1: 2010/04/17(土) 00:20:44.10 ID:79ZMoEwm0
美琴「ななななななな何言ってんのよアンタぁ!!」 ビリビリ

上条「うおっあぶねぇ!」 パキーン

美琴(ここっここここれはつまりそういう事よね!?食べるってつまりそういう……///
    わ、私は別にコイツにならなにされても……ってなに考えてるのよ私はっ!
    そうじゃなくてつまりつまりつまりこれってある種の告白なんじゃないかしら!?
    そう、そうよね!だから私も、コイツの……こ、告白に応えなくちゃ!
    でもでもでもでもなんて言ったらいいんだろう?どどどどどうしよう!?
    ①「私も当麻のことが好きっ!好き好き大好きっ愛してる結婚しましょう!」
    ②「当麻になら……いいよ///食べて!食べ尽して舐め尽して味わって!」
    ③「私も当麻を食べちゃいたい!襲っちゃいたい!きゅんきゅんきゅい!」
    あああああもうどうしたらいいのよおおおおおお緊張するよおおおおおおおおお)

上条「おーい、ビリビリさーん。もしもーし」 ツンツン

2: 2010/04/17(土) 00:21:27.31 ID:79ZMoEwm0
美琴「うふへへへぇ……って、ビリビリっていうなぁっ!!」 バチバチ

上条「うわっ!?」

美琴「わ、私の名前は御坂美琴だって、何度言わせれば気が済むのよ!」

上条「いや、すまんすまん。なんかトリップしてたみたいだからつい……」

美琴「アンタねぇ……」

上条「悪かったって。あ、さっきの返答を聞かせて欲しいんだが」

美琴「」

5: 2010/04/17(土) 00:22:15.73 ID:79ZMoEwm0
美琴(へへっへへへへへ返答!?返答ですってええええええぇぇぇぇぇ!?
    そんなのもちろんOKに決まってるじゃないのよ!即OKよ!
    あ、でもすぐにOK出したらはしたない子って思われないかな?大丈夫かな?
    当麻にだけは絶対に嫌われたくないよお……いい子って思われたいよぉ
    と、当麻はえOちな子は嫌いかな?それとも……/// ど、どうなんだろう?
    私は当麻が望むんなら、え……えOちなことも平気だよっ!////// えへへ
    でも、やっぱり、その……初めて///……は普通なのがいいなっ)

美琴「うふふふふふふ……」 ポワーン


上条「……またか……」

6: 2010/04/17(土) 00:23:01.63 ID:79ZMoEwm0
黒子 (パトロール中) テクテク

黒子「ん?……あれは、お姉様と類人猿ですの?」ピタッ

黒子「ッきぃいいいいっ!
    お姉様と二人っきりなんて、この黒子の目が黒いうちは許しませんの!」 ムキー

黒子「では早速……おっ姉さぁまぁぁああああああn」


上条「んー……この杏仁サイダーってのうまそうだな」

美琴「広い庭があってぇ……それで白い犬とかも飼ったりしてぇ……えへへへ」 ブツブツ

上条「だが、不幸なことに上条さんのお財布にはお金がないのです……ああ、不幸だー」

美琴「それでぇ……きゃあっもうっ、とうまのエOチ!なーんて!なーんて!」 クネクネ


黒子「oh.......」

8: 2010/04/17(土) 00:23:47.83 ID:79ZMoEwm0
黒子「これは……一体どういうことですの……」

上条「ん?えーと……」

黒子「白井黒子ですの!それで、お姉様のあの筆舌に尽くし難いご様子は一体?」

上条「ああ、なんかな、俺が『御坂美琴を食べたい』って言ったらあんなふうになっちまって」

黒子「え?」

上条「ん?」



黒子「え?」

9: 2010/04/17(土) 00:24:33.72 ID:79ZMoEwm0
黒子「……で……すの」 プルプル

上条「おーいもしもーし」

黒子「ふ……ふざけんじゃねえぇぇぇぇぇえええ!ですのぉおぉおお!」 ドカーン

上条「うわっ!?」

黒子「なななななんて破廉恥な!
    お姉様は確かに可憐で麗しく、劣情を催すことも致し方ない容姿をお持ちですの!
    ですがその欲望を直接お姉様本人にぶつけるだなんて言語道断ですの!
    所詮あなたも下品で下劣で下等なオスザルだったと、そういうことなんですのね!
    ああああもおおおジャッジメントですのぉぉぉぉおおおおッ!この類人猿がッ!!」

10: 2010/04/17(土) 00:25:32.38 ID:79ZMoEwm0
上条「突然の大声で……耳が……いてえ……」 キーン

黒子「はあっ……はあっ……、さあっお姉様!
    こんな性欲にまみれた類人猿なんて放って置いて、黒子と一緒に帰りましょう!」 ユサユサ

美琴「あんっ、当麻ぁ、そんなに激しくしty…………黒子?」

黒子「はいっ、黒子ですの!
    あのセクシャルハラスメント類人猿の発したたわ言などスルーして、
    この黒子と一緒に、お姉さまとわたくしの愛の巣へと帰りましょう!さあ!」 ガシッ

美琴「えっ?あっ!ちょっ、ちょっと待って黒子!ストップ!」 バチィッ!

黒子「ッあひゅん!あうう……」 ガクリ

上条「お、おいっ!なんか感電して失神したぞ!?」

11: 2010/04/17(土) 00:26:23.33 ID:79ZMoEwm0
美琴「え?ああ、大丈夫よ、手加減したし。
    それに黒子ならこの程度の電撃、なんてことないわよ。すぐ復活するわ」

上条「なんつーか、すごいな……」 チラッ

黒子「……おねえさま……きもち……い、い……ですのぉん」 ピクピク

美琴「それより!さっきの返事だけど!」 ドキドキ

上条「お、おう!」

美琴「べっ、別に、いいわよ!その……しても!」///

13: 2010/04/17(土) 00:27:12.82 ID:79ZMoEwm0
上条「本当か!?本当にいいのか!?」

美琴「……うん/// あ、アンタがどうしてもっていうからね!し、仕方なくよ!仕方なく!」

上条「本当にありがとう!いや、上条さんはマジで嬉しいですよ!」 ガシッ

美琴「ひゃわっ!?」

美琴(肩!肩をがしって!あっあっ、すごい顔近い!だめだめだめ!ひゃあああ……///) プシュー

上条「じゃ、後で連絡するからな!それじゃ!」 タッタッタッ……

美琴「…………///」プシュー

黒子「……ほったらかし……ですの」 ガクリ

14: 2010/04/17(土) 00:28:13.27 ID:79ZMoEwm0
―― 三日前、上条宅。


上条「ほーらインデックス!今日はご馳走だぞー!
    白いご飯にごま塩、わかめの味噌汁!あと水道水!
    それと、もやし炒めと、もやし炒めと、もやし炒めだー!はい、拍手ー!」 パチパチパチ

インデックス「わぁーっ!すごいんだよとうま!
        すっごいご馳走なんだよ!すっごい、ごち……そう……っ」 ブルブル

上条「どっ、どうしたー?インデックスー?
    はっはーん?さてはあまりのご馳走っぷりに度肝抜かれて言葉も出ないか!?」

インデックス「う、うう~っ……や、やっぱりこんなのじゃ無理だよとうま~……
        量は多めだけど、どうみても三品しかないんだよ……
        どれだけ思い込んでもご馳走には見えないんだよ……」 グスッ

上条「……はぁ、『演技で自分をごまかせ!ご馳走作戦』は流石に無理があるか……」

15: 2010/04/17(土) 00:28:55.27 ID:79ZMoEwm0
インデックス「ご、ごめんね……私がいつもいっぱい食べてるから……
         だから、こんな……くっ……ひもじいよお……とうま」 ポロポロ モグモグ

上条「泣くな、インデックス!泣いてる暇があったら次の作戦だ!
    『いっぱい噛んで満腹中枢を刺激しよう作戦』を実行するんだ!」 モグモグ

インデックス「うんっ!いっぱい噛むよっ!」 モグモグ

上条「 」 モグモグ

インデックス「 」 モグモグ

上条「 」 モグモグモグモグ

インデックス「 」 モグモグモグモグ


モグモグモグモグモグモグモグモグモグモグ…………

17: 2010/04/17(土) 00:29:36.54 ID:79ZMoEwm0
インデックス「うう……食べた気がしないんだよ……」 グデーン

上条「……正直言うと、上条さんもです……」 グダーン

インデックス「はぅううう……おにく、お肉が食べたいんだよ、とうま……」

上条「言うなよ……俺まで食べたくなってきちゃうじゃないか……」

インデックス「ううーおにくーおにくーたんぱくしつーじゅーじゅーもぐもぐ……」

上条「おおっエア焼肉かあ、いいなあかみじょうさんもまぜてくれーもぐもぐ」

スフィンクス(どちらも眼がうつろだ……) ニャー

18: 2010/04/17(土) 00:30:18.97 ID:79ZMoEwm0
上条(なぜ、こんなにも上条家が貧困にあえいでいるのか?
    我が家の暴食シスターの食費がかさんでいることも原因の一部だ。
    というか大半だ。しかし、それだけじゃあない。
    ぶっちゃけ、以前はそれでもなんとかやっていけてたわけですし。

    それはつまり、御坂美琴である。

    どういうわけか、上条さんが帰宅するときに彼女によく遭遇する。
    なんだかんだで最終的にクレープをおごったりキーホルダーを買ってやったり、
    なぜか毎回俺が金を払うことになっている。

    「アンタ、女の子に払わせよーっていうワケ?」
    と、言われてしまえばもうぐうの音もでないわけだ。
    いや、まあ、女の子と会話できるのは楽しいし、それで
    あいつの笑ってる顔が見れるんならまあ安いもんだと思うさ)

20: 2010/04/17(土) 00:31:12.87 ID:79ZMoEwm0
上条(しかし、日々の暮らしに困窮する貧乏学生には、つらいものがある。
    そこで、上条さんは考えました。

    ビリビリに会うたび金使うんだったら、ビリビリに会わなけりゃよくね?

    そう思い立ち、いつもの帰宅ルートを避けて、
    ビリビリに会わない日々を過ごしていたのですがー。

    ついにある日、寮の前で待ち伏せしていたあいつに見つかってしまったわけです。
    しかも、会うのを避けまくっていたために怒りモード。電撃も怒りで増幅。
    その際、電撃で寮の設備が破損いたしまして。

    なぜかその請求が上条さん宛てに…………!

    そういうわけで、上条家は現在、食うのも困るような事態に陥っているのです。
    そう頻繁に小萌先生を頼るわけにもいかないし……ああ……不幸だ……)

22: 2010/04/17(土) 00:32:54.43 ID:79ZMoEwm0
―― 二日前、上条宅。


上条「インデックス……俺たちに必要なものはなんだ!」 グゥーキュルル

インデックス「食べ物!質より量!栄養素より腹持ち!なんだよ!」 グゥゥキュルルゴギュルル

上条「よし!それを踏まえて今日の晩御飯……」

インデックス「わくわく!なんだよ!」

上条「今日のメニューは水道水。以上だ」 コトン

インデックス「 」

23: 2010/04/17(土) 00:34:06.16 ID:79ZMoEwm0
上条「ま、それは冗談だけどな!いっつあかみじょうずじょーくだ」

インデックス「もーっ、とても冗談とは思えないテンションだったから信じちゃったよとうま」

上条「それでは本当の今日のメニュー!じゃじゃーん!白ご飯と、すいとんだ!」

インデックス「わー!お味噌汁に浮いてるこの白いのは何なのかな?」 キラキラ

上条「それがすいとん、小麦粉を水で練ったものだ。
    あいにくもう我が家にはこんな食材しかなくってなあ……悪い、インデックス」

インデックス「ううん!さっきの水道水オンリーの衝撃と比べれば、
        とてつもなく豪華ですばらしい食べ物なんだよ!いただきまーす!」 モグモグ

上条「はっはっは。よく噛んで食べろよー大体100回くらい」 モグモグ

24: 2010/04/17(土) 00:35:19.12 ID:79ZMoEwm0
―― 一日前、帰宅途中。


上条(なんかもう腹が減りすぎてやばいってもんじゃないこれはやばいマジでやばい。
    なんていうか、体に栄養がないのがわかるわ……ふらっふらだぜ。
    しかもなー今日体育あったしなーお昼ご飯抜きの身には辛いよなー。
    それはさておき、もう米がない。夕飯の材料を購入するだけの資金もない。
    ああ……晩御飯水道水のみ、が現実味を帯びてきましたよ……)

美琴「ちょっと……ちょっとアンタ!」

上条「……んあ?」

美琴「な、なーんか体調悪そうだけどさー……その、平気なの?」

上条「ああ、はは……もちろん、上条さんは元気のことですよ……」 フラーッ

美琴「とてもそうには見えないんだけど……」

26: 2010/04/17(土) 00:36:56.62 ID:79ZMoEwm0
美琴「じゃっ、じゃあさー、気晴らしにクレープ屋にでも寄っていかない?
    すっごいおいしいところ知ってるのよ!雑誌にも紹介されてたお店!
    生地にこだわってて、色んな面白い味とかたくさんあるお店でね……
    ……って、アンタ、なんでじりじりと後退してんの?」

