1: 2010/04/19(月) 20:52:52.75 ID:dUJATkir0
兄「えーと、これから2週間このクラスで教育実習をさせていただくことになった

兄です」

妹「」

兄「短い期間ですが皆さんと仲良くなれたらなと思います。よろしくお願いしま
す」

女「ねぇねぇ、かっこよくない!?」

女2「私、タイプかも~」

妹「(な、なんでお兄ちゃんが…)」


3: 2010/04/19(月) 20:54:39.45 ID:dUJATkir0
休み時間

妹「ちょっとお兄ちゃん!」
兄「よう」
妹「何しにきたのよ!」
兄「教育実習に来たわけだが」
妹「それで何でうちの学校にくるわけ!?」
兄「母校で教育実習をして何が悪い!」
妹「…ごめん」

4: 2010/04/19(月) 20:57:27.89 ID:dUJATkir0
妹「お兄ちゃん担当教科は何なの?」
兄「もちろん家庭科だ」
妹「お兄ちゃん裁縫や料理だけは得意だもんね…」
兄「ホントは保健の教師が良かったんだが…」
妹「氏ねばいいのに」

7: 2010/04/19(月) 21:00:38.45 ID:dUJATkir0
兄「それじゃあ俺、職員室行かなきゃだから」
妹「あ、うん…」
妹「(行っちゃった…)」
妹友「ねぇねぇ妹!」
妹「うわっ!何よいきなり…」
妹友「兄先生を呼び止めたりなんかして…妹も兄先生狙い?」
妹「狙いって何よ…」

11: 2010/04/19(月) 21:02:42.22 ID:dUJATkir0
妹友「だってカッコイイじゃない!それに優しそうだし!」
妹「カッコイイ?誰が?」
妹友「だから兄先生だって!そう思ってる子、絶対多いよ!」
妹「そうかなぁ…」
妹「(まぁ、確かに顔は悪くない…かな)」

14: 2010/04/19(月) 21:06:15.31 ID:dUJATkir0
妹友「それで妹は兄先生のことは狙ったりしないの?」
妹「狙うも何も私のお兄ちゃんだし…」
妹友「えっ!?そうなの!?」
妹「うん」
妹友「あぁ…でも確か苗字一緒だし言われてみれば似てる気がする…」
妹「それはない」

16: 2010/04/19(月) 21:10:07.82 ID:dUJATkir0
妹友「良いなぁ~素敵なお兄さんで…紹介して?」
妹「えっ!?し、紹介!?」

キンコーンカンコーン

妹友「あっ、休み時間終わっちゃった。それじゃ妹、また後でね!」
妹「う、うん…」
妹「(紹介って…ええ~…)」
妹「(じょ、冗談だよね?)」

17: 2010/04/19(月) 21:15:00.29 ID:dUJATkir0
昼休み

妹友「ねぇねぇ妹!」
妹「何よ」
妹友「さっきの紹介してって話だけどさやっぱり無しで良いや」
妹「(やっぱり冗談だったんだ)」
妹友「せっかく次の時間は家庭科なんだし自力でアタックするよ!」
妹「」

20: 2010/04/19(月) 21:19:35.53 ID:dUJATkir0
妹「えっ…?い、いきなりアタック…?」
妹友「うん!ダメかな?」
妹「ダメっていうか…その…」
妹友「…もしかしてお兄ちゃんをとられるのがイヤだったり?」
妹「そ、そんなことあるわけ!べ、別にブラコンってわけじゃないし!」
妹友「それじゃあ応援してくれる?」
妹「うっ…」

22: 2010/04/19(月) 21:23:25.70 ID:dUJATkir0
妹友「……」
妹「…頑張って」
妹友「うん!ありがと☆」
妹「(…別に誰がお兄ちゃんにアタックしようと私には関係無いし!)」
妹「(それにお兄ちゃん変態だし!本性知ったら友だって幻滅するよ!)」
妹「(うん!上手くいきっこなんてない!)」
妹「…」
妹「…はぁ」

24: 2010/04/19(月) 21:27:10.11 ID:dUJATkir0
家庭科の授業

兄「改めて教育実習生の兄です!みんなよろしく!」
女「やっぱりカッコイイな~」
女2「ね~」
妹友「ちょっと最初に目を付けたのは私なんだからね!」
妹「(あ~…やだやだ…)」
兄「それじゃあ今日の内容は個人でデザート作りだね。それじゃあ準備が出来た
人から調理を開始してください!」
生徒達「はーい」

26: 2010/04/19(月) 21:32:35.05 ID:dUJATkir0
兄「(そろそろ時間だな…みんなのを見てまわるか)」
兄「おっ、妹はフルーツサンドか。色鮮やかで美味そうだな」
妹「…ありがと」
妹「(食パンに缶詰のフルーツを挟んだだけだけどね…)」
妹友「先生!私のも見てください!」
兄「えーと君は妹友さんだっけ…どれどれ…おぉ!これはチーズケーキ!」
妹友「あんまり自信無いんですけど…どうかなぁ」
妹「(よく言うよ…ケーキ作りは得意なくせに…)」

27: 2010/04/19(月) 21:36:29.24 ID:dUJATkir0
兄「いや見た目は完璧だ…いただいてみても良いかな?」
妹友「あっ、どうぞ!こんなので良かったら!」
兄「それじゃあ失礼して…」モグモグ
妹友「…どうでしょうか?」
兄「…美味い!しっとりとしていて甘さも控えめだから男の俺でも食べやすいよ
!」
妹友「ホントですかぁ!?先生に気に入ってもらえて良かったぁ」
兄「いやホント、これはお店を出せるレベルだよ!いや料理が出来る女の子って
良いねぇ~」
妹友「先生褒めすぎ~♪」
妹「……」

29: 2010/04/19(月) 21:41:24.39 ID:dUJATkir0
妹「……」ゲシゲシ
兄「ん?い、妹さん?先生の足を蹴ったりしてどうしたのかな…?」
妹「(どうせ私は料理出来ませんから!フルーツを挟むことぐらいしか出来ません
から!)」ゲシゲシ
兄「…えーと」
兄「(参ったな…なんか良くわからんがご機嫌ナナメだ…)」
兄「(こういう時はほっとくのが一番だな…)」
兄「え、えーと他の子達はどうかな~?」スタコラ
妹「……」ムスー
妹友「ねぇ…妹?」
妹「…なによー」

32: 2010/04/19(月) 21:46:31.82 ID:dUJATkir0
妹友「もしかして嫉妬ですかにゃー?」
妹「なっ…!そんなこと…」
妹友「やっぱりお兄ちゃんが大好きなんだね~♪」
妹「ちょっと…怒るよ!」
妹友「でも…私も本気になっちゃったからさ」
妹「…えっ?」
妹友「妹のことは親友だと思ってるけど私、兄先生のこと本気だから!」
妹「えっ?えっ!?」
妹友「ちゃんと伝えたからね!」
妹「(えぇ~!?)」

37: 2010/04/19(月) 21:51:40.46 ID:dUJATkir0
放課後

妹友「それじゃあね妹!」
妹「う、うん…」
妹友「また明日~」
妹「……」
妹「(友はお兄ちゃんのこと本気…なんだ…)」
妹「(べ、別に私には関係ないよね!?)」
妹「(うん…関係ない…)」
妹「……」
妹「はぁ~…」
兄「妹」
妹「えっ?」

40: 2010/04/19(月) 21:56:54.31 ID:dUJATkir0
兄「ため息なんかついてどうしたよ?」
妹「べ、別にお兄ちゃんには関係無いよ…」
兄「あぁ、生理か」
妹「氏ね!」
兄「じ、冗談だって!そう怒るなよ…」
妹「全く…」
兄「それより一緒に帰らないか?俺、車だしさ」
妹「えっ?」

43: 2010/04/19(月) 22:01:37.88 ID:dUJATkir0
妹「(お兄ちゃんと一緒に…)」
妹「(き、兄妹だし別に普通…だよね?)」
妹「それじゃあ…」
女1「ねぇねぇ、あれ妹ちゃんと兄先生じゃない?」
妹「!?」
女2「ホントだ~!もしかして下校デート!とか?」
女1「妹ちゃんも意外とああ見えて意外とやるのね~」
妹「あ、あの私、一人で帰れますからっ!」
兄「えっ?ちょっと…」
妹「それじゃあさようなら兄先生!」スタコラ
兄「…行ってしまった」
兄「嫌われてるのかな…」

46: 2010/04/19(月) 22:04:17.34 ID:dUJATkir0
兄妹自宅

妹「(あぁ~!私のバカ!バカ!)」
妹「(あそこで逃げたしたりしたら余計に変に思われるかもじゃない!)」
妹「(それにお兄ちゃんにも絶対変に思われただろうし…)」
妹「(自己嫌悪~…)」
兄「ただいま~」
妹「!」

48: 2010/04/19(月) 22:07:50.69 ID:dUJATkir0
兄「ん?親父も母さんもいないのか…妹~?」

妹「(どうしよう…顔合わせずらいよ~…)」

兄「(あれ?トイレか風呂か?)」

妹「(でも合わせないってわけにもいかないし…)」

兄「(もしくは部屋で寝てるか…ちょっと行ってみるか)」

妹「(どうしよう…どうしよう…)」


51: 2010/04/19(月) 22:12:09.10 ID:dUJATkir0
兄「妹~?」ガチャ

妹「!?ちょ!?お兄ちゃん!?」

兄「なんだ起きてるじゃん。それとも寝起きか?」

妹「い、いきなり入って来ないでよ!」

兄「だって呼んでも返事返ってこないんだもんよ」

妹「あぅ…」

妹「(だって何を話したら良いかわからないし…)」

兄「なぁ、妹」

妹「は、はひっ!」

兄「腹減ってないか?」

妹「さっきはごめっ…えっ?」

52: 2010/04/19(月) 22:16:46.26 ID:dUJATkir0
兄「いや親父も母さんもいないしさ。まだ飯食ってないだろ?」

妹「う、うん…」

兄「じゃあ何か冷蔵庫にあるもので適当に作るから待っててくれ。出来たら呼ぶから」

妹「……」

妹「(なんか私ホントにバカみたい…)」

54: 2010/04/19(月) 22:21:56.05 ID:dUJATkir0
兄「美味いか?」

妹「うん…美味しい…」

兄「そっか!良かった!」

妹「(うっ…爽やか…)」

妹「(やっぱり…カッコイイ…かな…)」

兄「ん?どした?」

妹「べ、別に何でも無い!」

妹「(何!?実の兄をカッコイイとか!?気持ち悪い!)」

兄「なぁ妹?」

妹「な、なに?」

55: 2010/04/19(月) 22:26:36.89 ID:dUJATkir0
兄「妹は俺がお前の学校の教育実習生になったことを快く思ってないか?」

妹「えっ?」

兄「いやさ、授業中に蹴られたり下校時には逃げられたりさ…」

妹「うっ!」

妹「い、いや…それは…その…」

兄「それは?」

妹「…えーと」

兄「…もしかして俺のこと嫌いか?」

妹「ふぇっ?」

58: 2010/04/19(月) 22:31:35.68 ID:dUJATkir0
兄「もし俺のことが嫌いなら…なるべく学校ではお前に関わらないようにするから…」

妹「ま、待って!」

兄「えっ?」

妹「べ、別にお兄ちゃんのこと嫌いってわけじゃないよ!」

兄「ホ、ホントか?」

妹「料理は出来るし顔も悪くないし…まぁちょっと変態だけど自慢出来るお兄ちゃんだと思うよ…」

兄「妹…」

60: 2010/04/19(月) 22:37:09.23 ID:dUJATkir0
妹「今日、下校の時に逃げたのはさ…周りに友達もいたしちょっと恥ずかしくなっちゃっただけ…」

兄「そっか…気をつかえなくてごめんな…」

妹「いいよ…私もいきなり逃げたりしてごめん…」

兄「いや妹が謝ることは…あれ?」

妹「ん?」

兄「それじゃあ授業中に蹴ってきたのは何だ?」

妹「あっ…あれは…」

兄「あれは?」

妹「あ…うぅ…」

妹「な、何でも良いでしょ!ごちそうさま!もう寝るね!」スタコラ

兄「あっ、妹…」

兄「(やっぱり嫌われてるのか…?)」

妹「(私のバカ!バカ!バカ!)」

63: 2010/04/19(月) 22:41:54.71 ID:dUJATkir0
翌日
学校

妹「(あぁ…昨日は色々失敗したなぁ…)」

妹友「妹!おはよ!」

妹「あぁ…友…おはよ…」

妹友「どったの?テンション低いねぇ?」

妹「まぁ色々あるのよ」

妹友「兄先生と喧嘩でもしたのかにゃ?」

妹「喧嘩したってわけじゃあないのよ…」

妹友「……」

65: 2010/04/19(月) 22:46:22.74 ID:dUJATkir0
妹友「ねぇ妹?」

妹「なにさ」

妹友「妹ってやっぱ兄先生のこと好き?」

妹「!?い、いきなり何!?」

妹友「いや~兄先生のことでこんなに悩んでるわけだしさ」

妹「べ、別にそんな好きってわけじゃ…」

妹友「ホントに?」

妹「ホ、ホントに…」

妹友「…そか!まぁ兄妹だもんね!」

妹「……」

妹「(うん…兄妹だもん)」

妹「(特別な感情なんてない…)」

67: 2010/04/19(月) 22:52:30.76 ID:dUJATkir0
HR

兄「はい!HR始めます!」

女「やっぱりカッコイイな~」

女2「このまま担任になってくれれば良いのにね~」

兄「出席を取りますね…えーと…妹友さん!」

妹友「はーい!」

兄「おっ、元気だなぁ。良いことだ!」

妹友「えへへ」

兄「次は…妹さん!」

妹「……」

兄「……」

74: 2010/04/19(月) 22:57:32.27 ID:dUJATkir0
兄「妹さーん?」

妹「!ひゃ、ひゃい!」

兄「面白い返事だな」

クスクス…

妹「(うぅ…ボーっとしてた…恥ずかしい…)」

妹「(ていうか、お兄ちゃんが「さん」付けなんかで呼ぶから気付かなかったんだよ!)」

妹「……」

妹「はぁ…」

76: 2010/04/19(月) 23:02:29.83 ID:dUJATkir0
放課後

妹友「あ~今日は兄先生の授業無かったから1日が長かった~」

妹「家庭科とか週1しか無いじゃん…」

妹友「今週を生きてるって実感出来るのはHRの時間だけね…」

妹「どんだけなのよ…」

妹友「…あっ、あれ兄先生じゃない?」

妹「えっ?」

77: 2010/04/19(月) 23:06:30.24 ID:dUJATkir0
妹友「兄先生~!」

兄「おっ、妹に妹友さん。今、帰りか?」

妹友「はい!先生も今から帰るんですか?」

兄「うん、そうだよ。あっ二人とも良かったら一緒に帰るかい?車で送るよ」

妹友「えぇっ!?良いんですか!?」

兄「うん、もちろん。妹もそれで良いか?」

妹「あっ…えっと…」

78: 2010/04/19(月) 23:11:01.52 ID:dUJATkir0
妹「(…友はお兄ちゃんのこと好きなわけだし…私がいたら邪魔だよね…)」

妹「わ、私は良いよ。歩いて帰る!最近運動不足だしさ~」

兄「そ、そうか…」

妹「それじゃあね!友、また明日~!」スタコラ

妹友「(気をつかってくれたのかな?)」

兄「(やっぱり嫌われてるっぽいなぁ…)」

妹「…はぁ」

兄「…それじゃあ帰りますかね」

妹友「はーい!お願いしまーす!」


82: 2010/04/19(月) 23:16:13.33 ID:dUJATkir0
車内

妹友「ねぇねぇ先生?」

兄「ん?何かな?」

妹友「先生って恋人とかいないんですか?」

兄「恋人か~自慢じゃないけど生まれてこのかたいたことないなぁ」

妹友「えぇっ!?意外です…」

兄「意外でも無いだろ~俺、イケメンってわけでもないしさ」

妹友「(カッコイイし性格も良い…ヤバいね…)」

84: 2010/04/19(月) 23:20:28.37 ID:dUJATkir0
妹友「あっ、じゃあ好きな人とかは?」

兄「ん~…まぁ…いないかな~」

妹友「(心もフリー?)」

兄「妹友さんはどうなの?彼氏や好きな人とかいる?」

妹友「彼氏なんかいませんよ~でも…好きな人は…いるかな」

兄「おっ、青春してるなぁ。どんな人?」

妹友「えっと~年上でカッコよくて優しくて家庭的な人なんです!」

兄「ハハッ、素敵な人なんだね~」

妹友「(先生のことですよ~!)」

85: 2010/04/19(月) 23:24:43.19 ID:dUJATkir0
兄「それじゃあこの辺りで良いかな?」

妹友「あっ、はい!大丈夫です!ありがとうございます!」

兄「それじゃあまた明日ね」

妹友「はい!あっ、あの先生?」

兄「ん?何かな?」

妹友「もし良かったら明日も一緒に帰ってもらっても良いですか…?」

87: 2010/04/19(月) 23:29:37.21 ID:dUJATkir0
兄「ん?妹友さんさえ良かったら別に構わないよ」

妹友「ホントですか!?嬉しいです!」

兄「妹友さんの家は俺の家の帰路にあるし毎日でも構わないよ」

妹友「ええっ!?それ凄い感激!」

兄「ハハッ、大袈裟だなぁ。それじゃあまた明日ね」

妹友「(やったぁ!)」

89: 2010/04/19(月) 23:34:08.88 ID:dUJATkir0
兄妹自宅

妹「はぁ…」

兄「ただいま~」

妹「!」

兄「あれ?親父と母さんはまたいないのか…妹~?」

妹「お、おかえり…」

兄「おっ、ただいま」

妹「……」

兄「……」

妹「(なんか言いなさいよ~!)」

兄「(やっぱ機嫌悪いのかな…)」

90: 2010/04/19(月) 23:39:55.49 ID:dUJATkir0
兄「(とりあえず話題を…)」

兄「あっ、そうだ妹…」

妹「な、なに?」

兄「俺、明日も妹友さんと一緒に帰るけどお前はどうする?」

妹「!?」

妹「(あ、明日も…!?)」

兄「妹?」

妹「…明日も明後日も一人で帰る!この口リコン!」

兄「お、おい…どうした…?」

妹「バカー!おやすみ!」スタコラ

兄「あっ、おい飯は…」

妹「いらない!」

兄「……」

兄「(完全に失敗したみたいだ…)」ズーン

95: 2010/04/19(月) 23:45:20.53 ID:dUJATkir0
妹「(バーカ!バーカ!)」

妹「(何よ!教師が生徒と一緒に帰るとかあり得ない!)」

妹「……」

妹「(でも、それだけ友が頑張ってるってことだよね…)」

妹「(…お兄ちゃん)」

110: 2010/04/20(火) 00:13:11.66 ID:SbgQfb7B0
翌日
学校

妹「(結局昨日はあれからお兄ちゃんとは話さなかったな…)」

妹「(今朝も話さなかったし…)」

妹「(まぁ私が逃げるように学校に行ったからだけど…)」

妹「(おかげで朝ごはんも食べてないや…)」

妹「(昨日の晩ごはんも食べてないし…お腹へった…)」

女「ねぇ!ちょっと!」

妹「ん?」

111: 2010/04/20(火) 00:19:24.28 ID:SbgQfb7B0
女「妹友!昨日兄先生と一緒と一緒に帰ったでしょ!」

妹友「あれ?見られてた?」

妹「(…イヤな話題)」

女2「一人だけ先生の車に乗せてもらうとかズルい!私も乗せてもらいたいのに!」

妹友「ダメだよ!先生のシートは私専用なんだから!今日だって一緒に帰るんだし!」

女「何それ!ありえな~い!」

ギャーギャーワーワー

妹「(お兄ちゃんホントに人気ね…)」

114: 2010/04/20(火) 00:24:13.62 ID:SbgQfb7B0
女「そもそもアンタ他にも男がいるくせに兄先生を狙ってるっていうのがあつかましいのよ!」

妹友「!?ほ、他に男の人なんていないよ!」

女2「あぁ~確かに本命はいないよね~兄先生はどうなっちゃうんだろ~」

女「いや~兄先生が汚されちゃう~」

妹友「ほ、本命はって何よ!?」

妹「(…話がちょっとマズい方向に進んでるな…)」

118: 2010/04/20(火) 00:31:18.32 ID:SbgQfb7B0
妹「(友は人懐っこい性格が災いしてか色々と変な噂を流されてるのよね…)」

妹「(毎日のように男を取っ替え引く替え)」

妹「(一度ヤッたら即サヨナラ。みたいな…)」

妹「(でも友はそんな子じゃない)」

妹「(ホントに人懐っこいだけで勘違いをされてるだけ)」

妹「(…だけど今はそう思われるのも自業自得かな…)」

妹「……」

妹「(って、ダメダメ!そんなこと思っちゃ!)」

妹「(でも…)

妹「(お兄ちゃんがこの噂を知ったらどう思うだろう…)」






120: 2010/04/20(火) 00:37:48.22 ID:SbgQfb7B0
兄「みんなおはよー!って、そこの3人。何か言い争いしてるみたいだけ大丈夫か?」

妹友「あっ、兄先生…」

女「あ、兄先生!な、何でもないですよ!ちょっと好きな歌手の話をしていたら熱くなっちゃって…ねっ?」

女2「そ、そうそう!そうだよね妹友!?」

妹友「あっ、え、えっと…」

兄「……」

妹友「…はい!そうです!だから心配しないでください!」

兄「そっか…なら良いんだけど」

妹「(お兄ちゃんに噂のこと知られたくないんだね…)」


122: 2010/04/20(火) 00:43:09.23 ID:SbgQfb7B0
休み時間

妹友「妹」

妹「あぁ、友。今朝は大変だったね」

妹友「ホントだよ~!何よ他の男とか本命とか!失礼しちゃう!」

妹「まぁ、ちょっと人懐っつこ過ぎるのもあるのかもね」

妹友「…誰とでも仲良くしたいって思うことはダメなのかな?」

妹「そんなことはないと思うけどやっぱり限度はあるんじゃないかな?」

妹友「う~」

妹「(ホント良い子なんだけどね…」

123: 2010/04/20(火) 00:46:47.46 ID:SbgQfb7B0
妹友「…まぁ、いいや。今は兄先生もいるし」

妹「…!」

妹友「あっ、今日も一緒に帰るんだよ!」

妹「そ、そう…」

妹友「あとね!毎日でも構わないって!もしかしてもうラブラブ?キャー!」

妹「……」

124: 2010/04/20(火) 00:51:22.92 ID:SbgQfb7B0
キンコーンカーンコーン

妹友「あっ、授業だ!それじゃあ妹、また後でね!」スタコラ

妹「……」

妹「(何?あの態度…)」

妹「(今は兄先生がいるから?)」

妹「(付きあってもいないのにもう自分の物扱い?)」

妹「(…もしかして男を取っ替え引っ替えの噂もあながち嘘じゃないんじゃないの?)」

妹「(だとしたら…)」

妹「(私がお兄ちゃんを守らなきゃ…)」

126: 2010/04/20(火) 00:55:32.77 ID:SbgQfb7B0
昼休み

妹友「妹!ご飯食べよ!」

妹「あっ、ごめん…友。私ちょっと職員室に行かなくちゃいけない用事があってさ…」

妹友「ええ~?そうなの~?」

妹「うん…だから…ごめんね?」

妹友「わかったぁ…」

妹「……」

127: 2010/04/20(火) 00:58:46.13 ID:SbgQfb7B0
職員室

妹「失礼しまーす。えーと兄先生をお願いします」

兄「妹?どうした?」

妹「あっ、お兄ちゃん…」

兄「…ここじゃなんだし廊下で話そうか?」

妹「あっ、うん…」

128: 2010/04/20(火) 01:02:59.04 ID:SbgQfb7B0
兄「それでどうしたんだ?」

妹「あっ…えっと…昨日はごめんなさい!」

兄「えっ?」

妹「勝手に怒って朝もお兄ちゃんを無視して学校に行ったりして…」

兄「…いや、全然構わないんだ。むしろ俺が謝るべきだってずっと思ってたから」

妹「え?」

兄「機嫌が悪かったのは俺が原因なんだろ?ごめんな。俺、バカだから何で妹の機嫌が悪くなったのかわからなくてさ…」

妹「お兄ちゃん…」

129: 2010/04/20(火) 01:08:00.23 ID:SbgQfb7B0
兄「ホントごめん…嫌われても仕方ないって思うし、もう遅いかもだけど改めて謝らせてくれ…」

妹「ううん…いいの」

兄「えっ?」

妹「前にも言ったけど嫌いってわけじゃないし、そうやって私のこと考えてくれてただけで十分だよ」

兄「妹…」

妹「私も悪かったんだし…ねっ?気にしないで?」

兄「妹…ありがとな」

妹「…エヘヘ」

兄「それで用事はこれだけか?別に家でも良かったのに」

妹「あっ、その…えーと…」

130: 2010/04/20(火) 01:12:19.85 ID:SbgQfb7B0
妹「(い、言わなきゃ…)」

妹「(別にお兄ちゃんを取られたくないからってわけじゃなくて…)」

妹「(家族としてお兄ちゃんを守らなきゃってわけで…)」

妹「(うん…友達より家族の方が大切だもん!)

妹「あっ、もう一つ言いたいことがあってね…」

兄「ん?なんだ?」

妹「妹友のことなんだけど…」


133: 2010/04/20(火) 01:23:41.73 ID:SbgQfb7B0
兄「妹友さんのこと?」

妹「あのさ…今日も友と一緒に帰るんだよね?」

兄「ああ。約束したしな」

妹「…それ、やめた方がいいよ」

兄「…えっ?なんでだ?」

妹「今朝さ友と女達が言い争いしてたじゃない?」

兄「…あぁ、してたな」

妹「あれ、友の噂のことでさ」

兄「噂?」

135: 2010/04/20(火) 01:28:05.55 ID:SbgQfb7B0
妹「うん…友ね色んな男を取っ替え引っ替えしてるって噂があるんだ」

兄「……」

妹「それでそんな噂が流れてる友だからお兄ちゃんの手籠にするつもりなんじゃないのかってことで今朝みんな言い争ってたんだ」

兄「…妹友さんはなんて言ってるんだ?」

妹「友はもちろん否定してるよ。まぁ、ホントだとしても否定するだろうけど…」

兄「……」

138: 2010/04/20(火) 01:33:20.99 ID:SbgQfb7B0
兄「…お前はその噂のことをどう思ってるんだ」

妹「根も葉もない噂だって思ってたけど友の態度とか見るとあながちホントなんじゃないかなって思うようにもなってさ…」

兄「……」

妹「もしもこの噂がホントだったりしたらお兄ちゃんが危ないからさ…だから一緒に帰るのはやめた方が良いかなって…」

兄「…そっか、わかったよ…」

妹「あっ、それじゃあ…」

141: 2010/04/20(火) 01:37:58.79 ID:SbgQfb7B0
兄「お前、最低だな」

妹「…えっ?」

兄「妹友さんはお前の友達なんだろ?なのになんでそんな風に言うんだ?」

妹「えっ…その…噂はホントかもだし、もしそうだったらお兄ちゃんが…」

兄「確かにそうかもな。でもな、それでも信じてやるのが友達だろ?」

妹「だ、だって…お兄ちゃんは家族で…大切で…」

兄「お前のこと見損なったよ。もう用はないか?それじゃあな」

妹「あっ…その…!」

妹「……」

妹「あ…れ…?」

144: 2010/04/20(火) 01:42:30.04 ID:SbgQfb7B0
妹「だってお兄ちゃんは家族で…」

妹「家族だから1番大切だから…」

妹「だから守らきゃいけないって…」

妹「大切なお兄ちゃんだから…」

妹「なのに…」

妹「…あはは!お兄ちゃんバカだな!」

妹「もし騙されたってお兄ちゃんの味方なんてしてあげないんだからね!」

妹「はは…」

148: 2010/04/20(火) 01:48:21.71 ID:SbgQfb7B0
妹「は…は……ぅ」

妹「……ぅ……あ、あ」

妹「あ……う……っ、うぁぁぁっ……」

妹「……バカ…」

妹「……いや、バカは私…?」

妹「……お兄ちゃんに嫌われちゃったよぉ……」

教師「ちょ、ちょっと君!?大丈夫!?」

妹「うっ…うぅぅっ……」

149: 2010/04/20(火) 01:57:50.02 ID:SbgQfb7B0
職員室

兄「えっ、妹が保健室に?」

教師「うん。さっきそこの廊下で泣いているのを見かけてね。泣いている理由を話してくれないからとりあえず保健室にまで連れて行ったよ」

兄「そうですか…」

教師「彼女は君が担当しているクラスの子でもあるんだろ?保健室に顔を出してあげたらどうかな?」

兄「(少しきつく言いすぎたか…)」

兄「(けど、俺は間違っていない!あの発言は妹でも許せない!)」

兄「…次の授業の準備がありますので…」

教師「お、おい!ちょっと!」

兄「(今は気に留める必要はない…)」

150: 2010/04/20(火) 02:02:33.21 ID:SbgQfb7B0
保健室

妹「う…あ、あれ?」

保健教師「あっ、目が覚めた?」

妹「私、寝ちゃってた…?」

保健教師「泣き疲れちゃったみたいね」

妹「あっ!ご、ごめんなさい!ベット使ったりしちゃって…!」

保健教師「いいのよ。もう少し休んでいなさいな。保健室は体の傷だけじゃなく心の傷を癒す場所でもあるんだから」

妹「す、すみません…ありがとうございます…」

保健教師「ふふ」

152: 2010/04/20(火) 02:08:57.13 ID:SbgQfb7B0
保健教師「どれだけたくさん泣いたって良いのよ」

妹「えっ?」

保健教師「泣いた分だけ色々振り返ることも出来るでしょ」

妹「……」

保健教師「でも、ただ振り返るだけじゃダメ。そこで振り返った喜びも悲しみも心に留めて次に繋げなくちゃね」

妹「…!」

154: 2010/04/20(火) 02:13:01.35 ID:SbgQfb7B0
妹「先生…」

保健教師「ん?なぁに?」

妹「ありがとうございます」

保健教師「うふふ。頑張ってね」

妹「はい!」

妹「(お兄ちゃんにちゃんと謝ろう!)」

妹「(今まで通りには戻れないかもしれないけど…)」

妹「(それでもやれるだけのことはしなくちゃ!)」

妹「(あと…友にも謝らないとね…)」

157: 2010/04/20(火) 02:19:14.87 ID:SbgQfb7B0
HR

兄「はい!帰りのHR始めます!」

生徒達「はーい!」

妹友「兄先生ー!妹がいませーん!」

兄「(妹のやつまだ戻ってないのか…)」

兄「ああ。昼休みに体調崩して保健室に行ったって話を聞いてるよ。だから大丈夫だ」

妹友「そうなんだー…心配」

女「何が心配よ…」

女2「優しい女をアピールみたいな…」

妹友「……」

兄「(…なるほどな)」

158: 2010/04/20(火) 02:23:57.37 ID:SbgQfb7B0
兄「こらこらーそんなこと言うもんじゃないぞー妹友さんは妹の友達なんだから心配して当然だろ?」

女&女2「うっ…」

妹友「(兄先生…)」

兄「みんな友達は大事にするんだぞ。友達は家族の次に一生の宝物だからな!」

女「なんか兄先生が説教くさく…」

女2「でも変わらずかっこいい…」

160: 2010/04/20(火) 02:28:46.26 ID:SbgQfb7B0
妹「すいません。遅くなりました」ガラッ

兄「!」

妹友「妹!昼休みからずっと保健室って聞いたけど大丈夫なの!?」

妹「うん。へーきへーき。ちょっと保健の先生と話しこんじゃって午後の授業休んじゃった」

妹友「大丈夫なら良いんだけど…」

兄「…大丈夫なのか?」

妹「大丈夫です。すいません途中から入ってきてしまって…HR続けてください」

兄「あ、あぁ…」

兄「(気にしてないのか…?)」


再びトイレタイム><

161: 2010/04/20(火) 02:36:54.94 ID:SbgQfb7B0
放課後

妹友「妹…ホントにホントに大丈夫?」

妹「だからへーきだって!気にし過ぎだよ」

妹友「だってホントに心配でさ…」

妹「……」

妹友「…妹?」

妹「友、いつもありがとね」

妹友「ふぇっ?」

163: 2010/04/20(火) 02:43:27.30 ID:SbgQfb7B0
妹「それと…ごめんね」

妹友「いきなりどしたの妹?なんか変だよ?」

妹「…ううん、何でもない!ただ友と友達で良かったって思っただけ!」

妹友「…よくわからないけど私も妹の友達で良かったって思ってるよ」

妹「そっか…ありがと」

妹友「えへへ…こちらこそいつも仲良くしてくれてありがと~」

妹「えへへ」

164: 2010/04/20(火) 02:47:16.28 ID:SbgQfb7B0
妹「それより友。今日もお兄ちゃんと一緒に帰るんじゃないの?」

妹友「あっ、そうだ!いっけない!早く行かなきゃ!ごめんね!それじゃあ妹、また明日ね!」

妹「うん。バイバイ」

妹「(さてと私も帰るか…)」

妹「(家でお兄ちゃんのこと待ってないと…)」

165: 2010/04/20(火) 02:52:06.07 ID:SbgQfb7B0
妹友「すいません!兄先生!お待たせです!」

兄「あぁ、全然大丈夫だよ。俺も今、来たところだし」

妹友「良かったぁ~」

女「妹友、今日も兄先生と帰るんだ…」

女2「必氏ね~…」

妹友「……」

兄「…帰ろうか?」

妹友「あっ、は、はい…」

167: 2010/04/20(火) 03:06:23.71 ID:SbgQfb7B0
さるさん食らってました><


車内

妹友「(兄先生…さっきのことどう思ってるんだろう…)」

妹友「(もしかしてもう噂のこととか知ってるのかな…?)」

妹友「(もしそうだとしたら私、もう兄先生に嫌われてたり…)」

妹友「(今日は約束したから仕方ないけど明日からは一緒に帰ってもらえなかったり…)」

妹友「(そんなのイヤだよ…)」

兄「ねぇ、妹友さん」

妹友「は、はいっ!なんですか?」

168: 2010/04/20(火) 03:11:00.60 ID:SbgQfb7B0
兄「君の噂みたいなことをちょっと耳にしたんだけどさ…」

妹友「!」

妹友「(知られちゃったんだ…ううっ…)」

兄「その噂なんだけど…」

妹友「は、はい…」

妹友「(一緒に帰るのも今日までかぁ…)」

兄「俺は全く信じてないから」

妹友「やっぱりそうですよね…って、え?」

169: 2010/04/20(火) 03:16:49.44 ID:SbgQfb7B0
兄「なんか男を騙すとか取っ替え引っ替えってことをしてることになってるらしいけど…」

妹友「は、はい…」

兄「俺には全然そんな風には見えないしさ」

妹友「!」

兄「一緒に帰ったら危ないかもって話もあるみたいだけど、そんなの気にせずにこれからも一緒に帰ろうよ」

妹友「!そ、そんな!それじゃあ兄先生に迷惑が…」

兄「大丈夫。事実無根の噂なんかすぐに消えるよ」

妹友「あ、兄先生…」

妹友「(ホントになんて素敵な人なんだろう!)」

171: 2010/04/20(火) 03:23:41.67 ID:SbgQfb7B0
妹友「(もうこの気持ちを心の中だけに留めるなんて無理だよ!)」

妹友「あっ、あの!兄先生!聞いてほしいことがあるんです!」

兄「ん?何かな?」

妹友「兄先生はかっこよくて優しくて…噂を聞いたあとでも変わらずに接してくれて…ホントに素敵な先生だと思っています!」

兄「ハハ、ありがとう。でも俺はそんなに大した人間じゃないよ」

妹友「そんなことないです!兄先生はホント素敵な方です!私…そんな兄先生のことが好きです!」

兄「えっ?」

妹友「初めて会った時からずっと好きでした…これからは生徒としてじゃなく彼女として私のことを家まで送っていただけませんか?」

兄「妹友さん…」

173: 2010/04/20(火) 03:28:50.36 ID:SbgQfb7B0
兄「ありがとう…妹友さんの気持ち凄い嬉しいよ…」

妹友「じゃ、じゃあ…」

兄「でも…ごめん…妹友さんの気持ちには応えられないよ…」

妹友「えっ…そ、そうですか…」

兄「ごめんね…」

妹友「やっぱり噂ですか…?」

兄「いや違うんだ!妹友さんのことは良い子だって思っているけど…俺は…」

妹友「……」

176: 2010/04/20(火) 03:37:06.30 ID:SbgQfb7B0
妹友「…妹ですか?」

兄「…えっ!?」

妹友「やっぱりそうなんですね」

兄「いや、その…」

妹友「わかってましたよ。兄先生の妹に向けてる目が妹としてじゃなく一人の女の子を見てる目だってこと」

兄「…あぁ、その通りだ。俺は妹のことが一人の女の子として好きだ…」

妹友「…もう兄妹以上の関係にはなってるんですか?」

兄「いや兄妹のままさ…それに妹は俺のこと嫌ってるみたいだし」

妹友「…へっ?」

177: 2010/04/20(火) 03:42:31.58 ID:SbgQfb7B0
妹友「妹が兄先生を嫌ってる…?」

兄「あぁ…どうもそうみたいでさ…授業中に蹴られるし家ではいきなり怒られたりするし…」

妹友「……」

兄「ん?どうしたの?」

妹友「あっきれたー!」

兄「!?」

178: 2010/04/20(火) 03:45:34.10 ID:SbgQfb7B0
妹友「鈍感かなって思ってたけど…まさかここまでとはにゃー…」

兄「えっ…?それってどういう…」

妹友「…妹も兄先生のこと好きですよ」

兄「…えっ!?それって妹から聞いたのか…?」

妹友「聞かなくてもわかりますよ。態度に出てますもん。ホント…兄妹ですね」

兄「妹も俺のことを…」

181: 2010/04/20(火) 03:51:26.66 ID:SbgQfb7B0
兄「(じゃあ今まで怒ってたりしてたのは、もしかして嫉妬だったのか?)」

兄「(もしそうだったら俺はなんてデリカシーのない態度を…)」

兄「!!」

兄「(じゃあ、昼休みに妹友さんの噂のことを話したのも…)」

兄「(…俺はなんて酷いことを言っちゃったんだ…)」

妹友「兄先生」

兄「えっ?」

183: 2010/04/20(火) 03:57:02.23 ID:SbgQfb7B0
妹友「振り返ってるだけじゃダメですよ。振り返ってる時の気持ちを心に留めて次に繋げなくちゃね!」

兄「妹友さん…」

妹友「えへへ…頑張ってくださいね!あっ、私ここで大丈夫です!」

兄「…ありがとう」

妹友「こちらこそです!それではまた明日!」

兄「(…よし!早く家に帰ろう!)」

185: 2010/04/20(火) 04:02:57.49 ID:SbgQfb7B0
妹友自宅

妹友「(あーあ…振られちゃったなぁ…)」

妹友「(でも良かった…ちゃんと気持ちを伝えることが出来て…)」

妹友「(噂のこと聞いたって言われた時はもうダメだ!って思っちゃったもん)」

妹友「(…嬉しかったなぁ。噂のこと気にしないでくれて)」

妹友「(周りはみんな信じてたのにさ)」

妹友「(いや、ホントにデタラメの噂だけど)」

188: 2010/04/20(火) 04:10:35.77 ID:SbgQfb7B0

妹友「(そういえば妹も似たようなこと言ってたっけ)」

妹『噂だけじゃその人の人間性はわからないわよ。私は実際に話してみて友の人間性が好きになったから友達やってるわよ』

妹友「(ホントに兄妹ね…)」

妹友「(それにお似合いだよ)」

妹友「(私が入る余地なんか無かった)」

妹友「(妹…兄先生と幸せになりなさいよね)」

妹友(幸せにならなかったら絶交なんだから!)」

191: 2010/04/20(火) 04:16:59.57 ID:SbgQfb7B0
兄妹自宅

兄「さてと…」

兄「(まずはちゃんと謝らないとな…)」

兄「ただいま~」

妹「あっ、おかえり」

兄「お、おう。親父達は?」

妹「今日もいないよ」

兄「そ、そっか」

兄「(なんでこんな平静なんだ…?)」

193: 2010/04/20(火) 04:22:25.70 ID:SbgQfb7B0
妹「ねぇ、お兄ちゃん」

兄「な、なんだ?」

妹「お腹へっちゃった!なんかご飯作ってよ!」

兄「あ、あぁ…待ってろ。なんか簡単な物を作るよ…」

妹「うん!待ってる」

兄「(ていうか考えてみたらHRでも平静だったよな…)」

兄「(やっぱりもう気にしてないのか…?)」

兄「(いや、でも!それでもちゃんと謝らないと!)」

妹「……」

194: 2010/04/20(火) 04:26:06.24 ID:SbgQfb7B0
妹「いただきまーす」

兄「召し上がれ…」

妹「うん!やっぱお兄ちゃんの料理は美味しい!」

兄「そっか…サンキュ…」

妹「お兄ちゃんも早く食べな?冷めちゃうよ」

兄「あ、あぁ…」

兄「(き、切り出しにくい…)」

妹「…ねぇ、お兄ちゃん」

兄「ん?な、なんだ?」

196: 2010/04/20(火) 04:33:27.32 ID:SbgQfb7B0
妹「あの…昼休みはごめんなさい…」

兄「!」

妹「お兄ちゃんのことが心配だからっていうのを盾に友達のことを貶めようとしたんだもん…お兄ちゃんの言うとおり最低だったよ…」

兄「妹…」

妹「ホントにごめんなさい…私のこと嫌いになったかもしれないけど、ちゃんと伝えたくて…」

兄「…いいんだよ、もう」

妹「…えっ?」

198: 2010/04/20(火) 04:37:20.02 ID:SbgQfb7B0
兄「確かに許せないとは思ったけどさ…俺も言い過ぎた…ごめんな」

妹「そんな…お兄ちゃんは何も悪くないよ!」

兄「いや、俺も最低だよ。ちゃんとお前の気持ちに気づいてやれてなかったんだからな」

妹「…えっ?」

兄「それなのにいつもデリカシーの無いことばっか言って…我慢してたんだよな」

妹「えっ…その…私の…気持ちって…?」

199: 2010/04/20(火) 04:43:06.73 ID:SbgQfb7B0
兄「えっと…なんだ…俺が言うのはなんか恥ずかしいっていうか…その…」

妹「う、うん…」

兄「お前、俺のこと…好き…なのか?」

妹「!?」

兄「あっ、いやその自惚れとかじゃなくて!妹友さんがそう言ってて…」

妹「だ、だ、誰がお兄ちゃんのことっ…!」

兄「あ、やっぱ…そうか…」

妹「あ…ぅ…」

201: 2010/04/20(火) 04:45:23.52 ID:SbgQfb7B0
兄「すまん!変なこと言ったな…忘れてくれ!」

妹「…きだよ」

兄「…えっ?」

妹「好きだよ!私、お兄ちゃんのこと好き!」

兄「!!」

妹「兄としてじゃなく一人の男の人として好き!うん!好きだよ!悪い!?」

兄「妹…」

203: 2010/04/20(火) 04:51:36.78 ID:SbgQfb7B0
妹「でもさ!でもね!お兄ちゃんは私のお兄ちゃんのわけであってさ!」

兄「……」

妹「それに友がお兄ちゃんのこと好きだって言ってて…私、料理下手だし可愛くないし妹だし…」

妹「だからずっと自分に嘘ついてきた…お兄ちゃんのことは好きじゃないって…」

妹「だってどんなに好きでも報われないんだもん…」

兄「妹…俺、妹に伝えたいことがあるんだ」

妹「…えっ?」

205: 2010/04/20(火) 05:08:53.49 ID:SbgQfb7B0
さるさーん
眠いぜ…


兄「俺もさ…妹のことが一人の女の子として好きだ」

妹「…えっ!?そんな…嘘…だって私なんか…」

兄「なんかじゃなくて、お前だから好きなんだ」

妹「…それホントにホント?」

兄「ホントにホント」

妹「…嬉しい」

兄「俺もそう思ってもらえて嬉しいよ」

妹「…でも、だけどさ…」

兄「ん?」

206: 2010/04/20(火) 05:11:56.72 ID:SbgQfb7B0
妹「やっぱり私達、兄妹だしさ…未来は無いよね…」

兄「あぁ…そのことなんだけどさ…」

妹「…?」

兄「実は俺達ホントの兄妹じゃないんだわ」

妹「えっ?…えぇっ!?」

209: 2010/04/20(火) 05:14:37.86 ID:SbgQfb7B0
兄「って言っても完全に血の繋がりが無いわけじゃなくて」

妹「えっと…それってどういう…」

兄「従兄妹なんだわ俺達」

妹「えぇっ!?」

兄「とりあえず従兄妹なら好き合っても問題はないだろ?」

妹「ちょ、ちょっと待って…」

兄「ん?」

212: 2010/04/20(火) 05:18:43.19 ID:SbgQfb7B0
妹「えっと…それってもしかしてパパとママは私のパパとママじゃないってこと…?」

兄「いやあの二人は間違いなくお前の両親だ。俺が貰われっこ」

妹「えっ?でも、私が幼稚園に行く頃にはもうお兄ちゃんと一緒に住んでたよね?じゃあ私がまだ赤ん坊の頃に…」

兄「いやお前が生まれる前からいたんだぜ」

妹「ええっ!?」

1: 2010/04/20(火) 05:29:39.37 ID:SbgQfb7B0
またスレストだよ…



続きから

兄「俺のホントの両親、俺を産んですぐに育児放棄したらしくてさ…」

妹「ほぁー…」

兄「それを見かねた伯父と伯母が俺のことを引き取ってくれたってわけ」

妹「えっと…じゃあお兄ちゃんのホントのパパとママは…」

兄「さぁな。連絡は取って無いみたいだからさ」

妹「そ、そうなんだ…」

妹「(なんてドライなんだろう…)」

4: 2010/04/20(火) 05:33:35.16 ID:SbgQfb7B0
兄「それよりもさ、今は喜びを分かち合おうぜ?俺達両想いでしかもホントの兄妹じゃないんだからさ」

妹「う、うん」

妹「(調子が良いな…もう…)」

妹「(でも、そんなとこも含めて好きになったんだけどね…)」

妹「(好きになったら負けとはよく言ったものね…)」

兄「あっ、そうだ妹?」

妹「ん?」

7: 2010/04/20(火) 05:38:18.16 ID:SbgQfb7B0

兄「お前、俺が帰ってきた時、凄い平静だったけどあれなんだっんだ?」

妹「ふぇっ?い、いや…特に意味は…」

兄「いや、あんなことあった後だし凄い不自然だったからさ…」

妹「うーっ…」

兄「妹?」

妹「緊張してたの!どうやって今日のことどうやって謝ろうかずっと考えてて!」

兄「そ、そうなのか…」

妹「むーっ」

8: 2010/04/20(火) 05:42:36.98 ID:SbgQfb7B0
兄「妹…」

妹「…なによー」

兄「お前…可愛いな…」

妹「!?ちょ、な、な…」

兄「そういうとこも含めてお前のこと好きだぞ」

妹「うぅ…ば、ばかぁ…」

兄「フフッ…うりうり…」ナデナデ

妹「…あぅ」

兄「…今日は一緒に寝るか」

妹「…うん」

10: 2010/04/20(火) 05:46:33.30 ID:SbgQfb7B0
寝室

兄「それじゃあ…ほら」

妹「うん…おじゃまします」モゾモゾ

兄「寒くないか?」

妹「うん…あったかい」

兄「そっか」

妹「うん。ありがと」

兄「……」

妹「……」

兄妹「(さっきより緊張してきた…)」

13: 2010/04/20(火) 05:52:39.24 ID:SbgQfb7B0
兄「(こ、これはどうするべきなんだ!?俺、童Oだしそれ以前に女の人と付き合ったことないからわかんないぞ!?)」

妹「(えっと…これってもしかして…だよね…私、初めてだけど大丈夫かな…?下着、変なのじゃないよね!?)」

兄「(こうなったらままよ!)」

兄「妹…も、もう少しこっち来いよ…」

妹「う、うん…」

兄「……」

妹「……」ギュッ

兄「(…やっべぇ!妹可愛すぎ!)」

15: 2010/04/20(火) 05:57:50.65 ID:SbgQfb7B0
兄「妹…いいか…?」

妹「…はい」

兄「…わかった」チュッ

妹「…っ!」

クチュ…チュッ…

妹「んんむ…ん…く…」

妹「(キス…されちゃった…)」

16: 2010/04/20(火) 06:02:03.05 ID:SbgQfb7B0
ハムッ…チュッ…

妹「ん…ふ…」

兄「(…妹)」ヌチュ

妹「!?」

妹「(し、舌が…ち、力が抜けて…)」

ヌチュ…ヌチョ…

妹「んんっ…はぁ…」

兄「(…感じているのかな?)」

18: 2010/04/20(火) 06:06:15.77 ID:SbgQfb7B0
妹「はぁ…はぁっ…」トロン

兄「妹…パジャマ脱がすぞ…」

妹「あっ…う…」

妹「(見られちゃう…)」

妹「そ、その…下着…変じゃない…かな?」

兄「あぁ…可愛い下着でよく似合ってる」

妹「は、恥ずかしい…」

妹「(よ、良かった…)」

19: 2010/04/20(火) 06:09:03.34 ID:SbgQfb7B0
兄「…下着も脱がしていいかな」

妹「あっ、えっと…その!」

兄「だ、だめか?」

妹「まだ心の準備が…」

兄「……」

妹「お兄ちゃん?」

兄「萌えたから脱がす」

妹「ええっ~!?」

20: 2010/04/20(火) 06:11:52.92 ID:SbgQfb7B0
兄「(とは言ったものの…)」

兄「(ブラの外し方がわからん…)」

兄「(こういう日の為にちゃんと予習しておくんだった…)」

兄「(パンツだけ脱がしてするっていうのは…)」

兄「(いやだめだ!お互い初めてなんだし、ちゃんとしないと!」

兄「(でも外し方が…あぁ~!!)」

妹「……」

22: 2010/04/20(火) 06:15:22.11 ID:SbgQfb7B0
妹「…フフッ」

兄「…ん?ど、どうした?」

妹「お兄ちゃん、ブラの外し方がわからないんでしょ?」

兄「なっ!?い、いやそんなことは…」

妹「じゃあ、なんで外さないの?」

兄「いや、お前が心の準備がって言ってたわけだし…」

妹「萌えたから脱がすんじゃなかったの?」

兄「うっ…」

妹「アハハ!」

39: 2010/04/20(火) 07:13:25.62 ID:SbgQfb7B0
翌日
学校

妹友「おはよー!妹!」

妹「ああ…友…おはよ…」

妹友「(うわぁ…テンション低い…上手くいかなかったのかな…」

妹「ねぇ…友?」

妹友「な、なに?」

妹「友ってさぁ…エOチしたことある?」

妹友「…へっ?」

40: 2010/04/20(火) 07:17:00.60 ID:SbgQfb7B0
妹「いや、あっても無くてもどっちでも良いや…あぁ…お股痛いよぉ…」

妹友「(お、お股が痛いってことは…)」

妹友「も、もしかして昨日だけで兄先生とそこまでしちゃったわけ!?」

妹「」

女&女2「!?」

43: 2010/04/20(火) 07:22:27.81 ID:SbgQfb7B0
妹友「ひ、酷いよ!確かに私は妹のこと応援するこにしたけど何も一晩でそこまで!私の気持ち知ってたくせに~!」

妹「ちょっ…友、声大きいって!それに何でお兄ちゃんって…」

女「ちょっと妹ちゃん?」

妹「!?」

女2「今の話、どういうことかな…?」

妹「いや、その…あのね…」

妹友「妹のバカー!」

女「じっくり聞かせてもらうわよ?」

女2「全部話してくれるまで今日は放課後になっても帰さないんだから!」

妹「(いやー!!)」

44: 2010/04/20(火) 07:26:41.34 ID:SbgQfb7B0
放課後

妹「…はぁ~」

妹「(つ、疲れた…)」

妹「(なんとか生理痛が酷いってことで誤魔化したけど多分納得してないだろうなぁ…)」

妹「(多分明日も色々と尋問だなぁ…はぁ…)」

兄「おっ、妹」

妹「お兄ちゃん…」

45: 2010/04/20(火) 07:30:06.13 ID:SbgQfb7B0
妹「友はどうしたの?今日も一緒に帰るんじゃないの?」

兄「いや、そうなるかなと思って妹友さんに聞いてみたんだけど今日は一人で帰りますって」

妹「そ…そう」

妹「(友ったら遠慮してるのかな?)」

兄「まぁ、そういうわけなんだ。ってわけで、どうだ?一緒に帰らないか?」

妹「えっ…」

兄「……」

妹「…うん!」

47: 2010/04/20(火) 07:34:49.23 ID:SbgQfb7B0
数日後

学校
HR

兄「ていうわけで今日までの2週間お世話になりました!短い期間でしたがみんなと過ごした日々はとても充実してました!」

女1「ううっ…兄先生~…」

女2「行かないで~…」

生徒達「よよよ~…」

妹「(最後まで大人気ね、お兄ちゃんは…ん?)」

妹友「……」

妹「(友ったら最後なのに凄い平静…もうお兄ちゃんへの気持ちは断ち切れたのかな?)」

49: 2010/04/20(火) 07:39:50.13 ID:SbgQfb7B0
兄「…それじゃあ、みんな元気でな!」

妹友「あっ、あのっ!兄先生!」

妹「…!?」

兄「ん?なんだい妹友さん?」

妹友「先生には短い期間でしたがホントにお世話になりました…私、先生のことホントに大好きです!」

兄「妹友さん…」

妹「(友…)」

妹友「好きです…今も…これからもずっと…だから…」

妹友「だから妹に飽きたら結婚してください!」

妹「」

50: 2010/04/20(火) 07:43:28.96 ID:SbgQfb7B0
兄「…・・えっ?ええっ!?」

妹「ちょ…ちょっと友…アンタ…何言ってるの…?」

妹友「えっ?だってさ今は確かに好き合ってるかもしれないけど、それでも兄妹じゃない!結婚は出来ないじゃん!」

兄「いや…その…」

女「た、確かに…!」

女2「じゃあ私にもまだチャンスが…!」

兄「い、いや…だからさ」

妹「ちょ、ちょっと!勝手なこと言わないでよ!」

53: 2010/04/20(火) 07:47:05.87 ID:SbgQfb7B0
妹「お兄ちゃんと結婚するのは私なんだから!」

妹友「そんなこと言ってもさ~兄妹じゃ結婚出来ないよ~!」

妹「フフーン!でも実は出来るんだな~これが!」

妹友「ど、どういうこと?」

妹「実は私とお兄ちゃんは兄妹じゃなくて従兄妹なの!従兄妹なら結婚出来るでしょ?」

妹友「ええっ!?」

54: 2010/04/20(火) 07:51:00.30 ID:SbgQfb7B0
妹友「二人が…従兄妹…」

妹「うん!何も問題無いでしょ?」

妹友「うそくさーい…」

妹「…ええっ!?」

女「確かにちょっと無理があるよね…」

女2「いかにも後付け的な…」

妹「う、嘘じゃないもん!ねっ、お兄ちゃん!?」

兄「あ、あぁ…確かにホントのことだけど…」

妹「ほらー!」

妹友「むむー…!」

57: 2010/04/20(火) 08:02:33.72 ID:SbgQfb7B0
妹「それにね…私のお腹の中にはお兄ちゃんの赤ちゃんがいるの…だから二人が結ばれるのは決定事項なんだから!」

兄「」

生徒達「ええっ~!?」

兄「い、いや…まだ妊娠したかどうかはわからない…」

教師「兄君…今の話はどういうことかな…?」

兄「」

教師「ちょっと詳しく聞かせてもらおうか?」

妹友「兄先生!今の話、ホントなんですか!?」

女&女2「兄先生ー!」

妹「ホントだもんねーお兄ちゃん!」

兄「(ぎゃー!!)」

58: 2010/04/20(火) 08:07:16.68 ID:SbgQfb7B0
エピローグ

兄が教育実習を終えて数年後…
私たちは結婚した
って言っても、できちゃった結婚じゃなくてちゃんとした恋愛結婚だ

59: 2010/04/20(火) 08:10:24.41 ID:SbgQfb7B0
今思えばお兄ちゃんには悪いことしちゃったなぁ…
教室で、しかも先生とかいるまえでできちゃった発言なんかしちゃって…
あの後、教育実習終了後にも関わらず職員会議が開かれたとかなんとか
まぁでも、私とお兄ちゃんは元々ずっと一緒に住んでたわけだし大きな問題にはならなかったんだけどね

60: 2010/04/20(火) 08:15:15.84 ID:SbgQfb7B0
そんな二人の間についに今年女の子が誕生しました!
いや~赤ちゃんってホント可愛い!
こんなに可愛いならもっと早く欲しかったなぁ~…ってそしたら私は学校を卒業出来てないか
なんだかんだで学校は卒業出来て良かったって思う
赤ちゃんが生まれるまでに仕事も出来てある程度お金貯めれたし

61: 2010/04/20(火) 08:18:18.24 ID:SbgQfb7B0
ところで友や女&女2にはその後どうなったかと言うと…
お兄ちゃんに振られた腹いせかどうかわからないけど学校を卒業と同時にキャバ嬢になった!
しかも友にいたっては初月でナンバー1!
今思えばお兄ちゃんはよく友に落とされなかったなぁ…

62: 2010/04/20(火) 08:22:43.41 ID:SbgQfb7B0
それでそんなお兄ちゃんはというと…
無事に教師になることが出来ました
相変わらず女子に人気みたいでいつ性教育者なるのかと毎日心配です
まぁでも、一応信じています

妹「今日も女の子言い寄られたの?」

妹「全くお兄ちゃんは…もっとしっかりしてよ」

妹「ホント…私がいないと危なっかしくてしょうがないよ…」

63: 2010/04/20(火) 08:25:11.54 ID:SbgQfb7B0
妹「え?それはそうと結婚したのにいつまで「お兄ちゃん」なのかって?」

妹「そ、それは今、関係ないでしょ!?」

妹「……」

妹「だって恥ずかしいんだもん…」

妹「で、でも呼んでほしいって!?」

妹「わ、わかったよ…」

妹「……」

妹「愛しています…あなた…」


おわり

64: 2010/04/20(火) 08:26:35.15 ID:SbgQfb7B0
っていうわけで終わりです
スレスト2回に心が折れた時もあったけどなんとか終われた…
呼んでくださった方々ありがとうございました!

引用: 兄「妹のいる高校で教育実習か…」