1: ◆GPcj7MxBSM 2014/03/20(木) 22:51:05.16 ID:TzdYf2Nt0
ハニー「……ヴォルデモート」
ハニー「あいつを完全に倒す為に、どうしても見つけなくちゃいけないわ」
ハニー「分霊箱。あいつの魂の断片が入ったものを」
ハニー「それが、ダンブルドアとわたしの、約束だもの」
ハニー「……」
ハニー「まぁ、この私にかかれば容易いことだけれど。そうでしょ、私のかわいい豚さん?」
ダドリー「ヒンヒン!ハニー!ヒンヒン!
バーノン「小娘、やめろ!やめろ!ダドリーをかかとで踏みつけるのはやめんか!」
ハニー「むしろ踏まれに来ているのよ、これは」
ハニー「あいつを完全に倒す為に、どうしても見つけなくちゃいけないわ」
ハニー「分霊箱。あいつの魂の断片が入ったものを」
ハニー「それが、ダンブルドアとわたしの、約束だもの」
ハニー「……」
ハニー「まぁ、この私にかかれば容易いことだけれど。そうでしょ、私のかわいい豚さん?」
ダドリー「ヒンヒン!ハニー!ヒンヒン!
バーノン「小娘、やめろ!やめろ!ダドリーをかかとで踏みつけるのはやめんか!」
ハニー「むしろ踏まれに来ているのよ、これは」
3: 2014/03/20(木) 22:53:20.69 ID:TzdYf2Nt0
ハニー・ポッター「私が、魔法使い?」
ハニー・ポッター「賢者の石、ですって?」
ハニー・ポッター「賢者の石は、どうなったのかしら」
ハニー・ポッター「秘密の部屋?なぁに、それ」
ハニー・ポッター「スリザリンの継承者?なんなの、それ」
ハニー・ポッター「脱獄囚の、シリウス・ブラック……?」
ハニー・ポッター「『エクスペクト・パトローナム!』」
ハニー・ポッター「『守護霊よ、来たれ!』」
ハニー・ポッター「勝つのは私、そうでしょ?」
ハニー・ポッター「何がこようと、受けて立つわ」
ハニー・ポッター「来るものは来る、来た時に受けてたてばいいのよ。勝つのは、私よ」ハニー・ポッター「賢者の石、ですって?」
ハニー・ポッター「賢者の石は、どうなったのかしら」
ハニー・ポッター「秘密の部屋?なぁに、それ」
ハニー・ポッター「スリザリンの継承者?なんなの、それ」
ハニー・ポッター「脱獄囚の、シリウス・ブラック……?」
ハニー・ポッター「『エクスペクト・パトローナム!』」
ハニー・ポッター「『守護霊よ、来たれ!』」
ハニー・ポッター「勝つのは私、そうでしょ?」
ハニー・ポッター「何がこようと、受けて立つわ」
ハニー・ポッター「騎士団、いいえ。私の豚団ね、そうでしょ?」
ハニー・ポッター「『私は、嘘をついてはいけない』……?」
ハニー・ポッター「進まなきゃ、前に。そうでしょ?」
ハニー・ポッター「プリンス、だなんて。なんなのかしら」
ハニー・ポッター「暴いてみせるわ、マルフォイの企み」
ハニー・ポッター「どうして、スネイプなんかを……」
ハニー・ポッター「アルバス・ダンブルドアと、わたし」
のつづきやで
17: 2014/03/20(木) 23:02:41.65 ID:TzdYf2Nt0
バーノン「いいからそこに座れ小娘!もう一度だ!もう一度話し合いする!」
ハニー「あなたから私にそんな提案がされること事態がかなりの進歩だけれど、これ以上何を話すって言うのよ。夏中説明したじゃない」
バーノン「だまらっしゃい!どう考えても馬鹿げておる!わしらがこの家を出て行くなんぞ!」
ハニー「だから、言ったでしょう。このままだと狙われる、って」
バーノン「ヴォルデモートなんとか卿だとかいうわけのわからんやからにか!?はっ!何を!!」
ハニー「……あなた今魔法界だと結構尊敬やら集める言動したわよ」
バーノン「お前達のようなイカレたところで褒められても嬉しいものか!どうしてそいつが、わしらを狙う道理がある!?」
ハニー「だから……夏の始めに、わざわざ本物の魔法使いが二人も来て説明したでしょう?リーマスとキングズリーが」
バーノン「あぁ!!手土産に馬鹿げてるレベルのチョコレートをもってきおって!まったく!魔ほなんとかの挨拶は狂っとる!!」
ハニー「アレは私たちの中でも特殊よ、えぇ」
ハニー「あなたから私にそんな提案がされること事態がかなりの進歩だけれど、これ以上何を話すって言うのよ。夏中説明したじゃない」
バーノン「だまらっしゃい!どう考えても馬鹿げておる!わしらがこの家を出て行くなんぞ!」
ハニー「だから、言ったでしょう。このままだと狙われる、って」
バーノン「ヴォルデモートなんとか卿だとかいうわけのわからんやからにか!?はっ!何を!!」
ハニー「……あなた今魔法界だと結構尊敬やら集める言動したわよ」
バーノン「お前達のようなイカレたところで褒められても嬉しいものか!どうしてそいつが、わしらを狙う道理がある!?」
ハニー「だから……夏の始めに、わざわざ本物の魔法使いが二人も来て説明したでしょう?リーマスとキングズリーが」
バーノン「あぁ!!手土産に馬鹿げてるレベルのチョコレートをもってきおって!まったく!魔ほなんとかの挨拶は狂っとる!!」
ハニー「アレは私たちの中でも特殊よ、えぇ」
20: 2014/03/20(木) 23:07:48.08 ID:TzdYf2Nt0
バーノン「これは、わしらの家をお前たちが乗っ取る罠だ!そうにきまっとる!お前達は狂っとる!」
ハニー「気は確か?おかしいのは顔だけにしなさいよ豚以下」
ペチュニア「なんて口の利き方を!」
ハニー「私、散々狂ってるだの何だの言われたけれどね。それで?私がこの家を手に入れたいと本気で思ってるっていうの?」
バーノン「そうだ!わしの城を!」
ハニー「ダドリー?ここはどこかしら?」
ダドリー「ヒンヒン!豚小屋です!!」
バーノン「ダァアアアアアアアッド!!!!」
ハニー「気は確か?おかしいのは顔だけにしなさいよ豚以下」
ペチュニア「なんて口の利き方を!」
ハニー「私、散々狂ってるだの何だの言われたけれどね。それで?私がこの家を手に入れたいと本気で思ってるっていうの?」
バーノン「そうだ!わしの城を!」
ハニー「ダドリー?ここはどこかしら?」
ダドリー「ヒンヒン!豚小屋です!!」
バーノン「ダァアアアアアアアッド!!!!」
22: 2014/03/20(木) 23:13:56.48 ID:TzdYf2Nt0
ハニー「ほんと、馬鹿げてるわ。私がどうしてこの家を欲しがるって言うのよ……楽しい思い出が一杯だから?」
バーノン「あぁ、あぁ!ダドリーとその友人たちを踏みつけながら好き勝手するのは楽しかっただろうともまったく!」
ハニー「それもここ数年の話でしょう。忘れたとは言わせないわ、私が、出るとこに出れば虐待問題でこの通りが騒然となる仕打ちを受けてたってこと」
バーノン「その万倍ダドリー悲惨なことになっとるけどな!!!!」
ダドリー「ヒンヒン!ヒン!」
ペチュニア「ダドちゃん!だめ!小娘の靴を舐めないの!ダトちゃん!」
ハニー「別れが近くて寂しいのね、豚さん?平気よ、離れていてもその首輪がある限り、あなたは私の大事な豚よ……?」
バーノン「なんだそれ、呪いか。狂っとる」
バーノン「あぁ、あぁ!ダドリーとその友人たちを踏みつけながら好き勝手するのは楽しかっただろうともまったく!」
ハニー「それもここ数年の話でしょう。忘れたとは言わせないわ、私が、出るとこに出れば虐待問題でこの通りが騒然となる仕打ちを受けてたってこと」
バーノン「その万倍ダドリー悲惨なことになっとるけどな!!!!」
ダドリー「ヒンヒン!ヒン!」
ペチュニア「ダドちゃん!だめ!小娘の靴を舐めないの!ダトちゃん!」
ハニー「別れが近くて寂しいのね、豚さん?平気よ、離れていてもその首輪がある限り、あなたは私の大事な豚よ……?」
バーノン「なんだそれ、呪いか。狂っとる」
23: 2014/03/20(木) 23:25:16.50 ID:TzdYf2Nt0
ハニー「ともかく。こんな家、私はいらないわ。第一、家は持っているもの」
ハニー「ここよりもっと大きくて、都会で、それで」
ハニー「大事な、思い出の詰った……」
ハニー「大事な人、との……」
ハニー「っ、うるさいわねこの豚!ニヤニヤしない!」
ダドリー「ヒンヒン!いたぁりがとうございます!!!」
バーノン「!?な、なにを勝手に思い耽ったあげく大人しくお前に踏まれてただけのダドリーを蹴りつけとるんだ!?」
ハニー「あぁ、ロンじゃなかったんだったわ……いつものくせで」
バーノン「お前がいつも狂っとるのはよく分かった!!」
ハニー「さっきからうるさいわね狂ってる狂ってるって……日に何度も荷物を車に積んだり降ろしたりを繰り返してるあなたには言われたくないわよ」
バーノン「我が家を手放すのに悩まん人間がおるか!いいか、決めたぞ!わしらはここを離れん!お前の言うことはでたらめのとんちきの嘘っぱちだ!」
ハニー「なら、あなたは、拷問をかけられたあげく氏んでしまうことになってもいいわけね?」
バーノン「なにしとるペチュニア!!ダドリー!!荷造りの続きだ!!!ほれ!!!えぇいこんなことなら引越しトラックを借りてくるんだった!!!!!!!」
ハニー「ぶれっぶれね」
ハニー「ここよりもっと大きくて、都会で、それで」
ハニー「大事な、思い出の詰った……」
ハニー「大事な人、との……」
ハニー「っ、うるさいわねこの豚!ニヤニヤしない!」
ダドリー「ヒンヒン!いたぁりがとうございます!!!」
バーノン「!?な、なにを勝手に思い耽ったあげく大人しくお前に踏まれてただけのダドリーを蹴りつけとるんだ!?」
ハニー「あぁ、ロンじゃなかったんだったわ……いつものくせで」
バーノン「お前がいつも狂っとるのはよく分かった!!」
ハニー「さっきからうるさいわね狂ってる狂ってるって……日に何度も荷物を車に積んだり降ろしたりを繰り返してるあなたには言われたくないわよ」
バーノン「我が家を手放すのに悩まん人間がおるか!いいか、決めたぞ!わしらはここを離れん!お前の言うことはでたらめのとんちきの嘘っぱちだ!」
ハニー「なら、あなたは、拷問をかけられたあげく氏んでしまうことになってもいいわけね?」
バーノン「なにしとるペチュニア!!ダドリー!!荷造りの続きだ!!!ほれ!!!えぇいこんなことなら引越しトラックを借りてくるんだった!!!!!!!」
ハニー「ぶれっぶれね」
24: 2014/03/20(木) 23:35:03.30 ID:TzdYf2Nt0
ハニー「何度も言ったけれど。十七歳になったら、私は成人になるわ。大人にね。誰にも文句は言わせない、法的に認められた大人に」
バーノン「しつこい!だからなんだ!」
ハニー「そうなると、私と……おばさんのおかげでこの家に保たれていた護りの魔法が途絶えるわ」
ペチュニア「……」
ハニー「その結果、ここは何の護りもないただのマグルの小さなお家に早変わり。氏喰い人〈デス・イーター〉は……」
バーノン「なんだその恥ずかしい名称の集団」
ハニー「同意してあげるけれど続けるわ。ここに踏み込んできて、なんの力もないあなたたちを捕まえるでしょうね」
バーノン「……」
ハニー「私の居場所なんて知らない、そうしらばっくれても意味がないわよ。あいつらは、平気で、楽しむためだけに頃すこともあるわ……そういう奴らが、あなたたちを狙ってるの」
ペチュニア「……」
ハニー「……育ててもらった覚えもないし、ほとんど義理もないけれど。ダドリーは今じゃかわいい豚だし」
ダドリー「ヒンヒン!」
ハニー「何より、この私が私の関係者を犠牲にするなんて、我慢ならないもの。受け入れて頂戴、リーマス達、騎士団の護衛を」
バーノン「…………わk」
ハニー「あぁ、違ったわ。私の豚団の」
バーノン「却下だっっっ!!!!!!!!」
バーノン「しつこい!だからなんだ!」
ハニー「そうなると、私と……おばさんのおかげでこの家に保たれていた護りの魔法が途絶えるわ」
ペチュニア「……」
ハニー「その結果、ここは何の護りもないただのマグルの小さなお家に早変わり。氏喰い人〈デス・イーター〉は……」
バーノン「なんだその恥ずかしい名称の集団」
ハニー「同意してあげるけれど続けるわ。ここに踏み込んできて、なんの力もないあなたたちを捕まえるでしょうね」
バーノン「……」
ハニー「私の居場所なんて知らない、そうしらばっくれても意味がないわよ。あいつらは、平気で、楽しむためだけに頃すこともあるわ……そういう奴らが、あなたたちを狙ってるの」
ペチュニア「……」
ハニー「……育ててもらった覚えもないし、ほとんど義理もないけれど。ダドリーは今じゃかわいい豚だし」
ダドリー「ヒンヒン!」
ハニー「何より、この私が私の関係者を犠牲にするなんて、我慢ならないもの。受け入れて頂戴、リーマス達、騎士団の護衛を」
バーノン「…………わk」
ハニー「あぁ、違ったわ。私の豚団の」
バーノン「却下だっっっ!!!!!!!!」
26: 2014/03/20(木) 23:46:26.71 ID:TzdYf2Nt0
バタンッ
ハニー「押し問答をしても仕方ないから、私も自分の荷造りを続けないと」
ハニー「……この部屋ともお別れね。感慨なんて……」
ハニー「……少しは、あるかしら」
ハニー「……あれ以来すっかり豚になったダドリーから譲られた、一番大きい寝室」
ハニー「最初は、広いところで眠るのが怖くって……隅っこで包まっていたわね」
ハニー「……今は、トランクの中身がばら撒かれているけれど」
ハニー「……」
ガサガサッ
ハニー「……預言者新聞の山、とかね」
白豚「フィピヒィン」
ハニー「えぇ、白豚。あなたが頑張って毎朝運んできてくれた分も含めて」
ハニー「夏中……新聞はとり続けていたけれど」
ハニー「紙面は暗いことばっかりね。襲撃事件、失踪……それに」
ハニー「……」
ハニー「『アルバス・ダンブルドアを悼む』」
ハニー「……ダンブルドア」
ジーーーーッ
ハニー「……!? あぁ……何かの、見間違いね。今……シリウスから貰ったあの『合わせ鏡』の破片に……ダンブルドアの眼が映ったように見えたけれど」
ハニー「……逝ってしまったのは悲しいけれど、それなのにまたシレっと出てこられてもそれはそれでいやだわ。あの軽さで」
ハニー「……止めましょう。今度は声まで聞こえてきそう」
ハニー「押し問答をしても仕方ないから、私も自分の荷造りを続けないと」
ハニー「……この部屋ともお別れね。感慨なんて……」
ハニー「……少しは、あるかしら」
ハニー「……あれ以来すっかり豚になったダドリーから譲られた、一番大きい寝室」
ハニー「最初は、広いところで眠るのが怖くって……隅っこで包まっていたわね」
ハニー「……今は、トランクの中身がばら撒かれているけれど」
ハニー「……」
ガサガサッ
ハニー「……預言者新聞の山、とかね」
白豚「フィピヒィン」
ハニー「えぇ、白豚。あなたが頑張って毎朝運んできてくれた分も含めて」
ハニー「夏中……新聞はとり続けていたけれど」
ハニー「紙面は暗いことばっかりね。襲撃事件、失踪……それに」
ハニー「……」
ハニー「『アルバス・ダンブルドアを悼む』」
ハニー「……ダンブルドア」
ジーーーーッ
ハニー「……!? あぁ……何かの、見間違いね。今……シリウスから貰ったあの『合わせ鏡』の破片に……ダンブルドアの眼が映ったように見えたけれど」
ハニー「……逝ってしまったのは悲しいけれど、それなのにまたシレっと出てこられてもそれはそれでいやだわ。あの軽さで」
ハニー「……止めましょう。今度は声まで聞こえてきそう」
31: 2014/03/20(木) 23:56:35.29 ID:TzdYf2Nt0
ハニー「追悼文を書いてるのは……エルファイアス・ドージ……ダンブルドアの、同級生」
ハニー「確か去年、クィディッチの解説席に居た時に言っていたわね……友人の、ドージって」
ハニー「……」
ハニー「『父親が三人のマグルを襲った事件で有罪となり、入学当時、周りから敬遠されていたアルバス・ダンブルドア』」
ハニー「……」
ハニー「『同じく、酷い龍痘の痕のために避けられていた私に声をかけたのは、ともすれば同じのけ者同士だったため、かもしれない』」
ハニー「『しかし、そうなれば私はあの厄介な病にお礼を言うべきだろう。おかげで私は生涯で最高の友と出会えたのだ』」
ハニー「『今でも、あの第一声は忘れない』」
ハニー「……」
ハニー「『わしじゃよっ!』」
ハニー「………」
ハニー「『私は思った。あぁ、馬鹿と天才は紙一重ってこのこt』それ以前の問題でしょうそれは」
ハニー「確か去年、クィディッチの解説席に居た時に言っていたわね……友人の、ドージって」
ハニー「……」
ハニー「『父親が三人のマグルを襲った事件で有罪となり、入学当時、周りから敬遠されていたアルバス・ダンブルドア』」
ハニー「……」
ハニー「『同じく、酷い龍痘の痕のために避けられていた私に声をかけたのは、ともすれば同じのけ者同士だったため、かもしれない』」
ハニー「『しかし、そうなれば私はあの厄介な病にお礼を言うべきだろう。おかげで私は生涯で最高の友と出会えたのだ』」
ハニー「『今でも、あの第一声は忘れない』」
ハニー「……」
ハニー「『わしじゃよっ!』」
ハニー「………」
ハニー「『私は思った。あぁ、馬鹿と天才は紙一重ってこのこt』それ以前の問題でしょうそれは」
35: 2014/03/21(金) 00:04:40.52 ID:jHeofd/90
ハニー「知らなかったわ。ダンブルドアの、お父さんが……マグルの襲撃、なんて」
ハニー「……」
ハニー「『ダンブルドアは、父親の件で遠巻きにされてはいたが。逆に一部の人間は彼を賞賛し、歓迎していた』」
ハニー「『彼を父親と同じく、マグル嫌いの魔法使いなのだろうと想像したからである』」
ハニー「『見当違いも甚だしい。彼に反マグル的傾向の片鱗なんてものは、私はこの長い人生で一度も眼にしたことはなかった』」
ハニー「『結果、アルバスは彼に接触を図った純血主義の先輩を完膚無きまでに完全論破した挙げ句、大広間のど真ん中で大泣きさせると言う偉業を成し遂げた』」
ハニー「『この頃より長い年月、彼はマグルの権利を主張し、そして多くの敵を作ることになるのである』」
ハニー「……」
ハニー「やり方」
ハニー「……」
ハニー「『ダンブルドアは、父親の件で遠巻きにされてはいたが。逆に一部の人間は彼を賞賛し、歓迎していた』」
ハニー「『彼を父親と同じく、マグル嫌いの魔法使いなのだろうと想像したからである』」
ハニー「『見当違いも甚だしい。彼に反マグル的傾向の片鱗なんてものは、私はこの長い人生で一度も眼にしたことはなかった』」
ハニー「『結果、アルバスは彼に接触を図った純血主義の先輩を完膚無きまでに完全論破した挙げ句、大広間のど真ん中で大泣きさせると言う偉業を成し遂げた』」
ハニー「『この頃より長い年月、彼はマグルの権利を主張し、そして多くの敵を作ることになるのである』」
ハニー「……」
ハニー「やり方」
37: 2014/03/21(金) 00:18:21.78 ID:jHeofd/90
ハニー「『あらゆる学校の賞を総なめにし、論文が学術出版物に取り上げられ、あのフラメルとダチ公と公言する仲にまでなったダンブルドア』」
ハニー「『我々が入学して三年後にホグワーツにやってきた、弟のアバーフォースは、彼とは違い論理的な話し合いよりも決闘とヤギを好んだ』……ヤギ?」
ハニー「『二人は似てはいなかった。そのことが、彼らの不仲を疑う一因だろう。しかし、彼らをよく知る私は否定したい。二人は互いに尊重したいい兄弟関係であったと思う』」
ハニー「『母親のケンドラ、そして妹のアリアナが亡くなり――仲違いをしてしまうまでは』」
ハニー「……」
ハニー「……こうしてみると、私って。ダンブルドアについて、ほとんど何にも知らないわ」
ハニー「少年時代、なんて……なんだか、想像できないもの」
ハニー「あの髭のない、銀色の髪じゃないダンブルドアなんて」
ハニー「まるで頼りにならなくてすぐに裏切るロンとか、私に押し倒されて喜ばないハーマイオニーとかと同じくらい、ちぐはぐだわ」
ハニー「『我々が入学して三年後にホグワーツにやってきた、弟のアバーフォースは、彼とは違い論理的な話し合いよりも決闘とヤギを好んだ』……ヤギ?」
ハニー「『二人は似てはいなかった。そのことが、彼らの不仲を疑う一因だろう。しかし、彼らをよく知る私は否定したい。二人は互いに尊重したいい兄弟関係であったと思う』」
ハニー「『母親のケンドラ、そして妹のアリアナが亡くなり――仲違いをしてしまうまでは』」
ハニー「……」
ハニー「……こうしてみると、私って。ダンブルドアについて、ほとんど何にも知らないわ」
ハニー「少年時代、なんて……なんだか、想像できないもの」
ハニー「あの髭のない、銀色の髪じゃないダンブルドアなんて」
ハニー「まるで頼りにならなくてすぐに裏切るロンとか、私に押し倒されて喜ばないハーマイオニーとかと同じくらい、ちぐはぐだわ」
43: 2014/03/21(金) 00:26:52.23 ID:jHeofd/90
ハニー「弟さん、は……名前は、聞いた事があるわね」
ハニー「……妹、それに……母親のこと」
ハニー「なんにも、知らなかった。私の、豚で……わたしの、大切な」
ハニー「……知らなかったし、知ろうともしなかったわ。私とダンブルドアはいつも……そうよ。私自身の話をしていたんだもの」
ハニー「……取り返しの付かないことを嘆いても、仕方ないけれど」
ハニー「けれど、もう少しでも、ダンブルドア個人のことについて知っていれば……」
ハニー「……」
ガサッ
『リータ・スキーター著!「アルバス・ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘」!今明かされる!天才魔法使いの欠陥と衝撃の物語!』
ハニー「……こんなもの、笑い飛ばせたはずだもの」
ハニー「……妹、それに……母親のこと」
ハニー「なんにも、知らなかった。私の、豚で……わたしの、大切な」
ハニー「……知らなかったし、知ろうともしなかったわ。私とダンブルドアはいつも……そうよ。私自身の話をしていたんだもの」
ハニー「……取り返しの付かないことを嘆いても、仕方ないけれど」
ハニー「けれど、もう少しでも、ダンブルドア個人のことについて知っていれば……」
ハニー「……」
ガサッ
『リータ・スキーター著!「アルバス・ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘」!今明かされる!天才魔法使いの欠陥と衝撃の物語!』
ハニー「……こんなもの、笑い飛ばせたはずだもの」
44: 2014/03/21(金) 00:35:41.98 ID:jHeofd/90
ハニー「『薄暗い家族の秘密――荒れ狂った危険な思想――衝撃の友人関係』」
ハニー「『闇の魔術に手を出していた過去――』ふざけてるわ。絶対に、嘘っぱちよ」
ハニー「それに……」
ハニー「『ポッターとダンブルドアの不健全で忌まわしい関係』、ですって?」
ハニー「なによ、それ。私とダンブルドアはヒンヒン言わせたりたまに蹴ったりするだけの、普通の関係だったのに」
ハニー「信頼して、助けてもらって……それなのに」
ハニー「このコガネムシ女には、今度あったら……」
ハニー「……あぁ、でも。えぇ、私の出番は無いでしょうね。事が済んだ後、ハーマイオニーを落ち着かせる役目で十分だわ」
ハニー「『闇の魔術に手を出していた過去――』ふざけてるわ。絶対に、嘘っぱちよ」
ハニー「それに……」
ハニー「『ポッターとダンブルドアの不健全で忌まわしい関係』、ですって?」
ハニー「なによ、それ。私とダンブルドアはヒンヒン言わせたりたまに蹴ったりするだけの、普通の関係だったのに」
ハニー「信頼して、助けてもらって……それなのに」
ハニー「このコガネムシ女には、今度あったら……」
ハニー「……あぁ、でも。えぇ、私の出番は無いでしょうね。事が済んだ後、ハーマイオニーを落ち着かせる役目で十分だわ」
47: 2014/03/21(金) 00:50:46.97 ID:jHeofd/90
ハニー「……記事は全部、捨てていってしまいましょう。ドージさんの追悼文以外は」
ハニー「少しでも荷物は軽いほうがいいものね……さて」
ハニー「もうすぐ、時間だわ。確か、先にダドリー達を送り出すんだったわね」
ハニー「目立たないように、普通に、玄関のベルを鳴らして――」
ガシャァァンッ!!!
「トンクス、トンクス!?言っただろう!今回は魔法は使えないがそんな力技でなく普通に訪問……トーンクス!?!?」
ハニー「……だぁれ?目立たないようにって任務に一番向いてない人をよこしたのは」
バーノン「な、なんの騒ぎだ!?なん……うわっ!?なんだこの蛍光ピンク頭の女は!?」
トンクス「あ、あっはは。こんちわ!幸せ絶頂の人妻です!」
リーマス「トンクス、その挨拶やめてくれるかい……」
トンクス「こっちは旦那様です!」
バーノン「! 犯罪だ!!」
リーマス「……自覚はありますやめて」
ハニー「少しでも荷物は軽いほうがいいものね……さて」
ハニー「もうすぐ、時間だわ。確か、先にダドリー達を送り出すんだったわね」
ハニー「目立たないように、普通に、玄関のベルを鳴らして――」
ガシャァァンッ!!!
「トンクス、トンクス!?言っただろう!今回は魔法は使えないがそんな力技でなく普通に訪問……トーンクス!?!?」
ハニー「……だぁれ?目立たないようにって任務に一番向いてない人をよこしたのは」
バーノン「な、なんの騒ぎだ!?なん……うわっ!?なんだこの蛍光ピンク頭の女は!?」
トンクス「あ、あっはは。こんちわ!幸せ絶頂の人妻です!」
リーマス「トンクス、その挨拶やめてくれるかい……」
トンクス「こっちは旦那様です!」
バーノン「! 犯罪だ!!」
リーマス「……自覚はありますやめて」
55: 2014/03/21(金) 01:04:39.66 ID:jHeofd/90
トンクス「よっ、ハニー!久しぶり」
ハニー「えぇ、やっぱりトンクスね。幸せそうで何よりだわ」
トンクス「へっへー、分かる?みて、みてこれ!何か分かる?この左手にはめた、これ!」
ハニー「……指輪!まぁ!それじゃ、トンクス!」
トンクス「そう、そうなんだ!結婚したの!」
ハニー「おめでとう……あぁ、なんて言っていいか!式は?真っ白い大きな教会だったのかしら、やっぱり!」
トンクス「それもステキだったんだけど、このご時勢だしあんまり派手にはできなくってさ。なにより皆が、『生まれてから色々言われる前にさっさとあげてうやむやにしてしまえ』ってすすめてきてトントン拍子にさぁ」
ハニー「?」
トンクス「あ、こっちの話。とにかく、そういうことなんだ!呼んであげられなくてごめんね」
ハニー「いいのよ、二人が幸せなら!あぁ、本当によかったわ!ねぇ、よく見せて!」
トンクス「いいよ、いいよ!あのね、この石さ、ほら!私みたいに七色に――」
バーノン「……そこのチョコレート魔。つかぬことを聞くが、今はとんでもない非常事態で、わしらは命が危なくて、とても急がないといけないんじゃないのか?」
リーマス「……返す言葉もありませんよ、色んな意味で」
ハニー「えぇ、やっぱりトンクスね。幸せそうで何よりだわ」
トンクス「へっへー、分かる?みて、みてこれ!何か分かる?この左手にはめた、これ!」
ハニー「……指輪!まぁ!それじゃ、トンクス!」
トンクス「そう、そうなんだ!結婚したの!」
ハニー「おめでとう……あぁ、なんて言っていいか!式は?真っ白い大きな教会だったのかしら、やっぱり!」
トンクス「それもステキだったんだけど、このご時勢だしあんまり派手にはできなくってさ。なにより皆が、『生まれてから色々言われる前にさっさとあげてうやむやにしてしまえ』ってすすめてきてトントン拍子にさぁ」
ハニー「?」
トンクス「あ、こっちの話。とにかく、そういうことなんだ!呼んであげられなくてごめんね」
ハニー「いいのよ、二人が幸せなら!あぁ、本当によかったわ!ねぇ、よく見せて!」
トンクス「いいよ、いいよ!あのね、この石さ、ほら!私みたいに七色に――」
バーノン「……そこのチョコレート魔。つかぬことを聞くが、今はとんでもない非常事態で、わしらは命が危なくて、とても急がないといけないんじゃないのか?」
リーマス「……返す言葉もありませんよ、色んな意味で」
57: 2014/03/21(金) 01:15:47.27 ID:jHeofd/90
トンクス「さーってと。うるさくて不気味な上司が来る前にさっさと進めないとね」
リーマス「思い出してくれてありがとう」
トンクス「あっははリーマス、そんなまるで私が物思いが激しいうっかりさんみたいにそんな。それで、えーっと?ハニーを姿くらましさせるんだよね!」
リーマス「トンクス、トンクス、お願いだから、一緒の任務になって私も嬉しいがね、とりあえず落ち着いて」
トンクス「や、やだなリーマス!惚気ないでよ誰かさんが怒るよもう!で、でもさ、あたしも嬉しい、かな……」
リーマス「……」
バキッ!!
トンクス「!?り、リーマス!?なんで自分殴って、リーマス!?」
リーマス「落ち着けムーニー今は任務中大事な任務中だムーニー違う今は私は狼ではない私は狼ではない違う」ブツブツブツブツブツ
バーノン「おいなんだこれ」
ハニー「反動よ、反動。今まで散々だったことのね」
リーマス「思い出してくれてありがとう」
トンクス「あっははリーマス、そんなまるで私が物思いが激しいうっかりさんみたいにそんな。それで、えーっと?ハニーを姿くらましさせるんだよね!」
リーマス「トンクス、トンクス、お願いだから、一緒の任務になって私も嬉しいがね、とりあえず落ち着いて」
トンクス「や、やだなリーマス!惚気ないでよ誰かさんが怒るよもう!で、でもさ、あたしも嬉しい、かな……」
リーマス「……」
バキッ!!
トンクス「!?り、リーマス!?なんで自分殴って、リーマス!?」
リーマス「落ち着けムーニー今は任務中大事な任務中だムーニー違う今は私は狼ではない私は狼ではない違う」ブツブツブツブツブツ
バーノン「おいなんだこれ」
ハニー「反動よ、反動。今まで散々だったことのね」
60: 2014/03/21(金) 01:27:47.04 ID:jHeofd/90
トンクス「あーあたし今世界で一番幸せ」
ハニー「でしょうね。リーマス、怪我は?」
リーマス「チョコレートを食べたから平気だよ……さて、ダーズリーさん。荷造りはお済みですね?」
バーノン「ふんっ、とっくにな」
リーマス「少し計画に変更がありまして。我々は今、魔法を使うわけにいきません。ハニーが未だ『臭い』をつけている以上」
ハニー「『臭い』?」
リーマス「あぁ、ハニー。あの犬が嗅いで飛び起きるとかそういう物理的なものでなくてね。そして今のは例えだから眼を輝かせないでくれるかい心が痛い」
トンクス「おっさん、車の運転は出来る?」
バーノン「年長者になんだその口の利き方は! ふんっ、運転なんぞ出来て当たり前だ!」
トンクス「そりゃすごいね!あたし、パパが何度かやってるのを見たけど、あんなにレバーやらボタンやらあるのを動かそうとしたら髪の色が黒くなっちゃうよ」
ハニー「分かりにくいけれどそれは気が沈むということなの?」
バーノン「魔のつく輩は……あの眼鏡といい!車の運転も出来ん奴らに偉そうな口を利かれるなんぞ我慢ならん!」
ハニー「パパがどうしたのよ」
トンクス「えっとさハニー、今更だけどお父さんのこと『眼鏡』って言われるのいいのかなそれ」
ハニー「でしょうね。リーマス、怪我は?」
リーマス「チョコレートを食べたから平気だよ……さて、ダーズリーさん。荷造りはお済みですね?」
バーノン「ふんっ、とっくにな」
リーマス「少し計画に変更がありまして。我々は今、魔法を使うわけにいきません。ハニーが未だ『臭い』をつけている以上」
ハニー「『臭い』?」
リーマス「あぁ、ハニー。あの犬が嗅いで飛び起きるとかそういう物理的なものでなくてね。そして今のは例えだから眼を輝かせないでくれるかい心が痛い」
トンクス「おっさん、車の運転は出来る?」
バーノン「年長者になんだその口の利き方は! ふんっ、運転なんぞ出来て当たり前だ!」
トンクス「そりゃすごいね!あたし、パパが何度かやってるのを見たけど、あんなにレバーやらボタンやらあるのを動かそうとしたら髪の色が黒くなっちゃうよ」
ハニー「分かりにくいけれどそれは気が沈むということなの?」
バーノン「魔のつく輩は……あの眼鏡といい!車の運転も出来ん奴らに偉そうな口を利かれるなんぞ我慢ならん!」
ハニー「パパがどうしたのよ」
トンクス「えっとさハニー、今更だけどお父さんのこと『眼鏡』って言われるのいいのかなそれ」
63: 2014/03/21(金) 01:42:11.96 ID:jHeofd/90
リーマス「ダーズリーさんご一家には、我々の仲間の護衛で車で15キロほど、安全な場所まで移動してもらいます」
トンクス「そこならハニーの『臭い』の範囲外だから、あとは『姿くらまし』でもっと遠くまで一気に、ってね」
バーノン「まともな人間の分かる単語で説明しろ、と思うが、もういい貴様らには何も期待せん」
トンクス「そりゃどうも。さって、それじゃ……えっと?私とリーマスはその、席外そうか?」
ハニー「いいわよ、そんな気遣い」
トンクス「え?でもさ、もうこれでほら、お別れ……」
バーノン「あぁ、まったく。じゃあな、小娘。これでおさらばだ」
ハニー「えぇ」
トンクス「……それだけ!?そ、そんだけ!?ほら、もっとこう!あ、握手とかさぁ!」
リーマス「トンクス、事情があるんだ……それにほら、今、一瞬ダーズリーさんは本当に右腕差し出しかけたのに君が言うから……」
バーノン「だまらっしゃい!」
トンクス「そこならハニーの『臭い』の範囲外だから、あとは『姿くらまし』でもっと遠くまで一気に、ってね」
バーノン「まともな人間の分かる単語で説明しろ、と思うが、もういい貴様らには何も期待せん」
トンクス「そりゃどうも。さって、それじゃ……えっと?私とリーマスはその、席外そうか?」
ハニー「いいわよ、そんな気遣い」
トンクス「え?でもさ、もうこれでほら、お別れ……」
バーノン「あぁ、まったく。じゃあな、小娘。これでおさらばだ」
ハニー「えぇ」
トンクス「……それだけ!?そ、そんだけ!?ほら、もっとこう!あ、握手とかさぁ!」
リーマス「トンクス、事情があるんだ……それにほら、今、一瞬ダーズリーさんは本当に右腕差し出しかけたのに君が言うから……」
バーノン「だまらっしゃい!」
64: 2014/03/21(金) 01:45:53.33 ID:jHeofd/90
ダドリー「ハニー……」
ハニー「……ダドリー」
トンクス「……」
ダドリー「ヒ、ン……ヒン!」
トンクス「……あのさぁ、最後くらい」
ハニー「っ、だ、ドリー……だから、言ったでしょう?もう、昔のこと、なんて……!あなたはもう、十分……」
トンクス「!?!?!?あ、あれ!?今、あれだけ、あれ!?ハニー号泣!?えっ!?なにこれ!?!?」
リーマス「トンクス、邪魔しないであげよう、うん」
ハニー「いい豚さんだったわ……けれど、首輪は、外しましょう……これからは、自由に生きなさい?」
ダドリー「ヒ……ハニー……いまま、で……ごめん……ありがとう」
ペチュニア「……ダドちゃん」
トンクス「あー、うん、おばさん、確かにすこーしこれは感動」
ペチュニア「久しぶりに、とっても久しぶりに、うぅっ、普通に、言葉を……ダドちゃん!」
トンクス「そこかぁ」
ハニー「……ダドリー」
トンクス「……」
ダドリー「ヒ、ン……ヒン!」
トンクス「……あのさぁ、最後くらい」
ハニー「っ、だ、ドリー……だから、言ったでしょう?もう、昔のこと、なんて……!あなたはもう、十分……」
トンクス「!?!?!?あ、あれ!?今、あれだけ、あれ!?ハニー号泣!?えっ!?なにこれ!?!?」
リーマス「トンクス、邪魔しないであげよう、うん」
ハニー「いい豚さんだったわ……けれど、首輪は、外しましょう……これからは、自由に生きなさい?」
ダドリー「ヒ……ハニー……いまま、で……ごめん……ありがとう」
ペチュニア「……ダドちゃん」
トンクス「あー、うん、おばさん、確かにすこーしこれは感動」
ペチュニア「久しぶりに、とっても久しぶりに、うぅっ、普通に、言葉を……ダドちゃん!」
トンクス「そこかぁ」
67: 2014/03/21(金) 01:55:40.43 ID:jHeofd/90
バーノン「おい!さっさと行くぞ!あぁ、さようなら我が家!」
ガチャッ!
ハニー「ダドリー、じゃあね」
ダドリー「また、ハニー また!」
ハニー「えぇ、きっと」
ペチュニア「ぐすっ、それじゃ……」
ハニー「……」
ペチュニア「……」
ハニー「……何か言いたいことが、あるのかしら」
ペチュニア「…………えぇ」
ハニー「……」
ペチュニア「でも、もうその時期は過ぎた……とっくに、ずっと昔に。私はそれから、逃げた」
ぺチュニア「だから、何も言わない。言うもんですか」
ハニー「……」
ペチュニア「……さようなら」
バタンッ
ペチュニア「……」
ペチュニア「……幸運を」
バーノン「おたくらがわしらの護衛をする魔なんとかか?え?」
ディーダラス「えぇ、ダーズリーさん。なんだかね、若い連中には負けますよ本当。いろんな意味で」
ヘスチア「まったく」
ガチャッ!
ハニー「ダドリー、じゃあね」
ダドリー「また、ハニー また!」
ハニー「えぇ、きっと」
ペチュニア「ぐすっ、それじゃ……」
ハニー「……」
ペチュニア「……」
ハニー「……何か言いたいことが、あるのかしら」
ペチュニア「…………えぇ」
ハニー「……」
ペチュニア「でも、もうその時期は過ぎた……とっくに、ずっと昔に。私はそれから、逃げた」
ぺチュニア「だから、何も言わない。言うもんですか」
ハニー「……」
ペチュニア「……さようなら」
バタンッ
ペチュニア「……」
ペチュニア「……幸運を」
バーノン「おたくらがわしらの護衛をする魔なんとかか?え?」
ディーダラス「えぇ、ダーズリーさん。なんだかね、若い連中には負けますよ本当。いろんな意味で」
ヘスチア「まったく」
69: 2014/03/21(金) 02:15:50.41 ID:jHeofd/90
リーマス「ハニー。私とトンクスはみんなを迎える準備をしよう。君は部屋から荷物をもっておいで」
ハニー「えぇ、そうするわ。みんな、って……」
トンクス「みんな、みんなだよ!あー、一人っていうか一頭は間に合わなかったけどさ。ねぼすけで困るよね」
ハニー「……えぇ、本当にね。それじゃ」
キィッ
トンッ、トンッ、トン……
ハニー「……この階段下……この物置で、ずっと、寝起きしてたわね」
トントントンッ
ガチャッ
ハニー「……せまいわ」
ハニー「ちっぽけだった、わたしが入っていたにしても」
ハニー「……」
ハニー「何も知らなかった頃」
ハニー「身の周りに起きる不思議な事に、振り回されたり」
ハニー「まだ見たことのない親戚が、助けに来てくれることを夢みたり」
ハニー「そんな頃の、わたし」
ハニー「……」
ハニー「私は、あの頃から何か変われたのかしら。それは……自信が無かったにしろ、美しさは変わりないけれど」
ハニー「今の、私……わたしには」
キキィイイイイイイ!!!
ドサァアアアアアアアア!!
バリィイイイイイイイン!!!
リーマス「どうしてノーブレーキでみんな庭に突っ込んできてしまうかな!」
トンクス「どうせあなたが焚きつけたんでしょマッド-アイ!!!誰よあたしに散々慎重に慎重にって言ってたの!!もう!!」
リーマス「いや君も大概だったけどね?」
「油断大敵!!」
ハニー「……ふふっ。考える、までもなかったわ。今のわたしには、そうよ」
バタバタバタバタッ!
バタンッ!
ロン「ハニーーーーーー!!!ヒンヒーーーーーン!」
ハーマイオニー「あぁ、ハニー!会いたか……きゃぁ!?」
ハニー「えぇ、そうね。みんながいるもの……ねぇハーマイオニー?ここの物置、割と寝心地がいいのだけれど、試してみる気はないかしら……?」
ハーマイオニー「あ、っちょ、っとハニ、そんな、いき、いきなりそんな、あぁ、そんなの、マダム・マルキンのお店で初めて迫られたこと思い出し、て……」
ロン「早速やったね!つづけて!!ヒンヒン!!!」
ハニー「えぇ、そうするわ。みんな、って……」
トンクス「みんな、みんなだよ!あー、一人っていうか一頭は間に合わなかったけどさ。ねぼすけで困るよね」
ハニー「……えぇ、本当にね。それじゃ」
キィッ
トンッ、トンッ、トン……
ハニー「……この階段下……この物置で、ずっと、寝起きしてたわね」
トントントンッ
ガチャッ
ハニー「……せまいわ」
ハニー「ちっぽけだった、わたしが入っていたにしても」
ハニー「……」
ハニー「何も知らなかった頃」
ハニー「身の周りに起きる不思議な事に、振り回されたり」
ハニー「まだ見たことのない親戚が、助けに来てくれることを夢みたり」
ハニー「そんな頃の、わたし」
ハニー「……」
ハニー「私は、あの頃から何か変われたのかしら。それは……自信が無かったにしろ、美しさは変わりないけれど」
ハニー「今の、私……わたしには」
キキィイイイイイイ!!!
ドサァアアアアアアアア!!
バリィイイイイイイイン!!!
リーマス「どうしてノーブレーキでみんな庭に突っ込んできてしまうかな!」
トンクス「どうせあなたが焚きつけたんでしょマッド-アイ!!!誰よあたしに散々慎重に慎重にって言ってたの!!もう!!」
リーマス「いや君も大概だったけどね?」
「油断大敵!!」
ハニー「……ふふっ。考える、までもなかったわ。今のわたしには、そうよ」
バタバタバタバタッ!
バタンッ!
ロン「ハニーーーーーー!!!ヒンヒーーーーーン!」
ハーマイオニー「あぁ、ハニー!会いたか……きゃぁ!?」
ハニー「えぇ、そうね。みんながいるもの……ねぇハーマイオニー?ここの物置、割と寝心地がいいのだけれど、試してみる気はないかしら……?」
ハーマイオニー「あ、っちょ、っとハニ、そんな、いき、いきなりそんな、あぁ、そんなの、マダム・マルキンのお店で初めて迫られたこと思い出し、て……」
ロン「早速やったね!つづけて!!ヒンヒン!!!」
71: 2014/03/21(金) 02:34:29.50 ID:jHeofd/90
ハグリッド「ハニー!元気かぁ!ヒンヒン!」
ハニー「えぇ、ハグリッド。相変わらずカワイイ豚ね」
フレッド「君こそ相変わらずの女王様っぷりだねハニー」
ジョージ「ブレない飼い主様ってわけだね、ロニーのな」
ハニー「えぇ、フレッド、ジョージ。ロンの?世界人類のでしょう?」
ロン「飼い主であり宝だよな君って世界人類の」
フラー「わたーしとおなじくらーいの、ですけどね。ハァイ、ハァニー!今日も高貴で可憐でーす?」
ハニー「えぇ、フラー。そっちこそ、今日も孤高で至高かしら?」
ビル「それは僕が保障するよ。やぁ、ハニー。この顔見てあんまり驚かないでくれよな」
ハニー「えぇ、ビル。そうね、随分ワイルドになったけれど、フラーとお似合いだわ」
アーサー「モリーが聞いたら喜ぶよ、あぁ。これは皮肉ではなくてね、すっかり仲良しなのさ」
ハニー「それはよかったわ。お父様、来てくれてありがとう。キングズリー、あなたも……マグルの首相の護衛ではなかったの?」
キングズリー「私が一晩いなくなったところで差し支えないだろう。君の方がずっと大事だ」
ハニー「ありがとう、みんな……嬉しいわ。あなたがいてもね、マンダンガス?」
マンダンガス「ヒェッ!は、ハニー、へへ、その節はどうも、ヒンヒン!」
ハニー「えぇ、本当に。前はとっても許せなかったけれど……みんな、本当に、あr」
ムーディ「よし!!止まれ!!!!!動くなよ!!!まだお前がポッターだとは確信できん!!!質問に答えてもらうぞ!!!」
トンクス「最っっっ悪だよマッド-アイ。最っっっっっっ悪!確信できまくる問答だったでしょ今のみんなとの会話!!これ以上むしろ何聞くの!?そのいやーな眼で見た下着の色とか!?」
ハニー「ハーマイオニーのなら」
ハーマイオニー「やめて」
ハニー「えぇ、ハグリッド。相変わらずカワイイ豚ね」
フレッド「君こそ相変わらずの女王様っぷりだねハニー」
ジョージ「ブレない飼い主様ってわけだね、ロニーのな」
ハニー「えぇ、フレッド、ジョージ。ロンの?世界人類のでしょう?」
ロン「飼い主であり宝だよな君って世界人類の」
フラー「わたーしとおなじくらーいの、ですけどね。ハァイ、ハァニー!今日も高貴で可憐でーす?」
ハニー「えぇ、フラー。そっちこそ、今日も孤高で至高かしら?」
ビル「それは僕が保障するよ。やぁ、ハニー。この顔見てあんまり驚かないでくれよな」
ハニー「えぇ、ビル。そうね、随分ワイルドになったけれど、フラーとお似合いだわ」
アーサー「モリーが聞いたら喜ぶよ、あぁ。これは皮肉ではなくてね、すっかり仲良しなのさ」
ハニー「それはよかったわ。お父様、来てくれてありがとう。キングズリー、あなたも……マグルの首相の護衛ではなかったの?」
キングズリー「私が一晩いなくなったところで差し支えないだろう。君の方がずっと大事だ」
ハニー「ありがとう、みんな……嬉しいわ。あなたがいてもね、マンダンガス?」
マンダンガス「ヒェッ!は、ハニー、へへ、その節はどうも、ヒンヒン!」
ハニー「えぇ、本当に。前はとっても許せなかったけれど……みんな、本当に、あr」
ムーディ「よし!!止まれ!!!!!動くなよ!!!まだお前がポッターだとは確信できん!!!質問に答えてもらうぞ!!!」
トンクス「最っっっ悪だよマッド-アイ。最っっっっっっ悪!確信できまくる問答だったでしょ今のみんなとの会話!!これ以上むしろ何聞くの!?そのいやーな眼で見た下着の色とか!?」
ハニー「ハーマイオニーのなら」
ハーマイオニー「やめて」
75: 2014/03/21(金) 02:53:24.60 ID:jHeofd/90
ムーディ「シックネスが寝返りおって、お前を連れ出すのに魔法を使うことはできんくなった。『臭い』を持っている以上、お前の周囲では魔法が使われれば今夜連れ出されると察して、シックネスがそれを連中に伝えるだろう」
ハニー「それで、みんな飛んできたというわけ?庭にある箒やらオートバイやら、それに、骨豚で」
ロン「もう二度とごめんだと思ってたけどさ、同胞の骨豚ことセストラルに乗るのは」
ムーディ「ごちゃごちゃ言うなら火花でとばして囮にしてやってもいいぞ?え?」
ロン「冗談にならないよ悪かったよマーリンの髭!」
ムーディ「よろしい。ともかく、ポッター。お前が十七になるのを待つ前に、今日、この家を起つ。ここがお前の家だ、と言えなくなった瞬間、つまりは今夜この敷地から出た瞬間に」
ハニー「……守護は解かれて、連中はこの家の中に踏み込めるし、ダーズリー家に仕掛けることが出来るのね」
ムーディ「そうだ。しかしその頃には連中は遠い空の下だし、お前は飛び立った後だ。無事に済めばな」
トンクス「やめてよ不安煽るの」
ムーディ「何を言っとる。闇払いたるもの常に氏を覚悟しておけと言っただろうが?」
トンクス「はーいはい、頃しても氏ななそうな人が何言ってんだか、まったくもう」
ハニー「それで、みんな飛んできたというわけ?庭にある箒やらオートバイやら、それに、骨豚で」
ロン「もう二度とごめんだと思ってたけどさ、同胞の骨豚ことセストラルに乗るのは」
ムーディ「ごちゃごちゃ言うなら火花でとばして囮にしてやってもいいぞ?え?」
ロン「冗談にならないよ悪かったよマーリンの髭!」
ムーディ「よろしい。ともかく、ポッター。お前が十七になるのを待つ前に、今日、この家を起つ。ここがお前の家だ、と言えなくなった瞬間、つまりは今夜この敷地から出た瞬間に」
ハニー「……守護は解かれて、連中はこの家の中に踏み込めるし、ダーズリー家に仕掛けることが出来るのね」
ムーディ「そうだ。しかしその頃には連中は遠い空の下だし、お前は飛び立った後だ。無事に済めばな」
トンクス「やめてよ不安煽るの」
ムーディ「何を言っとる。闇払いたるもの常に氏を覚悟しておけと言っただろうが?」
トンクス「はーいはい、頃しても氏ななそうな人が何言ってんだか、まったくもう」
76: 2014/03/21(金) 02:55:26.15 ID:jHeofd/90
だめだ
すまん限界やだめだ
再開は8時予定で じゃあの
すまん限界やだめだ
再開は8時予定で じゃあの
88: 2014/03/21(金) 08:17:52.51 ID:jHeofd/90
キングズリー「魔法省には、30日にここを出るというガセネタを流しておいた。それで絶対安心というわけではないが、連中も大勢で何日も張るわけにいかない。少しはマシだろう」
ハニー「えぇ、あいつのことだもの。一つの情報を鵜呑みにしはしないと思うわ……それで」
ムーディ「我々は飛び立って、先だって保護をかけておいた12件の隠れ家のいずれかを目指す。わしの家、キングズリーの家、モリーのおばのミュリエルのところなんかにな」
ハニー「……えぇっと」
ムーディ「ポッター、お前はこっちの脳内どころか外見までお花畑の実家に行ってもらう」
トンクス「その通りだから仕方ないかなぁ」
ムーディ「デレデレするな気を引き締めんか。ドロメダたっての希望でお前を迎え入れたいとのことだ。ハグリッドのオートバイで行け、いいな?」
ハニー「分かった……けれど、えーっと、この作戦、意味があるのかしら?」
ムーディ「む?」
ハニー「だって、それは、最初のうちは12件のうちどこに行くかは分からないでしょうけれど……こんな大人数で目指していたら」
ムーディ「あぁ、全員が同じ場所を目指すのではない。当たり前だろうが。こいつをつかい、今夜、この空に七人のポッターが舞うことになる。随行者と合わせて二人一組だ」
ロン「七人のポッター、字面からもう最高だよな」
ハニー「瓶……ポリジュース!?駄目!!!!!駄目よ!!!!」
ハーマイオニー「あなたがきっとそう言うだろうって、私、みんなに言ったのよ。だからね、ハニー。ごめんなさい。はい、ムーディ先生」
ムーディ「先生ではないがな。うむ、よくやったグレンジャー。グリフィンドールに特別訓練」
ロン「罰則じゃないか」
ハニー「えぇ、あいつのことだもの。一つの情報を鵜呑みにしはしないと思うわ……それで」
ムーディ「我々は飛び立って、先だって保護をかけておいた12件の隠れ家のいずれかを目指す。わしの家、キングズリーの家、モリーのおばのミュリエルのところなんかにな」
ハニー「……えぇっと」
ムーディ「ポッター、お前はこっちの脳内どころか外見までお花畑の実家に行ってもらう」
トンクス「その通りだから仕方ないかなぁ」
ムーディ「デレデレするな気を引き締めんか。ドロメダたっての希望でお前を迎え入れたいとのことだ。ハグリッドのオートバイで行け、いいな?」
ハニー「分かった……けれど、えーっと、この作戦、意味があるのかしら?」
ムーディ「む?」
ハニー「だって、それは、最初のうちは12件のうちどこに行くかは分からないでしょうけれど……こんな大人数で目指していたら」
ムーディ「あぁ、全員が同じ場所を目指すのではない。当たり前だろうが。こいつをつかい、今夜、この空に七人のポッターが舞うことになる。随行者と合わせて二人一組だ」
ロン「七人のポッター、字面からもう最高だよな」
ハニー「瓶……ポリジュース!?駄目!!!!!駄目よ!!!!」
ハーマイオニー「あなたがきっとそう言うだろうって、私、みんなに言ったのよ。だからね、ハニー。ごめんなさい。はい、ムーディ先生」
ムーディ「先生ではないがな。うむ、よくやったグレンジャー。グリフィンドールに特別訓練」
ロン「罰則じゃないか」
90: 2014/03/21(金) 08:27:32.38 ID:jHeofd/90
ハニー「っ、ハーマイオニー!私の髪の毛……そう、随分余裕があったみたいね。今度酷いわよ」
ハーマイオニー「望むところだわ」
ロン「僕も僕も」
ハニー「っ、そんな方法で、六人も命を危険に晒すなんて!絶対……」
フレッド「おいおい、ハニー。僕らが今夜なんのために此処に来てると思ってるんですか、だ」
ジョージ「まさしくそいつを晒すために飛んできたんだぜ?アホ面晒すロニーじゃないんだぞ」
ムーディ「よく言った双子。いいか、ポッター。ここにいるのはお前と違って『臭い』もない成人した魔法使いだ。全員が危険を覚悟している、腹をくくっとる」
マンダンガス「イェー……」
ムーディ「言いたいことがあるならはっきり言え黙らせるが。ポッター、これが最善だ。例え『あの人』でも、身体を七つにはできまい」
ハニー「……身体はね。でも、本当に……みんな」
フラー「んっんー、野暮なことは言いっこなしだぜ、でーす。ハァニー?だいじょうぶ、わたーしにはわたーしのナイト様がついてまーす?」
ビル「そういうことさ。みんな、覚悟はしているけどね。おめおめやられるつもりもないよ」
フレッド「店の商品の半分近くを持ってきたんだ。思う存分くらわせてやるさ」
ジョージ「新商品の実験もかねて、ど派手にかましてやろうじゃないか?え?」
ハニー「……」
ハーマイオニー「望むところだわ」
ロン「僕も僕も」
ハニー「っ、そんな方法で、六人も命を危険に晒すなんて!絶対……」
フレッド「おいおい、ハニー。僕らが今夜なんのために此処に来てると思ってるんですか、だ」
ジョージ「まさしくそいつを晒すために飛んできたんだぜ?アホ面晒すロニーじゃないんだぞ」
ムーディ「よく言った双子。いいか、ポッター。ここにいるのはお前と違って『臭い』もない成人した魔法使いだ。全員が危険を覚悟している、腹をくくっとる」
マンダンガス「イェー……」
ムーディ「言いたいことがあるならはっきり言え黙らせるが。ポッター、これが最善だ。例え『あの人』でも、身体を七つにはできまい」
ハニー「……身体はね。でも、本当に……みんな」
フラー「んっんー、野暮なことは言いっこなしだぜ、でーす。ハァニー?だいじょうぶ、わたーしにはわたーしのナイト様がついてまーす?」
ビル「そういうことさ。みんな、覚悟はしているけどね。おめおめやられるつもりもないよ」
フレッド「店の商品の半分近くを持ってきたんだ。思う存分くらわせてやるさ」
ジョージ「新商品の実験もかねて、ど派手にかましてやろうじゃないか?え?」
ハニー「……」
91: 2014/03/21(金) 08:33:23.55 ID:jHeofd/90
ハグリッド「ハニー、大丈夫だ。みーんな強ぇし立派な魔法使いだからよ、心配するこたぁねぇ」
ハニー「それは、そうだけれど」
リーマス「信じてくれ、ハニー」
ハニー「……分かった。けれど……本当に、みんな……氏なないで、ね?」
ムーディ「よろしい!さて、ポリジュースを飲む囮役はこっちにこい。グレンジャー、双子、デラクール、マンダンガス、あとロン」
ロン「僕今氏んでもいいよ」
ハーマイオニー「土下座しなさいよハニーに……」
ハニー「それは、そうだけれど」
リーマス「信じてくれ、ハニー」
ハニー「……分かった。けれど……本当に、みんな……氏なないで、ね?」
ムーディ「よろしい!さて、ポリジュースを飲む囮役はこっちにこい。グレンジャー、双子、デラクール、マンダンガス、あとロン」
ロン「僕今氏んでもいいよ」
ハーマイオニー「土下座しなさいよハニーに……」
92: 2014/03/21(金) 08:41:57.77 ID:jHeofd/90
ハニー「……」
ハニー「ポリジュース薬を皆が飲んで……姿が変わったわ」
ハニー「まぁ、そうね。ペチュニアおばさんが張り切ってやったどのパーティの飾りつけよりも、今この部屋は煌びやかだわ、えぇ」
ハニー「私がたくさん、いるんだもの」
ハニッド・ハージ「「おったまげ!俺達、そっくりだ!」」
ハニマイオニー「……あー、匂いは私のままなのね。あぁ、えっと、『臭い』が。えぇ」
ハニダンガス「あっ!くそぅハニーの髪の毛入り薬なんて市場に出せばガリオン金貨の山だったのかもしれねぇ!しくじった!」
ハニー「マンダンガス?」
ハニダンガス「ヒンヒン!」
ロニー「こ、これが、ハニーの、ってなに考えてんだ僕ぁオラッ、って、は、ハニーの顔なんて殴れるわけないしでもこれはちくしょう僕はどうすればマーリン!!!髭!!!!」
ハニマイオニー「ハニーの顔でそれやめて」
フニー「オッオー。ビル、似合いまーすか?」
ビル「あぁ、でも元の方が綺麗だよ」
ハニー「惚気をありがとう」
ハニー「ポリジュース薬を皆が飲んで……姿が変わったわ」
ハニー「まぁ、そうね。ペチュニアおばさんが張り切ってやったどのパーティの飾りつけよりも、今この部屋は煌びやかだわ、えぇ」
ハニー「私がたくさん、いるんだもの」
ハニッド・ハージ「「おったまげ!俺達、そっくりだ!」」
ハニマイオニー「……あー、匂いは私のままなのね。あぁ、えっと、『臭い』が。えぇ」
ハニダンガス「あっ!くそぅハニーの髪の毛入り薬なんて市場に出せばガリオン金貨の山だったのかもしれねぇ!しくじった!」
ハニー「マンダンガス?」
ハニダンガス「ヒンヒン!」
ロニー「こ、これが、ハニーの、ってなに考えてんだ僕ぁオラッ、って、は、ハニーの顔なんて殴れるわけないしでもこれはちくしょう僕はどうすればマーリン!!!髭!!!!」
ハニマイオニー「ハニーの顔でそれやめて」
フニー「オッオー。ビル、似合いまーすか?」
ビル「あぁ、でも元の方が綺麗だよ」
ハニー「惚気をありがとう」
95: 2014/03/21(金) 08:59:51.87 ID:jHeofd/90
ハニダンガス「俺ぁ護衛役の方がよかったのによぉ……」
ムーディ「この意気地なしが。言っただろうが?囮役の方がむしろ殺される危険は少ない」
キングズリー「『あの人』は、ポッターは自身が頃すと言っている。あぁ、氏喰い人たちはポッターの姿をしていれば捕まえようとするだけだろう。護衛には容赦しないだろうがね」
ムーディ「決定事項にこれ以上ゴタゴタ抜かすなよ?よし、ポッター組。これに着替えろ」
ドサドサッ
ムーディ「トンクスが見繕ってきた、マグル風の服で……おい馬鹿」
トンクス「な、名指しで馬鹿とは失礼な! なによ、しっかりティーン向けのカワイイ洋服でしょ?」
ハニマイオニー「あー、えっと、私はその、このままでいいかしら、えぇ。それか、ハニー?あなたの貸してもらえる?」
フニー「んー、わたーしの趣味ではありませーんね。ハァニー?」
トンクス「」
ハニッド「いやいや、トンクス。俺達はこういうの好きだぜ?ハニーらしさの欠片もないけどさまったくもって」
ハージ「スパンコール使いまくりラメまくりギラッギラの目立ちまくりでパンクないでたち、悪くないさ、うん」
トンクス「……ぐすっ」
リーマス「あー、私はむしろそうだな、君が着てるのを見たいね、うん。というかほとんど君の私服だねこれは」
トンクス「ありがと。好き」
リーマス「誉めてはないけどね……知っているよ」
ムーディ「どこもかしこも惚気るな。油断しとると知らんぞどうなっても」
ムーディ「この意気地なしが。言っただろうが?囮役の方がむしろ殺される危険は少ない」
キングズリー「『あの人』は、ポッターは自身が頃すと言っている。あぁ、氏喰い人たちはポッターの姿をしていれば捕まえようとするだけだろう。護衛には容赦しないだろうがね」
ムーディ「決定事項にこれ以上ゴタゴタ抜かすなよ?よし、ポッター組。これに着替えろ」
ドサドサッ
ムーディ「トンクスが見繕ってきた、マグル風の服で……おい馬鹿」
トンクス「な、名指しで馬鹿とは失礼な! なによ、しっかりティーン向けのカワイイ洋服でしょ?」
ハニマイオニー「あー、えっと、私はその、このままでいいかしら、えぇ。それか、ハニー?あなたの貸してもらえる?」
フニー「んー、わたーしの趣味ではありませーんね。ハァニー?」
トンクス「」
ハニッド「いやいや、トンクス。俺達はこういうの好きだぜ?ハニーらしさの欠片もないけどさまったくもって」
ハージ「スパンコール使いまくりラメまくりギラッギラの目立ちまくりでパンクないでたち、悪くないさ、うん」
トンクス「……ぐすっ」
リーマス「あー、私はむしろそうだな、君が着てるのを見たいね、うん。というかほとんど君の私服だねこれは」
トンクス「ありがと。好き」
リーマス「誉めてはないけどね……知っているよ」
ムーディ「どこもかしこも惚気るな。油断しとると知らんぞどうなっても」
96: 2014/03/21(金) 09:13:33.34 ID:jHeofd/90
ロニー「着替えは葛藤と欲望と理性と本能で僕が固まってる間にパパが杖の一振りでやってくれました。マーリンの髭」
ムーディ「迅速でなにより。さて、二人一組だ。さっきも言ったが、ポッターはハグリッドと。マンダンガス、お前はわしとだ」
ハニタンガス「うげぇ……どうして俺が、あんたと」
ムーディ「お前が一番眼が離せんからにきまっとるだろうが!どっちの眼もな!」
ビル「フラーは僕が。彼女は箒が苦手ですからね、セストラルで行きますよ。お姫様抱っこで」
ムーディ「落ちてもしらんけども。アーサー、リーマスは双子と」
ハニッド・ハージ「「おいおい、いい加減僕らを双子ってひとくくりにするのやめてくれよな。こんなにもお互い個性があってそれぞれの道を歩む尊重しあった兄弟なんだぜ?なぁ相棒?まったくさ相棒」」
ムーディ「目印かわりに耳でも削ぐか? グレンジャーはキングズリーだ。安心しろ、禿げているがエスコートは上手いそうだ」
キングズリー「頭関係ありますか」
アーサー「髪の話はやめよう」
ロニー「マーリンの髭」
ムーディ「ロン、お前はトンクスとだ」
ロニー「……ハニー、ちょっと早めのさよならを言わせてくれよ。ヒン……ヒン」
トンクス「待て待て待て」
ハニー「ロン……今私の顔だけれど……いい豚さんだったわ」
トンクス「ハニーも乗っからない!今更だけどさ自分の姿してる人の背中に乗っかるってそれどんな気分なのかな果たして!今更だけど!!!」
ロニー「どれだけ姿が変わろうと僕はハニーの一番の豚だぜ?もちのロンさ」
ムーディ「迅速でなにより。さて、二人一組だ。さっきも言ったが、ポッターはハグリッドと。マンダンガス、お前はわしとだ」
ハニタンガス「うげぇ……どうして俺が、あんたと」
ムーディ「お前が一番眼が離せんからにきまっとるだろうが!どっちの眼もな!」
ビル「フラーは僕が。彼女は箒が苦手ですからね、セストラルで行きますよ。お姫様抱っこで」
ムーディ「落ちてもしらんけども。アーサー、リーマスは双子と」
ハニッド・ハージ「「おいおい、いい加減僕らを双子ってひとくくりにするのやめてくれよな。こんなにもお互い個性があってそれぞれの道を歩む尊重しあった兄弟なんだぜ?なぁ相棒?まったくさ相棒」」
ムーディ「目印かわりに耳でも削ぐか? グレンジャーはキングズリーだ。安心しろ、禿げているがエスコートは上手いそうだ」
キングズリー「頭関係ありますか」
アーサー「髪の話はやめよう」
ロニー「マーリンの髭」
ムーディ「ロン、お前はトンクスとだ」
ロニー「……ハニー、ちょっと早めのさよならを言わせてくれよ。ヒン……ヒン」
トンクス「待て待て待て」
ハニー「ロン……今私の顔だけれど……いい豚さんだったわ」
トンクス「ハニーも乗っからない!今更だけどさ自分の姿してる人の背中に乗っかるってそれどんな気分なのかな果たして!今更だけど!!!」
ロニー「どれだけ姿が変わろうと僕はハニーの一番の豚だぜ?もちのロンさ」
100: 2014/03/21(金) 09:34:09.76 ID:jHeofd/90
庭
ハグリッド「ほーれ、ハニー!お前さんが赤ん坊の時に乗って以来か。そん時はまだ俺の肩どころか手のひらにおさまっちまうくれぇ小さかったっけなぁ……シリウスの、空飛ぶオートバイだ!」
ハニー「!シリウスの!」
ロニー「僕ら、どうまねしたってあんなに幸せそうな表情浮かべられないよな」
ハニマイオニー「名前が出ただけでね、えぇ」
ハグリッド「ちーっと狭ぇかもしれねぇけどよ、ハニーはこっちのサイドカーだ。本当なら俺の肩っちゅう特等席に乗せてやりたかったんだけどよぉ」
ロニー「君が単独で空飛べるおったまげ豚の領域にまで行ってるならそれでいいかもだけどさ」
ハニー「気持ちだけもらっておくわ……私、あまりオートバイには詳しくないけれど。その……ハンドル横の紫色のレバーは、もともとあったものなの?なんだか、そうね。浮いているわ」
ハグリッド「アーサーがちょいといじってよぉ!とっておきだ!」
アーサー「あぁ、ハグリッド。だがね、気をつけて使ってくれよ……危険じゃないか私にも自信がない。いいかい?気をつけて、ものすごい加速だと思う、慎重に、ゆっくり、是非とも、使用後は詳細にレポートしてくれたら助かる」
ハニッド「おふくろがレッドキャップ顔になるぜ、今の親父を見たら」
ハージ「それこそポリジュース薬でも飲ませて変えてやらなきゃなぁ」
ムーディ「お喋りは終いだ!あと三十秒きっかりで飛び立つぞ!いいな!」
トンクス「みんな、一時間後に『隠れ穴』で!それぞれの隠れ家に『移動キー』が用意してあるからさ!」
ムーディ「うむ、モリーの美味いメシを楽しみに、そうだな。おい、ニンファドーラ」
トンクス「そうそ……はぁ!?なに、マッド-アイ。敵前じゃなくてここで沈みたいわけ?」
ムーディ「わしに一度も訓練で負かしたことのない奴がなぁにを言っとる。あぁ、だがな。赤い長髪にしたのは評価してやろう」
トンクス「ん、少しでも混乱させてやろうってね。なに?昇給でもさせてくれるの?」
ムーディ「うんにゃ。そういえば、言っていなかった。おめでとう。リーマスと仲良くな」
トンクス「……ん??」
ムーディ「出発だ!!!飛び立つぞ!!いち、にーーーい!!」
トンクス「マッド-アイ……?」
ムーディ「さん!!!!!!」
バッ!!!
ハグリッド「ほーれ、ハニー!お前さんが赤ん坊の時に乗って以来か。そん時はまだ俺の肩どころか手のひらにおさまっちまうくれぇ小さかったっけなぁ……シリウスの、空飛ぶオートバイだ!」
ハニー「!シリウスの!」
ロニー「僕ら、どうまねしたってあんなに幸せそうな表情浮かべられないよな」
ハニマイオニー「名前が出ただけでね、えぇ」
ハグリッド「ちーっと狭ぇかもしれねぇけどよ、ハニーはこっちのサイドカーだ。本当なら俺の肩っちゅう特等席に乗せてやりたかったんだけどよぉ」
ロニー「君が単独で空飛べるおったまげ豚の領域にまで行ってるならそれでいいかもだけどさ」
ハニー「気持ちだけもらっておくわ……私、あまりオートバイには詳しくないけれど。その……ハンドル横の紫色のレバーは、もともとあったものなの?なんだか、そうね。浮いているわ」
ハグリッド「アーサーがちょいといじってよぉ!とっておきだ!」
アーサー「あぁ、ハグリッド。だがね、気をつけて使ってくれよ……危険じゃないか私にも自信がない。いいかい?気をつけて、ものすごい加速だと思う、慎重に、ゆっくり、是非とも、使用後は詳細にレポートしてくれたら助かる」
ハニッド「おふくろがレッドキャップ顔になるぜ、今の親父を見たら」
ハージ「それこそポリジュース薬でも飲ませて変えてやらなきゃなぁ」
ムーディ「お喋りは終いだ!あと三十秒きっかりで飛び立つぞ!いいな!」
トンクス「みんな、一時間後に『隠れ穴』で!それぞれの隠れ家に『移動キー』が用意してあるからさ!」
ムーディ「うむ、モリーの美味いメシを楽しみに、そうだな。おい、ニンファドーラ」
トンクス「そうそ……はぁ!?なに、マッド-アイ。敵前じゃなくてここで沈みたいわけ?」
ムーディ「わしに一度も訓練で負かしたことのない奴がなぁにを言っとる。あぁ、だがな。赤い長髪にしたのは評価してやろう」
トンクス「ん、少しでも混乱させてやろうってね。なに?昇給でもさせてくれるの?」
ムーディ「うんにゃ。そういえば、言っていなかった。おめでとう。リーマスと仲良くな」
トンクス「……ん??」
ムーディ「出発だ!!!飛び立つぞ!!いち、にーーーい!!」
トンクス「マッド-アイ……?」
ムーディ「さん!!!!!!」
バッ!!!
103: 2014/03/21(金) 09:46:32.91 ID:jHeofd/90
ブロロロロロロロロッ
ハニー「っ、本当に、空を飛んでるわ!シリウスって凄い!乗り心地は、その、あんまり、だけれど!」
ハグリッド「しーっかり掴まっちょれよ、ハニ……っ!?!?」
ザァァァァッ!
バサバサバサバサッ!!
ハニー「!フードを、かぶった……待ち伏せ、され」
ハグリッド「おぉおおおおおおおおおらぁああああああああ!!どけぇえええええええい!!!」
ブロロロロロロロロッ!!!
バキッ! バサーーーッ!!
ハグリッド「っ、なんっとか、包囲されんで済んだ!ハニー、落ちるなよ!追いつかれる前に走らにゃなんねぇ!」
ハニー「待って、待って!!!みんなが!!まだみんなが、後ろに!!」
バーーン!!バーーーーーン!
バチバチバチバチ!!!
ハニー「あんなに、っ、少なくっても、40人近く、っ、戻らなきゃ、閃光が……みんなが」
ハグリッド「みんなの意思はお前さんが無事でいることだ!!!みんなを信じろ!!行くz……おわっ!?」
バーンッ!!ガタガタッ
ガタンッッ!!
ハニー「っ、バイクが、さかさま……あぁっ!!!」
ガタガタッ
白豚「ピィーーーヒン!」
ハニー「鳥、籠……!そんな、閉めたまま落ちていったら、白、あぁ!ヘドウィグ!届いて!『アロホ〇ラ!』ヘドウィグ!!逃げて、お願い!!!」
ヘドウィグ「ピーーーーィヒン!!」
ハニー「ヘドウィグーーーーーーーー!!」
ガチッ、パカッ
シューッ
ヘドウィグ「……」
ヘドウィグ「ピィ!」
シューーーッ!!
「うわ!?なんだ、このクソ鳥!!」
「邪魔するな!困ルフォイ!!邪魔するなら――――」
バーーーーン!!!
ハニー「っ、本当に、空を飛んでるわ!シリウスって凄い!乗り心地は、その、あんまり、だけれど!」
ハグリッド「しーっかり掴まっちょれよ、ハニ……っ!?!?」
ザァァァァッ!
バサバサバサバサッ!!
ハニー「!フードを、かぶった……待ち伏せ、され」
ハグリッド「おぉおおおおおおおおおらぁああああああああ!!どけぇえええええええい!!!」
ブロロロロロロロロッ!!!
バキッ! バサーーーッ!!
ハグリッド「っ、なんっとか、包囲されんで済んだ!ハニー、落ちるなよ!追いつかれる前に走らにゃなんねぇ!」
ハニー「待って、待って!!!みんなが!!まだみんなが、後ろに!!」
バーーン!!バーーーーーン!
バチバチバチバチ!!!
ハニー「あんなに、っ、少なくっても、40人近く、っ、戻らなきゃ、閃光が……みんなが」
ハグリッド「みんなの意思はお前さんが無事でいることだ!!!みんなを信じろ!!行くz……おわっ!?」
バーンッ!!ガタガタッ
ガタンッッ!!
ハニー「っ、バイクが、さかさま……あぁっ!!!」
ガタガタッ
白豚「ピィーーーヒン!」
ハニー「鳥、籠……!そんな、閉めたまま落ちていったら、白、あぁ!ヘドウィグ!届いて!『アロホ〇ラ!』ヘドウィグ!!逃げて、お願い!!!」
ヘドウィグ「ピーーーーィヒン!!」
ハニー「ヘドウィグーーーーーーーー!!」
ガチッ、パカッ
シューッ
ヘドウィグ「……」
ヘドウィグ「ピィ!」
シューーーッ!!
「うわ!?なんだ、このクソ鳥!!」
「邪魔するな!困ルフォイ!!邪魔するなら――――」
バーーーーン!!!
105: 2014/03/21(金) 09:57:42.04 ID:jHeofd/90
バチバチバチバチッ!!
ムーディ「どうした!!こんなものか!!!まとまってこれとはな!!!アルバス一人の方が億万倍も手ごわいぞ!!」
ハニタンガス「ひぃっ、ひぃいいいい!ひぇええええ!!」
ムーディ「ボサッとするな!ポッター!飛べ!!!速く!!!他の連中はもう行ったぞ!!!」
ハニタンガス「そりゃ、そりゃそうだ!!あんたはこのあたりを旋回するばっかりでよお!!!」
ムーディ「そんな動きをするのがよもや本物だとは思うまい、と思うまいという裏の裏をかいた作戦だ!油断大敵!」
ハニタンガス「そんな面倒くせぇことじゃなくて実際一番近くにいる俺達にほとんどが集まってったんだろうがぁよぉ!う、うっわ!」
ムーディ「むっ!!ぐっ!!!!!」
バギャッ!!!
ムーディ「……またこちら側か。しくじったわい!」
ハニタンガス「あ、あぁっ、マッド-アイの、魔法の眼の側の顔がほとんど、吹き飛んでら。もうおしめーだ!おしめーだ!!!俺は降りる!!!とんずらこかせてもらうぜ!!!」
バチンッ!!!
ムーディ「さぁポッター!飛べ!急げ……あぁ……行ったか」
ムーディ「そうだ、マンダンガス。お前さんなら、そうしてくれると思っておった」
バチバチバチバチバチッ
ムーディ「非情になれ、と言っても、わし一人を置いて逃げる人間なんぞ、お前くらいのものだからな」
ムーディ「そして、この場には……わしとマンダンガスに吊られた大多数の闇の輩が残る」
ムーディ「たまには役に立つものだ。『最高の闇祓い』という肩書きもな」
「ポッターが消えたぞ!?」
「ニセモノだ!ほかを……!?なんだ、この障壁!!」
ムーディ「ハッハ、ハッハッ!!!!さぁ、こい!!!闇の輩ども!!!!この壁は、わしを殺さない限り解かれることはないぞ!!」
ムーディ「だが!!手負いの老人と思うな!?魔法の眼がなくとも!腕がもげようと脚がもげようと!!わしはお前たちを一人でも多く道連れにするぞ!!!」
ムーディ「油断、大敵!!!!!!!」
バーーーーーンッ!!!!!
ムーディ「どうした!!こんなものか!!!まとまってこれとはな!!!アルバス一人の方が億万倍も手ごわいぞ!!」
ハニタンガス「ひぃっ、ひぃいいいい!ひぇええええ!!」
ムーディ「ボサッとするな!ポッター!飛べ!!!速く!!!他の連中はもう行ったぞ!!!」
ハニタンガス「そりゃ、そりゃそうだ!!あんたはこのあたりを旋回するばっかりでよお!!!」
ムーディ「そんな動きをするのがよもや本物だとは思うまい、と思うまいという裏の裏をかいた作戦だ!油断大敵!」
ハニタンガス「そんな面倒くせぇことじゃなくて実際一番近くにいる俺達にほとんどが集まってったんだろうがぁよぉ!う、うっわ!」
ムーディ「むっ!!ぐっ!!!!!」
バギャッ!!!
ムーディ「……またこちら側か。しくじったわい!」
ハニタンガス「あ、あぁっ、マッド-アイの、魔法の眼の側の顔がほとんど、吹き飛んでら。もうおしめーだ!おしめーだ!!!俺は降りる!!!とんずらこかせてもらうぜ!!!」
バチンッ!!!
ムーディ「さぁポッター!飛べ!急げ……あぁ……行ったか」
ムーディ「そうだ、マンダンガス。お前さんなら、そうしてくれると思っておった」
バチバチバチバチバチッ
ムーディ「非情になれ、と言っても、わし一人を置いて逃げる人間なんぞ、お前くらいのものだからな」
ムーディ「そして、この場には……わしとマンダンガスに吊られた大多数の闇の輩が残る」
ムーディ「たまには役に立つものだ。『最高の闇祓い』という肩書きもな」
「ポッターが消えたぞ!?」
「ニセモノだ!ほかを……!?なんだ、この障壁!!」
ムーディ「ハッハ、ハッハッ!!!!さぁ、こい!!!闇の輩ども!!!!この壁は、わしを殺さない限り解かれることはないぞ!!」
ムーディ「だが!!手負いの老人と思うな!?魔法の眼がなくとも!腕がもげようと脚がもげようと!!わしはお前たちを一人でも多く道連れにするぞ!!!」
ムーディ「油断、大敵!!!!!!!」
バーーーーーンッ!!!!!
107: 2014/03/21(金) 10:17:40.46 ID:jHeofd/90
ブロロロロロロロロロッ
ハニー「っ、っ!!ハグリッド!」
ハグリッド「お前さんの命令でも聞けねぇ!聞けねぇんだ!ハニー!俺の仕事はお前さんを送り届けることだ!昔とおんなじ!」
ハニー「っ、っ、それじゃ、しっかり……みんなは大丈夫、だい、じょうぶ……お願い……ヘドウィグも」
ハグリッド「おぉ、そうで……おわっ!」
バーーン!
ハニー「っ、運転を、お願い!追いかけてくる、連中は……『ステューピファイ!麻痺せよ!』」
バーンッ! サァァァァッ!
ハニー「っ、避けたわね……とまり、なさい!豚以下!『インペディメンタ!妨害せよ!』」
「ヒ……」
ハニー「……ヒ?」
ハグリッド「なんだか同胞っぽい声が聞こえたが空耳か!?空にいるだけに!?」
ハニー「えぇ、今、私も……っ」
バーン!
バチバチバチ!!
ハグリッド「っと、よし、秘密兵器、その1だ!!」
カチッ
ブワァァァッ!
ハニー「!?排気筒から……レンガの壁が!」
ハグリッド「落ちっちまえ!!」
「うぁ、あぁああああ!!」
「あああああああ!」
「……」
バサッ
ハニー「っ、二人は減ったけれど、一人、上手く……フードが、とれて……あぁ、あれは……スタン!!!」
スタン「……」
ハニー「眼が、うつろだわ……操られてる……だから、さっき……あなた、そんなになっても……っ、目、さましなさい!車掌豚!『エクスペリ・アームス!武器よ去れ!』」
バーン!
スタン「――――あいつだ!!!あいつが、ハニー・ポッターだ!!ホンモノだ!!!ちげぇねぇ!!!」
ハニー「……え?」
スタン「道理であの時とそっくりな下着だと思って――あの時ってなんだ、ありゃ、おれぁ……」
ハニー「忘れなさいと言ったはずよこの豚!!!!!!!!」
ハグリッド「気になるし屠殺もんだが今はえぇ!ハニー、秘密兵器その2だ!つかまっちょれよ!いでよ、ノーバートファイヤ!一気に加速だ!!!」
カチッ
グォオオオオオオオン!!!ボォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
ハニー「っ、っ!!ハグリッド!」
ハグリッド「お前さんの命令でも聞けねぇ!聞けねぇんだ!ハニー!俺の仕事はお前さんを送り届けることだ!昔とおんなじ!」
ハニー「っ、っ、それじゃ、しっかり……みんなは大丈夫、だい、じょうぶ……お願い……ヘドウィグも」
ハグリッド「おぉ、そうで……おわっ!」
バーーン!
ハニー「っ、運転を、お願い!追いかけてくる、連中は……『ステューピファイ!麻痺せよ!』」
バーンッ! サァァァァッ!
ハニー「っ、避けたわね……とまり、なさい!豚以下!『インペディメンタ!妨害せよ!』」
「ヒ……」
ハニー「……ヒ?」
ハグリッド「なんだか同胞っぽい声が聞こえたが空耳か!?空にいるだけに!?」
ハニー「えぇ、今、私も……っ」
バーン!
バチバチバチ!!
ハグリッド「っと、よし、秘密兵器、その1だ!!」
カチッ
ブワァァァッ!
ハニー「!?排気筒から……レンガの壁が!」
ハグリッド「落ちっちまえ!!」
「うぁ、あぁああああ!!」
「あああああああ!」
「……」
バサッ
ハニー「っ、二人は減ったけれど、一人、上手く……フードが、とれて……あぁ、あれは……スタン!!!」
スタン「……」
ハニー「眼が、うつろだわ……操られてる……だから、さっき……あなた、そんなになっても……っ、目、さましなさい!車掌豚!『エクスペリ・アームス!武器よ去れ!』」
バーン!
スタン「――――あいつだ!!!あいつが、ハニー・ポッターだ!!ホンモノだ!!!ちげぇねぇ!!!」
ハニー「……え?」
スタン「道理であの時とそっくりな下着だと思って――あの時ってなんだ、ありゃ、おれぁ……」
ハニー「忘れなさいと言ったはずよこの豚!!!!!!!!」
ハグリッド「気になるし屠殺もんだが今はえぇ!ハニー、秘密兵器その2だ!つかまっちょれよ!いでよ、ノーバートファイヤ!一気に加速だ!!!」
カチッ
グォオオオオオオオン!!!ボォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
109: 2014/03/21(金) 10:48:19.71 ID:jHeofd/90
ブロロロロロッ
ハニー「っ、もの凄い加速、だったわね……一気に何キロも移動したようだわ」
ハグリッド「チャーリーがノーバートの炎を送ってくれてよお。そいつをアーサーがこう、色々してくれたんだ。すごかろう?え?」
ハニー「えぇ、深くは聞かないわ……追っ手も、見えなくなったみたい」
ハグリッド「あぁ、ヒンヒン!連中をまいたぞ、ハニー!」
ハニー「出来る豚ね、ハグリッド……けれど、まだよ。嫌な予感がするの……スタンは、操られてるスタンが最後に言ってたわ」
ハグリッド「あぁ、あいつは正気に戻っても会議もんだなぁ」
ハニー「そっちじゃなくって……私がホンモノだ、って、確信した言い方で……一体」
ハニー「どういう――っ、額、が……痛っ……」
「そういうことだ ハニー・ポッター 貴様はどこまで行っても甘い」
ハニー「っ!!!!」
ハグリッド「お、わ……!?!?箒も、なんにも、なしに……飛んできよる、あれ、は……あいつは」
ヴォルデモート「お懐かしいな、ハグリッド 小娘を始末した後 ゆっくりと昔話でもしてやろう」
ハニー「っ、もの凄い加速、だったわね……一気に何キロも移動したようだわ」
ハグリッド「チャーリーがノーバートの炎を送ってくれてよお。そいつをアーサーがこう、色々してくれたんだ。すごかろう?え?」
ハニー「えぇ、深くは聞かないわ……追っ手も、見えなくなったみたい」
ハグリッド「あぁ、ヒンヒン!連中をまいたぞ、ハニー!」
ハニー「出来る豚ね、ハグリッド……けれど、まだよ。嫌な予感がするの……スタンは、操られてるスタンが最後に言ってたわ」
ハグリッド「あぁ、あいつは正気に戻っても会議もんだなぁ」
ハニー「そっちじゃなくって……私がホンモノだ、って、確信した言い方で……一体」
ハニー「どういう――っ、額、が……痛っ……」
「そういうことだ ハニー・ポッター 貴様はどこまで行っても甘い」
ハニー「っ!!!!」
ハグリッド「お、わ……!?!?箒も、なんにも、なしに……飛んできよる、あれ、は……あいつは」
ヴォルデモート「お懐かしいな、ハグリッド 小娘を始末した後 ゆっくりと昔話でもしてやろう」
111: 2014/03/21(金) 11:04:05.54 ID:jHeofd/90
バーーン!!バーーーン!
ハニー「っ、あいつに、氏喰い人がまた、っ、ハグリッド!」
ハグリッド「もう少しだ!もう、この真下くれぇなんだ!ハニー、もうちっと……なのに、こなくそ!!っ、ハニー!!」
ヴォルデモート「小娘は頃すな! 俺様が殺る 俺様のみがこやつを滅ぼすのだ」
ハニー「っ、全く、逆の意見ね!あんたは、私が――っああ!」
バキッ!!
ヴォルデモート「相変わらず 言葉だけは勇ましいな 知っているぞ ハニー・ポッター」
ハグリッド「サイドカーが!!ハニーーー!!こなくそ!なにしやがるこの野郎!」バッ!
氏喰い人「えっ、なんでこの人バイクから飛び降りてこっち……ぎゃぁああああああああああああああああああ!!?!?!?!?」
ヴォルデモート「お前はなんの力もない 臆病者の小娘だ 杖のつながりも、もはや問題ではない この杖はルシウスのものだ もう貴様と俺様の間に、あの眼鏡が飛び出してくるような事態も起きん」
ハニー「っ……回転、しながら……落ちていく、せいで……あいつが、どこにいる、かも」
ヴォルデモート「終わりだ 氏に頭をたれろ、ポッター アバダ――」
ハニー「っ、ぁ!」
ビッ!!
ヴォルデモート「!?」
ハニー「!杖豚!!あいつは、そこね!私の腕をあいつがいる方向に引っ張るなんて、豚のくせにやるじゃない!」
ヴォルデモート「っ、何故だ 兄弟杖など使っておらん 何故、あやつめ、嘘の情報を !」
バチンッ、ボァアアアアアア!!!
ヴォルデモート「っ、金色の炎 ダンブルドアのお得意か ポッター!」
ハニー「さぁ、どうかしら!杖豚の勝手よ!」
ヴォルデモート「セルウィン! お前の杖をよこせ! ここでしとめる!!ここで、こいつは――」
フッ
ハニー「っ……消えたわ……あぁ、違うわね……きっと、着いたんだわ。用意された、守護の範囲内に」
ハニー「そしてこのまま、落ちて……」
ハグリッド「ハニーィイイイイイイ!ロンがいない代わりは俺がしっかり地面にさき回ってサイドカーごと無駄にでかい図体で受け止めヒンヒン!ありがとうございます!!!!」
ハニー「えぇ、ハグリッド……できる、豚さんね。無事で、よかったわ」
ハグリッド「ヒンヒン!」
ハニー「っ、あいつに、氏喰い人がまた、っ、ハグリッド!」
ハグリッド「もう少しだ!もう、この真下くれぇなんだ!ハニー、もうちっと……なのに、こなくそ!!っ、ハニー!!」
ヴォルデモート「小娘は頃すな! 俺様が殺る 俺様のみがこやつを滅ぼすのだ」
ハニー「っ、全く、逆の意見ね!あんたは、私が――っああ!」
バキッ!!
ヴォルデモート「相変わらず 言葉だけは勇ましいな 知っているぞ ハニー・ポッター」
ハグリッド「サイドカーが!!ハニーーー!!こなくそ!なにしやがるこの野郎!」バッ!
氏喰い人「えっ、なんでこの人バイクから飛び降りてこっち……ぎゃぁああああああああああああああああああ!!?!?!?!?」
ヴォルデモート「お前はなんの力もない 臆病者の小娘だ 杖のつながりも、もはや問題ではない この杖はルシウスのものだ もう貴様と俺様の間に、あの眼鏡が飛び出してくるような事態も起きん」
ハニー「っ……回転、しながら……落ちていく、せいで……あいつが、どこにいる、かも」
ヴォルデモート「終わりだ 氏に頭をたれろ、ポッター アバダ――」
ハニー「っ、ぁ!」
ビッ!!
ヴォルデモート「!?」
ハニー「!杖豚!!あいつは、そこね!私の腕をあいつがいる方向に引っ張るなんて、豚のくせにやるじゃない!」
ヴォルデモート「っ、何故だ 兄弟杖など使っておらん 何故、あやつめ、嘘の情報を !」
バチンッ、ボァアアアアアア!!!
ヴォルデモート「っ、金色の炎 ダンブルドアのお得意か ポッター!」
ハニー「さぁ、どうかしら!杖豚の勝手よ!」
ヴォルデモート「セルウィン! お前の杖をよこせ! ここでしとめる!!ここで、こいつは――」
フッ
ハニー「っ……消えたわ……あぁ、違うわね……きっと、着いたんだわ。用意された、守護の範囲内に」
ハニー「そしてこのまま、落ちて……」
ハグリッド「ハニーィイイイイイイ!ロンがいない代わりは俺がしっかり地面にさき回ってサイドカーごと無駄にでかい図体で受け止めヒンヒン!ありがとうございます!!!!」
ハニー「えぇ、ハグリッド……できる、豚さんね。無事で、よかったわ」
ハグリッド「ヒンヒン!」
112: 2014/03/21(金) 11:19:38.37 ID:jHeofd/90
ハグリッド「トンクスん家の庭に池があって助かった。ぬかるみがなかったらさすがの俺も、あの高さから落ちたらちょっと大怪我してたかもしんねぇ」
ハニー「頑丈ね、えぇ。私のために」
ハグリッド「そうとも」
バタバタバタバタ、バタンッ!
「誰だね!?誰だい!池に落ちてきたのは!?ハニー・ポッターかね!?」
ハニー「っ、あぁ、近くにお家が……そうよ!あなたは……」
テッド「私はテッド・トンクス。ドーラの父親だ……どうして墜落したね?アーサーの仕掛けがやりすぎだったのかな?奴さん、私が止めるのも聞かず随分といじくっていたようだから」
ハニー「違う、わ……氏喰い人が待ち構えていたの。あいつも。大勢で……」
テッド「氏喰い人!?あぁ、なんてことだ。情報が漏れていた、そういうことか……ともかく、家の中においで。妻が手当ての容易をしているよ」
ハニー「えぇ、ありがとう……ハグリッド、立てる?」
ハグリッド「もちの一番豚さ」
ガチャッ
「あぁ、良かったわ――あなたが、ハニー?」
ハニー「そうで…………っ、あんたは!!!!!!!この!!!!!どの面さげてここにいるの!!!このアバズレ……」
テッド「あー、ハニー?えっと……私の妻の……アンドロメダだ」
ハニー「……えっ」
アンドロメダ「……こんばんは、ハニー」
ハニー「……あ」
アンドロメダ「シリウスの好きないとこです」
ハニー「……こん、こんばんは!あの、えっと!!!私、ハニー・リリー・フロ――」
アンドロメダ「残念、残念だわ……あなたとなら、この長いこと奥にしまっていた――小さい頃のシリウスアルバムを思う存分自慢できると思っていたのに」
ハニー「!?!?!?」
ハグリッド「俺に提供してくれたんは、ジェームズたちと一緒のやつだけだったか?」
テッド「あぁ、彼一人映ってるのは大事にとってあったよ。それはもう」
アンドロメダ「はーぁ無駄にかわいい」
ハニー「みせ、みせて!!みせて!!!お願い!!あぁ!背伸びして上に持ち上げないで!!お願い!!」
テッド「あぁ、ドロメダがベラ顔になってる……意地悪するときはすぐあれだ」
ハグリッド「ベラ顔だなぁ」
アンドロメダ「お黙り」
ハニー「頑丈ね、えぇ。私のために」
ハグリッド「そうとも」
バタバタバタバタ、バタンッ!
「誰だね!?誰だい!池に落ちてきたのは!?ハニー・ポッターかね!?」
ハニー「っ、あぁ、近くにお家が……そうよ!あなたは……」
テッド「私はテッド・トンクス。ドーラの父親だ……どうして墜落したね?アーサーの仕掛けがやりすぎだったのかな?奴さん、私が止めるのも聞かず随分といじくっていたようだから」
ハニー「違う、わ……氏喰い人が待ち構えていたの。あいつも。大勢で……」
テッド「氏喰い人!?あぁ、なんてことだ。情報が漏れていた、そういうことか……ともかく、家の中においで。妻が手当ての容易をしているよ」
ハニー「えぇ、ありがとう……ハグリッド、立てる?」
ハグリッド「もちの一番豚さ」
ガチャッ
「あぁ、良かったわ――あなたが、ハニー?」
ハニー「そうで…………っ、あんたは!!!!!!!この!!!!!どの面さげてここにいるの!!!このアバズレ……」
テッド「あー、ハニー?えっと……私の妻の……アンドロメダだ」
ハニー「……えっ」
アンドロメダ「……こんばんは、ハニー」
ハニー「……あ」
アンドロメダ「シリウスの好きないとこです」
ハニー「……こん、こんばんは!あの、えっと!!!私、ハニー・リリー・フロ――」
アンドロメダ「残念、残念だわ……あなたとなら、この長いこと奥にしまっていた――小さい頃のシリウスアルバムを思う存分自慢できると思っていたのに」
ハニー「!?!?!?」
ハグリッド「俺に提供してくれたんは、ジェームズたちと一緒のやつだけだったか?」
テッド「あぁ、彼一人映ってるのは大事にとってあったよ。それはもう」
アンドロメダ「はーぁ無駄にかわいい」
ハニー「みせ、みせて!!みせて!!!お願い!!あぁ!背伸びして上に持ち上げないで!!お願い!!」
テッド「あぁ、ドロメダがベラ顔になってる……意地悪するときはすぐあれだ」
ハグリッド「ベラ顔だなぁ」
アンドロメダ「お黙り」
115: 2014/03/21(金) 12:13:27.07 ID:jHeofd/90
アンドロメダ「待ち伏せされていた……ドーラはどうなったの?」
ハニー「あの……私、他のみんなの、ことは……」
テッド「あの子なら大丈夫さ、ドロメダ。これまでだって何度となく、仲間の闇祓いやムーディと散々危ない目にあってきたんだ。今度も平気さ、絶対ね」
アンドロメダ「……そうね。きっと今頃元気に……傘立てを倒してるわ、きっと」
ハニー「それは……たどり着いたお家の人は苦笑い、でしょうね」
ハグリッド「テッド、移動キーはどこにある?随分と遠回りしちまったからよ、もう時間がねぇ」
テッド「これだ、これ。ドロメダが持ってきただろう?このアルバムだよ。うってつけだろう、とね」
アンドロメダ「ドーラから聞いていますとも。さぁ、ハニー。受け取って」
ハニー「……義姉さん」
アンドロメダ「早い早い」
ハニー「あの……私、他のみんなの、ことは……」
テッド「あの子なら大丈夫さ、ドロメダ。これまでだって何度となく、仲間の闇祓いやムーディと散々危ない目にあってきたんだ。今度も平気さ、絶対ね」
アンドロメダ「……そうね。きっと今頃元気に……傘立てを倒してるわ、きっと」
ハニー「それは……たどり着いたお家の人は苦笑い、でしょうね」
ハグリッド「テッド、移動キーはどこにある?随分と遠回りしちまったからよ、もう時間がねぇ」
テッド「これだ、これ。ドロメダが持ってきただろう?このアルバムだよ。うってつけだろう、とね」
アンドロメダ「ドーラから聞いていますとも。さぁ、ハニー。受け取って」
ハニー「……義姉さん」
アンドロメダ「早い早い」
117: 2014/03/21(金) 13:12:22.90 ID:jHeofd/90
グルグルグル、ドサッ
ハニー「……『隠れ穴』、ね」
ハグリッド「俺たちは三番目のはずだ。ロンとトンクスがいっちばん近くで、フレッドとアーサーがその次。そんで……そんで、どうして、誰もいねぇ?」
ハニー「……灯りは、着いているけれど。誰かを迎え入れた雰囲気は、ないわ。そうね……私たちが、一番乗りみたい」
バタンッ!
ジニー「ハニー!ホンモノのハニーなの!言うまでないわね見間違えるはずないもの私のハニー!ヒンヒン!」
モリー「あぁ、ハニー!それに、ハグリッド!無事なのね!」
ハグリッド「平気だ。ちょいと気付けにブランデーが欲しいけどよぉ……他のみんなはどうした?え?」
モリー「あぁ……私も、いま、同じ事を聞こうと思っていたわ。ロンとトンクス、フレッドとアーサーに用意された移動キーは……物だけが現れたんですもの」
ハニー「……」
ジニー「……ところでその移動キーのアルバム、また馬鹿デカイね」
ハグリッド「なんぞ、トラブルがあったのかもしんねぇ。あぁ、そうさな……あんな風に待ち伏せされてたんじゃ、そりゃ……おっ?」
グルグルグルグルッ
ドサッ!
リーマス「っはあ、っは、手を、貸してくれ!負傷してる!モリー!」
ジョージ「」
モリー「あぁ――あぁ!!ジョージ!!!」
ハニー「……耳、が」
ハニー「……『隠れ穴』、ね」
ハグリッド「俺たちは三番目のはずだ。ロンとトンクスがいっちばん近くで、フレッドとアーサーがその次。そんで……そんで、どうして、誰もいねぇ?」
ハニー「……灯りは、着いているけれど。誰かを迎え入れた雰囲気は、ないわ。そうね……私たちが、一番乗りみたい」
バタンッ!
ジニー「ハニー!ホンモノのハニーなの!言うまでないわね見間違えるはずないもの私のハニー!ヒンヒン!」
モリー「あぁ、ハニー!それに、ハグリッド!無事なのね!」
ハグリッド「平気だ。ちょいと気付けにブランデーが欲しいけどよぉ……他のみんなはどうした?え?」
モリー「あぁ……私も、いま、同じ事を聞こうと思っていたわ。ロンとトンクス、フレッドとアーサーに用意された移動キーは……物だけが現れたんですもの」
ハニー「……」
ジニー「……ところでその移動キーのアルバム、また馬鹿デカイね」
ハグリッド「なんぞ、トラブルがあったのかもしんねぇ。あぁ、そうさな……あんな風に待ち伏せされてたんじゃ、そりゃ……おっ?」
グルグルグルグルッ
ドサッ!
リーマス「っはあ、っは、手を、貸してくれ!負傷してる!モリー!」
ジョージ「」
モリー「あぁ――あぁ!!ジョージ!!!」
ハニー「……耳、が」
118: 2014/03/21(金) 13:19:19.18 ID:jHeofd/90
ハグリッド「ジョージはどうしちまった!?生きてるのか!?」
リーマス「あぁ、負傷してると言ったろう?呪いで耳がもぎ取られたんだ……元には戻せないかもしれないが。それより……っ!!」
ハニー「えっ……っきゃっ!!」
グイッ、バンッ!!!
ハグリッド「!!!おい!!!リーマス!!!」
ジニー「肩掴んで押し倒すなんて!!!ハニーはトンクスじゃないわよ!!!」
リーマス「君の守護霊はなんだ!?答えろ!!!」
ハニー「っ、っ、パパよ!!!」
ジニー「……あれ?雄鹿じゃ、あれ?」
ハグリッド「ジェームズやべぇ」
リーマス「……はーっ。すまなかった……どうしても、確かめる必要があったんだ。計画に直接関わった人間は全て疑わしい。君がニセモノの可能性もあった」
ハニー「えぇ、ケホッ。しかた、ないわ……あんなことがあったんだもの」
ハグリッド「それならどうして俺も調べねぇ?え?」
リーマス「君に流れる巨人の血はポリジュース薬を受け付けないだろう?それで、さあ、私にも質問してくれ。用心しないと」
ハニー「……トンクスのことを、二人きりのときはなんて呼ぶの?」
リーマス「ハニー、プライベートな質問はやめてほしい。いや、意味としては、うん、そうだがね。違うだろう?」
リーマス「あぁ、負傷してると言ったろう?呪いで耳がもぎ取られたんだ……元には戻せないかもしれないが。それより……っ!!」
ハニー「えっ……っきゃっ!!」
グイッ、バンッ!!!
ハグリッド「!!!おい!!!リーマス!!!」
ジニー「肩掴んで押し倒すなんて!!!ハニーはトンクスじゃないわよ!!!」
リーマス「君の守護霊はなんだ!?答えろ!!!」
ハニー「っ、っ、パパよ!!!」
ジニー「……あれ?雄鹿じゃ、あれ?」
ハグリッド「ジェームズやべぇ」
リーマス「……はーっ。すまなかった……どうしても、確かめる必要があったんだ。計画に直接関わった人間は全て疑わしい。君がニセモノの可能性もあった」
ハニー「えぇ、ケホッ。しかた、ないわ……あんなことがあったんだもの」
ハグリッド「それならどうして俺も調べねぇ?え?」
リーマス「君に流れる巨人の血はポリジュース薬を受け付けないだろう?それで、さあ、私にも質問してくれ。用心しないと」
ハニー「……トンクスのことを、二人きりのときはなんて呼ぶの?」
リーマス「ハニー、プライベートな質問はやめてほしい。いや、意味としては、うん、そうだがね。違うだろう?」
122: 2014/03/21(金) 13:34:31.73 ID:jHeofd/90
ハニー「……この作戦のことを、騎士団の人があいつに教えたんだとは思えないわ」
リーマス「と、言うと?」
ハニー「だって、私を七人にすることも、誰と一緒にいるのかも知らないみたいだったわ。あいつが私を追ってきたのは……スタンが、私が本物だと確信して、その後のことよ。もしも本当に、今夜集まった人の中から情報が漏れていたんなら……」
リーマス「……待った。スタン、そうだね、彼がアズカバンで服従の呪いをかけられた後に脱獄したらしい、というのは知っている。『君が本物だと確信した』、というのは?」
ハニー「さぁ、どうしてかしら……私、スタンのフードが外れたのをみて……あんな高いところで失神させたら、だって、あの豚は操られてるだけだわ。だから……『武装解除』を」
リーマス「――命を賭ける瀬戸際で、『武装解除』を使ったのか?ハニー、その時期はもう過ぎたんだ!頃すつもりがないのなら、せめて呪いを――」
ハニー「二年前、ヴォルデモートと直面した私を救ったのだってこの呪文だわ!」
リーマス「ハニー、ハニー。そういうことじゃない。よく聞いてくれ、頼むから聞いておくれ。そうだ、その場面を知っている氏喰い人たちからしてみれば!そこで『武装解除』を選ぶことこそが君本人を見分ける独特の動きなんだ。分からないか?」
ハニー「っ、それ、は……だって」
リーマス「氏に直面した切迫した場面で、その選択が出来るのは、ハニー!わたしは、君を教えた者として誇らしい!だがね!愚かしく思う!!いいか、君のやったことは自殺行為だ!!!」
ハニー「っ、たまたまそこにいるだけで、邪魔だから吹き飛ばす、なんて!そんなことをするのは、ヴォルデモートだけよ!私はあいつじゃない!」
リーマス「あぁ、違うとも!本当に、君はまったく、あぁ、どこまでもジェームズとリリーの……腹立たしいよ、本当に……はぁ」
ハニー「……」
リーマス「……怒鳴って悪かったね。君の無事が、私たちの全てなんだ。分かってほしい」
ハニー「……えぇ」
リーマス「あと……今後のために。あー……トンクスのことは……可愛いニンフちゃん、と、呼ぶよ」
ハニー「聞きたかったけど聞きたくなかったわ」
リーマス「と、言うと?」
ハニー「だって、私を七人にすることも、誰と一緒にいるのかも知らないみたいだったわ。あいつが私を追ってきたのは……スタンが、私が本物だと確信して、その後のことよ。もしも本当に、今夜集まった人の中から情報が漏れていたんなら……」
リーマス「……待った。スタン、そうだね、彼がアズカバンで服従の呪いをかけられた後に脱獄したらしい、というのは知っている。『君が本物だと確信した』、というのは?」
ハニー「さぁ、どうしてかしら……私、スタンのフードが外れたのをみて……あんな高いところで失神させたら、だって、あの豚は操られてるだけだわ。だから……『武装解除』を」
リーマス「――命を賭ける瀬戸際で、『武装解除』を使ったのか?ハニー、その時期はもう過ぎたんだ!頃すつもりがないのなら、せめて呪いを――」
ハニー「二年前、ヴォルデモートと直面した私を救ったのだってこの呪文だわ!」
リーマス「ハニー、ハニー。そういうことじゃない。よく聞いてくれ、頼むから聞いておくれ。そうだ、その場面を知っている氏喰い人たちからしてみれば!そこで『武装解除』を選ぶことこそが君本人を見分ける独特の動きなんだ。分からないか?」
ハニー「っ、それ、は……だって」
リーマス「氏に直面した切迫した場面で、その選択が出来るのは、ハニー!わたしは、君を教えた者として誇らしい!だがね!愚かしく思う!!いいか、君のやったことは自殺行為だ!!!」
ハニー「っ、たまたまそこにいるだけで、邪魔だから吹き飛ばす、なんて!そんなことをするのは、ヴォルデモートだけよ!私はあいつじゃない!」
リーマス「あぁ、違うとも!本当に、君はまったく、あぁ、どこまでもジェームズとリリーの……腹立たしいよ、本当に……はぁ」
ハニー「……」
リーマス「……怒鳴って悪かったね。君の無事が、私たちの全てなんだ。分かってほしい」
ハニー「……えぇ」
リーマス「あと……今後のために。あー……トンクスのことは……可愛いニンフちゃん、と、呼ぶよ」
ハニー「聞きたかったけど聞きたくなかったわ」
125: 2014/03/21(金) 13:51:26.86 ID:jHeofd/90
グルグルグルッ
ドサッ
ハーマイオニー「あぁ、酷い感覚だわ、本当……ハニー!」
ハニー「!! ハーマイオニー!!」
ハーマイオニー「あぁ、よかった!無事、きゃぁ!あぁ、ハニー……えぇ、本当に、抱きしめるだけね。今回は、えぇ、うん……平気よ、ここにいるわ。大丈夫」
リーマス「……どうして少し残念そうなのかは聞かないよ……っと」
キングズリー「答えろ!ダンブルドアが私たちに残した最後の言葉は!」
リーマス「……『ハニーこそ我々の最大の希望だ 彼女を信じろ 愛じゃよ あるばす』だろう?」
キングズリー「……ちょっと腹立つところまでばっちりだな」
ハニー「……最期に何言ってるのよあの人」
キングズリー「さぁ、私にも」
リーマス「……トンクスを最後に減俸したときの理由は?」
キングズリー「……『マグルのカツラ文化ってすっごい進んでるんだって?ねぇ、護衛してるよしみで首相にお願いして一つかっちょいいのを見繕ってもらえば?』とぬかした」
ジニー「どうりで最近パパが若干トンクスに冷たいわけだわ」
リーマス「君達には何があった?他の者のことは?」
キングズリー「五人に追跡された。一人は仕留めただろう……途中、『あの人』も目撃した。すぐに姿がみえなくなったが、リーマス、『あの人』は……」
リーマス「あぁ……箒も、何の助けもなく、空を飛べる……ついに完成したわけだ、魔法界の大研究がね」
キングズリー「戻ったのは君達だけか?ジョージはどうした?」
リーマス「モリーに連れられて治療中だよ……耳をやられた。スネイプの十八番の、セクタムセンプラで……」
ハニー「!!さっき、それを教えてくれなかったわ!!!!」
リーマス「あぁ、君が無駄に逆上すると分かっていたからね……私もそっくりそのままどころかジェームズよろしく百倍返しをしてやった、と言いたいところだが……ジョージを庇って飛ぶので精一杯だった」
キングズリー「……先に着くはずだった者は」
リーマス「……あぁ、まだだ」
ハニー「……」ハーマイオニー「……」
ジニー「……」
ハグリッド「……」
リーマス「……ここで待っていても冷えるだけだ。中に入ろう。キングズリー、見張りを頼めるかい?」
キングズリー「あぁ。出迎えて、トンクスには質問せめにしておくよ」
リーマス「……お手柔らかに」
キングズリー「まぁ職場で聞くまでも無くだいたいのこと惚気てばら撒いてるけども」
リーマス「あーぁ、あーあ。魔法省に入れたらなぁ。あーあ」
ドサッ
ハーマイオニー「あぁ、酷い感覚だわ、本当……ハニー!」
ハニー「!! ハーマイオニー!!」
ハーマイオニー「あぁ、よかった!無事、きゃぁ!あぁ、ハニー……えぇ、本当に、抱きしめるだけね。今回は、えぇ、うん……平気よ、ここにいるわ。大丈夫」
リーマス「……どうして少し残念そうなのかは聞かないよ……っと」
キングズリー「答えろ!ダンブルドアが私たちに残した最後の言葉は!」
リーマス「……『ハニーこそ我々の最大の希望だ 彼女を信じろ 愛じゃよ あるばす』だろう?」
キングズリー「……ちょっと腹立つところまでばっちりだな」
ハニー「……最期に何言ってるのよあの人」
キングズリー「さぁ、私にも」
リーマス「……トンクスを最後に減俸したときの理由は?」
キングズリー「……『マグルのカツラ文化ってすっごい進んでるんだって?ねぇ、護衛してるよしみで首相にお願いして一つかっちょいいのを見繕ってもらえば?』とぬかした」
ジニー「どうりで最近パパが若干トンクスに冷たいわけだわ」
リーマス「君達には何があった?他の者のことは?」
キングズリー「五人に追跡された。一人は仕留めただろう……途中、『あの人』も目撃した。すぐに姿がみえなくなったが、リーマス、『あの人』は……」
リーマス「あぁ……箒も、何の助けもなく、空を飛べる……ついに完成したわけだ、魔法界の大研究がね」
キングズリー「戻ったのは君達だけか?ジョージはどうした?」
リーマス「モリーに連れられて治療中だよ……耳をやられた。スネイプの十八番の、セクタムセンプラで……」
ハニー「!!さっき、それを教えてくれなかったわ!!!!」
リーマス「あぁ、君が無駄に逆上すると分かっていたからね……私もそっくりそのままどころかジェームズよろしく百倍返しをしてやった、と言いたいところだが……ジョージを庇って飛ぶので精一杯だった」
キングズリー「……先に着くはずだった者は」
リーマス「……あぁ、まだだ」
ハニー「……」ハーマイオニー「……」
ジニー「……」
ハグリッド「……」
リーマス「……ここで待っていても冷えるだけだ。中に入ろう。キングズリー、見張りを頼めるかい?」
キングズリー「あぁ。出迎えて、トンクスには質問せめにしておくよ」
リーマス「……お手柔らかに」
キングズリー「まぁ職場で聞くまでも無くだいたいのこと惚気てばら撒いてるけども」
リーマス「あーぁ、あーあ。魔法省に入れたらなぁ。あーあ」
127: 2014/03/21(金) 14:06:37.09 ID:jHeofd/90
モリー「血は止まりましたよ……えぇ、酷い出血だったけど、もう大丈夫……耳そのものは、そうね……難しいわ」
ハニー「……ジョージ」ハーマイオニー「……」
ジョージ「」
モリー「闇の魔術で奪われた傷ですもの、えぇ……でも、不幸中の幸いだわ……この子は、生きてる」
ジニー「うん、ママ……起きたらきっと、軽口たたいてくれるわよ。ジョージだもの……フレッドと、それに、パパは……」
バーンッ!!
ハニー「きゃぁっ!?」ハーマイオニー「きゃっ、っ、ハニー、そろそろ、離し、ねぇ?」
アーサー「そこをどけキングズリー!!!私が私であることは息子の顔を見てジニーにハグをしてモリーにただいま私の可愛いモリウォブルと耳元で囁いてから存分に証明してやる!!!!怪我をしたくなかったらそこをどけ!!!!怪我よりも毛がなくなるぞ!!!!」
フレッド「ッヒュー!切れっちまった親父はかっけぇの、なんの……おい、おい」
モリー「あぁ、あなた!!フレッド!あぁ、フレッド……ジョージ、ジョージが」
アーサー「……」
フレッド「……おいおい……ジョージ、なんてザマだよ」
ジョージ「」
フレッド「僕の片割れのくせに、なんだいそりゃ……ハッハ、見分けがつくようになってよかったかも、しれないけどさ」
ジョージ「」
フレッド「調子狂うよな……おい!俺一人で喋らせるなよ!!口の中にペロペロ酸飴ねじ込んだっていいんだぞ!!なんとか言え!!!男前な顔しやがって!僕にそっくりなだけあるなこの野郎!!おい!!!!!」
ジョージ「……う、ん」
ハニー「……ジョージ」ハーマイオニー「……」
ジョージ「」
モリー「闇の魔術で奪われた傷ですもの、えぇ……でも、不幸中の幸いだわ……この子は、生きてる」
ジニー「うん、ママ……起きたらきっと、軽口たたいてくれるわよ。ジョージだもの……フレッドと、それに、パパは……」
バーンッ!!
ハニー「きゃぁっ!?」ハーマイオニー「きゃっ、っ、ハニー、そろそろ、離し、ねぇ?」
アーサー「そこをどけキングズリー!!!私が私であることは息子の顔を見てジニーにハグをしてモリーにただいま私の可愛いモリウォブルと耳元で囁いてから存分に証明してやる!!!!怪我をしたくなかったらそこをどけ!!!!怪我よりも毛がなくなるぞ!!!!」
フレッド「ッヒュー!切れっちまった親父はかっけぇの、なんの……おい、おい」
モリー「あぁ、あなた!!フレッド!あぁ、フレッド……ジョージ、ジョージが」
アーサー「……」
フレッド「……おいおい……ジョージ、なんてザマだよ」
ジョージ「」
フレッド「僕の片割れのくせに、なんだいそりゃ……ハッハ、見分けがつくようになってよかったかも、しれないけどさ」
ジョージ「」
フレッド「調子狂うよな……おい!俺一人で喋らせるなよ!!口の中にペロペロ酸飴ねじ込んだっていいんだぞ!!なんとか言え!!!男前な顔しやがって!僕にそっくりなだけあるなこの野郎!!おい!!!!!」
ジョージ「……う、ん」
128: 2014/03/21(金) 14:14:52.24 ID:jHeofd/90
モリー「! ジョージ!」
フレッド「……気分はどうだよ、ねぼすけ君」
ジョージ「……そりゃもう……聖人みたいだ」
フレッド「……その心は?くっだらなかったら、もう片方も削いでやるよ」
ジョージ「……穴(ホール)だけに……聖人(ホーリー)ってね。笑えよ」
フレッド「笑えねえ、情けねぇぜ相棒!あーぁ!こりゃ酷ぇや!なぁハグリッド!え?」
ハグリッド「あぁ、あぁ、本当に笑えねぇなぁ。お前さんが笑えるまで、もうしばらく待たにゃならんだろうよ、うん。ジョージが調子取り戻すのと、お前さんが顔洗ってきてからなぁ」
ジョージ「お泣きなさい、哀れな子羊よ……このホーリーな私にむかって存分に、さぁ」
フレッド「おっと、調子づくなよ?包帯とれたら覚えてろ、花でも生けてやろうじゃないか?え?」
ジョージ「その花はそっくりそのまま、ビリウスおんじの得意なとこからお前に生えさせてやるさ」
モリー「ぐすっ、やめ、なさい!まったく、ぐすっ、ふふっ」
フレッド「……気分はどうだよ、ねぼすけ君」
ジョージ「……そりゃもう……聖人みたいだ」
フレッド「……その心は?くっだらなかったら、もう片方も削いでやるよ」
ジョージ「……穴(ホール)だけに……聖人(ホーリー)ってね。笑えよ」
フレッド「笑えねえ、情けねぇぜ相棒!あーぁ!こりゃ酷ぇや!なぁハグリッド!え?」
ハグリッド「あぁ、あぁ、本当に笑えねぇなぁ。お前さんが笑えるまで、もうしばらく待たにゃならんだろうよ、うん。ジョージが調子取り戻すのと、お前さんが顔洗ってきてからなぁ」
ジョージ「お泣きなさい、哀れな子羊よ……このホーリーな私にむかって存分に、さぁ」
フレッド「おっと、調子づくなよ?包帯とれたら覚えてろ、花でも生けてやろうじゃないか?え?」
ジョージ「その花はそっくりそのまま、ビリウスおんじの得意なとこからお前に生えさせてやるさ」
モリー「ぐすっ、やめ、なさい!まったく、ぐすっ、ふふっ」
129: 2014/03/21(金) 14:31:07.15 ID:jHeofd/90
ハニー「あとは、ロンとトンクス……ビルとフラー……それに、ムーディとマンダンガス」
ハーマイオニー「ロンたちは、一番近くの隠れ家を目指していた、はずなの……どうして、こんなに遅く」
ハニー「……」
ハーマイオニー「……座り心地が、悪い? えぇ、ごめんなさい。冗談が過ぎたわ……心配、心配よね」
ハニー「……当然よ。ロンは私の……わたしのお友達だもの」
ハーマイオニー「……そうよね。私、だって」
ハニー「あなたは、それだけじゃないでしょ?」
ハーマイオニー「……」
ハニー「……伝えられる時に伝えなきゃ、後悔するわよ。今みたいに……伝えて、答えてもらっても、すぐに離れてしまうこともあるけれど」
ハーマイオニー「……そう、よね。ロン……無事で」
ハニー「えぇ、そうしたら……言える?」
ハーマイオニー「……前向きに検討する形で善処するわ」
ハニー「……役人向きよね、あなたって」
ガシャァァアアアアン!!!
リーマス「あぁ、うん、大体そんなことだろうと思って、ガラス窓のすぐ向こうにクッションを構えておいてよかったよ。おかえり、可愛いニンフちゃん」
トンクス「うわああああああああああああああ!?!?って、あ、よ、よか、よくなぁあああああああああああああい!?!?リーマス何言ってるの!?いきなりなに言ってるの嬉しすぎてどうすんのこれ!?」
リーマス「いや君こそ職場で何を言ってるんだろうね本当にね」
ロン「ヒン、ヒ、はーぁ、流石に、豚の僕でも、しぬかと……ハニー!それに、ハーマイオニー!」
ハニー「ロン!」
ハーマイオニー「っ、ロン!よか……えっ!?」
ギュッ
ロン「よかった。無事だね?よかった、二人とも……はぁー……氏ぬかと思った」
ハーマイオニー「えっ、ちょ、ロン、いつもならそのままハニーのした、あの、なんで、ハニーと一緒に私まで抱きしめ、っちょ、あの!?」
ロン「走馬灯で君が散々うるさかったんだから、これくらいさせろよな。マーリンの髭」
ハーマイオニー「あぁ、その……はぁ」
ロン「……ヒンヒン!ハニー、君っていう加護のもと、僕がくたばることなんてありえないんだけどね!」
ハニー「ロン」
ロン「ヒンヒン!」
ハニー「日取りはいつかしら」
ロン「!?」
ハーマイオニー「ロンたちは、一番近くの隠れ家を目指していた、はずなの……どうして、こんなに遅く」
ハニー「……」
ハーマイオニー「……座り心地が、悪い? えぇ、ごめんなさい。冗談が過ぎたわ……心配、心配よね」
ハニー「……当然よ。ロンは私の……わたしのお友達だもの」
ハーマイオニー「……そうよね。私、だって」
ハニー「あなたは、それだけじゃないでしょ?」
ハーマイオニー「……」
ハニー「……伝えられる時に伝えなきゃ、後悔するわよ。今みたいに……伝えて、答えてもらっても、すぐに離れてしまうこともあるけれど」
ハーマイオニー「……そう、よね。ロン……無事で」
ハニー「えぇ、そうしたら……言える?」
ハーマイオニー「……前向きに検討する形で善処するわ」
ハニー「……役人向きよね、あなたって」
ガシャァァアアアアン!!!
リーマス「あぁ、うん、大体そんなことだろうと思って、ガラス窓のすぐ向こうにクッションを構えておいてよかったよ。おかえり、可愛いニンフちゃん」
トンクス「うわああああああああああああああ!?!?って、あ、よ、よか、よくなぁあああああああああああああい!?!?リーマス何言ってるの!?いきなりなに言ってるの嬉しすぎてどうすんのこれ!?」
リーマス「いや君こそ職場で何を言ってるんだろうね本当にね」
ロン「ヒン、ヒ、はーぁ、流石に、豚の僕でも、しぬかと……ハニー!それに、ハーマイオニー!」
ハニー「ロン!」
ハーマイオニー「っ、ロン!よか……えっ!?」
ギュッ
ロン「よかった。無事だね?よかった、二人とも……はぁー……氏ぬかと思った」
ハーマイオニー「えっ、ちょ、ロン、いつもならそのままハニーのした、あの、なんで、ハニーと一緒に私まで抱きしめ、っちょ、あの!?」
ロン「走馬灯で君が散々うるさかったんだから、これくらいさせろよな。マーリンの髭」
ハーマイオニー「あぁ、その……はぁ」
ロン「……ヒンヒン!ハニー、君っていう加護のもと、僕がくたばることなんてありえないんだけどね!」
ハニー「ロン」
ロン「ヒンヒン!」
ハニー「日取りはいつかしら」
ロン「!?」
130: 2014/03/21(金) 14:45:30.94 ID:jHeofd/90
トンクス「ロンはすっごかったわ。すばらしかった。氏喰い人の何人に『失神呪文』を命中させたかな。箒で飛んでる相手に呪詛ぶつけるのは、とっても高度な術だよ?」
ハーマイオニー「本当?」
ロン「意外で悪かったね。あー、なんだろ、途中までは逃げたいくらいだったんだけど……なんかこう、吹っ切れたっていうか」
トンクス「多分誰かが『血を裏切る、汚いマグルの味方もいるぞ!』って言ったあたりから、だったかな」
ハーマイオニー「……ロン」
ハニー「ねぇお母様、ビルとフラーの結婚式って二本立てにできないのかしら」
モリー「いまからだと厳しいけど、母さん頑張るわ!」
ロン「な、なんの話してんのさ。それで、そうだよ。ビルとフラーはどこだい?ムーディと、ダングも」
リーマス「……まだだ。君達はどうしてここまで遅れた?」
トンクス「あ、ちょ、ちょっと怒ってる……ベラトリックスのせいなんだ、あの性悪おばさんめ」
ハーマイオニー「響きが一気に柔らかすぎるわ」
トンクス「あいつ、ほら、仲間うちで自分の親戚が狼人間に嫁いだってことをからかわれたらしくってさ。滅茶苦茶にしつこくあたしのこと狙ってきたんだ」
リーマス「……すまない」
トンクス「あやまることじゃないでしょ、怒るよ?そんでさ、まぁ、なんとか巻いて……ミュリエルん家についたは、いいんだけどさ」
ロン「ミュリエルおばさんの話がこれまたしつっっこい上に長ったらしくてさぁ」
リーマス「そうか、それは……うん?」
トンクス「そうそう。ビルとフラーのことについてもだし、私とリーマスのことにもなんだかお節介なことをネチネチと言ってきて。あたし、ちょっと喧嘩になっちゃったよ。まったくもう」
リーマス「……」
ロン「そうそう。そんで、『ロナルドにはまぁだ関係がないことだろうぇ?えぇ?可愛いロナルド、お前はまだまだちぃさいまんまだぇ?』ってさぁ!失礼しちゃうぜ!僕だって、あー」
ハニー「……」
ハーマイオニー「……」
トンクス「ん?あれ?なんだかみんな、あれ?歓迎ムード一転……あれ?」
リーマス「トンクス。その間、連絡を、せめて守護霊で一報だけでも、とは、思わなかったのかい?」
トンクス「……ぁ」
ハニー「ロン」
ロン「ひ、ヒンヒン!な、なんだい、ハニー!」
ハニー「今度は、ハーマイオニーが直々に、走馬灯を見せてくれるそうよ?」
ハーマイオニー「本当?」
ロン「意外で悪かったね。あー、なんだろ、途中までは逃げたいくらいだったんだけど……なんかこう、吹っ切れたっていうか」
トンクス「多分誰かが『血を裏切る、汚いマグルの味方もいるぞ!』って言ったあたりから、だったかな」
ハーマイオニー「……ロン」
ハニー「ねぇお母様、ビルとフラーの結婚式って二本立てにできないのかしら」
モリー「いまからだと厳しいけど、母さん頑張るわ!」
ロン「な、なんの話してんのさ。それで、そうだよ。ビルとフラーはどこだい?ムーディと、ダングも」
リーマス「……まだだ。君達はどうしてここまで遅れた?」
トンクス「あ、ちょ、ちょっと怒ってる……ベラトリックスのせいなんだ、あの性悪おばさんめ」
ハーマイオニー「響きが一気に柔らかすぎるわ」
トンクス「あいつ、ほら、仲間うちで自分の親戚が狼人間に嫁いだってことをからかわれたらしくってさ。滅茶苦茶にしつこくあたしのこと狙ってきたんだ」
リーマス「……すまない」
トンクス「あやまることじゃないでしょ、怒るよ?そんでさ、まぁ、なんとか巻いて……ミュリエルん家についたは、いいんだけどさ」
ロン「ミュリエルおばさんの話がこれまたしつっっこい上に長ったらしくてさぁ」
リーマス「そうか、それは……うん?」
トンクス「そうそう。ビルとフラーのことについてもだし、私とリーマスのことにもなんだかお節介なことをネチネチと言ってきて。あたし、ちょっと喧嘩になっちゃったよ。まったくもう」
リーマス「……」
ロン「そうそう。そんで、『ロナルドにはまぁだ関係がないことだろうぇ?えぇ?可愛いロナルド、お前はまだまだちぃさいまんまだぇ?』ってさぁ!失礼しちゃうぜ!僕だって、あー」
ハニー「……」
ハーマイオニー「……」
トンクス「ん?あれ?なんだかみんな、あれ?歓迎ムード一転……あれ?」
リーマス「トンクス。その間、連絡を、せめて守護霊で一報だけでも、とは、思わなかったのかい?」
トンクス「……ぁ」
ハニー「ロン」
ロン「ひ、ヒンヒン!な、なんだい、ハニー!」
ハニー「今度は、ハーマイオニーが直々に、走馬灯を見せてくれるそうよ?」
133: 2014/03/21(金) 15:00:44.26 ID:jHeofd/90
トンクス「怒られた……」
ロン「ボコられた……マーリンの髭」
ハーマイオニー「言わせてもらうわ、自業自得よ」
リーマス「ともあれ、君達がたどり着いたのはいい兆候だ……普通に飛んだのなら、君達が一番遠かったのだから。他の二組も、少し遠回りはあってもきっと無事、だろう」
キングズリー「私は、マグルの首相のところに戻らなければ。もう一時間は過ぎてしまった……マグルは時間にうるさくてね」
ハニー「そうでしょうね……キングズリー、色々ありがとう」
キングズリー「言ったろう、我々にとって最も重要なのは君だ……アーサー、リーマス、後は頼みます。トンクス……しっかりな」
トンクス「任せとけって言おうとしてたのに!任せといてよそこは!」
キングズリー「それなら苦労はないがね……それじゃ」
ギィッ バチンッ!
モリー「キングズリーも大変ねぇ」
アーサー「寝不足は毛根の大敵だが大丈夫だろうか……あぁ、彼は冗談で言っていたがね。トンクス、私は君が頼りになると思ってるよ。息子をありがとう」
トンクス「いやいや、当たり前じゃないの。その息子さんは……あー、やっぱりハニーの下だけどさ」
ハニー「?何か問題?」
ロン「?いや、見当たらないなぁ。僕は今ものすごいしっくりきてるけど」
ハーマイオニー「でしょうね」
ロン「ボコられた……マーリンの髭」
ハーマイオニー「言わせてもらうわ、自業自得よ」
リーマス「ともあれ、君達がたどり着いたのはいい兆候だ……普通に飛んだのなら、君達が一番遠かったのだから。他の二組も、少し遠回りはあってもきっと無事、だろう」
キングズリー「私は、マグルの首相のところに戻らなければ。もう一時間は過ぎてしまった……マグルは時間にうるさくてね」
ハニー「そうでしょうね……キングズリー、色々ありがとう」
キングズリー「言ったろう、我々にとって最も重要なのは君だ……アーサー、リーマス、後は頼みます。トンクス……しっかりな」
トンクス「任せとけって言おうとしてたのに!任せといてよそこは!」
キングズリー「それなら苦労はないがね……それじゃ」
ギィッ バチンッ!
モリー「キングズリーも大変ねぇ」
アーサー「寝不足は毛根の大敵だが大丈夫だろうか……あぁ、彼は冗談で言っていたがね。トンクス、私は君が頼りになると思ってるよ。息子をありがとう」
トンクス「いやいや、当たり前じゃないの。その息子さんは……あー、やっぱりハニーの下だけどさ」
ハニー「?何か問題?」
ロン「?いや、見当たらないなぁ。僕は今ものすごいしっくりきてるけど」
ハーマイオニー「でしょうね」
135: 2014/03/21(金) 15:37:34.68 ID:jHeofd/90
ブルヒヒヒィ!ザザァッ!
ハニー「! ビルとフラーの骨豚!」
ハーマイオニー「今のはあなたの持ち前の動体視力で窓の端に映ったそれを見止めたのよね?そうよね?」
ロン「何言ってんのさハーマイオニー。今確かに同胞が言ったじゃないか。『ただいま到着しました遅れて申し訳ありません推参仕りましたのはデラクール嬢とミスター・ウィーズリーを乗せた骨豚の某で――」
ハーマイオニー「聞こえないし聞かないわよ、聞くもんですか」
モリー「あぁ!ビル!!フラー!!!!!よかった!!無事ね!?よかった!!」
フラー「おかーさま!」
ビル「あぁ、ただいま母さん。うん、平気だ……風は冷たかったけど。それより……父さん」
アーサー「あぁ、ビル、無事で――」
ビル「マッド-アイが、氏んだ」
アーサー「……」
ハニー「……え?」
フレッド「ハッハ、ビル、ビル、ビル兄ぃ。まったくさあ、冗談ならもっとうまいこと言えよってな……」
ジョージ「そんならさ、ビル、俺だって、ほら!耳がなくなっちまった!あっはは、今のは冗談じゃ……」
ビル「冗談じゃない」
ロン「……」
ハーマイオニー「……嘘」
ビル「ダングとマッド-アイは最後まで陽動に残って、それで、ダングが、そうだな……気が動転して、『姿くらまし』した。後に残ったマッド-アイは……ひきつけた連中を、自分ごと、あの家の周りに閉じ込めた」
トンクス「………………」
ハニー「! ビルとフラーの骨豚!」
ハーマイオニー「今のはあなたの持ち前の動体視力で窓の端に映ったそれを見止めたのよね?そうよね?」
ロン「何言ってんのさハーマイオニー。今確かに同胞が言ったじゃないか。『ただいま到着しました遅れて申し訳ありません推参仕りましたのはデラクール嬢とミスター・ウィーズリーを乗せた骨豚の某で――」
ハーマイオニー「聞こえないし聞かないわよ、聞くもんですか」
モリー「あぁ!ビル!!フラー!!!!!よかった!!無事ね!?よかった!!」
フラー「おかーさま!」
ビル「あぁ、ただいま母さん。うん、平気だ……風は冷たかったけど。それより……父さん」
アーサー「あぁ、ビル、無事で――」
ビル「マッド-アイが、氏んだ」
アーサー「……」
ハニー「……え?」
フレッド「ハッハ、ビル、ビル、ビル兄ぃ。まったくさあ、冗談ならもっとうまいこと言えよってな……」
ジョージ「そんならさ、ビル、俺だって、ほら!耳がなくなっちまった!あっはは、今のは冗談じゃ……」
ビル「冗談じゃない」
ロン「……」
ハーマイオニー「……嘘」
ビル「ダングとマッド-アイは最後まで陽動に残って、それで、ダングが、そうだな……気が動転して、『姿くらまし』した。後に残ったマッド-アイは……ひきつけた連中を、自分ごと、あの家の周りに閉じ込めた」
トンクス「………………」
137: 2014/03/21(金) 16:01:41.19 ID:jHeofd/90
ビル「僕達が見たのはそこまでだ……逃げ切れたのは、マッド-アイのおかげだ。そうでなきゃあの包囲網を抜け出した後も、連中はすぐに編隊を組んで僕らを追い詰めてた。一人で、あれだけをひきつけて」
リーマス「……自分が護衛につくのが本物だ、と、思わせるつもりだったんだろう。実際、ほとんどの氏喰い人がそうだった……」
トンクス「……最初から、そのつもりだったんだ」
ハニー「……トンクス」
ビル「僕達は……フラーが、隣にいたのに!僕は――何も、できなかった!できなかったんだ……」
トンクス「ビル。当然、あなたには何も出来なかったよ。するべきじゃない。あなたに任された任務は、味方を助けようとして巻き添えを増やすことじゃない」
ビル「……」
トンクス「……ねえ、リーマス?マッド-アイはさ……あたしたちに」
リーマス「……あぁ、そうだね。おいで」
トンクス「っ。幸せに、だって。あたし……言われなくったって。っ。決まってるのに。馬鹿だよねぇ。ほんと。馬鹿だよ。かっこつけの。嫌味ばっかりで。危なっかしくて。不気味で。それで。マッド-アイは……」
リーマス「……」
トンクス「カッコいい、師匠だったなぁ。マッド-アイ……マッド-アイ、っ、っ、ごめん、ごめんね。リーマス。分かってるんだ。一人、かけたくらいで。こんなんじゃ怒られる。マッド-アイに……ぁっ、っ、ぅぅ」
リーマス「……みんな、みんな同じ気持ちだよ。あぁ、彼が氏ぬだなんて……誰も、思いもしなかったんだ」
ハニー「……他の、誰よりもね」
リーマス「……自分が護衛につくのが本物だ、と、思わせるつもりだったんだろう。実際、ほとんどの氏喰い人がそうだった……」
トンクス「……最初から、そのつもりだったんだ」
ハニー「……トンクス」
ビル「僕達は……フラーが、隣にいたのに!僕は――何も、できなかった!できなかったんだ……」
トンクス「ビル。当然、あなたには何も出来なかったよ。するべきじゃない。あなたに任された任務は、味方を助けようとして巻き添えを増やすことじゃない」
ビル「……」
トンクス「……ねえ、リーマス?マッド-アイはさ……あたしたちに」
リーマス「……あぁ、そうだね。おいで」
トンクス「っ。幸せに、だって。あたし……言われなくったって。っ。決まってるのに。馬鹿だよねぇ。ほんと。馬鹿だよ。かっこつけの。嫌味ばっかりで。危なっかしくて。不気味で。それで。マッド-アイは……」
リーマス「……」
トンクス「カッコいい、師匠だったなぁ。マッド-アイ……マッド-アイ、っ、っ、ごめん、ごめんね。リーマス。分かってるんだ。一人、かけたくらいで。こんなんじゃ怒られる。マッド-アイに……ぁっ、っ、ぅぅ」
リーマス「……みんな、みんな同じ気持ちだよ。あぁ、彼が氏ぬだなんて……誰も、思いもしなかったんだ」
ハニー「……他の、誰よりもね」
139: 2014/03/21(金) 16:26:56.88 ID:jHeofd/90
アーサー「みんな、グラスは行き渡ったね?それじゃ――マッド-アイに」
ハニー「マッド-アイに」
トンクス「ぐすっ、かっこつけの、師匠に」
リーマス「あぁ、乾杯――それで、ビル。マンダンガスのことだがね」
ビル「えぇ……言いたいことは分かりますよ。けど、僕はあいつが連中に情報を漏らしたとは思えない。だって、あいつは、マッド-アイがこの作戦を打ち立てた最初の頃からメンバーに入れられて、何度も概要を確認してたんだ」
アーサー「あぁ、それに、そもそも肝心な『七人のポッター』の案を思いついたのもダングだった。そこが抜けていて、連中の意表をつけたというのはおかしな話さ」
フラー「でーも、んーふん? 誰かがうっかーりもらしてしまったのは、確定的に明らかたることでーす?」
アーサー「……確かに、そうでなければそもそも日程がバレていた、はずがない」
フラー「ウィ、おとーさま。たとーえば、どこかの酒バーで酔っ払ってしゃべくってしまーう、とか? たとーえば、わたーしのような美女に言い寄られて、口元と舌がかるーくなってしまった、とかー」
……
ハグリッド「……あぁ……そういや俺は昔……同じようなことでハニーに、迷惑……も、もしかして、俺、俺ぁ」
ハニー「違う!!!」
バンッ!!!
フラー「アゥン!?おっおー、ハァニー?机たたーいてどうしました?」
ハニー「誰かがミスして、うっかりもらしたとして……悪気がないんなら、その人のせいじゃないわ。騙して聞き出したそいつのせいよ。それに、私は……私はみんなを信じてる」
ハグリッド「……ハニー」
ハニー「私たち、みんなが信頼し合わないと。ここで犯人探しなんて、しちゃいけないわ。わたしは、みんなを信じてる。ここにいる人たち、キングズリーもマンダンガスも含めて、ヴォルデモートに私のことを売ったりなんて、してないって」
……
ハニー「……馬鹿げてると思う?」
フレッド「いーや、よーく言ったぜハニー。みなのもの、傾聴、傾聴!」
ジョージ「みーんなが疑心暗鬼になりかけだったからな。傾聴、傾耳!」
リーマス「……ハニー、あー」
ハニー「分かるわよ、さっきのと一緒でお人よしの馬鹿だって言いたいんでしょ?」
ロン「いくらリーマスとは言え許されないよマー髭」
ハーマイオニー「そんなところも可愛いんじゃない」
ジニー「コウモリ鼻くそは好き?」
リーマス「私はまだなにも言っていないよ。いや、ハニー……そうだ、さっきと同じさ。君はジェームズに似てる……彼は、『友を信じないのは不名誉極まりないことだ』そういつも言っていた」
ハニー「……つまり、最後はぺティグリューに裏切られたっていいたいわけ……」
リーマス「いいや。友を信じない、そんな人生は氏んでるのと同じだよ。それなら信じて氏んだほうがずっとマシだ……より良い生き方だ、そうとも……君にはそう生きて欲しい」
ハニー「……そうしてあげるわ」
ハニー「マッド-アイに」
トンクス「ぐすっ、かっこつけの、師匠に」
リーマス「あぁ、乾杯――それで、ビル。マンダンガスのことだがね」
ビル「えぇ……言いたいことは分かりますよ。けど、僕はあいつが連中に情報を漏らしたとは思えない。だって、あいつは、マッド-アイがこの作戦を打ち立てた最初の頃からメンバーに入れられて、何度も概要を確認してたんだ」
アーサー「あぁ、それに、そもそも肝心な『七人のポッター』の案を思いついたのもダングだった。そこが抜けていて、連中の意表をつけたというのはおかしな話さ」
フラー「でーも、んーふん? 誰かがうっかーりもらしてしまったのは、確定的に明らかたることでーす?」
アーサー「……確かに、そうでなければそもそも日程がバレていた、はずがない」
フラー「ウィ、おとーさま。たとーえば、どこかの酒バーで酔っ払ってしゃべくってしまーう、とか? たとーえば、わたーしのような美女に言い寄られて、口元と舌がかるーくなってしまった、とかー」
……
ハグリッド「……あぁ……そういや俺は昔……同じようなことでハニーに、迷惑……も、もしかして、俺、俺ぁ」
ハニー「違う!!!」
バンッ!!!
フラー「アゥン!?おっおー、ハァニー?机たたーいてどうしました?」
ハニー「誰かがミスして、うっかりもらしたとして……悪気がないんなら、その人のせいじゃないわ。騙して聞き出したそいつのせいよ。それに、私は……私はみんなを信じてる」
ハグリッド「……ハニー」
ハニー「私たち、みんなが信頼し合わないと。ここで犯人探しなんて、しちゃいけないわ。わたしは、みんなを信じてる。ここにいる人たち、キングズリーもマンダンガスも含めて、ヴォルデモートに私のことを売ったりなんて、してないって」
……
ハニー「……馬鹿げてると思う?」
フレッド「いーや、よーく言ったぜハニー。みなのもの、傾聴、傾聴!」
ジョージ「みーんなが疑心暗鬼になりかけだったからな。傾聴、傾耳!」
リーマス「……ハニー、あー」
ハニー「分かるわよ、さっきのと一緒でお人よしの馬鹿だって言いたいんでしょ?」
ロン「いくらリーマスとは言え許されないよマー髭」
ハーマイオニー「そんなところも可愛いんじゃない」
ジニー「コウモリ鼻くそは好き?」
リーマス「私はまだなにも言っていないよ。いや、ハニー……そうだ、さっきと同じさ。君はジェームズに似てる……彼は、『友を信じないのは不名誉極まりないことだ』そういつも言っていた」
ハニー「……つまり、最後はぺティグリューに裏切られたっていいたいわけ……」
リーマス「いいや。友を信じない、そんな人生は氏んでるのと同じだよ。それなら信じて氏んだほうがずっとマシだ……より良い生き方だ、そうとも……君にはそう生きて欲しい」
ハニー「……そうしてあげるわ」
140: 2014/03/21(金) 16:45:25.75 ID:jHeofd/90
ビル「さて……僕は行かないと。キングズリーに手を貸してもらって……マッド-アイの亡骸を、見つけないといけない」
リーマス「あぁ……弔ってやりたいのは当然だし、なにより」
トンクス「……嫌な想像だけど、さ。マッド-アイの亡者なんて……笑えないよ、本気で。ぶっ頃し直してやるけど」
リーマス「たくましいね。だが、君はここで待機だ。いいね?ステ…………オホン。身体に障るといけない。そもそも私は作戦に加わるのも反対だったんだ」
トンクス「あー……うん、あんがと」
ハニー「?」
リーマス「こっちの話だよ、ハニー。さぁ、ビル。行こう」
ビル「えぇ……フラー、母さん、みんな。またな」
モリー「あぁ、やっと帰ってきたと思ったのに!いい、ビル!無理はしないのよ!フラー、ほら、あなたからも言っておやりなさい!」
フラー「おみやーげはおかーさまとわたーしの好きなすいーつでおねがいしまーす」
ビル「あぁ、ハハッ。氏んでも届けるよ……おいやめろ双子、十字切るな、そういうのじゃない。そういうのじゃないぞ今のは!それじゃ」
バタンッ
モリー「あぁ、もう、気が休まる暇がないわ……みんな帰ってきたり、今度は出ていったり」
ハニー「えぇ、そうね……それじゃ、わたしも……出て行かなきゃ」
モリー「そうねぇ、ハニ……えっ?」
ジニー「ハニー、ばっちりよ。寝室は私とハーマイオニーとハニーで……うん?」
アーサー「あぁ、今夜はもう遅い。休んで……は、はい?」
フレッド「なんとなくそう来ると思ってたさ、あぁ」
ジョージ「扉には、ハグリッドがスタンバイ済みさ」
ハグリッド「ヒンヒン!お前さんはどこにもいかねぇぞ、ハニー!いや、うん、命令されたら豚としては聞くしかねぇかもしんねぇけど!むしろ連れていくけども!ヒンヒン!」
ロン「まったくだ。ねぇハニー、僕のハニー?」
ハーマイオニー「なんだかさっきから様子がおかしいと思ったら、あなた、乾杯のお酒に少し酔ってるわね?」
ハニー「……だって、そうじゃない!!私がここにいたら、みんなに迷惑がかかるわ!」
ロン「いやいなくなったら僕以下豚ども三頭がハニー欠乏症でむしろ氏ぬよ、もちのロンで」
リーマス「あぁ……弔ってやりたいのは当然だし、なにより」
トンクス「……嫌な想像だけど、さ。マッド-アイの亡者なんて……笑えないよ、本気で。ぶっ頃し直してやるけど」
リーマス「たくましいね。だが、君はここで待機だ。いいね?ステ…………オホン。身体に障るといけない。そもそも私は作戦に加わるのも反対だったんだ」
トンクス「あー……うん、あんがと」
ハニー「?」
リーマス「こっちの話だよ、ハニー。さぁ、ビル。行こう」
ビル「えぇ……フラー、母さん、みんな。またな」
モリー「あぁ、やっと帰ってきたと思ったのに!いい、ビル!無理はしないのよ!フラー、ほら、あなたからも言っておやりなさい!」
フラー「おみやーげはおかーさまとわたーしの好きなすいーつでおねがいしまーす」
ビル「あぁ、ハハッ。氏んでも届けるよ……おいやめろ双子、十字切るな、そういうのじゃない。そういうのじゃないぞ今のは!それじゃ」
バタンッ
モリー「あぁ、もう、気が休まる暇がないわ……みんな帰ってきたり、今度は出ていったり」
ハニー「えぇ、そうね……それじゃ、わたしも……出て行かなきゃ」
モリー「そうねぇ、ハニ……えっ?」
ジニー「ハニー、ばっちりよ。寝室は私とハーマイオニーとハニーで……うん?」
アーサー「あぁ、今夜はもう遅い。休んで……は、はい?」
フレッド「なんとなくそう来ると思ってたさ、あぁ」
ジョージ「扉には、ハグリッドがスタンバイ済みさ」
ハグリッド「ヒンヒン!お前さんはどこにもいかねぇぞ、ハニー!いや、うん、命令されたら豚としては聞くしかねぇかもしんねぇけど!むしろ連れていくけども!ヒンヒン!」
ロン「まったくだ。ねぇハニー、僕のハニー?」
ハーマイオニー「なんだかさっきから様子がおかしいと思ったら、あなた、乾杯のお酒に少し酔ってるわね?」
ハニー「……だって、そうじゃない!!私がここにいたら、みんなに迷惑がかかるわ!」
ロン「いやいなくなったら僕以下豚ども三頭がハニー欠乏症でむしろ氏ぬよ、もちのロンで」
141: 2014/03/21(金) 17:07:37.22 ID:jHeofd/90
ハニー「私はここにはいられないわ!みんなが危険じゃない、ここに留まっていれば!」
モリー「危険なのは、それは道中のお話よ、ハニー!この敷地内で、危険だなんて!」
アーサー「そうさ、ハニー。今現在、君のいそうな安全な場所は十二箇所ある。どこにいるか、連中には検討がつかないだろう」
ハニー「私自身の安全を言ってるんじゃないの!みんなが――」
アーサー「あぁ、そうだろうね。しかし君が出て行けば、今夜の私たちがしたことが全くの無駄になってしまうだろう」
フレッド「相棒のこの包帯を見てみろよ、思わず笑えるよな」
ジョージ「そうだそうだ、俺の流血爆笑耳穴はどしてくれる」
ハニー「分かってるわよ!」
トンクス「ハニー。マッド-アイは多分喜ばないと――」
ハニー「分かってるわよ!!!分かってる!!!!みんなが私のためにしてくれたこと!!!分かってるわよ!!!」
ハニー「だから、だから、みんながこれ以上苦しまないように!!!だから私は、もう、出て行く、って……」
ロン「言ったろ、ハニー。僕らは君がいない方が辛い。それで、知ってるよ。君だって僕らがいないと辛いんだって」
ハーマイオニー「そんなあなたを一人に?冗談じゃないわ。庭先で泣き出すのが関の山でしょう?」
ハニー「……」
ジニー「信じてくれるんでしょ、ハニー。みんなを」
ハニー「……ごめんなさい。本当、おかしいわね、私……ハーマイオニー、ちょっと……酔いを醒ませたいから、ついてきてくれる?お手洗いまで」
ハーマイオニー「えぇ、当然……ちょっと……ちょっと!?そういう流れ!?ちが、ちがうでしょう!?まさかさっきの泣き出すって言ったの根にもって、ちょ、ハニー、あぁ、お手洗い、なんて、あなたがトロールから助けてくれた、思い出したら、拒めるわけ、ないじゃない……」
ロン「つづけて!!」
ジニー「どうぞ!!」
フレッド「ママ、家の各所に百合の花入りの花瓶を置く必要はなかったようだぜ」
ジョージ「この夏勝手にそこら中で咲き乱れるだろうしな、あぁ。ホーリーだぜ」
モリー「危険なのは、それは道中のお話よ、ハニー!この敷地内で、危険だなんて!」
アーサー「そうさ、ハニー。今現在、君のいそうな安全な場所は十二箇所ある。どこにいるか、連中には検討がつかないだろう」
ハニー「私自身の安全を言ってるんじゃないの!みんなが――」
アーサー「あぁ、そうだろうね。しかし君が出て行けば、今夜の私たちがしたことが全くの無駄になってしまうだろう」
フレッド「相棒のこの包帯を見てみろよ、思わず笑えるよな」
ジョージ「そうだそうだ、俺の流血爆笑耳穴はどしてくれる」
ハニー「分かってるわよ!」
トンクス「ハニー。マッド-アイは多分喜ばないと――」
ハニー「分かってるわよ!!!分かってる!!!!みんなが私のためにしてくれたこと!!!分かってるわよ!!!」
ハニー「だから、だから、みんながこれ以上苦しまないように!!!だから私は、もう、出て行く、って……」
ロン「言ったろ、ハニー。僕らは君がいない方が辛い。それで、知ってるよ。君だって僕らがいないと辛いんだって」
ハーマイオニー「そんなあなたを一人に?冗談じゃないわ。庭先で泣き出すのが関の山でしょう?」
ハニー「……」
ジニー「信じてくれるんでしょ、ハニー。みんなを」
ハニー「……ごめんなさい。本当、おかしいわね、私……ハーマイオニー、ちょっと……酔いを醒ませたいから、ついてきてくれる?お手洗いまで」
ハーマイオニー「えぇ、当然……ちょっと……ちょっと!?そういう流れ!?ちが、ちがうでしょう!?まさかさっきの泣き出すって言ったの根にもって、ちょ、ハニー、あぁ、お手洗い、なんて、あなたがトロールから助けてくれた、思い出したら、拒めるわけ、ないじゃない……」
ロン「つづけて!!」
ジニー「どうぞ!!」
フレッド「ママ、家の各所に百合の花入りの花瓶を置く必要はなかったようだぜ」
ジョージ「この夏勝手にそこら中で咲き乱れるだろうしな、あぁ。ホーリーだぜ」
145: 2014/03/21(金) 17:30:09.22 ID:jHeofd/90
ハグリッド「そういやハニー、お前さんは親父さんを越えOちまったなぁ」
ハニー「パパがなぁに?美しさと言う点ならママにも負けていないと思うけれど」
ロン「そりゃそうさハニー!なんてったって君は時と同じく美しさが加速していく系の完璧さだしね!ヒンヒン!あ、ハーマイオニーおつかれ」
ハーマイオニー「ふーっ、ふーっ、スルーしないでもらえてありがたいわ、まったく」
ハグリッド「お前さんはまたまた、『あの人』と対決して退けたんだ!今にみーんなに広まるぞ!」
ハニー「……あー」
ハグリッド「ジェームズに、それにフランクが――ネビルの親父さんだけどよ――『あの人』を打ち負かした次の日っつったらもう!魔法界の聞き耳はどこにあんのかわかんねーな、ほんとに」
アーサー「主に酒場とかで気の言い大柄の友人が語ったりするからだろうとね、うん。当時から言っていたよ。士気が上がるだろうから止めはしなかったけどね」
ハニー「そのこと……あいつを負かせたのは、私じゃないわ。杖豚よ。杖が勝手に、動いてくれたの」
ハーマイオニー「……えーっと、ハニー?珍しい冗談ね?」
ハニー「? 前にもあった、って言わなかったかしら。私の杖豚はとっても優秀なのよ」
ロン「さすが同胞」
ハーマイオニー「えぇっと……?ハニー、でも、そんなことは有り得ないわ。えぇ、ありえないことだらけなあなたの豚界隈でも流石に」
ハニー「私以外が豚って呼ばないで。じゃあ、どう説明しろって言うの?あいつの居場所も見失ってたのに、杖があいつの方を向いて、それに、ダンブルドアが使うようなすごく強い魔法の炎が噴出したわ。あんなの、私、出したこともないのに」
アーサー「よくあることだよ、あぁ。魔法使いはプレッシャーがかかると、夢にも思わなかった魔法が使えることがある。まだ理論や理屈が頭に詰め込まれていない、子供の魔法使いによく起きることだがね」
ジニー「子供心忘れないハニーステキ!」
ハニー「そんなのじゃ……あぁ、こんな時、あの人がいたら……」
ロン「うん?大犬座ならどうせもうしばらくすりゃ飛び起きるんじゃないかなだって君の成人だしね痛い!ありがとう!!!ヒンヒン!」
ハニー「そうじゃなくて!ダンブルドアよ、ダンブルドア!それと!!私の誕生日!あとどのくらいかしら!!!ちなみに!!!!」
ハーマイオニー「ハニー、そんなことであの状態から目覚めるなら聖マンゴはいらないと思うわ」
ハニー「パパがなぁに?美しさと言う点ならママにも負けていないと思うけれど」
ロン「そりゃそうさハニー!なんてったって君は時と同じく美しさが加速していく系の完璧さだしね!ヒンヒン!あ、ハーマイオニーおつかれ」
ハーマイオニー「ふーっ、ふーっ、スルーしないでもらえてありがたいわ、まったく」
ハグリッド「お前さんはまたまた、『あの人』と対決して退けたんだ!今にみーんなに広まるぞ!」
ハニー「……あー」
ハグリッド「ジェームズに、それにフランクが――ネビルの親父さんだけどよ――『あの人』を打ち負かした次の日っつったらもう!魔法界の聞き耳はどこにあんのかわかんねーな、ほんとに」
アーサー「主に酒場とかで気の言い大柄の友人が語ったりするからだろうとね、うん。当時から言っていたよ。士気が上がるだろうから止めはしなかったけどね」
ハニー「そのこと……あいつを負かせたのは、私じゃないわ。杖豚よ。杖が勝手に、動いてくれたの」
ハーマイオニー「……えーっと、ハニー?珍しい冗談ね?」
ハニー「? 前にもあった、って言わなかったかしら。私の杖豚はとっても優秀なのよ」
ロン「さすが同胞」
ハーマイオニー「えぇっと……?ハニー、でも、そんなことは有り得ないわ。えぇ、ありえないことだらけなあなたの豚界隈でも流石に」
ハニー「私以外が豚って呼ばないで。じゃあ、どう説明しろって言うの?あいつの居場所も見失ってたのに、杖があいつの方を向いて、それに、ダンブルドアが使うようなすごく強い魔法の炎が噴出したわ。あんなの、私、出したこともないのに」
アーサー「よくあることだよ、あぁ。魔法使いはプレッシャーがかかると、夢にも思わなかった魔法が使えることがある。まだ理論や理屈が頭に詰め込まれていない、子供の魔法使いによく起きることだがね」
ジニー「子供心忘れないハニーステキ!」
ハニー「そんなのじゃ……あぁ、こんな時、あの人がいたら……」
ロン「うん?大犬座ならどうせもうしばらくすりゃ飛び起きるんじゃないかなだって君の成人だしね痛い!ありがとう!!!ヒンヒン!」
ハニー「そうじゃなくて!ダンブルドアよ、ダンブルドア!それと!!私の誕生日!あとどのくらいかしら!!!ちなみに!!!!」
ハーマイオニー「ハニー、そんなことであの状態から目覚めるなら聖マンゴはいらないと思うわ」
148: 2014/03/21(金) 17:40:30.98 ID:jHeofd/90
寝室
ジニー「スーッ、スーッ」
ハーマイオニー「……」
ハニー「あのまま……否定しきれないまま、話は流れてしまったけれど」
ハニー「腑におちないわ……わたしには、あんな力なんてない。それは一番よくわかってる」
ハニー「……以前は、杖のことで何かあったら……ダンブルドアが教えてくれていたわ」
ハニー「あいつと私の杖は、何より、ダンブルドアのペットで私の豚な赤豚の羽が芯に入って居るもの。詳しいはずよね」
ハニー「けれど……あの人は、もういない」
ハニー「……つくづく、もっと、話をしておけば……」
ハニー「このことは、他に誰に聞きようがあるのかしら」
ハニー「杖……杖、なら……オリバンダー老だった、けれど」
ハニー「彼は去年、いなくなってしまったもの……」
ハニー「……オリバンダー……オリ、バンダー」
ハニー「っ……傷……なんだか、また……最近」
ハニー「……っ」
ハニー「……スーッ、スーッ……」
ハーマイオニー「……ね、寝ちゃったわ……いいえ、当たり前、よね、えぇ。夜だもの、そうよ、夜だものね、えぇ」
ジニー「スーッ、スーッ」
ハーマイオニー「……」
ハニー「あのまま……否定しきれないまま、話は流れてしまったけれど」
ハニー「腑におちないわ……わたしには、あんな力なんてない。それは一番よくわかってる」
ハニー「……以前は、杖のことで何かあったら……ダンブルドアが教えてくれていたわ」
ハニー「あいつと私の杖は、何より、ダンブルドアのペットで私の豚な赤豚の羽が芯に入って居るもの。詳しいはずよね」
ハニー「けれど……あの人は、もういない」
ハニー「……つくづく、もっと、話をしておけば……」
ハニー「このことは、他に誰に聞きようがあるのかしら」
ハニー「杖……杖、なら……オリバンダー老だった、けれど」
ハニー「彼は去年、いなくなってしまったもの……」
ハニー「……オリバンダー……オリ、バンダー」
ハニー「っ……傷……なんだか、また……最近」
ハニー「……っ」
ハニー「……スーッ、スーッ……」
ハーマイオニー「……ね、寝ちゃったわ……いいえ、当たり前、よね、えぇ。夜だもの、そうよ、夜だものね、えぇ」
149: 2014/03/21(金) 17:51:01.30 ID:jHeofd/90
――――
―――
――
―
ヴォルデモート『誰か他の者の杖を使えば問題は解決する 俺様にそう言ったな!』
『あぁあああああああああああああ!!やめて、やめてください!どうか!』
ヴォルデモート『俺様に 嘘をついたな オリバンダー! なんとも器用なことよ』
オリバンダー『決して、どうか、嘘ではない!決して嘘など、あぁああああああああああ!!!!』
ヴォルデモート『おまえはポッターを助けようとしたな 俺様の手から逃れる手助けを!』
オリバンダー『どうしてそのようなことが出来るでしょう! 私も確信していた、別の杖を使えば、と!あなたと彼女の兄弟杖は、あの二本しかないのだから!』
ヴォルデモート『嘘をつけ!!!』
オリバンダー『嘘なものかわしが杖について嘘をつくと思うかわしの杖でめちゃくちゃしおってこいつ!!!』
ヴォルデモート『そう いう 態度 とか 色々!! 「クルーシオ!」』
オリバンダー『ああああああああああああああぁああああああああ!!!』
――――
―――
――
―
ハニー「っああぁああああああっ!!!」
ハーマイオニー「ハニー、ハニーーー!?額を押さえて、まさか、また……!」
ジニー「うーん、あー、ちょっと、二人ともそういうのなら静かにか、私も……ハニー!?」
バターーン!!
ロン「ハニーが苦しんでると聞いて!!!」
ハーマイオニー「どうせ扉の前にでもスタンバっていたんでしょ!水でももってきて、早く!!」
―――
――
―
ヴォルデモート『誰か他の者の杖を使えば問題は解決する 俺様にそう言ったな!』
『あぁあああああああああああああ!!やめて、やめてください!どうか!』
ヴォルデモート『俺様に 嘘をついたな オリバンダー! なんとも器用なことよ』
オリバンダー『決して、どうか、嘘ではない!決して嘘など、あぁああああああああああ!!!!』
ヴォルデモート『おまえはポッターを助けようとしたな 俺様の手から逃れる手助けを!』
オリバンダー『どうしてそのようなことが出来るでしょう! 私も確信していた、別の杖を使えば、と!あなたと彼女の兄弟杖は、あの二本しかないのだから!』
ヴォルデモート『嘘をつけ!!!』
オリバンダー『嘘なものかわしが杖について嘘をつくと思うかわしの杖でめちゃくちゃしおってこいつ!!!』
ヴォルデモート『そう いう 態度 とか 色々!! 「クルーシオ!」』
オリバンダー『ああああああああああああああぁああああああああ!!!』
――――
―――
――
―
ハニー「っああぁああああああっ!!!」
ハーマイオニー「ハニー、ハニーーー!?額を押さえて、まさか、また……!」
ジニー「うーん、あー、ちょっと、二人ともそういうのなら静かにか、私も……ハニー!?」
バターーン!!
