745: 2013/10/30(水) 00:10:59.92 ID:oGNAF2LX0
モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです
前回はコチラ
憤怒の街で投下しまー
746: ◆zvY2y1UzWw 2013/10/30(水) 00:11:38.82 ID:oGNAF2LX0
「…何か騒がしいですね」
氷の結界の中の病院、患者たちから離れた二階の会議室。そこで菜々が何かの音を拾った。
「ナナちゃん、それって街の外?中?」
「…方向からして…中ですね、あの大きな蛇のような竜とは別に、何かが起こっているのかもしれません」
ウサミンの耳は人間よりもその気になればはるかに良い。氷の結界で遮られても、外の音は拾えていた。
巨大な蛇のような竜の出現に病院内は一時恐怖に包まれ、イヴやネネ、それに夕美や菜々は病院を守る為、そして混乱を抑える為に内部で待機していた。
今は患者も落ち着きを取り戻し、そこで一時的に能力者が集まり今後の行動の決定と現状把握に努めていたのだ。
氷の結界の中の病院、患者たちから離れた二階の会議室。そこで菜々が何かの音を拾った。
「ナナちゃん、それって街の外?中?」
「…方向からして…中ですね、あの大きな蛇のような竜とは別に、何かが起こっているのかもしれません」
ウサミンの耳は人間よりもその気になればはるかに良い。氷の結界で遮られても、外の音は拾えていた。
巨大な蛇のような竜の出現に病院内は一時恐怖に包まれ、イヴやネネ、それに夕美や菜々は病院を守る為、そして混乱を抑える為に内部で待機していた。
今は患者も落ち着きを取り戻し、そこで一時的に能力者が集まり今後の行動の決定と現状把握に努めていたのだ。
----------------------------------------
それは、なんでもないようなとある日のこと。
それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。
~中略~
「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。
747: 2013/10/30(水) 00:14:02.50 ID:oGNAF2LX0
「…あのおっきな竜とは別の所で、ですか~…裕美ちゃんも帰って来ませんし…」
「拓海さん達も帰ってきていませんし…無事でしょうか…」
「うーん、あの二人は木の所にいるからよっぽどのことがない限り大丈夫だと思うんだけど…雨が当たらない病院周辺だと祝福の木が作れないから…」
あの竜と別の所で大きな騒ぎが起きているなら、まだ帰ってきていないメンバーが巻き込まれている可能性が高い。
普段から患者…特に小さな子供達に不安を悟られないようにしてはいるが、それでもこの状況は不安だった。
「美世さん、カミカゼのスーツは直ったんですか?」
「大丈夫、しっかり修理は終わってるから、拓海が帰ってきたらすぐに使えるよ!」
菜々が美世に確認を取り、夕美に一つ提案をする。
「…夕美ちゃん、一度、様子を見に行ってみませんか?」
「うん、私はいいけど…ここは大丈夫?」
「そうですねぇ~氷に攻撃してくるカース、さっきから不自然なほどにずいぶん減っていますし~…ここは暫く大丈夫そうだと思いますよ?」
「私だって…皆を守れます…!」
「お、俺達もいますし!」
「いざという時は俺達だって…!」
「そそ、そうだ!俺達も居るんだ!」
イヴ、ネネの言葉に続く様に炎P氷P電気Pが声を張り上げる。
「そっか…じゃあ、行ってみる?」
「では、カミカゼは拓海さんが戻ってくれば出動できるようですし…まずは様子見…と言うことで。大丈夫そうならそれが一番ですが…」
そこに夕美が心配そうな顔で耳打ちをしてきた。
「…拓海ちゃんの居場所、木に聞こうとしたら聞こえなくなっちゃった。…嫌な予感がするの。木は無事なのはわかるけど、遠くの声が聞こえない…悪い気が充満しつつあるのかも…」
「なら尚更調べないと…もしかしたら、もしかしたら…あの竜よりすごいのが来る可能性も否定できませんから。」
菜々は病院にあった街の地図を取り出し、鉛筆でソナーのような線を書き込む。
「音の位置は…この辺りの筈です。ちょっと大雑把ですけど。」
「この範囲のどこか…って事ですか?」
「…もし、何かが潜伏しているんだったら、大きな建物…学校とか工場の可能性が高いね。」
「はい。ナナたちが帰ってくる前に拓海さん達が帰ってきたら、この辺りで何かが起こっていると教えてあげてください。」
美世にその地図を手渡すと、夕美の手を握った。夕美もしっかり握り返す。
「行くよ?覚悟はいい?」
「はい!イヴさん、ネネちゃん、お願いします!」
「は~い!」
「任せてください!」
イヴが氷の結界を一時的に消し、ネネがその間にカースが侵入しないように癒しの結界を張る。
「行ってきます!」
「絶対帰ってきますから!」
夕美が窓から菜々の手を握ったまま飛び立った。
「拓海さん達も帰ってきていませんし…無事でしょうか…」
「うーん、あの二人は木の所にいるからよっぽどのことがない限り大丈夫だと思うんだけど…雨が当たらない病院周辺だと祝福の木が作れないから…」
あの竜と別の所で大きな騒ぎが起きているなら、まだ帰ってきていないメンバーが巻き込まれている可能性が高い。
普段から患者…特に小さな子供達に不安を悟られないようにしてはいるが、それでもこの状況は不安だった。
「美世さん、カミカゼのスーツは直ったんですか?」
「大丈夫、しっかり修理は終わってるから、拓海が帰ってきたらすぐに使えるよ!」
菜々が美世に確認を取り、夕美に一つ提案をする。
「…夕美ちゃん、一度、様子を見に行ってみませんか?」
「うん、私はいいけど…ここは大丈夫?」
「そうですねぇ~氷に攻撃してくるカース、さっきから不自然なほどにずいぶん減っていますし~…ここは暫く大丈夫そうだと思いますよ?」
「私だって…皆を守れます…!」
「お、俺達もいますし!」
「いざという時は俺達だって…!」
「そそ、そうだ!俺達も居るんだ!」
イヴ、ネネの言葉に続く様に炎P氷P電気Pが声を張り上げる。
「そっか…じゃあ、行ってみる?」
「では、カミカゼは拓海さんが戻ってくれば出動できるようですし…まずは様子見…と言うことで。大丈夫そうならそれが一番ですが…」
そこに夕美が心配そうな顔で耳打ちをしてきた。
「…拓海ちゃんの居場所、木に聞こうとしたら聞こえなくなっちゃった。…嫌な予感がするの。木は無事なのはわかるけど、遠くの声が聞こえない…悪い気が充満しつつあるのかも…」
「なら尚更調べないと…もしかしたら、もしかしたら…あの竜よりすごいのが来る可能性も否定できませんから。」
菜々は病院にあった街の地図を取り出し、鉛筆でソナーのような線を書き込む。
「音の位置は…この辺りの筈です。ちょっと大雑把ですけど。」
「この範囲のどこか…って事ですか?」
「…もし、何かが潜伏しているんだったら、大きな建物…学校とか工場の可能性が高いね。」
「はい。ナナたちが帰ってくる前に拓海さん達が帰ってきたら、この辺りで何かが起こっていると教えてあげてください。」
美世にその地図を手渡すと、夕美の手を握った。夕美もしっかり握り返す。
「行くよ?覚悟はいい?」
「はい!イヴさん、ネネちゃん、お願いします!」
「は~い!」
「任せてください!」
イヴが氷の結界を一時的に消し、ネネがその間にカースが侵入しないように癒しの結界を張る。
「行ってきます!」
「絶対帰ってきますから!」
夕美が窓から菜々の手を握ったまま飛び立った。
748: 2013/10/30(水) 00:15:08.62 ID:oGNAF2LX0
腕への負担を考え、何回かビルの上に着地しつつ、目的の場所を探す。
そして2度目の屋上から見えたのは大量のカースが誰かと戦闘していると思われる光景。
「あ、あそこです!あの学校!戦闘が起きているようですね、すぐに接近しましょう!」
「わかった!」
再び手を握り、その学校へ接近する。しかし、二人を狙って黒い何かが高速で飛んできた。