上条「いや……ははは、その、上条さんはですね、そのう」

美琴「……私と一緒に行くのがそんなに嫌ってワケ?」 バチッバチバチ

上条「いや!そういうことではなくてですね!」

美琴「じゃあどういうことだってんのよ!」

27: 2010/04/17(土) 00:37:52.39 ID:79ZMoEwm0
上条「実を言うとですね!上条さんはお金がないんですよ!」

美琴「へ?」

上条「だから、そのクレープ屋さんはまた今度行こう!それじゃあなっ!」 ピュ-

美琴「ああっ!待ちなさいよ!……行っちゃった」


美琴「……『また今度』っていつなのよ……ばか」

28: 2010/04/17(土) 00:38:40.37 ID:79ZMoEwm0
―― 一日前、上条宅。


上条「はぁ……とうとう今日の夕飯を工面できずに帰宅してしまった……」

上条「……インデックス……すまない、今日はついに水のみだ……」

上条「ただいまー」 ガチャ

インデックス「あーっ!おかえりっお帰りなんだよとうま!」 バタバタ

上条「い、インデックスさん?そのテンションの高さは一体……
    というか、部屋の中から漂うこのかぐわしき香りは!?一体なんなのでせうか!?」

インデックス「いいから!早くきてほしいかもー!」 グイグイ

30: 2010/04/17(土) 00:39:21.74 ID:79ZMoEwm0
インデックス「ほらっほら見てとうま!すごいでしょ!」 キラキラ

上条「こ……このハンバーガーの山は……!まさか……!」

姫神「そう。この私のおかげ」

インデックス「私があまりの空腹にお外をうろついてたらね、あいさに会ってねっ!
         それで今の事情を話したら、あいさが買ってきてくれたんだよーっ!」 クルクル

姫神「正しくは。タダ券だけど」

32: 2010/04/17(土) 00:40:05.00 ID:79ZMoEwm0
上条「ありがとう、姫神!姫神は上条家の救世主ですよ!」 バンザーイ

インデックス「ばんざーい!なんだよ!」 バンザーイ

姫神「お役に立てたのなら。嬉しい」///

上条「姫神もうちで食べていくのか?」 ガサガサ

姫神「ううん。私は。小萌が待ってるから。帰る」

上条「平気か?家まで送るぞ?」

姫神「まだ外は明るいから。平気。ありがとう」 ガチャ バタン

33: 2010/04/17(土) 00:40:51.80 ID:79ZMoEwm0
上条「この量のハンバーガーを二人占めか……胸が熱くなるな」

インデックス「ねぇねぇ、早く食べようよ、とうま!」 キラキラ

上条「お、待っててくれたのか?インデックス」

インデックス「だって、とうまもおなかすいてるでしょ?
         それに、一緒に食べたほうが楽しいんだよ!」

上条「おう!じゃあ姫神に感謝しながらいただくとしますか!」

インデックス「やったー!」


ガツガツ ムシャムシャ インデックス ペース オトシテクレ ムシャムシャ ハヤイモノ ガチナンダヨー

34: 2010/04/17(土) 00:41:37.05 ID:79ZMoEwm0
上条(さて、上条当麻が御坂美琴の前から逃げ去ったのは、
    クレープ屋という出費の予感を感じ取ったからではない。


    俺は、あの時人間としてあるまじきことだが……


    御坂美琴を『たべもの』として見ていた自分に気がついた。


    細身だが、決して肉がついてないとはいえない健康的な肢体。
    女性ならではのやわらかそうな二の腕。
    スカートから伸びる、バター色の太もも。

    電撃を発する指先は、齧ればこりりと良い食感が味わえそうだし、
    くるくると表情を変える頬は、口に含めばふわりと柔らかいに違いない)

36: 2010/04/17(土) 00:42:38.03 ID:79ZMoEwm0
上条(そう考えると、もう食欲を抑えきれない。

    右の足はまとめてカレーかシチューに。
    左の足は、太ももは大きく切ってステーキにして、
    ふくらはぎは薄くスライスして野菜と一緒に炒め物かな。

    右腕はぐつぐつ煮込んで角煮風に。
    左腕はからっとから揚げ。

    胴体は内臓を取り出したあと、香草をたくさん詰めてオーブン焼き。
    頭は……どうしようかな、舌はタン塩っぽくできるかもしれない。
    ミンチにしてハンバーグにするっていう手もアリかな)

38: 2010/04/17(土) 00:43:18.01 ID:79ZMoEwm0
上条(インデックスとハンバーガーを食べている最中も、ずっとそのことばかり考えていた。

    考えてはいけないことだとわかっていても、もう食欲を抑えきれない。


    明日、本人に打ち明けよう。

    罵倒されるかもしれない、軽蔑されるかもしれない。
    でも、きちんと打ち明けて、御坂美琴本人に、この妄想を打ち払ってもらおう。



    でも、もし、了承を得られたら、その時は…………)

41: 2010/04/17(土) 00:44:01.39 ID:79ZMoEwm0
―― そして当日。


上条「御坂美琴を食べたい」


美琴「 」





おわり

77: 2010/04/17(土) 01:22:03.86 ID:79ZMoEwm0
―― 上条宅。


上条「ただいまー」 ガチャ

インデックス「おかえりーなんだよ」

上条「おうインデックス!すぐ夕飯作るから待ってろよー♪」 ウキウキ

インデックス「なんかとうま、うきうきしてるんだよ。何かいいことでもあったの?」

上条「ふふふ……今は秘密だ!」

インデックス「えー!気になるかも!教えるんだよとうま!」

78: 2010/04/17(土) 01:22:53.76 ID:79ZMoEwm0
上条「それよりも、晩飯が先だろ?」 ガサガサ

インデックス「そ、それは否定できないかも……!
        あ、そういえば、買い物してるみたいだけど、
        ご飯のお金がなかったんじゃなかったの?」

上条「んー、次の仕送りまであと三日だろ?
    それまで持たせるために食費を削ってたわけなんですが……
    色々あって、明日以降の分の食材が手に入りそうなんだ。それでだよ」 トントン

インデックス「ふーん……?」 ワクワク

79: 2010/04/17(土) 01:24:10.51 ID:79ZMoEwm0
インデックス「はー、久々におなかいっぱいなんだよ!」 フィー

上条「そりゃよかった。よかったから食器さっさと運んでくれよー」 ガチャガチャ

インデックス「食べてすぐ動くと体に悪いんだよ、とうま!」

上条「んー?そんなこというやつには、肉を食わさないぞー?」

インデックス「え!?お、お肉!?お肉があるの?とーま!」 ガタタッ

上条「明日のお楽しみだ!だから早く食器運べー」

インデックス「運ぶ!運ぶんだよとうま!」 アセアセ

80: 2010/04/17(土) 01:25:14.45 ID:79ZMoEwm0
To: 御坂 美琴
本文:
今、メール大丈夫か?
今日のあのことについて今のうちに決めておきたいんだが


From: 御坂 美琴
本文:
全然大丈夫よ!
あのことって……その、「食べたい」っていうあれ?


To: 御坂 美琴
本文:
そうそう あれあれ。
明日は土曜日だから、常盤台も休みだろ?
だから、明日の昼ごろなんてどうかなーと思っているんですが、どうでしょうか。

81: 2010/04/17(土) 01:26:09.52 ID:79ZMoEwm0
From: 御坂 美琴
本文:
あ、明日?
ちょっと早すぎないかしら?こういうのはなんていうか、段階を踏んでからじゃない?


To: 御坂 美琴
本文:
それはそうかもしれないけどさ、もう我慢できないんだよ。
今もちょっと我慢の限界が来てる感じだ(笑)


From: 御坂 美琴
本文:
我慢の限界って……ばっかじゃないの!?
でも、まあいいわ。好きにしなさい。
明日の昼ごろ、どこで待ち合わせ?

82: 2010/04/17(土) 01:26:50.27 ID:79ZMoEwm0
To: 御坂 美琴
本文:
そうだなー……直接俺の寮に来てほしいんだけど。場所、わかるよな?
あ、あと、誰にも言わないで来てくれると嬉しい。


From: 御坂 美琴
本文:
場所は大丈夫。
誰にも言わないって……黒子にも?


To: 御坂 美琴
本文:
ああ。だめか?二人だけの秘密。


From:御坂 美琴
本文:
わかったわ、それじゃ、二人だけの秘密ね!

84: 2010/04/17(土) 01:27:32.83 ID:79ZMoEwm0
上条「これでよし、と」 パタン

インデックス「んー……そろそろ眠いんだよー」 ゴシゴシ

上条「お、悪い悪い。あ、なぁインデックス。
    明日は子萌先生のところに行っててくれないか?」

インデックス「えー……どうしてなのかな?」

上条「明日、うちで大切な用事があるんだよ。だから、頼む!」

インデックス「もう、仕方ないんだよ!ごはん大盛りで勘弁してあげるかも!」

上条「へいへい、わかりましたよー」

85: 2010/04/17(土) 01:28:29.27 ID:79ZMoEwm0
美琴「……えへへ」///

黒子「……お姉様?そろそろ眠りませんと。
    夜更かしは乙女の美容の大敵ですのよ!
    お姉様の球のお肌が少しでも損なわれるようなことがあったら、黒子は、黒子はぁっ!」

美琴「もー、うるさいわね……わかってるわよぅ!」 ブー

黒子「うるさくって結構ですの!それでお姉様をお守りできるのならこの黒子は、本望ですわ!」

美琴「はいはい。……ありがと黒子。おやすみ!」

黒子「……はい、おやすみなさいませ、お姉様!」 ニコ

88: 2010/04/17(土) 01:29:59.09 ID:79ZMoEwm0
とりあえずまだここまでしか書いてないんだよ

佐天さんの脳みそプリン、おいしいなあ

103: 2010/04/17(土) 02:08:13.30 ID:79ZMoEwm0
―― 翌日。


インデックス「それじゃ、こもえのお家に遊びに行ってくるんだよ。
        おいで、スフィンクス」

スフィンクス ニャーン

上条「ああ、うちでの用事が終わったら、子萌先生の携帯に連絡入れるから」

インデックス「うん、わかったんだよ。いってきまーす!」 ガチャ バタン


上条「さて……あいつが来るまでに、準備を整えておかないとな」 ゴソゴソ

104: 2010/04/17(土) 02:08:55.74 ID:79ZMoEwm0
美琴「うーん……なんだかよく眠れなかったわ」 フワァー

黒子「おはようございます、お姉様!
    ……ああんっ!いつもいつも素敵なお姉様ですが、
    朝のけだるく寝乱れた姿のお姉様はいつ見ても最ッ高ですわぁ!」ハァハァ

美琴「………………おはよう黒子。今日も朝からフルスロットルね。
    今日もジャッジメントの仕事があるの?」

黒子「はいですの。お姉様は何かご予定がおありですの?」

美琴「え!?べ、別に?ちょっとふら~っと散歩でもしようかなって、その程度よ?」

黒子「(限りなく怪しい返答ですの)……そうですの」

美琴「そうよ、そう!うん!」 ソワソワ

黒子「…………では行ってきますの」

美琴「う、うん!行ってらっしゃい、黒子」 ソワソワ

105: 2010/04/17(土) 02:09:40.10 ID:79ZMoEwm0
黒子「……ということがありましたの。
    きっとまたあの類人猿に会いに行くに違いありませんわ!ああ妬ましい!」 キィィー

初春「でも、なんだか微笑ましくないですか?
    いかにも初恋って感じですよ!憧れちゃうなあ」

黒子「……確かに、うっとりとされるお姉様は麗しくていつまででも見ていたいほどですの。
    でも、でも黒子は、黒子はそのうっとりされる対象になりたいんですのー!!
    黒子は一分一秒たりとも、お姉様以外の方を思う描くことなどありえないというのに!
    ああんお姉様ー」 クネクネ

初春「……相変わらずですね」

固法「……お願いだから、仕事してくれないかしら」

106: 2010/04/17(土) 02:10:37.62 ID:79ZMoEwm0
美琴「はぁー……。なんでうちの学校は私服禁止なのかしら。
    こ、こんな日くらい、おしゃれして行きたいのに……///」 ゴソゴソ

美琴「……下着は……やっぱり上下そろってるほうがいいわよね」

ゴソゴソ

美琴「お化粧とか……」

美琴「…………」

美琴「リップは塗っておこう……///」 ヌリヌリ

108: 2010/04/17(土) 02:11:18.94 ID:79ZMoEwm0
―― 正午、上条宅。


上条「……そろそろ、かな」

ピンポーン

上条「お、来た来た。はいはーいっと」 ガチャ

美琴「……おはよ///」 モジモジ

上条「おう、おはよう。もうお昼だけどな。
    ……ほら、ちょっと散らかってるかもしれんが、上がってくれ」

美琴「う、うん。お邪魔しまーす」

109: 2010/04/17(土) 02:12:02.92 ID:79ZMoEwm0
上条「どうした?なんかそわそわしてるけど」

美琴「べっ、別にそんなことないわよ!」

上条「(緊張してるのかな?)……そうか?」

美琴「そうよ、そう!
    ……なんかお鍋とか包丁とかいっぱい出してあるけど、何か作るの?」

上条「ん?ああ、そのつもりだけど……
    ……もしかして、食べたいのか?」

美琴「へ!?あ、うん まあ、た、食べたい、食べたいわ!」 ワタワタ

上条(自分を食べたいのか……まず頃してから解体しようかと思ってたが、解体が先だな)

上条「ああわかった、楽しみにしといてくれ!」

美琴「う、うん!」

254: 2010/04/17(土) 20:37:47.87 ID:79ZMoEwm0
>>109から

おいしいお肉ルート


上条「あ、そうだ。きいておきたいことがあるんだけどな……」

美琴「ん?なぁにー?」 

上条「足と腕、どっちがいい?」

美琴「足と……腕?」

上条「そう、今から作るからさ。どっちを食べたい?」

255: 2010/04/17(土) 20:38:39.74 ID:79ZMoEwm0
美琴「ああ……えっと、そうね。じゃあ、腕で」

上条「腕、か。OKわかった。楽しみにしててくれよ!」

美琴「ふふっ、楽しみにしてるわ」

上条「さってと、それじゃあ早速……」 ゴソゴソ

美琴「……あ、ねぇ。ところで、腕ってなんの腕なn」 クルッ

ゴ シ ャ ァ ッ !

……ドサッ

上条「お、落ちた落ちた。早速風呂場に運びますかねーっと♪」 ズリズリ

258: 2010/04/17(土) 20:39:24.62 ID:79ZMoEwm0
美琴(…………?なんか、頭が重い……痛い。
    ずっきずきする……どっかにぶつけたかなぁ?うぅ……
    あれ?ここ、私のベッドじゃない……なんか硬いし冷たい……
    どうしたんだっけ、私。
    たしか、あいつの家に行って、それから、それから…………)


美琴「!? 痛っ!」

上条「ん?ああ、すまんすまん。痛かったか?」 ギリギリギリ……

美琴「はっ?えっ?な、なに?なんで私縛られてるの?え、え?」

上条「ああ、暴れられると手元が狂っちゃうかもしれないから、縛ってる」 ギュッ、ギチギチ

美琴「手元?狂う?え、なに?何言ってるの?アンタ、ちょっと」

259: 2010/04/17(土) 20:40:09.62 ID:79ZMoEwm0
上条「本当はさ、シメてからの予定だったんだけど……
    食べさせるためにはこんなことしか思いつかなくってなー」 ニコニコ

美琴「……ちょっと、本当に何言ってるのか……わかんないんだけど」 ゾクッ

上条「大丈夫、大丈夫!この上条さんに任せておいてくださいよ!
    さて、二の腕あたりからでいいかな……あんまり動くなよ?」

美琴「やっ!痛っ! な、なんで二の腕縛るのよ!?」

上条「止血だよ、し・け・つ。
    食べる前に出血で氏んじゃいましたーじゃつまんないだろ?」 ニコニコ


美琴「え…………え?」

261: 2010/04/17(土) 20:40:53.19 ID:79ZMoEwm0
上条「おっと、道具忘れてきちまった。ちょっとまっててくれ」 ガチャ

美琴「え…………なに、道具って、……まさか、嘘よね?嘘よね?」 カタカタ

上条「じゃーん。朝から研いでたんだぜ、この包丁!」

美琴「はぁっ……あっあっ!いや、いやあああああっ!」 ガタガタ

上条「おわっ!?どうしたんだ!?」

美琴「あああああっ!や、いやぁっ!!ちかっ近づかないでよぉ!」 ビリビリ

272: 2010/04/17(土) 20:48:16.55 ID:JKbKvKN4P
上条「うわっ汚ねっ」

美琴「あ、が……ひぐ、ぅ……えぁ」 ビクビク

上条「あははは、しょうがないなぁ、ゲロ吐き美琴せんせーは」 ニコニコ

美琴「ああ、う、もう……やだ、嫌、やめて……」 ポロポロ

上条「ん?」

美琴「わ、私……悪いことした、ならっ謝るからぁっ!もうっ、もうやめて」 ボロボロ

275: 2010/04/17(土) 20:50:13.93 ID:JKbKvKN4P
上条「?? 別にお前は何も悪いことしてないだろ?」

美琴「…………え」

上条「俺が、お前を、食べたい。ただそれだけだよ」 ニコッ

美琴「あ、あああ、あああああああああああああいやああああああああああああ」 ガタガタ

上条「さてさて、早くやらないとな。インデックスが腹を空かして帰ってきちまう」

美琴「いや、いやっ!!あっあっ!あ゙あ゙ああああぁぁぁぁっ…………」 ガクッ


上条「ん?…………なんだ、失神しちゃったか」 ザクッ ポタポタ

285: 2010/04/17(土) 20:57:32.97 ID:79ZMoEwm0
上条「もしもし、小萌先生ですか?ええ、はい。用事はもう終わりました。

    あ、小萌先生たちもうちに来ませんか?

    お肉いっぱいあるんで、ちょっと作りすぎまして。

    え?いいですよ!この前姫神に助けてもらったんで、そのお礼です。

    はい、はい。ええ、大丈夫です。いっぱい作ってありますから。

    あはは、じゃあ、お待ちしてますんでー。それじゃ、また後で」 ピッ

286: 2010/04/17(土) 20:58:13.64 ID:79ZMoEwm0
―― しばらくして、上条宅。


インデックス「おおおー!!すごいんだよとうま!かつてないほどすごいんだよ!」 キラキラ

上条「はっはっは!上条さん張り切りました頑張りました!」

小萌「わぁー!本当にすごいですねー。料理がいっぱいですー」

姫神「これだけつくれるなんて。本当に。すごいわ」

上条「いやー、そんなに褒められると照れてしまいますねー」///

288: 2010/04/17(土) 20:58:59.57 ID:79ZMoEwm0
インデックス「早く食べようよー!ねっねっ!」 ユサユサ

上条「わーわー!わかったから落ち着け!」

姫神「はしゃぐのも。わかるわ。だって本当においしそう」

小萌「ふふふ、ジュースもビールも買ってきましたよー!今日は宴会しちゃいましょう!」

上条「それじゃ、いただきます!」


『いただきまーす!』

289: 2010/04/17(土) 20:59:41.96 ID:79ZMoEwm0
インデックス「はふっ!んぐんぐ!このチャーハン、お肉の塩味がいい仕事してるんだよ!」 モグモグ

姫神「このシチューも。おいしい。お肉のだしが出てる」 モグモグ

小萌「ッぷはー!焼肉をアテにしたビールは最高なのですー!」 ゴクゴク

上条「あはは、そんなにあせらなくてもいっぱいありますよ!」 モグモグ

インデックス「そうは言われても、お箸がとまらないんだよ!」 モグモグ

291: 2010/04/17(土) 21:00:23.49 ID:79ZMoEwm0
インデックス「ん?うえ、んべぇっ」 ペッ

上条「ん?どうした?インデックス」

インデックス「なんか髪の毛が入ってたよ、とうまぁ。うえぇー」 ペッペッ

上条「んあ、本当だ。すまんすまん」

姫神「……。これ。上条くんの髪の毛じゃない」

293: 2010/04/17(土) 21:01:05.72 ID:79ZMoEwm0
上条「あー、今日お昼にビリビリが遊びに来てたんだよ。それでじゃないかな?」

インデックス「短髪が来てたの?
         まだいたら、短髪もとうまのご飯食べられたかも、なんだよ」 モグモグ

上条「そうだなー」

インデックス「もったいないことしたんだよ、短髪」 モグモグ


上条「……そうだなー」

298: 2010/04/17(土) 21:01:46.28 ID:79ZMoEwm0
黒子「はぁーっ……ただいまですの!お姉様!」 ガチャ

ガラーン……

黒子「……あら、まだ帰っていらっしゃらないのですのね……」

黒子「あの類人猿……妬ましい……!」 ギリギリ

黒子「……でも」

黒子「黒子は……お姉様が幸せならば、それでもいいですの……」

黒子「……だから、今日は勘弁しておいて上げますわ、類人猿」


黒子「お姉様……今頃どうしているでしょう……」 ウトウト

299: 2010/04/17(土) 21:02:27.67 ID:79ZMoEwm0
インデックス「ごちそうさまー、なんだよ!おいしかった!」

姫神「私も。おなかいっぱい。ごちそうさま」

小萌「先生はまだ飲み足りないですけどー、おいしかったですよ、上条ちゃん」 ヒック

上条「ああ、ごちそうさま」


上条(……ごちそうさま、御坂 美琴)



おわり

301: 2010/04/17(土) 21:04:01.85 ID:7kkRXRiL0
えっ

302: 2010/04/17(土) 21:04:17.62 ID:VSoA5s8HO
黒子……

引用: 上条「御坂美琴を食べたい」 美琴「」