタカタカ
男「――そんな話を」
女「ごまかす気なんて、無いってば」
女:カタカタカタカタカタカ
女「ちょっとでも、手元を遊ばせていたくないんだってば」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「そうそう。こうやってるとさ」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「なんだか、ずーっと昔からデスマーチしてる気分だね♪」
男「うっわ、最悪の返しだ!」
女:カタカタカタカタカタカ
男「――そんな話を」
女「ごまかす気なんて、無いってば」
女:カタカタカタカタカタカ
女「ちょっとでも、手元を遊ばせていたくないんだってば」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「そうそう。こうやってるとさ」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「なんだか、ずーっと昔からデスマーチしてる気分だね♪」
男「うっわ、最悪の返しだ!」
90: 2009/04/21(火) 13:28:06.67 ID:ZyrkDBLnP
女「まぁまぁ。お話を聞かなきゃ、男」
男「まぁ、聞きますけど」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「仕事が忙しくなると」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「何もかんも、煩わしくなるでしょ。最初は、会議とか
打ち合わせとか、電話とか」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「で、携帯が煩わしくなって、メール見るのも面倒になって。
食事が面倒になって……。
そのうち、周りから質問されるのも煩わしくなる」
男「――」
男「まぁ、聞きますけど」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「仕事が忙しくなると」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「何もかんも、煩わしくなるでしょ。最初は、会議とか
打ち合わせとか、電話とか」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「で、携帯が煩わしくなって、メール見るのも面倒になって。
食事が面倒になって……。
そのうち、周りから質問されるのも煩わしくなる」
男「――」
92: 2009/04/21(火) 13:31:32.13 ID:ZyrkDBLnP
女「休憩の暇も痛いくらいに仕事がぎっちり詰まってるとさ」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「話すのも、笑うのも煩わしくなるでしょ」
男「――」
男:カタ――
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
女「それじゃ、だめなんだってば」
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「人間、仕事がきつくて身体はこわしたとしてもさ
気持ちはそう簡単に折れたりしないんよ。笑えてれば」
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「でも、笑えなくなったら、デスマは
本当にデスマになっちゃうよ」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカ
女「話すのも、笑うのも煩わしくなるでしょ」
男「――」
男:カタ――
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
男「――」
女「それじゃ、だめなんだってば」
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「人間、仕事がきつくて身体はこわしたとしてもさ
気持ちはそう簡単に折れたりしないんよ。笑えてれば」
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「でも、笑えなくなったら、デスマは
本当にデスマになっちゃうよ」
93: 2009/04/21(火) 13:36:32.86 ID:ZyrkDBLnP
男「――」
女「だから、笑い事なんだよ。笑い事じゃなきゃダメなんだよ」
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「笑ってないと、みんなで笑ってないと。
誰も欠けないで笑ってないと、本当にブラックになっちゃうよ」
男「……」
女「ほら、男も、手を動かすのだ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「なんか俺、先輩にいろいろ言われてばっかりな気がします」
女「ま、うちはウォリアーやしね! 先輩やしっ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「へこむって云ったら信じます?」
女「信じない」
男「うわ、信用無いなぁ」
女「信用なんかしてないんやってば」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「だから、笑い事なんだよ。笑い事じゃなきゃダメなんだよ」
女:カタカタカタカタカタカタカタカタ
女「笑ってないと、みんなで笑ってないと。
誰も欠けないで笑ってないと、本当にブラックになっちゃうよ」
男「……」
女「ほら、男も、手を動かすのだ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「なんか俺、先輩にいろいろ言われてばっかりな気がします」
女「ま、うちはウォリアーやしね! 先輩やしっ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「へこむって云ったら信じます?」
女「信じない」
男「うわ、信用無いなぁ」
女「信用なんかしてないんやってば」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
94: 2009/04/21(火) 13:40:00.19 ID:ZyrkDBLnP
女「大丈夫。男は、センスあるから」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「男の引くスケジュールは、センスあるもん。
男の戦力把握はうちよりずっと正確だし、
男の読みはうちよりずっと遠くまで見えてる。
――見えすぎて責任感で身動きできないときもあるくらい」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「うち、男のこと、信頼してるって。
うわ、めっちゃ恥ずいやん? 信頼って。えへへ」
男「そりゃ、もう」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「?」
男「救われちゃってます。悔しいことに」
女「ん。偉いぞ。――あとは、勝つだけやん」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「男の引くスケジュールは、センスあるもん。
男の戦力把握はうちよりずっと正確だし、
男の読みはうちよりずっと遠くまで見えてる。
――見えすぎて責任感で身動きできないときもあるくらい」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「うち、男のこと、信頼してるって。
うわ、めっちゃ恥ずいやん? 信頼って。えへへ」
男「そりゃ、もう」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「?」
男「救われちゃってます。悔しいことに」
女「ん。偉いぞ。――あとは、勝つだけやん」
97: 2009/04/21(火) 13:53:08.76 ID:ZyrkDBLnP
――5/19、日曜 7:00 神楽坂作業室
がちゃり
C男「捨てよう」
男「あー。おはよ。朝から不法投棄か-?」
C男 こくり
男:カタカタカタカタカタカタカタ
男「どしたんだ? こんな日曜の朝早くから事務所来て。
私生活が寂しいヤツみたいに見えちゃうぞ」
C男「自己批判を捨てよう」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
男「まったくだ」
C男「俺もやる」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタ
男「立ち上がりも、手際も早くなったね」
C男 こくり
がちゃり
C男「捨てよう」
男「あー。おはよ。朝から不法投棄か-?」
C男 こくり
男:カタカタカタカタカタカタカタ
男「どしたんだ? こんな日曜の朝早くから事務所来て。
私生活が寂しいヤツみたいに見えちゃうぞ」
C男「自己批判を捨てよう」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
男「まったくだ」
C男「俺もやる」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタ
男「立ち上がりも、手際も早くなったね」
C男 こくり
98: 2009/04/21(火) 13:56:22.46 ID:ZyrkDBLnP
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタ
C男「先輩は?」
男「女先輩?」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタ
C男 こくり
男「会議室で爆眠」
C男「観てくる」
男「んー。おい、あれでも一応女性だし」
かちゃ
男「まぁ、いいか」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタ
C男「先輩は?」
男「女先輩?」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタ
C男 こくり
男「会議室で爆眠」
C男「観てくる」
男「んー。おい、あれでも一応女性だし」
かちゃ
男「まぁ、いいか」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
102: 2009/04/21(火) 14:01:56.46 ID:ZyrkDBLnP
――会議室
女「すぅ……。くぅ……」
C男「……」
女「くふぅ……。すぅ……」くてん
C男「……」
女「と、……ちょい……。くふぅ……」
C男「――」
C男「ぼろぼろだ」
C男「ミントコンディションにはほど遠い」
C男「要メーカー修理」
C男「……やっぱり。足りて、無い」
女「すぅ……。くぅ……」
C男「……」
女「くふぅ……。すぅ……」くてん
C男「……」
女「と、……ちょい……。くふぅ……」
C男「――」
C男「ぼろぼろだ」
C男「ミントコンディションにはほど遠い」
C男「要メーカー修理」
C男「……やっぱり。足りて、無い」
104: 2009/04/21(火) 14:06:41.58 ID:ZyrkDBLnP
――作業室
かちゃり
男「寝てたでしょ?」
C男 こくり
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタ
C男「ぼろぼろ」
男「先輩?」
C男「うん」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタ
男「だね」
C男「捨てよう」
男「いやいや、捨てちゃダメだろ。先輩だし」
C男「足手まとい」
男「んなこといってもなぁ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタ
かちゃり
男「寝てたでしょ?」
C男 こくり
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタ
C男「ぼろぼろ」
男「先輩?」
C男「うん」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタ
男「だね」
C男「捨てよう」
男「いやいや、捨てちゃダメだろ。先輩だし」
C男「足手まとい」
男「んなこといってもなぁ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタ
106: 2009/04/21(火) 14:09:56.96 ID:ZyrkDBLnP
男「そんなこと云ってもさ。ボロってきても
先輩の戦闘力って頭1つ抜けてるんだよな。
俺としても悔しい訳なんだけどさ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタ
C男「捨てよう」
男「だからさ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
C男「あんなポンコツ女は、すぐに廃棄すべき」
男「お!」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
C男「捨てても、問題ない」
男「なんだなんだ。化けたな」
C男「ふふんっ」
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
男「風俗パワーか?」
C男「っ!?」
先輩の戦闘力って頭1つ抜けてるんだよな。
俺としても悔しい訳なんだけどさ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタ
C男「捨てよう」
男「だからさ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
C男「あんなポンコツ女は、すぐに廃棄すべき」
男「お!」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
C男「捨てても、問題ない」
男「なんだなんだ。化けたな」
C男「ふふんっ」
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
男「風俗パワーか?」
C男「っ!?」
108: 2009/04/21(火) 14:16:19.46 ID:ZyrkDBLnP
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
男「すげぇな、予想以上だ。鶯谷とかか?」
C男「その妄想を捨てろ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
男「ペースあがってるわ。いつの間にか育つもんだな」
C男「鍛えた」
男「そっか」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
C男「俺が作業持てる」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
C男「先輩を捨てよう」
男「C男さ」
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
男「すげぇな、予想以上だ。鶯谷とかか?」
C男「その妄想を捨てろ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
男「ペースあがってるわ。いつの間にか育つもんだな」
C男「鍛えた」
男「そっか」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
C男「俺が作業持てる」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
C男「先輩を捨てよう」
男「C男さ」
112: 2009/04/21(火) 14:19:12.23 ID:ZyrkDBLnP
男「気を遣ってるの?」
C男「違う」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
C男「俺も童O捨てる」
男「ふむ。ソープはまだか」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
C男「俺もデスマに侵入って、童Oを、捨てる」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
男「そか」
C男「ウォリアーに、なる」
女「風俗ウォリアーが、うちのことを
捨てる捨てるいうなーっ!」 ボカッ!!
C男「!?」
C男「違う」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
C男「俺も童O捨てる」
男「ふむ。ソープはまだか」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
C男「俺もデスマに侵入って、童Oを、捨てる」
男「――」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
C男:カタカタカタカタカタガガガガ
男「そか」
C男「ウォリアーに、なる」
女「風俗ウォリアーが、うちのことを
捨てる捨てるいうなーっ!」 ボカッ!!
C男「!?」
114: 2009/04/21(火) 14:26:22.02 ID:ZyrkDBLnP
――5/19、日曜 8:00 神楽坂作業室
女「ごちそーさまでしたっ♪」
男「ごちそーさま。たまに食うと朝マックうまいな」
C男「俺が買ってきたのに」
女「なんか云った?」
C男「……」
男「えーっと」
女「いや、ひどいよ。男。これはゆゆしき事態ですよ?
うちさ、これでもやっぱり先輩としてさ?
C男を、うちなりにちゃんと育ててきた訳ですよ。
この表情の読めない廃棄星人をですよ」
C男「……」
女「それを事もあろうに、こやつ、私を捨てようと
してた訳ですよっ! 下克上ですよっ!
最近妙に修行チックで腕を上げてきたなと思えばこれですよ
先輩を追い落としてその地位を
簒奪するつもりだった訳ですよっ」
女「ごちそーさまでしたっ♪」
男「ごちそーさま。たまに食うと朝マックうまいな」
C男「俺が買ってきたのに」
女「なんか云った?」
C男「……」
男「えーっと」
女「いや、ひどいよ。男。これはゆゆしき事態ですよ?
うちさ、これでもやっぱり先輩としてさ?
C男を、うちなりにちゃんと育ててきた訳ですよ。
この表情の読めない廃棄星人をですよ」
C男「……」
女「それを事もあろうに、こやつ、私を捨てようと
してた訳ですよっ! 下克上ですよっ!
最近妙に修行チックで腕を上げてきたなと思えばこれですよ
先輩を追い落としてその地位を
簒奪するつもりだった訳ですよっ」
117: 2009/04/21(火) 14:34:49.18 ID:ZyrkDBLnP
C男「捨てたい……」
男「いや、女先輩? それはちょっと違うんじゃないかな」
女「どこが違うんですかっ?
うちは捨てられようとしてた訳ですよ。
うわ、、むかつくっ! なんか付き合ってもいないヤツに
フラれたような気分をなんでうちが感じなきゃいけないっ!?
捨てるってなんか酷い言葉ですよ、まったくっ」
男「えーっと、そう言うんじゃなくて、C男としては」
女「謀反ですよ、本能寺ですよ。
じゃーんじゃーん孔明の策略だ。
呂不様がまた裏切ったぞーですよ。竜騎士カインですよ」
男「えーっと」
C男「俺を捨てたい」
男「女先輩、女先輩ちょっと」
女「なに? おとこ。いっとくけど、
うちの心は深く深く傷ついてるんよ? 繊細なハートに
茨のようなひびが入ってるんよ?」
男「C男がパーティーバーレルおごるそうですよ」
女「よし許す」
男「いや、女先輩? それはちょっと違うんじゃないかな」
女「どこが違うんですかっ?
うちは捨てられようとしてた訳ですよ。
うわ、、むかつくっ! なんか付き合ってもいないヤツに
フラれたような気分をなんでうちが感じなきゃいけないっ!?
