絵里「～♪」

絵里「到着っ！」

絵里「5分前集合、さすが私ね」

絵里「穂乃果にライン入れなきゃ」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ


Eli:ついたわ！ 18:55

ほ:ちょっと待っててー 18:57


絵里「む…まだ準備できてないのね、これはお仕置きね」

絵里「…」ｿﾜｿﾜ

絵里「早く来ないかしら」ｿﾜｿﾜ

ｶﾞﾗﾗｯ

穂乃果「ごめん絵里ちゃんっ！ お待たせ！」

絵里「遅いわよ、穂乃果」

穂乃果「えへへ、ごめんごめ…って絵里ちゃんその格好は…？」

絵里「これ？ 浴衣よ♪」

絵里「お風呂入りに行く時はこれを着るのが決まりでしょ？ だから着てみちゃった！」

絵里「どう？ 似合う？」ｸﾙｸﾙ

穂乃果「…ごめん絵里ちゃん！ あと10分待って！」

絵里「えっ、ちょっと穂乃果！？」

ﾋﾟｼｬｯ

絵里「もう…かわいいの一言くらい言ってくれてもいいのに…」

絵里「Ah,もしもは～♪」ｼｬﾝｼｬﾝ

絵里「いいかんじね」ｼｬﾝｼｬﾝ

絵里「あとワンフレーズ…」ﾊﾟﾁｯ

絵里「あっ…」

ﾗｲﾌﾞｾｲｺｳﾀﾞﾖｯ!

絵里「フルコンならイベントポイント1.3倍だったのに…」

絵里「穂乃果が遅いせいね！」ﾌﾟﾝｽｶ

絵里「もう！ 早く来ないと置いていっちゃうわよ！」

ｶﾞﾗﾗｯ

絵里「 遅いわよ…って穂乃果」

穂乃果「えへへ…ごめんごめん、着替えに思ったより時間かかっちゃって」

穂乃果「絵里ちゃんが浴衣着てたから穂乃果も着てみたんだ！」

穂乃果「どう？ 似合ってる？」ｸﾙｸﾙ

絵里「……」

穂乃果「あ、あれ…？」

絵里「ハラショー！ とっても似合ってるわよ！」

穂乃果「ほ、ホント！？」

絵里「ええ！」

穂乃果「えへへ…絵里ちゃんも似合ってるよっ！」

絵里「ふふっ、やっと感想を述べてくれたわね♪」

穂乃果「ご、ごめん…」

絵里「いいのよ。さあさあ、早く行きましょ！」

穂乃果「うん！」

穂乃果「どこ行くの？」

絵里「音ノ木坂温泉よ」

穂乃果「音ノ木坂温泉かあ…」

絵里「あれ？ 嫌だった？」

穂乃果「ううん、よく海未ちゃんとことりちゃんの3人で行く所だから絵里ちゃんと行くのは新鮮だなって」

絵里「ふふっ、3人は本当に仲が良いわね」

絵里「ちょっと嫉妬しちゃうかも♡」

通行人A「ウチも嫉妬されたいやん」

穂乃果「むっ…嫉妬しちゃう絵里ちゃんにはお仕置きだよっ！」ｺｼｮｺｼｮ

絵里「きゃっ、ちょっと！ あはは！ やめなさいっ！」

穂乃果「うりうり～」ｺｼｮｺｼｮ

絵里「ふふっ、くすぐった…あっ♡」

穂乃果「！？」ﾋﾞｸｯ

絵里「……穂乃果」

穂乃果「ご、ごめん…」

通行人B「色っぽい声だニャ～」

絵里「さあ、着いたわよ」

穂乃果「話してるとあっという間だね」

絵里「ほんとにね」

穂乃果「じゃあ中入ろっか」

絵里「ええ」

ｶﾞﾗﾗｯ

穂乃果「番台さーん！ 大人2人！」

番台「しょーがないわねー」

絵里「ありがとうございます」

穂乃果「絵里ちゃん！ 早く早く！」

絵里「こらこら、あんまりはしゃがないの」

絵里「お風呂は逃げないから、ね？」

穂乃果「はーい」

絵里「ねえ…穂乃果」

穂乃果「なあに？ 絵里ちゃん」

絵里「ここで…脱ぐのよね？」

穂乃果「うん」

絵里「……」

絵里「おうち帰る！」

穂乃果「ダメー！ 帰っちゃダメー！」ｸﾞｲｯ



絵里「は、恥ずかしいわ…//」

穂乃果「絵里ちゃんそんなキャラじゃなかったでしょ」

穂乃果「μ′sの工口担当だとかのたまってた人でしょ？」

絵里「そのことは忘れなさい、さもなくばシベリア送りよ」

穂乃果「御意」

ﾇｷﾞﾇｷﾞ

穂乃果「…」ｼﾞ-

ﾌﾞﾙﾝｯ

客A「わぁ！ おっきい♡」

穂乃果「…」

ｽﾙｽﾙ

客B「綺麗ですねえ…」

穂乃果「…」ｼﾞｭﾙﾘ


絵里「さあ穂乃果、行きましょ？」

穂乃果「…」

絵里「穂乃果？」

穂乃果「絵里ちゃん綺麗すぎるよ！ マーキングしてやるー！」

絵里「ちょっ、やめ、おすわり！」

ｶﾎﾟ-ﾝ…

絵里「ハラショー！」

穂乃果「さっきから絵里ちゃんしゃぎすぎだよー」

絵里「ふふっ、だって温泉に入るの久しぶりだもの！」

穂乃果「だからってあんまりはしゃがないでよ？ 転んだら危ないし」

絵里「はーい♪」

穂乃果「じゃあとりあえず頭洗おっか」

絵里「あ、じゃあ私が洗ってあげるわ！」

穂乃果「え？ いいの？」

絵里「もちろん♪」

穂乃果「じゃあお願いするねっ！」

絵里「任せて！」

絵里「それじゃあいくわよ」

穂乃果「うん」

ｼﾞｬ-

絵里「熱い？」

穂乃果「ちょっと」

絵里「ごめんなさい、温度下げるわね」

穂乃果「ありがと」

ｼｭｺｼｭｺ

絵里「シャンプーつけるわね」

穂乃果「うん」

ｼｬｶｼｬｶ

絵里「痛くない？」

穂乃果「むしろ気持ちいいよ」

絵里「痒いところは？」

穂乃果「特には」

絵里「わかったわ」

ｼｬｶｼｬｶ…

絵里「女の子は髪が命だからね、大切に洗わなきゃ」

絵里「どう？ 気持ちいい？」

穂乃果「うん、とっても」

絵里「そう、よかった」

穂乃果「絵里ちゃん頭洗うの上手だね」

絵里「そうかしら？ 小さい頃から亜里沙の頭を洗ってたからかも」

穂乃果「うーん、穂乃果も雪穂の頭洗ってたけどこんなに上手じゃないよー？」

穂乃果「天才っ、絵里ちゃんは頭洗うのの天才だよ！」

絵里「そんなに褒めても何も出ないわよ？」

穂乃果「ホントのことだもん！」

絵里「はいはい、そろそろ流すわよ」

穂乃果「うんっ！」

ｼﾞｬ-

絵里「熱くない？」

穂乃果「うん」

絵里「シャンプーはしっかり流さないとね」

絵里「かぶれちゃうかもしれないから」

穂乃果「うん」


絵里「よしっ！ 完了よ！」

穂乃果「わーい！ ありがとう！」

穂乃果「んー、毎日でも絵里ちゃんに洗ってもらいたい気分だよ～」

絵里「ふふっ、それなら毎日穂乃果のおうちに邪魔しようかしら？」

穂乃果「大歓迎だよ～！」

絵里「ふふっ、じゃあ私は頭洗うから体洗って先に入ってて？」

穂乃果「あ、お返しに絵里ちゃんの頭洗ってあげるよ！」

絵里「あら本当？ ならお言葉に甘えて」

穂乃果「まっかせなさい！」

ｼﾞｬ-

穂乃果「熱い？」

絵里「ううん」

穂乃果「じゃあシャンプーつけるね」

絵里「ええ」

ﾄﾌﾟﾄﾌﾟ

絵里「ねえ、つけすぎじゃない？」

穂乃果「え、そう？」

絵里「あ、いや気のせいかも」

穂乃果「そっか」

ｼﾞｬｶｼﾞｬｶ

穂乃果「痛くない？」

絵里「もう少し優しくお願い」

穂乃果「あ、ごめん」

絵里「いいのよ」

ｼﾞｬ-

穂乃果「それじゃ流すね」

絵里「お願い」

穂乃果「それっ」

絵里「いたっ」

絵里「穂乃果、シャワーの勢い強いわ！」

穂乃果「あ、ごめんね」

絵里「…いいわよ」

絵里「体洗って入りましょう」

穂乃果「うん！」

穂乃果「絵里ちゃんってさ」

絵里「ええ」

穂乃果「綺麗だよね」

絵里「へ？ ちょっと何言ってるのよ//」

穂乃果「だってこの透き通るような白い肌とか…」

ﾂﾝﾂﾝ

絵里「//」

穂乃果「艶のある長い金髪とかー…」

ｻﾗｻﾗ

絵里「くすぐったいわ//」

穂乃果「それにこの大きな……」

ﾜｼﾜｼ

絵里「おうち帰る！」

穂乃果「ああごめん！ ちゃんと背中流すから帰らないでえええ！！」



穂乃果「絵里先輩、痛くないですか？」

絵里「ええ、ちょうどいいわ」

穂乃果「……ねえ絵里ちゃん」

絵里「もっと気合い入れて洗ってください、高坂さん」

穂乃果「わかりました…」

絵里「さあついにお風呂入るわよ！」

穂乃果「ここまで長かった…」

絵里「誰のせいかしらね？」

穂乃果「すみません…」


絵里「まずどれに入りましょうか」

穂乃果「これがいい！ ボコボコするやつ！」

絵里「ジャクジーね、いいわよ」


ﾎﾞｺﾎﾞｺ

穂乃果「あ～気持ちいい～」

絵里「ほんとにねー」

穂乃果「われわれは宇宙人だ～」

絵里「ふふっ、変な声」

ﾎﾞｺﾎﾞｺ

絵里「なにこれ」

──電気風呂──

穂乃果「びりびりするやつ」

絵里「抽象的すぎてわからないわよ」

穂乃果「だってそうとしか言い表せないし」

絵里「とりあえず入ってみましょうか」

穂乃果「あっ！ ちょっと待って！」

絵里「え、なに……」



ﾋﾞﾘｯ!

絵里「いった！」

穂乃果「だから言ったのにー…」

絵里「…癖になりそうね」ｸｽｸｽ

穂乃果「え、絵里ちゃん？」

絵里「今度は普通のお風呂に入りましょう」

絵里「檜風呂に入るわ」

穂乃果「わーい」


ﾁｬﾎﾟﾝ

絵里「ふーっ」

穂乃果「あ～」

絵里「ふふっ、穂乃果おじさんみたい」

穂乃果「えー、そうかなー？」

絵里「冗談♪」

穂乃果「からかったなー！ えいっ！」

ﾋﾞｭｯ

絵里「きゃっ、やったわねー！」

絵里「水鉄砲の鬼と呼ばれた私にそんなことするなんて…わかってるでしょうね？」

穂乃果「ふっふっふっ、水鉄砲の神と呼ばれていた穂乃果に勝てるかな？」

絵里「いいわぁ、やってやろうじゃない！」

ﾋﾞｭｯ

穂乃果「負けないよ！」

ﾋﾞｭｯ

客C「ﾋﾟｬｱ…これじゃあ入れないよお」

絵里「はあ…はあ…今回は引き分けにしておいてあげるわ…」

穂乃果「はあ…はあ…しかたないなあ…」

絵里「はあ…はあ…穂乃果、休憩がてらサウナに入りましょう」

穂乃果「はあ…はあ…うん」

絵里「先に出た方がお風呂上がりにコーヒー牛乳奢るのはどう？」

穂乃果「ノった！」

絵里「ふふっ、今の言葉忘れないでね？」


ｶﾞﾁｬｯ

絵里「あっつ！」

穂乃果「なにしてるの…？」ｼﾗ-

穂乃果「……っ」

絵里「っ……！」

絵里「ギブ！」

ﾊﾞｯ

穂乃果「やった！ コーヒー牛乳だ！」

穂乃果「じゃあそろそろ穂乃果も出よっかな」

ｶﾞﾁｬｯ


絵里「穂乃果～こっちよ～」

穂乃果「あ、もうお風呂入ってる」

穂乃果「待ってー、今行くから」

穂乃果「よいしょ…」

穂乃果「冷たっ！」

絵里「ぷぷっ、引っかかったわね！」

絵里「穂乃果の驚いた顔かわいいわね～」ﾆﾔﾆﾔ

穂乃果「～//」ﾍﾟｼﾍﾟｼ

穂乃果「次はどれ入る？」

絵里「んー……ねえ穂乃果、今日は何の日か知ってる？」

穂乃果「えーっと、露天風呂の日だっけ？」

絵里「そうよ、さすが穂乃果ね」

絵里「じゃあ入りましょうか」

穂乃果「…？」

穂乃果「あっ、そういう意味か！」

絵里「ちょっと伝わりにくかったかしら」

穂乃果「うん」

絵里「うぐっ、そんなはっきり言わなくても…」

穂乃果「ごめんごめん」

穂乃果「うう、さむっ」

絵里「こらこら、そんなところで立ち止まってないで入るわよ」

穂乃果「あ、うん」


ﾁｬﾌﾟﾝ

絵里「ふう…」

穂乃果「はあ～」

絵里「穂乃果、今日はありがとう」

穂乃果「どうしたの突然」

絵里「いや、嫌がってる穂乃果を無理やり連れてきちゃったから…」

穂乃果「もー、気にしなくていいのに」

絵里「ごめんなさい、でも何かと理由つけないと遊びに誘えなかったから…」

穂乃果「そんなにことしなくても穂乃果は言われたらいつでも遊ぶよー？」

絵里「でも…」

ﾋﾞｭｯ

絵里「きゃっ」

穂乃果「そうやって遠慮しちゃうのが絵里ちゃんの悪い癖！」

穂乃果「絵里ちゃんが遊びたいと思ったら誘えばいいの！ わかった？」

絵里「…ええ、そうするわ」

穂乃果「わかればよろしいっ！」

絵里「じゃあ穂乃果！ 明日クレープ食べに行きましょ！」

穂乃果「ええ明日！？」

絵里「そう明日、駄目？」

穂乃果「…いいけど」

絵里「やった♡」ｷﾞｭｯ

穂乃果「わわっ、絵里ちゃん//」

穂乃果「絵里ちゃんさ」

穂乃果「今日みんなに注目されてたの知ってる？」

絵里「え、そうなの？」

穂乃果「やっぱり」

穂乃果「はあ…絵里ちゃんが羨ましいよ」

穂乃果「穂乃果に持ってないものたくさん持ってるもん」

絵里「そうかしら？」

穂乃果「そうだよ、例えばそのサラサラの金髪だったり、高校生とは思えないスタイルだったり…」

穂乃果「かしこいし、みんなから信頼されてるし」

穂乃果「なんか嫉妬しちゃうな」

絵里「なあんだ、そんなこと？」

穂乃果「そんなことってなに！？」

絵里「私だって穂乃果が羨ましいわよ」

絵里「私にないものをたくさん持ってるもの」

穂乃果「例えば？」

絵里「んー、そうね…」

絵里「人を惹き付けるカリスマ性だったり…」

絵里「自分のやりたいことをやってみんなに希望を与えてくれたり」

絵里「どんな人にでも分け隔てなく接したり」

絵里「なにより、みんなに元気をくれる笑顔だったり」

絵里「ほら！ 私にないものを穂乃果はたーくさん持ってるの」

絵里「だからそんな自分を…」

穂乃果「でも…」

絵里「ほっ」

ﾌﾜｯ

穂乃果「わわっ！」

絵里「よいしょ」

穂乃果「絵里ちゃん？ いきなり膝の上に乗せてどうしたの…？」

絵里「えいっ」

ﾓｷﾞｭｯ

穂乃果「！」

絵里「今私がこうして後ろから穂乃果を抱きしめられるのはあの時穂乃果が手を差し延べてくれたから」

絵里「さっき言ったことが嘘なら私たち今こんなことしてないと思うの」

絵里「それでもまだ嫉妬しちゃう？」

絵里「穂乃果には穂乃果の、私には私のいいところがあるの」

絵里「だから人と比較ばかりするんじゃなくてもっと自分を見て？」

絵里「穂乃果はたくさんいいところを持ってるから」

穂乃果「ぅ絵里ちゃん…」

穂乃果「えへへ、わかった！」

絵里「わかってくれたみたいね」

穂乃果「うん！ 穂乃果には穂乃果のいいところがある！ それが知れただけでも今日来た甲斐があったよ！」

絵里「ふふっ、よかった」

絵里「そろそろ上がりましょうか」

絵里「穂乃果の顔真っ赤だしのぼせないうちにね」

穂乃果「うんっ！」

絵里「ふーっ、いい湯だったわね」

ﾌﾞﾙﾝﾌﾞﾙﾝ

番台「ぐぬぬ」

絵里「穂乃果のかわいい一面も見られたし楽しかったわ♪」

ﾌﾞﾙﾝﾌﾞﾙﾝ

清掃員「ﾅﾆｱﾚｲﾐﾜｶﾝﾅｲ」

絵里「って穂乃果？ なにそんな自慢げな顔して…」

穂乃果「絵里ちゃんが注目されてて穂乃果は誇らしいよ～」

穂乃果「こんなパーフェクトウーマンのお友達としていられるなんてね！」

絵里「もう…穂乃果ったら…」

絵里「さあ、早く着替えなさい」

絵里「コーヒー牛乳逃げちゃうわよ？」

穂乃果「あっ！ 絵里ちゃんの奢りのコーヒー牛乳！」

絵里「ぐっ、覚えてたのね…」

ｶﾞｺﾝ

絵里「はい」

穂乃果「ありがとう！」

ｷｭﾎﾟﾝ

穂乃果「んぐっ…んぐっ……」

絵里「んっ…んっ……」

ほのえり「あー！ 最高っ！」

穂乃果「やっぱりお風呂上がりはこれだよね！」

絵里「ええ！」

穂乃果「ねえ絵里ちゃん、穂乃果次はイチゴ牛乳が飲みたいなっ」

絵里「自分で買いなさい」

穂乃果「えーっ！ かわいい後輩の頼みなのにー！」

絵里「しょうがないわねぇ…」

ｶﾞｺﾝ

絵里「はい」

穂乃果「ありがとっ！」

穂乃果「んぐっ…んぐっ……」

穂乃果「ぷはーっ！ 絵里ちゃんの奢りのジュースは美味しいなあっ！」 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)

絵里「さあ穂乃果、そろそろ出ましょう」

穂乃果「うんっ！」

穂乃果「番台さん、ありがとうございました！」

絵里「いいお湯でした」

番台「ん…そうだ」

番台「あんたたち、これ持ってきなさい」

絵里「これは…？」

番台「割引券よ、また来なさい」

穂乃果「おお！ ありがとうございます！」

番台「ふんっ、湯冷めするから早く帰りなさい」

絵里「はい！ ありがとうございます！」

穂乃果「また来ますっ！」


──帰り道──

穂乃果「気持ちよかったね、絵里ちゃん」

絵里「ええ、割引券もくれたしまた来ましょう？」

穂乃果「うんっ！」


穂乃果「ねえ絵里ちゃん」

絵里「ん？」

穂乃果「来週の日曜、空いてる？」

絵里「もちろん♡」

おわり
お前らたまには温泉行こうぜ

よいほのえり
温泉いきたい

おつおつ