1: ◆Kxk36pjJsT2B 2017/09/09(土) 13:15:55.12 ID:4sTRpGmI0
提督「……」
神通「……」
ある日の夜。
俺は自室で、秘書艦であり妻でもある神通と共に過ごしていた。
提督「……」
神通「……」
特に何かをしているわけではない。神通に淹れてもらったお茶を飲みながらのんびりしている。
そしてそれは神通も同じだ。俺の隣に座り、窓から見える海を眺めている。
提督「……」
神通「……」
会話はない。だが、不思議と嫌な感じはしない。むしろ逆だ。
心地良い静寂、というべきか。この沈黙が俺に安らぎを与えてくれていた。
提督「……」
神通「……」
ただぼーっとしているのもたまにはいいものだが、流石に長時間続けるのは厳しい。
俺は段々手持ち無沙汰になってきた。
神通「……」
ある日の夜。
俺は自室で、秘書艦であり妻でもある神通と共に過ごしていた。
提督「……」
神通「……」
特に何かをしているわけではない。神通に淹れてもらったお茶を飲みながらのんびりしている。
そしてそれは神通も同じだ。俺の隣に座り、窓から見える海を眺めている。
提督「……」
神通「……」
会話はない。だが、不思議と嫌な感じはしない。むしろ逆だ。
心地良い静寂、というべきか。この沈黙が俺に安らぎを与えてくれていた。
提督「……」
神通「……」
ただぼーっとしているのもたまにはいいものだが、流石に長時間続けるのは厳しい。
俺は段々手持ち無沙汰になってきた。
2: 2017/09/09(土) 13:22:44.53 ID:4sTRpGmI0
『あの……提督。そんなに触られると、私、混乱しちゃいます……』
とは、神通に触れた時に言われた言葉だ。
では彼女は、どこまで混乱せずに耐えられるのか。
一度疑問に思うと、無性に気になる。
そこで俺は、実際に神通に触れて試してみることにした。
……というのは口実で、ただスキンシップに対する神通の反応が見たかっただけだ。
退屈も紛れるし、一石二鳥だろう。
とは、神通に触れた時に言われた言葉だ。
では彼女は、どこまで混乱せずに耐えられるのか。
一度疑問に思うと、無性に気になる。
そこで俺は、実際に神通に触れて試してみることにした。
……というのは口実で、ただスキンシップに対する神通の反応が見たかっただけだ。
退屈も紛れるし、一石二鳥だろう。
4: 2017/09/09(土) 13:31:09.79 ID:4sTRpGmI0
手始めに、神通の肩を抱き寄せる。
神通「……提督?」
神通が怪訝そうに俺を見た。
提督「……」
無言で見つめ返す。
神通「……」
何を言うわけでもなく神通は俺から視線を外し、前を向いた。
そのまま時は過ぎて行く。
神通「……提督?」
神通が怪訝そうに俺を見た。
提督「……」
無言で見つめ返す。
神通「……」
何を言うわけでもなく神通は俺から視線を外し、前を向いた。
そのまま時は過ぎて行く。
5: 2017/09/09(土) 13:39:51.80 ID:4sTRpGmI0
数十秒ほど経った頃。
神通「……」
神通が俺の肩に頭を乗せた。
神通「……//」
見ると神通の頬は、わずかに朱に染まっている。
恐らく、この行為をしようかしまいか悩んだのだろう。
そして、意を決して行動に移してくれたわけだ。
……かわいい。
その思いが抑えきれなくなった俺は、神通の頭を撫でる。
神通「……//」
神通は気持ち良さそうに目を細めた。
神通「提督に、頭を撫でられるの……好き、です……//」
提督「俺も好きだよ、こうするのは」
神通「……はぁ……//」
提督「……」
しばらく俺は頭を撫で続けた。
神通「……」
神通が俺の肩に頭を乗せた。
神通「……//」
見ると神通の頬は、わずかに朱に染まっている。
恐らく、この行為をしようかしまいか悩んだのだろう。
そして、意を決して行動に移してくれたわけだ。
……かわいい。
その思いが抑えきれなくなった俺は、神通の頭を撫でる。
神通「……//」
神通は気持ち良さそうに目を細めた。
神通「提督に、頭を撫でられるの……好き、です……//」
提督「俺も好きだよ、こうするのは」
神通「……はぁ……//」
提督「……」
しばらく俺は頭を撫で続けた。
6: 2017/09/09(土) 13:47:24.30 ID:4sTRpGmI0
提督「神通、こっち向いて」
神通の頭から手を離した俺は、続けてそう頼んだ。
神通「はい」
素直に従ってくれる。