「ウサミンシールド!…ぐぬぬっ!」
「気付かれたねっ…!」
急に飛んできたそれを防ぐべく盾を出現させるが、あまりにも急だったために完全に防ぐ程の固さにできなかったようだ。
一応逸らすことには成功したが…屋上を見れば攻撃してきたのと同系のカースが他に3体。合わせて4体もいた。
「一旦隠れましょう、このスピードでは空からの突入は無茶です…!」
「うん、突入方法考えないと…できればすぐに突入した方がいいよね…」
一応様子見で来たものの、既に戦闘が始まっている。それに空から見た限り、カースの数が多すぎる。
戻っても今戦っている誰かがやられてしまう可能性は高いだろう。だから二人は今すぐ突入することを選んでいた。
そして2度目の屋上から見えたのは大量のカースが誰かと戦闘していると思われる光景。
「あ、あそこです!あの学校!戦闘が起きているようですね、すぐに接近しましょう!」
「わかった!」
再び手を握り、その学校へ接近する。しかし、二人を狙って黒い何かが高速で飛んできた。
「ウサミンシールド!…ぐぬぬっ!」
「気付かれたねっ…!」
急に飛んできたそれを防ぐべく盾を出現させるが、あまりにも急だったために完全に防ぐ程の固さにできなかったようだ。
一応逸らすことには成功したが…屋上を見れば攻撃してきたのと同系のカースが他に3体。合わせて4体もいた。
「一旦隠れましょう、このスピードでは空からの突入は無茶です…!」
「うん、突入方法考えないと…できればすぐに突入した方がいいよね…」
一応様子見で来たものの、既に戦闘が始まっている。それに空から見た限り、カースの数が多すぎる。
戻っても今戦っている誰かがやられてしまう可能性は高いだろう。だから二人は今すぐ突入することを選んでいた。
749: 2013/10/30(水) 00:18:27.99 ID:oGNAF2LX0
――
「のあチャン!」
「…くっ」
校庭で大量のカースを相手に立ち回る二人は、逃げ回りつつも攻撃をするという、愛梨の退路を確保しつつも生き残ることを優先した動きを続けていた。
しかし、次々と集まるカース相手に二人と言う人数は少なすぎ、さらに言えば屋上の投石器型カースが厄介だった。
発射すれば次の弾までにタイムラグがあるが、4つもあることでそれはあまり意味をなさず、不定形故に投石の範囲が広い。
常にいつ来るかわからない弾を警戒しつつ地上の大量の敵の相手をする事はこの二人でもかなり難しかった。
「あのカース、マジでありえないにゃ!今まであんなの見たことないにゃあ!」
「この瘴気が生み出したもの…なのでしょうね」
そう会話しながらも迫り続けるカースを倒していく。
「のあチャン!」
「…くっ」
校庭で大量のカースを相手に立ち回る二人は、逃げ回りつつも攻撃をするという、愛梨の退路を確保しつつも生き残ることを優先した動きを続けていた。
しかし、次々と集まるカース相手に二人と言う人数は少なすぎ、さらに言えば屋上の投石器型カースが厄介だった。
発射すれば次の弾までにタイムラグがあるが、4つもあることでそれはあまり意味をなさず、不定形故に投石の範囲が広い。
常にいつ来るかわからない弾を警戒しつつ地上の大量の敵の相手をする事はこの二人でもかなり難しかった。
「あのカース、マジでありえないにゃ!今まであんなの見たことないにゃあ!」
「この瘴気が生み出したもの…なのでしょうね」
そう会話しながらも迫り続けるカースを倒していく。
750: 2013/10/30(水) 00:19:26.18 ID:oGNAF2LX0
そうしているうちに、地響きのような音がこちらへ向かってきている事に気付く。
「な、なんか来るにゃあ!?」
しかし、その音は通り過ぎ、止まった。
「…下がって」
《back pack:背部装備式二連装バズーカ〔激柱〕》
のあが背中に火器を出現させ、警戒する。
『ギャアアアア!』『ナンジャコリャアア!?』
土を割って出現したのは、カースを食い、核を噛み砕く肉食植物だった。
「ふにゃああああ!?一体なんにゃのあれぇ!?」
「…」
みくが悲鳴を上げ、のあが攻撃しようとするその背後から、テレビで何度か聞いたことのある声が聞こえた。
「警戒しないで、あの子も私も味方だよっ!」
「にゃにゃっ!アイドルヒーロー!よく来てくれたにゃ!」
「援軍感謝するわ。…アレは貴方が操作している…と言う判断で間違いないわね?」
「うん!浄化作用のある木はここでは作るの難しいけど…あの子はむしろこういう環境の方が得意なんだよね!」
そこに、4つのカース弾が降り注ぐ。
みくが躱し、のあが撃ち落とし、夕美が竹の束を出現させ何本か砕かれたが防ぐことに成功する。
その攻撃を行い、再び攻撃する為に投石器型カースが弾を準備しだしたのを遠目に確認して夕美が叫んだ。
「ナナちゃん、今だよぉぉぉぉっ!!」
「な、なんか来るにゃあ!?」
しかし、その音は通り過ぎ、止まった。
「…下がって」
《back pack:背部装備式二連装バズーカ〔激柱〕》
のあが背中に火器を出現させ、警戒する。
『ギャアアアア!』『ナンジャコリャアア!?』
土を割って出現したのは、カースを食い、核を噛み砕く肉食植物だった。
「ふにゃああああ!?一体なんにゃのあれぇ!?」
「…」
みくが悲鳴を上げ、のあが攻撃しようとするその背後から、テレビで何度か聞いたことのある声が聞こえた。
「警戒しないで、あの子も私も味方だよっ!」
「にゃにゃっ!アイドルヒーロー!よく来てくれたにゃ!」
「援軍感謝するわ。…アレは貴方が操作している…と言う判断で間違いないわね?」
「うん!浄化作用のある木はここでは作るの難しいけど…あの子はむしろこういう環境の方が得意なんだよね!」
そこに、4つのカース弾が降り注ぐ。
みくが躱し、のあが撃ち落とし、夕美が竹の束を出現させ何本か砕かれたが防ぐことに成功する。
その攻撃を行い、再び攻撃する為に投石器型カースが弾を準備しだしたのを遠目に確認して夕美が叫んだ。
「ナナちゃん、今だよぉぉぉぉっ!!」
751: 2013/10/30(水) 00:21:06.30 ID:oGNAF2LX0
――
「…聞こえましたよ、夕美ちゃん!」
中学からちょっと距離があるビルの屋上、飛行していない事でカースに丁度見つからない位置。そこに菜々はいた。
彼女のイメージ通りに作られた、固体化したエネルギーの中、合図の声を聞き取る。
「…行きますよ、思いっきり!」
菜々はイメージする。成功をイメージする。自らが華麗に成功することだけを。
「奥義…ウサミン人間大砲!!」
イメージ通り作られた大砲から…菜々は飛んだ。
屋上から思い切り打ち上げられた菜々は、菜々から離れたことで消えた大砲のエネルギーを回収し、身に纏う。
具体的なイメージは間に合わない。でも確実に身を衝撃から守る為に纏う。
『アレハナンダ!?』『ナンナンダー!?』『ブボァ!?』
そのまま屋上のカースの一体に砲弾となってヒットし、カースの体に勢いを殺されて屋上に着地した。
「…聞こえましたよ、夕美ちゃん!」
中学からちょっと距離があるビルの屋上、飛行していない事でカースに丁度見つからない位置。そこに菜々はいた。
彼女のイメージ通りに作られた、固体化したエネルギーの中、合図の声を聞き取る。
「…行きますよ、思いっきり!」
菜々はイメージする。成功をイメージする。自らが華麗に成功することだけを。
「奥義…ウサミン人間大砲!!」
イメージ通り作られた大砲から…菜々は飛んだ。
屋上から思い切り打ち上げられた菜々は、菜々から離れたことで消えた大砲のエネルギーを回収し、身に纏う。
具体的なイメージは間に合わない。でも確実に身を衝撃から守る為に纏う。
『アレハナンダ!?』『ナンナンダー!?』『ブボァ!?』
そのまま屋上のカースの一体に砲弾となってヒットし、カースの体に勢いを殺されて屋上に着地した。
752: 2013/10/30(水) 00:21:51.95 ID:oGNAF2LX0
「はぁ…はぁ…成功してよかったぁ…」
『テメぇ…ヤリヤガッタァ!?』
核が砕けず、少しづつ再生しようとするカースの真下に、菜々は潜り込む。
