498: ◆llXLnL0MGk 2013/12/28(土) 00:35:14.73 ID:GBmFNWtA0
499: 2013/12/28(土) 00:44:35.97 ID:GBmFNWtA0
マキノ「カイ、来てほしい場所があるのだけれど」
フルメタル・トレイターズが寝泊りする公園を訪れたマキノは、おもむろにそう切り出した。
亜季「……いきなり現われて、ご挨拶でありますな」
亜季はマキノへ睨みを利かせ、拳銃を構える。
星花「カイさんは、お渡ししませんわ」
ストラディバリ『レディ』
マキノの前に、星花とストラディバリが立ちはだかる。
マキノ「貴女達には聞いていないの」
マキノも亜季たちへ鋭い視線を向ける。
亜季「…………」
星花「…………」
マキノ「…………」
まさに一触即発、その状態の打ち破ったのは、
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それは、なんでもないようなとある日のこと。
それは、なんでもないようなとある日のこと。
その日、とある遺跡から謎の石が発掘されました。
時を同じくしてはるか昔に封印された邪悪なる意思が解放されてしまいました。
~中略~
「アイドルマスターシンデレラガールズ」を元ネタにしたシェアワールドです。
・ざっくり言えば『超能力使えたり人間じゃなかったりしたら』の参加型スレ。
500: 2013/12/28(土) 00:45:54.23 ID:GBmFNWtA0
カイ「ま、待って二人とも。……ねえマキノ、場所はどこ?」
二人が護ろうとしていたカイだった。
マキノ「このメモの通りに行けばいいわ」
そう言ってマキノはカイに一枚のメモを手渡した。
カイ「ありがと。……ごめんね二人とも、ちょっと行って来る」
そう言ってカイは駆け足で公園を出て行った。
亜季「……ど、どういうことでありますか?」
星花「カイさんは……どちらへ……?」
亜季と星花は呆然としてマキノに尋ねた。
マキノ「そうね、話しておく必要があるか……」
マキノはふぅ、と軽く息を吐くと、近くのベンチに腰掛けた。
マキノ「今日という日は特別な日なの。……あの三人にとってのね」
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二人が護ろうとしていたカイだった。
マキノ「このメモの通りに行けばいいわ」
そう言ってマキノはカイに一枚のメモを手渡した。
カイ「ありがと。……ごめんね二人とも、ちょっと行って来る」
そう言ってカイは駆け足で公園を出て行った。
亜季「……ど、どういうことでありますか?」
星花「カイさんは……どちらへ……?」
亜季と星花は呆然としてマキノに尋ねた。
マキノ「そうね、話しておく必要があるか……」
マキノはふぅ、と軽く息を吐くと、近くのベンチに腰掛けた。
マキノ「今日という日は特別な日なの。……あの三人にとってのね」
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501: 2013/12/28(土) 00:48:15.28 ID:GBmFNWtA0
――――
――――――――
――――――――――――
某高級ホテルのロビー。
カイ「……すっご……」
眩く装飾された壁、天井にぶら下がるシャンデリア、端正に着飾った人々……。
日ごろ決して見ることが無いであろう光景にカイが見とれていると、従業員らしき男性が近づいてきた。
従業員「いらっしゃいませ、西島様ですね?」
カイ「えっ……あ、はい、そうです。西島櫂です」
突然偽名で話しかけられ、慌てて返事をする。
従業員「こちらへどうぞ。古澤様と松原様がお待ちです」
従業員に連れられ、カイはエレベーターに乗り込んだ。
従業員が最上階のボタンを押し、扉を閉めた。
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某高級ホテルのロビー。
カイ「……すっご……」
眩く装飾された壁、天井にぶら下がるシャンデリア、端正に着飾った人々……。
日ごろ決して見ることが無いであろう光景にカイが見とれていると、従業員らしき男性が近づいてきた。
従業員「いらっしゃいませ、西島様ですね?」
カイ「えっ……あ、はい、そうです。西島櫂です」
突然偽名で話しかけられ、慌てて返事をする。
従業員「こちらへどうぞ。古澤様と松原様がお待ちです」
従業員に連れられ、カイはエレベーターに乗り込んだ。
従業員が最上階のボタンを押し、扉を閉めた。
502: 2013/12/28(土) 00:49:24.08 ID:GBmFNWtA0
数十秒ほどでエレベーターは停止し、扉が開く。
従業員「こちらです」
従業員の後を着いて行くカイ。
やがて従業員は、正面奥の部屋の前で足を止め、戸を四回ノックした。
従業員「古澤様、松原様。西島様がお見えになりました」
??「はい、お通しして下さい」
従業員「失礼いたします。さあ西島様、こちらへ」
従業員が戸を開け、カイを中に招き入れる。
従業員「では、失礼いたします」
従業員が戸を閉めると、部屋の中に一瞬静寂が訪れた。
そして、カイが口を開く。
従業員「こちらです」
従業員の後を着いて行くカイ。
やがて従業員は、正面奥の部屋の前で足を止め、戸を四回ノックした。
従業員「古澤様、松原様。西島様がお見えになりました」
??「はい、お通しして下さい」
従業員「失礼いたします。さあ西島様、こちらへ」
従業員が戸を開け、カイを中に招き入れる。
従業員「では、失礼いたします」
従業員が戸を閉めると、部屋の中に一瞬静寂が訪れた。
そして、カイが口を開く。
503: 2013/12/28(土) 00:50:37.31 ID:GBmFNWtA0
カイ「……久しぶりだね、サヤ。…………それに、ヨリコ」
ヨリコ「ええ、久しぶりね、カイちゃん」
目の前に座っていたのは、サヤとヨリコ。
カイにとっては上司と同僚であり、戦う敵であり……かけがえの無い友でもある。
サヤ「んふふっ、ホラホラ、そんなトコにぼーっと立ってないで。こっちこっち♪」
カイ「あ、うん」
サヤに促され、カイも椅子に座る。
ヨリコ「じゃあ、始めようか」
カイ「そうだね。……誕生日おめでとう、サヤ」
ヨリコ「おめでとう、サヤちゃん」
サヤ「二人ともありがとう、うふっ♪」
左右から次々に祝福を受け、サヤはにこりと微笑んだ。
ヨリコ「ええ、久しぶりね、カイちゃん」
目の前に座っていたのは、サヤとヨリコ。
カイにとっては上司と同僚であり、戦う敵であり……かけがえの無い友でもある。
サヤ「んふふっ、ホラホラ、そんなトコにぼーっと立ってないで。こっちこっち♪」
カイ「あ、うん」
サヤに促され、カイも椅子に座る。
ヨリコ「じゃあ、始めようか」
カイ「そうだね。……誕生日おめでとう、サヤ」
ヨリコ「おめでとう、サヤちゃん」
サヤ「二人ともありがとう、うふっ♪」
左右から次々に祝福を受け、サヤはにこりと微笑んだ。
504: 2013/12/28(土) 00:51:47.13 ID:GBmFNWtA0
サヤ「ごめんね、カイ。急に呼び出したりして」
カイ「ううん、気にしないでよ。久々にヨリコ達に会えて……ってヨリコ?」
見ると、ヨリコの頬をつうっと涙が伝っていた。
サヤ「え、よ、ヨリコ? どうかしたの?」
ヨリコ「ご、ごめんね。カイちゃんとまたお話できたのが嬉しくて、つい……」
カイ「ヨリコ……ごめんね、あたし、まだ戻れないよ……」
ヨリコ「うん、分かってる。でも、いつか……」
サヤ「…………」
ヨリコ「あっ、ご、ごめんね。湿っぽい空気にしちゃって」
カイ「そ、そうだね! 今日はサヤの誕生日なんだし!」
カイ「ううん、気にしないでよ。久々にヨリコ達に会えて……ってヨリコ?」
見ると、ヨリコの頬をつうっと涙が伝っていた。
サヤ「え、よ、ヨリコ? どうかしたの?」
ヨリコ「ご、ごめんね。カイちゃんとまたお話できたのが嬉しくて、つい……」
カイ「ヨリコ……ごめんね、あたし、まだ戻れないよ……」
ヨリコ「うん、分かってる。でも、いつか……」
サヤ「…………」
ヨリコ「あっ、ご、ごめんね。湿っぽい空気にしちゃって」
カイ「そ、そうだね! 今日はサヤの誕生日なんだし!」
505: 2013/12/28(土) 00:53:17.40 ID:GBmFNWtA0
二人がパッと顔を上げると同時に、部屋の戸が四回ノックされた。
従業員「古澤様、お料理をお持ちしました」
ヨリコ「ありがとうございます」
従業員「失礼いたします」
ヨリコの言葉を受け、従業員が料理を持って部屋に入ってきた。
カイ「おぉ……」
テーブルの上に、豪華な料理が次々と並べられていく。
従業員「では、ごゆっくりどうぞ」
従業員が退室してその後しばらく、カイ達は料理をつまみつつ歓談にふけった。
ヨリコ「でね、その時マキノさんが……」
カイ「あはは、マキノらしいね」
サヤ「ね、おかしいでしょぉ?」
ヨリコ「そういえばエマさんも……」
カイ「え、なになに? すごい気になる!」
サヤ「あれは傑作だったわねぇ」
敵同士である事を一時忘れ、三人は心から嬉しそうに笑いあっていた。
――――――――――――
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従業員「古澤様、お料理をお持ちしました」
ヨリコ「ありがとうございます」
従業員「失礼いたします」
ヨリコの言葉を受け、従業員が料理を持って部屋に入ってきた。
カイ「おぉ……」
テーブルの上に、豪華な料理が次々と並べられていく。
従業員「では、ごゆっくりどうぞ」
従業員が退室してその後しばらく、カイ達は料理をつまみつつ歓談にふけった。
ヨリコ「でね、その時マキノさんが……」
カイ「あはは、マキノらしいね」
サヤ「ね、おかしいでしょぉ?」
ヨリコ「そういえばエマさんも……」
カイ「え、なになに? すごい気になる!」
サヤ「あれは傑作だったわねぇ」
敵同士である事を一時忘れ、三人は心から嬉しそうに笑いあっていた。
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506: 2013/12/28(土) 00:54:12.31 ID:GBmFNWtA0
――――
――――――――
――――――――――――
ヨリコ「今日は会えて良かったよ、カイちゃん」
ホテルを出て、カイ達は人通りの少ない裏路地にいた。
理由は単純、帰還の瞬間を見られてのパニックを防ぐ為。
カイ「うん、あたしも。……ごめんね、サヤ。プレゼント用意出来てなくて」
サヤ「気にしなくていいわよぉ、来てくれただけでも嬉しいもの♪」
申し訳無さそうな表情を浮かべるカイの頭を、サヤは笑いながらポフポフと撫でてやる。
カイ「……ありがとね」
ヨリコ「…………さて、カイ」
先ほどまで柔らかく微笑んでいたヨリコが、表情をキッと引き締めてカイに向き直る。
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ヨリコ「今日は会えて良かったよ、カイちゃん」
ホテルを出て、カイ達は人通りの少ない裏路地にいた。
理由は単純、帰還の瞬間を見られてのパニックを防ぐ為。
カイ「うん、あたしも。……ごめんね、サヤ。プレゼント用意出来てなくて」
サヤ「気にしなくていいわよぉ、来てくれただけでも嬉しいもの♪」
申し訳無さそうな表情を浮かべるカイの頭を、サヤは笑いながらポフポフと撫でてやる。
カイ「……ありがとね」
ヨリコ「…………さて、カイ」
先ほどまで柔らかく微笑んでいたヨリコが、表情をキッと引き締めてカイに向き直る。
507: 2013/12/28(土) 00:55:11.45 ID:GBmFNWtA0
カイ「……はい」
ヨリコ「私たちはこれより海底都市に戻ります。……急な呼び出しに応じてくれた事を感謝しますよ」
カイ「いえ……」
ヨリコ「次に会うときもまた……こうして笑顔で会いたいですね」
カイ「そうですね……きっとその時は……」
ヨリコ「…………では、さようなら」
サヤ「またね、カイ」
カイ「はい。サヤも、ヨリコ様もお元気で」
その言葉を背に、ヨリコとサヤはゆっくりと歩き始めた。
そして二、三歩進んだ所で、二人の姿は水柱の中に消えた。
カイ「…………あたしも帰ろ」
カイはくるりと踵を返し、亜季達が待つ公園へと帰っていった。
その足取りは、行きと比べて少しだけ軽かった。
おわり
ヨリコ「私たちはこれより海底都市に戻ります。……急な呼び出しに応じてくれた事を感謝しますよ」
カイ「いえ……」
ヨリコ「次に会うときもまた……こうして笑顔で会いたいですね」
カイ「そうですね……きっとその時は……」
ヨリコ「…………では、さようなら」
サヤ「またね、カイ」
カイ「はい。サヤも、ヨリコ様もお元気で」
その言葉を背に、ヨリコとサヤはゆっくりと歩き始めた。
そして二、三歩進んだ所で、二人の姿は水柱の中に消えた。
カイ「…………あたしも帰ろ」
カイはくるりと踵を返し、亜季達が待つ公園へと帰っていった。
その足取りは、行きと比べて少しだけ軽かった。
おわり
508: 2013/12/28(土) 00:58:10.76 ID:GBmFNWtA0
以上です
サヤちゃん誕生日SSのはずなのになんかそれっぽくないね!(白目)
とりあえずアイへの依頼内容変更とかの件もきっと話しているでしょう、入れるの忘れたけどドチクショウ。
サヤちゃん誕生日SSのはずなのになんかそれっぽくないね!(白目)
とりあえずアイへの依頼内容変更とかの件もきっと話しているでしょう、入れるの忘れたけどドチクショウ。
509: 2013/12/28(土) 01:30:52.35 ID:2SUuUvRT0
乙ー
ヨリコさん誕生日おめでとー
そして、kwsmsnの胃痛が加速する未来が見えた
ヨリコさん誕生日おめでとー
そして、kwsmsnの胃痛が加速する未来が見えた
【次回に続く・・・】
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