1: 2015/01/18(日) 13:18:26.72 ID:QAkcRlico
珠美「プロデューサー殿」
P「ん?」
珠美「来月のスケジュールのことなのですが」
P「……悪いが、今手が離せなくてな。また後で、改めて伝えるよ」
珠美「……そうですか」
珠美「………」
P「ん?」
珠美「来月のスケジュールのことなのですが」
P「……悪いが、今手が離せなくてな。また後で、改めて伝えるよ」
珠美「……そうですか」
珠美「………」
2: 2015/01/18(日) 13:21:15.83 ID:QAkcRlico
唯「プロデューサーちゃんが冷たい?」
珠美「あまり積極的に、珠美と話そうとしたがらないのです」
唯「ふむっ……何か心当たり、ある?」
珠美「……あるには、あるのですが」
唯「なになに?」
珠美「……その、最近……臭いが、気になってて」
唯「ニオイ?……あ~、たまみん剣道やってるんだっけ?」
珠美「はい。アイドルになったとはいえ、部活はまだ続けているのですよ」
3: 2015/01/18(日) 13:23:11.65 ID:QAkcRlico
唯「と言う事は~、その帰りからこっちに?」
珠美「そうですね。行ける日はそう多くないのですけど」
唯「……でもたまみんって、今は全然そんなニオイしないね」スンスン
珠美「あぁ、それは唯さんのおかげです」
唯「え?ゆいの?」
珠美「去年、珠美に制汗剤をくれたじゃないですか。これメチャクチャ効っく~☆って」
唯「あ、アレかー☆」
珠美「そうですね。行ける日はそう多くないのですけど」
唯「……でもたまみんって、今は全然そんなニオイしないね」スンスン
珠美「あぁ、それは唯さんのおかげです」
唯「え?ゆいの?」
珠美「去年、珠美に制汗剤をくれたじゃないですか。これメチャクチャ効っく~☆って」
唯「あ、アレかー☆」
4: 2015/01/18(日) 13:27:52.25 ID:QAkcRlico
珠美「でもプロデューサー殿の反応を見ると、もしかしたら……」
唯「たまみんのニオイが、プロデューサーちゃんには届いている……のかも?」
珠美「………」
唯「……うん、分かった!」
唯「ゆいがたまみんのお悩み、パッパラパーッと解決してあげる♪」
珠美「ほ、本当ですか?」
唯「もち!いー考えがあるの☆」
唯「たまみんのニオイが、プロデューサーちゃんには届いている……のかも?」
珠美「………」
唯「……うん、分かった!」
唯「ゆいがたまみんのお悩み、パッパラパーッと解決してあげる♪」
珠美「ほ、本当ですか?」
唯「もち!いー考えがあるの☆」
5: 2015/01/18(日) 13:30:03.12 ID:QAkcRlico
珠美「シトラス……?」
唯「うんうん♪これも結構いい香りするんだよねー☆」ピッピッ
珠美「足首にかけるんですか?」
唯「そだねー、他にも……って、たまみんは香水、使ったことは?」
珠美「まだ制汗剤くらいしか……」
唯「そっか。あ、使うのはちょっぴりでいいから」
珠美「えっ」ドピュッ
唯「あっ」
唯「うんうん♪これも結構いい香りするんだよねー☆」ピッピッ
珠美「足首にかけるんですか?」
唯「そだねー、他にも……って、たまみんは香水、使ったことは?」
珠美「まだ制汗剤くらいしか……」
唯「そっか。あ、使うのはちょっぴりでいいから」
珠美「えっ」ドピュッ
唯「あっ」
6: 2015/01/18(日) 13:34:53.66 ID:QAkcRlico
唯「……どんまいどんまい☆」
珠美「うぅ……」
唯「まーでも、あの量ならニオイもさすがに大丈夫だって♪……多分」
珠美「多分って……」
唯「あ、プロデューサーちゃんはっけーん☆」
P「………」スタスタ
珠美「ぷ、プロデューサー殿!」
P「ん?」サッ
珠美「うぅ……」
唯「まーでも、あの量ならニオイもさすがに大丈夫だって♪……多分」
珠美「多分って……」
唯「あ、プロデューサーちゃんはっけーん☆」
P「………」スタスタ
珠美「ぷ、プロデューサー殿!」
P「ん?」サッ
7: 2015/01/18(日) 13:36:53.63 ID:QAkcRlico
珠美「今週末の予定なのですけど」