ロン「ハニーが苦しんでると聞いて!!!」
ハーマイオニー「どうせ扉の前にでもスタンバっていたんでしょ!水でももってきて、早く!!」
152: 2014/03/21(金) 18:05:13.82 ID:jHeofd/90
ハーマイオニー「また……あの人の夢を、みたの」
ハニー「っ、えぇ……去年度は……一昨年の事で警戒してほとんど、なかったけれど……私を取り逃がした、ことで……荒れているのでしょね」
ロン「オリバンダー、やっぱりあいつらに掴まってたんだな」
ジニー「オリバンダーの杖は英国最高って話だものね」
ハーマイオニー「それも、大事だけど……ハニー!そういうのはもうなくさないといけないって、ダンブルドアは思っていたはずよ!あなたが心を閉じるように、って!」
ハニー「閉心術、ね……けれど、オリバンダーの無事が分かったのなら、これも役に……」
ハーマイオニー「駄目よ!!駄目!!!それはあの人との『つながり』なのでしょう!?今後どうなるか分からないわ!今は平気でも、あなたがどうなるか分からない!」
ハニー「……」
ハーマイオニー「あの人は魔法省を乗っ取りつつあるわ。新聞も、社会のそこかしこでなにもかも!魔法界の半分も!ハニー、あなたまでそうならないで……お願い」
ハニー「……ハーマイオニー……えぇ、そうね。迂闊だったわ……それじゃ」
ハーマイオニー「ぐすっ、わかって、くれ……きゃぁ!?」
ハニー「あなたのことで一杯にしてくれれば、ゆっくり休めそうだわ?違う?」
ハーマイオニー「っちょ、ハニー、だから、だからさっきから、そんな、あぁ、そんなの、私、私が初めてあなたにそうされたハグリッドの小屋でのこと思い出して、あぁ、胸が、一杯に……」
ジニー「つづけて!」
ロン「ペースがいいね!どうぞ!」
ハニー「っ、えぇ……去年度は……一昨年の事で警戒してほとんど、なかったけれど……私を取り逃がした、ことで……荒れているのでしょね」
ロン「オリバンダー、やっぱりあいつらに掴まってたんだな」
ジニー「オリバンダーの杖は英国最高って話だものね」
ハーマイオニー「それも、大事だけど……ハニー!そういうのはもうなくさないといけないって、ダンブルドアは思っていたはずよ!あなたが心を閉じるように、って!」
ハニー「閉心術、ね……けれど、オリバンダーの無事が分かったのなら、これも役に……」
ハーマイオニー「駄目よ!!駄目!!!それはあの人との『つながり』なのでしょう!?今後どうなるか分からないわ!今は平気でも、あなたがどうなるか分からない!」
ハニー「……」
ハーマイオニー「あの人は魔法省を乗っ取りつつあるわ。新聞も、社会のそこかしこでなにもかも!魔法界の半分も!ハニー、あなたまでそうならないで……お願い」
ハニー「……ハーマイオニー……えぇ、そうね。迂闊だったわ……それじゃ」
ハーマイオニー「ぐすっ、わかって、くれ……きゃぁ!?」
ハニー「あなたのことで一杯にしてくれれば、ゆっくり休めそうだわ?違う?」
ハーマイオニー「っちょ、ハニー、だから、だからさっきから、そんな、あぁ、そんなの、私、私が初めてあなたにそうされたハグリッドの小屋でのこと思い出して、あぁ、胸が、一杯に……」
ジニー「つづけて!」
ロン「ペースがいいね!どうぞ!」
153: 2014/03/21(金) 18:22:59.00 ID:jHeofd/90
数日後
朝
ハニー「……お客様が来る度に、ムーディのあの義足の足音がしないかと思えてしまうわ」
ロン「実感ないよな、ホント。あの人が氏んじまったなんてさ」
ハーマイオニー「不氏身のような気がしていたものね……今日は、トンクスだわ」
トンクス「キレーだなー、いーなー。あたしももー少し時間があればこういうおっきな式したかったのになー」
フラー「んーふん、わたーしとビルずいぶーん前から準備してきまーした。あなたたーちもそうすればよかったでーす?」
トンクス「んー、ちょっと色々ねー。目立つといけないし」
フラー「おっおー?大きな式したーいのに、でーすか?」
トンクス「うん、ちょっと大きい違いかなぁ」
ロン「殺伐とした魔法界になんだろうねあの新妻コンビの幸せオーラは」
ハニー「殺伐?」
ロン「あぁ、ハニーがいる時点でここは極楽だったねそういえば。もちの僕で」
ハーマイオニー「苦労しないわよ本当にそうなら……あぁ、ハニー。二人を羨ましそうに眺めるのはいいけど、カボチャジュースがこぼれてるわよ」
ハニー「っ、誰が!」
ロン「あぁ、ビルが着る予定のあのタキシードは確かに誰かさんに似合うだろうね上手く仕立て直せば犬の状態にも着させられるんじゃないk痛い!!ありがとう!!!」
ハーマイオニー「まぁ、たしかにおめでたくはあるわ、本当に……『スコージファイ、清めよ』」スゥゥゥッ
ハニー「……私も早く、自由に魔法が使いたいわ」
ハーマイオニー「あと四日の辛抱でしょう?」
ハニー「えぇ、それに、出発までも、ね」
ロン「五日だよ、ハニー。ビルとフラーの結婚式までここにいないと、『あの人』よりもこわーい顔になったママやらフラーやらが追ってくるさ、もちのロンで」
朝
ハニー「……お客様が来る度に、ムーディのあの義足の足音がしないかと思えてしまうわ」
ロン「実感ないよな、ホント。あの人が氏んじまったなんてさ」
ハーマイオニー「不氏身のような気がしていたものね……今日は、トンクスだわ」
トンクス「キレーだなー、いーなー。あたしももー少し時間があればこういうおっきな式したかったのになー」
フラー「んーふん、わたーしとビルずいぶーん前から準備してきまーした。あなたたーちもそうすればよかったでーす?」
トンクス「んー、ちょっと色々ねー。目立つといけないし」
フラー「おっおー?大きな式したーいのに、でーすか?」
トンクス「うん、ちょっと大きい違いかなぁ」
ロン「殺伐とした魔法界になんだろうねあの新妻コンビの幸せオーラは」
ハニー「殺伐?」
ロン「あぁ、ハニーがいる時点でここは極楽だったねそういえば。もちの僕で」
ハーマイオニー「苦労しないわよ本当にそうなら……あぁ、ハニー。二人を羨ましそうに眺めるのはいいけど、カボチャジュースがこぼれてるわよ」
ハニー「っ、誰が!」
ロン「あぁ、ビルが着る予定のあのタキシードは確かに誰かさんに似合うだろうね上手く仕立て直せば犬の状態にも着させられるんじゃないk痛い!!ありがとう!!!」
ハーマイオニー「まぁ、たしかにおめでたくはあるわ、本当に……『スコージファイ、清めよ』」スゥゥゥッ
ハニー「……私も早く、自由に魔法が使いたいわ」
ハーマイオニー「あと四日の辛抱でしょう?」
ハニー「えぇ、それに、出発までも、ね」
ロン「五日だよ、ハニー。ビルとフラーの結婚式までここにいないと、『あの人』よりもこわーい顔になったママやらフラーやらが追ってくるさ、もちのロンで」
154: 2014/03/21(金) 18:32:21.73 ID:jHeofd/90
ロン「そういや、例のほら……アレがどこにあるのか、っていうのは算段がついてるんだっけ?」
ハニー「まだ、なんにも。偽物の……シリウスの弟さんのロケットならあるけれど」
ハーマイオニー「あの文字列だけでそれを言い当てたって本当あなた、本当、ハニーよね」
ロン「ハニーだからね、うん。仕方ない」
ハニー「いいたいことがあるなら言いなさい」
ロン「ハニーって思慮深くて知的で素晴らしいよねってことさ」
ハニー「知ってるわ」
ロン「ヒンヒン!」
ハーマイオニー「はいはい……場所のことは今のところ不明でも、私、ちょっとそれについて調べてみたの。いい結果が報告できると思うわ」
ハニー「流石、私のハーマイオニーね」
ロン「ほんと、君って何でも知ってるよな。あとは女の子になれる薬を作ってくれれば万々歳なんだけど」
ハーマイオニー「この前飲んだでしょ」
ロン「あれはノーカンだよ、あれは。ハニー本人になった?夢だよあんなの、あんな感触ね。はっは、は……おら!!」バキッ!
ハニー「ロン、やめなさい。揺れるわ」
ロン「ヒンヒン!」
ハーマイオニー「あー、なんだかハニーが帰ってきたって感じがするわ、本当に……」
ハニー「まだ、なんにも。偽物の……シリウスの弟さんのロケットならあるけれど」
ハーマイオニー「あの文字列だけでそれを言い当てたって本当あなた、本当、ハニーよね」
ロン「ハニーだからね、うん。仕方ない」
ハニー「いいたいことがあるなら言いなさい」
ロン「ハニーって思慮深くて知的で素晴らしいよねってことさ」
ハニー「知ってるわ」
ロン「ヒンヒン!」
ハーマイオニー「はいはい……場所のことは今のところ不明でも、私、ちょっとそれについて調べてみたの。いい結果が報告できると思うわ」
ハニー「流石、私のハーマイオニーね」
ロン「ほんと、君って何でも知ってるよな。あとは女の子になれる薬を作ってくれれば万々歳なんだけど」
ハーマイオニー「この前飲んだでしょ」
ロン「あれはノーカンだよ、あれは。ハニー本人になった?夢だよあんなの、あんな感触ね。はっは、は……おら!!」バキッ!
ハニー「ロン、やめなさい。揺れるわ」
ロン「ヒンヒン!」
ハーマイオニー「あー、なんだかハニーが帰ってきたって感じがするわ、本当に……」
155: 2014/03/21(金) 18:50:14.28 ID:jHeofd/90
ハニー「一刻も早く、分霊箱を見つけなくちゃいけないのに……それは、ビルとフラーの結婚式はおめでたいことだし、祝ってあげたいけれど」
ロン「あぁ、でも、みんなは君と僕達がやろうとしてることの重大さを知らないからなぁ」
ハニー「……聞かれたりしたのかしら、やっぱり」
ロン「まぁ、うん、ホグワーツを自主退学するなんて、親には一応報告しなくちゃいけないからね」
ハーマイオニー「ルーピン先生やアーサーおじさまは、『ハニーはダンブルドアに、私とロン以外には話さないように言われてる』って伝えたら、すぐに納得してくれて。それ以上追及してこないわ」
ロン「でも、ママは違うよハニー。最近バタバタしてたから忘れてただろうけど、そろそろ思い出してあの手この手で尋問し始めるだろうさ……あぁ、この話、もっと早くにしておくべきだったよなぁ」
ハーマイオニー「そう、ね……私が見つけた書物のことも、話す暇がないんじゃ……」
ハニー「?時間なら、いくらでもあるじゃない。この後、とか……」
モリー「さぁ、さ!そこのお若いお三人方!到着のショックはそろそろ抜けきったころかしら!?」
ハニー「あら、お母様。そろそろ?私はいつだって万全よ、そうでしょ?」
モリー「それはよかったわ!今日からはしーっかり、結婚式の準備を手伝ってもらいますからね!くれるでしょうね!」
ハニー「えっ?えぇ、それは、まぁ……」
モリー「よろしい!それじゃ、ロン。お前は伸び放題だった庭やらなんやらそれに池やら鶏小屋やら!とにかくひたすら掃除よ!お掃除ね!」
ロン「なんでそんなとこ!ビルとフラーは鶏小屋で式を挙げるっていうのか?」
モリー「お黙り! ハニー、ハーマイオニー、あなたたちにはたっくさん家事を手伝ってもらいますよ。ハーマイオニーはお料理中心」
ハーマイオニー「が、頑張ります!」
ハニー「えぇ、それじゃ、私も……」
モリー「あなたは、ハニー!洗い場とかお客様用のお部屋とか色々任せますよ!さぁさ!三人で秘密のお話をしてる暇はないわ!えぇ!」
ハニー「……あー……これって」
ロン「……僕らが集まって出発の計画をたてられないようにするつもりさ、あぁ」
ハーマイオニー「気持ちは、痛いほど分かるもの……でも、えぇ」
ハニー「……分霊箱を探す旅に出られるのは、いつかしら、ね」
モリー「あー忙しい!あー、忙しい!!きっと夏中、いいえ!!もう向こう一年くらい忙しいわ、きっと!そうよ!そうですとも!!」
ロン「あぁ、でも、みんなは君と僕達がやろうとしてることの重大さを知らないからなぁ」
ハニー「……聞かれたりしたのかしら、やっぱり」
ロン「まぁ、うん、ホグワーツを自主退学するなんて、親には一応報告しなくちゃいけないからね」
ハーマイオニー「ルーピン先生やアーサーおじさまは、『ハニーはダンブルドアに、私とロン以外には話さないように言われてる』って伝えたら、すぐに納得してくれて。それ以上追及してこないわ」
ロン「でも、ママは違うよハニー。最近バタバタしてたから忘れてただろうけど、そろそろ思い出してあの手この手で尋問し始めるだろうさ……あぁ、この話、もっと早くにしておくべきだったよなぁ」
ハーマイオニー「そう、ね……私が見つけた書物のことも、話す暇がないんじゃ……」
ハニー「?時間なら、いくらでもあるじゃない。この後、とか……」
モリー「さぁ、さ!そこのお若いお三人方!到着のショックはそろそろ抜けきったころかしら!?」
ハニー「あら、お母様。そろそろ?私はいつだって万全よ、そうでしょ?」
モリー「それはよかったわ!今日からはしーっかり、結婚式の準備を手伝ってもらいますからね!くれるでしょうね!」
ハニー「えっ?えぇ、それは、まぁ……」
モリー「よろしい!それじゃ、ロン。お前は伸び放題だった庭やらなんやらそれに池やら鶏小屋やら!とにかくひたすら掃除よ!お掃除ね!」
ロン「なんでそんなとこ!ビルとフラーは鶏小屋で式を挙げるっていうのか?」
モリー「お黙り! ハニー、ハーマイオニー、あなたたちにはたっくさん家事を手伝ってもらいますよ。ハーマイオニーはお料理中心」
ハーマイオニー「が、頑張ります!」
ハニー「えぇ、それじゃ、私も……」
モリー「あなたは、ハニー!洗い場とかお客様用のお部屋とか色々任せますよ!さぁさ!三人で秘密のお話をしてる暇はないわ!えぇ!」
ハニー「……あー……これって」
ロン「……僕らが集まって出発の計画をたてられないようにするつもりさ、あぁ」
ハーマイオニー「気持ちは、痛いほど分かるもの……でも、えぇ」
ハニー「……分霊箱を探す旅に出られるのは、いつかしら、ね」
モリー「あー忙しい!あー、忙しい!!きっと夏中、いいえ!!もう向こう一年くらい忙しいわ、きっと!そうよ!そうですとも!!」
178: 2014/03/23(日) 04:36:53.79 ID:3AcJhid30
モリー「ハニー、あぁ、ありがとう!銀食器を丁寧に磨いてくれて!我が家ではあんまり出番がないものだからすっかり黒ずんでしまって……えぇ、追加でこの山もお願いね!」
モリー「そうねぇ、銀製品が多いあのお屋敷でも、この経験はとっても役立つんじゃないかしら……?」
・
・
・
モリー「ハーマイオニー、次はこっちのお料理の仕込みをしましょう。大丈夫ですよ、ゆっくり丁寧に遠回りにしかし確実に三歩進んで六歩下がる勢いを保って教えますからねほら鍋から眼を離さない離さない!」
モリー「上手よ!いつでも家にいらっしゃい色んな意味で!」
・
・
・
モリー「ロン!庭にまだ三本草が生えていましたよ!雑な仕事をしない!全部やり直し!もとにもどしておきましたからね!」
モリー「ロン!!庭小人が遊びまわっていましたよ!ちゃんと話をつけておいてでと言ったでしょう!庭の状態ももとにもどしましたからね!やり直し!!」
モリー「ロン!やり直し!」
モリー「ロン!はい、お疲れ様。いい子ねぇ、休憩にお菓子をおあがりなさい?それはそうと、やり直し」
・
・
・
ロン「あれ?僕って屋敷しもべ妖精だったっけ?」
ハーマイオニー「冗談でもやめて……」
ハニー「……お母様、人を使うのが上手すぎるわ」
ハーマイオニー「あなたが単純すぎるという話でもあると思うけど」
モリー「ほら、ほら!!休憩はおしまい!作業を始めてもらいますよ!あぁいそがしい!いそがしい!!!」
モリー「そうねぇ、銀製品が多いあのお屋敷でも、この経験はとっても役立つんじゃないかしら……?」
・
・
・
モリー「ハーマイオニー、次はこっちのお料理の仕込みをしましょう。大丈夫ですよ、ゆっくり丁寧に遠回りにしかし確実に三歩進んで六歩下がる勢いを保って教えますからねほら鍋から眼を離さない離さない!」
モリー「上手よ!いつでも家にいらっしゃい色んな意味で!」
・
・
・
モリー「ロン!庭にまだ三本草が生えていましたよ!雑な仕事をしない!全部やり直し!もとにもどしておきましたからね!」
モリー「ロン!!庭小人が遊びまわっていましたよ!ちゃんと話をつけておいてでと言ったでしょう!庭の状態ももとにもどしましたからね!やり直し!!」
モリー「ロン!やり直し!」
モリー「ロン!はい、お疲れ様。いい子ねぇ、休憩にお菓子をおあがりなさい?それはそうと、やり直し」
・
・
・
ロン「あれ?僕って屋敷しもべ妖精だったっけ?」
ハーマイオニー「冗談でもやめて……」
ハニー「……お母様、人を使うのが上手すぎるわ」
ハーマイオニー「あなたが単純すぎるという話でもあると思うけど」
モリー「ほら、ほら!!休憩はおしまい!作業を始めてもらいますよ!あぁいそがしい!いそがしい!!!」
179: 2014/03/23(日) 04:50:12.53 ID:3AcJhid30
ハニー「こんなにたくさん磨いたのはいつぶりかしら……前は、あの家でパーティがある度にペチュニアおばさんから嫌というほどやらされていたけれど」
ハニー「……ふぅ。ばっちりね。えぇ、私の姿がしっかり映るくらい綺麗に磨けたわ。高貴で可憐で儚げで、伝説的で道徳的で家庭的で模範的な」
ハニー「さて……二人は」
モリー「あら、あら、ハニー!お疲れ様!」
ハニー「……えぇ、お母様」
モリー「追加の山も終わったのね!ちょっと待って頂戴、意地悪を言うわけではないけど、きちんと磨けたか確認しますからね!一枚一枚、一本一本丁寧にじっくり!ちょーっと待っていて頂戴?」
ハニー「……そうしてあげるわ」
モリー「あー、ハニー……このお皿はちょっとまだ磨き残しがあるわねぇ」
ハニー「えぇ」
モリー「こっちと、こっちと……あとこのナイフと、フォークと」
ハニー「そうね」
モリー「それで、あなたたち三人がホグワーツをやめるって言うのは何かの間違いよねぇ?」
ハニー「強引すぎるわ」
ハニー「……ふぅ。ばっちりね。えぇ、私の姿がしっかり映るくらい綺麗に磨けたわ。高貴で可憐で儚げで、伝説的で道徳的で家庭的で模範的な」
ハニー「さて……二人は」
モリー「あら、あら、ハニー!お疲れ様!」
ハニー「……えぇ、お母様」
モリー「追加の山も終わったのね!ちょっと待って頂戴、意地悪を言うわけではないけど、きちんと磨けたか確認しますからね!一枚一枚、一本一本丁寧にじっくり!ちょーっと待っていて頂戴?」
ハニー「……そうしてあげるわ」
モリー「あー、ハニー……このお皿はちょっとまだ磨き残しがあるわねぇ」
ハニー「えぇ」
モリー「こっちと、こっちと……あとこのナイフと、フォークと」
ハニー「そうね」
モリー「それで、あなたたち三人がホグワーツをやめるって言うのは何かの間違いよねぇ?」
ハニー「強引すぎるわ」
180: 2014/03/23(日) 04:58:40.03 ID:3AcJhid30
ハニー「……お母様。私、遠まわしに誤魔化されるのは嫌いだわ。聞きたいことがあるのなら、ちゃんと聞いて。大事なことだもの、答えるわ」
モリー「……本当に、学校を辞めようと思っているの?」
ハニー「えぇ。ダンブルドアが私に残した、やるべきことは。とても、お城の中では済まされないことだもの」
モリー「『やるべきこと』っていうのは?」
ハニー「早速前言を撤回してごめんなさい。それは、答えられないわ」
モリー「……ハニー、はっきり言って、私とアーサーはそれを知っておく権利があると思いますよ!グレンジャー夫妻も!!」
ハニー「もし、私の両親が今健在だったとしても、私は二人にだって話せないわ」
モリー「……」
ハニー「……」
モリー「シリウスになら?」
ハニー「…………うーん」
モリー「ちょっと待っていて頂戴。なんとしてでも叩き起こして来ますからね。七人のねぼすけさんの面倒を見ていた母さんを舐めないことよ!」
ハニー「あぁ、ちが、本当?本当に起こせるの?本当!?!?!?」
モリー「……本当に、学校を辞めようと思っているの?」
ハニー「えぇ。ダンブルドアが私に残した、やるべきことは。とても、お城の中では済まされないことだもの」
モリー「『やるべきこと』っていうのは?」
ハニー「早速前言を撤回してごめんなさい。それは、答えられないわ」
モリー「……ハニー、はっきり言って、私とアーサーはそれを知っておく権利があると思いますよ!グレンジャー夫妻も!!」
ハニー「もし、私の両親が今健在だったとしても、私は二人にだって話せないわ」
モリー「……」
ハニー「……」
モリー「シリウスになら?」
ハニー「…………うーん」
モリー「ちょっと待っていて頂戴。なんとしてでも叩き起こして来ますからね。七人のねぼすけさんの面倒を見ていた母さんを舐めないことよ!」
ハニー「あぁ、ちが、本当?本当に起こせるの?本当!?!?!?」
182: 2014/03/23(日) 05:10:13.04 ID:3AcJhid30
ハニー「他の誰にも知られないように。それが、ダンブルドアの望みだったわ。だから、えぇ……シリウスにだって、教えられない」
モリー「……」
ハニー「それに、とっても嬉しいことだけれど……本当は、二人は一緒に来ることはないの。二人が、選ぶことで」
モリー「あなただって!!ハニー、あなただって行く必要はないわ!!」
ハニー「……それは、だって、任されたのは私……」
モリー「ハニー!ハニー!!あなたはまだ成人もしていない女の子よ!?まったくナンセンス!ダンブルドアは何を考えておいでなの!?こんな、あぁ!か弱い子に!!!」
ハニー「それは全力で否定させてもらいたいけれど」
モリー「ねぇ、ハニー?ダンブルドアが本当に何か仕事をさせる必要があったなら、騎士団、あぁ、あなたの豚団ね?その全員が指揮下にいたじゃありませんか!そちらに任せるのが筋でしょう?違う?」
ハニー「いいえ」
モリー「ハニー、あなたきっと誤解したんだわ!そうに違いありません!ダンブルドアは、多分、『誰か』にやってほしいと願っただけで、それをあなたは『自分』がやらないとって思い込んでるだけ……」
ハニー「いいえ。これは私と、わたしとあの人の約束だもの。絶対に果たさなきゃいけないし、『私が』そうしたいの」
モリー「……」
ハニー「……」
モリー「……分かったわ。さて、ハニー。半分近く、もう少し磨く必要があるようよ。頑張って頂戴ね?」
ハニー「えぇ、お母様。半分近くは、ほとんど見ていなかったように思うけれど。そうして、あげるわ」
モリー「……」
ハニー「それに、とっても嬉しいことだけれど……本当は、二人は一緒に来ることはないの。二人が、選ぶことで」
モリー「あなただって!!ハニー、あなただって行く必要はないわ!!」
ハニー「……それは、だって、任されたのは私……」
モリー「ハニー!ハニー!!あなたはまだ成人もしていない女の子よ!?まったくナンセンス!ダンブルドアは何を考えておいでなの!?こんな、あぁ!か弱い子に!!!」
ハニー「それは全力で否定させてもらいたいけれど」
モリー「ねぇ、ハニー?ダンブルドアが本当に何か仕事をさせる必要があったなら、騎士団、あぁ、あなたの豚団ね?その全員が指揮下にいたじゃありませんか!そちらに任せるのが筋でしょう?違う?」
ハニー「いいえ」
モリー「ハニー、あなたきっと誤解したんだわ!そうに違いありません!ダンブルドアは、多分、『誰か』にやってほしいと願っただけで、それをあなたは『自分』がやらないとって思い込んでるだけ……」
ハニー「いいえ。これは私と、わたしとあの人の約束だもの。絶対に果たさなきゃいけないし、『私が』そうしたいの」
モリー「……」
ハニー「……」
モリー「……分かったわ。さて、ハニー。半分近く、もう少し磨く必要があるようよ。頑張って頂戴ね?」
ハニー「えぇ、お母様。半分近くは、ほとんど見ていなかったように思うけれど。そうして、あげるわ」
185: 2014/03/23(日) 05:24:57.06 ID:3AcJhid30
夜
モリー「さぁ、さぁ!晩餐ですよ!ハーマイオニーが一生懸命作ってくれたご馳走を囲みましょう!」
ハーマイオニー「えっ、おばさま?あれって結婚式用だったんじゃ……」
モリー「そうだったかしら?さて、さて!お客様もいますからね!ハニー、リーマスとビルの間に座って頂戴!きっと喜ぶわ!ハーマイオニーは私とアーサーの間!」
ハニー「二人にはトンクスとフラーがいるじゃない」
リーマス「喜ばしいのは確かさ、あぁ、けどねモリー?何をそんな」
ビル「仲良し三人で並んで座らせてあげればいいじゃないか」
フレッド「そうそう、仲良しこよしにね。まぁ、一人は並ぶっていうか敷かれるんだけどな」
ジョージ「ママ、ロニーだけでも定位置にいさせてやりなよ。この豚今にも卒倒しそうだぜ」
ジニー「ロンの顔がテーブルより上にあるのって、もはやなんだか不自然だわ」
ロン「あぁあんなに頑張れたのはハニーの重みゴホン豊かな成長の証を感じられるあの瞬間のためだったのに僕は何故いま椅子の上で背筋を伸ばして座っているんだろう僕が一体何をしたって言うんだマーリンの髭」
モリー「ハーマイオニーの愛情たっぷりなお手製料理があれば平気でしょう?違う?」
ハーマイオニー「お、おばさま!」
ロン「それだって、どうせママがほとんど作り直してやったんだろう?」
ハーマイオニー「……」
ロン「……ワーオ……普通の姿勢って眺めがいいね……ハーマイが吹き飛んだのがよく見えら」
モリー「さぁ、さぁ!晩餐ですよ!ハーマイオニーが一生懸命作ってくれたご馳走を囲みましょう!」
ハーマイオニー「えっ、おばさま?あれって結婚式用だったんじゃ……」
モリー「そうだったかしら?さて、さて!お客様もいますからね!ハニー、リーマスとビルの間に座って頂戴!きっと喜ぶわ!ハーマイオニーは私とアーサーの間!」
ハニー「二人にはトンクスとフラーがいるじゃない」
リーマス「喜ばしいのは確かさ、あぁ、けどねモリー?何をそんな」
ビル「仲良し三人で並んで座らせてあげればいいじゃないか」
フレッド「そうそう、仲良しこよしにね。まぁ、一人は並ぶっていうか敷かれるんだけどな」
ジョージ「ママ、ロニーだけでも定位置にいさせてやりなよ。この豚今にも卒倒しそうだぜ」
ジニー「ロンの顔がテーブルより上にあるのって、もはやなんだか不自然だわ」
ロン「あぁあんなに頑張れたのはハニーの重みゴホン豊かな成長の証を感じられるあの瞬間のためだったのに僕は何故いま椅子の上で背筋を伸ばして座っているんだろう僕が一体何をしたって言うんだマーリンの髭」
モリー「ハーマイオニーの愛情たっぷりなお手製料理があれば平気でしょう?違う?」
ハーマイオニー「お、おばさま!」
ロン「それだって、どうせママがほとんど作り直してやったんだろう?」
ハーマイオニー「……」
ロン「……ワーオ……普通の姿勢って眺めがいいね……ハーマイが吹き飛んだのがよく見えら」
186: 2014/03/23(日) 05:51:09.66 ID:3AcJhid30
ガヤガヤ
アーサー「いやぁ美味しい!ハーマイオニー、いつでも家においで色んな意味で!」
ハーマイオニー「それおばさまもおっしゃったけど私いまいるわおじさま!色んなって!?色んなって!?」
ハニー「ハーマイオニーが楽しそうで何よりで可愛い……ねぇ、リーマス?当然、このお家に来られたのは嬉しいけれど……」
リーマス「あぁ、ハニー。言いたいことは分かるよ……グリモールド・プレイス十二番地では駄目だったのか、そこだろう?」
ハニー「……話が早くてたすかるわ」
リーマス「ダンブルドアが『秘密の守り人』を務めていたあの屋敷の『忠誠の術』は、今、騎士団員二十人が『守人』になっている。その方が何かと不都合がないから、と思ったのだがね……当然、情報が漏れてしまう危険性も二十倍だ」
ハニー「……けれど、スネイプがとっくにあの場所のことは教えてしまったのじゃないかしら」
リーマス「さぁ、どうだろうね。マッド-アイがそのあたりは迅速に対処したから、心配はしていない。スネイプがあそこを訪れれば恐ろしい目にあって、かつ、あの場所のことを口にしたら舌が縛られて酷い目に合うはずさ」
ハニー「……それなら」
リーマス「それでも、不安要素を抱えたまま騎士団の本部として使うのは危ない。なに、ハニー。すぐに戻れるさ、そうとも」
ハニー「……そうだと、いいのだけれど」
リーマス「あぁ、彼の部屋に行っても、その、幻滅しないであげるんだよ。ほら、あれにも思春期というものがあったんだ……万年子供のようなままだったけど」
ハニー「それも、えぇ、気になるけれどね」
アーサー「いやぁ美味しい!ハーマイオニー、いつでも家においで色んな意味で!」
ハーマイオニー「それおばさまもおっしゃったけど私いまいるわおじさま!色んなって!?色んなって!?」
ハニー「ハーマイオニーが楽しそうで何よりで可愛い……ねぇ、リーマス?当然、このお家に来られたのは嬉しいけれど……」
リーマス「あぁ、ハニー。言いたいことは分かるよ……グリモールド・プレイス十二番地では駄目だったのか、そこだろう?」
ハニー「……話が早くてたすかるわ」
リーマス「ダンブルドアが『秘密の守り人』を務めていたあの屋敷の『忠誠の術』は、今、騎士団員二十人が『守人』になっている。その方が何かと不都合がないから、と思ったのだがね……当然、情報が漏れてしまう危険性も二十倍だ」
ハニー「……けれど、スネイプがとっくにあの場所のことは教えてしまったのじゃないかしら」
リーマス「さぁ、どうだろうね。マッド-アイがそのあたりは迅速に対処したから、心配はしていない。スネイプがあそこを訪れれば恐ろしい目にあって、かつ、あの場所のことを口にしたら舌が縛られて酷い目に合うはずさ」
ハニー「……それなら」
リーマス「それでも、不安要素を抱えたまま騎士団の本部として使うのは危ない。なに、ハニー。すぐに戻れるさ、そうとも」
ハニー「……そうだと、いいのだけれど」
リーマス「あぁ、彼の部屋に行っても、その、幻滅しないであげるんだよ。ほら、あれにも思春期というものがあったんだ……万年子供のようなままだったけど」
ハニー「それも、えぇ、気になるけれどね」
187: 2014/03/23(日) 06:10:06.88 ID:3AcJhid30
ハニー「マッド-アイのことはどう?その……遺体は」
ビル「見つからなかったよ……おかげでまだ、弔うこともできていない」
ハニー「そう……けれど、それなら、もしかしたら……」
リーマス「ハニー、今はもうせめて連中に遺体が渡っていないことを祈るだけだよ。望みは薄い」
ハニー「……他の誰かが見つけてくれた、って可能性は?」
ビル「それも、なさそうだ。マグルの新聞にも、もちろん『預言者』にもあのマッド-アイが氏んだなんて記事はなかった……もっとも、あの新聞がここのところ口を閉ざし気味なのは今に始まったことじゃないけどね」
ハニー「……ムーディほどの人がそうなったことを知らせたくないから?」
リーマス「そういうことだろうね。世間にとって彼の敗北は、ダンブルドアの氏と同じくらいの衝撃だろう。前時代の象徴、あの闇の時代に反抗した英雄だ。個人としてはアレだけど。あれ、ジェームズの話をしてたっけ……?」
ハニー「やめて。私が逃げるときにあれだけ魔法を使っていても何のお咎めもないのは、同じ理由?」
リーマス「そうさ。アズカバンにいるはずの囚人達が外にいたこと、ヴォルデモートがそこまで力をつけていること。全て、スクリムジョールにとっては都合の悪すぎる話さ」
ハニー「……そうよね。世間に真実を知らせる必要なんて、ないもの。そうでしょ?まったく、スクリムジョールも何千回も書き取りするべきだわ」
ビル「見つからなかったよ……おかげでまだ、弔うこともできていない」
ハニー「そう……けれど、それなら、もしかしたら……」
リーマス「ハニー、今はもうせめて連中に遺体が渡っていないことを祈るだけだよ。望みは薄い」
ハニー「……他の誰かが見つけてくれた、って可能性は?」
ビル「それも、なさそうだ。マグルの新聞にも、もちろん『預言者』にもあのマッド-アイが氏んだなんて記事はなかった……もっとも、あの新聞がここのところ口を閉ざし気味なのは今に始まったことじゃないけどね」
ハニー「……ムーディほどの人がそうなったことを知らせたくないから?」
リーマス「そういうことだろうね。世間にとって彼の敗北は、ダンブルドアの氏と同じくらいの衝撃だろう。前時代の象徴、あの闇の時代に反抗した英雄だ。個人としてはアレだけど。あれ、ジェームズの話をしてたっけ……?」
ハニー「やめて。私が逃げるときにあれだけ魔法を使っていても何のお咎めもないのは、同じ理由?」
リーマス「そうさ。アズカバンにいるはずの囚人達が外にいたこと、ヴォルデモートがそこまで力をつけていること。全て、スクリムジョールにとっては都合の悪すぎる話さ」
ハニー「……そうよね。世間に真実を知らせる必要なんて、ないもの。そうでしょ?まったく、スクリムジョールも何千回も書き取りするべきだわ」
188: 2014/03/23(日) 06:27:01.14 ID:3AcJhid30
フラー「んーふん、むずかっしーはなーしはあとにしてくださーい。ハァニー?あなたーどう変装させるか、考えないといけませーんね?」
ハニー「変装?なぁに?私の美しさに負けを認めたわけ?」
フラー「ハッハッハ、じょーだんきついぜおじょうちゃーん」
ハニー「結構前から思っていたけれど双子フラーに何教え込んでるのよ」
フレッド「何のことかなお嬢ちゃん」
ジョージ「さっぱりだぜお嬢ちゃん」
フラー「結婚式の間のことでーす。もちのロナルド、招待客の中にです・いーたーはいませーん?でも用心大事でーす」
モリー「そうね、その通りだわ。ありがたいことに、マッド-アイの残したポリジュース薬が残っているもの」
ジニー「異議あり!ハニーがハニー以外に変わるなんて許されないわ!」
ロン「そうだそうだ!ハニーはハニーでハニーだからヒンヒンなんだ!」
ハーマイオニー「考えて喋るってことを覚えて」
ハニー「あら、たとえ私がどんな姿になったとしても、あふれ出る気品は変わらないと思うけれど?」
ジニー「ヒンヒン!」
ロン「もちの僕さ!」
ハーマイオニー「……言っておくけど、ハニーが変装したらそれ我慢しないといけないのよ?分かってる?」
ロン「君の方こそ期待顔で押し倒されるのは我慢しなくちゃいけないってことを分かっておりますのか、だ」
ハニー「変装?なぁに?私の美しさに負けを認めたわけ?」
フラー「ハッハッハ、じょーだんきついぜおじょうちゃーん」
ハニー「結構前から思っていたけれど双子フラーに何教え込んでるのよ」
フレッド「何のことかなお嬢ちゃん」
ジョージ「さっぱりだぜお嬢ちゃん」
フラー「結婚式の間のことでーす。もちのロナルド、招待客の中にです・いーたーはいませーん?でも用心大事でーす」
モリー「そうね、その通りだわ。ありがたいことに、マッド-アイの残したポリジュース薬が残っているもの」
ジニー「異議あり!ハニーがハニー以外に変わるなんて許されないわ!」
ロン「そうだそうだ!ハニーはハニーでハニーだからヒンヒンなんだ!」
ハーマイオニー「考えて喋るってことを覚えて」
ハニー「あら、たとえ私がどんな姿になったとしても、あふれ出る気品は変わらないと思うけれど?」
ジニー「ヒンヒン!」
ロン「もちの僕さ!」
ハーマイオニー「……言っておくけど、ハニーが変装したらそれ我慢しないといけないのよ?分かってる?」
ロン「君の方こそ期待顔で押し倒されるのは我慢しなくちゃいけないってことを分かっておりますのか、だ」
189: 2014/03/23(日) 06:46:49.44 ID:3AcJhid30
納屋
ハニー「夕食の後も、眠る時間までお手伝い……最近ではお母様も私達の部屋で寝ているから、本当、話す暇がないわ……」
アーサー「……すまないね、ハニー」
ハニー「お父様……あー、いいの。今のは忘れて」
アーサー「いや、謝らせて欲しい。母さんの気持ちも分かるが、あれはやりすぎさ……この後、リーマスと私で少しの間でもモリーをひきつけておくから、君達は上で、なんだ……話し合いをしなさい」
ハニー「……ありがとう。それに……」
アーサー「謝らなくていい。君がすることが何より大事なんだ……そうだ、掃除ばかりでは退屈だろう?いいものを見せよう!とってもいいもの!よい、しょっと」
ハニー「なぁに?……壁の一部が、ひっこんで……これ……バラバラになった、部品……」
アーサー「テッド・トンクスが、君とハグリッドが不時着した時に壊れたオートバイの残骸をほとんど送ってくれた。まぁ、なんだ、ただ捨てられるには、これはあまりに惜しい……みてごらん、このエジソンの形」
ハニー「エンジンよ、エンジン」
アーサー「この箱なんて、素晴らしい……バッテリーと言ってね……何をするのかは知らないが……ブレーキの構造も知れる良い機会だ……この間あの細工を仕込んだ時は、内部まで詳しくは見られなかったから」
ハニー「えぇ、まぁ……シリウスの持ち物でお父様が楽しめているなら」
アーサー「あぁ、それさ。詳しく調べたらね、ハニー。もう一度組み立てて……しっかり飛べるようにした後、君に返そう。何せこれはシリウスの物で、つまりは今や君の物なのだからね」
ハニー「お父様」
アーサー「なんだね?」
ハニー「ハーマイオニーをよろしくお願いします」
アーサー「ハッハッハ、言われなくても」
ハニー「夕食の後も、眠る時間までお手伝い……最近ではお母様も私達の部屋で寝ているから、本当、話す暇がないわ……」
アーサー「……すまないね、ハニー」
ハニー「お父様……あー、いいの。今のは忘れて」
アーサー「いや、謝らせて欲しい。母さんの気持ちも分かるが、あれはやりすぎさ……この後、リーマスと私で少しの間でもモリーをひきつけておくから、君達は上で、なんだ……話し合いをしなさい」
ハニー「……ありがとう。それに……」
アーサー「謝らなくていい。君がすることが何より大事なんだ……そうだ、掃除ばかりでは退屈だろう?いいものを見せよう!とってもいいもの!よい、しょっと」
ハニー「なぁに?……壁の一部が、ひっこんで……これ……バラバラになった、部品……」
アーサー「テッド・トンクスが、君とハグリッドが不時着した時に壊れたオートバイの残骸をほとんど送ってくれた。まぁ、なんだ、ただ捨てられるには、これはあまりに惜しい……みてごらん、このエジソンの形」
ハニー「エンジンよ、エンジン」
アーサー「この箱なんて、素晴らしい……バッテリーと言ってね……何をするのかは知らないが……ブレーキの構造も知れる良い機会だ……この間あの細工を仕込んだ時は、内部まで詳しくは見られなかったから」
ハニー「えぇ、まぁ……シリウスの持ち物でお父様が楽しめているなら」
アーサー「あぁ、それさ。詳しく調べたらね、ハニー。もう一度組み立てて……しっかり飛べるようにした後、君に返そう。何せこれはシリウスの物で、つまりは今や君の物なのだからね」
ハニー「お父様」
アーサー「なんだね?」
ハニー「ハーマイオニーをよろしくお願いします」
アーサー「ハッハッハ、言われなくても」
190: 2014/03/23(日) 07:14:51.02 ID:3AcJhid30
ロンの部屋
ロン「ヒンヒン!やっぱりこう来なくっちゃ!あぁ落ち着く!なんて幸せな背中!ハニーの豚に生まれてよかった!」
ハニー「えぇ、そうね。生まれてこの方私の豚さんだもの、そうでしょ?」
ロン「ヒンヒン!」
ハーマイオニー「あなたと出会う前のロンの人生は一体なんだったのかしら……」
ロン「虚無だよ」
ハーマイオニー「真顔でやめて。えーっと……『スペルマンのすっきり音節』は必要ね……もしかしたら、ルーン文字を読み解く必要があるかもしれないわ」
ロン「おいおい、せっかく解放されたのに片付けなんて勘弁してくれよな」
ハーマイオニー「これは必要なことよ、とってもね。本の餞別をしているの。役に立たないものをもって行っても邪魔になるだけだわ」
ロン「あぁ、餞別すりゃ邪魔にならないだろうよ。だって僕達は移動図書館の車に乗って旅するんだもんな、そうとも。いるものの山大きすぎだろ?」
ハニー「……ねぇ、二人とも」
ハーマイオニー「なぁに?着いていくわよ?」
ロン「地の果てまでもね」
ハニー「……話が早いのはいいけれど」
ロン「ヒンヒン!やっぱりこう来なくっちゃ!あぁ落ち着く!なんて幸せな背中!ハニーの豚に生まれてよかった!」
ハニー「えぇ、そうね。生まれてこの方私の豚さんだもの、そうでしょ?」
ロン「ヒンヒン!」
ハーマイオニー「あなたと出会う前のロンの人生は一体なんだったのかしら……」
ロン「虚無だよ」
ハーマイオニー「真顔でやめて。えーっと……『スペルマンのすっきり音節』は必要ね……もしかしたら、ルーン文字を読み解く必要があるかもしれないわ」
ロン「おいおい、せっかく解放されたのに片付けなんて勘弁してくれよな」
ハーマイオニー「これは必要なことよ、とってもね。本の餞別をしているの。役に立たないものをもって行っても邪魔になるだけだわ」
ロン「あぁ、餞別すりゃ邪魔にならないだろうよ。だって僕達は移動図書館の車に乗って旅するんだもんな、そうとも。いるものの山大きすぎだろ?」
ハニー「……ねぇ、二人とも」
ハーマイオニー「なぁに?着いていくわよ?」
ロン「地の果てまでもね」
ハニー「……話が早いのはいいけれど」
191: 2014/03/23(日) 07:41:40.68 ID:3AcJhid30
ハニー「……嬉しいのよ。二人が一緒にいてくれるのは、本当に」
ロン「僕はそのヒン倍幸せだよおかげ様で。違った。ハニー様で」
ハニー「聞いて……ちゃんと、聞いて。真剣に……」
ハーマイオニー「真剣に聞いているし、真剣に考えたわ。ずっと。何年も前から、あなたに着いていくことに決めてるの」
ハニー「……言うのは、簡単だけれど」
ハーマイオニー「そうね。それで、行動するのも簡単ね。まず、随分前から荷造りしておいたわ。私達、実はやろうと思えばいつでも出発できるの。ご参考までに、NEWT試験も真っ青な呪文をいくつか使わせてもらったわ。あなたとの旅のために」
ハーマイオニー「それに、ロンはムーディの鼻先でポリジュース薬を頂戴してのけたわ。無くなった瓶を見た時のあの激昂やらなんやらは、本当に気づいてない様子だったわよ。ロン、あなたってその、素晴らしいわ」
ロン「褒めるならハニーをどうぞ」
ハーマイオニー「そして、私の両親のことだけど。記憶を消して、上書きして、二人は今、自分達はウィルキンズ夫妻っていう仲睦まじい夫婦だと思いこんでいるわ」
ハニー「……」
ハーマイオニー「オーストラリアに移住するのが夢だと思って、それを実現させてあげたわ。ヴォルデモートが二人を追跡して、あなたと近しい私のことについて尋問するのはかなり難しくなったでしょうね」
ハニー「ハーマイ……」
ハーマイオニー「なぜなら、二人はもうイギリスにいないから!たとえ見つけだしたとしても、随分苦労すると思うわ。なにせ、ハニー!二人はね……自分達に娘がいたことも知らないの」
ハニー「っ、ハーマイオニー……」
ハーマイオニー「ハニー、私達はちゃんと分かってる。あなたに着いていくことでどういうことが起きるか。覚悟してるわ。大丈夫よ、大丈夫。二人は、えぇ。私が戻らなくっても……戻らなくっても、そのまま、っ、幸せに、暮らしていけるわ」
ハニー「っ、ハーマイオニー、ハー、っ!」
ハーマイオニー「っ、なあに?抱きしめる、だけ、えぇ。足りないわ。そうでしょ?っ、っ」
ロン「……色んな意味で重いなぁ」
ロン「僕はそのヒン倍幸せだよおかげ様で。違った。ハニー様で」
ハニー「聞いて……ちゃんと、聞いて。真剣に……」
ハーマイオニー「真剣に聞いているし、真剣に考えたわ。ずっと。何年も前から、あなたに着いていくことに決めてるの」
ハニー「……言うのは、簡単だけれど」
ハーマイオニー「そうね。それで、行動するのも簡単ね。まず、随分前から荷造りしておいたわ。私達、実はやろうと思えばいつでも出発できるの。ご参考までに、NEWT試験も真っ青な呪文をいくつか使わせてもらったわ。あなたとの旅のために」
ハーマイオニー「それに、ロンはムーディの鼻先でポリジュース薬を頂戴してのけたわ。無くなった瓶を見た時のあの激昂やらなんやらは、本当に気づいてない様子だったわよ。ロン、あなたってその、素晴らしいわ」
ロン「褒めるならハニーをどうぞ」
ハーマイオニー「そして、私の両親のことだけど。記憶を消して、上書きして、二人は今、自分達はウィルキンズ夫妻っていう仲睦まじい夫婦だと思いこんでいるわ」
ハニー「……」
ハーマイオニー「オーストラリアに移住するのが夢だと思って、それを実現させてあげたわ。ヴォルデモートが二人を追跡して、あなたと近しい私のことについて尋問するのはかなり難しくなったでしょうね」
ハニー「ハーマイ……」
ハーマイオニー「なぜなら、二人はもうイギリスにいないから!たとえ見つけだしたとしても、随分苦労すると思うわ。なにせ、ハニー!二人はね……自分達に娘がいたことも知らないの」
ハニー「っ、ハーマイオニー……」
ハーマイオニー「ハニー、私達はちゃんと分かってる。あなたに着いていくことでどういうことが起きるか。覚悟してるわ。大丈夫よ、大丈夫。二人は、えぇ。私が戻らなくっても……戻らなくっても、そのまま、っ、幸せに、暮らしていけるわ」
ハニー「っ、ハーマイオニー、ハー、っ!」
ハーマイオニー「っ、なあに?抱きしめる、だけ、えぇ。足りないわ。そうでしょ?っ、っ」
ロン「……色んな意味で重いなぁ」
192: 2014/03/23(日) 08:04:14.42 ID:3AcJhid30
ハーマイオニー「っ、ロン、あなたがやったことも見せてあげて」
ロン「あー、食事後に見るもんじゃないけどなぁ」
ハーマイオニー「いいから!ハニーは、理解する必要があるわ!私たちがどれだけ!どれだけ!」
ロン「ハニーバカか?」
ハーマイオニー「そんなの今更でしょ!早く!」
ロン「はいはい……えっとさ、ハニー。肩に担ぐから、そこから天井裏を見てくれるかい?」
ハニー「っ、えぇ……よい、しょ……」
ハーマイオニー「……ロン、今、頭の両脇に意識を少しでも向けたら、多分ネビルが飛んでくるわよ」
ロン「うん、今僕も丁度そう思ってたから本当やめてくれるかい消え去れ僕の男の子」
ハニー「何の話を……っ、あー……これって……屋根裏おばけ?あなたの、パジャマを着た」
ロン「そんで、顔中できものだらけで、頭から真っ赤な髪の毛生やしたね。あぁ、フレッドとジョージが変身させるのを手伝ってくれた。そいつが、僕さ」
ハニー「……?」
ロン「僕らがここを出たあと、そいつが僕の代わりに僕の部屋に篭る。パパとママには、僕が『黒斑病』だって説明するように言ってあるよ」
ハニー「……」
ロン「魔法省だかそのなりすましだかが調査に来ても、これで完璧さ。喉まで進んだ重症だって言えば、話せなくても問題ないし。それに、あの病気はすぐに伝染るから長居もしたくないだろうね」
ハニー「……」
ロン「それで、まぁ、こいつにはここをくれてやるつもりだよ。戻ってくるころにはとてもじゃないけど散れてるだろうし……戻らなくっても、この部屋が騒がしけりゃ、連中を欺けるだろ?」
ハニー「っ、二人とも……何て……言えば、いいか」
ハーマイオニー「何も言わなくていいわ、ハニー。分かってくれれば、それでいいの。そうね、それで、っ、抱きしめてもらえれば」
ロン「僕達、ハニーバカなんだ。だからさ……うぉっと」
ハニー「あり、がとう……大好きよ」
ロン「今日はついてるなぁ、僕って」
ハーマイオニー「毎日でしょ」
ロン「あー、食事後に見るもんじゃないけどなぁ」
ハーマイオニー「いいから!ハニーは、理解する必要があるわ!私たちがどれだけ!どれだけ!」
ロン「ハニーバカか?」
ハーマイオニー「そんなの今更でしょ!早く!」
ロン「はいはい……えっとさ、ハニー。肩に担ぐから、そこから天井裏を見てくれるかい?」
ハニー「っ、えぇ……よい、しょ……」
ハーマイオニー「……ロン、今、頭の両脇に意識を少しでも向けたら、多分ネビルが飛んでくるわよ」
ロン「うん、今僕も丁度そう思ってたから本当やめてくれるかい消え去れ僕の男の子」
ハニー「何の話を……っ、あー……これって……屋根裏おばけ?あなたの、パジャマを着た」
ロン「そんで、顔中できものだらけで、頭から真っ赤な髪の毛生やしたね。あぁ、フレッドとジョージが変身させるのを手伝ってくれた。そいつが、僕さ」
ハニー「……?」
ロン「僕らがここを出たあと、そいつが僕の代わりに僕の部屋に篭る。パパとママには、僕が『黒斑病』だって説明するように言ってあるよ」
ハニー「……」
ロン「魔法省だかそのなりすましだかが調査に来ても、これで完璧さ。喉まで進んだ重症だって言えば、話せなくても問題ないし。それに、あの病気はすぐに伝染るから長居もしたくないだろうね」
ハニー「……」
ロン「それで、まぁ、こいつにはここをくれてやるつもりだよ。戻ってくるころにはとてもじゃないけど散れてるだろうし……戻らなくっても、この部屋が騒がしけりゃ、連中を欺けるだろ?」
ハニー「っ、二人とも……何て……言えば、いいか」
ハーマイオニー「何も言わなくていいわ、ハニー。分かってくれれば、それでいいの。そうね、それで、っ、抱きしめてもらえれば」
ロン「僕達、ハニーバカなんだ。だからさ……うぉっと」
ハニー「あり、がとう……大好きよ」
ロン「今日はついてるなぁ、僕って」
ハーマイオニー「毎日でしょ」
194: 2014/03/23(日) 08:38:55.50 ID:3AcJhid30
ハーマイオニー「ここから出てまずどこに行くか、っていうお話だけど」
ハニー「……聖マンゴ」
ハーマイオニー「……」
ハニー「……は、いいわ。シリウスも、えぇ……分かってくれる、はずよね。今はもっと……やらなきゃいけないことがあるんだもの」
ハーマイオニー「それはよかったわ」
ハニー「考えたのだけれど……これは、そういうのは関係ないわよ?まずは、グリモールド・プレイス十二番地」
ロン「あー、シリウスの弟の、なんだっけ?レグルス?レギュラス?の部屋を探してみなきゃな」
ハーマイオニー「確認しないといけないものね……まだ、あそこにあるのか」
ハニー「あとは、そうね……ゴドリックの谷……あそこから、全てが始まったんだもの。何か、きっと……」
ハーマイオニー「でも、ハニー。ヴォルデモートはあそこを見張ってるんじゃないかしら。あなたが自由に動けるとなったら、ご両親のお墓参り戻る、って、読んでるんじゃ……」
ハニー「……あ、そっか。そうよね……パパとママのお墓……あるの、かしら。考えたこともなかったわ」
ハーマイオニー「そうなの?」
ハニー「なんだか実感なくって。だって、パパには割りと会ってるし、ママには鏡見れば会えるわ」
ロン「流石ハニー両親」
ハニー「えぇ、わたしの中に、二人はいるもの……けれど、そうね……一度くらいは、見てみたいわ。二人のお墓」
ハニー「……聖マンゴ」
ハーマイオニー「……」
ハニー「……は、いいわ。シリウスも、えぇ……分かってくれる、はずよね。今はもっと……やらなきゃいけないことがあるんだもの」
ハーマイオニー「それはよかったわ」
ハニー「考えたのだけれど……これは、そういうのは関係ないわよ?まずは、グリモールド・プレイス十二番地」
ロン「あー、シリウスの弟の、なんだっけ?レグルス?レギュラス?の部屋を探してみなきゃな」
ハーマイオニー「確認しないといけないものね……まだ、あそこにあるのか」
ハニー「あとは、そうね……ゴドリックの谷……あそこから、全てが始まったんだもの。何か、きっと……」
ハーマイオニー「でも、ハニー。ヴォルデモートはあそこを見張ってるんじゃないかしら。あなたが自由に動けるとなったら、ご両親のお墓参り戻る、って、読んでるんじゃ……」
ハニー「……あ、そっか。そうよね……パパとママのお墓……あるの、かしら。考えたこともなかったわ」
ハーマイオニー「そうなの?」
ハニー「なんだか実感なくって。だって、パパには割りと会ってるし、ママには鏡見れば会えるわ」
ロン「流石ハニー両親」
ハニー「えぇ、わたしの中に、二人はいるもの……けれど、そうね……一度くらいは、見てみたいわ。二人のお墓」
196: 2014/03/23(日) 09:17:24.83 ID:3AcJhid30
ハーマイオニー「気持ちは分かるけどね、ハニー。だから、あそこは危ないんじゃないかって思うのよ……それで分霊箱が見つかればいいけど、罠にひっかかっただけで終わったら悲惨だわ」
ロン「両親の墓に参れないほうが悲しいだろ!」
ハーマイオニー「まともだけど茶々いれないで黙って」
ロン「はいはい……そういやさ、例えスムーズに分霊なんちゃらがみつかったとして。あ、ハニーが一緒だからそんなの当たり前なんだけどさ」
ハニー「えぇ、そうね。問題なんて向こうから解かれるわ」
ロン「ヒンヒン!そんで、そいつをどうやって壊すんだい?『レダクト』とか?」
ハーマイオニー「普通の呪文じゃ、まず効果は望めないわ。えぇ、私、そのことについては随分調べたの」
ハニー「……そういえば本を見つけた、と言っていたけれど。分霊箱については図書館中探しても、禁書の棚にも、なかったんじゃないのかしら?」
ハーマイオニー「図書館には、ね……あー……どうやらダンブルドアが、校長に就任してから取り除いたみたい。でも……処分、してなかったようで……城を出る前の晩、あのね、盗んだわけじゃ」
ロン「すっごいや。マーリンのパンツに名前書くくらいとんでもないよ。どうやったんだ?え?」
ハーマイオニー「簡単だったわ……ただ、『呼び寄せ』たの。『アクシオ、分霊箱に関する本よ、来い!』って……そうしたら」
ハニー「……そうしたら?」
ハーマイオニー「……校長室の窓から」
ハニー「…………何かメモはなかったかしら」
ハーマイオニー「……『上手に使いなさい』とだけ」
ハニー「……回りくどいのよ、あの豚」
ロン「両親の墓に参れないほうが悲しいだろ!」
ハーマイオニー「まともだけど茶々いれないで黙って」
ロン「はいはい……そういやさ、例えスムーズに分霊なんちゃらがみつかったとして。あ、ハニーが一緒だからそんなの当たり前なんだけどさ」
ハニー「えぇ、そうね。問題なんて向こうから解かれるわ」
ロン「ヒンヒン!そんで、そいつをどうやって壊すんだい?『レダクト』とか?」
ハーマイオニー「普通の呪文じゃ、まず効果は望めないわ。えぇ、私、そのことについては随分調べたの」
ハニー「……そういえば本を見つけた、と言っていたけれど。分霊箱については図書館中探しても、禁書の棚にも、なかったんじゃないのかしら?」
ハーマイオニー「図書館には、ね……あー……どうやらダンブルドアが、校長に就任してから取り除いたみたい。でも……処分、してなかったようで……城を出る前の晩、あのね、盗んだわけじゃ」
ロン「すっごいや。マーリンのパンツに名前書くくらいとんでもないよ。どうやったんだ?え?」
ハーマイオニー「簡単だったわ……ただ、『呼び寄せ』たの。『アクシオ、分霊箱に関する本よ、来い!』って……そうしたら」
ハニー「……そうしたら?」
ハーマイオニー「……校長室の窓から」
ハニー「…………何かメモはなかったかしら」
ハーマイオニー「……『上手に使いなさい』とだけ」
ハニー「……回りくどいのよ、あの豚」
197: 2014/03/23(日) 09:28:58.09 ID:3AcJhid30
ハニー「……『深い闇の秘術』」
ロン「表紙見ただけで不快になるよな。あぁハニー!そんな薄汚い本は君のマット兼ブックスタンドな僕の方に持たせておいてよ!ヒンヒン!」
ハーマイオニー「その本に、分霊箱の作成に必要な全てが書いてあるわ……本当に、ゾッとしないわね。ヴォルデモートが七つも、それを行ったなんて」
ロン「でも、あの人は確かスラッギーじいさんに作り方を聞いてなかったっけ?」
ハニー「本当に確かめたかったのは七つ作るとどうなるか、だったはずだわ……だってあの頃には既に、指輪をつけていたもの」
ハーマイオニー「恐ろしいわ……たった一つ作るだけでもどれだけ魂が不安定になるか警告してあるのに……警告するなら作り方を載せてるのはなんなのよ、と思うけど」
ロン「不安定、ねぇ。元通りにする方法とかないのかい?」
ハーマイオニー「……一つだけ。でも、地獄の苦しみだそうよ」
ハニー「なぁに?」
ハーマイオニー「良心の呵責。自分のしでかしたことを心から悔いるの。でも、あまりの苦しみと痛みに自らを滅ぼすことになるかもしれない、って」
ロン「あの人が反省?そんなのしてたら今頃世の中善人だらけだろうよ。マーリンの髭」
ハニー「良心の……呵責」
ロン「表紙見ただけで不快になるよな。あぁハニー!そんな薄汚い本は君のマット兼ブックスタンドな僕の方に持たせておいてよ!ヒンヒン!」
ハーマイオニー「その本に、分霊箱の作成に必要な全てが書いてあるわ……本当に、ゾッとしないわね。ヴォルデモートが七つも、それを行ったなんて」
ロン「でも、あの人は確かスラッギーじいさんに作り方を聞いてなかったっけ?」
ハニー「本当に確かめたかったのは七つ作るとどうなるか、だったはずだわ……だってあの頃には既に、指輪をつけていたもの」
ハーマイオニー「恐ろしいわ……たった一つ作るだけでもどれだけ魂が不安定になるか警告してあるのに……警告するなら作り方を載せてるのはなんなのよ、と思うけど」
ロン「不安定、ねぇ。元通りにする方法とかないのかい?」
ハーマイオニー「……一つだけ。でも、地獄の苦しみだそうよ」
ハニー「なぁに?」
ハーマイオニー「良心の呵責。自分のしでかしたことを心から悔いるの。でも、あまりの苦しみと痛みに自らを滅ぼすことになるかもしれない、って」
ロン「あの人が反省?そんなのしてたら今頃世の中善人だらけだろうよ。マーリンの髭」
ハニー「良心の……呵責」
198: 2014/03/23(日) 09:56:32.44 ID:3AcJhid30
ハーマイオニー「壊し方だけど……普通の呪文やただ引き裂いたり砕いたり押しつぶしたり、物理的に壊すだけじゃ、分霊箱は独りでに回復してしまうわ」
ロン「豚の話?」
ハーマイオニー「冗談でもやめて……リドルの日記を覚えてる?あれは、ジニーは最初トイレに流したそうだけど、古くはあってもそうされたようには見えないくらい元の形を保っていたわね」
ロン「入れ物を壊せたとしてもさ……中の、その、あの人の魂って奴がまた別のにとりつくだけなんじゃ?」
ハーマイオニー「分霊箱の中の魂はね、呪文をかけて魂を固定した物体へ完全に依存するの。その物体が破壊されれば、魂も破壊されるわ。真っ当な人の魂とは真逆よ。魂が損なわれるっていうのは、そういうこと」
ハニー「……入れ物さえ壊してしまえば、中の魂まで滅ぼすことができる」
ハーマイオニー「えぇ……それで、壊す方法だけど……またまた、リドルの日記のことは?」
ロン「あぁ、伝説の同胞が噛み砕いたってあれかい?」
ハーマイオニー「そう、『バジリスクの毒』は分霊箱を破壊する数少ない物よ……ハニー?」
ハニー「……それで、サラザールは……これを持たせて……あぁ、いつかこういう物と向き合うことになる、って。分かってたのかしら」
ロン「流石だよなぁ……皮に包まれた、奴さんの鱗の一枚だ。紫色の、毒々しいね」
ロン「豚の話?」
ハーマイオニー「冗談でもやめて……リドルの日記を覚えてる?あれは、ジニーは最初トイレに流したそうだけど、古くはあってもそうされたようには見えないくらい元の形を保っていたわね」
ロン「入れ物を壊せたとしてもさ……中の、その、あの人の魂って奴がまた別のにとりつくだけなんじゃ?」
ハーマイオニー「分霊箱の中の魂はね、呪文をかけて魂を固定した物体へ完全に依存するの。その物体が破壊されれば、魂も破壊されるわ。真っ当な人の魂とは真逆よ。魂が損なわれるっていうのは、そういうこと」
ハニー「……入れ物さえ壊してしまえば、中の魂まで滅ぼすことができる」
ハーマイオニー「えぇ……それで、壊す方法だけど……またまた、リドルの日記のことは?」
ロン「あぁ、伝説の同胞が噛み砕いたってあれかい?」
ハーマイオニー「そう、『バジリスクの毒』は分霊箱を破壊する数少ない物よ……ハニー?」
ハニー「……それで、サラザールは……これを持たせて……あぁ、いつかこういう物と向き合うことになる、って。分かってたのかしら」
ロン「流石だよなぁ……皮に包まれた、奴さんの鱗の一枚だ。紫色の、毒々しいね」
199: 2014/03/23(日) 10:18:04.11 ID:3AcJhid30
ハーマイオニー「私達、必要なものは揃ってるわ……少し、問題なのは」
ロン「鱗だけじゃ、どうやってこいつで諸々破壊するんのかってことだよな」
ハーマイオニー「そういうこと……これが牙だったりしたら、頼りになったんだけど」
ハニー「サラザールをあれ以上痛めつけるのは嫌よ。どうにかしましょう……ダンブルドアは、どうやったのかしら。指輪の、破壊も」
ハーマイオニー「とっても難しいけど、破壊する方法はいくつかあるわ……その他はどれも、私達の手に届きそうにない物や術だけどね」
ロン「そんなもん、ハニーが望めばあっちからやってくるよ。豚とか、ゴリラでもいいかな」
ハニー「可愛い豚さんに持ってきてもらいたいものだわ」
ロン「ヒンヒン!……あれ?なんか、足音……」
ドンドンドンドンドタドタドタドタ
バターーーーン!!!
