1: 2010/01/10(日) 20:00:41.23 ID:vRuVMVZAO
落ちたから立てたお

3: 2010/01/10(日) 20:02:31.85 ID:vRuVMVZAO
これまでの佐天さん

[10]2010/01/10(日) 02:05:23.82 ID:ARv8CDWj0
AAS
しょうがないから書いてやったよ。
佐天「うーいっはる~」ピラッ
初春「キャァーーーー!」
初春「さ、さささっさ、佐天さん!!!いつもいつも!ほんとやめてください!!」
佐天「いいじゃんかー! なんならわたしのパンツ見るぅ?」
上条「うん」

初春・佐天「えっ?」
初春「通りすがりの人が突然なにかを…」
佐天「怖いね~。行こっ!初春!」
初春「はいっ」
とある魔術の禁書目録 1巻 (デジタル版ガンガンコミックス)

4: 2010/01/10(日) 20:04:07.54 ID:vRuVMVZAO
[14] 2010/01/10(日) 02:42:34.53 ID:ARv8CDWj0

おれもう眠いんだけど…。
――30分後
佐天「わははははは!」
初春「それでですね~白井さんg」
prrrrrr
初春「あ、ごめんなさい。白井さんからですね。」
初春『はーい、何かありましたか~?』
黒子『何かありましたかじゃないですの! 初春いまどちらにいらっしゃいますの!?』
初春『佐天さんと食事でもと思ってたところですが、どうしたんですか?』
黒子『食事をしている場合じゃありませんわ』
黒子『先ほど通報がありまして、そのあたりで不審者が出没したそうですの』
黒子『わたくしもすぐに向かいますが、先に周辺の調査をお願いしますわ』

5: 2010/01/10(日) 20:05:15.00 ID:vRuVMVZAO
[15] 2010/01/10(日) 03:03:59.64 ID:ARv8CDWj0

初春『わかりました!』
佐天「何かあったの?」
初春「どうやら、このあたりで不審者が出没したみたいなんです」
佐天「それってもしかして…」
初春「はい、さっきの方かもしれません」
初春「私は確認してきますので、すみませんが食事はまた今度行きましょう」 佐天「えー、私もついていこっかな~」
初春「だめですよ! いつも佐天さんはそうやって首を突っ込むですから!」
佐天「はいはいー、わかりましたよっと。じゃぁ初春また今度ね~」
初春「はい~、今日はごめんなさい~。ではまた~。」

6: 2010/01/10(日) 20:06:38.50 ID:vRuVMVZAO
[16] 2010/01/10(日) 03:04:41.39 ID:ARv8CDWj0

佐天「不審者だなんて、この辺も物騒になったなぁ」
佐天「ん、あれは…?」
上条「ふっふふーん♪、ふっふふーん♪」
佐天 (さっきの人だ…。どうしよう…。)
佐天 (初春に電話した方がいいかなぁ…。)
佐天 (いや!私だって…!)
佐天「あ、あの~…」
上条「ん?」

8: 2010/01/10(日) 20:07:20.86 ID:vRuVMVZAO
[17] 2010/01/10(日) 03:06:21.55 ID:ARv8CDWj0

上条「んー。どこかで見たことがあるような…?」
上条「あ、確かビリビリと一緒にいたやつじゃねーか」
上条「どうしたんだ?」
佐天「え、私をご存じなんですか? (なんか悪い人じゃなさそうだなぁ)」
上条「あぁ、ビリビリ、あー御坂と一緒にいたやつだろ?」 佐天「あ、はいそうです。佐天といいます。御坂さんとお知り合いなんですね」
上条「俺は上条。知り合いというか…、一方的に狙われている感じかな・・」
上条「で、俺に何か用があったんじゃないのか?」
佐天「あっ!用というか…その…」

9: 2010/01/10(日) 20:09:00.87 ID:vRuVMVZAO
[19] 2010/01/10(日) 03:08:23.94 ID:ARv8CDWj0

上条「ん?」
佐天「いえあの、白井さん、あ御坂さんの知り合いのジャッジメントで
   私の友達の初春のパートナーなのですが、白井さんから、
   さっきこのあたりで不審者が出たって連絡があったんです。」
上条「へぇ~、物騒な世の中になったもんだなぁ」 上条「で、それがどうかしたのか?」
佐天「いえその…、それでですね」
佐天「さっき私が初春に私のパ、パンツを見る?って聞いたんですよ」
佐天「そのときに、上条さんがタイミングよく私たちの方をみて「うん」って言ったので
   容疑者と言うか何というか…」
佐天「そのそれで声をかけてみようかな~って…」
上条「な、この紳士中の紳士な上条さんが不審な行動をとるわけがないのですよ?」
佐天「そ、そうですよね…、はは (やっぱり怪しい人じゃないよねやっぱり)」
佐天「だったら、さっき私たちの方を向いて「うん」って言ってたのはどういうことだったんですか?」

