1: 2012/02/04(土) 14:43:44.45 ID:hucAG9wq0
やすな「ソーニャちゃんには優しさが足りない!」

ソーニャ「あ?」

やすな「だっていつもすぐ殴るし、物壊すし、いつまでたっても頃し屋辞めないしさー」

ソーニャ「殴るのはお前がウザいからだし、物壊すのはほとんどお前がしょうもないことをするときだけだし、
     頃し屋のことは関係ないだろ」

やすな「関係あるよ!このまま頃し屋続けてたら友達いなくなっちゃうよ?それに将来、
    お見合いの席の自己紹介で『わたくし、ソーニャと申します。趣味として頃し屋を少々……』とか言っちゃ……」ボカッ!

ソーニャ「言うかッ!なんでお見合いなんだよ!そもそも趣味じゃない!仕事だ!仕事!」

やすな「痛った~!また、殴ったね!やっぱり優しさが足りないよ、優しさが!」
キルミーベイベー 14巻 (まんがタイムKRコミックス)
3: 2012/02/04(土) 14:45:35.38 ID:hucAG9wq0
ソーニャ「あー、はいはい。わかったわかった。いい加減帰るぞ」スタスタ

やすな「待ってよ、ソーニャちゃん!まだ、頭がぐわんぐわんする……」

つぎのひ

ソーニャ「やすなの奴、まだ来てないのか?」

先生「お前ら、席に着け―」ガラッ

ソーニャ(あのバカ、完璧に遅刻……)

先生「あー、折部なんだが、昨日の放課後に怪我をして入院したので今日は休むそうだ」

ソーニャ「!?」

5: 2012/02/04(土) 14:50:14.83 ID:hucAG9wq0
ソーニャ「結局、病院まで来てしまった……」

ソーニャ「まあ、やすなは丈夫だから何も問題ないだろうが、もしも、ありえないが私が殴ったことが
     原因なら気分悪いしな……会うだけ会ってはっきりさせよう」

ソーニャ「っと、そうこうしてるうちに病室に着いたな」

ソーニャ「入るぞー」コンコン ガラッ

やすな「…………」

ソーニャ「一応、来てやったぞ?調子はどうだ?」

やすな「あの……」

ソーニャ「ん?どうした?」

やすな「あなた、誰ですか?」

6: 2012/02/04(土) 14:55:27.30 ID:hucAG9wq0
ソーニャ「え?な、何言ってるんだ?また、いつもみたいにからかってるのか?」

やすな「あなた、私の友達なんですか?何も覚えてないんです」

ソーニャ「ハハ、記憶喪失ごっこするくらい元気なら何も問題ないな」

やすな「……ごめんなさい」

ソーニャ「……まさか本当に………」

やすな「……はい」

8: 2012/02/04(土) 14:59:49.58 ID:hucAG9wq0
看護師「折部さーん、検査の時間ですよー」ガラッ

看護師「? あなたは……?」

ソーニャ「わ、私はやすな……折部の友d……じゃなくて知り合いの者で……」

看護師「ああ、折部さんのお友達さんですね。折部さんは今見ての通りの状態で……」

ソーニャ「何があったか詳しく教えていただけますか?」

看護師「……申し訳ないけど、ちょっと詳しいことは私の方からは……
    こういうこと言うのもダメなんだけど実は折部さんのご家族の方以外には口止めされてて……」

ソーニャ「……はぁ、そうですか。失礼します」ガラッ

ソーニャ(一体何があったんだ?看護師からは聞き出せそうにないしこうなったら……)

11: 2012/02/04(土) 15:05:01.33 ID:hucAG9wq0
医者「ふゥ……やっと休憩できるぞ」

医者「コーヒーでも飲んで休むか……」

ソーニャ「動くな」ガチャ

医者「ひっ!?いつの間に俺の後ろに……」

ソーニャ「こっちを向いたら頃す。大声をあげたら頃す。手を動かしても頃す。
     簡潔に答えろ。折部やすなはどうしてああなった」

医者「記憶喪失の娘のことか?!悪いが患者の名誉のために言うわけにはいかない!私も医者のはしk」

ソーニャ「最近は医師不足らしいが医者って奴は氏にたがりが多いんだな。よくわかったよ」チャキ

医者「言います!言います!言います!」

14: 2012/02/04(土) 15:11:35.78 ID:hucAG9wq0
医者「と、言っても信じてもらえないかもしれないが。そこの俺の机の上に漫画があるそれをとってくれ」

ソーニャ「変な動きをするなよ?」サッ

医者「これだ。これは彼女が読んでいたらしい漫画なんだがこの漫画のカバー裏に変なダンスがあるだろう?」ペラッ

ソーニャ「確かに変なダンスだ。そもそもこれはダンスなのか?こんなの踊れるわけないだろう?」

医者「全くだよ。『みんなでおどろう』って書いてあるけど無理に決まってるよな」ハッハッハ

ソーニャ(こいつ銃突き付けられてるのに緊張感ないな)

ソーニャ「……で、これとやすなの記憶喪失に何の関係が?」

医者「ああ……その……彼女はこれを踊ろうとして頭をぶつけて、ああなったらしい」

15: 2012/02/04(土) 15:17:46.96 ID:hucAG9wq0
ソーニャ「…………」

医者「目撃したのは彼女の母親なんだ」

医者「正確にはこの⑧をやったときに頭を勢いよくぶつけて気を失ったらしい」

医者「で、起きたら記憶が失くなっていたと……信じないよな?でも、真実なんだ」

ソーニャ「いや、信じるよ。むしろこれ以上なく納得した」

医者「……君は彼女の友達か何かなのか?」

ソーニャ「さぁな。まあ、なんにせよ、こんな強引な真似して悪かった。じゃあな」フッ

医者「?!……消えた?!彼女は忍者か何かか?」

頃し屋です

17: 2012/02/04(土) 15:22:07.26 ID:hucAG9wq0
ソーニャ(……バカか、あいつは?!いや、バカなのは分かってたけど、大バカなのか?!)

ソーニャ(確かにあんなバカなことが原因なら口止めもされるわ……)

ソーニャ(潜んでる間に調べた資料だと脳や身体に以上もなし時間がたてば記憶も取り戻せる可能性もあるらしい)

ソーニャ(まあ、これでしばらくはやすなのバカに付き合わされずにゆっくりできるな)

19: 2012/02/04(土) 15:26:44.48 ID:hucAG9wq0
つぎのひ

ソーニャ「くそっ!また病院にきてしまった!
     そもそもなんで私にプリントを届けさせるんだよ!」

ソーニャ「何が『お前ら仲良いだろ?』だ!どこをどう見れば仲良く見えるんだよ!」

ソーニャ「……仕方ないな、ここまで来たし……届けてやるか」

20: 2012/02/04(土) 15:32:50.19 ID:hucAG9wq0
びょうしつ

ソーニャ「入るぞー」ガラッ

やすな「あなたは昨日の……もしかして、私の友達ですか?」

ソーニャ「私はソーニャだ。あと、友達じゃない」クワッ

やすな「え……そ、そうなんですか」シュン

ソーニャ(あ……言いすぎたかな)

やすな「とにかく、来てくれてありがとうございます!よろしくね、ソーニャちゃん!」ニコッ

ソーニャ「?!」ズキューン!

21: 2012/02/04(土) 15:36:59.89 ID:hucAG9wq0
ソーニャ(落ち着け!落ち着け、私!こいつは誰だ?!いや、やすなだ!)

ソーニャ(アホでバカなやすな……のハズ。でも、おかしいだろだって)

ソーニャ(やすながこんな可愛いはずがない!)

やすな「どうしたんですか?ソーニャちゃん?」

ソーニャ「え……いや、その……」

やすな「そう言えば昨日はすぐに帰っちゃったから聞けなかったんだけど、
    私たちってどういう関係なんですか?友達じゃないとすると……」

ソーニャ「そ、その……ただのクラスメイトかな?」

やすな「そうなんですか……ただのクラスメイトなのにお見舞いに来てくれるなんて
                とっても優しいんですね、ソーニャちゃんって!」ニコッ



23: 2012/02/04(土) 15:42:58.68 ID:hucAG9wq0
ソーニャ「う、うああああああああああああああああああ/////////」

やすな「?!」ビクッ

ソーニャ(マジで誰だ?誰なの、こいつ?天使なのか?女神なのか?)

ソーニャ(いや、女神はちょっとBBAっぽいイメージがある。ここは天使ということにしておこう
     ……じゃなくてさあああああ!つーか、こいつこんなに清楚な感じだったか?!)

ソーニャ(記憶といっしょに頭のネジが外れたのか?!いや、どっちかというとシマったのか?!)

やすな「そ、ソーニャちゃん?……そうですよね、友達でもないのにこんなに
             馴れ馴れしくされたら迷惑ですよね?ごめんなさい」グスッ

ソーニャ「い、いや違うんだ!違うんだよ!友達じゃないというか、その……私達は親友だったんだよ!」

やすな「え?いや、でもさっき『ただのクラスメイト』って……」

ソーニャ「え?言ったかなぁ?!ああ、それ焦って私が言い間違えたんだよ。
      本当は『ただもの凄く仲の良い親友でありクラスメイト』だって言いたかったの!」


26: 2012/02/04(土) 15:49:53.26 ID:hucAG9wq0
やすな「な、なーんだ!そうなんですか!」

ソーニャ「そうなんだよ!だから、とりあえず……敬語は止めないか?」

やすな「は、はい。わかったよ、ソーニャちゃん」

ソーニャ(ふゥ……何か凄いことを認めてしまった気がしたけどなんとかやすなの笑顔を守れた)

ソーニャ「ところで、身体の具合は大丈夫なのか?」

やすな「うん!まだ何も思い出せないけど気分は悪くないし、どこも痛いところはないよ
              一応、明日には退院しても良いってお医者さんも言ってた」

ソーニャ「それは良かった。また、明後日から学校だな!」

ソーニャ(オーラが清楚になっても頑丈さは変わらないんだな)

28: 2012/02/04(土) 15:56:48.26 ID:hucAG9wq0
あさって

ソーニャ「さて、今日はやすなが学校に来る日だが……大丈夫かな?」

やすな「あ、ソーニャちゃん」

ソーニャ「?!」(身構える音)

やすな「どうしたの?」

ソーニャ「い、いや。癖で……じゃなくてちょっとびっくりして」

やすな「?変なソーニャちゃん。教室ってこっちで良いのかな?」

ソーニャ「あ、うん」

ソーニャ(危ない。今のやすなに攻撃するところだった……気をつけないと)

30: 2012/02/04(土) 16:02:01.84 ID:hucAG9wq0
きょうしつ

ソーニャ(やすなが記憶喪失ってことが知れ渡ったわけだが……)

モブ「折部さん!本当に全部忘れちゃったの?!」

モブ「困ったことがあったら何でも聞いてね?」

モブ「折部さんなんか感じが変わったよねーwwww」

モブ「ねえねえ!記憶喪失ってどんな感じ?!」

モップ「知ってるよ?君ん家の犬の名前が『ちくわぶ』だってこと」

モブ「知ってますか?記憶喪失でもバイクの免許は取れるんですよ?」イケメンスマイル

やすな「あうう…………」グスッ

31: 2012/02/04(土) 16:09:40.79 ID:hucAG9wq0
ソーニャ「はいはいはいはい!やすなが困ってるだろ!解散!解散!」パンパン

モブ「なんだよー。独り占めすんなよー。転校生にいろいろ聞いてくる
   モブを追い払ってちゃっかり自分だけ友達になっちゃうタイプのキャラですかー?あー?」

モブ「お前に記憶喪失の何が分かる!良いぜ!お前が折部を独り占めしようっていうなら
                     そのふざけた幻想をぶちこわ……ぐはっ」バキィ!

ソーニャ「散れ」

モブ「ひいいいいいいいいいいいい」ダッ

ソーニャ「ふう……やれやれ」

やすな「ソーニャちゃん……ちょっとやり過ぎな気がするけどありがとう!
                ソーニャちゃんってやっぱり優しいね」ニパッ

ソーニャ「あ、ああ///」

34: 2012/02/04(土) 16:14:55.74 ID:hucAG9wq0
じゅぎょうご

やすな「うう……勉強に全然ついていけない……私ってバカだったのかなぁ」

ソーニャ「い、いや。記憶喪失だし勉強の知識の一部が欠けててもおかしくないんじゃないかなぁ?ハハ……」

ソーニャ(こんなに真面目になるなんて……まさか前のやすながバカな上に不真面目だったとは言えない)

ソーニャ「ほら、あとで教えてやるからな」

やすな「うん!ありがとう!」ニコッ

ソーニャ(うう/////なんで私こんなドキドキしてるんだろう。これならやすなに一生記憶喪失
                      でいて貰った方が……なにをバカなことを考えてるんだ)

35: 2012/02/04(土) 16:20:55.53 ID:hucAG9wq0
ソーニャ(確かに前のやすなはウザかった。今とは正反対だ)

ソーニャ(だからと言ってこのままというのも酷過ぎるんじゃないか?)

やすな「ソーニャちゃんってやっぱり優しいね!私もソーニャちゃんみたいな優しい人間になりたいな」ニコニコ

ソーニャ(……やっぱり、このままの方が良いな///)


ちょっとお風呂は入ってきます。見てくれてる人少ないけど戻ってきて残ってたら書きます。

45: 2012/02/04(土) 16:52:34.66 ID:hucAG9wq0
それからいっしゅうかん

ソーニャ(アレからやすなの記憶はぜんぜん戻らないか……ん?仕事か)

ソーニャ「悪い、やすな。ちょっと用事ができたから次の時間休む」

やすな「え?うん。よくわからないけど気をつけてね」

46: 2012/02/04(土) 16:59:54.40 ID:hucAG9wq0
ソーニャ「ふう……契約者か、やっかいだったな。時間かかってしまった」

やすな「おかえり。ソーニャちゃん。どこに行ってたの?もう放課後だよ?」

ソーニャ「ああ、ごめん。仕事に手間取ってさ」

やすな「お仕事?ソーニャちゃんバイトしてるの?どんな仕事?」

ソーニャ「何って頃し屋だよ。バイトではないけど」

やすな「え?……頃し屋って……?あはは!冗談上手いな~!ソーニャちゃんは」

ソーニャ「いや、冗談じゃなくて。普通に頃し屋だよ」

やすな「え……?」

49: 2012/02/04(土) 17:03:55.53 ID:hucAG9wq0
ソーニャ「どうした?なんかおかしかったか?」

やすな「やだ……頃し屋なんて……」

ソーニャ「や、やすな?」

やすな「ごめん。私帰るね」ダッ

ソーニャ「やすな!」

50: 2012/02/04(土) 17:09:21.23 ID:hucAG9wq0
やすな(そんな……ソーニャちゃんが頃し屋だったなんて……)

やすな(あんなに優しくしてくれたのに……裏では人を頃していたっていうの?)

やすな(そんなのやだよぉ……)

53: 2012/02/04(土) 17:12:50.19 ID:hucAG9wq0
つぎのひ

ソーニャ「やすな、おはよう!」

やすな「ひっ!ソ、ソーニャちゃん、その……おはよう」

ソーニャ「どうしたんだ昨日から変だぞ?」

やすな「変ってそれはソーニャちゃんが頃し屋なんて……」

ソーニャ「頃し屋?頃し屋の何が変なんだ?」

やすな「!……ソーニャちゃんのバカッ!優しい人だと思ってたのに!」ダッ

ソーニャ「お、おい!待てよ!やすな!」

ソーニャ(やすなに……嫌われた……)

54: 2012/02/04(土) 17:16:30.81 ID:hucAG9wq0
ソーニャ(アレからやすなが話かけてくれない……)

ソーニャ(どうしてこうなったんだ?これならまだ前のウザい時の方がマシだ)

ソーニャ(『優しい人だと思ってたのに』か……前にも優しさが足りないって言われたなぁ)






あぎり「どうやら、お困りのようですねー?」


56: 2012/02/04(土) 17:20:52.18 ID:hucAG9wq0
ソーニャ「なんだ?あぎりか。私は今機嫌が悪いんだ」

あぎり「はいー。知ってますよー」

ソーニャ「じゃあ、話しかけるな!」

あぎり「……ソーニャはなんでやすなちゃんが怒ってるのかわからないんですねー?」

ソーニャ「?!……わかるのか!?」

あぎり「はいー」

57: 2012/02/04(土) 17:26:14.73 ID:hucAG9wq0
ソーニャ「教えてくれ!なんでやすなは怒ってるんだ?!」

あぎり「そうですねー。私やあなたは組織の人間だから当たり前でもー。
          『普通』の人間にとっては『頃し屋は悪いこと』なんです」

ソーニャ「?」

あぎり「記憶を失う前にソーニャは頃し屋をやめるようにやすなちゃんに言われてたでしょー?」

ソーニャ「そういえば……頃し屋は悪いことだったのか……でも、なんで今になって拒絶されるんだ?」

あぎり「あなたも実感してるとおりー。前の活発だったやすなちゃんと違って今のやすなちゃんは
                         真面目でしょー?だからいろいろ考えちゃうんですよー」

59: 2012/02/04(土) 17:32:01.69 ID:hucAG9wq0
ソーニャ「つまり、バカだった頃は何も考えてないから今ほど拒絶されてなかったってことか?!」

あぎり「平たく言えばそうなりますー」

ソーニャ「じゃあ、もし記憶が戻れば……!!」

あぎり「戻るんですか?」

ソーニャ「え?」

あぎり「本当に記憶は戻るんですかー?」

62: 2012/02/04(土) 17:38:08.68 ID:hucAG9wq0
あぎり「だって、もう結構時間が経ってるのに全然思い出さないんですよー?」

あぎり「もしかしたら、これから先数年。いや、一生戻らないかもー」

ソーニャ「そ、そんな!もしそんなことになったら一生私はやすなと仲直りできない……」グスッ

あぎり「それにソーニャは今のやすなちゃんの方が好きなんでしょ?」

ソーニャ「それでも、仲直りできないのは嫌……だ……」ポロポロ

あぎり「でも、考えてみてください。本当に仲直りに記憶は必要ですかー?」

64: 2012/02/04(土) 17:43:23.41 ID:hucAG9wq0
ソーニャ「どういうこと……?」

あぎり「だって、ソーニャは今のやすなちゃんに何も自分を見せていないじゃないですかー」

あぎり「やすなちゃんが怒ってる原因は自分の中のソーニャちゃんと現実のソーニャちゃんのギャップでしょー?」

あぎり「じゃあ、ソーニャはありのままソーニャ自信を見せて受け入れてもらえば良いと思うの」

あぎり「それに、ソーニャだってあんなに嫌がってた以前のやすなちゃんを取り戻しても2人で居たいと思ってる」

あぎり「それはもうソーニャが今でも昔でもなくやすなちゃん自体を愛してるからですよー」

65: 2012/02/04(土) 17:49:22.81 ID:hucAG9wq0
ソーニャ「な、何言って///……そりゃ以前はともかく今のやすなは可愛いし守ってあげたいと思うけど///」

あぎり「ほら、以前なら絶対にそんなこと言わなかったのにー。
    きっと、今のやすなちゃんが受け身な感じになったから逆にソーニャが素直になってきてるんですね」

ソーニャ「だからそれは……わかったよ認める。認めるよ。私はやすなが好きだ。それも友達としての好きじゃなくて」

あぎり「らぶ、らぶ、らぶでらぶこんぼですねー」

68: 2012/02/04(土) 17:55:01.85 ID:hucAG9wq0
ソーニャ「はー!なんかすっきりした!そうだな!記憶があってもなくてもやすなはやすなだ!
                     そして私も私だ!私の気持ちを見せつけてやる!」

あぎり「愛の告白に行くんですねー?これノド飴ですー。頑張ってくださいー」

ソーニャ「あぎり……ありがとうな!」パクッ ダッ







あぎり「……私忍者っぽいことしてませんねー」

69: 2012/02/04(土) 17:58:38.21 ID:hucAG9wq0
ソーニャ(いた!)

ソーニャ「やすな!」

やすな「?!ソーニャちゃん……」

ソーニャ「はぁ…はぁ……やすながなんで怒ってるのかがわかったよ。
          やすなは親友の私が悪いことをやってるってことが嫌だったんだな?」

やすな「わかってくれたんだね?ソーニャちゃん!だったら……」

ソーニャ「いや、頃し屋は辞めない」

やすな「なんで?!頃し屋なんて危ないこと辞めて2人で楽しく過ごそうよ!
    ……私ね、気付いたの。私、ソーニャちゃんのこと好きだったんだ。恋人になりたかったんだ」

ソーニャ「やすな……私もやすなが好きだ!だからまっとうな道を歩いて欲しいって気持ちもわかる!」

70: 2012/02/04(土) 18:02:35.45 ID:hucAG9wq0
ソーニャ「でも、これが私なんだ。例えまっとうじゃなくても、やすながのことが好きな私なんだ。」

やすな「……ソーニャちゃん分かったよ。ソーニャちゃんの気持ちも自分の気持ちも
              何しててもソーニャちゃんはソーニャちゃんなんだね」

ソーニャ「ああ、そうだ。」

やすな「でも、私もソーニャちゃんに頃し屋を辞めさせるのを諦めないからね!それが私の使命だから!」

ソーニャ「ああ!今はそれで良い!それがやすなだ!」

72: 2012/02/04(土) 18:07:14.84 ID:hucAG9wq0
ソーニャ「こんな私でも……受けてくれるか?」

やすな「うん。だから、恋人として……これからはソーニャちゃんをそばで更生させるよ……」

ソーニャ「あ///」

チュッ

73: 2012/02/04(土) 18:08:30.80 ID:hucAG9wq0
ソーニャ「こんな私でも……受け入れてくれるか?」

やすな「うん。だから、恋人として……これからはソーニャちゃんをそばで更生させるよ……」

ソーニャ「あ///」

チュッ



だつじです

75: 2012/02/04(土) 18:13:11.35 ID:hucAG9wq0
ソーニャ「ん///……」チュー

やすな「……ん?」

やすな「うわああああああああああああ///なんで私ソーニャちゃんとキスしてるの?!」ドン

ソーニャ「ゲホッゲホッ……や、やすな?!」

やすな「あわわわわわわわ///一体何がどうなって//////」

ソーニャ「どうなってって……もしかして、やすな。お前どこから記憶がない?」

やすな「え?た、確か漫画に乗ってたダンスを踊ってた辺りからの記憶が……アレ?」

ソーニャ「は、はは。記憶が戻ったのか?」

77: 2012/02/04(土) 18:16:06.53 ID:hucAG9wq0
ソーニャ「でもなんでいきなり記憶が?……こんなときに電話か」トゥルルルルルルル

ソーニャ「もしもし」ガチャ

あぎり『忍法、秘伝薬のど飴ですー』

ソーニャ「お前かよ……記憶は必要ないんじゃないのか?」

あぎり「そんなのEGOですよー。やっぱり失ったものは戻すべきかとー」

ソーニャ「……覚悟してろよ?」

あぎり「フフ♪」

79: 2012/02/04(土) 18:23:07.49 ID:hucAG9wq0
次の日
やすな「ソ・-・ニャ・ちゃん♪おはよー!」プニ

ソーニャ「朝からしょうもないことをするな」グギ

やすな「痛たたたたたたたたた」

やすな「いやー、私が数カ月記憶を失ってたなんて信じられないよー。全然覚えてないんだもん」

ソーニャ「へー」

やすな「お母さんなんて『やすながバカに戻った』なんて言って泣いてるし、
    記憶失ってるときの私ってそんなに頭良かったのー?天才だったの?」

ソーニャ「ああ、今よりはマシだったなぁ」

80: 2012/02/04(土) 18:25:45.28 ID:hucAG9wq0
やすな「んもう!やっぱりソーニャちゃんは優しさが足りないよ!でも、そんなソーニャちゃんも大好きだけど!」

ソーニャ「ブッ!な、ななななナニ言って///」

やすな「?どうしてそんな赤くなってるの?もしかして私のこと好きなの~?」

ソーニャ「……」ボカッ

やすな「あー!またぶった~」

ソーニャ「好きだよ」ボソッ

やすな「え?なんか言った?」

83: 2012/02/04(土) 18:32:16.48 ID:hucAG9wq0
ソーニャ「な、なんでもない!」

やすな「変なの~。そうそう聞いて聞いて!私の好きな漫画に面白いダンスが載っててね~!」

ソーニャ「踊らないし踊らせない」

やすな「最後まで聞いてよー」






あぎり「結局は2人の関係は元に戻っちゃったけど、前よりちょっとだけ素直になれたソーニャでしたー」

あぎり「おしまい」

あぎり「あ、忍術セット買いますー?」

86: 2012/02/04(土) 18:36:47.58 ID:hucAG9wq0
これでおしまいです。
少ないけどこんな稚拙な文章を読んでくれた人はありがとう。
ssって難しい。てか、百合って難しい

87: 2012/02/04(土) 18:38:39.24 ID:6GUaCsRt0
良かった

88: 2012/02/04(土) 18:41:00.32 ID:KCQ1XLJMO
乙~

引用: やすな「あなた、誰ですか?」 ソーニャ「?!」