1: 2014/07/11(金) 23:58:59 ID:vw5FaEV2

11: 2014/07/14(月) 21:33:28 ID:uREeElq6
【原作との主な違い】

①カーズがジョニィ達と同行

②マウンテン・ティムがリタイヤせず同行

③リンゴォが伝書鳩を送れない

④それによってルーシーが政府施設に潜り込まない

⑤Dio氏亡

【氏に様の大きく違った敵スタンド使い】

・Dio(列車に轢かれて氏亡→フェルディナンド博士とともに崖から転落し氏亡)

・リンゴォ(ジャイロと闘って氏亡→ティムと闘って氏亡)

・サンドマン(黄金の回転で氏亡→黄金回転の神砂嵐で氏亡)

12: 2014/07/14(月) 21:53:55 ID:uREeElq6
【前スレまでのあらすじ】

宇宙から帰還したカーズ!しかし、既に宇宙は新しく生まれ変わり、その世界は彼の知る世界とは大きく違っていた。

彼は男を殺害し、家にあった新聞からスティール・ボール・ラン・レースの開催を知る。

大規模なレースがあれば、人が集まる。彼は宇宙について情報を集めるため、サンディエゴへ向かった。



しかし!そこで出会った男ジャイロ・ツェペリ。彼は『鉄球』という波紋とは違う未知の能力を使ってみせた。カーズはその能力に惹かれた。

『鉄球』の謎を解くべく、カーズはジャイロ・ジョニィ・ティムの3人と共にスティール・ボール・ラン・レースに身を投じる――

レース開幕後、2nd.ステージのアリゾナ砂漠にて、ジョニィは『聖なる遺体』を手に入れた。

合衆国政府とヴァチカンはその『聖なる遺体』を狙い、次々と刺客を送り込んでくることとなる。

その刺客の1人サンドマンと闘った時、カーズは『黄金の回転』を習得する。カーズは『鉄球』の謎に1歩近づいたのだ・・・


13: 2014/07/14(月) 21:59:27 ID:uREeElq6


…ガポッ

ガポッ ガポッ ガポッ…

マウンテン・ティム「・・・」ガポ ガポ

ジョニィ「・・・」ガポ ガポ

マウンテン・ティム「・・・この赤い雪は」ガポ…

マウンテン・ティム「」バッ!

マウンテン・ティム「」ボフッ

マウンテン・ティム「」ス…

雪「」グ…

14: 2014/07/14(月) 22:02:13 ID:uREeElq6
雪「」ジ…

雪「」ジワァァ…

マウンテン・ティム「・・・」ヌルヌル

マウンテン・ティム「間違いない・・・血だ。ヤツはこっちに逃げた」

ジョニィ「・・・深雪で足跡が消えるとはな」

マウンテン・ティム「ああ・・・だが、弾丸は確かに当たった。致命傷とは言えないが」

ジョニィ「・・・」キョロ キョロ

ジョニィ「・・・あ」

マウンテン・ティム「?」

ジョニィ「・・・あれ」スッ

15: 2014/07/14(月) 22:05:46 ID:uREeElq6
マウンテン・ティム「・・・」

マウンテン・ティム「・・・おお!」



血痕「」バァン!!!



マウンテン・ティム「間違いないな・・・血痕だ。それに・・・」

マウンテン・ティム「さっきから・・・間隔が狭まってきている」

ジョニィ「・・・僕も思っていた」コクッ

マウンテン・ティム「急ごう。確実になってきた」バガッ!!!

ジョニィ「・・・!」ボガァッ!!!

16: 2014/07/14(月) 22:08:16 ID:uREeElq6
バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ…

2人「」バガッ バガッ バガッ…

2人「」ガッガッ

2人「・・・」

マウンテン・ティム「」バッ!

マウンテン・ティム「」ボフッ

マウンテン・ティム「」…シピッ

マウンテン・ティム「・・・この毛は」

体毛「」キラ キラ

17: 2014/07/14(月) 22:12:00 ID:uREeElq6
マウンテン・ティム「凍っているが・・・間違いない。ヤツの毛だ」

ジョニィ「・・・」

ジョニィ「ここだけ雪が荒れている・・・ここで夜を明かした証拠だ。血痕もある・・・」

マウンテン・ティム「・・・」

マウンテン・ティム「臭いを覚えて追跡する能力でもあればな・・・楽勝なんだが」

体毛「」ピラピラ

ジョニィ「血痕も一続きの線になっている。もう近い・・・」

マウンテン・ティム「そうだな・・・」ガッ… ドサッ

マウンテン・ティム「行こう。うっすらとだが、足跡も見えてきている。大分よろめきながら走ったんだ」

ジョニィ「・・・絶対に仕留めなくては」

18: 2014/07/14(月) 22:16:11 ID:uREeElq6
ジャイロ「」スヤ… スヤ…

ジャイロ「」ピク…

ボコボコボコボコ… ブクブクブク…

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「」ムク…

カーズ「!」

カーズ「起きたのか・・・」グツグツグツグツ

ジャイロ「ン・・・ああ・・・」

ジャイロ「雪・・・降ったのか・・・」フワアアア…

ジャイロ「ネット張ってくれたんだな・・・サンキュー、カーズ」ググ…

19: 2014/07/14(月) 22:20:21 ID:uREeElq6
カーズ「礼には及ばん」グツグツグツ

ジャイロ「・・・何作ってんだ?」

カーズ「グラタンだが」

ジャイロ「・・・何?」

カーズ「材料は自分で生成できる。作り方も把握している」グツグツ

ジャイロ「そ・・・その耐熱ガラスの食器はどうした」

カーズ「セレウス菌という菌は、シリカガラスというガラスを生成する。それを応用して食器を作った」

ジャイロ「・・・ますます何でもアリだな」

カーズ「なんなら重機関砲でも作るか?威力もティムの持つ拳銃とはワケが違うぞ」

ジャイロ「そんなデケーモン運びたくねーし、いざという時に役に立たねーだろそんなモン」

20: 2014/07/14(月) 22:25:11 ID:uREeElq6
ジャイロ「・・・うぶるるる・・・。冷えるな・・・」ブルル

カーズ「・・・」

カーズ「」ポイポイポイ

ジャイロ「!」

薪「」ドサドサドサッ

ジャイロ「・・・」

カーズ「」シピッ…

ピッ

沸騰血「」ピチョッ

薪「」ボォオッ!!!!

21: 2014/07/14(月) 22:29:39 ID:uREeElq6
薪「」メラメラ パキパキパキ

ジャイロ「おお・・・」メラメラ

カーズ「しばらく暖をとれ」

ジャイロ「サンキュー」メラメラ パキパキ

キラキラ キラキラキラキラ

ジャイロ「・・・お、ダイヤモンドダストだ」

キラ キラ キラ

ジャイロ「・・・綺麗だな」フフ

カーズ「ジョニィ達から合図があれば、貴様にも働いてもらうぞ」

ジャイロ「わーったよ・・・・・・合図?あいつらどこにいんの?」

22: 2014/07/14(月) 22:33:01 ID:uREeElq6
ガサッ ガサガサガサッ

シカ「」ガサァアアッ!!!

シカ「PYYYYYYYYYYYYYッ!!」ダッ!!!

シカ「」ガクッ

シカ「・・・!!」ヨロ…ッ

ガサッ! ガサガサガサッ!!!

ジョニィ「」ガサァアアッッ!!!

ジョニィ「タスクッ!!!」ドゴォオオオオッ!!!

地面「」バスゥウウッ!!!

穴「」ズ…

23: 2014/07/14(月) 22:36:50 ID:uREeElq6
穴「」ズゥウウウーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!

シカ「・・・!!!」バガラッ バガラッ

シカ「PPYッ」バガァアッッ!!!

シカ「」ハッ!!!



ロープ「」ギャンッ!!!

シカ「P・・・!!!」



バザァアッ!!!

シカ「PYYーーーーーーーーーーーーッ!!!!」ドッタン バッタン

24: 2014/07/14(月) 22:40:12 ID:uREeElq6
ジョニィ「おいおい・・・あんまり動くなよ。手負いなのを忘れたのか?」

シカ「PYYーーーーッ・・・」バタ… バタ……

シカ「・・・」フラ フラフラ

シカ「」ガクッ…

シカ「」…ドシャ



ロープ「」シュル…

マウンテン・ティム「」シュル シュル シュル

マウンテン・ティム「・・・ようやく仕留められたな」シュル シュル シュル

ジョニィ「ああ。これでしばらくはカーズに食料を依存せずに済むかな」

25: 2014/07/14(月) 22:43:46 ID:uREeElq6
ジョニィ「よし・・・じゃあ知らせよう」ゴソゴソ

筒「」パシッ

ジョニィ「これを地面にセットして・・・」パタ

ジョニィ「糸を引く・・・」クイ…

ピンッ



筒「」バシュバシュバシュバシュバシュゥゥゥゥウウウウウッ!!!!

花火「」ドドドォォォォォオオオオオン!!!

ジャイロ「ッ!?」

カーズ「・・・」

26: 2014/07/14(月) 22:51:04 ID:uREeElq6
花火「」ドォオン!! ドドォオオン!! バババババババン

カーズ「・・・あの花火は」バァァン ドォオオン

ジャイロ「・・・何だ!?知ってるのか!?」

カーズ「知ってるもなにも・・・俺がティムとジョニィに持たせた花火だ」

ジャイロ「・・・!!」

カーズ「あの花火は『食料を捕まえた』・・・というサインだ。それも大型のな」

カーズ「シカか・・・バッファローか・・・トナカイか・・・イノシシか・・・いずれにせよ、大量の肉が手に入るな」

カーズ「さて、ジャイロ。働いてもらうぞ。まずは飯盒の中の湯・・・今は氷だな。それを融かしてもらおう」

ジャイロ「あー、分かった分かった」

カーズ「オエコモバに襲われた時にお前が一度言っていた・・・あのコーヒーを飲んでみたくてな」ガコッ…

27: 2014/07/14(月) 22:56:28 ID:uREeElq6
ジャイロ「ほらよ。取って来たぜ・・・」ガコッ

チリ…

氷「」ビシビシ バキッ!

氷「」ジジジ…

ジャイロ「コーヒー豆出してくれよ?」

カーズ「ああ・・・」バタム

ジャイロ「・・・オーブンまで作ったのか」

カーズ「沸騰血なんかと石を使ってな・・・帰ってくる頃に完成するぐらいだろうな」

ジャイロ「フーン・・・」

カーズ「帰ってくる間に燻製の用意だけはしておくか・・・」ザッ

28: 2014/07/14(月) 23:00:44 ID:uREeElq6
ジョニィ「ただいま」ガポッ ガポッ

マウンテン・ティム「ほら」ス

カーズ「ほう、シカか」パシ

カーズ「フライパンの用意はしてあるからな。すぐできるぞ」ジャカァッ!

カーズ「」スパパパパパパッ

カーズ「」ベシベシベシベシベシベシベシベシ

シュバッ バシュッ カタンッ シュボウッ

3人「・・・すごいな」ジューーーッ バシッ パァン ジュウウウウウ

カーズ「・・・」コトン

カーズ「シカ肉のハンバーグだ。余った肉は燻製にしておくから、3人でグラタンと一緒に食べておけ」

29: 2014/07/14(月) 23:10:35 ID:uREeElq6
ジョニィ「美味い!!」ガツガツガツ

ジャイロ「やっぱカーズ、お前店開けるんじゃあねーの?」バクバク

マウンテン・ティム「ああ。この絶妙な味付け・・・シカの肉を引き立てる」モグモグ

ジョニィ「このグラタンもこってりトローリとしていていいなッ。喉に少しずつ流れていく快感ッ!」ハフハフ

ジャイロ「マカロニも固すぎず柔らかすぎず・・・ムニッとした食感でかなりいいぜッ!鶏肉もほどよい柔らかさでいい」ムグムグ

マウンテン・ティム「ハンバーグもなかなかだ。シカ肉は食べたことがなかったが・・・クセがなく、美味いんだな」パクパク

カーズ「フン・・・」フッ

カーズ「ジャイロ、俺の分のコーヒーも淹れておけよ」

ジャイロ「分かった分かった」モグモグ

カーズ「・・・」スタ スタ スタ

30: 2014/07/14(月) 23:15:27 ID:uREeElq6
カーズ「フーーッ・・・」ドサッ

カーズ「」ズズ…

燠「」ゴロッ ゴトッ ゴロ

燠「」シュウウウウ…

カーズ(火のなくなった燠の上に・・・)

カーズ「」ズズズ…

葉「」バサバサバサァアッ

カーズ(クヌギの葉を被せ・・・)

布「」バサァアアアアッ

布「」バフッ…

31: 2014/07/14(月) 23:20:21 ID:uREeElq6
カーズ(さらに布を被せて煙を出させる)

カーズ「次は木だな・・・」パキ… ピキピキ…

木「」カランッ カランコロンカランッ

カーズ(3本の棒を三角形の形に立てて上を結ぶ・・・三角錐だな)カラカラ キュッ!

カーズ(中間に肉を置く台を作る・・・)カチャカチャカチャ

カーズ(・・・よし)

カーズ(後は肉を乗せて完了・・・と)ポト ポト

カーズ「・・・」シュウウウウウウウウウ…



カーズ(・・・敵スタンド使いか)

32: 2014/07/14(月) 23:27:53 ID:uREeElq6
カーズ(南方10km・・・足音は1つ)

カーズ(・・・だが『重なっている』。一頭の馬にいくつかの別の馬の足音が同時に重なっている・・・歩幅もリズムも同時で一つになっている)

カーズ(・・・『11人』)

カーズ(1人だと思わせようとしている・・・11の足並みをたった一つに隠している。こいつは『敵』だ・・・我々4人をチームで襲うつもりだ)

カーズ(・・・なるべく早く立ち去りたいものだな)



ジャイロ「・・・何?ホット・パンツが?」

ジョニィ「・・・君はホット・パンツの事を何も『知らない』と言ったが・・・それは信じる。だが・・・あいつは大統領とは別に『遺体』を集めている・・・」

ジョニィ「君の国の『紋章』のついた袋を持って・・・な。確かに君の紋章と同じだった。見間違いではない、あいつは持っていたんだ」

ジャイロ「・・・」

33: 2014/07/14(月) 23:33:48 ID:uREeElq6
ジョニィ「あいつは多分『敵』ではないが、君の『祖国』がこのレースによこした人間だ!・・・と言うよりも、君が『祖国』に『遺体の正体は誰なのか』と質問したとたん・・・僕らのそばに現れた・・・」

ジョニィ「北米大陸に『聖人』なんていないと回答しておきながら・・・遺体を集めているのは君の『祖国』だ・・・!!!」

マウンテン・ティム「・・・」

ジョニィ「・・・でも、遺体は諦められない。競争相手が増えたからってな・・・」

ジョニィ「このレースに出て、氏にかけていた僕の心は生き始めた・・・『遺体』を諦めたらきっとぼくの心は再び氏ぬ」

ジャイロ「・・・」

マウンテン・ティム「・・・」



カーズ「・・・妙だな」

カーズ(どこかに・・・引き付けられている・・・?力を感じる・・・)ピク… ピク…

34: 2014/07/14(月) 23:38:25 ID:uREeElq6
5th.ステージ 着順

1着 マウンテン・ティム 100P

2着 ジョニィ・ジョースター 50P

3着 ジャイロ・ツェペリ 40P

4着 カーズ 35P

5着 ポコロコ 30P

6着 東方憲助 25P

7着 ホット・パンツ 20P

35: 2014/07/14(月) 23:47:12 ID:uREeElq6
5th.ステージ 順位

1位 ジャイロ・ツェペリ 40P+240P=280P

2位 カーズ 35P+225P=260P

3位 マウンテン・ティム 100P+140P=240P

4位 ジョニィ・ジョースター 50P+126P=176P

5位 ホット・パンツ 20P+153P=173P

6位 ポコロコ 30P+95P=125P

(東方憲助68P)(ディエゴ140P)


タイムボーナス:ジャイロ(1時間)・HP(1時間)・カーズ(1時間) ・ティム(1時間)

42: 2014/07/15(火) 22:38:53 ID:NIqPzDRE
カーズ「・・・ム?」

カーズ「・・・耳」キョロ キョロ

カーズ「燻製にするため切り落としたシカの耳・・・どこへ行った・・・?」キョロ キョロ

カーズ「・・・?」



ジャイロ「・・・あれ?」

マウンテン・ティム「・・・どうかしたのか?」

ジャイロ「鉄球が・・・ホルスターにねえ・・・どっかで落としたかな」

ジョニィ「そこの雪に鉄球の跡があるけど・・・」シピッ

ジャイロ「・・・ン」

43: 2014/07/15(火) 22:43:54 ID:NIqPzDRE
跡「」シィイーーーーン…

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「確かに丸いモンの跡があるな・・・真球の跡・・・だが」

ジャイロ「俺は『鉄球』をまだ回転させてねェぞ?じゃあ何で跡だけで・・・『鉄球』が残っていない?」

ジャイロ「触れたはずみで回転したか?いや・・・」

ジャイロ「・・・そうだとしても雪の上に『鉄球』がないのは妙だ」

ジョニィ「・・・」

カーズ「ジャイロ」ザッ

ジャイロ「うおッ」ビクッ!

カーズ「敵スタンド使いが接近している・・・早くここは立ち去るぞ」

44: 2014/07/15(火) 22:49:13 ID:NIqPzDRE
ジャイロ「・・・え?」

カーズ「11人のスタンド使いが接近している。南方10km」

ジョニィ「11人・・・!?本気で言ってるのか!?」

カーズ「足音を1つに重ねていた。11の足音をたった1つに・・・な」

カーズ「軍隊以上に統率がとれている。我々を集団で襲撃するつもりだ」

ジャイロ「おいおい、燻製は・・・」

カーズ「体内で燻して保存しておく。大丈夫だ、間違って食ったりはしない」

ジャイロ「・・・だといいけどよ」

マウンテン・ティム「その11人を・・・叩き潰しに行かないのか?」

カーズ「・・・いくらこの俺でも、対応できないスタンドはあるかも知れんからな」

45: 2014/07/15(火) 22:57:18 ID:NIqPzDRE
ジョニィ「・・・あるのか?そんなスタンドが」

カーズ「存在するかどうかは知らんが・・・『空間を削るスタンド』や『物体を消滅させるスタンド』なんかがあれば対応できない可能性はある」

カーズ「あとは『数万度の熱を放つスタンド』だとか『何光年も離れた場所に空間転移させるスタンド』だとか・・・意外とある」

ジョニィ「・・・」

カーズ「そんなスタンド使いが11人の中に紛れていたとすれば危険極まりない」

カーズ「とりあえず追いつかれる前に逃げ・・・追っ手の11人がバラバラになったところで1人1人潰していく」

マウンテン・ティム「・・・そーするか」

カーズ「・・・ところでジャイロ」

ジャイロ「あ?」

カーズ「さっき、鉄球がないとか聞こえたが・・・?」

46: 2014/07/15(火) 22:59:53 ID:NIqPzDRE
ジャイロ「ああ・・・そうなんだよ」

カーズ「そこの窪みは?」

ジャイロ「多分鉄球が落ちた跡だと思うけどよ・・・でも肝心の鉄球がない」

カーズ「・・・その窪みの下だ」ス…

ジャイロ「?」

カーズ「」ガシ…

カーズ「」バッ!!

ジャイロ「!!」



板「」ドォーーーーン!

47: 2014/07/15(火) 23:03:36 ID:NIqPzDRE
ジャイロ「い・・・板!?」

カーズ「雪の中に木の板があった・・・おそらく鉄球は少しだけバウンドし・・・」

カーズ「あの泉の中に落ちたんだろう」ピシィッ

ジャイロ「・・・なるほど」

ジャイロ「ここから先の地形は湿地帯みたいだな。深くはないが泉が湧いている」ジャブ…

カーズ「・・・その泉の中にはないと思うがな」

ジャイロ「・・・何?」

マウンテン・ティム「・・・?」

カーズ「俺もさっきシカの耳を落としたが・・・どこにも見当たらなかった」

カーズ「雪に埋もれたわけではなかった・・・泉に落ちたんだ。だが『なかった』」

48: 2014/07/15(火) 23:09:21 ID:NIqPzDRE
ジャイロ「・・・じゃあどっか別の場所にあるんじゃあねーの?」

カーズ「それもない・・・確かに切り落とした。真下に泉があった」

カーズ「泉に落ちた『物』がなくなっている・・・」

ジャイロ「・・・」



…ザク

4人「・・・」ピク

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「見ろ・・・何だありゃあ・・・いつからあいつ、あそこにいた?」

カーズ「・・・」

49: 2014/07/15(火) 23:13:49 ID:NIqPzDRE
シュガー・マウンテン「」ス…

鉄球「」

ジャイロ「!」

ジャイロ(鉄球・・・!!)

シュガー・マウンテン「」ダッ!!!

ジャイロ「ッ!!」ガタッ!

ジャイロ「おい!てめー何やってるッ!・・・ああッ、クソォッ!オレの鉄球を持ってかれた!!」

ジョニィ「・・・」

ジョニィ(あっちは『遺体』のある方向・・・方向は同じだ。そっちに逃げていく・・・)

ジャイロ「追うぞッ!」バカッ バカッ バカッ ガンッ!!!

50: 2014/07/15(火) 23:16:54 ID:NIqPzDRE
バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ…

4人「・・・!!」バガッ バガッ バガッ



シュガー・マウンテン「」ターン タンタンッ

シュガー・マウンテン「」シュポッ

ジャイロ「お・・・」

ジャイロ「おいおいおいおいおいおいおい」

ジャイロ「何だ?この場所は?」ガポ…

ジャイロ「樹齢っつーのか?1000年・・・いや、それ以上経っていそうな大木だな。2000年!?」

51: 2014/07/15(火) 23:19:49 ID:NIqPzDRE
大木「」ドォオオーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!



カーズ「・・・」

ジョニィ「・・・ジャイロ、鉄球がも大切だが・・・」

ジョニィ「」ズ…

雪「」ズズズズズズ…

ジョニィ「近いぞッ!『遺体部位』が2体!近い!!」

ジョニィ「こっちの方向に『遺体』がある。地面の下に埋まっているのか?水中はごめんだな・・・」サラサラ

キノコ「」ベシッ

キノコ「」ポチャン ポチャン

52: 2014/07/15(火) 23:23:27 ID:NIqPzDRE
ジョニィ「しかも『2つ』は近くにある」

ジョニィ「『両耳部』と『右腕部』!『2つ』がそんなに離れていない所にあるって事を地図が示している!一緒にあるのかもしれない!」

ジャイロ「・・・あるのがこの木の『中』だったらどうする?」

ジョニィ「ありうる」コクッ

ジャイロ「・・・」

ボソ… ボソボソ…

シュガー・マウンテン「もうすぐ・・・パパたちに会えましゅからね。そこにはママもいっしょにいるのよ。それまでゴハンを作って待ちましょうね・・・」ボソ… ボソ…

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「誰かと話している・・・」ヒソ…

ジャイロ「ティムとジョニィはこの木の周囲を警戒していてくれ。俺とカーズで中に入る・・・」ヒソヒソ…

53: 2014/07/15(火) 23:27:33 ID:NIqPzDRE
シュガー・マウンテン「ママの言いつけを守ってね・・・」

シュガー・マウンテン「『髪をいじりながらゴハンを食べてはいけませんよ』」

シュガー・マウンテン「『女の子は彼氏よりはいつも少なめに食べてキャラグッズや口リファッションはもう卒業!』『ポテトチップは食事じゃありません』」

シュガー・マウンテン「『爪を噛むのとクスクス笑いは下品ですよ』『ニンニク料理とケンカの言いわけは控えめにね』」

シュガー・マウンテン「『嘘泣きするのもやめなさい』『好きでもないのに男の子をアッシーに使うのもやめなさい』」

ジャイロ「・・・」

カーズ「・・・」クイッ

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「・・・」ハァ

ジャイロ「・・・あのなあ~~~オレの方から勝手に入って来て言うのもなんだが・・・お前何者だ?誰とここに住んでる?」

54: 2014/07/15(火) 23:29:59 ID:NIqPzDRE
シュガー・マウンテン「」ビクッ!!!

シュガー・マウンテン「あぁ~~~~~~~~~~~っ!!!!!」バッ!

ジャイロ「」ギクリッ!!

カーズ「!」ビクッ!

シュガー・マウンテン「そこは夫婦の寝室ですッ!足ッ!失礼な人!!」

シュガー・マウンテン「ちゃんと玄関からお入り願いますッ!!」

ジャイロ「・・・え?」

カーズ「何・・・」

2人「・・・」

2人「・・・あ」

55: 2014/07/15(火) 23:34:02 ID:NIqPzDRE
カーズ「・・・すまなかったな。申し訳ない・・・この男はとても礼儀知らずな男でなァ。教育を施しているうちにこっちが無礼になってきていて困るのだ・・・」

ジャイロ「ハァッ!?」

カーズ「フン」ニヤニヤ

カーズ「どうした?早く寝室から足を出せ」ニヤニヤ

ジャイロ「・・・テメェェ~~ッ!!」

シュガー・マウンテン「いらっしゃいませ。わたくし『シュガー・マウンテン』と申しまする」ペコォッ

シュガー・マウンテン「この人形は『キャンディ』。初めまして・・・ひとつよろしくお願い申し上げます」

ジャイロ「え・・・あ・・・ど、どうも・・・」

カーズ「」ニヤニヤ

ジャイロ「・・・」

56: 2014/07/15(火) 23:38:51 ID:NIqPzDRE
シュガー・マウンテン「ごゆっくり食事でも召し上がっていってください・・・あたしとキャンディで、お客様をおもてなしさせていただきます」

ジャイロ「・・・」

カーズ「・・・」

ジョニィ「ジャイロ」ヒョコッ

ジャイロ「おおジョニィ」

ジョニィ「外には・・・ブフッ」ケラケラ

ジャイロ「おいジョニィてめぇ」

ジョニィ「悪い悪い・・・ジャイロ、外には誰もいる気配はない。雪の上の足跡もその子のだけしかこの周囲にはない・・・」

ジャイロ「・・・そうか」

ジョニィ「でもその子、『視力』が殆ど無いみたいだ・・・『杖』で障害物を探って外を歩いている・・・その『跡』がある」

57: 2014/07/15(火) 23:41:53 ID:NIqPzDRE
ジャイロ「・・・でも、こいつ走って俺のを奪って逃げれてるぜ。結構速いしな」

シュガー・マウンテン「あ」

シュガー・マウンテン「もしかしてお客様、泉の中に落とし物されましたか?」ゴソ…

シュガー・マウンテン「落とされたのはこちらですか?それとも『左』のやつですか?」スッ…



ダイヤ「」バン!!!

金塊「」バァァーーーーーン!!!



ジャイロ「・・・おいおいおいおいおい、何なんだ?このお嬢ちゃんは・・・?視力というよりおツムがたりねーみてーだな!」

ジャイロ「おれの『鉄球』を拾ったろッ!!つゥーーか盗んだなッ!!どこへやったッ!」

58: 2014/07/15(火) 23:44:21 ID:NIqPzDRE
シュガー・マウンテン「『鉄球』・・・?」

シュガー・マウンテン「あら、『鉄球』ってこれですか?もしかしてこっちの事?正直な方ですね・・・」ゴソゴソゴソ

シュガー・マウンテン「正直な方には3つとも全部さしあげましょう。3個全部あなたの物よ。どーぞ♡」ス

ジャイロ「・・・?」

ズンッ



ジャイロ「・・・!」

ジャイロ「おいジョニィ・・・これ持ってみろ・・・まさか・・・おい・・・この『重さ』」

ジャイロ「『鉄球』の事じゃあねえ・・・『鉄球』は重さも形もオレの作ったものだ・・・それは間違いねえ。こっちの2つの方だ」

ジャイロ「この輝き・・・」

59: 2014/07/15(火) 23:47:14 ID:NIqPzDRE
金塊「」ズンッ!

ダイヤ「」ギラッ!



ジョニィ「・・・」

マウンテン・ティム「・・・!」

ジャイロ「何なんだよお前ッ!?」ズイッ!!

ジャイロ「これをどこで手に入れた!?分かってんのか?この重さッ!何でオメーみたなのが本物の金塊を持ってるッ!?こっちの方もガラス玉なんかじゃあねえッ!」

シュガー・マウンテン「・・・」

シュガー・マウンテン「そちらのもう蹄鉄をつけた方も泉に『落し物』されたでしょう?それはこちらのキノコですか?それともこっちのキノコ?」ス…

ジョニィ「?」

60: 2014/07/15(火) 23:50:50 ID:NIqPzDRE
毒キノコ「」ドン!!

松茸「」ドォオーーーーーーーーーーーーン!!!



ジョニィ「・・・!?」

ジョニィ「そ、そういえば右のキノコを手で払って泉に落とした・・・でもなぜそれを知っている?その時、君は外じゃなくこの中にいたはず・・・」

シュガー・マウンテン「正直でしゅね~~~・・・正直な方には・・・ハイッ!」ス

シュガー・マウンテン「こっちの『松茸』をたくさんあげましょう。カナダ産だけどね。ちなみに右のは毒だからね」

ジョニィ「・・・!!」

ジョニィ「ジャイロ・・・外に出よう。この女の子何か妙だ・・・」ヒソ…

ジャイロ「ああ・・・だが『遺体』はこの大木の周りのどこかにあるとさっき言ったな・・・ますますこの『中』のような気がして来た・・・」ヒソヒソ…

61: 2014/07/15(火) 23:55:26 ID:NIqPzDRE
ジャイロ「おい!違法かもしれんがその箱とかの『中』を調べさせてもらうぞッ!こんな場所にてめー1人なわけねーだろ!俺らも時間ねーし」ガッ!!

シュガー・マウンテン「キャーッ!やめてッ!やめてッ!!」ガッ!!

シュガー・マウンテン「あたしの名前は『シュガー・マウンテン』。パパとママはずっとずっと遠くにいる。たまに食べ物を持ってやって来るの。だからあたしはそれまで1人で待っている」

カーズ「・・・」

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「」ハァァーーー…

ジャイロ「ウソつけバーカ!おめーは何の答えもオレらにしてねえ」ゴソゴソゴソ

シュガー・マウンテン「そこはあたしのベッドルームぅ!!足ッ!信じられないッ!あたしの下着にさわらないでッ!変態ッ!変態ッ!」バシッ! バシッ!!

ジャイロ「・・・ンだこりゃあ?」ガラガラ

ジャイロ「ママごとの道具しか入ってねーぞ。木片とか葉っぱだ」ガラッ

62: 2014/07/15(火) 23:58:11 ID:NIqPzDRE
ジャイロ「」ブンッ!!!

シュガー・マウンテン「ああーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」

バラバラバラ バラバラバラバラ…

ジャイロ「探せ!溝とか隙間とかどこかに埋まっているのかもしれない」ペシッ バララ…

シュガー・マウンテン「・・・」

シュガー・マウンテン「・・・えーん」ヒシッ

シュガー・マウンテン「えーん・・・えーん・・・」シクシクシク

シュガー・マウンテン「しく・・・しく・・・」

シュガー・マウンテン「・・・」

カーズ「・・・?」ピク…

63: 2014/07/15(火) 23:59:32 ID:NIqPzDRE
今日はここまで。

65: 2014/07/16(水) 22:54:11 ID:A86eMQTU
シュガー・マウンテン「あなた方が今『泉』に落とした食べ物は・・・」ス…

カーズ「・・・」

カーズ「!」

ズラァァァアアアッ!!!!

シュガー・マウンテン「こちらの右側の『料理』ですか?それとも左の葉っぱと泥のフルコース?」バァァーーーーン!



ジャイロ「!?」

ジョニィ「!!!」

マウンテン・ティム「・・・!?」

マウンテン・ティム(パンにパスタにローストチキン、ワインにシャンパン、コーヒー・・・)

66: 2014/07/16(水) 22:57:37 ID:A86eMQTU
マウンテン・ティム(どうなっているッ!?)

ジョニィ(こ・・・この料理はどこから現れた?)

ジョニィ「こ・・・こいつスタンド使いだ!」ヒソ…

ジャイロ「待て、待て待て待て、ジョニィ慌てるな」ヒソッ

ジャイロ(・・・敵か?)

ジャイロ(いや待て・・・大統領側の『敵』としたなら・・・それは不可能だ。俺らより『敵』がこの場所に先に来る事はありえない)

ジャイロ(今の敵は10km南にいる謎の『11人』だ。こいつは・・・この女は・・・)

カーズ「・・・」



シュガー・マウンテン「どちらですか?答えてください」

67: 2014/07/16(水) 23:00:33 ID:A86eMQTU
4人「・・・」

ジョニィ「ふざけるなッ!おまえ何者だッ!!」ガタッ!

ジャイロ「だから待てって!ジョニィ。良く考えろッ!落ち着けッ!」ガシィッ!

ジャイロ「ひょっとしてだが俺には分かりかけて来た・・・」

ジョニィ「・・・何?」

カーズ「・・・」

ジャイロ「お嬢ちゃん・・・」

ジャイロ{もしオレがさっき『答え』を間違えていたら・・・もしさっきオレが泉に落としたのを『金塊』とかワザと嘘をついて答えたなら・・・どうなってた?」

シュガー・マウンテン「・・・」

ツタ「」シュル…

68: 2014/07/16(水) 23:04:02 ID:A86eMQTU
ツタ「」シュル シュル シュル シュル

4人「・・・」

シュガー・マウンテン「これがベロに突き刺さって、ノドのずっとずっと奥底から内臓ごと引っこ抜かれて氏んでたわ」

シュガー・マウンテン「もし『金』か『ダイヤ』って欲張って答えてたら・・・」

カーズ「・・・」

ジャイロ「ニョホホホウホホ!またちょこっと分かりかけて来たぜ。オレの落としたのは『葉っぱと泥料理』の方だ」

シュガー・マウンテン「はぁ~~~~~い♡」

シュガー・マウンテン「正直者にはモーニングのサービスよッ。ゆっくり召し上がれ。コーヒー?紅茶?ミルクと砂糖は付けますか?」トポトポトポ

カーズ「・・・」

カーズ(この女・・・奇妙だ・・・人間なのか?)

69: 2014/07/16(水) 23:09:02 ID:A86eMQTU
ジャイロ「ジョニィ、お前『紙』持ってるか?ケツ拭く紙だよ」

ジョニィ「え?」

ジャイロ「新聞紙でもいい、全部よこせ」

ジョニィ「え?何?」

ジャイロ「いいからよこせって、この腕時計もよこせ!」グィ

ジャイロ「」ポイッ

バシャッ バシャァ!

シュガー・マウンテン「・・・」

シュガー・マウンテン「あなた方が落とした『紙』は」

シュガー・マウンテン「こっちの『紙たば』?それとも『左』の紙。腕時計もブレゲ社製のヤツ?それともこのガラスの割れた方?」ズラァ…!

70: 2014/07/16(水) 23:12:25 ID:A86eMQTU
ジョニィ「・・・!」

ジャイロ「・・・!!」

ジャイロ「・・・ニョホホホホホホホホ!」

マウンテン・ティム「この女・・・」

マウンテン・ティム「何が狙いだッ!?ジャイロ、お前も何やってる!」

ジャイロ「・・・」ニマニマ

ジャイロ「俺らが泉に落としたのは・・・いいか・・・答えるぜ」

ジャイロ「新聞紙だ!それとうすらキッタねえ腕時計一個」

シュガー・マウンテン「どうぞ♡」ス

ジャイロ「ウホホホホホホホホホ!ホホホホホホホホホホホホ」バシッ!!

71: 2014/07/16(水) 23:14:08 ID:A86eMQTU
ジャイロ「ニョホホやったぜ!かなりイッちゃってるお嬢ちゃんだがマジ分かりかけて来た!」

ジョニィ「・・・」

マウンテン・ティム「・・・」

カーズ「・・・」

シュガー・マウンテン「あ、蹄鉄の方・・・」ス…

ジョニィ「?」

シュガー・マウンテン「山に落し物・・・されましたよねェェ~~~」

ジョニィ「・・・落し物?」

シュガー・マウンテン「それは・・・」ゴソ…

72: 2014/07/16(水) 23:17:48 ID:A86eMQTU
シュガー・マウンテン「こちらの筒ですか?それともこちらの棒ですか?」ス…

金の延べ棒「」ズンッ…

筒「」ボロ…

ジョニィ「・・・!!」

ジョニィ「・・・こっちの『筒』だ」

シュガー・マウンテン「はァァ~~~いッ♡こっちの棒をどーぞ♡こっちは片づけましょうね」ス

ジョニィ「・・・」パシ

カーズ「・・・」

シュガー・マウンテン「そちらのコートの方も!」

カーズ「!」

73: 2014/07/16(水) 23:20:56 ID:A86eMQTU
シュガー・マウンテン「あなたが泉に落としたのはこっちの『シカの耳』ですか?」ス

カーズ「・・・」

シュガー・マウンテン「それとも」

ス…

シュガー・マウンテン「こっちの人間の『耳』?」ドン!!!



4人「!!!」



遺体『』バァァアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!

ジョニィ「ま・・・まさかッ!!それはッ!!その手に持っているものはッ!!!」

74: 2014/07/16(水) 23:25:28 ID:A86eMQTU
カーズ「・・・!!!」

マウンテン・ティム「どこから出した!?それをッ!!」

シュガー・マウンテン「・・・」

シュガー・マウンテン「こんなの・・・あたしも初めてよ・・・」

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「・・・この女」

ジャイロ「『守っている』んだ・・・そういうスタンドの役割って言うのか・・・」

ジャイロ「本人も気づいていないのかもしれないが・・・きっと、『守り神』みたいなものだ。遺体が『役割を与えた』守護精霊ってとこか・・・あんたいつからこの場所に住んでる?」

シュガー・マウンテン「パパとママが『鉄の斧』を泉に落としてしまった時から・・・ずっとずっとあたしが小さい頃から・・・そして『待つように』言いつけられていた」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュガー・マウンテン「答えて・・・『どっち』?泉に落としたのは『どっち』?」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

75: 2014/07/16(水) 23:29:09 ID:A86eMQTU
カーズ「・・・」

3人「・・・」ゴクリ

カーズ「俺が落としたのは・・・シカの耳だ」

シュガー・マウンテン「・・・はい♡」ス

カーズ「」パシ…

カーズ「ジョニィッ」ブゥンゥ!

ジョニィ「!!」ギャン!!

ジョニィ「うおおおおおおおーーーッ!!ぼ・・・僕の顔の中に!」ズリョンッ!!

カーズ「遺体が引っ張り合っている・・・間違いない、本物だ」

グ…ググ…

76: 2014/07/16(水) 23:32:04 ID:A86eMQTU
カーズ「・・・」

カーズ「・・・?」

グ…

カーズ「」ググ… ピク…ピク…

カーズ「・・・」

シュガー・マウンテン「両方さしあげます。正直な方々には・・・」

ジャイロ「よし!受け取れ!ジョニィッ!そしてこんな所、とっととズラかるぞ!!」バッ!!

ジャイロ「次は『右腕』だッ!10kmの所にいた『11人』の敵が5km地点にせまって来ている」ダッ

シュガー・マウンテン「・・・出て行くのは自由」

シュガー・マウンテン「でもパパとママに『正直に言え』と言いつけられてるからキチッと断っておきますが・・・」

77: 2014/07/16(水) 23:35:40 ID:A86eMQTU
シュガー・マウンテン「今この泉で手に入れたものは『全て』・・・日暮れ時刻まで・・・いいですか?ハッキリと言っておきます」

シュガー・マウンテン「全部使い切らなくてはいけません。いいですね?日が沈むまでですからね」

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「何?」クルリ

シュガー・マウンテン「私はあなた方に会えて嬉しい。その『金』とか『札たば』とか『ダイヤモンド』を好きな事をして使い切るんです。松茸も。全部失くせばいいんです」

カーズ「・・・?」

ジョニィ「・・・」

ジョニィ「君が僕らの『敵』でない事は分かった・・・けど何言ってるのかはさっぱり分からない。でも君もよかったらいっしょに行くかい?どこか町までなら君を連れてってあげられるけど」

シュガー・マウンテン「あたしなら心配は必要ない・・・あたしはもう日暮れになったらここを出て行けるから・・・やっと『順番』が終わったから」

マウンテン・ティム「・・・『順番』?」

78: 2014/07/16(水) 23:38:04 ID:A86eMQTU
シュガー・マウンテン「もし使い切らなければ、あなたたち4人も今夜から『順番待ち』になる」ス…

4人「・・・」

4人「」サッ!

4人「!!!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

人間「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「・・・なッ」

人間「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュガー・マウンテン「前の2人があたしのパパとママよ・・・もう何年になるのかしら・・・いったい何年前?」

シュガー・マウンテン「パパが『鉄の斧』を泉に落として夕暮れになるまでにあたしたち家族はその『金の斧』を使い切れなかった・・・だから泉に『木の実』にされた・・・」

79: 2014/07/16(水) 23:41:30 ID:A86eMQTU
シュガー・マウンテン「どこに逃げても『木の実』にされる。氏にはしないけど、木の実は年をとらない・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュガー・マウンテン「パパのうしろに並んでいるのはずっと順番を待っている人達・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュガー・マウンテン「みんなみんな・・・狩人とか探険家とかここに来た人たち。この泉に来て何かを落として正直者だけど使い切れなかった人達」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュガー・マウンテン「1人『木の実』になればやっと1人この場所から出て行ける・・・『守り神』は順番なのよ・・・もし今夜あなたたち『4人』が木の実になれば」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュガー・マウンテン「パパとママの順番がやっと来て、あの木の実からようやく外へ出て来れる!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

4人「・・・!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨



ガチャッ…

…ジャキッ

11人の男「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

82: 2014/07/17(木) 21:01:28 ID:Tnc/1Hdo
カーズ「・・・」ゴソ

カーズ「」ズッ…

前脚「」ズズズズズズ…!

3人「!!!」

マウンテン・ティム「カーズ!それは・・・」

カーズ「・・・ああ」

カーズ「シカの『前脚』だ・・・シカの耳を落として『遺体』の両耳部を得ることができた・・・多少燻されているが」

カーズ「これでも同じことはできるだろう・・・」グ…

カーズ「」ブンッ

前脚「」ボシャァ!!!!

83: 2014/07/17(木) 21:04:00 ID:Tnc/1Hdo
前脚「」ゴポッ ゴポッ… ゴポゴポ…

前脚「」スゥゥ…



4人「・・・」

シュガー・マウンテン「・・・」



遺体「」…ズオッ!!

シュガー・マウンテン「・・・右?左?どちらですか?」ス…

カーズ「こっちだ」シピッ

シュガー・マウンテン「どうぞ♡」ス

84: 2014/07/17(木) 21:10:04 ID:Tnc/1Hdo
カーズ「これで『右腕』も手に入ったな・・・ジョニィ」ポイッ

ジョニィ「うおっと」バシィ!!!

ジョニィ「・・・!!」ズズズ…

ジャイロ「・・・後は両脚・・・だが」

シュガー・マウンテン「・・・」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

4人「・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュガー・マウンテン「あたし達はあなた方に会えて嬉しい!あたしはここで何のために守ってきたのか?やっと理解出来たように思えます・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュガー・マウンテン「その『遺体2部位』は選ばれた・・・『持つべき人』が持つために・・・!!あたしたちはずっとこの場所にいたのだと」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュガー・マウンテン「これで皆、父さんも母さんも木から外へ出て行ける」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

85: 2014/07/17(木) 21:14:18 ID:Tnc/1Hdo
シュガー・マウンテン「文字どおり使って使って『使い切る』のです・・・人に与えたり盗まれる事は『不可』です」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

シュガー・マウンテン「日没までにです・・・いいですね・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

4人「・・・」

ジャイロ「まずはこの朝飯だな・・・もうこっちはこっちで飯を食っちまったし――」



ガオォーーーーーーン!!!



3人「」

シューーー… シューーー…

カーズ「・・・」シューーー… シューーー…

86: 2014/07/17(木) 21:18:02 ID:Tnc/1Hdo
カーズ「このカーズは・・・体全体で『喰う』ことができる・・・」シューーー… シューーー…

カーズ「面倒だから・・・皿ごと『喰った』。早く離れるぞ・・・追っ手の11人に・・・この泉の問題・・・」ザッ

カーズ「早く支度しろ!とっとと離れるぞ」バッ! ドサッ

3人「・・・!」ガッ



シュガー・マウンテン「・・・」

4人「」ガンッ!!!

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ…


87: 2014/07/17(木) 21:24:06 ID:Tnc/1Hdo
バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

カーズ「・・・」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

カーズ(11人は我々と30分差で来ている・・・スピードをあげるわけではないが、足並みが遅れるわけでもない)

カーズ(少々気味が悪いな・・・チームの団結力だとか、長年の経験とかでなんとかなるレベルじゃあない・・・)

カーズ(雪も少しずつ降ってきはじめた・・・足跡が消えるといいのだが)

ジャイロ「なあジョニィ!俺達今・・・どれだけ持ってる?」

ジョニィ「5万ドルと・・・金塊と金の延べ棒。それとダイヤモンドもだ。あと松茸」

ジャイロ「・・・よし」

ジャイロ「そこに人がいる・・・止まって声をかけるぞ」バガッ バガッ バガッ

ジャイロ「」スタッ

88: 2014/07/17(木) 21:27:16 ID:Tnc/1Hdo
ジャイロ「なあ~~~ッ、すまないけど、そこのオヤジさんッ!!ちょっと時間いいかい?」

老人「・・・」

老人「・・・?」

ジャイロ「聞きたい事がある・・・オジさんの事だよ!」

ジャイロ「ここら一帯はあんたの土地?おたくが所有してるのォ?」

ジャイロ「突然なんだがオレたち土地を買いたい。ここの農場をどっかの空地でいいんだけど、少しでいいんだけど売る気はないか?ここに5万ドルの現金がある」

老人「・・・」

ジャイロ「今なんとしても買いたいんだ。『金塊』もつけるよ。『金の延べ棒』も!『ダイヤモンド』もな・・・凄いだろ?何千カラットもあるぜ」

ジャイロ「出血サービスだよ。かなりお得な取り引きだと思うけど」

老人「・・・」

89: 2014/07/17(木) 21:29:48 ID:Tnc/1Hdo
老人「土地だと?空地ならたくさんある。欲しいのか?」

3人「!!!」

ジャイロ「・・・ッシャ!!やった!」グッ!

ジャイロ(かなり損した気分ではあるけどよォォーー・・・簡単なモンだろ?全部使うなんてチョロ――)









老人「     で     も     断     る     」

ジャイロ「ハァァッ!?」

90: 2014/07/17(木) 22:04:13 ID:Tnc/1Hdo
老人「テメーらオラをだまそうとしてんなあッ!!」ジャガァアアッ!!!

3人「!!!」

カーズ「・・・」

老人「そうはいかねーぜッ!!そんなニセ札になんぞ!ひっかかるかッ!このよそ者がッ!ブッ頃してくれるわッ!」ジャキッ

ジャイロ「に・・・偽ェェ~~ッ!?」

ジャイロ「おい、ショットガンなんて気をつけろよッ!テメーーッ!!ダマそうとするならもっとそれらしくするだろうがッ!2秒考えてよく見ろッ!本物に決まってんだろッ!!」

老人「へッ!そうかよマヌケッ!!100ドル紙幣なんてこの世で見た事もねーぞッ!あるワケねえ!1ドル札とかコインは持ってねーのかッ!」

マウンテン・ティム「ああ・・・デカい金は知らないパターンか」

老人「それにオラは目がいいッ!その金もダイヤもにせ物の輝きだッ!ボゲェェェーーーーッ」

ジャイロ「おいおいおいおい・・・何かムカつくぜェー」チッ

91: 2014/07/17(木) 22:07:45 ID:Tnc/1Hdo
ジャイロ「・・・じゃあよ」

ジャイロ「この時計をやるよ。腕にしてみろ、この美しさは万人のものだ。わかるだろ?スイスのブレゲって職人が作った時計だぜ」サッ

カーズ「!」

ジョニィ「!!」

マウンテン・ティム「!?」

マウンテン・ティム「ジャ・・・ジャイロ」

マウンテン・ティム「『下』・・・み・・・見ろ」

ジョニィ「あ・・・脚だ・・・ジャイロ!脚を見ろッ!!」

ジャイロ「・・・?」

ジャイロ「」チラ

92: 2014/07/17(木) 22:11:46 ID:Tnc/1Hdo
パキ… パキ

足「」バギバギ バギバギ

足「」バギバギバグォ!! バギバガァァ バギ!!

ジャイロ「な・・・ッ」

手「」バキ

手「」バンッ バンッ ボゴォ!!

老人「?」

ジャイロ「お・・・おいッ!な・・・何だッ!『土』・・・から!!足がッ!こ・・・これはッ!!」バギバギバギバギ

カーズ「時計だジャイロッ!その『腕時計』を戻せッ!時計をすぐにその老人から返してもらえェェーーーーーーーッ!!!!」

ジャイロ「うぐッ・・・おおお!!!」バゴバゴバゴ!!

93: 2014/07/17(木) 22:17:08 ID:Tnc/1Hdo
ジョニィ「腕時計だッ!」

ジョニィ「その時計を返してもらえッ!売買が成立してなきゃダメなんだッ!!」

ジャイロ「クソッ!!『返してもらえ』だとかさっきから盛んに言ってるがよォォーーーッ!!!」ズルズル バギバキ

ジャイロ「それができねーから!こうやって!きったねー地面を引きずられてるんだぜッ!!!!」ズズズズズ!! バキバキバキ!!!

マウンテン・ティム「ジャッ、ジャイロ!」

ジャイロ「うおおうああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーッ」ズルズルズルズルッゥウウウーーーーッ!!!!

カーズ「チッ・・・」グッ!!

カーズ「」ブルンッ!!!

タコ「」シュバァッ!!!

老人「ッ!?」ゴォッ!!

94: 2014/07/17(木) 22:19:42 ID:Tnc/1Hdo
タコ「」バシィィイイッ!!!

腕時計「」シュル…

腕時計「」パチン

腕時計「」バラァッ

タコ「」シュッ!!!

カーズ「」パシィ!!

ジャイロ「うぐお・・・ッ!」シュンッ!!

ジャイロ「・・・」グスグスグス…

ジャイロ「・・・助かった・・・のか」ハァ

カーズ「・・・」

95: 2014/07/17(木) 22:24:13 ID:Tnc/1Hdo
老人「う」ゴシゴシ

老人「・・・?」

老人(何だァ・・・?一瞬タコみたいなのが見えたが・・・)

ジョニィ「ジャイロ。あの『大木』は『悪魔の手のひら』だ・・・ジャイロ!」┣¨

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「『遺体』を手に入れる時、アリゾナの時からいつも試練があった。あの『泉』の意味は『悪魔の手のひら』なんだよ!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「僕らが『遺体』にふさわしいかどうか『選別』されているッ!!今の最優先的危機はこれだ・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジャイロ「・・・!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「僕らはまだ『遺体』を手に入れていないんだッ!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

96: 2014/07/17(木) 22:28:01 ID:Tnc/1Hdo
老人「チッ・・・」ガシャッ

老人「おまえらァ、ゴタゴタ何やってるうッ!!ガキの教育にも良くねえッ!撃たれねえうちにさっさとオラの土地から出て行けェェーッ!」ジャガアアッ!!

カーズ「・・・」

老人「・・・あ?」

老人「いや・・・ちょっと待ちなよ兄チャン達」

3人「?」

老人「その荷物のとこ・・・『松茸』か?雪が降ったのにそんなのどこで採れた?美味そうだな・・・それでなら交換してもいいぜ」

老人「一番向こうの『山ひとつ』でいいならな」クイッ

4人「・・・」

ジャイロ「・・・あんた権利書持ってるの?その山の・・・」

97: 2014/07/17(木) 22:32:43 ID:Tnc/1Hdo
ミルウォーキー

ジャイロ「さて・・・と」ガポ ガポ

ジャイロ「どうやって金をなくす?」ガポ…

マウンテン・ティム「金なんかすぐになくなるさ。貯めとこうって思ってもすぐになくなるぐらいだ」

マウンテン・ティム「ダイヤモンドと金塊・・・それと金の延べ棒。そいつらを先になくそう」

ジャイロ「・・・そうだな」



鑑定士「・・・」ジィーーー…

鑑定士「凄いダイヤです!45カラット!5億円の価値はあります」

ジョニィ「5ッ・・・!?」

98: 2014/07/17(木) 22:38:49 ID:Tnc/1Hdo
鑑定士「金塊の方は3000万円。金の延べ棒は4000万円です」

ジャイロ「わ、分かった・・・現金に換えてくれ」

鑑定士「とてもいい取り引きです。来週月曜の朝にいらしてください」

ジャイロ「・・・来週」

ジャイロ「今換えてくれ」ズイ…

鑑定士「無理です。この町ですぐにそんな現金はそろいません」

ジャイロ「あのな・・・!!今がいいんだ!!すぐに取り引きしたいんだ!いくらでもいいぜ。いくらなら現金になる!?」

ジョニィ「ジャイロ!!!」

ジャイロ「!」ハッ!

足「」バキバキ ビシッビシッ

99: 2014/07/17(木) 22:42:03 ID:Tnc/1Hdo
ジャイロ「だああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」バッ!!

ジャイロ「わかったッ!わーった!わーった!くれてやるような行為はダメなんだろ!?わかったッ!」ピョン ピョン ピョン

鑑定士「?」

ジャイロ「あのなッ!じゃあ教えてくれッ!この町でたった今ッ!!このダイヤと金で買える物があるか?教えてくれッ!」ピョン ピョン ピョン

鑑定士「・・・」

鑑定士「」ス

鑑定士「それならあそこのビルが売りに出されていますね・・・手数料を多めに払えばすぐ買えます。よろしければこのわたくしが契約・税金その他の手続きをいたしますが」

ジョニィ「ビルか・・・」

ジャイロ「やったぞ!ベネッ!!」

ジャイロ「よォオーーーッしッ!あのビル買ったッ!・・・何か!重荷をおろした感じだ。どうなるかと思ったがジョニィ、チョロかったな」サラサラサラ

100: 2014/07/17(木) 22:51:21 ID:Tnc/1Hdo
鑑定士「えーーーと」

鑑定士「これがタイヤと金塊からビルを買った『お釣り』です。これは現金でご用意できます。2362万5千円」ドサッ

ジャイロ「・・・」ドサドサッ

鑑定士「それとあの建物にはレストランや各テナントが入っておりまして、その家賃および権利収入」ドサッ

鑑定士「今3時ですがテナント料は毎日午後5時前にさらに振り込まれます」

鑑定士「それですでに持っておられたこの農地の権利書ですけれども、あの山の地下に鉄の鉱脈が発見されております。調査するだけである企業から補助金が出ております」

…ドサッ

ジャイロ「・・・カ」

ジャイロ「カネがどんどんふえてんじゃねーかよ!!!」

鑑定士「お役に立ててとても嬉しゅうございます」

101: 2014/07/17(木) 22:56:08 ID:Tnc/1Hdo
ジャイロ(ど・・・どうすれば『0』に出来るんだ?・・・いや・・・『カネ』なんてあっという間に使えるさ・・・多分・・・)

カーズ「・・・」

カーズ(今日の日没時間は5時過ぎ・・・金は合計3000万円)

カーズ(くッ・・・)



ジャイロ「・・・で?次はどうする!」

カーズ「・・・追っ手を撒く。蹄鉄を取り換えて・・・ついでに装飾品なんかも装着すれば金も消費できる」

ジャイロ「なるほど」

カーズ「丁度そこのようだ・・・」ガポッ ガポッ

3人「」ガポッ ガポッ…

102: 2014/07/17(木) 22:59:54 ID:Tnc/1Hdo
…カン カン カン

職人「16万1050円になります」

ジョニィ「」ス…

職人「まいど!」

ジョニィ「16万円か・・・全然だ」

職人「」ガチャッ

ジャイロ「おいおいおい、あんた」

職人「?」クルリ

ジャイロ「その取り替えた『古い蹄鉄』まだ捨てるな。・・・そうだな」

ジャイロ「それをあの違う2頭の馬に付け替えてどっかその辺の夕暮れまで走らせて欲しいんだ。いくらでやってくれる?」

103: 2014/07/17(木) 23:02:28 ID:Tnc/1Hdo
…ガポッ ガポッ

馬「」ガポッ ガポッ…

ジャイロ「・・・これでしばらく追っ手を撒けるな」

カーズ「・・・次は料理店にでも行くか。近いからな」

ジャイロ「お、そうするか」ギュシ…ッ

4人「」ガポ ガポ ガポ ガポ…





…ガポ ガポ

11人の男「」ガポ ガポ ガポ ガポ…

104: 2014/07/17(木) 23:06:11 ID:Tnc/1Hdo
マウンテン・ティム「この店か」

ジャイロ「ほーん・・・イタリア料理か」

ジャイロ「まあでも、どんなに頑張って食ってもたかが知れてるよな・・・」

カーズ「・・・そうでもないぞ」

ジャイロ「?あ、そうか。お前体全身で――」



ドゴォ!!!

ジャイロ「・・・ッ!?」ズブ…

カーズ「・・・よし」ズボッ…

ジャイロ「げ・・・カハッ」ガクッ

105: 2014/07/17(木) 23:10:36 ID:Tnc/1Hdo
2人「・・・!?」

ジャイロ「カ・・・」

ジャイロ「カァーーーズ・・・何・・・を・・・」ズル…

カーズ「安心しろ。危害を加えてはいない。ただ・・・」

カーズ「今のお前は『食欲』が異常なレベルになっているがな」

ジャイロ「う」ギュルルルルーーーーー…

ジャイロ「は・・・ハラ減った・・・早く中に入ろうぜ!!」バッ!

2人「」ポカーン…

カーズ「お前達もだ」ドズゥッ

2人「ごはッ」ズブ

106: 2014/07/17(木) 23:17:00 ID:Tnc/1Hdo
カランコローン

店員「いらっしゃいませ。ご注文は・・・」

カーズ「全ての料理をそれぞれ16品ずつ頼もう」

店員「え・・・」

カーズ「」ジロリ

店員「あ・・・は、はいッ!!」タタタ…

3人「う・・・ううう・・・」グゥウーーー ギュルルルルルルル…

ジャイロ「ヤベ・・・マジキツい・・・」キュウウウウ…

ジョニィ「ひもじい・・・氏ぬ・・・」グウウウウウウウ

マウンテン・ティム「うおお・・・」キュルルルルルル グゥウウーーーーッ

107: 2014/07/17(木) 23:21:11 ID:Tnc/1Hdo
店員「お・・・お待たせしました!」ガララ…

カーズ「よし、食うぞ」ゴト…

3人「待ってました」バッ!!

ガツガツガツ モリモリ バグバグ ハフハフハフ チュルルン ズビズバーーーッ

パクパク モグモグ ムグムグ ジュルルーーーーッ ゴックン パクン バク! ムシャムシャ

カーズ「・・・」ザムゥ ザムウ







店員(な・・・何だあの客・・・)ガタガタ ブルブル

108: 2014/07/17(木) 23:23:26 ID:Tnc/1Hdo
ジャイロ「あーー・・・食ったけど・・・まだ物足りないな」

ジョニィ「おかわり頼もうよ」ガタッ

マウンテン・ティム「そうだな。じゃあ全品をあとそれぞれ16品ずつ・・・」

ジャイロ「いいなそれ」

ジョニィ「どうせなら20にしない?」









店員「」ビクビクビク

109: 2014/07/17(木) 23:26:47 ID:Tnc/1Hdo
カーズ「・・・堪能したか」

ジャイロ「おうよ!」

カーズ「じゃあ早くトイレに行け。腸が破裂しても知らんぞ」

マウンテン・ティム「え?そんなには食ってない気が・・・」

カーズ「」チョン チョン チョン

3人「ううッ!?」ゴロゴロゴロゴロゴロ!!!!

3人「や・・・ヤバいッ!!」バッ!!! ダダダダダ

扉「」バダァアーーーーーーーーーーーン

…ブリブリブリッ ビチビチビチッ ボボボボボ!!

カーズ(・・・周りへの配慮をしていなかったな)

110: 2014/07/17(木) 23:31:28 ID:Tnc/1Hdo
カーズ「ではデザートとドリンクを頼もうか。全部のドリンクとデザートを・・・そうだな。それぞれ30品ずつ」

店員「うッ・・・は、はい・・・」タタタ…

カーズ「今の時点で720万は使ったか・・・」

カーズ「・・・あと2000万以上あるのか」ハァ

…ガポ ガポ ガポ

カーズ「・・・」ピクッ

カーズ「・・・これは!」

カーズ(しまった・・・金のことを考えていて・・・『11人』に注意を払っていなかった!!)

ガポ ガポ

カーズ(近づいている・・・!!)バッ!!

111: 2014/07/17(木) 23:35:45 ID:Tnc/1Hdo
カーズ「!」



ガポ ガポ ガポ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

馬「」ガポ ガポ ガポ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

11人の男「」ガポ ガポ ガポ ガポ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨



カーズ(・・・!あの引っ張られている馬は・・・さっき『蹄鉄』を付け替えて・・・町の外へ走らせた馬だ!捕まっている・・・)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ(あの11人か・・・!確かに11人いるッ!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

11人の男「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

112: 2014/07/17(木) 23:39:30 ID:Tnc/1Hdo
扉「」ガチャッ

プゥウーーーーーーーーーーン…

カーズ「うぐッ」ガタッ

カーズ「ひ・・・酷く臭うな貴様等」ガタ…

ジャイロ「仕方ねえだろ・・・食欲操作したヤツは誰だよッ!?」ダン!

マウンテン・ティム「便器から溢れ出そうになって悪戦苦闘したんだからな・・・!」

カーズ「他の客もいる、この話はやめるぞ」ストップ



カーズ「・・・で。4人で720万円・・・後で俺がデザートを食したのを加算すれば1000万円が消費されるわけだ」

ジャイロ「おお!やったじゃん!!」プーン

113: 2014/07/17(木) 23:43:53 ID:Tnc/1Hdo
ジャイロ「じゃあ次はどうする?あと2000万円だが」プーン…

カーズ「・・・」プシュッ

ジャイロ「うわッ!何かけやがるッ!!」ガタッ! バタバタ

カーズ「落ちつけ。塩酸や硫酸なんかじゃあない。消臭スプレーだ。体内で合成した・・・ラベンダーの香りだ」

ジャイロ「え・・・ああ、ホントだ」クンクン

カーズ「臭すぎて話にならん」

ジャイロ「おい」

カーズ「お前達にもしておいてやる」ス

2人「サンキュー」プシュッ プシュッ

カーズ「・・・で、次だが」

114: 2014/07/17(木) 23:48:52 ID:Tnc/1Hdo
カーズ「もう時間がない。『11人』の追っ手は我々の想像以上に近くにいる」

カーズ「買い物なんかで時間を潰している暇はない。『犯罪』だ。器物損壊なんかをやって、弁償することにしよう」

ジョニィ「でも、僕たちはスティール・ボール・ラン・レースの選手だぞ?そんなマネはできないぞ」

カーズ「大丈夫だ。お前たちは誰がやったかわからないようにしてやればいい・・・」

カーズ「俺なら顔や服くらい自由自在に変化させられる。そうだな・・・あの忌々しいJOJOの姿でやるか」

ジョニィ「えッ?」

カーズ「貴様じゃあない」



店員「ありがとうございましたー」カランコローン

カーズ「合図したら一斉に窓ガラスを割れ」ズズ…

115: 2014/07/17(木) 23:53:26 ID:Tnc/1Hdo
ジャイロ「ああ」グッ…

ジョニィ「」ス…

マウンテン・ティム「」チャキ…

カーズ「・・・」

カーズ「」スッ



窓「」グワシャァァアアアアアアア!!!!!

店員「!?」ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリ…

ジョセフ「あッ、すいませェ~ん」ガチャッ カランコローン

店員「!?」ビクッ

116: 2014/07/18(金) 00:01:43 ID:ZXAI7vJs
ジョセフ「ボクちゃんちょっとボールを思い切って投げ過ぎちゃってねェ~~♪マジすんませ~ん♪」

店員「え・・・」

ジョセフ「弁償代、何円くらいになるのォ?金ならあるぜェ?いくら?」クルクルクル

店員「そ・・・そうですね・・・」

ジョセフ「ガラス代1万、ガラスに張るシート代5万、工賃5万の計11万くらいィ?」

店員「え・・・あー・・・」

ジョセフ「それが10枚ってことは110万かァ~~?いいぜッ!払える!ベリベリいいぜッ!」ゴソゴソ

ジョセフ「ホラよッ!110万ッ」バァン!

店員「は・・・はい・・・」

ジョセフ「んじゃ営業の方頑張ってねェーん♪」カランコローン

117: 2014/07/18(金) 00:05:12 ID:ZXAI7vJs
…バタム

ジョセフ「・・・」スタ スタ

ジョセフ「」ズズ…

カーズ「・・・チッ」スポン

カーズ「あんな馬鹿な台詞を吐くとは・・・くッ」

ジャイロ「まァー人格は真反対にしといた方がいーもんなァ・・・ニョホホ」

カーズ「フン・・・これで100万円減った。この調子でガンガンいくぞ」ザッ



11人の男「」ガポ ガポ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

122: 2014/07/18(金) 15:13:05 ID:ZXAI7vJs
ズンッ…

建物「」バリィィイーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

ガシャァァアアアア バラバラバラ…

店員「・・・」ポカーン バラ バラ カシャン…

ジョセフ「すンませェ~ん!ざっと100枚くらい窓割っちゃいましたァァ~~」ザッ

店員「・・・!?」

ジョセフ「えーっと、工賃とかも含めると1500万円くらい払えばいいのかァ?どうなんだ?」

店員「え・・・た・・・多分・・・ハイ」

ジョセフ「この建物デカいモンなァァ~~・・・んじゃ、1500万円入ったジュラルミンケース置いとくぜ!」ドサッ

ジョセフ「そんじゃバイビー」スタ スタ スタ

123: 2014/07/18(金) 15:24:40 ID:ZXAI7vJs
ジョセフ「フー・・・」コキ コキ

ジョセフ「ビルの窓を一撃で全部割る・・・意外と調節が難しいな」

ジョセフ「強すぎると床が割れてしまうが・・・弱すぎると上の階のガラスが割れないからな」ジャリ…

ジャイロ「鉄球で窓ガラスを共鳴させれば楽なのによォー」シルシルシル

ジョセフ「たまには運動をしないと鈍るからな」

マウンテン・ティム「へェー・・・馬に乗るだけでもかなり筋肉を鍛えられるって聞くけど・・・それじゃあ飽き足らないのか」

ジョセフ「地底にいた頃は狩猟生活を送っていたからな・・・まあ数千年間は研究に没頭していたが」

ジャイロ「ほーん・・・で。今どのくらい使ったんだ?どのくらい残ってる?」

ジョセフ「結構いろいろと物を壊して回ったからな・・・あと200万くらいだ」

ジャイロ「おお!楽勝じゃあねーか」パチン

124: 2014/07/18(金) 15:35:56 ID:ZXAI7vJs
ジョニィ「早く200万円も使い切ろう・・・『11人の追っ手』も気になる」

ジョセフ「いや・・・そっちは一応トラップを仕掛けておいた。ほんの気休め程度だがな」

ジョニィ「?」

ジョセフ「波紋を流したロープを各所に仕掛けた。連中が引っかかれば馬に波紋が流れ、一定時間は行動不能になる」

ジョセフ「馬を捨てて行動するかもしれないが・・・そうなれば余計に好都合だ」

ジャイロ「なるほど。んじゃあ余裕ができたっつーことだ」

ジョセフ「そうだな・・・」

ジョセフ「」チラ…



チンピラ「」ワイワイ ケラケラ

125: 2014/07/18(金) 15:40:14 ID:ZXAI7vJs
ジョセフ「」ザッ…

ジャイロ「?お、おい」

ジョセフ「」スタ スタ

ジョニィ「・・・カーズ?」



ジョセフ「よう!」

チンピラ「・・・あ?」

ジョセフ「元気してるゥ?ハッピーうれピーよろピクねー」ケラケラ

チンピラ「・・・あ?ンだテメェ」

ジョセフ「さァーみなさんご一緒にィ!ハッピーうれピーよろピクねー」ギャハハ

126: 2014/07/18(金) 15:47:52 ID:ZXAI7vJs
チンピラ「」…イラッ

ジョセフ「タッ!!」プニッ!

ジョセフ「チィイーーーーッ!!!」サッ!

チンピラ「・・・!!」ブヂィイッ!!

チンピラ「テメェさっきから何だコラァアッ!!」ガタッ

チンピラ2「やンのかコラァッ!タイマンはるかオルァッ!!」ガタッ

チンピラ3「このタマナシヘナチンがッ!!股間潰したるぞチンカス!」ザッ!

ジョセフ「HEY!兄チャン!ちょっと筋肉足りないんとちゃう?お肉食べてるゥゥ~~?」

チンピラ「」カチンッ

チンピラ「ブッ・・・」ギ…

127: 2014/07/18(金) 15:51:26 ID:ZXAI7vJs
チンピラ「ブッ頃してやらァアッ!!」ブンッ!!!

ジョセフ「おっと!」サッ

ジョセフ「」ガシィッ!!

チンピラ「!!!」

チンピラ(す・・・素手で蹴りを止めた!)

ジョセフ「はいちょっと寝てようねェー」グイッ



ボギボギィイッ!!

チンピラ「んぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

チンピラ3「お・・・おいッ!!今の音は・・・」オドオド

128: 2014/07/18(金) 15:54:42 ID:ZXAI7vJs
ジョセフ「」ポイッ

チンピラ「おんッぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」ドザァ!!

チンピラ2「ちょ――」



ジョセフ「」シュ…

チンピラ2「」ハッ!!!

ジョセフ「ノックしてッ!!」ズンッ!!

チンピラ2「がハッ!!」ボギョッ!!

ジョセフ「もッしもーしィ!!」ゴリィイイッ!!!

チンピラ2「んがああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」ゴリゴリゴリゴリ

129: 2014/07/18(金) 15:57:47 ID:ZXAI7vJs
チンピラ2「ヒッヒィイ!!やッ、やめ・・・」ゴリゴリゴリゴリ!

ジョセフ「あーん?何か言ったかァー?」ゴソ…

ジョセフ「もっとデケェ声でいいなッ!!」ドグゥッ!!



銀時計「」バァァーーーーーーーーーーーン!!!

チンピラ2「ぐぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!目ッ!目に時計がァァアアアアアア」ゴロゴロゴロ

チンピラ3「ヒッ・・・ヒイイ!!」ズッ…

ジョセフ「・・・さて」

チンピラ3「ギャアアアアアアッ!おたすけェエーーーッ!!」ダッ!!

ジョセフ「逃がすかよッ!!」ガシィッ!

130: 2014/07/18(金) 16:08:11 ID:ZXAI7vJs
チンピラ「ま・・・待ってくれェェエエエ」ガシッ!!

チンピラ「お・・・俺のダチコーに手を出さないでくれェェエエエエエ」ズルズルズル

カーズ「・・・」

チンピラ「お願いだアアアアアアアア」ググッ…



ボグォ

チンピラ「!!!」

チンピラ「・・・ッ!!!・・・!!!!!!!!!!」プルプルプル ガクガクガク

カーズ「・・・」

チンピラ「イッ・・・」ガクガクガクガク

131: 2014/07/18(金) 16:12:44 ID:ZXAI7vJs
チンピラ3「な・・・ッ」ガタガタ ブルブル

チンピラ「あッ・・・!!ああッ・・・!!!!」ドザ!

チンピラ「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

チンピラ3「・・・!!!」アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア イヒイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ

チンピラ3「ま・・・丸太のような脚が股間を・・・ッ!!容赦なく潰した・・・!!!」イギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

ジョセフ「おい」グイッ

チンピラ3「ヒッ」ガクッ

ジョセフ「これから質問をする」ズイ

チンピラ3「ヒイイッ・・・」ガクガクガク

ジョセフ「いいか・・・?質問だ。貴様が逆に質問をすることは許さない。決してだ・・・いいな?」ズイ…

132: 2014/07/18(金) 16:19:16 ID:ZXAI7vJs
ジョセフ「貴様・・・くすりは吸ったことがあるな?」

チンピラ3「・・・!!!」

チンピラ3「」コクッ コクコクコクッ

ジョセフ「よし・・・次の質問だ」

ジョセフ「それを売っている店はどこにある?位置を教えろ」

チンピラ3「・・・!!!」

ジョセフ「答えなければ・・・そこでくたばりかけている2人の頭蓋骨を粉々に砕く。ついでに気管をひねって呼吸も止めてやる・・・」

チンピラ3「ッ・・・!」グズッ フーーーッ グズッ

チンピラ3「む・・・向こうの角を右に・・・グズッ。そのあとポストんとこを・・・ヒグッ・・・左・・・グス・・・」ヒック

チンピラ3「赤い看板の下だ・・・ヒグッ」ハァーーーッ ハァーーーッ グズッ

133: 2014/07/18(金) 16:26:44 ID:ZXAI7vJs
ジョセフ「・・・そうか」

ジョセフ「感謝する。寝ていろ・・・」トンッ

チンピラ3「」ガクッ

チンピラ3「」ドサッ

ジョセフ「いくぞ。残り200万はくすりで消費しよう」ザッ

ジャイロ「ま・・・くすり!?」

ジョセフ「ヘロインなら200gで200万円になるはずだ」

ジャイロ「か・・・買った後はすぐ捨てるんだよな?」

ジョセフ「もちろんだ」

3人「」ホッ

134: 2014/07/18(金) 16:30:46 ID:ZXAI7vJs
ジョセフ「こっちらしい。結構近い」ピシッ

ジョニィ「・・・僕らは売買しないからね」ガポ ガポ

ジョセフ「当然だ。レース選手にそんな危険なマネをさせられるものか・・・外で待っていろ」ザッ

ジョニィ「そうさせてもらうよ――」

ジョニィ「」ハッ!!!



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

11人の男「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ(ま・・・)

ジョニィ(まずいッ!!)ガンッ!!

135: 2014/07/18(金) 16:33:11 ID:ZXAI7vJs
ジョニィ「ジャイロッ!!早く路地に入れッ!!ティムも!早くゥッ!!」バガッ!!

2人「?」

ジョセフ「!」

ジョニィ「『11人』だッ!!『11人の追っ手』が近くにいるぞォーーッ!!」

2人「!!!」

2人「くッ・・・」バガァッ!!!



11人の男「!」チラッ

11人の男「・・・」

11人の男「」スタ スタ スタ…

136: 2014/07/18(金) 16:36:41 ID:ZXAI7vJs
ジョニィ「・・・行ったか」ヒソ…

ジャイロ「そうみてーだな・・・クソッ」ヒソヒソ

ジョニィ「馬を降りていた・・・間違いない!カーズのトラップに引っ掛かったんだ・・・」ヒソヒソヒソ

ジョニィ「ヤツらは徒歩で追ってくるぞ!」

ジョセフ「・・・そうか」

ジョセフ「くすり取引が先だ・・・そのあとで11人を潰すこととしよう・・・」ザッ

3人「・・・」ガポッ



くすり密売人「!」

ジョセフ「」ザッ ザッ

137: 2014/07/18(金) 16:38:46 ID:ZXAI7vJs
…ザッ

くすり密売人「・・・見ない顔だね」

ジョセフ「・・・ヘロインを200gほど貰いたい」

くすり密売人「・・・200万だ」

ジョセフ「」バサッ

ジョセフ「」スッ

くすり密売人「・・・こりゃあ驚いた」

くすり密売人「200万を持ち歩いているなんて・・・スゴいねェェ~~ッ」

くすり密売人「それじゃ、ヘロインだ」ポイッ

ジョセフ「」パシッ

138: 2014/07/18(金) 16:41:08 ID:ZXAI7vJs
ジョセフ「感謝する」ペコ…

ジョニィ(やったッ!!)グッ!

ジョニィ(これでシュガー・マウンテンの言っていた条件をクリアーしたぞッ!!)

ジャイロ(ああ!まだ4時半!!30分早くクリアーだッ!!)

ジョセフ「」ス…

ジョセフ「!!」ハッ!



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ザッ… ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

11人の男「」ザッ… ザッ… ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

139: 2014/07/18(金) 16:43:39 ID:ZXAI7vJs
ジョセフ(ヌウッ!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョセフ(ヤツら・・・一周してきたのかァッ!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

くすり密売人「?」

11人の男「」チラ…

11人の男「」ヒソヒソ… ヒソ…

11人の男「」コクッ

ジョセフ「!!」

11人の男「」チャッ…

11人の男「」ガシャァアッ!!! ジャキジャキィイッ!!

ジョセフ(ヌウッ――)

140: 2014/07/18(金) 16:46:12 ID:ZXAI7vJs
ジョセフ(くすり密売人を挟んで相対しているッ!ヤツらは銃を構えた・・・この状況なら・・・)

11人の男「」チャキ…ッ

ジョセフ(くすり密売人に楯になってもらうかァッ!!)グワシィ!!

くすり密売人「ッ!?」グォオッ!!

ジョセフ「3人とも逃げろッ!!『11人の追っ手』が来たぞォォーーーーーーーッ!!!」

3人「ッ!?」



11人の男「」ドン ドン ドン ドン ドン!!!!!

ジョセフ「」ブンッ!!

くすり密売人「アヘェッ!?」ポーン…

141: 2014/07/18(金) 16:49:46 ID:ZXAI7vJs
くすり密売人「みぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」バスバスバスバスバスバスバスバスゥウウウッ!!!!

くすり密売人「」ボドボドボドボド… ドサッ ベチャ…

11人の男「・・・」

11人の男「・・・チッ」ガシャッ







カーズ「くッ・・・こんな時に!」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

ジャイロ「だがもう取引は成立したぜッ!!後の問題は『11人の追っ手』だけだなァァーーーッ!!!」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

ジョニィ「ああ!ヤツらを全員仕留めるぞッ!!『遺体』は連中に渡さないッ!!!」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

147: 2014/07/19(土) 22:04:57 ID:CmuZvyXg
ガポッ…

ガポッ… ガポッ…

馬「ブルル・・・」ガポ ガポ ガポ



カーズ「!!」

カーズ「馬が・・・追っ手の馬が全回復している・・・」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

カーズ「連中にも馬を使われるとマズい!俺はあの馬を眠らせておく・・・!貴様等は追っ手をどこかで迎え撃てッ!」バガッ バガッ バガッ

マウンテン・ティム「分かった、カーズ!先に行くぞ!先に行って待ち構えておく!」ガンッ!!!

3人「」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

バガラッ バガラッ バガラッ…

148: 2014/07/19(土) 22:06:41 ID:CmuZvyXg
カーズ「・・・」

カーズ「」バッ!

スタッ

カーズ「・・・戻れ」ズンッ!

究極馬「」ズ…

究極馬「」ズズズズズズズズズズ

ズズズズズズズズズズズズズズズズズ…

カーズ「」…ヌポンッ

カーズ「・・・さて」

馬「」ゾロゾロ

149: 2014/07/19(土) 22:09:53 ID:CmuZvyXg
カーズ「」ジロッ

馬「!!!」ビグゥッ!!

馬「・・・!!」ピタァァ…

カーズ「・・・よし。なかなか躾のよい馬じゃあないか」ス…

カーズ「」コォォォォォォォォォォォォォォ… バチバチバチッ バヂッ

カーズ「休め」サワッ…

馬「ッ!?」バヂバヂバヂバヂバヂィィイイイイイイイイッ!!

馬「・・・!!!」シューーー… シューーー…

馬「・・・」ガクッ

馬「」パタ…

150: 2014/07/19(土) 22:15:39 ID:CmuZvyXg
カーズ「・・・少し強すぎたかな」バチッ バチッ…

カーズ「・・・この場所では少し通行の邪魔になるか。馬車も多少は通るようだしな・・・」

ガタタン! ガタタン! ガタタン! ガタタン!

馬車「」ガタタン! ガタタン! ガタタン! ガタタン!

カーズ「・・・噂をすれば・・・背後から来たか」

カーズ「馬をどけなくてはな・・・」グイ…

カーズ(問題は11人の能力だな・・・銃を使ったということは・・・至近距離でしか使えない能力か?)

カーズ(射程外から攻撃するのがよさそうだ・・・風の流法が最適か?)ドサッ

馬車「」ガタタン! ガタタン! ガタタン! ガタタン!

カーズ(・・・何?)ピクッ

151: 2014/07/19(土) 22:20:05 ID:CmuZvyXg
カーズ「・・・熱が妙だ」

カーズ(この熱・・・この温度は・・・)

カーズ(・・・)

カーズ(この世界が元の世界とどこまで違うかは知らぬが・・・まさか、そんなことはないだろう・・・)

カーズ(この世界の馬車というのは・・・『外側』に『へばりついて』移動する乗り物なのか?いや!そんなはずはない・・・)

馬車「」ガタタン! ガタタン! ガタタン! ガタタン!

カーズ「・・・ということはッ!!」バッ!!

馬車「」ガタンッ!!!

男1「」ダンッ!!!

カーズ(馬車から跳んできたァッ!!)

152: 2014/07/19(土) 22:26:04 ID:CmuZvyXg
男1「」ジャキィィイッ!!

カーズ(銃!)

カーズ(間違いないッ!!『11人』の1人!!)

カーズ「」ギパァ!!

カーズ「空裂眼刺驚ッ!!!」ドッゴォ!!!



男1「ごッ」ボッゴォッ!!!

男1「が・・・」ドザァァ!!!

銃「」ガシャァンッ

カーズ「・・・」

153: 2014/07/19(土) 22:31:10 ID:CmuZvyXg
男1「」ドク… ドク…

カーズ「・・・氏んだな。脳天を直撃・・・生きていれば吸血鬼か屍生人だ」

馬車「」ガタタン ガタタン ガタタン ガタタン…

カーズ「・・・」

カーズ「あの馬車は追跡に利用しただけで、乗客までグルなわけではなさそうだな・・・」

カーズ「・・・一体どういうスタンド使いだ?」ズイッ…

カーズ(これまでの攻撃は2回とも銃撃・・・スタンド攻撃ではない)

カーズ(攻撃に利用するスタンドではないのか?だとすれば追跡にスタンドを使ったか・・・?)

カーズ(臭いを追跡するスタンド?音?音で判別しているのか?)

カーズ(過去を見るスタンドというのも視野に入れるべきか)

154: 2014/07/19(土) 22:37:00 ID:CmuZvyXg
カーズ(リンゴォという例があったように・・・いや)

カーズ(だとすれば蹄鉄を付け替えた馬を誤って追うこともなかったはずだ・・・謎だ)

カーズ「・・・」

男1「」ガシ!

カーズ「この男・・・」グイィ…

カーズ「たった『1人』で来たのか?単独で?これまで『10人』で追跡していたのにか?」

カーズ「どーも引っ掛かるなァ・・・単に馬車に引っ付いて追いつくためか?それでも2人3人くらいは同行できたはず」

腕「」ズル…

カーズ「・・・ン?」

腕「」ガシャ…

155: 2014/07/19(土) 22:42:17 ID:CmuZvyXg
カーズ「!」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

腕「」ズッ… ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

男2「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ「な・・・何ィッ!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ(か・・・影に潜んでいたッ!?氏んだ男の?い・・・いやッ!見えもしなかったし・・・感じさえもしなかった!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ(スルリと・・・桶に溜めた水をガラスのコップですくうようにッ!ごく自然に現れたッ!!男の氏体からッ!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

カーズ(な、何だ!?我々と同じ能力ッ!?)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

男2「」ジャッ!!

銃「」ズガァァーーーーーーーーーーーーーーン!!!

156: 2014/07/19(土) 22:49:20 ID:CmuZvyXg
ガァァーーン… ガァァーン… ガァーン…



カーズ「」ドサッ

男2「・・・やったな」チャキッ

男2「どういう能力を使うのかは謎だったがよ・・・脳天に一撃ッ!!これで氏なねーヤローはいねー」

男3「だが・・・もしかしたら不氏身だとか・・・不老不氏だとかの能力を持っているかも知れんぞ」ズルリ…

男2「吸血鬼みたいな?」

男3「吸血鬼みたいな」スル…

男2「吸血鬼っていうヤツは・・・『日光』に当たると消滅するか弱い存在だ。ニンニク料理でも食っていたら負ける要素はねー」

男3「まーでも・・・能力が分からない以上は用心するにこしたことはねーだろ。違うか?」

157: 2014/07/19(土) 22:56:38 ID:CmuZvyXg
男2「まー・・・そうだな」ボリボリ

男2「んじゃあ、杭かなんかあるか?」

男3「んんー・・・」キョロ キョロ

男3「お」ザッ

男3「あったぜ、ホラよ」カランッ

男2「よし。こいつを心臓に打ち込んでおくか」カラン

男3「ん・・・そーいや吸血鬼って火が苦手だったか」

男4「おいおい、何でコイツが吸血鬼って前提になってんだ」ズズッ…

男3「それもそうか」

男2「だが、吸血鬼を倒せるくらいのことをやっておいて普通のスタンド能力者が氏なないはずがないだろ」

158: 2014/07/19(土) 22:59:43 ID:CmuZvyXg
男4「そんなもんかねェェ・・・」ゴソゴソ

ライター「」スッ

ライター「」カチッ

ボッ!

男4「ん。火ならこれ使やぁいいだろ」ボォォ…

男3「そーする。じゃあ杭を・・・」



クォン!!

男3「打ちッ」ボグォォ!!!

2人「ッ!?」

159: 2014/07/19(土) 23:02:59 ID:CmuZvyXg
男3「がパッ・・・」グラ…

男3「」ドチャァッ

2人「・・・」

男4「・・・頭部が抉られてる。何か飛んできたか?」

男2「・・・」

地面「」シューー… シューー…

穴「」シューー… シューー…

シューー…

男2「・・・地面に円形の穴が開いている」

男2「一ヶ所だけじゃあないな・・・そこの建物にも・・・そこにも開いている」

160: 2014/07/19(土) 23:08:05 ID:CmuZvyXg
男4「・・・どういうことだ?」

男4「このコートの男がやったのか?カーズが?」ビシィッ

男2「分からん・・・その仲間がやったのかもな」

男2「予想される・・・攻撃した位置がバラバラだ。どの穴も・・・」

男4「・・・気味が悪いな。早くとどめを刺して残る3人を追うぞ」

男2「ああ・・・」グッ

ドグゥッ!!!

男4「」ピンッ

ライター「」ボトッ

カーズ「」ボォォオッ!!!

161: 2014/07/19(土) 23:13:09 ID:CmuZvyXg
カーズ「」メラメラメラ パキパキパキ

男2「このまま真っ直ぐ行ったとは限らん・・・別行動をとるぞ」

男4「そうか・・・この焼却現場も見られてるだろうからな。バラバラになった方がいいか」

男4「じゃあ俺が路面電車に張り付いて行く。お前はさっきみたいに馬車にくっついて行きな」

男2「ああ。それじゃあな」ザッ

男4「」ザッ

ザク ザク ザク ザク ザク…



火「」メラメラメラ パキパキ…

火「」ボジュウッ!!!

162: 2014/07/19(土) 23:16:11 ID:CmuZvyXg
シュウウウウウウウウウ…

カーズ「・・・」

杭「」ガシィッ!

杭「」ズボォオッ!!!!

カーズ「」ポイッ

杭「」カンッ カランッ

カーズ「・・・」

カーズ「」ムク…

カーズ「『吸血鬼』・・・か・・・あながち間違ってはないな・・・多分」パサ パサ

カーズ「コートが少し燃えてしまった・・・また作り直すか」ボロ…

163: 2014/07/19(土) 23:23:54 ID:CmuZvyXg
カーズ「・・・連中の能力」

カーズ「互いの体に潜り込んでいるのか?11人の全員が『通行人』で全員が『道』」

カーズ「他の『自分』から他の『自分』へワープできるのか?そこへ留まったりも・・・厳密には背中」

カーズ「互いの『背中』から『背中』へ・・・『氏体』から『氏体』へ空間を無視して仲間の間を移動できるのか。推測だが」

カーズ「・・・今2人が別々に行動している。この2人の間を一瞬で移動できるわけか」

カーズ「細かく言えば今頃した2人もその『ドア』なのだろうが・・・」チラ

男1「」

男3「」

カーズ「・・・どうやら命中したようだな」

カーズ「空裂眼刺驚に『黄金の回転』を加えた・・・ただの『回転』なら軌道が変わるだけだろうが、『黄金の回転』なら分裂させた上、自由な軌道で飛ばすことが可能」

164: 2014/07/19(土) 23:33:18 ID:CmuZvyXg
カーズ「全く便利だなァ・・・『黄金の回転』」

カーズ「・・・さて。連中の能力は割れた」

カーズ「連中は脅威ではない。まだブレゲの時計が残っていたはずだな・・・そっちを早く解決するか」

カーズ「また塊にされるのはゴメンだ」ザッ…



3人「」ヒソヒソ ヒソヒソ…

男4「・・・」

男4「・・・俺の方が早かったみたいだな」

男4「」…チャキッ

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

165: 2014/07/19(土) 23:37:23 ID:CmuZvyXg
ジョニィ「」ハッ!!

ジョニィ「何ッ・・・」バッ!!

男4「」ズガァ---ン!!

ジョニィ「うおおッ!」ビスゥウッ!!

ジョニィ「」ドンドンッ!!

男4「」サッ!!

壁「」ガスガスッ!!!

シュウウウウウウウ…

男4「・・・」

男4「勝ったッ!氏ねィ!!」ジャカァアッ!!

166: 2014/07/19(土) 23:40:22 ID:CmuZvyXg
穴「」ズッ!

穴「」ズズゥウウーーーーーーーーーーッ!!

男4「!!!」ズズゥウーーーーーーーーーッ!!!

男4「な・・・何ッ」

穴「」チッ…



穴「」ボゥンッ!!!

男4「げ・・・ッ」ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!

男4「ぐおばば・・・ッ」ドチャァッ ドシュウッ ブシュッ

男4「」ドク… ドク…

167: 2014/07/19(土) 23:43:01 ID:CmuZvyXg
ジョニィ「・・・」

ジャイロ「・・・!」

マウンテン・ティム「・・・氏んだのか?」

マウンテン・ティム「スタンド攻撃はなかった・・・ただの銃を持った刺客なのか?」

マウンテン・ティム「それより・・・ここまで追いつかれたのに驚きだ。カーズは何をやってる?」

ジャイロ「負けた・・・とは思えないが」

ジョニィ「・・・」



男5「」ズズッ…

ジャイロ「!」

168: 2014/07/19(土) 23:51:02 ID:CmuZvyXg
男6「」ズルズル

男7「」ズルズルズルズル

ジャイロ「なッ・・・!?」

ジョニィ「・・・!?」

ジョニィ(な・・・何だ・・・!?こいつらは!どうなっている・・・!?)

ジョニィ(1人の『背中』から3人が出て来た・・・!!少なくともそう見えた!!)

男6「」ドンドンドンッ!!!!

ジャイロ「うぐゥゥッ!!」ズガガッ!! ガイィンッ!

男6「!!」

男6「弾丸を弾いた?・・・皮膚を硬くしたのか?」

169: 2014/07/19(土) 23:54:41 ID:CmuZvyXg
男7「どうだろうと関係ないなッ!!一斉射撃ッ!!」ジャキィッ!!

ジャイロ「」ブンッ!!

男7「!?」ドグシャァァアアアア!!!

男7「うぐぁ・・・!」ギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャル!!!

男7「」グジャグジャグジャ ドビュゥゥーーーッ!

男5「・・・!氏ねッ」ドン ドン ドン!!

ジョニィ「うぐあッ!!」バス バスッ!!

地面「」ピシュンッ!!

男7「」グリンッ

男7「」ズガァァーーーーーーーーーーン!!!

170: 2014/07/19(土) 23:56:41 ID:CmuZvyXg
男5「・・・ッ!!」ボグォォォオ!!!

男5「ごぼ・・・ッ」ガク…

男6「チッ・・・」カシャンッ!

シル…

男6「!!!」

ロープ「」ギュウルンッ!!

男6「う、うおおーーッ!!」ギュルンッ!!!!

ロープ「」バシィイイッ!!

男6「う、うげ・・・」ギギギ…!

男6「うごご・・・お・・・」ギギギギ

171: 2014/07/19(土) 23:59:42 ID:CmuZvyXg
男6(首ィ・・・!!)ギチギチギチ

マウンテン・ティム「」ガァァーーーン!!



男6「」…ドサッ

ジョニィ「・・・!!」ハァーー ハァーー

ジャイロ「ジョニィ!何発だッ!当たったのは何発ッ!」

ジョニィ「2発・・・でもかすったくらいだ。血は出ているが・・・弾が中に残ったり・・・貫通したりなんかは・・・してない」

ジョニィ「えぐられた可能性はあるが・・・うッ」ブシュッ

ジャイロ「ジョニィ!」

男8「」ズッ…

172: 2014/07/20(日) 00:03:29 ID:WvQ8Qpko
マウンテン・ティム「!!!」

マウンテン・ティム「また出てくるぞッ!!!」ジャキィッ!!!

男8「」サッ

マウンテン・ティム「」ガンガンガンンッ!!!

バスバスバスッ

マウンテン・ティム「・・・!!」

ジャイロ「・・・消えた」

ジョニィ「ど・・・どこから来るッ」┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「ヤツはどの氏体から出てくるッ!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

マウンテン・ティム「ッ・・・!?くッ・・・!!」ギリ…!! ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

173: 2014/07/20(日) 00:05:56 ID:WvQ8Qpko
男9「」ズッ…

ジャイロ「違うジョニィッ!!右奥の氏体だ!!出て来るのは『右』・・・」

男9「」スゥ

ジャイロ「き・・・消えたッ!!」 ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

男10「」ヌッ

男11「」ヌッ

ジャイロ「~~~~ッ!!!」ギリリ…! ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨



カツ… カツ… ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

男2「」カツ… カツ… カツ… ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

178: 2014/07/20(日) 07:30:27 ID:WvQ8Qpko
男8「」ヌォッ

男9「」ズッ

男10「」ズァッ

男11「」ヴォンッ

ジャイロ「全部から一斉に出て来るぞォォーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」

4人「」ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!

ジャイロ「か、隠れろッ!!」バッ!

2人「・・・!!」バッ…

マウンテン・ティム「!」ビシュンッ!!

ブシュッ!

179: 2014/07/20(日) 07:36:58 ID:WvQ8Qpko
マウンテン・ティム「く・・・ッ!チッ!!」ダラダラダラ

壁「」ピシュンッ ビシュンッ キュインッ ボゴォッ ボゴボゴッ ビシュン バゴォッ

ジャイロ「――ッ!!」ベキンッ キュイン パキュン ビシンッ

ジョニィ「ぐ・・・ッ!!」ビシュンッ バシュンッ パキャァン! バキンッ

ジョニィ「ここにいたらマズいぞッ!!このまま建物を裏から回り込んで・・・ヤツらを奇襲するしかッ!」ビシュンビシュン バキュン

ジャイロ「・・・いや」ビシュンッ ピシュンピンシュンッ バキッ!

ジャイロ「そんなのは多分見透かされている・・・上だ!奇襲を仕掛けるなら!」

マウンテン・ティム「う・・・上!?」

ジャイロ「ティム。お前がロープを建物の屋根にひっかけて登ればいい。ジョニィを抱きかかえて登れるか?」

マウンテン・ティム「ああ・・・それはできるが」

180: 2014/07/20(日) 07:44:50 ID:WvQ8Qpko
ジャイロ「俺は『鉄球』で上に上がる。銃撃戦は高い方が有利だ。それに・・・」

ジャイロ「」サッ

ジャイロ「この建物・・・屋根が丸い。体育館みてーにな・・・デカいドラム缶みてーだ」

ジャイロ「扇状なら身を隠すのが楽だ。時間が経てばカーズも合流するだろう・・・カーズがもし空を飛んでるなら見つけやすい」

ジョニィ「・・・なるほど」

ピシュン キシュンッ ビシュッ ビシュビシュッ パキュンッ

ジャイロ「じゃあお前らが先に・・・」シルシルシル…



男2「」ザッ

ジャイロ「!」ハッ!!

181: 2014/07/20(日) 07:49:10 ID:WvQ8Qpko
男2「」ズガァァーーーーーーーーーーーーーーン!!

ジャイロ「うぐあああッ」ガィィーーーーン!!

弾丸「」ポトッ

ジャイロ「てめぇ・・・!!てめぇも『11人』の!!」シルシルシルシル

男2「・・・」

男2「」ジャカァァァッ!!

ジョニィ「」ドンドンドン!!!

男2「ぐおぶッ!!!」ボグォォオオオオ

男2「」…ドサッ

ジャイロ「・・・」

182: 2014/07/20(日) 07:54:05 ID:WvQ8Qpko
ジャイロ「・・・や」

ジャイロ「やべえな・・・や・・・やっちまった・・・」

ジョニィ「?」

ジャイロ「こりゃあマズいぞ・・・氏体を『分散』させちまった・・・!」

ジョニィ「・・・」

ジョニィ「!」ハッ

マウンテン・ティム「今壮絶な銃撃をしている連中だが・・・ヤツらは今氏んだこの男にも出入りできる!!」

マウンテン・ティム「マズいぞッ!!連中の陣地を増やしてしまったッ!!!」

男2「」ズ…

男10「」ズァァッ!!!

183: 2014/07/20(日) 07:58:13 ID:WvQ8Qpko
ジャイロ「来た来た来た来た来た来た来た来た来たァァーーーーッ!! 」

男11「」ズォンッ!

ドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!

ジョニィ「う、うおお――」バッ!!

男11「」ズダァーーーン!!!

ジョニィ「うぎゃああッ!!」ブシュウッ!!

ジャイロ「く・・・ッ!!さらに向こうへ!!!」

男10「」ガシッ…

男10「」ブンッ!!!

3人「!?」

184: 2014/07/20(日) 08:00:07 ID:WvQ8Qpko
男2「」ヒュォォ…

男2「」ドシャァアッ!!

マウンテン・ティム「・・・!!」

ジャイロ「こ・・・」

ジャイロ「これはッッ!!!」



男8「」ズォッ!

男9「」ヌォンッ!!

ジャイロ「し・・・しまったッ!!挟まれたァァーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」

ジョニィ「・・・!!!」バッ!!

185: 2014/07/20(日) 08:07:22 ID:WvQ8Qpko
ジョニィ「」ドゴォォオォッ!!!

壁「」ドギャァァアアッ!!!

穴「」ズ…

穴「」ズォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーッ!!!

男8「」ズ…

男8「!!」ボムンッ!!!

男8「・・・」ガクッ

男8「」ドシャ…

ジャイロ「よし!まずは1人・・・!!」

男10「」ジャキオォオッ!!

186: 2014/07/20(日) 08:10:45 ID:WvQ8Qpko
男9「」ジャガァアッ!!

男11「」ガシャァアッ!

ジョニィ「く・・・来るッ!!」サッ!

マウンテン・ティム「」ジャキィイッ!

ジャイロ「」パチンッ ストッ

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!

3人「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」ドンドンドンドンドンドンドン!!!

ドドドドドドン パパパン ズドバババババン ババン バン ドドン ガンガンッ…



カーズ「・・・銃声?」

187: 2014/07/20(日) 08:15:22 ID:WvQ8Qpko
カーズ「まさかジョニィ達が・・・」ゴソ…

男3「」ゴソゴソ

男3「」ゴソ…

カーズ「・・・あったあった」パシィッ

カーズ「一応ティムに生成した弾丸と銃を与えてはいるが・・・これだけ激しい銃撃戦ならなくなりかねん」

カーズ「氏体から奪っておくのがベストだろう・・・」ジャカッ



「・・・」

「・・・ついに見つけたぞカーズ・・・」

「貴様のおかげで、私は最悪の結果を晒し、笑い者に成り下がった!!」ギリ…!!

188: 2014/07/20(日) 08:21:56 ID:WvQ8Qpko
カーズ「・・・」ピク

カーズ(熱?空気の温度が・・・)

カーズ(・・・5時の方向から熱気を感じる)

カーズ(何事・・・)クル





アブドゥル「焼き尽くしてやるッ!!カーズ!!!」ドンッ!!

カーズ「ッ!?き、貴様はッ・・・」

カーズ「ウルムド・アブドゥルッ!!!」

アブドゥル「YES,I AM!!」バアッァーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!

189: 2014/07/20(日) 08:29:06 ID:WvQ8Qpko
カーズ「馬鹿なッ!貴様は1st.ステージで・・・!」

アブドゥル「そうだ!!あそこでこのアブドゥルは貴様の飛び道具によって!鼻の骨が折れ、顎骨も針金で繋がなくてはいけない大怪我を負ったッ!!」

アブドゥル「だがねェーーッ!その後、ヴァチカンが私に救いの手を差し伸べたのだよッ!」

アブドゥル「『カーズに復讐したくはないか?ジャイロに復讐したくはないか?ウルムド・アブドゥル!!』とね・・・ンフフフンフフ」

カーズ「・・・ヴァチカン」

アブドゥル「その通りだ!!私の最優先の任務はジョニィ・ジョースターの持っているであろう『聖なる遺体』を手に入れること!!だがねェ、ムッシュカーズ!」

アブドゥル「先に貴様を見つけたので始末させてもらうことにした!任務というよりは私怨だな。私は貴様を許さないッ!!!」ギンッ!!

カーズ「・・・逆恨みだな。貴様がジャイロを押しつぶそうとしたから貴様を落馬させただけだ。・・・いや、正確には馬ではないなァ」

カーズ「ラクダから落馬・・・フンッ。落ラクダとでも言うのか?クックックッ・・・マヌケな奴だ」

アブドゥル「黙れェッ!!」クワッ!!

190: 2014/07/20(日) 08:34:23 ID:WvQ8Qpko
アブドゥル「貴様に一体何が分かるッ!!優勝候補だったのだぞ、このアブドゥルはァアッ!!」

アブドゥル「それなのに・・・!!私は1st.ステージで1000mも走っていないのだぞッ!?それなのに!!」

アブドゥル「プライドと自尊心をズタズタに引き裂かれ、醜態をさらした・・・!!貴様のせいだッ!!貴様がやったのだッ!!カーズ、貴様の責任だァ!!」

カーズ「だからどうした?」ファァ…

アブドゥル「・・・なッ」

アブドゥル「何ィィィイイイ~~~ッ!?」

アブドゥル「どういう意味だッ!!この私が憎むべき貴様に対し語ってやっているというのに!!」

カーズ「バカ者がァ・・・人間の言葉などこのカーズには届かん。ましてや、貴様のような『凡人』ではなァァ・・・」

カーズ「『どうでもいい』。それだけだ。貴様の話は眠い!最低でも20文字以内に簡潔にまとめてくることだな」

アブドゥル「~~~~~ッ!!!」

191: 2014/07/20(日) 08:40:13 ID:WvQ8Qpko
カーズ「このカーズは今忙しい。友人を救い出さねばいけないのでな・・・」

アブドゥル「貴様ァァァァァアアアアアッ!!!」ガタンッ!

アブドゥル「やはり貴様は許せんッ!!!焼き頃してくれるわァアッ!!」ゴォオッ!!

カーズ「!」

カーズ(気温が一気に上昇した・・・)

アブドゥル「うおおおおおおおッ!!シャーマンズ・レッド!!!」ボォオウッ!!

カーズ「・・・シャーマンズ・レッド?それが貴様の『スタンド』か?」

アブドゥル「その通りだッ!!街中だろうが関係ないッ!!焼き尽くすのみッ!!!」ゴォオウウウッ!!

アブドゥル「クロスファイヤーッ!!ハリケーン!!!!」ドッゴォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!

カーズ「ッ!!!」ジュウッ!!

192: 2014/07/20(日) 08:43:22 ID:WvQ8Qpko
カーズ「な・・・何ィィッ!!」ボォォォオオッ!!!

カーズ(こ・・・この熱は!!)ゴォォオオオッ!!!

アブドゥル「最初から全力だ・・・!!出し惜しみは・・・」

アブドゥル「ないッ!!」ビシィイッ!!

カーズ(何ということだ・・・!マグマよりも高熱ッ!!人間風情がここまでのエネルギーを・・・!!!)ドォオオオウ!!

カーズ「チッ」バッ!!

アブドゥル「!」



カーズ「」バサッ バサッ…

アブドゥル「・・・脱出したか。コートを破り捨て、翼を生やして・・・」ザッ

193: 2014/07/20(日) 08:48:06 ID:WvQ8Qpko
アブドゥル「ヌゥンッ!!赤い荒縄ッ!!!」ゴォオッ!!!

火「」シュバァアッ!!

カーズ「!!!」バァッシィイ!!!

カーズ(何・・・!!この感覚は!!!)

カーズ(火!!目には見えないが火に包まれているッ!!!それもロープのような火だッ!!)

アブドゥル「地面に叩きつけてやろうッ!!」グンッ!!

カーズ「ヌウッ!!」グォンッ!!

ドゴォォォオオッ!!!

アブドゥル「そォーらァッ!!」ブンッ!!

カーズ「ぐぬううッ!」ドグワシャァアアアアッ!!!

194: 2014/07/20(日) 08:52:51 ID:WvQ8Qpko
建物「」ガラガラガラ

カーズ「ぐッ・・・」ガラッ

カーズ(た・・・建物に叩きつけられたッ!!くッ・・・)ガラガラ…

建物「」ボォォオッ!!

建物「」ゴォォォオオオオオオオオ!!!

カーズ「た・・・建物ごと焼き尽くすかッ!!」

アブドゥル「フン!!周りの人間が何人巻き込まれようと!何人氏のうと関係ないッ!!!『結果』だけだ!貴様を頃したという『結果』だけが残る!!」

アブドゥル「最終的に貴様を殺せればいいのだ。過程は!問題じゃあないッ!!!」ゴォオッ!!

カーズ「なるほど・・・共感できるな」スクッ

カーズ「だが!貴様の『ジョニィから遺体をブン取ろう』という考えだけはッ!!共感できんッ!!!」グッ!

195: 2014/07/20(日) 08:56:33 ID:WvQ8Qpko
カーズ「羽の・・・!」ザムザムザムザム

カーズ「弾丸ッ!!!」ズガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!!!!

羽「」ギュォォオッ!!!

アブドゥル「無駄だッ!!このアブドゥルの炎は鉄くらい空中でわけなく沸騰させる!!」

カーズ「・・・」

カーズ「ほォーう・・・」

アブドゥル「!!!」

カーズ「そいつは凄いな・・・だが・・・」

カーズ「今の羽の弾丸が・・・前に貴様に繰り出したものと『同じ』だとは思うなよ・・・」

アブドゥル「・・・何?」

196: 2014/07/20(日) 08:59:34 ID:WvQ8Qpko
炎「」ゴォオ…

羽「」ドォンッ!!

アブドゥル「!!!」

カーズ「表面を炭素でコーティングした!!炭素の沸点は4800℃ッ!どうやら貴様は4000℃程度が限界のようだなァ」

アブドゥル「な・・・何ィイッ!!」

カーズ「融解した炭素を浴びて焼け氏ねッ!!アブドゥルゥゥッ!!!」

羽「」ドッバァァアアアアアア!!!!

アブドゥル「う・・・うおああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!」

ドッバァァアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!

カーズ「フー、やれやれ」バァーーーーーーン!

201: 2014/07/20(日) 22:04:45 ID:WvQ8Qpko
炎「」ボンンッ!!

カーズ「・・・ン?」

羽「」ビビャァァアアアアッ!!!

カーズ「!」

カーズ(融けた羽が上空に吹き飛んだッ!!)

アブドゥル「ぐッ・・・」ボォォォォオオオオオオオオオオオオ

カーズ「ッ!」ジャッ!

アブドゥル「危な・・・かった・・・ぞ・・・!!」ゴォォォォオオオオオオ

アブドゥル「間一髪・・・上昇気流を巻き起こし、融解した羽を上空へ吹き飛ばした!!」ゴォォォォォォォォ

アブドゥル「少し髪に当たって融け・・・引っ付いてしまったがな・・・」ペリペリ

202: 2014/07/20(日) 22:09:03 ID:WvQ8Qpko
カーズ「・・・」

カーズ「どうやら貴様を見くびっていたようだ。貴様はこのカーズが思っていた以上に・・・ずっと強い」

アブドゥル「ああ!だがこのアブドゥルをおだてて時間を稼ごうとは・・・」ピリ…

アブドゥル「そうはいかない」ゴォオッ!!!

カーズ「・・・」

カーズ「」ズズッ…

アブドゥル「!」

究極馬「」ズズッ…

究極馬「」ズルゥウッ!!!

カーズ「行けッ!!ジョニィ達を助けてこいッ!!」ビシィッ!

203: 2014/07/20(日) 22:13:12 ID:WvQ8Qpko
究極馬「」ガンッ!!!

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ…

アブドゥル「・・・」

カーズ「自分で助けに行けそうにないのでな・・・悪いが、別スタンド使いに襲われていてな」

アブドゥル「・・・応援を呼びに行ったか。まあ無理もない・・・」

アブドゥル「単独ではこのアブドゥルに勝てないと!そう思ったわけだな・・・」

カーズ「フン・・・ほざくがいい!喚くがいい!罵るがいい・・・貴様にできるのは火炎以外それくらいだからなァ」

アブドゥル「何?」キッ!

カーズ「いいか!このカーズがさっき認めたのはお前の『能力』!スタンド能力だけだ・・・貴様自信を認めたわけじゃあない」

アブドゥル「ほう・・・」

204: 2014/07/20(日) 22:18:21 ID:WvQ8Qpko
アブドゥル「残念だな・・・貴様のその減らず口が聞けなくなるとはッ!!」ゴォオッ!!

カーズ「思ってもいないことをよくもぬけぬけと言えるものだッ!!!」ズォッ!!

カーズ「もう有無を言わせぬ!神砂嵐ッ!!!」ギャロォオンッッッ!!!!!!!!!!

ゴォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!

アブドゥル「!!!」

アブドゥル「風か!風で炎を消そうと・・・だが無駄だねッ!このアブドゥルの炎にとって風など無問題!むしろ糧と――」

炎「」グニャァ!

アブドゥル「ヌッ!?」ガタッ

カーズ「ヘェェーー・・・で?『糧』とォ?その続きはァァ?」ニヤニヤ

アブドゥル(な・・・何ィィッ!?)

205: 2014/07/20(日) 22:22:07 ID:WvQ8Qpko
炎「」グアシャ!

炎「」グッシャァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!

アブドゥル「ほ!炎が潰れて・・・圧縮されていくッ!!」グシャグシャグシャ

カーズ(フム・・・『物体』や『物質』のみならず・・・『現象』さえ無限に圧縮できるのか・・・)ゴォオッ!!

アブドゥル「何ィィィイイイイイイイ!!!!」

アブドゥル「うッ!?」メシァッ!!!

アブドゥル「な・・・何だッ!」チラッ

アブドゥル「!!!」



指「」メシャ メシャ ボギュゥ…ッ!!

206: 2014/07/20(日) 22:27:05 ID:WvQ8Qpko
アブドゥル「ゆ・・・!!指がッ!!このアブドゥルの指がッ!!!」メシ メシ

アブドゥル「ぐううううううッ!!!くらえッ!!!」ギンッ!

炎「」ドゴォォオオオオオオオオオオオオオッ!!!!

カーズ「!!!」

カーズ(この熱・・・!!四方八方から炎が来ているのかッ!!!)

カーズ(アブドゥルを圧頃したところで、この炎が消えるとも限らないッ!!先に炎を消すッ!!)グンッ!!

ビュォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

炎「」ドグワァァァアアアアアアアアアア!!!!!!! グシャ グシャ

建物「」グシャァァアッ!!

カーズ「!」

207: 2014/07/20(日) 22:33:35 ID:WvQ8Qpko
建物「」メキ メキ メキ メキ

子ども「うわあああああああああああああああああああああああああ」ベギベギベギ

子ども「助けてママァァァァアアアアアアアアアアアアアアアア!!ママァァァァァァアアアアアアアアア」ベギャベギャベギャベギャ

母親「こ・・・こっちに!こっちに来るのよォォーーーーーッ」

子ども「うああああああああああああああああああああああああああああああああああママアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」ベギャベギャベギャベギャベギャァァアア

母親「あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」ボギャァァアアアアアア…

カーズ「し・・・」

カーズ(しまった!一般市民を大量に巻き込んで虐頃すれば・・・ジャイロ達に何と言われるか分からんッ!!)

カーズ(それ以前に、これが発覚すればレースから無理矢理降ろされる危険もあるッ!!)

カーズ(とりあえず、これ以上の犠牲はマズいッ!!神砂嵐は向いていないッ!!!)

208: 2014/07/20(日) 22:37:21 ID:WvQ8Qpko
アブドゥル「フンッ!!」ゴォウッ!!!

カーズ「くッ・・・!!」バサァアアッ!!!

カーズ(他の方法だ・・・!!他の方法でヤツを倒す方法・・・)バサッ バサッ

カーズ「!」



運河「」ドォオーーーーーーーーーーーーーーーーン!!

カーズ(運河・・・!!)バサッ バサッ

カーズ(あの運河で火を消すことにするかッ!!!)バサッ…



アブドゥル「逃がさんッ!!」ジャッ!!

209: 2014/07/20(日) 22:43:24 ID:WvQ8Qpko
アブドゥル「クロスファイヤー・・・!!!ハリケーン・・・!!!」ゴォオオッ!!!

ゴォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!

カーズ「ッ!!!」

アブドゥル「スペシャルゥゥッ!!!!」ドッゴォォォォォオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!



炎「」ドドドグァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!

カーズ(な・・・何ッ!!)

カーズ(炎が分裂して襲ってくる・・・!10体ッ!!!これは厳しいッ!!)

カーズ「こうなったら・・・!!」ボゴォッ!

アブドゥル「!」

210: 2014/07/20(日) 22:49:08 ID:WvQ8Qpko
カーズ「」ボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴォォオオッ!!!

カーズ「プロテクターだッ!!プロテクターを腕に纏い耐えるしかないッ!!」ドォオーーーーーーーーーーーーーーーーン!!

アブドゥル「プロテクターッ!?プロテクターごときでこのアブドゥルの炎を耐えられるとでも!?」

炎「」ゴォオオオッ!!!

アブドゥル「既に1発目の炎が向かっているッ!!!終わりだァァッ!!!」ギュゴォォオオオッ!!!

カーズ「フンッ!!」ブンッ!!!

バグォォォオオオオオッ!!!

カーズ「・・・」シュッ

カーズ「・・・よしッ!!炎に当たったが・・・内部まで影響はないッ!」

アブドゥル「・・・フ、フン!まぐれだなッ!!たまたまだッ!!!ギッリギリでプロテクターが耐えたにすぎないッ!!!」

211: 2014/07/20(日) 22:53:12 ID:WvQ8Qpko
アブドゥル「今度の炎はどうだァァーーーーーーーーーッ!!カーズッ!」ドドドドドドドォォオオーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!

カーズ「・・・」ゴォォォォオオオオオオ!!!!

カーズ(来るッ!!)キッ!!

カーズ「」シュババババババババババババババ!!!!!!

炎「」ボボボボボボボボボボボボボボボボボボボンッ!!!!!!



シュウウ…

アブドゥル「・・・!?」

アブドゥル「どういうことだ・・・!なぜ炎が片っ端から霧散する!?なぜヤツの腕に影響がないのだァッ!?」

カーズ「」ニヤリ

212: 2014/07/20(日) 23:04:16 ID:WvQ8Qpko
アブドゥルには理解しえないことだが・・・カーズのプロテクターは『泡状』だったのだ!

『泡状』なら溶岩と肉体の間に空気の層が出来、熱をシャットアウト!

しかも表面が燃えても次から次へと内側から泡を生産していけば、溶岩の中でも、数分は活動可能なのだ!

さらにその上、今回のプロテクターには第2の秘密があった!



それは、大西洋に沈んだ邪悪の化身『ディオ』が使った、『気化冷凍法』であるッ!



ディオの『気化冷凍法』と比べ、カーズのそれは非常に強力ッ!

絶対零度に近い超低温のプロテクターッ!内部の空気まで超低温になり、カーズの表面温度は-230℃未満!

海王星の衛星トリトンの最低気温に匹敵する、究極の低温世界!それとプロテクターの性質が組み合わさり、アブドゥルの炎を退けているのだッ!!

213: 2014/07/20(日) 23:11:13 ID:WvQ8Qpko
アブドゥル(どういうことだ・・・!)

アブドゥル(奴の拳と衝突した時、炎の温度が下がっている!!)

アブドゥル(『冷却』しているのか・・・!それも凄まじいエネルギーで『冷却』を!!)



カーズ(燃えカスはすぐさま分離しているから、拳に熱がこもることはさらにない・・・フン!)ドゴォオッ!!!

カーズ(貴様の炎・・・攻略したようなものだなッ!!後は運河だッ!)

カーズ(運河の水で貴様の炎を完全に消し・・・貴様の命も消し飛ばしてくれるッ!!)ズバァァン!!

カーズ「・・・」チラ

カーズ(問題はジョニィ達の方だが・・・『11人』は倒せたのか?腕時計は・・・)

カーズ(無事だといいが)ズガァアッ!!

214: 2014/07/20(日) 23:16:25 ID:WvQ8Qpko
ドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!

ジャイロ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!間に合えッ!!」シルシルシルシルシルシル!!

鉄球「」ガスゥッ!!

ジョニィ「ッ!!!」ギャルッ!!

マウンテン・ティム「うッ・・・!?」ギャルゥウッ!!!



弾丸「」ギュォォォ…ッ

3人「うううッ!!!」ガイン ガィイン ガッギィイーーーーン!!

ジャイロ「痛みはあるが・・・『鉄球』で皮膚を硬くしたッ!!弾丸は『回転』が有効な限り通用しねえッ!!」

ジャイロ「今だぜッ!!最高とは呼べねーがッ!射撃タイムだぜェェーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」

215: 2014/07/20(日) 23:22:45 ID:WvQ8Qpko
ジョニィ「うおおおおおッ!!!!」ドン!! ドン!!!

マウンテン・ティム「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!」ドンドンドンドンドンドンドンドン!!!

男11「・・・ッ」ビシュンッ ビシュンッ!!

男11「うぐ・・・!!」ジャキッ!!!

男11「ゴボッ」バグォォォオオオ!!!!!!

男11「」ドチャッ…

マウンテン・ティム「よし!このまま押し通せば・・・ッ!!」カチッ

マウンテン・ティム「なッ」カチ カチ

マウンテン・ティム(た・・・弾切れ!!)カチ カチ

ジョニィ「ど、どうしたティム――」

216: 2014/07/20(日) 23:27:23 ID:WvQ8Qpko
男9「」ダンダンダンダンダンッ!!!!

ジョニィ「うッぐあああッ!!」ビシビシビシビシビシィィイッ!!!!

ジョニィ「うぐ・・・!!!」ビリビリビリ

ジョニィ「クソッ!爪がなかなか再生しないッ!!痛いッ!!クソッ!!!」

マウンテン・ティム「こ・・・このままじゃあ勝てないッ!俺はもう弾丸がないぞッ!!!」

ジャイロ「俺も今『鉄球』を使えない状況にあるッ!!!」

ジョニィ「なんてこった・・・!それに、気付いたがジャイロ!」

ジョニィ「もうすぐ『5時』だッ!!今日の日没時間ッ!!『5時』!!」

ジョニィ「僕らにはまだ『腕時計』が残っているッ!!!」

ジャイロ「・・・!!!」

217: 2014/07/20(日) 23:30:16 ID:WvQ8Qpko
マウンテン・ティム「くッ!!」バラッ

ロープ「」シャァッ!!

2人「!」シャァッ!!

ロープ「」グルグルグルグルッ…!

2人「」バシィッ!!!

ジョニィ「ティ・・・ティム・・・!?」

マウンテン・ティム「いいか・・・しっかり掴まっておけよ」バラ…

マウンテン・ティム「これから・・・『左手でお前達を抱えながらあのビルへ右手で飛び移る』・・・分かったな?振り落とされるなよ」

ジャイロ「な・・・何?」

ロープ「」シュバァアアアッ!!!

218: 2014/07/20(日) 23:34:07 ID:WvQ8Qpko
建物「」ガシィッ!!

ロープ「」ギュンッ!!!!!

3人「」ゴォォオッ!!!

男9「!!!」

男10「!?」

ジョニィ「う!うおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーッ!!ゴォオッ!!!」

ジャイロ「は・・・早えええええ!!スゲェッ!!」ゴォッ!!

マウンテン・ティム「」バァッ!!

マウンテン・ティム「着いたぞッ!早く伏せろッ!!」スタァッ!!!

3人「」バッ!!

219: 2014/07/20(日) 23:36:58 ID:WvQ8Qpko
男9「」ジャキィイッ!!

ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!

ジャイロ「うおおッ」ピシュン! ピシュン! バシュンッ!!!

ジャイロ「こ・・・これなら当たらねえッ!!」

マウンテン・ティム「だが・・・銃弾の補充ができない。ジョニィの爪の回復を待つしか――」

…バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

マウンテン・ティム「・・・ん?」

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

マウンテン・ティム「蹄の音・・・?」

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ!!!

220: 2014/07/20(日) 23:40:59 ID:WvQ8Qpko
究極馬「ヒヒィイーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!」バガァアアアッ!!!

男9「なッ!!何だこのデカい馬はァァーーーーーーーーーーーーーーッ!!」

男10「に、逃げろォッ!!蹴り殺されるッぞォォォォオ!!!!」ダッ!!

究極馬「」シュッ…

男10「げッ」ドガッ

男10「うげェェーーーーーーッ」スデェーーン

男10「あ・・・脚を引っ掛けてきやがったァァアアア」ズリ ズリ…

究極馬「ブルル・・・ブルルルル・・・」バガッ バガッ

究極馬「ブルッヒヒヒィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!」バァァッ…

男10「ハヒィィーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!」

221: 2014/07/20(日) 23:43:45 ID:WvQ8Qpko
究極馬「」ドガンッ!!

男10「あぴゅッ!!」グシャッ

男9「ヒ・・・ヒイイィイーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!」ダッ!!

究極馬「」ドガッ ドガッ!! ゲシィッ ベギ!!

男10「」ドグシャァアッ グチャッ ベギョォッ グシャッ! ブチュッ!!! ドビュッ!!! ボギャァ!!

ズガッ ガスガスッ ベギィ ボギボギバギィイイ マギメギィ ボグッ ガスッ ベグッ ズキャァッ

究極馬「」ガッ!!

男10「」バチャァアアアッ!!!

男10「」グチャ… ニチャァ…

3人「・・・!!!」

222: 2014/07/20(日) 23:47:03 ID:WvQ8Qpko
ジャイロ「あ・・・あれはカーズの馬だ」

究極馬「・・・おい」

3人「」ギクゥウッ!!

究極馬「そこの3人」

ジャイロ「お・・・俺ら?」

究極馬「貴様等以外に誰がいるというのだ?」

ジャイロ「いや・・・そうだけどよ・・・」

ジャイロ(口調も声質も完全にカーズだな・・・姿自体も青紫っぽい色でカーズっぽいし)

究極馬「今、新手のスタンド使いに襲われている」

3人「・・・え?」

223: 2014/07/20(日) 23:50:22 ID:WvQ8Qpko
マウンテン・ティム「じゅ・・・『11人』の追っ手じゃあないのか?」

究極馬「違うな・・・連中は今逃亡した1人を除き全員氏亡・・・1人では何もできまい」

究極馬「1st.ステージでリタイヤしたサハラ流浪民ウルムド・アブドゥルだ。ヤツはヴァチカンのスタンド使いだった」

3人「・・・え!?」

究極馬「そこで頼みがある・・・」

究極馬「『近寄るな』」ドォン!!!

3人「・・・」





・・・は?

225: 2014/07/20(日) 23:54:14 ID:WvQ8Qpko
ジャイロ「ちょ・・・ちょっと待てよカーズ!!・・・馬!」

ジャイロ「『近寄るな』ってどういうことだよ!?少しでも力に――」

究極馬「貴様等が近づいてくると足手まといだ。それほどまでにあのウルムド・アブドゥルは危険だ!」

究極馬「このカーズもヤツとの戦闘でかなり本気を出さざるをえなくなっている。近づけば貴様等全員氏ぬ!!」ブルル…

究極馬「貴様等はブレゲ社の時計を交換しておけ。こっちはウルムド・アブドゥルを片付ける」

ジャイロ「・・・分かったぜ」

究極馬「やれやれ・・・」

究極馬「・・・貴様等だけでは不安だな。俺もついて行こう」

3人「・・・え!?」

究極馬「少しは違う反応をしろ」

226: 2014/07/20(日) 23:57:52 ID:WvQ8Qpko
ジャイロ「ところでよォー、人間の姿になってくれねーかな。やりづらいんだよ。馬からカーズの声聞こえるから」

究極馬「たまには別の生物の姿でいたいものだ」

ジャイロ「ハァー・・・そんなものかねえ――」



バヂバヂバヂバヂィイッ!!!

ドッゴォォオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!

3人「ッ!?」バッ!!

究極馬「・・・俺の本体が向こうで闘っている。轟音のした辺りには近づくなよ」ガポ ガポ

3人「・・・」

ジョニィ(ヴァチカンも・・・遺体争奪戦に力を入れ始めたのか・・・)

230: 2014/07/21(月) 22:14:01 ID:oMOkRHdQ
アブドゥル「るゥゥゥゥゥォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」ゴォァッ!!

炎「」ドドドドドドドドドドゴォォォォォオオオオオオオオオッ!!!!!

カーズ「・・・!」ゴォォ…!!!

カーズ「」シュ!!



炎「」ボボボボボボボボボンッッッ!!!

シュウウ…

炎「」シバッ!

カーズ「」シャッ

炎「」ボヒュゥッ…

231: 2014/07/21(月) 22:19:55 ID:oMOkRHdQ
炎「」シュゥゥ…

カーズ「」バサッ バサッ!

アブドゥル「ヌウウウウウ・・・ッ!!!」

アブドゥル「クロスファイヤーッ!!ハリケーン・・・!!」ゴォォオッ!

アブドゥル「スペシャルゥウッ!!」ドドドドドドドドドドゴォォォオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!

カーズ「無駄だッ!!」シャッ!

ボボボボボボボボボンンンッ!!!!!

炎「」シャァアッ!!!

カーズ「!」

炎「」バァッシィ!!!

232: 2014/07/21(月) 22:26:13 ID:oMOkRHdQ
カーズ(な・・・何ィィッ!!)ギ…

カーズ(縄ッ!!炎の縄がッ!!!)

カーズ(縛っているッ!!!)バァァーーーーーーーーーーーン!!!

アブドゥル「赤い荒縄ッ!!」ギチチ…!!

アブドゥル「高みの見物か?そうはいかん・・・!!人を見下す貴様を・・・」ギチギチ

アブドゥル「地べたに引きずり降ろし!!このアブドゥルが受けた以上の屈辱を与えて焼き頃してくれるッ!!!」グンッ!!!

カーズ「ヌ・・・ヌウウッ!!」バサァアアアアッ!!

カーズ(こ・・・このままでは再び!!)

カーズ「こ・・・の・・・!!!」グググ…!!

カーズ「生物の頂点には・・・!!天敵などおらぬことを、今!教えてやるッ!!」バヂバヂバヂ…!!!

233: 2014/07/21(月) 22:31:50 ID:oMOkRHdQ
アブドゥル「何十日も苦しんだ・・・!!周囲の目線に苦しめられたッ!!その雪辱を今・・・晴らすッ!!」

カーズ「そうはいくかッ!!」バヂィィイイッ!! バヂバヂ

アブドゥル「!!!」

カーズ「貴様の炎・・・防御と攻撃の両方を兼ね備えた非常に厄介な能力だが・・・!」バヂバヂバヂ

カーズ「炎を突破できる攻撃が『1つ』あるッ!!」バヂバヂバヂバヂバヂ!!!

アブドゥル「何・・・」

アブドゥル(何か分からんがマズいッ!!さっさと叩き潰し――)

カーズ「氏ねッ!!アブドゥルッ!!!」バヂィィィイイイイイイイイイッ!!!!!

バヂバヂバヂバヂィイッ!!!

ドッゴォォオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!

234: 2014/07/21(月) 22:34:16 ID:oMOkRHdQ
3人「ッ!?」バッ!!

究極馬「・・・」







シュウウウウウウウウウ…

ググ…ッ

アブドゥル「ぐ・・・ッ」ググ…!

アブドゥル「がふッ・・・」ドサッ…

アブドゥル「・・・」シュウウウウウ…

235: 2014/07/21(月) 22:37:36 ID:oMOkRHdQ
アブドゥル(今・・・の・・・)

アブドゥル(は・・・)グッ…

アブドゥル「・・・!!」ググググググ…!!

アブドゥル「」ハァァーーー ハァァーーー ハァァーーーー

アブドゥル「・・・!!」ハァァーーー ハァァーーー

…バサッ バサッ

カーズ「・・・」…バサッ

アブドゥル「・・・!!」ガクガクガク…

アブドゥル「地獄から・・・戻ってきたぞ・・・カーズ!」ハァァーーー ハァァーーー

カーズ「生きていたのか・・・」

236: 2014/07/21(月) 22:47:25 ID:oMOkRHdQ
カーズが今行った攻撃は『電気』である

毒や飛び道具などは炎の前にかき消され、光や音も炎によって歪められ、減衰させられ、アブドゥルには到達しない

しかし!しかし!!『電気』であれば、『現象』である炎は難なく通過することができる!!



この世には、電流を発生させる生物が存在する!

電気ウナギ!電気ナマズ!エレファントノーズフィッシュ!

ジムナーカス!シビレエイ!ガンギエイ!

生物は細胞膜の性質として膜電位を持つため、全ての生物は僅かながら電気を作っている

一部にはそれを方向をそろえて作り出すことで、より高い電圧を生み出すものもあるのだ!

電気ウナギなら最大800V、電気ナマズなら450V、シビレエイは80V程度の電圧を生み出せる

237: 2014/07/21(月) 22:53:05 ID:oMOkRHdQ
カーズの場合、生み出せる電気エネルギーは桁違いである!

最大電圧10億V、最大電流50万A――



――『落雷』と呼ばれる数値である





アブドゥル「ぐおお・・・ッ!!」

アブドゥル(スレッジハンマーの一撃をくらったかのような感覚・・・!!いや、それ以上ッ!!)



この時アブドゥルが受けた電気エネルギーは、電圧200万V、電流は1000Aであった

238: 2014/07/21(月) 22:59:13 ID:oMOkRHdQ
カーズ「・・・」バチチ…

カーズ「少々弱くなってしまったか・・・慣れないことをしたからな」バチバチバチ

アブドゥル「・・・ッ!!」プルプルプル

アブドゥル「」ドクドクドク… ドクドク…



アブドゥルが助かったのは、単に落雷が弱かったからだけではない。この威力でも、人が氏なない保障はないのだ

アブドゥルは直撃の瞬間、とっさに四つんばいになっていた。これが大いに関係があったのだ!

そのまま直立していれば、雷はアブドゥルの眉間に直撃。即氏である

四つんばいであれば、落雷は肩に命中。そのまま腕を伝って地面へと逃げていく!心臓へ伝わることはない

偶然かも知れない、アブドゥルのとっさの行動が生氏を分けたのである

239: 2014/07/21(月) 23:08:24 ID:oMOkRHdQ
アブドゥル「ハァァーーーッ・・・!!」ギリ…!!



しかし、アブドゥルの身体に全く影響がないわけではない

落雷はその獰猛なエネルギーでアブドゥルの左腕の、骨という骨を!木端微塵に粉砕したのである!

そのうえ毛細血管が破裂。大きな怪我を負い、出血も止まらない



アブドゥル「」ハァァーーーッ ハァァーーーッ

アブドゥル「シャ・・・シャーマンズレッドッ」ドギュゥゥン!!

アブドゥル「クロス・・・!!」

カーズ「」バヂィィイイイイッ!!!

240: 2014/07/21(月) 23:12:30 ID:oMOkRHdQ
バッギャァァァアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



ジャイロ「!!」

通行人「・・・どしたイ?」

ジャイロ「ああ・・・いえ!何でもありませんよ!なァーんにも!」

通行人「そうかい・・・んじゃあ。このブレゲの時計、もらったからな。本当に、ポケットに入っとったそのライターでいいのかい?

ジャイロ「ええ!お気をつけて!」ニッコリ

ジャイロ「・・・」ニコニコ…

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「・・・カーズ」クル

241: 2014/07/21(月) 23:14:48 ID:oMOkRHdQ
シュウウウウウウウウウウウ…

カーズ「・・・!」

アブドゥル「」ハァ ハァ

アブドゥル「」ゼェーーー…

カーズ「なんと・・・」

ボウボウボウ… メラメラメラ

カーズ「まさか・・・先に焼いていた建物を・・・」

カーズ「こんな形で使うとはな・・・」



壁「」バァァーーーーーーーーーーーーン!!!

242: 2014/07/21(月) 23:22:41 ID:oMOkRHdQ
カーズ「窓ワク・・・鍋・・・その他金属製品を・・・」

カーズ「全て融かして液体の壁にしたのか・・・!」

壁「」ウジュル ウジュル

アブドゥル「フフ・・・」ググ…

炎「」シュボッ!!

アブドゥル「ぐッ・・・!!!」ジュウウウウウウ…!!!!

カーズ「!」

アブドゥル「くは・・・ッ」ガクッ

カーズ「・・・焼いて血を止めたか」

アブドゥル「貴様への恨み!そうやすやすと忘れはしないッ!!」ギンッ!!

243: 2014/07/21(月) 23:24:45 ID:oMOkRHdQ
カーズ「」バヂバヂバヂバヂバヂィィィイイイイッ!!!

アブドゥル「ヌゥンッ!!」ゴォアッ!!

壁「」ジュバァアッ!!

雷「」ヒュ…

ズガァァァアァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



カーズ「」バヂバヂバヂィイイイッ!!!

雷「」ドゴォォオオオオオッ!!!!

壁「」ニュバァアッ

ガッッギャァァァアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンンン!!!!!!!!!!!!!!!!!

244: 2014/07/21(月) 23:29:29 ID:oMOkRHdQ
アブドゥル「うぐッ・・・!!」ビリッ!!!

アブドゥル「ヌウ・・・!!」ガクッ…

アブドゥル「・・・!!!」グググ…!!

アブドゥル(そ・・・側撃雷を受けたか・・・ッ!!!鈍器で殴られた痛み・・・!!!!)ビリビリビリ

アブドゥル(だが・・・そんなことで諦めるウルムド・アブドゥルではないッ!!!)ググッ!

アブドゥル「絶対に貴様を頃し!!ジョニィ・ジョースターも頃し!!火で炙って炙って炙り抜いて・・・全員頃してくれるッ!!!」

アブドゥル「貴様への恨みを晴らしッ!!『聖なる遺体』を手に入れるッ!!!」ゴォオッ!!!

カーズ「・・・」

カーズ(・・・運河へ!!)ギュンッ!!!

アブドゥル「!!!ま、待て貴様ッ!!!」ダッ!!

245: 2014/07/21(月) 23:34:24 ID:oMOkRHdQ
カーズ「」バサッ… バサッ バサッ

カーズ(・・・あった!)ニヤ

カーズ(水面は凍っているが・・・問題じゃあないッ!!)ヒュンッ!!



氷「」ドガシャャァァアアアアアアアアアアンンンン!!!!

カーズ「」ザブン…

カーズ(・・・さて)ゴポポ…



シャァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア…

アブドゥル「」シャァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

246: 2014/07/21(月) 23:37:21 ID:oMOkRHdQ
アブドゥル「・・・この運河か!」キキィイッ!!

アブドゥル「・・・」クル



地面「」シュウウウウウウ…

アブドゥル「・・・これを使わなければこれなかったな・・・体力の消耗が激しすぎる」

アブドゥル「地面の一部分だけをボードとし、その周りを融かしボードを滑らせる・・・」

アブドゥル「炎のサーフボード・・・いや・・・どっちかといえばスケートか?炎のスピードスケート・・・」

アブドゥル「・・・どうでもいい。それよりもカーズの命だ」ザッ…

アブドゥル「・・・」

アブドゥル「」キョロ キョロ

247: 2014/07/21(月) 23:48:22 ID:oMOkRHdQ
アブドゥル(1ヶ所だけ氷が割れているところがあるが・・・その下には何もいない)

アブドゥル(氷が厚すぎるのか水中の様子が見えない・・・ヤツはどこに?)

アブドゥル(まさか、氷を割って水中にいるように見せかけ、実際は上空にいるとか・・・)

アヴドゥル(・・・ここは生物探知機で)スッ…

運河「」バヂバヂバヂィイッ!!!

アブドゥル「!!」ハッ!!

アブドゥル(何だ・・・!?)サ!

アブドゥル(電気じゃあない・・・もっと別の何かだ・・・一体!)

アブドゥル「うおおおおおッ!!あの男ッ!!絶ッ~~~~~~対に頃すッ!!」

アヴドゥル「水中にいるのは分かっている!!今から!シャーマンズ・レッドの炎で氷を全部融かすッ!!」ゴォオッ!!

248: 2014/07/21(月) 23:52:09 ID:oMOkRHdQ
運河「」バヂヂッ…

運河「」ドッグァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!!!!!!!!!!!!!

アブドゥル「ッ!?」

アブドゥル「み・・・水がッ!!氷ごとッ!!!」グォアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

アブドゥル「くッ!!一瞬で沸騰させて・・・!!!」

水「」ピタァッ

アブドゥル「・・・」





アブドゥル「・・・え?」

249: 2014/07/21(月) 23:54:11 ID:oMOkRHdQ
水「」ピッタァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ

アブドゥル「・・・と」

アブドゥル「止まっている・・・?」

水「」キラ キラ

アブドゥル「何が・・・」

アブドゥル「」ハッ!

アブドゥル「とにかくッ!!消し飛ばして蒸発させるッ!!!シャーマンズ・レッド!!!」ゴォォオオオオッ!!!!

水「」ピキ…

アブドゥル「!」

水「」ピキピキピキピキ

250: 2014/07/21(月) 23:57:13 ID:oMOkRHdQ
水「」ビキビキビキビキビキ!!!!

水「」カッキィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!

アブドゥル「!んなッ・・・」



カーズ(・・・)ズボ

カーズ(気化冷凍法・・・成功)

カーズ(後は・・・)



アブドゥル「シャーマンズ・レッドッ!!!」ゴォウッ!!!!

アブドゥル「ヌウンヤァァーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」ドゴォォォオオオオウウウウッ!!!!

251: 2014/07/21(月) 23:59:43 ID:oMOkRHdQ
氷「」シュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ…

氷「」ピシ ピシ ピシ

アブドゥル「!!」

氷「」ピキピキピキピキ

アブドゥル「しゅ・・・」

アブドゥル(修復している?馬鹿な・・・氷に自己修復能力があるはず・・・)

アブドゥル「」ハッ!!

アブドゥル(そうか・・・空気中の水蒸気)

アブドゥル(空気中の水蒸気が一瞬で冷却され、氷になっているのか)

アブドゥル(この氷に引っ付いてまた元に戻る・・・!!)

252: 2014/07/22(火) 00:01:50 ID:rHTHj4v2
氷「」ピキ ピキ

アブドゥル「ならばッ!!修復する時間を与えぬ程早く吹き飛ばして・・・ッ!!!」

地面「」ビシィイッ!!!

アブドゥル「ッ!!!」

腕「」バッ!!!

アブドゥル「ヌオッ!?」バッ!!!

アブドゥル「」ズザザザザザザ…

腕「・・・」

地面「」ビシィイッ バキィッ

バキバキ バキバキ

253: 2014/07/22(火) 00:04:52 ID:rHTHj4v2
アブドゥル「・・・!!」

地面「」ボゴォォオッ!!



カーズ「フー・・・」ドォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

アブドゥル「き・・・貴様」

アブドゥル「地面・・・から・・・!」

カーズ「」シルル…

アブドゥル「!」

カーズ「」バシュッ!!!

アブドゥル「う、ううおッ!!」ゴォッ!!

254: 2014/07/22(火) 00:06:58 ID:rHTHj4v2
糸「」チ…

糸「」ボウッ!!!

糸「」シュウウウ…

アブドゥル「・・・糸?ハッ。何をするかと思えば・・・」

ドスッ

アブドゥル「・・・」

アブドゥル「・・・?」サ

アブドゥル「!!」



地面「」グ… ググッ…!!

255: 2014/07/22(火) 00:10:48 ID:rHTHj4v2
糸「」グリグリ グリグリグリグリ…!!

アブドゥル「・・・!?」

地面「」ボコッ

アブドゥル「!!!」バッ!!

アブドゥル(は・・・背後に糸!焼けたはずの・・・!!)

カーズ「焼けたところで再生できる・・・」

アブドゥル「!!!」

カーズ「正確に言えば『腸』だ。東南アジアに生息するサティポロジアビートルというカブトムシの腸だ」

カーズ「水や油よりも波紋をよく通す!波紋伝導率は100%ッ!」

カーズ「そしてこの腸で波紋を送り込む対象は・・・」

256: 2014/07/22(火) 00:13:44 ID:rHTHj4v2
糸「」シュッ!

氷「」ドスッ!!!

アブドゥル「こ・・・氷!?」

カーズ「」コォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ

アブドゥル「」ハッ

カーズ「炎の波紋ッ!!緋色の波紋疾走(スカーレットオーバードライブ)ッッ!!!!」バヂバヂバヂバヂバヂ!!!!!

糸「」バリバリバリバリバリバリバリ!!!!!!!!!!!

氷「」キィィィィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!!!!!



氷というものは、水とは違い波紋を伝導しにくい。そういう性質である

257: 2014/07/22(火) 00:15:24 ID:rHTHj4v2
しかし、カーズの波紋は通常の波紋戦士の数百倍のエネルギー!氷でさえ簡単に波紋を通すッ!!



氷「」バリバリバリバリバリバリバリバリッ!!!!!!!!!!

水「」ジュバァアァァァアアァァアアァァアァッ!!!!!!!!!!!!

アブドゥル「し、しまッ・・・!!!シャーマンズ――」

カーズ「遅いッ!!!」





ドッッッ

バァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンンンンンンンンン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

258: 2014/07/22(火) 00:18:42 ID:rHTHj4v2
町「」ゴォォオオオオオオオオッ…

ザッパァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!!

パァァアアアン…パァァアン…

パァン…ン…





プカ プカ

アブドゥル「・・・なんという」ザバッ

アブドゥル「無茶苦茶な男だ・・・!」バシャァッ

アブドゥル「町全体を水浸しとは・・・!!水深50cmはあるか・・・」

259: 2014/07/22(火) 00:20:16 ID:rHTHj4v2
アブドゥル「くッ・・・あの男はどこに・・・!」ザブ ザブ



カーズ「・・・」

カーズ「気化冷凍法」スッ…

ピシィッ



水「」ビシィイイッ!!!

アブドゥル「!!!!」



町「」カッキィィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

260: 2014/07/22(火) 00:22:50 ID:rHTHj4v2
アブドゥル「な・・・!!!」ビシビシビシィイッ

アブドゥル「うぐう・・・・ッ!!!」カキィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!

アブドゥル(あ・・・頭以外を一瞬で!!)ピシ ピシ

カーズ「」ズボッ!!!

アブドゥル「!」

カーズ「」スタッ

カーズ「」カツ カツ カツ カツ

カーズ「気分はどうだ、アブドゥル」

アブドゥル「・・・最悪だ」

カーズ「それはよかった」

261: 2014/07/22(火) 00:26:44 ID:rHTHj4v2
カーズ「さて・・・質問だ」

カーズ「貴様等ヴァチカンからもスタンド使いが大勢送り込まれているのか?」

アブドゥル「・・・大勢ではない。ドット・ハーンやガウチョくらいだ。優勝候補だろう?手強いぞ」

カーズ「・・・おやおや」

カーズ「悪いが、そいつらは2人とも氏んだぞ」

アブドゥル「・・・何ッ!?」

カーズ「リンゴォ・ロードアゲインとサンドマンに始末されていた。・・・なるほど。同業者だから始末されたわけか」

アブドゥル「・・・!!!」

カーズ「ヴァチカンからのスタンド使いはそう多くないということだな・・・把握した」

カーズ「他に聞くようなことはなかったな・・・多分」

262: 2014/07/22(火) 00:29:51 ID:rHTHj4v2
カーズ「じゃあ貴様を始末――」

アブドゥル「・・・どうする気だ」

カーズ「・・・何をだ」

アブドゥル「これだけ広い範囲を凍らせたんだ。一般人だって犠牲が多く出ている・・・それを防ぐためにあの風は――」

カーズ「炎の波紋で氷は融かす」

アブドゥル「・・・なるほど」

カーズ「それじゃあな。アブドゥル」

アブドゥル「・・・」

アブドゥル「ああ・・・」

アブドゥル(氏ぬ直前になると・・・過去のことなどどうでもよくなるのだな・・・)

263: 2014/07/22(火) 00:31:17 ID:rHTHj4v2
アブドゥル(あれだけ苦悩に満ちていた毎日を・・・)

アブドゥル(過ごしていたことなんか・・・)















…バリン

264: 2014/07/22(火) 00:33:36 ID:rHTHj4v2
カーズ「・・・」パラ

カーズ「さて。町を元に戻して、ジョニィ達と合流するか・・・」





ガギギ…

カーズ「・・・ヌ?」ピキ ピキ

カーズ「・・・」ピキピキピキ

カーズ「これは・・・木?」バキ バキ

カーズ「木の実化・・・している・・・?」バキバキバキ

カーズ「何・・・だと・・・!?」バキバキバキバキバキ!!!!!!!!

265: 2014/07/22(火) 00:38:40 ID:rHTHj4v2
ジャイロ「カ、カーズ!?・・・馬!」

究極馬「ぐッ・・・!!!」ビキビキビキビキ

究極馬「な・・・何かを使い切れなかったのだ・・・!!もう5時・・・!!日没だッ!!」バキバキバキ

究極馬「い・・・『遺体』だッ!!『遺体』が残っている・・・!!!」バキバキバキ!!!

ジョニィ「え・・・」

ジョニィ(そんな馬鹿な・・・)

ジョニィ(2部位の『遺体まで無くせ』・・・というのか?僕の唯一の生きる希望、これを手に入れるために命まで賭けたんだ!)

ジョニィ(その遺体までゼロにしろと!?)

ジョニィ(イ、嫌だッ!何のためにこのレースに参加してこんな所まで来たというんだ!?無くすなんてどうすればいいかわからないし・・・絶対にイヤだ!!!イヤだ!!何で!!)

ジョニィ(嫌だああああああああああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!)

270: 2014/07/22(火) 22:44:44 ID:rHTHj4v2
ジョニィ(一体!!どうすれば!!!どうやればッ!!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

遺体「」ズルゥッ

両耳「」ボドッ

右腕「」ドサッ

ジョニィ「・・・!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ(僕らは『遺体』をまだ使い終わっていない!!『泉』で手に入れたものを日没までに全て『使い切る』というなら!この『遺体』もそれの中に入っているんだ・・・!!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「・・・!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ゴクッ

ジョニィ(僕の体は・・・)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ(・・・木の根化していない・・・!カーズだけだ・・・僕の体はまだ無事だ・・・!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

271: 2014/07/22(火) 22:49:16 ID:rHTHj4v2
ジョニィ「・・・!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ(『日没』だ・・・!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

究極馬「ぐゥッ」バリンッ!!!

究極馬「ジョ・・・」バギバギバギ

地面「」ボゴォッ!!!

ボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴ

マウンテン・ティム「ジョ・・・ジョニィッ!『遺体』を・・・!!早く!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「・・・!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「」ガタガタガタガタ ガタガタガタガタ ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ(木の根化して連れて行かれるのはカーズ!!・・・カーズ・・・だけ・・・だ・・・!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

272: 2014/07/22(火) 22:51:32 ID:rHTHj4v2
究極馬「ジョ・・・」

究極馬「ジョニィィ・・・」ズルズルズル

ジョニィ「・・・!!!」

ジョニィ「・・・ッ!!!!」スッ

ジャイロ「!?」

ジャイロ「ジョ・・・ジョニィッ!!おい!?」

究極馬「ジョ・・・ジョニィ・・・ッ」ズルズルズル



ジョニィ「う・・・!!」

ジョニィ(済まないカーズ・・・済まない・・・)

273: 2014/07/22(火) 22:53:56 ID:rHTHj4v2
マウンテン・ティム「ジョッ、ジョニィ!!自分が何をしたか分かっているのか!!!」グワシィイッ!!!

ジャイロ「ジョニィッ!!どーゆーつもりだッ!!」

ジョニィ「・・・!」

ジョニィ(本当に・・・済まない・・・・・・)

ジョニィ「うおおおおぁあああぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」



ゴォォォォオオオオオオオオオオオ…

木「」ギ…

木「」ギギギギギ ギギギ

シュガー・マウンテン「・・・」

274: 2014/07/22(火) 22:57:03 ID:rHTHj4v2
ギギギ… ピシピシ

カーズ「」ピシピシピシ ピシ

シュガー・マウンテン「・・・駄目だったわ・・・あの4人も・・・」

シュガー・マウンテン「あの『4人』なら・・・きっとこの『泉』の掟を全て終りにしてくれると思ったのに・・・」

シュガー・マウンテン「やっとみんなでこの森を出て行けると思ったのに・・・本当に残念・・・」

カーズ「」ピシ… ピシ………

ピシ……………



シュガー・マウンテン「でも・・・この木に1人入ったら1人出て行ける。これであたしの『泉の番人』としての順番は終わり・・・」

シュガー・マウンテン「今度はいつまでなのかしら、次の番人の順番はあたしのパパとママ達・・・」

275: 2014/07/22(火) 23:01:11 ID:rHTHj4v2
シュガー・マウンテン「・・・」

カーズ「」

シュガー・マウンテン「・・・綺麗な人」

シュガー・マウンテン「まるでギリシアの彫刻みたい・・・美しさを基本形としている・・・」

シュガー・マウンテン(・・・元々何千年もこうやって眠っていたみたい・・・)

シュガー・マウンテン「・・・このままのほうが、ふさわしい気がするわ。元々の姿のような気がする・・・」

母親「そうかしら?」

シュガー・マウンテン「!!!」

母親「あの人・・・活発に動いてこそふさわしいと思うわよ。真の『美』は絶えず変化すること・・・あの人も、何万年というスパンで変わっていっているのよ」

シュガー・マウンテン「パパ!!ママ!!!」

276: 2014/07/22(火) 23:03:48 ID:rHTHj4v2
父親「ごらん、シュガー」

シュガー・マウンテン「?」

父親「あの人の『木の実』が小さくなって行くだろう・・・?地面を伝わって・・・この大木から戻っていく・・・」

母親「きっと終わったのよ。今全部使い切ったんだわ・・・ついに出て行けるわ。シュガー」

シュガー・マウンテン「・・・!」



カーズ「」ズズッ…

カーズ「」ズズズズズズズ…

ズズ…

…フッ

277: 2014/07/22(火) 23:06:19 ID:rHTHj4v2
ビシッ…



木「」ビシビシビシッ バキバキバキッ!!

木「」バキバキバキバキバキバキ ビシビシビシィィイイイッ!!!

カーズ「」ビキビキビキビキビキ…

カーズ「はッ!!」

バッ!!

カーズ「ヌウッ!」ドサッ

カーズ「・・・!」パッ

カーズ(元に・・・!!)

278: 2014/07/22(火) 23:14:46 ID:rHTHj4v2
男9「」ハァ ハァ

ジョニィ「う・・・」ズビッ グズッ…

男9「ここでとどめを刺そうってのか?オレが馬に乗ろうとした瞬間・・・背後から最後の一撃を・・・」ハァ ハァ

ジョニィ「・・・行けよ・・・大統領の所に・・・その『遺体2つ』を持って・・・」

ジョニィ「そして二度と今後何処だろうと、お前が僕の前に現れたら・・・その時点でとどめを刺してやる・・・」

ジョニィ「これで取引は終わった・・・」

男9「・・・」ハァ ハァー…

男9「」バッ!

ガンッ!!!

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ…

279: 2014/07/22(火) 23:19:30 ID:rHTHj4v2
カーズ「・・・くれてやったのか?生き残った『敵』の1人に・・・『遺体』を」ザッ…

ジョニィ「・・・いや」

ジョニィ「『使い切る』って言うんだからな・・・『交換』したよ。あいつが持ってた・・・この飲みかけのワインボルトと・・・」

カーズ「・・・」

カーズ「・・・飲んでしまうか」

ジョニィ「・・・ああ」

カーズ「・・・」

カーズ(ワインと言えば・・・戦車戦を思い出すな・・・)

カーズ(敵とはいえ・・・JOJOの活躍は素晴らしかった)

カーズ(どこか別の場所で出会えていれば・・・あんなカスでもいい仲間になったのかも知れない)

280: 2014/07/22(火) 23:23:31 ID:rHTHj4v2
カーズ「・・・『誇り高き血統』に乾杯は?」

ジョニィ「?何それ・・・」

カーズ「・・・駄目か?じゃあ次の『遺体』に・・・」

ジョニィ「次の『遺体』か・・・いいね・・・気に入った・・・」

カーズ「お前達も」

ジャイロ「・・・ああ」ザッ

マウンテン・ティム「」ザ…

カーズ「」スッ

カーズ「次の『遺体』とゴールに・・・」

3人「次の『遺体』とゴールに・・・」

281: 2014/07/22(火) 23:26:30 ID:rHTHj4v2
カァァーーーーーーーーーン

ァァーーン… ァァーン… ァーン…









警備兵「おい貴様ッ!!そこで止まれッ!!!さもないと発砲――」

ブンッ!!!

ズバァアッ!!!!

警備兵「」…ドチャッ

282: 2014/07/22(火) 23:29:33 ID:rHTHj4v2
「・・・柔い」グワシィ

警備兵「」メシメシメシメシ…

警備兵「」グシァアアッ!!!

ベチャベチャッ ボド…

「こんな連中に警備が務まると思ったのか・・・大統領は・・・」

「まあ・・・その方が・・・」

ヒュオンッ

剣「」ガチャンッ!!

「やりやすいが・・・な・・・」パチン…

タルカス「『聖なる遺体』・・・頂くぞ・・・大統領・・・」ザッ…

283: 2014/07/22(火) 23:30:24 ID:rHTHj4v2
今日はここまで。
ルーシーいないから13巻は早めに終わるかなー

288: 2014/07/23(水) 20:36:51 ID:IapeSELQ
警備兵2「うおおおうあああ~~~ッ!!撃てッ!!撃つんだァァーーーーッ」ドン ドン ドン ドン!!

警備兵3「ヒィィイーーーーーーーーーーーーーーーッ」ドン ドン ドン!!

タルカス「」サッ!

警備兵2「な・・・何だァ~~ッ!顔を腕で防御したァァーーーッ」

弾丸「」ギュォッ!!!

タルカス「」ビャギィン ビャギギンッ!!

弾丸「」ポト ポト ポト

警備兵3「うッ・・・!」

警備兵3「だ・・・弾丸が弾かれたッ!!鎧で弾かれたァァーーーーッ!!」

タルカス「・・・ブ」

289: 2014/07/23(水) 20:41:57 ID:IapeSELQ
タルカス「ブフ~~~~~~~~ッ」ズォォ…

タルカス「貴様等・・・貧弱な筋肉をしているな・・・」パキ ポキ

タルカス「道具に頼る前に、自分の肉体を鍛えたらどうだァッ!!!」ダンッ!!!

2人「ヒ、ヒィィイーーーーーーッ!!!」ダッ!

警備兵2「ぐえッ」ズデェ!

警備兵2「ま・・・待ってくれ!おい!置いて行かないでくれェェ~~ッ」

警備兵3「バカヤロ!弾丸が効かねー相手から逃げねー馬鹿がどこにいるッ!大丈夫だ、ちゃんと増援を――」



タルカス「UOHHHHッ!!!」ブンッ!!!

警備兵3「呼んでッ」ズバァアアアッ!!!

290: 2014/07/23(水) 20:48:45 ID:IapeSELQ
警備兵3「」ドチャ…

警備兵2「ヒッ・・・ヒッ!!」

タルカス「URRRRRYYYYYYYーーーーーーーーーッ!!!」グォッ!!

警備兵2「うヒぁあッ!!」グワシィイッ!!!

タルカス「」グッ!!

警備兵2「ぐァッ」ボギン!!

タルカス「」グッ…!

警備兵2「ぎゃああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」ベギベギベギィィイイイイッ!!!!

警備兵2「あぎゃああああああッ!!あぎゃあぎゃァァアッ」ブギン ブギン ブギン

警備兵2「がばばァ・・・ッ」ベロン

291: 2014/07/23(水) 20:57:11 ID:IapeSELQ
タルカス「」ブンッ!!

警備兵2「」バキャァアアッ!!!

眼球「」ベチャッ

タルカス「」ス…

眼球「」グシァァッ!!!!

タルカス「UROWOOOOOHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHッ!!!」

タルカス「俺は殺戮のエリートッ!力で頃しまくり破壊しつくすだけだァッ!!どいつもこいつもズタボロの皆頃しにし・・・!」

タルカス「『聖なる遺体』はッ!ヴァチカンへ持ち帰るッ!!!」グッ!!



部下1「だ・・・大統領ッ!!大統領ォッ!!」ガッタン バタバタ

292: 2014/07/23(水) 21:01:27 ID:IapeSELQ
大統領「ン・・・」

大統領「何だ・・・どういうつもりだ?私が昼休みを重要に考えていることは知っているはずだろう・・・」ムク…

部下1「そ・・・それどころではないのですッ!!!」ハァー ハァー

部下1「『テ口リスト』ッ!!『テ口リスト』が来ていますッ!!」

大統領「・・・何?」

部下1「外の警備兵3名が惨殺されましたッ!!」ハァー ハァー

大統領「・・・何だと?」

大統領「確かに・・・銃声が聞こえたな・・・敵は何人だ?銃は向こうに何丁あるのだ?『スタンド使い』なのか?」

部下1「い・・・いえ・・・テ口リストは・・・」ハァ ハァ

部下1「『1人』です」

293: 2014/07/23(水) 21:04:02 ID:IapeSELQ
大統領「何?1人・・・」

大統領「単身で乗り込んできたのか?」

部下1「それどころか・・テ口リストは銃を1丁も持っていません」

大統領「・・・確定したな。『スタンド使い』だ」ザッ…

部下1「そ、それが!スタンドらしい攻撃は今のところ・・・」

大統領「どうかな」カツ カツ

大統領「カーテンが邪魔だな・・・開けるぞ・・・いいな」

部下1「・・・!!」

大統領「」シャァッ!!!

大統領「!!!」

294: 2014/07/23(水) 21:07:38 ID:IapeSELQ
警備兵4「ウオオオーーーーッ!!何だ何だ何だァァアアアア」ドンドンドンドンドン!!

警備兵5「何だコイツゥゥーーーーーッ!鎧で弾丸が通らねえェェーーーッ」ドンドンドンドン

警備兵6「クソがッ!!やっちまえェェーーーーッ!!!!」ドンドンドン!

警備兵7「畜生ッ!!」ドンドンドンドンドンドンドン

タルカス「」ギャイン ギャイン ギャキィイーーーーン!



大統領「・・・!!!」

大統領「馬鹿な・・・!なんという大男・・・!!」

大統領「それにどういうことだ?鉄格子が・・・鉄柵が斬られているではないかッ!!何の音もしなかったぞッ!!!」

大統領「湯で温めたバターナイフでバターを切った・・・!!それほどまでに綺麗にッ!!音もなく真っ直ぐ斬れているッ!!!」

295: 2014/07/23(水) 21:30:33 ID:IapeSELQ
大統領「それにどういうことだ!?あの距離から発砲されて・・・弾丸が鎧を貫通しないだとッ!?何故!」

大統領「鎧は防弾を意識して作られたものではない・・・!剣戟を防ぐものだッ!!銃への防御は『無に等しい』ッ!!」

大統領「だが弾けている・・・!!」

部下1「おそらく、鎧が銃弾を貫通させないほど頑丈で分厚いのでしょう・・・」

大統領「馬鹿なッ!そんな鎧、何百kgあると思っているのだッ!!動けんぞッ!!」

部下1「ええ・・・並大抵の人間でしたらね・・・」

大統領「・・・何?」

部下1「彼はおそらく、スティール・ボール・ラン・レースに出場しているタルカスでしょう」

部下1「彼の逸話は聞いたことがあります。『77の輝輪』という過酷な試練を突破した男だと・・・」

大統領「・・・?」

296: 2014/07/23(水) 22:07:18 ID:IapeSELQ
イギリス、ロンドンから馬で丸一日・・・

一本しかない馬車街道を行くと五百年以上も前に掘られたとされるトンネルがある

トンネルの長さは約300m、内壁には1本の錆びた剣が古くから突き刺さっているが誰もその由来は知らない

トンネルを抜けるとそこには――





『風の騎士達』!『ウインド・ナイツ』と呼ばれる小さなロットがある!!

三方を険しい岩山で囲まれ、残る南の一方は断崖絶壁の海!

中世時代王に使える騎士達を訓練するために作られたロットである

1888年、その天然の要塞的地形から刑務所が建てられ、ロットの地下には石炭が産出するので囚人を使って掘った鉄道が無数にある

297: 2014/07/23(水) 22:15:43 ID:IapeSELQ
そして、『ウインドナイツ・ロット』で行われた騎士の訓練の1つに・・・

『77の輝輪』と呼ばれるタフガイの血も凍る地獄の訓練法があった

その試練とは・・・

10kmに及ぶロットの北壁山道を修行者は登って行く

重い甲冑をつけて崖や川を越えて行くわけだが――



途中、77人の敵と対戦し勝ち抜かねばならない

いわゆる『77人組手』であるが、凄まじいのはその内容!

真剣勝負の上に対戦相手は体に腕輪や足輪をはめており

勝った場合それを戦利品として身に着けて証拠として持ち帰るというもの

298: 2014/07/23(水) 22:28:07 ID:IapeSELQ
1個1個は大したことはないのだが、これを勝ち進むたびに身に着けていくとその重量で凄まじい疲労の地獄絵図!

77人目にはその総重量およそ100kgを身に着けて闘わねばならない!

ほとんどの挑戦者はその疲れのため兜ごと頭を割られて氏んでいく・・・



部下1「『77の輝輪』・・・『77の輝輪』に勝ち残ったのは歴史上で5人しかいないのです」

部下1「1327年師子王ウィンザレオ。1389年稲妻の騎士アイクマン。1408年独眼のカイネギス。1563年黒騎士ブラフォード・・・」

部下1「そして、1889年のタルカス!彼は『77の輝輪』を攻略した、数少ない猛者なのですッ!!!」

大統領「・・・だから厚さ何cmもの鎧を身に着けて暴れられるのか」



タルカス「URYYAAAAAAAAAAAAAAAAAAHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHッ!!!!!!!」ブンブンブンッ

299: 2014/07/23(水) 22:33:31 ID:IapeSELQ
警備兵達「ぎゃばああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」ズッバァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!

警備兵7「うおあああッ!!に、逃げッ」バクッ

警備兵7「ろ・・・」ボドォッ

警備兵5「ヒッ・・・!!」ジワ…

警備兵5「」ジョロ ジョロ ジョロ

警備兵4「も・・・もたもたするなッ!!前衛と、後衛の一部がやられただけだッ!!逃げるぞォッ!!」ガシィイッ!

フワッ

警備兵4(?)

警備兵4(か・・・軽い?)

警備兵4「」クル…

300: 2014/07/23(水) 22:36:40 ID:IapeSELQ
腕「」バァァーーーーーーーーーーーーーン!!!

警備兵4「アヒッ!?」パッ!

腕「」ボドォッ

警備兵4「ひっイアアアアアアーーーーッ!!!」

タルカス「」ブンッ!!

警備兵4「」ズパァァァアアアアン!!!



大統領「・・・!!」

大統領「『スタンド能力』・・・どのようなものか分かるか?」クル…

部下1「い・・・いえ・・・」

301: 2014/07/23(水) 22:39:27 ID:IapeSELQ
大統領「そうか・・・」

大統領「物体の重量を無視するスタンド?筋力を極限まで高めるスタンド?・・・」ギリ…

大統領「この館の全ての兵士をかき集め、ヤツを仕留めろ!いいか!何が何でも甲冑を破壊し、生身の身体に多大な打撃を与えて絶命させろッ!!」

部下1「はッ・・・」









ドッガァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!

2人「!?」グラグラグラグラグラァァアアアッ!!!

302: 2014/07/23(水) 22:43:17 ID:IapeSELQ
窓「」ビリビリビリビリビリビリビリビリ!!!!!!!

大統領「じ・・・地震ッ!?建物全体が揺れるッ!!」ゴゴゴゴゴゴゴ… ゴゴ…

部下1「こ・・・これは・・・!」ゴゴ…



┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

タルカス「・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「・・・!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

タルカス「・・・フシュゥゥウ~~~~~~~~~~ッ・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「い・・・今の振動は・・・あの大きな揺れは」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「こいつが警備兵どもを突破し、さらに壁をブチ破って突入してきたものだったのか・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

303: 2014/07/23(水) 22:49:38 ID:IapeSELQ
タルカス「・・・そこの男ォ」フシュウウウ…

部下1「・・・!」ビクッ

タルカス「今・・・『大統領』と言ったな・・・」ググ…

タルカス「そこの男がこの国の『大統領』・・・だな・・・」パラ パラ…

部下1「・・・!!!」

部下1「大統領ッ!お逃げをォオッ!!兵隊ッ!何やってるッ!!!早くこの男を射頃しろォォーーーーーッ!!!」

タルカス「MUUOOOOHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHHーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!」

ジャキィイッ!!!! ジャカジャカジャカァアアッ!!!

タルカス「絶望の悲鳴を発せェエエエッ!!!!」グンッ!!

ドドドドドドドドドドン!!! バババンッ!!! ドン ドン ガン ガン ガン!! ババン!! ズガガァアッ!!!

304: 2014/07/23(水) 22:58:17 ID:IapeSELQ
タルカス「UOOOHHHHHHHHHHHHHHH・・・!!!!」ビャギギン ガイン ギャイィン ギャァン!

タルカス「無駄だァアッ!!無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァアアアッ!!!!」グッバァァア!!!!

「この野郎ッ!この人数を相手に勝てると思ってん」バギャァァアアアッ!!!

「ごあああッ」ズッバァアア!!! 「糞が!全員でのしかかッ」ドギャァァアアアッ!!!

「うぎゃああ駄目だッ」ドグゥッ 「ひッ」ベギョァァア 「たすッ」ゴギャァアアアアッ!!! 「やめ」ベシギャァアアアッ!!!

部下1「な・・・!何をやっているッ!!早く冬のナマズのようにおとなしくさせろ・・・」ベギィイイッ ドグシャァアッ ムチャァ ゴキィッ

部下1「」ハッ



ウゴ… ァァア…

タルカス「・・・」カ… タスケ…テ… カー…チャン… ウグォ…ァ…

305: 2014/07/23(水) 23:01:13 ID:IapeSELQ
タルカス「」ジャキィ…ッ

剣「」シャィイイン!!!

タルカス「」ブンッ!!!

ズッパァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!



シィィーーーーーーーーーン…

部下1「・・・!!!」

タルカス「・・・フム」コン コン

タルカス「意外と頑丈な壁だな・・・もう少しサックリ斬れるものだと思っていたが」

タルカス「中に鋼鉄でも仕込んでいるのか?まあ・・・テロに備えているのだからな・・・」コン コン

306: 2014/07/23(水) 23:07:55 ID:IapeSELQ
部下1「ぐ・・・ッ」

タルカス「・・・」ジャキ…

タルカス「・・・」

部下1「ハアー、ハアー・・・」ハァー ハァー ハァー

部下1「ハアー、ハアー、ハアッ!!ハアアッ!!!」ハァー ハァー

タルカス「・・・」

タルカス「魚に包丁を入れるようにッ!腹を掻っ捌いてくれるわァアッ!!!」ブゥンンッ!!!!

部下1「うおおおォォーーーーーッ!!!!誰かコイツを冬のナマズのようにおとなしくさせるんだァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

ザグゥゥゥウウウウウッ!!!!!!!!!!

ビシャァアアッ

307: 2014/07/23(水) 23:10:40 ID:IapeSELQ
タルカス「・・・」シャォォ…

剣「」ブンッ

血「」ピチャチャッ

タルカス「・・・フン」

剣「」ガシャンッ!!

タルカス「さて・・・ヤツはこの階段を上に上って逃げたな」…パチリ

タルカス「ヌゥウンッ!!!」ブンッ!!!

ドゴォォオオオオオオッ!!!!!!!!!!



大統領「ッ!?」グラグラグラグラグラグラ

308: 2014/07/23(水) 23:15:58 ID:IapeSELQ
ガギィン グニャァ ゴギャン!

大統領「ぐッ・・・!!」ヨロッ

大統領「確かに凄まじいパワー・・・建物が今の揺れで変形してしまった・・・」ギギギ…

大統領「だが・・・もう既に!扉は開いた・・・」ギギ…

大統領「あと数秒早く壁を殴っておけば・・・私を殺せたというのに・・・私に殺されなかったというのに・・・」ザッ!

大統領「ついていないな・・・」カツ カツ カツ…

…バッ!!

タルカス「フン!」ドズゥン!!!!!!

床「」ゴギィッ!!

タルカス「UREEYYYッ!!!俺はヴァチカンに忠誠を誓った!絶対に『聖なる遺体』を奪うッ!!」ダァッ!!!

309: 2014/07/23(水) 23:24:17 ID:IapeSELQ
タルカス「」バアァッ!!

タルカス「・・・ヌウ!」

タルカス「こ・・・この荒れ具合・・・」

タルカス「傾いた棚に・・・乱雑に山になった本・・・」

タルカス「まさか・・・この部屋は!!」

大統領「正解だ」

タルカス「!!!」

タルカス「」クルッ!!

大統領「閣議室にでもいけば・・・機密を守るため全面に厚い鋼鉄が張り巡らされ、鉄の扉だってある。そこに逃げ込めばいいと思うだろう?」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「違うのだよ。この散乱した部屋は私にとって世界最強の武器庫だ・・・」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

314: 2014/07/24(木) 14:51:00 ID:gMU8DJt.
タルカス「武器庫・・・」

ズンッ!!

タルカス「たわけェッ!!武器だと!この本が武器ィッ!!」

タルカス「ヌゥハハハァーーーーーッ!!マヌケェーーーッ!!」ドッガァアアッ!!!!

本「」ギュォッ!!!

大統領「ッ!」

大統領(も、物凄い破片飛沫の広がりとその爆発さながらのスピードッ!!榴散弾のように蹴り飛ばしたかァッ!!)

大統領「ぐぶァアッ」ドドドドドドドゴォォォオオオオオッ!!!!!!!

大統領「」ズッザァァーーーーーーーーーーーーーーッ!!!

タルカス「フン!」

315: 2014/07/24(木) 14:54:44 ID:gMU8DJt.
タルカス「あっけないヤツよのォォーーーー・・・」ガシャッ…

タルカス「貴様のような腑抜けには、指1本とて俺に触ることはできんッ!!」ズンッ!!

床「」メシィッ!!

タルカス「さて・・・本に埋もれたか・・・」ガッ

本「」ドサドサ ドサドサドサ

タルカス「・・・」ガラガラ ドサドサ

タルカス(・・・何?)

タルカス(ヤツの氏体がない・・・?そこまで深く埋もれてはいないはずだが)ドサァアッ ドサァアッ



チャキ…

316: 2014/07/24(木) 14:56:47 ID:gMU8DJt.
タルカス「!」ハッ!!

タルカス「ヌウウッ!?」シャッ!

銃「」ズガァァーーーーーーーーーーーーーン!!!

タルカス「ぐッ!」ガイィイイーーーーーン!!!

タルカス「な・・・何ィイッ!!」



本「」ゴソッ…

本「」バサバサバサ ドサドサドサ…

大統領「・・・」

大統領「危なかったな・・・間一髪で『入れ替わる』ことができた」ジャキ…

318: 2014/07/24(木) 15:01:10 ID:gMU8DJt.
タルカス「何・・・」

タルカス「『入れ替わる』?わけの分からないことを・・・」ジャィィ…

大統領「そうだろう」

大統領「貴様のような浅い理由で『聖なる遺体』を狙う小悪党には・・・私と同列に立つことはできない」

タルカス「・・・」カチン

タルカス「笑わせるな!俺の鍛え抜かれた最高の肉体に敵う者などおらんッ!!」ブンッ!!

大統領「」ガシィッ…

大統領「」ブンッ!!!

タルカス「!」

消火器「」グォオッ!

319: 2014/07/24(木) 15:03:40 ID:gMU8DJt.
消火器「」ズバカァアッ!!!

消火器「」ブシュッ

ボシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



タルカス「ヌ・・・ヌウウッ!!」ボシュウウウウウウウウウウッ!!!

大統領「さすがに『眼球』までは鍛えていないだろう」サッ!!

タルカス「き・・・貴様ァアアッ!!!」ブンッ!! ブンッ!!!

壁「」ズバッ!! ズババッ!!!

本棚「」ズガガガガッ!!!

バサバサバサ… ドサドサドサ

320: 2014/07/24(木) 15:07:16 ID:gMU8DJt.
タルカス「・・・!!」バサバサ…

大統領「どうした?どこを斬っている」

タルカス「!!」キッ!!

「どうした?どこを見ている。私はこっちだが」

タルカス「!?」サッ!

「残念、こっちだ」

タルカス「・・・!」サッ!

「おいおいどうした」 「こっちだぞ」

タルカス「・・・!?」サッ! サッ

「こっちだ」 「どこを向いているんだ?」 「耳も鍛えたほうがいいんじゃあないか?」 「反射神経に難あり・・・だな」

321: 2014/07/24(木) 15:13:41 ID:gMU8DJt.
タルカス「何・・・!?」ササッ サッ

「こっちだ」 「こっちだ」 「こっちだ」 「こっちだぞ」 「さあどうした」

「自慢の筋力を披露しないのか?」 「無茶苦茶に大暴れすればどこにいても関係ないだろう」 「部屋の全てをぶった斬ればいいじゃあないか」

タルカス「~~~~~ッ!!!」ギリリ…!!

タルカス「ああッ!!やってやるともォォーーーーーッ!!」ガァッシィ!

タルカス「安心しなッ!今すぐ地獄に送ってくれるッ!!!」ブンッ!!!

ズバババババババババババババババァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

「なかなか元気がいいなァ」 「我が兵に欲しいくらいだ」

タルカス「・・・ッ!!!」

タルカス「るォォォオオオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!」ドッギャァァアアアアアッ!!!!

322: 2014/07/24(木) 15:36:23 ID:gMU8DJt.
本棚「」バッガァァアアアアアアア!!!!!

大統領「・・・」バラ バラ バラ

大統領「・・・」ほう、見つけたか」

タルカス「・・・ッ!氏ねッ!!!」グンッ!!!



タルカスのような大男と言えば力士があげられるが・・・

力士の肉体で最も発達している器官は『脚』である

幕の内力士の平均体重は約150kg。にもかかわらず、彼らの100m走平均タイムは13秒を切ると言われている

超重量の肉体を支えるには、強靭な脚の筋肉が不可欠なのである

・・・そしてタルカスの場合

323: 2014/07/24(木) 15:39:43 ID:gMU8DJt.
大関や横綱と比較しても数倍のスピードを誇り、エネルギーも桁違いである

最高速度を維持できる範囲も、力士とは段違いッ!



タルカス「」グンッ…

タルカス「」ダァンッ!!!!

鎧「」バチンッ!

鎧「」バラァアアッ!!!!



さらに、鎧を外す

重心を極限にまで下げ、空気抵抗を最小限!

324: 2014/07/24(木) 15:42:39 ID:gMU8DJt.
タルカス(最高の速度を出せるぜッ!!内臓ブチ撒けて潰れやがれェェッ!!一瞬でプレスしてやるッ!!!)ゴォォオッ!!!

大統領「」ドグッ!!!!







壁「」バッギャァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!

タルカス「・・・!?」ブワァアア

タルカス(手ごたえが・・・なかった!)

タルカス「くッ!」ズゥン!!!

パラ パラ… パラ

325: 2014/07/24(木) 15:47:04 ID:gMU8DJt.
タルカス「手ごたえが・・・全く・・・」

タルカス「壁をブチ破った感覚はあるッ!!それは確かだ!じゃあないと、今こうして敷地内に降り立っているわけがないからな・・・」

タルカス「だがどういうことだ?ヤツをブッ潰した感触が・・・全く・・・なかった・・・」

…ザッ

タルカス「!」

大統領「・・・」

大統領「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

タルカス「・・・!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

タルカス「てンめェエッ!!!」ダンッ!!!!

タルカス「」ォォオ…

326: 2014/07/24(木) 15:51:18 ID:gMU8DJt.
タルカス「」ズゥンッ!

タルカス「」ダッ!!

タルカス「とっとと『聖なる遺体』を・・・ッ!!」グワシィイッ!!!

タルカス「よこしやがれェエッ!!!」ブンッ!!



壁「」ドギャァァアアアアアッ!!!!!

タルカス「・・・!!」

タルカス(ま・・・また手ごたえが!)

タルカス(それどころか・・・ヤツの姿がないッ!!!)

大統領「」ズッ…

327: 2014/07/24(木) 15:53:29 ID:gMU8DJt.
タルカス「!」

タルカス「」クルッ!!

大統領「・・・こっちだぞ」クイ クイ

大統領「タルカス君・・・」ニ…

タルカス「・・・ッ!!!」

タルカス「地獄へ落としてやるッ!!!」ダンッ!!!!

大統領「」バッ…

タルカス「また書斎に逃げ込むかァァーーーーーッ!!!」ギュォオッ!!!



本棚「」ガシィ…ッ

328: 2014/07/24(木) 15:56:51 ID:gMU8DJt.
大統領「」グンッ!!!

本棚「」グラァアッ!!!

タルカス「!」

タルカス「本棚で押しつぶそうってかァッ!?その程度の本棚1つ・・・」グッ!

タルカス「簡単にブッ壊せらァァーーーーーッ!!!」ドギャァアアアアアッ!!!

本棚「」バガァァアアアアアン!!!!!

タルカス「この程度で俺を本気で倒せるとでも思ったかァァーーーッ!!!」ゴォッ!!!

大統領「ああ・・・思うよ、タルカス君。有効間違いなしだ」

タルカス「・・・何?」

ズッ…

329: 2014/07/24(木) 16:00:13 ID:gMU8DJt.
大統領2「」ズズッ…

タルカス「はッ!!」

大統領「1人だけ送還せず残しておいたのだ・・・」

大統領2「圧迫祭だッ!!」ダンッ!!

本棚「」ゴォッ!!!

タルカス「ヌ・・・ヌウウッ!!!」ドガッ!!! ガクッ!

タルカス「横からの直撃ッ!バランスが崩れる・・・ッ!!」ゴォォオ…ッッ!!!!





バダァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!

330: 2014/07/24(木) 16:05:18 ID:gMU8DJt.
タルカス「ぐおッ・・・だが!」ビシシッ!!

本棚「」バゴォッ!!!

タルカス「俺の体幹は極限まで鍛え上げられているッ!脊柱起立筋が凄まじいのだッ!!」バラバラバラ…

タルカス「足を踏み込まなくとも、十分なパワーで殴打することが・・・」

タルカス「」ハッ!!

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

タルカス2「・・・!?」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

タルカス「な・・・!?」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

タルカス「だ・・・誰だァアッ!貴様ァアッ!!!な・・・何故俺がもう1人ッ!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

タルカス2「貴様が誰だッ!!大統領の手下かァァーーーーーーッ!!!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

331: 2014/07/24(木) 16:09:43 ID:gMU8DJt.
タルカス「何ィ・・・!?」

大統領2「」ズッ…

タルカス「!!!」

タルカス2「な・・・ッ!!」

大統領2「戻ってきた・・・私の世界にな」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領2「『聖なる遺体』は基本世界の私が手にする物・・・ヴァチカンには決して渡さない・・・決して!」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ボッ!!!

タルカス「」ボッ! ボッ!!

タルカス「何ィ・・・ッ!!」ボンッ! ボンッ!!!

タルカス2「こ・・・これは!」ドバッ!!

332: 2014/07/24(木) 16:13:45 ID:gMU8DJt.
タルカス「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」ボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴォォォオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!!!!

タルカス2「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」ボッゴォォォォオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!!!!!!!

ズバババババババアァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

バァァァアアアアアアアアアアアアアアア…

シューーー… シューーー…

大統領2「・・・終わったな」シュー…







大統領「・・・そろそろ平行世界で消滅したころか・・・」スクッ

333: 2014/07/24(木) 16:20:42 ID:gMU8DJt.
大統領「・・・」

パラ… パラ…

ボロ…

大統領「・・・大参事だな」

大統領「この隙を突いてテ口リストでも来たら――」

大統領「ッ!?」ガスッ!!!

大統領「ッ・・・」ガク…

大統領「」ドサッ…



ホット・パンツ「・・・」ザッ…

334: 2014/07/24(木) 16:23:10 ID:gMU8DJt.
ホット・パンツ「よくやってくれた・・・タルカス」

ホット・パンツ「『聖なる遺体』・・・頂くぞ」グッ…

心臓部「」ズォッ!!!

右腕「」ズルゥウッ!!

両耳部「」ボドッ

ホット・パンツ「・・・」ガシ…

ホット・パンツ「」バッ!!!

スタッ!

タタタタタタタ…

ガンッ! バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ…

335: 2014/07/24(木) 16:26:28 ID:gMU8DJt.
大統領「」ピク…

大統領「・・・」

大統領「ン・・・」ムク…

マイク・O「あ・・・大統領」

大統領「・・・マイク・O」

大統領「一体・・・何があった?いきなり・・・」

マイク・O「タルカスが氏んだ直後・・・この部屋に別の侵入者が入った模様です」

大統領「・・・侵入者?」

マイク・O「ええ・・・大統領夫人も既に殺されていました・・・私が駆けつけなかったら・・・大統領も」

大統領「・・・何」

336: 2014/07/24(木) 16:31:24 ID:gMU8DJt.
マイク・O「申し訳ございません・・・それと」

マイク・O「侵入者の姿を確認することもできませんでした・・・ですが」

バブル犬「」スッ…

バブル犬「ウウウ・・・」フワ フワ

マイク・O「侵入者の『臭い』は確実に記憶した世界です」

マイク・O「『臭い』を自動で追跡し、そしてこの犬達がその裏切り者の体内に潜り込めば・・・」

バブル犬「ハフッハフッ」

マイク・O「大統領・・・追い詰めた時の『処刑の許可』を」

大統領「・・・よし、許可しよう・・・ただし」

大統領「ジョニィ・ジョースター達が脊椎部分の遺体を持っている・・・」

337: 2014/07/24(木) 16:33:59 ID:gMU8DJt.
大統領「もし侵入者とジョースター御一行を同時に発見した場合」

大統領「もしくは!侵入者との交戦中にジョースターらを発見した場合!」

大統領「侵入者よりもジョースター達の方を優先して始末しろ・・・」

マイク・O「・・・」

マイク・O「はッ・・・大統領」ペコ

マイク・O「侵入者とジョニィ一行の処刑に全力を尽くす世界です」

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

マイク・O「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

大統領「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨・・・

338: 2014/07/24(木) 16:34:39 ID:gMU8DJt.
今日はここまで。

340: 2014/07/24(木) 19:44:58 ID:gMU8DJt.
うお、もうバレた

関林すげぇかっこよかったな

344: 2014/07/25(金) 15:07:15 ID:bMtjNtpg
マイク・O「それでは」バカッ バカ…

マイク・O「」ガンッ!!!

バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ

大統領「・・・」バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ…

部下2「だ・・・大統領ッ!御無事で・・・」バッ!

大統領「ああ・・・」

大統領「今回の侵入者2人・・・この2人のせいで警備兵がほぼ全滅・・・生き残りも重傷を負っている始末」

大統領「私の家内も殺された。ヴァチカンと話をつけて来よう」ザッ…

部下2「き・・・危険ですッ!」

大統領「どうかな・・・」

345: 2014/07/25(金) 15:35:08 ID:bMtjNtpg
大統領「この館も大破している。次にまた敵が来れば厄介だ」

大統領「生き残り全員を引き連れ外に出るぞ」ザッ

部下2「・・・はッ!」



バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ…

マイク・O「」バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ

マイク・O「・・・」バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ

マイク・O(我が犬が進行方向を急に変えた・・・)

マイク・O(・・・何事だ)

バカラッ バカラッ バカラッ バカラッ!

346: 2014/07/25(金) 15:39:01 ID:bMtjNtpg
バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

4人「」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

グイ!

カーズ「」バガッ バガッ バガッ

3人「」ガッ ガッ

カーズ「風が強くなってきている・・・ここで止まるぞ。岩もある」ガポッ

3人「・・・」コク

カーズ「早速だが・・・『11人の追っ手』と交戦する前に作っておいた燻製があるが・・・」

ジャイロ「食べるぜッ!!」

カーズ「・・・」ス

347: 2014/07/25(金) 15:41:26 ID:bMtjNtpg
ジャイロ「」バクバク ムシャムシャ

ジョニィ「僕も食べる」

マウンテン・ティム「俺もそうしよう・・・」

カーズ「」ス

ジョニィ「サンキュー」パクッ

マウンテン・ティム「」モグモグ

カーズ「・・・馬の世話をしてくる」ザッ

ジャイロ「ああ!いつもすまないな」パクパク

ジョニィ「そのうち君よりもカーズになつくんじゃあないか」

ジャイロ「なッ」

348: 2014/07/25(金) 15:45:02 ID:bMtjNtpg
ジャイロ「んなワケねーだろ!俺が毎日愛情込めて・・・」ガタッ

マウンテン・ティム「毎日愛情込めてるのはカーズじゃあないか?」

ジョニィ「それにカーズの方が僕たちより動物に近いもんな。馬も親しみやすいんだろ」

マウンテン・ティム「じゃ、俺は馬がカーズになつかないように世話してくるぜー」ザッ

ジャイロ「え、じゃ、俺も馬にコーヒーを」ガタッ

ジョニィ「既に朝飲ませたじゃあないか」

ジャイロ「『一日何回飲め』とか決めてねーだろ!『オヤツは3時しかダメですよ』ってか!?」

ワーワー ギャアギャア



カーズ「・・・何を騒いでいるんだあいつらは」ナデナデ

349: 2014/07/25(金) 15:49:11 ID:bMtjNtpg
カーズ「大分肩がこってるな・・・」グリグリ

馬「ブルル・・・」ヒヒン

カーズ「まあ仕方ないか・・・」グリグリ…

カーズ「・・・ん?」

カーズ「何か馬の脚にくっついて・・・」ス…

ペトッ…

カーズ「・・・」ピロピロ

カーズ(・・・これは)



肉「」ドォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!

350: 2014/07/25(金) 15:53:44 ID:bMtjNtpg
カーズ「ホット・パンツの肉スプレー・・・!!ジャイロの馬の脚にくっついているッ!!」

カーズ「だが何故・・・!ホット・パンツは何度か見たことがあるが・・・何故ジャイロの馬に・・・」

マウンテン・ティム「・・・どうかしたのか」ザッ

カーズ「!」

カーズ「・・・これだ」ペチャ…

マウンテン・ティム「・・・粘土?もうちょっと柔らかいな」

カーズ「ホット・パンツの肉スプレーだ」

マウンテン・ティム「!!」

マウンテン・ティム「・・・どうしてそれが」

カーズ「分からん・・・ヤツの目的が何なのか・・・」ネチョネチョ

351: 2014/07/25(金) 15:55:45 ID:bMtjNtpg
カーズ「一応焼き捨てておくつもりではあるが」

マウンテン・ティム「・・・そうしよう。不気味だしな」

カーズ「ああ・・・」

カーズ「・・・」…ピク

カーズ「・・・気付けなかった」

マウンテン・ティム「・・・何に?」

カーズ「聞こえないか?足音だ」

マウンテン・ティム「・・・?」

カーズ「・・・」

カーズ「人間の感覚の鈍さは何とかならないものか・・・」ハァ…

352: 2014/07/25(金) 15:58:35 ID:bMtjNtpg
カーズ「が・・・今回は俺も文句を言えないな。俺も気づけなかった・・・」

マウンテン・ティム「足音?誰の」

カーズ「少なくともレース参加者ではない」

マウンテン・ティム「・・・じゃあ政府の追っ手か」

カーズ「もしくはヴァチカンのな」

マウンテン・ティム「近いのか」

カーズ「・・・かなり」コクッ

マウンテン・ティム「・・・」ジャキッ!

マウンテン・ティム「この風の音でもかき消されるだろうし・・・気付けなくても無理はない」シュルシュルシュル

カーズ「・・・済まんな」ジャキィッ!!

353: 2014/07/25(金) 16:00:34 ID:bMtjNtpg
バカ…

マウンテン・ティム「!」

バカ… バカ…

バガラ バガラ バガラ バガラ

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ!!!

2人「・・・!!」ジャッ…







ガブゥウウウウッ!!!

354: 2014/07/25(金) 16:02:26 ID:bMtjNtpg
カーズ「・・・」

カーズ「・・・何?」

ボゴォッ…

ボゴボゴボゴボゴボゴオオ!!!

カーズ「何ィッ!?」

マウンテン・ティム「!?」



バブル犬「・・・ウ」

バブル犬「ウウウウウウウウ~~~ッ」ボゴボゴボゴボゴォォォオオ!!!

カーズ「・・・!?」ボゴボゴボゴ

355: 2014/07/25(金) 16:05:16 ID:bMtjNtpg
カーズ「これは何だ・・・!?噛みつかれたのか!?ゴムみたいに伸びているッ!!」ボゴボゴボゴォォォ

カーズ「風船・・・風船の犬!腕の皮膚を食い破って・・・!!俺の肉の下にッ!!」ボゴボゴボゴ!!!

マウンテン・ティム「カーズ!お前の体内に何かいるッ!筋肉の中を登っているッ!!」

カーズ「ぐッ・・・!!消化してやるッ!!」ズッ!

バブル犬「」ギ…









バァン!!!

356: 2014/07/25(金) 16:07:29 ID:bMtjNtpg
ザグゥウウウッ!!!

釘「」バァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!

カーズ「・・・ッ!!!」ブシュッ!!

カーズ「く・・・釘ッ!!」ズボォォオオッ!!!!

釘「」カンッ カランッ

カーズ「釘!今の犬は釘でできていたッ!!」

マウンテン・ティム「て・・・鉄か何かを操作するスタンドかッ!?風船にする・・・!!!」



バブル犬「ウ・・・」

2人「ッ!!」

357: 2014/07/25(金) 16:11:00 ID:bMtjNtpg
バブル犬「ウウウウウ~~~~~ッ」フワ フワ

マウンテン・ティム「ほ・・・他にもいるッ!!!」

カーズ「犬・・・ということは臭いを追跡する・・・!!」

カーズ「奴はおそらく・・・ホット・パンツの肉の臭いを辿って来たッ!!ホット・パンツは逃れるために!ジャイロの馬にスプレーしたッ!!!」

マウンテン・ティム「・・・!!」

マウンテン・ティム「クソッ!!」ジャキィイッ!!!

ドンドンドンドンドンドン!!!



バブル犬「」ガッキィィーーーーン!!!

マウンテン・ティム「!!!」

358: 2014/07/25(金) 16:14:16 ID:bMtjNtpg
マウンテン・ティム「だ・・・弾丸が弾かれッ」

カーズ「・・・風船になっても鉄の強度はあるということだな・・・」ブウウウウウウウン!!!

カーズ「輝彩滑刀の流法ッ!!」ブンッ!!

バブル犬「」ズッパァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!

バブル犬「キャウン」バァン!!!

釘「」…ボト ボト

カーズ「・・・」

カーズ「ティム!貴様はスタンド使いの存在を2人に知らせてこいッ!!貴様ではいささか分が悪いッ!!」

マウンテン・ティム「わ・・・分かった!」ダッ!!

カーズ「」ブンッ! ズバァアッ!!!

359: 2014/07/25(金) 16:19:47 ID:bMtjNtpg
マイク・O「・・・」

マイク・O「侵入者はレース参加者のカーズ・・・か」

マイク・O「どうやら風船に対抗できる世界のようだな・・・」コキキ…

マイク・O「だが、終わらせてやる世界だ」スッ!

マイク・O「フゥッ!!」ブォッ!

マイク・O「プウウウウウウーーーーーーーーーーーッ!!!」ブシュウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!



カーズ「!」

カーズ(向こうか・・・向こうにスタンド使いが!)

カサ…

360: 2014/07/25(金) 16:22:47 ID:bMtjNtpg
カーズ「!」ズバァアアッ ズバァアン!

バブル蜘蛛「」バァッ!!

カーズ「!何・・・ッ」

バブル蜘蛛「」バァァアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

カーズ「じょ・・・上下左右から蜘蛛がッ!!風船でできているッ!!」

バブル蜘蛛「」サァアアアア!!!

カーズ「く・・・切り刻んでやろうッ!!」ガシャッ!

ズバババババババババババババババババババァァァァアアアアアアン!!!!!!!!!

カーズ「」シャアア…

カーズ(さっきの音でおおよその位置は掴めた)

361: 2014/07/25(金) 16:26:41 ID:bMtjNtpg
カーズ(あそこまで一気に・・・)



…ザクッ

カーズ「・・・」

カーズ(・・・何?)



ゾロ…

ゾロゾロゾロゾロ ゾロゾロゾロゾロ

バブル蟻「」ゾロゾロゾロゾロ ゾロゾロゾロゾロ

カーズ「!!!」

362: 2014/07/25(金) 16:29:41 ID:bMtjNtpg
カーズ「・・・こ」

カーズ「細かい鉄部品なんかをかき集め・・・一気に風船にしたか?ヌウ・・・!」

バブル蟻「」ゾロゾロゾロゾロ

カーズ「」サッ!

バブル白鳥「」フワ フワ

バブル白鳥「」フワフワフワフワ

バブル蜘蛛「」シャァァアア… シャァアア…

カーズ「・・・!」

カーズ(陸と空・・・全てを風船で包囲するとはな)

カーズ(神砂嵐で全て吹き飛ばすッ!!)ゴォッ!!!

363: 2014/07/25(金) 16:33:01 ID:bMtjNtpg
ドゴォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!!!!!!!!

バブル白鳥「」ギギ…!

バブル白鳥「」グシャァアッ!!!

バブル蜘蛛「」メシャァアッ!!

バブル蟻「」ブチッ! ブチッ ブチブチブチィィィイイイイイイッ!!!!

ギュゴォオォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!!



マイク・O「・・・!?」ゴォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ…!!!

マイク・O「な・・・何が起こっている!?よくわからないが危険だ・・・!!風船どもが潰されていくッ!」

グシャァアッ!! グシアアアアッ!!!

364: 2014/07/25(金) 16:36:27 ID:bMtjNtpg
マイク・O「に・・・」

マイク・O「逃げるッ!!」ダッ!!

マイク・O(敵の能力も把握できていないのに攻撃するのは迂闊だった!ここは距離を――)





カーズ「・・・」スッ!

カーズ「・・・実験台になってもらうか」ブウウウウウン!!!!!!

カーズ(輝彩滑刀の微小な刃の回転に・・・さらに『黄金の回転』を加える・・・)ブウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!!!!!!!!!!!

カーズ(ただの回転であれば、刃の跡や切断面が湾曲する程度だったが・・・『黄金の回転』なら)

カーズ「どうなるかッ・・・!!」ブンッ!!!

365: 2014/07/25(金) 16:39:12 ID:bMtjNtpg
ズバッ

マイク・O「・・・え?」ブシュッ

マイク・O「こ・・・これは・・・」ドク… ドク…

マイク・O(斬られた・・・世界か・・・?)ドク ドク

マイク・O「しかし・・・なぜ・・・」ブシュッ!!!

マイク・O「」ブシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッッッ!!!!!!!!!!!!!!

マイク・O「・・・!!!」ドシュウウウウウウウウウウウウウッ!!!!

マイク・O「どう・・・いう・・・世界・・・だ!」グラァアアア…



…ドシャァッ

366: 2014/07/25(金) 16:43:24 ID:bMtjNtpg
マイク・O「」ドク… ドク…



カーズ「・・・!」シャコン

カーズ「触れてもいない・・・『ねじれの位置』にいたスタンド使いが・・・」

カーズ「・・・離れた場所を切断できるようだな・・・」

カーズ「・・・」



シュガー・マウンテン『カーズ・・・1つ言っておくことがあります』

シュガー・マウンテン『『全て』を敢えて差し出した者が最後には真の『全て』を得る。それが私がこの『泉』の番人をして理解したただひとつの事・・・』

シュガー・マウンテン『ついに全てを無くしました・・・貴方達は・・・貴方達4人はその資格を得た・・・』

367: 2014/07/25(金) 16:47:37 ID:bMtjNtpg
カーズ「・・・この力がその1つだと?」

カーズ「そうなのか・・・?シュガー・マウンテン・・・」

カーズ「・・・」

カーズ「輝彩滑刀の新たなる能力・・・ここから『全て』を得る」

ジャイロ「カ・・・カーズ!」

カーズ「!」

ジャイロ「た・・・倒した・・・のか?1人で・・・」

カーズ「・・・ああ。少し疲れる相手だった」

カーズ「・・・燻製は食ったな?行くか・・・ミシガン湖を渡るぞッ!文明のあるところでホット・パンツにも話を聞きたいしな」

3人「・・・ああ!」

370: 2014/07/26(土) 20:02:43 ID:LRbMsXZY
アイアンメイデン「フンッ!!」ガシャァアッ!!

学校「!」

アイアンメイデン「俺は機械のスタンド・・・!貴様のような動けない建造物とは違うッ!!!」

アイアンメイデン「1分間に600発の鉄鋼弾を発射可能ォ!500mmの鉄塊をも貫通する重機関砲だァッ!!!1発1発の弾丸がァアア!貴様の校舎を削り取るゥゥウウウウ!!!!」

ズガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!!!!!!!!!!!!!

学校「ギニャァァアアアアアアアッ!!!!」グガシャァァアアアアアアアアア!!!!!!!

学校「な・・・何だこのスタンドォォッ!!段違いのパワーッ!」ドドドドドドドドドドドドドドドド!!!!

アイアンメイデン「さらに!」ジャキィン!

学校「!!!」

アイアンメイデン「ガンマ線照射装置ィィィイイイイイイ!!!!!!!」キィィィィイイイイイイイイイイイイイイ!!!

371: 2014/07/26(土) 20:03:28 ID:LRbMsXZY
やっべ誤爆

このスレも後で書く

372: 2014/07/26(土) 22:09:46 ID:LRbMsXZY
パタパタパタ… ズザァッ

ジャイロ「」ジャッ ジャッ…

ジャイロ「」ス…

鉄球「」コォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン

コォーン コォーン コォーン

コォーン… コォーン… コォーン…

ジャイロ「・・・薄いなぁ」

ジャイロ「俺の計測では、氷の厚さは43cmってとこか・・・カーズ!そっちはどうだ!?」

カーズ「・・・同じだ。43cm」

ジャイロ「ああ~~~ッ・・・」グシャグシャ

373: 2014/07/26(土) 22:14:56 ID:LRbMsXZY
ジャイロ「馬で渡るにはこの場所は今いち・・・もうちょいなんだよなあ~~~ッ」

カーズ「じゃあ飛んでいくか」

ジャイロ「んー・・・そうすっかなァー」

ジョニィ「急ごう。まただよ・・・あいつが来るぞ」

ジョニィ「尾けてくる」

ジャイロ「?」クルッ

ジャイロ「いッ!?」



狼「」ハッ ハッ

狼「」ハッ ハッ ハッ ハッ

374: 2014/07/26(土) 22:19:06 ID:LRbMsXZY
ジャイロ「何だよ!」

ジャイロ「馬を狙ってるのかもしれねえ!だから『ヤメロ』って止めたんだ!!」

ジャイロ「お前らが今朝アレに餌やったからだ!残飯やったろ!ああいうのはカワイそうっていわねーんだよ」

ジャイロ「いくら痩せて氏にそうな子供の狼だからってよォ、馬を狙ってくるぞッ!!あーッ!」

カーズ「軽く波紋を流し、危害は加えないようにしておいたが」

ジャイロ「でもよォォ~~~ッ・・・」

カーズ「それに・・・」

カーズ「ジョニィが言っているのは狼のことではなさそうだぞ」

ジャイロ「え?」

カーズ「狼の遥か後方だ。あの子狼の背後の丘の木々の向こう」

375: 2014/07/26(土) 22:25:49 ID:LRbMsXZY
バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ…

バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ!!

ポコロコ「」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

東方憲助「」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ

バーバ・ヤーガ「」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ



マウンテン・ティム「・・・ポコロコか。ポコロコが来ているッ!」

マウンテン・ティム「やっぱりあいつが来ている!先頭が『ポコロコ』!その後ろがバーバ・ヤーガで東方憲助も来ているぞ」

カーズ「・・・物凄いスピードだな。やはり湖を渡るつもりか」

ポコロコ「」ガンッ!!!

376: 2014/07/26(土) 22:28:46 ID:LRbMsXZY
ポコロコ「」バガラッ バガラッ バガラッ バガラッ!!

カーズ「!」

マウンテン・ティム「渡るつもりだ・・・」

マウンテン・ティム「あいつら・・・馬でこの氷を渡る決断をしたぞ」

ジャイロ「・・・」

ジャイロ「ポコロコのやつ・・・もしかすると、あいつ見つけたのかもしれねえ」

ジャイロ「『原住民のルート』を」

ジョニィ「・・・?」

ジョニィ「何だそれ・・・?」

ジャイロ「ああ・・・情報だと、湖の氷が薄くても馬やソリで渡れるように原住民が冬になると氷の中に丸太をイカダのように並べて『氷上の道』を作っているらしい」

377: 2014/07/26(土) 22:33:17 ID:LRbMsXZY
ジャイロ「木が埋まっているんだ。氷が割れにくくなるだろ?でも、俺とカーズでそれを探していたがこの雪と氷に埋もれてその位置がどこかなかなか見つけられなかった」

ジャイロ「あのポコロコの走るスピード・・・先に見つけた可能性が高い。だから氷の上を渡るつもりなんだ・・・」

カーズ「・・・氷は波紋を伝導しにくいからな。無理に流せば氷がエネルギーで破壊されてしまうこともある」

マウンテン・ティム「・・・」

マウンテン・ティム「『原住民のルート』・・・その情報『確か』なのか?海峡幅は最短でも8kmある・・・『一部分』でなく間違いなくイカダが『8km』続いているいうのか?」

ジャイロ「それがデマかもしれねーから探してた」

ジョニィ「・・・」

ガポ ガポ

氷「」ピシッ…

ジョニィ「・・・」

378: 2014/07/26(土) 22:35:58 ID:LRbMsXZY
ジョニィ「カーズに頼ってばかりはいられないからな・・・」

カーズ「!」

ジョニィ「いつまた敵スタンド使いが襲ってくるか分かったもんじゃあない。ましてや『両脚部』の遺体が近いんだ」

カーズ「・・・」

ジョニィ「カーズの力は温存しておく必要がある」

ジャイロ「そうだな。じゃあ『原住民のルート』を探すか・・・」

氷「」ピキ…

氷「」ピキピキピキピキ

3人「・・・?」

ピシピシピシピシ

379: 2014/07/26(土) 22:38:31 ID:LRbMsXZY
氷「」カッキィィーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!

ジョニィ「!!!」

ジャイロ「おッ・・・」

ジャイロ「こ・・・氷が厚くなった!」カン カン

カーズ「・・・気化冷凍法だ。このくらいなら別に問題はない・・・」

3人「・・・」

カーズ「ここら一帯の氷を厚くしておいた。『原住民のルート』を探す手間を省いたというところだ」

カーズ「行くぞ。氷が割れる心配はいらん」ガンッ!!!

3人「・・・!」ガンッ!!!

ドカラッ ドカッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ…

380: 2014/07/26(土) 22:42:10 ID:LRbMsXZY
…ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ

ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ!!

4人「・・・」ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ



ウェカピポ「」ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ

マジェント・マジェント「」ドカラン ドカラン ドカラン ドカラン

ジャイロ「・・・おいおいおいおい」

ジャイロ「誰だ?あの2人は?ポコロコたちの後ろにも誰か来てるぞ・・・」

カーズ「・・・知らない顔だ。レース参加者ではないな。・・・1人はソリに乗っている」

ジャイロ「・・・そうか?」

381: 2014/07/26(土) 22:45:26 ID:LRbMsXZY
ジャイロ「右側のヤツ、知ってるぞ・・・どこかで見た顔だ・・・前に会った事がある」



ウェカピポ「・・・」ドカラッ ドカラッ ドカラッ ドカラッ

マジェント・マジェント「」ドカラン ドカラン ドカラン ドカラン



マウンテン・ティム「・・・!!」

マウンテン・ティム「『あの2人』・・・こっちに向かってくるぞ・・・!」ジャキッ!

ジョニィ「」ハッ!

ジョニィ「あいつら!ポコロコの方じゃあない!こっちだッ!湖を渡ろうとしていないッ!」

ジョニィ「て・・・『敵』かッ!!」

382: 2014/07/26(土) 22:47:47 ID:LRbMsXZY
ウェカピポ「」ブンッ!!!



4人「!!!」

ジョニィ「お・・・おい!アイツ何か投げたぞッ!!」



シルシル…

シルシルシルシル

シルシルシルシルシルシルシルシル

鉄球「」シルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシルシル!!!!

4人「ッ!?」

383: 2014/07/26(土) 22:50:04 ID:LRbMsXZY
ゴォッ!!!!!!



ジャイロ(何・・・!!)

ジャイロ(これはッ!まさかッ!!あ・・・あいつは!バ・・・バカなッ!)









ジョニィ「『鉄球』だッ!!ジャイロォォォォォォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオーーーーーーーッ!!!!!!」

ジャイロ「」ブンッ!!!

384: 2014/07/26(土) 22:54:04 ID:LRbMsXZY
鉄球「」ドッガァァアアアアアアン!!!!!!

鉄球「」ギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャルギャル!!!!

ジャイロ「お・・・思い出した・・・!何だとッ!あいつはッ!あの男は・・・!!確かオレの祖国のッ!」

ジャイロ「全員伏せろォォーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!『衛星』が次に襲ってくるぞォォーーーッ!!!」

3人「・・・!」バッ!



衛星「」シュバッ!!!

ジョニィ「うおおッ!」バシュッ!!

カーズ「・・・チッ」バシュッ!!

4人「」ドザァ!!!

385: 2014/07/26(土) 22:57:24 ID:LRbMsXZY
衛星「」バゴォ!! ボグォ!! ボトボトボトォッォッ!!!

衛星「」ギャルギャルギャルギャル…



ウェカピポ「」ドカラッ ドカラッ

マジェント・マジェント「」ドカラン ドカラン



ジョニィ「敵だッ!あいつらッ!!」ガバッ!

ジョニィ「攻撃して来たッ!!しかもッ!何なんだッ!?あの右側の男ッ!ジャイロ!君と同じ・・・」

ジョニィ「『鉄球』を使ったぞッ!?」

ジャイロ「・・・!」

386: 2014/07/26(土) 23:02:32 ID:LRbMsXZY
ジャイロ「『ウェカピポ』!確か・・・そうだあの男・・・氏んだはずだ!」

マウンテン・ティム「!?何・・・」

マウンテン・ティム「・・・え?」スゥゥ…

マウンテン・ティム「・・・ッ!?」スゥゥゥ…!

マウンテン・ティム「ひ・・・左半身が消滅・・・!!」

ジョニィ「な・・・何だぁぁーーーーーッ!?」

カーズ「・・・ッ!!」スゥウウ…!

ジャイロ「落ちつけジョニィィィ・・・慌てるんじゃあねぇぇえ・・・ッ!!」

ジョニィ「これは一体・・・何だ!?僕の『左半身』がぁああああああ!!!」

ジャイロ「だから落ちつけジョニィッ!慌てるんじゃねえッ!!」

387: 2014/07/26(土) 23:09:20 ID:LRbMsXZY
鉄球「」バヒュッ!!

ウェカピポ「・・・」パシィッ!



ジャイロ「ヤツの名は・・・『オレの祖国の護衛官だった男』・・・『ウェカピポ』!これは『左半身失調』ッ!」

ジャイロ「今、やつの『鉄球』をまともにくらっていたら氏んでいたが・・・『鉄球』の衝撃波でもこうなる!!」

ジャイロ「ツェペリ一族のとは違う・・・!王族護衛の戦闘のための鉄球の能力なんだッ!!『レッキング・ボール』『壊れゆく鉄球』・・・そう名付けられている」

ジョニィ「左!?何!?『左半身』が何だって!?」

ジャイロ「分から見て『左』!『左』が見えていないッ!衝撃波のせいで全ての『左側』半分が無くなっているように見えるッ!『そういう能力』!!」

ジャイロ「だが左腕も左脚も実はある!目で見ていても自分の脳が失くなっている認識しているだけなんだッ!そうさせられている!」

ジャイロ「仮に触れても触ってもいないと脳が思ってしまっているッ!!いいかあわてるな!『衝撃波』は十数秒で消えるッ!まもなく元に戻る!!」

388: 2014/07/26(土) 23:15:43 ID:LRbMsXZY
ジャイロ「それよりも問題はソリに乗って『左側』に回り込んだもう1人の敵だッ!」

カーズ「」ス…

ポフッ

ジャイロ「もうひとりのヤツがここへ近づいて来てるはずだッ!それがオレの国の『護衛官が使う戦闘方法』だッ!!」

マウンテン・ティム「や・・・『山』まで半分になっているッ!!山斜面の左側がない!」

ジャイロ「いいか!今!『左側』は絶対に見えない・・・諦めろ!だから全員『右』を探せ!『右』なら見えるッ!」

ジョニィ「!?右ッ!?」

ジャイロ「『右』へ『右』へ!視界の方向を一周するんだッ!『右』へ『右』へと見てもうひとりのやつを探せッ!首をまわして一周したらどうなる!」

ジャイロ「右へッ!右へッ!」グルッ!

グル グル グル グル

389: 2014/07/26(土) 23:19:31 ID:LRbMsXZY
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

マジェント・マジェント「」┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「!」

カーズ「!」

マジェント・マジェント「」ジャキッ… ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

ジョニィ「ジャイロォォォオオオ!!!!」ドンドンドンドンドン!!!!

カーズ「・・・ッ」バシュゥウウッ!!!

マジェント・マジェント「!」

マジェント・マジェント「・・・」ス…

マジェント・マジェント「」ギャァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーース!!!

390: 2014/07/26(土) 23:22:13 ID:LRbMsXZY
マウンテン・ティム「!スタンドを身にまとった・・・!」

マジェント・マジェント「」サッ!

爪「」ボゴドゴドゴォォッ!!!

羽「」ガスゥウッ!!

…スルッ

ブワァァアアーーーーーーーーーーーーーーッ

4人「!?」

ジャイロ「・・・オラァアアッ!!」ブンッ!!

鉄球「」ベギャァアアッ!!!

雪「」…ブォッ!

391: 2014/07/26(土) 23:26:08 ID:LRbMsXZY
雪「」ギャル ギャル ギャル ギャル

ジャイロ「・・・!」

ジャイロ「め・・・命中した回転の衝撃が氷原を伝わって逃げていっているッ!!!」

ジョニィ「まさか、こいつ・・・防御している!?爪弾も回転もダメージがないのではッ!!」

ジョニィ「」ドンッ!!!

マジェント・マジェント「」ボゴォォオッ!!!

ブワァアアアーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ

ジャイロ「お・・・おいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおいおい」

ジョニィ「命中した『爪弾』が逃げていく・・・やっぱり衝撃が表面上に散っていってるように見えるぞッ!!」

カーズ「防御のスタンドか!」

392: 2014/07/26(土) 23:31:08 ID:LRbMsXZY
ジャイロ「またヤツの『鉄球』が来るぞ!次のに備えろ!そういう技術だ!」

ジャイロ「鉄球の『衛星』を食らってしまうか、もしくはその衝撃波で『左側が失調』する。「衛星』の攻撃で『左側』が見えなくなったら・・・!」

ジャイロ「こっちのやつが動いて俺らに近づいて来るッ!!」

ウェカピポ「」ブンッ!!!

ジョニィ「あいつ次のを投げたぞォォーーーーッ!!!『2発』だッ!『2発』来るッ!!」

ジャイロ「」ブンッ!! ブンッ!!!

鉄球「」ドッガァァアア!!!

…ドサッ ドサッ

ジャイロ「!?」

ジョニィ「!・・・え!?」

393: 2014/07/26(土) 23:35:20 ID:LRbMsXZY
ジョニィ「・・・た」

ジョニィ「叩き落された・・・!ジャイロの鉄球が!」



ウェカピポ「ツェペリ一族の求めるもの!『黄金長方形』から得られる無限の回転パワーは・・・『生命』と『自然』への深い洞察から生まれる」

ウェカピポ「だがここは『氷の世界』。その『黄金のスケール』がどこにある?」



ジャイロ「撃ち落とせェェェェー――ッ!!衛星が飛んでくるぞォォォオーーーーッ!!」

マウンテン・ティム「」ガンガンガンガンガンガン!!!

ジョニィ「」ドンドンドンドンドンドン!!!

カーズ「」シュバババッ!!!

394: 2014/07/26(土) 23:40:02 ID:LRbMsXZY
バッキュウウアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!

衛星「」ヒュッ!

カーズ「!」

カーズ「くッ!」スッパァア!!!

衛星「」ポトポトッ

カーズ「・・・!」

ジョニィ「とりあえず『衛星』はかわせたが・・・悪い知らせだ。『爪弾』を10発撃ちつくした。再生するのに少なくとも十数秒・・・!」

シュポン シュポン

ジョニィ「・・・!!」シュポン シュポン シュポン

ジョニィ「ひ・・・『左半身失調』!ヤバい来るぞォーーーッ!!!」シュポォアアアアアア

395: 2014/07/26(土) 23:44:27 ID:LRbMsXZY
マジェント・マジェント「」スクゥ!!!

カーズ「!」

カーズ「」…ニヤッ

マジェント・マジェント(まずは狼をブチ頃すッ!!『11人の男』から知らされているッ!!)ジャキィッ!!

ジャイロ「く・・・来るッ!!右へ・・・ッ!」

カーズ「・・・いや」

カーズ「その必要はないぞ・・・ジャイロ」

ジャイロ「・・・え?」

カーズ「あいつは既に氏んでいる・・・いや・・・生きながら氏んでいる・・・といった方が適切か」

カーズ「かつての俺のようにな」

396: 2014/07/26(土) 23:46:21 ID:LRbMsXZY
マジェント・マジェント「ゲホッ!」

マジェント・マジェント「ゲホッ!エホゲホッ!!ゴボッ」ゲホゲホ

マジェント・マジェント「な・・・何だァア~~ッ?」ゲホ

タラ…

ペトッ

マジェント・マジェント「・・・何?」

マジェント・マジェント「血・・・?・・・誰の」



…バリ

バリバリバリ バリバリバリ

397: 2014/07/26(土) 23:50:05 ID:LRbMsXZY
マジェント・マジェント「ぐッ・・・!?」ゴプッ

マジェント・マジェント「ゲハァッ!!」ビチャチャァアッ!

マジェント・マジェント「うぶッ・・・」ゴシ…

マジェント・マジェント「・・・ん?」オエ…

マジェント・マジェント「血の中に何か・・・」



ハサミムシ「」ウゴウゴ ウゴウゴ

マジェント・マジェント「ッ!?」ビクッ!!

バリィィイイイッ!!!

マジェント・マジェント「あがァアアッ!?」ブジュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!!!!

398: 2014/07/26(土) 23:52:31 ID:LRbMsXZY
ウェカピポ「・・・!?」

マジェント・マジェント「うぐぉぉッ・・・!!!」バリバリバリバリ!!!!

マジェント・マジェント「ぎやああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」バリバリバリバリバリバリィィイイイイ!!!



ジョニィ「・・・!?」

マジェント・マジェント(ぼ・・・防御ォォッ!!!)ギャアアアアアス!!!!

ビタァアアッ!!!!



カーズ「・・・よし」

カーズ「勝ちパターンに入った」

399: 2014/07/26(土) 23:57:01 ID:LRbMsXZY
マウンテン・ティム「な・・・何をしたんだ!?」

カーズ「羽の弾丸」チョイチョイ

カーズ「あれは今回・・・ハサミムシの卵で構成した。本物より少し小さめにだがな。粉にしたから咳がでる」

カーズ「ハサミムシは孵化すると親を食料にする。今回はマジェント・マジェントがそれだ」

カーズ「マジェント・マジェントの器官や口内を食い荒らす。それが嫌ならスタンドを被って防御するしかないわけだが」

カーズ「見ていて分かったが、絶対防御の間は動くことができない。ハサミムシの捕食行動も止まるが、マジェント自身も止まる」

カーズ「動いてハサミムシを取り除きたいなら能力を解除するほかない。しかし、そうすればハサミムシに食い殺される」

カーズ「ヤツは永遠にあのままだ・・・」

3人「・・・」

カーズ「さて」ジャッ…

400: 2014/07/27(日) 00:03:32 ID:vKDMUnxo
カーズ「残るはあのウェカピポただ1人・・・」

カーズ「『聖なる遺体』を見つけていないのに攻撃してきた・・・連中は既に遺体を発見している可能性がある」

3人「!!!」

カーズ「『聖なる遺体』をヤツから奪い取るぞッ!!」



ウェカピポ(『11人の男』の生き残り曰く・・・『図と一緒に一瞬だが何か『動物』の姿形が雪の上に現れていた』)

ウェカピポ(あの狼を仕留めておけばよかったが・・・マジェントめ)

ウェカピポ(さて・・・黄金長方形がない以上、あっちの不利は変わらない)

ウェカピポ(さあ、どうくる・・・!!)┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨

401: 2014/07/27(日) 00:04:23 ID:vKDMUnxo
今日はここまで。
誤爆スマソ

402: 2014/07/27(日) 03:39:14 ID:rEObJWzg

ウェカピポ、好きなキャラだ

403: 2014/07/27(日) 19:38:58 ID:TIQwkxoo

カーズ勝ちパターンってwww
そしてマジェントェ・・・


続き:カーズ「スティール・ボール・ラン・レース?」ジョニィ「第2部」【後編】


引用: カーズ「スティール・ボール・ラン・レース?」 ジョニィ「第2部」