80: ◆hCBYv06tno 2013/09/26(木) 20:11:21.53 ID:i56jCCVDO


81: 2013/09/26(木) 20:11:58.29 ID:i56jCCVDO
海皇宮

巫女「ヨリコさま。今回のサヤの独断は許すのね。わかるわ」

ヨリコ「はい。あの子も何か考えがあってのことでしょう。サヤの容体はどうですか?」

巫女「役一週間すれば治ると思うわ。」

そのとある場所で海皇ヨリコと海竜の巫女が話をしていた。

今回のサヤの独断についてだ。

もちろん。ヨリコはその事を咎める所かサヤの心配をしていた。

そして、サヤの無事を聞いてそっと胸を撫で下ろした。


----------------------------------------



それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

~中略~

「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。




82: 2013/09/26(木) 20:16:51.45 ID:i56jCCVDO
巫女「ところで、どうやら地上の一部の者達に≪神の洪水計画≫の情報が漏れているわ。」

ヨリコ「……えっ?」

巫女「一体誰が漏らしたのかしらね?カイは≪神の洪水計画≫については知らない筈よ。」

ヨリコ「まさか、サヤが……」

ヨリコの不安げな表情に、巫女は安心させるように優しく微笑んだ。

巫女「それはわからないわ。けど、計画には問題はないわ。それにサヤがヨリコさまを≪裏切る≫ことなんてないわ。わかるわね」

ヨリコ「そ、そうですね……」

巫女の言葉にヨリコは安心するようにするが、巫女はヨリコの不安を見逃さなかった。

巫女(リヴァイアサンの魂のカケラがもうすぐなじみ出すわね。わかるわ)

……サヤもヨリコも知らないだろう。

巫女はヨリコの病を治した際に、既に≪何か≫をヨリコにしていることを。

それは、もうすぐヨリコの魂と同化することを……

そう。それは初代レヴィアタンと呼ばれた神様に振り回され、最終的に魂をバラバラにわけ体と切り離し、各地に封印された哀れな生物。その封印されてた魂のカケラの一つ。

83: 2013/09/26(木) 20:18:19.39 ID:i56jCCVDO
ヨリコ「……巫女さん。少し一人にさせてください。」

巫女「わかりました。では、私は失礼するわ。」

そう言って、巫女は部屋から出て行った。

ヨリコ「サヤちゃん……速く治ってよ…サヤちゃんまでいなくなったら……それにサヤちゃんが情報をもらすはずないもんね。……カイちゃん……カイちゃん……戻ってきてよ……なんで帰ってきてくれないの?……そんなに地上がいいの?地上はどうして私から大切なものを奪うの?……ズルいよ…」

部屋に嫉妬のこもった苦しみの声が響きわたった。

もし、洗脳が解けた時、弱り切った心で、仕掛けがほどこされたアビスエンペラーを起動したら……

果たして彼女はどうなるか……

それは巫女しか知らない。

84: 2013/09/26(木) 20:19:57.38 ID:i56jCCVDO
ーーーーーーーーーーーーーー

瑞樹「予想通りだけど予想外だったわね。」

特殊な結界がはってある部屋にて、レヴィアタンは椅子に座りながら溜息をついた。

瑞樹「サヤがノアの方舟を使わないで『神の洪水計画』を実行させようとするなんて。計算外だったわ。」

ノアの方舟を使わず海の力を持つナチュルマリンを操り計画を実行させようとしたことだ。

確かにナチュルマリンの能力を使えば地上を海に沈めることができたであろう。

しかし、≪レヴィアタンの計画≫はただ地上を海に沈めることではないのだ。

その為に≪ノアの方舟≫で神の洪水を起こさせるしかないのだ。

瑞樹「ノアの方舟じゃなきゃダメなのよ…≪世界をリセット≫させるには……」

自分の計画を進めるには≪ノアの方舟≫じゃなければ……

85: 2013/09/26(木) 20:22:53.88 ID:i56jCCVDO
瑞樹「だけど、恐らくヒーロー達はナチュルマリンが狙われないよう警戒するわ。けどノアの方舟には目をいかない……天使と魔族を除いてわね。」

神の洪水というワードを聞けば勘のいい天使や魔族は気づいてしまうだろう。

だが多くのヒーローはナチュルマリンが狙われないよう警戒するはず。

ノアの方舟に気づいても封印されてる場所まではわからないはず……

それに、自分にたどり着くことは恐らくない。

ただ………

86: 2013/09/26(木) 20:24:32.63 ID:i56jCCVDO
瑞樹「問題はまだあるわね。」

そう言って脳内に巡るは3つのイレギュラー

瑞樹「まずはあの古龍の魂……呪詛で縛ってるのにまだ何かしそうね…わかるわ。」

瑞樹「地底人の女性は……依頼以外の事はしない仕事重視。問題はないはずだわ……なのにこの嫌な感じ、わからないわ。」

瑞樹「そして、問題はこの男ね。」

真剣な表情で、海底都市にはびこらせてる使い魔から送られてきた映像を空間に映し出しみていた。

その映像には………

87: 2013/09/26(木) 20:27:55.24 ID:i56jCCVDO





いい笑顔でサムズアップしているマルメターノおじさんが映っていた。






88: 2013/09/26(木) 20:29:39.59 ID:i56jCCVDO
瑞樹「……隙がなくって、偽ベルフェゴールの情報収集でもソーセージ売ってる事しかわからない。それに海底都市にはった結界もすり抜けてきた……その力妬ましいわ。」

目の前に映る異質な光景に、レヴィアタンは強く唇を噛み締めた。

まるで挑発をしているのかと思う程の笑顔に憎しみが湧き上がる。

瑞樹「……何であろうと構わないわ。邪魔になるなら排除するしかないわね。」

だが、すぐに冷静さを取り戻し、映像を消すと、対策や次なる策略に向けて思考を切り替える。

89: 2013/09/26(木) 20:32:45.88 ID:i56jCCVDO
瑞樹「怠惰の人形師はうまくやっているかしら?」

怠惰の人形師に頼んだ≪本物の川島瑞樹≫の捕獲。

あれが唯一、自分につながる手がかりだ。もしヒーローに、あの死神に保護されたらマズイ。

カースドヴァンパイアがやられてはしまったが、操れる駒は用意してある。

問題はないだろう……そう思ってたレヴィアタンだが、数分後に怠惰の人形師から受けた報告に苛立つのであった。

彼女が注意していた謎の男

死神が思いつきでやった実験。

その二つが……いや、これは次のお話で話そう。

嫉妬の悪魔の計画に僅かなひびがはいっていく。


続く

90: 2013/09/26(木) 20:34:21.81 ID:i56jCCVDO
イベント情報追加

・ヨリコの不安が煽られてるよ!SUN値がヤバイよ!

・ヨリコの魂にリヴァイアサンの魂のカケラが混じってるよ!

・マルメターノおじさんは海底都市にはってある結界を潜り抜けて来たらしい。

91: 2013/09/26(木) 20:36:36.14 ID:i56jCCVDO
以上です。

マルメターノおじさんvs偽ベルフェゴールは長くなりそうな気がしたので前半と後半にわけました。

後半はマルメターノおじさんvs偽ベルフェゴールにしようかな?と考えてます

ヨリコさんお借りしました。

92: 2013/09/26(木) 20:41:55.61 ID:faqHiWFHo
乙乙!
結界抜けて来たとかマルメターノおじさん想像以上にヤバい。
そりゃ川島さんもビビるわ。


【次回に続く・・・】


引用: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part7