1: 2016/06/25(土) 17:14:30.119 ID:qwexuotI0.net
兄弟ゴキ「ゴーストライダー!足を止めるなクイックターン!すぐうしろだぞ!」
(冷蔵庫の隙間からゴキの仲間が必至にコールする)

俺「どりゃぁぁぁぁぁ!」新聞紙ブンブン!

ゴキ「はぁっ! はぁっ! はぁ!」カサササ カサササササササササ

ゴキ(クソ…視界が狭くなって来やがった…ブラックアウト…ココまでなのか)

兄弟ゴキ「どうしたゴーストライダー!ブレイクしろ! ブレイクブレイク!」

ゴキ「クソッタレぇェェェ!こうなりゃ氏なばもろともだっ」バササササブイーーーーン!

俺「!!!! ひぃぃぃぃぃ!とっ飛んだぁぁ!?」
ふらいんぐうぃっち(13) (週刊少年マガジンコミックス)

2: 2016/06/25(土) 17:15:20.946 ID:qwexuotI0.net
俺「うぉぉゎああコッチくんなぁぁぁぁぉぉう」ガラガラガッシャーーン

兄弟ゴキ「良しオーバーシュートしたぞ!この隙にコッチに逃げ込め!」

ゴキ「ネガティブだェッグスプレッド …今帰ったら拠点を危険に晒す」

兄弟ゴキ「生きて息子に会うんだろ! ゴーストライダー!?」

ゴキ「 …ラジャ RTB」カサササササ スポッ

3: 2016/06/25(土) 17:16:46.914 ID:qwexuotI0.net
==冷蔵庫裏==

兄弟ゴキ「生きて返って来やがったなコノラッキーゴキが!」ガシ

ゴキ「…スマン オニオンマヨパンの臭いに夢中で警戒を怠った 俺のミスだ」

兄弟ゴキ「はは!凹んでるのか?らしくねぇ ホラ疲れたろ?角砂糖でもどうだ」

ゴキ「しかし…お前のカミさんも今身重で大事な時期なのに俺は…拠点を危険に」

ゴキ「自分の…生きてるかどうかも判らん息子の為に…」

兄弟ゴキ「心配すんな オメーが追われてる内にあいつはシンク下に避難させたよ」

ゴキ「ふぅ なら一安心か」

4: 2016/06/25(土) 17:18:34.741 ID:qwexuotI0.net
兄弟ゴキ「それにな、203号室侵略部隊から連絡があったんだ」

ゴキ「ん?」

兄弟ゴキ「お前の放蕩息子を保護したってな」

ゴキ「本当か! クソ! あのバカ…一人でそんな遠くまで」

兄弟ゴキ「ニヤつきながら怒ってんじゃねーよwww」

兄弟ゴキ「ダッシュもハイドもまるでなっちゃいねぇって」

兄弟ゴキ「どんな親バカが甘やかしてんだってアイツら怒ってたぜ~」

ゴキ「ッチ… 片親ってのは難儀なもんだよ」

6: 2016/06/25(土) 17:19:46.976 ID:qwexuotI0.net
同僚ゴキ「二人共…楽しい談笑は、もうちっと後回しにしたほうが良さそうだぜ」

ゴキ「!!! どうしたブッダアイ」


俺「クックックックック やってやるよ 俺をコケにしやがってよぉぉ!」ドスドスドス


兄弟ゴキ「奴はまだ…やる気か…?」

同僚ゴキ「ああ やっこさん完全にトサカに来てやがる」

7: 2016/06/25(土) 17:21:11.261 ID:qwexuotI0.net
俺「ゴキブリなんざ現代科学の力でもがき苦しんで氏ぬ存在なんだよぉ!」ガサゴソ

同僚ゴキ「目標は水棚の前に移動…」

ガサゴゾ カポッ  プシップシーー! 一年ぶりに出したスプレー缶残量をチェックする俺

俺「よし まだまだたっぷり残ってるな」

俺「へへへ コレだよコレ頼りにしてるぜぇGジェットプロちゃんよぉ!」

8: 2016/06/25(土) 17:22:26.543 ID:qwexuotI0.net
同僚ゴキ「 圧縮ガスの開放音を確認 …化学薬品を検知 」触覚ピクピク

同僚ゴキ「 成分分析…  96%の確立でGジェットプロ 」触覚ピクン!