俺は神通の方に体を向け、その額にかかっている髪をそっと持ち上げた。
神通「提督?」
きょとんとする彼女をよそに、俺は顔を近づけていく。
神通の頭から手を離した俺は、続けてそう頼んだ。
神通「はい」
素直に従ってくれる。
俺は神通の方に体を向け、その額にかかっている髪をそっと持ち上げた。
神通「提督?」
きょとんとする彼女をよそに、俺は顔を近づけていく。
7: 2017/09/09(土) 13:56:03.59 ID:4sTRpGmI0
提督「……」
神通「て、提督……//」
俺は今、神通と額を合わせている。子供の熱を測る時にするような、あの状態だ。
普段は鉢金を着けている彼女だが、外している今なら直接額に触れることができる。
俺の視界には、神通の赤くなった顔と、澄んだ瞳だけが映っている。
神通「あ、あの……近い、です……//」
恐らく神通も同じだろう。明らかに落ち着かない様子だ。
そんな彼女に、一言。
提督「かわいい」
神通「て、提督……//」
俺は今、神通と額を合わせている。子供の熱を測る時にするような、あの状態だ。
普段は鉢金を着けている彼女だが、外している今なら直接額に触れることができる。
俺の視界には、神通の赤くなった顔と、澄んだ瞳だけが映っている。
神通「あ、あの……近い、です……//」
恐らく神通も同じだろう。明らかに落ち着かない様子だ。
そんな彼女に、一言。
提督「かわいい」
8: 2017/09/09(土) 14:03:58.65 ID:4sTRpGmI0
神通「っ……!!///」
神通がぎゅっと目を瞑った。彼女の顔がますます赤くなる。
しかし、ただ額を合わせているだけなのに、神通は顔を離そうとはしなかった。
心のどこかで、『もっとこうしていたい』という思いがあるのではないだろうか。
そう考えると、ますます彼女のことが愛おしくなった。
まったく……どれだけかわいいんだ、この娘は。
思わず抱きしめそうになったが、ぐっと堪える。
それはもう少し後でもいいだろう。
神通がぎゅっと目を瞑った。彼女の顔がますます赤くなる。
しかし、ただ額を合わせているだけなのに、神通は顔を離そうとはしなかった。
心のどこかで、『もっとこうしていたい』という思いがあるのではないだろうか。
そう考えると、ますます彼女のことが愛おしくなった。
まったく……どれだけかわいいんだ、この娘は。
思わず抱きしめそうになったが、ぐっと堪える。
それはもう少し後でもいいだろう。
9: 2017/09/09(土) 14:10:58.06 ID:4sTRpGmI0
神通の照れ顔を間近で存分に堪能した俺は、次の目標に狙いを定めた。
それはずばり……頬。
いつもはつまんでむにむにしているが、今日は違う。
まだ赤いままの神通の頬に、左手を添えた。
精一杯の愛情を込めて、優しく撫でる。
提督「ここ、赤くなってるぞ」
神通「……誰のせいですか……//」
そんな会話を交わしつつ、俺は一歩踏み込んでみることにした。
それはずばり……頬。
いつもはつまんでむにむにしているが、今日は違う。
まだ赤いままの神通の頬に、左手を添えた。
精一杯の愛情を込めて、優しく撫でる。
提督「ここ、赤くなってるぞ」
神通「……誰のせいですか……//」
そんな会話を交わしつつ、俺は一歩踏み込んでみることにした。
10: 2017/09/09(土) 14:17:26.09 ID:4sTRpGmI0
手の平は神通の頬に当てたまま、親指で彼女の唇をなぞる。
神通「……ん……//」
一瞬ぴくっと反応したが、嫌がる素振りは見せない。
提督「悪いな。君の恥じらった顔があまりにかわいいから、時々見たくなってしまうんだ」
神通「んんっ……//」
何か言いたそうにしているが、俺の指が唇に当たっているからか、かわいらしい声を漏らすだけだ。
提督「……愛しているよ、神通」
神通「ん……んんー……//」
抵抗してこないのをいいことに、俺は神通の唇を撫で続けた。
……指を咥えてくれないだろうか、と思ったのは秘密だ。
神通「……ん……//」
一瞬ぴくっと反応したが、嫌がる素振りは見せない。
提督「悪いな。君の恥じらった顔があまりにかわいいから、時々見たくなってしまうんだ」
神通「んんっ……//」
何か言いたそうにしているが、俺の指が唇に当たっているからか、かわいらしい声を漏らすだけだ。
提督「……愛しているよ、神通」
神通「ん……んんー……//」
抵抗してこないのをいいことに、俺は神通の唇を撫で続けた。
……指を咥えてくれないだろうか、と思ったのは秘密だ。
11: 2017/09/09(土) 14:26:46.20 ID:4sTRpGmI0
神通「んっ……はぁ……//」
しばらくして、俺は手を離した。かれこれ十分はそうしていただろうか。
結局俺の願望が実現することはなかった。ちょっと残念。
神通「……提督……//」
神通が目を閉じた。それが表す意味は一つ。
もちろん俺にだって分かる。だが、俺は彼女の要求に、敢えて応えない。
提督「……」
神通「……!」
俺がキスをしたのは、さっきまで触れていた彼女の唇ではなく……鼻の頭。
目を開いた神通は、俺の表情を見て意図を察したのだろう。少し拗ねたような表情を見せた。
神通「もう……意地悪……」
俺は知っている。
焦らした時の神通の反応が、この上なくかわいいということを。
しばらくして、俺は手を離した。かれこれ十分はそうしていただろうか。
結局俺の願望が実現することはなかった。ちょっと残念。
神通「……提督……//」
神通が目を閉じた。それが表す意味は一つ。
もちろん俺にだって分かる。だが、俺は彼女の要求に、敢えて応えない。
提督「……」
神通「……!」
俺がキスをしたのは、さっきまで触れていた彼女の唇ではなく……鼻の頭。
目を開いた神通は、俺の表情を見て意図を察したのだろう。少し拗ねたような表情を見せた。
神通「もう……意地悪……」
俺は知っている。
焦らした時の神通の反応が、この上なくかわいいということを。
12: 2017/09/09(土) 14:32:18.34 ID:4sTRpGmI0
……さて、そろそろいいだろうか。
次の目標は触れるのに結構勇気がいるが、この雰囲気ならいける。
まずは深呼吸して、気持ちを落ち着けよう。
提督「すぅぅーー……はぁぁーー……」
神通「……提督?」
……よし、心の準備は整った。
では、いざ―
次の目標は触れるのに結構勇気がいるが、この雰囲気ならいける。
まずは深呼吸して、気持ちを落ち着けよう。
提督「すぅぅーー……はぁぁーー……」
神通「……提督?」
……よし、心の準備は整った。
では、いざ―
13: 2017/09/09(土) 14:39:23.94 ID:4sTRpGmI0
提督「……」
俺はゆっくりと手を伸ばし……
提督「……」
神通の……
提督「……」
慎ましやかな……
提督「……」
胸に……
神通「て、提督……そこは、まだダメです……///」
……触れようかという所で止められた。俺がこれからやろうとしていたことに気付いたようだ。
耳まで赤くなった彼女に、消えそうな声でそう言われたら、こちらとしても引き下がらざるを得ない。
『まだ』という部分がものすごく気になったが、聞かないでおこう。
タイミングが悪かっただけだ。そう思うことにする。
俺はゆっくりと手を伸ばし……
提督「……」
神通の……
提督「……」
慎ましやかな……
提督「……」
胸に……
神通「て、提督……そこは、まだダメです……///」
……触れようかという所で止められた。俺がこれからやろうとしていたことに気付いたようだ。
耳まで赤くなった彼女に、消えそうな声でそう言われたら、こちらとしても引き下がらざるを得ない。
『まだ』という部分がものすごく気になったが、聞かないでおこう。
タイミングが悪かっただけだ。そう思うことにする。
14: 2017/09/09(土) 14:47:30.59 ID:4sTRpGmI0
しかし、神通の胸に触れるために伸ばした手はどうするか。
提督「……」
……元に戻すのもつまらないので、少し位置を上げ、彼女の首筋に。
神通「……んっ//」
反応がいちいちかわいい。もっと触れたくなるじゃないか。
神通「提督……今日は、んっ……どうされたのですか……?//」
提督「何だろうな。今は何故か、無性に神通に触れていたいんだ」
神通「あっ……ひゃうっ……//」
提督「……」
ずっと彼女の声を聞いていたい。
この時俺は、心からそう思った。
提督「……」
……元に戻すのもつまらないので、少し位置を上げ、彼女の首筋に。
神通「……んっ//」
反応がいちいちかわいい。もっと触れたくなるじゃないか。
神通「提督……今日は、んっ……どうされたのですか……?//」
提督「何だろうな。今は何故か、無性に神通に触れていたいんだ」
神通「あっ……ひゃうっ……//」
提督「……」
ずっと彼女の声を聞いていたい。
この時俺は、心からそう思った。
20: 2017/09/10(日) 10:33:43.01 ID:NBuosaqj0
提督「神通、もうちょっとこっちに来てくれないか」
さて、そろそろ締めといこう。
神通「……はい……//」
神通はすっかり大人しくなってしまった。体をこちらに寄せてくる。
提督「……やっぱり最後は」
俺は彼女の背中に手を回し……
提督「これだよな」
神通「……あっ……//」
そっと、抱きしめた。
さて、そろそろ締めといこう。
神通「……はい……//」
神通はすっかり大人しくなってしまった。体をこちらに寄せてくる。
提督「……やっぱり最後は」
俺は彼女の背中に手を回し……
提督「これだよな」
神通「……あっ……//」
そっと、抱きしめた。
21: 2017/09/10(日) 10:39:08.70 ID:NBuosaqj0
提督「……」
神通「……」
神通の体温を、全身で感じる。
提督「……温かいな」
神通「……とても、心地良いです//」
……そうだ、やらなきゃいけないことがあるんだった。
提督「神通」
神通「はい」
提督「さっきは、焦らして悪かったな。今なら、喜んでしてやるぞ」
神通「あっ……はい//」
数分前は応えなかった神通の要望に、今、応える。
神通「……」
神通の体温を、全身で感じる。
提督「……温かいな」
神通「……とても、心地良いです//」
……そうだ、やらなきゃいけないことがあるんだった。
提督「神通」
神通「はい」
提督「さっきは、焦らして悪かったな。今なら、喜んでしてやるぞ」
神通「あっ……はい//」
数分前は応えなかった神通の要望に、今、応える。
22: 2017/09/10(日) 10:47:52.96 ID:NBuosaqj0
提督「……」
神通「……//」
随分と満足そうな表情をしている。
提督「……」
こうなったら、俺も神通にお願いしてみようか。
提督「なあ、神通」
神通「はい」
提督「今日はこの状態で寝ようか」
神通「!」
この状態というのは、俺が神通を抱きしめている状態のことだ。
提督「神通を抱き枕にして寝たい」
神通「……//」
提督「どうだ?」
神通は少しの間考えているようだったが、やがて返事を口にした。
神通「……喜んで//」
神通「……//」
随分と満足そうな表情をしている。
提督「……」
こうなったら、俺も神通にお願いしてみようか。
提督「なあ、神通」
神通「はい」
提督「今日はこの状態で寝ようか」
神通「!」
この状態というのは、俺が神通を抱きしめている状態のことだ。
提督「神通を抱き枕にして寝たい」
神通「……//」
提督「どうだ?」
神通は少しの間考えているようだったが、やがて返事を口にした。
神通「……喜んで//」
23: 2017/09/10(日) 10:52:49.30 ID:NBuosaqj0
以上です。最後まで読んで下さった方、ありがとうございました。
神通のかわいさは世界一ィィィ!
……すみません、言ってみたかっただけです。
↓過去作リスト
【艦これ】提督「もうっ! 神通かわいいっ!」 神通「……//」
【艦これ】提督「神通愛してる!」 神通「……//」
【艦これ】川内「夜戦だーっ!」
【艦これ】提督と秘書艦のとりとめのない一日
【艦これ】提督「誰とケッコンしようか……」
【艦これ】提督「神通力」
【艦これ】提督「……」 神通「……//」
【艦これ】提督「言葉なんて飾りだよ」
P.S.
川内型の中でまだ主人公にしたことがない、あの娘を主人公にしたSSも書いてみたいなあと思っていたりします。
(書くとは言ってない)
神通のかわいさは世界一ィィィ!
……すみません、言ってみたかっただけです。
↓過去作リスト
【艦これ】提督「もうっ! 神通かわいいっ!」 神通「……//」
【艦これ】提督「神通愛してる!」 神通「……//」
【艦これ】川内「夜戦だーっ!」
【艦これ】提督と秘書艦のとりとめのない一日
【艦これ】提督「誰とケッコンしようか……」
【艦これ】提督「神通力」
【艦これ】提督「……」 神通「……//」
【艦これ】提督「言葉なんて飾りだよ」
P.S.
川内型の中でまだ主人公にしたことがない、あの娘を主人公にしたSSも書いてみたいなあと思っていたりします。
(書くとは言ってない)
25: 2017/09/10(日) 11:34:44.25 ID:Pa+bACJio
乙でした
過去作も読んでみます
過去作も読んでみます
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります