1: 2013/05/20(月) 23:27:51 ID:6fkpnUFg
ガヤガヤ ガヤガヤ

エレン「ふぁ~、ねみぃな。お!アルミン、ライナー、ベルトルト!おはよう!」

「「「……」」」

エレン「?? 何見てんだ?」



ユミル「クリスタ、ほっぺにパンくずついてっぞ」

クリスタ「え?どこどこ?」

ユミル「こーこ」ヒョイ パク

クリスタ「あ!もう…自分でとれるってば」


「「「……」」」
進撃!巨人中学校(1) (週刊少年マガジンコミックス)
2: 2013/05/20(月) 23:34:41 ID:6fkpnUFg
エレン「おいどうしたんだ?黙り込んで。飯くわね―の?」


アルミン「……アニクリ?」チラ

ライナー「イエス。アニクリ」コクン

ベルトルト「ノン!!!クリアニ。クリアニ!!」ブンブン



エレン「!?」

3: 2013/05/20(月) 23:38:26 ID:6fkpnUFg
ミス
アニクリ→ユミクリ
クリアニ→クリユミ

5: 2013/05/20(月) 23:46:37 ID:6fkpnUFg
アルミン「…ハァー。ベルロルト、イエス・ユミクリ、ノー・クリユミ。アンダスタン?」

ライナー「ユミクリ・イズ・グッド。ユミクリ・イズ・アワ・ライフ。ベロロロロン」

ベルトルト「ノンノンノンノン……クリアニ・イズ・ベスト!!」ダンッ



エレン「…!?」

エレン「なぁ、お前ら一体なにについてしゃべってるんだ?何語?オレもいれてくれよ」


ベルトルト「くそ、2対1では分が悪い…。ねえエレン、君もユミクリからのまさかのリバ、無邪気天然攻めがいいと思うよね?ね?」

エレン「??? え、あ……攻め?」

アルミン「無駄だよベルトルト。エレンにはちょっと早い話だ」

7: 2013/05/20(月) 23:59:45 ID:6fkpnUFg
エレン「なっ…子ども扱いすんじゃねえよ!アルミンは同い年だろうが!」

ライナー「じゃあエレン。向こうのクリスタとユミルをちょっと見てみろ」

エレン「え?おう」



ユミル「な、クリスタ。私もほっぺにパンくずついちゃったからとってとって」

クリスタ「んもう。わざとつけたでしょ…」

ユミル「いいじゃん別に。早く早く」

クリスタ「ふふふ、はいはい。ほら」ヒョイ パク



ベルトルト「………はぁ…素晴らしい」ツー…

アルミン「ベルトルト鼻血」

ライナー「……で、エレンよ。あいつらをどう思う?」

エレン「……どう思うって…。いつものあいつらとしか…」

8: 2013/05/21(火) 00:04:36 ID:UAUq.cIo
アルミン「……やっぱりエレンにはまだ早いみたいだ」ニコ

ライナー「そうだな。残念だ」

ベルトルト「ごめんねエレン。でも君にもいつしかクリユミの素晴らしさが分かると思うよ」

アルミン「ユミクリだっつってんだろ!」


エレン「……なにがあったんだよお前ら…頼むからオレと同じ言語でしゃべってくれよ…」

9: 2013/05/21(火) 00:13:08 ID:UAUq.cIo
エレン「はぁ。なんかアルミンとライナーとベルトルトが急に遠い存在に見えてきた」

エレン「別に仲間はずれにされてて寂しいとかじゃねえし…」

エレン「もう別のテーブルで飯食おう……っうわ!?」


ドン

エレン「いてて…悪い、ケガねえか?……ってなんだよジャンか。謝って損した」

ジャン「てめぇこのチビ!朝から喧嘩売ってんのか!」

エレン「お前こそ朝から大声だすなよ、ったく」

ジャン「お前がださせてんだろーがっ」

エレン「んだよやんのか!………ん?なんか後ろから聞こえて…」





「ジャンエレ」ボソッ

12: 2013/05/21(火) 00:22:49 ID:UAUq.cIo
エレン「!?!?」バッ



アニ「またケンカップルか。…いいぞもっとやれ」

サシャ「リバ可ジャンエレ推しミートゥー。もしくはパンエレ」

ミカサ「私はエレン受けならなんでもいい。エレンは鈍感天然無意識小悪魔総受け性質」

アニ「同意」

サシャ「うーん私は場合によってはエレン攻めの方が」



エレン「……!?」

15: 2013/05/21(火) 00:30:33 ID:UAUq.cIo
エレン(ま…また謎の言葉がでてきた!女子の間でも流行っているのか!?)

エレン(一体なんなんだ?もしかして知らないの俺だけ?)



ジャン「…い!おいエレン!無視すんじゃねー!(ミカサがこっち見てる…!)」

エレン「うわわ、急に胸倉つかむな!シャツが!」

ジャン「シャツのことなんかどーだっていいんだよ馬鹿!(ミカサの熱烈な視線…///)」

エレン「何赤くなってんだ気持ち悪い」

17: 2013/05/21(火) 00:36:22 ID:UAUq.cIo

ミカサ「!!!」ガタタッ

アニ「座りなミカサ。聖域に手を加えることはいくらあんたでも許されないことだ」

サシャ「ジャンはへたれ攻めおいしいですね。好きな子ほどいじめちゃう気質で」

ミカサ「……ふーっ、ふーっ。……悪かった、私は冷静じゃなかった」

アニ「いいさ。今は共にジャンエレを愛でよう」




エレン「……ジャンエレって……ユミクリって……なんだよ!!!」ダッッ

ジャン「おい!?エレンお前どこ行くんだよ!!」

19: 2013/05/21(火) 00:54:29 ID:UAUq.cIo
エレン「うう。朝飯食いそびれて力がでない…」

エレン「しかし本当に何が起こってるんだ?…こういうときはまず、アルミンに相談してたんだけどな」

エレン「いや、自分の頭を使って考えるんだエレン・イェーガー」


まず分かっているのは任意2名の名前がキーワードになっていること…
そして攻めと受けという言葉…
名前は同性同士…

あとはよく聞き取れなかった


エレン「攻め…受け?普通攻めと守りじゃねえのか?」

エレン「ああああああああわかんねえ頭いてえ!!!あっあそこにいるのはマルコ!」

エレン「マルコなら…あの真面目なマルコなら!!」

20: 2013/05/21(火) 00:59:11 ID:UAUq.cIo
エレン「マルコーーーーー!!」

マルコ「エレン?どうしたのそんな息切らせて」

エレン「マルコ、ひとつ聞きたいことがあるんだ!なあ…攻めとか受けとか…今流行ってることなんなんだか知ってるか!?」

マルコ「ん?今流行ってるCPという意味?どっちの?」

エレン「…え?どっちって…??」

21: 2013/05/21(火) 01:10:07 ID:UAUq.cIo
マルコ「じゃあまず百合の方からいく?今旬のカプはミカサシャだろうね」

マルコ「最初は下火だったんだけどね、無口クーデレミカサとサシャの食べ物に関する関わりが徐々に百合豚たちをひきつけてきたのさ」

マルコ「まあそれでも王道はクリスタユミルコンビかな。これは根強い人気だよ」

エレン「…?……??えっと、マr」

マルコ「次はBLだね。実はこっちの方が僕は詳しいんだ」

マルコ「そうだね…男にしては容姿がかわいらしいアルミン受けが最近は人気かなー。彼は協調性もあるしだれとでも仲良くなれるからね。多いのはライアルとかジャンアルとか」

マルコ「勿論エレアルもあるよ。ああごめんライアルとかジャンアルとかいっちゃ嫉妬しちゃうかな?ごめんごめん。やきもちからのお仕置きタイムキタコレwwwwテラ萌えすwwww」

エレン「あ…え?………マルコ…だよな?」ガクガク

24: 2013/05/21(火) 01:20:41 ID:UAUq.cIo
マルコ「っていうか実際君たち距離近すぎじゃないかな?よければ話聞かせてほしいんだけど…大丈夫!僕そういうの偏見ないから!!!!ね!?」ハァハァ

エレン「ひぃっ そのメモ帳なんだよ。わけわかんねえ!じゃあなマルコ!」

マルコ「あっ……チィッ」




エレン「マルコもよくわからんが…知ってたみたいだな」

エレン「百合……って花だよな確か。あと、びーえるってなんだろう」

エレン「あと知ってそうなのはコニーとジャンか。あいつら絶対からかってきそうだから嫌なんだが、背に腹は変えられないか」

エレン「くそ。次の格闘術の訓練の後に聞いてみるか」

27: 2013/05/21(火) 01:31:02 ID:UAUq.cIo
対人格闘術


エレン「今日は誰と組むか。おうアニ、今日こそ俺が勝つから一緒に組もうぜ」

アニ「……いや、あんたはベルトルトと組むべきだよ」

エレン「え!?なんでだよ」

アニ「……身長差っていいよね」ボソ

エレン「? 今なんて?」

クリスタ「待って!エレンはいつも通りライナーと組むべきだと私は思う!」

サシャ「いえコニーとです!今やんちゃ×やんちゃがキテるんです!!」

ユミル「何言ってんだてめーら。エレン、お前はアルミンと組め」

ミカサ「……」コクコク





エレン「いや誰でもいいって………あ、違うんです教官!!別にこれはサボってるわけじゃなくて!!!うわあああっ!!」

28: 2013/05/21(火) 01:37:10 ID:UAUq.cIo
エレン「……」ズキズキ

エレン「……俺何も悪くなくね?」ズキズキ


コニー「よお!エレン!今日は珍しく教官のげんこつ食らってたな!!はっはっは!!」

ジャン「いい気味だぜオイ!しけた面してんなよ、ぶふっはっはっはっは!」


エレン「……ちょうどよかった。なあ二人とも、百合と…えっともうひとつなんだっけ。忘れた」

エレン「まあいいや。百合ってなんだ?からかわないで教えてくれよ」

コニー「? 百合って、ええと、花だろ?」

30: 2013/05/21(火) 01:48:40 ID:UAUq.cIo

エレン「!!はは、コニー!お前もやっぱり知らなかったんだな!!俺たち仲間だな!」


ジャン「いやコニー、そっちじゃなくてこっちの話じゃねえか」

コニー「ん? ああ!こっちか!」

エレン「!?」

ジャン「なんだ…エレン、お前…知らないのか」ニヤア

コニー「まさか、エレンが知らないわけないよなー」ニヤア

ジャン「土下座したら俺のオススメCP教えてやってもいいぜ?」

コニー「どうせミカサ関係だろーが…」


エレン「し、し、し、知ってるに決まってんだろーーーーーー!!!」ダッ


ジャン「あ、逃げた」

33: 2013/05/21(火) 01:56:51 ID:UAUq.cIo
エレン「くそおおお、結局知らねぇの俺だけじゃねーか!!!」

エレン「なんだよ、俺だけのけ者かよ…!!俺たち仲間だと思ってたのによー!!」

エレン「百合ってなんだよーーーーーー!!!”しーぴー”ってなんだよーーーーーー!!!」


教官「イェーガー……貴様は通路のど真ん中で何を喚いている?」

エレン「はっ…!きょ、教官……申し訳ありません!」

教官「……今日の貴様は何か様子がおかしかったな。仲間と喧嘩でもしたのか」

エレン「教官……!!」

エレン「あの…!教官は……百合とは、”しーぴー”とは何か、ええと。あとは”びーえる”とは何か、ご存じですか!?」

エレン「あと”てらもえす”って、なんですか!?」


教官「………ふむ」

34: 2013/05/21(火) 02:02:31 ID:UAUq.cIo

教官「……そうだな。今夜、筆記用具を用意して私の部屋に来い、イェーガー」

教官「貴様は百合薔薇の何たるかをまだ理解していないようだな。私が特別講義を行ってやろう」

エレン「!? はっ!了解しました!!」

エレン(やっと、分かるのか。これで俺も話題についていけるな)

35: 2013/05/21(火) 02:07:48 ID:UAUq.cIo



エレン「……」ワクワク

エレン「百合薔薇ってなんなんだろ。やっと俺にも理解できるのか…。みんながあんなに夢中になるくらいだから、相当おもしろいもんなんだろう」

エレン「教官、イェーガーです」コンコン

教官「うむ、入ってこい」

エレン「はい。……何故教官はバスローブ姿なのでしょうか?」

教官「気にするな」

教官「さて。さっそく講義に移ろう。この私直々に知識を授けてやるのだから感謝しろ」

エレン「は、はい!」ワクワク

38: 2013/05/21(火) 02:19:23 ID:UAUq.cIo
教官「百合はGL、つまりガールズラブ。おにゃのこ…いや、女子同士の同性愛だ」

エレン「……へっ?」キョトン

教官「薔薇はBL、ボーイズラブだ。男子同士の同性愛のことを指す」

エレン「……え? いや……え?」

エレン「同性どうし……で、恋愛、ですか」オモッテタノトチガウー


教官「そうだ。最初は受け入れがたいのも分かる。しかし訓練兵団の実情を考えてみろ」

教官「男女数の圧倒的な差。そして規則が厳しく、男女でこっそり逢瀬などしようものなら即罰則だ」

教官「寮も別々で、夜にいちゃいちゃすることなど物理的に不可能……」

エレン「は、はあ」

教官「思春期の男女の欲求不満は、お互いの異性同士の恋愛を妄想することで補われるようになる。至って自然な流れだな」

教官「つまり男子の間でGLが。女子の間でBLが流行するのに何の不思議もないのだ」

39: 2013/05/21(火) 02:46:42 ID:UAUq.cIo

教官「…」ドヤァ…

エレン「な、なるほど?……いや、分からないですね…キース教官。何故、あれほど熱狂的に皆、同性愛を支持するのか…」

教官「……それは…何故人は人を愛するか、という意味か?」

エレン「違います…」


教官「ちなみにCPとは組合せ、カップルという意味だな」

教官「テラ萌えすというのは、大変萌えますということだ」

エレン「はあ、そっすか」

教官「まあ貴様もそのうち分かる。百合とは、素晴らしいものだ……」

エレン「はあ、そっすか」

教官「これで今日の特別講義は終わりだ。ここからは余談になるが」スタスタ

教官「私はショタコンだ」カチリ

エレン「はあ、そっすか」


エレン(なんで鍵閉めて……)

41: 2013/05/21(火) 03:00:04 ID:UAUq.cIo
エレン「あの、ショタコンってなんですか?」

教官「貴様はほんとうに無知だな!」ハァーッ

教官「少年愛好者だ。私は少年愛好者であり、バイだ」

エレン「えーっと、バイっていうのも…分からないんですけど」

教官「両性愛者だ」ギシッ

43: 2013/05/21(火) 03:12:43 ID:UAUq.cIo
エレン「は、はあ。たくさん称号?をお持ちなんですね」

教官「よせ。褒めても何も出んぞ」ジリ…ジリ…

エレン「…?(何故教官はこっちに近づいてくるのか)」ジリ…ジリ…


「「…」」

教官「なぜ逃げるイェーガー」ハァハァ…

エレン「あ、あああの。俺そろそろ失礼しますね!!講義ありがとうございました教官おやすみなさい!!!」ダッ


ガチャガチャ

エレン「!?なに!?鍵は開けたのに、扉がびくともしない!?」

44: 2013/05/21(火) 03:20:18 ID:UAUq.cIo
「……」ヒソヒソ
「……」ヒソヒソ

エレン「! おい、扉の向こうに誰かいるのか!?開けてくれ!!教官がなんか怖い!!」



サシャ「……教官×エレンはなんて名付けたらいいですかね」ヒソヒソ

クリスタ「教エレは語呂悪いかな。キーエレ?」

アニ「それがいいかもね。次の本はキーエレでいこうかな」

ユミル「教官と兵士の禁断の愛か…王道だな」

ミカサ「犯罪スメルがそそる」


エレン「おい!!!お前らなにしてんだよ!!!開けろ!!!ドア押さえてんじゃねえよ!!!」

45: 2013/05/21(火) 03:29:47 ID:UAUq.cIo
ミカサ「エレン………ごめんなさい………」シクシク

エレン「ミ、ミカサだろその声!ミカサ頼む開けてくれ!!」

教官「イェーガー、まだ私との個人授業は終わってないぞ。夜は長い…」パサ

エレン「ウワァーー教官なに脱いでんですかーーーミカサほんとお願い開けて!!!!!」バンバン



ミカサ「私はエレンを大事に思ってる…。エレンが一番大事」

エレン「じゃあ…!」

サシャ「無駄ですよエレン。ミカサは、NTR属性もちなんです」

ミカサ「ごめんね、ごめんねエレン……///」キュン

エレン「だから何語しゃべってんのかわかんねえって!!」

46: 2013/05/21(火) 04:04:00 ID:UAUq.cIo

エレン「くそぉぉ…!!あいつら後で覚えとけよ!こうなったら…」

エレン「戦え……戦うんだ!!戦わなければ……」

エレン「勝てない!!!!!」クルッ




フルチンガチムチキース「…」ニッコリ



エレン「……」

バリーーーーン


教官「おいイェーガァーーー!ここは3階だぞ!窓から飛び降りたら大けがじゃすまんぞーーー!」

アニ「うわわ……エレンの奴が最後のガラスをぶち破っちゃったみたいだ」

クリスタ「見慣れた景色を蹴り出して日常を飛び越えちゃったのね」

サシャ「ちぃっ!!逃したか!!!」

63: 2013/05/21(火) 22:15:15 ID:UAUq.cIo
バキボキバキ! ドサッ

エレン「ガハッ……いってええええ…!!!氏ぬ…!!」

エレン「しかし木が生えててよかった。たくさんの枝が落下の衝撃を和らげてみてくれたみたいだ。よくある都合のいい設定のひとつだな」

エレン「とにかく……医務室か、自分の部屋に行くか」

エレン「明日から教官にどんな顔して会えばいいんだよ……」


スタスタ

エレン「女子の奴ら……絶対今度文句言ってやる。…ん?なんだ」パサ

エレン「…上からノートが降ってきた?」


2階の窓から乗り出すミーナ「あっしまった落ちちゃった!」

エレン「ミーナ?」

ミーナ「!? ギャアアアア!!血まみれの幽霊が立ってるー!!」

エレン「いやオレだよ、エレン」ドバドバ

64: 2013/05/21(火) 22:23:18 ID:UAUq.cIo
ミーナ「エ、エレン!?なんでそんな血まみれなの……こわいよ」

エレン「深い事情があるんだよ。それよりこのノート、お前のか?」

ミーナ「あっ……今取りにいくから、絶対中身見ないで!!絶対よ!?」タッタッタ




エレン「見るなと言われると見たくなる。幽霊扱いされた仕返しだぜ」



パラパラ…

65: 2013/05/21(火) 22:36:48 ID:UAUq.cIo
ベルトルト『ちょ…ライナー!やばいって……人がきちゃうよ……///』

ライナー『この倉庫なら人が滅多にこないはずだぜ……我慢すんなよベルトルト……』

ベルトルト『だめだってば…///』



エレン「ホァ!?!?」

ノートの中では、実際よりも筋肉5割増しなライナーとベルトルトが
顔を真っ赤にして汗水まき散らしながらなにやら組んず解れつしていた。





ミーナ「エレン!!はぁはぁ…そのノート、見てないわよねっ!?」

エレン「ア……ア……ミテナイ」

ミーナ「そう。よかった~。ていうか早く医務室行った方がいいよ?じゃあ、またね!」

エレン「ア…マタネ」

67: 2013/05/21(火) 22:45:40 ID:UAUq.cIo
医務室


エレン「…………」

エレン「こんなの絶対おかしいよ」

医者「はいはいイェーガーくん安静にね。今日は入院してってね」

エレン「あ、はい」

エレン(ライナーたちは知ってるのか?自分がBL妄想の犠牲になっていること。反対に女子もそうだけど)

エレン(明日は訓練がない日だ。アルミンに聞いてみよう……)

エレン(ああ、ミーナの書いたやたらヌルヌルしたライナーとベルトルトが脳裏に焼き付いて離れない…オェエッ……)グスン

69: 2013/05/21(火) 22:58:42 ID:UAUq.cIo



エレン「アルミーーーン!ちょっと話があるんだっ!」バターン

アルミン「…」ガリガリ
ライナー「…」モクモク
ベルトルト「…」ペタペタ
ジャン「…」
マルコ「…」
コニー「…」


エレン「!? なんだこの異様な雰囲気は…。なんでみんな一心に机に向かっているんだ」

アルミン「エレン…邪魔しないでくれないかな。僕たち今修羅場なんだ。ここが踏ん張り時なんだ」

ライナー「俺たち昨日一睡もしてないんだ…すべては新刊のため……」

ベルトルト「次こそは落とすわけにはいかない…!」

エレン「一体何を書いてるんだ?」チラ

71: 2013/05/21(火) 23:07:57 ID:UAUq.cIo
エレン「…なんてな。昨日までの俺だったらホイホイ覗いて勝手に精神的ショックを受けていたはずだ。しかし今の俺は違うぞ」

エレン「それ………百合だろ?」キュピーン

アルミン「!!!」

コニー「エレン、ついにこっちの世界にきたか…」ニヤ

ライナー「ほう…エレンも百合の魅力に気づいたんだな」

73: 2013/05/21(火) 23:26:55 ID:UAUq.cIo
エレン「…いや、別にそういうわけじゃ…」

アルミン「エレン!おめでとう。やっと君とも百合談義ができると思うと嬉しいよ!」

アルミン「そう…百合こそ至高にして究極。まるで人類未踏の花畑のような存在さ」

アルミン「男なんていらない。人類はイブだけで十分だった…」

アルミン「エレン、森の奥、清やかな湖のほとり、小鳥が舞い踊る中……手を取り合いお互いを見つめあう少女たちの姿を思い浮かべてほしい」

アルミン「どう思う?」



ジャン(アルミン大先生の語りが始まったぞ)
マルコ(一旦手を止めて聞く価値ありだね)
コニー(じんるいみとう?ほとり?)


エレン(えぇ~なんか変な流れになってきちまった…)

エレン「………………まあ、かわいいんじゃねーかな」

アルミン「そう。かわいい」

75: 2013/05/21(火) 23:46:38 ID:UAUq.cIo
アルミン「その気持ちこそ百合の核!!!!かわいいは正義!!ユリ・イズ・ジャスティス!!!」

アルミン「僕はあらゆるカップリング、あらゆる関係性を書いてきた。そう全ては百合の根源に至るため……
     ほのぼの・友情・殺伐・いちゃらぶ・悲恋・パロディもろもろ」


ライナー「アルミンはその守備範囲の広さから、百合界の革命児と呼ばれてるんだ」

ベルトルト「毎回彼の本にはお世話になってるよ」

アルミン「でも僕はまだ到達できてない……まだ届かない!!!」

アルミン「きっとエレンなら、僕の作品に足りないものがわかるんじゃないかと思うんだ。ぜひこのまだ誰も読んでない原稿を読んでみてほしい」

ジャン「!!!エレンの奴、うらやましいぜ!!!」

マルコ「アルミンは確か今ミカアニを描いていたっけ。いいなあ~エレン」



エレン「えぇ~~~……」

76: 2013/05/22(水) 00:06:40 ID:QSkb9p5A
アルミン「エレン、頼むよ」キラキラ

エレン「…そんな輝く瞳で見つめないでくれ…わ、わかったよ……」


パラ…

アニがミカサに膝枕をしている。どうやらこれから耳かきをするようだ。
実際の二人では考えられないほど和やかなムードが漂っている。
二人は衣服を着用していたため、エレンは本当に安心した。

アニ『まさかあんたとこういうことする仲になるとはね…』

ミカサ『…んっ、ちょっとくすぐったい』

アニ『……ねえ、変な声出さないでよ。やりづらいじゃないの』

ミカサ『だって、アニの膝枕柔らかくて気持ちいいし』スリスリ

アニ『////』

77: 2013/05/22(水) 00:34:20 ID:QSkb9p5A
エレン(………う~~~~ん)

エレン(ミーナのほど露骨じゃなくて心底安心したが…なんだこのこみ上げる違和感……)

アルミン「どうかな」

エレン「あー…いいんじゃないかな…。それはそうと、この本なんなんだよ?」

ライナー「同人誌さ。1年に2回ある販売会で売るものだ」

エレン「ドージンシ。ハンバイカイ。なるほど理解した」

マルコ「僕たちの先輩は手書きでせいぜい5冊が限界だったらしいけれど、アルミンがコピー機を発明したからね」

ジャン「大量製造が可能になった。アルミンさまさまだぜ」

アルミン「次の販売会が一週間後に迫っていてね。久々の一日休暇だから一気に仕上げようという魂胆さ」



エレン「(…!)……へえ…」

78: 2013/05/22(水) 00:42:29 ID:QSkb9p5A
ジャン「おっしゃああああああああああああああ描けたぁぁぁぁぁぁぁああ」

マルコ「ジャン!おめでとう!」

エレン「ジャンは…何を、描いたんだ…?」

ジャン「フッ、聞いて驚くなよ?」


ジャン「ミカミカ R18 だ」

79: 2013/05/22(水) 00:53:41 ID:QSkb9p5A

ザワ・・・
   ザワ・・・

アルミン「R18………だとっ……!?」

コニー「ほ……本気かジャン!?!?」

ライナー「あ、あのアルミンでさえ踏み入ることのできなかった18歳の壁に進撃するというのか、ジャンっ……」

ベルトルト「僕たちはまだ13~14歳だというのに……末恐ろしい存在だよ、ジャン」

エレン「なぁ あーるじゅうはち ってなんだ??」


ジャン「……ハハハ。エレンも興味あるか。いいだろう…特別に読ませてやる。こっちに来い」

エレン「?」











エレン「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

83: 2013/05/22(水) 01:09:11 ID:QSkb9p5A
エレン「ォエエッ……ぐえ…!!」

ジャン「お前、人の描いたもん見て吐くとか相当失礼だぞ」

エレン「…家族同然で育った奴のこんな姿見せられたら誰だってそうなるわ!!!」

エレン「…」



ベルトルト「クリアニクリ」

ライナー「イグザグトリー。クリアニクリ…グッド。ベリグッド」

マルコ「アイ・ライク・サシャクリ」

コニー「イヤ・サシャユミ・ダロ・イマノ・シュンハ」

アルミン「オーゥ…オオウ。サシャクリ・アンド・サシャユミ……ヘヴン・イズ・ヒア」



エレン「黙れ百合豚どもがッッッッ!!!!シャラァァップ!!!!」



「「「!」」」ビク

84: 2013/05/22(水) 01:19:59 ID:QSkb9p5A
エレン「貴様らぁ…夢を見るのも大概にしとけ萌え豚どもめが」ギロ

エレン「いいか、俺が現実を教えてやる」

エレン「女 子 は お 前 ら が 妄 想 し て る よ う な も ん じ ゃ ね え」


アルミン「!? え、エレン…何を言い出すんだ!!」


エレン「よく聞け!!!あいつら全員腐女子だ!!!!!」

エレン「俺を教官の部屋に閉じ込めて、キーエレだのなんだの言ってたぞ!!!」


「「「………!?」」」


エレン「そして俺は見た……ああ、身の毛もよだつ光景だった」

エレン「ライナー×ベルトルトの同人誌。ぬるっぬるの同人誌」

エレン「女子はお前らが考えてるように常にかわいいものや美しいものについて考えてるわけじゃねえ……」

エレン「あ い つ ら ホ モ の こ と し か 考 え て な い」

85: 2013/05/22(水) 01:29:21 ID:QSkb9p5A
シーーーン


ジャン「…………そ、んなわけ、ねえだろ。ハハ」ガクガク

ベルトルト「女の子は…女の子は…ホ〇という単語すら知らないはずだよ」ブルブル

アルミン「そ、そそそそうさ」ソワソワ

ライナー「俺の天使が、俺の女神が、そんなことあっていいわけがない……」


エレン(…?この反応……もしかして、こいつら…)

エレン(気づかないフリをしていただけ、か?)



アルミン「…さぁ!!みんな!作業に取り掛かろうじゃないか!」

マルコ「…あ、ああ!そうだな!」

89: 2013/05/22(水) 01:39:59 ID:QSkb9p5A
エレン(なるほどな…お前らがそういうつもりなら、俺もそれ相応の手に出てやるよ)

エレン(肉を切らせて骨を断つ。俺自身へのダメージも計り知れないが)

エレン(お前らにも、俺が味わった地獄を体験させてやる…今日から俺は復讐者だ……この目は闇がよく見える(笑) )

エレン(今のうちに女子にたっぷり夢を見ておくんだな)

90: 2013/05/22(水) 02:02:16 ID:QSkb9p5A
エレンの企みをよそに、同人誌販売会は女子の部でも男子の部でも例年通りひっそりと、それでいて熱く幕を閉じた
場所はそれぞれ女子寮・男子寮の一角で行われ、販売会にはほぼすべての訓練兵が参加した
ちなみに教官はどちらにも参加した


そして販売会が終了し、皆が興奮も冷めやらぬまま戦利品たちに囲まれ眠りについた次の日、事件は起こる
突然男子寮である少年の悲鳴が響き渡った

91: 2013/05/22(水) 02:10:43 ID:QSkb9p5A
アルミン「おぎゃあああああああああああああああああああ!!!!」

ライナー「!?ど、どうしたアルミン!!!」

コニー「何事だ!?」

アルミン「目が……目が……」

ジャン「なんでアルミンが目から血の涙を流しているんだ…!?」

アルミン「こ、これが……僕の戦利品たちにはさまって…いたんだ…」ゼエゼエ

ベルトルト「これは!?エレアルの薄い本ッ!!!!!!」

マルコ「えっ見せて見せて~ ウホッ ナイスホ〇」

ライナー「何故ここにそんなもんが……待て!作者の名が書いてある。!?サシャ・ブラウス!?」


ライナー「お、おい。信じらんねえが、みんな各々の戦利品をチェックしてみてくれ」

92: 2013/05/22(水) 02:19:46 ID:QSkb9p5A
ベルトルト「ひゃあああああああああああっ!!なんで僕とコニーがががっがががががっが」

コニー「オエエエエエエエエッ……母ちゃんごめん俺もうお婿にいけない…」ヒックヒック

ライナー「そんなあああああああああ!!!作者クリスタなんて嘘だろ!!!クリスタがあああああああ」

ジャン「なんで俺がこの俺様がエレンの奴に対して赤面してんだよ!!!!ねーよ!!!!!ねーよ…作者ミカサとか嘘だよ…嘘…」シクシク

マルコ「んーアニの悲恋ものはなかなかいいけど、これ僕持ってるしだぶっちゃうよ」

93: 2013/05/22(水) 02:27:57 ID:QSkb9p5A
その頃 女子寮

クリスタ「え……なにこれ。クリスタ総受けって…ライナーこんな本描いてたの…こわい…」ガクガク

ユミル「……ユミクリはまだ分かるがクリユミはねーぜ、ベルトルさんよぉ……頭わいてんのか?」

サシャ「なんですかコレェェェェェェェェェ!!!!なんで私とミーナがキャッキャウフフでイッチャイチャなんですかあああああああああ」

アニ「うっわ……アルミンこういうこと考えるキャラだったんだ。あいつら全員百合豚か……ねーわ」

クリスタ「百合豚とか……正直……」

ミカサ「……」

96: 2013/05/22(水) 02:54:25 ID:QSkb9p5A
男子寮

エレン「………みんな、現実を受け止められたか?」

アルミン「エレン……もしや君が…」

エレン「そうだ。俺は販売会が終わった後ミカサに協力してもらい、女子が描いた作品を入手した」

エレン「そしてお前らが描いた作品もミカサに渡した。今頃女子たちも発見してるだろうな」

ライナー「なに……!?」


エレン「お前ら、自分が勝手に同性とホ〇にされてどう思った?生理的に無理だろ?」

エレン「でも、お前ら男子も女子に同じことしてるんだ」

エレン「別に百合が悪いとは言わない。BLも……まあ……俺はちょっとわかんないけど……個人の趣味だな」

エレン「けどさ、せめて実在の人物を題材にするのはどうなんだ?って思うんだけど――――   !?」



エレン「………あれ??みんなどこ行ったっ?」

97: 2013/05/22(水) 03:19:50 ID:QSkb9p5A
エレン「うおおおお、あいつらどこ行きやがった!なんかとてつもなく嫌な予感がする!!」ダッダッダッダ

エレン「はっ、なんだ?食堂がやけに騒がしい……」




ユミル「おいどういうことだコレ豚どもォ!!なに勝手な妄想繰り広げてんだよ!!」

ライナー「そりゃこっちの台詞だ!!なんで俺ガチホ〇風に描かれてるんだよ!こんな筋肉ついてねーーーーーよ!」

サシャ「っていうかなんですかこの本の私たち…ぷっにぷにで。立体機動で身体使ってるんですから私たち割と筋肉がっちがちですよ」

ベルトルト「いいや女の子の腹筋は割れてない割れてない割れてない割れてない割れてない」

アニ「夢見んのも大概にしときな。大体なんで全てのコマに花が舞ってるんだよ。ないから。せいぜい芋だから」

ジャン「ていうか攻めの男のアゴなげええええええ!!美化しすぎだっつの!」

クリスタ「それを言うならあなたたちだって!!あのね、アニの胸はこの本みたいにこんなおっきくないから!!!」

アニ「あんたどっちの味方だい!?」スパーーーン

98: 2013/05/22(水) 03:27:13 ID:QSkb9p5A

アルミン「君たち、僕のこと身長が低くて男のくせになよっちいと思ってるかもしれないけど、さすがに腋毛は生えてるからね」

ユミル「やめろぉ!!それ以上言うな!!」

アルミン「もうそりゃ~もっさもっさだからね。なんなら見るかい?」

サシャ「ギャー テロ行為やめてください!乙女の前で!!アルミンは実は女の子なんじゃないかっていう幻想をぶち壊さないでください!!」

アルミン「そげぶ」ワッサァ…



エレン「…えらいこっちゃ……なんか正直めんどくさいな…」

エレン「帰ろうかな……」

ミカサ「エレン、なに帰ろうとしているの」

エレン「あ、見つかっちゃった」

100: 2013/05/22(水) 03:46:33 ID:QSkb9p5A
エレン「俺こんな大事にするつもりじゃなかったんだが」

ミカサ「なってしまったものは仕方ない。収拾をつけよう」

エレン「でもこんなのどうやって…」

ミカサ「エレンならできる。エレンは104期で唯一、百合豚でも腐女子でも腐男子でもホ〇でもレOでもない、貴重な人材」

ミカサ「この場をおさめるのはエレンしかできない」

エレン「まあ、やれるだけやってみるか」

106: 2013/05/22(水) 15:28:53 ID:QSkb9p5A
エレン「俺は…何もみんなに喧嘩してほしくてあんなことやったんじゃないのに」

エレン「ただ前のみんなに戻ってほしくて…だからあんな苦痛も甘んじてうけたのに…」


ほわんほわんほわ~ん(回想)


ミカサ「エレン、持ってきた」

エレン「おお、助かるぜミカサ。これであいつらも目が覚めるだろう。で、これが男子たちの同人誌だ」

エレン「女子たちの枕もとに置いてやってくれ」

ミカサ「……エレンのためなら」

エレン「さあて、どれをどいつの枕もとに置くか、俺も選別しなくちゃな……」ゴクリッ

107: 2013/05/22(水) 15:44:23 ID:QSkb9p5A
『俺の幼馴染がこんなにかわいいわけがない!! ~エレン×アルミン~』サシャ・ブラウス

エレン「……」


えれん の せいしん に 34 の だめーじ!


『<ベルコル> 泡沫ホームシック<二人の愛の巣へ>』ユミル

『素直になれない3 微工口ジャンエレ』ミカサ・アッカーマン

『益荒男祭り ライナー総攻め』クリスタ・レンズ


えれん の せいしん に 104 の だめーじ!


『(リヴァエレ)躾の時間(暴力表現あり)』


えれん の せいしん に 9999 の だめーじ!

えれん は いき も だえだえ だ!

111: 2013/05/22(水) 16:05:10 ID:QSkb9p5A
ミス
だえだえ→たえだえ すまぬ


エレン「俺兵長としゃべったことすらねぇよ!これはいらねぇな……」

ミカサ「私が保管しておくね」ツー…

エレン「鼻血ふけよ」



ほわんほわんほわ~ん(回想終わり)


エレン「俺がトラウマレベルの苦痛を受け入れたのは、こんな事態にするためじゃねえええ!」


男子「腐女子きめえ」ガヤガヤ
女子「百合豚きめえ」ワイワイ


エレン「みんな!ちょっと俺の話聞いてくれよ!!」

エレン「お前らは俺から見りゃ同じ穴のムジナだ。なんでそんなに互いを目の敵にすんだよ!!」

アルミン「エ、エレン」ワッサァ

ユミル「でもよ…!」

112: 2013/05/22(水) 16:14:40 ID:QSkb9p5A
エレン「みんな性別にこだわりすぎだ。何故そんなにも同性同士を絡ませたがるんだ」

ジャン「どうせ現実じゃ異性で付き合ったってなんもできねぇ…この寮制じゃあな」

マルコ「妄想の世界でさえ虚しい思いをしたくないじゃないか!!」

ミカサ「そう……だから私たちはホ〇と百合に安らぎを求める。そこは平和な世界……」

エレン「バーロー!!!」

「「「!!」」」ビク

エレン「不可能を可能にすんのが妄想の醍醐味じゃねえのか!?虚しさぐらい耐えろよ!!」

エレン「お前らの妄想力はそんなもんなのか!!」


シーーン



ミカサ「…………!!!!!!!」ハッ

ミカサ「………ミカ………エレ………♀………」

ミカサ「ミカエレ♀!!!」

115: 2013/05/22(水) 16:25:04 ID:QSkb9p5A

ザワザワ 


エレン「……ん?」


アルミン「………ユ、ユミ♂クリ…」

サシャ「男体化と…女体化ですか!?」

ジャン「まじかよ…!!!ミカジャン♀……いいな!!!」

クリスタ「そう考えると、百合もいいかもしれない…」

ライナー「いや、BLもなかなか…!」


エレン「あれっ……?」

118: 2013/05/22(水) 16:35:42 ID:QSkb9p5A
マルコ「エレン…君はすごいよ!!神だ!同人界の神だ!!!」

ベルトルト「僕たち、すごくつまらないことで反目してたみたいだね」ガシッ

アニ「ああ。これからは互いに協力しようじゃないの」ガシッ


男子と女子は爽やかな笑顔で、力強く握手を交わした


エレン「………………………まあ、いいか…」


その様子をエレンはどこか釈然としない気持ちで眺めていたが
もう全て面倒になり、最終的に思考を放棄した

半年後の販売会では、男体化・女体化の薄い本が爆売れ。

さらに教官公認で寮ではなく、食堂で男子の部・女子の部同時に大々的に行われるようになった

後の訓練兵団にこの「エレン革命」が語り継がれるようになった所以である


エレンは少し痩せた。

121: 2013/05/22(水) 16:42:37 ID:QSkb9p5A
そうして時は流れ、104期が訓練兵団を卒業する日がやってきた


教官「皆、長い訓練期間をよくぞ耐え忍んだな。卒業してからも各々の兵団で活躍することを期待している」

「「「ハッ!!」」」

教官「最後に成績上位10名を発表することが例年の決まりだが……」

教官「今年に限り、同人誌売上トップ10の者を発表することにしよう…」

エレン「!?」

教官「何か……文句でも、あるのか?イェーガー……」サワサワ

エレン「しいて言うならケツ触るのやめてください」

教官「フン…では発表するぞ」

122: 2013/05/22(水) 17:02:36 ID:QSkb9p5A
教官「第一位 ミカサ・アッカーマン
   さすがだな。自分×エレン含むエレン受けの守備範囲の圧倒的な広さには感服する」

教官「その調子でこれからも励むように」

ミカサ「ハッ」


教官「第二位 アルミン・アルレルト
   クリスタ受けを中心にした百合のスペシャリストだな。貴様の頭脳と観察力を生かした結果だ。誇れ」

アルミン「ハッ!」


教官「第三位 ライナー・ブラウン
   貴様の屈強な肉体からは想像できないほどロマンティックな百合を作り出してきたな。あの革命からは腐男子としての才能も開花させたようだ」

教官「貴様の本をもう読めないことは惜しい」

ライナー「ハッ!ありがとうございます」


教官「第四位 アニ・レオンハート
   貴様のシリアスな悲恋ものには何度も泣かされたぞ。私の涙腺を刺激できたことを褒めてやる。これからも良質なホ〇を生み出すのだ」

アニ「…ハッ」

125: 2013/05/22(水) 17:13:59 ID:QSkb9p5A
教官「第五位 ジャン・キルシュタイン
   ひたすらミカミカとミカサ×自分を描き続けた貴様の厚顔無恥さには呆れを取り越して尊敬すらするぞ」

ジャン「…ハッ…(けなされてるのか褒められてるのか)」


教官「第六位 クリスタ・レンズ
   貴様の男臭いガチムチホ〇仕様の同人誌には目を疑った。読めば読むほど味わい深いスルメ本だな。これからも期待している」

クリスタ「ハッ…!!」


教官「第七位 マルコ・ボット
  貴様は入団当時からGLもBLもイケるという稀有な存在であったな。ほのぼのした作風が訓練に疲れた皆の心を癒したようだ」

マルコ「ハッ」

127: 2013/05/22(水) 17:24:21 ID:QSkb9p5A
教官「第八位 ベルトルト・フーバー
   マイナーなカップリングばかり好む傾向にあるようだ。そのせいでこの順位になったと思われるが、しかしクオリティの高さにも私は注目しているぞ」

教官「着眼点がおもしろい。これからも自分らしさを大事にしていけ」

ベルトルト「ハッ…!」グス


教官「第九位 サシャ・ブラウス
   貴様の同人誌の奇想天外さには驚いた。特に最近は食べ物×人間や、食べ物×食べ物などニッチな分野に進出しているようだな…」

教官「貴様の食い意地を直すことが私の目標でもあったが、もうよい。そのまま突っ走れ」

サシャ「モグモグ…ハッ!」


教官「第十位 コニー・スプリンガー
   誤字脱字が多く正気で読めたもんじゃないが……ラブコメの勢いには定評があるな。むしろ突き抜けたギャグに、ファンが多いのも事実だ」

コニー「ハッ!」



教官「以上だ」

エレン「……」

128: 2013/05/22(水) 17:43:25 ID:QSkb9p5A
教官「成績10位以内で今呼ばれなかったのはイェーガー、貴様一人だけだ」

エレン「…」

教官「恥を知れ」

エレン「……ハッ…」


教官「後日、配属兵科をうんたらかんたら……」



エレン(…この世界は…おかしい……)

エレン(百合豚と腐女子に支配された世界……なにもしなけりゃ、俺もただの家畜だ……)

エレン(今度は、俺がお前らを食いつくす番だ)

エレン(駆逐してやる。この世から、百合豚と腐女子どもを)

エレン(一匹、残らず!!!!!)




前篇 完

後篇からはネタバレ注意ですよ

129: 2013/05/22(水) 17:47:26 ID:lf/2TMu2
全編だったのかよwwwwww

130: 2013/05/22(水) 17:48:06 ID:E.wk6gk2
これはwwww
エレンの復讐が怖いな

133: 2013/05/22(水) 17:59:36 ID:otEvKc2w
前編だったのかw


引用: エレン「百合豚?腐女子?なにそれ」