365:◆.zeSrWjK2c 2012/02/07(火) 00:46:56.71 ID:N1ePwil60
370: 2012/02/07(火) 00:50:21.37 ID:N1ePwil60
一部の粗筋―――
人間サイド
勇者→敗北。満身創痍のまま老兵に拾われる
戦士→氏亡
僧侶→生氏不明
魔法使い→生氏不明
王→生氏不明
姫→生存。離宮に避難
執事→生存。同じく離宮へ
先代の勇者→生氏不明。未登場
魔物サイド
魔王→升
側近→顔の半分喪失するも、生存
吸血鬼→生存
人狼→生存
人間サイド
勇者→敗北。満身創痍のまま老兵に拾われる
戦士→氏亡
僧侶→生氏不明
魔法使い→生氏不明
王→生氏不明
姫→生存。離宮に避難
執事→生存。同じく離宮へ
先代の勇者→生氏不明。未登場
魔物サイド
魔王→升
側近→顔の半分喪失するも、生存
吸血鬼→生存
人狼→生存
377: 2012/02/07(火) 00:58:10.63 ID:N1ePwil60
詳しい人車でここでやればいいか
ここまでの現状
人間サイドの城陥落、王は生氏不明。
勇者一行は敗北、ほぼ全滅
元々この国は数年前に隣国の帝国と戦争していた。現在は停戦状態
戦争中、最初の「勇者」が英雄として敵を押しかえした
戦争の数年後、魔王率いる新たな軍勢が発生
ここまでの現状
人間サイドの城陥落、王は生氏不明。
勇者一行は敗北、ほぼ全滅
元々この国は数年前に隣国の帝国と戦争していた。現在は停戦状態
戦争中、最初の「勇者」が英雄として敵を押しかえした
戦争の数年後、魔王率いる新たな軍勢が発生
383: 2012/02/07(火) 01:01:48.75 ID:N1ePwil60
執事「・・・お嬢様」
姫「状況は?」
執事「芳しくありません。王国の各町はすでに占領されたものかと・・・」
姫「・・・民は」
執事「断片的な状況ですが、大半は捕縛か、あるいは虐殺されたものと」
姫「く・・・。アイツ・・・勇者は?」
執事「依然として行方は掴めてません。貿易の街で確認されたのが最後です」
姫「・・・順当に行けば、そこから迷いの森経由で魔王の土地に行ったか・・・」
執事「あるいは、今をもって交戦中かもしれませぬ」
姫「・・・どこにいるのよ、バカ・・・」
姫「状況は?」
執事「芳しくありません。王国の各町はすでに占領されたものかと・・・」
姫「・・・民は」
執事「断片的な状況ですが、大半は捕縛か、あるいは虐殺されたものと」
姫「く・・・。アイツ・・・勇者は?」
執事「依然として行方は掴めてません。貿易の街で確認されたのが最後です」
姫「・・・順当に行けば、そこから迷いの森経由で魔王の土地に行ったか・・・」
執事「あるいは、今をもって交戦中かもしれませぬ」
姫「・・・どこにいるのよ、バカ・・・」
384: 2012/02/07(火) 01:05:51.49 ID:N1ePwil60
?「最近じゃもうタバコも手に入らなくなってきた・・・。状況は最悪だな」
?「しかし、噂ではまだ勇者様が戦っているとか・・・!」
?「いいか、これは現実だ、ゲームじゃない。一人の英雄が戦況をひっくり返すなんてことはあり得ない」
?「では、勇者様はどこに・・・」
?「・・・さあな。すでに捕まったか、あるいは氏んだのか」
?「そんな・・・」
?「いずれにせよ、この迷いの森ももう安全ではない。早いうちに脱出しなければ、俺たちもやられる」
?「ああ・・・精霊様、どうしてこんなことに・・・」
「・・・ぅ・・・」
?「?気がついたか?」
?「しかし、噂ではまだ勇者様が戦っているとか・・・!」
?「いいか、これは現実だ、ゲームじゃない。一人の英雄が戦況をひっくり返すなんてことはあり得ない」
?「では、勇者様はどこに・・・」
?「・・・さあな。すでに捕まったか、あるいは氏んだのか」
?「そんな・・・」
?「いずれにせよ、この迷いの森ももう安全ではない。早いうちに脱出しなければ、俺たちもやられる」
?「ああ・・・精霊様、どうしてこんなことに・・・」
「・・・ぅ・・・」
?「?気がついたか?」
385: 2012/02/07(火) 01:09:47.58 ID:N1ePwil60
勇者「ここ、は・・・」
老兵「まだ動くな。いや、動けないだろう。それほどの怪我だ。もう二週間も意識が戻らなかったんだぞ」
勇者「あんたは・・・」
老兵「忠告したはずだ。お前に魔王は殺せない、と」
勇者「―――!!そうだ、魔・・・ぐあああああ!!?」
老兵「人の話を聞かないのはお前の悪い癖だ。動くなといった」
勇者「ぐうう・・・。お、れは・・・戻らなきゃ・・・。あいつらを、助けに・・・」
老兵「その様でどこに行くつもりだ?まともに動けないやつが、戦力として成り立つほどこの世界は甘くない」
勇者「ぐあぁ・・・」
老兵「ハァ・・・。この様だと、まだここから動けそうにないな」
町人「では、しばらくはここに・・・?」
老兵「そうするしかないだろうな」
老兵「まだ動くな。いや、動けないだろう。それほどの怪我だ。もう二週間も意識が戻らなかったんだぞ」
勇者「あんたは・・・」
老兵「忠告したはずだ。お前に魔王は殺せない、と」
勇者「―――!!そうだ、魔・・・ぐあああああ!!?」
老兵「人の話を聞かないのはお前の悪い癖だ。動くなといった」
勇者「ぐうう・・・。お、れは・・・戻らなきゃ・・・。あいつらを、助けに・・・」
老兵「その様でどこに行くつもりだ?まともに動けないやつが、戦力として成り立つほどこの世界は甘くない」
勇者「ぐあぁ・・・」
老兵「ハァ・・・。この様だと、まだここから動けそうにないな」
町人「では、しばらくはここに・・・?」
老兵「そうするしかないだろうな」
387: 2012/02/07(火) 01:12:36.03 ID:N1ePwil60
老兵「案外町や白は真っ先に襲われたが、お膝元であるここはないがしろなもんだ」
勇者「二週間、だと・・・?」
老兵「そうだ。お前が川から流れ着いて、二週間経つ」
勇者「二週間・・・。」
老兵「その間、世の中は変わってしまったがな」
勇者「なに・・・?」
老兵「城は陥落し、ほぼ全ての町は魔王軍に落ちた。王も氏んだそうだ」
勇者「!!」
老兵「他の人間がどうなったのかは分からないが、掃討も時間の問題だろうな」
勇者「・・・くそ・・・」
勇者「二週間、だと・・・?」
老兵「そうだ。お前が川から流れ着いて、二週間経つ」
勇者「二週間・・・。」
老兵「その間、世の中は変わってしまったがな」
勇者「なに・・・?」
老兵「城は陥落し、ほぼ全ての町は魔王軍に落ちた。王も氏んだそうだ」
勇者「!!」
老兵「他の人間がどうなったのかは分からないが、掃討も時間の問題だろうな」
勇者「・・・くそ・・・」
388: 2012/02/07(火) 01:15:23.63 ID:N1ePwil60
老兵「何を悔やむ」
勇者「俺が・・・あの時魔王を倒せていれば・・・」
老兵「のぼせるな新米。お前一人の力でどうこう出来る相手ではない」
勇者「ぐ・・・」
老兵「・・・お前仲間は。あの時は三人の連れがいただろう」
勇者「・・・」
老兵「自分だけ逃げたのか?それで勇者か?聞いて呆れるぞ」
町人「勇者・・・?」
勇者「違う、俺は・・・!!魔法使いが、俺を・・・!!」
老兵「逃がされたのか。情けないな、それでいっぱしの勇者のつもりか」
勇者「俺が・・・あの時魔王を倒せていれば・・・」
老兵「のぼせるな新米。お前一人の力でどうこう出来る相手ではない」
勇者「ぐ・・・」
老兵「・・・お前仲間は。あの時は三人の連れがいただろう」
勇者「・・・」
老兵「自分だけ逃げたのか?それで勇者か?聞いて呆れるぞ」
町人「勇者・・・?」
勇者「違う、俺は・・・!!魔法使いが、俺を・・・!!」
老兵「逃がされたのか。情けないな、それでいっぱしの勇者のつもりか」
389: 2012/02/07(火) 01:19:30.10 ID:N1ePwil60
勇者「お前に何が分かる・・・!」
老兵「ふん。分かりたくないが、分からんでもない」
勇者「!?」
老兵「似たようなもんだ、俺もお前も。俺もかつて、逃げた。逃げてここに至った」
勇者「・・・」
老兵「そうだとも。だが俺は牙まで捨てはしなかったぞ。そしてお前もだろう?まだ戦えるのだろう?」
勇者「・・・」
老兵「家庭はどうあれ、お前は逃げた。魔王から逃げたんだ。そして生き残った。なら、することはここで俺相手に吼えることじゃないはずだ」
勇者「・・・っじじい・・・。黙って聞いてれば・・・!!」ぐぐぐ・・・!