P「……土曜日のオーディションなら、既にエントリー済みだが」ササッ
珠美「?……プロデューサー殿?」
P「悪いが、ちひろさんに呼ばれてるんだ。話なら後にしてくれ」ダッ
珠美「あっ……」
珠美「……近づく度に距離を置かれました」
唯「えぇ~?どゆこと?」
P「……土曜日のオーディションなら、既にエントリー済みだが」ササッ
珠美「?……プロデューサー殿?」
P「悪いが、ちひろさんに呼ばれてるんだ。話なら後にしてくれ」ダッ
珠美「あっ……」
珠美「……近づく度に距離を置かれました」
唯「えぇ~?どゆこと?」
8: 2015/01/18(日) 13:40:51.59 ID:QAkcRlico
珠美「あれは明らかに珠美のこと、避けてます……」
唯「うーん……」
珠美「やっぱり、この香水でも珠美の臭いは……!」
唯「大丈夫大丈夫♪次は何とかなるでしょ☆」
珠美「次?」
唯「ちょい、待っててね。助っ人呼ぶから☆」ポパピプペ
唯「あ、もしもし♪今すぐ、ゆいの所まで来てくれるかな?」
唯「いいともーっ☆」
唯「うーん……」
珠美「やっぱり、この香水でも珠美の臭いは……!」
唯「大丈夫大丈夫♪次は何とかなるでしょ☆」
珠美「次?」
唯「ちょい、待っててね。助っ人呼ぶから☆」ポパピプペ
唯「あ、もしもし♪今すぐ、ゆいの所まで来てくれるかな?」
唯「いいともーっ☆」
9: 2015/01/18(日) 13:46:10.56 ID:QAkcRlico
美嘉「自分で聞いて自分で答えるとか意味分かんないんだけど★」
唯「ちゃーっす!おっそーい☆」
珠美「え、えっと……?」
唯「その道のプロ、カリスマギャルを呼んでみた♪」
美嘉「で?何でアタシを呼んだか教えてくんない?」
唯「じゃー、美嘉ちゃんよっろしくー☆」
美嘉「おい★」
10: 2015/01/18(日) 13:51:08.39 ID:QAkcRlico
美嘉「……なるほどー、それはちょっと傷つくね」
珠美「以前はこんなに避けられはしなかったのです……」
美嘉「体臭が変わったとか?日頃の食べ物でも変わるらしいけど」
珠美「食事ですか?……これといって、特に変えた覚えは無いのですが」
美嘉「あとは、男の人って結構匂いに敏感らしいから……」
唯「美嘉ちゃんは、何か良いの持ってる~?」ゴソゴソ
美嘉「勝手に人のバッグを漁るな★」
珠美「以前はこんなに避けられはしなかったのです……」
美嘉「体臭が変わったとか?日頃の食べ物でも変わるらしいけど」
珠美「食事ですか?……これといって、特に変えた覚えは無いのですが」
美嘉「あとは、男の人って結構匂いに敏感らしいから……」
唯「美嘉ちゃんは、何か良いの持ってる~?」ゴソゴソ
美嘉「勝手に人のバッグを漁るな★」
11: 2015/01/18(日) 13:54:07.38 ID:QAkcRlico
美嘉「うーん……これなんかどう?」コトッ
珠美「あ、かわいい形してますね」
美嘉「今年出たばっかりの新作★バラの香水なんだけど……」
唯「えっ?」
美嘉「何?」
唯「ムスクでもキメてそうなのに、フローラル系使ってるんだ?超意外☆」
美嘉「べ、別にいいでしょ。アタシがフローラル系使ってて悪い?」
唯「ううん♪カワいートコあるんだね、美嘉ちゃんもっ☆」
美嘉「うっさい★」
珠美「あ、かわいい形してますね」
美嘉「今年出たばっかりの新作★バラの香水なんだけど……」
唯「えっ?」
美嘉「何?」
唯「ムスクでもキメてそうなのに、フローラル系使ってるんだ?超意外☆」
美嘉「べ、別にいいでしょ。アタシがフローラル系使ってて悪い?」
唯「ううん♪カワいートコあるんだね、美嘉ちゃんもっ☆」
美嘉「うっさい★」
12: 2015/01/18(日) 13:59:00.96 ID:QAkcRlico
美嘉「さっきは、唯のを使ったんだっけ?」
珠美「あ、はい。足首に少し」
美嘉「んー、まぁいいかな。香りが重なってもイケるらしいし」
珠美「……美嘉さんの香水を使わせてもらうなんて、申し訳ないです」
美嘉「あぁ、別にいいって★……でも足首だけじゃ、ちょっと足りないっぽいかな」
珠美「え?」
唯「こことか☆」ピトッ
珠美「ひゃんっ!」ビクッ
珠美「あ、はい。足首に少し」
