94: ◆IRWVB8Juyg 2013/11/27(水) 21:52:21.62 ID:VBkM0dndo


モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ



お借りして
短編三つ投下します。時系列はフィーリングで

95: 2013/11/27(水) 21:52:48.48 ID:VBkM0dndo
@あきはの1 『インストール』


愛海「晶葉ちゃーん?」

晶葉「……なんだ」

愛海「何って、お客さん来るよ? いっしょに接客しよーよー」

晶葉「断る! 私は今回は裏方で作業用ロボを貸出しするだけのはずだったろう!」

愛海「うーん、その予定だったんだけどね」

晶葉「どうして私がそんなこっぱずかしい衣装を着て接客なんてしなければならないんだ! 劇はどうした!」

愛海「劇は劇でやるよ? だけどほら、せっかくだから思い出作り。ねっ? 晶葉ちゃん、ね?」

晶葉「何が『ね』だそんな……おい、やめろっ! 私にそんなフリフリが似合うわけがないだろっ!」

愛海「だいじょーぶ、だいじょーぶっ♪ あたしの目に狂いはないから!」

晶葉「あぁもうっ、やめろ! 助けろ、ロボ……ロボ?」

ロボ『もうしわけありません、博士……』ピピッ

晶葉「な、なんで……ロボまでっ、どうして!?」

愛海「誕生日プレゼントにもらった『お願い聞いてくれる権』使っちゃった☆」テヘペロー

ロボ『行使した場合は多少の無茶でも聞くようにとプログラムされていますからね』ピピッ

晶葉「あぁっ、今改めて自分の頭脳が憎い!」

----------------------------------------



それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

~中略~

「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。




96: 2013/11/27(水) 21:53:27.24 ID:VBkM0dndo
――――

 愛海『いーい、晶葉ちゃんを引っ張り出すにはロボの協力が必要不可欠なんだよ!』

 愛海『大丈夫、本当に嫌なら最初から来てなんてくれないからね♪』

 愛海『あたしが無理やり着せたって言い訳があれば……おしゃれも遊びも楽しめるでしょ?』

 愛海『ついでに……ウヒヒ……あ、いやいや、なんでもないよ? ホントだよ?』

――――

ロボ(やはり、愛海は博士のことをよく知っている……)

ロボ(強制終了させないということは、そういうことなのでしょうか)


晶葉「くそっ……私なんかが着ても面白くもなんともないだろう……?」

愛海「そんなことないよ! 可愛い! すっごく可愛い!」

晶葉「……そ、そうか?」

愛海「うん! ね、ロボ?」

ロボ『とても似合っていますよ、博士』ピピッ

97: 2013/11/27(水) 21:54:07.18 ID:VBkM0dndo
晶葉「……そこまでいうなら、少しだけこのままでも……お、おい待て愛海。なんだこの手は」

愛海「ん? ほら、せっかくだからよそを見て回ろうかなって」

晶葉「こ、こんな恰好で外に出たら氏ぬ! 氏んでしまう! やめろぉっ!」

愛海「だいじょーぶっ♪ あっ、ロボもいっしょにくる?」

ロボ『作業を安全に終了させるための監督役が必要ですので、もう少しここにいます』ピピッ

愛海「そっか……じゃあ、またあとでね♪」

ロボ『はい。博士も楽しんでください』

晶葉「あぁっ、ロボまで私を裏切るのか!? やだやだやだぁっ! 恥ずかしいじゃないかぁっ!」

愛海「いい表情だよ! うひひひっ、いってきまーす!」

ロボ『いってらっしゃいませ』ピピッ

  タッタッタッタ…

ロボ『―――ツンデレ? わかりませんね』ピピッ

98: 2013/11/27(水) 21:54:53.14 ID:VBkM0dndo
@あきはの3 『りあくてぃぶ』


晶葉「ふむ……最近は割と物騒だからなぁ」

藍子「何作ってるの? 晶葉ちゃん」

晶葉「ほら、装着変身ヒーローとかいるだろう? あと、明らかに人間ではない……イワッシャーだったか」

藍子「あ、うん……そうだね……」

晶葉「あれらを見てると思うんだ」

藍子「……」

晶葉「私の影が薄くなってる気がする、と」

藍子「えっ」

晶葉「だって……私は天才ロボ少女だぞ! なのに、機械技術を理解できないままではその名が廃るじゃないか!」

藍子「で、でもほら。技術形態が違う……とか……?」

晶葉「そんなものは言い訳にすぎないっ! 機械生命体だの、金属生命体だの……知らないままじゃ終われないんだ!」

美玲「……いったい何の話なんだよ……」

晶葉「そこでだ、この私の発明した『スーパーアーマーくん』の実験に付き合ってほしい!」

藍子「あ、晶葉ちゃん。危ないんじゃ?」

晶葉「大丈夫だ。理論上は問題ない!」

藍子(あ、すっごく心配……)

99: 2013/11/27(水) 21:55:42.73 ID:VBkM0dndo
晶葉「私の専門は機械の作成だ。乗り込む巨大ロボットを作るには資源が足りない」

晶葉「だからといって、操縦するタイプのロボットも取り回しに問題が出る」

晶葉「ならば! こうして装着型のものを作ってしまえばいい!」

晶葉「……それに、能力があっても人間なんだ。ケガをしたら痛いじゃないか」

藍子「晶葉ちゃん……ありがとう♪」ナデ…

晶葉「別に、私は私にできることをしているに過ぎない。前線になんて立てやしないのだし――」

アーニャ「ニェート。それでも嬉しいですよ、アキハ……スパシーバ♪」

晶葉「あ、あぁもうっ! いいから着るんだ! 爆発はしないから!」

藍子「うん、わかった」

晶葉「アーニャも、ついでにそっちにいる美玲も!」

美玲「えっ、ウチ!?」

100: 2013/11/27(水) 21:56:18.32 ID:VBkM0dndo


藍子「……あ、結構動きやすい」

晶葉「当然じゃないか。動きを阻害していては鎧の意味がないからな」

アーニャ「どういう効果があるんですか……?」

晶葉「まだ兵装を付けられる段階じゃない。だから私にできる範囲でいろいろ仕込んでみた」

美玲「……結構、カッコイイかも………」

晶葉「ふふん、当然だ! 私の発明だからな!」

藍子「それで、できることって?」

晶葉「それはだな……喰らえ、スーパー豆鉄砲α!」ジャキンッ!

アーニャ「……!?」

晶葉「ファイアー!」


   バババババ…  ガキンッ!

101: 2013/11/27(水) 21:57:11.07 ID:VBkM0dndo
美玲「……あ、れ? 痛くない」

晶葉「その鎧が壁になる。どんな衝撃だろうと吸収し、反射するんだ」

美玲「なるほど、スゴ……あっ」

晶葉「………ただ、だな」

  ボロッ…

藍子「……鎧がすぐボロボロになっちゃうんだね」

晶葉「そうなんだ。一撃しか避けられない……衝撃を吸収して、炸裂する。そこに一点を集中しすぎたきらいがある」

美玲「ふーん、そうなのか……あと、コレ。なんか……ハズかしいぞ……?」

晶葉「炸裂した装甲は、まぁ……下に衝撃を残さないために吹き飛ぶからな……」

アーニャ「アー……セクシーですか?」

102: 2013/11/27(水) 21:57:59.76 ID:VBkM0dndo


藍子「確かにすごいけど、こんなところ男の人には――」


   ガチャッ

ピィ「ただい――うわぁっ!?」

藍子「……きゃあああぁっ!?」

美玲「へ、ヘンタイ!」

ピィ「ご、ごめん! でもみんないったい何があったんだ!?」

アーニャ「………フラグカイシュー、ですね?」

晶葉「……いや、本当にすまなかった」


 この後、保護者からのクレームもあり流石の晶葉も衝撃を吸収する服の開発は流石にやめたとか

 この鎧の考案者は、愛海だったらしいとか、なんとか



愛海「――いやね、実用化したらアイドルヒーローたちに支給したらとか考えてませんよ? ホントだよ?」

周子「ふぅん……?」

愛海「ごめんなさい」

103: 2013/11/27(水) 21:58:54.69 ID:VBkM0dndo
@あきはの3 『謎の邂逅』


ロボ『おつかいリストの商品をください』ピピッ

店員「はいはい、いつもお疲れ様」

ロボ『いえ。それでは帰ります――』ピピピッ


 カシュンッ  ゴゴゴゴゴゴ… ボウッ!


ロボ『急いで帰らなければ……』ピピッ

マシン「これでマムの朝食のスクランブルエッグは確保でき――」


   ゴチーンッ!


マシン「生体反応無し――異常検知。戦闘モードに――」

ロボ『何奴ッ!』ピピピッ


マシン「………む?」

ロボ『……ロボット?』ピピッ

マシン「……人類種によって作られたものですか?」

ロボ『貴方は何者ですか? 異質な雰囲気を纏っていますが』ピピッ

マシン「私はマムの手によってつくられたマシン……そういうことです」

ロボ『理解不能……?』ピピッ

104: 2013/11/27(水) 21:59:38.70 ID:VBkM0dndo
マシン「――名などモノを物と定める記号。マムの子であるということ以外に、私に必要な情報などない」

ロボ『思考形態が私のものとは異なっているようですね。理解不能です』ピピッ

マシン「理解できないならば、仕方ないのでしょう。宇宙レベルたるマムから生まれた私もまた宇宙レベルなのだから」

ロボ『しかし、博士以外にここまでのものが作れる人間がいたとは……驚きです』ピピッ

マシン「人間? 愚かですね」

ロボ『では、あなたは何なのですか?』ピピッ

マシン「私はマム――『宇宙レベル』の――」


  ピピピピッ  ピピピピッ

マシン「……時間切れですか。急がねばマムの夕食に間に合いませんね」

ロボ『……食材ですか?』ピピッ

マシン「えぇ、マムには常に最高の料理をふるまわねばなりませんから」

ロボ『あなたも製作者には恵まれているようですね』ピピッ

マシン「当然でしょう。マムに並び立つものなどこの宇宙の存在そのものぐらいなのですから」

ロボ『私の博士はもっと静かで、しかし愛らしい方ですがね』ピピピッ

マシン「ほう……」

ロボ『――』ピピッ

105: 2013/11/27(水) 22:00:04.84 ID:VBkM0dndo


晶葉「……パーツが届かないから新しい機械が完成しない」

愛海「まあまあ、ご飯食べて待ってようよ。はいあーん」

晶葉「あーん……ってばかもの! 私は子供じゃないんだぞっ!」

愛海「晶葉ちゃんのロボだもん、きっとお宝映像とか撮ってるんだよ。ね?」

晶葉「む……別に、そういう心配をしているわけでは……」



――――――――――――――――――――――――――


ヘレン「フッ………」

  グゥゥゥ…

ヘレン「これが飢えるということ……なるほど、空虚な心は、穴を埋めたがるものね……」

106: 2013/11/27(水) 22:00:32.78 ID:VBkM0dndo
マシン「つまり、マムが宇宙レベルであることは確定的に明らかであり――」

ロボ『博士は良き友人にも恵まれ、仲間も多くいます。仲間の素晴らしさというものは――』ピピピピ…



 この後、日が沈みきってからようやく気が付きそれぞれ家に帰ったという。

 ――ロボは愛海の膝枕で眠る晶葉を、マシンは鉄材を齧るヘレンを目撃したとか、しないとか。

107: 2013/11/27(水) 22:02:34.26 ID:VBkM0dndo
とりあえずのキャラ短編(仮)
試運転で博士とロボ、愛海、『プロダクション』をお借りしました

こんな感じで誰かの短編を数本書いていきますねー

あと、書いてから番号振り替えたから>>98は「あきはの2」です、はい

108: 2013/11/27(水) 22:07:35.59 ID:GM1Tyw+B0
乙です
ほのぼのはやっぱりいいものだ…博士かわいい
マシンとロボの製作者愛がバリバリ伝わってきました
鉄材かじっちゃうヘレンさんマジ宇宙レベル

109: 2013/11/27(水) 23:46:34.54 ID:Dr+F0grHO
乙ー

ほのぼのいいなー
そして、ヘレンさんww




【次回に続く・・・】


引用: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part8