215: ◆mqychSsvus 2012/02/14(火) 23:40:10 ID:xaIAPtvw0
じゃあいきます
澪『あず、あず、あずにゃ~~~ん!!』

ガチャッ
梓「すみません、遅くなりましたー。」

唯「わーい、あーずにゃーん♪」ぎゅー

梓「ちょ、や、やめてください///」

律「相変わらずお熱いことで」

紬「うふふふ」

澪「(私もこんな風に梓と仲良くしたいなあ)」ポケー

唯「澪ちゃん、どうしたの?」

澪「よし、がんばるぞ!!」

律「わ、どうしたんだよいきなり」

澪「え、私なんか言ったか?」

律「いきなり『がんばるぞ!!』って」

澪「そ、そうだ。今日こそ練習頑張らなくちゃ!」

唯「おお、澪ちゃんやる気だね~!」

紬「じゃあ、今日は先に練習始めましょうか」

唯・律「おー!」

梓「お、おー…///」

澪「(か、かわいいっ)」
けいおん!Shuffle 3巻 (まんがタイムKRコミックス)
216: 2012/02/14(火) 23:42:54 ID:xaIAPtvw0
自室

澪「はぁ、梓、あずさー…」

澪「梓への想いはつのるばかり……そうだ、この気持ちを詞に」

2時間後

澪「だめだ、全く思いつかない。…ってそうじゃないだろ!私が望んでるのは」

『梓ともっと仲良くしたい』

澪「よし、そうと決まれば行動あるのみ!」

梓自室

「メールだよ、梓ちゃん!(vo.憂)」

梓「メール?澪先輩からだ。」

「なあ梓、突然だけど今度の日曜日、一緒に遊びに行かない?」

梓「澪先輩が私を誘ってくれるなんて!『もちろんいいですよ、楽しみにしてます』っと」

217: 2012/02/14(火) 23:44:13 ID:xaIAPtvw0
日曜日

澪「(お、梓がやってきた)」

梓「ごめんなさい、遅くなりましたー!…ってあれ、澪先輩は?」

梓「なーんだ、澪先輩もまだ来てないんだね。」

澪「だーれだ!?」ガバッ

梓「きゃっ!み、澪先輩!?」

澪「あったりー!おはよう、梓!」

梓「もうー、びっくりしたじゃないですかあ、そういうのは律先輩のすることでしょ?」

澪「ははは、ごめんごめん、一度やってみたかったんだよ。」

梓「恥ずかしいじゃないですか~。でも、」

澪「でも?」

梓「ちょっと、その……嬉しかった///」ボソ

澪「ん、よく聞こえなかった。もう一回言って?」

梓「な、なんでもありません!」

澪「おっと、早く行かないと映画始まっちゃうよ!」

梓「あ、映画見に行くんですか?ってちょっと、待ってくださいよー!」

218: 2012/02/14(火) 23:47:48 ID:xaIAPtvw0
映画館

和大王『ハーハッハッハ!世界は我がメガネ帝國が支配したわ!』

ティーライトブラウン『くそう、人質を返せ!』

和大王『返してほしくばおとなしくティータイムレンジャーの力を渡すことね!』

ライト『そんなことをすれば、どっちにしろメガネ帝國の意のままになってしまう。一体どうすれば!?』

梓「ぐー、ぐー」ZZZ

澪「(梓寝ちゃったか。…梓の好きそうな映画にしたんだけど、つまんなかったかな?)」

澪「(私も眠くなってきちゃった……)」コックリコックリ

ティーダークブラウン『ぐー、すやすや』

和大王『そこ、寝るんじゃない!!』

澪「わあ!!…びっくりした、そう言えばこれ3Dだった。」

梓「ぐー、ぐー」ZZZ

澪「(それにしてもかわいい寝顔だなー、ちょっと触ってみたい)」

澪「……」ぷにぷに

梓「ん、んにゃ?」

澪「(やばい、気づかれたか?)」

梓「にゃう~ん♪」ZZZ

ティータイムレンジャー『セッションアターック!!』 和大王『ぐはあ、やられたあ!!』

澪「(うるさいなあ、梓が起きたらどうするつもりだ!)」

ナレーション『こうして世界は悪の恐怖から救われた』

澪「……」つんつん ぷにぷに ぷにぷに

梓「にゃう、うにゃ、にゃう~ん♪」ZZZ

案内放送『只今を持ちまして、劇場版放課後戦隊ティータイムレンジャー~メガネ帝國最後の逆襲~の上映を終了いたします。
なお、当館は全席入替制となっております、ご協力お願いします。』

澪「は、映画終わっちゃった!おい梓、起きろ!」

梓「んにゃあ?…み、澪先輩!もしかして私、ずっと寝ちゃってました?」

澪「ああ、レンジャーの変身からずっとな。とにかく、お昼にしよう。」

219: 2012/02/14(火) 23:49:58 ID:xaIAPtvw0
洋食屋

梓「すみません、せっかく先輩が誘ってくれたのに。」

澪「いいんだ、気にしないで。それよりさ、この後一緒に買い物に行こう」

梓「はい!」

ストリート

梓「それで、純のモノマネが面白くて~」

澪「(本当に梓はかわいいなぁ、唯がいつも抱きつくのも分かるよ。)」

梓「いつもそうなんですよ~♪」

澪「(私も、「あずにゃん」って呼んでみたいなあ)」

梓「って先輩、聞いてます?」

澪「あ、ああ!私もモノマネならできるぞ!」

澪「いつでも二人は シンデレラ・ハネムーン」シャクレ

梓「ぷふ、先輩ったら面白い!」

澪「ああ、こ、これは違うんだ梓!」

梓「あ、このお店、前に先輩が言ってたところですよね?」

澪「おお、本当だ。よし、入ってみようか。」

220: 2012/02/14(火) 23:52:29 ID:xaIAPtvw0
カランコロンカラーン

店員「いらっしゃいませー」

梓「わあ、かわいいグッズがいっぱ~い!」

澪「お、これは!」

梓「どうしたんですか?」

澪「いや、このカチューシャ、律に似合いそうだなって。」

梓「かわいいです、きっと似合いますよ!」

澪「でも、こんなリボンのついた可愛らしいの、律は嫌がるんじゃないかなあ?」

梓「絶対大丈夫ですよ、律先輩喜んでくれますって!」

澪「だといいけど……よし決めた、これ買おう!」

梓「ふふ、澪先輩ったら、何だかんだ言って律先輩のこと想ってるんですね~」

澪「そ、そりゃ幼なじみだからな。」

梓「照れてます、照れてます」

澪「こら、先輩をからかうんじゃない!…そうだ梓、梓にもいい物見つけたぞ!」

梓「なんですか?」

221: 2012/02/14(火) 23:56:24 ID:xaIAPtvw0
澪「これだ!」ジャーンジャーンジャーン

梓「ゲェッ、猫耳!」

澪「試しにこれ、つけてみてよ!」

梓「そ、そんなのだめです!恥ずかしいです……」

澪「どうしても?」

梓「だめなものはだめです!」

澪「そこを何とか、頼むよぉ」ウルウル

梓「(こ、これはヤバイ!)…わかりました、ちょっとだけですよ」

猫耳梓「ど、どうですか……///」

澪「か、かわいい、かわいいよ梓!」

猫耳梓「ほんとですか?ありがとうございます……///」

澪「よし決めた、これも買おう!」

梓「ええっ!?」

222: 2012/02/15(水) 00:02:16 ID:LITI9QjM0
澪「いやあ、いい買い物だったなあ!」

猫耳梓「私にとってはいい迷惑です。」

澪「そんなこと言って、買ってからそれずっと外さないじゃないか。」

猫耳梓「だって、先輩がつけたまま歩けって言うものだから」

澪「ほんとは嬉しいくせに!」

猫耳梓「そ、そんなことありませんよ!」

澪「なあ梓、試しに、『にゃあ』って鳴いてみてくれないか?」

猫耳梓「な、なんでですか!!」

澪「梓の鳴き声が聞きたいんだ、一度きりでいい、頼む!!」

猫耳梓「そんなに言うなら……わかりました。」

223: 2012/02/15(水) 00:09:19 ID:LITI9QjM0
猫耳梓「……にゃあ///」

澪「かわいい、最高だよ!」

猫耳梓「う、嬉しいにゃん///」

澪「ああ、あず、あずぅ……」

猫耳梓「……?」

澪「安土城!!」

猫耳梓「……!?」

澪「最高だよ」

猫耳梓「安土城が……ですか?」

澪「そうだ、あの天守の美しさ、まさに信長の天下布武を象徴する城だ、現存しないのが悔やまれる…

って何を言ってるんだ私は!」

224: 2012/02/15(水) 00:15:23 ID:LITI9QjM0
猫耳梓「それはこっちが聞きたいですよ!」

澪「そ、それより、もう一回鳴いてくれないか?」

猫耳梓「さっき一度きりって言ったじゃないですか!?」

澪「また聞きたくなったんだよ、お願い、頼む!!」

猫耳梓「にゃ、にゃうん///」

澪「はふぅ、た、堪らない!!」

澪「ああ、あず、あず、あずぅう……」

猫耳梓「……?」

澪「あずき!!」

猫耳梓「……!?」

澪「食べたい!!」

猫耳梓「あずきをですか?」

澪「そうだ」

猫耳梓「おしるこですか、ぜんざいですか?」

澪「ぜんざい!」

225: 2012/02/15(水) 00:26:37 ID:LITI9QjM0
猫耳梓「ちょうどここで、ぜんざいが食べられるみたいですよ」

澪「夫婦善哉…って何だろう?」

猫耳梓「とにかく入ってみましょう!」

甘味処「大阪名物・夫婦善哉」

猫耳梓「あの、そろそろこれ、外してもいいですか?」

澪「ああ、すまなかった、外していいぞ。」

梓「ふう、ずっと周りの視線が痛かったんですよお」

店員「お待ちどう様です~」

澪「わあ、これが夫婦善哉か!」

梓「一人前のぜんざいが、二人分に分けられているんですね!」

澪「まるで私達にぴったりだな!」

梓「ええ、一人前だと食べきるのが大変ですもんね。」

澪「(いや、そういう意味じゃなくて……)」シュン

梓「あれ、私何かまずいこと言っちゃいました?」

澪「ん、なんでもないぞ!さあ食べよう!」

澪梓「いっただっきま~す!」

226: 2012/02/15(水) 00:32:41 ID:LITI9QjM0
梓「う~ん、おいしい!!」

澪「うん、ほどよい甘さで、おもちもやわらかくて、とってもおいしい!」

駅前

梓「先輩、今日は先輩と遊べてとっても楽しかったです!!」

澪「こちらこそ楽しかったよ、ありがとう」

梓「またいつでも誘ってくださいね!」

澪「ああ、それじゃあまた明日、部室でな!」

227: 2012/02/15(水) 00:43:19 ID:LITI9QjM0
後日

ガチャッ
梓「すみません、遅くなりましたー。」

唯「わーい、あーずにゃーん♪」ぎゅー

梓「ちょ、や、やめてください///」

律「そんなこと言って、喜んでるくせにぃ、なあムギ?」

紬「そうねえ、うふふふふ」

梓「みんなしてからかって……澪先輩、何とか言ってくださいよ!」

澪「あ、ああ。唯、あんまりやりすぎると梓が困っちゃうだろ?」

唯「ぶうー、じゃあいいよ、澪ちゃんにあげる!」

梓「わわっ」

澪「おわっと」ギュッ

律「おお、これは!!」

紬「梓ちゃんぎゅう~澪ちゃんバージョン~よ!!」

梓「ふふふ、先輩あったかあい」ニコニコ

澪「梓こそあったかいぞ」ニコニコ

唯「二人ともお熱いことで、よいですなあよいですなあ」

228: 2012/02/15(水) 00:50:51 ID:LITI9QjM0
この間一緒に遊んで以来、私の梓への想いはますます強くなっていく一方です。
でも、私はまだ梓を「あずにゃん」と呼べていません。
私にとって、梓を「あずにゃん」と呼ぶことはそれほど特別なことなのです。
けれど、それでもいいのです。「あずにゃん」の呼称は、梓ともっと親しくなるまで取っておくつもりです。
言わば、「梓を『あずにゃん』と呼ぶこと」それが私の夢です。

おわり





引用: 紬「みんなの夢が知りたいな」