968:◆ORDERq/08U 2020/03/07(土) 22:55:44 ID:6L3mTVCw




前回はこちら


雪美さんといっしょシリーズ


541

雪美「……P」

モバP「何だね?」

雪美「私……重い……?」

モバP「この乗せ心地、心を充足感で満たしてくれる重みはあるな。過重ではない」

雪美「……ちがう……重み……」

モバP「愛が重たいとかそういう比喩的な重みか」

雪美「私……Pに……重なり過ぎて……いる……?」

モバP「そんなことはない。一緒にいられて単純に嬉しいんだがなあ」

モバP「寧ろ俺が雪美さんを受け身にさせて引っ張りすぎていないか?」

雪美「……」フルフル

モバP「良かった。たまにはああしてこうしてと、おねだりをしても良いんだぞ?」

雪美「……じゃあ……イチゴ……食べさせて……」

モバP「雪美さんに頼まれると腰が軽くなってしまうな。じゃあ買いに行くか!」


ちひろ「私の気分は重いです」

969: 2020/03/07(土) 22:57:33 ID:6L3mTVCw
542

雪美『……』ジーッ

フクロウ『……』ジーッ

モバP「お仕事でフクロウと対面した時の雪美さんがテレビで放送されているな」

モバP「一生に一度は見ておきたいコラボレーションが実現したな」

雪美「……目……真ん丸……だった……」ウットリ

モバP「虹彩が黄色で瞳孔が黒のタイプか。これで結構目線が合いっ放しの見つめ合いになるという」

雪美「目力……強い」

モバP「ヒトは写真写りを良くする為に、瞳孔を大きく見せようとしてシャッター直前まで目をつぶったりつぶらなかったりするが」

モバP「フクロウのあの目で瞳孔をグッと大きくされると怯む自信がある」

ちひろ「黒目が大きすぎると恐怖を感じてしまうのは何となくありますね」

モバP「でもフクロウ自体は脅かすと体が細くなったり、爪切りでショック氏することもある繊細な生き物です」

雪美「……ストレス……気を付けないと……ね」

モバP「雪美さんも繊細だから、爪を切ってあげる時は細心の注意を払ってですね」


ちひろ「それは自分で切れば良いと思うんですけど」

970: 2020/03/07(土) 23:01:23 ID:6L3mTVCw
543

モバP「ホー、ホケキョ」

雪美「……?」

モバP「ホー……ホケキョッ」

雪美「……ウグイスが……鳴いている……」

ちひろ「鳴き真似上手ですねプロデューサーさん」

モバP「! ケーケケケケケケケキョケキョケキョケキョケキョ!」

ちひろ「誰がウグイスの谷渡りまでしろと」

雪美「……同じ……ウグイスなのに……まるでちがう……鳴き声……」

モバP「カラスとかが接近するとこういう声を出すんだな」

モバP「この二種類の鳴き声が何気なく聞こえてくると、春が来たんだというDNAレベルでの安心を感じます」

雪美「私も……、……ホー……ホケキョッ」

モバP「あはは、まだまだ。そこはもっと頭のてっぺんから声を出すようにだな」

ちひろ「何を教えているんですか……でもそうですよ、もう三月ですねえ」

モバP「バードウォッチングに行きたいものです。山でなくても少し広い公園とかに」

971: 2020/03/07(土) 23:09:32 ID:6L3mTVCw
モバP「気が逸って雪美さんのためにバードコールも作って参りましたよ」

雪美「……バードコール……?」

モバP「こうして中のネジと周りの木を擦り合わせることで鳥の鳴き声のような音が出るのだ」キッキュ

雪美「……おしゃれ……」

雪美「……♪」キッキュキッキュ

ちひろ「黒板を引っかく音はあんなにも拒絶反応が出るのに、音って不思議ですね」

ちひろ「きっと同じ高い音でも耳障りなものは周波数が違うんでしょう」

モバP「それを利用してネズミを駆除する超音波装置や、犬猫にだけ聞こえる犬笛とかありますね」

雪美「……ペロも……私が聞こえない音……うるさがったり……する……」

モバP「今はあまり犬笛は見かけないがな。あとは、若者にだけ聞こえるモスキート音というものもある」

ちひろ「あれは若者だけってのがポイントですよね。聞こえないともう若者じゃないのかという」

モバP「個人差はあるでしょうが、年齢の炙り出しみたいになるのがちょっと嫌ですね」

雪美「……Pは……モスキート音は……聞こえるの……?」

モバP「聞こえるさ! 俺はまだ若い。……でも年々夏の蚊の羽音に煩わされなくはなってきたなあ」


ちひろ「それは環境が変わってきただけじゃないですか?」

972: 2020/03/07(土) 23:10:58 ID:6L3mTVCw
544

モバP「……ぬぅぅ」

雪美「……」チョコン

モバP「……ぐぐっ、静まれ俺の猛き右手よ……」プルプル

雪美「……蘭子みたいな……セリフ……」

雪美「……P、……いつものように……なでて……くれないの……?」

モバP「いや雪美さん、一度立ち止まってよく考えてみよう」

モバP「聖地甲子園の土は球児が持ち帰りすぎると無くなってしまう。だから補充される訳だが」

モバP「雪美さんもあまり撫でると頭を刺激しすぎて薄毛になってしまうのではなかろうかと」

モバP「この手で女性の命である頭髪を枯らすことなど、それがしにはとても出来ませぬ!」

ちひろ「甲子園のくだり特に必要でした?」

雪美「……この私を……なでられないと……言うの……?」ゴゴゴ

モバP「滅相もございません! ……良いんですかい? はぁ、雪美さんがそう仰るのなら――ヒャッハー!」ナデナデナデ


ちひろ「優しく撫でていれば別に問題ないと思うんですよ」

973: 2020/03/07(土) 23:12:02 ID:6L3mTVCw
545

モバP「……ぬぅぅ」

雪美「……」チョコン

モバP「……ぐぐっ、またもその髪は俺とこの右手を蠱惑する……」プルプル

雪美「……蘭子みたいな……セリフ……」

雪美「……P、……いつものように……なでて……くれないの……?」

モバP「いや雪美さん、我に返ってよく考えてみよう」

モバP「ヒトは重力によって上から押さえつけられ身長を決められてしまう。それに抗うようにカルシウムなどで背を伸ばす」

モバP「撫でることは即ち頭を押さえつけることでもあり、それで雪美さんの成長を妨げてしまうのではなかろうかと」

モバP「この手で本来伸びるべきものを止めてしまうなど、それがしにはとても出来ませぬ!」

ちひろ「考えすぎなんだよなあ。寧ろ狙ってやってるのかと」

雪美「……そうなの……? 私は……小さくないと……ダメ……?」ゴゴゴ

モバP「滅相もございません! 雪美さんの心も体も撫でて伸ばしてみせますよっと、おらっしゃああ!」ナデナデナデ


ちひろ「優しく撫でていれば別に問題ないと思うんですよ(二回目)」

974: 2020/03/07(土) 23:24:42 ID:6L3mTVCw
546

モバP「戦国武将の名字って由緒ある感じがするよな」

仁美「慶次様の前田とか憧れるよね」

モバP「仁美もほら、丹羽長秀の丹羽じゃないか」

仁美「米五郎左! 織田信長の家臣だね。たまに丹波って間違って呼ばれるのが難点」

モバP「歴史に疎くなくても最初は読み間違えそうな名字よな」

仁美「自分の名字も良いけど、どうせなら柴田とか本多ならもっと良かったな~」

モバP「柴田仁美……、本多仁美……。俺は、丹羽仁美が一番良いな。しっくりくる」

仁美「プロデューサーはそれで慣れているからそう感じるんじゃないの?」

モバP「いや、姓名が奇数だと川柳俳句の五や七のようにリズムが良く聞こえる。陰陽五行の陽の思想だ」

モバP「それと、他の仁美はどこかにいそうな名前だが、丹羽の仁美はただ一人しかいない気がする」

仁美「そこは盲点であった。でもアタシの名前を種族名みたいに言わないでくだされい」

モバP「信長関係だと別の事務所には徳川さんがいるし、ここにも佐久間がいるな」

まゆ「佐久間です」

仁美「信盛かあ」

975: 2020/03/07(土) 23:26:27 ID:6L3mTVCw
モバP「佐久間信盛。“木綿藤吉、米五郎左、かかれ柴田に退き佐久間”とされ、殿の上手い武将だったそうだが」

まゆ「まゆは歴史にはあまり詳しい方ではないですねぇ」

モバP「まあ信盛というと佐久間折檻状の印象が強いんだよな」

まゆ「折檻されるんですか?」

モバP「いわゆる戦力外通告だな」

仁美「“尾張の大うつけ”と呼ばれていた頃からずっと仕えてきた人なのにね」

モバP「生え抜きの部下も容赦なく切り捨てる――第六天魔王や革命家には必要なことかもしれないが」

モバP「俺がそういう立場になるのはとても無理そうだ。君たちアイドルをリストラするなんてね……」

仁美「日頃の人間関係であまり上手くいってない誰かに明智光秀されそうだね」ニヤ

モバP「アイドルの誰かを、この金柑頭! といびるようなことはしていないから大丈夫……大丈夫だよね?」 サァネ?

