1: 2013/12/12(木) 13:04:03.08 ID:eY1fHLMB0
『えへへ、のよりおねーちゃんっ!』

『のよりおねーちゃん、だいすきー!』ギュッ

『のよりおねーぢゃぁぁぁああん!!』ビエエエ

『おねーちゃん、おたんじょうびおめでとー! お花つんできたの、あげるね!』

『ありがと、おねーちゃん!』

『みさきね……大きくなったら、のよりおねーちゃんのお嫁さんに……』

 ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

   スパァン!!

理沙「い、いたいっ!?」ガバッ

みさき「打ち合わせ中に居眠りとはいい度胸してますね、野依プロ」

理沙「ご…ごめん……」

みさき「それでもプロですか? 少し自覚が足りないのではないですか? 大体あなたは……」クドクド

理沙「……」


理沙(昔はよかった……)
咲-Saki- 24巻 (デジタル版ヤングガンガンコミックス)

2: 2013/12/12(木) 13:08:52.81 ID:eY1fHLMB0
[夜・酒屋]

咏「あーっはっはっは!!」ゲラゲラ

健夜「咏ちゃん、笑いすぎだよ……」

咏「ま、マジで? あの村吉アナが? 昔は?」

理沙「ほんと!」プンスコ

咏「イメージ合わねー!」バンバンッ


靖子「誰ですか、この人にお酒飲ませたの」ヒソヒソ

戒能「ソーリー…私のウォッカを横から取られてしまい」ヒソヒソ


はやり「でもいいね、そういうの。幼馴染で今もお仕事一緒なんだ?」

理沙「でも変わりすぎ!」

健夜「みさきちゃん?」

3: 2013/12/12(木) 13:13:49.31 ID:eY1fHLMB0
理沙「昔はあんなにかわいかったのに……」シュン

咏「なんか嫌われることでもしたんじゃねー?」ヘラヘラ

理沙「!?」

咏「だってー、昔はそんなに野依プロに懐いてたんだろー? それが突然豹変ってさー」

健夜「まあ、確かに何か理由が無いとおかしいよね……」

理沙「……き、嫌われてるの?」

咏「かもねー!」

理沙「……」


理沙「……うぐ」ウル

靖子「あ」

理沙「ゔゔゔぅ゙ぅ゙ぅ゙ぅ゙……」ウルウル

6: 2013/12/12(木) 13:23:20.08 ID:eY1fHLMB0
はやり「はやや…☆ よしよし、大丈夫だぞー☆」ナデナデ

理沙「うぅぅ……みざぎー……」グズグズ


咏「……」キマズー

靖子「泣かせた」

戒能「泣かせましたね」

健夜「だめだよ咏ちゃん、そんな酷いこと言っちゃ」

咏「私のせいじゃねーし! っていうか小鍛治プロも乗ってたじゃないすか!」

健夜「でも一番ノリノリだったのは咏ちゃんだよね?」

咏「う……」

戒能「どうするんですか? しばらく泣きやみそうにありませんよ?」

   グズッ ヒグッ ウエェェェェェン

健夜「どうするの、咏ちゃん?」

靖子「どうするんですか?」



咏「……だーっ!! もうっ、分かったよ!! 私が一肌脱ぎゃいーんだろ!?」

7: 2013/12/12(木) 13:31:35.10 ID:eY1fHLMB0
健夜「おっ、さすが咏ちゃん。思い切りがいいね」

靖子「よっ、国内ランク2位!」

咏「野依プロ、携帯貸してもらえます?」

野依「ぐずっ……? う、うん……」

咏「えーと…村吉、村吉っと……おっ、あった」ピポピポ

野依「!?」

健夜「ちょ、咏ちゃん!?」


   プルルルル……プルルルル…


咏「……あ、もしもし! みさきさん!? 私! 三尋木! 
  大変なんだよ! 野依さんと飲んでたんだけど、野依さん急に倒れちゃって…! …うん!」

8: 2013/12/12(木) 13:37:41.20 ID:eY1fHLMB0
咏「うん! ××って居酒屋にいるから! …うん、よろしくねぃ!」


   ピッ


戒能「…何とも強引な」

咏「本人直接呼び出して聞きