【ラブライブ】穂乃果「泣いたほの鬼」 : SSまにあっくす！

1: 2016/07/03(日) 20:47:42.85 ID:uCTpsfv7.net

村人A「そこに山菜あるよ～」

村人B「了解～」

ガサガサ

！？

村人A「なにかいる！？」

村人Ｂ「えっなに！？」

ｶﾞﾊﾞｯ

穂乃果(鬼)「穂乃果だよっ！」

2: 2016/07/03(日) 20:48:29.59 ID:uCTpsfv7.net

村人A&B「・・・」

穂乃果「♪」ﾜｸﾜｸ

村人A「きゃー！」
村人B「鬼ー！」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ!

穂乃果「あぁ！待って！穂乃果とお話を・・・」

穂乃果「・・・」ｼｭﾝ

4: 2016/07/03(日) 20:49:31.42 ID:uCTpsfv7.net

あるところに鬼がいました

鬼は明るくとても活発な性格でした

しかし鬼には友達が一人しかいません

鬼は人間の友達を作ろうとしていました

6: 2016/07/03(日) 20:50:33.23 ID:uCTpsfv7.net

次の日

村人C「そこのやつとって～」

穂乃果「は～い」ﾋｮｲ

村人D「カゴもってきて～」

穂乃果「どうぞ～♪」

村人C・D「えっ・・・？」

穂乃果「♪」ﾆｺﾆｺ

村人C・D「ぎゃーー！」

穂乃果「・・・」ﾆｺﾆｺ

穂乃果「・・・」ｼｭﾝ

穂乃果「いいもん。ことりちゃんと遊ぶもん」

8: 2016/07/03(日) 20:51:29.79 ID:uCTpsfv7.net

さらに次の日

穂乃果「今日は誰か来てないかな～？」ｷｮﾛｷｮﾛ

ﾀﾞﾚｶﾀｽｹﾃｰ!

穂乃果「！」

穂乃果「あっちからだ！」ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

9: 2016/07/03(日) 20:52:16.85 ID:uCTpsfv7.net

崖

花陽「うぅ～！落ちる～！」ｶﾞｼｯ

穂乃果「あっいた！」ﾋｮｺ

花陽「鬼！？」

花陽「ダレカタスケテーー！！！」

花陽(人生最大のピンチです！下は崖！上に鬼！)

花陽(どっ！どうしたら！？)

10: 2016/07/03(日) 20:53:17.35 ID:uCTpsfv7.net

ﾋｮｲ

穂乃果「危ないよ？」

花陽(片手で持ち上げられてしまいました！)

ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

ﾊﾟｯﾊﾟｯ

穂乃果「ケガはないね？」ｷｮﾛｷｮﾛ

花陽「はっはいっ！」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

穂乃果「この辺薬草とか山菜多いけど危ないからあんまり近寄らない方がいいよ？」

花陽「はい・・・」

11: 2016/07/03(日) 20:54:30.75 ID:uCTpsfv7.net

穂乃果「あなた名前は？」

花陽「花陽です」

穂乃果「花陽ちゃんか～♪わたし穂乃果！」

花陽「はい・・・」ｱｾﾞﾝ

穂乃果「花陽ちゃん気をつけて帰ってね♪」ﾆｺｯ

花陽「あっありがとうございました！」ﾍﾟｺﾘ

穂乃果「♪」ｽﾀｽﾀｽﾀｽﾀ

花陽「鬼に助けられました・・・」ﾎﾟｶｰﾝ

穂乃果(えへへ～♪村の子とお話ししちゃった♪)ﾙﾝ♪

12: 2016/07/03(日) 20:55:26.86 ID:uCTpsfv7.net

ほの鬼には心優しいこと鬼という友達がいました

ことり(鬼)「穂乃果ちゃん？最近村の方に行ってるけどなにしてるの？」

穂乃果「村の人と仲良くなりたくて、声かけてるんだけど・・・」

ことり「逃げられちゃうんだね？」

穂乃果「うん・・・」ｼｭﾝ

穂乃果「でも今日はちょっとお話しできたんだ！」

ことり「よかったね♪」

13: 2016/07/03(日) 20:56:39.68 ID:uCTpsfv7.net

穂乃果「でももっと村の人と仲良くなりたいなぁ～」

ことり「ことりたち鬼だから村の人には怖いんだよ」

穂乃果「どうしたら仲良くなれるかな？」

ことり「そうだな～？」

ことり(お菓子でお茶会とか？)

ことり(ダメだな～。まず人がこない・・・)

ことり(・・・)

ことり(うん。これでいこう)

15: 2016/07/03(日) 20:57:52.21 ID:uCTpsfv7.net

ことり「穂乃果ちゃんいい作戦思いついたよ♪」

穂乃果「なになに？」

ことり「まずことりが村で暴れます」

穂乃果「えっ！？ダメだよ悪いことしたら！」

ことり「大丈夫だよ♪あくまでもフリだから♪」

ことり「そこに穂乃果ちゃんがヒーローのように現れます！」

穂乃果「おぉ！」

ことり「ことりがうまくやられて去ります！」

ことり「そうすれば穂乃果ちゃんは村を助けたヒーローに！」

16: 2016/07/03(日) 20:59:26.22 ID:uCTpsfv7.net

ことり「そしてぇ～！」

ことり「穂乃果ちゃんは村の人と仲良しになります！」

穂乃果「おぉ～！」ﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁﾊﾟﾁ

穂乃果「ことりちゃん完璧だよ！」

穂乃果「でもこんなにかわいい顔のことりちゃんをみんな怖がるかな？」

ことり「そこはこの般若のお面で♪」ｽｯ

ことり(般若)「ｷｯ!」

穂乃果「こわっ！」

18: 2016/07/03(日) 21:00:52.65 ID:uCTpsfv7.net

ことり「それじゃあちょっと練習しようか？」

穂乃果「練習？」

ことり「ことりはうまくやられる練習。穂乃果ちゃんはうまくことりを倒す練習だよ♪」

穂乃果「なるほど～」

ｲｸﾖ～!

ﾊﾟｼｯ!

ｶﾞｼｯ!

ｽﾊﾟﾊﾟ!

ｶﾞｯ

21: 2016/07/03(日) 21:02:38.56 ID:uCTpsfv7.net

２日後

ことり「うん♪殺陣みたいな感じになってるね♪」

穂乃果「いよいよ明日本番なんだね！」

ことり「失敗はダメだから本気でいくよ？」

穂乃果「うん！」

ほの鬼の心の中は村の人と仲良しになれるという気持ちでいっぱいでした

あとの事などまったく考えていなかったからです・・・

22: 2016/07/03(日) 21:04:20.33 ID:uCTpsfv7.net

翌日

ことり(般若お面)「がお～！」

絵里「鬼よ！みんな逃げて！」

花陽(こないだとは違う鬼さんだ・・・)

ことり「がお～！」

「止まりなさい！」

ことり「！？」

海未「それ以上村にはいることはわたしが許しません！」

24: 2016/07/03(日) 21:06:17.15 ID:uCTpsfv7.net

ことり(困ったなぁ～。立ち向かって来る子がいるなんて・・・)

海未「やぁ！」ﾌﾞﾝ!

ことり(木刀だけど当たったら痛そう・・・)ｽｶｯ

ことり(ごめんね)

ｶﾞｼｯ

海未「なっ！」

ことり「ちょっとあっちいっててくださ～い！」ﾌﾞﾝ!

海未「きゃ～～！？」ﾎﾟｰｲ

ｻﾞﾌﾞｰﾝ!

25: 2016/07/03(日) 21:07:45.09 ID:uCTpsfv7.net

ことり「よかった～。うまく川に飛ばせた～」

希「村で一番強い海未ちゃんがあんなにあっさり・・・」

凛「やばいにゃー！」

ことり(よしよし結果的に盛り上がったね)

穂乃果「待てー！！！」ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

にこ「また鬼！？」

穂乃果「村で暴れるなぁー！」

ことり(穂乃果ちゃんナイスタイミング♪)

ｶﾞｼｯ!

26: 2016/07/03(日) 21:09:09.38 ID:uCTpsfv7.net

真姫「鬼同士で戦ってる！」

絵里「でもあの鬼も
花陽「大丈夫です！」

絵里「花陽？」

花陽「あとから来たあの鬼さんは・・・」

花陽「崖に落ちかけた花陽を助けてくれた良い鬼さんです！」

花陽「えっと・・・穂乃果ちゃん？がんばって～！」

27: 2016/07/03(日) 21:10:49.21 ID:uCTpsfv7.net

ことり(穂乃果ちゃん)

穂乃果(うん！)

ﾊﾞｼｯ!

ｶﾞｼｯ

ﾋｭﾝ

ﾊﾞｼｯ!

ｶﾞｯ!

穂乃果「やぁ！」ﾊﾞｼｯ

ことり「んんー！」ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ!

おぉー！

ことり「くっ！覚えてろ～！」

28: 2016/07/03(日) 21:12:09.24 ID:uCTpsfv7.net

ことり(穂乃果ちゃん・・・)

ことり(じゃあね♪)

穂乃果(うん！またあとで！)

こと鬼との『さよなら』に違いがあったことを・・・

このときはほの鬼は知りませんでした

32: 2016/07/03(日) 21:14:02.83 ID:uCTpsfv7.net

絵里「穂乃果さんって言ったかしら？」

穂乃果「そう！穂乃果だよ！」

希「鬼だよね？」

穂乃果「鬼だよ！」

海未「鬼がもうひとり！」ﾋﾞﾁｬ

凛「海未ちゃんストーップ！」

ｶｸｶｸｼｶｼﾞｶ

海未「そうですか。さっきの鬼を倒してくれたのですね。ありがとうございました」ﾍﾟｺﾘ

穂乃果「大したことはしてないよ～」

34: 2016/07/03(日) 21:15:35.22 ID:uCTpsfv7.net

花陽「あの・・・よかったら花陽のお家に来ませんか？」ｵﾄﾞｵﾄﾞ

穂乃果「えっ？いいの！？」

花陽「はい♪崖のときのお礼と今日のお礼がしたいので・・・お食事でもいかがですか？」

穂乃果「ごはん！食べる！」

希「うちもいく～♪」

真姫「鬼・・・興味深いわね・・・」

こうしてほの鬼は花陽のお家にお呼ばれしました

36: 2016/07/03(日) 21:16:41.44 ID:uCTpsfv7.net

穂乃果「♪」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

にこ「へぇ～鬼って怪力なのね～」

花陽「わたしを片手で持ち上げました！」

ｺﾞｯｸﾝ

穂乃果「これでも穂乃果は力ないほうだよ？」

凛「それでもいいからちょっと見せて！」

穂乃果「よっ！」ﾎﾟｰｲ

凛「にゃー！」ﾌﾟﾜｰﾝ

絵里「凄いわ・・・」

海未「凛が浮いています」

38: 2016/07/03(日) 21:17:47.48 ID:uCTpsfv7.net

希「ねぇ穂乃果ちゃん？力仕事ちょっとお願いできへん？」

穂乃果「いいよ～♪」

ほの鬼は村の力仕事をたくさん手伝いました

懸命に働く姿を見て、まだ不安を覚えていた村の人間たちもしだいに心許していきました

穂乃果の人柄ならぬ鬼柄も相まって穂乃果は短い期間で村の人気者となりました

39: 2016/07/03(日) 21:19:18.27 ID:uCTpsfv7.net

数日後

穂乃果「そろそろ家に帰るね。何日も開けっ放しだし」

花陽「もういっちゃうんですか？」

穂乃果(ことりちゃんにもお礼しなきゃ！『あとで！』って言ったけど時間たっちゃったし)

穂乃果「大丈夫！穂乃果そこの山に住んでるから！また力仕事あったら呼んでよ！手伝うから！」

真姫「そう？ならまたお願いするわ」

穂乃果「それじゃあまたね～♪」ﾌﾘﾌﾘ

希「まっとるよ～♪」ﾌﾘﾌﾘ

41: 2016/07/03(日) 21:20:30.77 ID:uCTpsfv7.net

穂乃果「お土産いっぱいもらっちゃった♪」

穂乃果「ことりちゃんにあげよう♪よろこんでくれるかな？」

穂乃果「ことりちゃーん！」ｺﾝｺﾝ

ｼｰﾝ

穂乃果「あれ？お留守？」

穂乃果「う～んしかたない。家にもどろう」

43: 2016/07/03(日) 21:22:08.48 ID:uCTpsfv7.net

ﾊﾞﾀﾝ

穂乃果「なんだろう？」

ﾍﾟﾗ

穂乃果「手紙・・・ことりちゃんの字」

『親愛なる穂乃果ちゃんへ』

『穂乃果ちゃんがこれを読む頃』

『ことりはもういません』

穂乃果「えっ・・・」

44: 2016/07/03(日) 21:23:36.91 ID:uCTpsfv7.net

『村で暴れたことりと穂乃果ちゃんが仲良くしているところを見られたら』

『きっと村の人たちは穂乃果ちゃんのこと疑うと思います』

『だからことりはさよならします』

『持ち前の明るさと真っ直ぐな穂乃果ちゃんのことを知ってもらえればきっと仲良くなれるよ♪』

『離れててもわたしたち友達だよね？』

穂乃果「・・・」

『穂乃果ちゃん元気でね♪』

『ことりより』

47: 2016/07/03(日) 21:24:48.36 ID:uCTpsfv7.net

穂乃果「ことりちゃん・・・」

ﾎﾟﾀｯ

ﾎﾟﾀｯ

室内にも関わらず、置き手紙の文字は水でにじみました

穂乃果「・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

穂乃果「！」ﾀﾞｯ!

ほの鬼は手紙を握りしめ外に飛び出しました

49: 2016/07/03(日) 21:26:21.44 ID:uCTpsfv7.net

穂乃果「ことりちゃーーーん！！！」

穂乃果「どこにいるのーーー！？」

穂乃果「出て来てよーーー！！！」

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ

穂乃果「ごぉどぉりぃぢゃぁーーーん！！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

いなくなったこと鬼を探して、ほの鬼は名前を叫びながらひたすら駆け回りました

51: 2016/07/03(日) 21:27:55.08 ID:uCTpsfv7.net

のどをからし、体が動かなくなるまで

叫び、走りました

でも変事が帰ってくることはありませんでした

穂乃果「ことり・・・ちゃん・・・」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

ほの鬼は大切なものを手にいれました

ほの鬼は大事なものを失いました

それから時間がたちました

52: 2016/07/03(日) 21:29:30.11 ID:uCTpsfv7.net

真姫「穂乃果！井戸が老朽化して造り直すから手伝ってくれる？」

穂乃果「了解！」

ほの鬼は村での生活に馴染んでいました

穂乃果「木材はこれくらいあれば足りるよね？」

ズズーン！

花陽「ピャア！」

絵里「ハラショー・・・」

海未「ほんとに凄い怪力ですね」

にこ「どうせ造り直すなら今度の井戸には屋根もほしいわね」

55: 2016/07/03(日) 21:30:26.75 ID:uCTpsfv7.net

穂乃果「・・・」

にこ「穂乃果？聞いてる？」

穂乃果「・・・」

絵里「穂乃果？」ﾕｻﾕｻ

穂乃果「あっ！うん！」

穂乃果「じゃあそうしよっか！」

56: 2016/07/03(日) 21:31:27.13 ID:uCTpsfv7.net

海未「まずは屋根の柱をつくらないといけませんね」

凛「穴ほらなきゃ！」

ズズーン！

ズズーン！

ズズーン！

ズズーン！

穂乃果「これでどうかな？」

花陽「穴も掘らずに柱できちゃった・・・」

穂乃果「じゃあ次だね！」

ーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー

57: 2016/07/03(日) 21:32:46.13 ID:uCTpsfv7.net

真姫「みんな作業は進んでる？」

「「「できたー！」」」

真姫「はっ？」

穂乃果「見てみて！真姫ちゃん！井戸の汲み取り装置完成したよ！」

真姫「こんな短時間で！？」

穂乃果「がんばったよ！」ﾋﾞｼｯ

58: 2016/07/03(日) 21:34:02.34 ID:uCTpsfv7.net

希「その怪力借りられへんかな？」ﾋｮｺ

穂乃果「どうしたの？」

希「うちは行商なんやけどな、荷車を引くアルパカ♀が出産近くてね」

希「アルパカ♂だけじゃパワー不足やし出産に立ち会わせてあげたいんよ」

穂乃果「ふむふむ」

希「それで穂乃果ちゃんに荷車引くのお願いできないかなと」

穂乃果「いいよ～」

希「ほんと！？助かるわ～♪」

希「それじゃあ穂乃果ちゃん借りてくね～♪」

にこ「気をつけなさいよ～」

59: 2016/07/03(日) 21:35:09.10 ID:uCTpsfv7.net

ガラガラガラガラ

希「穂乃果ちゃん疲れへん？」

穂乃果「元気だけが取り柄ですから♪」

希「そか～」

ガラガラガラガラ

穂乃果「・・・」

穂乃果(ことりちゃん・・・)

希「穂乃果ちゃんそこの道を右」

穂乃果(どこかにいないかな・・・)ｷｮﾛｷｮﾛ

希「穂乃果ちゃん？」

61: 2016/07/03(日) 21:36:12.44 ID:uCTpsfv7.net

希「！」ﾜｼﾜｼ
穂乃果「わーーー！///」

穂乃果「のっ希ちゃん！？///」

希「穂乃果ちゃんそこの道右ね？」ﾕﾋﾞｻｼ

穂乃果「あっ！ごめんね！ちょっと考え事してて・・・」

希「そっか」

希「都ついたらお礼においしいもの食べさせてあげるからがんばってな！」

穂乃果「おぉ～！がんばるよ！」

穂乃果「全力だしちゃう！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ!

希「ちょっ！早い！」

穂乃果(・・・)

希(空元気って感じかな・・・)

63: 2016/07/03(日) 21:37:19.62 ID:uCTpsfv7.net

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ーーー

希「という感じに穂乃果ちゃんの様子がおかしいと思うんよ」

花陽「あります。時々暗い顔してます」

絵里「真剣な顔で遠くを見たりキョロキョロしてるときがあるわ」

にこ「それでそのあとにため息ついて」

凛「してるしてる！」

真姫「なにか悩みがあるみたいね」

64: 2016/07/03(日) 21:38:54.19 ID:uCTpsfv7.net

海未「もしかしたらその悩みに関係してること知ってるかもしれません」

絵里「言ってみて」

海未「先日のことですが・・・」

先日

海未『穂乃果～。またお手伝いをお願いできますか？』

ｼｰﾝ

海未『穂乃果はほんとに朝は弱いですね・・・』

海未『入りますよ？』

ｸﾞｽｯ

海未『？』

穂乃果『ご・・・めんね・・・ｸﾞｽｯ』

海未(つらい夢を見ているのでしょうか？)

65: 2016/07/03(日) 21:40:20.63 ID:uCTpsfv7.net

海未「それから穂乃果を起こしたのですが、いつもどおり振る舞っていました」

真姫「夢に見るほどの何かってことね」

花陽「それならわたしも！」

花陽「穂乃果ちゃん時々・・・」

花陽「ことりちゃんって名前をいってるときがあるよ」

真姫「ことり？そんな子、村にはいないわよ？」

にこ「考えててもラチがないわ。直接聞くわよ！」

凛「うん！」

67: 2016/07/03(日) 21:41:26.30 ID:uCTpsfv7.net

穂乃果「みんなどうしたの？」

絵里「穂乃果あなたなにか悩みがあるんじゃない？」

穂乃果「えっ！？なっ悩み！？ないよ！」ｱｾｱｾ

希(バレバレやん)

海未「じゃあ『ことりちゃん』とは誰ですか？」

穂乃果「！！」

穂乃果「なんでその名前を・・・」

68: 2016/07/03(日) 21:42:44.26 ID:uCTpsfv7.net

花陽「寝言とかひとりごときいちゃって・・・」

穂乃果「そっか・・・」

真姫「穂乃果話してくれる？」

穂乃果「・・・」

にこ「穂乃果？」

穂乃果「これを話したら・・・」

穂乃果「みんなわたしのこと嫌いになるかもしれない・・・」

凛「ならないよ！」

穂乃果「でもわたし嘘ついてたから・・・」

海未「とにかく話してもらえますか？」

70: 2016/07/03(日) 21:44:19.65 ID:uCTpsfv7.net

ほの鬼はこと鬼のこと話しました。

こと鬼が悪役をかってくれたから村のみんなと仲良くなれた今があること

こと鬼が姿をくらましたこと

すべて話しました

海未「穂乃果」

穂乃果「・・・」

穂乃果(やっぱり嫌われたよね・・・)

「「「ごめんなさい！」」」

穂乃果「えっ・・・」

71: 2016/07/03(日) 21:45:29.38 ID:uCTpsfv7.net

絵里「わたしたちあなたのこと避けてた。鬼ってだけで！」

海未「鬼はこわいものと思い込んで穂乃果のこと知ろうともしていませんでした」

希「でも直接ふれあってみてわかったよ」

にこ「穂乃果って馬鹿で明るくて真っ直ぐで嘘とかつくのとか苦手で」

にこ「すっごくいい鬼ってわかったにこ～♪」

花陽「わたしは助けてもらいました！」

凛「凛も穂乃果ちゃんのこと大好きだよ！」

穂乃果「みんなぁ・・・」

74: 2016/07/03(日) 21:46:55.31 ID:uCTpsfv7.net

真姫「穂乃果。いい忘れてたけどわたしこの辺の大地主の娘なの」

穂乃果「そうなんだ」

真姫「穂乃果は村のため、みんなのためにたくさん貢献してくれたわ」

真姫「その功績にちゃんとご褒美をあげようと思ってたのよ」

穂乃果「ご褒美？」

真姫「大地主の娘ってこともあって村のみんなに言えばいろいろ協力してくれるわ」

真姫「それで穂乃果あなたの願いを叶えてあげる」

穂乃果「願い？」

凛「真姫ちゃん家すごいんだよ！凛ががんばったお礼に大量のラーメンちゃんとくれたもん！」

76: 2016/07/03(日) 21:48:12.47 ID:uCTpsfv7.net

真姫「なんでもいいわよ？」

真姫「いっぱいのお菓子を食べたいでもいい」

真姫「お金がほしいならあげるわ」

真姫「他には・・・そう」

真姫「行方不明の友達を探すとかでもいいわよ？」

穂乃果「！！！」

80: 2016/07/03(日) 21:49:55.26 ID:uCTpsfv7.net

にこ「たしかに言いにくいことよね」

にこ「でもにこたちのこと信じなさいよ」

絵里「わたしたちをもっと頼っていいのよ？」

希「だってうちたち」

７人「「「友達だよねっ！」」」

穂乃果「っ！」ｼﾞﾜｯ

海未「さあ穂乃果あなたの願いはなんですか？」

花陽「言ってください♪」

凛「凛も手伝うよ！」

83: 2016/07/03(日) 21:51:49.85 ID:uCTpsfv7.net

穂乃果「・・・もし叶うなら」ｳﾙｳﾙ

穂乃果「穂乃果といっしょに・・・」

ﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

穂乃果「ごどりぢゃんをざがじでぐだざいぃ～！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

穂乃果「ごどりぢゃんに…ｸﾞｽｯ…あいだいよぉ～～！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

「「「まかせて(ください)っ！！」」」

86: 2016/07/03(日) 21:53:28.37 ID:uCTpsfv7.net

真姫「鬼の１人や２人すぐみつけてみせるわ！」

穂乃果「う"ん"・・・」ｸﾞｽｯ

にこ「でも実際どうするのよ？」

真姫「人海戦術よ」

真姫「他の村に情報提供を呼びかけるわ。こう見えてもわたし顔が広いのよ？」

真姫「みんなも働いてもらうわよ！」

「「「うん！」」」

真姫「地主の娘の力見せてあげる！」

穂乃果「うぅっ…ｸﾞｽｯ…ﾋｯｸ…みんら…ありがどぉ…ｸﾞｽｯ」

88: 2016/07/03(日) 21:54:46.91 ID:uCTpsfv7.net

ーーーーーーー
ーーーーー
ーーー

ｺﾝｺﾝ

「はぁ～い♪」

(誰かと話すの久しぶりだな～)

「どちらさま・・・」ｶﾞﾁｬ

ことり「穂乃果ちゃん・・・」

穂乃果「やっと見つけたよ・・・」

89: 2016/07/03(日) 21:55:56.70 ID:uCTpsfv7.net

ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

穂乃果「ことりちゃーん！！！」ｶﾞﾊﾞｯ

ことり「きゃっ！」

ﾊﾞﾀｯ

穂乃果「いっぱい・・・いっぱい探したんだよ・・・」ｸﾞｽｯ

ことり「穂乃果ちゃん・・・」ｳﾙｳﾙ

ことり「！」ｸﾋﾞﾌﾘﾌﾘ

ことり「だっダメだよ穂乃果ちゃん！ことりといっしょにいるところ誰かに見られたら・・・」ｳﾙｳﾙ

92: 2016/07/03(日) 21:57:15.82 ID:uCTpsfv7.net

海未「それなら大丈夫です」

ことり「村の人・・・」

海未「あなたがことりさんですね？」

希「あの般若のお面のしたはこんな優しい顔やったんやね♪」

凛「凛たちは穂乃果ちゃんの友達だよ！」

真姫「穂乃果から全部聞いたわ」

絵里「穂乃果がわたしたちと仲良くなりたかったこと、そのためにあなたが悪役になったこと」

にこ「わたしたちはそれを知った上で」

花陽「穂乃果ちゃんと友達なんです！」

95: 2016/07/03(日) 21:58:54.66 ID:uCTpsfv7.net

ことり「・・・」

穂乃果「ことりちゃん・・・」

穂乃果「ことりちゃんのおかげでこんなに友達ができたよ。他にも村にいっぱい友達いるんだよ」

穂乃果「もうみんなことりちゃんのこと知ってるよ？いっしょに探すの手伝ってくれてね」

穂乃果「嘘ついてたのにそれでも穂乃果のこと信じてくれて」

穂乃果「だから・・・」

穂乃果「もうことりちゃんが１人でいる理由はないんだよ・・・」

ことり「！」

穂乃果「いっしょに帰ろう？」ｳﾙｳﾙ

97: 2016/07/03(日) 22:01:14.54 ID:uCTpsfv7.net

ことり「穂乃果ちゃぁーーん！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

穂乃果「ことりちゃん・・・」

ことり「寂しかった・・・」

ことり「穂乃果ちゃんとお別れしてからずっとずっと１人だったから・・・」

ことり「本当はすごく寂しかったよぉ～～！会いたかったよぉ～！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

穂乃果「もうひとりじゃ…ｸﾞｽｯ…ないよ」

穂乃果「穂乃果が・・・」

穂乃果「ここにいるよ・・・」

穂乃果「穂乃果といっしょに帰ろうよ？ね？」ｳﾙｳﾙ

ことり「う・・・ん・・・」ｳﾙｳﾙ

99: 2016/07/03(日) 22:02:10.76 ID:uCTpsfv7.net

穂乃果「ことりちゃん・・・」ｳﾙｳﾙ
ことり「穂乃果ちゃん・・・」ｳﾙｳﾙ

「「「うわぁぁぁぁ～～～んっ！！！」」」

ほの鬼は泣きました

こと鬼を抱き締めていっぱいいっぱい泣きました

こと鬼も泣きました

離れた時間の分だけたくさんたくさん泣きました

101: 2016/07/03(日) 22:03:41.27 ID:uCTpsfv7.net

村の７人も

あるものは強がりながら目を潤ませ

あるものはもらい泣きし

あるものは優しく二人を見つめ

あるものはハラショーといいました

空が紅く染まりはじめるなか

村へと向かう影が９つ

そのうち２つは強くつながっていました

103: 2016/07/03(日) 22:04:53.54 ID:uCTpsfv7.net

そして

花陽「穂乃果ちゃんことりちゃん！お米運ぶの伝ってください！」

ことほの「「は～い♪」」

ズシーン！

ズシーン！

穂乃果「いや～♪この前収穫したお米もようやくここまできたね～♪」

ことり「米俵って思ったより軽いね～♪」

にこ「穂乃果とことりがいるとほんと力仕事困らないわね・・・」

花陽「そのおかげでお米の選別に力をいれられます！」

凛「今年は豊作にゃ～♪」

105: 2016/07/03(日) 22:06:01.50 ID:uCTpsfv7.net

アルパカズ「めへぇ～」ﾊﾟｶﾊﾟｶ

希「お～い♪みんな～♪」

海未「今帰りました～！」ﾌﾘﾌﾘ

真姫「希今回の商売はどうだったの？」

絵里「売れた？」

希「それがこの通り！」

ｼﾞｬﾗｼﾞｬﾗ！

「「「おぉ～！」」」

106: 2016/07/03(日) 22:07:31.35 ID:uCTpsfv7.net

希「ことりちゃんの織った織物が都ですごく好評でね」

ことり「うれしいな～♪」

海未「他にも物々交換とかでも大繁盛です♪」

穂乃果「商売成功と収穫をお祝いしたいな！」

真姫「宴？いいわね？やりましょうか」

穂乃果「いいの！？」

真姫「ことりの歓迎会もまだだったからね？それもかねて」

絵里「前から二人に内緒で話しての♪」

ことり「みんな・・・」

107: 2016/07/03(日) 22:08:42.93 ID:uCTpsfv7.net