1: 2012/01/22(日) 22:12:14.11 ID:2jhb+E6oO

・結衣と京子は同棲中です

・一応、続編(京子「ふたりのきもちのほんとのひみつ」)です

・タイトルは全然関係ないです、鬱とかそんなんじゃないです

・キャラぶれまくりのフィクション

2: 2012/01/22(日) 22:12:59.35 ID:2jhb+E6oO

ピンポーン



結衣「……」ピッ

大仏君『やっほおー』

結衣「……」

大仏君『大仏でーす』
ゆるゆり: 1 (百合姫コミックス)


3: 2012/01/22(日) 22:14:07.95 ID:2jhb+E6oO

結衣「……大仏に知り合いはおりませんので、お帰りください」

大仏君『いえ、決して怪しい者では……』

結衣「お帰りください」ピッ

プツッ



ピンポーン

ピンポーン

ピポピポピポピポピポピンポーン



結衣「……」ピッ

京子『……』ゲザァ

結衣「お帰りください」

京子『すいませんでしたぁ!!』ゲザァ

京子『入れてください!!』ゲザァ


4: 2012/01/22(日) 22:15:07.47 ID:2jhb+E6oO

ピッ

ガチャリ



京子「いやぁ~まったく、家の前で土下座させるなんて、結衣ちゃんはドSですなぁ~!」

結衣「……大仏さんは帰ったの?」

京子「ああ、あの大仏なら帰らせたよ……気のいい奴なんだけどなー」

結衣「そう……」

京子「そうそう」

結衣「……」フゥー



京子「……いやいやいやいやスルーすんなよ!これだよ、これ!」ガサゴソ

結衣「そんな被りもの、どっから持ってきたんだよ」

京子「いや、普通にうちにあったから……」

結衣「へぇー……」


5: 2012/01/22(日) 22:16:13.40 ID:2jhb+E6oO

京子「……うぅ」ムズムズ

結衣「……」

京子「いや……ほかにつっこむべき場所がさぁ……」



結衣「……前髪切った?」

京子「いやそこじゃねーよっ!……そこ気づいてくれて嬉しいけどさぁ!」バンッ

京子「なんで京子ちゃんは大仏を被ってたの?とかさぁ!そこを華麗にスルーすんなよっ!」バンバンッ

結衣「いや、だって特に大仏に興味ないしさ……」

京子「お前が大仏に興味があるなしは関係ないんだよっ!興味無くてもさぁ!私には興味持てよっ!」

結衣「正直、京子にも……」

京子「えっ……」ショボーン

結衣「……嘘だよ」フフッ



京子「な……なんだよぉ……リアルに凹みかけたわぁ……」ホッ


7: 2012/01/22(日) 22:17:33.09 ID:2jhb+E6oO

結衣「まぁ、大仏を被ってきた理由なんて大体わかるしな」

京子「えっ」

結衣「京子のことだから『チャイム押すときに面白いこと出来たらなぁ』とか、よくわからないことを考えた結果だろ……」

京子「ぎ、ぎくりっ」

結衣「ぎくりって言っちゃったよ……」



京子「ま、まぁ!そんなことはどうでもいいんだよっ!」アセアセ

京子「あ……あと、ちなみにこの大仏は家を出るときからずっと被ってたから」

結衣「うわっ、ご近所さんに見られてないだろうな……?」

京子「しっかり挨拶しておいたから!」グッ



結衣「もう実家帰れ……そしてもう二度と帰ってくんな……」ハァ…

10: 2012/01/22(日) 22:19:34.01 ID:2jhb+E6oO

…………………


結衣「しっかし……もうちょいマシなヤツはなかったのか」

京子「被りものは結構持ってるんだけどねー……わかりやすいのはあんまりなくて、これに」

結衣「わかりやすさ基準でこれかよ……いや確かにわかりやすいけどさ」

京子「だろ~?前におっOい……いや、ひまっちゃんに偶然会った時に、ねずみぃのカチューシャしてボケたけど、なかなか気づいてもらえなかったし」

結衣「それはただ、バカな先輩のくだらないボケに、まともにつっこむべきか迷っただけじゃないか?」

京子「最終的に自分で取っちゃったし……」



結衣「お前も色々スルーすんのな」


12: 2012/01/22(日) 22:20:32.52 ID:2jhb+E6oO

結衣「……それより夕飯の買い出し、ちゃんと行ってきたんだろうな」

京子「もっちろん!え~と……はい、これっ!」ガサゴソ



【馬の被り物】



結衣「……」

京子「……?」アセアセ

結衣「……」ガタッ

スタスタスタ……

ピッポッパ、プルルルル……

結衣「……あ、もしもし、結衣です、ご無沙汰してます」

京子「おいちょっと待てっ!うちの親に電話すんなっ!」


13: 2012/01/22(日) 22:21:40.24 ID:2jhb+E6oO

京子「嘘に決まってんだろー!ちゃんとこっちに買ってきた物があるって!」

結衣「……次やったらリアルにおばさんに告げ口してやるからな」

京子「すいませんでした……」



結衣「はぁ……まぁ、お前と一緒に住むって決めた時に、毎日騒がしくなるんだろうな……ってわかってたよ?」

結衣「わかってたけどさ……疲れるわけよ……わかる?」

京子「重々承知しております……」

結衣「そりゃ、私も頑張るよ?好きで一緒になったんだからさぁ……けどさ、限度っつうやつがあるじゃん?」

京子「おっしゃるとおりでございます……」

16: 2012/01/22(日) 22:22:43.33 ID:2jhb+E6oO

…………………


結衣「――それでね……って、もうこんな時間か……」

京子「ま……まさかあれから2時間もお説教を聞かされるとは……」ガクリ

結衣「ま、私もそれくらい疲れるってことだよ……身に染みたろ?」

京子「うん……よぉくわかったよ……」



結衣「わかってもらえたところで……夕飯作るか」

京子「お手伝いさせていただきます……」

結衣「当然」


17: 2012/01/22(日) 22:24:51.21 ID:2jhb+E6oO


京子「ふぅー……食った食った」

結衣「やっぱ冬は鍋に限るな」

京子「ですよねー」



結衣「残ったやつは明日の朝に雑炊にして……片付けも楽なのがいいよな、鍋」

京子「そうそう、あと野菜いっぱい食べれるし、カ口リーもあまり気にならないし……なんたって作るのが楽」

結衣「材料切って煮るだけ……」


18: 2012/01/22(日) 22:25:29.05 ID:2jhb+E6oO

京子「ほんと、鍋料理を考えた人にはノーベル家庭科賞をあげるべき」

結衣「なんだその小学校で表彰されそうな賞は」

京子「まさにナーベル賞……なんちって」

結衣「……」スチャッ

京子「懐から電話の子機だと!?」

結衣「リダイヤルで……」

京子「だからやめろって~!」アセアセ


20: 2012/01/22(日) 22:26:38.33 ID:2jhb+E6oO

結衣「あ、そういえばお風呂の準備してなかった」

京子「……!」ピーン



京子「ちょっと待たれーい!」

結衣「ん……どした?」

京子「今からさ、銭湯行かね?」

結衣「ええー……たかだかお風呂入るのに、お金払うのもなぁ……」

京子「お金払ってでも入りたくなる、銭湯にはそんな魅力がいっぱいあるんだよ!」

結衣「そんな力説されてもなぁ……外寒いし」

京子「わかった!じゃあ私がおごるから!」

結衣「……それなら行こうかな」シブシブ

京子「よーし、じゃあ準備済ませてさっさと行こう!」イソイソ


21: 2012/01/22(日) 22:27:27.63 ID:2jhb+E6oO

…………………


結衣「寒い……寒い……」ガクブル

京子「おいおい、子供は風の子元気の子って言うだろ?大袈裟だなぁ」アッハッハ

結衣「完全防備状態で何言ってんだ……それ何枚着だよ」

京子「えっと、6枚くらい」

結衣「銭湯行くのにそんな着込んでいくなよ……」


23: 2012/01/22(日) 22:28:19.15 ID:2jhb+E6oO

京子「だって寒いんだもん♪」

結衣「おい風の子」

京子「私はもう大人だから……」シミジミ

結衣「大人の毛も生えてない奴がナマ言ってんじゃない」

京子「うっせー!そんな卑猥なツッコミすんな!……気にしてんだから!///」

結衣「まぁ、綺麗なのは良いことだな……」シミジミ



京子「変態だー!変態が出たぞー!」


25: 2012/01/22(日) 22:29:21.48 ID:2jhb+E6oO

結衣「しかし寒い……」ガクブル

京子「そんな薄着だからだろ……そんなんじゃ銭湯着く前に凍氏しちゃう」

結衣「正直1月の寒さナメてた……」

京子「しょうがないなぁ……ほれ」ギュ

結衣「おまっ、ばか!こんなとこで抱き着くなって!///」カァー

京子「いや、こうやれば私の厚着もちょっとは役に立つでしょ?」ギュー

結衣「だーかーらっ!歩きにくいから!これなら別に寒くてもいいから!///」ジタバタ

京子「またまた照れちゃってー……さっきのセクハラの仕返しも込みで」ギュッ

結衣「ちくしょー!お前には恥じらいや外聞ってモンがないのか!?///」

京子「おうおう、見せ付けてやろうぜっ!私達の仲の良さをさ!」

結衣「」プシュー


26: 2012/01/22(日) 22:31:09.52 ID:2jhb+E6oO

…………………


京子「着いたーっ!」

結衣「ほんと……家からここまで……長かった……///」



京子「へぇ……ここって先に券を買って、それを鍵と換えるのか」

結衣「まぁ大体どこもこんなんじゃないか?」

京子「いやぁ~、銭湯なんて初めてくるからさ、新鮮なんだよね」


28: 2012/01/22(日) 22:32:03.97 ID:2jhb+E6oO

結衣「しかし、お前がおごりだなんて珍しいよな」

京子「いやん失礼しちゃう!生活費は二人で折半でしょう?」

結衣「あれは別におごりとは言わないし……あと一応お前の金じゃなくて親の金だしな」

京子「まーねー」

結衣「ダジャレか」



京子「えっ」

結衣「えっ」


29: 2012/01/22(日) 22:32:47.62 ID:2jhb+E6oO

京子「んしょ……っと」ヌギヌギ

結衣「何枚も着てるから、脱ぐのも大変そうだな……」

京子「今更後悔だよ……ちなみに帰りはトマトで帰るよ!」

結衣「マジはずいからやめろ」



結衣「しかし……脱衣所見る限り、私たち以外にお客さんはいなさそうだね」

京子「貸し切りか!」キラキラ

結衣「いや貸し切りじゃねえよ」


30: 2012/01/22(日) 22:33:50.82 ID:2jhb+E6oO


ガラガラ……


京子「うっはぁー!ひっろーい!」

結衣「ほんとにお客さんいないな……」

京子「いっえーい!!」ザッパーン

結衣「おいこらっ!他に人がいないからって、ちゃんとマナーくらい守れ!飛び込むな!」

京子「……へいへーい」

結衣「まったく……よくある漫画の主人公みたいなことしやがって」



京子「まぁ漫画の主人公なんですけどねー私」


33: 2012/01/22(日) 22:35:08.96 ID:2jhb+E6oO

京子「そーうだっ、洗いっこしよーぜ!」

結衣「えっ、べ、別にそんなことしなくていいだろ……///」

京子「えー、だってうちのお風呂じゃあ狭いから、洗いっこできないじゃん……」

結衣「だからって銭湯に来てそんな……///」

京子「他にお客さんいないしさぁ……だめ……?」ウルウル

結衣「うっ……し、しかたないなぁ……どうせ言っても聞かないんだろ///」

京子「よっしゃあ!じゃあ私が結衣を洗ってあげるね!さぁ!ばっちこーい!」



結衣「……じゃあ、まずその手に握ってる亀の甲たわしをどこかに置こうか」


35: 2012/01/22(日) 22:36:13.16 ID:2jhb+E6oO

京子「フンフーン……♪」シャカシャカ

結衣「……///」

京子「お客さん、どこか痒いところはございませんかぁ?」

結衣「いえ、別に……」

京子「え、胸?仕方ないなぁ、特別ですよ?」ムンズ



結衣「ひゃあ!?……こ、この野郎っ!///」ゴチンッ

京子「痛っ!泡まみれの頭で顔面ヘッドバット……目にシャンプー入ったし……あいたた」ゴシゴシ

結衣「当然の報いだバカやろう!///」


37: 2012/01/22(日) 22:37:17.05 ID:2jhb+E6oO


シャワシャワー


京子「ふっふっふ……ついにこの時が来た……」

結衣「もう一々いいから、早く身体洗え」

京子「あ、はい……」


ヌルヌル


結衣「えっ!?な、なんで手で擦ってんだよ!?///」

京子「だって、結衣の肌綺麗だから傷つけたくなくて……これでも十分綺麗になるんだって、こないだ西垣ちゃんが言ってた」コシュコシュ

結衣「あの先生の言うことを鵜呑みにすんなっ!……あっ///」


39: 2012/01/22(日) 22:38:23.98 ID:2jhb+E6oO

京子「はいはーい……おムネを綺麗にしましょうね~……あれれ?結衣ちゃん、おムネの先っちょがもう尖んがってますね~?///」ニヤニヤ

結衣「おいバカ!そこは触ん……んはぁっ///や、やめ……///」ハァハァ

京子「尖んがって固くなったところもちゃ~んと綺麗にしましょうね~///」コリコリッ

結衣「ああっ///だめっ、やめて……京子……///」



京子「さて……じゃあ、お股も綺麗にしましょうね~……ほら結衣、立って……///」ハァハァ

結衣「もう……京子……これ以上はぁ……あっ///」


40: 2012/01/22(日) 22:38:59.05 ID:2jhb+E6oO


ガラガラ……




京子「!?」

結衣「!?」




老婆「……」スタスタ


41: 2012/01/22(日) 22:39:48.29 ID:2jhb+E6oO

…………………


京子「し、心臓が止まるかと思った……」ゴシゴシ

結衣「もう……恥ずかしくて氏にそう……お嫁にいけない……///」カァー

京子「何の冗談だい?マイワイフ」

結衣「……」ムスッ

京子「すんません……調子乗りました……」

結衣「帰ってから……覚えてろよ……!」ゴゴゴ…

京子「ひぃっ、結衣さん顔怖いから!顔!」ガクブル


42: 2012/01/22(日) 22:40:43.07 ID:2jhb+E6oO


カポーン


結衣「……ふぅー、あー、あったまるー」

京子「くそぅ、おばあちゃんがいるから泳げない……」

結衣「いてもいなくても、泳ぐな」

京子「けど、たまにはおっきい風呂もいいもんだなぁ……」

結衣「特に寒い冬には格別」



京子「鍋に銭湯……冬を満喫しすぎじゃね?私たち」

結衣「ふふっ、なんだよそれ……まぁ確かに今日は冬っぽいことをいっぱいしてる気がするけど」

京子「あとは……そうだ、こたつにラムレーズンなんてあれば完璧……」

結衣「普通、こたつにみかんだけどな」


44: 2012/01/22(日) 22:41:51.84 ID:2jhb+E6oO

結衣「そういえば……どうして急に銭湯に行こうとか言い出したんだ?」

京子「……」ブクブク



京子「……今日、大仏取りに家に戻ったらさ、お母さんが『これで結衣ちゃんを少しは労ってあげなさい』って、お小遣いくれたんだよ」

結衣「へぇー、それでおごりなのか……で、いくらもらったんだ?」

京子「えっ……それは……その……」ドギマギ


45: 2012/01/22(日) 22:42:56.26 ID:2jhb+E6oO

結衣「いくらもらったんだ?」ジトー

京子「に……二千円……くらいかな?」アセアセ



結衣「……帰って、お礼がてらおばさんに聞いてみるか」

京子「すいません嘘つきました二万円ですすいません」

結衣「……なんで嘘ついたんだ?」

京子「……ミラクるんのDX変身孫の手が欲しくて……つい……」ウルウル

結衣「はぁー……生活費もまだ余裕あるし、素直に言えばそのくらいは買ってやろうと思ったのに……」

京子「え!買ってくれるのっ?」

結衣「嘘ついたし、さっきセクハラ……つうか痴漢行為を働いたからダメ」

京子「そんな殺生な!」


46: 2012/01/22(日) 22:44:15.93 ID:2jhb+E6oO

…………………


結衣「そろそろ上がろうかな……」ザバーン

京子「私は……私はここで平泳ぎできるまで上がらないぞ……」

結衣「……ああいうお婆さんは、たいていかなりの長風呂だぞ?」

京子「ちくしょう……ギャグマンガの主人公は銭湯に来たら必ず泳がなきゃいけないのに……くやしい……!」ザパッ



結衣「一応言っておくが、ゆるゆり主人公はあかりだからな?」


47: 2012/01/22(日) 22:45:19.58 ID:2jhb+E6oO


ガラガラ


結衣「銭湯って、脱衣所が寒くないからいいよなぁ」フキフキ

京子「うちは脱衣所寒いもんね……」フキフキ

結衣「……!」ピーン



結衣「そうだ京子……私が身体を拭いてやろう……」ニヤニヤ

京子「えっ、そんな別にいいってば!///」

結衣「そんなこと言わずに……ほれほれ」ゴシゴシ

京子「いやぁ……あっ///ばかっ!そこばっかり……はぅん///」

結衣「あれ……拭いてるのに、どんどん濡れてくる……///」ゴシゴシ

京子「だからそこはぁっ!ああんっ///」ハァハァ


48: 2012/01/22(日) 22:45:57.04 ID:2jhb+E6oO


ガラガラ……




結衣「!?」

京子「!?」



老婆「……」スタスタ


51: 2012/01/22(日) 22:47:23.06 ID:2jhb+E6oO

京子「……全然長風呂と違うし……///」

結衣「……ごめん///」カァー

京子「……ミラクるんDX変身ドレッサー……」

結衣「……あぁ、買ってあげる……孫の手だろうがドレッサーだろうが///」



京子「……あ!ちょっと待てば泳げたじゃん!」

結衣「……ごめん、だけど泳ぐのは元々ダメだから」

京子「今から戻って、洗いっこの続きでもするか!」

結衣「もう着替えちゃってるから……」ムリダナ

京子「早っ!?」


52: 2012/01/22(日) 22:48:52.19 ID:2jhb+E6oO

…………………


京子「風呂上がりにはやっぱり!」

結衣「フルーツ牛乳」キッパリ

京子「そこはコーヒー牛乳だろがぁ!!」ゴルァ

結衣「いや、フルーツ牛乳のが美味しいし……」

京子「早朝=牛乳、風呂上がり=コーヒー牛乳orオロナミンC!!これは世界の常識!!」

結衣「あ、ここフルーツ牛乳置いてないのか……」シュン

京子「ざまあ!」

結衣「……もちろんこれもおごりだよな?」

京子「ええ!?これくらい自分で出せよ~?」

結衣「労りの心」

京子「ちぇー……わかったよ……」

結衣「二万円も貰っておいて百円すら出し渋るお前の気持ちはわからんがな」


53: 2012/01/22(日) 22:50:05.21 ID:2jhb+E6oO

京子「んくっ、んくっ、んくっ……」

京子「……っぷはぁー!体中に染み渡るなぁ!」



結衣「……」チビリチビリ

京子「おいおい結衣さんよぉ、ビン牛乳ってのはそんなチビチビ飲むもんじゃないだろ……」

結衣「いいだろ別に……」

京子「こう、腰に手をあてて一気にゴクゴクっと」

結衣「……せっかく京子がおごってくれたんだし……味わって飲んだっていいだろ……///」



京子「なっ……///べ、別に、こんな安いもんじゃなくても……なんでもおごってやるし!///」

結衣「言ったな?」ニヤニヤ

京子「うっ……限度はあるがな……」


54: 2012/01/22(日) 22:50:44.37 ID:2jhb+E6oO


ガラガラ…


京子「うぅ~!さっむ~い!!」ガクブル

結衣「そりゃそんなトマトで外に出れば……」

京子「トマトは夏野菜!」ビシッ

結衣「だからなんだよ」


55: 2012/01/22(日) 22:51:42.16 ID:2jhb+E6oO

結衣「けど……ありがとな、上着貸してくれて……」

京子「いいっていいって!だって夏野菜が厚着してたらおかしいでしょ?持って帰るのも面倒だし」

結衣「風呂上がりなんだから……そんな薄着だと、風邪引くぞ?……ほら、これ着ろよ」

京子「子供は風邪の子!」ビシッ

結衣「ギャグマンガの主人公(笑)」

京子「う……うっさい!早く帰るぞっ!///」ダダダッ

結衣「お、おい、その格好で全速力すんなっ!通報される!」ダッ

京子「はははっ!捕まえてごら~ん!」ダダダッ


56: 2012/01/22(日) 22:52:30.09 ID:2jhb+E6oO

…………………


京子「はぁ……はぁ……」

結衣「ぜぇっ……ぜぇっ……」

京子「へへっ……一等賞……」

結衣「バカが……せっかく風呂上がりだったのに……また汗だくに……」

京子「あっ……」

結衣「もったいない……」



京子「じゃあ、もっかいお風呂入って洗いっこだぁー!!」

結衣「えぇー……」ガックリ

58: 2012/01/22(日) 22:53:43.34 ID:2jhb+E6oO

…………………


京子「ねぇー……結衣ぃ……」ゴロゴロ

結衣「んー?なぁに京子」ゴロリン



京子「今日は……しないの?///」

結衣「もう風呂で十分やったじゃん……そのせいでのぼせてんだからね」ゴロゴロ

京子「そっか……ま、私もさすがに疲れたからいっか……」ギュッ


60: 2012/01/22(日) 22:54:36.75 ID:2jhb+E6oO

結衣「言ってることとやってることが違う……///」

京子「結衣に抱き着いて寝て何が悪い!」

結衣「……まぁ、いいけど」




京子「えへへ……結衣、好きだよー……///」ギューッ

結衣「私も……私も好きだよ、京子///」


63: 2012/01/22(日) 22:55:50.56 ID:2jhb+E6oO

京子「あ……そういえば大仏で思い出したんだけどさ、この間千歳がさぁ」ゴロゴロリン

結衣「うん」

京子「『うち、最近大仏顔の妖精さんが見えんねん』って、ニコニコしながら言ってたんだよ」



結衣「……なんだよ、それ」ゴロリ

京子「いや、冗談だろって思ったんだけどさ、どうも本当らしくて……」

結衣「とうとう鼻血出しすぎて頭が……かわいそうに……」ホロリ


64: 2012/01/22(日) 22:56:58.37 ID:2jhb+E6oO

京子「そうそう、さらに鼻血で思い出したんだけど……」

結衣「うん」ナデナデ

京子「その妖精の話を聞いた時に、ついでに私たちが同棲始めたことを話したんだよ」



結衣「うん……って、ええっ!?」

京子「その時、綾乃も一緒にいたんだけどさぁ、顔が『∵』みたいになってて……すっげえ面白かったんだよ」クククッ

結衣「うわぁ……綾乃……」

京子「千歳は急に目から血流すしさぁ……ほんと大変だった」

結衣「それ千歳氏ぬんじゃね……大仏の妖精さんがお迎えにきたんじゃね……」


65: 2012/01/22(日) 22:59:04.09 ID:2jhb+E6oO

京子「……けど、二人とも『おめでとう』って……正直なところ、否定されたりしたらどうしようとか不安だったから……すっごく……うれしかったんだ……」ウルウル

結衣「……そっか、じゃあ私からもちゃんと話しないとな……」




結衣「いい友達を持ったよな……私たち」ナデナデ

京子「うん……!」ポロポロ




京子「この調子で、あかりやちなつちゃんにも自然な感じで伝えれば何とかなるんじゃないかなぁ」

結衣「それは……ちなつちゃんはまだ止めとけ……」

京子「ええ~、どうせいつかバレるんだしさ、早めに教えてあげた方が……」

結衣「うーん……まぁ、その時は私から伝えるから、京子から言うのは止めとけ……まじで」

京子「わかった」


66: 2012/01/22(日) 23:00:45.04 ID:2jhb+E6oO

京子「この調子で、あかりやちなつちゃんにも自然な感じで伝えれば何とかなるんじゃないかなぁ……」

結衣「それは……ちなつちゃんはまだ止めとけ……」

京子「ええ~、どうせいつかバレるんだしさ、早めに教えてあげた方が……」

結衣「うーん……まぁ、その時は私から伝えるから、京子から言うのは止めとけ……まじで」

京子「わかった」





京子「……ねぇ、あかりにはやっぱり『私、船見京子になったから』って伝えるべきかな?」




おしまう

71: 2012/01/22(日) 23:04:41.24 ID:2jhb+E6oO
あやちと書きたいけど、どうしても綾乃ちゃんが幸せにならない



支援ありがとうございました

おわりかたが微妙なのはしょうがないです


72: 2012/01/22(日) 23:05:04.92 ID:Ag01DQuS0
素晴らしかった
おつ

引用: 京子「どうして君を好きになってしまったんだろう」