梨子 ｽｰｽｰ


ﾑﾆｰｯ


善子「ぷふっ、変な顔」


ﾑﾆﾑﾆｯ


善子「リリーのほっぺって柔らかいのね」


梨子 ｽｰｽｰ


善子「気持ちよさそうに寝てる...ずるい」


梨子 ｽｰｽｰ


善子「寝れないヨハネを無視して一人だけ...なんて薄情なリトルデーモンなのかしら」


梨子「む...んん...」ｽｰｽｰ


善子「なにか飲んでこようかな」

善子「よいしょっと...」


ﾖﾛｯ


善子「う、うわあああああ！」


ﾄﾞｼﾝｯ


ﾍﾞﾁｯ


梨子「んがが...」


善子「やばっ、思いっきり叩(はた)いちゃった」ﾋｿﾋｿ


梨子「んー...」ｽｰｽｰ


善子「ふぅ...」


梨子「...」ｽｰｽｰ


善子「バレたら絶対怒られてたわ...」

......


ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ


善子「冷蔵庫の中なら涼しくて寝られそう」


善子「うーん」


善子「あ、そういえばジュース全部飲んじゃったんだっけ」


善子「...」ﾁﾗｯ


善子「リリーのはまだ残ってる......でも」


善子「明日の朝に飲むとか楽しみにしてた気がする」


善子「...」


善子「まぁいっか、一人でスヤスヤ寝てるリリーが悪い」


ｺﾞｸｺﾞｸ


善子「うっわなにこれ、すんごく美味しい...」


善子「大事に飲んでたのはこういうことだったのね」


ﾊﾞﾀﾝｯ


ｺﾞｸｺﾞｸ　ﾎﾟｲｯ

ﾍﾟﾀ　ﾍﾟﾀ　ﾍﾟﾀ


ｶﾞﾁｬ


善子「さぁ、寝よ寝よ」


善子「んしょっ」


ﾎﾞｽﾝｯ


梨子 ｽｰｽｰ


善子「ふんっ、自分ばっかり気持ち良さそうに寝て」


梨子 ｽｰｽｰ


善子「えいっ」ﾑｷﾞｭｯ


梨子「...」


善子「...」


梨子「...んごごっ」

善子「ぷふっ」


梨子「...」ｽｰｽｰ


善子「楽しくなってきたわね」ﾋﾋﾋ


梨子「よっちゃん！」ｶﾞｳｯ


善子「ごめんなさい！」ﾋﾞｸｯ


梨子「...」


善子「え...？」


梨子 ｽｰｽｰ


善子「なんだ...寝言か...」ﾊｧ


梨子「んん...」ｽｰｽｰ


善子「夢の中でも叱られてるのね、私...」


梨子「...」ｽｰｽｰ

善子「...」ﾋﾟﾄｯ


梨子 ｽｰｽｰ


善子「...」


梨子 ｽｰｽｰ


善子「揉んでもいい？」


梨子「...」ｽｰｽｰ


善子「...」


善子「後が怖いからやめとこうかな...」


善子「キスとか...してもバレないんじゃないかしら...」


梨子　ｽｰｽｰ

善子「寝る前に散々してもらったけど」


善子「...」


善子「...///」


梨子　ｽｰｽｰ


善子「もう！なんで私がこんな悶々としなきゃならないのよ！」


善子「横で呑気に寝てるのも気にくわない！」


梨子　ｽｰｽｰ


善子「よし」 ﾎﾞﾌｯ


善子「すー...はー...」


梨子　ｽｰｽｰ


善子「する...やるのよ堕天使ヨハネ...あなたならできるわ」

善子「いつもはやられてばかりな私だけど、今が勝つチャンス...今しかない！」ｺﾞｸﾘ


梨子　ｽｰｽｰ


善子「ふふっ、私の隣で呆けて寝てるやつが悪い...」


ｸﾞｯ


善子「そうは思わない？リリー...」


梨子　ｽｰｽｰ


善子「...」ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝｯ


梨子　ｽｰｽｰ


善子「...」ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝｯ


梨子　ｽｰｽｰ


善子(いく！！)ﾝｰ


梨子「...んん、よっちゃん？」ﾊﾟﾁﾘ

ｻｻｻｻｻｯ


善子(間一髪！？)


梨子「どうしたの？」


善子「いや...その、なんだか寝付けなくて」ﾄﾞｷﾄﾞｷ


梨子「暑いかな？」


善子「ううん、そういうわけじゃないけど」


梨子「よいしょっ」ｸﾞｲｯ


善子「リリーまで起きる必要ないわよ」


梨子「いいの」

善子「...」


梨子「もしかしてあれからずっと起きてるの？」


善子「ううん、３０分くらい前に目覚め、そしたら寝れなくなっちゃった」


梨子「あそ、んじゃおやすみ」ﾊﾞｻｯ


善子「ちょっとちょっとちょっと！！」


梨子「ん？」


善子「いっしょに起きててくれるんじゃないの？！」


梨子「えー眠いよぉ、一人で大好きな悪魔召喚の儀式でもしてれば？」


善子「ひどくないその言い様！！？」


梨子「ふふっ、冗談だよ冗談」ﾆｺｯ


善子「もぉ本気で悩んでるのに！！！」


梨子「冷たいものでも飲んできたら？」


善子「うん、ジュースさっき飲んできた」


梨子「そっか」

善子「こういうときってどうすればいいのかしら...」


梨子「ところでよっちゃん」


善子「ん？」


梨子「横で寝てる私に、変なことしたでしょ」


善子「ええ！？」ﾋﾞｸｯ


梨子「ねぇ...したよね？」


善子「っっ...！？？(バレてる！？)」ﾄﾞｷﾄﾞｷﾄﾞｷ


梨子「正直に言ってほしいなぁ」


善子「そんなこと」ﾒｿﾗｼ

梨子「んー？」


善子「...し」


梨子「し？」


善子「...」


梨子「...」ｼﾞｰｯ


善子「し...しました...」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ


梨子「ふーん...やっぱり」

善子「ご、ごめんなさい！」


梨子「...」


梨子「ぷっ...くくくっ...」


善子「リリー...？」


梨子「あはははははは」


善子「うっ、なんで笑うのよ」ｵﾛｵﾛ


梨子「いやぁ、よっちゃん素直だなぁと思って」


善子「え？」

梨子「だってなんの根拠もなかったのに」


善子「へ？」


梨子「てきとーに問い詰めただけで白状するんだもんなぁよっちゃん」ｸｽｯ


善子「んなっ、騙したわね！！」


梨子「ふふっ、騙したつもりはなかったんだけど」


善子「(バレてたのかと思った...)」


梨子「もうバレちゃったけどね」


善子「え、心読まれた！？」


梨子「それで？」


善子「ん？」


梨子「なにイタズラしたの？」


善子「うっ...それは...」ｵﾄﾞｵﾄﾞ

梨子「ぜんぶ素直に言ってくれたら、許してあげる」


善子「ほんと？！」


梨子「かもね」ﾆｺｯ


善子「アクマめ...」


梨子「悪魔はよっちゃんでしょ」


善子「うぅ...言うべきか...言わないと後が怖いし...」


梨子「うんうん」


善子「でも言ったら言ったで絶対叱られるし...」


梨子「うわっ、すごい気になる」ﾆｺﾆｺ


善子「目が笑ってないわよリリー」


梨子「ほら」ｸﾞｲｯ

梨子「ぜんぶ素直に言ってくれたら、許してあげる」


善子「ほんと？！」


梨子「かもね」ﾆｺｯ


善子「アクマめ...」


梨子「悪魔はよっちゃんでしょ」


善子「うぅ...言うべきか...言わないと後が怖いし...」


梨子「うんうん」


善子「でも言ったら言ったで絶対叱られるし...」


梨子「うわっ、すごい気になる」ﾆｺﾆｺ


善子「目が笑ってないわよリリー」


梨子「ほら」ｸﾞｲｯ

善子「ちょ、待ってって！」


梨子「早く言いなさい」ﾎﾞｿｯ


善子「ひぃいいいい」ﾋﾞｸｯ


梨子「ね？」ﾆｺｯ


善子「わ、わかりました...言います...」


梨子「全部だよ？」


善子「へ？」


梨子「１つじゃなくて、全部」


善子「わ、わかってるわよ...」

善子「...」


梨子「...」


善子「...は」


梨子「は？」


善子「ひっ...」ﾋﾞｸｯ


梨子「は？は？なに？」


善子「は、リリーの鼻を...摘まんでみました...」ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝｯ

梨子「...あぁ、鼻ね」


梨子「あれやりたくなるよねぇ」


善子「...怒ってない？」


梨子「うん、だってそれ...」


善子「え？」


梨子「どーせ一番マシなやつでしょ？今から怒ってたらきりないし」ﾆｺﾆｺ

善子「やだぁ...ごめんなさいぃ...もうしませんからぁ...」ｸﾞｽﾞｸﾞｽﾞ


梨子「早く、次」


善子「うぅ...リリー怖いよぉ」


梨子「それじゃさ、私が当ててみせようか？」


善子「当てる？」


梨子「そう、よっちゃんが私にしたこと」


梨子「そうだなぁ...鼻をつまんで遊んでたくらいだもんねぇ...」


善子「遊んでたわけじゃ」


梨子「あ？」


善子「なんでもないです」

梨子「ほっぺとかつねってみたり...とか、してたんじゃないかなぁ？」


善子「ホントに寝てたのよねリリー？」


梨子「ほら当たった、よっちゃんの思考読むのなんて簡単だよ」


善子「...」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗﾀﾞﾗ


梨子「ねぇ」


善子「はい」


ﾑｷﾞｭｯ


善子「ひぇ」


梨子「こんな感じかな？」ﾑﾆｰｯ


善子「いにゃにゃにゃにゃにゃ！！！！」


梨子「ふふっ、変な顔」ﾑﾆﾑﾆｰｯ


善子「うぅ...痛い...」


梨子「でしょ？」

善子「こんな強くしてないわよぉ...」ｸﾞｽｯ


梨子「はい次」


善子「もう許して...」


梨子「あといくつあるの？」


善子「ふた...１つ」


梨子「２つね分かった」ﾆｺｯ


善子「ちがっ、ほんとに１つなの！顔にべちってやっただけで、もう１つはやろうとしたけど止めたの！」


梨子「べちっ？なに、顔にべちって？」


善子「え！？」


梨子「そのべちってどんなのかな？すごい気になるなぁ...」

善子「いやあれは事故なのっ」


梨子「よっちゃんの顔で試していいかな？たぶんこんな感じなんだろうけど」


善子「や、やだやだ、絶対痛いもんそれ！」


梨子「でも寝てる私にはやったんだよね？」


善子「け、けど...べちって感じじゃなくて、ﾍﾟｼｯって感じだったかも」


梨子「...」


善子「...」


梨子「わかった、ﾍﾟｼｯって感じね」ｺｷｯｺｷｯ


善子「わかってない絶対わかってないそれ！！」


ｷﾞｭｯ


善子「ぎゃぁああああ！」


梨子「ふふふふふ、逃がさない」ﾆｺｯ


善子「ごめんなさいぃ...もうしませんからぁ...」

ｸﾞｲｯ


善子「ひぃいいいい！！！」


梨子「はぁ、よっちゃん」


善子「へ？」ﾋﾞｸﾋﾞｸ


梨子「しないから、冗談だからそんなに怯えないでよ」


善子「...ほんと？」


梨子「うん、ほんと」


善子　ﾊﾟｧ

梨子「だーけーど」


善子「うっ」


梨子「私にするのももうやめてね？寝ててわからないかもだけど、絶対痛いから」


善子「もちろんだわ！というか、ﾍﾞﾁｯってしちゃったのはわざとじゃないというか...そんな酷いことリリーに故意ですると思う？」


梨子「うん、よっちゃんならやりかねない」


善子「ひどいっ！？」


梨子「まっ、いいよもう」


善子「うん」

梨子「ねぇ」


善子「ん？」


梨子「私にしようとしたこと、もう１つあるんだよね？」


善子「え」


梨子「あるよね？」


善子「ん...まあ、あるというか...でも実際にはしてな」


梨子「でもしようとしたんだよね？」


善子「はい」


梨子「じゃあさ」

梨子「ほら、寝てよよっちゃん」


善子「寝る？」


梨子「横になって、目閉じて」


善子「う、うん...」


ｷﾞｷﾞｯ


善子「なにする気？」


梨子「よっちゃんが」


善子「...？」


梨子「私にしようとしてたことだよ♪」ﾎﾞｿｯ


ﾁｭｯ

梨子「はむっ...んっ...ちゅっ...」


善子「んんっ...ちゅっ...んっ...」


梨子「ちゅっ......んはぁ」


善子「うぅ...」


梨子「ふふっ、可愛い」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


善子「うぅ...嘘吐き...絶対起きてた」


梨子「さぁ、なんのことでしょう」ｸｽｯ


善子「くそぉ...」


梨子「私が寝てる間にキスするなんて駄目だよ、ちゃんと起きてるときにして」


善子「だ、だって...」


梨子「犯則だよ、そんなの」


善子「うっ...」

梨子「したいって思ってくれるのは嬉しいけど、ちゃんと向き合ってしてくれる方が、ずっと嬉しいから」


善子「...」


梨子「ね？」


善子「うん」


ﾊﾞｻｯ


梨子「ほら、もう寝よう」


善子「寝れるかな...」


梨子「寝付くまで起きててあげるから、ほらもっとこっちおいで」


善子「ん」ｷﾞｭｯ


梨子「おやすみなさい」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ


善子「ん...」


おわり

おまけ


......


善子　ｽｰｽｰ


梨子「寝た？...かな」


梨子「私も寝なきゃ...」


梨子「...」


梨子「...」


梨子「...」


梨子「あれ...」


...


梨子「寝れない...」


梨子「何か飲んでこよっと」ﾊﾞｻｯ


善子 ｽｰｽｰ

ﾍﾟﾀ　ﾍﾟﾀ　ﾍﾟﾀ


梨子「そういえばよっちゃんジュース飲みきってたはずだけど」


梨子「水でも飲んだのかな」


ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ


梨子「ふふっ、楽しみにとっておいてよかったぁ」


梨子「...」


梨子「あれ、無い...」


梨子「おかしいな...まだ残しておいたはずだけど」




『うん、ジュースさっき飲んできた』




梨子「...まさか」ﾁﾗｯ



空の容器　＜　やぁ


ﾋﾟｷｯ









梨子「こらああああああああああああああ！！！」


おわり

おつ
あんまりシリアスにしないでチューした後の梨子ちゃんがもうちょいリトルデーモンだとなお良いと思いました