424: ◆mtvycQN0i6 2013/12/23(月) 20:07:36.58 ID:g8prp2FCo


425: 2013/12/23(月) 20:08:29.30 ID:g8prp2FCo
「くそ、ここにもない・・・」

飴はおろか、せんべいすらない。

最近きたあの子たちが食べてしまったか。

「クラリスに頼んどけばよかったよ・・・」

最近、体が熱っぽくてだるい。それと同時に甘いものが無性に欲しくなる。

熱っぽさは甘いものを取ればいくらかましになるが、それも一時的なものだ。

俺は神父だ、神にも祈ったが治らない。医者にも行ったが熱をさげる薬をもらっただけで、その薬も効かない。

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それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。

~中略~

「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。




426: 2013/12/23(月) 20:09:03.98 ID:g8prp2FCo
「ただいま帰りました。いかがですか、体の具合は」

クラリスが帰ってきた。

「ああ、まあまあだよ・・・」

ガチャリ

「おや誰かきたな・・・クラリス、行ってくれ」

「わかりました」

全く、今は平日の昼だぞ。普段なら俺もいないし何しに来たん「きゃああああああ!!!」

「どうした!」

来客は懺悔しに来たわけでもなく、聖書を読みに来たわけでもなかったようだ。

427: 2013/12/23(月) 20:09:42.03 ID:g8prp2FCo
「ちっ、もう一人いやがったか・・・まあいい、おい、そこから動くとこいつが氏ぬぞ」

「神父様・・・!」

クラリスが人質に取られていた。こいつは強盗か・・・

「やめろ、その子を離せ・・・」

「離すわけないだろう!・・・お前、ふらふらじゃないか。おとなしく寝てろ!」

くそ、クラリスに触れるな、許せん・・・く・・・

「おっ、よくみたらこいつは可愛いな、金と一緒に持って帰るかな・・・」

「や、やめてください!!」

くそ・・・許さんぞ・・・今すぐあいつをぶちのめしてやりたいが・・・体が・・・くっ

「神父様っ!!」

「おっと、ぶっ倒れちまった。さて、ゆっくり物色させてもらうかな・・・」

ガタ

「誰だっ!」

俺は薄れゆく意識の中、体が真っ黒な人を見た。

428: 2013/12/23(月) 20:10:18.98 ID:g8prp2FCo
「ユルサンゾ・・・」

「な、なんだお前は・・・動くなよ、こいつが氏ぬぞ!」

「ユルサン・・・」

「動くなって言ったぞ!!くそ![ピーーー]ええ!!」

「・・・」

「なっ・・・なんだこれは!!手が・・・手がブローチから・・・」

「・・・ユルサンゾ」

「ひ、こ、こっちくるな!やめろ!!うわあああああ」

429: 2013/12/23(月) 20:10:50.08 ID:g8prp2FCo
ところで、誰にでも、絶対許せないことはあると思う。

親を侮辱されたり、夢を馬鹿にされたり。

世の中には、髪型を馬鹿にされるとぶちぎれる人もいるそうだ。

さて、俺にも許せないことはある。

それは・・・

430: 2013/12/23(月) 20:11:22.22 ID:g8prp2FCo
十数年前

「うわああああああ!!クラリスが!クラリスが!!」

「ご、ごめんなさい・・・」

『ほら、ね?クラリスちゃんも謝ってるし、わざとじゃないんだから、ね?許してあげて?』

「うわあああん!!僕の!僕の!!」

『また買ってあげるから、ね?』

「ごめんなさい・・・」

「僕のシュークリームが!!」

俺は、俺のシュークリームをクラリスに食べられた。

431: 2013/12/23(月) 20:12:02.44 ID:g8prp2FCo
たかがシュークリーム、と思うかもしれない。

だが、俺にとってはとても大事なものだ。

もちろん、クラリスにも悪気がないのはわかっている。

冷蔵庫にあったら食べてしまうかもしれないだろう。

だが、俺、いや僕は許せなかった。

その日、部屋からでなかった。


日も暮れたころ、母が部屋に入ってきて、僕にブローチを渡してくれた。

『これを握って、落ち着きなさい』

こんなことで落ち着けるか、と思ったが、不思議なことに、心が安らいだ。

気がついたら、僕は寝ていた。

432: 2013/12/23(月) 20:12:32.86 ID:g8prp2FCo
起きたら、シュークリームの件について全く記憶が無かったんだ。

クラリスが、ごめんねってシュークリームをくれたが、全く覚えてないから、得した、と思ったな。

じゃあ何故今覚えているのかって?

今急に思い出したからだ。

ちなみにそのブローチは、俺が神父になった時にクラリスにあげた。

くそ、こんなこと思い出してたらシュークリームが食べたくなってきた・・・

シュークリーム・・・

シュークリーム!!

「シュークリーム!!」

「きゃっ!」

433: 2013/12/23(月) 20:13:06.68 ID:g8prp2FCo
「神父様、大丈夫ですか?」

「うーん・・・なんだったんだ・・・」

俺が倒れて、黒い人を見たとこまで覚えているが・・・そういえば強盗がいないな・・・

「私もなにがなんだか・・・夢だったのかしら・・・」

まあクラリスが無事ならそれでいい。それよりも問題は、今非常に甘いものが欲しいということだ。今までにないくらい欲しい。

「クラリス、なにか甘いものはないか」

「ちょうどシュークリームを買ってきましたわ。一緒に食べましょう」

「ああ、そうだな」

しかし何故あんなことを思い出したんだろう・・・

そういえば熱がなくなったな

434: 2013/12/23(月) 20:13:51.25 ID:g8prp2FCo
久しぶりすぎてssの書き方忘れた
なんか俺のssワンパターン・・・

神父に能力が発現したよ!ゴーストだよ!
名称未定
自律型
全身黒の、人型をしている。
大きさは成人男性程度、顔に大きな十字架のくぼみがある。
神父が許せない、と感じた、または感じるであろう事象に応じてクラリスや神父のまわりに出現。
許せない度合いによって体がより黒く、強くなっていく。
もっともドス黒く、顔の十字架
のくぼみが見えなくなった時、神すら泣いて許しを乞う。
ちなみに、クラリスのブローチから自由に体を出せる。強盗のナイフはブローチから手をだして止めた。

435: 2013/12/23(月) 20:14:27.36 ID:g8prp2FCo
発現したきっかけは、クラリスのブローチ(もとは神父の)に封じられていた「許せない」という感情や、神父の強盗に対する感情、教会にきた子たちの影響などいろいろ重なったから。

神父とクラリスのこのゴーストに対する認識は曖昧である。

これでクラリスは安全だ・・・

436: 2013/12/23(月) 20:23:35.15 ID:aN2z+ibP0
乙です
シュークリーム神父!(違)
…最近来た子達が食べたって、おそらく犯人はひとりなんですがそれは
クラリスはマジで安全になったな




【次回に続く・・・】


引用: モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part8