10: 2010/01/10(日) 20:10:40.33 ID:vRuVMVZAO
[22] 2010/01/10(日) 03:11:29.23 ID:ARv8CDWj0

上条「と言われましても、上条さんにはまったく身に覚えのないことでして…」
佐天「30分ぐらい前の出来事なんですが…」
上条「30分ぐらい前というと、家の居候の晩御飯を考えていた頃か」
上条「確か、道路の反対側の店に張っていたが目について今夜はトンカツにしようかと考えていたかなぁ」
佐天「その頃何か言ってませんでしたか?」
上条「うーん?」
上条「「うん、今日の晩御飯はトンk」 あ、もしかしてこれか?」
佐天「間違いなくそれですね!」

11: 2010/01/10(日) 20:11:24.94 ID:vRuVMVZAO
[24] 2010/01/10(日) 03:15:14.37 ID:ARv8CDWj0

上条「…」
佐天「ま、まぁそういう日もありますよ!」
上条「不幸だ…」
佐天「で、では私はそろそろ帰りますね!お邪魔しました!」
上条「あ、送っていくよ。不審者がでてるんだろ?」
佐天「あ、いえ。そんな悪いですから」
上条「不審者が出ている街でこんな可愛らしい子を一人にしておける上条さんじゃないですよ?」
佐天「えっ」
上条「ほら、家はどっちの方なんだ?」
佐天 (可愛いだなんて面と向かって言われたことないなぁ…)

12: 2010/01/10(日) 20:12:31.63 ID:vRuVMVZAO
[31] 2010/01/10(日) 03:34:55.16 ID:ARv8CDWj0

――次の日
佐天 (昨日は楽しかったなぁ…)
佐天 (私の話を真剣に聞いてくれたし、何より私のことを可愛いって…)
初春「tんさん、佐天さんってば!」
佐天「あ、ごめんごめん。」
初春「ぼーっとしてどうしちゃったんですか?」
佐天「い、いやなんでもないよ。なんでも~!」
佐天「それより初春、昨日の不審者どうなったの?」
初春「あ~、昨日の人は見つけられなかったのですが、白井さんが来る途中に捕まえたそうです」
佐天「えっ?」
佐天「それは昨日のあの人を?」

13: 2010/01/10(日) 20:13:32.33 ID:vRuVMVZAO
[32] 2010/01/10(日) 03:35:45.53 ID:ARv8CDWj0

初春「いえ~、それが全然違う人だったみたいです」
佐天 (よ、よかったぁ)
佐天 (よかった? なぜ?)
初春「どうかしましたか?」
佐天「いや、なんでもないない」
佐天「それより、昨日いけなかったから、何か食べにいこうよっ!」
初春「そうですね~、何食べにいきましょうか~」
佐天「パフェ食べたい!パフェ!」
初春「いいですね!じゃぁいつものファミレスいきましょう~」

14: 2010/01/10(日) 20:14:25.00 ID:vRuVMVZAO
[34] 2010/01/10(日) 03:37:14.80 ID:ARv8CDWj0

佐天「あっ!」
上条「おー、えっと佐天さんだったか」
初春「あー!昨日の!」
上条「ん?どこかでお会いしましたかね?」
佐天「あー!初春!この人は違うの!」
佐天「昨日、不審者が出てるからって私を家の近くまで送ってくれた親切な人なんだ!」

初春「そうなんですか~、ありがとうございました」
佐天「ありがとうございました!」
上条「上条さんは当然のことをしたまでですよ」
上条「こんな可愛らしい子をほおっておけるわけがないでしょうに」

15: 2010/01/10(日) 20:15:47.89 ID:vRuVMVZAO
[67] 2010/01/10(日) 13:04:35.84 ID:ARv8CDWj0

初春「はいー」
佐天 (ま、また可愛いって…)
初春「では、私たちはこれからファミレスですので、これで失礼しますね」
上条「おー、気をつけてなー」
初春「さて、佐天さん行きましょう~!」
佐天「あ、うん」
佐天 (私どうしちゃったんだろ…)

16: 2010/01/10(日) 20:16:36.36 ID:vRuVMVZAO
[70] 2010/01/10(日) 13:06:24.49 ID:ARv8CDWj0

初春「それでそのとき御坂さんがですね~」
佐天「このパフェおいしーーー!」
佐天「初春のもーらい!」
初春「ちょっと、佐天さん聞いてるんですかぁ?」
初春「それにそんなに食べたら太りますよぉ?」
佐天「うっ…」
佐天 (太ってる女の子ってやっぱだめだよね…)

初春「佐天さん?」
佐天「え?なになに?」
初春「またぼーっとして、最近ちょっと変ですよ?」
初春「何か悩み事でもあるんですか?あるなら相談乗りますよ~」
佐天「悩み事っていうか実は…」

17: 2010/01/10(日) 20:17:51.82 ID:vRuVMVZAO
[71] 2010/01/10(日) 13:11:03.69 ID:ARv8CDWj0

佐天「…という感じでさ…」
佐天「そ、それにね?」
佐天「この前送ってもらった時に聞いたんだけど、あの人もレベル0なんだって」
佐天「それで…」

――回想

佐天『それでこの前のシステムスキャンでもやっぱりレベル0って判定で…』
佐天『この先どうしようかなーって』

佐天『上条さんはどれぐらいなんですか?』
上条『ん?俺もレベル0だけど?』
佐天『えっ、そうなんですか…』
佐天『すみません…』
上条『別に謝られるようなことは言われてないと思うけど?』
佐天『だってやっぱりレベル0だと周りの目が厳しいというかなんというか…ははは…』

18: 2010/01/10(日) 20:18:55.73 ID:vRuVMVZAO
[73] 2010/01/10(日) 13:15:15.01 ID:ARv8CDWj0

上条『周りがなんだっていうんだ?』
上条『俺はそんな恥ずかしがることはないと思うけどな』

上条『確かに不幸だと思ったことはあるし』
上条『レベル0で補習だらけな日々を送っているけど』
上条『それでも自分が恥ずかしいだなんて思ったことは一度もない』
上条『考えてみろよ』
上条『レベル5とレベル0で何が違うっていうんだ?』
上条『同じ人間だろ?』
上条『レベル0だからって何もできないわけじゃない』
上条『レベル0でも出来ることがたくさんあるんだ』
上条『それに努力次第ではレベルアップするかもしれないだろ?』
上条『焦る必要なんてねーよ』

19: 2010/01/10(日) 20:20:14.60 ID:vRuVMVZAO
[75] 2010/01/10(日) 13:16:56.66 ID:ARv8CDWj0

佐天『そ、そうですよねー!』
佐天『私なんだか今まで悩んでたのが馬鹿らしく思えてきました!』
佐天『あっ、そろそろ家なのでこのあたりで大丈夫でーす』
佐天『今日はありがとうございました!』



佐天「なんてことがあってね」
佐天「今まで御坂さんや白井さん、それに初春にだって引け目を感じてたことがあったけど」
佐天「そんなことを考えた自分が馬鹿らしくなっちゃったんだー」
佐天「それでよくわかんないんだけど、昨日から、あの人のことばかり考えちゃって…」
佐天「ねぇ初春!これどう思う?何だと思う!?」

初春「私も経験があるわけではないので、的確なアドバイスはできないとは思いますが」
初春「これだけははっきりと言えます」

20: 2010/01/10(日) 20:21:37.94 ID:vRuVMVZAO
[77] 2010/01/10(日) 13:21:34.00 ID:ARv8CDWj0

初春「佐天さんその方に恋しちゃったんですよ」

佐天「や、やっぱそうなのかな…?」カー

初春「はい、間違いないと思います」

佐天「こ、こんなの初めてで、どうしたらいーかわかんないよ」

佐天「どうしよう、うーいーはーるーーーー」

初春「ちょ、ちょっと落ち着いてくdさい、sてんさnってば」

佐天「ねぇーういいはるーーーってばぁーーー」

初春「だから落ち着いてくださいってばぁ、もー頭揺らさないでくだささぁいいい」

22: 2010/01/10(日) 20:22:52.93 ID:vRuVMVZAO
[80] 2010/01/10(日) 13:27:08.02 ID:ARv8CDWj0

黒子「あら、初春と佐天さんじゃありませんの」

初春「あっ、ハァハァ 白井さん ハァハ」

御坂「おー、二人でなにやってんのー?」

佐天「どーもー」
佐天「初春とパフェ食べに来てたんですよー」

御坂「そうなんだ、私たちもご一緒させてもらってもいいかな?」

佐天「はい、構いませんよー」

黒子「ところで初春、そんなに息を切らしてどうなさいましたの…?」

23: 2010/01/10(日) 20:24:41.02 ID:vRuVMVZAO
[81] 2010/01/10(日) 13:31:11.82 ID:ARv8CDWj0

初春「実はですね~」
初春「佐天さんが恋しちゃったようなのです!」
黒子「あらまぁ」
佐天「ちょっと初春!」
御坂「お、なになに!面白そうな話じゃないの!」
御坂「それでそれで?」
御坂「相手はどんなやつなの?」
佐天「えっと…」
御坂「うんうん♪」

25: 2010/01/10(日) 20:25:34.09 ID:vRuVMVZAO
                :ハ_ハ:ハ_ハ:.
                :(;゚∀゚)゚∀゚;):   
                :(´`つ⊂´):..  
                :と_ ))(_ つ:

26: 2010/01/10(日) 20:26:22.82 ID:vRuVMVZAO
[86] 2010/01/10(日) 13:35:28.29 ID:ARv8CDWj0

佐天「年上で」

御坂「おぉ、年上好きなんだ♪」

佐天「顔はそうだなぁそんなにカッコいいってほどではないんですけど」
佐天「髪の毛はツンツンしてる感じで」
御坂「うん…?そ、それで…?」

佐天「すごく優しんです」
佐天「レベル0で悩んでた私を勇気づけてくれて…」


御坂「う…、うん…?」

27: 2010/01/10(日) 20:27:51.34 ID:vRuVMVZAO
[88] 2010/01/10(日) 13:40:16.22 ID:ARv8CDWj0

佐天「名前は上条さんといいます」

御坂「な゛」

黒子「まぁ」
黒子「あのお方ですの…」

佐天「白井さん知ってる人なの?」

黒子「知ってるもなにも、おねえs モガモガ」

御坂「く!黒子! 突然用事思い出しちゃったわ!!!!」
御坂「佐天さん初春さんごめんね~」
御坂「また今度!!」
御坂「さぁ黒子行くわよ!」

黒子「お、おねぇさま?」
黒子「あ、あああん」
黒子「そ、そんな強く掴まれると黒子はぁ黒子はぁっぁあ」

御坂「馬鹿なこと言ってないで早くいらっしゃい!!」

28: 2010/01/10(日) 20:29:34.70 ID:vRuVMVZAO
[112] 2010/01/10(日) 16:42:39.11 ID:ARv8CDWj0

佐天「白井さんは相変わらずだね…」

初春「はい…」
初春「それにしても御坂さん突然どうしちゃったんでしょうね」

佐天「あの日じゃない」

初春「ま、また佐天さんはそういう…」

佐天「ははっ!で、どうしよう初春!」

初春「んー、そうですねぇ」
初春「佐天さんお料理得意ですから、ベタですが、お弁当とか作ってみたらどうですか?」

佐天「お弁当かぁ」
佐天「んー、それいいよ!いいね初春!」

29: 2010/01/10(日) 20:30:49.63 ID:vRuVMVZAO
[114] 2010/01/10(日) 16:43:24.62 ID:ARv8CDWj0

佐天「でも私なんか相手にしてくれるのかなぁ」
佐天「レベル0だしなんの取り柄もないし…」

初春「そんなことないですよ!」
初春「それに、レベル0を恥じる必要はないって言ってくれたんでしょう?」

佐天「それはそうだけど…」

初春「ですから、頑張ってみればいいじゃないですか」

佐天「そ、そうだよね!」
佐天「今度会ったときにわたしてみるよー」
佐天「いやー、なんかやる気でてきたよー!」

初春「はい、それはよかったです」
初春「応援してますので、頑張ってくださいね~」

30: 2010/01/10(日) 20:32:11.95 ID:vRuVMVZAO
[115] 2010/01/10(日) 16:44:48.17 ID:ARv8CDWj0

――その頃



御坂 (な、なによなによ…、あいつまた別の女の子にちょっかいだしてるわけ?)
御坂 (いったいどれだけ手を出せば気がすむのよ!!)

御坂 (…)

御坂 (きっと自覚なしでやっているのでしょうね…)

御坂 「はぁ…」

御坂 (それにしても佐天さんがなぁ…)
御坂 (佐天さんは私よりも可愛いし…)
御坂 (そっ、それに、む、胸も…)

御坂 (あ゛ーーーーーもう!!!)
御坂 (なんで、この私があいつのことで悩まないといけないのよ!!)

御坂 (こうなったら…)

236: 2010/01/11(月) 23:29:16.65 ID:g1CYL4rB0
>>30の続き (佐天さんの一人称ってあたしなんだな…)

――1週間後

佐天「はぁー、毎日お弁当作って持ってきてはいるものの」
佐天「なかなかあの人に会えないなぁ」

佐天「あっ」

上条「ふっふふーん♪ふっふふーん♪」

佐天 (い、いたーーー!)
佐天 (で、でもでも、どうしようどうしよう…)

上条「お、佐天じゃないか」

佐天 (むこうからきたーーーー)

佐天「こ、こんばんは!!!!!!!」

238: 2010/01/11(月) 23:30:47.77 ID:g1CYL4rB0

上条「やけにテンションが高いな」
上条「何か良いことでもあったのか?」

佐天「良いことというかその…」
佐天「あ、あの!」

上条「ん?」

佐天「この前送っていただいて本当にありがとうございました!」

上条「ああ、いいっていって」

佐天「そ、そ、それで、お礼に、ここ、これを!!」

上条「ん、これはお弁当?」

佐天「はい!私作ってきたんです」
佐天「こうみえてお料理得意なんですよ」

239: 2010/01/11(月) 23:35:56.09 ID:g1CYL4rB0
上条「どれどれ」
上条「これは、とても美味しそうな出来栄えではないですか」
上条「貧乏学生にこれはたいへんありがたいのですが」
上条「もらっちゃっていいのでせうか?」

佐天「そ、そんな大それたものではないですが…」
佐天「ぜひ食べてほしいです!」

上条「じゃぁ、あそこのベンチでいただくとするか」

佐天 (ベンチに二人並んでなんて…、こ、これって恋人みたいじゃない?)カー

上条「ではいただきます」

パクッ

佐天「ど、どうですか…?」

上条「う、うまい!!めちゃくちゃうまいよこれ!」
上条「佐天さんの彼氏になる人は幸せだろうねぇ」

佐天「彼氏だなんてそんな…」

241: 2010/01/11(月) 23:40:38.65 ID:g1CYL4rB0
上条「いやほんとに、これはうまいよ」

佐天「あ、ありがとうございます!」
佐天「ところで、上条さんは何をされていたんですか?」

上条「ああ。今日の晩飯買って帰るところだったんだ」
上条「ほら」

佐天「え、コンビニ弁当ですか…?」

上条「そうですよ?」
上条「この時間、あそこのコンビニは残ってる弁当が半額になるんだ」
上条「貧乏学生には神様のようなお店なのですよ」
上条「なのでここんところは毎日これだなー」
※インターネットさんは謎の落雷の影響により、一週間前にスフィンクスと旅にでました。

佐天「でも…、コンビニ弁当ばかりだと栄養に偏りが…」

上条「まぁ、贅沢言ってられないしな」
上条「腹が膨れればなんでもいいよ」

245: 2010/01/11(月) 23:50:38.15 ID:g1CYL4rB0
上条「それに、最近ビリビリに追いかけられることが増えてな…」
上条「作ってる体力がないんだよ」

佐天「そ、そうなんですか…」

佐天 (ビリビリって御坂さんよね…?何してるんだろ…)

佐天「で、でも!ちゃんと栄養を考えて食事をとらないとだめです」

上条「そう言われてもなぁ」

佐天「な、なんだったら、あたしが作りに行きましょうか?」
佐天「そ、そうです!作ります!」

上条「いやいや、そんな悪いよ」

佐天「全然悪くないです!むしろ…」

上条「むしろ?」

250: 2010/01/11(月) 23:57:23.75 ID:g1CYL4rB0
佐天「な、なんでもないです!、そうです、お礼ですお礼!」
佐天「今日はもう買ったのがあるみたいですし、明日!」
佐天「明日作りにいきますから!」
佐天「絶対行きます!」

上条「そこまで仰るのでしたら…」
上条「お言葉に甘えちゃおうかな」

佐天「じゃぁ明日行きますね!」

佐天 (上条さん好きなものってあるのかな?)
佐天 (あるならそれ作りたいなー)

佐天「そ、」

上条「うん?」

251: 2010/01/11(月) 23:58:46.86 ID:g1CYL4rB0
佐天 (あ、まってよ、あたしいいこと思いついちゃった!)

佐天「そ、それで、連絡先とか教えてもらえるとうれしいなーなんて…」

上条「お、そうだな、ピッっと」
上条「これでおっけーかな」

佐天「ありがとうございます!」
佐天「ではまた明日!」

上条「おー、また明日なー」
上条「駅まで送ってくよ」

佐天「いつもありがとうございます!」

255: 2010/01/12(火) 00:32:42.70 ID:R8ywZw9d0
ただいま

――佐天家

佐天 (もしかして、あたしかなり大胆なことしてない?)
佐天 (いや!大丈夫!あたし頑張れ!)

佐天 (それにしても、作ったお料理をおいしいって言ってもらえることが)
佐天 (こんなにうれしいことだなんて思わなかったなー)
佐天 (がんばれあたし!)

佐天 (さて、メールする口実のために、あえて聞かなかった好物を早く聞かないとねー)

257: 2010/01/12(火) 00:39:34.43 ID:R8ywZw9d0
---------------
To:上条さん
---------------
件名:お聞きたいことが!
---------------
本文:
こんばんはー(にこにこ絵文字
上条さんって好きなものとかありますか?
上条さんの好きなものを作りたいので教えてください♪

お返事まってまーす(はーとの絵文字
---------------

佐天 (メールを作ってはみたももの…)
佐天 (これはさすがに引かれる…かな…?)
佐天 (うーん、ちょっとだけ直そう…)

258: 2010/01/12(火) 00:43:46.50 ID:R8ywZw9d0
---------------
To:上条さん
---------------
件名:お聞きたいことがあります
---------------
本文:
突然メールしてすみません。
上条さんは、お好きなものはありますか?
できればそれを作りたいと思いますので、よければ教えてください。

よろしくお願いします。
---------------

佐天 (…)

佐天 (固すぎるっしょ!)
佐天 (むずかしいな…)
佐天 (も、もう一度直そう…)

260: 2010/01/12(火) 00:47:32.88 ID:R8ywZw9d0
---------------
To:上条さん
---------------
件名:こんばんは!
---------------
本文:
こんばんは!(にこにこ絵文字
上条さんって好きなものとかありますか?

あたし…とか! なんて! (うっしっしみたいな絵文字

明日のご飯は上条さんの好きなものを作ってみたいなーと
思っているのでよかったら教えてくださーい(にこにこ絵文字
---------------

佐天 (…)

佐天 (ないない…確実に悪化したよねこれ?)

ピッ
==送信されました==

佐天「ああああぁぁぁぁくぁwせdrftgyふじこlp;@」
佐天「あたしの恋よさようなら…」

265: 2010/01/12(火) 00:53:33.94 ID:R8ywZw9d0
ピロピロピ

佐天 (あ、メール返ってきた…)
佐天 (見るのが怖い…、ど、どうしよう…)
佐天 (ででも見ないわけにも…)

佐天 (ええい!)

ピッ

---------------
From:上条さん
---------------
件名:Re:こんばんは!
---------------
本文:
メシ作ってくれる素敵なお方は普通に好きだぞ?
それはさておき肉系の料理が好きかな
---------------

266: 2010/01/12(火) 00:57:06.99 ID:R8ywZw9d0
佐天 (…)

佐天 (…)

佐天 (こ、これってもしかして脈あり…?)

佐天 (それとも、大人の対応ってやつ?)

佐天 (それはさておきとか書いてあるし…)

佐天 (ど、ど、ど、どどうしよう!!)

佐天 (どうもこうもないよね!)

佐天 (いくっきゃないじゃん!)

270: 2010/01/12(火) 01:03:10.99 ID:R8ywZw9d0
――次の日の夕方

prrrrr

佐天『あ、上条さん?』
佐天『これから行っても大丈夫ですか?』

上条『おう、何もない部屋だけど片付けておくわ』

佐天『はい!では後ほど!』

佐天 (やばい、ドキドキしてきたー!)

佐天 (材料は準備したし、お料理道具も持ったし)
佐天 (ア、アレもいちおう…)

273: 2010/01/12(火) 01:06:40.23 ID:R8ywZw9d0
ピンポーン

上条「はーい」

上条「お、来たか」

佐天「はい!おっじゃましーます!」

佐天「わー、きれいなお部屋なんですね!」
佐天「素敵です!」

上条「そこまで綺麗じゃないと思うけどな…」

佐天「そんなことないですって!」
佐天「じゃぁさっそくあたし作りますね!」

上条「おう、頼むわ」
上条「できるまで、宿題とやらをするとしますかねー」

277: 2010/01/12(火) 01:11:20.21 ID:R8ywZw9d0
佐天 (上条さんと二人きり…)
佐天 (上条さんは…、いま何を思ってるんだろう…)

上条「やっべ、さっぱりわからねぇ…」

佐天 (真剣に宿題やってる…)
佐天 (あたしのことどう思ってるのかなぁ…)

上条「ん?どうかしたか?」

佐天「えっ!いや宿題大変そうだな―って!あはは!」
佐天 (やば!見つめちゃってた…)

上条「もうほんとさっぱりだよ」
上条「レベル0だからってこんなどっさり宿題だされてもね…」

佐天「あ、あたしも結構でるかも…」
佐天「その気持ちはすごくよくわかります…」

上条「おぉ、わかってくれるか」
上条「先生たちも少しぐらいはこの気持ちがわかってくれるといいのだけどなぁ」

佐天 (やっぱり上条さんといると共感できる部分があっていい…)

278: 2010/01/12(火) 01:16:39.43 ID:R8ywZw9d0
――その頃

ミサカ「お姉さま。大変です、お姉さま、とミサカは真剣な眼差しでお姉さまを呼び出します。」

御坂「あら、あんたどうしたの?」

ミサカ「緊急事態です、とミサカは狼狽しながら現状を説明します」

御坂「…、佐天さんがあいつの家にだって…?」

ミサカ「はい。ミサカネットワークの情報を総合すると、」
ミサカ「今の状態は大変危険です、とミサカは緊急性の高さを述べます。」

御坂 (佐天さんちょっと積極的すぎじゃない?)
御坂 (私ですらまだ行ったことないのに…)

ミサカ「とにかくミサカは解決を試みにでかけますのでこれにて失礼します、と挨拶をします」

御坂 (私も急がなきゃ)

284: 2010/01/12(火) 01:44:29.53 ID:R8ywZw9d0


――再び上条家

佐天「できたー!」

上条「さっきから良い匂いがしていて」
上条「上条さんの胃が悲鳴を上げていたところですよ」

佐天「遅くなってごめんなさい!」
佐天「肉系が好きって言ってたので、トンカツにしようかと思ったんですど、」
佐天「この前トンカツのお話してましたから、豚の生姜焼きと肉じゃがを作ってみましたー!」

佐天「ど、どうですか…?」

上条「…」

佐天「な、何か嫌いなものとかありましたか…?」

上条「…」

佐天 (や、やっぱり嫌いなものがあったのかな…?どうしよう…)

287: 2010/01/12(火) 01:48:47.54 ID:R8ywZw9d0
上条「ごめん」

佐天「は、はい…」

上条「あまりのすごさに声がでなかった」
上条「すっげぇうまそう」

佐天 (よ、よかったぁ…)

上条「ではいただきまーす」

パクッ

パクッ、パクッ

パクパクパパクパク

上条「なにこれ、うめぇ!」
上条「箸がとまらないよ!」

佐天「お口にあってよかったです」

288: 2010/01/12(火) 01:51:20.72 ID:R8ywZw9d0
佐天「たくさんありますから、ゆっくり食べてくださいねー」

佐天 (喜んでもらえてうれしい)
佐天 (ほんとにうれしい)

佐天 (こんな気持ちになれるなんて)

佐天 (上条さんと知り合えてよかった…)

佐天 (でもでも、ちょっと気持ちが抑えられなくなってきたかも…)

佐天 (もっと近くに行きたい…)

佐天 (でもなぁ…)

291: 2010/01/12(火) 01:56:01.31 ID:R8ywZw9d0
上条「ふー食った食った」
上条「すごくおいしかったよ」
上条「これならいいお嫁さんになれるね」

佐天 (お嫁さん!?)

佐天「またまたっ、上条さんはうまいんですからーっ」

佐天「でも、喜んでくれて嬉しいです」

上条「あぁ、ありがとな」

佐天 (結構いい雰囲気じゃない…?)
佐天 (涙子!)

佐天「あ、あの上条さんって…」

上条「ん?」

佐天「か、彼女とかいるんですか?」

292: 2010/01/12(火) 01:58:16.63 ID:R8ywZw9d0
上条「モてたことのない上条さんにとっては」
上条「その質問は結構心に突き刺さりますよ…」

佐天「えっ?またまた」
佐天「モてる人ほどそうやって謙遜するんですよね…?」

上条「いやホントだよ」
上条「生まれてこの方モてたことなんて…」

上条「不幸だ…」

佐天 (も、もう我慢できない!!!)

佐天「じ、じゃぁ、あのその…、あの…」

上条「モジモジしてどうしたんだ?」
上条「あ。トイレか? トイレならそこだぞ」

296: 2010/01/12(火) 02:02:32.96 ID:R8ywZw9d0
佐天「ち!ちがいます!」

佐天「そうじゃなくってですね…あの…」

上条「ん?」

佐天「あーあの!!えっと!!」
佐天「あ、あた、あたs」

ガチャッ

上条「ん?」
佐天「えっ?」

300: 2010/01/12(火) 02:05:52.30 ID:R8ywZw9d0
スフィンクス「ニャーォ」

上条「あれ、スフィンクスじゃねーか。インデックスはどうしたんだ?」

スフィンクス「ニャーォ」

上条「つってもこいつがわかるわけねーな」

佐天 (心臓が持ちそうにない…)

上条「で、なんだって?」

佐天「いや、あの、そのですね…」

佐天 (わ、わたし、いまどんな顔してるんだろ…)
佐天 (猫ちゃんのせいで、せっかくの勇気が…)
佐天 (で、でもこのままなのも…)
佐天 (ええい!!)

302: 2010/01/12(火) 02:09:39.95 ID:R8ywZw9d0
佐天「あたし上条さんのことが好きです!!!」

上条「えっ?」

佐天 (い、言っちゃったよ!言っちゃったよ!)

上条「…」

佐天 (反応がない…)

上条「…」

佐天 (この間が怖い…)

上条「あ」

佐天「は、はい!」

上条「上条さんをからかっても面白い反応できませんよ?」

305: 2010/01/12(火) 02:12:28.08 ID:R8ywZw9d0
佐天「からかってなんかいません!」
佐天「あたし、上条さんと話しているとホントに楽しいんです」
佐天「それに、お料理もよろこんで食べてくれたし」
佐天「あたしのことを可愛いっていってくれたし」
佐天「それに、いろいろと気持ちを共有できる部分があって…」

佐天「上条さんのぜんぶが好きなんです!!」

上条「…」

上条「あー、えっと、なんて言ったらいいか」
上条「さっきも言ったとおり、俺は生まれてこの方モてたことなんてないんだ」
上条「だから、好意を寄せてくれることはうれしいよ」

佐天「じゃ、じゃぁ…!」

307: 2010/01/12(火) 02:13:34.64 ID:R8ywZw9d0
上条「ついに俺にも念願のモテ期がやってきたわけですか」

上条「ありがとう」

上条「おいしいメシ作ってくれるし」
上条「俺の気持ちもわかってくれるし」

上条「俺も好きだよ。涙子。」

佐天 (いやったああああああああああああああああああ)

上条「これからよろしくな」

312: 2010/01/12(火) 02:15:20.83 ID:R8ywZw9d0
――後日談

初春「あ、佐天さん」

佐天「おー初春♪」

初春「最近ご機嫌ですね」
初春「無事上条さんとお付き合いできることになったんですから」
初春「当然といえば当然ですよね~」

佐天「ま、ま~ね♪」

初春「あ、そういえば聞きました?」

佐天「何を?」

初春「御坂さんレベル6になったらしいです」

佐天「まじでー!!!??」
佐天「さすが御坂さん、すごいね!」
佐天「でもいったいどうやって?」

初春「白井さんの話によると、極度の怒りと悲しみから」
初春「今までとはまったく違う種類の電撃を使えるようになったらしいです」

313: 2010/01/12(火) 02:16:03.47 ID:R8ywZw9d0
佐天「怒りと悲しみ…?」

初春「はい。詳しいことはわからないのですが、人生が終わったかのようなオーラを発してるらしいです」

佐天「そ、そうなんだ…。」
佐天「ま、まぁレベル6になったのだから、おめでとうって言ってあげないとね!」

初春「はい~」

佐天「じゃ、パフェ食べにいくか~!」

初春「はい~行きましょう~」

佐天 ニヤッ

ファサッー

初春「きゃああああああああ!!!!」
初春「だ、だから!!!!!いいかげんスカートめくるのやめてくださいってば!!!」

佐天「いーじゃんか! あ、なんならあたしのパンツみるぅ?」

初春「いらないですっ!」


316: 2010/01/12(火) 02:16:47.46 ID:R8ywZw9d0
といういことで、みてくれてありがとう。
初めてSSとか書いたけど、結構楽しいなこれ。

御坂妹忘れてたけど気にしないでくれ。

317: 2010/01/12(火) 02:17:51.91 ID:s/Et8aVs0
美琴の能力がとても気になるww。

326: 2010/01/12(火) 02:21:07.51 ID:R8ywZw9d0
あ、あとパンツ脱いでたやつにはすまんかったなw
工口描写は、俺の上条さんには荷が重かったw

引用: 佐天「なんならわたしのパンツ見るぅ?」  上条「うん」