捨てるってなんか酷い言葉ですよ、まったくっ」
男「えーっと、そう言うんじゃなくて、C男としては」
女「謀反ですよ、本能寺ですよ。
じゃーんじゃーん孔明の策略だ。
呂不様がまた裏切ったぞーですよ。竜騎士カインですよ」
男「えーっと」
C男「俺を捨てたい」
男「女先輩、女先輩ちょっと」
女「なに? おとこ。いっとくけど、
うちの心は深く深く傷ついてるんよ? 繊細なハートに
茨のようなひびが入ってるんよ?」
男「C男がパーティーバーレルおごるそうですよ」
女「よし許す」
133: 2009/04/21(火) 15:50:30.36 ID:lUbUVC+k0
元は
B夫とC次郎だった
>>132
まとめサイトでもぐぐってこい
B夫とC次郎だった
>>132
まとめサイトでもぐぐってこい
172: 2009/04/21(火) 20:02:28.02 ID:ZyrkDBLnP
――5/22、水曜日 18:00 神楽坂作業室
男「んっと。おーい野郎どもー。進捗確認」
新人女「予定より先行で、んっと半日くらいです。
ファイルは48」
女「う~。遅延~。一日くらい」
C男「ファイル24。ちょうど」
男「で、俺がぎりぎりオンタイムっと。女先輩が遅延か」
女「面目ない」
新人女「割り振りが大きかったですから」
C男 こくり
男「うん、まだ許容できるんで、後で辻褄あわせましょう」
新人女「はい」
C男「了解」
女「がんばる~」
男「んっと。おーい野郎どもー。進捗確認」
新人女「予定より先行で、んっと半日くらいです。
ファイルは48」
女「う~。遅延~。一日くらい」
C男「ファイル24。ちょうど」
男「で、俺がぎりぎりオンタイムっと。女先輩が遅延か」
女「面目ない」
新人女「割り振りが大きかったですから」
C男 こくり
男「うん、まだ許容できるんで、後で辻褄あわせましょう」
新人女「はい」
C男「了解」
女「がんばる~」
176: 2009/04/21(火) 20:07:04.44 ID:ZyrkDBLnP
男「んで、もうそろそろ良い時間なので、本日は解散気味で」
新人女「はい。さすがにちょっとへこたれました」
C男「勤務を捨てよう」ふらり
男「はいはい、おつかれー」
新人女「えっと、男さんは?」
男「俺は、もう一息。後始末してあがります」
新人女「私も残りましょうか?」
C男「妖怪マネジは捨てよう」
男「いや、みんなも体力レッドランプでしょ。そろそろ
大変だよ。俺も後始末だけやったらあがるからさ」
女「うん、早くあがって休むのも仕事のうちだよ~」
新人女「はい……。ではお言葉に甘えて」
C男 こくり
新人女「では、お先します~」
C男「また明日」こくり
新人女「はい。さすがにちょっとへこたれました」
C男「勤務を捨てよう」ふらり
男「はいはい、おつかれー」
新人女「えっと、男さんは?」
男「俺は、もう一息。後始末してあがります」
新人女「私も残りましょうか?」
C男「妖怪マネジは捨てよう」
男「いや、みんなも体力レッドランプでしょ。そろそろ
大変だよ。俺も後始末だけやったらあがるからさ」
女「うん、早くあがって休むのも仕事のうちだよ~」
新人女「はい……。ではお言葉に甘えて」
C男 こくり
新人女「では、お先します~」
C男「また明日」こくり
178: 2009/04/21(火) 20:10:44.48 ID:ZyrkDBLnP
――5/22、水曜日 22:30 神楽坂作業室
男「――なんてね。そんな話してると」
女「こんな時間になる訳だ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「うっし、もうちょい。もう一息」
女「その台詞、1時間くらい前にも聞いた」
男「う~」
女「リアクションが薄いぞ~」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「先輩だって突っ込みぬるいですよ」
女「やっぱ体力切れると鈍るね」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「帰る時間になるとさ」
男「――なんてね。そんな話してると」
女「こんな時間になる訳だ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「うっし、もうちょい。もう一息」
女「その台詞、1時間くらい前にも聞いた」
男「う~」
女「リアクションが薄いぞ~」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「先輩だって突っ込みぬるいですよ」
女「やっぱ体力切れると鈍るね」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「帰る時間になるとさ」
179: 2009/04/21(火) 20:15:24.75 ID:ZyrkDBLnP
女「ん?」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「なんかこう、考えちゃうでしょ。ああ、いま会社を出たら
家に着くのは午前様で、7時に出なきゃならないから4時間
しか寝れないなぁ、とか」
女「あー、あるねー」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「そーなるともう、いっそ泊まった方が楽かもみたいな」
女「なるなる。その方が寝られるじゃん。みたいなね」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「実際には、同じ時間寝ても会社だと回復しないんだけど」
女「やっぱりどろどろ畳とか、会議室の段ボールとか、
机の下とか、そういうのだとね~」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「なんかこう、考えちゃうでしょ。ああ、いま会社を出たら
家に着くのは午前様で、7時に出なきゃならないから4時間
しか寝れないなぁ、とか」
女「あー、あるねー」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「そーなるともう、いっそ泊まった方が楽かもみたいな」
女「なるなる。その方が寝られるじゃん。みたいなね」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「実際には、同じ時間寝ても会社だと回復しないんだけど」
女「やっぱりどろどろ畳とか、会議室の段ボールとか、
机の下とか、そういうのだとね~」
181: 2009/04/21(火) 20:20:11.73 ID:ZyrkDBLnP
女「うはは。相当に惨めな話してるね、うちら」
男「まったくだよ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「うちなんかさ。やっぱ女だし。毎日同じ服って訳にも
いかないしさ。会社に着替え持ち込んじゃったよ」
男「あー。やっぱし。そんな気配してた」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「ばれてた?」
男「そりゃ、四六時中一緒だから。……やっぱり給湯室?」
女「うんうん。給湯室で、洗面器にお湯張って身体だけ拭く」
男「わー」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「合コンじゃ絶対に言えない話題だね」
女「うち、そんなの出たこと無いから平気!」
男「平気なのかなぁ、それ」
女「ま、他所様に言える話じゃないよね」
男「まったくだよ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「うちなんかさ。やっぱ女だし。毎日同じ服って訳にも
いかないしさ。会社に着替え持ち込んじゃったよ」
男「あー。やっぱし。そんな気配してた」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「ばれてた?」
男「そりゃ、四六時中一緒だから。……やっぱり給湯室?」
女「うんうん。給湯室で、洗面器にお湯張って身体だけ拭く」
男「わー」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「合コンじゃ絶対に言えない話題だね」
女「うち、そんなの出たこと無いから平気!」
男「平気なのかなぁ、それ」
女「ま、他所様に言える話じゃないよね」
183: 2009/04/21(火) 20:25:25.32 ID:ZyrkDBLnP
男「先輩。先輩~」
女「なにー? おとこー」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「先輩、そろそろ終電じゃない?」
女「あー」
男「?」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「男は泊まるつもりでしょ? いいよ、うちもそうする」
男「帰らないと、回復しないよ」
女「だって、面倒くさい……」
男「面倒じゃないでしょ。そんな負け犬台詞」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「聞いてよ、男」
男「あー。はいはい?」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「なにー? おとこー」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
男「先輩、そろそろ終電じゃない?」
女「あー」
男「?」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「男は泊まるつもりでしょ? いいよ、うちもそうする」
男「帰らないと、回復しないよ」
女「だって、面倒くさい……」
男「面倒じゃないでしょ。そんな負け犬台詞」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「聞いてよ、男」
男「あー。はいはい?」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
185: 2009/04/21(火) 20:29:55.23 ID:ZyrkDBLnP
女「うちね、うちねっ」
男「はぁ?」
女「もう、2月からゴミ捨ててない」
男「へ?」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「だって生活不規則だし。ゴミの曜日なんて覚えてられんし。
――夜中にだすと五月蠅いしね。うちの部屋、ポリ袋あるん」
男「えーっと」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「あ。別に量は多くないんよ? 3つだけで、カピカピで。
汚い訳でもなくて、そもそも家で出るゴミってコンビニの
袋だけだしね……ってそういう話じゃないんじゃーっ」
男「いや、自己切れされても」
女「別に、困る訳でもないんやけどね。なんてぇかね」
男「ふむ」
女「駅から家まで、歩くじゃないですか?」
男「はぁ」
男「はぁ?」
女「もう、2月からゴミ捨ててない」
男「へ?」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「だって生活不規則だし。ゴミの曜日なんて覚えてられんし。
――夜中にだすと五月蠅いしね。うちの部屋、ポリ袋あるん」
男「えーっと」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「あ。別に量は多くないんよ? 3つだけで、カピカピで。
汚い訳でもなくて、そもそも家で出るゴミってコンビニの
袋だけだしね……ってそういう話じゃないんじゃーっ」
男「いや、自己切れされても」
女「別に、困る訳でもないんやけどね。なんてぇかね」
男「ふむ」
女「駅から家まで、歩くじゃないですか?」
男「はぁ」
187: 2009/04/21(火) 20:35:06.19 ID:ZyrkDBLnP
女「そん時、何とも言えない気分なるんよ。
『うちゴミ部屋に帰る女なんやな……』って。
判る? その切なさ、むなしさっ?」
男「ゴミ捨てなよ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「彼氏が待ってたり子いぬが待ってたりとか、
そんなささやかな夢を追いかけてる訳じゃないんやけどね。
それでも年頃の女として、家で待っててくれてるのが
ポリ袋ってのはやっぱりね」
男「いや、だからゴミの日にだせばいいじゃない」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「いっそゴミ袋達に名前つけようとも思うん。
アルファ、ブラボー、チャーリーって
そうしたらこのささくれた気持ちにも潤いが戻る気がする」
男「なんで特殊部隊のABCネームなんですか」
女「そうしたら会社に行くときもお見送りしてもらえてさ」
男「俺にはむなしさ倍増計画に聞こえるんだけど」
『うちゴミ部屋に帰る女なんやな……』って。
判る? その切なさ、むなしさっ?」
男「ゴミ捨てなよ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「彼氏が待ってたり子いぬが待ってたりとか、
そんなささやかな夢を追いかけてる訳じゃないんやけどね。
それでも年頃の女として、家で待っててくれてるのが
ポリ袋ってのはやっぱりね」
男「いや、だからゴミの日にだせばいいじゃない」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「いっそゴミ袋達に名前つけようとも思うん。
アルファ、ブラボー、チャーリーって
そうしたらこのささくれた気持ちにも潤いが戻る気がする」
男「なんで特殊部隊のABCネームなんですか」
女「そうしたら会社に行くときもお見送りしてもらえてさ」
男「俺にはむなしさ倍増計画に聞こえるんだけど」
188: 2009/04/21(火) 20:39:44.09 ID:ZyrkDBLnP
女「ぐはぁ! 男はそれでもマネジですか!」
男「は、はいっ!?」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「もっとこう、部下の気持ちを盛り上げて。
能力を引き出す戦い方をですね」
男「そんなこと云われても、いまの話題って
励ませる要素が微塵もないじゃないですかっ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「まぁ、そんな部屋で待つ三人のことを考えると」
男「スルーだよ」
女「会社に泊まっちゃうのも悪くないよなとか
思えて来ちゃうんだよ。青春って怖いね」
男「青春と接続!?」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「だからうちも、泊まるよ」
男「は、はいっ!?」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「もっとこう、部下の気持ちを盛り上げて。
能力を引き出す戦い方をですね」
男「そんなこと云われても、いまの話題って
励ませる要素が微塵もないじゃないですかっ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「まぁ、そんな部屋で待つ三人のことを考えると」
男「スルーだよ」
女「会社に泊まっちゃうのも悪くないよなとか
思えて来ちゃうんだよ。青春って怖いね」
男「青春と接続!?」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「だからうちも、泊まるよ」
189: 2009/04/21(火) 20:45:40.70 ID:ZyrkDBLnP
男「だーめ。女先輩も限界近いんだから」
女「むー。男の方が一杯仕事してる」
男「それは体力の問題でしょ。女先輩の武器は
集中力なんだから、自分で自分の武器鈍らせて
どうするんです」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「そんなこと云ったって、現に池袋の分は二人合わせても
四日分遅延してるよ。ううん、シビアに見積もれば
一週間分くらい遅延してるかも」
男「週末どうにかしますよ」
男:カタカタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカカタ
女「そんな無茶な。うちも泊まってやってく」
男「ダメです。今日のところは」
女「たんま」
203: 2009/04/21(火) 21:16:58.44 ID:ZyrkDBLnP
男「強制仕切り直しってことで」
女「それ『最後の弾薬を再配分せよ』みたいだなぁ」
男「仕事の指示もだしたっと。撤収しますよ、女先輩」
女「んー」
男「どうしたんです」
女「いいのかなぁ。まだまだ仕事終わってないのに。
佳境モードなのにさ」
男「んな二ヶ月も続く佳境なんかありますか。
こんな地獄はただの日常ですってば」
女「うはは。余計に救われないね」
男「イイから帰りますよ。駅までちゃんと連行しますからね」
女「うーん」
男「乗り気じゃないですね」
女「ほら、やはり三人の留守番が」
男「だからゴミくらいだそうよ」
女「それ『最後の弾薬を再配分せよ』みたいだなぁ」
男「仕事の指示もだしたっと。撤収しますよ、女先輩」
女「んー」
男「どうしたんです」
女「いいのかなぁ。まだまだ仕事終わってないのに。
佳境モードなのにさ」
男「んな二ヶ月も続く佳境なんかありますか。
こんな地獄はただの日常ですってば」
女「うはは。余計に救われないね」
男「イイから帰りますよ。駅までちゃんと連行しますからね」
女「うーん」
男「乗り気じゃないですね」
女「ほら、やはり三人の留守番が」
男「だからゴミくらいだそうよ」
205: 2009/04/21(火) 21:22:06.43 ID:ZyrkDBLnP
女「結局4時間くらいだし、睡眠」
男「先輩、家遠いんでしたっけ」
女「結構ね。駅から徒歩15分。その分ちょっと広い」
男「この生活だと広くてもね」
女「まぁね。うちよりアルファとブラボートチャーリーの
方が家にいる時間長いくらいだしね」
男「そいつら24時間引きこもりじゃないですか」
女「女は何かと身支度とか時間かかって
面倒くさくてやんなっちゃうね~」
男「そっか。そういうのもあるかぁ」
女「電気けしたよー」
男「了解-。んじゃ撤収しますよ」
ガチャリ
男「先輩、家遠いんでしたっけ」
女「結構ね。駅から徒歩15分。その分ちょっと広い」
男「この生活だと広くてもね」
女「まぁね。うちよりアルファとブラボートチャーリーの
方が家にいる時間長いくらいだしね」
男「そいつら24時間引きこもりじゃないですか」
女「女は何かと身支度とか時間かかって
面倒くさくてやんなっちゃうね~」
男「そっか。そういうのもあるかぁ」
女「電気けしたよー」
男「了解-。んじゃ撤収しますよ」
ガチャリ
207: 2009/04/21(火) 21:27:30.00 ID:ZyrkDBLnP
――駅への路上
女「明日は暑くなるってね」
男「そろそろ夏の気配だね。梅雨っぽいのはさっぱりだ」
女「うっわぁ、ラッシュ電車で出社も萎えるな」
男「そーなるね」
女「男、すごいイヤそうな顔」
男「いやだもん」
女「うちもだけどさ」
男「どこか寄る? 終電まではあと30分くらいだから
牛丼屋くらいならいけるよ?」
女「んー。アイス食いたい」
男「真夜中にアイス!?」
女「だってやけくそっぽい気持ちでしょ?」
男「まぁ、そういう気分の時もあるけどね」
女「あーーー!」
男「へ?」
女「ああああーーー!!」
男「?」
女「アイス食おう! うん、そうしよう」にこーっ
女「明日は暑くなるってね」
男「そろそろ夏の気配だね。梅雨っぽいのはさっぱりだ」
女「うっわぁ、ラッシュ電車で出社も萎えるな」
男「そーなるね」
女「男、すごいイヤそうな顔」
男「いやだもん」
女「うちもだけどさ」
男「どこか寄る? 終電まではあと30分くらいだから
牛丼屋くらいならいけるよ?」
女「んー。アイス食いたい」
男「真夜中にアイス!?」
女「だってやけくそっぽい気持ちでしょ?」
男「まぁ、そういう気分の時もあるけどね」
女「あーーー!」
男「へ?」
女「ああああーーー!!」
男「?」
女「アイス食おう! うん、そうしよう」にこーっ
209: 2009/04/21(火) 21:33:34.36 ID:ZyrkDBLnP
コンビニ店員「ありがとうございましたー」
女「テイクアウト~」にこっ
男「何で上機嫌かな」
女「ナイスなアイデアがあるから」
男「なんです?」
女「なんと8時間寝れる孔明の策」
男「マジでっ!?」
女「はい」
男「――だまし?」
女「騙してません」
男「――びっくり?」
女「ヘッドロココより誠実」
男「なんだかなぁ」
女「こっちこっち」
男「へいへい」
女「ここを曲がる」
男「え? ええ!?」
女「テイクアウト~」にこっ
男「何で上機嫌かな」
女「ナイスなアイデアがあるから」
男「なんです?」
女「なんと8時間寝れる孔明の策」
男「マジでっ!?」
女「はい」
男「――だまし?」
女「騙してません」
男「――びっくり?」
女「ヘッドロココより誠実」
男「なんだかなぁ」
女「こっちこっち」
男「へいへい」
女「ここを曲がる」
男「え? ええ!?」
215: 2009/04/21(火) 21:40:21.52 ID:ZyrkDBLnP
――5/22、水曜日 23:30 いわゆるそんなホテル
女「ワリカンだからね。一人4000円くらいね」
男「えええー!?」
女「移動距離15分! トイレ浴室完備!」
男「おーい正気残ってますかー」
女「眠るためならうちは正気なんて悪魔に売りわたす」
男「いや。売っちゃダメだよ」
女「ふわーっはっはっは」わきわき
男「――そのポーズ、何?」
女「ドクター・ヘルの地球侵略の笑い」
男「ある意味安心するなぁ。女先輩といると」
女「さ、入ろ」
男「う。うう~」
女「なんですか男。初心者でもあるまいし」
男「女先輩。流石にこういうのは」
女「部屋選ばせてあげるよ?」
女「ワリカンだからね。一人4000円くらいね」
男「えええー!?」
女「移動距離15分! トイレ浴室完備!」
男「おーい正気残ってますかー」
女「眠るためならうちは正気なんて悪魔に売りわたす」
男「いや。売っちゃダメだよ」
女「ふわーっはっはっは」わきわき
男「――そのポーズ、何?」
女「ドクター・ヘルの地球侵略の笑い」
男「ある意味安心するなぁ。女先輩といると」
女「さ、入ろ」
男「う。うう~」
女「なんですか男。初心者でもあるまいし」
男「女先輩。流石にこういうのは」
女「部屋選ばせてあげるよ?」
217: 2009/04/21(火) 21:46:01.34 ID:ZyrkDBLnP
男「……えーっと」
女「選んで良いぞ? お部屋。マニアックなのでもうちは良いぞ?」
男「えー」
女「往生際が悪いなぁ。寝るだけだよ。
もしかしてなんか意識してるのか? うちを」
男「イヤ全然。さっぱり。ラブホの前でマジンガーに
殴られるあしゅら男爵の小芝居出来る人間には
萌えられません」
女「――っ。……でしょでしょ?
ざばーっと風呂に入って、アイスとおにぎり食べて、
ぱりっとシーツですぱっと寝るだけ。
電車で移動しないで済むから8時間睡眠。ばっちり!」
男「……」
女「足を伸ばせる風呂はいいよ? うちも男もアパートだし
ユニットでしょ。ゆったりつかると、疲れが取れるよ」
男「えーっと」
女「ちょっと魅力あるしょ?」
男「確かに」
女「選んで良いぞ? お部屋。マニアックなのでもうちは良いぞ?」
男「えー」
女「往生際が悪いなぁ。寝るだけだよ。
もしかしてなんか意識してるのか? うちを」
男「イヤ全然。さっぱり。ラブホの前でマジンガーに
殴られるあしゅら男爵の小芝居出来る人間には
萌えられません」
女「――っ。……でしょでしょ?
ざばーっと風呂に入って、アイスとおにぎり食べて、
ぱりっとシーツですぱっと寝るだけ。
電車で移動しないで済むから8時間睡眠。ばっちり!」
男「……」
女「足を伸ばせる風呂はいいよ? うちも男もアパートだし
ユニットでしょ。ゆったりつかると、疲れが取れるよ」
男「えーっと」
女「ちょっと魅力あるしょ?」
男「確かに」
221: 2009/04/21(火) 21:51:35.95 ID:ZyrkDBLnP
女「それに、あれだ」
男「?」
女「男が彼女もちなら、絶対に何にも無いとは言え
彼女さんに悪いから誘わないけどさ。
いまはいないって話だし、迷惑もかからないし。
っていうか話してたらだんだん腹が立ってきた。
うちの睡眠欲をなんだと心得る。
これでも天王寺第三で知られたわがままボディなんだぞ。
覚悟を決めてさっさと半額払いなさい。
むしろ払え。うちの快適睡眠のために」
男「ぇー。そう云われると逆らいたく」
女「払っえっ。うちはこのままじゃ
満足にお風呂にも入れない三日ぱんつの女として
花のような青春をくさいという評価で過ごす羽目になる。
それはぜんぶマネジの責任っ。
だからお風呂をワリカンするのは当然っ」
男「?」
女「男が彼女もちなら、絶対に何にも無いとは言え
彼女さんに悪いから誘わないけどさ。
いまはいないって話だし、迷惑もかからないし。
っていうか話してたらだんだん腹が立ってきた。
うちの睡眠欲をなんだと心得る。
これでも天王寺第三で知られたわがままボディなんだぞ。
覚悟を決めてさっさと半額払いなさい。
むしろ払え。うちの快適睡眠のために」
男「ぇー。そう云われると逆らいたく」
女「払っえっ。うちはこのままじゃ
満足にお風呂にも入れない三日ぱんつの女として
花のような青春をくさいという評価で過ごす羽目になる。
それはぜんぶマネジの責任っ。
だからお風呂をワリカンするのは当然っ」
226: 2009/04/21(火) 21:57:21.41 ID:ZyrkDBLnP
男「そうかなぁ。なんか論理が歪んでるような」
女「は、ら、えっ」ぎりぎり
男「痛っ。――りょ、了解」
女「うんっ。偉いぞっ」にこっ
男「――かなわんなぁ」
女「選んでいいぞ?」
男「あー、もう。これで」
女「2、0、3っと」
がちゃこん
女「よし、さっさといこう!」
男「はいはい」
女「早くしないと、アイス溶ける」
女「は、ら、えっ」ぎりぎり
男「痛っ。――りょ、了解」
女「うんっ。偉いぞっ」にこっ
男「――かなわんなぁ」
女「選んでいいぞ?」
男「あー、もう。これで」
女「2、0、3っと」
がちゃこん
女「よし、さっさといこう!」
男「はいはい」
女「早くしないと、アイス溶ける」
233: 2009/04/21(火) 22:04:01.68 ID:ZyrkDBLnP
――5/22、水曜日 23:30 存外おとなしめの部屋
女「おー。思ったより広い」
男「ほんとだー」
女「空調効いてるし、これは良いね」
男「たしかに。その辺は認めざるを得ないですね」
女「――とりあえず、お風呂張ろう」
男「あー。いいですいいです。俺がやりますから。
女先輩はアイス溶けるんで食っててください」
女「む。いいの? 普通は女がやったりしない?」
男「何いってんですか、今更。
変に手間取るのだるいでしょ。
二人とも眠すぎて頭痛始まってるのに」
女「それもそっか。マネジ了解。アイス食べてます」
男「んーっと。捻るだけね。……うっわ。装備満載だな。
……えーっと。隠しておこう。はしゃがれても、困る」
女「おー。思ったより広い」
男「ほんとだー」
女「空調効いてるし、これは良いね」
男「たしかに。その辺は認めざるを得ないですね」
女「――とりあえず、お風呂張ろう」
男「あー。いいですいいです。俺がやりますから。
女先輩はアイス溶けるんで食っててください」
女「む。いいの? 普通は女がやったりしない?」
男「何いってんですか、今更。
変に手間取るのだるいでしょ。
二人とも眠すぎて頭痛始まってるのに」
女「それもそっか。マネジ了解。アイス食べてます」
男「んーっと。捻るだけね。……うっわ。装備満載だな。
……えーっと。隠しておこう。はしゃがれても、困る」
234: 2009/04/21(火) 22:09:24.29 ID:ZyrkDBLnP
女「もぐもぐ」
男「……」
女「もっぐもっぐ」
男「えーっと、先輩? なんで正座して食べてるんです?」
女「ぬっ! ――いや、うちの部屋、布団だから。
なんかボヨンボヨンのベッドスプリングに、
思わず正座をしてしまった」
男「はぁ……。まぁ、おにぎり食いますか」
女「うん、食べよう~」
男「いっただきます」
女「いただきまーっす」
男「……もぐもぐ。ん」
女「もぐ……」
男「割といけますよ、新作」
女「野沢菜らっけ?」
男「はい……もぐ」
男「……」
女「もっぐもっぐ」
男「えーっと、先輩? なんで正座して食べてるんです?」
女「ぬっ! ――いや、うちの部屋、布団だから。
なんかボヨンボヨンのベッドスプリングに、
思わず正座をしてしまった」
男「はぁ……。まぁ、おにぎり食いますか」
女「うん、食べよう~」
男「いっただきます」
女「いただきまーっす」
男「……もぐもぐ。ん」
女「もぐ……」
男「割といけますよ、新作」
女「野沢菜らっけ?」
男「はい……もぐ」
238: 2009/04/21(火) 22:14:36.89 ID:ZyrkDBLnP
女「なんか二人で向かい合って」
男「?」
女「ベッドの上で正座でおにぎりってシュールだ」
男「足を崩せば?」
女「崩したところでシュールさはもはや薄れない」
男「つまり手遅れって事ですね」
女「んだね。疲れてるとき煮物食べると、スゴイ視野狭窄だ。
手元しか見えない感じ。周辺真っ暗」
男「それ、末期症状だよ」
女「幻聴とか聞こえたり?」
男「それは薬がきまってる」
女「んっ。っと」ぺろっ
男「指舐めたりしないの」
女「だって、ご飯粒着いてた」
男「はしたない」
女「いいじゃん。自分の指くらい」
男「?」
女「ベッドの上で正座でおにぎりってシュールだ」
男「足を崩せば?」
女「崩したところでシュールさはもはや薄れない」
男「つまり手遅れって事ですね」
女「んだね。疲れてるとき煮物食べると、スゴイ視野狭窄だ。
手元しか見えない感じ。周辺真っ暗」
男「それ、末期症状だよ」
女「幻聴とか聞こえたり?」
男「それは薬がきまってる」
女「んっ。っと」ぺろっ
男「指舐めたりしないの」
女「だって、ご飯粒着いてた」
男「はしたない」
女「いいじゃん。自分の指くらい」
242: 2009/04/21(火) 22:19:42.93 ID:ZyrkDBLnP
男「先輩はそういうところはお子様だ」
女「いいの。うちにはうちの流儀があるのっ。
ごちそーさまでしたっ!」
男「ごちそうさまでした」
女「男だって、自分がご飯食べ終わってても、相手が
食べ終わるまで待ってからごちそうさまするじゃない。
それも絶対に」
男「うん。そうだけど?」
女「だれでも流儀というものがあるのです」
男「そんな大層な話じゃないよ。全然。あ、そういや」
女「?」
男「もうお風呂は入れるよ?」
女「へ? まだ10分くらいだよ?」
男「こういうところはセントラルで沸かして
いきなりお湯で張るからね。早いんだよ」
女「すごい慣れてない?」
男「普通だよ」
女「またまたぁ!」
女「いいの。うちにはうちの流儀があるのっ。
ごちそーさまでしたっ!」
男「ごちそうさまでした」
女「男だって、自分がご飯食べ終わってても、相手が
食べ終わるまで待ってからごちそうさまするじゃない。
それも絶対に」
男「うん。そうだけど?」
女「だれでも流儀というものがあるのです」
男「そんな大層な話じゃないよ。全然。あ、そういや」
女「?」
男「もうお風呂は入れるよ?」
女「へ? まだ10分くらいだよ?」
男「こういうところはセントラルで沸かして
いきなりお湯で張るからね。早いんだよ」
女「すごい慣れてない?」
男「普通だよ」
女「またまたぁ!」
248: 2009/04/21(火) 22:24:56.86 ID:ZyrkDBLnP
男「いや、そういう親父的な微笑みとか突っ込みは良いから」
女「一応、礼儀かなぁと」
男「いいからお風呂入ってきてくださいよ。女先輩」
女「うち先!?」
男「何びっくりしてるの」
女「い、いや。てっきり男が先に入るのかと」
男「なんで?」
女「え。いや……。理由は別にないけど」
男「ま。先輩お先にどうぞ。一応女性だし。さくっと入って
さくっと寝ちゃうと良いですよ。せっかく睡眠時間確保
する作戦なんだから」
女「そ、それはそうだけど」
男「?」
女「や。うん……おっし」ばしばし!
男「気合い入れてかかるほどのことか?」
女「い、行きますっ!」
女「一応、礼儀かなぁと」
男「いいからお風呂入ってきてくださいよ。女先輩」
女「うち先!?」
男「何びっくりしてるの」
女「い、いや。てっきり男が先に入るのかと」
男「なんで?」
女「え。いや……。理由は別にないけど」
男「ま。先輩お先にどうぞ。一応女性だし。さくっと入って
さくっと寝ちゃうと良いですよ。せっかく睡眠時間確保
する作戦なんだから」
女「そ、それはそうだけど」
男「?」
女「や。うん……おっし」ばしばし!
男「気合い入れてかかるほどのことか?」
女「い、行きますっ!」
252: 2009/04/21(火) 22:30:23.42 ID:ZyrkDBLnP
――5/22、水曜日 深夜 むやみにゆったりした風呂
女「……。ん。ん」
女「普段とシャンプー違うと、なんか変な気分」
女「……でも、広いなぁ。
ユニットバスと比べると雲泥やね。つか、ユニットバスは
シャワールームって名前変えるべきやと思うわ、うち」
女「……♪ ……♪」にへらっ
女「む。うち、いま、顔ゆるんでなかった?
ゆるんでなかったか? いかん。
そんな甘いことではなめられてまう。
ここは毅然とした態度で睡眠をっ」
女「ま、そのまえにリンスもね」
女「……♪ ……♪」にへらっ
女「い、いかんいかん。うちにも先輩の威厳がっ」
女「……。ん。ん」
女「普段とシャンプー違うと、なんか変な気分」
女「……でも、広いなぁ。
ユニットバスと比べると雲泥やね。つか、ユニットバスは
シャワールームって名前変えるべきやと思うわ、うち」
女「……♪ ……♪」にへらっ
女「む。うち、いま、顔ゆるんでなかった?
ゆるんでなかったか? いかん。
そんな甘いことではなめられてまう。
ここは毅然とした態度で睡眠をっ」
女「ま、そのまえにリンスもね」
女「……♪ ……♪」にへらっ
女「い、いかんいかん。うちにも先輩の威厳がっ」
257: 2009/04/21(火) 22:35:26.78 ID:ZyrkDBLnP
ぶくぶくぶくぶくっ!!
女「お、おおっ!? 泡が出るっ」
女「お、おとこー。おとこー」
男「なんですかー。ったく」
女「あわっ……えっと、なんでもなーい」
男「はーい」
女「浮かれすぎだ。私」
ちゃぷん。ちゃぷん。
女「小娘でもあるまいし。たかがこの程度で
はしゃぐなんてアホだ。デスマの最中だって」
女「だいたい、男はうちと、そう言うんじゃない。
そんなのじゃないんやしっ」
女「うち、ウォリアーなんやし」
女「お、おおっ!? 泡が出るっ」
女「お、おとこー。おとこー」
男「なんですかー。ったく」
女「あわっ……えっと、なんでもなーい」
男「はーい」
女「浮かれすぎだ。私」
ちゃぷん。ちゃぷん。
女「小娘でもあるまいし。たかがこの程度で
はしゃぐなんてアホだ。デスマの最中だって」
女「だいたい、男はうちと、そう言うんじゃない。
そんなのじゃないんやしっ」
女「うち、ウォリアーなんやし」
264: 2009/04/21(火) 22:41:28.76 ID:ZyrkDBLnP
――5/22、水曜日 深夜 未経験なほどでかいベッド
女「お風呂有りがとさんっ」
男「あがりました?」
女「うん、広くてよかったよー。さっぱりした」
男「んじゃ俺も行ってこようかな」
女「行っておいでー」
男「先輩、気にしないで寝ちゃって良いですからね?
手前の方の端っこあけといてくれれば」
女「うわ。ここは、ほら。ソファで寝るとか床で寝るとか
譲り合いというか、騎士道精神というかでぐだぐだする
場面ちがうの?」
男「ヤですよ。半額払ったのに。そもそもなんでここに
来たかって手足伸ばして寝るためでしょうが」
女「正論だ」
男「寝ちゃってて良いですよ」
女「うち、髪の毛乾かさないと眠れんし」
男「ああ、そか」
女「お風呂有りがとさんっ」
男「あがりました?」
女「うん、広くてよかったよー。さっぱりした」
男「んじゃ俺も行ってこようかな」
女「行っておいでー」
男「先輩、気にしないで寝ちゃって良いですからね?
手前の方の端っこあけといてくれれば」
女「うわ。ここは、ほら。ソファで寝るとか床で寝るとか
譲り合いというか、騎士道精神というかでぐだぐだする
場面ちがうの?」
男「ヤですよ。半額払ったのに。そもそもなんでここに
来たかって手足伸ばして寝るためでしょうが」
女「正論だ」
男「寝ちゃってて良いですよ」
女「うち、髪の毛乾かさないと眠れんし」
男「ああ、そか」
269: 2009/04/21(火) 22:46:51.42 ID:ZyrkDBLnP
がー。ががおー。がー。
女「こんなもんかなっ。わ。枝毛だ」
女「美容室もいってないもんなー。そら枝毛もあるかー」
女「ま。そのキャラはしゃぁない。うちは、無理やね。
そういうのはちっこくて、目が大きくて、
栗色の髪でふわーっとした感じのさ」
(一人前にはほど遠いんですけど、数のうちというか
戦力として数えてくれたので……)
女「……うん、担当。違うんよね」
女「その辺は適性無いからしかたない。
うちは、うちの担当分を確実にこなす。
おけー。ばっちり!」
女「……担当分が寂しいとか、考えちゃいけません」
女「よし。布団入ろう。男が上がってくると、恥ずかしいし」
女「こんなもんかなっ。わ。枝毛だ」
女「美容室もいってないもんなー。そら枝毛もあるかー」
女「ま。そのキャラはしゃぁない。うちは、無理やね。
そういうのはちっこくて、目が大きくて、
栗色の髪でふわーっとした感じのさ」
(一人前にはほど遠いんですけど、数のうちというか
戦力として数えてくれたので……)
女「……うん、担当。違うんよね」
女「その辺は適性無いからしかたない。
うちは、うちの担当分を確実にこなす。
おけー。ばっちり!」
女「……担当分が寂しいとか、考えちゃいけません」
女「よし。布団入ろう。男が上がってくると、恥ずかしいし」
277: 2009/04/21(火) 22:52:05.20 ID:ZyrkDBLnP
もそもそ
女「うっわぁ。シーツぱりっとしてて、さわさわってしてて」
女「これは大正解じゃないですか? 慧眼ですよ。
すごく贅沢気分ですよ。わー、脚とか、すべすべだ」
もそもそ
女「やー。いいな。メイド萌えとか判るよなー。
毎日ご飯作ってもらって、こんなシーツの
ベッド用意されてたら、普通に惚れるわ。
かなりマジで。勉強になるなぁ。
人間生理的欲求には勝てないや」もぞもぞ
ざーっ。ざざーっ。
女「――おとこのお風呂の音だ。む?」
ぶくぶくぶく。
女「ふふふ。男も泡に気づいたな」
女「泡はいいなー。背中に当たって、肩こりのとこが
ほぐれて軽くなって」うっとり
女「うっわぁ。シーツぱりっとしてて、さわさわってしてて」
女「これは大正解じゃないですか? 慧眼ですよ。
すごく贅沢気分ですよ。わー、脚とか、すべすべだ」
もそもそ
女「やー。いいな。メイド萌えとか判るよなー。
毎日ご飯作ってもらって、こんなシーツの
ベッド用意されてたら、普通に惚れるわ。
かなりマジで。勉強になるなぁ。
人間生理的欲求には勝てないや」もぞもぞ
ざーっ。ざざーっ。
女「――おとこのお風呂の音だ。む?」
ぶくぶくぶく。
女「ふふふ。男も泡に気づいたな」
女「泡はいいなー。背中に当たって、肩こりのとこが
ほぐれて軽くなって」うっとり
280: 2009/04/21(火) 22:58:03.80 ID:ZyrkDBLnP
ざーっ。ざざーっ。
女「そろそろ、あがりかな」
女「……なんだかな」
女「うち緊張してるんか?」
女「え? ええっ? まじでっ? 緊張?」
女「というか、むしろ照れてるのか」かぁーっ
男「お風呂あがりましたよー」
女「そんなわけあるかーっ。
うちは北斗ウォリアー拳目録の腕じゃーっ」
男「は、はいっ」
女「……」
男「……」
女「いえ、すいません。興奮してました」
女「そろそろ、あがりかな」
女「……なんだかな」
女「うち緊張してるんか?」
女「え? ええっ? まじでっ? 緊張?」
女「というか、むしろ照れてるのか」かぁーっ
男「お風呂あがりましたよー」
女「そんなわけあるかーっ。
うちは北斗ウォリアー拳目録の腕じゃーっ」
男「は、はいっ」
女「……」
男「……」
女「いえ、すいません。興奮してました」
286: 2009/04/21(火) 23:04:05.65 ID:ZyrkDBLnP
男「ほら、そっちいって」
女「うん」
もそもそ
男「なんか、風呂入ったらすげー眠くなって来ちゃいましたよ」
女「あー、身体が温まって、血液が疲労物質を
洗い流し始めてるんだよ」
男「そうなの?」
女「よく判らないけど」
男「わぁ」
女「な? な? ちょっと感動するでしょ?」
男「かなりね」
女「風呂上がりで、ぱりっとしたシーツにすべりこむとさ、
シーツが素肌をくすぐるんよ。贅沢でしょ」
男「うん」
女「ほら、こっちこっち」もぞもぞ
女「ここも、すべすべだから、ちょっと来てみ?」
男「ん」
女「ほらな?」
男「って乗せられるかっ」
女「うん」
もそもそ
男「なんか、風呂入ったらすげー眠くなって来ちゃいましたよ」
女「あー、身体が温まって、血液が疲労物質を
洗い流し始めてるんだよ」
男「そうなの?」
女「よく判らないけど」
男「わぁ」
女「な? な? ちょっと感動するでしょ?」
男「かなりね」
女「風呂上がりで、ぱりっとしたシーツにすべりこむとさ、
シーツが素肌をくすぐるんよ。贅沢でしょ」
男「うん」
女「ほら、こっちこっち」もぞもぞ
女「ここも、すべすべだから、ちょっと来てみ?」
男「ん」
女「ほらな?」
男「って乗せられるかっ」
293: 2009/04/21(火) 23:12:25.43 ID:ZyrkDBLnP
男「ったく。女先輩は、はしゃぎすぎ」ぺち
女「む、やったな」ぺちっ
男「おでこはないでしょ」ぺちぺちっ
女「二回すること無いでしょ」ぺちぺちっ
男「ったく。眠くてまぶたくっつきそうなくせに」
女「男だってそうでしょ。眠そうな顔して」
男「先輩ほどじゃないです」
女「そうさ。眠いさ。眠くて何が悪いのさっ」
男「開き直ったよ。この人」
女「ああ。眠いさ。眠いとも。
高さは東京タワーにして四本分、量にいたっては
後楽園ドーム18杯を埋め尽くすほど眠いさっ。
なんか文句があるのかねっ」
男「全く無意味な場面で格好良いなぁ。女先輩」
女「眠いぞぅ!」
男「それは判りましたから」
女「む、やったな」ぺちっ
男「おでこはないでしょ」ぺちぺちっ
女「二回すること無いでしょ」ぺちぺちっ
男「ったく。眠くてまぶたくっつきそうなくせに」
女「男だってそうでしょ。眠そうな顔して」
男「先輩ほどじゃないです」
女「そうさ。眠いさ。眠くて何が悪いのさっ」
男「開き直ったよ。この人」
女「ああ。眠いさ。眠いとも。
高さは東京タワーにして四本分、量にいたっては
後楽園ドーム18杯を埋め尽くすほど眠いさっ。
なんか文句があるのかねっ」
男「全く無意味な場面で格好良いなぁ。女先輩」
女「眠いぞぅ!」
男「それは判りましたから」
305: 2009/04/21(火) 23:18:30.00 ID:ZyrkDBLnP
女「寝るから」
男「はいはい、お休みなさい」
女「ん……」きゅ
男「先輩?」
女「……人見知りの男でも、うちとなら寝れるのしってる」
男「……」
女「うち、身内に入れてもらっとるもんね。
警戒心の内側だから」にぱ
男「……別にそんなに神経質じゃないです」
女「安心して寝て良いよ。うちは、男に悪いこと、しない」
男「……」
女「……噛まないから、安心しろ?」
男「そんなこと。コタツの猫みたいな顔で云われても」
女「むー。気むずかしいなぁ」
男「……」
314: 2009/04/21(火) 23:24:51.52 ID:ZyrkDBLnP
女「後頭部撫でてあげるから」
男「なんですかそれ」
女「これすると、くつろぐ」
男「そうなの?」
女「うちが」
男「意味ないじゃないですかっ。つか、いいですよ。
触わったりするのはNGですからね……。
ったく。眠いってのに……ふわぁあ」
女「……ほら、男も、もう眠い」
男「そら……」
女「感染したでしょ……。ん?」
男「これは感染じゃなくて、最初から眠いの……」
女「偉いぞ……。すぅ……」
男「意味通ってないですよ……」
女「おやすみ……」
男「おやすみなさい……」
男「なんですかそれ」
女「これすると、くつろぐ」
男「そうなの?」
女「うちが」
男「意味ないじゃないですかっ。つか、いいですよ。
触わったりするのはNGですからね……。
ったく。眠いってのに……ふわぁあ」
女「……ほら、男も、もう眠い」
男「そら……」
女「感染したでしょ……。ん?」
男「これは感染じゃなくて、最初から眠いの……」
女「偉いぞ……。すぅ……」
男「意味通ってないですよ……」
女「おやすみ……」
男「おやすみなさい……」
418: 2009/04/22(水) 12:17:22.75 ID:RSslweiZP
――5/23、木曜日 黎明
(暖かいなぁ……)
(すごいなぁ。これ。もしかしてこれが噂の
ヘブン状態なんではないだろうか)
(うちの身体、ふわふわで、ぽにぽにで。
間接がじわーっと甘くてさー。これなんだろ……。
はちみつっぽいな……)
(はちみつ……だぁ……)
(まさにヘブン状態だぁ……癖になる、これ)
(あ。浮かびそう)
(浮かんでいきそう……)
(暖かいなぁ……)
(すごいなぁ。これ。もしかしてこれが噂の
ヘブン状態なんではないだろうか)
(うちの身体、ふわふわで、ぽにぽにで。
間接がじわーっと甘くてさー。これなんだろ……。
はちみつっぽいな……)
(はちみつ……だぁ……)
(まさにヘブン状態だぁ……癖になる、これ)
(あ。浮かびそう)
(浮かんでいきそう……)
421: 2009/04/22(水) 12:21:59.69 ID:RSslweiZP
ん……
(なんだろ……これ……)
こつん
(なんか、あったかくて、よいものだ……)
すりすり……
(まぁいいや……もうちょい、はちみつ……)
(ヘブンだぁ……)
くてんっ
(暖かいなぁ……)
“ちくん”
(あれ……)
(なんだろ……これ……)
こつん
(なんか、あったかくて、よいものだ……)
すりすり……
(まぁいいや……もうちょい、はちみつ……)
(ヘブンだぁ……)
くてんっ
(暖かいなぁ……)
“ちくん”
(あれ……)
424: 2009/04/22(水) 12:28:09.03 ID:RSslweiZP
(……そか)
(ダメかぁ……)
“ちくん”
(ん。しゃぁない……。これ、うちのものじゃないもんね)
(今日はちょっと借りてただけ……)
(そろそろ……戻らなきゃね……)
男「すぴぃ……。んぅ……」
女「……」“ちくん”
男「んぅ。……すんっ。すんっ」
女(鼻すすり上げたりしてる。ぷくく)
(ダメかぁ……)
“ちくん”
(ん。しゃぁない……。これ、うちのものじゃないもんね)
(今日はちょっと借りてただけ……)
(そろそろ……戻らなきゃね……)
男「すぴぃ……。んぅ……」
女「……」“ちくん”
男「んぅ。……すんっ。すんっ」
女(鼻すすり上げたりしてる。ぷくく)
429: 2009/04/22(水) 12:44:46.14 ID:RSslweiZP
女(……ん)
女(起きよかっ)
もそもそ
女「……そーっと、そーっと」
男「んぅ……。くふぅ……」ぱたぱた
女「?」
男「……」ぱた
女(なんか探してるのかな? マクラ押しつけとこ)
男「んっ。すぅ……。すぅ……」
女「よし、ちゃちゃっと洗顔して身繕いをしよー」
女(元気、少し出たなぁ)
女(起きよかっ)
もそもそ
女「……そーっと、そーっと」
男「んぅ……。くふぅ……」ぱたぱた
女「?」
男「……」ぱた
女(なんか探してるのかな? マクラ押しつけとこ)
男「んっ。すぅ……。すぅ……」
女「よし、ちゃちゃっと洗顔して身繕いをしよー」
女(元気、少し出たなぁ)
433: 2009/04/22(水) 12:50:25.34 ID:RSslweiZP
ういさー。こんちはー。
混乱させてごめんなさい。本物だよー。
といってもあんまし説得力無いけどっ。
本日はちょっと私事で断続になるかもだけど
可能な限り投下していこうと思います。
がんばります。猿敬遠でレス少なくて申し訳ない。
感謝しております。
あげるくいもの、今日はないんだけど。ハラヘッタ。
混乱させてごめんなさい。本物だよー。
といってもあんまし説得力無いけどっ。
本日はちょっと私事で断続になるかもだけど
可能な限り投下していこうと思います。
がんばります。猿敬遠でレス少なくて申し訳ない。
感謝しております。
あげるくいもの、今日はないんだけど。ハラヘッタ。
441: 2009/04/22(水) 12:55:06.36 ID:RSslweiZP
――5/23、木曜日 07:00 パン屋
女「もうちょっとゆっくり寝てても良かったのに。
8時半に間に合えば良いんだからさ」
男「いや、起きちゃうと気が焦る」
女「まぁ、気持ちは判るけどね~」
男「女先輩、何買うの?」
女「うち、コーンブレッドと焼きそばパンと
メロンパンと唐揚げロールふたつ」
男「なんか、えらい買い込むね」
女「あ。お昼ご飯も。買い出し面倒だし」
男「そっか。それいいな。俺もそうしよう」
女「うんうん。うち賢いなぁ」
男「唐揚げ2つってちょっと馬鹿っぽいけど」
女「なぬ? 唐揚げを愚弄するのか!?」
男「しません」
女「よし」
女「もうちょっとゆっくり寝てても良かったのに。
8時半に間に合えば良いんだからさ」
男「いや、起きちゃうと気が焦る」
女「まぁ、気持ちは判るけどね~」
男「女先輩、何買うの?」
女「うち、コーンブレッドと焼きそばパンと
メロンパンと唐揚げロールふたつ」
男「なんか、えらい買い込むね」
女「あ。お昼ご飯も。買い出し面倒だし」
男「そっか。それいいな。俺もそうしよう」
女「うんうん。うち賢いなぁ」
男「唐揚げ2つってちょっと馬鹿っぽいけど」
女「なぬ? 唐揚げを愚弄するのか!?」
男「しません」
女「よし」
490: 2009/04/22(水) 14:12:24.13 ID:RSslweiZP
――5/23、木曜日 07:10 神楽坂の路上
女「暖かいね~」
男「初夏だね、これは」
女「やー。これは本当に、電車じゃなくて良かったよ」
男「その点だけは全く同意だ」
女 けふっ
男「ん? どした?」
女「花粉症?」
男「しゃっきりしてな。女先輩。多少疲れとれたでしょ?」
女「おお。もう、ばっちり!」
男「今日はなんかこざっぱりしてるもんね」
女「まぁね! ちゃんと身支度したしね! 睡眠足りてるしっ」
男「今日は社会人みたいに見えるよね」
女「普段は?」
男「幽霊船みたいな感じ?」
女「あははは」べきっ
男「すんませんしたっ」
女「暖かいね~」
男「初夏だね、これは」
女「やー。これは本当に、電車じゃなくて良かったよ」
男「その点だけは全く同意だ」
女 けふっ
男「ん? どした?」
女「花粉症?」
男「しゃっきりしてな。女先輩。多少疲れとれたでしょ?」
女「おお。もう、ばっちり!」
男「今日はなんかこざっぱりしてるもんね」
女「まぁね! ちゃんと身支度したしね! 睡眠足りてるしっ」
男「今日は社会人みたいに見えるよね」
女「普段は?」
男「幽霊船みたいな感じ?」
女「あははは」べきっ
男「すんませんしたっ」
493: 2009/04/22(水) 14:20:43.12 ID:RSslweiZP
――5/23、木曜日 08:20 神楽坂作業室
C男「今日も捨てに来た」
女「おはよー」
男「おはよう」
新人女「おはようございますっ」
女「新人女ちゃんもおはようー」
男「おはよー。今日もよろしくねー」
新人女「わ。ちゃんと帰れたみたいですね」
女「?」
新人女「いえ、昨日もあんな感じでしたから、
会社泊まりになっちゃったかと」
C男「そう言えば、今日はまとも」
女「失敬だなぁ。キミたちはいつもうちをどうゆう
目線で見てたのかね」
新人女「いえ、それは。……うぉりあ」ぼそっ
C男「妖怪人間カイシャセンジュウミンゾク」
女「あははは」べきっ
C男「今日も捨てに来た」
女「おはよー」
男「おはよう」
新人女「おはようございますっ」
女「新人女ちゃんもおはようー」
男「おはよー。今日もよろしくねー」
新人女「わ。ちゃんと帰れたみたいですね」
女「?」
新人女「いえ、昨日もあんな感じでしたから、
会社泊まりになっちゃったかと」
C男「そう言えば、今日はまとも」
女「失敬だなぁ。キミたちはいつもうちをどうゆう
目線で見てたのかね」
新人女「いえ、それは。……うぉりあ」ぼそっ
C男「妖怪人間カイシャセンジュウミンゾク」
女「あははは」べきっ
497: 2009/04/22(水) 14:27:10.01 ID:RSslweiZP
男「ほいほい。そろそろ時間だ。本日分を始めよう」
新人女「はい」
C男「く。理不尽な暴力を捨てよう」
女「なんか云った?」ぎろっ
C男「ううう」
男「それぞれ昨日の続きでお願いします。俺は午後は
池袋いかなきゃならんので。多分2、3時間だと思うけど」
新人女「B男さん?」
女「なんぞ救援でも出ておるん?」
男「んー。いや、クライアントと会う」
女「そっか」
男「その間は、まぁなんもないと思うけど。
先輩おねがいします」
女「ほーい」
男「んじゃがんばろー」
新人女「はーい」
新人女「はい」
C男「く。理不尽な暴力を捨てよう」
女「なんか云った?」ぎろっ
C男「ううう」
男「それぞれ昨日の続きでお願いします。俺は午後は
池袋いかなきゃならんので。多分2、3時間だと思うけど」
新人女「B男さん?」
女「なんぞ救援でも出ておるん?」
男「んー。いや、クライアントと会う」
女「そっか」
男「その間は、まぁなんもないと思うけど。
先輩おねがいします」
女「ほーい」
男「んじゃがんばろー」
新人女「はーい」
499: 2009/04/22(水) 14:30:38.77 ID:RSslweiZP
――5/23、木曜日 15:00 池袋/ドーナツ屋
B男「旨いでござるなぁ。フレンチクルーラーは
バカ旨でござるなぁ。もしゃもしゃ」
男「ホントに忍者なのか?」
B男「!? ほ、ほんとでござるよっ!
拙者これでも脱いだらACは-4達成でござるよ。
う、疑うならすぐさま脱ぐでござるよっ」
男「ごめんなさい。疑いません」
B男「それでいいでござるよ-。拙者も変態の汚名を
着たくはないでござる」
男「なんか理不尽な感じだなぁ」
B男「まぁまぁ。男氏も食べるでござるよ」
男「食うけどさ」
B男「そうでござるよ。もしゃもしゃ」
男「――どんな感じかな」
B男「旨いでござるなぁ。フレンチクルーラーは
バカ旨でござるなぁ。もしゃもしゃ」
男「ホントに忍者なのか?」
B男「!? ほ、ほんとでござるよっ!
拙者これでも脱いだらACは-4達成でござるよ。
う、疑うならすぐさま脱ぐでござるよっ」
男「ごめんなさい。疑いません」
B男「それでいいでござるよ-。拙者も変態の汚名を
着たくはないでござる」
男「なんか理不尽な感じだなぁ」
B男「まぁまぁ。男氏も食べるでござるよ」
男「食うけどさ」
B男「そうでござるよ。もしゃもしゃ」
男「――どんな感じかな」
505: 2009/04/22(水) 14:41:32.07 ID:RSslweiZP
B男「ん~。M野は、まぁ、一日半分くらいはいるでござるね」
男「何やってるの?」
B男「あちこち電話したり。マインスイーパーしたり?」
男「上手いの?」
B男「天才チンパンジーのアイちゃんクラスでござるね」
男「――まぁ、どうでも良いか」
B男「どうでも良いでござるよ」
男「仕事の方は、どう?」
B男「きつくないでござるよ。というか、楽勝でござるね。
なんといっても、ほとんど全部の仕事、神楽坂班に
行ってる訳でござるから」
男「そりゃそうだ。交通整理が終わったら」
B男「戻すでござるか?」
男「いやー。戻すのも面倒でしょ。なんせM野が上で
ガチャガチャやって仕事の流れふってるんだから。
それをメンテして戻したところでね」
B男「ふむ」
男「べつに、M野とケンカしても実務が減る訳じゃないし」
男「何やってるの?」
B男「あちこち電話したり。マインスイーパーしたり?」
男「上手いの?」
B男「天才チンパンジーのアイちゃんクラスでござるね」
男「――まぁ、どうでも良いか」
B男「どうでも良いでござるよ」
男「仕事の方は、どう?」
B男「きつくないでござるよ。というか、楽勝でござるね。
なんといっても、ほとんど全部の仕事、神楽坂班に
行ってる訳でござるから」
男「そりゃそうだ。交通整理が終わったら」
B男「戻すでござるか?」
男「いやー。戻すのも面倒でしょ。なんせM野が上で
ガチャガチャやって仕事の流れふってるんだから。
それをメンテして戻したところでね」
B男「ふむ」
男「べつに、M野とケンカしても実務が減る訳じゃないし」
506: 2009/04/22(水) 14:47:05.95 ID:RSslweiZP
B男「ちょっと臆病に聞こえるでござる」
男「そうじゃない、とは思うけど」
B男「拙者もそう思うでござるよ」
男「んじゃま、それは当面後回しで」
B男「了解でござる」
男「で、もう一人の女の人、様子は?」
B男「ちょっと落ち着いたでござるね」
男「M野のちょっかいは?」
B男「M野はご存じの通り、顔だけで選んだみたいで
ござって。でもまぁ、手を出す順番としてその人
――眼鏡女氏と呼んでおきますが、彼女は後回しに
したみたいなんでござるよ。地味だから」
男「ふむ」
B男「ま、そんな流れで手を出すつもりは、
当面はなさそうでござる」
男「その人にも悪いことしてるな-。このごたごたで」
B男「結構タフな人でござるよ」
男「ほー」
B男「修羅場くぐってきたん匂いがするでござる。
生活保護とか云ってましたし」
510: 2009/04/22(水) 14:55:08.94 ID:RSslweiZP
男「あー。そうゆう人は、強いよね」
B男「同意でござる」
男「仕事の方はどう?」
B男「こっちの業界はド素人でござるね。エディタと
Exelと……まぁ、つまり入力くらいはここ数日で」
男「さきゆきは、どうかな」
B男「……?」
男「腕は、あがりそう? それ以前に生き抜けそう?」
B男「それは男氏の判断領域ではござらんか?」
男「時間がないから、ここはB男を信じる」
B男「いけると思うでござるよ」
男「即答か」
B男「推挙を考えてござった」
男「了解。――女所帯だね」
B男「仕方ないでござるよ。あるもので戦わないと」
B男「同意でござる」
男「仕事の方はどう?」
B男「こっちの業界はド素人でござるね。エディタと
Exelと……まぁ、つまり入力くらいはここ数日で」
男「さきゆきは、どうかな」
B男「……?」
男「腕は、あがりそう? それ以前に生き抜けそう?」
B男「それは男氏の判断領域ではござらんか?」
男「時間がないから、ここはB男を信じる」
B男「いけると思うでござるよ」
男「即答か」
B男「推挙を考えてござった」
男「了解。――女所帯だね」
B男「仕方ないでござるよ。あるもので戦わないと」
512: 2009/04/22(水) 15:00:22.59 ID:RSslweiZP
男「状況把握。んじゃ、今日からでもこっちの仕事回す」
B男「ふむ。こっそりで?」
男「もちろん。さすがにB男いないときついんだ」
B男「拙者の活躍が認められてきたでござるね」
男「ぬるい池袋でなまってないか?」
B男「ぎくっ」
男「うわ。眼鏡っ娘とナニしてなまってるのかー!?」
B男「そんなことはないでござる」
男「ま。いいや。ファイル送るよ」
B男「了解。単純作業は、眼鏡女氏にも
振っていいでござるか?」
男「うん。積極的にそうしてあげて」
B男「――で、マネジ氏。拙者の方の案件は?」
男「難所は通した」
B男「ではっ」ぎらっ
男「ん。今週末、必要な書類。送っておくよ」
B男「ありがたいでござる」
男「こっちこそだ」
B男「ふむ。こっそりで?」
男「もちろん。さすがにB男いないときついんだ」
B男「拙者の活躍が認められてきたでござるね」
男「ぬるい池袋でなまってないか?」
B男「ぎくっ」
男「うわ。眼鏡っ娘とナニしてなまってるのかー!?」
B男「そんなことはないでござる」
男「ま。いいや。ファイル送るよ」
B男「了解。単純作業は、眼鏡女氏にも
振っていいでござるか?」
男「うん。積極的にそうしてあげて」
B男「――で、マネジ氏。拙者の方の案件は?」
男「難所は通した」
B男「ではっ」ぎらっ
男「ん。今週末、必要な書類。送っておくよ」
B男「ありがたいでござる」
男「こっちこそだ」
515: 2009/04/22(水) 15:06:59.45 ID:RSslweiZP
――5/24、金曜日 15:00 神楽坂作業室
女「うー」ぽきっ
男「女先輩、進んだ?」
女「めたくた進んでますよ。うち」
C男「悪魔のような素早さだ」
女「ふはははは。ドクター・ヘルのポーズ」
男「……もはやコメント不能領域だ」
新人女「負けてられません」
新人女:カタカタカタ
C男「――捨てる」
C男:カタカタカタカタカタ
女「みんなやるなぁ。けふんっ」
男「女先輩、なんかその咳。変に可愛くてヤダ」
新人女「ヤダって云うなっ。うちだって花粉症になるの
初めてだからよくわかんないのだ」
女「うー」ぽきっ
男「女先輩、進んだ?」
女「めたくた進んでますよ。うち」
C男「悪魔のような素早さだ」
女「ふはははは。ドクター・ヘルのポーズ」
男「……もはやコメント不能領域だ」
新人女「負けてられません」
新人女:カタカタカタ
C男「――捨てる」
C男:カタカタカタカタカタ
女「みんなやるなぁ。けふんっ」
男「女先輩、なんかその咳。変に可愛くてヤダ」
新人女「ヤダって云うなっ。うちだって花粉症になるの
初めてだからよくわかんないのだ」
518: 2009/04/22(水) 15:12:02.79 ID:RSslweiZP
新人女「マスクつけて生姜湯が良いと云いますよ?」
女「ディケイドか……。あれもなぁ」
男「いま、確実に違うマスクを想像したでしょ」
女「通りすがりやから、うち」
男「良いから仕事しましょう」
女「くしゅんっ」
男「鼻水ふいて」
女「うちは鼻たれたりしないもんっ。
そんな乙女にあるまじき真似ですよ。
男こそ鼻すんすんしてたくせに」ずびしっ
新人女「?」 男「へ?」 C男「捨てよう」
男「俺は花粉症じゃないですが」
女「いや、そうじゃなくて、こう……。
ぱたぱた枕を探しちゃったりしてっ」
新人女「??」
男「女先輩壊れたんですか?」
女「ディケイドか……。あれもなぁ」
男「いま、確実に違うマスクを想像したでしょ」
女「通りすがりやから、うち」
男「良いから仕事しましょう」
女「くしゅんっ」
男「鼻水ふいて」
女「うちは鼻たれたりしないもんっ。
そんな乙女にあるまじき真似ですよ。
男こそ鼻すんすんしてたくせに」ずびしっ
新人女「?」 男「へ?」 C男「捨てよう」
男「俺は花粉症じゃないですが」
女「いや、そうじゃなくて、こう……。
ぱたぱた枕を探しちゃったりしてっ」
新人女「??」
男「女先輩壊れたんですか?」
520: 2009/04/22(水) 15:17:23.27 ID:RSslweiZP
女「そうじゃなくて男のなっ。寝す」
男「?」 新人女「?」 C男:カタカタカタカタカタ
女「ね、ねす……ネス……」
男「あ」
女「PKサンダーっ」
C男「ムーンサイドッ!?」がくがくがく
女「……」ちらっ
男「?」
新人女「――」
男「まぁ、いいや。とにかく、やっぱりちょっと遅れ気味。
それもこれも仕事が多すぎるせいで申し訳ないけど。
ともあれ納期は絶対なんで」
女「納期は絶対」じゃきーん
男「期限は厳守ですからね」
新人女「はい」
C男「納期も期限も捨て去る」
女「捨てるなっ」べしっ
男「?」 新人女「?」 C男:カタカタカタカタカタ
女「ね、ねす……ネス……」
男「あ」
女「PKサンダーっ」
C男「ムーンサイドッ!?」がくがくがく
女「……」ちらっ
男「?」
新人女「――」
男「まぁ、いいや。とにかく、やっぱりちょっと遅れ気味。
それもこれも仕事が多すぎるせいで申し訳ないけど。
ともあれ納期は絶対なんで」
女「納期は絶対」じゃきーん
男「期限は厳守ですからね」
新人女「はい」
C男「納期も期限も捨て去る」
女「捨てるなっ」べしっ
541: 2009/04/22(水) 16:52:02.59 ID:RSslweiZP
――5/24、金曜日 19:00 神楽坂作業室
女「……よし。うち、今日の分終わった!」
男「お、すごい」
女「褒めても良いよ?」
男「女先輩、えらい。スゴイ!」
女「ふふーん。ふふふーん」
男「えいっ」ベキッ
女「何をしますかっ!?」
男「いや、鼻高々になっていたので、折っておいた」
女「これは丁寧に、すいません」
男「いえいえ。どういたしまして」
女「……」
男「……」
C男「神楽坂小芝居劇場を捨てよう」
女「うち、コンビニいってくるけど」
男「あ、ご飯?」
女「一緒に来る人ー? 何か頼む人-?」
女「……よし。うち、今日の分終わった!」
男「お、すごい」
女「褒めても良いよ?」
男「女先輩、えらい。スゴイ!」
女「ふふーん。ふふふーん」
男「えいっ」ベキッ
女「何をしますかっ!?」
男「いや、鼻高々になっていたので、折っておいた」
女「これは丁寧に、すいません」
男「いえいえ。どういたしまして」
女「……」
男「……」
C男「神楽坂小芝居劇場を捨てよう」
女「うち、コンビニいってくるけど」
男「あ、ご飯?」
女「一緒に来る人ー? 何か頼む人-?」
547: 2009/04/22(水) 16:58:56.10 ID:RSslweiZP
C男「む……。じゃアクエリアス・カボス味を」
女「そんなのあるかーっ。C男はうちと一緒に来るの」
C男「へ?」
女「うちの子分でしょ。ほら」
C男「な、なぜ?」
女「うちのことポンコツ女とか捨てるとかゆったでしょ。
荷物持たせてあげるから。ほら、行くよ。」
新人女「えと、お願いして良いですか?」
女「いいよ、いいよ。なんでもゆって」
新人女「タマゴサンドと何か紅茶を」
女「おっけー。おとこは?」
男「おにぎり。……高菜と昆布。あと日本茶。それから
カ口リーメイト」
女「フルーツ味ね」
男「おねがいします」
C男「ううう」
女「ほら、いくよっ。C男」
C男「人間の尊厳が捨てられた」
女「そんなのあるかーっ。C男はうちと一緒に来るの」
C男「へ?」
女「うちの子分でしょ。ほら」
C男「な、なぜ?」
女「うちのことポンコツ女とか捨てるとかゆったでしょ。
荷物持たせてあげるから。ほら、行くよ。」
新人女「えと、お願いして良いですか?」
女「いいよ、いいよ。なんでもゆって」
新人女「タマゴサンドと何か紅茶を」
女「おっけー。おとこは?」
男「おにぎり。……高菜と昆布。あと日本茶。それから
カ口リーメイト」
女「フルーツ味ね」
男「おねがいします」
C男「ううう」
女「ほら、いくよっ。C男」
C男「人間の尊厳が捨てられた」
549: 2009/04/22(水) 17:04:18.56 ID:RSslweiZP
――5/24、金曜日 19:10 神楽坂作業室
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「……」
新人女「……。えと、こう……。ん」ちらっ
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
新人女「あの……」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
新人女「男さん? すいません」
男「……はい? ごめん、聞こえてなかった」
新人女「いえ。はい。……あの、明日なのですが」
男「うん。土曜だよ。ちゃんと休んでね」
新人女「男さんはいらっしゃいますよね?」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「……」
新人女「……。えと、こう……。ん」ちらっ
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
新人女「あの……」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
新人女「男さん? すいません」
男「……はい? ごめん、聞こえてなかった」
新人女「いえ。はい。……あの、明日なのですが」
男「うん。土曜だよ。ちゃんと休んでね」
新人女「男さんはいらっしゃいますよね?」
555: 2009/04/22(水) 17:17:14.06 ID:RSslweiZP
男「うん? ……んー。まぁ、そうなる、かな?」
新人女「あの」そーっ
男:カタカタカタカタカタカタ
男「ん? どしました?」
新人女「私も、出たいです」
男:カタカタカタカタカタカタ
男「スケジュールとか仕事量は気にしないで良いよ。
――週休二日の条件でここに来たのでしょ?」
新人女「それは、はい。……出ては、ダメですか?」
男「理由は?」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女「……はい。えっと」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女「あの」そーっ
男:カタカタカタカタカタカタ
男「ん? どしました?」
新人女「私も、出たいです」
男:カタカタカタカタカタカタ
男「スケジュールとか仕事量は気にしないで良いよ。
――週休二日の条件でここに来たのでしょ?」
新人女「それは、はい。……出ては、ダメですか?」
男「理由は?」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女「……はい。えっと」
男:カタカタカタカタカタカタ
557: 2009/04/22(水) 17:22:16.87 ID:RSslweiZP
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタ
男「……」
新人女「…………。男さん」
男:カタ
男「ん」くるっ
新人女「私、いま伸びてると思うんです」
男「うん、保証する」
新人女「……」
男「大丈夫、伸びてるよ」
新人女「だから、いま頼ってもらえれば
わたし『何か』になれる気がするんです」
男「何か」
男:カタカタカタカタカタカタ
男「……」
新人女「…………。男さん」
男:カタ
男「ん」くるっ
新人女「私、いま伸びてると思うんです」
男「うん、保証する」
新人女「……」
男「大丈夫、伸びてるよ」
新人女「だから、いま頼ってもらえれば
わたし『何か』になれる気がするんです」
男「何か」
560: 2009/04/22(水) 17:27:33.37 ID:RSslweiZP
新人女「ウォリアー……は、わたしよく判らないんですけど。
でも、いつまでもお豆さんって云うか、
女の子扱いっていうか。そうじゃない何かに。
――ちがう、何かになりたいんです。
すみません、訳の判らないこと云って」
男「……」
新人女「だから使ってください。一緒にいたいんです」
男「はい?」
新人女「あ……」かぁっ
男「えーっと」
新人女「この職場、楽しいんです。いつまでも新人扱いは
肩身が狭いです。お願いします。使ってください」
男「……」
新人女「まだ力不足ですか?」
でも、いつまでもお豆さんって云うか、
女の子扱いっていうか。そうじゃない何かに。
――ちがう、何かになりたいんです。
すみません、訳の判らないこと云って」
男「……」
新人女「だから使ってください。一緒にいたいんです」
男「はい?」
新人女「あ……」かぁっ
男「えーっと」
新人女「この職場、楽しいんです。いつまでも新人扱いは
肩身が狭いです。お願いします。使ってください」
男「……」
新人女「まだ力不足ですか?」
565: 2009/04/22(水) 17:33:39.59 ID:RSslweiZP
(あの子が根性見せたら、残業許可出してあげて)
男「……」
(見せたら、で良いから。覚えておいて。
一応うち先輩だし。先輩のコメントって事で)
男「いや、力なんかじゃないよね。根性、かな」
新人女「?」
男「ありがたい。戦力が欲しかったのは本当だ。
新人女さんは、うちの戦力だよ」
新人女「はいっ!」 ぱぁっ
男「――うん」
新人女「はい?」
男「いや、そういう表情するんだな、って。
びっくりした。
新人女さんのこと始めてちゃんと見たような気がする。
マネージャーなのにいろいろ気を遣わせて、ごめんね」
新人女「いえいえっ。こちらこそ不出来で済みません」
男「……」
(見せたら、で良いから。覚えておいて。
一応うち先輩だし。先輩のコメントって事で)
男「いや、力なんかじゃないよね。根性、かな」
新人女「?」
男「ありがたい。戦力が欲しかったのは本当だ。
新人女さんは、うちの戦力だよ」
新人女「はいっ!」 ぱぁっ
男「――うん」
新人女「はい?」
男「いや、そういう表情するんだな、って。
びっくりした。
新人女さんのこと始めてちゃんと見たような気がする。
マネージャーなのにいろいろ気を遣わせて、ごめんね」
新人女「いえいえっ。こちらこそ不出来で済みません」
567: 2009/04/22(水) 17:39:45.20 ID:RSslweiZP
――5/24、金曜日 19:30 神楽坂作業室
がちゃん
女「アイス買ってきたでー!」
C男「カ口リーメイト捨てよう」
男「初っぱなから捨てるな」
女「きょうはうちの奢りだ。遠慮せずに食べてくれ!」
男「……スーパーカップじゃん」
新人女「バニラですね。これ好きです」
女「やっぱね。判る娘にはわかるんだよ」
男「もらえるものはもらうけど」
新人女「頂きます」ぱくっ
C男「……はぁ。後悔を捨てよう」
女「文句ある?」
男「ぜんぜん無い」
新人女「美味しいですよ?」
がちゃん
女「アイス買ってきたでー!」
C男「カ口リーメイト捨てよう」
男「初っぱなから捨てるな」
女「きょうはうちの奢りだ。遠慮せずに食べてくれ!」
男「……スーパーカップじゃん」
新人女「バニラですね。これ好きです」
女「やっぱね。判る娘にはわかるんだよ」
男「もらえるものはもらうけど」
新人女「頂きます」ぱくっ
C男「……はぁ。後悔を捨てよう」
女「文句ある?」
男「ぜんぜん無い」
新人女「美味しいですよ?」
569: 2009/04/22(水) 17:46:06.09 ID:RSslweiZP
女「美味いよね~」にこっ
新人女「はいっ」
C男「うう。結界発生」
男「いいからメシにしようぜ。俺たちは」
新人女「あの、女さん……」
女「なに? もきゅもきゅ」
新人女「明日、私も来ます」
女「へ? ああ。土曜出勤? 根性見せるね!」
新人女「はいっ」
C男「ふっ。昆布など過去の遺物。捨てよう」
男「王道ってのは正しいから王道なんだ」
女「新人女ちゃんも、ウォリアになってきたかな」
新人女「いえ。ウォリアは判らないんですけど」
男「お。これ何? 美味いじゃん」
C男「わさび漬けおにぎりだ」
新人女「女先輩は、あの。
その……」
女「うちは根っからのウォリアーだよ?」
新人女「はいっ」
C男「うう。結界発生」
男「いいからメシにしようぜ。俺たちは」
新人女「あの、女さん……」
女「なに? もきゅもきゅ」
新人女「明日、私も来ます」
女「へ? ああ。土曜出勤? 根性見せるね!」
新人女「はいっ」
C男「ふっ。昆布など過去の遺物。捨てよう」
男「王道ってのは正しいから王道なんだ」
女「新人女ちゃんも、ウォリアになってきたかな」
新人女「いえ。ウォリアは判らないんですけど」
男「お。これ何? 美味いじゃん」
C男「わさび漬けおにぎりだ」
新人女「女先輩は、あの。
その……」
女「うちは根っからのウォリアーだよ?」
571: 2009/04/22(水) 17:52:06.07 ID:RSslweiZP
新人女「男さんの、ウォリアーですか?」ぽそり
女「――」
新人女「……ですか?」じ、じぃっ
女「新人女ちゃん。びっくりしたよ、うち。
新人女ちゃんも、ウォリアやん」
新人女「自分が一番びっくりしてます。
なんでこんな事口走ってるんだろうって思ってます。
緊張しすぎで心臓壊れそうです」じ、じぃっ
女「そっか。えへへ」
新人女「……」
女「うちはー……。違うかな。男のウォリアじゃ、ないよ」
新人女「……」
女「そういうんや、ないよ。うちは。……うちらは」
新人女「……でも」
女「男のウォリアになりたいん?」
新人女「……判らない、です」
女「――」
新人女「……ですか?」じ、じぃっ
女「新人女ちゃん。びっくりしたよ、うち。
新人女ちゃんも、ウォリアやん」
新人女「自分が一番びっくりしてます。
なんでこんな事口走ってるんだろうって思ってます。
緊張しすぎで心臓壊れそうです」じ、じぃっ
女「そっか。えへへ」
新人女「……」
女「うちはー……。違うかな。男のウォリアじゃ、ないよ」
新人女「……」
女「そういうんや、ないよ。うちは。……うちらは」
新人女「……でも」
女「男のウォリアになりたいん?」
新人女「……判らない、です」
576: 2009/04/22(水) 18:01:25.28 ID:RSslweiZP
新人女「けれど」
女「うん」
新人女「何かに。
……『そういうの』っていう用意されたお誕生日席じゃ
ないような、ちゃんとした『何か』に。
なれるかもしれないと。なり、たい……と。
……だいそれてるんですけど」
女「……」
新人女「望んで、得るような。何かに。
……。済みません。
日本語壊れてますよね。
ゆとりなんです、わたしっ。
日本人なのにまともに説明も出来ないでっ。
男さんの『何か』って、それがどんなものか
説明も出来ないんですけど、どんなものかも
判らないんですけど」おろおろ
女「ん」
新人女「シリメツレツなんです。お恥ずかしい」
女「それは、やっぱりさ」
女「うん」
新人女「何かに。
……『そういうの』っていう用意されたお誕生日席じゃ
ないような、ちゃんとした『何か』に。
なれるかもしれないと。なり、たい……と。
……だいそれてるんですけど」
女「……」
新人女「望んで、得るような。何かに。
……。済みません。
日本語壊れてますよね。
ゆとりなんです、わたしっ。
日本人なのにまともに説明も出来ないでっ。
男さんの『何か』って、それがどんなものか
説明も出来ないんですけど、どんなものかも
判らないんですけど」おろおろ
女「ん」
新人女「シリメツレツなんです。お恥ずかしい」
女「それは、やっぱりさ」
584: 2009/04/22(水) 18:10:25.41 ID:RSslweiZP
C男「だから、おかかは貧乏人のおにぎり」
男「ちょっと表出ろ」
C男「その無駄な国粋プライドを捨てよう」
男「お か か な め る な ッ !!!」
女「じゃかしい、キミらっ!!」だむんっ!
C男&男 びくっ!!
女「君らがカラケヨメ星人だって事は判った。
そこでうちが特別にエアリードの技能講習をしたげる」
C男&男 ぶるぶる
女「安心していいって。うちのは、
ハンニバル・レクター直伝の高速学習だからっ
もちろん、テキストはバインダー式っ」わきわきっ
C男&男 がくがくっ!!
女「楽しい講義の時間だ、諸君……ッ!」
男「ちょ、女先輩ったんまっ」 C男「現世を捨てよう」
新人女「……」
女「そこへ座んなさいっ」
男「ちょっと表出ろ」
C男「その無駄な国粋プライドを捨てよう」
男「お か か な め る な ッ !!!」
女「じゃかしい、キミらっ!!」だむんっ!
C男&男 びくっ!!
女「君らがカラケヨメ星人だって事は判った。
そこでうちが特別にエアリードの技能講習をしたげる」
C男&男 ぶるぶる
女「安心していいって。うちのは、
ハンニバル・レクター直伝の高速学習だからっ
もちろん、テキストはバインダー式っ」わきわきっ
C男&男 がくがくっ!!
女「楽しい講義の時間だ、諸君……ッ!」
男「ちょ、女先輩ったんまっ」 C男「現世を捨てよう」
新人女「……」
女「そこへ座んなさいっ」
611: 2009/04/22(水) 19:59:55.20 ID:RSslweiZP
――5/24、土曜日 11:30 神楽坂作業室
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「――」
新人女「女さん、来ませんね」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「先輩にしては珍しいね」
新人女「ん……。はい……」
男「どした?」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
新人女「いえ、気を遣わせてたりしたら悪いと」
男「女先輩が? 遠慮するような人じゃないよ」
新人女「そうですか?」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「――」
新人女「女さん、来ませんね」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「先輩にしては珍しいね」
新人女「ん……。はい……」
男「どした?」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
新人女「いえ、気を遣わせてたりしたら悪いと」
男「女先輩が? 遠慮するような人じゃないよ」
新人女「そうですか?」
男「……」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
614: 2009/04/22(水) 20:04:58.67 ID:RSslweiZP
新人女「出来ましたっ」
男「ほい、見るよ」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女「どうでしょう?」
男「ん。なれたね。この工程は、もう任せる」
新人女「はい。残りに進んで良いですか?」
男「うん。もう個別チェック出さなくて良いよ。まとめてで」
新人女「了解です」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「……」
新人女「……」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「新人女さん、そう言えばさ。先週仮納品したやつの
担当分の帳票ってあがってる?」
新人女「あがってますよ-。
女さんの分と、C男さんの分もあがってますよ。
連番処理をして、共有の日付に入れてます」
男「あんがと」
男「ほい、見るよ」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女「どうでしょう?」
男「ん。なれたね。この工程は、もう任せる」
新人女「はい。残りに進んで良いですか?」
男「うん。もう個別チェック出さなくて良いよ。まとめてで」
新人女「了解です」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「……」
新人女「……」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「新人女さん、そう言えばさ。先週仮納品したやつの
担当分の帳票ってあがってる?」
新人女「あがってますよ-。
女さんの分と、C男さんの分もあがってますよ。
連番処理をして、共有の日付に入れてます」
男「あんがと」
618: 2009/04/22(水) 20:10:51.58 ID:RSslweiZP
男「新人女さんは、伸びてるよ」
新人女「そうですか?」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「うん。――女先輩やB男とはタイプ違うけどね」
新人女「……?」
男「二人は、集中力で仕事するタイプ。瞬間的な速度と
それを維持するための精神力で切り込む感じだよね」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「新人女さんは、細かい仕事の繰り返しを続けるタイプ」
新人女「はい。自分でも意外ですけど」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「地味仕事、苦にならない?」
新人女「一個ずつ部品がたまっていくみたいで、
ちょっと嬉しいですよね」にこっ
新人女「そうですか?」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「うん。――女先輩やB男とはタイプ違うけどね」
新人女「……?」
男「二人は、集中力で仕事するタイプ。瞬間的な速度と
それを維持するための精神力で切り込む感じだよね」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「新人女さんは、細かい仕事の繰り返しを続けるタイプ」
新人女「はい。自分でも意外ですけど」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「地味仕事、苦にならない?」
新人女「一個ずつ部品がたまっていくみたいで、
ちょっと嬉しいですよね」にこっ
621: 2009/04/22(水) 20:16:33.23 ID:RSslweiZP
男「視野も広がってきてるよ」
新人女「そうですか?」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「ん。集中タイプは集中すると、目の前の仕事しか
見えなくなるから。その代わり驚異的な速度が出るんだけどね。
新人女さんは、俺と似た側だよね。スケジュール管理とか
すぐ出来るようになるよ」
新人女「そうですか? 嬉しいですね」にこっ
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「そう?」
新人女「はい。褒められなれてないので、すごく照れます」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「そうかー?」
625: 2009/04/22(水) 20:23:09.53 ID:RSslweiZP
新人女「仕事で褒められると嬉しいですよー」にこぉ
(偉いぞっ)
男「うん。そだね。判るよ」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
とててて。がちゃっ。
女「おくれてごめんっ!」
男「おはようございます。女先輩」
新人女「おはようございますー」
女「や! いろいろ事情が」
男「休日出勤だし時間決めてないんだから、そんなに焦らないでも」
新人女「ええ」こくり
女「仕事たまってるしさ。よいしょ」
男「で、事情って?」
(偉いぞっ)
男「うん。そだね。判るよ」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
とててて。がちゃっ。
女「おくれてごめんっ!」
男「おはようございます。女先輩」
新人女「おはようございますー」
女「や! いろいろ事情が」
男「休日出勤だし時間決めてないんだから、そんなに焦らないでも」
新人女「ええ」こくり
女「仕事たまってるしさ。よいしょ」
男「で、事情って?」
629: 2009/04/22(水) 20:28:13.60 ID:RSslweiZP
女「実はさ――」
新人女「そんなに深刻な話なんですか」
女「ちょっとね」
男「なんだよ」
女「洗ってないぱんつがなくなっちゃってね」
男「……」
新人女「……」
女「いや、うち青ざめたよ。気がついたのが早くて良かった。
このままじゃ乙女として色々失格しちゃうところだったね。
そこで急遽連続洗濯作戦を実行せざるを得なくなってさ」
男「これはまだ失格前なの?」こっそり
新人女「審判が見てない反則は反則じゃないんですよ」こそっ
男「女って奥が深いんだなぁ」
新人女「女の子っての基本卑怯なイキモノですから」
女「まぁ、そんなわけで。洗い立てぱんつを装備した
うちにもはや敵はいないねっ!」
新人女「そんなに深刻な話なんですか」
女「ちょっとね」
男「なんだよ」
女「洗ってないぱんつがなくなっちゃってね」
男「……」
新人女「……」
女「いや、うち青ざめたよ。気がついたのが早くて良かった。
このままじゃ乙女として色々失格しちゃうところだったね。
そこで急遽連続洗濯作戦を実行せざるを得なくなってさ」
男「これはまだ失格前なの?」こっそり
新人女「審判が見てない反則は反則じゃないんですよ」こそっ
男「女って奥が深いんだなぁ」
新人女「女の子っての基本卑怯なイキモノですから」
女「まぁ、そんなわけで。洗い立てぱんつを装備した
うちにもはや敵はいないねっ!」
635: 2009/04/22(水) 20:33:59.47 ID:RSslweiZP
男「あー」
新人女「はい?」
男「やっぱさ。職場でぱんつの色とか胸のサイズとか聞くと、
セクハラになる訳じゃない?」
新人女「ですね」こくこく
男「でもさ、聞かないうちから大声で教えてくれるってのも
ある種のセクハラだと思うんだよ」
女「今日は水色だよっ」にこーっ
男「……」
新人女「……」
女「え? どして黙る?」
男「ウォリアーってのも善し悪しだなぁ」
新人女「えっと、私が話しましょうか?」
男「悪いけど、頼める?」
新人女「女さん、あの。ちょっと」
女「へ?」
新人女「ちょっと、あっちでですね」
新人女「はい?」
男「やっぱさ。職場でぱんつの色とか胸のサイズとか聞くと、
セクハラになる訳じゃない?」
新人女「ですね」こくこく
男「でもさ、聞かないうちから大声で教えてくれるってのも
ある種のセクハラだと思うんだよ」
女「今日は水色だよっ」にこーっ
男「……」
新人女「……」
女「え? どして黙る?」
男「ウォリアーってのも善し悪しだなぁ」
新人女「えっと、私が話しましょうか?」
男「悪いけど、頼める?」
新人女「女さん、あの。ちょっと」
女「へ?」
新人女「ちょっと、あっちでですね」
645: 2009/04/22(水) 20:39:01.95 ID:RSslweiZP
新人女「――。――――」
女「――?」
男「いや、こんなに新人女さんが頼りがいあるとは」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女「――――。――」
女「――っ!?」
男「まじでありがたいな。ほんと」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女「――。……!?」
女「――。――ッ!」
男「さばけてるのは良いんだけど、返答に困るのはなぁ」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女「男さん。男さん」
男「話判ってくれた?」
新人女「水色なのは確認しました」こくり
男「……」
女「――?」
男「いや、こんなに新人女さんが頼りがいあるとは」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女「――――。――」
女「――っ!?」
男「まじでありがたいな。ほんと」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女「――。……!?」
女「――。――ッ!」
男「さばけてるのは良いんだけど、返答に困るのはなぁ」
男:カタカタカタカタカタカタ
新人女「男さん。男さん」
男「話判ってくれた?」
新人女「水色なのは確認しました」こくり
男「……」
651: 2009/04/22(水) 20:44:51.25 ID:RSslweiZP
男「あのさ。えーっと。頭追いついてないんだけど」
新人女「はい。えっと」
女「――」ぱたぱた。ぴしり。
男「あれ、なんかのブロックサイン?」
新人女「えっと、はい。……そ、それでですね」かぁっ
男「……なんか惨劇の予感しかしない」
新人女「つまり」
女「――!」びっ。ぴしり。
新人女「わたしは、その。今日は白ですからっ」
男「先輩っ。新人さんに何言わせてんですかっ!
マジハラスメントじゃないですかっ!」
女「ええじゃないか」
男「へ?」
女「セクハラでもええじゃないか!」ばむばむっ
男「えーっ!?」
新人女「はい。えっと」
女「――」ぱたぱた。ぴしり。
男「あれ、なんかのブロックサイン?」
新人女「えっと、はい。……そ、それでですね」かぁっ
男「……なんか惨劇の予感しかしない」
新人女「つまり」
女「――!」びっ。ぴしり。
新人女「わたしは、その。今日は白ですからっ」
男「先輩っ。新人さんに何言わせてんですかっ!
マジハラスメントじゃないですかっ!」
女「ええじゃないか」
男「へ?」
女「セクハラでもええじゃないか!」ばむばむっ
男「えーっ!?」
655: 2009/04/22(水) 20:51:34.93 ID:RSslweiZP
女「そもそもえろ発言はうちの芸風の1つだったのだ。
最近は新人女ちゃんがいたから抑制してただけ」
男「ずっと抑制しようよ。社会人として」
新人女「いえ、その」おろおろ
女「しかし。その新人女ちゃんも土曜日デビュー。
いわばうちら前線豚の仲間入りですよ。
銀十字勲章を得たとなれば手加減無用。
今後は多少のえろトークは個性のうちだと説得したまで。
いや、むしろえろ発言を禁止するのはうちの人格否定だ」
男「いや、まぁ。そりゃね。女先輩がえろトークするのは
問題ないけど……いや、ないのか? あるだろ」
女「問題ないよ」
男「でもそれと新人女さんにえろ発言強要はちがうでしょ」
新人女「あの……」
男「それはさすがに先輩らしくないですよ」
新人女「その」
女「ええじゃないか」
新人女「え、ええじゃないですか?」
男「は?」
最近は新人女ちゃんがいたから抑制してただけ」
男「ずっと抑制しようよ。社会人として」
新人女「いえ、その」おろおろ
女「しかし。その新人女ちゃんも土曜日デビュー。
いわばうちら前線豚の仲間入りですよ。
銀十字勲章を得たとなれば手加減無用。
今後は多少のえろトークは個性のうちだと説得したまで。
いや、むしろえろ発言を禁止するのはうちの人格否定だ」
男「いや、まぁ。そりゃね。女先輩がえろトークするのは
問題ないけど……いや、ないのか? あるだろ」
女「問題ないよ」
男「でもそれと新人女さんにえろ発言強要はちがうでしょ」
新人女「あの……」
男「それはさすがに先輩らしくないですよ」
新人女「その」
女「ええじゃないか」
新人女「え、ええじゃないですか?」
男「は?」
661: 2009/04/22(水) 20:56:45.15 ID:RSslweiZP
新人女「いえ、その」
女「やっぱね。多少のえろトークはしていかなければ
いけないという合意に達した。
うちと新人女ちゃんはセクハラ仲間なのだ」
男「へ?」
女「パレスチナでの調印と相成った」
男「……」がくっ
新人女「あの。すみません、男さん……。
本当に他意はないので」
男「他意はないって……。なんでそうなるんですか」
女「職場の彩り?」
新人女「熱に押されたというか……。多少なりとも
意識してもらえないとと云うか」おろおろ
男「……仕事」
新人女「?」 女「?」
男「仕事開始」
女「あははは~」 新人女「は、はいっ」
女「やっぱね。多少のえろトークはしていかなければ
いけないという合意に達した。
うちと新人女ちゃんはセクハラ仲間なのだ」
男「へ?」
女「パレスチナでの調印と相成った」
男「……」がくっ
新人女「あの。すみません、男さん……。
本当に他意はないので」
男「他意はないって……。なんでそうなるんですか」
女「職場の彩り?」
新人女「熱に押されたというか……。多少なりとも
意識してもらえないとと云うか」おろおろ
男「……仕事」
新人女「?」 女「?」
男「仕事開始」
女「あははは~」 新人女「は、はいっ」
664: 2009/04/22(水) 21:03:41.18 ID:RSslweiZP
――5/25、土曜日 18:30 神楽坂作業室
女「けしゅんっ」
男「なにその可愛い咳」
新人女「風邪ですか?」
男:カタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
女「ちょっと抵抗落ちてるのかな。免疫低下」
男「気をつけないと。そろそろ疲労もピークでしょ」
女「年齢やね。疲れても抜けないし」
男:カタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「筋肉痛も時間差でくるし?」
女「お肌がねー」
新人女「気を遣いますね」
女「新人女さんにツッコミされたっ!」
男「ツッコミじゃないと思うぞ?」
女「けしゅんっ」
男「なにその可愛い咳」
新人女「風邪ですか?」
男:カタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
女「ちょっと抵抗落ちてるのかな。免疫低下」
男「気をつけないと。そろそろ疲労もピークでしょ」
女「年齢やね。疲れても抜けないし」
男:カタカタカタカタカタカタ
女:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
男「筋肉痛も時間差でくるし?」
女「お肌がねー」
新人女「気を遣いますね」
女「新人女さんにツッコミされたっ!」
男「ツッコミじゃないと思うぞ?」
668: 2009/04/22(水) 21:08:04.57 ID:RSslweiZP
女:カタカタカタカタカタカタガガガガ
新人女「すごい速度ですね」
男「一回座って6時間ノンストップだし。本気で午前中の
分取り返すつもりだと思うよ」
新人女「集中力、続くものですか?」
男「その辺は気合いとしか云いようがないなぁ」
女:ぴたり
男「おろ?」
女「おとこー。おとこー」
男「なんです? 女先輩」
女「おなかすいた」
男「あーそんな時間かぁ」
新人女「そういえば、もう暗いですね」
女「うし、柴犬いきたい」
男「んー。じゃ、切り上げようか」
新人女「すごい速度ですね」
男「一回座って6時間ノンストップだし。本気で午前中の
分取り返すつもりだと思うよ」
新人女「集中力、続くものですか?」
男「その辺は気合いとしか云いようがないなぁ」
女:ぴたり
男「おろ?」
女「おとこー。おとこー」
男「なんです? 女先輩」
女「おなかすいた」
男「あーそんな時間かぁ」
新人女「そういえば、もう暗いですね」
女「うし、柴犬いきたい」
男「んー。じゃ、切り上げようか」
671: 2009/04/22(水) 21:14:07.86 ID:RSslweiZP
新人女「私、まだ平気ですよっ」
女「いやいやいや」
男「いやいや」
新人女「?」
女「休日出勤で終電までやったら、氏んじゃうよ?」
男「うん。確実に氏ぬ」
新人女「そうですか?」
女「うん。頃合いだよ。切り上げよ?」
男「だね。撤収準備して」
新人女「はい、判りました」
女「ふんふんふ~ん。しっばいぬー♪」
男「久しぶりだね」
女「新人女ちゃんも行くよね?」
男「ラーメンどう?」
新人女「行きますっ」
女「じゃ、出発だ!」
女「いやいやいや」
男「いやいや」
新人女「?」
女「休日出勤で終電までやったら、氏んじゃうよ?」
男「うん。確実に氏ぬ」
新人女「そうですか?」
女「うん。頃合いだよ。切り上げよ?」
男「だね。撤収準備して」
新人女「はい、判りました」
女「ふんふんふ~ん。しっばいぬー♪」
男「久しぶりだね」
女「新人女ちゃんも行くよね?」
男「ラーメンどう?」
新人女「行きますっ」
女「じゃ、出発だ!」
676: 2009/04/22(水) 21:20:35.66 ID:RSslweiZP
――5/25、土曜日 19:00 駅前ラーメン「柴犬」
男「豚骨焦がしネギ入りで」
女「うちもそれー」
新人女「私もそれでお願いします」
男「矢吹ジョーのさ」
女「ん?」
男「ノーガード戦法ってキーボードの叩きすぎだと思うんだよね」
女「ああ。肩こりだね、あれは」
男「腕あがらなくなってるね」
新人女「わたし、最近腕太くなりました」
女「おー。見せて見せて」
新人女「ほら」
男「これで太いの?」
女「よく判らない」
新人女「筋肉ついたんですよ。力こぶだって出来るかも」
男「ちょっと無理じゃないかなぁ」
親父「トンコツ焦がしネギ三丁、お待ち」とんっ!
男「豚骨焦がしネギ入りで」
女「うちもそれー」
新人女「私もそれでお願いします」
男「矢吹ジョーのさ」
女「ん?」
男「ノーガード戦法ってキーボードの叩きすぎだと思うんだよね」
女「ああ。肩こりだね、あれは」
男「腕あがらなくなってるね」
新人女「わたし、最近腕太くなりました」
女「おー。見せて見せて」
新人女「ほら」
男「これで太いの?」
女「よく判らない」
新人女「筋肉ついたんですよ。力こぶだって出来るかも」
男「ちょっと無理じゃないかなぁ」
親父「トンコツ焦がしネギ三丁、お待ち」とんっ!
684: 2009/04/22(水) 21:26:48.20 ID:RSslweiZP
女「あったかー……ずず」
男「ずず……ん。……んまっ」
女「ずるずる……。なんか久しぶり」
新人女「暖かいです……」
女「ずっず……おとこー」
男「ずずー。……なんです?」
女「来週って、風向きどんな感じ?」
男「まぁ、今週の続きで。正直風向きはあんまし
良くないですね。俺はちょっと外回りが多いかな。
クライアントに進捗説明しないと」
女「なんでまた?」
男「M野に任せてたら仕事しないでしょ?」
女「そっか」
新人女「私たちは留守番ですか?」
女「ずる……。留守番でも仕事満載やけどね」
男「ずず……ん。……んまっ」
女「ずるずる……。なんか久しぶり」
新人女「暖かいです……」
女「ずっず……おとこー」
男「ずずー。……なんです?」
女「来週って、風向きどんな感じ?」
男「まぁ、今週の続きで。正直風向きはあんまし
良くないですね。俺はちょっと外回りが多いかな。
クライアントに進捗説明しないと」
女「なんでまた?」
男「M野に任せてたら仕事しないでしょ?」
女「そっか」
新人女「私たちは留守番ですか?」
女「ずる……。留守番でも仕事満載やけどね」
690: 2009/04/22(水) 21:32:16.48 ID:RSslweiZP
男「いない間の仕切りは、女先輩で」
女「らじゃー。ずずっ……」
男「で、共有フォルダの整理と門番は、新人女さん。
やってみて」
新人女「はい」こくりっ
女「男が外回りだと、また処理速度落ちるね」
男「仕方ないですよ。きちんと説明して理解を
得ておくのは必須ですからねー。クライアントとの
信頼関係がないとデータ移行なんてやっちゃダメです」
新人女「ああっ!」
男「どしたの?」
新人女「いえ、今ので急に納得しちゃって」
女「どして?」
新人女「お客さんの企業秘密というか、顧客情報を
預かってるんですもんね。やっつけはいけないですよね」
女「合格っ」
男「……」
女「うちの言うたとおりやん?」
男「ですね」
女「らじゃー。ずずっ……」
男「で、共有フォルダの整理と門番は、新人女さん。
やってみて」
新人女「はい」こくりっ
女「男が外回りだと、また処理速度落ちるね」
男「仕方ないですよ。きちんと説明して理解を
得ておくのは必須ですからねー。クライアントとの
信頼関係がないとデータ移行なんてやっちゃダメです」
新人女「ああっ!」
男「どしたの?」
新人女「いえ、今ので急に納得しちゃって」
女「どして?」
新人女「お客さんの企業秘密というか、顧客情報を
預かってるんですもんね。やっつけはいけないですよね」
女「合格っ」
男「……」
女「うちの言うたとおりやん?」
男「ですね」
692: 2009/04/22(水) 21:37:19.97 ID:RSslweiZP
――5/25、土曜日 19:30 神楽坂駅
新人女「では、お疲れ様でした」
女「おつかれさまー!」
男「はい。お疲れ様です。ゆっくり寝てください」
新人女「お休みなさーい」ぱたぱたぱた
女「またー!」ぱたぱたぱた
男「はーい。月曜日にー」
男「……ふぅ」
男「……二人は元気だなぁ。元気、かな。
元気な訳無いか。……余計根性あるよな」
男「このまま、いけば……行く訳ないか」
男「あとどれだけ戦力があれば、勝てるんだかなぁ」
男「そもそも、勝ちってよく判らん」
男「負けないこと、と一緒じゃないのだけは
判るんだけどなぁ。……疲れるなぁ」
新人女「では、お疲れ様でした」
女「おつかれさまー!」
男「はい。お疲れ様です。ゆっくり寝てください」
新人女「お休みなさーい」ぱたぱたぱた
女「またー!」ぱたぱたぱた
男「はーい。月曜日にー」
男「……ふぅ」
男「……二人は元気だなぁ。元気、かな。
元気な訳無いか。……余計根性あるよな」
男「このまま、いけば……行く訳ないか」
男「あとどれだけ戦力があれば、勝てるんだかなぁ」
男「そもそも、勝ちってよく判らん」
男「負けないこと、と一緒じゃないのだけは
判るんだけどなぁ。……疲れるなぁ」
813: 2009/04/23(木) 04:49:39.35 ID:WIVkXIxWP
――5/28、火曜日 14:00 神楽坂作業室
女「……おっけ。いいよー、このまま進めて」
新人女「……。ん」
新人女:カタカタカタ
C男「了解」
女「えーっと……。ふぅ」
女:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
新人女「……大丈夫ですか? 女さん」
女「へ? なんで?」
女:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
新人女「いえ。体調」
女「へいきへいき。うち、ウォリアだもん」
新人女「でも、顔色悪いです」
女「……おっけ。いいよー、このまま進めて」
新人女「……。ん」
新人女:カタカタカタ
C男「了解」
女「えーっと……。ふぅ」
女:カタカタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
新人女「……大丈夫ですか? 女さん」
女「へ? なんで?」
女:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
新人女「いえ。体調」
女「へいきへいき。うち、ウォリアだもん」
新人女「でも、顔色悪いです」
815: 2009/04/23(木) 04:57:06.75 ID:WIVkXIxWP
女「まぁ、時期がね。忙しいから体力はきついけどね」
新人女「はい」
C男「――」
女:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
女「笑えているうちは平気」
新人女「?」
女:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
女「いやね。人間、忙しいから気持ちが折れるんじゃないよね。
笑えないから、気持ちが折れるんだよ。
だから、忙しくても笑うんよ。そうすれば、平気」
新人女「――」
C男「サボりマネジは捨てよう」
女:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
女「男はクライアント回ってる。締め切り交渉含めて。
うちらには出来ない仕事してるんだよ」
新人女「はい」
C男「――」
女:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
女「笑えているうちは平気」
新人女「?」
女:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
女「いやね。人間、忙しいから気持ちが折れるんじゃないよね。
笑えないから、気持ちが折れるんだよ。
だから、忙しくても笑うんよ。そうすれば、平気」
新人女「――」
C男「サボりマネジは捨てよう」
女:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
女「男はクライアント回ってる。締め切り交渉含めて。
うちらには出来ない仕事してるんだよ」
816: 2009/04/23(木) 05:05:42.31 ID:WIVkXIxWP
おはようございます(T∇T)
三日だと思ってて油断ぶっこいていたとか
みんなには内緒で1つお願いします。
ほんとすみません。
でも、せっかく明け方に目覚めたから明け方気分で
2シーンくらいは投げたいこころ。
つか、寝てる間にみんなで唐揚げ+ラーメンパーティー
ですよ。呼んでよっ。そういうとこにっ(T∇T)
三日だと思ってて油断ぶっこいていたとか
みんなには内緒で1つお願いします。
ほんとすみません。
でも、せっかく明け方に目覚めたから明け方気分で
2シーンくらいは投げたいこころ。
つか、寝てる間にみんなで唐揚げ+ラーメンパーティー
ですよ。呼んでよっ。そういうとこにっ(T∇T)
819: 2009/04/23(木) 05:10:44.61 ID:WIVkXIxWP
新人女「……」にこっ
C男「!?」
女「うん、そうだよっ。わ、新人女ちゃんは反則だなっ。
その微笑みで何人犠牲者にしてきたことか」
新人女「……こんなの役に立たないですよ」
女:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
女「そうなん?」
新人女「欲しくないものが増えて、
欲しいものとは交換できないです」
女「いや、それも大概リア充な意見だと思うけど」
新人女「……すみません」
女:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
女「ね、C男も可愛いと思うよね」
C男「戦場豚はかわいさを捨てる」
C男「!?」
女「うん、そうだよっ。わ、新人女ちゃんは反則だなっ。
その微笑みで何人犠牲者にしてきたことか」
新人女「……こんなの役に立たないですよ」
女:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
女「そうなん?」
新人女「欲しくないものが増えて、
欲しいものとは交換できないです」
女「いや、それも大概リア充な意見だと思うけど」
新人女「……すみません」
女:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
女「ね、C男も可愛いと思うよね」
C男「戦場豚はかわいさを捨てる」
822: 2009/04/23(木) 05:16:42.88 ID:WIVkXIxWP
新人女「ほら」
女「そこは空気を読め、C男っ!」べきっ
C男「……かわ、いい」
女:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
女「――わらにでもすがるって言うかさ。なんにも
出来ないときは、せめて笑うくらいしないと。
それくらいしか身内にしてやれない時ってのもね。
あったりしちゃう困った業界なんだな」
新人女「……」
女:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
C男「……そうだ」ニカッ
女「あんたは笑わないでいいや。けふんっ」
新人女「……」
女「そこは空気を読め、C男っ!」べきっ
C男「……かわ、いい」
女:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
女「――わらにでもすがるって言うかさ。なんにも
出来ないときは、せめて笑うくらいしないと。
それくらいしか身内にしてやれない時ってのもね。
あったりしちゃう困った業界なんだな」
新人女「……」
女:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
C男「……そうだ」ニカッ
女「あんたは笑わないでいいや。けふんっ」
新人女「……」
825: 2009/04/23(木) 05:23:03.86 ID:WIVkXIxWP
――5/29、水曜日 9:00 神楽坂作業室
ピ口リ
C男「メール着信」
女「あー。うちだ。仕事のにはアラーム設定してある」
女:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
新人女「男さんでしょうか? でも今日は直行で蕨って
行ってましたよね」
女「なんか訂正じゃないのかなー? んーっと」
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
女「……」
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
女「……っ」
新人女「どうされました?」
ピ口リ
C男「メール着信」
女「あー。うちだ。仕事のにはアラーム設定してある」
女:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
新人女「男さんでしょうか? でも今日は直行で蕨って
行ってましたよね」
女「なんか訂正じゃないのかなー? んーっと」
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
女「……」
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
女「……っ」
新人女「どうされました?」
829: 2009/04/23(木) 05:30:06.10 ID:WIVkXIxWP
C男:カタカタカタカタ
女「ん」
新人女「……」
C男:カタカタカタカタ
女「仕様漏れ。……設計前でトラブってる」
C男:ぴたり
新人女「よく判りません」
C男「……いつの? 何件?」
女「池袋が持ってた仕事。もうほとんど終わらせてた。
件数は10万以上。ってか、データ構造に手をつけて
リテイクだ」
新人女「……?」
C男「――捨てよう。捨てる。いや捨てさせる」
新人女「……??」
女「後ろから撃たれるんか……。あはは」
女「ん」
新人女「……」
C男:カタカタカタカタ
女「仕様漏れ。……設計前でトラブってる」
C男:ぴたり
新人女「よく判りません」
C男「……いつの? 何件?」
女「池袋が持ってた仕事。もうほとんど終わらせてた。
件数は10万以上。ってか、データ構造に手をつけて
リテイクだ」
新人女「……?」
C男「――捨てよう。捨てる。いや捨てさせる」
新人女「……??」
女「後ろから撃たれるんか……。あはは」
834: 2009/04/23(木) 05:45:45.80 ID:WIVkXIxWP
――5/29、水曜日 13:00 神楽坂作業室
男「ん。概要はわかった。で、電話は誰から?」
女「部長」
男「ほいほい、ま。仕事してて」
女:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
男「もしもし? はい。神楽坂です。はい、お疲れ様です。
部長いますか? はい、おねがいします」
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
女「……」すとん
女:カタカタカタカタカタ
男「はい。話の概要を聞きました。――はい? はい。
ふむ。はい。……そうです。はい。
――要件定義ですよね? それは」
男「ふむふむ。うちに降りてきている書類では、
前回のデータ構造ですよ。
いえ、僕はそのクライアントとはお会いしてないんです」
C男「ボクを捨てよう」
男「ん。概要はわかった。で、電話は誰から?」
女「部長」
男「ほいほい、ま。仕事してて」
女:カタカタカタカタカタ
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
男「もしもし? はい。神楽坂です。はい、お疲れ様です。
部長いますか? はい、おねがいします」
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
女「……」すとん
女:カタカタカタカタカタ
男「はい。話の概要を聞きました。――はい? はい。
ふむ。はい。……そうです。はい。
――要件定義ですよね? それは」
男「ふむふむ。うちに降りてきている書類では、
前回のデータ構造ですよ。
いえ、僕はそのクライアントとはお会いしてないんです」
C男「ボクを捨てよう」
838: 2009/04/23(木) 05:54:53.21 ID:WIVkXIxWP
男「管理部の人間は呼ばれていませんよ。え? ああ。
池袋班が? なるほど……。はい」
女「……っ」
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
男「そうなりますね。……いえ、お受けできないです。
体力? ……は、まぁ、はい。相当きついですが。
それは今回のボトルネックではないですよ。
はい、はい……」
男「いえ、そうではないです。
ただし、このリテイクの作業を行うとなると、現在業務に
手をつけている7社分はすべて期限内の実行が
不可能となります。体力よりも、すでに物理的な
実時間レベルの問題になっていますから……。はい」
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
男「もちろんです、はい。……そうなりますね。
池袋班? ……池袋班は、実働体制にないですよね。
人数補充の予定は先週でしたが……。いえ、聞いていません。
はい。……そうですか」
池袋班が? なるほど……。はい」
女「……っ」
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
男「そうなりますね。……いえ、お受けできないです。
体力? ……は、まぁ、はい。相当きついですが。
それは今回のボトルネックではないですよ。
はい、はい……」
男「いえ、そうではないです。
ただし、このリテイクの作業を行うとなると、現在業務に
手をつけている7社分はすべて期限内の実行が
不可能となります。体力よりも、すでに物理的な
実時間レベルの問題になっていますから……。はい」
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
男「もちろんです、はい。……そうなりますね。
池袋班? ……池袋班は、実働体制にないですよね。
人数補充の予定は先週でしたが……。いえ、聞いていません。
はい。……そうですか」
841: 2009/04/23(木) 06:00:42.80 ID:WIVkXIxWP
男「いえ。そうですね。……では直接伺ってみます」
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
男「そう言う訳にも行きませんよ。
あははは……はい、仕事ですから。
えっと、その足で開発に回って、時間があったら
そちらにお邪魔しても良いですか?」
女「……っ」
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
男「いえいえ。では、そうですね。はい。
17:00過ぎにはお伺いできると思います」
新人女「……」 C男「……」
女「あんな。……どうやった?」
男「やっぱ出向いて聞かないと判らないかな。
――やだなぁ。
そう思い詰めた顔しないで。先輩らしくもない。あはは」
男「こんな逆境今までいくらでもあったでしょ?
話聞いてきますから」
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
男「そう言う訳にも行きませんよ。
あははは……はい、仕事ですから。
えっと、その足で開発に回って、時間があったら
そちらにお邪魔しても良いですか?」
女「……っ」
新人女:カタカタカタ
C男:カタカタカタカタ
男「いえいえ。では、そうですね。はい。
17:00過ぎにはお伺いできると思います」
新人女「……」 C男「……」
女「あんな。……どうやった?」
男「やっぱ出向いて聞かないと判らないかな。
――やだなぁ。
そう思い詰めた顔しないで。先輩らしくもない。あはは」
男「こんな逆境今までいくらでもあったでしょ?
話聞いてきますから」
847: 2009/04/23(木) 06:07:36.05 ID:WIVkXIxWP
おっし、ここまででっ!
あと7分だからこれ以上の投下は危険(T∇T)
続きはパー速にでもスレもらってやろうかと思います。
dionにやられたとはいえ、こんなに長くなるとは。
女僧侶の時以来だよ。
短くて格好良いの書けるようになりてぇなぁ-。
建てたら
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1224960080/l50
にでも告知します-。
みんなにママレードサンドの幸あれ!!
あと7分だからこれ以上の投下は危険(T∇T)
続きはパー速にでもスレもらってやろうかと思います。
dionにやられたとはいえ、こんなに長くなるとは。
女僧侶の時以来だよ。
短くて格好良いの書けるようになりてぇなぁ-。
建てたら
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1224960080/l50
にでも告知します-。
みんなにママレードサンドの幸あれ!!
848: 2009/04/23(木) 06:08:26.74 ID:PgNhFIMp0
おつー
849: 2009/04/23(木) 06:08:45.27 ID:XxsG8A42i
おっつん
引用: 同僚女「お前ら喜べ!」



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