「再生なんてさせません!ムーンウェーブ!ピリピリーンッ!」
『ウサアアアア!?』
いつもよりエネルギーを込め、思い切り放つ光線で、崩れた一体を確実に消す。
『テメェ!』『フザケンナゴラ!』『オコオコダヨ!』
残りの3体が、菜々を危険だと判断し、潰しにかかる。
投げるために使われていた腕を、菜々を潰す為に振り下ろす。
「…行きます、ウサミンソード!」
菜々は連続で大技は繰り出せない。どこかファンシーな剣を持ち、回避しながらもバランスを崩すために4つ足を切り裂くために駆ける。
元から歪な形のそれは、やはり接近戦は苦手らしい。狭い屋上で満足に動けないのもあるのだろう。
一番近い一体の足を一本切り裂き、続けてもう一本の足を切り裂く。
『ウオオオッ!?』
「ウサミンカッター!」
倒れたそれに至近距離で思い切り振った足から放たれたカッターで攻撃。運よく核に当たったようで、声を上げる間もなく消滅した。
『テメぇ…ヤリヤガッタァ!?』
核が砕けず、少しづつ再生しようとするカースの真下に、菜々は潜り込む。
「再生なんてさせません!ムーンウェーブ!ピリピリーンッ!」
『ウサアアアア!?』
いつもよりエネルギーを込め、思い切り放つ光線で、崩れた一体を確実に消す。
『テメェ!』『フザケンナゴラ!』『オコオコダヨ!』
残りの3体が、菜々を危険だと判断し、潰しにかかる。
投げるために使われていた腕を、菜々を潰す為に振り下ろす。
「…行きます、ウサミンソード!」
菜々は連続で大技は繰り出せない。どこかファンシーな剣を持ち、回避しながらもバランスを崩すために4つ足を切り裂くために駆ける。
元から歪な形のそれは、やはり接近戦は苦手らしい。狭い屋上で満足に動けないのもあるのだろう。
一番近い一体の足を一本切り裂き、続けてもう一本の足を切り裂く。
『ウオオオッ!?』
「ウサミンカッター!」
倒れたそれに至近距離で思い切り振った足から放たれたカッターで攻撃。運よく核に当たったようで、声を上げる間もなく消滅した。
753: 2013/10/30(水) 00:23:19.97 ID:oGNAF2LX0
「…あと二体…!」
振り下ろされる腕を躱し、再び剣を構える。
今のは運が良かっただけ。ウサミンアナライズで核の位置を掴めば楽なのだが、生憎それを使用して無防備なときの自分を守る者はいない。
こちらへ向かってくる鳥形カースは途中で撃ち落とされているようだ。なら、イメージもやりやすい。
「…とことんやってやりますよ!ナナにも意地がありますから!」
菜々はラビッツムーンとして戦う時、エネルギーを扱う為の戦闘スーツの上にイメージで作られたエネルギーの服を纏っている。
今、その魔法少女のようなエネルギーの服を解除し、その分のエネルギーを攻撃に使うことを決めた。
防御を捨て、攻撃に集中する。
『プンプンプンダ!!』
「ウサミンランス!」
後ろの方のカースが距離を取って弾を打ち出す。近距離で放たれたそれを、剣とは別に生み出した槍で弾く。
そのまま近いほうのカースに接近。槍を消すと深く腰を入れ、剣を振るう。
足を一本落としてもバランスはギリギリ保たれている。だから菜々はもう一本の足を落とす。
「さぁ、核はどこですかっ!」
振り下ろされる腕を躱し、再び剣を構える。
今のは運が良かっただけ。ウサミンアナライズで核の位置を掴めば楽なのだが、生憎それを使用して無防備なときの自分を守る者はいない。
こちらへ向かってくる鳥形カースは途中で撃ち落とされているようだ。なら、イメージもやりやすい。
「…とことんやってやりますよ!ナナにも意地がありますから!」
菜々はラビッツムーンとして戦う時、エネルギーを扱う為の戦闘スーツの上にイメージで作られたエネルギーの服を纏っている。
今、その魔法少女のようなエネルギーの服を解除し、その分のエネルギーを攻撃に使うことを決めた。
防御を捨て、攻撃に集中する。
『プンプンプンダ!!』
「ウサミンランス!」
後ろの方のカースが距離を取って弾を打ち出す。近距離で放たれたそれを、剣とは別に生み出した槍で弾く。