ゴキ・兄弟ゴキ「  ・・・。」ゴクリ

ドス…  ドス…  ドス…  ドス… 俺が一歩、また一歩冷蔵庫に近づく

俺(ビビってねぇよ ビビる必要なんかねぇ! あいつら只の無力なクソ虫だ)

9: 2016/06/25(土) 17:25:23.002 ID:qwexuotI0.net
ゴキ「 …よし ココで篭っても全滅だ 俺が今から飛び出す」

ゴキ「お前らその隙に__

兄弟ゴキ「っは! バカにしてくれんじゃねーよ!」

兄弟ゴキ「オメー1人囮にして逃げ仰せたなんて生き恥されせってのか」

兄弟ゴキ「まっぴらゴメンだね 仮に生き残ってもワイフに殺されるぜ!」

10: 2016/06/25(土) 17:25:54.699 ID:qwexuotI0.net
兄弟ゴキ「ブッダアイもそうだろ?」

同僚ゴキ「元は俺のアラートが遅れたせいもあるんだ 気負うなよゴーストライダー」

同僚ゴキ「それに俺たち104号室偵察分隊、全員で生き残る策が無いわけじゃない」

ゴキ「何?本当か」

同僚ゴキ「賭けだがな」

11: 2016/06/25(土) 17:27:29.290 ID:qwexuotI0.net
同僚ゴキ「いいか、こいつは東棟HQに居たロスマンズから聞いた昔話だが」

兄弟ゴキ「あの爺さんの世迷言かよ!」

同僚ゴキ「いいから聞け 奴が見つけたのはまだ____

【かぶせ回想シーン】ロスマンズ「その時、奴に見つかったのはまだ一匹だけだ_

12: 2016/06/25(土) 17:28:23.155 ID:qwexuotI0.net
俺(判ってんだよ 判ってんだよ!ソコに逃げ込んだってのはヨォ!)

俺(最初っから…5月辺りで本当は一発ソコにお見舞いするつもりがヨォ)

俺(面倒臭がって躊躇ったのが間違いだったよな はははは)


俺「  レッツ ペイバックタイム  」カチリ

プシューーーーーーーーーーーーーーーーー!!!

13: 2016/06/25(土) 17:29:27.883 ID:qwexuotI0.net
ゴキ「 スプレッドアウト! ナウ!!! 」 カサササササーー!

同僚ゴキ・兄弟ゴキ「「 ウィルコ! 」」 カサササササーー!


その瞬間! 冷蔵庫裏から__ 上・右・左! と黒い弾丸3匹が次々と飛び出してきた

予想を遥かに超えた展開と絵面に俺は完全に面食らってしまい、かつて無いほど狼狽した

俺「ギャわぁぁぁぁぁあwせdrftgyぎゃろヴゅlp;@:!!!!」

14: 2016/06/25(土) 17:30:26.615 ID:qwexuotI0.net
ガッシャーン!パリーン ガラガラララ バゴゴゴゴ ダダダダダダバターン!

俺は部屋の物をなぎ倒しながら、靴も履かずに部屋を慌てて逃げ出た

本当に嫌だった たぶん夢に出るし氏ぬまで忘れられないだろう

ゴキーズ「・・・・。 ハハハ ハハハハハハハハハ!!! 」

同僚ゴキ「ハッハッハ 見たかよエッグスプレッド!」

兄弟ゴキ「ああ コイツはケッサクだぜwww アイツ腰が抜けてたぜwww」

ゴキ「ヒーーーッヒッヒ こんなに笑ったのは初めてだwケツまくって逃げやがったwww」

15: 2016/06/25(土) 17:31:20.375 ID:qwexuotI0.net
兄弟ゴキ「__で、これからどうする?」

ゴキ「残念だがこの部屋は放棄するしかない」

ゴキ「おそらく次の攻撃はもっと徹底的で容赦のない物になるだろうしな」

同僚ゴキ「・・・バル●ン   ・・・2回焚き」

兄弟ゴキ「  なるほど じゃあタマゴも別の部屋で設置したほうがいいな」

ゴキ「現時点をもって104号室を放棄_撤収準備!合流はポイントチャーリー!」

17: 2016/06/25(土) 17:32:06.251 ID:qwexuotI0.net
こうして勘のいい彼らは、この104号室を去っていったに違いない

下宿、賃貸、マンション、一軒家___新転地を求めて広大な外の世界に

冷蔵庫と壁の隙間、エアコンの吹き出し口、衣装ケース、ベッド下の暗闇・・・

どんな平和主義者だって奴らをタリホーしたらロックンロールするしかない

次に彼らをインターセプトするのは、これを読んでいる貴方かもしれないのだ

 終わり

引用: ゴキ「シックスオクロックハイ!ダメだっ振りきれない!」 俺「うぉぉぉ!」