728: ◆UCaKi7reYU 2013/10/29(火) 12:45:20.45 ID:CSWA15qX0

モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ



皆様どうも、学園祭も色々渦巻いてますが憤怒の街投下します。

729: 2013/10/29(火) 12:47:12.81 ID:CSWA15qX0

───最初は、突如として巻き起こった竜巻だった。

学校の、校門に群がっていたカースの一団を容易く飲み込むとそのまま校庭の入り口まで侵入し薙ぎ払う。

そこまで行って、消えた竜巻の後を次は十数個の野球ボール程の物体が追いかけ、突然の事態に固まっているカースの群れに紛れ込む。

『アン?ナニガオキタンダ?』

『テンペンチイジャネ?』

『コノヨノオワリナンデス?』


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それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

~中略~

「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。




730: 2013/10/29(火) 12:48:49.57 ID:CSWA15qX0
『テカコレナンダ───』

「三───二───一………今よ」

騒ぎ出すカース達の足下、投げ込まれた物体───《72式焼却手榴弾》が一斉に爆発し、轟音と黒煙と共に辺りのカースを焼き尽くす。

「第一段階はクリア。ここからが本番よ」

「任せるにゃ!」

「いくよ、二人とも!」

「みくはとにかく前、愛梨は目標距離までみくのサポート、私は作戦通り後ろを守るから気にせず行きなさい!」

731: 2013/10/29(火) 12:50:24.84 ID:CSWA15qX0
そこに間髪入れずに派手な奇襲により校門から学校までの距離、約三分の一をこじ開けた三人が突撃する。

前をみく、その後ろぴったりを愛梨、そこから少し離れた後方にのあ。

一直線にフォーメーションを組んだ三人が槍の如くカースという名の厚い壁を貫こうとしていた。

「邪魔!邪魔!邪魔だにゃ!」

『グゲェェェ!?』

『オデノウデガアアアア!?』

732: 2013/10/29(火) 12:51:15.49 ID:CSWA15qX0

先頭を突き進むみくは、とにかく目の前のカースを切り裂く。

「どいて!!」

『ゲフッ』

『クソッタレメ…』

そのみくが仕留め損なった内、進路の障害となる相手だけを愛梨がたたみかける。

「……………………」

『バックアタッギャアア!?』

『バカナッ……』

その二人から離れ、後方を守るのはのあ。

733: 2013/10/29(火) 12:52:04.07 ID:CSWA15qX0
強力な散弾銃『ファランクス・スマック』と『ピルム・アサルトライフル』を構え、ホイールローラーで小刻みに動きつつも二人の背後・退路を守り、さらには全体の動きも見渡す。

強烈な先制攻撃で浮き足立つカース達が立ち直る前に、目標距離である三分の二まで愛梨を届け、愛梨が校舎に突入後みくとのあができうる限りカースの撃破ともしもの退路を確保する。

これが、三人が決めた作戦であった。

734: 2013/10/29(火) 12:53:08.38 ID:CSWA15qX0

「う……愛梨チャン!いまどんくらいにゃ!?」

「だいたい半分くらい!」

「ならこのまま「みく!何か居る!」にゃ!?」

約半分、黒い壁を切り裂き続けていたみくの横合いから轟音と共に迫る何か。

愛梨がとっさに引っ張らなければ直撃していたであろうそれは、バスケットボール程の小型カースであった。

「ごめん、助かったにゃ」

「ううん、それより急いで!」

735: 2013/10/29(火) 12:54:39.76 ID:CSWA15qX0
「止まらないで!次がくるわ!」

二度目の警告と共に、二人がカースの隙間に潜り込む。

それに一瞬遅れて小型カースが、愛梨達が居た場所に着弾する。

「く、厄介ね……」

「どうするにゃ!?」

二度目の攻撃で、みくも何をされたのかはっきりとわかった。

───砲台、あるいは投石器。

そう表現するのがふさわしいであろう、四つ脚に巨大な腕を備えたカースが四体、学校の屋上に出現していた。

「……回避するタイミングは私が合わせるわ、ギリギリまで詰めるわよ!」

「りょーかいにゃ!愛梨チャンはとにかくついて来るにゃ!」

736: 2013/10/29(火) 12:56:21.79 ID:CSWA15qX0
「………ダメ、他にも何かいるよ!」

前後を守られていた愛梨の視線の先、並み居るカース達の中に一際
大きな存在感を放つ、六本腕のカースが複数いた。

「嫌な感じがガンガンするにゃ!?」

「く……なら…」

「…………みく!一瞬でいいからアレ引きつけて!」

「愛梨チャン!?」

その時、今まで最小の動きしかしていなかった愛梨が動き出す。

「っ!まだ早いわ!」

737: 2013/10/29(火) 12:57:36.25 ID:CSWA15qX0
「大丈夫、抜けてみせるよ!」

「本当にいけるにゃ?」

「うん!」

「仕方ないわね……二人とも合わせなさい!」

目標にはまだ届かない距離。

だが、それでも行くという愛梨の決意は変わらず、二人はそれぞれ動き出す。

「ギリギリまで突っ込むにゃ!」

「射線上には立たないで!」

みくが愛梨から離れ、一気に六本腕に肉迫する。

それと同時にのあがアンチマテリアルライフル──亡牙を取り出して構える。

「んの、ッにゃろう!」

『──グギ─ギギギギ───!』

「うっそ!?」


738: 2013/10/29(火) 12:58:44.96 ID:CSWA15qX0
怒涛の勢いで六本腕に飛びかかるが、それを越える反応速度で振り下ろした爪刃を受け止められそのまま体ごとふりあげられてしまった。

が、次の瞬間には重く響く音と共に六本腕の右足の大半が飛び散っていた。

「なかなか堅い…!」

「今のは危なかったにゃ…」

「───二人とも、ありがとう!」

体勢を保てずに崩れていくカースから抜け出したみくの隣を、今度は愛梨が追い抜く。

「…愛梨!」

小型カース弾───風王ノ回廊を使い避ける。

739: 2013/10/29(火) 12:59:25.05 ID:CSWA15qX0
「愛梨チャン!」

三体の動物型カース───風の槍で払い、弾き、踏み台にする。

「まだ、まだ!」

六本腕───振るわれる豪腕をギリギリまで引きつけ、直前に回廊を使いすり抜ける。

二度目の小型カース弾───回廊解除と同時に槍で叩き落とす。

三?四度目のカース弾───紙一重で避け、くぐり抜ける。

上空からの鳥型カース───急降下してきた所を真空の刃で両断する。

立ちふさがるユニコーン型カース───一瞬の交錯の間に首を落とす。

前後から迫る六本腕───攻撃範囲ギリギリまで引きつけて回廊、背後に回るのと同時に亡牙が後ろのカースに直撃する。

「後少しにゃ!」

「これなら───ッ!?」

740: 2013/10/29(火) 13:00:44.05 ID:CSWA15qX0
轟音と共に、横合いから飛来する塊───カースを巻き込みなが迫るそれを、風の壁を作り出しなんとか軌道を逸らす。

「にゃ!?と」

「…いまのは」

「はぁ……!」

それが飛んできた先……壁に大穴が開いた体育館の中。

昼間だと言うのに、薄暗いその中に、確かに一瞬の人影がみえた。

「………見つけたよ!」

次の瞬間、直線上に開いた体育館への道を愛梨は神速のスピードで駆け抜けていた。

「…さあ、用意はいい?」

「もちろん全部やっつけるにゃ!」

そして、カース達のド真ん中に入り込んだ二人の戦いも、始まろうとしていた。

───続く?

741: 2013/10/29(火) 13:05:04.41 ID:CSWA15qX0
イベント情報
・愛梨が学校の体育館に突入しました。
・みく、のあが校庭で戦闘中、激戦が予想されます。


時間がないので、それでは失礼しました

742: 2013/10/29(火) 13:17:17.87 ID:/WMSmOiZO

743: 2013/10/29(火) 13:33:51.42 ID:BH8oguk10
乙です
切り抜けかたとかカッコいい…
そして増えていく特殊カース




【次回に続く・・・】



引用: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part7