美嘉「んー、まぁいいかな。香りが重なってもイケるらしいし」
珠美「……美嘉さんの香水を使わせてもらうなんて、申し訳ないです」
美嘉「あぁ、別にいいって★……でも足首だけじゃ、ちょっと足りないっぽいかな」
珠美「え?」
唯「こことか☆」ピトッ
珠美「ひゃんっ!」ビクッ
13: 2015/01/18(日) 14:01:16.88 ID:QAkcRlico
珠美「ち、ちょっと唯さん!?どこを触って」
唯「う~な~じっ☆」スススッ
珠美「ふあぁっ!?」ビクン
美嘉「……唯?ちゃんとつける場所分かってる?」
唯「分かってまーす♪きゃはっ☆」
珠美「えっ?……そ、そんな所まで!?」
美嘉「あとは、ひざの内側とか……」
珠美「ぁ……!」プルプル
唯「う~な~じっ☆」スススッ
珠美「ふあぁっ!?」ビクン
美嘉「……唯?ちゃんとつける場所分かってる?」
唯「分かってまーす♪きゃはっ☆」
珠美「えっ?……そ、そんな所まで!?」
美嘉「あとは、ひざの内側とか……」
珠美「ぁ……!」プルプル
14: 2015/01/18(日) 14:08:15.82 ID:QAkcRlico
美嘉「……とりあえず、こんなところかな★」
唯「うんうん、イイ感じイイ感じ☆」
珠美「香水って、こういう付け方をするのですか……」
美嘉「普段は足首だけでもいいんだけどね。ケースバイケースってことで」
唯「……お、プロデューサーちゃんハッケン!」
P「モバコインカードを買いに行かないと……」スタスタ
珠美「ぷ、プロデューサー殿!ちょっとよろしいですか!」
P「ん?どうし……っ!!」
唯「うんうん、イイ感じイイ感じ☆」
珠美「香水って、こういう付け方をするのですか……」
美嘉「普段は足首だけでもいいんだけどね。ケースバイケースってことで」
唯「……お、プロデューサーちゃんハッケン!」
P「モバコインカードを買いに行かないと……」スタスタ
珠美「ぷ、プロデューサー殿!ちょっとよろしいですか!」
P「ん?どうし……っ!!」
15: 2015/01/18(日) 14:18:57.65 ID:QAkcRlico
珠美「?……あの、明後日の仕事のことなのですが」
P「あ、明後日、ゲホッ!ゴホッ!」
珠美「!?」
P「ゴホッ!……あ、ああ、済まな、ゲホッ!」
珠美「だ、大丈夫ですか?」
P「ん、だ、大丈、ゴホッ!……ち、ちょっと、トイレにっ……ゲホッゲホッ!」
唯「……炎のー匂い染ーみーついーt」
美嘉「唯」
P「あ、明後日、ゲホッ!ゴホッ!」
珠美「!?」
P「ゴホッ!……あ、ああ、済まな、ゲホッ!」
珠美「だ、大丈夫ですか?」
P「ん、だ、大丈、ゴホッ!……ち、ちょっと、トイレにっ……ゲホッゲホッ!」
唯「……炎のー匂い染ーみーついーt」
美嘉「唯」
17: 2015/01/18(日) 14:31:38.37 ID:QAkcRlico
珠美「………」ズーン
美嘉「参ったなぁ、これ以上ないくらいヘコんでる……」
唯「……竹刀でパーンと、守ってない脇を叩かれたみたいな?」
美嘉「例えが全然分かんないんだけど」
唯「たまみんが言ってたんだけど、何かすっごく痛いんだって☆」
美嘉「いや、そんなのどうでもいいから。どうすんのよ、彼女」
唯「んー……あ、ちょい待って!」
美嘉「?」
唯「ゆいにいー考えがあるの☆」ポパピプペ
美嘉「参ったなぁ、これ以上ないくらいヘコんでる……」
唯「……竹刀でパーンと、守ってない脇を叩かれたみたいな?」
美嘉「例えが全然分かんないんだけど」
唯「たまみんが言ってたんだけど、何かすっごく痛いんだって☆」
美嘉「いや、そんなのどうでもいいから。どうすんのよ、彼女」
唯「んー……あ、ちょい待って!」
美嘉「?」
唯「ゆいにいー考えがあるの☆」ポパピプペ
18: 2015/01/18(日) 14:38:18.12 ID:QAkcRlico
~女子寮~
唯「とゆーわけで、やってきました我が女子寮♪」
美嘉「呼び出すんじゃなかったの?」
唯「アナタが来なさいって言われちゃった☆」
美嘉「……アタシもそう言えばよかった」
珠美「………」ズーン
千夏「早かったのね……あら、珍しい組み合わせ」
唯「ちなったんちゃーっす!」
千夏「はいはいちゃっすちゃっす」
唯「とゆーわけで、やってきました我が女子寮♪」
美嘉「呼び出すんじゃなかったの?」
唯「アナタが来なさいって言われちゃった☆」
美嘉「……アタシもそう言えばよかった」
珠美「………」ズーン
千夏「早かったのね……あら、珍しい組み合わせ」
唯「ちなったんちゃーっす!」
千夏「はいはいちゃっすちゃっす」
19: 2015/01/18(日) 14:43:37.41 ID:QAkcRlico
千夏「で、一体何の用かしら」
唯「Amamizonでゴー☆ジャスな香水買ったってホント?」
千夏「……誰から聞いたのそれ」
唯「えっとぉ、里奈ちゃんでしょ、あとフレちゃん、美紗希さんに……」
千夏「はぁ……ダメダメ。今度ばかりは流石に貸せないわ」
唯「す、少しだけ!ほんのちょっぴりだけ、たまみんのために!」
千夏「……珠美ちゃんに?」
美嘉「えぇっと、実は……」
唯「Amamizonでゴー☆ジャスな香水買ったってホント?」
千夏「……誰から聞いたのそれ」
唯「えっとぉ、里奈ちゃんでしょ、あとフレちゃん、美紗希さんに……」
千夏「はぁ……ダメダメ。今度ばかりは流石に貸せないわ」
唯「す、少しだけ!ほんのちょっぴりだけ、たまみんのために!」
千夏「……珠美ちゃんに?」
美嘉「えぇっと、実は……」
20: 2015/01/18(日) 14:50:06.32 ID:QAkcRlico
~談話室~
コトッ
唯「こ、これが……!」
千夏「ええ。イギリス王室御用達とも言われてる、チョー高級なパルファン」
美嘉「うわぁ、初めて見たかも……」
千夏「無関心な人をも振り向かせる、ちょっとした魔法よ」
千夏「濃度が高いから、ほんの少しで効くの。その分高価なのだけれど」
唯「それじゃ早速つけt」
千夏「待った」
コトッ
唯「こ、これが……!」
千夏「ええ。イギリス王室御用達とも言われてる、チョー高級なパルファン」
美嘉「うわぁ、初めて見たかも……」
千夏「無関心な人をも振り向かせる、ちょっとした魔法よ」
千夏「濃度が高いから、ほんの少しで効くの。その分高価なのだけれど」
唯「それじゃ早速つけt」
千夏「待った」
21: 2015/01/18(日) 14:53:28.69 ID:QAkcRlico
千夏「3滴。それ以上の使用は認めないわ」
美嘉「3滴!?」
千夏「それでも十分過ぎるくらいだから。あと、今日はダメ」
珠美「え?」
千夏「もういくつか、つけてるんでしょう?つけ過ぎは逆効果よ」
唯「じゃー、たまみんの代わりにゆいが……」
千夏「ノン」
唯「えっ!?」
美嘉「いや、アンタがつけてどうすんの★」
美嘉「3滴!?」
千夏「それでも十分過ぎるくらいだから。あと、今日はダメ」
珠美「え?」
千夏「もういくつか、つけてるんでしょう?つけ過ぎは逆効果よ」
唯「じゃー、たまみんの代わりにゆいが……」
千夏「ノン」
唯「えっ!?」
美嘉「いや、アンタがつけてどうすんの★」
22: 2015/01/18(日) 14:57:58.38 ID:QAkcRlico
千夏「少し嗅がせるくらいなら構わないけど、こればっかりはね。高いし」
唯「うわケチ☆」
千夏「ん?今、何か……」
翠「千夏さん、少しよろしいですか?」
千夏「あら、どうしたの?」
翠「プロデューサーさんから連絡が。すぐに電話がほしいそうです」
唯「うわケチ☆」
千夏「ん?今、何か……」
翠「千夏さん、少しよろしいですか?」
千夏「あら、どうしたの?」
翠「プロデューサーさんから連絡が。すぐに電話がほしいそうです」
23: 2015/01/18(日) 15:02:11.75 ID:QAkcRlico
千夏「携帯……は、部屋で充電してたっけ」
翠「それなら、私の携帯を使います?」
千夏「ごめんなさい、少し借りるわ」
キュポッ
美嘉「えっ、何これ?……あ、超ヤバいこれ★」スンスン
珠美「こ、こんな良い物を、本当に珠美が使っていいのでしょうか……?」スンスン
唯「………」
珠美「?……唯さん?」
唯「いーこと思いついちゃったー☆」
翠「それなら、私の携帯を使います?」
千夏「ごめんなさい、少し借りるわ」
キュポッ
美嘉「えっ、何これ?……あ、超ヤバいこれ★」スンスン
珠美「こ、こんな良い物を、本当に珠美が使っていいのでしょうか……?」スンスン
唯「………」
珠美「?……唯さん?」
唯「いーこと思いついちゃったー☆」
24: 2015/01/18(日) 15:04:20.15 ID:QAkcRlico
~脱衣所~
美嘉「脱衣所?なんでこんな所に……」
唯「たまみんにつけた香水、落とさなきゃいけないよね!」
唯「それでー、使っていい量は3滴!」
美嘉「で?」
唯「で!ゆいと美嘉ちゃんもコレ、使ってみたいワケでー☆」
美嘉「あ、アタシはそんな事、一言も……ってか、3滴じゃ明らかに足りないっしょ」
唯「……それをぜーんぶ、クリアできる方法があるって言ったら?」
珠美「え?」
美嘉「脱衣所?なんでこんな所に……」
唯「たまみんにつけた香水、落とさなきゃいけないよね!」
唯「それでー、使っていい量は3滴!」
美嘉「で?」
唯「で!ゆいと美嘉ちゃんもコレ、使ってみたいワケでー☆」
美嘉「あ、アタシはそんな事、一言も……ってか、3滴じゃ明らかに足りないっしょ」
唯「……それをぜーんぶ、クリアできる方法があるって言ったら?」
珠美「え?」
25: 2015/01/18(日) 15:07:23.29 ID:QAkcRlico
千夏「――そうね……ええ、その内ね。はい。それじゃ」ピッ
千夏「………」
翠「どうかされました?」
千夏「……千夏さん、異世界に飛ばされてみませんか?って」
翠「え?」
千夏「口説き文句かと思って適当に相槌打っちゃったわ」
翠「初めて聞く口説き文句ですね」
千夏「………」
翠「どうかされました?」
千夏「……千夏さん、異世界に飛ばされてみませんか?って」
翠「え?」
千夏「口説き文句かと思って適当に相槌打っちゃったわ」
翠「初めて聞く口説き文句ですね」
26: 2015/01/18(日) 15:13:31.40 ID:QAkcRlico
千夏「さてと……あら?あの三人は?」
翠「彼女達なら、先ほど談話室を出て行かれましたけど」
千夏「……翠ちゃん。ここに置いてたパルファン、知らない?」
翠「香水ですか?」
千夏「ええ、さっきまで確かにこの辺りに……」
翠「……何だか、甘い匂いがしません?」
千夏「……まさかね」
翠「彼女達なら、先ほど談話室を出て行かれましたけど」
千夏「……翠ちゃん。ここに置いてたパルファン、知らない?」
翠「香水ですか?」
千夏「ええ、さっきまで確かにこの辺りに……」
翠「……何だか、甘い匂いがしません?」
千夏「……まさかね」
27: 2015/01/18(日) 15:21:56.79 ID:QAkcRlico
~大浴場~
ガララッ
千夏「………」
唯「キャッホォォォォォ!!」バシャバシャ
美嘉「あぁ~、珠ちゃんてぇ……こっちもぉ、ちっちゃいんらぁ~★」クニクニ
珠美「み、美嘉さっ、ちょ!どうし……ひぃんっ……!」
翠「こ、これは一体……!?」
千夏「翠ちゃん、そこの換気扇回して」
ガララッ
千夏「………」
唯「キャッホォォォォォ!!」バシャバシャ
美嘉「あぁ~、珠ちゃんてぇ……こっちもぉ、ちっちゃいんらぁ~★」クニクニ
珠美「み、美嘉さっ、ちょ!どうし……ひぃんっ……!」
翠「こ、これは一体……!?」
千夏「翠ちゃん、そこの換気扇回して」
28: 2015/01/18(日) 15:28:53.88 ID:QAkcRlico
~脱衣所~
ブォォォォン……
唯「あは、あははははは……は、はは……はぁぁ~……☆」グター
美嘉「ぴにゃぁ……★」ゴロン
翠「顔が赤いですね。のぼせたのでしょうか」
千夏「香水ってアルコール度数、結構高いのよね。使い過ぎればあっという間よ」
珠美「た、たった3滴で、こんな事になるなんて……」ガタガタ
千夏「……え?3滴でコレ?」
ブォォォォン……
唯「あは、あははははは……は、はは……はぁぁ~……☆」グター
美嘉「ぴにゃぁ……★」ゴロン
翠「顔が赤いですね。のぼせたのでしょうか」
千夏「香水ってアルコール度数、結構高いのよね。使い過ぎればあっという間よ」
珠美「た、たった3滴で、こんな事になるなんて……」ガタガタ
千夏「……え?3滴でコレ?」
