1: 2016/06/19(日) 23:12:38.61 ID:jBCKNheI.net
雪穂「どこに?」

穂乃果「大分県」

雪穂「結構ガッツリ旅行だった!?」

穂乃果「まあでもいいじゃん!大分県!温泉温泉!」

ほのママ「というわけで明日出るわよ」

雪穂「泊まり?」

ほのママ「そりゃあね。日帰りは無理ね…」

穂乃果「よっーし、じゃあ今日は気合入れて寝よう!」

ほのパパ「……」

ーーー

穂乃果「眠れなかった」

雪穂「知ってた」

ほのママ「まあ眠いなら空港までは車で寝てていいわよ。あなた、行きましょ」

ほのパパ「……」

2: 2016/06/19(日) 23:17:47.65 ID:jBCKNheI.net
ーーー
んでもって。そらのたび。が終わって。

穂乃果「着いた!」

雪穂「もうお昼をがっつり過ぎてるね…」

ほのパパ「……」

ほのママ「二人共、とりあえずレンタルカーで旅館まで行くわよ。その途中でパーキングエリアに止まるから、そこで何か食べましょう」

穂乃果「さんせーい」

ーーー

雪穂「……ねえお母さん、この方向だと熊本行ってない?」

ほのパパ「……」

雪穂「え、阿蘇山行くの?」

ほのママ「なぜか知らないけどお父さん、今さっき阿蘇山が熊本にあるって知ったらしいわ……」

穂乃果「えっ」

雪穂「えー、お父さん、それはダサいよ」

穂乃果「阿蘇山って佐賀県じゃないの」

雪穂「えっ」

ーー)

3: 2016/06/19(日) 23:20:42.38 ID:jBCKNheI.net
穂乃果「あ、見てみて、馬!」

ほのママ「乗馬体験があるのね」

穂乃果「へー…いいなぁ」

ほのママ「行く?」

穂乃果「行く!」

ーーー

穂乃果「おおっ、でかい!」

雪穂「すごい、こんなに……」

ほのママ「近くで見ると迫力あるわね」

ほのパパ「……」

穂乃果「よっーし、穂乃果早速乗っちゃう。お願いしまーす!」

ーーー

穂乃果「たかーい! みてよ雪穂!」

雪穂「見てる見てる」

6: 2016/06/19(日) 23:22:49.80 ID:jBCKNheI.net
穂乃果「かっこいい?!」

雪穂「いやそうでもないかな」

穂乃果「えー」

ほのママ「ほら穂乃果、こっち見てー」

穂乃果「あ、ピース!」カシャッ

ほのパパ「……」

ほのママ「え、あなたも乗る?」

ーーー

ほのパパ「……」バァァァァン

穂乃果「めっちゃ強そう」

雪穂「鎧とか着せてみたい」

9: 2016/06/19(日) 23:25:23.21 ID:jBCKNheI.net
ほのママ「ふふ」カシャッ

ーーー

穂乃果「そういえば阿蘇山ってどんな山なの?」

ほのパパ「……」クサイ

雪穂「まあそうだね。ガスがね」

穂乃果「ふうん」

ほのママ「っ、と、ここでいいんじゃない?」

ガチャッ、バタンッ

穂乃果「っ、わっー! すごーい、たかーい!」

雪穂「わあ……」

ほのパパ「……」

10: 2016/06/19(日) 23:27:45.68 ID:jBCKNheI.net
穂乃果「いい景色ー!」

ほのママ「穂乃果、雪穂、あの向こう側の道、見える?」

雪穂「ん、うん。みえるよ」

ほのママ「あれはさっき走ってきた道よ」

穂乃果「じゃあ向こう側からも、ここが見える……!」

穂乃果「お父さん!向こう側に行って手を振ってきて!」

雪穂「鬼か」

ほのパパ「……」

雪穂「お父さんも行こうとしないで!?」

12: 2016/06/19(日) 23:32:04.90 ID:jBCKNheI.net
ーーー
車を走らせて。


穂乃果「そろそろお腹が…」

ほのママ「大丈夫、ちょうどパーキングエリアよ」

雪穂「何かあるかな」

穂乃果「なんでもいいよ〜、お腹と背中がねじれて引きちぎれそう……」

雪穂「お腹が空いてるって事は良く伝わってきたよ……」

ーーー

ほのママ「あ、そうなんですか…」

雪穂「売り切れて」

穂乃果「……」

ほのパパ「……」チョイチョイ

穂乃果「ん……何お父さん……」

ーーー

雪穂「ソフトクリームね……」

ほのママ「あら、これ……」

穂乃果「ソフトクリームでお腹は膨らまないよ……」パクッ


穂乃果「おいしー!!」

ほのパパ「…」ドヤァ

13: 2016/06/19(日) 23:35:55.01 ID:jBCKNheI.net
ほのママ「そっか、ガンジーソフトクリームね」

穂乃果「うっわ〜、なにこれ、すっごい美味しい…」

雪穂「ほんとだ…」

穂乃果「なんていうの?濃いんだよね」

穂乃果「そう、いわゆる濃厚っていうの!」

雪穂「バニラ味だけなのも、納得できるねこれ…」

ほのパパ「……」ペロペロ

穂乃果「もう1個!」

ーーー

ほのママ「……ふう」

雪穂「ついたね、旅行」

穂乃果「…筋湯?」

ほのママ「温泉は、別府だけじゃないのよ」

16: 2016/06/19(日) 23:41:01.60 ID:jBCKNheI.net
ーーー

穂乃果「見てみて雪穂。この旅行、しいたけ推してるよ」

雪穂「お土産コーナーのしいたけ率すごいね」

穂乃果「辛椎茸って美味しそうだねコレ」

雪穂「ご飯は進みそう」

ほのママ「穂乃果ー、雪穂ー。行くわよー」

ほのゆき「はーい」

ーーー

ほのママ「部屋はここね」

穂乃果「雪穂、こっちじゃこの時間にたまごっちやってる!」

雪穂「他県にくると、番組何があるかわかんないよね」

ほのパパ「……」

ほのママ「ベッドは二つなのね」

ほのパパ「……」

穂乃果「あ、お菓子美味しい」

雪穂「もうすぐご飯じゃないの?大丈夫?」

穂乃果「大丈夫大丈夫」

17: 2016/06/19(日) 23:45:22.57 ID:jBCKNheI.net
ほのママ「その前にお風呂よ、二人共」

ーーー

穂乃果「なんか予約で家族限定混浴ってあるってさ」

雪穂「へえ…でも、うちはしてないでしょ。普通に女湯でいいんじゃ」

ほのパパ「……」

ほのママ「あ、予約してた高坂です」


穂乃果「!?」

雪穂「!?」

ほのパパ「!?」

ほのママ「ふふ」

20: 2016/06/19(日) 23:49:35.70 ID:jBCKNheI.net
ほのママ「あら、どうしたの?」

雪穂「流石にそれは先に言って欲しかったかな!?」

穂乃果「んーーー…………」

ほのパパ「……」

穂乃果「まあいいんじゃない?」

ほのパパ「!?」

雪穂「え、まじで???」

穂乃果「いや、ほら。予約してたのにキャンセルするのっての、どうかなって」

雪穂「なんでそんな真面目な考えが今出てきてしまったのか……」

23: 2016/06/19(日) 23:54:26.77 ID:jBCKNheI.net
ーーー
カポーンッ……

穂乃果「よし、じゃあ背中ながそう!」

ほのママ「え?」

穂乃果「雪穂が私の、私がお母さんの、お母さんがお父さんの背中を洗う!」

穂乃果「いや〜、そういうの、ちょっとやってみたかったよね!」

雪穂「ばからし……」

穂乃果「雪穂〜、そろそろこっちおいでよ」

24: 2016/06/19(日) 23:59:14.06 ID:jBCKNheI.net
雪穂「や」

穂乃果「でも雪穂がいないと出来ないよ」

雪穂「わ、私抜きでもやればいいじゃん!」

穂乃果「でも雪穂がいないと寂しいよ」

雪穂「……」

雪穂「……ああ、もう。わかったよ…」

ーーー

ほのパパ「……」

ほのママ「こんな事するのも、久しぶりね…」

穂乃果「私は初めて!」

雪穂「……」

穂乃果「はい、ターン!」

雪穂「……で、お姉ちゃん。楽しいの?」



穂乃果「ごめん、あんまり」

雪穂「むがっー!」

26: 2016/06/20(月) 00:01:56.15 ID:W3ldDCYj.net
ーーー

穂乃果「はぁ〜、でもやっぱり気持ちいいね〜…」

雪穂「まあね…」

ほのママ「日頃の疲れがとれるわ…」

ほのパパ「…」

ほのママ「あら、あなた」

ほのパパ「……」ウトウト

27: 2016/06/20(月) 00:05:10.99 ID:W3ldDCYj.net
穂乃果「……お父さん?」

ほのパパ「…」

雪穂「眠いの?」

ほのママ「まあ長い事運転してたからね…」

ほのパパ「…」ウトウト

ジャポンッ!

ほのゆきママ「ちょちょちょちょちょ!!!」

ほのママ「担いで!」

ほのゆき「はい!」

穂乃果「って重!お父さん重!」

雪穂「なんでこんな無駄に筋肉あるの!?」

雪穂「邪魔すぎる!」

29: 2016/06/20(月) 00:11:51.54 ID:W3ldDCYj.net
ワー、ギャー……

ーー

ほのパパ「……」ホントウニモウシワケナイ

穂乃果「お父さんって変なところで抜けてるよね」

雪穂「本当だよ…」

ほのママ「まあまあ。とりあえず、夕食よ。行きましょう」

ーーー

穂乃果「わほぅー」

雪穂「この石みたいな鉄皿に自分の分のお肉とか野菜とか乗せるの?」

穂乃果「みたいだね。お刺し身とかもある」

ほのママ「さっそくいただきましょ!」

ほのパパ「……」

イタダキマース

ーーー

ジュワァアアアッ!!

穂乃果「うわあああ、お腹空いてる時にこの音は反則だね……!」

31: 2016/06/20(月) 00:18:08.91 ID:W3ldDCYj.net
雪穂「……」ウズウズ

穂乃果「うまいっ!」

雪穂「えっ、はや!」

穂乃果「これおいし〜…あ、ピーマンあげる」

雪穂「いらないよ!」

ほのママ「はい、あなた」トポトポッ

ほのパパ「……」トトトッ

ほのパパ「……」ウン

穂乃果「なんかもう全部美味しいね」

雪穂「うん、美味しい…!」

ほのパパ「……」

穂乃果「え? 驚くのはまだはやいって…」

ーーー

ほのパパ「…」


穂乃果「わっ、なにこれ、でっかい鳥……というか丸々!?」

雪穂「焼いてるんじゃなくて、蒸したもの?」

34: 2016/06/20(月) 00:21:54.91 ID:W3ldDCYj.net
ほのパパ「……」タベテミ

穂乃果「うん」パクッ

穂乃果「……うん。まあ美味しい、美味しいね。でも驚くほとでもないかなって……」


雪穂「あはははははっ!」


穂乃果「!? 雪穂?」

雪穂「はっ……!」

穂乃果「なんで笑ったの?」

雪穂「い、いや、その、なんていうか……これ食べたらつい…」

穂乃果「そんなに美味しかった?」

ほのママ「穂乃果、皮を食べてみて?」

穂乃果「皮?」

36: 2016/06/20(月) 00:25:37.74 ID:W3ldDCYj.net
穂乃果「もぐ……」パクッ

穂乃果「!」

穂乃果「たしかにこれ美味しははははははははは!」

雪穂「( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \」

ほのママ「本当これ、皮がメインよね…」

穂乃果「本当に美味しいもの食べると笑うしか出来ないんだね…」

ほのパパ「……」

雪穂「噛めば、味が広がって2口目で爆発する感じ…」

穂乃果「だいたいあってる!」

38: 2016/06/20(月) 00:28:22.93 ID:W3ldDCYj.net
ーーー

穂乃果「はっー、ベッドふかふか」

雪穂「でも一つで2人は少し小さいね…」

穂乃果「二つをくっつけたらいい感じに4人で寝られるんじゃない?」

ほのママ「それもそうね」

ほのパパ「!?」

40: 2016/06/20(月) 00:34:35.32 ID:W3ldDCYj.net
ーーー

雪穂「今度は反抗する暇なかったねお父さん…」

穂乃果「まあいいじゃない?」

ほのママ「ま、たまには、ね?」

ほのパパ「……」


穂乃果「お休みー」

雪穂「お休み…」

ーーー

ほのパパ「……」zzz

バコッ

ほのパパ「?」

穂乃果「くかー……」

ほのパパ「……」

ベコッ

ほのパパ「!」

雪穂「……」スヤスヤ

ほのパパ「…………」

ーーー

41: 2016/06/20(月) 00:43:16.39 ID:W3ldDCYj.net
ほのママ「……ん、ふぁ」

ほのママ「……ん?」

ほのパパ「……」ウーンウーン


穂乃果「すぴー……」

雪穂「……」スヤスヤ


ほのママ「いやなんでふたりしてお父さんにのしかかってるのよ。寝相悪すぎるわよ」

ーーー

穂乃果「チェックアウト!」

穂乃果「さあ行こう!」

ほのママ「どこに行くかわかってるの?」

穂乃果「ううん知らない」

ーーー

穂乃果「カードリードミニオン」

雪穂「動物園?」

ほのママ「ええ。ペンギンショーとかもあるのよ?」

ほのパパ「…」

ーーー

穂乃果「わぁ〜、見て見て、あの熊、手振ってるー!」

雪穂「……!」カシャッカシャッ

ほのママ「餌挙げられるってよ?」

穂乃果「やる!」

雪穂「あっ!見て!」

穂乃果「両手あわせて…おねだりしてるみたいで……」

ほのゆき「可愛い!!」

42: 2016/06/20(月) 00:49:49.37 ID:W3ldDCYj.net
ほのパパ「……」カシャッ

ほのママ「……ふふ」

ーーー

穂乃果「……わっ、もうこんな時間なんだね…」

ほのママ「そろそろ移動しないと、飛行機に間に合わないわね…」

ほのパパ「……」

雪穂「なんかあっという間だったなぁ…」

ほのママ「ふふ。家に帰るまでが旅行よ?」

ほのパパ「…」

ーーー
ーーー

43: 2016/06/20(月) 00:53:28.97 ID:W3ldDCYj.net
ー東京ー

ブロロロロロ……

ほのパパ「……」チラッ


穂乃果「……」zzz

雪穂「……」zzz

ほのママ「…」zzz


ほのパパ「……」

ほのパパ「…」フッ


愛娘と、妻の寝顔を見て。
さあて、明日からまた、頑張るぞ。
と、思うほのパパでした。


おわり

44: 2016/06/20(月) 00:55:10.98 ID:W3ldDCYj.net
久しぶりにSS書いた。
高坂家尊い。ありがとうございました。

46: 2016/06/20(月) 01:10:24.99 ID:O8tHEfp+.net


ほのパパはいいお父さん

引用: 穂乃果「お父さんが旅行に連れて行ってくれる!」ほのパパ「……」イコウ