271: ◆zvY2y1UzWw 2013/12/09(月) 00:11:52.34 ID:thXetKHE0


モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」シリーズです


前回はコチラ



アイドルヒーロー同盟の話を投下

272: 2013/12/09(月) 00:13:42.41 ID:thXetKHE0
―『お前はこの私に産んでもらった事を光栄に思って生き続けていればよかったのに!!』

―それは自分があの女の最期に言われた言葉。

―『自分に自信が持てないようなお前が、家族頃しの罪を背負って生きれるわけがない!!』

―自分を産んだだけの女。母親ではない。あんな女王様気取りの女は違う。

―無知だった自分は、あの女の言いなりになっていて…家の人を全員頃した過去を思い出して吐き気がする。

―「お前が…『外に出たい』って願いも…許さないから…」

―高い塀の外から来た、外の世界の存在である『友人』と、自分は外に出る。燃える家を置き去りにして。

―自分は頃しの家系に生まれた。でも自分は自分の判断に自信が持てなかった。頃しの才を持たないこの女はそれを利用した。

―あの女の命令を聞くだけの人形だった自分は、強かった『爺様』も『父様』も…頃してしまった。簡単ではなかったけど。

―「道具じゃない…自分は人頃しの道具じゃ…」

―でも…自分を好きになれない自分は…きっと普通じゃないのだろう。

―外に出て、世界は広いと実感して。

―…世界はきれいだと思っていたのに。

―違った。世界中に汚い泥が蔓延っていた。

―世界をきれいにしたかった。

―そして…あの人に拾われた。

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それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

~中略~

「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。




273: 2013/12/09(月) 00:15:34.77 ID:thXetKHE0
高級車が都内を走る。車内にはボディガードと秘書。そしてアイドルヒーロー同盟のトップ、TPがいた。

「今日の予定はこれから行われる特別評価会議の後…」

秘書の男が端末を動かしながら予定の確認をしている。

「問題はないな。…RISAの様子は?」

「特に目立った問題行動は少なく、北条氏も…パップ氏をプロデューサーにした事以外は特に何も行ってはいないようです」

彼女は特殊なアイドルヒーローだ。とある権力者…北条氏の推薦と言う名の介入によってアイドルヒーローになったのだから。

と言っても、TPと彼は友人であり、介入と言ってもそこまで大層なものでは無い。

アイドルヒーロー同盟としても、優秀な能力者が同盟入りするのは歓迎だった。

…それをTPは期待半分、不安半分で見ていた。彼女はアイドルの才能がある。だが…精神面に不安が見え隠れしている。

「…そうか、それならいいんだ。彼女も皆の希望になってくれるなら…」

「…なにか気掛かりな事でも?北条氏が何やら裏で行っているという噂でも気にしてらっしゃるのですか?」

「気掛かりか…噂ではないな。『極一部の事』に関してだ」

「は、はぁ…?」

「君はまだ若い。結婚もまだだろう、気にしなくてよろしい」

「…はい」

275: 2013/12/09(月) 00:18:12.76 ID:thXetKHE0
カチャリと、シートベルトを外す音がした。

今まで一言も言葉を発さなかった女性が、人形のような…袖の長い中華服を着た3等身程のキョンシー型エクスマキナを抱きかかえながら車を降りる。

「…マスター、清掃許可を」

「AP、あれは強すぎないか?同盟に連絡を回してもらおうかと思っているのだが」

「問題ありません。…人数が多いと逆に被害が出るかと」

『タオス!カース、タオス!』

APと呼ばれた女性は、まるで機械のように彼と言葉を交わす。…抱えられたエクスマキナは袖をブンブン振り回しながらその空気をぶち壊しているが。

「…行ってきなさい」

「感謝します」

「TP様!?あれを女性一人ではさすがに…!」

「…君は彼女の掃除を見てないから驚けるんだ。さぁ、こちらは避難しようか」

TPが携帯でどこかに連絡し、手を叩くと秘書と共に彼は消えた。

276: 2013/12/09(月) 00:19:23.15 ID:thXetKHE0
「…キン、行こうか」

『ガッターイ!!』

キンと呼ばれたエクスマキナが、変形してAPに装備される。

…袖が長く、手が見えない中華服の様な鎧。それに先の尖った靴となった。

そしてその間に鬼型カースがこちらに気付く。

『ギュオオオオオ!ウォオオオ!』

「…」

振り下ろされる棍棒を、まるで地面を滑るように高速移動して回避。そのまま滑るように鬼型カースの足元に接近する。

「…消毒します」

一瞬だけ制止すると、今度は高く飛び上がる。そして鎧の袖の部分からかぎ爪が出現し、炎を纏う。

鬼型カースの腰のあたり高度になると、そのまま空中でも滑るように高速移動する。そのままの速度でかぎ爪を振り上げると、落ちながら足を切り裂いた。

『ギョアアアアア!ゴアアアア!?』

それに動揺して鬼型カースが足を庇いながら暴れ出す。それを予測していたようにAPは再び滑るように高速移動し、距離を取る。

「…足じゃない」

少し悔しそうに呟きながら。

277: 2013/12/09(月) 00:21:59.17 ID:thXetKHE0
『ガアアアア…!!』

「…!」

その距離を取ったAPに、今度は鬼型カースが口から光線を放とうとしているのか、橙色のエネルギーが口に溜まっていく。

APは、自分の背後にビルが多くある事を思い出し、再び高く高くジャンプした。背後のビルよりも高く。それだけを考えて。

『グオオオオオオオオオオオオオ!!!』

口から放たれる光線が、曇り空を貫く。

何とかAPは空中を滑って回避に成功したが、それに苛立った鬼型カースは、薄い泥で周囲の地面を覆っていく。

あの高度から着地すれば泥でバランスを崩す。それを狙っているのだ。

「…不潔、そして頭も悪い」

APは薄い泥で覆われた道路に着地する。…不自然なほどにしっかりと。

『ガアアアアア!!』

しかし、元々着地を狙っていた鬼型カースはそれに気づかず棍棒を振り下ろす。

「…」

泥を纏っている道路の上を、先ほどと変わりなく滑るように高速移動する。

単純に結論から言えば…彼女は浮いていたのだ。物心ついた時から…地面から数ミリ程。だから彼女には足音がない。

彼女の『浮きながらの地面と水平に移動する能力』、そしてマキナ・キンの靴がもたらす強力な脚力での大ジャンプ。

それがこの奇妙で立体的な動きの正体だった。

278: 2013/12/09(月) 00:25:20.64 ID:thXetKHE0
振り下ろされた棍棒は、彼女には当たることはなかった。再びAPは高く飛び上がり、右腕のかぎ爪が引っ込んでグレネードランチャーが飛び出す。