モリー「ふーーっ、ふーーーーっ、アーサーとリーマスが、なんだか挙動不審だし、髪だなんだチョコレートだと同じ話をしていると、思ったら!」
ロン「あー、それは、けっこう、あー、いつものことd」
モリー「おだまり!!!さぁ、さぁ!!!秘密のご歓談もいいですけどね!おやすみの時間ですよ!その前にロン!あなたは庭の掃除やり直し!!!」
ロン「僕の部屋はいつから庭になったんだろうねまったく。マーリンの髭」
ロン「鱗だけじゃ、どうやってこいつで諸々破壊するんのかってことだよな」
ハーマイオニー「そういうこと……これが牙だったりしたら、頼りになったんだけど」
ハニー「サラザールをあれ以上痛めつけるのは嫌よ。どうにかしましょう……ダンブルドアは、どうやったのかしら。指輪の、破壊も」
ハーマイオニー「とっても難しいけど、破壊する方法はいくつかあるわ……その他はどれも、私達の手に届きそうにない物や術だけどね」
ロン「そんなもん、ハニーが望めばあっちからやってくるよ。豚とか、ゴリラでもいいかな」
ハニー「可愛い豚さんに持ってきてもらいたいものだわ」
ロン「ヒンヒン!……あれ?なんか、足音……」
ドンドンドンドンドタドタドタドタ
バターーーーン!!!
モリー「ふーーっ、ふーーーーっ、アーサーとリーマスが、なんだか挙動不審だし、髪だなんだチョコレートだと同じ話をしていると、思ったら!」
ロン「あー、それは、けっこう、あー、いつものことd」
モリー「おだまり!!!さぁ、さぁ!!!秘密のご歓談もいいですけどね!おやすみの時間ですよ!その前にロン!あなたは庭の掃除やり直し!!!」
ロン「僕の部屋はいつから庭になったんだろうねまったく。マーリンの髭」
203: 2014/03/23(日) 11:10:49.88 ID:3AcJhid30
翌日
オホホホホホ!
アッハッハッハッハ!
ハニー「フラーのご両親、それに妹が着いたわね」
ロン「パパもママもなんだか舞い上がってら……フラーのママは、あー、そりゃフラーのママだから想像通りのあれだけどさ。父親の方は、別にイケメンってわけじゃないよな?」
ハーマイオニー「でも、好人物みたいよ?おばさまに花を差し出して……あ、フラーだわ」
フラー「ママン!パパ!それに、ガブリエール!」
ムッシュー・デラクール「オォーォ、フラー。すばらしーいところじゃないか?それーに、マダム?フラーからききまーした……とてーもハードにご準備されていると。ありがたいことでーす」
モリー「オホホホホ!そんな、ちっとも大変なんかじゃ!オホホ!」
ロン「口元抑えて甲高く笑っちゃってまぁ。オェッ」
マダム・デラクール「ムッシュー・ウィーズリーもとてーもおもしろーいおもしろーいひとでーす」
アーサー「アッハッハッハ!それほどでも……」
モリー「アーサー」
アーサー「はぃ」
ロン「あ。パパの顔が病床に伏せる友人を見舞うレベルの真顔になった」
ハーマイオニー「夫婦の力関係が歴然ね」
ハニー「あぁなるといいわね……久しぶりね、ガブリエール?」
ガブリエール「はぁにー!ヒン!」
ジニー「違うわよ、がブリエール。こう。ヒン!よ。分かった?」
ハーマイオニー「違いなんて分からないから年端も行かない女の子に伝授しないであげて先輩さん」
オホホホホホ!
アッハッハッハッハ!
ハニー「フラーのご両親、それに妹が着いたわね」
ロン「パパもママもなんだか舞い上がってら……フラーのママは、あー、そりゃフラーのママだから想像通りのあれだけどさ。父親の方は、別にイケメンってわけじゃないよな?」
ハーマイオニー「でも、好人物みたいよ?おばさまに花を差し出して……あ、フラーだわ」
フラー「ママン!パパ!それに、ガブリエール!」
ムッシュー・デラクール「オォーォ、フラー。すばらしーいところじゃないか?それーに、マダム?フラーからききまーした……とてーもハードにご準備されていると。ありがたいことでーす」
モリー「オホホホホ!そんな、ちっとも大変なんかじゃ!オホホ!」
ロン「口元抑えて甲高く笑っちゃってまぁ。オェッ」
マダム・デラクール「ムッシュー・ウィーズリーもとてーもおもしろーいおもしろーいひとでーす」
アーサー「アッハッハッハ!それほどでも……」
モリー「アーサー」
アーサー「はぃ」
ロン「あ。パパの顔が病床に伏せる友人を見舞うレベルの真顔になった」
ハーマイオニー「夫婦の力関係が歴然ね」
ハニー「あぁなるといいわね……久しぶりね、ガブリエール?」
ガブリエール「はぁにー!ヒン!」
ジニー「違うわよ、がブリエール。こう。ヒン!よ。分かった?」
ハーマイオニー「違いなんて分からないから年端も行かない女の子に伝授しないであげて先輩さん」
204: 2014/03/23(日) 11:20:43.73 ID:3AcJhid30
ムッシュー「シャルマン(すばらしい)!シャルマン!」
マダム「オォーゥ!すてーきな席次表でーすね!」
ムッシュー「シャルマン!これがガブリエールの履く靴でーす?オー!シャルマン!」
マダム「ただでさえ妖精なガブリエールが本当にあちらの住人になってしまいまーす!」
ムッシュー「シャルマン!なんと綺麗な飾りつけ!ンー!シャルマン!!」
マダム「夢のような結婚式になりそうでーす!フラー、幸せでーすね?」
フラー「ウィ、ママ!おかーさまもおとーさまも優しいでーす!兄弟はおもろーいでーすね。ジニーはかわいいかわいいでーすし、ハニーとハーマイオニーはレOビアーン」
ハーマイオニー「いらない報告しないで!!」
ジニー「私も加えてよ!!」
ハーマイオニー「そうだけどそうじゃないでしょ!!!」
ムッシュー「シャルマン!」
ハーマイオニー「会って間も無いのに失礼ですけど黙って!!」
ガブリエール「んーふん?はぁにー?その花畑、わたーしも見てみたいでーす?」
ハニー「そのうちね」
ハーマイオニー「望むところよ!」
ロン「ハーマイオニー、ありがたいけど落ち着けよ」
マダム「オォーゥ!すてーきな席次表でーすね!」
ムッシュー「シャルマン!これがガブリエールの履く靴でーす?オー!シャルマン!」
マダム「ただでさえ妖精なガブリエールが本当にあちらの住人になってしまいまーす!」
ムッシュー「シャルマン!なんと綺麗な飾りつけ!ンー!シャルマン!!」
マダム「夢のような結婚式になりそうでーす!フラー、幸せでーすね?」
フラー「ウィ、ママ!おかーさまもおとーさまも優しいでーす!兄弟はおもろーいでーすね。ジニーはかわいいかわいいでーすし、ハニーとハーマイオニーはレOビアーン」
ハーマイオニー「いらない報告しないで!!」
ジニー「私も加えてよ!!」
ハーマイオニー「そうだけどそうじゃないでしょ!!!」
ムッシュー「シャルマン!」
ハーマイオニー「会って間も無いのに失礼ですけど黙って!!」
ガブリエール「んーふん?はぁにー?その花畑、わたーしも見てみたいでーす?」
ハニー「そのうちね」
ハーマイオニー「望むところよ!」
ロン「ハーマイオニー、ありがたいけど落ち着けよ」
205: 2014/03/23(日) 11:46:15.68 ID:3AcJhid30
モリー「私達夫婦の寝室はムッシューとマダムに提供するとして」
ムッシュー「ノンシャルマン!そういうわけにはいきませーん!」
マダム「ウィ!夫婦の愛の巣をわたーしたちが、いけませーん!」
アーサー「いや、いや、お客様を居間に寝させるわけにはいきませんよ」
ムッシュー「でーも……んーふん、わかりまーした……なるべく綺麗につかいまーす」
アーサー「アッハッハ!……あ、あれ?真顔……いや、勘弁してくださいよ?ちょっと?」
モリー「ガブリエールは、女の子部屋に」
ガブリエール「不束者ですがよろしくおねがいしまーす!」
ハーマイオニー「あのね?普通に眠るだけよ?本当よ? あぁ……これでほんとうに、出発するための話し合いの機会が今度こそ失われたわね」
モリー「何か言ったかしら!?あぁ、ハニー、窮屈になるけどごめんなさいね……明日はテントを建てる人手をビルが連れてくるから、もっと窮屈になってしまうわ」
ハニー「仕方ないわ、お母様」
モリー「まったく、安全呪文が厳重すぎるのも考えものねぇ。準備がどうしても、複雑に……あぁ、ハニー!そんな顔しないで!」
ハニー「……ごめんなさい」
モリー「いいのよ!あなたを迎えられるのは嬉しいこと、何度も言っているでしょう!?さぁさ、ハニー。その前に、明日のあなたの誕生日はどんなお祝いがいいかしら?ケーキの一番大きな飾りは犬の形で決まっていますけど」
ロン「ママって最高だよな痛い!ありがとう!」
ハニー「それは、それは、とっても嬉しいわ。けれど、お母様。そんなに派手にしなくっていいわ。これ以上、面倒は……」
モリー「面倒なものですか、ハニー。あなたは私の、娘も同然なんです!当然よ」
ハニー「……」
ムッシュー「ノンシャルマン!そういうわけにはいきませーん!」
マダム「ウィ!夫婦の愛の巣をわたーしたちが、いけませーん!」
アーサー「いや、いや、お客様を居間に寝させるわけにはいきませんよ」
ムッシュー「でーも……んーふん、わかりまーした……なるべく綺麗につかいまーす」
アーサー「アッハッハ!……あ、あれ?真顔……いや、勘弁してくださいよ?ちょっと?」
モリー「ガブリエールは、女の子部屋に」
ガブリエール「不束者ですがよろしくおねがいしまーす!」
ハーマイオニー「あのね?普通に眠るだけよ?本当よ? あぁ……これでほんとうに、出発するための話し合いの機会が今度こそ失われたわね」
モリー「何か言ったかしら!?あぁ、ハニー、窮屈になるけどごめんなさいね……明日はテントを建てる人手をビルが連れてくるから、もっと窮屈になってしまうわ」
ハニー「仕方ないわ、お母様」
モリー「まったく、安全呪文が厳重すぎるのも考えものねぇ。準備がどうしても、複雑に……あぁ、ハニー!そんな顔しないで!」
ハニー「……ごめんなさい」
モリー「いいのよ!あなたを迎えられるのは嬉しいこと、何度も言っているでしょう!?さぁさ、ハニー。その前に、明日のあなたの誕生日はどんなお祝いがいいかしら?ケーキの一番大きな飾りは犬の形で決まっていますけど」
ロン「ママって最高だよな痛い!ありがとう!」
ハニー「それは、それは、とっても嬉しいわ。けれど、お母様。そんなに派手にしなくっていいわ。これ以上、面倒は……」
モリー「面倒なものですか、ハニー。あなたは私の、娘も同然なんです!当然よ」
ハニー「……」
206: 2014/03/23(日) 12:11:22.16 ID:3AcJhid30
ハニー「ん……んー……」
ロン「ハニー、ハニー!おはよう僕のハニー!ママに朝っぱらから料理の手伝いをさせられてるハーマイオニーに代わって君の一番の豚こと僕が起こしにきたよ!あぁ、君の睡眠を妨げるなんて豚の風上にもおけないけどごめんよヒンヒン!」
ハニー「ん、は、ぁ……おはよう。卑屈な豚は嫌いよ?」
ジニー「その役目私でいいじゃない……おはようハニー」
ハニー「えぇ、ジニー。ガブリエールの面倒をみてくれてありがとう」
ガブリエール「スーッ、スーッ」
ジニー「さすがはおちびさん、すぐ眠っちゃったもんね。耳塞いだり、大変だったわ」
ロン「なんで耳を塞ぐ必要があったのかは聞かなくても分かるからいいよ……ところでハニー、なんだか珍しく寝起きが悪かったね?」
ハニー「そうかしら?」
ロン「うん、いつもは一声かければ子供のごとくすぐ起きる単純なそれが君で痛い!ありがとう!ヒンヒン!」
ハニー「うるさいわよこの豚……ちょっと、夢をみていたわ。誰だかを、探す夢だった……グレゴロビXチ……とか」
ロン「誰だい、それ。新しい豚?あぁ、豚候補か、人類なら」
ハニー「全人類は先天的にそうだものね、えぇ……どんな人かは、少しも。けれど、多分……ヴォルデモートが探してる、のかしら」
ロン「そりゃ災難な奴だな……あ!もしかしてグルゴビXチのことじゃないか!あのトンチキ!あの人に狙われてるならざまぁみろだ!」
ハニー「それは去年度、もの凄い移籍金でキャノンズに移ったのに成績が散々だった選手の名前でしょう……酷いことを言わないの」
ジニー「それに、あれは個人のせいっていうか、確実にチームのせいだと思うなぁ」
ロン「うるさいな!マーリン!髭!」
ロン「ハニー、ハニー!おはよう僕のハニー!ママに朝っぱらから料理の手伝いをさせられてるハーマイオニーに代わって君の一番の豚こと僕が起こしにきたよ!あぁ、君の睡眠を妨げるなんて豚の風上にもおけないけどごめんよヒンヒン!」
ハニー「ん、は、ぁ……おはよう。卑屈な豚は嫌いよ?」
ジニー「その役目私でいいじゃない……おはようハニー」
ハニー「えぇ、ジニー。ガブリエールの面倒をみてくれてありがとう」
ガブリエール「スーッ、スーッ」
ジニー「さすがはおちびさん、すぐ眠っちゃったもんね。耳塞いだり、大変だったわ」
ロン「なんで耳を塞ぐ必要があったのかは聞かなくても分かるからいいよ……ところでハニー、なんだか珍しく寝起きが悪かったね?」
ハニー「そうかしら?」
ロン「うん、いつもは一声かければ子供のごとくすぐ起きる単純なそれが君で痛い!ありがとう!ヒンヒン!」
ハニー「うるさいわよこの豚……ちょっと、夢をみていたわ。誰だかを、探す夢だった……グレゴロビXチ……とか」
ロン「誰だい、それ。新しい豚?あぁ、豚候補か、人類なら」
ハニー「全人類は先天的にそうだものね、えぇ……どんな人かは、少しも。けれど、多分……ヴォルデモートが探してる、のかしら」
ロン「そりゃ災難な奴だな……あ!もしかしてグルゴビXチのことじゃないか!あのトンチキ!あの人に狙われてるならざまぁみろだ!」
ハニー「それは去年度、もの凄い移籍金でキャノンズに移ったのに成績が散々だった選手の名前でしょう……酷いことを言わないの」
ジニー「それに、あれは個人のせいっていうか、確実にチームのせいだと思うなぁ」
ロン「うるさいな!マーリン!髭!」
207: 2014/03/23(日) 12:37:29.53 ID:3AcJhid30
夕食
フレッド「誕生日おめでとさんハニー!十七歳の君!」
ジョージ「これで色々合法ってわけだよかったな君!」
ハニー「えぇ、そうね。魔法も使えるようになったわけだけれど、二人はどっちが失神させられたいわけ?」
ロン「僕らはみんな君の美貌に卒倒しそうだけどねいつも。あぁ、胸元に光る金時計がステキだよハニー!ヒンヒン!」
ハニー「えぇ、ありがとう……お母様、素敵なプレゼントを、本当に……」
モリー「いいの、いいのよ!新品じゃなくてごめんなさいね……男物だし、あまり気に入らないんじゃないかって」
ハニー「とんでもないわ!文字盤に、キラキラ星が……冬の星座!」
モリー「あぁ、えぇ、そこは細工を変えてもらいましたよ。大いぬ座が一番上にくるように……元々は、弟のものだったのよ。裏が少し凹んで……」
ハニー「何にも問題ないわ!それに、素敵なケーキまで…………」
ハーマイオニー「はいはい、ディナーを食べきってから一番大きな砂糖菓子をつけてとりわけてあげるわよ、ハニー。大きくて黒い犬をね」
ガブリエール「んーふん?はぁにーのお誕生日だって聞きまーした。でも、今日は、んー?お犬さんパーティなんでーす?飾りも、オッオー、プレゼントもそんなんばっかでーす!」
ロン「みんな重々承知してるのさ。ハニーがいかにシリウスバカか、って……」
ハニー「ロン」
ロン「ヒンヒン!なんだいハニー!」
ハニー「ハーマイオニーが作ってくれたスープ、どうやら鍋の中でとっても煮立っているみたいよ?」
フレッド「誕生日おめでとさんハニー!十七歳の君!」
ジョージ「これで色々合法ってわけだよかったな君!」
ハニー「えぇ、そうね。魔法も使えるようになったわけだけれど、二人はどっちが失神させられたいわけ?」
ロン「僕らはみんな君の美貌に卒倒しそうだけどねいつも。あぁ、胸元に光る金時計がステキだよハニー!ヒンヒン!」
ハニー「えぇ、ありがとう……お母様、素敵なプレゼントを、本当に……」
モリー「いいの、いいのよ!新品じゃなくてごめんなさいね……男物だし、あまり気に入らないんじゃないかって」
ハニー「とんでもないわ!文字盤に、キラキラ星が……冬の星座!」
モリー「あぁ、えぇ、そこは細工を変えてもらいましたよ。大いぬ座が一番上にくるように……元々は、弟のものだったのよ。裏が少し凹んで……」
ハニー「何にも問題ないわ!それに、素敵なケーキまで…………」
ハーマイオニー「はいはい、ディナーを食べきってから一番大きな砂糖菓子をつけてとりわけてあげるわよ、ハニー。大きくて黒い犬をね」
ガブリエール「んーふん?はぁにーのお誕生日だって聞きまーした。でも、今日は、んー?お犬さんパーティなんでーす?飾りも、オッオー、プレゼントもそんなんばっかでーす!」
ロン「みんな重々承知してるのさ。ハニーがいかにシリウスバカか、って……」
ハニー「ロン」
ロン「ヒンヒン!なんだいハニー!」
ハニー「ハーマイオニーが作ってくれたスープ、どうやら鍋の中でとっても煮立っているみたいよ?」
209: 2014/03/23(日) 12:48:50.26 ID:3AcJhid30
ムッシュー「おとーことしてレディの提案は甘んじてうけいれーる。おーぉぅ、ブラーボォロナルド」
ロン「ありがとうございますあぁ熱かったハニーへの全人類からの熱量くらい」
ハニー「形を保っているのが不思議ね、えぇ」
ハグリッド「相変わらず頭から突っ込む勢いに迷いがねぇなぁロンは。よおハニー!誕生日おめでとう!」
ハニー「ハグリッド!ありがとう!それにリーマス、トンクス。こんばんは、お似合いね」
トンクス「まーね!おめでとうハニー」
リーマス「悪乗りしそうだからやめてくれるかい……十七歳おめでとう。本来この場にいなくてはいけない駄犬を連れてこれなくて悪かったね」
ハニー「……仕方ないわ、ええ。そういえば……聖マンゴはどうなっているの?」
リーマス「あそこの癒者たちは、ともすれば魔法省よりも人々を守る信念が強いからね。患者に手出しはさせないよ」
ハニー「心強いわ……早くいけるといいけれど」
ハグリッド「お?夏はなげーし、見舞えばいいじゃねぇか?護衛がごっそり必要だろうけどよお、俺がいっくらでも引き受けるぞハニー!ヒンヒン!」
トンクス「あたしもあたしも!」
ハニー「……ありがとう、気持ちだけ受け取っておくわ」
ロン「ありがとうございますあぁ熱かったハニーへの全人類からの熱量くらい」
ハニー「形を保っているのが不思議ね、えぇ」
ハグリッド「相変わらず頭から突っ込む勢いに迷いがねぇなぁロンは。よおハニー!誕生日おめでとう!」
ハニー「ハグリッド!ありがとう!それにリーマス、トンクス。こんばんは、お似合いね」
トンクス「まーね!おめでとうハニー」
リーマス「悪乗りしそうだからやめてくれるかい……十七歳おめでとう。本来この場にいなくてはいけない駄犬を連れてこれなくて悪かったね」
ハニー「……仕方ないわ、ええ。そういえば……聖マンゴはどうなっているの?」
リーマス「あそこの癒者たちは、ともすれば魔法省よりも人々を守る信念が強いからね。患者に手出しはさせないよ」
ハニー「心強いわ……早くいけるといいけれど」
ハグリッド「お?夏はなげーし、見舞えばいいじゃねぇか?護衛がごっそり必要だろうけどよお、俺がいっくらでも引き受けるぞハニー!ヒンヒン!」
トンクス「あたしもあたしも!」
ハニー「……ありがとう、気持ちだけ受け取っておくわ」
210: 2014/03/23(日) 13:00:18.68 ID:3AcJhid30
ハグリッド「何を贈ったもんか考えたんだけどよ。ハニー、こいつを。十七歳おめでヒン」
ハニー「えぇ、ありがとう……これは……巾着?」
ハグリッド「ただの巾着じゃねーぞ?モークトカゲの皮で出来ちょる。何か大事なもんを隠しておくとえぇ。これぁな、持ち主にしか絶対開けられねぇんだ。豚っぽかろうが?え?」
ハニー「そうね。忠実な豚さんのようだわ、あなたのように。出来る豚ね、ハグリッド」
ハグリッド「ヒンヒン!ロン、ハーマイオニー、元気か?」
ロン「ハニーのおかげでね」
ハーマイオニー「せいで、とも言うわね。ハグリッドはどう?忙しくしてたの?」
ハグリッド「あー、一角獣が何頭か赤ん坊を産んでなぁ!今年は繁殖期じゃねーはずなんだが、どうしてだかよぉ。お前さんたちんも、学校が始まったら見せてやるからな!」
ロン「あー、うん……」
ハーマイオニー「そ、そうね、えぇ……」
ハニー「……気持ちだけ」
ハグリッド「スクリュートもなぁ!新しい世代は、ついに飛んだぞぉ!」
ハニー「見たいっ!」
ハーマイオニー「ハニー」
ロン「あいつらどれだけ進化するんだ……豚の鑑だなぁ」
ハニー「えぇ、ありがとう……これは……巾着?」
ハグリッド「ただの巾着じゃねーぞ?モークトカゲの皮で出来ちょる。何か大事なもんを隠しておくとえぇ。これぁな、持ち主にしか絶対開けられねぇんだ。豚っぽかろうが?え?」
ハニー「そうね。忠実な豚さんのようだわ、あなたのように。出来る豚ね、ハグリッド」
ハグリッド「ヒンヒン!ロン、ハーマイオニー、元気か?」
ロン「ハニーのおかげでね」
ハーマイオニー「せいで、とも言うわね。ハグリッドはどう?忙しくしてたの?」
ハグリッド「あー、一角獣が何頭か赤ん坊を産んでなぁ!今年は繁殖期じゃねーはずなんだが、どうしてだかよぉ。お前さんたちんも、学校が始まったら見せてやるからな!」
ロン「あー、うん……」
ハーマイオニー「そ、そうね、えぇ……」
ハニー「……気持ちだけ」
ハグリッド「スクリュートもなぁ!新しい世代は、ついに飛んだぞぉ!」
ハニー「見たいっ!」
ハーマイオニー「ハニー」
ロン「あいつらどれだけ進化するんだ……豚の鑑だなぁ」
211: 2014/03/23(日) 13:16:11.60 ID:3AcJhid30
ハグリッド「お、チャーリーだ!ひっさしぶりだなぁ!ヘイ、チャーリー!元気か!」
ロン「花婿付き添い人だからって、ママに強制的に髪をきられて不機嫌だよ奴さんは」
チャーリー「いっそドラゴンの炎で焼いてくればよかった……よ、ハグリッド」
ハーマイオニー「そこまで酷くないでしょ……」
ハグリッド「元気か?この間はありがとよ。ノーバートはどうだ?え?」
チャーリー「ノーバート?あぁ、ノーベルタって呼んでるよ、今じゃね」
ハグリッド「はぁ?ほぉー!そんじゃ、あの可愛い子は女の子だったのか!どうりで!」
ロン「なにがどうどうりなのさ……オスとメスだと、何が違うんだい?」
チャーリー「ずっとずっとかっこよくて獰猛だな、メスは」
ロン「どうりで」
チャーリー「人間も大概同じだろ?あぁ、親父が早く戻ってくるといいなぁ。おふくろがピリピリしてる。あれは、ドラゴンで言うと炎を噴く寸前だぜ」
ハニー「失礼なこと言わないで……心配しておいでなのよ」
モリー「あぁ、もう……ねぇ、みんな!おめでたい席だけど、乾杯を済ませてしまいましょう?アーサーは、きっと遅れて……あ!」
スゥゥゥゥッ……
ハニー「! 銀色の光……パトローナス!」
ロン「鼬の形、ってことはパパだ!守護霊はフサフサでよかったね、パパ!」
ハーマイオニー「失礼すぎるでしょう……一体、どうしたのかしら。何か、伝言でも……」
守護霊『――魔法省大臣が、一緒に行く。準備を』
モリー「!!」
パッ
ハニー「……消えたわ……お父様の姿には、ならなかったわね」
ハーマイオニー「ハニー、何度も言うけどあなたのが特殊すぎるというか規格外というかキチOイというか……それより」
ハニー「えぇ……大臣がここに、何の用……?」
ロン「花婿付き添い人だからって、ママに強制的に髪をきられて不機嫌だよ奴さんは」
チャーリー「いっそドラゴンの炎で焼いてくればよかった……よ、ハグリッド」
ハーマイオニー「そこまで酷くないでしょ……」
ハグリッド「元気か?この間はありがとよ。ノーバートはどうだ?え?」
チャーリー「ノーバート?あぁ、ノーベルタって呼んでるよ、今じゃね」
ハグリッド「はぁ?ほぉー!そんじゃ、あの可愛い子は女の子だったのか!どうりで!」
ロン「なにがどうどうりなのさ……オスとメスだと、何が違うんだい?」
チャーリー「ずっとずっとかっこよくて獰猛だな、メスは」
ロン「どうりで」
チャーリー「人間も大概同じだろ?あぁ、親父が早く戻ってくるといいなぁ。おふくろがピリピリしてる。あれは、ドラゴンで言うと炎を噴く寸前だぜ」
ハニー「失礼なこと言わないで……心配しておいでなのよ」
モリー「あぁ、もう……ねぇ、みんな!おめでたい席だけど、乾杯を済ませてしまいましょう?アーサーは、きっと遅れて……あ!」
スゥゥゥゥッ……
ハニー「! 銀色の光……パトローナス!」
ロン「鼬の形、ってことはパパだ!守護霊はフサフサでよかったね、パパ!」
ハーマイオニー「失礼すぎるでしょう……一体、どうしたのかしら。何か、伝言でも……」
守護霊『――魔法省大臣が、一緒に行く。準備を』
モリー「!!」
パッ
ハニー「……消えたわ……お父様の姿には、ならなかったわね」
ハーマイオニー「ハニー、何度も言うけどあなたのが特殊すぎるというか規格外というかキチOイというか……それより」
ハニー「えぇ……大臣がここに、何の用……?」
212: 2014/03/23(日) 13:27:28.48 ID:3AcJhid30
ザワザワザワ
フレッド「魔法省大臣様様ねぇ。あのくそったれパースはまたまた一緒なのかな?だとしたら親父は本当いい伝言をくれたぜ!」
ジョージ「存分に準備してやろうじゃないか。この爆発しながら人を追いかける黒犬花火~最後は押し倒してくるよ!~のな!」
ハニー「何作ってるのよ。おいくらよ」
リーマス「……私とトンクスはここにはいられない。ハニー、すまないね。本当におめでとう……それじゃ」
トンクス「あっ、あっ、私達から、それ!そのアルバム!中身あのねぼすけの寝顔だから!じゃ、じゃーね!」
ハニー「あっ、ま、待って!もっとちゃんとお礼を……ありがとう!!!」
モリー「大臣が、どうして――あぁ、席を確保しないと、でも――あぁ、もう」
バチンッ
ハーマイオニー「……門の前に、おじさまが『姿あらわし』したわ」
ハニー「……それに……スクリムジョール魔法省大臣」
ロン「……マーリンの髭」
ガチャッ
スクリムジョール「……どうやら、招かれざる客になったようだ」
ハニー「自覚してる分、偉いじゃない?」
スクリムジョール「あぁ、君は相変わらず偉そうだな、ポッター」
フレッド「魔法省大臣様様ねぇ。あのくそったれパースはまたまた一緒なのかな?だとしたら親父は本当いい伝言をくれたぜ!」
ジョージ「存分に準備してやろうじゃないか。この爆発しながら人を追いかける黒犬花火~最後は押し倒してくるよ!~のな!」
ハニー「何作ってるのよ。おいくらよ」
リーマス「……私とトンクスはここにはいられない。ハニー、すまないね。本当におめでとう……それじゃ」
トンクス「あっ、あっ、私達から、それ!そのアルバム!中身あのねぼすけの寝顔だから!じゃ、じゃーね!」
ハニー「あっ、ま、待って!もっとちゃんとお礼を……ありがとう!!!」
モリー「大臣が、どうして――あぁ、席を確保しないと、でも――あぁ、もう」
バチンッ
ハーマイオニー「……門の前に、おじさまが『姿あらわし』したわ」
ハニー「……それに……スクリムジョール魔法省大臣」
ロン「……マーリンの髭」
ガチャッ
スクリムジョール「……どうやら、招かれざる客になったようだ」
ハニー「自覚してる分、偉いじゃない?」
スクリムジョール「あぁ、君は相変わらず偉そうだな、ポッター」
217: 2014/03/23(日) 15:26:14.13 ID:3AcJhid30
居間
ハニー「……私達、三人にお話、ですって?」
ロン「ハニーとこいつを二人きりにするはめにならなくてよかったけどさ……なんで、僕らが?」
ハーマイオニー「ここは素直に従いましょう……大臣、三人一緒でないと私達は話をしたくありません」
スクリムジョール「……いいだろう。仲良く、聞きたまえ。何、わたしは別に、最初から対立しにきたわけではない」
ハニー「人に向かって偉そうと言っておいて……それで?」
スクリムジョール「アルバス・ダンブルドアの遺言のためだ。聞き及んでいるとは、思うがね」
ハニー「……」
ロン「……人語の?」
ハーマイオニー「……あなたたち言語ではもうあるみたいな言い方やめてよ」
スクリムジョール「これは、これは!どうやら寝耳に水らしい!では、ダンブルドアが君達に遺したものがあることも知らなかった、そういうことかね?」
ハニー「えぇ、初耳だわ。どうしてかしらね」
ロン「一ヶ月も、僕らにそんな報せなかったじゃないか。何言ってんだこいつ」
ハーマイオニー「見え透いたことだわ。何を遺してくれたにせよ、この人は調べたかったのよ。そんな権利はないのに!」
スクリムジョール「権利ならある。『正当な押収に対する――」
ハーマイオニー「『正当な押収に対する省令』で記された遺言に関する記述は、闇の魔術にかけられた物品であるものに限定されていたはずです。ダンブルドアは私たちに呪われたものをよこしたのですか、大臣」
スクリムジョール「……」
ロン「ヒューッ、グリフィンドールに10点」
スクリムジョール「魔法省に就くつもりは?」
ハーマイオニー「現時点では皆無だわ」
ハニー「……私達、三人にお話、ですって?」
ロン「ハニーとこいつを二人きりにするはめにならなくてよかったけどさ……なんで、僕らが?」
ハーマイオニー「ここは素直に従いましょう……大臣、三人一緒でないと私達は話をしたくありません」
スクリムジョール「……いいだろう。仲良く、聞きたまえ。何、わたしは別に、最初から対立しにきたわけではない」
ハニー「人に向かって偉そうと言っておいて……それで?」
スクリムジョール「アルバス・ダンブルドアの遺言のためだ。聞き及んでいるとは、思うがね」
ハニー「……」
ロン「……人語の?」
ハーマイオニー「……あなたたち言語ではもうあるみたいな言い方やめてよ」
スクリムジョール「これは、これは!どうやら寝耳に水らしい!では、ダンブルドアが君達に遺したものがあることも知らなかった、そういうことかね?」
ハニー「えぇ、初耳だわ。どうしてかしらね」
ロン「一ヶ月も、僕らにそんな報せなかったじゃないか。何言ってんだこいつ」
ハーマイオニー「見え透いたことだわ。何を遺してくれたにせよ、この人は調べたかったのよ。そんな権利はないのに!」
スクリムジョール「権利ならある。『正当な押収に対する――」
ハーマイオニー「『正当な押収に対する省令』で記された遺言に関する記述は、闇の魔術にかけられた物品であるものに限定されていたはずです。ダンブルドアは私たちに呪われたものをよこしたのですか、大臣」
スクリムジョール「……」
ロン「ヒューッ、グリフィンドールに10点」
スクリムジョール「魔法省に就くつもりは?」
ハーマイオニー「現時点では皆無だわ」
218: 2014/03/23(日) 15:41:40.34 ID:3AcJhid30
ハニー「あなたが権利を捻じ曲げてでも調べていたのは分かったわ。それで、じゃあどうして今になって渡す気になったのかしら」
ハーマイオニー「危険だと証明できなかったのよ。物品の保管は三十一日しか認められていないわ。そうですよね、大臣?」
スクリムジョール「ロナルド、君はダンブルドアと親しかったといえるかね?」
ロン「無視だしファーストネーム呼びだしいきなりなんだよ。ダンブルドアと?そりゃ、同胞だったけどさ。あー、個人体な付き合い、って言うと……」
ハーマイオニー「話、を、合、わ、せ、て、!!」
ロン「あー、えーっと?趣味を同じくして一緒に熱くなるような関係でしたよ、うん!マブダチさ!もちの僕で!」
ハニー「えぇ、そうね。ロン、あなたとあの意地悪豚はいつも息があっていたわ」
ハーマイオニー「そうそう、そんなロンに何か残されていても、不思議じゃないもの」
スクリムジョール「……腑に落ちないが、いいだろう。『アルバス・パーシバル・ウルフリック・ブライアン・ダンブルドアの遺言書――ロナルド・ビリウス・ウィーズリーに、わしお手製の「火消しライター」を遺贈する』」
ロン「……すっげーや」
スクリムジョール「『使う度にわしを思い出してほしい。愛じゃよ』だそうだ……君は、それの使い方を?どのように使うつもりだね?」
ロン「『火消し』ってんだから、火を消すためじゃないか?他に何かあるなら、教えてほしいけど」
スクリムジョール「……『ハーマイオニー・ジーン・グレンジャーに。わしの蔵書から「吟遊詩人ビードルの物語」を遺贈する。読んで面白く、役に立つものであることを望む。愛じゃよ』」
ハーマイオニー「……先生」
ロン「うわーぁ、それ、原書なのかな?僕、絵本とかでしか読んだことないよ。ぺちゃくちゃウサちゃんとかさ!オチが笑えるよな!」
ハニー「……?」
スクリムジョール「ダンブルドアはどうして、君にそれを遺したと思うね?」
ハーマイオニー「わ、私が本が好きな事を、先生はご存知でした」
スクリムジョール「『役に立つ』というのは?何か生前、君と秘密の暗号などの打ち合わせを?」
ハーマイオニー「寓話は人生の教訓が織り込まれているのが常です、常識ではないでしょうか」
スクリムジョール「……」
ハーマイオニー「危険だと証明できなかったのよ。物品の保管は三十一日しか認められていないわ。そうですよね、大臣?」
スクリムジョール「ロナルド、君はダンブルドアと親しかったといえるかね?」
ロン「無視だしファーストネーム呼びだしいきなりなんだよ。ダンブルドアと?そりゃ、同胞だったけどさ。あー、個人体な付き合い、って言うと……」
ハーマイオニー「話、を、合、わ、せ、て、!!」
ロン「あー、えーっと?趣味を同じくして一緒に熱くなるような関係でしたよ、うん!マブダチさ!もちの僕で!」
ハニー「えぇ、そうね。ロン、あなたとあの意地悪豚はいつも息があっていたわ」
ハーマイオニー「そうそう、そんなロンに何か残されていても、不思議じゃないもの」
スクリムジョール「……腑に落ちないが、いいだろう。『アルバス・パーシバル・ウルフリック・ブライアン・ダンブルドアの遺言書――ロナルド・ビリウス・ウィーズリーに、わしお手製の「火消しライター」を遺贈する』」
ロン「……すっげーや」
スクリムジョール「『使う度にわしを思い出してほしい。愛じゃよ』だそうだ……君は、それの使い方を?どのように使うつもりだね?」
ロン「『火消し』ってんだから、火を消すためじゃないか?他に何かあるなら、教えてほしいけど」
スクリムジョール「……『ハーマイオニー・ジーン・グレンジャーに。わしの蔵書から「吟遊詩人ビードルの物語」を遺贈する。読んで面白く、役に立つものであることを望む。愛じゃよ』」
ハーマイオニー「……先生」
ロン「うわーぁ、それ、原書なのかな?僕、絵本とかでしか読んだことないよ。ぺちゃくちゃウサちゃんとかさ!オチが笑えるよな!」
ハニー「……?」
スクリムジョール「ダンブルドアはどうして、君にそれを遺したと思うね?」
ハーマイオニー「わ、私が本が好きな事を、先生はご存知でした」
スクリムジョール「『役に立つ』というのは?何か生前、君と秘密の暗号などの打ち合わせを?」
ハーマイオニー「寓話は人生の教訓が織り込まれているのが常です、常識ではないでしょうか」
スクリムジョール「……」
219: 2014/03/23(日) 16:00:05.71 ID:3AcJhid30
スクリムジョール「さて……君だ、ポッター」
ハニー「もったいぶらずにさっさとして頂戴。回りくどいのは嫌いよ」
スクリムジョール「……『ハニー・リリー・フローレンス・ポッターに。スニッチを寄贈する。これは彼女が初めての試合で手にしたものである。忍耐と技は報いられるものであるという象徴として、これを贈る。愛じゃよ、愛』だ、そうだ」
ハニー「……」
スクリムジョール「ダンブルドアは、何故――」
ハニー「何故、私にスニッチを贈ったか?さぁ、私が今世紀最年少のシーカーで、類稀なプレイヤーで、高貴で、可憐で、そして儚げな天才的で道徳的で家庭的で模範的な人間だ、っていうのは、言うまでもないじゃない?」
スクリムジョール「……それでは単に、本当にそういったものを讃える象徴だ、と?」
ハニー「他に何かあるというの?」
スクリムジョール「……スニッチは空洞だ。中に何か隠すにはうってつけで、そして……肉の記憶を持っている」
ハニー「肉……なんですって?」
ロン「ハニーの感触なら僕も知ってる」
ハーマイオニー「私だって……オホン。スニッチは、空に放たれるまで素手で触られることはないの。製作者さえ厚い手袋をはめて……最初にキャッチした人物が誰かを、記憶する魔法がかけられているのよ」
スクリムジョール「その通りだ。本来は、判定争いになった時のためのものだが……ポッター。我々は、ダンブルドアが融通の利かない人だとは思っているが、その並外れた魔法力のことは評価している」
ハニー「並外れた?そんなものじゃないでしょ。私ほどじゃないけれど」
スクリムジョール「そこで、推察したのだが……ダンブルドアは魔法をかけ、君に触れると、つまり、手に取った瞬間……何か変化が現れるようにしたのでは?」
ハニー「……素晴らしい想像力ね」
スクリムジョール「そうだろう。さぁ……」
ロン「……」
ハーマイオニー「……」
ハニー「……」
スクリムジョール「……受け取りたまえ」
スッ
ハニー「……」
ポトッ
スクリムジョール「…………」
ハニー「…………」
ハーマイオニー「…………」
ロン「…………えー、っと?これ、笑うところかな?わーお、劇的瞬間だったね!スニッチはなーんにも変化がなくてスニッチのまんまだ!すっげーや!」
スクリムジョール「……」
ハニー「大した推理ですこと?」
ハニー「もったいぶらずにさっさとして頂戴。回りくどいのは嫌いよ」
スクリムジョール「……『ハニー・リリー・フローレンス・ポッターに。スニッチを寄贈する。これは彼女が初めての試合で手にしたものである。忍耐と技は報いられるものであるという象徴として、これを贈る。愛じゃよ、愛』だ、そうだ」
ハニー「……」
スクリムジョール「ダンブルドアは、何故――」
ハニー「何故、私にスニッチを贈ったか?さぁ、私が今世紀最年少のシーカーで、類稀なプレイヤーで、高貴で、可憐で、そして儚げな天才的で道徳的で家庭的で模範的な人間だ、っていうのは、言うまでもないじゃない?」
スクリムジョール「……それでは単に、本当にそういったものを讃える象徴だ、と?」
ハニー「他に何かあるというの?」
スクリムジョール「……スニッチは空洞だ。中に何か隠すにはうってつけで、そして……肉の記憶を持っている」
ハニー「肉……なんですって?」
ロン「ハニーの感触なら僕も知ってる」
ハーマイオニー「私だって……オホン。スニッチは、空に放たれるまで素手で触られることはないの。製作者さえ厚い手袋をはめて……最初にキャッチした人物が誰かを、記憶する魔法がかけられているのよ」
スクリムジョール「その通りだ。本来は、判定争いになった時のためのものだが……ポッター。我々は、ダンブルドアが融通の利かない人だとは思っているが、その並外れた魔法力のことは評価している」
ハニー「並外れた?そんなものじゃないでしょ。私ほどじゃないけれど」
スクリムジョール「そこで、推察したのだが……ダンブルドアは魔法をかけ、君に触れると、つまり、手に取った瞬間……何か変化が現れるようにしたのでは?」
ハニー「……素晴らしい想像力ね」
スクリムジョール「そうだろう。さぁ……」
ロン「……」
ハーマイオニー「……」
ハニー「……」
スクリムジョール「……受け取りたまえ」
スッ
ハニー「……」
ポトッ
スクリムジョール「…………」
ハニー「…………」
ハーマイオニー「…………」
ロン「…………えー、っと?これ、笑うところかな?わーお、劇的瞬間だったね!スニッチはなーんにも変化がなくてスニッチのまんまだ!すっげーや!」
スクリムジョール「……」
ハニー「大した推理ですこと?」
222: 2014/03/23(日) 16:16:13.51 ID:3AcJhid30
ハニー「これでおしまい?それなら、帰っていただけないかしら。まだ晩餐の途中だし、あなたがいるとみんながピリピリしてしまうもの」
スクリムジョール「いや。受け渡しは、終わりだがね。書類上、知らせておくことがある。ダンブルドアは君にはもう一つ、形見を遺した」
ハニー「だから、なぁに?回りくどいのは……」
スクリムジョール「ゴドリック・グリフィンドールの剣だ」
ハニー「!」
ロン「!」
ハーマイオニー「! それで、受け渡しが終わりっていうのはどういうことですか!?書類上!?剣は、どこに!?」
スクリムジョール「残念だが、あの剣はダンブルドア個人が遺品として譲り渡せるものではない。あれは歴史的財産であり、その所属先は……」
ロン「ハニーだろ!ハニーは組分け帽子からあれを受け取ったんだ!ハニーのもんだ!もちのロンで!」
スクリムジョール「信頼できる歴史的文献によれば、これまでも剣はふさわしいグリフィンドール生のもとにもたらされいる!とすれば、これはダンブルドアでもポッター個人のものとも言えない。違うかね?」
ハーマイオニー「違いますとも!ええ、魔法省の勇敢なみなさまの中で誰か一人でも最近その剣が何も無いところから引きだせたのなら話は別で!そんなの!そんなのって!!!」
ハニー「……無駄だわ、やめましょうハーマイオニー。この人は、この人たちはそれを私に寄越すつもりがない……自分達の側につかない限り、そう言い出すんでしょう?」
スクリムジョール「……サラザール・スリザリンを破った、ゴドリック・グリフィンドールの剣!これほど、『あの人』を打ち倒す象徴といえるものがあるかね?ポッター、ダンブルドアもそう考えて君にこれを残したのでは?」
ハニー「反吐が出る認識であの二人をかたらないで頂戴。あなたたちが魔法省の中で古い本をめくったりライターをいじくったり、スニッチ片手に妄想に浸る間に!たくさんの人たちが氏んでる。そんな人たちにどうして協力するっていうわけ?」
スクリムジョール「言葉が過ぎるぞ、ポッター!」
ハニー「仕方ないでしょう?『私は、嘘をついてはいけない』と教え込んだのはどなたたちだったかしら!」
スクリムジョール「いや。受け渡しは、終わりだがね。書類上、知らせておくことがある。ダンブルドアは君にはもう一つ、形見を遺した」
ハニー「だから、なぁに?回りくどいのは……」
スクリムジョール「ゴドリック・グリフィンドールの剣だ」
ハニー「!」
ロン「!」
ハーマイオニー「! それで、受け渡しが終わりっていうのはどういうことですか!?書類上!?剣は、どこに!?」
スクリムジョール「残念だが、あの剣はダンブルドア個人が遺品として譲り渡せるものではない。あれは歴史的財産であり、その所属先は……」
ロン「ハニーだろ!ハニーは組分け帽子からあれを受け取ったんだ!ハニーのもんだ!もちのロンで!」
スクリムジョール「信頼できる歴史的文献によれば、これまでも剣はふさわしいグリフィンドール生のもとにもたらされいる!とすれば、これはダンブルドアでもポッター個人のものとも言えない。違うかね?」
ハーマイオニー「違いますとも!ええ、魔法省の勇敢なみなさまの中で誰か一人でも最近その剣が何も無いところから引きだせたのなら話は別で!そんなの!そんなのって!!!」
ハニー「……無駄だわ、やめましょうハーマイオニー。この人は、この人たちはそれを私に寄越すつもりがない……自分達の側につかない限り、そう言い出すんでしょう?」
スクリムジョール「……サラザール・スリザリンを破った、ゴドリック・グリフィンドールの剣!これほど、『あの人』を打ち倒す象徴といえるものがあるかね?ポッター、ダンブルドアもそう考えて君にこれを残したのでは?」
ハニー「反吐が出る認識であの二人をかたらないで頂戴。あなたたちが魔法省の中で古い本をめくったりライターをいじくったり、スニッチ片手に妄想に浸る間に!たくさんの人たちが氏んでる。そんな人たちにどうして協力するっていうわけ?」
スクリムジョール「言葉が過ぎるぞ、ポッター!」
ハニー「仕方ないでしょう?『私は、嘘をついてはいけない』と教え込んだのはどなたたちだったかしら!」
223: 2014/03/23(日) 16:31:10.64 ID:3AcJhid30
ロン「おい!ハニーに杖向けるなんて何様だよ!!この!」
ハニー「ロン、立ち上がらない!杖もださなくていい!この人があなたを逮捕する口実を与えないで!」
スクリムジョール「あぁ、ここが学校という守られた空間でないのを思い出したかね、ポッター!私が君の傲慢さも不服従も許してきたダンブルドアじゃないということを、思い出したかね!覚えておけ!やろうと思えば、強引にでも服従させることができるのだぞ!」
ハニー「そうすればいいでしょう!やってみなさいよ!あなたがヴォルデモート以上の使い手でもない限り!全くの無駄でしょうけれど!」
スクリムジョール「君の意思を尊重してやろうというのだ!十七歳の小娘が、私の仕事に口出しするな!!そろそろ敬意というものを学びたまえ!」
ハニー「あなたこそ!いい加減それを勝ち取ればどうかしら!!」
バタバタバタバタ、バタンッ!
アーサー「な、何事だね!?何か、大声、あー……」
モリー「トラブルですか!?え!?……え?だ、大臣、まぁ、何を……」
スクリムジョール「……何でもない。ただ、このこむ、オホン。ミス・ポッターに少し、汚れがね」
ハニー「清廉潔白よ失礼ね」
ロン「そうだそうだ」
スクリムジョール「……失礼する。ポッター、私は君の態度を残念に思う。私は、いいか。ダンブルドアの意に反したことをしているつもりはない。我々は同じくして事に当たるべきなのだ」
ハニー「お生憎様、人手なら間に合ってるわ。さようなら」
スクリムジョール「……」
ツカッツカッツカッツカッ ガチャッ
バタンッ
アーサー「……はぁぁぁ。肝が冷えた……一体、何があったんだね?」
モリー「ハニー?平気?あぁ、あんな人に杖を突きつけられるなんて、平気なわけがありません!強がらなくてよろしい!平気、ハニー?」
ハニー「大丈夫よ……でも、あー……少し、気分が悪いから。お母様……今日の夜は、一人部屋で寝かせてもらっても、いいかしら?」
ハニー「ロン、立ち上がらない!杖もださなくていい!この人があなたを逮捕する口実を与えないで!」
スクリムジョール「あぁ、ここが学校という守られた空間でないのを思い出したかね、ポッター!私が君の傲慢さも不服従も許してきたダンブルドアじゃないということを、思い出したかね!覚えておけ!やろうと思えば、強引にでも服従させることができるのだぞ!」
ハニー「そうすればいいでしょう!やってみなさいよ!あなたがヴォルデモート以上の使い手でもない限り!全くの無駄でしょうけれど!」
スクリムジョール「君の意思を尊重してやろうというのだ!十七歳の小娘が、私の仕事に口出しするな!!そろそろ敬意というものを学びたまえ!」
ハニー「あなたこそ!いい加減それを勝ち取ればどうかしら!!」
バタバタバタバタ、バタンッ!
アーサー「な、何事だね!?何か、大声、あー……」
モリー「トラブルですか!?え!?……え?だ、大臣、まぁ、何を……」
スクリムジョール「……何でもない。ただ、このこむ、オホン。ミス・ポッターに少し、汚れがね」
ハニー「清廉潔白よ失礼ね」
ロン「そうだそうだ」
スクリムジョール「……失礼する。ポッター、私は君の態度を残念に思う。私は、いいか。ダンブルドアの意に反したことをしているつもりはない。我々は同じくして事に当たるべきなのだ」
ハニー「お生憎様、人手なら間に合ってるわ。さようなら」
スクリムジョール「……」
ツカッツカッツカッツカッ ガチャッ
バタンッ
アーサー「……はぁぁぁ。肝が冷えた……一体、何があったんだね?」
モリー「ハニー?平気?あぁ、あんな人に杖を突きつけられるなんて、平気なわけがありません!強がらなくてよろしい!平気、ハニー?」
ハニー「大丈夫よ……でも、あー……少し、気分が悪いから。お母様……今日の夜は、一人部屋で寝かせてもらっても、いいかしら?」
225: 2014/03/23(日) 16:41:57.03 ID:3AcJhid30
夜
ロン「寝静まった後にハニーの部屋を申し合わせたかのように訪れる僕とハーマイオニーってとことんハニーバカだよな」
ハーマイオニー「そういうフリだったでしょう?」
ハニー「少し二人で寄り道してきてもよかったのよ?」
ロン「こんな狭い家で何言ってんのさ……そんで、これだけど」
ハーマイオニー「全くね……えぇ、『火消しライター』、使ってみせて?」
カチッ シュッ……
ハニー「……部屋の明かりが、消えたわね」
ハーマイオニー「……まあ、要するに。杖でも同じことが出来るし……目くらましにしても、『ペルー産インスタント煙幕』の方が使えそう、ということよね」
ロン「い、いいじゃないか。ダンブルドアのお手製だし、何よりこいつは、かっこいい。うん」
カチッ パッ
ロン「それで、君の本のことだけど」
ハーマイオニー「えぇ、ビードルの物語……これって」
ロン「ダンブルドアも意味の無いもんよこしたよな。そんなの、誰だって知ってるだろう?そりゃ、原書は読んだことなけどさ」
ハニー「……?」
ハーマイオニー「……参考までに教えてさしあげるわ、ロン。私もハニーもお揃いのマグル育ちで、魔法使い家庭で小さい頃から読まれてきた童話や寓話なんてほとんど知らない、ってこと」
ロン「……冗談だろ。道理で不思議そうな顔してたわけだ!マーリンの髭!本当に?ぺちゃくちゃウサちゃんだぜ!?」
ハーマイオニー「私達が読んでいたのは、ハニーがよく知ってるでしょうけど、『白雪姫』とか、『シンデレラ』とか……」
ロン「なんだそりゃ?病気の名前か?」
ハニー「ロン」
ロン「ヒンヒン!なんだいハニー!」
ハニー「そのライター、ひょっとしたら丸呑みにでもしたら何かわかるんじゃないかしら」
ロン「寝静まった後にハニーの部屋を申し合わせたかのように訪れる僕とハーマイオニーってとことんハニーバカだよな」
ハーマイオニー「そういうフリだったでしょう?」
ハニー「少し二人で寄り道してきてもよかったのよ?」
ロン「こんな狭い家で何言ってんのさ……そんで、これだけど」
ハーマイオニー「全くね……えぇ、『火消しライター』、使ってみせて?」
カチッ シュッ……
ハニー「……部屋の明かりが、消えたわね」
ハーマイオニー「……まあ、要するに。杖でも同じことが出来るし……目くらましにしても、『ペルー産インスタント煙幕』の方が使えそう、ということよね」
ロン「い、いいじゃないか。ダンブルドアのお手製だし、何よりこいつは、かっこいい。うん」
カチッ パッ
ロン「それで、君の本のことだけど」
ハーマイオニー「えぇ、ビードルの物語……これって」
ロン「ダンブルドアも意味の無いもんよこしたよな。そんなの、誰だって知ってるだろう?そりゃ、原書は読んだことなけどさ」
ハニー「……?」
ハーマイオニー「……参考までに教えてさしあげるわ、ロン。私もハニーもお揃いのマグル育ちで、魔法使い家庭で小さい頃から読まれてきた童話や寓話なんてほとんど知らない、ってこと」
ロン「……冗談だろ。道理で不思議そうな顔してたわけだ!マーリンの髭!本当に?ぺちゃくちゃウサちゃんだぜ!?」
ハーマイオニー「私達が読んでいたのは、ハニーがよく知ってるでしょうけど、『白雪姫』とか、『シンデレラ』とか……」
ロン「なんだそりゃ?病気の名前か?」
ハニー「ロン」
ロン「ヒンヒン!なんだいハニー!」
ハニー「そのライター、ひょっとしたら丸呑みにでもしたら何かわかるんじゃないかしら」
226: 2014/03/23(日) 16:54:53.35 ID:3AcJhid30
ロン「うぇっぷ、うっぷ、器官に穴あくとこだった、マーリンの髭」
ハーマイオニー「とにかく、この本が魔法界で長く語り継がれてるもの、っていうのは分かったわ……何度も読み込んで、ダンブルドアがなにを伝えたかったのか、突き止めなきゃ」
ハニー「えぇ……少しでも他に、ヒントを遺してくれればよかったのに。あの人、豚は、もう」
ロン「全くだぜハニー。ヒントを、ヒンヒンってね」
ハーマイオニー「肝心の私が理解不能でしょそれ……でも、そうね。剣をハニーに遺すことも、前もって言ってくれていれば、何か対処ができたのに……残念だわ」
ロン「スニッチもだろ?ダンブルドアったら、どうしっちまったんだろうな。こんな、古いスニッチをハニーによこすなんて。せめて新品にしろよなまったく、マーリンの髭!」
ハニー「あぁ、これ? とんでもないわよ、ロン。あの豚は……この点に関しては、とっても褒めてあげたいもの。わたし」
ハーマイオニー「? どういうこと?だって、それには何もなかったじゃない?」
ハニー「えぇ、そうね。だって私、スクリムジョールの前では真剣に試すつもりがなかったの……ロン?私が、初めての試合で勝ち取ったスニッチとは?」
ロン「……!!そいつ、そうだ!!!」
ハニー「えぇ」
ロン「ハニーの胸元に飛び込んだ!!!!!戦犯スニッチだ!!!!思い出した!!!!こんにゃろ!!!!いつかはいい目にあいやがって!!!!マーリン!!!髭!!!髭!!!!」
ハーマイオニー「あぁ……どうりで古い以上に、なんだかくたびれてるのねそれ……そういえば当時、男の子たちがみんなで試合後血眼になっておっかけてたわ」
スニッチ「」パタパタ
ハニー「昔のことはいいのよ。お帰り?金豚?」
金豚「」パタヒン!
ハーマイオニー「絶対言うと思ったわ」
ハーマイオニー「とにかく、この本が魔法界で長く語り継がれてるもの、っていうのは分かったわ……何度も読み込んで、ダンブルドアがなにを伝えたかったのか、突き止めなきゃ」
ハニー「えぇ……少しでも他に、ヒントを遺してくれればよかったのに。あの人、豚は、もう」
ロン「全くだぜハニー。ヒントを、ヒンヒンってね」
ハーマイオニー「肝心の私が理解不能でしょそれ……でも、そうね。剣をハニーに遺すことも、前もって言ってくれていれば、何か対処ができたのに……残念だわ」
ロン「スニッチもだろ?ダンブルドアったら、どうしっちまったんだろうな。こんな、古いスニッチをハニーによこすなんて。せめて新品にしろよなまったく、マーリンの髭!」
ハニー「あぁ、これ? とんでもないわよ、ロン。あの豚は……この点に関しては、とっても褒めてあげたいもの。わたし」
ハーマイオニー「? どういうこと?だって、それには何もなかったじゃない?」
ハニー「えぇ、そうね。だって私、スクリムジョールの前では真剣に試すつもりがなかったの……ロン?私が、初めての試合で勝ち取ったスニッチとは?」
ロン「……!!そいつ、そうだ!!!」
ハニー「えぇ」
ロン「ハニーの胸元に飛び込んだ!!!!!戦犯スニッチだ!!!!思い出した!!!!こんにゃろ!!!!いつかはいい目にあいやがって!!!!マーリン!!!髭!!!髭!!!!」
ハーマイオニー「あぁ……どうりで古い以上に、なんだかくたびれてるのねそれ……そういえば当時、男の子たちがみんなで試合後血眼になっておっかけてたわ」
スニッチ「」パタパタ
ハニー「昔のことはいいのよ。お帰り?金豚?」
金豚「」パタヒン!
ハーマイオニー「絶対言うと思ったわ」
227: 2014/03/23(日) 17:06:38.29 ID:3AcJhid30
ハニー「さて、それじゃ……ロン?ハーマイオニーの方を見ておくのよ?ジーッとね」
ロン「君の命令なら穴があくほど!」
ハーマイオニー「とりあえずハニーの方をみないようにすればいいでしょ!ちょ、ちょっと、本当に見ないでよ、ちょ、あの」
ロン「……君、ここ来てなんか……」
ハーマイオニー「な、なに……?」
ロン「……やつれた?」
ハーマイオニー「…………疲れることばかりですもの、えぇ」
ハニー「さて、と。ボタンを……二つくらい、外して」
プチッ、プチッ
ハニー「スニッチを……あー……昔みたいには……ん、押さない、と」
スッ
ハニー「んっ、つめた……羽が、くすぐっ……んっ」
ロン「ハーマイオニーさん」
ハーマイオニー「なによ」
ロン「このうつぶせの体勢が非情にきついことになってきそうなのですがちょっとハーマイ取って落ち着かせていただけますかね」
ハーマイオニー「お安い御用よ」
ロン「君の命令なら穴があくほど!」
ハーマイオニー「とりあえずハニーの方をみないようにすればいいでしょ!ちょ、ちょっと、本当に見ないでよ、ちょ、あの」
ロン「……君、ここ来てなんか……」
ハーマイオニー「な、なに……?」
ロン「……やつれた?」
ハーマイオニー「…………疲れることばかりですもの、えぇ」
ハニー「さて、と。ボタンを……二つくらい、外して」
プチッ、プチッ
ハニー「スニッチを……あー……昔みたいには……ん、押さない、と」
スッ
ハニー「んっ、つめた……羽が、くすぐっ……んっ」
ロン「ハーマイオニーさん」
ハーマイオニー「なによ」
ロン「このうつぶせの体勢が非情にきついことになってきそうなのですがちょっとハーマイ取って落ち着かせていただけますかね」
ハーマイオニー「お安い御用よ」
228: 2014/03/23(日) 17:13:54.17 ID:3AcJhid30
ハニー「! スニッチが!」
ロン「なんだい?幸せのあまり爆発した?そりゃそうだろうね。僕も『ボンバーダ』してもおかしくないよもちのロンで」
ハーマイオニー「その前に『ディフィンド』のち『レダクト』してさしあげるわ……何か起きたの、ハニー!?」
ハニー「文字が、浮かびあがったわ!みて……ん、っと。これ!」
ハーマイオニー「文字……本当に、細工がしてあったのね!でも、これって……どういう意味、かしら」
ロン「何さ、僕にも見せてくれよ。あ、ハニーはとりあえずボタンを閉めてもらえる?僕の中の紳士豚がそう言ってる」
ハニー「あぁ、そうね……ロンも、見て頂戴。スニッチは……形は変化がなかったの。けれど……金色の球体の、表面に」
ロン「……なんだい、これ」
ハニー「えぇ……さっぱりだわ」
ハニー「『私は 終わる ときに 開く』……だなんて」
ロン「なんだい?幸せのあまり爆発した?そりゃそうだろうね。僕も『ボンバーダ』してもおかしくないよもちのロンで」
ハーマイオニー「その前に『ディフィンド』のち『レダクト』してさしあげるわ……何か起きたの、ハニー!?」
ハニー「文字が、浮かびあがったわ!みて……ん、っと。これ!」
ハーマイオニー「文字……本当に、細工がしてあったのね!でも、これって……どういう意味、かしら」
ロン「何さ、僕にも見せてくれよ。あ、ハニーはとりあえずボタンを閉めてもらえる?僕の中の紳士豚がそう言ってる」
ハニー「あぁ、そうね……ロンも、見て頂戴。スニッチは……形は変化がなかったの。けれど……金色の球体の、表面に」
ロン「……なんだい、これ」
ハニー「えぇ……さっぱりだわ」
ハニー「『私は 終わる ときに 開く』……だなんて」
269: 2014/04/06(日) 18:11:00.89 ID:Poa3DgBX0
結婚式当日
ガヤガヤ、ガヤ
ハーマイオニー「いい、ハニー。ロン。今日はハニーはいないの」
ロン「あぁ……この世から太陽が無くなったようなもんだよな」
「あら、だから言ったでしょう?いくら姿が変わっても、私と言う存在に変わりはないって。ちがう?」
ロン「そうだねヒンhいたい!!」
ハーマイオニー「そ、れ、を!やめてって言ってるの!いい!?あなたたちを少しでも知っていたら、その流れを作る原因が誰なのかっていうのが丸分かりなんですからね!」
ロン「ハニーの高貴さとか可憐さとか儚げなのとかがかい?隠しきれないよなぁ」
「罪深いほどね、えぇ」
ハーマイオニー「だから……もう!ハニー、今日のあなたはロンの親戚のハリエットよ!ハリエット・ダーズリー!」
ハリエット「えぇ、高貴で可憐な。元の私には劣るけれど、まぁ?中々良い娘を選んできたのじゃない?」
フレッド「だろ?オッタリー・セント・キャッチポール村一番の美女だぜ、その娘はさぁ」
ジョージ「僕らがその娘と『お知り合い』だったから調達できたんだ。感謝してほしいね」
ロン「ハニーに比べりゃドブスもいいとこだけどね」
ガヤガヤ、ガヤ
ハーマイオニー「いい、ハニー。ロン。今日はハニーはいないの」
ロン「あぁ……この世から太陽が無くなったようなもんだよな」
「あら、だから言ったでしょう?いくら姿が変わっても、私と言う存在に変わりはないって。ちがう?」
ロン「そうだねヒンhいたい!!」
ハーマイオニー「そ、れ、を!やめてって言ってるの!いい!?あなたたちを少しでも知っていたら、その流れを作る原因が誰なのかっていうのが丸分かりなんですからね!」
ロン「ハニーの高貴さとか可憐さとか儚げなのとかがかい?隠しきれないよなぁ」
「罪深いほどね、えぇ」
ハーマイオニー「だから……もう!ハニー、今日のあなたはロンの親戚のハリエットよ!ハリエット・ダーズリー!」
ハリエット「えぇ、高貴で可憐な。元の私には劣るけれど、まぁ?中々良い娘を選んできたのじゃない?」
フレッド「だろ?オッタリー・セント・キャッチポール村一番の美女だぜ、その娘はさぁ」
ジョージ「僕らがその娘と『お知り合い』だったから調達できたんだ。感謝してほしいね」
ロン「ハニーに比べりゃドブスもいいとこだけどね」
270: 2014/04/06(日) 18:18:17.97 ID:Poa3DgBX0
ロン「ハニーの輝かしい美しさには劣るけど真夏の炎天下の暑さに、何もこんな暑っ苦しい格好させなくてもいいのになぁ……マーリンの髭」
ジョージ「それを言うないロニー坊や。おふくろは伝統と格式をおもんぱかりたいのさ存分に」
フレッド「だが、俺達の時は期待しておけよ。こんなかたっくるしい格好はさせてやらないさ」
ロン「あぁ、男は水着にネクタイとかどうかな。紳士っぽいだろ?」
ハーマイオニー「どこの世界の紳士なのそれは……ここからはハニーのことをハニーって呼ぶのは禁止よ?いいわね?」
ジニー「ヒンヒンはどうするかなぁ」
ハーマイオニー「言わなければいいだけでしょう?」
ジニー「例えばハーマイオニーは、息を止めても平気だって言うの?」
ロン「そうだそうだ!」
ハリエット「それなら存分にいまのうちに鳴いておきなさい?お利口さんにするのよ、豚さんたち?」
ロン「ヒンヒン!やっぱりハニーはドブスになっても最高さヒンヒン!」
ジニー「あぁハニー!ヒンヒン!」
ハーマイオニー「……なんだか引っ込めさせたほうがいいような気がしてきたわ」
ジョージ「それを言うないロニー坊や。おふくろは伝統と格式をおもんぱかりたいのさ存分に」
フレッド「だが、俺達の時は期待しておけよ。こんなかたっくるしい格好はさせてやらないさ」
ロン「あぁ、男は水着にネクタイとかどうかな。紳士っぽいだろ?」
ハーマイオニー「どこの世界の紳士なのそれは……ここからはハニーのことをハニーって呼ぶのは禁止よ?いいわね?」
ジニー「ヒンヒンはどうするかなぁ」
ハーマイオニー「言わなければいいだけでしょう?」
ジニー「例えばハーマイオニーは、息を止めても平気だって言うの?」
ロン「そうだそうだ!」
ハリエット「それなら存分にいまのうちに鳴いておきなさい?お利口さんにするのよ、豚さんたち?」
ロン「ヒンヒン!やっぱりハニーはドブスになっても最高さヒンヒン!」
ジニー「あぁハニー!ヒンヒン!」
ハーマイオニー「……なんだか引っ込めさせたほうがいいような気がしてきたわ」
273: 2014/04/06(日) 18:26:13.59 ID:Poa3DgBX0
トンクス「よっ、雑用諸君!お出迎えの準備は出来てる?」
フレッド「あっ、新妻」
ジョージ「あっ、若妻」
トンクス「まぁね!」
リーマス「そこ双子やめてくれるかい……モリーの頑張りは存分に発揮されているようだ。素晴らしい会場だね」
ハリエット「えぇ、大きなテント中、きらびやかだわ。トンクスと、それに、あなたもねリーマス」
トンクス「でしょ!リーマスはいっつもお洒落に無頓着だからね!こんな時くらいピシッとしなきゃ、ってさ!ネクタイがイカすでしょ!」
ロン「あー、そうだね。七色に光る宝石でさぁ」
ハーマイオニー「だれかの指輪と、それを嵌めている人そっくりね、えぇ」
ジニー「ヒューヒュー」
トンクス「やめてよもー!今日はさー、目立っちゃいけないっておもってさー、髪は地味にブロンドにしてきたんだからさーもーねーえっへへー」
ハリエット「金色に輝いて見えるけれどね」
リーマス「あぁ……胃が痛い」
フレッド「あっ、新妻」
ジョージ「あっ、若妻」
トンクス「まぁね!」
リーマス「そこ双子やめてくれるかい……モリーの頑張りは存分に発揮されているようだ。素晴らしい会場だね」
ハリエット「えぇ、大きなテント中、きらびやかだわ。トンクスと、それに、あなたもねリーマス」
トンクス「でしょ!リーマスはいっつもお洒落に無頓着だからね!こんな時くらいピシッとしなきゃ、ってさ!ネクタイがイカすでしょ!」
ロン「あー、そうだね。七色に光る宝石でさぁ」
ハーマイオニー「だれかの指輪と、それを嵌めている人そっくりね、えぇ」
ジニー「ヒューヒュー」
トンクス「やめてよもー!今日はさー、目立っちゃいけないっておもってさー、髪は地味にブロンドにしてきたんだからさーもーねーえっへへー」
ハリエット「金色に輝いて見えるけれどね」
リーマス「あぁ……胃が痛い」
276: 2014/04/06(日) 18:34:33.38 ID:Poa3DgBX0
リーマス「胃が痛いといえば……昨日はお祝いの途中で帰ってしまってすまなかったね」
ハリエット「……いいのよ」
フレッド「あとすこーしだけはいてほしかったけどな、うん。残念だった」
ジョージ「新婚夫婦に祝いのキスを見せ付けてほしたかったんだけどなぁ」
リーマス「君達二人いい加減にしないと見分ける箇所を増やしてやってもいいぞ。魔法省はいま、相当に反人狼的でね……あの場に私達がいることをしられると君の立場がまずいと思ったんだ」
ハリエット「そうでなくても、あの分からず屋大臣の考えはおかしなままだわ。気にしないで」
リーマス「……ありがとう。さて、私達はどこの席に座ればいいのかな?」
ハリエット「あそこよ?」
リーマス「ハニー。どう見てもあそこは新郎新婦が並ぶところだと思うのだけどね。悪かった。悪かったから。呼ばなかったことは悪かったから君実のところ気にしてたね悪かったから」
トンクス「もっかいしちゃおっか、リーマス!ね!ね!」
リーマス「トンクス、その台詞は夜だけにしてくれるかい」
ハリエット「……いいのよ」
フレッド「あとすこーしだけはいてほしかったけどな、うん。残念だった」
ジョージ「新婚夫婦に祝いのキスを見せ付けてほしたかったんだけどなぁ」
リーマス「君達二人いい加減にしないと見分ける箇所を増やしてやってもいいぞ。魔法省はいま、相当に反人狼的でね……あの場に私達がいることをしられると君の立場がまずいと思ったんだ」
ハリエット「そうでなくても、あの分からず屋大臣の考えはおかしなままだわ。気にしないで」
リーマス「……ありがとう。さて、私達はどこの席に座ればいいのかな?」
ハリエット「あそこよ?」
リーマス「ハニー。どう見てもあそこは新郎新婦が並ぶところだと思うのだけどね。悪かった。悪かったから。呼ばなかったことは悪かったから君実のところ気にしてたね悪かったから」
トンクス「もっかいしちゃおっか、リーマス!ね!ね!」
リーマス「トンクス、その台詞は夜だけにしてくれるかい」
278: 2014/04/06(日) 18:50:03.77 ID:Poa3DgBX0
ガヤガヤ、ガヤガヤ
フレッド「ボンジュール、ミス?僕がご案内しましょう?」
ジョージ「あなたたちをアシステいたしーます?どうぞ?」
クスクス キャッキャ
ジニー「双子ったら、フラーの親戚が来るや否や飛びついていったわ」
ロン「ハニ、おっと、ハリエットが居るっていうのに目が悪い奴らだよな」
ハーマイオニー「あなたの学習能力ほどではないでしょうけど……お客様が続々、到着してきたわね」
ハリエット「案内をしましょうか……あら、あれは」
ネビル「ロン!ハーマイオニー!それに、ハニー!えっと、ジニー!やあ!呼んでくれてありがとう!」
ロン「ネビル!そりゃそうさ、なんてったって君は同胞だからね!ヒンヒン!」
ネビル「ヒン!」
ハリエット「よく鳴く豚さんは好きよ、えぇ?」
ハーマイオニー「だから、やめてってば……ね、ネビル?どうしてこの、ハリエットがハニーだとわかったの?」
ネビル「え?うーん……だって、ほら。君たちだけで固まってる中で一人知らない人がいたら、うん、そういうことなんだろうなーって、思うよね?あれ?」
ハリエット「……」
ロン「……」
ハーマイオニー「……バラけましょうか」
ネビル「と、ところでジニー、あの、ドレスローブ、ステキだね!」
ロン「!」
ジニー「えっ……ありがとう!あなたもね、ネビル!その、あー、ダンス・パーティの時以来よね」
ネビル「そ、そうだよね!あの時も、君が一緒に来てくれて嬉しくて、それで、ほら、その時の――」
ロン「あー!思い出した思い出した!その後ジニーは途中でマイケルといい雰囲気になったんだっけ!思い出したなー、僕!」
ネビル「……」
ジニー「……」
ハーマイオニー「……ちょっと」
ハリエット「ロン」
ロン「ヒンh、おっと。うん!なんだいハリエット!」
ハリエット「あそこに見えるのが噂のミュリエル叔母さんなら、盛大におもてなしするべきだと思うのだけれど?」
フレッド「ボンジュール、ミス?僕がご案内しましょう?」
ジョージ「あなたたちをアシステいたしーます?どうぞ?」
クスクス キャッキャ
ジニー「双子ったら、フラーの親戚が来るや否や飛びついていったわ」
ロン「ハニ、おっと、ハリエットが居るっていうのに目が悪い奴らだよな」
ハーマイオニー「あなたの学習能力ほどではないでしょうけど……お客様が続々、到着してきたわね」
ハリエット「案内をしましょうか……あら、あれは」
ネビル「ロン!ハーマイオニー!それに、ハニー!えっと、ジニー!やあ!呼んでくれてありがとう!」
ロン「ネビル!そりゃそうさ、なんてったって君は同胞だからね!ヒンヒン!」
ネビル「ヒン!」
ハリエット「よく鳴く豚さんは好きよ、えぇ?」
ハーマイオニー「だから、やめてってば……ね、ネビル?どうしてこの、ハリエットがハニーだとわかったの?」
ネビル「え?うーん……だって、ほら。君たちだけで固まってる中で一人知らない人がいたら、うん、そういうことなんだろうなーって、思うよね?あれ?」
ハリエット「……」
ロン「……」
ハーマイオニー「……バラけましょうか」
ネビル「と、ところでジニー、あの、ドレスローブ、ステキだね!」
ロン「!」
ジニー「えっ……ありがとう!あなたもね、ネビル!その、あー、ダンス・パーティの時以来よね」
ネビル「そ、そうだよね!あの時も、君が一緒に来てくれて嬉しくて、それで、ほら、その時の――」
ロン「あー!思い出した思い出した!その後ジニーは途中でマイケルといい雰囲気になったんだっけ!思い出したなー、僕!」
ネビル「……」
ジニー「……」
ハーマイオニー「……ちょっと」
ハリエット「ロン」
ロン「ヒンh、おっと。うん!なんだいハリエット!」
ハリエット「あそこに見えるのが噂のミュリエル叔母さんなら、盛大におもてなしするべきだと思うのだけれど?」
280: 2014/04/06(日) 19:11:36.94 ID:Poa3DgBX0
ミュリエル「んまぁーロナルド!傅いて手の甲にキスまで出来るようになったなんて大人だぁねぇーこっちにおいで!おばさんもおかえししてやろうかぇ!」
ロン「髭!髭!マーリンの髭!!!」
ガヤガヤ
ハリエット「しっかり反省するべきだわ、もう……みんな、お客さんについて案内に行ったわね」
ハリエット「ビルとフラーの祝いの席だもの。私も、しっかり仕事してあげるわ」
ハリエット「さぁ……誰か」
ザワザワッ
ザワッ
ヒソヒソ
ハリエット「来たら……あー」
「そこのご婦人?なにやら足取りが悪いようですが、『スモモ飛行船』はいかがですかな?」
「いらない?何故、こいつは一口齧ればたちまち注意力満点気分爽快ちょびっと欠点はすこしフワフワと浮いてしまうという――」
「え?私のように? うーむ、それはどういったことですかな。私は大真面目に……むぅ、世間話とは難しいなぁ。アーサーの客人なら話が合うと思っていたのに」
ハリエット「……え、ぇと。あー……違っていたら、ごめんなさい?あー……ミスター・ラブグッド?」
ラブグッド「! これはこれはお嬢さん!言い当てなさるとは、いかにも!ゼノフィリウス・ラブグッドです!いかなこと!もしやあなた、見えざるピンクのユニコーンと……?」
ハリエット「それとは関係ないけれど、なんとなくね……言動とか、その真っ黄色なローブ、とか」
ロン「髭!髭!マーリンの髭!!!」
ガヤガヤ
ハリエット「しっかり反省するべきだわ、もう……みんな、お客さんについて案内に行ったわね」
ハリエット「ビルとフラーの祝いの席だもの。私も、しっかり仕事してあげるわ」
ハリエット「さぁ……誰か」
ザワザワッ
ザワッ
ヒソヒソ
ハリエット「来たら……あー」
「そこのご婦人?なにやら足取りが悪いようですが、『スモモ飛行船』はいかがですかな?」
「いらない?何故、こいつは一口齧ればたちまち注意力満点気分爽快ちょびっと欠点はすこしフワフワと浮いてしまうという――」
「え?私のように? うーむ、それはどういったことですかな。私は大真面目に……むぅ、世間話とは難しいなぁ。アーサーの客人なら話が合うと思っていたのに」
ハリエット「……え、ぇと。あー……違っていたら、ごめんなさい?あー……ミスター・ラブグッド?」
ラブグッド「! これはこれはお嬢さん!言い当てなさるとは、いかにも!ゼノフィリウス・ラブグッドです!いかなこと!もしやあなた、見えざるピンクのユニコーンと……?」
ハリエット「それとは関係ないけれど、なんとなくね……言動とか、その真っ黄色なローブ、とか」
281: 2014/04/06(日) 19:23:45.95 ID:Poa3DgBX0
ラブグッド「丘の向こうで、娘と一緒に住んでおりますよ。アーサーとは昔から懇意にしていましてね、この度親切にも呼んでいただいた」
ハリエット「あぁ……お父様は、えぇ。気が合いそうだわ。それで、ルーナはどこに?」
ラブグッド「! ルーナのことまで!さてはあなた、こっそりこの『スモモ飛行船』を……?」
ハリエット「もうそういうことでいいわ。娘さんは、一緒にお出でではないのかしら」
ラブグッド「いやいや、いや。来ておりますよ。ここの庭で、チャーミングな庭小人たちに挨拶をしております。すばらしい蔓延っぷり!流石はアーサー、彼らがもたらすものをよく理解している!」
ハリエット「えーっと……作物の被害とかかしら」
ラブグッド「とんでもない!彼ら賢い小人から私達がいかに学べるか!作物などむしろ捧げる気持ちですよ私は!庭小人、学名で呼ぶならばゲルヌンブリ・ガーデンジ――あぁ、ルーナ」
ルーナ「パパ、パパ!聞いて!ゲルヌンブリ・ガーデンジが!思いっきり噛み付いたよ!本当だったんだ!」
ラブグッド「! 素晴らしい!ルーナ、ルーナ!今日この場でももし新しい才能が芽生えたるのを感じたら、思うままに試してみなさい!ゲルヌンブリの知恵を授かったのかもしれない――あぁ、アーサー!やぁやぁ、お招きありがとう――」
ハリエット「……行ってしまったわ。忙しい人、いろんな意味で……あー」
ルーナ「こんにちは、ハニー」
ハリエット「! あー、私は、ハリエットだけれど」
ルーナ「ふーん?名前も変えたの?」
ハリエット「……どうして分かったの?
ルーナ「?あんたがあんただから」
ハリエット「……ふふっ、えぇ、聞くだけ野暮ね。ようこそ、ルーナ。ここでは、ハリエットってことでお願い」
ルーナ「そっか。じゃぁあたしも、ルーナ・ゲルヌングッドってことで……」
ハリエット「合わせなくていいわよ……合わせてるのかしらそれ」
ハリエット「あぁ……お父様は、えぇ。気が合いそうだわ。それで、ルーナはどこに?」
ラブグッド「! ルーナのことまで!さてはあなた、こっそりこの『スモモ飛行船』を……?」
ハリエット「もうそういうことでいいわ。娘さんは、一緒にお出でではないのかしら」
ラブグッド「いやいや、いや。来ておりますよ。ここの庭で、チャーミングな庭小人たちに挨拶をしております。すばらしい蔓延っぷり!流石はアーサー、彼らがもたらすものをよく理解している!」
ハリエット「えーっと……作物の被害とかかしら」
ラブグッド「とんでもない!彼ら賢い小人から私達がいかに学べるか!作物などむしろ捧げる気持ちですよ私は!庭小人、学名で呼ぶならばゲルヌンブリ・ガーデンジ――あぁ、ルーナ」
ルーナ「パパ、パパ!聞いて!ゲルヌンブリ・ガーデンジが!思いっきり噛み付いたよ!本当だったんだ!」
ラブグッド「! 素晴らしい!ルーナ、ルーナ!今日この場でももし新しい才能が芽生えたるのを感じたら、思うままに試してみなさい!ゲルヌンブリの知恵を授かったのかもしれない――あぁ、アーサー!やぁやぁ、お招きありがとう――」
ハリエット「……行ってしまったわ。忙しい人、いろんな意味で……あー」
ルーナ「こんにちは、ハニー」
ハリエット「! あー、私は、ハリエットだけれど」
ルーナ「ふーん?名前も変えたの?」
ハリエット「……どうして分かったの?
ルーナ「?あんたがあんただから」
ハリエット「……ふふっ、えぇ、聞くだけ野暮ね。ようこそ、ルーナ。ここでは、ハリエットってことでお願い」
ルーナ「そっか。じゃぁあたしも、ルーナ・ゲルヌングッドってことで……」
ハリエット「合わせなくていいわよ……合わせてるのかしらそれ」
282: 2014/04/06(日) 19:32:51.95 ID:Poa3DgBX0
ハリエット「ルーナはお父様と一緒の席に座って……大体、揃ってきたのかしら」
ハリエット「……ロンは、まだミュリエル叔母さんに掴まってるわ」
ハリエット「少し助け舟を出してあげる、べきかしら」
ミュリエル「お前の髪は長すぎるぇ、ロナルド!わたしゃ一瞬ジネブラと見間違えて……あんたは誰かぇ?」
ロン「長かないよミュリエルおばさん。遺伝的に儚く散りそうなんだから今くらい伸ばさせてくれ――あぁ、えっと、こっちはほら、いとこのハリエットだよ」
ハリエット「こんにちは、ミュリエルおばさま」
ミュリエル「あぁ、まーたウィーズリーの某かい。庭小人算のようにポコポコポコポコと、品がないねぇ」
ロン「うるさいな……ヒンならあるようるさいなあ」
ハリエット「おさえなさい、ロン。あー……」
ミュリエル「ハニー・ポッターは来てないのかぇ?ロナルド、あんたはあの娘と仲が良いって言ってたろう?自慢してただけかぇ?」
ロン「違うよ!ハニーは僕の女神であり崇高な存在だよどんなに姿が変わってもね!ヒンh、おっと」
ネビル「ヒn、おっと」
ジニー「ひんh、おっと」
ハーマイオニー「……いっそインペリオでも使おうかしら」
ハリエット「……ロンは、まだミュリエル叔母さんに掴まってるわ」
ハリエット「少し助け舟を出してあげる、べきかしら」
ミュリエル「お前の髪は長すぎるぇ、ロナルド!わたしゃ一瞬ジネブラと見間違えて……あんたは誰かぇ?」
ロン「長かないよミュリエルおばさん。遺伝的に儚く散りそうなんだから今くらい伸ばさせてくれ――あぁ、えっと、こっちはほら、いとこのハリエットだよ」
ハリエット「こんにちは、ミュリエルおばさま」
ミュリエル「あぁ、まーたウィーズリーの某かい。庭小人算のようにポコポコポコポコと、品がないねぇ」
ロン「うるさいな……ヒンならあるようるさいなあ」
ハリエット「おさえなさい、ロン。あー……」
ミュリエル「ハニー・ポッターは来てないのかぇ?ロナルド、あんたはあの娘と仲が良いって言ってたろう?自慢してただけかぇ?」
ロン「違うよ!ハニーは僕の女神であり崇高な存在だよどんなに姿が変わってもね!ヒンh、おっと」
ネビル「ヒn、おっと」
ジニー「ひんh、おっと」
ハーマイオニー「……いっそインペリオでも使おうかしら」
284: 2014/04/06(日) 19:43:26.65 ID:Poa3DgBX0
ハリエット「私もロンから聞いたのだけれど、彼女は、そうね。用事で来られなかったそうよ」
ミュリエル「そうかぇ。それなら口実を作って逃げたってことかねぇ。新聞の写真で見るよりは愚かな娘ではなさそうだ」
ロン「当たり前だろハニーはそんな単語から最も遠い存在だぞ!大体、逃げるって何――」
ミュリエル「わたしゃね、ついさっき花嫁にティアラのかぶり方を教えてやったところさ!確かに美人だがね、所詮はフランス人だぞぇ。ゴブリン製の、我が家の家宝をかぶるにはちょいとねぇ」
ハリエット「よくわからないけれど」
ミュリエル「トロールに真珠ってことだぞぇ。もっとも、あぁ、この娘よりはいいかねぇ。え?あんた、あれかい?ロナルドの友達の、マグル生まれの娘かぇ?」
ハーマイオニー「ロン、ハリエット!団体が来たから手伝って……あ、あー、えぇ。そうです、ハーマイオニー・グレン――」
ミュリエル「足がガリガリだねぇ。それに、衣装は着飾っても顔の方はてんでときてまぁ!」
ハニー「……ちょtt」
ロン「おいおいミュリエルおばさん、悪くなったのは足だけにしてくれよな。眼まで悪くなったんじゃ、面倒見きれないぜ?」
ハーマイオニー「」
ハニー「」
ロン「…………ほ、ほら!良い席用意してあるんだからとっとと座りなよマーリンの髭!」
ミュリエル「……ロナルドは渡さないぇ!!!!!」
ハーマイオニー「はっ、あっ、えぇっと、あの!こ、こっちこ、いいえあのあああああの!!!」
ハリエット「平和っていいわね、ほんと」
ミュリエル「そうかぇ。それなら口実を作って逃げたってことかねぇ。新聞の写真で見るよりは愚かな娘ではなさそうだ」
ロン「当たり前だろハニーはそんな単語から最も遠い存在だぞ!大体、逃げるって何――」
ミュリエル「わたしゃね、ついさっき花嫁にティアラのかぶり方を教えてやったところさ!確かに美人だがね、所詮はフランス人だぞぇ。ゴブリン製の、我が家の家宝をかぶるにはちょいとねぇ」
ハリエット「よくわからないけれど」
ミュリエル「トロールに真珠ってことだぞぇ。もっとも、あぁ、この娘よりはいいかねぇ。え?あんた、あれかい?ロナルドの友達の、マグル生まれの娘かぇ?」
ハーマイオニー「ロン、ハリエット!団体が来たから手伝って……あ、あー、えぇ。そうです、ハーマイオニー・グレン――」
ミュリエル「足がガリガリだねぇ。それに、衣装は着飾っても顔の方はてんでときてまぁ!」
ハニー「……ちょtt」
ロン「おいおいミュリエルおばさん、悪くなったのは足だけにしてくれよな。眼まで悪くなったんじゃ、面倒見きれないぜ?」
ハーマイオニー「」
ハニー「」
ロン「…………ほ、ほら!良い席用意してあるんだからとっとと座りなよマーリンの髭!」
ミュリエル「……ロナルドは渡さないぇ!!!!!」
ハーマイオニー「はっ、あっ、えぇっと、あの!こ、こっちこ、いいえあのあああああの!!!」
ハリエット「平和っていいわね、ほんと」
288: 2014/04/06(日) 20:01:36.57 ID:Poa3DgBX0
フレッド「よーぅ諸君。ミュリエルの悪夢にさらされてきたってところか?」
ジョージ「ほんと、奴さんは最近来なくなったから平和だったんだがなぁ?」
ハリエット「むしろおかげで平和そのものよ」
ロン「そ、そそそうさ、万事変わらず何事もね!なぁ、ハーマイオニーさん!?」
ハーマイオニー「そう、そ、そうね!ロナルド・ビリウス・ウィーズリーさん!」
ジョージ「なんだか面白そうな雰囲気を逃した気がして悔しいぜ。そう、ビリウスおんじ、あの人は最高だったな全く」
フレッド「あぁ、こんな席だった間違いなく最っ高のお客様だったに違いないぜ。ミュリエル大ばばぁとは正反対でさ」
ハーマイオニー「その人って……グリムを見て24時間後になくなったっていう、あの?」
フレッド「さっすが才女様、よく知ってらっしゃる。なんでかなぁ?」
ジョージ「そんなことまで得意のご本様に書かれてるんですかねぇ?」
ハーマイオニー「ひっちぎるわよ両の耳」
ロン「あー、えっと、確かに最後はちょっとおかしくなってたけどさ。いかれっちまう前は、パーティの盛り上げ役だったんだ。ハニーはそこにいるだけでみんなが舞い上がっちまうけど」
ハリエット「まるで刺激剤ね、ええ」
フレッド「思い出すぜ……ウィスキーを一気飲みにして、ローブをたくしあげたと思ったら花束を取り出すあの神業」
ジョージ「どこから取り出したか、は、聞いてくれるなよな……ほんと、すばらしい紳士だった。変態と言う名のな」
ハーマイオニー「あなたたちの紳士感がどこで狂ったのかはよーく分かったわ」
ザワザワザワッ
ザワッ
キャーーー!キャーーーー!
パシャッ!ボンッ!パシャバシャッ!
ロン「あぁ、きっとそれはあいつが証明してくれるぜ、きっとね……ほら来た」
ハーマイオニー「誰が――!?!?」
ハリエット「……あれって……」
「きゃーーー!きゃーーーーーー!世界的シーカー、ビクトール・クラムよーーーー!!!」
「でも、でもどうして上半身裸の水着姿にネクタイをつけてるのーーーー!?」
「肉体美がすてきーーーー!!!きゃーーーー!!」
ビクトール「……招待状にヴぁ、この格好で、と、書いていたのだが」
ハーマイオニー「彼っ!!へっ!!!のっ!!!招待状っ!!!のっ!!!!担当はっ!!!!あなたっ!!!だったっ!!!!わねっ!!!」
ロン「HAHAHAHAHAあんなもん普通ジョークと思うじゃないかあたり前だろそんなの信じたあいつの責任で僕としては最後には友好的に分かれたんだしちょっとした冗談のつもりで痛い!!痛い!!!痛い!!!!ヒール!!!足!!!マーリン!!!髭!!!」
ビクトール「……こちらは暑いからこれもありかな、とヴぁかり」
ハリエット「どこまで来てもとんだ紳士よねあなた」
ジョージ「ほんと、奴さんは最近来なくなったから平和だったんだがなぁ?」
ハリエット「むしろおかげで平和そのものよ」
ロン「そ、そそそうさ、万事変わらず何事もね!なぁ、ハーマイオニーさん!?」
ハーマイオニー「そう、そ、そうね!ロナルド・ビリウス・ウィーズリーさん!」
ジョージ「なんだか面白そうな雰囲気を逃した気がして悔しいぜ。そう、ビリウスおんじ、あの人は最高だったな全く」
フレッド「あぁ、こんな席だった間違いなく最っ高のお客様だったに違いないぜ。ミュリエル大ばばぁとは正反対でさ」
ハーマイオニー「その人って……グリムを見て24時間後になくなったっていう、あの?」
フレッド「さっすが才女様、よく知ってらっしゃる。なんでかなぁ?」
ジョージ「そんなことまで得意のご本様に書かれてるんですかねぇ?」
ハーマイオニー「ひっちぎるわよ両の耳」
ロン「あー、えっと、確かに最後はちょっとおかしくなってたけどさ。いかれっちまう前は、パーティの盛り上げ役だったんだ。ハニーはそこにいるだけでみんなが舞い上がっちまうけど」
ハリエット「まるで刺激剤ね、ええ」
フレッド「思い出すぜ……ウィスキーを一気飲みにして、ローブをたくしあげたと思ったら花束を取り出すあの神業」
ジョージ「どこから取り出したか、は、聞いてくれるなよな……ほんと、すばらしい紳士だった。変態と言う名のな」
ハーマイオニー「あなたたちの紳士感がどこで狂ったのかはよーく分かったわ」
ザワザワザワッ
ザワッ
キャーーー!キャーーーー!
パシャッ!ボンッ!パシャバシャッ!
ロン「あぁ、きっとそれはあいつが証明してくれるぜ、きっとね……ほら来た」
ハーマイオニー「誰が――!?!?」
ハリエット「……あれって……」
「きゃーーー!きゃーーーーーー!世界的シーカー、ビクトール・クラムよーーーー!!!」
「でも、でもどうして上半身裸の水着姿にネクタイをつけてるのーーーー!?」
「肉体美がすてきーーーー!!!きゃーーーー!!」
ビクトール「……招待状にヴぁ、この格好で、と、書いていたのだが」
ハーマイオニー「彼っ!!へっ!!!のっ!!!招待状っ!!!のっ!!!!担当はっ!!!!あなたっ!!!だったっ!!!!わねっ!!!」
ロン「HAHAHAHAHAあんなもん普通ジョークと思うじゃないかあたり前だろそんなの信じたあいつの責任で僕としては最後には友好的に分かれたんだしちょっとした冗談のつもりで痛い!!痛い!!!痛い!!!!ヒール!!!足!!!マーリン!!!髭!!!」
ビクトール「……こちらは暑いからこれもありかな、とヴぁかり」
ハリエット「どこまで来てもとんだ紳士よねあなた」
291: 2014/04/06(日) 20:17:04.05 ID:Poa3DgBX0
ビクトール「ハームオゥンニニー、やあ。君はすヴぁらしい」
ハーマイオニー「あ、あー、えぇ、ビクトール!また会えて光栄だわ!あの、もうちょっと違う形でお会いしたかったけど」
ビクトール「そっちは?」
ハーマイオニー「え、あー……かつてロンと呼ばれていた生物よ」
ロン「今じゃ潰されるあまり見る影もないけどねマーリンの髭」
ビクトール「そうじゃなく……この子は?友達なのか?」
ハリエット「いとこよ。ロンのいとこの、ハリエット・ダーズリー」
ビクトール「そうか……ハニー・ポッターヴぁ、来ては?」
ハーマイオニー「えぇ、残念だけど……」
ビクトール「そうかぁ」
ハリエット「……あー、彼女もきっと」
ビクトール「風の噂で……リヴァが見れたと聞いたから……確かめたかったのだが」
ハリエット「あなた何言ってるの」
ロン「本当のことだぜその噂」
ビクトール「マジかーうわーなんでぼくヴぁイギリスの代表選手じゃないんだろう」
ハリエット「だとしても駆けつけるなんて出来ないしょあなた何言ってるのよ豚でもないのに」
ハーマイオニー「あ、あー、えぇ、ビクトール!また会えて光栄だわ!あの、もうちょっと違う形でお会いしたかったけど」
ビクトール「そっちは?」
ハーマイオニー「え、あー……かつてロンと呼ばれていた生物よ」
ロン「今じゃ潰されるあまり見る影もないけどねマーリンの髭」
ビクトール「そうじゃなく……この子は?友達なのか?」
ハリエット「いとこよ。ロンのいとこの、ハリエット・ダーズリー」
ビクトール「そうか……ハニー・ポッターヴぁ、来ては?」
ハーマイオニー「えぇ、残念だけど……」
ビクトール「そうかぁ」
ハリエット「……あー、彼女もきっと」
ビクトール「風の噂で……リヴァが見れたと聞いたから……確かめたかったのだが」
ハリエット「あなた何言ってるの」
ロン「本当のことだぜその噂」
ビクトール「マジかーうわーなんでぼくヴぁイギリスの代表選手じゃないんだろう」
ハリエット「だとしても駆けつけるなんて出来ないしょあなた何言ってるのよ豚でもないのに」
292: 2014/04/06(日) 20:29:43.57 ID:Poa3DgBX0
ビクトール「……君ヴぁ、もしかして」
ハリエット「ハリエット・ダーズリーよ」
ビクトール「……」
ハリエット「……」
ビクトール「ハームオゥンニニーとは、どういう……?」
ハリエット「ロンのいとこだから、えぇ、友達の友達といったところかしら」
ハーマイオニー「……」
ビクトール「ハームオゥンニニーが泣きそうになってるけど、これヴぁ?」
ハリエット「さぁ、えぇっと、ロンがさっき口走ったことに今頃感動とかが来たんじゃないかしら?」
ビクトール「……」
ハリエット「……」
ビクトール「ファイアボルトのようなスピード特化のあまり操作性が乗り手に依存してしまう箒ヴぁ今後廃れていくと僕ヴぁ思うけどどう思う?ハニー」
ハリエット「そんなの乗り手の逃げだわ。競技としての向上を目指すならそんなことはあってはならないし、あなたも同じでしょ?ビクト……」
ビクトール「……」
ハリエット「……」
ビクトール「自分で言うのもなんだけど、有名選手のヴぉくに物怖じせず話す時点で結構ヴぁれヴぁれだったよ」
ハリエット「うるさいわよ全力で」
ロン「そうだそうだ、見た目変態野郎のくせに」
ビクトール「あぁ、チームのみんなからヴぁ、むっつりストイック爽やかオガクズと、よく言われているよ」
ハリエット「甘んじて受け入れてるんじゃないわよ」
ハリエット「ハリエット・ダーズリーよ」
ビクトール「……」
ハリエット「……」
ビクトール「ハームオゥンニニーとは、どういう……?」
ハリエット「ロンのいとこだから、えぇ、友達の友達といったところかしら」
ハーマイオニー「……」
ビクトール「ハームオゥンニニーが泣きそうになってるけど、これヴぁ?」
ハリエット「さぁ、えぇっと、ロンがさっき口走ったことに今頃感動とかが来たんじゃないかしら?」
ビクトール「……」
ハリエット「……」
ビクトール「ファイアボルトのようなスピード特化のあまり操作性が乗り手に依存してしまう箒ヴぁ今後廃れていくと僕ヴぁ思うけどどう思う?ハニー」
ハリエット「そんなの乗り手の逃げだわ。競技としての向上を目指すならそんなことはあってはならないし、あなたも同じでしょ?ビクト……」
ビクトール「……」
ハリエット「……」
ビクトール「自分で言うのもなんだけど、有名選手のヴぉくに物怖じせず話す時点で結構ヴぁれヴぁれだったよ」
ハリエット「うるさいわよ全力で」
ロン「そうだそうだ、見た目変態野郎のくせに」
ビクトール「あぁ、チームのみんなからヴぁ、むっつりストイック爽やかオガクズと、よく言われているよ」
ハリエット「甘んじて受け入れてるんじゃないわよ」
294: 2014/04/06(日) 20:55:54.46 ID:Poa3DgBX0
ワーーーワーーー!!
ピュイッ、ピューーーイッ!!
ハーマイオニー「あぁ……とっっっても綺麗だわ!ねぇ、ハニ、ハリエット!」
ハリエット「えぇ、そうね……この私も、すこーしだけ、すこーしだけ焦ってしまうくらい……綺麗だわ、フラー!」
ロン「わーぉ、フラーが横に立ったビルったらさ、あの傷がまるで消えOちまったみたいに見えるよねおったまげー」
魔法使い「汝、ウィリアム・アーサーは、フラー・イザベルを――」
ビル「――」
フラー「――」
モリー「ぐすっ、ぐすっ、おぉ、おぉぉっ」
マダム・デラクール「ぉーおぅ、すんっ、すんっ」
ハーマイオニー「おば様たち、すすり泣いてるわ。当然ね、とっても、とっても素晴らしいこと、だもの」
ロン「あぁ、そりゃあね。でもさ、あっちはもっと――」
ハグリッド「ウォーーーイオイオイオイオイ!よがったなぁ、よがったなあ!めでてぇなあ!」
ミュリエル「やっぱりわたしのティアラのおかげで引き立つぇ!そうだぇ!」
ロン「騒がしいよなまったく、マーリンの髭!」
ハリエット「いいじゃない、物静かで荘厳な式も憧れる、けれど……」
フレッド「ヒューーヒューッ!ビル兄ぃヒューヒュー!お似合いだぜ!」
ジョージ「次はチャー兄ぃの番ってプレッシャーかけてやるなよなー!」
チャーリー「火を噴く可愛い子ちゃんならいくらでも紹介してやるぞ? ビル兄ぃ!にやけてないでちゃーんと宣言しろよな!」
ジニー「フラー!ハニーの次にステキー!」
ハリエット「とっても、あったかいわ……あなた達のときも、こうかしらね?」
ハーマイオニー「なんの誰のことを言ってるのかしら本当もう誰かしらこの人」
ロン「ままままったくだよな本当、マーリンって誰だっけ」
ピュイッ、ピューーーイッ!!
ハーマイオニー「あぁ……とっっっても綺麗だわ!ねぇ、ハニ、ハリエット!」
ハリエット「えぇ、そうね……この私も、すこーしだけ、すこーしだけ焦ってしまうくらい……綺麗だわ、フラー!」
ロン「わーぉ、フラーが横に立ったビルったらさ、あの傷がまるで消えOちまったみたいに見えるよねおったまげー」
魔法使い「汝、ウィリアム・アーサーは、フラー・イザベルを――」
ビル「――」
フラー「――」
モリー「ぐすっ、ぐすっ、おぉ、おぉぉっ」
マダム・デラクール「ぉーおぅ、すんっ、すんっ」
ハーマイオニー「おば様たち、すすり泣いてるわ。当然ね、とっても、とっても素晴らしいこと、だもの」
ロン「あぁ、そりゃあね。でもさ、あっちはもっと――」
ハグリッド「ウォーーーイオイオイオイオイ!よがったなぁ、よがったなあ!めでてぇなあ!」
ミュリエル「やっぱりわたしのティアラのおかげで引き立つぇ!そうだぇ!」
ロン「騒がしいよなまったく、マーリンの髭!」
ハリエット「いいじゃない、物静かで荘厳な式も憧れる、けれど……」
フレッド「ヒューーヒューッ!ビル兄ぃヒューヒュー!お似合いだぜ!」
ジョージ「次はチャー兄ぃの番ってプレッシャーかけてやるなよなー!」
チャーリー「火を噴く可愛い子ちゃんならいくらでも紹介してやるぞ? ビル兄ぃ!にやけてないでちゃーんと宣言しろよな!」
ジニー「フラー!ハニーの次にステキー!」
ハリエット「とっても、あったかいわ……あなた達のときも、こうかしらね?」
ハーマイオニー「なんの誰のことを言ってるのかしら本当もう誰かしらこの人」
ロン「ままままったくだよな本当、マーリンって誰だっけ」
295: 2014/04/06(日) 20:56:46.67 ID:Poa3DgBX0
魔法使い「よろしい。さればここに、二人を夫婦となす!」
サァァッ、キラキラキラキラ……
フレッド「――さぁて!!!堅苦しい儀式はおしまいだ、そうでしょう!?」
ジョージ「――お集まりの皆々様!声を揃えてご一緒に!さーん、はい!!」
おめでとーーーー!!!
ワーーーーーーワーーーーーー!!
パンパンパンッ!!シュルルルルルルル!!!
キャーーーーーキャーーーーーーーーー!!!
ビル「――ありがとう、みんな!」
フラー「んーふん!孤高で至高で……おっおー、ちがいまーすね」
フラー「わたーし、みんなに祝われてまーす!もう孤高じゃありませーん?」
フラー「どこまでも幸せ!な、フラー・ウィーズリーでーす!」
ワーーーー!!
ワーーーーー!!
ブヒィーーー!ブヒィーーヒーーーン!!
・
・
・
・
・
・
298: 2014/04/06(日) 22:11:26.56 ID:Poa3DgBX0
~~♪
ガヤガヤ ガヤガヤ
ハリエット「テントの壁が消え去って、そのままダンスもできるフロアになったわね。凄いわ、お母様」
ロン「お客様がいると張り切るっていうママの特製の最大値だよな、うん。あとハニーいるから」
ハリエット「そうね、えぇ。私がいると誰しも高揚のあまり普段以上の力を発揮してしまうわ」
ロン「どうりで僕ちょっと背がのびたはずさ!」
ハーマイオニー「声を抑えて、もう。あと伸びたと感じるのは、四つんばいではないからじゃないかしら……あぁ、二人にお祝いを言いにいきましょうよ!今は人ごみに取り囲まれてるけど……」
ロン「あとでいくらでも時間はあるだろ?それより、朝から屋敷しもべのごとく働かされてクタクタだ。何か食べようよ、テーブルに山ほど出てきたことだし」
ハーマイオニー「表現にひっかかるところはあるけど、そうね。あそこのテーブルに……」
ロン「……いや、こっちだ。こっち、ほらハリエット、あっちでルーナが一人で座ってるぜ?君としてはほら、放っておけないだろ?もちの僕で」
ハリエット「えぇ、そうね。おまけにクラムからハーマイオニーを遠ざけられるもの、お誂えむきというわけでしょう?」
ロン「なんのことやら。よぉ、ルーナ」
ルーナ「こんにちは。良い式だね」
ハリエット「えぇ、本当に。一人なの?」
ルーナ「うん。パパは二人にプレゼントを渡しにいったもン」
ロン「スノーカックの角の粉末一年分とか?」
ルーナ「よくわかったね?」
ハーマイオニー「冗談にのっからなくていいのよ、ルーナ……えぇ……大真面目なんでしょうけど」
ガヤガヤ ガヤガヤ
ハリエット「テントの壁が消え去って、そのままダンスもできるフロアになったわね。凄いわ、お母様」
ロン「お客様がいると張り切るっていうママの特製の最大値だよな、うん。あとハニーいるから」
ハリエット「そうね、えぇ。私がいると誰しも高揚のあまり普段以上の力を発揮してしまうわ」
ロン「どうりで僕ちょっと背がのびたはずさ!」
ハーマイオニー「声を抑えて、もう。あと伸びたと感じるのは、四つんばいではないからじゃないかしら……あぁ、二人にお祝いを言いにいきましょうよ!今は人ごみに取り囲まれてるけど……」
ロン「あとでいくらでも時間はあるだろ?それより、朝から屋敷しもべのごとく働かされてクタクタだ。何か食べようよ、テーブルに山ほど出てきたことだし」
ハーマイオニー「表現にひっかかるところはあるけど、そうね。あそこのテーブルに……」
ロン「……いや、こっちだ。こっち、ほらハリエット、あっちでルーナが一人で座ってるぜ?君としてはほら、放っておけないだろ?もちの僕で」
ハリエット「えぇ、そうね。おまけにクラムからハーマイオニーを遠ざけられるもの、お誂えむきというわけでしょう?」
ロン「なんのことやら。よぉ、ルーナ」
ルーナ「こんにちは。良い式だね」
ハリエット「えぇ、本当に。一人なの?」
ルーナ「うん。パパは二人にプレゼントを渡しにいったもン」
ロン「スノーカックの角の粉末一年分とか?」
ルーナ「よくわかったね?」
ハーマイオニー「冗談にのっからなくていいのよ、ルーナ……えぇ……大真面目なんでしょうけど」
299: 2014/04/06(日) 22:28:09.24 ID:Poa3DgBX0
ルーナ「あんたのお兄さんたちと、それにご両親がダンスしてるけど。参加しないの?」
ロン「僕ぁいいよ、腹減ったからね」
ルーナ「そう、あたしは行ってこようかな。この曲、素敵だもン。~~♪」
ハーマイオニー「……一人でフラフラと、フロアに躍り出てしまったわ」
ハリエット「自由ねぇ」
ロン「いつでも希少価値だよな、うん……げっ」
ビクトール「ここ、会いているかい?」
ロン「残念そこはミス・不可思議ちゃんの席だからおとといきやg痛い!!」
ハーマイオニー「もちのそこの人よ、ビクトール!あぁ、ちゃんと服を着たのね!」
ビクトール「渋々ね」
ハーマイオニー「……それは良かったわ」
ハリエット「そこは我慢しなくていいところだと思うわよ、ハーマイオニー」
ビクトール「ところで、あれは誰だ?あの、黄色い男……そう、さっきまでここにいた女の子と今はおかしな踊りをしてる、あの男ヴぁ」
ロン「あれは僕らの友達の父さんだ、笑うならただじゃおかないぞビッキー」
ハーマイオニー「あなたさっきルーナを不可思議ちゃんって……」
ロン「知らないね。それで、えーっと……」
ハリエット「ロン」
ロン「なんだいハリエット!」
ハリエット「我慢しなくていいと、思うわよ?」
ロン「……来いよ、ハーマイオニー。踊ろう、せっかくだから」
ハーマイオニー「ふぇ!?え!?だ、だってあなた、さっきは……」
ロン「いやならいいけどさ」
ハーマイオニー「全然!あの、よ、よろしく、えっと、ビクトール!ま、またあとで!」
ビクトール「……あぁ」
ハリエット「……」
ビクトール「……ああ、あの二人は、そうか……今、付き合って居るのか?」
ハリエット「……いいえ」
ビクトール「……えっ?」
ハリエット「……いいえ」
ビクトール「……うん?」
ハリエット「……違うのよ、あれで」
ビクトール「……」
ハリエット「……」
ビクトール「ヴぁかじゃなかろうか」
ロン「僕ぁいいよ、腹減ったからね」
ルーナ「そう、あたしは行ってこようかな。この曲、素敵だもン。~~♪」
ハーマイオニー「……一人でフラフラと、フロアに躍り出てしまったわ」
ハリエット「自由ねぇ」
ロン「いつでも希少価値だよな、うん……げっ」
ビクトール「ここ、会いているかい?」
ロン「残念そこはミス・不可思議ちゃんの席だからおとといきやg痛い!!」
ハーマイオニー「もちのそこの人よ、ビクトール!あぁ、ちゃんと服を着たのね!」
ビクトール「渋々ね」
ハーマイオニー「……それは良かったわ」
ハリエット「そこは我慢しなくていいところだと思うわよ、ハーマイオニー」
ビクトール「ところで、あれは誰だ?あの、黄色い男……そう、さっきまでここにいた女の子と今はおかしな踊りをしてる、あの男ヴぁ」
ロン「あれは僕らの友達の父さんだ、笑うならただじゃおかないぞビッキー」
ハーマイオニー「あなたさっきルーナを不可思議ちゃんって……」
ロン「知らないね。それで、えーっと……」
ハリエット「ロン」
ロン「なんだいハリエット!」
ハリエット「我慢しなくていいと、思うわよ?」
ロン「……来いよ、ハーマイオニー。踊ろう、せっかくだから」
ハーマイオニー「ふぇ!?え!?だ、だってあなた、さっきは……」
ロン「いやならいいけどさ」
ハーマイオニー「全然!あの、よ、よろしく、えっと、ビクトール!ま、またあとで!」
ビクトール「……あぁ」
ハリエット「……」
ビクトール「……ああ、あの二人は、そうか……今、付き合って居るのか?」
ハリエット「……いいえ」
ビクトール「……えっ?」
ハリエット「……いいえ」
ビクトール「……うん?」
ハリエット「……違うのよ、あれで」
ビクトール「……」
ハリエット「……」
ビクトール「ヴぁかじゃなかろうか」
302: 2014/04/06(日) 22:47:19.12 ID:Poa3DgBX0
ビクトール「君ヴぁ、はに、おっと、ハリエット。あのラヴグッドという男を、よく知っているのか?」
ハリエット「娘のルーナは友達よ。でも、えぇ。お父様の方とは、さっき会ったばかり。どうしてかしら?回りくどいのは嫌いよ」
ビクトール「そうか。それで、君とハームオウンニニーの熱い絡みヴぁいつになったら見られるのk」
ハリエット「最終的にその質問にもっていくつもりなら即刻母国に送り返すわよ黙りなさい話題戻しなさい」
ビクトール「……あの男が君たちの客でないのならヴぁ、ヴぉくはあいつにこの場で決闘を申し込まなけれヴぁならない。あの汚らわしいしるしを、胸に下げているのだから」
ハリエット「えっ……?印、っていうのは……彼がかけている、三角形の目玉のような、あのペンダントのこと?」
ビクトール「そうだ。あれヴぁ、グリンデルヴァルドの印だ」
ハリエット「グリン……グリンデルバルド?ダンブルドアが昔、打ち倒したっていう……?」
ビクトール「そうだ。あいつは最悪の魔法使いだ。ヴぉくの祖父も、あいつに殺されてる」
ハリエット「……そうだったの」
ビクトール「イギリスで、あまりあいつの悪名は知られてヴぁいないかもしれない。この国では一度も力を振るわなかったそうだから。ダンブルドアを恐れて、と聞いたけど、そうなんだろう。滅び方がそう証明してる」
ハリエット「そうでしょうね、えぇ。それで、あれが……グリンデルバルドの印だと、どうして……?」
ビクトール「あいつが、かつてヴぉくの学校の生徒だったからだ。あいつヴぁダームストラング校の自分の寮の寝室の壁に、あの印を刻んだ」
ハリエット「自分の印……どこかの発想プレティーンな豚以下とおんなじね」
ビクトール「ヴぁかな奴らが、自分を偉くみせたり人を脅かすために、その印を真似して自分達の持ち物や身体に書いたりしたんだ。あいつのせいで家族を失った、ヴぉくらの前で」
ハリエット「……」
ビクトール「そういう奴らにヴぉくはいつでも決闘を挑んだ。そして、全て負かしてきた」
ハリエット「……見直して――」
ビクトール「最終的に全裸にして簀巻きにして女性用トイレの中に投げ込むまで、徹底的に」
ハリエット「――教えてあげるわ。どんな大義名分があってもね、やり過ぎは相手と同じようなものよ言ってくけれど」
ハリエット「娘のルーナは友達よ。でも、えぇ。お父様の方とは、さっき会ったばかり。どうしてかしら?回りくどいのは嫌いよ」
ビクトール「そうか。それで、君とハームオウンニニーの熱い絡みヴぁいつになったら見られるのk」
ハリエット「最終的にその質問にもっていくつもりなら即刻母国に送り返すわよ黙りなさい話題戻しなさい」
ビクトール「……あの男が君たちの客でないのならヴぁ、ヴぉくはあいつにこの場で決闘を申し込まなけれヴぁならない。あの汚らわしいしるしを、胸に下げているのだから」
ハリエット「えっ……?印、っていうのは……彼がかけている、三角形の目玉のような、あのペンダントのこと?」
ビクトール「そうだ。あれヴぁ、グリンデルヴァルドの印だ」
ハリエット「グリン……グリンデルバルド?ダンブルドアが昔、打ち倒したっていう……?」
ビクトール「そうだ。あいつは最悪の魔法使いだ。ヴぉくの祖父も、あいつに殺されてる」
ハリエット「……そうだったの」
ビクトール「イギリスで、あまりあいつの悪名は知られてヴぁいないかもしれない。この国では一度も力を振るわなかったそうだから。ダンブルドアを恐れて、と聞いたけど、そうなんだろう。滅び方がそう証明してる」
ハリエット「そうでしょうね、えぇ。それで、あれが……グリンデルバルドの印だと、どうして……?」
ビクトール「あいつが、かつてヴぉくの学校の生徒だったからだ。あいつヴぁダームストラング校の自分の寮の寝室の壁に、あの印を刻んだ」
ハリエット「自分の印……どこかの発想プレティーンな豚以下とおんなじね」
ビクトール「ヴぁかな奴らが、自分を偉くみせたり人を脅かすために、その印を真似して自分達の持ち物や身体に書いたりしたんだ。あいつのせいで家族を失った、ヴぉくらの前で」
ハリエット「……」
ビクトール「そういう奴らにヴぉくはいつでも決闘を挑んだ。そして、全て負かしてきた」
ハリエット「……見直して――」
ビクトール「最終的に全裸にして簀巻きにして女性用トイレの中に投げ込むまで、徹底的に」
ハリエット「――教えてあげるわ。どんな大義名分があってもね、やり過ぎは相手と同じようなものよ言ってくけれど」
304: 2014/04/06(日) 23:06:58.07 ID:Poa3DgBX0
ハリエット「あー……ルーナのお家が、闇の魔術に傾倒しているとは、思えないけれど」
ビクトール「そうか?あの動きヴぁなにをしてるんだ?あのおかしな、手をヒラヒラとさせているあれヴぁ」
ハリエット「ラックスパートでも追い払って居るんじゃないかしら」
ビクトール「……とにかく、こんな場だからいきなりヴぁ決闘したりしない。だが、問い詰めないと。場合によってヴぁ、僕はこの――グレゴロヴィッチ作の最後の杖を、あいつに最大限ぶつけてやる」
ハリエット「待ちなさい、この――今、なんですって?」
ビクトール「うん?君とハームオウンニニーが今年ヴぁどんな台詞でにゃんにゃんしてるのか妄想してたのがどうして漏れてしまtt」
ハリエット「黙りなさい。今、杖、って!今、あなた!グレゴロビXチって言った!?」
ビクトール「そうだ……ヴぉくの国では最高の杖作りとして知られてる。こちらではオリヴァンダーが尊敬されてると聞いて居るけど」
ハリエット「えぇ、そうね、そうだわ……繋がったわ、オリバンダーと……グレゴロビXチ……じゃあ、あいつは」
ビクトール「ヴィッチはあまり好みでは、ないなぁ」
ハリエット「聞いてないわよ……あいつはやっぱり、杖の秘密を知りたがっているのね……」
ビクトール「……彼女は、とても綺麗だな。少し、ヴィッチ臭がするけど」
ハリエット「誰のこと……ジニーになんてこと言うのよあなた、不真面目だなんて」
ビクトール「……?」
ハリエット「それに、ジニーには今良い相手がいるわ。ほら……一緒に踊りだしたでしょう?彼よ、ネビル・ロングボトム……」
ブォーーーーーーッ!!
ビクトール「……何故、ほら貝を」
ハリエット「えぇっと……彼なりの勝利宣言とか、そういうものよ」
ビクトール「……ヴぉくは、国際的な超有名クィディッチ選手だ」
ハリエット「そうでしょうね?」
ビクトール「だが……可愛いおにゃのこがみんな他の人のものだっていうなら、こんな肩書きに何の意味があるんだろう」
ハリエット「……えぇっと」
ビクトール「もう嫌だ、引退しよう」
ハリエット「潔いんだかなんなんだか分からないから考えなおしなさい、ほら、後ろみなさいほら、あなたみたいなのにもダンスに誘われたくてソワソワ後ろを歩いてる女の子の集団がいるのよ、ほら」
ビクトール「それで、そのうち何人がその子たち同士でおっぱじめるんだろう。ヴぉく知ってる」
ハリエット「知りたくもないわよあなたの脳内は」
ビクトール「そうか?あの動きヴぁなにをしてるんだ?あのおかしな、手をヒラヒラとさせているあれヴぁ」
ハリエット「ラックスパートでも追い払って居るんじゃないかしら」
ビクトール「……とにかく、こんな場だからいきなりヴぁ決闘したりしない。だが、問い詰めないと。場合によってヴぁ、僕はこの――グレゴロヴィッチ作の最後の杖を、あいつに最大限ぶつけてやる」
ハリエット「待ちなさい、この――今、なんですって?」
ビクトール「うん?君とハームオウンニニーが今年ヴぁどんな台詞でにゃんにゃんしてるのか妄想してたのがどうして漏れてしまtt」
ハリエット「黙りなさい。今、杖、って!今、あなた!グレゴロビXチって言った!?」
ビクトール「そうだ……ヴぉくの国では最高の杖作りとして知られてる。こちらではオリヴァンダーが尊敬されてると聞いて居るけど」
ハリエット「えぇ、そうね、そうだわ……繋がったわ、オリバンダーと……グレゴロビXチ……じゃあ、あいつは」
ビクトール「ヴィッチはあまり好みでは、ないなぁ」
ハリエット「聞いてないわよ……あいつはやっぱり、杖の秘密を知りたがっているのね……」
ビクトール「……彼女は、とても綺麗だな。少し、ヴィッチ臭がするけど」
ハリエット「誰のこと……ジニーになんてこと言うのよあなた、不真面目だなんて」
ビクトール「……?」
ハリエット「それに、ジニーには今良い相手がいるわ。ほら……一緒に踊りだしたでしょう?彼よ、ネビル・ロングボトム……」
ブォーーーーーーッ!!
ビクトール「……何故、ほら貝を」
ハリエット「えぇっと……彼なりの勝利宣言とか、そういうものよ」
ビクトール「……ヴぉくは、国際的な超有名クィディッチ選手だ」
ハリエット「そうでしょうね?」
ビクトール「だが……可愛いおにゃのこがみんな他の人のものだっていうなら、こんな肩書きに何の意味があるんだろう」
ハリエット「……えぇっと」
ビクトール「もう嫌だ、引退しよう」
ハリエット「潔いんだかなんなんだか分からないから考えなおしなさい、ほら、後ろみなさいほら、あなたみたいなのにもダンスに誘われたくてソワソワ後ろを歩いてる女の子の集団がいるのよ、ほら」
ビクトール「それで、そのうち何人がその子たち同士でおっぱじめるんだろう。ヴぉく知ってる」
ハリエット「知りたくもないわよあなたの脳内は」
305: 2014/04/06(日) 23:25:53.40 ID:Poa3DgBX0
ガヤガヤガヤ
ザワザワザワ
パーーンッ!パーーーンッ!!
ハグリッド「いっちばんつえーのはリッジバックだ!!」
チャーリー「ホーンテールだって言ってるだろ!かっこかわいいのもな!!」
ハグリッド「それは分かる!かっけーしかわいいな、うん!」
チャーリー「ドラゴン最高!乾杯!」
ハグリッド「乾杯!」
・
・
・
ガヤガヤガヤガや
フレッド「さぁお嬢さん?外も暗くなってきた……もう少し楽しい場所にいかないかい?」
ジョージ「そちらのお嬢さんも……平気さ、僕達がいるからね。夜はまだまだこれからさ」
・
・
・
ザワザワザワザワ
ハーマイオニー「ちょっ、ハニ、薬で姿を変えたその顔ではやめ、あぁ、そんな、あの薬の仕掛けのところであなたを騙そうとしたのは、確かに、でも、あぁ……」
ロン「つづけて!!!」
ネビル・ジニー「「どうぞ!」」
ビクトール「やったぜ!」
・
・
・
髭!髭!!
ミュリエル「ロナーーールド!ミュリエルおばさんと踊ろうぇ!そんな知らないいとこやマグルっこなんぞほっぽって!ほーれ!!」
・
・
・
ガヤガヤガヤガヤ……
ハリエット「……夜になっても、盛り上がりに歯止めはきかなさそうね……少し、疲れたわ」
ハリエット「ロンは、憮然としてるジニーと踊って……ハーマイオニーは、謝りっぱなしなネビルと踊ったまま」
ハリエット「ふぅ……少し、休憩を……どこか……」
ハリエット「……あそこに座ってるのは……」
ハリエット「……ドージさん?エルファイアス・ドージ? ここ、あいているかしら?」
ドージ「えぇ、お嬢さん。どうぞどうぞ。ゼェ、ゼェ」
ハリエット「……そうね、思い出したわ。あなたには、会ったことがあるの」
ドージ「はて?私には……」
ハリエット「お久しぶりね、可愛い豚さん?四年の夏休みに私を迎えに来てくれて以来、かしら」
ドージ「! あなたは!ひ、ヒンh」
ハリエット「今は一応違うことになっているの、そのままでいて頂戴。えぇ、あとで存分に鳴かせてあげるわ」
ザワザワザワ
パーーンッ!パーーーンッ!!
ハグリッド「いっちばんつえーのはリッジバックだ!!」
チャーリー「ホーンテールだって言ってるだろ!かっこかわいいのもな!!」
ハグリッド「それは分かる!かっけーしかわいいな、うん!」
チャーリー「ドラゴン最高!乾杯!」
ハグリッド「乾杯!」
・
・
・
ガヤガヤガヤガや
フレッド「さぁお嬢さん?外も暗くなってきた……もう少し楽しい場所にいかないかい?」
ジョージ「そちらのお嬢さんも……平気さ、僕達がいるからね。夜はまだまだこれからさ」
・
・
・
ザワザワザワザワ
ハーマイオニー「ちょっ、ハニ、薬で姿を変えたその顔ではやめ、あぁ、そんな、あの薬の仕掛けのところであなたを騙そうとしたのは、確かに、でも、あぁ……」
ロン「つづけて!!!」
ネビル・ジニー「「どうぞ!」」
ビクトール「やったぜ!」
・
・
・
髭!髭!!
ミュリエル「ロナーーールド!ミュリエルおばさんと踊ろうぇ!そんな知らないいとこやマグルっこなんぞほっぽって!ほーれ!!」
・
・
・
ガヤガヤガヤガヤ……
ハリエット「……夜になっても、盛り上がりに歯止めはきかなさそうね……少し、疲れたわ」
ハリエット「ロンは、憮然としてるジニーと踊って……ハーマイオニーは、謝りっぱなしなネビルと踊ったまま」
ハリエット「ふぅ……少し、休憩を……どこか……」
ハリエット「……あそこに座ってるのは……」
ハリエット「……ドージさん?エルファイアス・ドージ? ここ、あいているかしら?」
ドージ「えぇ、お嬢さん。どうぞどうぞ。ゼェ、ゼェ」
ハリエット「……そうね、思い出したわ。あなたには、会ったことがあるの」
ドージ「はて?私には……」
ハリエット「お久しぶりね、可愛い豚さん?四年の夏休みに私を迎えに来てくれて以来、かしら」
ドージ「! あなたは!ひ、ヒンh」
ハリエット「今は一応違うことになっているの、そのままでいて頂戴。えぇ、あとで存分に鳴かせてあげるわ」
317: 2014/04/12(土) 17:12:23.75 ID:pqSldxxi0
ハリエット「あなたが新聞に書いた追悼文、読んだわ……できる豚さんは好きよ?」
ドージ「ヒンh、オホン!やれうれしや、光栄じゃ!あぁアルバス、この子からこう言ってもらえるだけでも、君の氏を乗り越えた甲斐があるというものだよ……」
ハリエット「……仲良しだったのね?」
ドージ「いかにも、誰よりもよく知っておった……釣り合わないと、周りからは何度も言われましたがな」
ハリエット「えぇ、勝手なものよね」
ドージ「そうですとも……勝手なものじゃ、どいつもこいつも。あのリータ・スキーターがあんなものを書いたばかりに!」
ハリエット「……ひどいものだったわね」
ドージ「まっこと!いいですか、ぽtt、オホン!お嬢さん!あの女の言うことなんぞ、何一つ聞く必要はありません!」
ハリエット「えぇ、馬鹿げてる、とは思ったわ……けれどね、少し気になって。闇の魔術に、とか――」
ドージ「スキーターのでまかせです!お嬢さん!おの女の――」
ミュリエル「おやおや、スキーターの話かぇ?わたしも混ぜてほしいねぇ?ゲーップ!」
ドージ「……」
ハリエット「……随分と出来上がっておいでね、ミュリエルおばさん」
ミュリエル「おやおや、まぁた会ったねぇ?そんで、ドージ、久しぶりだってのになんだぇその顔は?ガマガエルみたいにポカーンとして、相変わらずドジのドージのまんまだぇ!」
ハリエット「私の豚にガマガエルだなんていい草よして」
ミュリエル「……豚もどうなんだぇ?」
ドージ「ヒンh、オホン!やれうれしや、光栄じゃ!あぁアルバス、この子からこう言ってもらえるだけでも、君の氏を乗り越えた甲斐があるというものだよ……」
ハリエット「……仲良しだったのね?」
ドージ「いかにも、誰よりもよく知っておった……釣り合わないと、周りからは何度も言われましたがな」
ハリエット「えぇ、勝手なものよね」
ドージ「そうですとも……勝手なものじゃ、どいつもこいつも。あのリータ・スキーターがあんなものを書いたばかりに!」
ハリエット「……ひどいものだったわね」
ドージ「まっこと!いいですか、ぽtt、オホン!お嬢さん!あの女の言うことなんぞ、何一つ聞く必要はありません!」
ハリエット「えぇ、馬鹿げてる、とは思ったわ……けれどね、少し気になって。闇の魔術に、とか――」
ドージ「スキーターのでまかせです!お嬢さん!おの女の――」
ミュリエル「おやおや、スキーターの話かぇ?わたしも混ぜてほしいねぇ?ゲーップ!」
ドージ「……」
ハリエット「……随分と出来上がっておいでね、ミュリエルおばさん」
ミュリエル「おやおや、まぁた会ったねぇ?そんで、ドージ、久しぶりだってのになんだぇその顔は?ガマガエルみたいにポカーンとして、相変わらずドジのドージのまんまだぇ!」
ハリエット「私の豚にガマガエルだなんていい草よして」
ミュリエル「……豚もどうなんだぇ?」
318: 2014/04/12(土) 17:24:21.54 ID:pqSldxxi0
ミュリエル「ドージ、ドージ、あんたがアルバスの崇拝者だってことはよーく知ってる、けんどねぇ?」
ドージ「崇拝者なんて言い方はやめてくれ。わしと彼は、親友じゃった……」
ミュリエル「あぁ、あぁ!たーしかに!後ろをチョコチョコ付いて回るのは親友そのものだろうぇ!アルバスの方は、フラメルやら誰やらの有名人へ手紙を書くのに忙しかったようだがねぇ!」
ドージ「それは彼の素晴らしい点であって、友をないがしろにしていたという材料にはならない!」
ミュリエル「どうだかねぇ?ほーれ、あんなに尊敬され、ご立派なご身分になる前は!アルバスにもいーろいろと面白い噂があったもんだぇ!気になろうねぇ?あんたも?ハリーとか言ったかぇ?」
ハリエット「ハリエット、よ……確かに、気にならないと言えば嘘だけれど」
ドージ「間違った情報に基づくただの中傷にすぎん!そんなものは……」
ミュリエル「おーやおや、間違った?そうかぇ? 妹のアリアナがおっちんだのも、アルバスが始末したってぇ話が出たのも、周知の事実だったと思うけどねぇ?」
ハリエット「……」
ドージ「ミュリエル!!この!!!この年寄りが!!!!」
ミュリエル「同年代だぇ!!!」
ドージ「崇拝者なんて言い方はやめてくれ。わしと彼は、親友じゃった……」
ミュリエル「あぁ、あぁ!たーしかに!後ろをチョコチョコ付いて回るのは親友そのものだろうぇ!アルバスの方は、フラメルやら誰やらの有名人へ手紙を書くのに忙しかったようだがねぇ!」
ドージ「それは彼の素晴らしい点であって、友をないがしろにしていたという材料にはならない!」
ミュリエル「どうだかねぇ?ほーれ、あんなに尊敬され、ご立派なご身分になる前は!アルバスにもいーろいろと面白い噂があったもんだぇ!気になろうねぇ?あんたも?ハリーとか言ったかぇ?」
ハリエット「ハリエット、よ……確かに、気にならないと言えば嘘だけれど」
ドージ「間違った情報に基づくただの中傷にすぎん!そんなものは……」
ミュリエル「おーやおや、間違った?そうかぇ? 妹のアリアナがおっちんだのも、アルバスが始末したってぇ話が出たのも、周知の事実だったと思うけどねぇ?」
ハリエット「……」
ドージ「ミュリエル!!この!!!この年寄りが!!!!」
ミュリエル「同年代だぇ!!!」
321: 2014/04/12(土) 17:39:15.56 ID:pqSldxxi0
ミュリエル「聞き覚えがあるはずだえ?あのスクイブの妹を邪魔に思ったアルバスが始末して!それで、弟のあのヤギ狂いと対立したって噂をねぇ!」
ドージ「根も葉も茎も花もない虚偽じゃ!!」
ハリエット「……妹さんは、スクイブ、だったの……?」
ミュリエル「そうだぇ?もっとも、わたしらの半数近くが!その存在をおっちんでから知ったけどねぇ!えぇ?そうだぇ?ドージ?」
ドージ「……私は聞かされていた。そう、確かに、妹がいると……」
ミュリエル「あぁ、でも!まさかまさか、地下室に閉じ込められていたなんてねぇ!気高いアルバスは一体、自分の家の惨状を見て何を思っていたのかぇ!」
ハリエット「どういうこと……地下室?閉じ込めた、って……」
ドージ「お嬢さん、聞いては……」
ミュリエル「あの頃はねぇ、ハリー」
ハリエット「ハリエットよ」
ミュリエル「スクイブはよく隠されていたもんさね。家の恥だと思ってねぇ?けんど、流石に地下に閉じ込めて存在しないように扱うなんて極端なことはどこも……マグルの学校に通わすことさえしなかったんだぇ」
ドージ「アリアナは繊細だったのだ!だから!!」
ミュリエル「家から離れられんほどかぇ?え?病院にさえつれていかず?おかしな話だぇ?」
ドージ「……」
ミュリエル「アルバスも、母親のケンドラもそういうことをしていたんだぇ。今にして思えば、ケンドラの氏も怪しいぇ。ひょっとして、抑えつけられていたアリアナが……」
ドージ「君のような者がさも真実のようにそうやって空想妄想を繰り広げていくから、世の中は悪意に満ちるのじゃ!もうやめろ!アルバスは、アルバスは母の氏もアリアナの氏も!胸が張り裂けるほど悲しんで……!」
ミュリエル「張り裂けたのは胸だけじゃなかろうぇ?アリアナの葬儀の後、アバーフォースがアルバスの顔をぶん殴ったそうじゃないか?え?」
ドージ「!……何故、それを」
ミュリエル「母が、バグショット婆さんとは仲が良くてねぇ」
ハリエット「……(この人よりおばあさんがいるのね魔法界)
ドージ「根も葉も茎も花もない虚偽じゃ!!」
ハリエット「……妹さんは、スクイブ、だったの……?」
ミュリエル「そうだぇ?もっとも、わたしらの半数近くが!その存在をおっちんでから知ったけどねぇ!えぇ?そうだぇ?ドージ?」
ドージ「……私は聞かされていた。そう、確かに、妹がいると……」
ミュリエル「あぁ、でも!まさかまさか、地下室に閉じ込められていたなんてねぇ!気高いアルバスは一体、自分の家の惨状を見て何を思っていたのかぇ!」
ハリエット「どういうこと……地下室?閉じ込めた、って……」
ドージ「お嬢さん、聞いては……」
ミュリエル「あの頃はねぇ、ハリー」
ハリエット「ハリエットよ」
ミュリエル「スクイブはよく隠されていたもんさね。家の恥だと思ってねぇ?けんど、流石に地下に閉じ込めて存在しないように扱うなんて極端なことはどこも……マグルの学校に通わすことさえしなかったんだぇ」
ドージ「アリアナは繊細だったのだ!だから!!」
ミュリエル「家から離れられんほどかぇ?え?病院にさえつれていかず?おかしな話だぇ?」
ドージ「……」
ミュリエル「アルバスも、母親のケンドラもそういうことをしていたんだぇ。今にして思えば、ケンドラの氏も怪しいぇ。ひょっとして、抑えつけられていたアリアナが……」
ドージ「君のような者がさも真実のようにそうやって空想妄想を繰り広げていくから、世の中は悪意に満ちるのじゃ!もうやめろ!アルバスは、アルバスは母の氏もアリアナの氏も!胸が張り裂けるほど悲しんで……!」
ミュリエル「張り裂けたのは胸だけじゃなかろうぇ?アリアナの葬儀の後、アバーフォースがアルバスの顔をぶん殴ったそうじゃないか?え?」
ドージ「!……何故、それを」
ミュリエル「母が、バグショット婆さんとは仲が良くてねぇ」
ハリエット「……(この人よりおばあさんがいるのね魔法界)
322: 2014/04/12(土) 17:48:46.08 ID:pqSldxxi0
ミュリエル「あんたもその場に居合わせたそうだねぇ?ドージ?え?そうだろう?これは虚偽じゃなかろうぇ?」
ドージ「……」
ハリエット「……ダンブルドアの、弟さんが」
ミュリエル「あぁ、あのヤギ男だぇ。あれが、アリアナが氏んだのはアルバスのせいだ、と罵りながら殴りかかったそうだぇ。アルバスは防ごうともしなかった。そうだぇ?ドージ」
ドージ「……」
ミュリエル「おかしな話じゃないかぇ?あのヤギ野郎なんぞに、アルバスが?反論もせず?」
ハリエット「……」
ミュリエル「例え両手を縛って目隠しをされていたとしても、当時のアルバスなら決闘で相手をケチョンケチョンにした上全裸で土下座させるのもわけないはずだぇ?」
ドージ「……否定はせんが」
ハリエット「……否定して頂戴」
ドージ「違う……そんな悲しいことは起きておらん……アリアナは、アリアナは病気だったのじゃ!だから……」
ミュリエル「さーて、どうかねぇ!真実はこの夏発売の『リータ・スキーター著!「アルバス・ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘」!今明かされる!天才魔法使いの欠陥と衝撃の物語!』 を書店でゲットして確認だぇ!」
ハリエット「分かったわ、えぇ。ミュリエルおばさん、あなたスキーターに軽く取材とかお礼とか貰ったんでしょ」
ミュリエル「はーて、耳が遠くてねぇ。わたしゃ今年で百七歳だぇ?もっと大きな声でたのむぇー」
ドージ「……」
ハリエット「……ダンブルドアの、弟さんが」
ミュリエル「あぁ、あのヤギ男だぇ。あれが、アリアナが氏んだのはアルバスのせいだ、と罵りながら殴りかかったそうだぇ。アルバスは防ごうともしなかった。そうだぇ?ドージ」
ドージ「……」
ミュリエル「おかしな話じゃないかぇ?あのヤギ野郎なんぞに、アルバスが?反論もせず?」
ハリエット「……」
ミュリエル「例え両手を縛って目隠しをされていたとしても、当時のアルバスなら決闘で相手をケチョンケチョンにした上全裸で土下座させるのもわけないはずだぇ?」
ドージ「……否定はせんが」
ハリエット「……否定して頂戴」
ドージ「違う……そんな悲しいことは起きておらん……アリアナは、アリアナは病気だったのじゃ!だから……」
ミュリエル「さーて、どうかねぇ!真実はこの夏発売の『リータ・スキーター著!「アルバス・ダンブルドアの真っ白な人生と真っ赤な嘘」!今明かされる!天才魔法使いの欠陥と衝撃の物語!』 を書店でゲットして確認だぇ!」
ハリエット「分かったわ、えぇ。ミュリエルおばさん、あなたスキーターに軽く取材とかお礼とか貰ったんでしょ」
ミュリエル「はーて、耳が遠くてねぇ。わたしゃ今年で百七歳だぇ?もっと大きな声でたのむぇー」
324: 2014/04/12(土) 18:02:47.67 ID:pqSldxxi0
ミュリエル「わたしが取材を受けたかどうかはどうでもいいとして、バチルダが受けたというのは確実だぇ。アルバスやそこのドジとは長い付き合いだったし、話す事も、写真も手紙もたくさん残ってろうぇ」
ドージ「……私のところにも来たが、追い返してやった!バチルダがそんな真似をするだろうとは……」
ミュリエル「さぁ、どうかね。ここのところ随分と衰えているって話だぇ?アルバスを貶める気はなくとも、昔話のつもりでつい喋ってしまうのかもしれんぇ?」
ドージ「……」
ハリエット「……」
ミュリエル「聞き出すのが巧みだからねえ、スキーターは。そういう噂だぇ、うん。きっと、ゴドリックの谷まで取材にいった成果があの本には生かされてると思うぇ。あの『リータ・スキーター著!「アルバス――」
ハリエット「……ゴドリックの谷!?!?」
ミュリエル「ひぇ!?な、なんだぇハリエッタ?急に立ち上がって!」
ハリエット「ハリエットよ!バチルダ・バグショットはゴドリックの谷に住んでいるの!?」
ミュリエル「そうだぇ?」
ハリエット「そう、なの……これで、あそこに行く理由がもう一つ、出来たわ。寄り道、だけれど……バグショットに、ダンブルドアのことを」
ミュリエル「あぁ、そう。アルバス。アルバスの父親、パーシバルが投獄されてから。ダンブルドア一家はゴドリックの谷の、バチルダの家の隣に越してきたそうだぇ」
ハリエット「…………え?」
ミュリエル「バチルダは期待したそうだし実際アプローチしまくったそうだけど、何故だかそういう展開にはなれなかったそうだぇ。ドージ、どうしてだい?」
ドージ「あー、うーーーん、あー、ノーコメントじゃ」
ハリエット「……ダンブルドアは……ゴドリックの谷に、住んでいたの……?」
ドージ「……私のところにも来たが、追い返してやった!バチルダがそんな真似をするだろうとは……」
ミュリエル「さぁ、どうかね。ここのところ随分と衰えているって話だぇ?アルバスを貶める気はなくとも、昔話のつもりでつい喋ってしまうのかもしれんぇ?」
ドージ「……」
ハリエット「……」
ミュリエル「聞き出すのが巧みだからねえ、スキーターは。そういう噂だぇ、うん。きっと、ゴドリックの谷まで取材にいった成果があの本には生かされてると思うぇ。あの『リータ・スキーター著!「アルバス――」
ハリエット「……ゴドリックの谷!?!?」
ミュリエル「ひぇ!?な、なんだぇハリエッタ?急に立ち上がって!」
ハリエット「ハリエットよ!バチルダ・バグショットはゴドリックの谷に住んでいるの!?」
ミュリエル「そうだぇ?」
ハリエット「そう、なの……これで、あそこに行く理由がもう一つ、出来たわ。寄り道、だけれど……バグショットに、ダンブルドアのことを」
ミュリエル「あぁ、そう。アルバス。アルバスの父親、パーシバルが投獄されてから。ダンブルドア一家はゴドリックの谷の、バチルダの家の隣に越してきたそうだぇ」
ハリエット「…………え?」
ミュリエル「バチルダは期待したそうだし実際アプローチしまくったそうだけど、何故だかそういう展開にはなれなかったそうだぇ。ドージ、どうしてだい?」
ドージ「あー、うーーーん、あー、ノーコメントじゃ」
ハリエット「……ダンブルドアは……ゴドリックの谷に、住んでいたの……?」
325: 2014/04/12(土) 18:11:36.07 ID:pqSldxxi0
ミュリエル「そう言ったぇ?もっとも、あそこは大勢の魔法使いが住んでいたがねぇ?」
ハリエット「……わたし、聞いてないわ」
ミュリエル「フェッフェッフェ!どうしてお前に話すことがあるね?それともなんだい?あんたはアルバスの友達だったとでも言うのかぇ?」
ハリエット「えぇ、それに……飼い主よ」
ミュリエル「!?」
ハリエット「……ごめんなさい、席を外すわ。ドージさん、お話をありがとう」
ドージ「……いえいえ。あと、エルファイアスで」
ハリエット「エルファイアス。素顔で、またね」
エルファイアス「ヒンヒン!」
ミュリエル「い、いきなりなんだい変な声を!それにハリエット!わたしに挨拶がないのはなんだぇ!?」
ハリエット「……お元気そうでなによりだわ」
ミュリエル「当然だぇ。わたしゃね、ロナルドのひひひ孫まで見守るって決めてるのさね」
ロン「……今なんか凄い寒気した。マーリンの髭!」
ハーマイオニー「ジニーからの殺意の篭った視線じゃないの?……あら……なんだか、あっち……ハニー、どうしたのかしら」
ハリエット「……わたし、聞いてないわ」
ミュリエル「フェッフェッフェ!どうしてお前に話すことがあるね?それともなんだい?あんたはアルバスの友達だったとでも言うのかぇ?」
ハリエット「えぇ、それに……飼い主よ」
ミュリエル「!?」
ハリエット「……ごめんなさい、席を外すわ。ドージさん、お話をありがとう」
ドージ「……いえいえ。あと、エルファイアスで」
ハリエット「エルファイアス。素顔で、またね」
エルファイアス「ヒンヒン!」
ミュリエル「い、いきなりなんだい変な声を!それにハリエット!わたしに挨拶がないのはなんだぇ!?」
ハリエット「……お元気そうでなによりだわ」
ミュリエル「当然だぇ。わたしゃね、ロナルドのひひひ孫まで見守るって決めてるのさね」
ロン「……今なんか凄い寒気した。マーリンの髭!」
ハーマイオニー「ジニーからの殺意の篭った視線じゃないの?……あら……なんだか、あっち……ハニー、どうしたのかしら」
327: 2014/04/12(土) 18:24:24.59 ID:pqSldxxi0
ガヤガヤガヤ
トボトボ、トボ
ハリエット「……(ダンブルドアは、ゴドリックの谷に住んでた)」
ハリエット「……(わたしが、少しの間だけれど過ごしたところ)」
ハリエット「……(パパとママが、最期を過ごした場所)」
ハリエット「……(二人が、眠って居るところ)」
ハリエット「……」
ストンッ
ハリエット「……(どうして何も、話してくれなかったの?)」ロン「……」
ハリエット「……(もしもお母さんと妹さんのお墓があるのなら……パパとママのお墓を見たことだってあるはず)」
ハリエット「……(どうして少しくらい、そのことを共有して、くれなかったの……?)」ロン「……」
ハリエット「……裏切られた、気分だわ」ロン「まったくだね」
ハーマイオニー「……何も言わず自然な流れで見もしなかったのに、トボトボ歩くあなたを先回りして四つんばいになったロンの背中に腰掛けるあたり、えぇ、あなたは期待を裏切らないわよねハリエット……」
ハリエット「あら……身体が自然に」
ロン「僕も物凄くしっくりくるよ、もちのロンで」
トボトボ、トボ
ハリエット「……(ダンブルドアは、ゴドリックの谷に住んでた)」
ハリエット「……(わたしが、少しの間だけれど過ごしたところ)」
ハリエット「……(パパとママが、最期を過ごした場所)」
ハリエット「……(二人が、眠って居るところ)」
ハリエット「……」
ストンッ
ハリエット「……(どうして何も、話してくれなかったの?)」ロン「……」
ハリエット「……(もしもお母さんと妹さんのお墓があるのなら……パパとママのお墓を見たことだってあるはず)」
ハリエット「……(どうして少しくらい、そのことを共有して、くれなかったの……?)」ロン「……」
ハリエット「……裏切られた、気分だわ」ロン「まったくだね」
ハーマイオニー「……何も言わず自然な流れで見もしなかったのに、トボトボ歩くあなたを先回りして四つんばいになったロンの背中に腰掛けるあたり、えぇ、あなたは期待を裏切らないわよねハリエット……」
ハリエット「あら……身体が自然に」
ロン「僕も物凄くしっくりくるよ、もちのロンで」
328: 2014/04/12(土) 18:35:41.90 ID:pqSldxxi0
ハーマイオニー「あー、えっと……ハリエット?また踊らない?あなた、しばらく休んでいたでしょう?」
ハリエット「……」
ハーマイオニー「あ、でも、今は少し避けたほうがいいかしら……ビクトールと、ルーナのお父さんがなんだか言い合いを……えーっと」
ロン「君、話逸らすというか、演技が下手だよなまったく……知ってるかい?僕らのハニーって回りくどいのが嫌いなんだよ」
ハーマイオニー「当たり前でしょう……はぁ。ねぇ、ハリエット。一体、何があったの?さっきまであんなに楽しんでいたのに……」
ハリエット「えぇ、あなたとかでね……」
ロン「おっぱじめて、どうぞ?」
ハーマイオニー「だからその姿でするのはやめてってば……ちが……戻ったら待ってるわとかそういうのじゃなく、ちょっと……!」
ハグリッド「ヒック、おーいみんな!聞いちょくれ!ヒック!マクゴナガル先生からよぉ、ヒック!式に出席できねぇ代わりに、って!土産を持たされちょるんだ!思い出した!」
ロン「おいハグリッド!!いいとこだったんだぞ!!マーリンの髭!」
ハグリッド「ヒンヒン!すまねぇ! あー、っと!こいつだ!こいつに、お祝いの歌を歌わせろってよお!ビルとフラーにプレゼントだ!」
「出張分のギャラは歓声で頼むよ」
ガヤガヤガヤガヤ
ザワザワザワザワ
ハリエット「……組分け、帽子?」
組分け「やぁ、お嬢さん。さてさて皆さん、お聞きください。『組分けのララバイ』」
ハーマイオニー「お祝いどこいったのかしら」
ハリエット「……」
ハーマイオニー「あ、でも、今は少し避けたほうがいいかしら……ビクトールと、ルーナのお父さんがなんだか言い合いを……えーっと」
ロン「君、話逸らすというか、演技が下手だよなまったく……知ってるかい?僕らのハニーって回りくどいのが嫌いなんだよ」
ハーマイオニー「当たり前でしょう……はぁ。ねぇ、ハリエット。一体、何があったの?さっきまであんなに楽しんでいたのに……」
ハリエット「えぇ、あなたとかでね……」
ロン「おっぱじめて、どうぞ?」
ハーマイオニー「だからその姿でするのはやめてってば……ちが……戻ったら待ってるわとかそういうのじゃなく、ちょっと……!」
ハグリッド「ヒック、おーいみんな!聞いちょくれ!ヒック!マクゴナガル先生からよぉ、ヒック!式に出席できねぇ代わりに、って!土産を持たされちょるんだ!思い出した!」
ロン「おいハグリッド!!いいとこだったんだぞ!!マーリンの髭!」
ハグリッド「ヒンヒン!すまねぇ! あー、っと!こいつだ!こいつに、お祝いの歌を歌わせろってよお!ビルとフラーにプレゼントだ!」
「出張分のギャラは歓声で頼むよ」
ガヤガヤガヤガヤ
ザワザワザワザワ
ハリエット「……組分け、帽子?」
組分け「やぁ、お嬢さん。さてさて皆さん、お聞きください。『組分けのララバイ』」
ハーマイオニー「お祝いどこいったのかしら」
329: 2014/04/12(土) 18:50:24.83 ID:pqSldxxi0
組分け「――『わたしは綺麗じゃないけれど 人は見かけによらぬもの』~♪」
ロン「本当に歌い始めたよ……あれ?これって……」
組分け「――『かぶれば君に教えよう 君が行くべき寮の名を』~~♪」
ハーマイオニー「しかもやっぱり組分けの歌だわ……あ」
組分け「『グリフィンドールに行くならば 勇気ある者が住まう寮』」
ネビル「……これ、僕達が一年生の時の、歌だ」
ジニー「そうなの?」
組分け「『勇猛果敢な騎士道で 他とは違うグリフィンドール』」
ハリエット「……ハグリッド、ハァイ。さっきぶり」
ハグリッド「おぉ、ハニ、うぉっほん!ハリエット!楽しんじょるか!」
ハリエット「えぇ、今は割りと……これが、マクゴナガル先生の……?」
ハグリッド「あぁ、今は校長やっとる先生様のな!でもよお、マクゴナガル先生から、っちゅーか。ダンブルドアからっちゅーか」
ハリエット「……どういう?」
ハグリッド「ダンブルドアの肖像画が是非に、っちゅーとったらしい。俺も会いてぇがよお、早々校長室に行くわけいいかねーよなぁ?だから、せめてこいつを届ける役目を買って出たっちゅーわけだ!」
ハリエット「そう……ダンブルドアの肖像画……ダンブルドアの残した意思が、ね……」
ロン「本当に歌い始めたよ……あれ?これって……」
組分け「――『かぶれば君に教えよう 君が行くべき寮の名を』~~♪」
ハーマイオニー「しかもやっぱり組分けの歌だわ……あ」
組分け「『グリフィンドールに行くならば 勇気ある者が住まう寮』」
ネビル「……これ、僕達が一年生の時の、歌だ」
ジニー「そうなの?」
組分け「『勇猛果敢な騎士道で 他とは違うグリフィンドール』」
ハリエット「……ハグリッド、ハァイ。さっきぶり」
ハグリッド「おぉ、ハニ、うぉっほん!ハリエット!楽しんじょるか!」
ハリエット「えぇ、今は割りと……これが、マクゴナガル先生の……?」
ハグリッド「あぁ、今は校長やっとる先生様のな!でもよお、マクゴナガル先生から、っちゅーか。ダンブルドアからっちゅーか」
ハリエット「……どういう?」
ハグリッド「ダンブルドアの肖像画が是非に、っちゅーとったらしい。俺も会いてぇがよお、早々校長室に行くわけいいかねーよなぁ?だから、せめてこいつを届ける役目を買って出たっちゅーわけだ!」
ハリエット「そう……ダンブルドアの肖像画……ダンブルドアの残した意思が、ね……」
330: 2014/04/12(土) 19:02:51.03 ID:pqSldxxi0
組分け「『ハッフルパフに行くならば 君は正しく忠実で』~♪」
組分け「『忍耐強く真実で 苦労を苦労と思わない』~♪」
ハリエット「……」
組分け「『古き賢きレイブンクロー 君に意欲があるならば』~♪」
ルーナ「うん!」
組分け「『機知と学びの友人を ここで必ず得るだろう』~♪」
ルーナ「うん! あれ?」
組分け「『スリザリンではもしかして 君は真の友を得る』~♪」
ロン「ここ、納得いかないよなぁ。マーリンの髭!」
組分け「『どんな手段を使っても 目的遂げる狡猾さ』~♪」
ハーマイオニー「あまり良くない友人、ってことかしら」
ハリエット「どうかしらね……それに……どういうつもりなのかしら、あの人は」
ハリエット「……私に、秘密だらけで……けれど、こういうのだけは残して」
ハリエット「あの頃の歌……何も知らなかった、あの頃」
ハリエット「……初心を忘れずに?そういう忠告の、つもりかしら」
ハリエット「当たり前じゃない。私を誰だと思ってるのよ、もう」
ハーマイオニー「今はハリエットよね、えぇ」
ロン「ヒンヒン!どんな姿だって僕らのハゲフンには変わらないぜ!ヒンヒン!」
組分け「『かぶってごらん!恐れずに! 興奮せずに、お任せを!』~♪」
組分け「『だって私は 考える帽s――』おや、なんだい、あの銀色のオオヤマネコは?私の歌が奇跡でも起こしちゃったかな?ははっ、ゴドリックでもあるまいし」
サァァァァァッ
ザワザワザワザワザワ
ハリエット「……守護霊?オオヤマネコは確か……キングズリー……」
守護霊『――』
守護霊『――魔法省は陥落した。スクリムジョールは氏んだ。連中がそっちに向かっている――』
シーーーーーーーーーン
ハリエット「……え?」
組分け「『忍耐強く真実で 苦労を苦労と思わない』~♪」
ハリエット「……」
組分け「『古き賢きレイブンクロー 君に意欲があるならば』~♪」
ルーナ「うん!」
組分け「『機知と学びの友人を ここで必ず得るだろう』~♪」
ルーナ「うん! あれ?」
組分け「『スリザリンではもしかして 君は真の友を得る』~♪」
ロン「ここ、納得いかないよなぁ。マーリンの髭!」
組分け「『どんな手段を使っても 目的遂げる狡猾さ』~♪」
ハーマイオニー「あまり良くない友人、ってことかしら」
ハリエット「どうかしらね……それに……どういうつもりなのかしら、あの人は」
ハリエット「……私に、秘密だらけで……けれど、こういうのだけは残して」
ハリエット「あの頃の歌……何も知らなかった、あの頃」
ハリエット「……初心を忘れずに?そういう忠告の、つもりかしら」
ハリエット「当たり前じゃない。私を誰だと思ってるのよ、もう」
ハーマイオニー「今はハリエットよね、えぇ」
ロン「ヒンヒン!どんな姿だって僕らのハゲフンには変わらないぜ!ヒンヒン!」
組分け「『かぶってごらん!恐れずに! 興奮せずに、お任せを!』~♪」
組分け「『だって私は 考える帽s――』おや、なんだい、あの銀色のオオヤマネコは?私の歌が奇跡でも起こしちゃったかな?ははっ、ゴドリックでもあるまいし」
サァァァァァッ
ザワザワザワザワザワ
ハリエット「……守護霊?オオヤマネコは確か……キングズリー……」
守護霊『――』
守護霊『――魔法省は陥落した。スクリムジョールは氏んだ。連中がそっちに向かっている――』
シーーーーーーーーーン
ハリエット「……え?」
333: 2014/04/12(土) 19:18:04.31 ID:pqSldxxi0
ハーマイオニー「っ、ハニー!!ロン!ハニーをおぶって!!」
ロン「あぁ!」
ハリエット「っ!」
キャーーーーッ!!!
キャーーーーーーーァァァッ!!!
バチンッ!バチンッ!バチンッ!!
ハリエット「っ、周りの人たちが、どんどん、『姿くらまし』を……ここの保護の呪文で、使えないはずなのに……!?」
ハーマイオニー「既に破られてるいたんだわ!それに、それに……あぁ!」
バチンッ!! バーーーーーン!!!
キャアアアアアアア!!!!
バーーーーン!!
ロン「『くらまし』だけじゃない!『現し』てる奴らもお出ましだまったく!招待なんてしてないぞ!」
バーーーーン!!!
バチバチバチバチッ!!!
リーマス「『プロテゴ!!』 ハニー!逃げろ!!!!」
トンクス「『ステューピファイ!』『プロテゴ!!』ロン、ハーマイオニー!ハニーをつれて、早く!!」
ハリエット「っ、リーマス、トンクス!!あなたたちも……!」
リーマス「私たちは騎士団として、ここにいる全員を無事に逃がす義務があるんだ!ジニーはネビルと一緒にモリーが連れて『くらまし』したよ。さぁ!」
トンクス「結婚式っていう愛溢れる場所を台無しにするなんて、ダンブルドアが聞いたらただじゃおかないからね!ほら!」
ハリエット「でも……」
リーマス「いいから!その姿が保たれてる間に!急ぐんだ!!!!」
トンクス「また会おう!絶対に!!今度は一人増えてるかも、だけどね!!」
ハリエット「それは、どう、あぁ、無事で!!無事でいて!!!みんな――」
グンッ
グルングルングルングルングルンッ
・
・
・
・
・
・
ロン「あぁ!」
ハリエット「っ!」
キャーーーーッ!!!
キャーーーーーーーァァァッ!!!
バチンッ!バチンッ!バチンッ!!
ハリエット「っ、周りの人たちが、どんどん、『姿くらまし』を……ここの保護の呪文で、使えないはずなのに……!?」
ハーマイオニー「既に破られてるいたんだわ!それに、それに……あぁ!」
バチンッ!! バーーーーーン!!!
キャアアアアアアア!!!!
バーーーーン!!
ロン「『くらまし』だけじゃない!『現し』てる奴らもお出ましだまったく!招待なんてしてないぞ!」
バーーーーン!!!
バチバチバチバチッ!!!
リーマス「『プロテゴ!!』 ハニー!逃げろ!!!!」
トンクス「『ステューピファイ!』『プロテゴ!!』ロン、ハーマイオニー!ハニーをつれて、早く!!」
ハリエット「っ、リーマス、トンクス!!あなたたちも……!」
リーマス「私たちは騎士団として、ここにいる全員を無事に逃がす義務があるんだ!ジニーはネビルと一緒にモリーが連れて『くらまし』したよ。さぁ!」
トンクス「結婚式っていう愛溢れる場所を台無しにするなんて、ダンブルドアが聞いたらただじゃおかないからね!ほら!」
ハリエット「でも……」
リーマス「いいから!その姿が保たれてる間に!急ぐんだ!!!!」
トンクス「また会おう!絶対に!!今度は一人増えてるかも、だけどね!!」
ハリエット「それは、どう、あぁ、無事で!!無事でいて!!!みんな――」
グンッ
グルングルングルングルングルンッ
・
・
・
・
・
・
334: 2014/04/12(土) 19:31:39.05 ID:pqSldxxi0
ドサッ
パァーーーパパパッ!!
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
ザワザワザワザワ
ロン「あいてて、てて。二人分の着地はほんと、幸せすぎてマーリンの髭が生えそうだよなほんと……怪我ないかいハニー!ヒンヒン!あぁハニーだ!僕のハニーが戻ってきた!!ヒンヒン!!!」
ハニー「えぇ、ロン。出来る豚ね……移動してる間に、姿が……本当に、ギリギリだったわ」
ハーマイオニー「あの場で戻らなくてよかったわ……ここは、トテナム・コート通りよ。マグルのストリート」
ロン「だろうね。道理で魔法使いの普段着のローブとか、僕みたいにドレス・ローブを着て下敷きになってる間抜けとかいないわけさ。マーリンの髭」
ハーマイオニー「急だったんだもの、仕方がないでしょう……私とハニーのドレスも悪目立ちだわ」
ロン「ハニーが目立つのは服装に限ったことじゃないだろいい加減にしろ!」
ハニー「『透明マント』でもないと無理ね、えぇ……あぁ、どうして持ち歩かなかったのかしら……去年はずっと持っていたのに」
ハーマイオニー「その心配はどちらも無用よ。着替えも用意してあるし……『透明マント』も持ってきたわ。さぁ、歩いて。着替えられる場所を探さなきゃ」
ロン「用意してある?もってきた?何言ってんのさ、君、そんなちっさなハンドバッグしか持ってないのに……アイタ!!」
ガツン!
ロン「なんだよ!ハンドバッグで叩くなよまったく!僕はマゾじゃないぞ!大体なんて重ささ、それ……それ……その中に?」
ハニー「……バッグに、『検知不可能拡大呪文』がかかってるの?ワールドカップの時の、テントのように」
ハーマイオニー「そんなものよ。ちょっと難しいんだけど、まあ、うまくやれたと思うわ」
ロン「『ちょっと』って君さ、それ、多分NEWT試験で出されるレベルだと僕ぁ思うね」
ハーマイオニー「だから? 私を誰だとお思いかしら、ロン。ハニーの最初の、女友達で……きゃぁ!?」
ハニー「えぇ、そうね。ハーマイオニー?まったくあなたって、本当、予想とおり、ううん、それよりもっともっと素敵になったわね?確かめましょう、ほら……こっちの、着替えるのに丁度よさそうな暗がりの路地で」
ハーマイオニー「ちょっ、はに、今それどころ、あぁ、そんな、こんな通り、だって、あの時のダイアゴンでまたあなたと会えたことを思い出して、あぁ……」
ロン「おい何みてんだ!見世物じゃないぞ!!!あ、二人はつづけて?どうぞ、どうぞ」
パァーーーパパパッ!!
ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ
ザワザワザワザワ
ロン「あいてて、てて。二人分の着地はほんと、幸せすぎてマーリンの髭が生えそうだよなほんと……怪我ないかいハニー!ヒンヒン!あぁハニーだ!僕のハニーが戻ってきた!!ヒンヒン!!!」
ハニー「えぇ、ロン。出来る豚ね……移動してる間に、姿が……本当に、ギリギリだったわ」
ハーマイオニー「あの場で戻らなくてよかったわ……ここは、トテナム・コート通りよ。マグルのストリート」
ロン「だろうね。道理で魔法使いの普段着のローブとか、僕みたいにドレス・ローブを着て下敷きになってる間抜けとかいないわけさ。マーリンの髭」
ハーマイオニー「急だったんだもの、仕方がないでしょう……私とハニーのドレスも悪目立ちだわ」
ロン「ハニーが目立つのは服装に限ったことじゃないだろいい加減にしろ!」
ハニー「『透明マント』でもないと無理ね、えぇ……あぁ、どうして持ち歩かなかったのかしら……去年はずっと持っていたのに」
ハーマイオニー「その心配はどちらも無用よ。着替えも用意してあるし……『透明マント』も持ってきたわ。さぁ、歩いて。着替えられる場所を探さなきゃ」
ロン「用意してある?もってきた?何言ってんのさ、君、そんなちっさなハンドバッグしか持ってないのに……アイタ!!」
ガツン!
ロン「なんだよ!ハンドバッグで叩くなよまったく!僕はマゾじゃないぞ!大体なんて重ささ、それ……それ……その中に?」
ハニー「……バッグに、『検知不可能拡大呪文』がかかってるの?ワールドカップの時の、テントのように」
ハーマイオニー「そんなものよ。ちょっと難しいんだけど、まあ、うまくやれたと思うわ」
ロン「『ちょっと』って君さ、それ、多分NEWT試験で出されるレベルだと僕ぁ思うね」
ハーマイオニー「だから? 私を誰だとお思いかしら、ロン。ハニーの最初の、女友達で……きゃぁ!?」
ハニー「えぇ、そうね。ハーマイオニー?まったくあなたって、本当、予想とおり、ううん、それよりもっともっと素敵になったわね?確かめましょう、ほら……こっちの、着替えるのに丁度よさそうな暗がりの路地で」
ハーマイオニー「ちょっ、はに、今それどころ、あぁ、そんな、こんな通り、だって、あの時のダイアゴンでまたあなたと会えたことを思い出して、あぁ……」
ロン「おい何みてんだ!見世物じゃないぞ!!!あ、二人はつづけて?どうぞ、どうぞ」
335: 2014/04/12(土) 19:40:36.15 ID:pqSldxxi0
ハニー「着替えがすんで、スッキリしたわ」
ロン「まったくだね」
ハーマイオニー「ふーっ、ふーっ、そう、でしょうとも、えぇ……!ハニー、あなたは『透明マント』を着るべきだわ。今探すから……あぁ!」
ドサドサッ!バタンッ!!
ロン「なんだい今の貨物室の荷物が倒れっちまったみたいな音……そのバッグの中からだろうけどさ」
ハーマイオニー「ご名答よ……あぁ、せっかく項目ごとに本を積んでおいたのに……『ツッコミに疲れた人のための』シリーズが、グチャグチャだわ」
ロン「何持ってきてんのさ、マーリンの髭!」
ハーマイオニー「必読でしょあなたたち二人と私一人なんだから……」
ハニー「……ねぇ、ハーマイオニー?いつの間にこんな準備を?」
ハーマイオニー「言ったでしょう?ずっと前に出発のための荷造りは済ませてあります、って。あー、透明マントを黙って入れていたのは、ごめんなさい。でも、なんだか今朝、いやな予感がして……式のおめでたい雰囲気の時にそんなこと言い出せなくって、勝手に」
ハニー「いいのよ……あなたってすばらしいわ、ハーマイオニー」
ロン「いやまったく、すごいよハーマイオニー。いい奥さんになれるな」
ハーマイオニー「えぇ……ぇっ!!?」
ハニー「……」
ロン「……って、あの、ま、ママが言ってた!うん!!」
ハーマイオニー「え、あ、えぇ、そ、えっ!?えっ、あの!?」
ハニー「……今、私、透明マント着てるから傍から見たら凄いいい雰囲気よ、二人とも」
ロン「マーリンの髭!!!!!」
ロン「まったくだね」
ハーマイオニー「ふーっ、ふーっ、そう、でしょうとも、えぇ……!ハニー、あなたは『透明マント』を着るべきだわ。今探すから……あぁ!」
ドサドサッ!バタンッ!!
ロン「なんだい今の貨物室の荷物が倒れっちまったみたいな音……そのバッグの中からだろうけどさ」
ハーマイオニー「ご名答よ……あぁ、せっかく項目ごとに本を積んでおいたのに……『ツッコミに疲れた人のための』シリーズが、グチャグチャだわ」
ロン「何持ってきてんのさ、マーリンの髭!」
ハーマイオニー「必読でしょあなたたち二人と私一人なんだから……」
ハニー「……ねぇ、ハーマイオニー?いつの間にこんな準備を?」
ハーマイオニー「言ったでしょう?ずっと前に出発のための荷造りは済ませてあります、って。あー、透明マントを黙って入れていたのは、ごめんなさい。でも、なんだか今朝、いやな予感がして……式のおめでたい雰囲気の時にそんなこと言い出せなくって、勝手に」
ハニー「いいのよ……あなたってすばらしいわ、ハーマイオニー」
ロン「いやまったく、すごいよハーマイオニー。いい奥さんになれるな」
ハーマイオニー「えぇ……ぇっ!!?」
ハニー「……」
ロン「……って、あの、ま、ママが言ってた!うん!!」
ハーマイオニー「え、あ、えぇ、そ、えっ!?えっ、あの!?」
ハニー「……今、私、透明マント着てるから傍から見たら凄いいい雰囲気よ、二人とも」
ロン「マーリンの髭!!!!!」
336: 2014/04/12(土) 19:59:15.66 ID:pqSldxxi0
カフェ
ハニー「みんなは無事かしら……」
ハーマイオニー「戻る、なんて言わせないわよ、ハニー……緊張感ないけど、私たち、命からがら逃げ出してきたんですからね」
ロン「すいませんこの人ちょっと何もない空間に親しげに話しかけるくせがあって。あー、カプチーノを」
ウェイター「……あの、普通に座っては……?」
ロン「いやぁ、良い椅子だからさ。身体全体で感じたいのさ、うん。もちの僕でね」
ハーマイオニー「すいませんこの人腰掛ける時はこれじゃないとて聞かなくて。私も、同じものを」
ウェイター「……はぁ……関わらんどこ……」
ハニー「……不便ね、透明マントをかぶったまま、なのは」
ハーマイオニー「あなたを追ってるんですもの、我慢して頂戴……ヴォルデモートが魔法省を乗っ取った以上、どこからあなたの情報を手に入れるか分からないわ」
ロン「ハニーが世界中が注目の的なのは昔からだけどさ……これからどうする?ここ、『漏れ鍋』までそう遠くないぜ?」
ハニー「ダメよ。あそこのトムを巻き込めないわ……あの旅籠の店主の、トムはね」
ロン「君の優しさったらないよねハニー!ヒンヒン!」
ハーマイオニー「ねぇ、今更だけどあんまりハニーハニーって言うのは控えましょう?……あぁ、良かったわ。今入ってきたのは、ただの清掃員みたい……」
清掃員1「……」
清掃員2「……」
ロン「……」
ハニー「……」
ハーマイオニー「……」
ロン「……デス・イーターって名称、厨二全開でだっさいよなー!」
清掃員1「ふざけろ血を裏切るウィーズリーのクズ!!!!!」
清掃員2「そうだぞそんなみんな思ってても口が裂けても言えないことをこいつよくm」
ハニー・ハーマイオニー「「『ステューピファイ!!!!!』」」
清掃員1・2「「うわぁああああああああああ!!!」」
ドサッ
ロン「……パパがマグルバカでよかったよ。掃除機は乗り物じゃない、って、知ってたからね僕は」
ハーマイオニー「まぁ、えぇ、それ以前に格好が……その、この格好は確かに清掃する時にマグルが身につけるものだけど……女性向けのそれよ」
ハニー「マグルをとことん見下してるこの人たちが、この町に紛れ込める変装なんて無理な話だわ」
清掃員1・2「「」」
ハニー「みんなは無事かしら……」
ハーマイオニー「戻る、なんて言わせないわよ、ハニー……緊張感ないけど、私たち、命からがら逃げ出してきたんですからね」
ロン「すいませんこの人ちょっと何もない空間に親しげに話しかけるくせがあって。あー、カプチーノを」
ウェイター「……あの、普通に座っては……?」
ロン「いやぁ、良い椅子だからさ。身体全体で感じたいのさ、うん。もちの僕でね」
ハーマイオニー「すいませんこの人腰掛ける時はこれじゃないとて聞かなくて。私も、同じものを」
ウェイター「……はぁ……関わらんどこ……」
ハニー「……不便ね、透明マントをかぶったまま、なのは」
ハーマイオニー「あなたを追ってるんですもの、我慢して頂戴……ヴォルデモートが魔法省を乗っ取った以上、どこからあなたの情報を手に入れるか分からないわ」
ロン「ハニーが世界中が注目の的なのは昔からだけどさ……これからどうする?ここ、『漏れ鍋』までそう遠くないぜ?」
ハニー「ダメよ。あそこのトムを巻き込めないわ……あの旅籠の店主の、トムはね」
ロン「君の優しさったらないよねハニー!ヒンヒン!」
ハーマイオニー「ねぇ、今更だけどあんまりハニーハニーって言うのは控えましょう?……あぁ、良かったわ。今入ってきたのは、ただの清掃員みたい……」
清掃員1「……」
清掃員2「……」
ロン「……」
ハニー「……」
ハーマイオニー「……」
ロン「……デス・イーターって名称、厨二全開でだっさいよなー!」
清掃員1「ふざけろ血を裏切るウィーズリーのクズ!!!!!」
清掃員2「そうだぞそんなみんな思ってても口が裂けても言えないことをこいつよくm」
ハニー・ハーマイオニー「「『ステューピファイ!!!!!』」」
清掃員1・2「「うわぁああああああああああ!!!」」
ドサッ
ロン「……パパがマグルバカでよかったよ。掃除機は乗り物じゃない、って、知ってたからね僕は」
ハーマイオニー「まぁ、えぇ、それ以前に格好が……その、この格好は確かに清掃する時にマグルが身につけるものだけど……女性向けのそれよ」
ハニー「マグルをとことん見下してるこの人たちが、この町に紛れ込める変装なんて無理な話だわ」
清掃員1・2「「」」
343: 2014/04/12(土) 21:28:53.29 ID:pqSldxxi0
ウェイター「わぁあああああ!!!な、なにがなんだかわからなけどひと、ひとごろしだぁあああああああ!」
ロン「頃しちゃいないよ今んとこ!でも、あー、そうだな!今みたいな赤い光発する爆弾を山ほど持ってるぞ!ほら、逃げろ逃げろ!」
キャーーーキャーーーー!!
バタバタバタバタ!
ハニー「よくやったわ、ロン。鍵をかけて、シャッターを閉めてしまいましょう」
ロン「ヒンヒン!もちの僕さ!」
ガラガラガラッ、ガチャンッ
ロン「明かりもけしておこうか……『火消しライター』で、っと」
カチッ、フッ、フッ、フッ……
ハニー「これでいいわ……あとは」
ロン「うん、君とハーマイオニーが二人きりになってくれればぼくはどうぞればそれで」
ハーマイオニー「時と場合と流れを読んで…どういうことなのかしら。どうして、この人たちは私たちの居場所を……」
ロン「分からないことをうだうだ考えたって仕方ないよ。それより、こいつらだ……微妙に顔隠しやがって、マーリンの髭!」
バッ!
清掃員1・2「「」」
ロン「! こいつ、ドロホフだ!それに、ロウル!昔、お尋ね者のポスターで見たぜ……にくったらしい……どうしてやろう」
ハニー「……記憶を消しましょう。それで十分だわ。頃すなんて、こいつらと同じにまで身を落とすようなものよ」
ハーマイオニー「……えぇ」
ロン「君が飼い主さ、ハニー。君がそれでいいなら……って言っても、僕、忘却術はちょっと……あの似非イケメンでも呼んでくるかい?」
ハーマイオニー「それはそれは良い提案ね、もう。任せて、理論は知ってるわ……『オブリビエイト』」
ロン「いいぞ。ついでに自分は家畜以下の存在で語尾にフォイが付くって設定を植え込んでやろうぜ」
ハーマイオニー「これ以上その語尾使う人が増えるのは嫌すぎるわ」
ロン「頃しちゃいないよ今んとこ!でも、あー、そうだな!今みたいな赤い光発する爆弾を山ほど持ってるぞ!ほら、逃げろ逃げろ!」
キャーーーキャーーーー!!
バタバタバタバタ!
ハニー「よくやったわ、ロン。鍵をかけて、シャッターを閉めてしまいましょう」
ロン「ヒンヒン!もちの僕さ!」
ガラガラガラッ、ガチャンッ
ロン「明かりもけしておこうか……『火消しライター』で、っと」
カチッ、フッ、フッ、フッ……
ハニー「これでいいわ……あとは」
ロン「うん、君とハーマイオニーが二人きりになってくれればぼくはどうぞればそれで」
ハーマイオニー「時と場合と流れを読んで…どういうことなのかしら。どうして、この人たちは私たちの居場所を……」
ロン「分からないことをうだうだ考えたって仕方ないよ。それより、こいつらだ……微妙に顔隠しやがって、マーリンの髭!」
バッ!
清掃員1・2「「」」
ロン「! こいつ、ドロホフだ!それに、ロウル!昔、お尋ね者のポスターで見たぜ……にくったらしい……どうしてやろう」
ハニー「……記憶を消しましょう。それで十分だわ。頃すなんて、こいつらと同じにまで身を落とすようなものよ」
ハーマイオニー「……えぇ」
ロン「君が飼い主さ、ハニー。君がそれでいいなら……って言っても、僕、忘却術はちょっと……あの似非イケメンでも呼んでくるかい?」
ハーマイオニー「それはそれは良い提案ね、もう。任せて、理論は知ってるわ……『オブリビエイト』」
ロン「いいぞ。ついでに自分は家畜以下の存在で語尾にフォイが付くって設定を植え込んでやろうぜ」
ハーマイオニー「これ以上その語尾使う人が増えるのは嫌すぎるわ」
344: 2014/04/12(土) 21:48:01.15 ID:pqSldxxi0
ハニー「……もしかして、私にまだ『臭い』が残っているのかしら」
ロン「豚に限らず全人類が鼻腔をくすぐられる香しい匂いが?うん、プンプンしてるよ。だろ?ハーマイオニー」
ハーマイオニー「否定しないけどそれじゃないでしょう……魔法の『臭い』は絶対に十七歳で切れるはずだわ。けど……氏喰い人が大人にもそれと同じものをつける方法を編み出した、なら……」
ロン「バカ言っちゃいけないよ。あれからハニーは一人だって、氏喰い人と会っちゃいないぜ?」
ハーマイオニー「……そう、よね」
ハニー「だとしたら、やっぱり元の『臭い』が私にだけ残ってる、ということになるわ。それで……そのせいで私が魔法を使えないなら。二人も使えないなら、やっぱり――」
ハーマイオニー「別れないわよ、言っておくけど」
ロン「あぁ、それならここで杖なんてへし折ってこっから一切魔法抜きで君といるだけさ、もちのロンで」
ハニー「……ありがとう」
ハーマイオニー「聞くまでもないことだわ、もう。それで……マグルの町も安全と言えなくなった以上……どこか、隠れ場所を見つけないと。どこが……」
ハニー「……グリモールド・プレイスに、行きましょう」
ロン「よし、そうしよう!ヒンヒン!」
ハーマイオニー「二つ返事で聞かないの!は、ハニー!?正気!?あそこは、スネイプが入れてしまうのよ!?」
ハニー「『その可能性がある』というだけだわ。スネイプ避けの呪詛が仕掛けられて居るそうだし、それに……もし、スネイプと鉢合わせできたとしたら、むしろ好都合よ」
ロン「あぁ、ふんじばってやろうよ。それに、ハーマイオニー。ここでノコノコしてたら何十人って連中が訪れるかもしれないけど、あの屋敷にもしも入れるとしたらスネイプ一人っきりだぜ?さあ、どっちがマシだい?」
ハーマイオニー「……珍しく頭が回るわね、もう。分かったわ、掴まって。『姿くらまし』を……ハニー、あのね、もう少し、っあの、安定する場所に掴まっていただけないかしら、ねぇ、ちょ、後で!!後でよ!!もう!!」
ロン「豚に限らず全人類が鼻腔をくすぐられる香しい匂いが?うん、プンプンしてるよ。だろ?ハーマイオニー」
ハーマイオニー「否定しないけどそれじゃないでしょう……魔法の『臭い』は絶対に十七歳で切れるはずだわ。けど……氏喰い人が大人にもそれと同じものをつける方法を編み出した、なら……」
ロン「バカ言っちゃいけないよ。あれからハニーは一人だって、氏喰い人と会っちゃいないぜ?」
ハーマイオニー「……そう、よね」
ハニー「だとしたら、やっぱり元の『臭い』が私にだけ残ってる、ということになるわ。それで……そのせいで私が魔法を使えないなら。二人も使えないなら、やっぱり――」
ハーマイオニー「別れないわよ、言っておくけど」
ロン「あぁ、それならここで杖なんてへし折ってこっから一切魔法抜きで君といるだけさ、もちのロンで」
ハニー「……ありがとう」
ハーマイオニー「聞くまでもないことだわ、もう。それで……マグルの町も安全と言えなくなった以上……どこか、隠れ場所を見つけないと。どこが……」
ハニー「……グリモールド・プレイスに、行きましょう」
ロン「よし、そうしよう!ヒンヒン!」
ハーマイオニー「二つ返事で聞かないの!は、ハニー!?正気!?あそこは、スネイプが入れてしまうのよ!?」
ハニー「『その可能性がある』というだけだわ。スネイプ避けの呪詛が仕掛けられて居るそうだし、それに……もし、スネイプと鉢合わせできたとしたら、むしろ好都合よ」
ロン「あぁ、ふんじばってやろうよ。それに、ハーマイオニー。ここでノコノコしてたら何十人って連中が訪れるかもしれないけど、あの屋敷にもしも入れるとしたらスネイプ一人っきりだぜ?さあ、どっちがマシだい?」
ハーマイオニー「……珍しく頭が回るわね、もう。分かったわ、掴まって。『姿くらまし』を……ハニー、あのね、もう少し、っあの、安定する場所に掴まっていただけないかしら、ねぇ、ちょ、後で!!後でよ!!もう!!」
347: 2014/04/12(土) 22:11:56.38 ID:pqSldxxi0
ドサッ!
ロン「幸せな重み! あー、いずれハニーが幸せな家庭を築く屋敷<ブラック家>だ。ひさしぶりに見る痛い!ありがとう!!ヒンヒン!!」
ハニー「こんな陰気なところは嫌よ……そうじゃないわ!この豚!」
ロン「ヒンヒン!」
ハーマイオニー「さっきのどうやって発音してたのかしら……えぇっと……つけられてはいないわよね?周りに、氏喰い人、とかは……」
ロン「いなさそうだよ、とりあえずね。さぁ、早く入っちまおう……ハニーはただいまでいいと思うよ?」
ハニー「えぇ、そうね。どの世界でも私の帰る場所だもの、そうでしょ?」
ロン「いや将来的なはなs痛い!!ありがとうございます!!」
ハニー「しつこい豚は嫌いよ……さぁ」
カチャカチャッ、ガチャッ
ギィィィッ……
シーーーーン
ハニー「……埃っぽいわね……あんなに掃除したのが、嘘みたい」
ロン「あ、玄関ホールの傘立てがまた倒れてら。騎士団、もとい豚団が引き上げるとき、またトンクスあたりが蹴飛ばしたのかな?」
ハーマイオニー「それか、誰かの家捜しとか、かしらね……入りましょう?」
バタンッ
『セブルス・スネイプか――?』
ハニー「っ!?今の、声!!」
『セブルス・スネイプか――?答えろ――』
ロン「マッド‐アイ!やったぜ!!やっぱり生きてたんだ!!!」
『セブルス・スネイプか――答え、おい、なんだその反応は――さっさと答えr』
ハーマイオニー「ここに身を隠していたのね!あなたらしい!でも、よかった!」
『人の話を――』
ハニー「信じてたわ!ムーディ――』
『油断大敵!!』
バシンッ!
ロン「痛い!!痛い!!!!傘立てが飛んできた!痛い!二人後ろ下がって痛い!マーリン!髭!!」
『――スネイプでないなら、いい』
スーッ
ハニー「……声が消えた、わね……あくまでムーディの残した魔法だったのかしら……紛らわしい。ロン、できる豚は好きよ?」フーッ
ロン「あいたたた……ヒンヒン!君たちを守れたならこんな痛み、こんな……」
ハーマイオニー「あ、ありがとう、ロン…………ぁ」
ユラーッ
ハニー「……暗がり、から……あれ、は」
ロン「……埃、なんかがあつまって……ありゃ……うわ」
「アイジャー……アイジャヨー……ダレジャー、ダレジャー……セェェブスルカァァァ?」
ハーマイオニー「だん、ダンブル、ドア……?」
ロン「幸せな重み! あー、いずれハニーが幸せな家庭を築く屋敷<ブラック家>だ。ひさしぶりに見る痛い!ありがとう!!ヒンヒン!!」
ハニー「こんな陰気なところは嫌よ……そうじゃないわ!この豚!」
ロン「ヒンヒン!」
ハーマイオニー「さっきのどうやって発音してたのかしら……えぇっと……つけられてはいないわよね?周りに、氏喰い人、とかは……」
ロン「いなさそうだよ、とりあえずね。さぁ、早く入っちまおう……ハニーはただいまでいいと思うよ?」
ハニー「えぇ、そうね。どの世界でも私の帰る場所だもの、そうでしょ?」
ロン「いや将来的なはなs痛い!!ありがとうございます!!」
ハニー「しつこい豚は嫌いよ……さぁ」
カチャカチャッ、ガチャッ
ギィィィッ……
シーーーーン
ハニー「……埃っぽいわね……あんなに掃除したのが、嘘みたい」
ロン「あ、玄関ホールの傘立てがまた倒れてら。騎士団、もとい豚団が引き上げるとき、またトンクスあたりが蹴飛ばしたのかな?」
ハーマイオニー「それか、誰かの家捜しとか、かしらね……入りましょう?」
バタンッ
『セブルス・スネイプか――?』
ハニー「っ!?今の、声!!」
『セブルス・スネイプか――?答えろ――』
ロン「マッド‐アイ!やったぜ!!やっぱり生きてたんだ!!!」
『セブルス・スネイプか――答え、おい、なんだその反応は――さっさと答えr』
ハーマイオニー「ここに身を隠していたのね!あなたらしい!でも、よかった!」
『人の話を――』
ハニー「信じてたわ!ムーディ――』
『油断大敵!!』
バシンッ!
ロン「痛い!!痛い!!!!傘立てが飛んできた!痛い!二人後ろ下がって痛い!マーリン!髭!!」
『――スネイプでないなら、いい』
スーッ
ハニー「……声が消えた、わね……あくまでムーディの残した魔法だったのかしら……紛らわしい。ロン、できる豚は好きよ?」フーッ
ロン「あいたたた……ヒンヒン!君たちを守れたならこんな痛み、こんな……」
ハーマイオニー「あ、ありがとう、ロン…………ぁ」
ユラーッ
ハニー「……暗がり、から……あれ、は」
ロン「……埃、なんかがあつまって……ありゃ……うわ」
「アイジャー……アイジャヨー……ダレジャー、ダレジャー……セェェブスルカァァァ?」
ハーマイオニー「だん、ダンブル、ドア……?」
348: 2014/04/12(土) 22:24:46.05 ID:pqSldxxi0
「キミノセイジャー……キミノセイジャー……クルシイゾォオオ……セェェェブルス」
ハニー「っ、違うわ!!あの人、あの人がもし出てきても、第一声は、こんな苦しそうな声じゃない!シレッとしてるに、決まってる!」
ロン「そ、そうだよな!『わしじゃよ!』のオンパレードさ、うん!こ、こんなのマーリンの髭さ!」
ハニー「そう、よ!!消えなさい!!!!この、この豚以下!!!」
ボンッ!! モクモクモクモク……
ハーマイオニー「あぁ……破裂して、しまったわ……今のも、スネイプ対策?」
ロン「あぁ、違いないね……え、えーっと?ハニー?」
ハニー「なぁに、この豚……まったく、ムーディも、えぇ……お粗末な仕掛けを用意したわね。このくらいで足止めになると思ったのかしら、まったく?」
ロン「そうだね。それでさ、僕、あー」
肖像画『血を裏切るクズ!!穢れた血!!!何しにまたわが屋敷に!!!キーーーーーィィィィッ!!』
ロン「こんなやかましくなった玄関ホールに一時も君をいさせるのは一番豚の名折れだからさ。ほら、いつものようにおぶさってすぐに屋敷の中にいくよ、もちの僕でね!さぁ背中に、っておっと!立ち上がらせるのもほら僕の役目さうん!もちの僕で!」
ハニー「……気の利く豚は好きよ」
ハーマイオニー「……足止めにはならなくても、腰を抜かすには十分だった、ってことかしら」
ハニー「ハーマイオニー、言っておくけれど次はあなたの腰が砕ける番だから覚えておきなさい」
ハニー「っ、違うわ!!あの人、あの人がもし出てきても、第一声は、こんな苦しそうな声じゃない!シレッとしてるに、決まってる!」
ロン「そ、そうだよな!『わしじゃよ!』のオンパレードさ、うん!こ、こんなのマーリンの髭さ!」
ハニー「そう、よ!!消えなさい!!!!この、この豚以下!!!」
ボンッ!! モクモクモクモク……
ハーマイオニー「あぁ……破裂して、しまったわ……今のも、スネイプ対策?」
ロン「あぁ、違いないね……え、えーっと?ハニー?」
ハニー「なぁに、この豚……まったく、ムーディも、えぇ……お粗末な仕掛けを用意したわね。このくらいで足止めになると思ったのかしら、まったく?」
ロン「そうだね。それでさ、僕、あー」
肖像画『血を裏切るクズ!!穢れた血!!!何しにまたわが屋敷に!!!キーーーーーィィィィッ!!』
ロン「こんなやかましくなった玄関ホールに一時も君をいさせるのは一番豚の名折れだからさ。ほら、いつものようにおぶさってすぐに屋敷の中にいくよ、もちの僕でね!さぁ背中に、っておっと!立ち上がらせるのもほら僕の役目さうん!もちの僕で!」
ハニー「……気の利く豚は好きよ」
ハーマイオニー「……足止めにはならなくても、腰を抜かすには十分だった、ってことかしら」
ハニー「ハーマイオニー、言っておくけれど次はあなたの腰が砕ける番だから覚えておきなさい」
349: 2014/04/12(土) 23:06:16.77 ID:pqSldxxi0
ハーマイオニー「『ホメナム レベリオ』……平気ね。隠れている人はいないわ」
ロン「君って呪文の百科事典だよなまるで……外に誰も見えないあたり、やっぱりハニーに『臭い』が残ってたって線は薄いみたいだぜ」
ハニー「だと、いいけれど……っ、ぁ」
ハーマイオニー「あー、ハニー?えぇっと……ダンブルドア、のようなものを見たのが……そんなに辛かったなら、えぇ、気持ちは分かるわ……それなら、えーっと、空いてる寝室とか」
ハニー「違うの……その提案には、乗っかるけれど……また、傷が」
ロン「あんにゃろ、まーた感情でも爆発させてるってのかい?忙しいな。ハニーを目の前にした僕ら豚の心くらい」
ハニー「えぇ、そうでしょうね……私たちを目の前で取り逃がしたんだもの」
ハーマイオニー「……ちょっと待って頂戴。それじゃ、まるで、またあの人とあなたの結びつきが現れたようじゃない?」
ハニー「……否定しないわ。そう、また……ヴォルデモートが自制できなくなったときに、あいつの、感情が」
ハーマイオニー「だったら、ハニー!あなたは心を閉じなきゃいけないわ、って!前も言ったでしょう!?そうして罠を仕掛けられたら!利用されたら、どうするつもりで……!」
ロン「おいおい、まるでハニーの方から奴さんにつながりに行ってるみたいな言い方はよせよ!ハニーは一方的に押し付けられてんだぜ?」
ハニー「えぇ、けれど……ハーマイオニーの言う、通りだわ……こんなのごめんだもの……あいつの怒り、なんて」
ロン「……」
ハーマイオニー「……」
ハニー「ふーっ……ロン……ちょっと、えぇ。やわらげたいから……物凄く綺麗な角度でお辞儀してる様、見せてくれる、かしら」
ロン「お安いごようさっ!!!!」ビシッ!!!!
ハーマイオニー「無駄に頼りになるわねこういう時は……どういうことなの、お辞儀って」
ハニー「私も聞きたいわ、聞きたくないけれど」
ロン「君って呪文の百科事典だよなまるで……外に誰も見えないあたり、やっぱりハニーに『臭い』が残ってたって線は薄いみたいだぜ」
ハニー「だと、いいけれど……っ、ぁ」
ハーマイオニー「あー、ハニー?えぇっと……ダンブルドア、のようなものを見たのが……そんなに辛かったなら、えぇ、気持ちは分かるわ……それなら、えーっと、空いてる寝室とか」
ハニー「違うの……その提案には、乗っかるけれど……また、傷が」
ロン「あんにゃろ、まーた感情でも爆発させてるってのかい?忙しいな。ハニーを目の前にした僕ら豚の心くらい」
ハニー「えぇ、そうでしょうね……私たちを目の前で取り逃がしたんだもの」
ハーマイオニー「……ちょっと待って頂戴。それじゃ、まるで、またあの人とあなたの結びつきが現れたようじゃない?」
ハニー「……否定しないわ。そう、また……ヴォルデモートが自制できなくなったときに、あいつの、感情が」
ハーマイオニー「だったら、ハニー!あなたは心を閉じなきゃいけないわ、って!前も言ったでしょう!?そうして罠を仕掛けられたら!利用されたら、どうするつもりで……!」
ロン「おいおい、まるでハニーの方から奴さんにつながりに行ってるみたいな言い方はよせよ!ハニーは一方的に押し付けられてんだぜ?」
ハニー「えぇ、けれど……ハーマイオニーの言う、通りだわ……こんなのごめんだもの……あいつの怒り、なんて」
ロン「……」
ハーマイオニー「……」
ハニー「ふーっ……ロン……ちょっと、えぇ。やわらげたいから……物凄く綺麗な角度でお辞儀してる様、見せてくれる、かしら」
ロン「お安いごようさっ!!!!」ビシッ!!!!
ハーマイオニー「無駄に頼りになるわねこういう時は……どういうことなの、お辞儀って」
ハニー「私も聞きたいわ、聞きたくないけれど」
352: 2014/04/12(土) 23:21:42.29 ID:pqSldxxi0
ハニー「……ロウルが、ひどい目に合わされてる……あぁ、あの格好を提案したのはロウルだったのね……」
ロン「お間抜けな奴だよな。顛末は笑えないけど……マーリンの髭!」
ハーマイオニー「ねぇ、だからハニー……見ようとしないで、他の事を考えないと。そうよ」
ハニー「えぇ……っ、ブラック家の、家系図……っ、『ナギニの餌にしてしまおうか』、ですって……あのボクっ娘が……尾を振ってるわ」
ロン「蛇にもそういうのあるんだなぁ」
ハーマイオニー「ハニー、報告しないで!心を閉じて!ほら、ここ!シリウスが書いてあった場所よ!」
ハニー「シリウス……!えぇ……っ、シリウスと遠縁の……マルフォイが……『俺様の怒りをむけられたくなかったら お前もやるのだ』って……マルフォイがどこか嫌がってるのを、気づいてる……でも、マルフォイの心が上手く読めなくなって、疑ってるわ……どういう」
ロン「あのクソッタレ毛長鼬め、弾ませてやろうか……おっ!こっちの銀色のイタチは……パパの守護霊だ!!」
ハーマイオニー「! ハニー、ハニー!帰ってきて!!おじさまから伝言だわ!みんなのことが!ハニー!」
ハニー「……っ!えぇ、途切れたわ。それで……お父様!!」
守護霊『――家族は無事――連絡はよこすな――我々は見張られている――』
ハニー「……」
ロン「……」
ハーマイオニー「……」
守護霊『――君たちの旅に――幸運を』
フッ
ハニー「……幸先の良い旅、とは……呼べないけれどね」
ロン「何言ってるのさハニー。君がいりゃどんな内容だって世界一周するより素晴らしいに決まってるよ、もちのロンでね」
ロン「お間抜けな奴だよな。顛末は笑えないけど……マーリンの髭!」
ハーマイオニー「ねぇ、だからハニー……見ようとしないで、他の事を考えないと。そうよ」
ハニー「えぇ……っ、ブラック家の、家系図……っ、『ナギニの餌にしてしまおうか』、ですって……あのボクっ娘が……尾を振ってるわ」
ロン「蛇にもそういうのあるんだなぁ」
ハーマイオニー「ハニー、報告しないで!心を閉じて!ほら、ここ!シリウスが書いてあった場所よ!」
ハニー「シリウス……!えぇ……っ、シリウスと遠縁の……マルフォイが……『俺様の怒りをむけられたくなかったら お前もやるのだ』って……マルフォイがどこか嫌がってるのを、気づいてる……でも、マルフォイの心が上手く読めなくなって、疑ってるわ……どういう」
ロン「あのクソッタレ毛長鼬め、弾ませてやろうか……おっ!こっちの銀色のイタチは……パパの守護霊だ!!」
ハーマイオニー「! ハニー、ハニー!帰ってきて!!おじさまから伝言だわ!みんなのことが!ハニー!」
ハニー「……っ!えぇ、途切れたわ。それで……お父様!!」
守護霊『――家族は無事――連絡はよこすな――我々は見張られている――』
ハニー「……」
ロン「……」
ハーマイオニー「……」
守護霊『――君たちの旅に――幸運を』
フッ
ハニー「……幸先の良い旅、とは……呼べないけれどね」
ロン「何言ってるのさハニー。君がいりゃどんな内容だって世界一周するより素晴らしいに決まってるよ、もちのロンでね」
354: 2014/04/12(土) 23:29:43.71 ID:pqSldxxi0
ハーマイオニー「あぁ、良かった……無事、ですって!みんな、ロン!あなたの家族みんな!あぁ!」
ロン「えっ、ちょっ、うわ!あ、あー!そうだね、うん!安心した!だからさ!何も抱きしめなくっても!あの!」
ハニー「……本当に、良かったわ。ハーマイオニー……私もこっち、借りていいかしら?」
ハーマイオニー「ぐすっ、えぇ、ハニー……ロン、良かった、本当……」
ロン「あー、あー!?ハニー!?えぇっと、君まで!?あの!?後ろから!?うん!そりゃね!みんなのこと不安だったけどさ!僕そこまで!あのさぁ!?結構ここまで気楽にさぁ!?」
ハーマイオニー「あなたまで、強がりはいい、のよ。ぐすっ、ねぇ、私、三人分の寝袋を持ってきてるの」
ハニー「えぇ……みんな、一緒に寝ましょう?」
ロン「えーっと……その……なんだろう……生まれてきてよかったなぁ……けど……僕、朝までほら……あー……色んな意味でトイレに行かずにいられる、自信が……キャノンズが一失点キャノンズが二失点キャノンズが……マーリン!!マーリンの!!髭!!髭!!!!!」
ロン「えっ、ちょっ、うわ!あ、あー!そうだね、うん!安心した!だからさ!何も抱きしめなくっても!あの!」
ハニー「……本当に、良かったわ。ハーマイオニー……私もこっち、借りていいかしら?」
ハーマイオニー「ぐすっ、えぇ、ハニー……ロン、良かった、本当……」
ロン「あー、あー!?ハニー!?えぇっと、君まで!?あの!?後ろから!?うん!そりゃね!みんなのこと不安だったけどさ!僕そこまで!あのさぁ!?結構ここまで気楽にさぁ!?」
ハーマイオニー「あなたまで、強がりはいい、のよ。ぐすっ、ねぇ、私、三人分の寝袋を持ってきてるの」
ハニー「えぇ……みんな、一緒に寝ましょう?」
ロン「えーっと……その……なんだろう……生まれてきてよかったなぁ……けど……僕、朝までほら……あー……色んな意味でトイレに行かずにいられる、自信が……キャノンズが一失点キャノンズが二失点キャノンズが……マーリン!!マーリンの!!髭!!髭!!!!!」
357: 2014/04/12(土) 23:40:06.63 ID:pqSldxxi0
翌朝
ハーマイオニー「スーッ、スーッ」
ロン「キャノンズが一万飛んで三十一失点キャノンズが……うーん」
ハニー「……ここ……あぁ、そうね、そうだったわ……シリウスのお家に、三人で並んで寝てるんだったわ」
ハニー「私は、ロンの背中にひっついて……それに」
ハニー「びっくりしたけれど、ハーマイオニーはロンの正面で……あら」
ハーマイオニー「スーッ、スーッ……ん……大きい……のね……あなたの」
ロン「キャノンズが一万飛んで……うっ」
ハニー「……ハーマイオニーが……ロンの」
ハーマイオニー「あなたの、手……スーッ、スーッ」
ロン「キャノンズが一万飛んで……とんで……こんなにスベスベだから箒がコントロールできないんじゃ……髭……」
ハニー「ロンの手を握りながら、寝てるわ。ふふっ……いつもそのくらい、していいのに」
ハニー「……ちょっと、疎外感がある、けれど……私も……わたし」
ハニー「……そうだわ」
ハニー「えぇ、そうね。変に、目が覚めてしまったもの……ちょっとした、好奇心、だけれど」
ハニー「ここは、シリウスのお家……と、いうことは……そうよね」
ハニー「……シリウスの、部屋が……」
ハニー「……」
ソーッ……
ハーマイオニー「スーッ、スーッ」
ロン「キャノンズが一万飛んで三十一失点キャノンズが……うーん」
ハニー「……ここ……あぁ、そうね、そうだったわ……シリウスのお家に、三人で並んで寝てるんだったわ」
ハニー「私は、ロンの背中にひっついて……それに」
ハニー「びっくりしたけれど、ハーマイオニーはロンの正面で……あら」
ハーマイオニー「スーッ、スーッ……ん……大きい……のね……あなたの」
ロン「キャノンズが一万飛んで……うっ」
ハニー「……ハーマイオニーが……ロンの」
ハーマイオニー「あなたの、手……スーッ、スーッ」
ロン「キャノンズが一万飛んで……とんで……こんなにスベスベだから箒がコントロールできないんじゃ……髭……」
ハニー「ロンの手を握りながら、寝てるわ。ふふっ……いつもそのくらい、していいのに」
ハニー「……ちょっと、疎外感がある、けれど……私も……わたし」
ハニー「……そうだわ」
ハニー「えぇ、そうね。変に、目が覚めてしまったもの……ちょっとした、好奇心、だけれど」
ハニー「ここは、シリウスのお家……と、いうことは……そうよね」
ハニー「……シリウスの、部屋が……」
ハニー「……」
ソーッ……
359: 2014/04/12(土) 23:56:07.29 ID:pqSldxxi0
ハニー「……」
ハニー「……来ちゃった」
『シリウス』
ハニー「……一度も、入ったことがなかったのよね……あの夏、ここで過ごした時も」
ハニー「もったいない事したわ……朝、起こしてあげたり……いいえ、それは、いずれ……っ、あぁ、そうだったわ……ロンはまだ寝てるのよね、えぇ。幸せそうに」
ハニー「……」
ガチャッ
キィィィッ
ハニー「――まぁ」
ハニー「……あー……ロンの部屋も、そうだったけれど」
ハニー「男の人って、えぇ……壁にポスターを貼りたくるのが、普通、なのかしら」
ハニー「……この場合、きっと……そうね。家族と自分の違いを見せ付けたいがため、というメッセージは伝わる、けれど」
ハニー「何枚も、赤と銀色で塗られたグリフィンドールの寮シンボルの壁掛け……マグルの、オートバイの写真……それに」
ハニー「……マグルの女性の、水着姿のポスター」
ハニー「……」
ハニー「……」
ハニー「……い、言って、くれれば、この、このくらい……この、くら、っ、っ」
ハニー「……もう!!!」
ダンッ!! ガサッ
ハニー「シリウス、起きたら、えぇ、きっと起きたら、ただじゃ……あら?足元……何か」
ハニー「なぁに、これ……やっと、目がなれてきた、けれど」
ハニー「床に、本や羊皮紙がばら撒かれてる……やっぱり誰かに、家捜しされていたんだわ」
ハニー「誰が……あぁ、これ……四人の、写真ね」
ハニー「……パパ、シリウス……とっても」
ハニー「……とっても素敵」
『~~~~っ!!~~~っ!!!』
『~~~っ!?っ!!っ!!!』
ハニー「!?しゃ、写真の中で二人が取っ組み合いを始めたわ!?え!?ちょ、ちょっと!?なん……」
『~~~り!!!!』
ハニー「……おとなしくなったわね……えぇ、写真のリーマス……何て言ったのかは、聞かないわ。聞くまでもない、もの」
ハニー「……来ちゃった」
『シリウス』
ハニー「……一度も、入ったことがなかったのよね……あの夏、ここで過ごした時も」
ハニー「もったいない事したわ……朝、起こしてあげたり……いいえ、それは、いずれ……っ、あぁ、そうだったわ……ロンはまだ寝てるのよね、えぇ。幸せそうに」
ハニー「……」
ガチャッ
キィィィッ
ハニー「――まぁ」
ハニー「……あー……ロンの部屋も、そうだったけれど」
ハニー「男の人って、えぇ……壁にポスターを貼りたくるのが、普通、なのかしら」
ハニー「……この場合、きっと……そうね。家族と自分の違いを見せ付けたいがため、というメッセージは伝わる、けれど」
ハニー「何枚も、赤と銀色で塗られたグリフィンドールの寮シンボルの壁掛け……マグルの、オートバイの写真……それに」
ハニー「……マグルの女性の、水着姿のポスター」
ハニー「……」
ハニー「……」
ハニー「……い、言って、くれれば、この、このくらい……この、くら、っ、っ」
ハニー「……もう!!!」
ダンッ!! ガサッ
ハニー「シリウス、起きたら、えぇ、きっと起きたら、ただじゃ……あら?足元……何か」
ハニー「なぁに、これ……やっと、目がなれてきた、けれど」
ハニー「床に、本や羊皮紙がばら撒かれてる……やっぱり誰かに、家捜しされていたんだわ」
ハニー「誰が……あぁ、これ……四人の、写真ね」
ハニー「……パパ、シリウス……とっても」
ハニー「……とっても素敵」
『~~~~っ!!~~~っ!!!』
『~~~っ!?っ!!っ!!!』
ハニー「!?しゃ、写真の中で二人が取っ組み合いを始めたわ!?え!?ちょ、ちょっと!?なん……」
『~~~り!!!!』
ハニー「……おとなしくなったわね……えぇ、写真のリーマス……何て言ったのかは、聞かないわ。聞くまでもない、もの」
362: 2014/04/13(日) 00:08:55.07 ID:0MaCiCnC0
ハニー「これ以外は……教科書の切れ端……」
ガサガサッ
ハニー「これは、落書きかしら……『悪戯計画書』……あぁ、マクゴナガル先生の皺の一つになりそうね、ほんと」
ガサガサッ
ハニー「こっちは……オートバイの修理マニュアル?本格的に、ちゃんと管理していたのね……」
ガサガサッ
ハニー「今度は、何が……」
『親愛なるパッドフット
ハニーの誕生祝いをほんとに、ほんとにありがとう!
あのおもちゃの箒は、もうハニーの一番のお気に入りになったのよ!
新しい一番、って言った方がいいかしら
あなたが「ハニー生誕十一ヶ月おめでとう記念」に贈ってくれたプレゼントも、本当に――
そろそろ言わせてもらうけど、我が家はあなたのプレゼント置き場じゃないとお知らせするわ
ジェームズもジェームズで「リリー!この子は素晴らしいクィディッチ選手になるよ!僕ほどではないけれどね!」
なんて、得意顔で言ってるわ。いつもの得意顔でね―― 』
ハニー「……あ……ぁ」
ヘタッ
ハニー「これ……これ……」
ハニー「……ママ、からの……手紙……?」
ガサガサッ
ハニー「これは、落書きかしら……『悪戯計画書』……あぁ、マクゴナガル先生の皺の一つになりそうね、ほんと」
ガサガサッ
ハニー「こっちは……オートバイの修理マニュアル?本格的に、ちゃんと管理していたのね……」
ガサガサッ
ハニー「今度は、何が……」
『親愛なるパッドフット
ハニーの誕生祝いをほんとに、ほんとにありがとう!
あのおもちゃの箒は、もうハニーの一番のお気に入りになったのよ!
新しい一番、って言った方がいいかしら
あなたが「ハニー生誕十一ヶ月おめでとう記念」に贈ってくれたプレゼントも、本当に――
そろそろ言わせてもらうけど、我が家はあなたのプレゼント置き場じゃないとお知らせするわ
ジェームズもジェームズで「リリー!この子は素晴らしいクィディッチ選手になるよ!僕ほどではないけれどね!」
なんて、得意顔で言ってるわ。いつもの得意顔でね―― 』
ハニー「……あ……ぁ」
ヘタッ
ハニー「これ……これ……」
ハニー「……ママ、からの……手紙……?」
363: 2014/04/13(日) 00:11:51.67 ID:0MaCiCnC0
ちょっと区切り悪いが今回はここまで
つづきは来週の日曜20日
じゃあの!
つづきは来週の日曜20日
じゃあの!
364: 2014/04/13(日) 00:12:36.32 ID:vk5HQa6A0
乙ですヒンヒン!
365: 2014/04/13(日) 00:14:55.40 ID:7LxGmWWi0
10031失点…
366: 2014/04/13(日) 00:15:48.58 ID:5P7C2Q8j0
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります