261: ◆AZRIyTG9aM 2013/12/04(水) 19:09:20.97 ID:gdRxfckCO


モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ



投下します

262: 2013/12/04(水) 19:10:29.69 ID:gdRxfckCO
秋炎絢爛祭で賑わう京華学院。地上通路。

加蓮「えっと……ここがコレであそこがアレだから今いるのは…」

配られていた地図と睨めっこしながら北条加蓮は一人佇んでいた。

探しているのは同じバイト先の涼が所属しているバンド・ハリケーンガールズが演奏するライブステージだ。

同じバイトのよしみもあるし、友達(加蓮の中では)が演奏するとなっては行くしかない。

なによりこういう場所に来るのが始めてな彼女は、まるで遠足を楽しみに行く小学生のようにワクワクしながら来たのだ。

加蓮「…………………ここどこだろう?」

そして、迷子である。

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それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

~中略~

「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。




263: 2013/12/04(水) 19:11:26.88 ID:gdRxfckCO
加蓮「……ライブまであと1時間あるし…誰か人に聞けば多分大丈夫だよね」

そう独り言を呟き、キョロキョロと辺りを見回す。

けど、周りは人がいっぱいいて、誰に話しかけていいかわからない。

更に周りにはたくさんの屋台があり、いい匂いを漂わせていて、お祭りにいったことない加蓮にとっては珍しく。

加蓮「お腹すいたな…。すいません!それください!」

食べ物の誘惑に負け、タコ焼きの屋台へと向かって行ってしまう。

………それを来た時からずっと繰り返してるのだ。果たしてコレは何回目なのか加蓮にもわからない。

264: 2013/12/04(水) 19:12:33.60 ID:gdRxfckCO
加蓮「うーん……ライブステージってどこだろう?」もきゅもきゅ

先程買ったタコ焼きを食べながら、加蓮は再び歩き始めていた。

そう歩いてると…

???「あれ?加蓮ちゃんじゃないですか~」

『こんにちは~』

加蓮「?」もきゅ

聞き覚えのある二つの声にタコ焼きを一つ口に入れながら振り向いた。

そこには、露出が激しく胸を強調した悪魔を彷彿させた衣装を着た一人の女性ーーー海老原菜帆とそれにとり憑いてる悪魔ベルゼブブがいた。

彼女の胸元には「小悪魔アイスクリーム店。教習棟○○○室にて絶賛営業中♡」と書いてあるネームプレートがぶらついている。

加蓮「あ!菜帆とベルちゃん。かわいい格好だね」

知り合いの姿を見つけ、ちょっとはしゃいでる。ただセクシーな衣装を見てかわいいと発する加蓮の発言が何処かずれている気がするが……

265: 2013/12/04(水) 19:19:15.42 ID:gdRxfckCO
何故、彼女達が知り合いなのかというと
加蓮はのあさんが住んでいる家にご飯をよく食べに行くのだが、その時に同じくご飯目的でやってくる菜帆とベルちゃんと顔見知りなのだ。

菜帆「ありがとう~」

加蓮に褒められ、少し嬉しそうに笑う。

そして、視線は加蓮の持ってるタコ焼きに目がいく。

『そのタコ焼き美味しそうですね~。一つくれませんか~?』

加蓮「いいよ。はい!あーん」

加蓮が楽しそうに爪楊枝でタコ焼きを一つ刺すと、それを彼女の口に近づけて

『♪』パクンッ

ベルちゃんは餌付けされるペットのように、そのままタコ焼きを一口で食べた。

『美味しいですね~。後で買いましょうか~』モグモグ

菜帆「そうですね~」

加蓮「本当に美味しいよね。このタコ焼き」

幸せそうにタコ焼きを食べてる姿を見て、加蓮も釣られて微笑む。

266: 2013/12/04(水) 19:23:48.99 ID:gdRxfckCO
しばらく、他愛のない話題で話していた。

何処のお店が美味しかったとか、あそこがオススメとか、小悪魔アイスクリーム店に来てくださいねとか、ほとんど食べ物の話題だが……

『ところで加蓮ちゃん。さっき何か探してるようでしたけど、どうしたんですか~?』

フッと思い出したようにベルちゃんは不思議そうに加蓮に聞いた。

加蓮「あっ!そうだった!実はライブステージを探してるんだけど場所わかる?」

菜帆「ライブステージですか~。それならあっちにいけば案内所がありますから、そこに詳しい行き方がかいてありますよ~」

『ここは広いですからね~。初めて来た人は迷子になるみたいですし~。迷子防止の為にいろんな場所に案内所があるんですよ~』

はっ!と思い出したように加蓮は二人に聞くと、二人は案内所に行くように進めた。

267: 2013/12/04(水) 19:25:22.81 ID:gdRxfckCO
加蓮「ありがとう!じゃあ、私は行くね」

菜帆「いってらっしゃ~~い」

『気をつけてくださいね~~』

最後のタコ焼きを口に入れ、加蓮は急いで案内所へと向かって行った。

菜帆「あれ?けどライブってもう始まってるんじゃないかな~?」

『……菜帆ちゃん。それ先にいったほうがよかったんじゃないですか~?』

…………そう。もう既にライブが始まる一時間がたってしまっていたのだ。

そしてライブステージへ行くのに幾多の屋台があり、加蓮を誘惑して行く。

果たして、加蓮はハリケーンガールズのライブに間に合うのか?

…………恐らく間に合わないだろうね。

268: 2013/12/04(水) 19:25:58.10 ID:gdRxfckCO
場所は変わり、加蓮がいる場所とは離れた京華学院のとある場所。

スキンヘッドでサングラスをした怪しい男ーーー的場梨沙のプロデューサー・パップはケータイを見ながらため息を吐いた。

パップ(加蓮もこの秋炎絢爛祭に来てるのか……まずいな。理沙は加蓮の顔を知らないからまだ大丈夫だが、万が一気づかれたら何をするかわからないからな)

困ったような顔をしながらサングラスをクイッとあげる。

パップ(まあ、こっちはこっちで梨沙を見てるとするか……こいつの機嫌も悪くなってるし、どうしたものか)

そう思いながらケータイをしまい彼は歩き出した。

腰につけてある人形が不機嫌そうに揺れているから機嫌とらないといけなと思いながら。

終わり

269: 2013/12/04(水) 19:26:29.55 ID:gdRxfckCO
以上です。


果たして加蓮は間に合うのか?(棒読み

そして、パップのメール相手は何者か?




【次回に続く・・・】


引用: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part8