「…消えなさい」

それを袖から取り出して構えると、体のど真ん中に向け、引き金を引いた。

打ち出された弾は鬼型カースの体に食い込んでから大爆発する。

その爆風に彼女は紛れ…露出した核を蹴り砕いた。

279: 2013/12/09(月) 00:26:20.27 ID:thXetKHE0
車に戻ると、TPと秘書も戻ってきた。

『タダイマ!ゴメン!』

「…申し訳ございません、戦闘が少々長引き道路等に被害が…」

キンを抱えながらAPは帰ってくるなり頭を下げて詫びる。

「…いや、よくやった。最低限の被害に抑えられたのはお前の功績だからな」

「…ありがたきお言葉」

頭を年甲斐もなく撫でられても、APは嫌がったりはしない。TPも、まるで娘のようにAPを扱っていた。

…だからこそ、戦闘させることに罪悪感を抱いているのだが…彼女が求めるのだ、『清掃』を。

「…運転を再開しなさい」

声に反応してコンピュータで操作中の車は再び発進し、同盟のビルへと向かって行った。

280: 2013/12/09(月) 00:27:52.95 ID:thXetKHE0
「これよりアイドルヒーロー同盟、特別評価会議を始めます」

TPの秘書が資料を抱えて宣言をする。

暗い部屋、大きなディスプレイが浮かび、円卓を囲むように同盟の上層部の人間が座り、その目の前にも小さなモニターがセットしてあった。

アイドルヒーローは、同盟に直接アイドルヒーローとして所属している者と加盟しているプロダクションからアイドル兼ヒーローとして登録している者に分かれる。

プロデューサーも、同盟の者とプロダクション出身の者が居る。

一般的にはどちらも同じ認識だが、同盟的には重要である。

同盟に直接所属している者の管理は同盟が行っている。…が、プロダクションのアイドルはそうもいかない。

だがヒーロー活動時の予算等は、同盟側が負担している。その為、アイドルヒーローやそのプロデューサー、プロダクションの評価は定期的に行わなくてはならない。

281: 2013/12/09(月) 00:28:56.32 ID:thXetKHE0
「まず、873プロダクション…相葉夕美、安部菜々等、各アイドルヒーローの功績を認め評価をプラスし…」

ディスプレイやモニターには様々な情報がグラフや表で表示される。そして評価のグラフが上がり下がりすることで分かりやすく評価を視覚で認識できる。

人気が下がったり、同盟の期待を裏切れば毎月の予算も減らされる。予算をヒーロー活動以外に使えば即予算は0だ。

この情報は各プロダクション、およびプロデューサーに当人の分だけ送られ、それによって刺激を与える事も目的になっている。

「…次に各プロデューサーの評価を行います。ヒーローも兼任しているクールP、彼のアイドル古賀爛。彼と彼女…失礼、彼らの人気は上昇中。評価に値します」

「うむ、女装とはな…」

ディスプレイには爛のアイドル活動時の映像が流れる。フリフリの服を着てきゃぴきゃぴな歌を歌っている映像だ。

「次のエボニーコロモPは…ん?」

その時、映像に乱れが生まれた。

282: 2013/12/09(月) 00:30:44.98 ID:thXetKHE0
「ん、どうした?」

「…同盟のビルに何者かが干渉したようですね、しかし無意味だったようです」

上層部の一人が問いかけ、通信機を取り出しながら秘書が答える。

「心配なさるな、このビルは人工知能が管理している…」

TPが焦る様子もなく周囲に言う。傍らに立つAPも、キンの口を塞ぎながら平然としていた。

「驚いた…まさかアタシの干渉が防がれるとは思ってもいなかったよ、相当優秀な物をお持ちのようで」

しかし、天井から落ちるように円卓の中央に突如として白い泥が現れると場の空気は凍り付いた。

円卓から蒸気ガスと防御壁が飛び出し、上層部の人間が座っていた椅子は下の階へ運ばれ、秘書の男も立っていた場所を囲むように防御壁が出現する。

「…えー…ボッシュートとか…どうなってんのこのビル。ハッキングしてモニタージャックして『私が白兎です』とかやりたかったのに」

声の調子から、蒸気ガスはあまり効果がなかったようだった。

防御壁が引っ込むと、間髪入れずにAPが部屋の壁の仕掛けからガトリングガンを取り出しその白い影を打ち抜く。

一点集中ではない。体中、穴だらけにするように。

彼女はドロドロして動くそれを『汚いもの』…カースの類だと直感していた。だからとにかく体中を。核を打ち抜く為に。

穴だらけになった白い影から溢れ出る赤い液体が白い円卓を汚していく。

「…やりましたかね」

『…AP、フラグ!フラグ!』

283: 2013/12/09(月) 00:31:34.99 ID:thXetKHE0

グチャ…ヌチャ…グチョ…

284: 2013/12/09(月) 00:32:35.31 ID:thXetKHE0
「…なに?」

『AP!コイツ、イキル、シテル!』

『生きている』。キンが言ったとおりだった。カースと酷似しているが、それには血が通っていた。

宇宙生命体と言われた方がまだ納得できる。さらに…ぐちゃぐちゃと飛び出た液体を吸収しながら、それは再生していた。

すぐにそれは形を取り戻していく。

「核はもう溶けちゃって…無いよ、ざぁ~んねぇ~んでしたぁー!…って、言った方がいいか?…痛かったんだからな?」

「…戯言を」

「はぁ…同盟にここまでする輩がいるとはな、アイドルヒーローをやっていないということは汚い仕事担当の子?可哀想に」

「かわいそう?」

心の底から憐れむ口調でそれは言うが、APは首を傾げる。やがてそれは形を作った。

男性とも女性とも思えない、適当に作られたと思える人の姿をしたそれは、ペコリと頭を下げる。

「どうも、どうせ監視カメラで見ているだろうから言うけど…アタシは白兎。おっと構えても弾の無駄だよ。分かってると思うけどアタシ、氏なないから」

監視カメラに向かって自己紹介。そして次の武器を構えたAPを静止させる。

285: 2013/12/09(月) 00:33:48.48 ID:thXetKHE0
「…アリスを不思議の国へ導いた時計を持った白いウサギのように、アタシは幸福な世界へと民衆共を導く者だ。今後ともヨロシク」

極めて高慢にしかしそれを疑うことなく彼女は言う。

「今日はアイドルヒーロー同盟と交渉をしに来た…けど、こんな子が居るなら無駄か。…黒はお前の事気に入るような気がするよ」

「…黒?」

『クロ、ウサギ、イル?』

「うーん、ノーコメントで。ここらで退散させてもらうよ、作戦うまくいかなかったし」

「…キン!」

『…ガッターイ!』

円卓の上でそう言った彼女を、APが逃すまいとキンを変形させ装備して切りかかる。

「出て来い救世兵!」

「!」

しかし、一体の首なしの男が剣と盾、そして鎧を装備した…カースの様な生物が、盾でそれを防いだ。

286: 2013/12/09(月) 00:35:01.56 ID:thXetKHE0
「残念だ、ここから出るにはお前を諦めなくてはならないからな」

「…」

「…お前は今、檻の中にいる。解放されたくはないか?」

その問いに、APは激怒して珍しく口を動かして答える。

「…今の自分は檻の中にいない、檻の中に居ると思っているのは貴様だけ。…その言葉はあの人たちを侮辱する言葉だ」

「…やっぱり黒みたいなやつは苦手だ。ガラスの檻の中でそこが外だと錯覚している獣みたいな生き方をしてやがる」

そう言い残すと白兎は一瞬で消えてしまった。…「電子化」したのだ。

侵入には天井を這って認識操作してと…時間をかけたが、帰りはほぼ一瞬。だから誰も彼女を追う事は出来なかった。

しかし、置き土産を残していった。救世兵というカースをさらに数体置いて行ったのだ。

「消えなさい…」

炎を纏うかぎ爪が、鎧を砕く。鎧の下の…打撃耐性を持つ毛は容易に燃えていく。露出した白い核を、爪が切り裂いていく。

「…消毒します」

『ハーイ!』

キンと分離し、キンを高くほおり投げる。そして壁の仕掛けから今度は火炎放射器を取り出した。

『キル!キル!』

キンが鎧をかぎ爪で砕き、APが燃やしていく。

キンの背後から襲い掛かった救世兵は、天井から現れた複数のガトリングガンがコンピューター制御で動いて攻撃した。

「…」

『カンシャ!カンシャ!』

その後、救世兵は全滅した。燃やせればあっという間だった。

…だが、部屋は滅茶苦茶になってしまっていた。

「…お掃除しなきゃ」

壁の仕掛けから掃除道具を取り出しながらAPは少し溜息を吐いた。

287: 2013/12/09(月) 00:37:41.92 ID:thXetKHE0
『まさか侵入者が出るとは予想外でした。今後の課題とさせていただきます』

「ああ、あれは一体なんだったのか…」

ビル全体を人工知能が24時間監視し、さらにビルの内部には指紋登録をした関係者のみ取り出せる無数の武装が仕掛けられ、天井にはマシンガンが隠されている。

…アイドルヒーロー同盟唯一のビルはまさに要塞の筈だった。

だが、カースの様な生命体によって、今回初めて侵入されてしまったのだ。

TPは上層部に責められることはなかった。アレの異質性を上層部は皆理解していた。

だが、TPは彼の部屋でディスプレイに向かって誰かとその事について考えていた。

『カース…に酷似しています。が…血が通っており、さらにカースの何十倍もの回復速度。さらに高い知能を持っており…未だUNKNOWNです』

スピーカーの声はディスプレイに映像を映す。先ほどの戦闘の映像だ。

『…今後、アレの様な個体が増えると厄介です。アレの生み出した兵士型カース。あれは未知の白い核を所持していました』

核は『カースモドキ』扱いのメガネを除けば今まで大罪の性質の数と同じ七種類だったはずだ。それが今覆されようとしている。

『さらに、「黒」という仲間も存在する模様。…本当に何者なのか、データ不足です』

「…アイドルヒーロー関係者にも伝えるべきだな『未知の白のカース』の事を」

『了解しました。アイドルヒーローの携帯端末の定期連絡に情報を入れておきましょう。…いつどこで湧くか分かりませんしね』

「…世間一般には?」

『ミンナ、シル?』

APとキンが首を傾げながら質問すると一瞬の間を置いてスピーカーから返事が返る。

『…今は余計な混乱を起こすべきではありません。希少種の可能性もあります。アイドルヒーローたちに今回のカースの特徴を伝える程度に留めます』

「ああ、ありがとう。苦労を掛けるな」

『いえ、自分は一介の人工知能にすぎませんのでこれくらい負担ではありません』

「…ああ、わかってるよSP」

スピーカーの声…SPとそんな会話をするTPに、APが声をかける。

「…マスター、秘書がドアの外に」

『マッテル、オシゴト!』

「ああ、そろそろ行かなくては。AP、行くぞ」

「はい」

『行ってらっしゃいませ』

アイドルヒーロー同盟は若干の不安を抱え、そして警戒を抱く。

「…マスター、不安因子は…自分が」

APが、見えぬ敵に殺意を隠しながら少しだけ不安げに呟く。

同盟に不安をもたらす者は自分が頃してしまえばいいのではないかと…自分の才があればそれができるのではないかと。

「AP、君は人頃しの道具じゃない」

そんな彼女を見てTPはそう言って優しく頭を撫でる。

「…はい」

それが彼女に安心を与えた。

「…ですが、裏切者は…消します」

「…君がそれを望むのか?」

「当たり前です」

だが…狂信的な忠誠は崩れることはない。

288: 2013/12/09(月) 00:39:34.03 ID:thXetKHE0
『…白兎、導く者…まるで某映画だ。…さて、アイドルヒーローに連絡する内容を纏めないとな』

『全く、なんで父さんの同盟が狙われねきゃならないんだ…』

部屋には極小ボイスでスピーカーから音声が流れるだけだった。

289: 2013/12/09(月) 00:43:21.30 ID:thXetKHE0
AP(Aは刺客(Assassin)と忠誠(Allegiance)より)
職業
アイドルヒーロー同盟トップTPのボディガード兼アサシン

属性
忠犬&猟犬&狂犬

能力
宙に浮きながらの地面との水平移動、マキナ・キン装着

詳細設定
アイドルヒーロー同盟トップのTPに忠誠を誓う女性。年齢不明。
キョンシー型エクスマキナであるマキナ・キンの使い手。彼女とキンは姉弟であり親友の様な関係である。
口数が少なく、自分に自信がない。その為基本的に許可がないと行動できない。しかし激しく感情を発すると自分の為に動けるようになる。
暗殺者の家系に生まれ、厳しい修行を受けてきたが自我が薄く、それを利用した母親に命令されるがままに父と祖父を頃した過去を持つ。
家の外に出れないまま暮らしていたがキンと出会い、外の世界を知り外に憧れ自我が芽生え、母親の精神的支配から抜け出し、数年前に母親を頃して家出した。
外に憧れていた為にカース等を『この世の汚れ』と認識しており、カースの排除は『掃除』と呼んでいる。
TPに拾われ、娘同然の扱いを受けて過ごしている、彼女自身は彼の為なら道具になっても構わないと思っている。

マキナ・キン
キョンシー型エクスマキナ。単語だけで言葉を発する。
袖が身長より長く、袖の中で腕とミスリル製のかぎ爪を切り替えられる。切り替えた方は謎の収納をされているらしい。
無邪気で子供っぽい性格。少年寄り。APと出会い、彼女の運命を変え、それ以降ずっと一緒にいるAPの姉弟であり親友。
ガイスト形態は靴と袖が異様に長い中華服風の鎧。靴は高い脚力とジャンプ力を与え、袖は炎を纏うかぎ爪に加え、一定のサイズ以下の武器を収納できる。
APはその日の気分でマシンピストル・アサルトライフル・ライトボウガン・大量の手榴弾の束・ガトリングガン・グレネードランチャー・小型火炎放射器…等を収納している。

290: 2013/12/09(月) 00:44:45.59 ID:thXetKHE0
TP(TはTopから)
職業
アイドルヒーロー同盟創始者

能力
瞬間移動
※ただし必ず一人以上の同行者が必要であり、さらに移動先は彼が一晩以上過ごした部屋のみに限定される

詳細設定
『この世界には人々の希望となる能力者が必要である』という考えからアイドルヒーロー同盟を創り上げた男。
体が弱かった妻は息子を産んだ後亡くなり、その息子も若くして不治の病によって亡くなっている。
APを娘のように扱っているが、同時に距離の取り方を悩んでいる。
アイドルヒーロー同盟としてはフリーのヒーローはパフォーマンスの邪魔ではあるが、これも資金が無ければ同盟が成り立たないのが原因であり、彼は真面目に善側の能力者が全てアイドルヒーロー同盟に所属すれば…と常々思っていたりする。
常にAPと秘書の青年を連れている。秘書の青年はこれと言った特徴はない。

SP(サポート・プログラム)
世界有数の天才プログラマーであったTPの息子が無くなる前に完成させた人工知能。
同盟のビルの管理と監視・スケジュール管理・アイドルヒーローの端末への連絡&端末の位置情報把握…等の仕事を24時間同時に行っている。
世界中に常にデータを更新しているバックアップデータをいくつも保存しており、いざという時も対処できるようになっている。
他人には見せないが、TPを父さんと呼び、敬語を使わない感情を持っているような面がある。
それに加え人工知能とは思えない思考とデータ管理力を持っており、『今は亡き製作者の魂が埋め込まれているのではないか』というオカルト染みた噂がある。
ボイスは製作者の声を音声ソフト化して使用している。

291: 2013/12/09(月) 00:47:26.25 ID:thXetKHE0
救世兵
白兎が使役する、自然発生することがない正義のカース。
首なしの鎧をまとった兵士。鎧の下にはアバクーゾの毛があり、燃やせば容易に倒せるが燃やせなければ苦戦する。
首がないからか言葉を発することも少なく、白兎の命令を聞くだけの駒となってる。

…首がないって誰かさんを思い出す?…多分関係ないヨ!

292: 2013/12/09(月) 00:49:39.44 ID:thXetKHE0
以上です
時系列は学園祭1日目より後となっています
アイドルヒーロー同盟の人数が増えてきたし…って設定掘り下げた結果がこれだよ!
名前だけ梨沙ちゃんと北条氏、クールPと爛ちゃん、エボニーコロモP、
あとは櫻井財閥の放流したカースをお借りしました

…キンのモデルは某格闘ゲームのキョンシーだったり

293: 2013/12/09(月) 01:05:06.48 ID:6m+MIcsi0
乙ー

AP強いなー
そして、白兎暗躍コワイデス




【次回に続く・・・】


引用: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part8