そのまま近いほうのカースに接近。槍を消すと深く腰を入れ、剣を振るう。
足を一本落としてもバランスはギリギリ保たれている。だから菜々はもう一本の足を落とす。
「さぁ、核はどこですかっ!」
754: 2013/10/30(水) 00:23:59.91 ID:oGNAF2LX0
『シルカ!オシエルカ!バーカ!』
バランスを崩してもなお腕は怒りを表すように振り回される。
「暴れないでくださいよぉ…骨が折れるなぁ…」
菜々の放つエネルギーは、遠くなると威力が下がっていく。だから竹槍の時のように物体を打ち出せば楽なのだが…
「…贅沢は言ってられませんよね。ウサミンツインスラッシュ!」
『ア”ア”?!ザッケンナゴラ!ハナレヤガレェ!』
両手に刃を生み出し、カースの懐に突っ込む。腕一本しかまともな攻撃手段を持たないカースはただもがいて菜々を引き離そうとする事しか出来ない。
「悪く思わないでくださいよっ!ってうわっ!」
『ホンゲエエエ!?』
取りあえず腕を切断しようとした瞬間、遠くでずっと構えていたもう1体のカースがこちらのカースに当たるのも承知で弾を打ち込んできた。
『オコオコプンプンダ!』
怒るそのカースは、先ほどの比にならない手際の良さでどんどん弾を打ち込んでいく。
菜々はとっさにカースを盾にしたが、もう長くはもたないだろう。
バランスを崩してもなお腕は怒りを表すように振り回される。
「暴れないでくださいよぉ…骨が折れるなぁ…」
菜々の放つエネルギーは、遠くなると威力が下がっていく。だから竹槍の時のように物体を打ち出せば楽なのだが…
「…贅沢は言ってられませんよね。ウサミンツインスラッシュ!」
『ア”ア”?!ザッケンナゴラ!ハナレヤガレェ!』
両手に刃を生み出し、カースの懐に突っ込む。腕一本しかまともな攻撃手段を持たないカースはただもがいて菜々を引き離そうとする事しか出来ない。
「悪く思わないでくださいよっ!ってうわっ!」
『ホンゲエエエ!?』
取りあえず腕を切断しようとした瞬間、遠くでずっと構えていたもう1体のカースがこちらのカースに当たるのも承知で弾を打ち込んできた。
『オコオコプンプンダ!』
怒るそのカースは、先ほどの比にならない手際の良さでどんどん弾を打ち込んでいく。
菜々はとっさにカースを盾にしたが、もう長くはもたないだろう。
755: 2013/10/30(水) 00:26:10.27 ID:oGNAF2LX0
(どうしろと……アレ、行けますかね…エネルギー、距離、共に不安ですけど…)
撃ち続ける弾によって盾にしていたカースの核が砕ける。
割れる音と同時に菜々は全力で突っ込んでいった。次の弾が撃ち込まれるまでに距離を少しでも縮める為に。
『ゲキオコ!マジオコ!ヤッテヤルデス!』
カースは突っ込む菜々に向かって弾を放つ。菜々は半場ヤケクソに、スライディングの様な格好でその弾を回避した。
スーツに包まれていない手と顔についた傷を気にしている暇はない。
「もう距離は!縮めました!」
そうは言ってもまだ距離はある。…だから、全エネルギーを今放つ遠距離攻撃へ集中させ、再び大技を放つ。
「ハートウェーブ!ピリピリーン!」
ムーンウェーブが丸い光線なら、ハートウェーブはハート型光線。丸よりも具体的な形だから、イメージの力はより強固になる。
指をピストルのように構え、バキュンと、心臓を…核を打ち抜く様に。
『みいいいいいいいいいいいん!?』
屋上にいた投石器型カースはやっと全滅した。
撃ち続ける弾によって盾にしていたカースの核が砕ける。
割れる音と同時に菜々は全力で突っ込んでいった。次の弾が撃ち込まれるまでに距離を少しでも縮める為に。
『ゲキオコ!マジオコ!ヤッテヤルデス!』
カースは突っ込む菜々に向かって弾を放つ。菜々は半場ヤケクソに、スライディングの様な格好でその弾を回避した。
スーツに包まれていない手と顔についた傷を気にしている暇はない。
「もう距離は!縮めました!」
そうは言ってもまだ距離はある。…だから、全エネルギーを今放つ遠距離攻撃へ集中させ、再び大技を放つ。
