97: ◆hCBYv06tno 2013/09/28(土) 10:59:32.74 ID:9mLAN/1f0



モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ


実はpart5最序盤以来の出番となるスパイクP投下します
え? 櫂の誕生日? ナンノコトヤラサッパリデスナ

98: 2013/09/28(土) 11:00:38.75 ID:9mLAN/1f0
どこぞの山の麓に広がる樹海。

その中を、巨大な鉄のウニを引き連れ歩く男がいた。

スパイクP「三つ目の封印は……この先か」

男の名はスパイクP、連れるウニはバイオ。

海底都市、海皇親衛隊である彼は現在、『神の洪水計画』の前準備をしていた。

『ノアの方舟』を封印する四つの点の破壊してまわる、これが彼の任務だ。

既に封印は二つ破壊し、現在向かっているのは三つ目。

スパイクP「……面倒くせえ。ヨリコ様ならともかく、何であんな女の指示で動かなきゃいけねえんだ」

海皇ヨリコの側近、海龍の巫女。スパイクPは彼女に良い印象を抱いていなかった。

スパイクP「とっとと済ませて部屋でゆっくり……お?」

歩くうち、スパイクPは少し開けた場所に出た。


----------------------------------------



それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

~中略~

「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。




99: 2013/09/28(土) 11:01:48.03 ID:9mLAN/1f0
目の前には洞窟、その手前には切り株、そしてその上には一人の少女の姿があった。

切り株に腰掛け、静かに目を閉じていた少女は、やがてスパイクPの気配に気付いたか、ゆっくりと目を開く。

穂乃香「……あなたも宝を求めてやってきたのですか?」

スパイクP「宝ぁ? そんなモンは知らねえ。俺は方舟の封印を探してるんだ」

穂乃香「方舟……聞いた事もない物です」

スパイクP「その洞窟がどうにもくせえな。ちょっと調べさせろ」

その言葉を聴いて、穂乃香はふう、とため息をついた。

穂乃香「虚言を弄して宝を奪おうとする……あなたのようなタイプも腐るほどいましたよ」

スパイクP「あぁん?」

穂乃香が立ち上がり、腰に携えた二本の刀を構える。

スパイクP「……やる気か?」

穂乃香「あなたが大人しく帰ってくれれば、刃は納めますが」

スパイクP「そいつはできねえ相談だな…………バイオ!」

『カチッカチッ』

スパイクPの号令でバイオが一歩前へ出る。

100: 2013/09/28(土) 11:02:42.17 ID:9mLAN/1f0
スパイクP「オリハルコン、セパレイション!」

穂乃香「何をするかは知りませんが……させません」

穂乃香はスパイクPの懐に飛び込もうと深く腰を落とし……、

穂乃香「ッ……!」

後ろへ大きく飛び退いた。

直後、穂乃香が立っていた位置にビームが着弾した。

「ッシャ!」

木の裏からイワッシャーが姿を現した。

穂乃香「伏兵ですか……」

スパイクP「アビスパイク、ウェイクアップ。悪く思うなよ、スパイク・ミサイル!」

バイオを纏いアビスパイクとなったスパイクPが、その棘を一本穂乃香へ撃ち出す。

101: 2013/09/28(土) 11:03:34.24 ID:9mLAN/1f0
穂乃香「どこへ撃っているのですか?」

スパイクP「!?」

突然背後から声をかけられ、スパイクPは振り向く。

そこにいたのは、無傷の穂乃香。

そして、バラバラに切り刻まれ、首だけの姿になったイワッシャーだった。

スパイクP(何なんだこいつ……速すぎる……!)

穂乃香「あまりいたぶるのも可哀想ですし、一瞬で決めてさしあげます」

そう言って穂乃香はイワッシャーの首を放り捨て、再度刀を構えた。

スパイクP(来る!)

穂乃香「綾瀬流『疾風怒刀』」

スパイクPが身構えるよりも速く、穂乃香が振るう無数の斬撃がスパイクPを襲った。

穂乃香「……ふう」

勝負あり、と感じた穂乃香は、ゆっくりと刀を鞘に戻し、クルリと踵を返した。

102: 2013/09/28(土) 11:04:11.71 ID:9mLAN/1f0
しかし、

スパイクP「スパイク・ミサイル!」

穂乃香「!?」

背後からの攻撃を察し、穂乃香は大きくジャンプしてそれを回避した。

穂乃香「……仕損じた……?」

目の前に立っているスパイクPは、先ほどの攻撃がまるで無かったかのように無傷だった。

スパイクP「ったく、今のは効いたぜ。……アビスパイクじゃなきゃ今頃お陀仏だ」

よく見れば、彼の鎧には細かい傷が無数についている。

しかし、それも時間と共にじわじわと消えていく。

穂乃香(固い装甲に自己修復……一筋縄ではいきませんか)

穂乃香の頬を汗が一筋伝う。

スパイクP(向こうはこっちに致命傷を与えられねえ……こっちは向こうを捉えきれねえ……こりゃ泥試合か?)

スパイクPが額の汗を拭う。

103: 2013/09/28(土) 11:05:07.82 ID:9mLAN/1f0
穂乃香(なら、この一撃で……!)

穂乃香は片方の刀をスラリと引き抜く。

スパイクP(だったら、追いつくまでだ……!)

スパイクPは右手の棘を地面に突き立てる。

穂乃香「綾瀬流……」

グッと刀を構える。

スパイクP「おぉぉ……!」

右手の棘を軸に、まるで独楽のように回転を始める。

穂乃香「『力戦奮刀』!」

スパイクP「スパイク・タップ!!」

突き出された刀が、高速回転する体が、真正面からぶつかる。

その結果は、

穂乃香「……くっ!」

スパイクP「……チッ!」

またしても互角。

これ以上ぶつけあっても無駄と判断した二人は、互いに距離をとった。

104: 2013/09/28(土) 11:05:43.74 ID:9mLAN/1f0
穂乃香「…………」

スパイクP「…………やめだ、やめやめ!」

スパイクPは変身を解除し、頭を掻き毟った。

スパイクP「これ以上やっても時間の無駄だ。出直すぜ」

穂乃香「出直す……ですか。恐らくは何度来ても同じですよ」

スパイクP「ケッ、どうだかな。いくぜ、バイオ」

『カチッカチッ』

スパイクPはバイオを引きつれ洞窟を離れた。

スパイクP「……あれは後回しだな。マキノ辺りを応援に呼んだ方が良さそうだ」

懐から取り出した海水の小瓶で体を潤し、スパイクPは不満げに鼻を鳴らした。

スパイクP「先に四つ目を破壊するか。えーなになに……」

海龍の巫女から受け取った地図と地上で入手した地図を見比べ、スパイクPは次の目的地を定めた。

スパイクP「四つ目の封印は……ネオトーキョー……か」

続く

105: 2013/09/28(土) 11:06:18.43 ID:9mLAN/1f0
・スパイク・タップ
スパイクP/アビスパイクの新技。
右手甲の棘を地面に突き立て、それを軸に高速回転、独楽のような動きで敵に突進する。
攻撃力、防御力にくわえ、申し訳程度の機動力まで備えた素敵技。

・イベント追加情報
「方舟の封印」の所在地
三つ目……穂乃香が守る洞窟の中(綾瀬一族が守る「宝」とは別物の模様)
四つ目……ネオトーキョーの何処か

スパイクPがネオトーキョーへ向かいました。

106: 2013/09/28(土) 11:07:35.70 ID:9mLAN/1f0
以上です
ホントスパイクP久々すぎて口調忘れてるっぽい

穂乃香さんお借りしました

107: 2013/09/28(土) 11:14:52.94 ID:SMr3ftiK0
乙ー

スパイクPがんばれ!
怒りに反応してバイオの中の憤怒の核が暴走しそうやな


【次回に続く・・・】


引用: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part7