422: ◆llXLnL0MGk 2013/10/11(金) 02:02:43.84 ID:xL09W4Rl0
423: 2013/10/11(金) 02:04:18.64 ID:xL09W4Rl0
――――――――――――――――――――――――
From:夏美ちゃん
Sub:緊急連絡
本文:
10/11の午後二時、美優姉のアロマショップに集合ー
遅れちゃダメだよ?
-END-
――――――――――――――――――――――――
瞳子「…………」
事前に送られていたメールの内容を改めて確認する。
メールにはご丁寧に、夏美が手描きしたらしいアロマショップ近辺地図の画像まで添付されている。
瞳子「……まあ、なんとなく用件は分かるけどね」
指定された日付は瞳子の誕生日だった。
特別意識していたわけではないが、何せ一週間ほど前にレナの誕生パーティーを開いたばかりだ。
「そういえば私は来週だっけ」と、ふっと思い出すのもまあ当然だろう。
瞳子「……にしても」
瞳子は添付された地図を見てくすっと笑う。
瞳子「相変わらず、夏美ちゃんは絵が上手いわね」
瞳子は携帯を仕舞うと、アロマショップへ向けて歩き出した。
――――――――――――
――――――――
――――
----------------------------------------
それは、なんでもないようなとある日のこと。
それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。
~中略~
「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。
424: 2013/10/11(金) 02:05:06.74 ID:xL09W4Rl0
――――
――――――――
――――――――――――
アロマショップ。
いつもなら普通に開店している時間だが、今日は戸に「準備中」のプレートが提げられている。
店内では、店長と美優、それからレナと夏美が慌しく準備をしていた。
店長「今何時だ?」
店長が壁にカラーテープを貼り付ける。
美優「一時の……五十分ですね」
キッチンでケーキに苺を乗せながら美優が答える。
レナ「ちょっと、間に合わないんじゃないの?」
レナがテーブルにクロスを敷く。
夏美「大丈夫だよレナ姉、瞳子ちゃんなら道に迷って少なくとも三十分は遅れるから」
夏美が奥からクラッカー等の小道具を持ってくる。
――――――――
――――――――――――
アロマショップ。
いつもなら普通に開店している時間だが、今日は戸に「準備中」のプレートが提げられている。
店内では、店長と美優、それからレナと夏美が慌しく準備をしていた。
店長「今何時だ?」
店長が壁にカラーテープを貼り付ける。
美優「一時の……五十分ですね」
キッチンでケーキに苺を乗せながら美優が答える。
レナ「ちょっと、間に合わないんじゃないの?」
レナがテーブルにクロスを敷く。
夏美「大丈夫だよレナ姉、瞳子ちゃんなら道に迷って少なくとも三十分は遅れるから」
夏美が奥からクラッカー等の小道具を持ってくる。
425: 2013/10/11(金) 02:06:14.34 ID:xL09W4Rl0
美優「……夏美ちゃん、何気にひどいですよね……」
夏美「失礼な、瞳子ちゃんの事をよく分かってるからこそよ?」
レナ「まあ、夏美も瞳子も同い年で仲良かったからね。ある意味信頼の表れじゃない?」
店長「そういうことなら、瞳子が迷子してる間に準備を進めてしまうか」
そう言って店長が脚立から降りたのと同時に、来客を知らせる鈴が鳴った。
店長「ああ、すいません。今日はもう…………!?」
言いかけた店長が凍りついた。
レナ「うそ…………!?」
美優「えっ…………!?」
レナも、奥から様子を見に来た美優もその場に凍りつく。
夏美もまた同様だったが、辛うじて店に入ってきた人物の名を呼んだ。
夏美「…………瞳子ちゃん…………!?」
瞳子「何よ、みんなしてその顔……そっちが呼んだんでしょう?」
夏美「失礼な、瞳子ちゃんの事をよく分かってるからこそよ?」
レナ「まあ、夏美も瞳子も同い年で仲良かったからね。ある意味信頼の表れじゃない?」
店長「そういうことなら、瞳子が迷子してる間に準備を進めてしまうか」
そう言って店長が脚立から降りたのと同時に、来客を知らせる鈴が鳴った。
店長「ああ、すいません。今日はもう…………!?」
言いかけた店長が凍りついた。
レナ「うそ…………!?」
美優「えっ…………!?」
レナも、奥から様子を見に来た美優もその場に凍りつく。