29: 2015/01/18(日) 15:34:54.12 ID:QAkcRlico
珠美「お風呂に使えば一石三鳥だって、唯さんが言ってたのです……」
翠「……お風呂に使っちゃったら、アロマになりませんか?」
千夏「大方、全身に香りがつく的なイメージだったんでしょうね。惜しいけど」
珠美「………」
翠「?……珠美ちゃん?」
珠美「あ、アロマでは……珠美の臭い、消せないのですか……?」プルプル
翠「え?」
翠「……お風呂に使っちゃったら、アロマになりませんか?」
千夏「大方、全身に香りがつく的なイメージだったんでしょうね。惜しいけど」
珠美「………」
翠「?……珠美ちゃん?」
珠美「あ、アロマでは……珠美の臭い、消せないのですか……?」プルプル
翠「え?」
30: 2015/01/18(日) 15:49:09.89 ID:QAkcRlico
翠「……なるほど、そういうことでしたか」
珠美「………」
千夏「何となく、考えてはいたのだけど……香水では解決しないんじゃない?」
珠美「えっ?」
翠「千夏さんのおっしゃる通りです」
千夏「やっぱり?」
珠美「ど、どういうことですか?」
翠「プロデューサーさんは、その……全く、ダメなんですよ。芳香剤全般が」
珠美「………」
千夏「何となく、考えてはいたのだけど……香水では解決しないんじゃない?」
珠美「えっ?」
翠「千夏さんのおっしゃる通りです」
千夏「やっぱり?」
珠美「ど、どういうことですか?」
翠「プロデューサーさんは、その……全く、ダメなんですよ。芳香剤全般が」
31: 2015/01/18(日) 15:55:07.92 ID:QAkcRlico
翠「嗅いだ瞬間気分が悪くなって、頭痛や吐き気が沸いてくるそうです」
千夏「まぁ……確かに香水がダメって人、たまにいるわね」
珠美「では、珠美を見てむせたのは……」
翠「プロデューサーさんにとっては、耐え難い香りだったのかもしれません」
千夏「という事はつまり、珠美ちゃんの体臭の問題では無かった、と……」
珠美「お、おかしいです。それでは筋が通りません」
翠「え?」
千夏「まぁ……確かに香水がダメって人、たまにいるわね」
珠美「では、珠美を見てむせたのは……」
翠「プロデューサーさんにとっては、耐え難い香りだったのかもしれません」
千夏「という事はつまり、珠美ちゃんの体臭の問題では無かった、と……」
珠美「お、おかしいです。それでは筋が通りません」
翠「え?」
32: 2015/01/18(日) 15:58:31.44 ID:QAkcRlico
珠美「だって最近のプロデューサー殿は……何にもつけてない珠美にも、素っ気無かったのです」
珠美「本当に香水のせいだったのなら、それまでの態度の理由が分かりません」
翠「………」
千夏「じゃあ純粋に、アナタを避けてるって言いたいの?」
珠美「……もう珠美には、そうだとしか……」
翠「では、プロデューサーさんに直接会って、話をされてみては?」
珠美「えっ……」
翠「腹を割って話せば、分かり合える事もあると思いますよ」
珠美「本当に香水のせいだったのなら、それまでの態度の理由が分かりません」
翠「………」
千夏「じゃあ純粋に、アナタを避けてるって言いたいの?」
珠美「……もう珠美には、そうだとしか……」
翠「では、プロデューサーさんに直接会って、話をされてみては?」
珠美「えっ……」
翠「腹を割って話せば、分かり合える事もあると思いますよ」
33: 2015/01/18(日) 16:02:10.23 ID:QAkcRlico
~事務所~
珠美「………」コソコソ
千夏「……私の背中に隠れても仕方ないでしょう?」
珠美「で、ですが……」
翠「プロデューサーさん。少し、よろしいですか」
P「あれ、翠?今日はオフじゃ……千夏さんも?」
翠「大分、お疲れのようですね」
P「……この時期に、弱音なんか吐いちゃいられないよ。忙しいのはいい事だ」
珠美「………」コソコソ
千夏「……私の背中に隠れても仕方ないでしょう?」
珠美「で、ですが……」
翠「プロデューサーさん。少し、よろしいですか」
P「あれ、翠?今日はオフじゃ……千夏さんも?」
翠「大分、お疲れのようですね」
P「……この時期に、弱音なんか吐いちゃいられないよ。忙しいのはいい事だ」
