1: 2016/06/13(月) 22:46:32.40 ID:y2QBSZv6.net
かよちん「ぴゃー」

凛「うぅぅ…かわいいにゃぁ…やっぱりかよちんは可愛いにゃー」

2: 2016/06/13(月) 22:48:01.54 ID:y2QBSZv6.net
かよちん「ぴゃー」ぶるぶる

凛「あっ…もしかして寒いのかにゃ?えーっと…タオルなら持ってるよ!これで少しはマシになるかにゃ?」

かよちん「ぴゃあ♪」
凛「あったかい?」

かよちん「ぴゃー」
凛「うぅぅ…やっぱり可愛いよぉ…」


かよちん「ぴゃあ!ぴゃあ!」

凛「へっ?抱っこしてほしいの?」


かよちん「ぴゃあ!」

凛「したいのはやまやまだけど…凛は猫アレルギーだから…」


かよちん「ぴゃあ!!」胸ポンポン

凛「えっ…かよちんは猫じゃないから大丈夫?」


凛「そりゃそうにゃ!」

かよちん「ぴゃあ!」


凛「ほら、たかいたかーい!」

かよちん「ぴゃあ!!」ぶるぶるぶる…

3: 2016/06/13(月) 22:51:30.57 ID:y2QBSZv6.net
凛「あははっ、ごめんね。びっくりした?」

かよちん「ぴゃー」にこにこ


凛「こんな可愛いかよちんを捨てるなんて前の飼い主さんは困った人だね」

かよちん「ぴゃあ…」


凛「大丈夫!凛はかよちんを見捨てたりしないにゃ!」

かよちん「ぴゃあ…?」
凛「うん!本当に本当だよ」


かよちん「ぴゃあ…」うるうる

凛「ねぇかよちん…凛のかよちんになってくれる?」


かよちん「ぴゃあ!」

凛「うん!じゃあ早速凛のうちにいくにゃー」

かよちん「ぴゃあ!………ぴゃあ」

凛「どうしたの?もしかして…そんなに嬉しくないの?」

かよちん「ぴゃあ!」ふるふる

4: 2016/06/13(月) 22:56:48.06 ID:y2QBSZv6.net
かよちん「ぴゃあ……」

凛「もしかして…凛の家族のことが心配なの?」


凛「それなら大丈夫!凛のお父さんみたいな絵里ちゃんとお母さんみたいな希ちゃんはかよちんを歓迎してくれるにゃ!」


かよちん「ぴゃあ!」









絵里「捨ててきなさい」


凛「えぇっ!?」

かよちん「ぴゃあ!?」


絵里「言ったでしょ?うちで猫は飼えないって」


凛「猫じゃないもん!かよちんだもん!」

かよちん「ピャア!」

5: 2016/06/13(月) 22:58:27.32 ID:y2QBSZv6.net
絵里「子猫や子犬と一緒でしょ?その…かよちんは」


凛「違うよ!かよちんは子犬でも子猫でもないよ!かよちんだもん!」


絵里「かよちん……いいえ、私は花陽と呼ばせてもらうわね」

かよちん「ぴゃあ!」
凛「かよちんも花陽でいいって言ってるにゃー」


絵里「とにかく…うちでペットは飼えないわ。花陽を捨ててきなさい」

凛「それなら大丈夫!かよちんはペットじゃないよ!正真正銘かよちんにゃー」

花陽「ぴゃあ!」


絵里「何度言えば分かるの?駄目なものは駄目よ!いいから花陽を捨ててきなさい!」

凛「いやにゃ!」


絵里「凛っ!」

凛「かよちんと約束したもん…凛はかよちんのこと捨てたりしないって…」


絵里「凛…」


凛「約束したから…捨てないもん!」

7: 2016/06/13(月) 23:01:21.43 ID:y2QBSZv6.net
絵里「いい?ペットを飼うこということはすごく大変なことなの。それは分かってくれるわね?」


凛「……うん」


絵里「ご飯もお風呂も毛づくろいやその他諸々のお世話をすべて凛がやらなきゃいけないのよ?」


凛「できるもん!」

絵里「それも毎日よ?飼い主にお休みなんてないの」

凛「できるよ!それに、かよちんはペットじゃないもん!かよちんだもん!」


絵里「はぁ…いい?ペットはね、私たちと違って寿命がとても短いの。凛は素直でとても優しい子よ…きっと耐えられないわ」

凛「っ…!だからかよちんはペットじゃない!お別れなんてないもん!2人で874歳まで生きるんだもん!」


絵里「凛っ!いい加減にしなさい!」


凛「もういい…絵里ちゃんには頼まない!」

9: 2016/06/13(月) 23:03:58.99 ID:y2QBSZv6.net
絵里「はぁ…じゃあどうするつもりなの?希に頼んだところで結果は同じよ」


凛「…絵里ちゃんはかよちんを飼うことを認めてくれないんだね?」

絵里「ええ。この家で花陽を飼うことは…ないわ」



花陽「ぴゃあ…」

凛「ううん。大丈夫!凛に任せて」


花陽「ぴゃあ…」

凛「大丈夫だよ…かよちんを1人にしたりしない」

花陽「ぴゃあ…」


絵里「分かったでしょ?早く捨ててきなさい」

凛「嫌にゃ」

絵里「はぁ…凛っ!いい加減に…!」



凛「お家でかよちんが飼えないなら、お外で飼うにゃ!今日から凛はかよちんと2人で生きていくから!」


凛「それなら問題ないよね!」


絵里「なんですって…」

10: 2016/06/13(月) 23:10:39.85 ID:y2QBSZv6.net
凛「かよちんが飼えない家に住みたくないもん!こんな家、出ていくにゃ!ふんっ!」


かよちん「ピャア…ぴゃあ……!」フルフルフル


絵里「そう…なら勝手にするといいわ」
希「ちょっとエリチ…」


かよちん「ぴゃあぴゃぴゃ!」フルフルフル

凛「勝手にするもん!!…ふんっ!いくよ、かよちん」


かよちん「ぴ…ぴゃあ…!」ぶるぶる

凛「いいからいくよ!」
かよちん「ぴゃぁぁぁ…」フルフルフル


凛「……」
かよちん「ぴゃ…。ぴゃあ?ぴゃあ!」フルフルフル


凛「絵里ちゃん…」

絵里「…何?今更謝っても許さないわよ。さっさと出て行きなさい」


凛「梅干しも食べれないくせに…いーだっ!!」


絵里「ふーん…もう一度言ってみなさい?…凛っ!!」


凛「今までお世話になりました!かよちん行くよ!」
花陽「ぴゃあ!ぴゃぴゃぴゃあぁぁ!!」フルフルフル


バタンッ!!


絵里「はぁ…まったく」

希「もうエリチ…ちょっと言い過ぎなんやない…?」


絵里「どうせすぐに戻ってくるわよ」

希「そうやといいけど…」

11: 2016/06/13(月) 23:14:07.11 ID:y2QBSZv6.net




凛「あんなに何度もペットって…かよちんはペットじゃないもんね?まったく絵里ちゃんは困ったさんにゃ」

かよちん「ぴゃあ…」

凛「梅干しも食べれないくせに」


かよちん「…ぴゃあ」



凛「もう!落ち込んじゃ駄目だよ。元気だして!凛とかよちんにできないことはないにゃ!」

かよちん「ぴゃあ…」


ぐぅぅぅ…

凛「お腹減っちゃった」

かよちん「ぴゃあ…」グゥゥ…


凛「ごめんね…かよちんもお腹減ってるよね」

かよちん「ぴゃあ!」ふるふる!



凛「なんとかしないと…」

かよちん「……」

14: 2016/06/13(月) 23:17:27.29 ID:y2QBSZv6.net
凛「とにかくまずは寝床を確保にゃ!」

かよちん「ぴゃあ!」



凛「家出といえば公園の滑り台だよね!凛とかよちんはそこに住もう!」

かよちん「ぴゃー♪」






凛「そんなこんなで公園についたよ!」

かよちん「ぴゃあ!」



凛「屋根付きの滑り台があれば住むところは問題ないね。お水もあるしあとは…」

ぐぅぅぅぅぅ…


凛「やっぱりご飯…」

かよちん「ぴゃあ…」ぐぅぅ

凛「凛がなんとかしないと…なんとか…」

16: 2016/06/13(月) 23:20:02.64 ID:y2QBSZv6.net
かよちん「ぴゃあ…」ぎゅっ


凛「大丈夫だよ!明日になれば凛の描いた絵が世界的に認められて億万長者になれるから!」


かよちん「ぴゃあ……ぴゃっ!」にこっ

凛「お金があれば大抵の事ができるよ!世界はそうやって成り立ってるって変なドラマので言ってたにゃ!」

かよちん「ぴゃー」にこにこ


凛「うん!かよちんには笑顔が一番似合うにゃー」


かよちん「ぴゃあ!」


凛「はぁぁ…けどお腹減ったな…絵を描く道具もないしこの先一体どうやって暮らしていこう…」グゥゥ…

18: 2016/06/13(月) 23:23:07.80 ID:y2QBSZv6.net
かよちん「…ぴゃあぴゃあ!ぴゃあ!」

凛「へ?眼をつぶるの?」


かよちん「ぴゃー」
凛「じゃあ…」


かよちん「……ぴゃあ♪」


凛「クンクン…あれ?なんかラーメンの匂い…」


かよちん「ぴゃー」

凛「もう目あけていい?じゃあ……あれ?えっ!」パチッ!!



かよちん「ぴゃー」


凛「ラーメンにゃ!!」


凛「かよちん…そのラーメンどうしたの?」

かよちん「ぴゃあ!」


凛「落ちてたの!?ラーメンって落としたりする物なんだ…出前の人が落としたのかな?」


かよちん「ぴゃあー」

19: 2016/06/13(月) 23:26:18.98 ID:y2QBSZv6.net
凛「けど…出前の人の落し物なら凛が勝手に食べたりしたら駄目だよ…無銭飲食になっちゃう」

かよちん「ぴゃあ…」

凛「ごめんねかよちん…ラーメンは元の場所に戻しておいて」


かよちん「ぴゃあぴゃあ!」

凛「えっ?もう一度目をつぶればいいの?」

かよちん「ぴゃー」
凛「き…キスされちゃうのかな」ドキドキ


かよちん「ぴゃ!」
凛「いいの?じゃあ目を開けるよ!」


凛「えい!」パチッ


凛「これは…手紙?」
かよちん「ぴゃあ!」


凛「なになに…ラーメンの修行中の者です。たくさん作って食べきれないので、公園に置いておきます。もしよかったら食べてください」


凛「けど…外で拾ったものは食べちゃ駄目だし…」

かよちん「ぴゃあ!」
凛「へっ?手紙の端っこをよく読んでみて…?」


凛「除菌済みって書いてある!衛生面もばっちりだね!」



凛「そうと決まればいただきまーす!」

かよちん「ぴゃあ!」

21: 2016/06/13(月) 23:28:27.41 ID:y2QBSZv6.net




凛「お腹もいっぱいになったし!絵は明日描くとして…真っ暗だし今日はもう寝るにゃー」


かよちん「ぴゃっ」
凛「うん。こっちにおいで」


かよちん「ぴゃー!」
凛「あははっ!くすぐったいよー」


かよちん「…ぴゃ……ぴゃあ」

凛「大丈夫だよ。凛はかよちんの事を捨てたりなんてしない…約束は絶対にゃ!」


凛「ずっと一緒にいようね…」


かよちん「ぴゃあ」ちゅっ

凛「へっ!?」
かよちん「ぴゃぁ………すぅすぅ」


凛「おやすみ…かよちん」


凛「凛がかよちんを守らないと…。だから、ちゃんとしないと…けど…」ぶるぶるっ


凛「ちょっと寒いにゃ…」


凛「くしゅんっ!…」

かよちん「ぴー…すぴー……ぴー…すぴー…ぴー…」


凛「んんー…風邪ひいちゃったかも…。けど大丈夫…凛がなんとかしないと…なんとか……なんとかして………」


凛「すぅすぅすぅ……くしゅん!…すぅすぅ…」


かよちん「!!」パチッ


かよちん「!!」キョロキョロ

かよちん「…ぴゃあ!!」


パタパタパタパタパタ…。

22: 2016/06/13(月) 23:31:51.30 ID:y2QBSZv6.net




希「帰ってこないね」
絵里「きっとお腹が減ったら戻ってくるわよ…」

希「晩御飯の時間はとっくに過ぎたみたいやけど?」

絵里「好きにすればいいわ」
希「けど…外も涼しくなってきたし…」

絵里「放っておきなさい。すぐに戻ってくるわ」

希「エリチも気づいてるんやろ?凛ちゃんの意思は固いって」

絵里「……」

希「うちからもお願いや。飼ってあげよ…花陽ちゃんを…お世話ならうちも手伝うし」


絵里「希はそうやっていつも凛を甘やかして…」

希「お願いや…ね?」

絵里「まったく…本当に世話がやけるわね」
希「それはお互い様やない?」

絵里「どういうことよ…」
希「ふふっ。とにかく、早く凛ちゃんを見つけないと」

絵里「そうね。凛の行きそうな場所は…」

--ピンポーン

希「あっ」

絵里「はぁ…やっと帰ってきたのね」

希「エリチ…怒鳴ったりしちゃ駄目やからね」
絵里「…分かってるわよ。まったく…手がかかる子なんだから…」

ガチャ

絵里「凛…!遅いじゃな……あら?」

かよちん「ぴゃあ…」
絵里「花陽…?」

かよちん「ぴゃあ…」くいくい
絵里「えっ…?」

絵里「えっ…」

かよちん「ぴゃあ!」ぐいぐい
絵里「ちょっと…どこに連れて行く気なの?」

希「エリチ…!うちも行く!」

かよちん「ぴゃあ!」

23: 2016/06/13(月) 23:33:15.77 ID:y2QBSZv6.net




絵里「はぁはぁ…ここは…公園?」

かよちん「ぴゃあ!」


希「ここに凛ちゃんがいるんやね?」

かよちん「ぴゃあ!」


絵里「あっ…」

希「あっ…」


かよちん「ぴゃあ!」


凛「すぅ…すぅ…すぅ……むにゃむにゃー」


絵里「まったく…戻ってこないと思えば。」

希「もう…風邪ひくやん」


絵里「けれど…最近の公園の滑り台にはうたた寝してもいいように布団と毛布が完備しているのね」

希「気持ちよさそうにスヤスヤ眠ってるね」


かよちん「ぴゃあ!」

24: 2016/06/13(月) 23:35:27.52 ID:y2QBSZv6.net
凛「すぅすぅ…かよちん……むにゃむにゃ…」

絵里「……はぁ。分かったから…起きなさい、凛」


凛「…へっ?んー……むにゃむにゃ」
絵里「風邪引くでしょ?ほら…」


凛「んー…。あれ?な、なんでここに絵里ちゃんがいるの!?」


絵里「まったく…」
希「うちもいるよ」

凛「希ちゃん!!2人ともおはようにゃー…」

希「ほら、早く家に帰ろ?」


凛「ふんっ。凛は帰らないよ。かよちんとここで暮らすんだもん。明日には画家になって、億万長者だもん。お金にだって困らないもん。2人で生きていけるにゃ」


絵里「まったく…億万長者にならウチに帰ってもなれるでしょ?」

凛「やだ、凛は帰らない!!」
希「凛ちゃん。エリチはね、こう言いたいんだよ?」

凛「へっ…?」

希「みんなでお家に帰ろうって…」



凛「じゃあ…もしかして…」

絵里「いい?ちゃんと世話するのよ?」


凛「絵里ちゃん!!!」
絵里「まったく…」

25: 2016/06/13(月) 23:37:56.71 ID:y2QBSZv6.net
希「ほら、誰かが風邪をひく前にみんなで帰ろ」


凛「うん!じゃあかよちん、凛達と一緒に……」



凛「あれ…かよちんは?」

絵里「えっ…」


絵里「花陽…?花陽?どこにいったの…?花陽っ!」

希「さっきまでそばにいたはずやのに…花陽ちゃん!!」


凛「かよちん…いなくなっちゃったの?」

凛「嘘だ…かよちん?……かよちんっ!!」


凛「絵里ちゃんが飼ってもいいって言ってるよ!だから出ておいで!」


凛「隠れてないで出ておいでよ!!」


絵里「凛…」

凛「かよちん…いなくなっちゃったの…?一緒にいようって約束したのに…どうして?」


凛「ううっ…ぐすっ…ぐずぐず……ひーん」

希「おいで…」
凛「のぞみちゃっ…ぐずっ……うわぁぁぁぁぁん!!!」


希「とりあえず…帰ろう?」

絵里「そうよ。もしかしたら、先に帰ってるのかもしれないし」

凛「…」

絵里「…凛?」

凛「うん…」

26: 2016/06/13(月) 23:42:15.37 ID:y2QBSZv6.net





絵里「凛は?」


希「うん。やっと寝てくれたよ」

絵里「…全部私のせいね。私が花陽を飼う事をすんなり認めていればこんなことには…」

希「ううん。エリチのせいやないよ」

絵里「…凛に可哀想な事をしてしまったわ。花陽にも…」

希「自分を責めちゃだめや。」



絵里「……ねぇ」
希「うん?どうかしたん?」


絵里「ちょっと…コンビニでアイス買ってくるわね」

希「ふふっ、うん。気をつけてな」



希「これ持って行って…エリチの上着と毛布。夜はまだ冷えるし花陽ちゃんも寒いと思うから」

絵里「そう…助かるわ。いつもありがとう…希」
希「ええって。」

絵里「では…。行ってくるわ!」

27: 2016/06/13(月) 23:43:34.20 ID:y2QBSZv6.net




チュンチュン…


凛「んっ…」

チュンチュンチュン…


凛「んんー?あれ…眠っちゃってたんだ…」


かよちん「ぴゃー」

凛「うん…おはよう…」

凛「はぁ…かよちんは一体どこに………」



凛「…あれ?」

かよちん「ぴゃあ!」

凛「かよちん!!」


かよちん「ぴゃあ!!」

凛「どこいってたの!凛、すごく心配したんだからね!」

かよちん「ぴゃあ…」


凛「怒ってないよ。ほら、おいで」
かよちん「ぴゃあぁ!!」ぎゅっ


凛「かよちんは凛と2度と離れられないにゃー…それでもいい?」

かよちん「ぴゃあ!!」

28: 2016/06/13(月) 23:45:25.21 ID:y2QBSZv6.net
凛「よかった…凛も嬉しいぴゃー」


かよちん「ぴゃあ?」

凛「かよちんのマネにゃー」

かよちん「ぴゃあ♪」


凛「それとね!絵里ちゃんも希ちゃんも、かよちんの事飼っていいって!」

かよちん「…ぴゃあ?」
凛「うん!本当だよ!」


かよちん「ぴゃっぴゃっぴゃあ!」

凛「えへへ。くすぐったいよー」

かよちん「ぴゃー!!」

凛「うん…凛もすごく嬉しいよ。」


凛「これからはずーっと一緒にゃ。凛は世界一の幸せものだね!」


かよちん「ぴゃあ!!」

凛「かよちんもなの…?よかった…。かよちんも幸せで凛もすっごく嬉しい!」

かよちん「ぴゃー」


凛「じゃあ早速、絵里ちゃんと希ちゃんに挨拶に行くにゃー」

かよちん「ぴゃあ!」

29: 2016/06/13(月) 23:52:08.01 ID:y2QBSZv6.net




凛「絵里ちゃん!希ちゃん!あのね、かよちんが……あれ?絵里ちゃんがリビングのソファーで寝てる…どうしてだろ?いつもは寝室で寝てるのに」

絵里「すぅ……すぅ……すぅ……」

凛「うーん…」
かよちん「ぴゃあ?」

希「しーっ…さっき眠ったばっかりやから静かにしてあげてね」

凛「うん…」


凛「あれ?絵里ちゃん…顔も手も泥だらけ…擦り傷だってたくさん…」

かよちん「ぴゃあ♪」

凛「えっ?…あっ、かよちんも泥だらけ……。ってことは…まさか!」


希「なんでやろね」
かよちん「ぴゃー」


凛「あんなに反対してたのに…かよちんの事を寝ないで探してくれたんだ…」

かよちん「ぴゃあ!」


凛「それなのに凛…酷いこと言っちゃった…どうしよう」
希「エリチは許してくれるよ」
凛「…本当に?」

希「うん。そうじゃなかったら…あんなに幸せそうな顔して寝たりしないやん?」
花陽「ぴゃあ!」

絵里「すぅ…すぅ…すぅ…」

凛「絵里ちゃん…ありがとう。約束は守るよ…必ずかよちんのことを幸せにするにゃー」


希「そうやね。花陽ちゃんを幸せに……んっ?エリチの約束は花陽ちゃんのお世話をする事やったと思うけど…」


凛「ねっ、かよちん!」

かよちん「ぴゃあ!」


希「まっ、ええか」
かよちん「ぴゃー」

30: 2016/06/13(月) 23:53:15.76 ID:y2QBSZv6.net
凛「けど、かよちんはどこに行ってたの?」

かよちん「ぴゃあ…ぴゃあ……」もそもそ

凛「んん?」
かよちん「ぴゃあ!」ジャンッ!


凛「これは…絵の具セット?」
かよちん「ぴゃあ!ぴゃぴゃぴゃー」


凛「あっ…もしかして…凛が絵で大儲けするって言ってたから用意してくれたの?」

かよちん「ぴゃあ!!」
凛「かよちん!!」ギュッ!

凛「ね?かよちんってすごくいい子でしょ?」
希「うん、いい子やね」

かよちん「ぴゃあ!」ぐいぐい

希「ん?どうしたのかな?」

かよちん「ぴゃー」もそもそ


希「えっ?うちにもくれるの?なんやろー」
かよちん「ぴゃあ!」

希「ん…?これは…お手紙かな…?」

かよちん「ぴゃあ!」にこにこ


希「ありがとう。あとで読ませてもらうね」

かよちん「ぴゃあ!」

31: 2016/06/13(月) 23:54:46.73 ID:y2QBSZv6.net
凛「凛はこの絵の具で億万長者になるにゃ…しばらくお部屋にこもって絵を描くよ!かよちんもついてきて」

かよちん「ぴゃー」


凛「待っててね!凛が希ちゃんを億万長者にしてあげるから!」

希「うん、楽しみに待ってるね」


凛「うん!何描こうかなー」


絵里「すぅすぅすぅ…」
かよちん「…」じーっ

希「花陽ちゃん…?エリチになにかついてる?」

かよちん「(にこっ)」

希「…?」



凛「かよちん行くよー」

かよちん「ぴゃー」トテトテトテ…



希「ふふっ…。凛ちゃんも花陽ちゃんも幸せそうやね」


絵里「すぅ…すぅ…すぅ…」
希「エリチも…ありがとうね」



希「あれ…?エリチ…怪我が治ってる…?なんで…?」

絵里「んっ…」


希「…一体どうして」


希「あっ、そうや!花陽ちゃんからのお手紙…何が書いてあるんやろ」



希「えっ…これ……小切手?」

希「うそや…」


希「うち達…本当に億万長者になったみたい…まさか…これも花陽ちゃんが?」


希「花陽ちゃんの正体って一体…」

32: 2016/06/14(火) 00:00:01.14 ID:pp3MtAo1.net




凛「うん!まずはかよちんを描くにゃー」

かよちん「ぴゃあ!」

凛「描き終わったら画家として世界に認められて億万長者だからね!」

かよちん「ぴゃー」




かよちん「億万長者になら…もうなってるかもよ」



凛「にゃ?」

かよちん「(にこっ)」


凛「んんー…?きのせいかな!」

かよちん「ぴゃあ!」


凛「じゃあ描くよ!」

かよちん「ぴゃあ!」

凛「と、その前に…誰だろ?変なメールが届いてる」

ピッピッ

凛「んん?世界的に有名な画家になりませんか…?しかも日給1億円!?」

かよちん「ぴゃー」


凛「かよちん…なんか有名な画家になれちゃったみたい」

かよちん「ぴゃあー」パチパチパチ


おわり

39: 2016/06/14(火) 05:05:38.58 ID:ied2QOoA.net


ベタだけど良い話だった
が最後の展開のせいで続きが気になりすぎる

引用: 凛「あんなところに捨てかよちん!」かよちん「ピャア!」