「ハートウェーブ!ピリピリーン!」
ムーンウェーブが丸い光線なら、ハートウェーブはハート型光線。丸よりも具体的な形だから、イメージの力はより強固になる。
指をピストルのように構え、バキュンと、心臓を…核を打ち抜く様に。
『みいいいいいいいいいいいん!?』
屋上にいた投石器型カースはやっと全滅した。
756: 2013/10/30(水) 00:28:23.24 ID:oGNAF2LX0
ペタリと力尽き、菜々は無音の世界に包まれた。
(…あぁ、久々ですね、この無音も)
菜々のイメージ具現化に使われるのはウサミン星人の耳にある名も無きエネルギー。
菜々がウサミン星にいたころに研究されていたが、菜々が旅立ってから数年後に研究が中止になった現在は殆ど知っている者がいない過去の技術。
先程の無茶で耳のエネルギーを殆ど失い、長い耳は垂れ下がり、音が拾えなくなった。
少し時間が経過すれば聞こえるようになるだろうが…
(回復したらすぐに夕美ちゃん達に合流しないと…一時間も経過してませんから…)
きっと今の攻撃で自分が倒したことはすぐにわかるだろう。今すぐにでも合流したい。だが、今は体力も使い切った。
屋上に壁を背にして座り込み、夕美を見守る為、そしていつ湧くかわからない敵を警戒して瞳を開けながら、菜々は体力の回復を始めた。
(…あぁ、久々ですね、この無音も)
菜々のイメージ具現化に使われるのはウサミン星人の耳にある名も無きエネルギー。
菜々がウサミン星にいたころに研究されていたが、菜々が旅立ってから数年後に研究が中止になった現在は殆ど知っている者がいない過去の技術。
先程の無茶で耳のエネルギーを殆ど失い、長い耳は垂れ下がり、音が拾えなくなった。
少し時間が経過すれば聞こえるようになるだろうが…
(回復したらすぐに夕美ちゃん達に合流しないと…一時間も経過してませんから…)
きっと今の攻撃で自分が倒したことはすぐにわかるだろう。今すぐにでも合流したい。だが、今は体力も使い切った。
屋上に壁を背にして座り込み、夕美を見守る為、そしていつ湧くかわからない敵を警戒して瞳を開けながら、菜々は体力の回復を始めた。
757: 2013/10/30(水) 00:30:20.28 ID:oGNAF2LX0
以上です
前半は書いていたから後半は状況に合わせるように決めていたのです…
まさかの菜々さん大活躍だね!
イベント情報
・夕美がみく・のあに合流。肉食植物フル活用だよ!
・菜々が屋上の投石器型カースを討伐。しかし現在聴力をほとんど失い、体力もほとんどありません。
のあさん装備
《back pack:背部装備式二連装バズーカ〔激柱〕》
背中に背負うタイプのバズーカ。ある程度発射方向を変更でき、あらゆるサイズの敵に使いやすい。
腕が自由になるので何かと便利だったりする。
ゴメンね!出すだけ出してあんまり使わなかったよのあさん!ゴメンね!
前半は書いていたから後半は状況に合わせるように決めていたのです…
まさかの菜々さん大活躍だね!
イベント情報
・夕美がみく・のあに合流。肉食植物フル活用だよ!
・菜々が屋上の投石器型カースを討伐。しかし現在聴力をほとんど失い、体力もほとんどありません。
のあさん装備
《back pack:背部装備式二連装バズーカ〔激柱〕》
背中に背負うタイプのバズーカ。ある程度発射方向を変更でき、あらゆるサイズの敵に使いやすい。
腕が自由になるので何かと便利だったりする。
ゴメンね!出すだけ出してあんまり使わなかったよのあさん!ゴメンね!
758: 2013/10/30(水) 01:31:14.47 ID:iGDdb3Mj0
乙ー
あべななさんじゅうななさい大活躍ですなー
そして、カースの断末魔に吹いてしまったwww
あべななさんじゅうななさい大活躍ですなー
そして、カースの断末魔に吹いてしまったwww
【次回に続く・・・】
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります