570: ◆UCaKi7reYU 2013/10/19(土) 02:00:15.96 ID:AQRAJx2a0

モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ




さてさて、自分も投下させて頂きますね

571: 2013/10/19(土) 02:01:09.79 ID:AQRAJx2a0
《秋炎絢爛祭、初日》
──京華学院・教習棟。

「ふふ、ここの景色も久しいですわね。」

教習棟の上層階、出店に際して割り当てられた教室の窓際で雪乃は地上を眺めていた。

すでに開会式は終わり、濁流の如く人の波が学院の敷地の大半を埋め尽くしていた。

もちろん教室内の飾り付けも完了しており、持参してきたテーブルや棚の上には丹誠込めて量産した日用雑貨が並べられている。

更に雰囲気を出すために床に茶色カーペットや天井に同色のレース。

壁やショーケースには比較的雰囲気に合う戦闘用のマジックアイテム・武具。

その上、「マテリアル」と呼ばれる魔力を秘めた宝石を色とりどりに展示する事にした。

また、ゆっくり見て回れるようにと選りすぐりの紅茶や菓子を用意。


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それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

~中略~

「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。




572: 2013/10/19(土) 02:03:48.59 ID:NsNGyQ8E0
最後に教室の入り口に

『アンティークショップ・ヘルメス
 秋炎絢爛祭、出張店』

と木製の看板を設置して、且つ全て一人で仕上げたという気合いの入りようである。

……気合いが入りすぎて持ってくる予定のなかった高級品を持ち込んでしまったのは内緒である。

「……こうしていると思い出しますわね、ここで過ごした日々を。」

しばし、窓際に腰かけながら思い出に浸る。

…入学初日に迷子になった事。

……ライバルとも言うべき学友に出会った事。

………ふとした事で喧嘩になり、教習棟の壁を吹き飛ばした事。

…………その後、また言い争いになり専門学科棟の教室ごと爆破されかけた事。

「…………ま、まあ、楽しい日々でしたわね…うん」

若干、自分の学生生活に疑問を覚えてしまうがスルーしておく。

───人の波が生み出す喧騒は、教習棟の目の前まで迫っていた。


573: 2013/10/19(土) 02:07:15.04 ID:NsNGyQ8E0

《同時刻、教習棟、下層階》

「にゃあ″あ″あ″あ″もうヤバいマズいピンチにゃ!!」

《メイド喫茶「エトランゼ」☆出張店☆》

入り口に可愛らしい看板を掲げた室内では、もはや着慣れた感のあるメイド服に身を包んだみくの絶叫が響いていた。

「ダー…みく、落ち着いてください」

「…アーニャの言う通りよ、一度落ち着きなさい」

そのみくをなだめるのはそれぞれデザインが異なるメイド服にネコミミを付けたアナスタシアとのあ。

「これが落ち着いてられるにゃ!…だいたいなんでチーフはああいう大事な事は直前になっていうかにゃあ!?」

574: 2013/10/19(土) 02:08:38.92 ID:NsNGyQ8E0
『あ、みく。あたしは店有るからお前が出張先まとめろな。大丈夫だ、お前ならきっと多分割と何とかなるはずだ。』

とは、エトランゼのチーフの御言葉である。

「そ、そうであります!それにさっきちゃんと確保出来たと連絡が来ていました!」

「あとは私と高峯さん、アーニャちゃんの三人でかかれば間に合うと思うわね。」

なだめる二人に続いて、絢爛祭手前で働き始めた亜季と清良がフォローに回る。

こちらの二人は、亜季はかなりフリフリのミニスカメイド、清良は本職そのもののメイド服を着ている。

「とか言ってみんなさっき来たばっかりじゃないかにゃ!!」

575: 2013/10/19(土) 02:12:40.92 ID:kRWBUeXI0
「アー…道が分かりませんでした…」

「……迷子がいたのよ」

「け、決して寝坊したわけでは……」

「人の流れだけはどうしようも無かったの…」

「なんで皆目をそらすにゃ!!」

「皆さん届きましたよ!」

皆示し合わせた様に目をそらした中、ガラッと扉を開けて着物のような和風メイド服を着込んで、何故か
背中に刀を三本背負った女の子が入ってくる。

「だああもう皆後で覚えてろにゃ!」

576: 2013/10/19(土) 02:17:00.30 ID:7ToXa0wx0
ぜぇぜぇと肩で息をつくみく。

「とりあえず!清良チャンのあチャンアーニャンは奥でさっさと料理作るにゃ!」

しかし、ここで選択を誤ると後々チーフになにをされるか判ったものじゃないので、気持ちを切り変えてみくは矢継ぎ早に指示、三人が手早く台車ごと、待ちかねた食材を簡易キッチンへと運んでいく。

「亜季チャンと肇チャンは最終確認!きっと開店までまにあわにゃいから客が入ったら時間かせぐにゃ!」

「え、ええ私もですか!?」

「当たり前にゃ!新人は当たって砕けろにゃ!」

つい二?三日前に入ったバイトの藤原肇が嘆くが気にしない。

「こうなったらやるしかないでありますよ……でもできれば自分も」

「却下にゃ!」

………本日もエトランゼのメイド達は騒がしいのであった。



続く?
#日菜子

577: 2013/10/19(土) 02:19:34.80 ID:7ToXa0wx0
イベント情報
・雪乃が教習棟の上層階で出店しています。
・エトランゼメンバーが下層階で出店しています。
・肇ちゃんがエトランゼに加わっていました。

・設定
『マテリアル』
魔力を内包した宝石。
種類によって性質が異なる。
魔力の溜まり場等の、特別な場所で生成される。

『教習棟』
学院の中心、もはや城とかそんなレベル。
通常の授業はだいたい教習棟で行われるが規模が規模なため道を誤ると迷う。
期間中は比較的大規模な出店が集中している。
各学校の出店とかもだいたいここ。

578: 2013/10/19(土) 02:23:19.80 ID:7ToXa0wx0
投下終了、なんか最後に変なのついてたけどスマホがいけないんや…

あ、清良さん亜季さん肇ちゃんお借りしました!

では、お目汚し失礼しました。

579: 2013/10/19(土) 02:24:37.50 ID:U2qxOBqA0
乙ー

みくにゃんがんばれ!超がんばれ!


【次回に続く・・・】


引用: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part7