663: ◆llXLnL0MGk 2013/10/21(月) 16:59:44.61 ID:3dpBadDG0
モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです
前回はコチラ
大罪悪魔も吸血鬼も童Oも究極生命体も学園祭キター!
みんな日常に飢えてるのね、わかるわ
そんな中バトルSS投下すいませんでした土下座します!
664: 2013/10/21(月) 17:01:51.88 ID:3dpBadDG0
みりあ「えへへっ、眼鏡似合うー?」
露天で買った赤い縁のファッション用眼鏡をかけたみりあが、得意げにそれを二人に見せる。
若神P「うん、すっごく可愛いよみりあちゃん」
若神Pは爽やかな笑顔でサムズアップ。
マキノ「ええ、私も素敵だと思うわ。それでみりあさん、先ほどの話なんだけど」
みりあの頭を撫でながらマキノは言う。
先ほど、「ある話」をしている最中に、みりあが露天を見つけて会話が途切れていたのだ。
みりあ「あ、そうだった。えっとね、私がマリナさんをウェンディ族だって知ったのは、憤怒の街での事なの」
マキノ「憤怒の街……」
その言葉には覚えがある。
確か、かつて大量のカースにより占拠されていた都市の通称だ。
スパイクPによれば、カイと交戦したのはその近辺だったはず。
みりあ「そこで若神Pさんに力を貰って、二人でカースと戦ってたら、マリナさんがトビー君を連れて出てきたの」
みりあの言葉にマキノは少し驚いた。
こんな小さな子も能力者……いや、カースと戦うほどの能力を持った「ヒーロー」だというのか。
しかも、力を授けたのがこの軽薄そうな少年……?
しかし、今気にすべきはそこではない。
マキノ「それで、みりあさんはマリナさんや若神Pさんと共に憤怒の街を脱出したのね」
みりあ「うん。今はアパートのお部屋借りて暮らしてるの」
それだ! マキノは思わず目を見開く。
そのアパートの場所をマリナ捜索中の兵士達に伝える、もしくは自ら赴けば……。
----------------------------------------
それは、なんでもないようなとある日のこと。
それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。
~中略~
「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。
665: 2013/10/21(月) 17:03:07.27 ID:3dpBadDG0
マキノ「……なんだかお話をしていたら、マリナさんに会いたくなってきたわ」
若神P「あー、残念だったねー。マリナさん最近お仕事で家空けてる事が多いんだよ」
若神Pが手をひらひらさせて言う。
無意識か、それとも思惑を見抜かれているのか?
いずれにせよ、この程度で引き下がるようでは親衛隊の名折れだ。
マキノ「それは残念ね。ならマリナさんのご都合がいい時にでもお邪魔しようかしら」
みりあ「うん。マリナさんもきっと喜んでくれるよ!」
マキノ「ではその時の為に、アパートの場所を聞いてもいいかしら?」
みりあ「いいよー」
計画通りだ。
年端も行かないこの少女は、「親代わりの女性と同郷」というだけで自分を信じきっている。
隣の少年はよく分からないが、止めに入らないあたり、少なくとも疑われてはいないようだ。
みりあ「えっとねー、そこのコンビニを右に……………………っれ……?」
正門の方向を指差したみりあが、突然その場に倒れこんだ。
若神P「み、みりあちゃん!?」
若神Pが抱き起こそうと手を延ばしたその時、ビュオォッと風が吹いた。
若神P「わっ…………あ、あれ? みりあちゃん!? みりあちゃんがいない!?」
風が止むと、みりあの姿は影も形もなくなっていた。
マキノ「…………不味いな……」
まだ肝心な情報を掴めていないのに、その情報の持ち主が消えた。
マキノ「…………ん?」
ふと、足元に何かが落ちている事に気付いた。
若神P「あー、残念だったねー。マリナさん最近お仕事で家空けてる事が多いんだよ」
若神Pが手をひらひらさせて言う。
無意識か、それとも思惑を見抜かれているのか?
いずれにせよ、この程度で引き下がるようでは親衛隊の名折れだ。
マキノ「それは残念ね。ならマリナさんのご都合がいい時にでもお邪魔しようかしら」
みりあ「うん。マリナさんもきっと喜んでくれるよ!」
マキノ「ではその時の為に、アパートの場所を聞いてもいいかしら?」
みりあ「いいよー」
計画通りだ。
年端も行かないこの少女は、「親代わりの女性と同郷」というだけで自分を信じきっている。
隣の少年はよく分からないが、止めに入らないあたり、少なくとも疑われてはいないようだ。
みりあ「えっとねー、そこのコンビニを右に……………………っれ……?」
正門の方向を指差したみりあが、突然その場に倒れこんだ。
若神P「み、みりあちゃん!?」
若神Pが抱き起こそうと手を延ばしたその時、ビュオォッと風が吹いた。
若神P「わっ…………あ、あれ? みりあちゃん!? みりあちゃんがいない!?」
風が止むと、みりあの姿は影も形もなくなっていた。
マキノ「…………不味いな……」
まだ肝心な情報を掴めていないのに、その情報の持ち主が消えた。
マキノ「…………ん?」
ふと、足元に何かが落ちている事に気付いた。
666: 2013/10/21(月) 17:04:23.15 ID:3dpBadDG0
黒く粘性のある、泥のような液体。
マキノ(……カース、か)
マキノはそれがカースの体を構成する泥である事をすぐに見抜いた。
そして、それは、一定の間隔で校舎の方へ続いている。
マキノ(…………よし)
マキノ「若神Pさん、二手に別れてみりあさんを探しましょう。貴方は向こうをお願い」
そう言ってマキノは泥が落ちているのとは反対の方向を指差す。
若神P「う、うん! 見つかったら正門前に集合で!」
そう言って若神Pはマキノが指差した方向へ駆け出した。
マキノ「…………まだ情報を得られていないというのに……」
マキノは早足で、泥の後を追って歩き始めた。
??「はっ……!」
??「どうしました、先輩?」
??「これは……眼鏡の危機!?」
??「……は?」
――――――――――――
――――――――
――――
マキノ(……カース、か)
マキノはそれがカースの体を構成する泥である事をすぐに見抜いた。
そして、それは、一定の間隔で校舎の方へ続いている。
マキノ(…………よし)
マキノ「若神Pさん、二手に別れてみりあさんを探しましょう。貴方は向こうをお願い」
そう言ってマキノは泥が落ちているのとは反対の方向を指差す。
若神P「う、うん! 見つかったら正門前に集合で!」
そう言って若神Pはマキノが指差した方向へ駆け出した。
マキノ「…………まだ情報を得られていないというのに……」
マキノは早足で、泥の後を追って歩き始めた。
??「はっ……!」
??「どうしました、先輩?」
??「これは……眼鏡の危機!?」
??「……は?」
――――――――――――
――――――――
――――
667: 2013/10/21(月) 17:05:23.73 ID:3dpBadDG0
――――
――――――――
――――――――――――
京華学院、研究棟の東に広がる裏山。
泥はそこへ転々と続いていた。
マキノ「…………オクト、光学迷彩解除」
『ゴロロロン』
マキノの言葉に従い、オクトが姿を現す。
マキノ「オリハルコン、セパレイション。……アビストーカー、ウェイクアップ」
もう、いつカースと遭遇するかも分からない。
そう考えたマキノは、今の内に変身を済ませた。
そして、アビストーカーの状態で改めて光学迷彩を展開し……
マキノ「っぐぅ!?」
突然、背後から鈍い衝撃に襲われた。
同時に、展開されかけていた光学迷彩も解除される。
マキノ(しまった、光学迷彩の制御ユニットが……)
――――――――
――――――――――――
京華学院、研究棟の東に広がる裏山。
泥はそこへ転々と続いていた。
マキノ「…………オクト、光学迷彩解除」
『ゴロロロン』
マキノの言葉に従い、オクトが姿を現す。
マキノ「オリハルコン、セパレイション。……アビストーカー、ウェイクアップ」
もう、いつカースと遭遇するかも分からない。
そう考えたマキノは、今の内に変身を済ませた。
そして、アビストーカーの状態で改めて光学迷彩を展開し……
マキノ「っぐぅ!?」
突然、背後から鈍い衝撃に襲われた。
同時に、展開されかけていた光学迷彩も解除される。
マキノ(しまった、光学迷彩の制御ユニットが……)
668: 2013/10/21(月) 17:06:57.65 ID:3dpBadDG0
??「ストーキングとは、いい趣味とは言えないなぁ、お嬢さん」
背後からの声に振り向けば、そこに立っていたのはスーツ姿に金髪の男。
しかし、左袖からは絶えず泥がポタポタと滴り落ち、右袖には泥で出来た触手が脈打っていた。
マキノ「……カースドヒューマン。属性は……色欲かしら?」
カースドヒューマン「ご明察。普段はここで英語を教えているがね」
カースドヒューマンは触手で校舎を指差す。
マキノ「……みりあさんはどこ?」
カースドヒューマン「みりあ? ああ、彼女はここだよ」
カースドヒューマンがパチンと指を鳴らすと、2,3体のカースが現われた。
その内一体の背には、目を閉じたままのみりあが横たわっている。
マキノ「みりあさん……!」
カースドヒューマン「安心したまえ、『まだ』何もしていないよ、クックック……」
マキノ「彼女をどうするつもり?」
カースドヒューマン「そうだねえ……一通り『楽しんだら』、後は剥製にでもして自宅に飾ろうか」
そう言ったカースドヒューマンの表情は、この世の物とは思えない下卑た笑みに満ちていた。
マキノ「……下衆ね」
マキノは憎悪を押し頃し相手を嘲笑すると、腹部の噴射口から煙幕、ブラックミストを噴射し……
背後からの声に振り向けば、そこに立っていたのはスーツ姿に金髪の男。
しかし、左袖からは絶えず泥がポタポタと滴り落ち、右袖には泥で出来た触手が脈打っていた。
マキノ「……カースドヒューマン。属性は……色欲かしら?」
カースドヒューマン「ご明察。普段はここで英語を教えているがね」
カースドヒューマンは触手で校舎を指差す。
マキノ「……みりあさんはどこ?」
カースドヒューマン「みりあ? ああ、彼女はここだよ」
カースドヒューマンがパチンと指を鳴らすと、2,3体のカースが現われた。
その内一体の背には、目を閉じたままのみりあが横たわっている。
マキノ「みりあさん……!」
カースドヒューマン「安心したまえ、『まだ』何もしていないよ、クックック……」
マキノ「彼女をどうするつもり?」
カースドヒューマン「そうだねえ……一通り『楽しんだら』、後は剥製にでもして自宅に飾ろうか」
そう言ったカースドヒューマンの表情は、この世の物とは思えない下卑た笑みに満ちていた。
マキノ「……下衆ね」
マキノは憎悪を押し頃し相手を嘲笑すると、腹部の噴射口から煙幕、ブラックミストを噴射し……
669: 2013/10/21(月) 17:08:19.61 ID:3dpBadDG0
カースドヒューマン「ふんっ」
マキノ「っが!?」
出来なかった。触手化したカースドヒューマンの左足が高速でマキノの腹に叩きつけられたのだ。
その場に倒れこむマキノ。噴射口は見事に潰れてしまっている。
マキノ「……ぐっ……」
カースドヒューマンの触手がマキノの体に絡みつき、ヒョイと持ち上げる。
カースドヒューマン「んん、君もなかなかどうして美人だねえ。よし、君も楽しんで剥製にしてあげよう」
苦痛に歪むマキノの顔を見上げ、カースドヒューマンは口元を歪に吊り上げる。
カースドヒューマン「そうだ、君たちが終わったら生徒共をやるのもいいかもなあ。普段私を邪険にするのだ、
当然の報いと言っていいだろうなあ! そうだそうだ、一番手は新田にしよう!
奴の表情一つ一つ、最早誘っているとしか思えないものなあ! フハハハハハハ!!」
マキノ「…………心底下衆ね、貴方は」
カースドヒューマン「はっはっは、何とでも言うがいいさ。もう君は私の所有物も同然だからねえ」
触手と化したカースドヒューマンの左腕が、マキノの鎧の隙間を探り始める。
マキノ「…………ッ」
マキノ「っが!?」
出来なかった。触手化したカースドヒューマンの左足が高速でマキノの腹に叩きつけられたのだ。
その場に倒れこむマキノ。噴射口は見事に潰れてしまっている。
マキノ「……ぐっ……」
カースドヒューマンの触手がマキノの体に絡みつき、ヒョイと持ち上げる。
カースドヒューマン「んん、君もなかなかどうして美人だねえ。よし、君も楽しんで剥製にしてあげよう」
苦痛に歪むマキノの顔を見上げ、カースドヒューマンは口元を歪に吊り上げる。
カースドヒューマン「そうだ、君たちが終わったら生徒共をやるのもいいかもなあ。普段私を邪険にするのだ、
当然の報いと言っていいだろうなあ! そうだそうだ、一番手は新田にしよう!
奴の表情一つ一つ、最早誘っているとしか思えないものなあ! フハハハハハハ!!」
マキノ「…………心底下衆ね、貴方は」
カースドヒューマン「はっはっは、何とでも言うがいいさ。もう君は私の所有物も同然だからねえ」
触手と化したカースドヒューマンの左腕が、マキノの鎧の隙間を探り始める。
マキノ「…………ッ」
670: 2013/10/21(月) 17:09:44.84 ID:3dpBadDG0
??「メガネ・テンプル・カッター!!」
カースドヒューマン「ぐあっ……何ぃ!?」
突如飛来した『謎の物体』が、カースドヒューマンの触手を切断した。
マキノ「……何事?」
触手から開放されたマキノは、その物体を分析する。
マキノ「剣……にしては細長すぎる……。植物のつる……にしてはこの金属光沢は…………興味深いな……」
カースドヒューマン「ええい、何者だ!?」
カースドヒューマンとマキノは、その物体が伸びてきた元……一本の木の天辺に目を移す。
??「眼鏡っ娘の危機とあらば、例え火の中水の中、うねり狂う触手の中! 眼鏡を以って眼鏡を護る! そう、私は……」
春菜「マスク・ド・メガネ!! 推参!!」
マスク・ド・メガネ・と名乗った少女――上条春菜はマントをバッと翻した。
いや、翻したそれはマントではなく、無数に連なった眼鏡だ。
そこで、マキノはようやく物体の正体を理解した。
マキノ「…………つる、か」
ただし、植物ではなく、眼鏡の。
マキノ「…………度し難いな……」
671: 2013/10/21(月) 17:10:52.08 ID:3dpBadDG0
カースドヒューマン「邪魔をするなぁ!」
カースドヒューマンは両腕の触手を再生させ、それを春菜へと撃ちだす。
春菜「なんの! とぅっ、眼鏡手裏剣!!」
触手を大ジャンプで回避した春菜は、懐から無数の眼鏡を取り出しそれをカースドヒューマンへ投げつけた。
そして、その眼鏡全てが折りたたまれた状態で、カースドヒューマンの体に突き刺さる。にわかに信じがたい事だが。
カースドヒューマン「うぐうう……!」
春菜「そこの眼鏡の方、大丈夫ですか!?」
地上に降り立った春菜がマキノへ手を差し伸べる。
マキノ「え、ええ……ありがとう」
春菜「ここは助太刀します! 眼鏡の友として!」
マキノ「……ええ、お願いするわ」
春菜の手を取り立ち上がったマキノは、カースドヒューマンをにらみつける。
カースドヒューマン「はっ、言っておくがね、こちらには人質が……」
カースドヒューマンは右の触手でみりあを捕らえるカースの方を差した。が……
カースドヒューマンは両腕の触手を再生させ、それを春菜へと撃ちだす。
春菜「なんの! とぅっ、眼鏡手裏剣!!」
触手を大ジャンプで回避した春菜は、懐から無数の眼鏡を取り出しそれをカースドヒューマンへ投げつけた。
そして、その眼鏡全てが折りたたまれた状態で、カースドヒューマンの体に突き刺さる。にわかに信じがたい事だが。
カースドヒューマン「うぐうう……!」
春菜「そこの眼鏡の方、大丈夫ですか!?」
地上に降り立った春菜がマキノへ手を差し伸べる。
マキノ「え、ええ……ありがとう」
春菜「ここは助太刀します! 眼鏡の友として!」
マキノ「……ええ、お願いするわ」
春菜の手を取り立ち上がったマキノは、カースドヒューマンをにらみつける。
カースドヒューマン「はっ、言っておくがね、こちらには人質が……」
カースドヒューマンは右の触手でみりあを捕らえるカースの方を差した。が……
672: 2013/10/21(月) 17:12:13.28 ID:3dpBadDG0
『マアマアメガネドウゾー』
『メガネドウモー』
『メガネドウモー』
『メガネドウモー』
カースドヒューマン「…………は?」
カースドヒューマンには状況が理解できない。
配下のカースが体が透けて、なんかこう、無害っぽくなっている。
体内に核が見当たらない代わりに、なんだか眼鏡みたいなものが浮いている。
そしてそいつらの足元には見慣れない小さくて透明なカース。こいつも体内に眼鏡が浮いている。
カースドヒューマン「おい……何だこれ」
春菜「『眼鏡のカース』、メー君です!」
マキノ「……………………度し難すぎる…………」
マキノとカースドヒューマンが呆然としている内に、透明になったカースたちがみりあを運んできた。
カースドヒューマン「お、おいお前ら!?」
『マアマアメガネッコドウゾー』
マキノ「え? え、ええ、どうも……」
マキノはカースからみりあを受け取り、地面に優しく寝かせた。
春菜「お手柄ですね、メー君!」
『コレモメガネッテヤツノオカゲナンダ』
『ナンダッテ! ソレハホントウカイ!?』
『メガネドウモー』
『メガネドウモー』
『メガネドウモー』
カースドヒューマン「…………は?」
カースドヒューマンには状況が理解できない。
配下のカースが体が透けて、なんかこう、無害っぽくなっている。
体内に核が見当たらない代わりに、なんだか眼鏡みたいなものが浮いている。
そしてそいつらの足元には見慣れない小さくて透明なカース。こいつも体内に眼鏡が浮いている。
カースドヒューマン「おい……何だこれ」
春菜「『眼鏡のカース』、メー君です!」
マキノ「……………………度し難すぎる…………」
マキノとカースドヒューマンが呆然としている内に、透明になったカースたちがみりあを運んできた。
カースドヒューマン「お、おいお前ら!?」
『マアマアメガネッコドウゾー』
マキノ「え? え、ええ、どうも……」
マキノはカースからみりあを受け取り、地面に優しく寝かせた。
春菜「お手柄ですね、メー君!」
『コレモメガネッテヤツノオカゲナンダ』
『ナンダッテ! ソレハホントウカイ!?』
673: 2013/10/21(月) 17:13:32.99 ID:3dpBadDG0
マキノ「……さて、人質はいなくなった。数に於いてはこちらが有利。私ももう油断はしない。
…………貴方に勝ち目は無いようだけれど?」
マキノは一歩一歩、カースドヒューマンに歩み寄る。
カースドヒューマン「ひっ…………に、逃げろぉっ!!」
情け無い声を上げたカースドヒューマンは両腕の触手を翼のように纏め、空を飛んで逃げ出した。
春菜「逃がしませんよ!」
春菜が胸の前で両拳を突き合わせる。
両腕の装甲が、さながら二つの眼鏡のように変形する。
マキノ「そうね……久々に、個人的に許せない相手に会ったわ……!」
マキノが右前腕のカバーをスライドさせ、「いかにも」なドクロマーク付きの赤いボタンを押す。
背中のタンクが展開され、一基のミサイルがせり出してきた。
春菜「ダブル・メガネ・ステイプラー・ミサイル!」
マキノ「スーサイド・ボンバー……!」
…………貴方に勝ち目は無いようだけれど?」
マキノは一歩一歩、カースドヒューマンに歩み寄る。
カースドヒューマン「ひっ…………に、逃げろぉっ!!」
情け無い声を上げたカースドヒューマンは両腕の触手を翼のように纏め、空を飛んで逃げ出した。
春菜「逃がしませんよ!」
春菜が胸の前で両拳を突き合わせる。
両腕の装甲が、さながら二つの眼鏡のように変形する。
マキノ「そうね……久々に、個人的に許せない相手に会ったわ……!」
マキノが右前腕のカバーをスライドさせ、「いかにも」なドクロマーク付きの赤いボタンを押す。
背中のタンクが展開され、一基のミサイルがせり出してきた。
春菜「ダブル・メガネ・ステイプラー・ミサイル!」
マキノ「スーサイド・ボンバー……!」
674: 2013/10/21(月) 17:14:34.67 ID:3dpBadDG0
春菜・マキノ「「発射ァッ!!」」
二つの眼鏡が、一基のミサイルが、凄まじい白煙と共に飛び上がる。
標的は当然、カースドヒューマン。そして、
カースドヒューマン「な、なんだありゃ……ごあああああああああああっ!?」
眼鏡とミサイルが直撃、カースドヒューマンは大空に散った。
――――――――――――
――――――――
――――
675: 2013/10/21(月) 17:15:38.32 ID:3dpBadDG0
――――
――――――――
――――――――――――
若神P「良かった、怪我は無いみたいだ」
爆発で駆けつけた若神Pは、みりあの顔をみてほっと息をつく。
マキノ「ええ。……少し、派手にやりすぎてしまったかしら」
真尋「大丈夫みたいですよ。ほとんどの人が花火か何かだと思ったみたいです」
千夏「ちょうど正午だったから、時報代わりとでも勘違いされていたようよ」
マキノの言葉に、春菜の知人だという北川真尋と相川千夏が答えた。
真尋「っていうか先輩! 何をいきなり走り出しちゃってんですか!?」
春菜「眼鏡の危機を感じ取った。それだけのことだよ!」
真尋の心配もよそに、春菜は渾身のサムズアップ。
若神P「あ、あはは……ともかく、みりあちゃんを助けてもらってありがとうございました。
僕、保健室とか借りられないか聞いてくるので、これで失礼します」
マキノ「ええ、マリナさんによろしく伝えてね」
若神Pは未だ眠るみりあを、いわゆるお姫様抱っこの形で抱き上げると、元来た道を下っていった。
マリナの現住所は聞き出せなかったが、まだチャンスはある。何せこの祭りは五日間も開かれるのだ。
――――――――
――――――――――――
若神P「良かった、怪我は無いみたいだ」
爆発で駆けつけた若神Pは、みりあの顔をみてほっと息をつく。
マキノ「ええ。……少し、派手にやりすぎてしまったかしら」
真尋「大丈夫みたいですよ。ほとんどの人が花火か何かだと思ったみたいです」
千夏「ちょうど正午だったから、時報代わりとでも勘違いされていたようよ」
マキノの言葉に、春菜の知人だという北川真尋と相川千夏が答えた。
真尋「っていうか先輩! 何をいきなり走り出しちゃってんですか!?」
春菜「眼鏡の危機を感じ取った。それだけのことだよ!」
真尋の心配もよそに、春菜は渾身のサムズアップ。
若神P「あ、あはは……ともかく、みりあちゃんを助けてもらってありがとうございました。
僕、保健室とか借りられないか聞いてくるので、これで失礼します」
マキノ「ええ、マリナさんによろしく伝えてね」
若神Pは未だ眠るみりあを、いわゆるお姫様抱っこの形で抱き上げると、元来た道を下っていった。
マリナの現住所は聞き出せなかったが、まだチャンスはある。何せこの祭りは五日間も開かれるのだ。
676: 2013/10/21(月) 17:16:57.88 ID:3dpBadDG0
春菜「……マキノさん!」
不意に春菜がマキノに詰め寄る。
マキノ「何かしら?」
春菜「あなたの力を見込んで頼みがあります。私に……力を貸してくれませんか!?」
真尋「ああ……始まった……」
千夏「あの、無理に引き受けなくても大丈夫よ?」
マキノ「……失礼、順序立てて説明してもらえるかしら?」
春菜「ああ、すいません。まずですね……」
話を聞くに、彼女、上条春菜は大の眼鏡フリークで、世界に眼鏡を広めるべく戦っているとか。
この時点でもう度し難いのだが。
そしてその計画に真剣なのは首魁の春菜一人で、残りの二人は半ば振り回されている状態のようだ。
マキノ「…………ふむ」
春菜「どうでしょう? 悪い話じゃないと思うんですけど」
不意に春菜がマキノに詰め寄る。
マキノ「何かしら?」
春菜「あなたの力を見込んで頼みがあります。私に……力を貸してくれませんか!?」
真尋「ああ……始まった……」
千夏「あの、無理に引き受けなくても大丈夫よ?」
マキノ「……失礼、順序立てて説明してもらえるかしら?」
春菜「ああ、すいません。まずですね……」
話を聞くに、彼女、上条春菜は大の眼鏡フリークで、世界に眼鏡を広めるべく戦っているとか。
この時点でもう度し難いのだが。
そしてその計画に真剣なのは首魁の春菜一人で、残りの二人は半ば振り回されている状態のようだ。
マキノ「…………ふむ」
春菜「どうでしょう? 悪い話じゃないと思うんですけど」
677: 2013/10/21(月) 17:18:49.63 ID:3dpBadDG0
マキノは先ほどの戦闘を思い出す。
マスク・ド・メガネ……そういえば、サヤが自作した地上のヒーローファイルにその名があった気がする。
ともかく、その戦闘力は本物だ。
良好な関係を築いておけば、イザという時には心強い援軍となり得るかも知れない。
マキノ「…………そうね、前向きに検討させてもらうわ」
真尋・千夏「「!?」」
春菜「本当ですか!? ありがとうございます! いいお返事を期待していますね!」
マキノ「ええ。では春菜さん真尋さん千夏さん、私はこれで」
マキノは眼鏡をくい、と上げて笑顔を見せると、そのままオクトを連れ山を下っていった。
春菜「はい! また会いましょう!」
真尋「……信じられない」
千夏「類は友を……というやつかしら」
続く
マスク・ド・メガネ……そういえば、サヤが自作した地上のヒーローファイルにその名があった気がする。
ともかく、その戦闘力は本物だ。
良好な関係を築いておけば、イザという時には心強い援軍となり得るかも知れない。
マキノ「…………そうね、前向きに検討させてもらうわ」
真尋・千夏「「!?」」
春菜「本当ですか!? ありがとうございます! いいお返事を期待していますね!」
マキノ「ええ。では春菜さん真尋さん千夏さん、私はこれで」
マキノは眼鏡をくい、と上げて笑顔を見せると、そのままオクトを連れ山を下っていった。
春菜「はい! また会いましょう!」
真尋「……信じられない」
千夏「類は友を……というやつかしら」
続く
678: 2013/10/21(月) 17:19:49.78 ID:3dpBadDG0
・スーサイド・ボンバー
アビストーカーの切り札である、高濃度火薬を限界まで凝縮した超破壊爆弾。
名前が示すとおり本来は自爆用の装備だが、ミサイルのように発射して使用することも可能。
連続使用を想定していないため、一度使用したら海底都市で一から精製する必要がある。
・イベント追加情報
若神Pがみりあを抱えたまま、保健室目指して校内をうろうろしています。
マキノが上条勢力と接触、勧誘を受けました。
英語講師(実はカースドヒューマン)が一人爆散しました。
元々女生徒からの評判はあまりよくなかったようです。
アビストーカーの切り札である、高濃度火薬を限界まで凝縮した超破壊爆弾。
名前が示すとおり本来は自爆用の装備だが、ミサイルのように発射して使用することも可能。
連続使用を想定していないため、一度使用したら海底都市で一から精製する必要がある。
・イベント追加情報
若神Pがみりあを抱えたまま、保健室目指して校内をうろうろしています。
マキノが上条勢力と接触、勧誘を受けました。
英語講師(実はカースドヒューマン)が一人爆散しました。
元々女生徒からの評判はあまりよくなかったようです。
679: 2013/10/21(月) 17:21:28.55 ID:3dpBadDG0
以上です
やっぱり女スパイといえば工口ピンチだよね!(色欲感)
春菜、真尋、千夏、名前だけ美波お借りしました
やっぱり女スパイといえば工口ピンチだよね!(色欲感)
春菜、真尋、千夏、名前だけ美波お借りしました
680: 2013/10/21(月) 17:37:36.67 ID:EdtEpxxQO
乙ー
メガネ凄い。メガネ凄いっ!
何故だろう……工口教師が改心(?)して、メガネのカースドヒューマンになって復活してメガネ布教する姿を幻視したのは?
メガネ凄い。メガネ凄いっ!
何故だろう……工口教師が改心(?)して、メガネのカースドヒューマンになって復活してメガネ布教する姿を幻視したのは?
681: 2013/10/21(月) 17:40:42.31 ID:pYxzUq2g0
乙です
うわメガネつよい
対カースドヒューマンだとさらに恐ろしいね!
…ナニカと遭遇しない事を祈ろう
うわメガネつよい
対カースドヒューマンだとさらに恐ろしいね!
…ナニカと遭遇しない事を祈ろう
【次回に続く・・・】
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