夏美もまた同様だったが、辛うじて店に入ってきた人物の名を呼んだ。
夏美「…………瞳子ちゃん…………!?」
瞳子「何よ、みんなしてその顔……そっちが呼んだんでしょう?」
426: 2013/10/11(金) 02:08:14.39 ID:xL09W4Rl0
夏美「い、いやー……思ったより早かったから……」
瞳子「…………ああ」
軽く店内を見渡した瞳子は、ある事を察した。
瞳子「私が道に迷うことを計算に入れていたら準備が間に合わなかった。……ってところ?」
美優「うっ」
レナ「うっ」
店長「うっ」
三人がきまずそうに目を逸らす。
夏美「……流石はとーちゃん……鋭すぎるよ……」
瞳子「とーちゃんはやめて。もうそういうトシでもないし」
夏美が力なく零した言葉を、瞳子は目ざとく拾った。
夏美「いいじゃん、私の事もなっちゃんでいいからさ、ね?」
瞳子「分かったわ、じゃあ夏美ちゃんって呼ぶから瞳子ちゃんでお願いね」
夏美「……レナ姉ぇ~、瞳子ちゃんがいぢめる~」
レナ「あーはいはい」
進退窮まった夏美がレナに泣きつく。
美優「……あ、あの、瞳子ちゃん」
瞳子「どうしたの、美優?」
瞳子「…………ああ」
軽く店内を見渡した瞳子は、ある事を察した。
瞳子「私が道に迷うことを計算に入れていたら準備が間に合わなかった。……ってところ?」
美優「うっ」
レナ「うっ」
店長「うっ」
三人がきまずそうに目を逸らす。
夏美「……流石はとーちゃん……鋭すぎるよ……」
瞳子「とーちゃんはやめて。もうそういうトシでもないし」
夏美が力なく零した言葉を、瞳子は目ざとく拾った。
夏美「いいじゃん、私の事もなっちゃんでいいからさ、ね?」
瞳子「分かったわ、じゃあ夏美ちゃんって呼ぶから瞳子ちゃんでお願いね」
夏美「……レナ姉ぇ~、瞳子ちゃんがいぢめる~」
レナ「あーはいはい」
進退窮まった夏美がレナに泣きつく。
美優「……あ、あの、瞳子ちゃん」
瞳子「どうしたの、美優?」
427: 2013/10/11(金) 02:09:25.22 ID:xL09W4Rl0
美優「その、そういうわけでまだ準備が済んでないので……ちょっと、奥で待っててもらって……」
瞳子「あら、私も手伝うわよ」
美優の言葉を受けて、瞳子はさらっとそう言い放った。
美優「えっ……えぇっ……!?」
レナ「ちょ、ちょっと待って。今日は瞳子の誕生パーティーなのよ?」
瞳子「ええ、知ってるわ」
店長「いやいや、主役はゆっくり待って……」
瞳子「待っているのは性に合わないもの」
店長の制止も無視し、瞳子はテーブルクロスの皺をピッと伸ばした。
店長「……はぁ、頑固な所も変わってないな」
店長が軽くため息をつく。
美優「まあ……みんなで準備した方が、早く終わりますよね」
美優はそう言って再度奥のキッチンに引っ込んだ。
レナ「しょうがないわね。じゃあ瞳子は夏美の手伝いをお願い」
瞳子「分かったわ。案内して、夏美ちゃん」
夏美「うん、一緒にやろ、瞳子ちゃん♪」
こうして誕生パーティーの準備は、主役を交えて再開された。
おわり
瞳子「あら、私も手伝うわよ」
美優の言葉を受けて、瞳子はさらっとそう言い放った。
美優「えっ……えぇっ……!?」
レナ「ちょ、ちょっと待って。今日は瞳子の誕生パーティーなのよ?」
瞳子「ええ、知ってるわ」
店長「いやいや、主役はゆっくり待って……」
瞳子「待っているのは性に合わないもの」
店長の制止も無視し、瞳子はテーブルクロスの皺をピッと伸ばした。
店長「……はぁ、頑固な所も変わってないな」
店長が軽くため息をつく。
美優「まあ……みんなで準備した方が、早く終わりますよね」
美優はそう言って再度奥のキッチンに引っ込んだ。
レナ「しょうがないわね。じゃあ瞳子は夏美の手伝いをお願い」
瞳子「分かったわ。案内して、夏美ちゃん」
夏美「うん、一緒にやろ、瞳子ちゃん♪」
こうして誕生パーティーの準備は、主役を交えて再開された。
おわり
428: 2013/10/11(金) 02:10:35.34 ID:xL09W4Rl0
以上です
瞳子さん誕生日おめでとう!
美優、レナ、夏美、店長お借りしました
瞳子さん誕生日おめでとう!
美優、レナ、夏美、店長お借りしました
429: 2013/10/11(金) 02:46:13.86 ID:AM7hD2RH0
乙ー
とーちゃんで何故か父ちゃんと脳内変換されてしまった……
瞳子さん誕生日おめでとう!
とーちゃんで何故か父ちゃんと脳内変換されてしまった……
瞳子さん誕生日おめでとう!
【次回に続く・・・】
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります