1: 2016/06/28(火) 19:14:38.87 ID:QYTf+bht.net
絵里「……」スヤスヤ

絵里「………」キュッ

絵里「ん……」パチッ

絵里(……催してきちゃったわ)

シーーーン……

絵里(いや、大丈夫なはず。そのまま寝ましょう……)

絵里「………」

絵里(…やっぱり行っておきましょう)

2: 2016/06/28(火) 19:18:24.87 ID:QYTf+bht.net
シーーーーーン……

絵里(うぅ…真っ暗……やっぱりスタンドライトとか買っておくべきかしら)

絵里(布団から出たくないわ……だって怖いんだからしょうがないじゃない)

絵里(でもこのまま寝たら確実におもらししちゃうもの、行かないわけには………)

ギュッ

絵里「っ!?」ビクッ

海未「………zzz」スヤスヤ

絵里(…そうだ。『今日は』この子がいるんだった)ホッ

絵里(思い出してきたけれど、この尿意もこの子のおかげよ。今日、頑張って積極的にしてくれたもの)

絵里(互いに気絶するように寝ちゃったから、そのままの状態だったのよね)

絵里(顔は暗くて見えないけれど、隣にいるんだって思ったらなんだか安心してきちゃったわ。今ならいけそうかも)

3: 2016/06/28(火) 19:21:40.71 ID:QYTf+bht.net
絵里(寝息が腕にかかってる……かわいい)フニフニ

海未「んっ……んぅぅ」モゾモゾ

絵里(寝るのを邪魔しちゃだめよね。明日も……いや、もう今日かしら、学校だもの)

絵里(起こさないように……そっと動いて…)スッ

海未「………」スヤスヤ

絵里「………」ソーッ

ガタンッ!

絵里「うっひゃぁ!?」ビクゥッ

ググッ

海未「ぐっ!?」

絵里「しまっ……!?」

海未「………」ノソ…

4: 2016/06/28(火) 19:24:45.03 ID:QYTf+bht.net
絵里「う、うみ………?」

海未「……私、最初に言いましたよね。明日も学校だから激しいのはだめだと」

絵里「は、はい」

海未「にも関わらずあなたは私を弄び続け、私を動けなくさせるほど責め立てました」

絵里「海未もノリノリだったじゃない……」ボソッ

海未「なにか?」

絵里「いえっ、なんでも……」

海未「まあ、『そこ』ではありません。過ぎたことをぐちぐち言っても仕方ありませんから」

海未「今のは、なんですか?」

海未「私には疲れて眠っているところを絵里の膝か何かでお腹あたりを踏まれたように感じたのですが」

5: 2016/06/28(火) 19:28:32.47 ID:QYTf+bht.net
絵里(あっ…今の海未、もしかして相当機嫌が……)

絵里「ち、違うの海未、聞いて」

海未「今の私にそんな余裕があると思いますか?」

絵里「おも……わないわね」

海未「よく私のことを理解しているようで」ガシッ

絵里「あら、どうしたの海未ちゃん?私の腕をそんながっしり掴んじゃって……」

海未「そんなに私と遊びたいなら、朝までランニングでもしますか」

絵里「海未ったら冗談が下手ね♡今3時くらいでしょ?いくらなんでも…」

海未「いつもより2時間半起きて長めに走るだけです。どうということはないでしょう」

絵里(やだこの子…目が本気だわ……)

6: 2016/06/28(火) 19:31:26.94 ID:QYTf+bht.net
絵里「う、海未からデートのお誘いだなんてとても嬉しいのだけれど……あいにくだけど私、お花を摘みに行かなきゃいけないのよ。だから……」

海未「とかいいつつ、私が寝静まるまでお手洗いにこもるつもりなのでしょう?」ガシッ

絵里「違うってば…!ちょっと海未、私ほんとに限界なの、お願いだからお手洗いに……」

海未「わかりました」

絵里「あ、ありがとううm………」

海未「私が監視しますので、そのまま済ませてください」

絵里「……は?」

海未「ほら、早くいきますよ」グイグイ

絵里「ちょ、ちょっとぉ!?」

8: 2016/06/28(火) 19:38:21.04 ID:QYTf+bht.net
海未「さ、どうぞ」

絵里「どうぞ……って言われたって…」

海未「疾く終らせてください、時間潰しをしようたってそうはいきませんよ」

絵里「こんな、見られながらじゃ出るわけないでしょ!」

海未「そうですか、では目を閉じていますので済ませてください」

絵里「………耳もよ」ポンッ

海未「えっ?」

チョロ…………

絵里(なんでトイレに二人で入って、しかも相手の耳を塞ぎながらおしOこするだなんてことしてるのかしら……)

絵里(そういえば、合宿でもこんな海未の時があったわね。あの時の海未は恐ろしかったわ……今回は枕を投げてこないけれど)

絵里(まあ、そのうち治るでしょうししばらく付き合ってあげるのも……いいかな?)

絵里「あっ」パッ

海未「どうしました。終わりましたか」

絵里(両手が塞がってて拭けない……)

9: 2016/06/28(火) 19:41:31.54 ID:QYTf+bht.net
絵里「さぁて、なんとか終わったしもう一眠り……」

海未「だめです。走りに行きますよ」

絵里「………本当にやるの?」

海未「当たり前です、私のジャージを貸しますので早く着替えてください」ポンッ

絵里(…海未の、ジャージ………)ゴクリ

絵里「そ、それじゃあ着替えてくるわねっ」ワクワク

海未「…………」

10: 2016/06/28(火) 19:45:16.33 ID:QYTf+bht.net
タッタッタッタッタッ………

絵里「はぁっ……きっつ…」

海未「………」

絵里「ねぇうみぃ、そろそろ休憩しない?もうずっと走り続けてるわよ」

海未「だらしがないですよ。絵里も基礎体力の見直しをする必要がありますか」

絵里「寝起きにこんなに走れるあなたが異常なのよ……」

海未「とは言ってもちょうど5時ですか……あと1時間は走れますが、ここから折り返せばいい時間ですね」

海未「さあ絵里、立ってください。もう少し頑張りましょう」

絵里(あっ、今のちょっとキュンとした)

11: 2016/06/28(火) 19:50:08.96 ID:QYTf+bht.net
海未「汗でぐしょぐしょですよ、お風呂に入ってください」

絵里「海未だって…滝のように流れてるじゃない」

海未「慣れていますので。あとから入ります」

絵里「あっ、そうだ。せっかくだから一緒に入らない?海未のおうちのお風呂って広いからきっと………」

海未「なにをふざけたことを言っているのですか、怒りますよ」

絵里「………もう怒ってるじゃない」

絵里(いつもの海未なら『な、なにを言っているのですか絵里ぃ!///そんなのむり……破廉恥です///』とか言ってくれて入ってくれたんだろうけどなあ……今の海未は…)

絵里「……鬼ね」ボソッ

海未「なにか?」

絵里「いや……なんでも…」

12: 2016/06/28(火) 19:53:07.45 ID:QYTf+bht.net
ガラッ

絵里「ありがとう海未、スッキリしたわ」

海未「それはよかったです。私も入りましょう」

海未「……ぁ、そうです」

海未「私の部屋に簡単な食べ物を置いています。たくさん走ってお腹が空いているかと思うので、お口に合えばどうぞ」

絵里「え………私のために作ってくれたの!?」

海未「いいえ。私が食べたくて用意した残り物です、ですから………」

絵里「それでも嬉しいわ!海未の手料理が食べられるだなんて……!よろこんでいただくわ、ありがとう」

海未「………喜ばれるほど大したものでも、ないのですが」

25: 2016/06/28(火) 22:11:09.98 ID:QYTf+bht.net
絵里「ご飯にお味噌汁にお漬物……すごいわ、これぞ日本の朝食ってかんじ……」

絵里(こんなものを作っておいてくれるだなんて……まるでお嫁さんみたい)

絵里(海未が私の……お嫁さん……///)

絵里(っと、危ない危ない。妄想の世界に入りかけてたわ)

絵里(それにしてもいつもの海未ならいざ知らず、今の鬼海未がこんなことしてくれるだなんて……)パクッ

絵里「……おいしい♥ 」

26: 2016/06/28(火) 22:14:05.06 ID:QYTf+bht.net
海未「戻りました」ガチャ

絵里「海未、おかえりなさい。ご飯とっても美味しかったわ」

海未「そうですか。……っと、絵里、なんですかこれは?」スッ

絵里「え………お茶碗」

海未「その中にあるものです。ふた粒残っているではありませんか」

絵里「えぇっ…ふた粒って……いや、まあ正論よね。ごめんなさい」

海未「まったく、今度から絵里と一緒にご飯を食べなければいけませんね……」ヒョイパクッ

絵里「あ、それ……」

海未「?」

絵里「……なんでもない」

絵里(私の使ってたおはし……///)

27: 2016/06/28(火) 22:17:21.54 ID:QYTf+bht.net
絵里「………」ウトウト

海未「絵里」

絵里「………」

海未「絵里っ」

絵里「……はっ!?今呼んだ?」

海未「……眠たいのですか?」

絵里「う………」

海未「…そこのベッド、好きに使って構いませんよ。あと1時間半は寝られます」

絵里「でも……おうち帰らなきゃ……」

海未「母には朝ごはんをお願いするよう伝えました、ゆっくりしていってください」

絵里「そんな、悪いわ……」

海未「………はぁ、少し失礼しますよ」ヒョイッ

絵里「えっ!?う、海未!?」

29: 2016/06/28(火) 22:21:13.54 ID:QYTf+bht.net
海未「動かないでください、落としてしまいます」

絵里「いや、でもこんな…///」

海未「よい……しょっ…」ポフッ

絵里「あ………」

海未「おやすみなさい、絵里」

絵里「ちょっと…人の話聞いてよ」

海未「ええ、それで満足して眠ってくれるのなら聞きましょう」ナデナデ

絵里「だから眠らな…って、なんで撫でてるの……よ………」

絵里「………」スヤスヤ

海未「………」ナデナデ

絵里(今日は少し怖い海未だったけれど、根はどうも変わらないらしく、アプローチの違いこそあれどやっぱり海未は海未なんだなって)

絵里(そう、薄れ行く意識の中で……思いながら……)スヤスヤ

30: 2016/06/28(火) 22:31:48.13 ID:QYTf+bht.net
海未「起きなさい、絵里」

絵里「えっ……!?今目閉じたばっかり……」

海未「何を言っているのですか。もう1時間半……いえ、45分経っていますよ」

絵里「眠りが深かったのかしら……ごめん海未、あと10分……」

海未「だめです」バッ

絵里「ひゃぁんっ」

海未「ほら、いきますよ。母もご飯を作ってくれています」

絵里「お義母さまが……?それなら起きなきゃね、よっこいしょ……」ムクッ

海未「いまちょっとニュアンスに違和感が……まあいいです」

31: 2016/06/28(火) 22:35:04.57 ID:QYTf+bht.net
海未「それでは行って参ります、お母様」

絵里「随分ご迷惑をお掛けしました。朝ごはんまでご馳走になってしまって……」

海未母「絵里さんならいつでも構いませんよ。これからも海未さんのことをお願いしますね」

絵里「はいっ、がんばります」

海未「ほら、いきますよ絵里。ことりはもう先に来ているかもしれません」グイッ

絵里「あっ……!ちょ、ちょっと!」

海未母「あら……うふふ」

32: 2016/06/28(火) 22:38:37.31 ID:QYTf+bht.net
海未「………」テクテク

絵里「………」テクテク

絵里「……ねぇ」

海未「はい」

絵里「……もしかして、まだ寝起きモードなの?」

海未「そう見えますか」

絵里「……雰囲気的に」

海未「あなたのしたことの罪の重さに比例して時間が長くなる……とでも言っておきましょうか」

絵里「う……それはその……お腹踏んじゃったのは悪かったけれど…」

絵里「なんかいまの海未と話してると心がムズムズするわ、いつもと別人のようでそうじゃないっていうか……」ブツブツ

海未「なにをよくわからないことを…ほら、ことりが見えてきましたよ」

33: 2016/06/28(火) 22:43:48.53 ID:QYTf+bht.net
海未「ごきげんよう、ことり」

絵里「ことり、おはよう」

ことり「あ、海未ちゃん……と、絵里ちゃん?おはよう」

海未「穂乃果は……まだのようですね。家まで行きましょうか」

ことり「うんっ」

テクテク

絵里「ね、ねえ、ことり……」

ことり「?どうしたの、絵里ちゃん」

絵里「その、ああいう海未の対処方法ってなにかあるのかしら」

ことり「ああいう……?それってどういう海未ちゃんのこと?」

絵里「ほら、今の海未のことよ。ちょっと違うでしょう?」

ことり「えっ…?」チラッ

海未「………」テクテク

ことり「……そんなに変かなあ?」

絵里「えぇ……?割と変よ……」

絵里(私にしかわからないことなのかしら?)

34: 2016/06/28(火) 22:47:36.39 ID:QYTf+bht.net
ことり「……ところで、絵里ちゃん。どうして………」

穂乃果「ごめんね~!寝過ごしちゃった~!」スタスタ

海未「穂乃果!遅刻……ではありませんが、もう少し余裕を持ってください!髪もこんな乱れて……」

海未「貴重な朝の時間を削るほど寝ていたということは、さぞかし課題に励まれていたのでしょうね?」ニコニコ

穂乃果「あ゛っ………」

海未「はぁ………あなたという人はどうしていつも……」

絵里(……穂乃果、にはいつもあんな感じよね。だから今はそれほど違いは感じられないけれど……)

穂乃果「あっ、今日は絵里ちゃんも一緒なんだね。おはよう、絵里ちゃん!」

絵里「おはよう穂乃果。髪を整えてあげるからこっちきなさい」

海未「……絵里、あまり甘やかさないでください」

絵里「甘やかしてなんかないわよ。女の子として身嗜みは気をつけなきゃいけないものね?」

穂乃果「ね♪」

海未「わかっているのならもう少し早く起きてはどうです……そろそろ行きますよ」

絵里「ええ、そうね」

ことり(結局……聞けなかったなあ)

35: 2016/06/28(火) 22:51:56.28 ID:QYTf+bht.net
絵里「それじゃあ今日も練習始めていきましょ!ライブ前だから厳しく指導するかもわからないけれど、しっかりついてきてね」

「「はい!」」

絵里「ストレッチから始めましょう、みんな二人組になって。今日は私がひと………」

海未「絵里、私と組みますよ」

絵里「えっ」

絵里「あの、今日は私一人で……」

海未「 構 い ま せ ん ね ? 」

絵里「あ、ハイ………」

36: 2016/06/28(火) 22:55:31.90 ID:QYTf+bht.net
海未「それでは倒しますから、ゆっくり息を吐いてください」

絵里「いつでもいいわよ」

海未「いきます……」ググッ

絵里「ふっ………」ノビ

海未「苦しくないですか?」

絵里「えぇ、大丈夫よ。もっと押しても構わないわ」

海未「そうですか」グッ

絵里(……意外と練習とかは真面目に付き合ってくれるのよね。ついついなにかされるんじゃないかと疑ったけれど、さすがにそんなことはしないか)

海未「交代しましょう。絵里が私の体を押してください」

絵里「ええ、いいわよ」ググッ

37: 2016/06/28(火) 22:58:47.60 ID:QYTf+bht.net
絵里(朝……というか深夜からこの変な海未と付き合ってるけれど、意外と慣れてくるのよね。本質が変わらないし案外これでも困らないっていうか)グイグイ

海未「絵里、押しすぎです。もう少し優しくお願いします」

絵里(今更だけれど深夜に私が『不慮の事故で』海未を踏んじゃって、それ以降今まで鬼海未ちゃんが出現しているってさすがに長すぎないかしら?)ググッ

海未「あぐっ……ちょ、ちょっと…」ズキッ

絵里(そろそろ寝起きから覚めてるでしょう。もう午後4時よ?いつまでねぼすけなのよこの子は………)グググ

海未「絵里っ!!」

絵里「ひゃ、ひゃいっ!?」ビクゥッ

海未「とりあえず、その手を除けてください」

絵里「あっ……!?ご、ごめんなさい、ぼーっとしてて……」

39: 2016/06/28(火) 23:02:19.26 ID:QYTf+bht.net
海未「私の股を裂くつもりだったのでしょうかあなたは。とっても痛かったのですが?」ニコニコ

絵里「そ、そんなに?私、海未の体が柔らかいと思っててっきり……」

海未「確かに日頃の柔軟運動のおかげで柔らかくはなりました。ですが今回は違います、絵里のせいですよ」

絵里「わ、私の!?どうしてよ?」

海未「へぇ~、あれだけ好き勝手やっておいて、昨晩したことを忘れてしまうとは……」

絵里「昨晩って……あっ」

絵里『ほら、なにぐったりしてるの?海未から誘ってきたんでしょう?寝てる暇なんてないわよ』

絵里『そんなに乱暴にしちゃだめ?そんなこと言いながら聞いたこともない声が出ちゃってるじゃない。もっと私の前で啼いてみせなさい♥ 』

絵里「………」

海未「さて、誰のせいだと思いますか?」ジンジン

絵里「…わたしです」

海未「よろしい。……まだ練習は始まったばかりです。たっぷりと『指導』して差し上げますよ」

絵里「お、お手柔らかに………」

40: 2016/06/28(火) 23:05:50.97 ID:QYTf+bht.net
海未「ワンツースリーフォー!」

絵里「ふっ……」クルッスタッ

海未「ストップ!絵里!少しズレていますよ!絵里の動きが目立つ場所なのですから曲に合わせるようにしてください!」

海未「それとターンはもう少し小さく回るようにしてください、他メンバーとの立ち位置も考えると大きく回れません、こんな感じ………っです!」クルッシュタッ

絵里「はぁっ……はぁっ……」

海未「もう一度行きますよ!」

絵里「っ…えぇ!」


凛「ひえ~~~っ、海未ちゃん、リリホワの時より鬼だにゃ~……」

希「ユニット練習は今日はナシって言われたから何事かと思えば……これはすごいね」

希「えりち、いま絶対先輩禁止にするんじゃなかったって思ってるよ……」

凛「それにしても、自分が踊らなくていいところをわざわざ覚えて指導するだなんて……海未ちゃんは熱心なんだね」

希「まあ、あれは熱心と言うべきなんかな~……ちょっと海未ちゃんいつもと違う感じがするし」

凛「たしかに……どこか違うような……?」

42: 2016/06/28(火) 23:09:10.10 ID:QYTf+bht.net
海未「お疲れ様です。皆さん今日はたくさんのことをしましたがよく頑張りました。今日の練習は必ず次のライブに繋がるはずです。しっかり休養を取ってくださいね」

「「お疲れ様でした~!」」

絵里「お、おつ……はっ…おつかれ……」ハアハア

真姫「……なんか本当に疲れてる人がいるんだけど」

海未「絵里は少し残ってください」

絵里「……ふふっ、くっふふっふふふ……」フラフラ

真姫「………お気の毒ね」

49: 2016/06/29(水) 00:48:12.05 ID:8ztKZ4oA.net
海未「みなさん帰りましたか……」

絵里「ふぅ、はぁ……よしっ大丈夫。続きするんでしょう?いつでもいいわよ」

海未「そうですか。それでは部室に行きましょうか」

絵里「えっ……練習は?」

海未「誰も居残り練習するだなんて言ってませんよ。早く行きますよ」

絵里「え、えぇ……」

50: 2016/06/29(水) 00:52:15.68 ID:8ztKZ4oA.net
ガチャ

絵里「はぁ……疲れた……」

海未「お疲れ様です」カチャッ

絵里「え、なんでいま鍵閉めたの」

海未「誰かが入ってきては困るでしょう?」

海未「恥ずかしい姿を見られてもいいというのであれば、構いませんが」

絵里「ん?…そ、それってもしかして……」

海未「さ、マットを敷きましたので横になってください」

絵里「ちょ、ちょっと!ほんとにするの!?」

海未「いけませんか、ここでしては」

絵里「いや、いけないっていうか、海未からだなんて意外すぎるっていうか、その……」ブツブツ

51: 2016/06/29(水) 00:55:56.89 ID:8ztKZ4oA.net
海未「で、どうするのですか?」

絵里「……お、お願いするわ///」ゴロン

海未「それでは……」スッ

絵里「………///」ドキドキ

絵里(ま、まさか海未がこんな……これも鬼海未モードのせいかしら?だとしたら……悪くないわね//)

海未「………」

モミモミ

絵里「えっ!?」

海未「どうかしましたか」

絵里「えっ……まず、脚なの?」

海未「肩からの方が良かったですか?今日はたくさん動かせてしまったので脚かなと思ったのですが」

絵里「あ、いや、なんでもないわ……」

海未「そうですか」モミモミ

絵里(あぁやっぱり、海未は海未だわ……これはこれでいいのだけれどね)

52: 2016/06/29(水) 00:59:23.08 ID:8ztKZ4oA.net
海未「今日はよく頑張りました」モミモミ

絵里「誰かさんの熱心な指導のおかげよ。目を閉じただけであの振りが容易に想像できるくらいね」

海未「脚、傷めていませんか?」

絵里「えぇ、自分の体のことは自分が一番知っているもの。傷めない程度に抑えてるわ」

海未「よかったです……」

絵里「え?」

海未「あっ///」ササッ

海未「か、肩をお揉みいたしますねっ///」

絵里「ちょっと海未、あなたもしかして……」

モミモミ

海未「どうですか?」ボソ

絵里「っ……///え、えぇ。気持ちいいわ…」

53: 2016/06/29(水) 01:02:06.81 ID:8ztKZ4oA.net
海未「細い腕ですね……きちんとご飯を食べているのですか?」サワサワ

絵里「心配されなくても、毎日3食取っているわ。今日なんて誰かさんのおいしいご飯をご馳走してもらったし」

海未「必要とあれば、毎日用意して差し上げますよ」サワサワ

絵里「それは是非お願いしたい……って海未、さっきから触り方おかしくないかしら?」

海未「お腹もよく引き締まっていますね……」サワサワ

絵里「ち、ちょっと海未……んぁっ///」

海未「………好きですよ、絵里」スッ

絵里「服の中に手入れちゃだめっ……今汗かいてて…!」ピクッ

54: 2016/06/29(水) 01:05:19.69 ID:8ztKZ4oA.net
海未「絵里、昨日自分がどういうことをしたか覚えていますか?」

海未「私がだめだと言っても構わず、まるで玩具のように私を扱って……」

絵里「そう、だけどぉ……!」

海未「今日は私が仕返しする番です。覚悟しなさい」フニッ

絵里「ひゃっ……、ぁんっ…///」ピクッ

絵里「海未……ちょっと…!」

絵里「調子に乗りすぎっ」ガバッ

海未「えっ!?」ドサッ

絵里「はぁ……はぁ……」

55: 2016/06/29(水) 01:09:29.31 ID:8ztKZ4oA.net
海未「………絵里、退いてください。重いです」

絵里「失礼なこというじゃない。でも退かないわ、もう今の海未なんて怖くないもの」

絵里「ねぇ海未。だんだん素が出てきてるわよ」

海未「……なんのことです」

絵里「冷静に考えて、この時間まで寝起きなはずないじゃない。いつまで演技してるのよ」

海未「っ……」

絵里「ことりが変だと思わなかった理由がわかったわ。私はまんまと騙されたわけだけど……」

絵里「さて……なんでこんなよくわからない演技をわざわざしたのか教えてもらおうかしら」

海未「………」

56: 2016/06/29(水) 01:13:49.48 ID:8ztKZ4oA.net
絵里「言わないとこのぷるぷるの唇にチュウしちゃうわよ」フニフニ

海未「んぷっ……///や、やめてください!話します、はなしますから!」

海未「……最初は、本当に寝起きで機嫌がわるかったんです。実際、起きてからランニングまでの記憶がおぼろげです」

海未「でも、ランニングが終わる頃にはもう覚醒しかけていて。普通に接しようと思ったのですが……」

海未「すこし、今までの仕返しをしようと思いまして、自己暗示をかけるように寝起きのままの私を演じていました……」

絵里「仕返し?」

海未「だって、絵里は私をいつもからかってきますし、私の気持ちを知っていながら焦らすようなことをしたり……」

絵里「ふぅーん………私より優位に立ちたかったってこと?」

海未「そういうわけでは……いえ、そうだったきがします。自分らしくないことを考えているとは思いましたが…」

絵里「そういうことなら、好きにしていいわよ♥ 」

海未「えっ」

57: 2016/06/29(水) 01:16:38.92 ID:8ztKZ4oA.net
絵里「よっこらしょ……はい、退いたわよ。好きにしてどうぞ。どこ触る?おっOい揉む?」

海未「え、あ………///」カァァ

絵里「ほら、満足するまでしていいのよ…?♥ 」ムニッ

海未「ひゃぅ………///」

海未「………///」ソーッ

絵里「…………//」ドキドキ

海未「……む、むりです………」

絵里「ヘタレね……」

海未「うぅ……」

海未「……不安なんです。絵里は私にとても愛情を示してくれているのに、私は恥ずかしがってなにもできずにいて……」

海未「少し自分を変えてみればもっと積極的になれるのかもと思いましたが、あんなですから…」

58: 2016/06/29(水) 01:19:19.90 ID:8ztKZ4oA.net
絵里「はあ……おばかさんなんだから」

海未「ば、バカって……」

絵里「私があなたからの行動がないだけで海未が私のことを愛してないなんて思うわけがないでしょ?」

絵里「海未が私の愛情を受け入れてくれること自体が海未にとっての愛情表現じゃないかしら」

海未「ですが………」

絵里「じゃあ、こうしましょう?私は海未にこれから、溢れ出るくらいの愛情を注いであげる」

絵里「だから、海未はそれをできるだけ飲み込んで欲しいの」

絵里「もし、海未が自分自身の愛に自信がないのなら、せめて私で染まって欲しい。……どうかしら」

海未「そんなことで……構わないのですか?」

絵里「そんなこと、じゃないわよ。私の面倒なところも受け入れて貰わないといけないんだから」

海未「……えぇ、そうですね。もしかしたら大変なことなのかもしれません。ですが、できるだけと言わず、あなたの全てを受け入れたいです」

絵里「ふふっ……うれしい」

海未「こんな…面倒な私ですが、よろしければこれからもずっと近くに置いてください」

絵里「ええ。ずっと離さないわ、いつも私の近くにいなさい」

59: 2016/06/29(水) 01:22:13.99 ID:8ztKZ4oA.net
絵里「それにしても、鬼海未ちゃんも中々よかったわね」

海未「なんですか鬼海未って……」

絵里「オラオラ系……?みたいなかっこよさがあった気がするわ」

海未「まあ、少し大胆に動こうと意識はしていたのですが……本当に寝起きが悪いとあんなことするはずがありませんよ」

絵里「確かに……トイレでのことなんかはもはや常軌を逸していたし…」

海未「トイレ?なんのことですか?」

絵里「覚えてないのね……そのまま忘れなさい」

絵里「でも、どんな海未ちゃんでも魅力的ではあるのだけど……やっぱり私はいまの海未が大好き!」ギュッ

海未「ひゃっ……!」ドサッ

60: 2016/06/29(水) 01:25:24.30 ID:8ztKZ4oA.net
絵里「なんでも誠実に向き合ってくれるところとか……」ボソボソ

海未「っ……///」

絵里「すぐに顔を赤くしちゃうくらい初心なところ……♥ 」

海未「わ、わたしも……絵里のそういうところが……すきです」

海未「好きだと言う勇気がない私を、少し積極的にさせてくれる不思議な魅力を持っています」

海未「たまにからかってくれるのも……なんだかとても安心できて…」

絵里「あら、嫌じゃないの?自分で言うのもなんだけど、結構面倒なこと言ってると思ってたのに」

海未「まったく嫌じゃないですよ。むしろ……もっとして欲しいくらいです♥ 」

絵里「っ///」ドキッ

絵里「海未~♥ 」ギューッ

海未「え、絵里……?」

61: 2016/06/29(水) 01:26:10.99 ID:8ztKZ4oA.net
絵里「んーーー♥ ♥ 」スリスリ

海未「えっ!?ちょ、ちょっと……///」

絵里「私の全部を受け入れてくれるんでしょう?」

海未「でもここ、学校ですよ……///」

絵里「最初に誘ってきたのは?」

海未「……わ、わたし……です……」

絵里「なら、ね?♥ 」

海未「………///」コクン

海未「あ、でも……」

絵里「?」

海未「まだジンジンするので、優しくお願いします……ね?」

絵里「…ええ、もちろんですとも♥ 」

絵里「これからは、色んなあなたの姿を見せてね、海未♥ 」


おわり🍫🌊

65: 2016/06/29(水) 02:48:30.47 ID:QF25V7aC.net
おつ
すばら

67: 2016/06/29(水) 06:35:43.88 ID:qlyZoXLk.net
ありがとう

69: 2016/06/29(水) 23:25:39.41 ID:8ztKZ4oA.net
2年生、沖縄旅行から帰還

穂乃果「ただいま~!」

希「おっ、帰ってきた♪」

絵里「おかえりなさい、穂乃果」

穂乃果「ただいま、希ちゃん、絵里ちゃん!」

希「台風の影響で一時はどうなるかと思ったけど……無事に帰ってきたようでよかったわ~」

穂乃果「そっちもファッションショーでのライブが成功したみたいでよかったよ、あとで凛ちゃんにもお礼言いにいかなくちゃ!」

穂乃果「……あ、そうだ。はいこれ!希ちゃんにお土産!」

希「ん?おぉっ、これは…シーサーやんね!さすが穂乃果ちゃん、ウチのことよくわかってるぅ!」

希「シーサーの偶像は災厄を払ってくれるって言い伝えが古くから沖縄に伝わってるんよ。ウチこういうの大好きで……って知ってるか」

希「しかもこれ、雌のシーサーやん!雄のシーサーは1つ家にあるから番で飾るね。ありがとうな、穂乃果ちゃん」

70: 2016/06/29(水) 23:28:48.12 ID:8ztKZ4oA.net
絵里「再会を喜び合ってるところわるいけれど、ちょっといいかしら?」

穂乃果「どしたの絵里ちゃん?」

絵里「これ。見覚えないかしら?」ペラッ

海未「あっ!!??」

穂乃果「????なにそれ。海未ちゃん知ってるの?」

海未「そ、それをどこで……」

絵里「アイドル研究部の部室の棚の上。どうやら私より背の高いメンバーがいるようね」クスクス

海未「ほ、穂乃果!この書類は今週末までに先生たちに提出予定のとても大事な書類なんですよ!?」

穂乃果「へぇ~、そんなのがあったんだ?」

71: 2016/06/29(水) 23:32:03.32 ID:8ztKZ4oA.net
海未「へぇ~じゃないです!私何度も聞きましたよね!?この書類を知らないかと!」

穂乃果「あー、なんか、あったような……?」

絵里「………ずさんすぎるわね」

海未「すみませんでした!絵里!!」バッ

絵里「ほんとにすみませんよ……何故か私が教師側から圧力かけられるし……」

穂乃果「ま、まあ落ち着いてよ絵里ちゃん。はいこれ、絵里ちゃんにもシーサー。雄だよ」

絵里「雌でも雄でもどっちでもいいわよ……まあ、無事見つかって提出も滞りなく済んだことだし、あんまり深く言及はしないけれど……」

絵里「あなたたちも今日振り替え休日でしょう?今日は家に帰ってしっかりお休みなさい」

穂乃果「そう?じゃあ、練習は明日からだね。それじゃあまた明日………」

絵里「あ、海未は残りなさい」

海未「……はい」

72: 2016/06/29(水) 23:35:10.25 ID:8ztKZ4oA.net
穂乃果「……?」

絵里「ああ、いえ。仕事の引き継ぎよ。前に穂乃果に教えたとき途中で飽きちゃってたじゃない。あなたも海未を通して覚えたほうが早く覚えられるでしょう?」

穂乃果「いらない気遣いだよ……」

絵里「あと、今後の練習の調整もしたいわ」

希「ん、そういうことならウチも上がらせて貰おうかな。凛ちゃんと打ち上げラーメンの約束があるんよ」

絵里「希は残りなさい……って言おうと思ったけどあなたももうピンチヒッターとしての仕事だったわね。いいわよ、ありがとう」

穂乃果「じゃあ行こっかことりちゃん。海未ちゃん、また明日ね」

ことり「バイバイ、海未ちゃん、絵里ちゃん」

希「あんまり海未ちゃん虐めんようにね、海未ちゃんも疲れてるやろうから」バタン

73: 2016/06/29(水) 23:38:32.64 ID:8ztKZ4oA.net
海未「………」

絵里「………さて、と」

絵里「とりあえずそこ、座りなさい」

海未「はい……」スッ

絵里「お説教から始めましょうか」

海未「はい………」

絵里「モノの管理がなっていないわよ。さっきも言ったけどずさんね。あなたがしっかりしてくれないと私の推薦の手前、申し訳が立たないわ」

海未「はい……」

絵里「……さっきからはい、はいって、ちゃんと聞いてる?」

海未「聞いていますよ」

絵里「ウソつき」クイッ

海未「っ……///絵里、顔、近いです……」

74: 2016/06/29(水) 23:41:41.71 ID:8ztKZ4oA.net
絵里「顔が近かったらなにか不都合でもあるのかしら」

海未「ないっです、けど………」

絵里「顔も赤いし……あなたいまお説教されてるのよ?変なこと考えてない?」

海未「なんですか、変なことって………///」

絵里「こういうこと」ギュッ

海未「っ!?///」

絵里「うーん、かすかに沖縄の匂いがするわね」

海未「なに嗅いでるんですかぁっ///」

絵里「んっ………///はぁっ……」スンスン

海未「ちょっ……と……!///」

絵里「あら、海未、もしかして焼けてる?」

海未「お、おそらく……日焼け止めは塗っていたのですが……」

75: 2016/06/29(水) 23:44:58.78 ID:8ztKZ4oA.net
絵里「ふーん……私があなたたちの仕事をしている間に海未は楽しく海水浴をエンジョイしてたわけね」

海未「それは………」

絵里「ま、いいんだけれどね。……ねえ、水着跡見せてよ」プチプチ

海未「っ!?///え、絵里!?なにを……!」

絵里「脱がさないと見れないでしょ?大人しくしなさい」

海未「だめ……だめっ、です、絵里……脱がすのはぁ……っ///」

絵里「………なに?久しぶりに会ったのに体にも触らせてもらえないわけ?」

海未「えっ……」

絵里「あーそう。海未ちゃんはかわいい女の子二人に囲まれて充実した修学旅行を送っていたものね。よかったじゃない楽しめて。」

海未「え、絵里……もしかして、寂しかったのですか?」

絵里「っ………」

77: 2016/06/29(水) 23:48:48.85 ID:8ztKZ4oA.net
絵里「なによ、私が寂しがってちゃ悪いの?」

海未「い、いえ……」

海未「……随分寂しい思いをさせてしまいました。お待たせしてすみませんでした」

絵里「電話の1つくらいしてもいいじゃない……」

海未「その、実は何度か電話しようかと思ったんです。穂乃果が絵里と通話しているらしかったので、私もあとで連絡しようかと」

海未「ですが直前で指が止まってしまうんです。あなたと話してしまっては、あなたの声を聞いてしまっては、今すぐにでも帰りたくなってしまうのではないかと……」

海未「メッセージさえ送ることもできず、結局一度も連絡することがありませんでした。……すみませんでした」

絵里「そんな勝手な理由で許すと思う?」ギュッ

海未「思わない、です。…すみません」

絵里「何日分あなたにこうすればいいのかしら、一生離れられないかもね」

海未「……はい、そうですね」ギュッ

78: 2016/06/29(水) 23:52:31.45 ID:8ztKZ4oA.net
絵里「抵抗しないの?」

海未「する理由がありません」ギュウッ

絵里「………ごめんね」

海未「え?」

絵里「私も、海未と同じ。ずっと電話して海未の声が聞きたかった。でも出来なかったの。自分が壊れそうな気がしたから……」

絵里「私のほうが年上で、仕事も任されてるのに……あなたに依存しちゃだめだと思って…」

絵里「海未がいないと、自分がこんなに弱くなるなんてね……」

海未「そんなに気負わなくてもいいじゃないですか。年上だなんて言っても1つしか違いませんよ」

海未「たしかに私は絵里に頼りっぱなしです。絵里にはとても助けられていますが、お互いに助け合ってもいいのでは?」

絵里「そう、ね。……ふふっ、なんだか海未、見ない間に大人になったみたい」

海未「いいえ、まだまだ未熟です。絵里には私の面倒を見てもらわないと」

海未「………ただいま、です。絵里」

絵里「…おかえりなさい、海未!」


没ネタ①おわり🍫🌊

79: 2016/06/29(水) 23:56:18.09 ID:8ztKZ4oA.net
二期6話、キャラ入れ替わりのあと

凛「真姫ちゃんの練習着着やすかったなぁ~」ヌギヌギ

真姫「生々しい話になるけど、上下一式で3万は超えるわよ」

凛「ひぇっ……」

凛「は、早く返さないと………はい、ありがとう、真姫ちゃん」ポンッ

真姫「どうも。そういえば凛の練習着は?」

凛「凛のは海未ちゃんが……って海未ちゃんいつまで着てるの?早く着替えてよ。凛寒いよ」

海未「す、すみません……どうもキツくて……うまく脱げなくて……」

凛「凛と体型そんなに変わらないでしょー!?凛が風邪引いちゃうにゃーー!」

海未「なんですって……?」ピクッ

凛「な、なんでもないでーす……」

80: 2016/06/29(水) 23:59:14.84 ID:8ztKZ4oA.net
コンコン

凛「はーい」ガチャ

真姫「ちょ、凛、あなた下着でしょ」

凛「にゃ……///」ササッ

真姫「なにかご用ですか?」

弓道部員「あっ、えっと、園田先輩いますか!?」

真姫「え、えぇ。いる…けど……」

弓道部員「あ、園田先輩!いますぐ弓道場まで来てください!」

海未「えっ!?ちょ、ちょっと待ってくださいね?こんな格好ですので……」

弓道部員「なんの格好でもいいですからすぐ来てください!急ぎなんです!」グッ

海未「えっ、ちょ、ちょっとーー!?」

凛「え……り、凛の練習着は……?」

真姫「しばらく下着で練習する?」

凛「冗談きついよ……」

81: 2016/06/30(木) 00:02:42.91 ID:rU/tfawC.net
同時刻、屋上

絵里「それにしても、他人の真似をすると言っても、配慮が必要だったりするわよね。なんとなく私の知る限りの花陽をやってみたつもりだったけど……嫌じゃなかった?」

花陽「そ、そんなことないよ!絵里ちゃんが私の真似をするだけで、私の何倍も可愛くなって、その……!」

絵里「それは花陽が可愛いからよ。…でも、かわいい人の真似をすると自分もかわいくなれた気がしていいわね」

花陽「そ、そうですよねっ、私もにこちゃんの真似をしたけど…少しだけ自分に自信が持ててきたと思います!」

絵里「そうね。にこは素晴らしいわ。さすが………」

ことり「さすがにこね」

絵里「ことり!?」

花陽「にこっ♥ 」

ことり「ハラショー」

絵里「こ、ことりィ……」

ことり「ハラショー!」グッ

絵里(なるほど……私ってこんな感じなのね……)

82: 2016/06/30(木) 00:06:34.76 ID:rU/tfawC.net
ガチャ

先生「絢瀬いる~?」

絵里「あっ、はい」

先生「パソコンで卒アル用の写真の場所がわかんないんだけど、ちょっと見てもらっていいかな?」

絵里「えっと……いますぐの方がよろしいですか?」

先生「ああ、そのほうがいいね」

絵里「こんな格好ですけど……」

先生「構わないから、早く来てくれ」

絵里「はあ……ちょっとみんなに遅れるって言っておいて。それじゃっ」スタタ

花陽「にっこにっこ……あれ、絵里ちゃん……?」

83: 2016/06/30(木) 00:09:41.63 ID:rU/tfawC.net
30分後

ガチャ

海未「はあ……何かと思えば部活のプロモーション用に私に出て欲しいって……今じゃなくてもいいじゃないですか、まったく…」ブツブツ


ガチャ

絵里「はあ……フォルダの場所はおろか、パソコンの操作から教える羽目になるなんて……大丈夫なのかしら」

えりうみ「あ」

絵里「海未……まだ着替えてなかったの?」

海未「私は…ちょっと呼び出されましたので。絵里こそではないですか」

絵里「まあ、私も同じ感じ、かな?互いに大変ね」

海未「そうですね。ですが、頼られるのは悪くないです」

絵里「損な性格……そこに惹かれる人が多いのかしら」

84: 2016/06/30(木) 00:12:38.20 ID:rU/tfawC.net
絵里「…ところで、その練習着……凛のよね?返さなくていいの?」

海未「自分の姿をみてから言ってください」

絵里「あら……花陽に返すタイミング逃しちゃったわ。困ってないかしら」

海未「とにかく、早く着替えて返しますよ」ヌギ…

絵里「あっ、ちょっと待って」ガシッ

海未「えっ、なんですか?早くしないと凛たちが……というかどうして腕を掴んで…」

絵里「海未、アレやってよ。アレ」

海未「………?」

絵里「ほら、凛がライブのときにやってるアレ。イ工口ーじゃないほう」

海未「アレって……!!む、むりです!!」

85: 2016/06/30(木) 00:15:43.23 ID:rU/tfawC.net
絵里「無理なわけないでしょ、屋上でやってたんだから」

海未「あれはその場の流れで……!みんなに見せるのと絵里に見せるのとでは違うんです!」

絵里「私だけに見せるほうがだめなの?」

海未「だって、それは……絵里がからかってくるからですよ」

絵里「そりゃあからかうわよ。あの海未ちゃんがにゃんにゃん言うんだから」

海未「なに開き直っているのですか……!」

絵里「海未~やってよ~~おねがぁい♥ 」

海未「ぐっ…そんなことりの真似をしたってそうは……!」

絵里「強情ね……いつもする時はかわいい声でにゃあにゃあ言ってることバラすわよ」

海未「ばっ……!?///」

86: 2016/06/30(木) 00:18:58.54 ID:rU/tfawC.net
絵里「さあ、どうするの海未?」ニヤニヤ

海未「……一回だけですよ」

海未「………」スゥーッ

海未「にゃんにゃんにゃ~~ん♥ ♥ 」

絵里「………」

絵里「……んふっ」

海未「い、今変な笑い方しましたね……!?///」

絵里「ご、ごめんごめん。笑うのは失礼だと思ったのだけれど、耐えきれなくて……ふふっ」

絵里「でも、からかってるわけじゃなくて、本当にその練習着似合ってるわ。ユニット練習するうちに似てくるのかしら?」

海未「これを似合っていると言われるのは少々心外です……決して凛の練習着がダメとかそういったわけではないのですが、スカート丈が短すぎではないでしょうか……」

絵里「凛の今までの抑圧が解放されたのよ。ずっとこんな服を着てみたかったのね……」

海未「ですが、私は少し凛のことが心配です。なにか行きすぎたことがないといいのですが」

87: 2016/06/30(木) 00:20:12.37 ID:rU/tfawC.net

88: 2016/06/30(木) 00:24:22.53 ID:rU/tfawC.net
絵里「心配しすぎよ。それくらいのスカート丈のものならことりだって履いてるでしょう?あなたも似合ってるわよ、今度着てみたらどう?」

海未「わ、私ですか!?無理に決まっています!!」

絵里「やっぱり恥ずかしい?」

海未「それが一番ですが、その、凛のような走ることにより鍛えられたスラッとした足とは違って、私は武道をしていることがわかってしまうような脚なので……」

海未「あまり人に見せたくないというか、似合ってないです」

絵里「!!」ピコーン

絵里「そんなことない!(高音)」

海未「!?」

絵里「海未ちゃんはその格好が一番似合ってるよ!(高音)」

絵里「だって、私が抱きしめちゃいたいって思うくらい、可愛いって思ってるもん!(高音)」

89: 2016/06/30(木) 00:27:33.34 ID:rU/tfawC.net
海未「え、絵里……それは、花陽のモノマネですか?」

絵里「え、えぇ。花陽の声は結構独特な可愛さだから、真似してる感じじゃなかったかしら……」

海未「いえ、なんとなく伝わりましたが、それよりも絵里があんなに高い声を出せることに驚きました」

絵里「私のこの声は…ちょっと落ち着いたイメージを意識してるからなの。ほら、生徒会長の声が高かったら威厳とかなさそうでしょう?」

海未「そんなものですか?」

絵里「そんなものよ」


海未「そういえば、花陽は強く発言する時が時々ありますよね」

絵里「えぇ。さっきの花陽の真似は、あなたが修学旅行でいない時に凛に対して花陽が言ったことをイメージしながら真似したわ」

海未「凛に対しては、特に強いですよね……」

絵里「えぇ。絆が成せることよね、でもあの二人のやりとりは、見ててこっちがドキドキしちゃうわ」

海未「はい、友達以上のなにかを感じさせるところはありますね」

90: 2016/06/30(木) 00:30:23.82 ID:rU/tfawC.net
絵里「……ねえ海未、ちょっと遊びましょうか」

海未「ですから凛と花陽が困っていると言っているではないですか」

絵里「あなたもにゃんにゃん言ってノリノリだったじゃない」

海未「絵里がそういうからでしょう……」

絵里「じゃあ今から私は花陽の真似するから、海未は凛の真似をできるだけしてね、いくわよ……」

海未「だからしないと……ちょ、ちょっと待ってください!えーと……」

海未「んっんん。……おはようニャ~かよち~ん」

絵里「(ノリノリじゃない)おはよう、凛ちゃん!」

海未「かよちん、今日もかわいいにゃ~」

絵里「凛ちゃんもかわいいよぉ。服も似合ってるよ♥ 」

91: 2016/06/30(木) 00:33:39.92 ID:rU/tfawC.net
海未「え~っ、そ、そうかな~。だって凛、今までこういうの着てこなかったし、髪も全然伸ばせないから似合わないんじゃないかって……」

絵里「(うわ、今のすごいそっくり)そんなことない!とっても似合ってるよ。凛ちゃんは脚が綺麗だから、短いスカートを着てると映えるよ、ほらこことか」サワッ

海未「ひぅっ!?」ビクッ

絵里「り、凛ちゃん!?大丈夫!?痛かった?」

海未「だ、大丈夫で……大丈夫にゃ、ちょっとびっくりしただけ…」

絵里「よかった~凛ちゃんになにかあったらって思うと、花陽心配で……」

海未「そんなに心配しないでかよちん、凛はそんなに体弱くないし、かよちんのすることならなんでも受け入れるから……」

絵里「え?なんでも?」

海未「うんっ、なんでも!」

絵里「そっかぁ…嬉しいな……」

92: 2016/06/30(木) 00:37:12.92 ID:rU/tfawC.net
絵里「凛ちゃん……」ギュッ

海未「えっ…///か、かよちん……」

絵里「大好きなの。凛ちゃんのことが」

海未「う、うん…?凛もかよちんのことが大好きだよ?」

絵里「ありがとう…凛ちゃん」チュッ

海未「っ!?え、えり、じゃない……か、かよちん……!?///」カァァ

絵里「凛ちゃんからも…してほしいな?」

海未「かよ……ちん……」チュッ

絵里「んっ……♥ 」チュッ

絵里「凛ちゃんの唇……あったかい…♥ 」

海未「凛も、かよちんとチュッってすると体がふわーってなる感じがして…///」

94: 2016/06/30(木) 00:38:30.12 ID:rU/tfawC.net
1時間後

凛「あーっ!やっと戻ってきた!いつまで体操着のままで居させるつもりなの!?」

海未「すみませんすみませんすみません…………」ブツブツ

凛「海未ちゃんも忙しいから仕方がないけど、次はちゃんと声をかけて……って海未ちゃん、肩のところちょっと伸びてない?」

海未「っ!?///す、すみませんでした!!弁償します!今度一緒に新しいものを買いに行きましょう!!?」

凛「え、えぇっ!?そんなに大袈裟にならなくても……」

海未「遠慮しないでください!私はあなたになんてことを……!あぁっ…!」

凛「な、なんか今日の海未ちゃんめんどうだにゃーー!」



花陽「………なんか、海鮮丼のにおい?なのかなあ、これ……」クンクン



没ネタ②おわり🍫🌊

95: 2016/06/30(木) 00:40:21.98 ID:rU/tfawC.net
ずいぶん投稿してなかった気がするので途中で書くのやめたやつを登校してかさまししたまし😥
取り尽くし効果でネタ切れ気味なのでおだいぼしゅjちゅうです😣

99: 2016/06/30(木) 03:46:36.10 ID:z+FeOUbd.net
乙です!

引用: 絵里「鬼の園田」