まゆ「ご安心を。まゆがプロデューサーさんを討たせはしません(忠犬)」

雪美「……右に同じ(忠猫)」

モバP「まゆに、雪美もいたか……何とも心強いものよ。枕を高うして寝られるわい」


ちひろ「忠猫って主君を守れるんでしょうか?」

976: 2020/03/07(土) 23:28:58 ID:6L3mTVCw
547

シトシト

モバP「春の雨だねえ」

雪美「……うん」

モバP「その名の通り、春雨だ」

モバP「雨には様々な呼び名があるな。天気雨を狐の嫁入りと言ったり」

周子「こーんこんこんかきくけこーん」

モバP「別名、周子の嫁入り」

周子「お前にウチの娘はやれんぞ」

モバP「そういう厳格なお父様を納得させるのは大変そうだ」

周子「でも筋は良いからウチで修行して店を継ぐなら考えてやる、って言ってた」

モバP「周子の実家にご挨拶に行ったことはあっても、お嬢さんを俺にくださいなんて一言も言ってないんだがな」

雪美「……P……ヘッドハンティング……されちゃう……?」

モバP「他の子の親御さんからもリクルートのお誘いがよくあるが、素人ですよ俺」

周子「そこがいいんだよ。変に癖が付いてない方が教えやすい」

977: 2020/03/07(土) 23:30:16 ID:6L3mTVCw
周子「ところでPさんちって広いよね」

モバP「突然何だ? 広いが」

周子「女性用の着替えとか入っているクローゼットもあるし」

モバP「俺の知らぬ間に一室がそういう来客用に整備されてしまっているな」

雪美「急な雨で……ぬれたら……Pの家に……立ち寄れる……」

モバP「俺の家とは一体何だろうな」

雪美「……安心できる……場所……」

周子「ずっと居着いていたいくらいだね」 コラ

周子「でも、一度くらいはお風呂上がりに着る服が無くて仕方なくPさんのシャツ一枚だけで過ごすって経験もしてみたかったなー」

モバP「裸ワイシャツか。勇気が要るが、やると男が喜ぶやつだな」

モバP「普通に着替えなさい」

周子・雪美「……見たくないの?」

モバP「そんな姿を易々と男に晒すと、いろいろと後戻りができなくなるぞ」

モバP「雨に濡れたブラウスが透けるくらいはしょうがないがな。一度雪美がやったが」 ……///


ちひろ「裸ワイシャツって体格差があると裾が際どくならずにブカブカになりそう」

979: 2020/03/14(土) 22:10:36 ID:LVa754p6
548

モバP「長い人生、時には非常事態でしばらく屋内に篭り続けないといけない時だってある」

モバP「そんな時、テレビ番組や動画が通常進行で流れているのを見ると、ありがたくて勇気付けられるものだ」

モバP「アイドルたちもイベント中止とかがあるとこうして――」

あきら「みんな、大変な時の息抜きにでも、この動画を見て楽しんで頂けたら幸いデス」

雪美「じゃあ……あきらと配信……やっていく……」

モバP「ええなあ」

――

モバP「放送が無事に終わったのは良いとして」

モバP「飲み物や資料を運んだりカンペを出したりして良かったんだろうか?」

あきら「♯背景にチラチラ映り込む謎のアシスタント役 は良い味出してたよ」

モバP「長いハッシュタグだなあ。……モブやエキストラ的な? まあそれも演出か」

雪美「身長……高くて……見切れてた……かも」

あきら「そういうとこも含めて、Pサンのおかげで話題性沸騰だね。ほら、チャットでも人気」


モバP「だが女子配信とは言え、俺に女装までさせる必要あった?」キラキラ

980: 2020/03/14(土) 22:13:19 ID:LVa754p6
549

モバP「いつかの迷路を歩いたことがあったよな」

雪美「……クリスタルメイズ……」

モバP「あれは神秘的だったが、あんなのやミラーハウスのような大層な物じゃなくても」

モバP「壁で仕切られた巨大迷路ってワクワクしません? それでなくても一方通行の美術館とか」

雪美「……そう……?」

モバP「ゲームだと迷路ってトップビューから神様視点で操作するようなものが多いが」

モバP「3Dダンジョン式の一人称視点というのもあって、それを現実で体験できるという逆の面白さがある」

雪美「……私は……迷路……少し……不安になる……」

モバP「似たような光景が続くし、壁に囲まれて圧迫感はあるな」

モバP「だがチェックポイントを通って無事開けた明るいゴールに辿り着いた時の、やっと外だという解放感ともう終わりかという一抹の寂しさのブレンドが好きだな。逆走や再入場はできないから、出口を振り返って名残惜しい気持ちに浸れる」

雪美「……だったら……二人で……行く……? 今は……立体迷路が……ある」

モバP「あれは面白そうよな……ただ立体だけあって高さもあって難解なのと、高い所は怖い……」

雪美「大丈夫……私が……手を引く……」フンス


ちひろ「私は旧ドラえもんのホームメイロの夢をよく見ます」 アレハココロガオレマスネ

981: 2020/03/14(土) 22:18:11 ID:LVa754p6
550

モバP「雪美さんは役者としても最近注目されてきているな」

雪美「……あまり……実感……ない」

モバP「アイドルでありながら女優、という線もありかもしれない」

雪美「……そう……?」

モバP「そう。演技の幅が出てきたと思うよ」

モバP「この前のドラマでは無表情でおどける子という難しい役をよくこなしたじゃないか」

雪美「……その方が……合うのかも」

モバP「一周回ってハマっていたのは否定しないが、表情豊かな雪美さんだって好きだよ」

雪美「…………」

モバP「おろ、極めて冷静だな」

雪美「……もう一回……言って……///」

モバP「顔に出にくい割に打たれ弱い所も揺さぶりをかけてくるね」

ちひろ「失礼ながら、雪美ちゃんのドラマのリテイク・NGシーン集とか見てみたいです」

モバP「DVDに付いたりする特典メイキング映像ですか。観賞用に是非欲しいですね」 モウ……!

982: 2020/03/14(土) 22:22:38 ID:LVa754p6
ちひろ「そんなプロデューサーさんはドラマや映画で印象に残る子役っています?」

モバP「クリスティーナ・リッチ、ナタリー・ポートマン、エマ・ワトソン、ダコタ・ファニングとかですか」

ちひろ「思ったより気合の入った人選ですね」

モバP「王道どころだと思いますよ? あと日本だと……安達祐実?」

ちひろ「家なき子は我々だと世代が結構ズレますね」

雪美「……でも……なつかしの……ドラマ特集で……見かける……」

ちひろ「そういうので把握しているんですか……」

雪美「アダムス・ファミリーも……Pと見た……。……ウェンズデー……かっこいい……」キラキラ

ちひろ「あれは確かにインパクト強いですね。そしてプロデューサーさんは意外とああいう系のビジュアル性格がお好き?」

モバP「ん~、どうでしょう? 現実にいたらエキセントリックな気はします」

モバP「でもウェンズデーの三つ編み、マチルダのボブ、ハーマイオニーのスパイラルとか役に合っていて感嘆はします」

雪美「……役作り……髪も……大切……」

ちひろ「ここでは所属アイドルが多い分、髪型を弄ると大抵他の子と被っちゃったりして変えにくいのが難点と言えるかもしれませんね」

モバP「ちなみに細い左右三つ編みとかは幼さというか少女感が強調される気がします。逆にちひろさんはアダルトな三つ編みと言うか」


ちひろ「アダルトって……雪美ちゃん、私の髪型をやってみません?」

983: 2020/03/14(土) 22:24:31 ID:LVa754p6
551

モバP「長期休みの時って自由課題とか出るだろう?」

雪美「……」コク

モバP「どんなアイデアでいつもやっているんだ?」

雪美「……ネコの……観察……?」

モバP「観察と言っても何をどう、どこまで調べるかだよな」

モバP「日常で疑問に思ったことを調べて、それを実際に検証してみるのは良いと思う」

雪美「……なぜ……ネコはよく……眠るの……? ネコ100匹に……聞いてみた……」

ちひろ「ネコの声を聞くという手は他の人では再現性が無いのが問題ですねえ」

モバP「発想を変えて、自由課題の作り方を自由課題にしてみてはどうでしょう」

ちひろ「自由の隙間を突くようなテーマで評価を貰えるんでしょうか。自由課題というか卒論でやる人はいるかもしれませんけど」

モバP「まあどんなことでも自分なりに真面目に調べて発表すれば、そのデータは何かしら世の中の役には立つものだと思う」

雪美「……自信を……持つこと……!」

モバP「こんなことして何になるんだろうって冷めたら手が止まるからな。モチベーションを保つ工夫や練習でもあろう」


ちひろ「プロデューサーさんのモチベーションは大丈夫ですか?」 ハイ……

984: 2020/03/14(土) 22:30:34 ID:LVa754p6
552

モバP「雪美もいつか免許を取れたらスクーターに乗って一人でキャンプとかしに行くようになるのかな」

奈緒「ゆるキャンのしまリンかよ。雰囲気は似てなくもないけどさ」

モバP「頭にお団子を作ったり、早太郎みくじを買ってきたり」

奈緒「どちらかと言うと長野の光前寺じゃなくて、猫のいる福井の御誕生寺とかに行きそうだな」

モバP「ああ、この前のゴリパラでやってたな」

奈緒「Pさんは何でも見てんだな」

モバP「気が向いた時だがな……ああ、ゆるキャンで出てきたほうとうが食べたい気分だ」

奈緒「自由すぎるなあ。……疲れてんのか?」

モバP「本当はもっといろいろはっちゃけたいんだが、何かテンションが乗らない」

雪美「P……幸子のように……旅がしたいの……?」

モバP「旅がしてえなあ。……幸子が以前チャレンジした地名しりとりとかサイコロの旅みたいな」

奈緒「えぇ……幸子、そんなのもやってたのか」


雪美「幸子は……移動距離……ナンバー1アイドル……」 スゴイナ

985: 2020/03/14(土) 22:32:40 ID:LVa754p6
553 

モバP「世の中には仕事のパフォーマンスを上げる為にお昼寝の時間がある会社がある」

モバP「俺も少しお昼寝といこう」

雪美「……休息は……大切……。ゆっくり……休んで……」ナデナデ

モバP「……」スーッ

――

モバP「……ん、ここは……? ……何かの泉?」

女神「……私は……この泉の……女神です……」

モバP「雪美! 古代ギリシャのキトンのような服装が……濡れてない」

女神「……P」

モバP「はい。……透けていたらどうしようかと」

女神「こほん……私は……雪美では……ありません……」

女神「そして……あなたは……この泉に……落とし物を……しましたね……?」

モバP「何か始まってる! ……じゃあ、はい」

986: 2020/03/14(土) 22:43:37 ID:LVa754p6
女神「……よろしい。……では……あなたが……落としたのは……」 パァァァ

??「あら、ココノツ君。すいぶんと老けた――というか違う人?」

女神「この幸子ですか? ……それとも」 パァァァ

??「助手君? 何かいつもよりおっきくなっちゃったけど、もしかしてすごいマジックを成功させちゃった?」

女神「この幸子ですか?」

モバP「……どちらも俺の知らない幸子なんだよなあ。こっちの人はヨーグレットのPTP包装みたいな目をしているし」

モバP「元の世界に返してあげてください」

女神「……あなたは……正直者ですね……。でも……正直者が……バカを見る……」

女神「あなたには……この幸子を……さしあげましょう……」 パァァァ

??「先輩は相変わらず細かいッスね。もう少し大らかに生きた方が良いッスよ?」

モバP「進化前の幸子を返してもらうことはできませんかね?」

――

雪美「……」スゥスゥ


モバP「……俺は何という夢を見ているのだ」

987: 2020/03/14(土) 22:45:40 ID:LVa754p6
554 

モバP「……」ギュッ

雪美「……」ギュッ

モバP「……」ギュギュッ

雪美「……」ギューッ

モバP「小さな手だ」

雪美「……大きな手……」

モバP「あまり強く握り締めたら良くないが、ずっと握っていたいような手」

雪美「大きくても……ちょうど良い……強さ……」

モバP「だが、繋いで歩いていると腕を上げっ放しになって疲れたりしないか?」

雪美「Pに……パワー……もらえるから……疲れない……」

モバP「それは凄い。……たまには手より、他の子のように腕にぶら下がってみるのはどう?」

雪美「……私は……手の方が……好き……」


ちひろ「ぶら下がり雪美ちゃん……良いことを思いついたぞ」

988: 2020/03/14(土) 22:52:42 ID:LVa754p6
555

モバP「ホワイトデーも終わりにけり」

ちひろ「今年も何種類かのお菓子を配っていましたね」

モバP「はい。しかしいつも思うんですがね」

ちひろ「何でしょう?」

モバP「バレンタインデーがチョコならホワイトデーにはホワイトチョコと、チョコに統一すれば良いと思うんです」

ちひろ「文字通りで分かりやすくはなりますけど、でもホワイトチョコって少しバターっ気が強くて好みが出ますからね」

ちひろ「それと製造過程的に同じカカオからでも作れる量が少ない分、やや高めになります」

モバP「貰う方ではなくあげる方の言い分ながら、個人的には二色あればホワイトチョコを選ぶくらいには好きなんですがねえ」

モバP「……いつか白のチョコレートファウンテンを思いきりフォンデュで食べてみたいものです」

ちひろ「胃もたれしそう……それにしてもプロデューサーさん。これ、悪くないですよ」サクサク

モバP「どうも。今年はみんな大好きメロンパンの皮や端っこのクッキー感にこだわってみました」

ちひろ「毎度力の入れ所が予想を超えてきますね」


雪美「……♪」サクサク

990: 2020/03/21(土) 22:01:40 ID:8L7mC.a.
556

みく「……ふぅ」

モバP「おや、眼鏡のみく。勉強中?」

みく「メガネの三城みたいに言わないの。学生の本分は学業だからね」

モバP「ありすもそんなことを言っていたな。努力する習慣が身に付いているのは誇って良い」

みく「大したことじゃないよ。Pチャンだってやる時はやるでしょ?」

モバP「勉強にあまり苦痛を感じずに生きて行けるのは一つの才能だ。俺は才能が無かった」

みく「またそんなこと言って~。勉強が好きな人は珍しいと思うけど、みくはあまり苦手じゃないにゃ」

モバP「きっと好奇心や探求心を培う良い環境で育ったんだろうな。……そうだ、これをあげよう」コト

みく「チロルチョコ?」

モバP「定番のミルクだ。コーヒーぬわーーっっ!! と迷ったが歯にくっつかないこちらにした」

みく「そこを気にするの……でもありがとね。お昼、何も食べてなかったから」

モバP「みくも意外とそういう所があるんだな。まあこれ一個じゃ気休めみたいなものだが」

みく「ふふふ、これじゃあPチャンの食事を咎められないにゃ」


雪美「……ベビーパンサーは……チロル……」

991: 2020/03/21(土) 22:02:58 ID:8L7mC.a.
557

モバP「……」ニコニコ

雪美「……♪」

凛「プロデューサーの膝の上の雪美」

凛「美女と野獣みたいな関係だね」キリッ

未央「プロデューサーは魔女にあのようなお姿にされてしまった……?」

卯月「皮を被せられただけで、元の姿はハリマのような青年だと良いですね」

モバP「雪美に十市媛のイメージを重ねてしまうじゃないかやめろ」

未央「むしろさ、私は嘘つき姫と盲目王子のように見えるよ」

モバP「俺は元々化け物だったのか。それともこれから女の子に化けるのか」

卯月「私はチュチュと合体したカービィに見えます」

モバP「雪美はタコかスライムか何か? どれも似て非なるものだなあ」

凛・未央・卯月「……」バチバチ


モバP「そんなことで張り合わないでくれないか」

992: 2020/03/21(土) 22:04:21 ID:8L7mC.a.
558

モバP「別れの季節がまたやってきたなあ」

雪美「……ゆううつな……季節……」

モバP「氏あれば生あり、破壊あれば再生あり、別れあれば出会いあり」

モバP「失うことは辛いが、それでも我々は前に進み、生きて行かなければならない」

雪美「……私は……Pとは……別れない……から……」ギュッ

モバP「それはまだ先だな」

ちひろ「いつかは別れることを示唆するんですか」

モバP「いつかはですね。物事に無限はありません」

雪美「……そんなの……悲しい……」

モバP「でも、決して絆が消えることもありません。1が0.00000001まで小さいものになったとしても、0にはならない」

ちひろ「また何かふわっと感覚的なことを言ってますね」

モバP「サザエさん時空で一万回同じことがループしても一万一回目は何か変わるかもしれない」

ちひろ「回数のくだりはよく聞くフレーズですね」

モバP「――そんな風に希望を持たないとやってられないのが本音です」

993: 2020/03/21(土) 22:07:16 ID:8L7mC.a.
モバP「とりあえず安心してほしいのは、今俺はロス:タイム:ライフの途中じゃないってことだな」

雪美「……あれは……切ない……ね」

ちひろ「氏後や今際を描いた作品ってこうあったら良いなという願望も見えますけど、結構優しい話が多いんですよね」

モバP「GANTZみたいなものもあるにはありますがね」

ちひろ「プロデューサーさんは、何かあったらどれくらいロスタイムを貰えると思います?」

モバP「346日くらいですかね」

雪美「ほぼ一年……」

ちひろ「一体どこでそんなに無駄な時間を使ってしまったんですかね」

モバP「この業界に入って雪美と出会ってからが夢のようで、それまでの人生の多くはずいぶん無駄があったような気もするんですよ」

雪美「……過去を……ムダだと……思わないで……」

モバP「分かっているよ。半分冗談だが、後悔的なものがないとロスタイムを貰えないのが悩ましい」

ちひろ「そもそも今はロスタイムという言葉が古くなってしまいましたね。アディショナルタイムですし」

ピー!

モバP「えっ、何か審判みたいな服を着た人が入ってきた?」


茜「さあみんなで、ワンチームです!」 ナンダラグビーカ

994: 2020/03/21(土) 22:10:33 ID:8L7mC.a.
559

モバP「最近は逆バニーなるものが流行っているらしいですね」

ちひろ「周りが女子ばかりなのによくそういう話題を持って来られますね」

雪美「……黒い……バニー……?」

モバP「白とは逆ってことか。そもそもバニーガールは黒い方が主流の印象だが――その逆ではない」

雪美「……分からないから……ありすに……聞いてみる……。タブレットで……けんさく……」

ちひろ「プロデューサーさん」

モバP「すまぬ。雪美さん、こっち」チョイチョイ

コショコショコショ

雪美「……納得」

ちひろ「えぇー? 一体何を言ったらそういう反応になるんですか?」

モバP「内緒ですよ。まあ、普通の色合いを敢えて反転させたような斬新なデザインの衣装は好きですね」

ちひろ「……プラグスーツ的な? 特にエヴァンゲリオン破版のアスカのそれは逆バニーに通じるものがある気がします」

モバP「良いですね。更に足の付け根に沿ってカッティングなんてあるとより挑発的です」


雪美「……モデルで……着せる……?」 マダダメ! マダッテナンデスカ

995: 2020/03/21(土) 22:13:03 ID:8L7mC.a.
560

モバP「自宅運動でテレビ体操というのも良いなと最近思います」

雪美「Pといっしょに……やれるから……ね」

ちひろ「知り合いでテレビ体操やっている人を見たことないです」

モバP「やる気があるならそれよりはヨガとかやるでしょうからね」

雪美「……ホットヨガや」

モバP「インフェルノヨガ……楽しいですよね」

ちひろ「暴動都市か何かですか?」

モバP「しかしテレビ体操を見るとレオタードで、昔のエアロビクスを思い出します」

ちひろ「水着みたいな格好で踊っていた時代もあったようですね」

雪美「……ビリーズ……ブートキャンプ……」

ちひろ「雪美ちゃんは筋肉方面に興味が行ってませんかね……?」

モバP「まあ、まずは定番のラジオ体操ですね」

モバP「第一は体が覚えているんですが、第二までやることってあまり無くて忘れています」


雪美「第二まで……やると……少し長く……感じる……」 ダガソレモイイ

996: 2020/03/21(土) 22:16:32 ID:8L7mC.a.
561

ガチャ

モバP「やあ杏」

杏「おっす」

モバP「どれ、隣に良いかい」ギシッ

杏「ダメだって言うかもしれない前に座ってるじゃん」

モバP「黙って座ると怖いからな、一言挟んだまでだ。文句は聞くが異論は認めない」

杏「なかなか横暴なことをするようになったねプロデューサーも」

モバP「へっ。……しかし良いもんだな。この喫煙室ならぬ喫飴室」

杏「きつい室……よく設置をOKしてくれたよね」

モバP「俺の力添えに感謝するが良い」

杏「うっさいぞ」

モバP「まあまあ、このどんぐりガムコーラでも食べたまえ」ハイ パクッ

杏「あわ玉黒コーラを食べたばかりなのに。ま、良いけどさ」コロコロ


雪美「……この部屋……どうして……仕切りの必要が……?」

997: 2020/03/21(土) 22:19:19 ID:8L7mC.a.
562

モバP「雪美さんといっしょ――そんな時間も、もう終わりが近づいております」

雪美「……え…………もう……?」

モバP「もうです。皆さん、お別れの時間がやって参りましたが、いかがでしたでしょうか」

雪美「P……私とは……遊び……だったの……?」

モバP「なぁに、新たな雪美さんとの日々がこれから始まるに過ぎない」

雪美「なら……いい……。……いつもの……して……?」(つ゜-゜)つ

モバP「……お任せを」ヒョイ ポスン

雪美「……♪」

モバP「さて、この番組では皆様からのメッセージをお待ちしております。悩み相談や質問など、リクエストを添えてお寄せください」

モバP「お葉書の宛先は○○○-△△△△、346ラジオCinderella BARまで。メールの宛先等はホームページでご確認いただけます」

モバP「ここまでのお相手はわたくし、モバPと」

雪美「……佐城雪美……でした」

雪美「それでは……また次回……。……おやすみなさい……」


ちひろ「やっぱりエンディングは週末の余韻に浸れるジャズバラードですねえ」

2: 2020/03/28(土) 22:19:32 ID:QGsTKTo2
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♪ ♪ ♪

モバP「例えば朝、タイマー起動したラジオで目覚める」

モバP「流れてくるのはこの、静けさの中で・遙かなるタクラマカン砂漠」

雪美「……」

モバP「……雪美さん、イヤホンで聴き入っているな」

ちひろ「346プロ広しと言えど、喜多郎を知っているのは私を除くとプロデューサーさんくらいでしょう」

モバP「シンセサイザーが好きって子はなかなか……ピアノは音葉や久美子や亜里沙がいますが」

ちひろ「では雪美ちゃんをシンセサイザーの世界にでも誘うつもりで?」

モバP「雪美さんがシンセサイザー奏者……かっこよさが限界突破しそう」

雪美「…………」

モバP「……目を閉じてじっと聴き続ける雪美さんが美しい」

モバP「しかし、喜多郎は音だけでもどこかオリエンタルで悠久の空気が伝わってくるようで耳が潤いますね」

ちひろ「その空気は乾いてそうですけど……シルクロードやユートピアも良いですねえ」


千秋「雪美さんに上質な音楽を聴かせていると聞いてやって来たわ!」 ア、イイトコロニ

3: 2020/03/28(土) 22:21:26 ID:QGsTKTo2
564

モバP「日常の一枚絵」

モバP「玄関にて、制服姿で片足を後ろに上げて靴を履きかけの雪美さん」

ちひろ「爽やかで良い写真ですねこれは」

雪美「……片足……バランス……難しい……。……ほっ」

モバP「おお、ここでもやってくれるのか。再現良いですぞー」

雪美「んっ……」フラフラ

モバP「片足立ちは目を閉じると難易度が上がるよな」

雪美「んんんっ……」⊂(´-`)⊃

モバP「その場で実行するか。何か靴を履くか脱ぐかというより飛行機ブーンしているようなポーズですね」

ちひろ「アラレちゃん走りとかである……あっ、倒れそう」

パシッ

雪美「……ありがとう……」

モバP「どういたしまして。……じゃあ今度はアブドミナルアンドサイのポーズで写真を撮ろうか」


ちひろ「その名称はボディビルなんだよなあ」

4: 2020/03/28(土) 22:25:52 ID:QGsTKTo2
565

モバP「……」ゴゴゴゴゴ

ちひろ「……」

雪美「……」

モバP「何ですか? 二人して僕のこと見つめて」

ちひろ「いえ、何か超サイヤ人みたいなので」

雪美「……髪が……逆立ってる……」

モバP「あ、これ? 寝癖です」

ちひろ「ポマードで固めたのかってくらい重力に逆らってますけど」

雪美「……P」

モバP「触ってみたいのか? どうぞ」シャキーン

ちひろ「頭を傾けても垂れないゴワゴワな剛毛……しんべヱかな」

雪美「……ふふっ」ナデナデ

モバP「たまにやたらアクロバティックで手強い寝癖ができるのは何が原因なんでしょうね」

ちひろ「破滅的に寝相が悪いんじゃないですかね」

5: 2020/03/28(土) 22:28:18 ID:QGsTKTo2
雪美「……(憧れの眼差し)」キラキラ

モバP「雪美もこうなりたいか? ニューヨークに行きたいか?」

ちひろ「こんな風になっちゃダメですよ? あとアメリカ横断ウルトラクイズもしないです」

雪美「……ボタンを押すと……帽子がピンポン……ってなる……」

モバP「あれはユニークだよな。解答ボタンを押すとパトランプが鳴るのは定番だが」

ちひろ「そんなことよりプロデューサーさん、その頭のまま仕事に出るんですか?」

雪美「……みんな……びっくり……する……」

モバP「とにかく男の朝の生理現象は一筋縄では収まらん。雪美にもう少し撫でてもらえば柔らかくなるかも」

ちひろ「女の子に朝の生理現象の世話をさせるんじゃない」

雪美「大丈夫……。……P……気持ちよく……なって……」ナデリナデリ

モバP「……はふぅ……」ヘナッ

ちひろ「」

雪美「……うまく……(力)抜けた……?」

モバP「おかげさまで、とても良かったよ。助かった。ありがとう」


ちひろ「私は一体何を見せられているんだ」

6: 2020/03/28(土) 22:31:02 ID:QGsTKTo2
566

モバP「猫じゃらし(植物)のふわふわって良いよな」

雪美「良い……!」 イイニャコレ

モバP「正式な名前はエノコログサと言うんだが、場所によっては未だによく見かける」

モバP「食用になることはあまり認識されていないかもしれない」

ペロ「……フンギャ」

雪美「……あれは……おいしくはない……って言ってる……」

モバP「猫は毛玉を吐いたりするために猫草を食べることがあるが、同じイネ科なんだな」

モバP「猫じゃらし(植物)と形が似ているものだとガマの穂というものもある」

雪美「……ソーセージ……みたい」

ペロ「……フミー」

雪美「……あれは……食べる気にならない……って言ってる……」

モバP「ペロが食べて安全か保証はないが、人の手にかかればガマから薬ができるし、若い芽なら食用にもなるとか」 ヘー

モバP「ちなみに蒲の薬は蝦蟇の油とは関係ないぞ。知ったかすると俺のように恥をかくかもしれないから気を付けよう」 ニャー


ちひろ「猫と普通に話をしていますけどこれが日常です」

7: 2020/03/28(土) 22:34:04 ID:QGsTKTo2
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モバP「お寺で法事などがあると長時間座敷で正座――これって大変ですよね?」

ちひろ「そのテレビショッピングの実演販売士的な切り出しは何ですか」

モバP「何か特別なアイデアやアイテムを紹介するわけではないので身構えなくても良いですよ」

ちひろ「それは良かった。まずそこまで正座のことで深刻に悩んではいませんし」

雪美「……正座……足が……しびれる……」

モバP「足の痺れって様々だよな。くすぐったいものと痛いもの、麻酔みたいに感覚が無くなるものとか」

雪美「……P……私のために……いつも……しびれてる……?」

モバP「腕枕とか膝の上に乗ったりするからな。それについては大したことはないぞ。鍛えているからな」

ちひろ「神経や血管を圧迫するのを鍛えてどうにかできるものなのでしょうか」

モバP「くすぐったい時とそうでない時があるのは足の裏や脇をくすぐった時もですね」

雪美「……」コチョコチョ

モバP「ひひゃはははは、ちょやめ、くくっ……まあこういうことだ。自分でやってもくすぐったくないのに」

ちひろ「また、くすぐりは親しい人にされないと不愉快なだけで笑えないって言いますね」


ちひろ「笑ってくすぐり合えるお二人が親密だと分かります」 チヒロサンモドウデス? エンリョシマス

8: 2020/03/28(土) 22:37:33 ID:QGsTKTo2
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モバP「この時期まで来てまた雪が降るかもしれないようだが、本格的な寒の戻りももうこれが最後かなあ」

雪美「……この冬は……暖かかった……ね」

モバP「今季は雪美と身を寄せ合って体を温めるということはあまりしなかったな」

ちひろ「しなかった……? 聞き違いでしょうか?」

モバP「あまりしなかった」

雪美「うん……。あまり……しなかった……」

ちひろ「頻繁に膝の上にいるのはノーカンですか」

モバP「いつも抱き締めているわけじゃないですからね。ただ座っているだけの時はノーカウント」

雪美「……ただ……座っているだけ……。……ここが……意外と……大事……」

ちひろ「特に目的とか無く乗っていたりもするんですね」

モバP「これから春夏へと季節が移行し、みんなの服も段々と薄着に変わって行くと思うと嬉しいような残念なようなむず痒さに纏われます」

ちひろ「プロデューサーさんの性癖のことはともかく、衣替えの季節ですねえ」

雪美「学校では……席替えの……時期……」


モバP「俺も雪美というマドンナの隣の席になりてえなあ」 ガクエンテンゴク……

9: 2020/03/28(土) 22:45:53 ID:QGsTKTo2
569

杏「プロデューサーってさ」

モバP「おう」

杏「アイドルより自分が表に、前に出たいタイプだよね」

モバP「……」

杏「アイドルを送り出す時に見せるあの目……代わってあげようか?」

モバP「いや、杏を見に来ているお客さんの前に何で事もあろうに俺が代役で出ないといけない」

モバP「まあ、裏方をやっていて表に憧れるというのは自然なことではあろうて」

杏「脚光を浴びたいんだろう?」

モバP「学生の頃は一時、演劇クラブに所属していたくらい目立つのは好きだ」

モバP「だが、俺が何か番組に呼ばれたりするとしても、ギャラはかなり安いぞ?」

杏「そうなの?」

モバP「業界ではよく言われるだろ? “文化人枠はギャラが安い”。コメンテーターとかな」

杏「プロデューサーは文化人枠なのか……」


雪美「この前……Pが出ていた番組……しっかり、録画してある……ふふ」

10: 2020/03/28(土) 22:50:29 ID:QGsTKTo2
570

『ざーこ、ざこ雑魚、ザーコっ!』

『小学四年生相手にこのザマなんて恥ずかしいと思わないんですか?』

モバP「雪美さんにそんな風に罵られて、というか煽られてみたい僕です」

ちひろ「何がそこまでプロデューサーさんを駆り立てるんでしょうか」

モバP「すいません持病が暴走してしまいました」

モバP「しかし、雪美様は心優しいおぜうさまですのでそんなことは言わないのです」

ちひろ「お嬢様じゃなくて敢えておぜうさまなのはちょっと馬鹿にしてますよね?」

雪美「……」ムッ

モバP「目は口ほどに物を言う……馬鹿にしてなどいませんよ」

雪美「……ならいい。……私は……口より先に……手が出る……タイプ」

モバP「肝に銘じておきます」

雪美「……よろしい」ニコッ


ちひろ「……上下関係の上にいる雪美ちゃんも割とそそりますねえ」

11: 2020/03/28(土) 22:52:56 ID:QGsTKTo2
今日はここまで
今回でおわらない

12: 2020/03/31(火) 12:21:44 ID:65AW6EEk
おつおつ


to be continued...→


引用: モバP「雪美様がゆく」