老兵「!?」
勇者「俺を、なめるんじゃねえぞ・・・!!」
老兵「簡易的な回復呪文か。どこで覚えたかしらないが、感謝することだな」
老兵「ふん。分かりたくないが、分からんでもない」
勇者「!?」
老兵「似たようなもんだ、俺もお前も。俺もかつて、逃げた。逃げてここに至った」
勇者「・・・」
老兵「そうだとも。だが俺は牙まで捨てはしなかったぞ。そしてお前もだろう?まだ戦えるのだろう?」
勇者「・・・」
老兵「家庭はどうあれ、お前は逃げた。魔王から逃げたんだ。そして生き残った。なら、することはここで俺相手に吼えることじゃないはずだ」
勇者「・・・っじじい・・・。黙って聞いてれば・・・!!」ぐぐぐ・・・!
老兵「!?」
勇者「俺を、なめるんじゃねえぞ・・・!!」
老兵「簡易的な回復呪文か。どこで覚えたかしらないが、感謝することだな」
390: 2012/02/07(火) 01:26:07.91 ID:N1ePwil60
勇者「感謝・・・?」
老兵「その呪文を教えた者にだ。これで予定を早められる。三日以内に出発する。森を東に抜けて、文化の町に出る」
町人「文化の町へ・・・?」
老兵「そうだ。あそこは恐らく、まだ魔王軍が攻め込んではいないはずだ。城からあそこに至るには、広大な砂漠超えが必要だからな。もう一つのルートは、迷いの森経由しかない」
老兵「だがそれもない。連中、文化よりも先に鍛冶の町や恐らく魔術大学を狙うはずだ」
勇者「・・・反乱されないように、か」
老兵「文化など最後でいい。連中が恐れるのは鍛冶や魔術だからだ。だからそこへ向かう」
勇者「・・・人間はどれくらい残った・・・?」
老兵「さあな。恐らく半数も残ってはおるまい」
勇者「・・・もし姫や執事が無事なら、まだチャンスはある」
老兵「チャンス?」
勇者「合流できれば、何か力になってくれるはずだ」
老兵「・・・。しかしまずは文化の町だ。姫様が生き残っている保証はない」
勇者「・・・ああ、そうだ。あんたの言うとおりだ」
老兵「その呪文を教えた者にだ。これで予定を早められる。三日以内に出発する。森を東に抜けて、文化の町に出る」
町人「文化の町へ・・・?」
老兵「そうだ。あそこは恐らく、まだ魔王軍が攻め込んではいないはずだ。城からあそこに至るには、広大な砂漠超えが必要だからな。もう一つのルートは、迷いの森経由しかない」
老兵「だがそれもない。連中、文化よりも先に鍛冶の町や恐らく魔術大学を狙うはずだ」
勇者「・・・反乱されないように、か」
老兵「文化など最後でいい。連中が恐れるのは鍛冶や魔術だからだ。だからそこへ向かう」
勇者「・・・人間はどれくらい残った・・・?」
老兵「さあな。恐らく半数も残ってはおるまい」
勇者「・・・もし姫や執事が無事なら、まだチャンスはある」
老兵「チャンス?」
勇者「合流できれば、何か力になってくれるはずだ」
老兵「・・・。しかしまずは文化の町だ。姫様が生き残っている保証はない」
勇者「・・・ああ、そうだ。あんたの言うとおりだ」
392: 2012/02/07(火) 01:29:58.53 ID:N1ePwil60
同じ頃 城
魔王「ここが人間の城か」
側近「は・・・。人間どもが最後まで抵抗した場所でございます」
魔王「・・・顔の調子はどうだ」
側近「すこぶる快適でございます。この『機械化』なる技術はスバラしい」
魔王「人間の残党は」
側近「散り散りのようですな。あちこちでゲリラ的に戦闘が起きておりますが、すべて我が方が勝利しています」
銀仮面「・・・」
魔王「勇者の行方は」
側近「いえ、それがまだ・・・。あの小娘、味な真似をしてくれたものです」
魔王「ここが人間の城か」
側近「は・・・。人間どもが最後まで抵抗した場所でございます」
魔王「・・・顔の調子はどうだ」
側近「すこぶる快適でございます。この『機械化』なる技術はスバラしい」
魔王「人間の残党は」
側近「散り散りのようですな。あちこちでゲリラ的に戦闘が起きておりますが、すべて我が方が勝利しています」
銀仮面「・・・」
魔王「勇者の行方は」
側近「いえ、それがまだ・・・。あの小娘、味な真似をしてくれたものです」
393: 2012/02/07(火) 01:33:48.32 ID:N1ePwil60
側近「まあもっとも、あの小娘、味もそこそこにいいらしいですが」
魔王「吸血鬼の言うことなど、お前に当てはまるか知れぬが」
側近「あの連中、やってくれたものですよ。人間にしておくのがまったく惜しい」
魔王「ふん、大半すでに人間ではあるまいよ。お前たちがそうしてしまった」
側近「それもそうですが:
金仮面「魔王様」
魔王「お前か。状況は」
金仮面「は。貿易の街の制圧を完了いたしました。が、我が方にも多大な被害が」
魔王「・・・被害?」
金仮面「なんでも、一人とんでもない腕利がいたとか。目下、勇者の可能性があるので捜索中です」
側近「勇者が貿易の町に・・・?」
魔王「吸血鬼の言うことなど、お前に当てはまるか知れぬが」
側近「あの連中、やってくれたものですよ。人間にしておくのがまったく惜しい」
魔王「ふん、大半すでに人間ではあるまいよ。お前たちがそうしてしまった」
側近「それもそうですが:
金仮面「魔王様」
魔王「お前か。状況は」
金仮面「は。貿易の街の制圧を完了いたしました。が、我が方にも多大な被害が」
魔王「・・・被害?」
金仮面「なんでも、一人とんでもない腕利がいたとか。目下、勇者の可能性があるので捜索中です」
側近「勇者が貿易の町に・・・?」
394: 2012/02/07(火) 01:38:54.22 ID:N1ePwil60
魔王「無い話ではないだろう。可能性はある」
側近「魔王様、勇者の例の件は・・・」
魔王「お前に一任する。勇者は生きて捕縛後、処刑だったか」
側近「は・・・。人間どもの最後の希望は勇者です。それを処刑できれば、人間の戦意は失われます」
魔王「好きにせよ。黒騎士の現在地は」
金仮面「は。現在黒騎士は漁業の町に向けて進撃中。なお、この街には国王軍の残党があるとのこと」
側近「蹴散らせ。黒騎士を正面に据えよ」
金仮面「存じております」
魔王「・・・つまらぬ。私は奥に引くぞ」サッ・・・
側近「あ、魔王様、しばしお待ちを・・・」タタタ・・・
金仮面「・・・ふん。人形め」
銀仮面「・・・」
側近「魔王様、勇者の例の件は・・・」
魔王「お前に一任する。勇者は生きて捕縛後、処刑だったか」
側近「は・・・。人間どもの最後の希望は勇者です。それを処刑できれば、人間の戦意は失われます」
魔王「好きにせよ。黒騎士の現在地は」
金仮面「は。現在黒騎士は漁業の町に向けて進撃中。なお、この街には国王軍の残党があるとのこと」
側近「蹴散らせ。黒騎士を正面に据えよ」
金仮面「存じております」
魔王「・・・つまらぬ。私は奥に引くぞ」サッ・・・
側近「あ、魔王様、しばしお待ちを・・・」タタタ・・・
金仮面「・・・ふん。人形め」
銀仮面「・・・」
397: 2012/02/07(火) 01:44:43.56 ID:N1ePwil60
姫「問題は、分散された戦力をどうやって集結させるか・・・」
執事「この場所は国王軍にも知らされておりませんので、ここに来る者はおりますまい」
姫「となると・・・?」
執事「問題はそこです。現在果たしてどこの町が占領されているのか否かも、ここからでは察しようがない」
兵「伝令です!貿易の街が、陥落したと・・・!」
姫「・・・分かりました」
執事「・・・次は恐らく、漁業の町でしょうな。その方向に他に街はありません」
姫「これで残された街はあと数箇所しか・・・」
執事「・・・もっとも侵略されにくいのは・・・ここと、ここです」
姫「北の要塞と、文化の町・・・?」
執事「文化の町は、南を砂漠に、北を迷いの森に、東西を山に囲まれておりますので、侵略がしにくいかと」
執事「この場所は国王軍にも知らされておりませんので、ここに来る者はおりますまい」
姫「となると・・・?」
執事「問題はそこです。現在果たしてどこの町が占領されているのか否かも、ここからでは察しようがない」
兵「伝令です!貿易の街が、陥落したと・・・!」
姫「・・・分かりました」
執事「・・・次は恐らく、漁業の町でしょうな。その方向に他に街はありません」
姫「これで残された街はあと数箇所しか・・・」
執事「・・・もっとも侵略されにくいのは・・・ここと、ここです」
姫「北の要塞と、文化の町・・・?」
執事「文化の町は、南を砂漠に、北を迷いの森に、東西を山に囲まれておりますので、侵略がしにくいかと」
399: 2012/02/07(火) 01:51:01.34 ID:N1ePwil60
執事「北の要塞は言うまでも無く。帝国との境界です、武器や配置人数も揃っております」
姫「帝国・・・。そうだ、帝国の動きは」
執事「奇妙なほど静かだとか。まるで対岸の火事を見るように、動きがありません」
姫「連中の科学をつかった兵器軍なら、確かに魔王軍とも互角以上に戦えるかもしれないけど」
執事「帝国の脅威が薄い今なら、北の要塞に入るのがもっとも自然かと」
姫「・・・全軍に、荷物をまとめるように指示を出して。数日以内に、要塞へ向かいます」カツカツ・・・
執事「仰せのままに」
兵「・・・執事様。もう一つ、重要な報告が」
執事「なんだね」
兵「・・・国王陛下が、捕縛された模様です・・・」
執事「!・・・この話はお嬢様の前では決して漏らすな」
姫「帝国・・・。そうだ、帝国の動きは」
執事「奇妙なほど静かだとか。まるで対岸の火事を見るように、動きがありません」
姫「連中の科学をつかった兵器軍なら、確かに魔王軍とも互角以上に戦えるかもしれないけど」
執事「帝国の脅威が薄い今なら、北の要塞に入るのがもっとも自然かと」
姫「・・・全軍に、荷物をまとめるように指示を出して。数日以内に、要塞へ向かいます」カツカツ・・・
執事「仰せのままに」
兵「・・・執事様。もう一つ、重要な報告が」
執事「なんだね」
兵「・・・国王陛下が、捕縛された模様です・・・」
執事「!・・・この話はお嬢様の前では決して漏らすな」
401: 2012/02/07(火) 01:55:45.65 ID:N1ePwil60
城下町 「元」国王広場
上級魔物「静まれ!!静まれ!!これより、王国国王の公開尋問を始める!!」
王「・・・」
民「王・・・」
民「ひどい、あれじゃ氏んじまう・・・」
上級魔物「王、貴様はこの国を煽動し、我が偉大なる魔王様に戦争をふっかけた!相違ないか!?」
王「・・・」
上級魔物「黙秘権は認められていない!!やれ」
魔物「キシシシシ・・・」ドロォ・・・
上級魔物「我らが胃から分泌される強い酸だ。左足へ」
ドロォォォ・・・
王「う、ぐ、あああああああああああああああああ!!!!!」
上級魔物「静まれ!!静まれ!!これより、王国国王の公開尋問を始める!!」
王「・・・」
民「王・・・」
民「ひどい、あれじゃ氏んじまう・・・」
上級魔物「王、貴様はこの国を煽動し、我が偉大なる魔王様に戦争をふっかけた!相違ないか!?」
王「・・・」
上級魔物「黙秘権は認められていない!!やれ」
魔物「キシシシシ・・・」ドロォ・・・
上級魔物「我らが胃から分泌される強い酸だ。左足へ」
ドロォォォ・・・
王「う、ぐ、あああああああああああああああああ!!!!!」
402: 2012/02/07(火) 02:00:00.40 ID:N1ePwil60
上級魔物「目が覚めたか?答えろ!!」
王「・・・っ・・・。戦争を、始めたのは・・・魔、王だ・・・!!」
上級魔物「嘘をつくな!!お前が一つ嘘をつくたび、あそこで喚いている民が氏ぬぞ!!」
民「あれは・・・!?」
民「み、みんな子供じゃないか!?」
王「・・・!!何をする、つもりだ・・・」
上級魔物「簡単なこと。我ら魔物が増えるには二通りしかない。一つは生殖。もう一つは、人間の身体に我らの一部を植えつけること」
王「・・・!?」
上級魔物「要は餌になってもらうのよ。生きたまま身体に卵を植えつける。そして、わが子たちは宿主を食って生まれてくるのだ!!」
王「貴様ら・・・!!」
王「・・・っ・・・。戦争を、始めたのは・・・魔、王だ・・・!!」
上級魔物「嘘をつくな!!お前が一つ嘘をつくたび、あそこで喚いている民が氏ぬぞ!!」
民「あれは・・・!?」
民「み、みんな子供じゃないか!?」
王「・・・!!何をする、つもりだ・・・」
上級魔物「簡単なこと。我ら魔物が増えるには二通りしかない。一つは生殖。もう一つは、人間の身体に我らの一部を植えつけること」
王「・・・!?」
上級魔物「要は餌になってもらうのよ。生きたまま身体に卵を植えつける。そして、わが子たちは宿主を食って生まれてくるのだ!!」
王「貴様ら・・・!!」
403: 2012/02/07(火) 02:03:41.54 ID:N1ePwil60
魔王「・・・あれもお前の差し金か」
側近「は。人間が大切にするもの、それは自分の家族と子供ですから」
魔王「・・・いい趣味とはいえないな」
側近「効果は絶大でございます。王が屈すれば、人も屈する。簡単な理屈です」
魔王「・・・で、戦況は」
側近「すでに漁業の町は制圧いたしましたが、いかがでしょう、あのように戦略的に価値のない街は焼き払われた方が」
魔王「戦略など興味はない。お前がしたようにすればいい」
側近「はは。ではそのように」
銀仮面「・・・」
側近「命令だ。その腰の剣で、王の首をはねるがいい」
側近「は。人間が大切にするもの、それは自分の家族と子供ですから」
魔王「・・・いい趣味とはいえないな」
側近「効果は絶大でございます。王が屈すれば、人も屈する。簡単な理屈です」
魔王「・・・で、戦況は」
側近「すでに漁業の町は制圧いたしましたが、いかがでしょう、あのように戦略的に価値のない街は焼き払われた方が」
魔王「戦略など興味はない。お前がしたようにすればいい」
側近「はは。ではそのように」
銀仮面「・・・」
側近「命令だ。その腰の剣で、王の首をはねるがいい」
404: 2012/02/07(火) 02:08:12.23 ID:N1ePwil60
王「・・・そうだ。すべては私に、責任がある」
上級魔物「聞いたか人間ども!これで魔王様の正当が認められた!お前達の王によって!」
民「・・・」
王「くく・・・」
上級魔物「ふん、子供どもを地下に連れて行け。そこで苗になってもらう」
王「!?何だと、貴様・・・!!」
上級魔物「ふん、正直に答えるから助けるなど、誰が言ったのだ」
銀仮面「・・・」カツ、カツ・・・
上級魔物「銀仮面様・・・?」
銀仮面「・・・」ズァッ!
王「・・・ふん、その巨大な剣で、首を落とすつもりか・・・。化け物どもめ」
上級魔物「では最後に!最大の屈辱として!我らや人間の糞尿をぶちかけろ!」
上級魔物「聞いたか人間ども!これで魔王様の正当が認められた!お前達の王によって!」
民「・・・」
王「くく・・・」
上級魔物「ふん、子供どもを地下に連れて行け。そこで苗になってもらう」
王「!?何だと、貴様・・・!!」
上級魔物「ふん、正直に答えるから助けるなど、誰が言ったのだ」
銀仮面「・・・」カツ、カツ・・・
上級魔物「銀仮面様・・・?」
銀仮面「・・・」ズァッ!
王「・・・ふん、その巨大な剣で、首を落とすつもりか・・・。化け物どもめ」
上級魔物「では最後に!最大の屈辱として!我らや人間の糞尿をぶちかけろ!」
405: 2012/02/07(火) 02:10:36.26 ID:N1ePwil60
バシャアッ!!
王「・・・!!」
上級魔物「食われた人間と一緒にいられて幸せじゃないか国王・・・」
王「・・・人間たちよ・・・。まだ、まだ諦め、るな・・・」
銀仮面「・・・」ギラッ!!
王「まだ、我が娘が生きている・・・。我が息子、勇者もまだ、氏んではいない・・・!」
王「武器を取れ!!そして最期まで―――!!」
シュッ
ドスッ
王「・・・!!」
上級魔物「食われた人間と一緒にいられて幸せじゃないか国王・・・」
王「・・・人間たちよ・・・。まだ、まだ諦め、るな・・・」
銀仮面「・・・」ギラッ!!
王「まだ、我が娘が生きている・・・。我が息子、勇者もまだ、氏んではいない・・・!」
王「武器を取れ!!そして最期まで―――!!」
シュッ
ドスッ
407: 2012/02/07(火) 02:13:36.71 ID:N1ePwil60
?「・・・これは美しくないな。今のはまったく、美しくない」
?「・・・」
?「今のお前も、あまり美しくはないな。血を吸わないことで歯向かっているつもりか?」
?「・・・」
?「まあいい。いつか耐え切れなくなる。そこがお前の、お前としての最後だ」
?「・・・!」
?「そんな目をしてももう遅い。もうお前は私が思うがままだからだ。その証拠に、なにをしても氏ねないだろう?」
?「・・・」
?「ふん・・・。着いて来い。地下の地獄絵図でも見物しようかね」
?「・・・」
?「今のお前も、あまり美しくはないな。血を吸わないことで歯向かっているつもりか?」
?「・・・」
?「まあいい。いつか耐え切れなくなる。そこがお前の、お前としての最後だ」
?「・・・!」
?「そんな目をしてももう遅い。もうお前は私が思うがままだからだ。その証拠に、なにをしても氏ねないだろう?」
?「・・・」
?「ふん・・・。着いて来い。地下の地獄絵図でも見物しようかね」
408: 2012/02/07(火) 02:15:43.44 ID:N1ePwil60
ちょっと席外す
眠くなってきたから食料を・・・
眠くなってきたから食料を・・・
412: 2012/02/07(火) 02:22:09.88 ID:N1ePwil60
別のどこか 同じ頃
?「暗いねえ。明かりはないのかい?」
?「火元はありますが、ランタンがないです」
?「仕方ない・・・。灯火呪文を使うよ・・・」
吟遊詩人「ああ、明るくなった」
占い師「まったく、ようやくたどり着いたけどなんだいこの洞窟は」
吟遊詩人「昔知り合いが王国軍から逃げる時に使っていた洞窟です。奥に行けば、まだ食料があるかも」
占い師「やれやれだよ。こう暗くちゃ気が滅入る」
吟遊詩人「そういわないでください。これくらいしか僕にできる恩返しはないんですし」
占い師「ただあんたを襲いかけてた魔物を吹っ飛ばしただけじゃないか」
吟遊詩人「僕はそれで助かったんですよ」
?「暗いねえ。明かりはないのかい?」
?「火元はありますが、ランタンがないです」
?「仕方ない・・・。灯火呪文を使うよ・・・」
吟遊詩人「ああ、明るくなった」
占い師「まったく、ようやくたどり着いたけどなんだいこの洞窟は」
吟遊詩人「昔知り合いが王国軍から逃げる時に使っていた洞窟です。奥に行けば、まだ食料があるかも」
占い師「やれやれだよ。こう暗くちゃ気が滅入る」
吟遊詩人「そういわないでください。これくらいしか僕にできる恩返しはないんですし」
占い師「ただあんたを襲いかけてた魔物を吹っ飛ばしただけじゃないか」
吟遊詩人「僕はそれで助かったんですよ」
413: 2012/02/07(火) 02:26:04.33 ID:N1ePwil60
占い師「で、この先かい?」
吟遊詩人「そのはずです」
占い師「・・・?おい、道がないぞ」
吟遊詩人「え?そんなはずは・・・」
占い師「ほら見てごらん。大穴が開いていて先に進めないよ」
吟遊詩人「こんな竪穴、前は無かったんですが・・・」
占い師「・・・?この竪穴、下は横穴になってないかい?」
吟遊詩人「本当だ。どこかに続いているかもしれません」
占い師「あんた食料はどのくらいある」
吟遊詩人「約三日分」
占い師「ほとんど同じか・・・。ここにいてもジリ貧になるだけさね。進んでみるよ」
吟遊詩人「え!?本気ですか!?」
占い師「当然だ!こう見えてあたしは若い頃冒険してたこともあるんだよ」
吟遊詩人「そのはずです」
占い師「・・・?おい、道がないぞ」
吟遊詩人「え?そんなはずは・・・」
占い師「ほら見てごらん。大穴が開いていて先に進めないよ」
吟遊詩人「こんな竪穴、前は無かったんですが・・・」
占い師「・・・?この竪穴、下は横穴になってないかい?」
吟遊詩人「本当だ。どこかに続いているかもしれません」
占い師「あんた食料はどのくらいある」
吟遊詩人「約三日分」
占い師「ほとんど同じか・・・。ここにいてもジリ貧になるだけさね。進んでみるよ」
吟遊詩人「え!?本気ですか!?」
占い師「当然だ!こう見えてあたしは若い頃冒険してたこともあるんだよ」
415: 2012/02/07(火) 02:29:49.17 ID:N1ePwil60
数日後 迷いの森
老兵「遅れるな。はぐれたら探してやれん」
勇者「あんたこの森で迷ったりしないのか?」
老兵「ないな。もう体が覚えてる」
町人「ハァ、ハァ・・・」
勇者「頑張れ、今日の行程も半分以上来てる」
老兵「これで文化の町に魔物がたむろしていたらお慰めだな」
勇者「そん時はあんたを囮に逃げるまでさ」
老兵「仮にも命の恩人だぞ?そんな口の利き方でいいのか?」
勇者「ふん」
老兵「遅れるな。はぐれたら探してやれん」
勇者「あんたこの森で迷ったりしないのか?」
老兵「ないな。もう体が覚えてる」
町人「ハァ、ハァ・・・」
勇者「頑張れ、今日の行程も半分以上来てる」
老兵「これで文化の町に魔物がたむろしていたらお慰めだな」
勇者「そん時はあんたを囮に逃げるまでさ」
老兵「仮にも命の恩人だぞ?そんな口の利き方でいいのか?」
勇者「ふん」
418: 2012/02/07(火) 02:35:10.67 ID:N1ePwil60
同 数時間後
勇者「・・・なあ」
老兵「なんだ新米。明日も早いんだ、大人しく寝ろ」
勇者「前に言ってた、先代の勇者って何者なんだ」
老兵「・・・言ったとおりだ。戦争の英雄で、大量殺人者だ」
勇者「そうじゃない。勇者って自然に呼ばれるくらいなら、何かもっとこう、あるだろ?」
老兵「ふん・・・。伝説の英雄ほど、蓋を開けてみればがっかりするものだ。確かにやつには武勇伝も多い。が、戦場では美談の方が少ない」
勇者「・・・」
老兵「確かにやつは英雄だったかもしれないが、それは一極から見た場合だ。帝国からすれば、戦犯も同然」
勇者「でもそれは、この国を護るためにしたんだろ?この国を護りたかったから」
老兵「そうかもしれないな」
勇者「・・・なあ」
老兵「なんだ新米。明日も早いんだ、大人しく寝ろ」
勇者「前に言ってた、先代の勇者って何者なんだ」
老兵「・・・言ったとおりだ。戦争の英雄で、大量殺人者だ」
勇者「そうじゃない。勇者って自然に呼ばれるくらいなら、何かもっとこう、あるだろ?」
老兵「ふん・・・。伝説の英雄ほど、蓋を開けてみればがっかりするものだ。確かにやつには武勇伝も多い。が、戦場では美談の方が少ない」
勇者「・・・」
老兵「確かにやつは英雄だったかもしれないが、それは一極から見た場合だ。帝国からすれば、戦犯も同然」
勇者「でもそれは、この国を護るためにしたんだろ?この国を護りたかったから」
老兵「そうかもしれないな」
420: 2012/02/07(火) 02:39:09.63 ID:N1ePwil60
眠い・・・!!!
老兵「だが、そうじゃないかも知れん。もしかしたら、やつはただの戦闘狂で、ただのバーサーカーかもしれん」
勇者「そんなの・・・」
老兵「今となっては確かめようがない。やつは氏んだか、そうでなくてももう再起しないだろう」
勇者「・・・そいつを知っているのか?」
老兵「・・・ああ。大昔にな。今よりずっと昔のことだ」
勇者「・・・」
老兵「すべては過ぎてしまった。今見るべきなのは、今過ぎようとしているこの今だ。それを忘れるな」
勇者「・・・。わかってる。わかってるさ」
老兵「だが、そうじゃないかも知れん。もしかしたら、やつはただの戦闘狂で、ただのバーサーカーかもしれん」
勇者「そんなの・・・」
老兵「今となっては確かめようがない。やつは氏んだか、そうでなくてももう再起しないだろう」
勇者「・・・そいつを知っているのか?」
老兵「・・・ああ。大昔にな。今よりずっと昔のことだ」
勇者「・・・」
老兵「すべては過ぎてしまった。今見るべきなのは、今過ぎようとしているこの今だ。それを忘れるな」
勇者「・・・。わかってる。わかってるさ」
421: 2012/02/07(火) 02:44:11.99 ID:N1ePwil60
翌日 北の道
魔物「アギャアアアア・・・」
ヒュン
ボンッ!!
執事「・・・ふむ。やはり、昔のようにはいきませんな」
姫「執事・・・」
執事「お怪我は」
姫「変わりない。しかし・・・まさかお前が先代『勇者』の一員だったとは・・・」
執事「いえ、私は『勇者』の後ろを護っていたに過ぎない、しがない戦士です。今となってはじじいですが」
姫「・・・。北の要塞へは?」
執事「まだ半分も来ておりますまい。幸いなのは、魔物の数が少ないことです」
姫「急いで向かわないと・・・。こうしている間にも民が・・・」
執事「左様でございます。急ぎましょう」
魔物「アギャアアアア・・・」
ヒュン
ボンッ!!
執事「・・・ふむ。やはり、昔のようにはいきませんな」
姫「執事・・・」
執事「お怪我は」
姫「変わりない。しかし・・・まさかお前が先代『勇者』の一員だったとは・・・」
執事「いえ、私は『勇者』の後ろを護っていたに過ぎない、しがない戦士です。今となってはじじいですが」
姫「・・・。北の要塞へは?」
執事「まだ半分も来ておりますまい。幸いなのは、魔物の数が少ないことです」
姫「急いで向かわないと・・・。こうしている間にも民が・・・」
執事「左様でございます。急ぎましょう」
423: 2012/02/07(火) 02:47:22.31 ID:N1ePwil60
執事「しかし、帝国が動きを見せないとはいえ、姫様が要塞に入ったらどう動くか知れません」
姫「帝国が要塞を襲撃すると?」
執事「可能性はあります、然らば、姫様の存在はやはり秘匿した方がよいかと」
姫「秘匿・・・」
執事「代わりに、『北の要塞に王国軍か集結している』と伝令するのです。そうすれば、あるいは」
姫「それでうまくいくといいけど」
執事「最善の方法のように思われますが・・・!」
中級魔物「見つけた、姫だな・・・!」
姫「魔物・・・!!」
姫「帝国が要塞を襲撃すると?」
執事「可能性はあります、然らば、姫様の存在はやはり秘匿した方がよいかと」
姫「秘匿・・・」
執事「代わりに、『北の要塞に王国軍か集結している』と伝令するのです。そうすれば、あるいは」
姫「それでうまくいくといいけど」
執事「最善の方法のように思われますが・・・!」
中級魔物「見つけた、姫だな・・・!」
姫「魔物・・・!!」
426: 2012/02/07(火) 02:50:58.17 ID:N1ePwil60
中級魔物「側近様の命により、お前を捕縛させてもらうぞ」
執事「できますかな?老いぼれたとはいえ、大戦の英雄を護った男がお相手しましょう」
中級魔物「老いぼれ、てめえに用は、」
ひゅん ひゅん
執事「いいたいことはそれだけか?」
中級魔物「な・・・!?」
ボッ!!
バラバラ・・・
執事「ふぅ・・・」
?「・・・やはり中級魔物程度では話になりませんか」
執事「む・・・?」
執事「できますかな?老いぼれたとはいえ、大戦の英雄を護った男がお相手しましょう」
中級魔物「老いぼれ、てめえに用は、」
ひゅん ひゅん
執事「いいたいことはそれだけか?」
中級魔物「な・・・!?」
ボッ!!
バラバラ・・・
執事「ふぅ・・・」
?「・・・やはり中級魔物程度では話になりませんか」
執事「む・・・?」
429: 2012/02/07(火) 02:54:44.36 ID:N1ePwil60
金仮面「お初にお目にかかります。魔王軍大幹部を務めております」
執事「・・・悪趣味な仮面ですな。金ですか」
金仮面「付けたくて付けているのではないのですが、こうしないと銀が浮いてしまいますので」
執事「ふん・・・?それで、その大幹部が直々に何の用ですかな」
金仮面「実は任務は受けていないのですよ。たまたま通りがかった、それだけのことで」
執事「たまたまこんな田舎道にいた、と」
金仮面「そこは言いっこなしでしょう。お互い様です」
執事「む・・・」
金仮面「ですが、このまま見逃してもお叱りを受けてしまいますので。お手合わせ願いましょうか」
執事「最初からそのつもりでは?そう感じられましたが?」
執事「・・・悪趣味な仮面ですな。金ですか」
金仮面「付けたくて付けているのではないのですが、こうしないと銀が浮いてしまいますので」
執事「ふん・・・?それで、その大幹部が直々に何の用ですかな」
金仮面「実は任務は受けていないのですよ。たまたま通りがかった、それだけのことで」
執事「たまたまこんな田舎道にいた、と」
金仮面「そこは言いっこなしでしょう。お互い様です」
執事「む・・・」
金仮面「ですが、このまま見逃してもお叱りを受けてしまいますので。お手合わせ願いましょうか」
執事「最初からそのつもりでは?そう感じられましたが?」
430: 2012/02/07(火) 02:58:22.81 ID:N1ePwil60
金仮面「そこは大した問題ではありませんよ」
執事「姫様は連れのものと目的地へ向かってください」
姫「しかし!」
執事「そこにいられては巻き込んでしまいます!!お早く!!」
姫「・・・!!執事、必ず戻りなさい」
執事「仰せのままに」
金仮面「さて、ではまずは・・・小手調べを」ビュッ!!
執事「!」ひゅん!!
金仮面「遅い!!」ギラッ!!
執事「ち・・・」バッ・・・
金仮面「今のを避けますか」
執事「・・・『縮地』ですな。始めて見た」
執事「姫様は連れのものと目的地へ向かってください」
姫「しかし!」
執事「そこにいられては巻き込んでしまいます!!お早く!!」
姫「・・・!!執事、必ず戻りなさい」
執事「仰せのままに」
金仮面「さて、ではまずは・・・小手調べを」ビュッ!!
執事「!」ひゅん!!
金仮面「遅い!!」ギラッ!!
執事「ち・・・」バッ・・・
金仮面「今のを避けますか」
執事「・・・『縮地』ですな。始めて見た」
431: 2012/02/07(火) 03:01:56.67 ID:N1ePwil60
金仮面「ほぅ・・・」
執事「遠い東の国の秘術・・・。あなた、魔物ではありませぬな」ひゅん!
金仮面「・・・だったらどうします?」
執事「なぜ人間が、それも王国以外の人間が魔王軍にいるのかははなはだ疑問ですが、それを聞いても教えてくれないのでしょう」
金仮面「そうですね。なぜなら、次の一撃であなたを頃すからです」
執事「・・・ほう」
金仮面「さあ、冥土の土産は持った?遺言は?地獄の審判に身を焼かれる準備は?」
執事「・・・ち」
金仮面「・・・参ります!」
執事「遠い東の国の秘術・・・。あなた、魔物ではありませぬな」ひゅん!
金仮面「・・・だったらどうします?」
執事「なぜ人間が、それも王国以外の人間が魔王軍にいるのかははなはだ疑問ですが、それを聞いても教えてくれないのでしょう」
金仮面「そうですね。なぜなら、次の一撃であなたを頃すからです」
執事「・・・ほう」
金仮面「さあ、冥土の土産は持った?遺言は?地獄の審判に身を焼かれる準備は?」
執事「・・・ち」
金仮面「・・・参ります!」
434: 2012/02/07(火) 03:05:56.65 ID:N1ePwil60
同じ頃 漁業の町
黒騎士「火をつけろ。魔王様からの命令だ」
下級魔物「は!!」
民「う・・・」
黒騎士「然る後撤退する。急げ」
民「・・・あの・・・黒い、鎧の男は・・・」
黒騎士「馬をもってこい。先に城へ帰還する」
魔物「はは」
民「・・・お触れに、出ていた・・・」
民「・・・勇者・・・様・・・」ガクリ
黒騎士「火をつけろ。魔王様からの命令だ」
下級魔物「は!!」
民「う・・・」
黒騎士「然る後撤退する。急げ」
民「・・・あの・・・黒い、鎧の男は・・・」
黒騎士「馬をもってこい。先に城へ帰還する」
魔物「はは」
民「・・・お触れに、出ていた・・・」
民「・・・勇者・・・様・・・」ガクリ
436: 2012/02/07(火) 03:10:30.13 ID:N1ePwil60
同じ頃 迷いの森
勇者「あとどのくらいだ」
老兵「この分だと、今日の夜には着く。運がよければベッドに寝れるかも知れん」
勇者「助かった。食料ももう尽きかけてる」
老兵「それを計算したんだ。最低限の食料しか持ち出していない」
勇者「・・・なるほど」
老兵「急げ。いつまでも魔物がやってこない保証はないぞ」
町人「は、はい。でも少し、休憩させてください・・・」
老兵「・・・。十分間だ」
勇者「・・・この辺の廃墟は?」
老兵「昔エルフが住んでいた跡だろう。今は彼らの姿をこの国で見ることはない」
勇者「そうか、なら少し休憩に使わせてもらおう」
437: 2012/02/07(火) 03:13:28.01 ID:N1ePwil60
同日 夜
勇者「あれは・・・」
町人「町の光だ・・・!!」
老兵「どうやら無事にたどり着けたらしいな」
勇者「助かったか・・・。とりあえずは」
老兵「ああ、まったくとりあえずな」
勇者「急ごう、街の首長に会った方がいい」
町人「ベッドに風呂が待ってるぞー!!」
衛兵「ん・・・?止まれ!人間か?」
町人「そうだ!貿易の街から逃げてきた!中に入れてくれ!!」
勇者「あれは・・・」
町人「町の光だ・・・!!」
老兵「どうやら無事にたどり着けたらしいな」
勇者「助かったか・・・。とりあえずは」
老兵「ああ、まったくとりあえずな」
勇者「急ごう、街の首長に会った方がいい」
町人「ベッドに風呂が待ってるぞー!!」
衛兵「ん・・・?止まれ!人間か?」
町人「そうだ!貿易の街から逃げてきた!中に入れてくれ!!」
438: 2012/02/07(火) 03:15:48.48 ID:N1ePwil60
衛兵A「生き残りだと・・・?」
衛兵B「お前が魔物でない証拠は?」
老兵「魔物が三人も堂々と衛兵の前に現れるはずがないだろう。それに、魔物はまだ森には入っていない」
衛兵A「じゃあ本当の生存者か!?」
衛兵B「伝令!伝令!!生存者がたどり着いた!!三人もだ!!」
勇者「大事だなこりゃ」
老兵「それだけ生き残りがいないのだろう」
衛兵B「お前が魔物でない証拠は?」
老兵「魔物が三人も堂々と衛兵の前に現れるはずがないだろう。それに、魔物はまだ森には入っていない」
衛兵A「じゃあ本当の生存者か!?」
衛兵B「伝令!伝令!!生存者がたどり着いた!!三人もだ!!」
勇者「大事だなこりゃ」
老兵「それだけ生き残りがいないのだろう」
439: 2012/02/07(火) 03:16:42.39 ID:N1ePwil60
今のうちに言っておく
もし寝おチしたらSS速報に続きたてる
もし寝おチしたらSS速報に続きたてる
443: 2012/02/07(火) 03:20:02.88 ID:N1ePwil60
町長「生き残りがいたとは・・・よく無事だった。何か暖かいものでも持ってこい」
勇者「ここには魔物は?」
町長「まだだ。だが、噂では砂漠の向こうまでもう来ているらしい。ここも時間の問題だ」
町人「そんなぁ・・・」
老兵「・・・他の生存者たちは」
町長「キミら以外に、外から来た者はいない。だが、王国軍がどこかに結集しているのは確かなようだ」
勇者「どこか?」
町長「それが、情報が錯綜していて・・・。魔王の城だとか、迷いの森だとかいう話もある」
老兵「町長、地図はあるか」
町長「あるとも。おい、地図だ。もってこい」
勇者「ここには魔物は?」
町長「まだだ。だが、噂では砂漠の向こうまでもう来ているらしい。ここも時間の問題だ」
町人「そんなぁ・・・」
老兵「・・・他の生存者たちは」
町長「キミら以外に、外から来た者はいない。だが、王国軍がどこかに結集しているのは確かなようだ」
勇者「どこか?」
町長「それが、情報が錯綜していて・・・。魔王の城だとか、迷いの森だとかいう話もある」
老兵「町長、地図はあるか」
町長「あるとも。おい、地図だ。もってこい」
447: 2012/02/07(火) 03:25:43.61 ID:N1ePwil60
老兵「少なくとも鍛冶の町や貿易の街に集結することはあり得ない。となると、それ以外だ」
町人「旧魔王の城は・・・?」
老兵「迷いの森を越えられない。だからそれもない」
勇者「音楽の街は?そこそこの大きさもあって、城からも離れている」
老兵「いや、あそこは陣を敷くのに適さない。大戦の時も両軍から手を付けられなかったほどだ」
勇者「となると、他の場所・・・?」
老兵「考えられるのは、北の要塞と、北東の砦だが・・・」
勇者「どっちも軍事施設か。あり得る話だ」
老兵「問題はどちらかが分からないということだ。外れをひいた場合、リカバリが致命的だ」
勇者「どっちだ・・・?」
町人「旧魔王の城は・・・?」
老兵「迷いの森を越えられない。だからそれもない」
勇者「音楽の街は?そこそこの大きさもあって、城からも離れている」
老兵「いや、あそこは陣を敷くのに適さない。大戦の時も両軍から手を付けられなかったほどだ」
勇者「となると、他の場所・・・?」
老兵「考えられるのは、北の要塞と、北東の砦だが・・・」
勇者「どっちも軍事施設か。あり得る話だ」
老兵「問題はどちらかが分からないということだ。外れをひいた場合、リカバリが致命的だ」
勇者「どっちだ・・・?」
448: 2012/02/07(火) 03:28:52.18 ID:N1ePwil60
SS速報
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
老兵「俺なら砦を選ぶ。帝国に背を向けて戦うなど、考えられん」
勇者「けど規模的には要塞の方があり得ると思う。砦は小さい気がする」
老兵「指揮官の性格がわかればある程度読めるのだが・・・」
勇者「ああ、そうかそう考えればいいのか」
老兵「?」
勇者「姫なら、あいつなら要塞を選ぶと思う」
老兵「根拠は」
勇者「姫は閉所恐怖症だ」
http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
老兵「俺なら砦を選ぶ。帝国に背を向けて戦うなど、考えられん」
勇者「けど規模的には要塞の方があり得ると思う。砦は小さい気がする」
老兵「指揮官の性格がわかればある程度読めるのだが・・・」
勇者「ああ、そうかそう考えればいいのか」
老兵「?」
勇者「姫なら、あいつなら要塞を選ぶと思う」
老兵「根拠は」
勇者「姫は閉所恐怖症だ」
449: 2012/02/07(火) 03:32:22.96 ID:N1ePwil60
老兵「なるほど・・・?それならあり得るが、なぜそんなことを」
勇者「幼馴染だからな。城で育ったんだ俺」
老兵「何?じゃあ王族か」
勇者「まさか。両親は戦争で氏んだ。で、引き取られた」
老兵「引き取られた?じゃあお前まさか、」
勇者「?」
老兵「・・・いやなんでもない。そうと決まれば、明日には要塞に向けて出発する。町長も住人にそう伝えろ」
町長「待ってくれ、さすがに明日は早急すぎる。せめて明後日にしてくれ、住人にも生活がある」
老兵「・・・いいだろう。ただし急がせろ。ここは戦場になるぞ」
勇者「宿の手配を頼む。さすがに病み上がりには堪える・・・」
勇者「幼馴染だからな。城で育ったんだ俺」
老兵「何?じゃあ王族か」
勇者「まさか。両親は戦争で氏んだ。で、引き取られた」
老兵「引き取られた?じゃあお前まさか、」
勇者「?」
老兵「・・・いやなんでもない。そうと決まれば、明日には要塞に向けて出発する。町長も住人にそう伝えろ」
町長「待ってくれ、さすがに明日は早急すぎる。せめて明後日にしてくれ、住人にも生活がある」
老兵「・・・いいだろう。ただし急がせろ。ここは戦場になるぞ」
勇者「宿の手配を頼む。さすがに病み上がりには堪える・・・」
450: 2012/02/07(火) 03:36:34.71 ID:N1ePwil60
翌日 北の要塞
司令官「お待ちしておりました。さあ中へ。お話はすでに、執事殿から承りました」
姫「執事本人は来ていないのですか」
司令官「はい。数日前、『姫様が向かわれる』というのが最後です」
姫「そう・・・。無事ならいいけど」
司令官「姫様のことは内密にいたします。外に漏れる心配を考えて、姫様は地下へ・・・」
姫「か、構わないけれど、部屋は狭いのかしら」
司令官「一応大きいお部屋でございます」
姫「ほ・・・。分かりました。ここから指示を出します。現存戦力は?」
司令官「1800です。うち、100は非戦闘員、300は施設内から動けません」
姫「残存兵力は1400か・・・。心もとないが、贅沢はいえない・・・」
司令官「お待ちしておりました。さあ中へ。お話はすでに、執事殿から承りました」
姫「執事本人は来ていないのですか」
司令官「はい。数日前、『姫様が向かわれる』というのが最後です」
姫「そう・・・。無事ならいいけど」
司令官「姫様のことは内密にいたします。外に漏れる心配を考えて、姫様は地下へ・・・」
姫「か、構わないけれど、部屋は狭いのかしら」
司令官「一応大きいお部屋でございます」
姫「ほ・・・。分かりました。ここから指示を出します。現存戦力は?」
司令官「1800です。うち、100は非戦闘員、300は施設内から動けません」
姫「残存兵力は1400か・・・。心もとないが、贅沢はいえない・・・」
451: 2012/02/07(火) 03:44:16.78 ID:N1ePwil60
姫「戦備を整えて。これより、反攻作戦を展開します。地図をここへ。各地域の状況を記入」
司令官「は!現在の最新情報によれば、漁業の町は陥落。現存するのは文化の町、及び音楽の町、さらに・・・」
姫(・・・お父様。お父様ほどうまくはできないけれど・・・。何とか、この国を護ります・・・)
姫「全軍に通達。残存戦力はすべて北の砦に集結せよ。然る後、反攻作戦を展開します」
司令官「全軍に通達!残存戦力は北の砦に集結せよ!!」
姫「攻撃目標を選定します。最初は最寄の街を解放します。即ち、ここ、産業の街です」
兵「で、伝令っ!!緊急伝令!!」
司令官「何事だ!」
兵「斥候より連絡!!当要塞に向け、魔物の一団が進行中!!」
姫「!!」
司令官「何だと!?詳細は!!」
兵「魔物の数、およそ3000!金の仮面をつけた者が前線指令をつとめている模様!!」
司令官「は!現在の最新情報によれば、漁業の町は陥落。現存するのは文化の町、及び音楽の町、さらに・・・」
姫(・・・お父様。お父様ほどうまくはできないけれど・・・。何とか、この国を護ります・・・)
姫「全軍に通達。残存戦力はすべて北の砦に集結せよ。然る後、反攻作戦を展開します」
司令官「全軍に通達!残存戦力は北の砦に集結せよ!!」
姫「攻撃目標を選定します。最初は最寄の街を解放します。即ち、ここ、産業の街です」
兵「で、伝令っ!!緊急伝令!!」
司令官「何事だ!」
兵「斥候より連絡!!当要塞に向け、魔物の一団が進行中!!」
姫「!!」
司令官「何だと!?詳細は!!」
兵「魔物の数、およそ3000!金の仮面をつけた者が前線指令をつとめている模様!!」
452: 2012/02/07(火) 03:49:50.03 ID:N1ePwil60
姫(執事っ・・・!!)
姫「・・・。作戦変更。これより防衛戦を開始します!!全砲門は標準を魔物へ。兵は白兵戦の用意!」
司令官「防衛戦用意!!持ちこたえろ!!ここがオチたら、この国はお終いだ!!」
同じ頃 北の大地
金仮面「全軍前進。目標、北部要塞。魔王様の命である!この地を赤く染めよ!諸君の空腹を満たすがいい!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
金仮面「さて、どうでるかな、あの姫様・・・。どう転んでも面白い見世物になりそうね・・・」
金仮面「目標を視認しだい、各自散開!!自由に行動し、目標を撃破せよ!!」
「おおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
金仮面「さあ、賽は投げられた。冥土の土産は持った?遺言は?地獄の審判に身を焼かれる準備は?」
金仮面「全軍、―――攻撃開始」
姫「・・・。作戦変更。これより防衛戦を開始します!!全砲門は標準を魔物へ。兵は白兵戦の用意!」
司令官「防衛戦用意!!持ちこたえろ!!ここがオチたら、この国はお終いだ!!」
同じ頃 北の大地
金仮面「全軍前進。目標、北部要塞。魔王様の命である!この地を赤く染めよ!諸君の空腹を満たすがいい!」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
金仮面「さて、どうでるかな、あの姫様・・・。どう転んでも面白い見世物になりそうね・・・」
金仮面「目標を視認しだい、各自散開!!自由に行動し、目標を撃破せよ!!」
「おおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
金仮面「さあ、賽は投げられた。冥土の土産は持った?遺言は?地獄の審判に身を焼かれる準備は?」
金仮面「全軍、―――攻撃開始」
453: 2012/02/07(火) 03:51:16.27 ID:N1ePwil60
区切りがいいので・・・力尽きるわ・・・
執事は正直調子に乗りすぎたね
あとちょっと展開が速すぎるね
未熟で済まぬ・・・。付き合ってくれてありがとう
執事は正直調子に乗りすぎたね
あとちょっと展開が速すぎるね
未熟で済まぬ・・・。付き合ってくれてありがとう
456: 2012/02/07(火) 03:59:07.65 ID:N1ePwil60
最後にちらっと予告でも・・・
構成は、三部か四部か五部
一応この戦いのラストくらいはぼんやり考えてる。伏線はできれば全部回収したい
あと、魔王は女。多分露出の多い女
言及できなかったけど、戦士は享年23歳
構成は、三部か四部か五部
一応この戦いのラストくらいはぼんやり考えてる。伏線はできれば全部回収したい
あと、魔王は女。多分露出の多い女
言及できなかったけど、戦士は享年23歳
458: 2012/02/07(火) 04:01:57.44 ID:N1ePwil60
一部を「勇者冒険編」にするなら
二部は「王国反攻編」
三部は「●●●●編」ここまでは今決めた
以降は秘密。うそ、本当は決めてない
二部は「王国反攻編」
三部は「●●●●編」ここまでは今決めた
以降は秘密。うそ、本当は決めてない
459: 2012/02/07(火) 04:03:40.84 ID:N1ePwil60
>>457
負けるってかすでに負けてるから
勇者負ける話書きたい→負けたら当然魔物は進行するよね(今ここ)
では寝ますお付き合い感謝
またお会いしましょー
負けるってかすでに負けてるから
勇者負ける話書きたい→負けたら当然魔物は進行するよね(今ここ)
では寝ますお付き合い感謝
またお会いしましょー
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