34: 2015/01/18(日) 16:05:47.02 ID:QAkcRlico
翠「本当に?」
P「!」
翠「……気付いてないんですか?顔や態度に出ちゃってるんですよ?」
翠「俺はもう、限界だ……って」
P「い、いや……そんな事は……!」
翠「我慢は身体に良くありません。それに……珠美ちゃんの事もありますから」
P「珠美が?」
翠「彼女はプロデューサーさんの本性を知らず、今でも苦しんでいるんです」
千夏「……本性?」
P「!」
翠「……気付いてないんですか?顔や態度に出ちゃってるんですよ?」
翠「俺はもう、限界だ……って」
P「い、いや……そんな事は……!」
翠「我慢は身体に良くありません。それに……珠美ちゃんの事もありますから」
P「珠美が?」
翠「彼女はプロデューサーさんの本性を知らず、今でも苦しんでいるんです」
千夏「……本性?」
35: 2015/01/18(日) 16:10:49.83 ID:QAkcRlico
翠「はい。今からそれを、証明します」
P「ま、待ってくれ翠、まだ心の準備が」
翠「哈ッ!!」カッ
珠美「え?」
千夏「な、何?」
ムワァ……
珠美「(!?……この、鼻をつく臭い……翠さんから!?)」
千夏「(……汗臭っ!!)」
P「ま、待ってくれ翠、まだ心の準備が」
翠「哈ッ!!」カッ
珠美「え?」
千夏「な、何?」
ムワァ……
珠美「(!?……この、鼻をつく臭い……翠さんから!?)」
千夏「(……汗臭っ!!)」
36: 2015/01/18(日) 16:19:26.84 ID:QAkcRlico
珠美「み、翠さん?この臭いは……!?」
翠「……千夏さんに電話を取り次ぐ前、私は弓道場で稽古をしていました」ムワァ
翠「その時から、一時的に封じ込めていた私の体臭を……今この場にて、解放したんです」ムワァ
千夏「……はい?」
P「あぁ、翠……君は……やはり芳しい!」クンカクンカ
千夏「えっ」
珠美「ぷ、プロデューサー殿?」
P「……そうだ……俺は、翠の……いや!」
P「君達の汗で蒸れた、この匂いが!大好きなんだっ!!」スーハー
千夏「(……え、えぇぇ~……)」
翠「……千夏さんに電話を取り次ぐ前、私は弓道場で稽古をしていました」ムワァ
翠「その時から、一時的に封じ込めていた私の体臭を……今この場にて、解放したんです」ムワァ
千夏「……はい?」
P「あぁ、翠……君は……やはり芳しい!」クンカクンカ
千夏「えっ」
珠美「ぷ、プロデューサー殿?」
P「……そうだ……俺は、翠の……いや!」
P「君達の汗で蒸れた、この匂いが!大好きなんだっ!!」スーハー
千夏「(……え、えぇぇ~……)」
38: 2015/01/18(日) 16:26:08.67 ID:QAkcRlico
翠「そうです。プロデューサーさんが、珠美ちゃんを嫌うことなど……もとよりあり得ません」ムワァ
翠「スポーツを嗜む私達の汗臭さこそ、プロデューサーさんのエネルギー源なんですから!」ムワァ
珠美「ほ、本当なのですか?」
P「……君には、決して言うまいと思っていたんだ」
P「部活帰りの君の匂いが、俺にとって至福の香りだなんて……言えるはずがない」
千夏「サラッととんでもない性癖暴露してるわね……」
珠美「えっ……!?」ドキッ
千夏「えっ」
翠「スポーツを嗜む私達の汗臭さこそ、プロデューサーさんのエネルギー源なんですから!」ムワァ
珠美「ほ、本当なのですか?」
P「……君には、決して言うまいと思っていたんだ」
P「部活帰りの君の匂いが、俺にとって至福の香りだなんて……言えるはずがない」
千夏「サラッととんでもない性癖暴露してるわね……」
珠美「えっ……!?」ドキッ
千夏「えっ」
40: 2015/01/18(日) 16:32:58.28 ID:QAkcRlico
P「匂いを感じ取れなくなったあの日から……君にどう接すればいいのか、分からなくなっていった」
P「それで君を傷つけてしまっていたなら、俺はプロデューサー失格だな……」
珠美「ち、違うのですプロデューサー殿!珠美が、珠美が全部、思い違いを……!」
P「珠美ぃ!」ギュッ
珠美「プロデューサー殿ぉ!」ギュッ
翠「良かったですね、二人とも……」ムワァ
千夏「……何これ?いい話なの?」
P「それで君を傷つけてしまっていたなら、俺はプロデューサー失格だな……」
珠美「ち、違うのですプロデューサー殿!珠美が、珠美が全部、思い違いを……!」
P「珠美ぃ!」ギュッ
珠美「プロデューサー殿ぉ!」ギュッ
翠「良かったですね、二人とも……」ムワァ
千夏「……何これ?いい話なの?」
41: 2015/01/18(日) 16:38:24.11 ID:QAkcRlico
翠「……私もかつて、珠美ちゃんと同じように悩んでいた時期がありました」ムワァ
翠「プロデューサーさんと初めて出会ったのも、丁度その頃……」ムワァ
翠「不思議に思って、聞いてみたんです。何故私がアイドルに、と」ムワァ
P『匂いです』
翠『えっ……!?』ドキッ
翠「私の匂いを好きだと言ってくれた人を、どうして嫌いになんてなれるでしょうか?」ムワァ
千夏「(……匂いが決め手って、それはちょっとどうなの)」
翠「プロデューサーさんと初めて出会ったのも、丁度その頃……」ムワァ
翠「不思議に思って、聞いてみたんです。何故私がアイドルに、と」ムワァ
P『匂いです』
翠『えっ……!?』ドキッ
翠「私の匂いを好きだと言ってくれた人を、どうして嫌いになんてなれるでしょうか?」ムワァ
千夏「(……匂いが決め手って、それはちょっとどうなの)」
44: 2015/01/18(日) 16:44:41.94 ID:QAkcRlico
珠美「翠さん!」
翠「何でしょう?」ムワァ
珠美「珠美にも、その……臭いの封じ込め方を、教えていただけますか?」
翠「それは構いませんが……会得するには、険しき道ですよ」ムワァ
珠美「望む所です!」グッ
千夏「(……本当に、これで良かったのかしら)」
千夏「(翠ちゃんが人間離れしてるとか、プロデューサーさんが変態だとか……ううん、それよりも)」
千夏「(何か大事なことを、忘れているような気がするのだけれど)」
翠「何でしょう?」ムワァ
珠美「珠美にも、その……臭いの封じ込め方を、教えていただけますか?」
翠「それは構いませんが……会得するには、険しき道ですよ」ムワァ
珠美「望む所です!」グッ
千夏「(……本当に、これで良かったのかしら)」
千夏「(翠ちゃんが人間離れしてるとか、プロデューサーさんが変態だとか……ううん、それよりも)」
千夏「(何か大事なことを、忘れているような気がするのだけれど)」
45: 2015/01/18(日) 16:54:45.02 ID:QAkcRlico
唯「Zzzz……ぅ~、しゃむい~……☆」ギュッ
美嘉「……プロデューサー、もぉ……そ、そんなとこまでぇ……★」ムニャムニャ
仁奈「うぅ~、今日は特に冷えやがるでs」
美嘉「ゃ……ばかぁ……★」ギュッ
唯「ぅ~ん……☆」ギュッ
莉嘉「でさっ、今日のお泊り、アタシすっごく楽しみなんだ~☆」
莉嘉「……って、どしたの仁奈ちゃん?」
仁奈「おっ……お、お風呂がっ!故障中でごぜーますっ!!」
おわり
美嘉「……プロデューサー、もぉ……そ、そんなとこまでぇ……★」ムニャムニャ
仁奈「うぅ~、今日は特に冷えやがるでs」
美嘉「ゃ……ばかぁ……★」ギュッ
唯「ぅ~ん……☆」ギュッ
莉嘉「でさっ、今日のお泊り、アタシすっごく楽しみなんだ~☆」
莉嘉「……って、どしたの仁奈ちゃん?」
仁奈「おっ……お、お風呂がっ!故障中でごぜーますっ!!」
おわり
46: 2015/01/18(日) 17:16:19.47 ID:tRFXsDCpO
乙
真夏の珠ちゃんの籠手を甘噛みしたい
真夏の珠ちゃんの籠手を甘噛みしたい
47: 2015/01/18(日) 17:46:51.38 ID:FMZT3Bw80
わかるぞー!
耐え難い匂いが存在するからこそ、切ないくらい甘い匂いは大好きなんだ
耐え難い匂いが存在するからこそ、切ないくらい甘い匂いは大好きなんだ
51: 2015/01/19(月) 08:43:56.35 ID:RBi7ZHicO
イイハナシカナー?
引用: モバP「shiny smell」
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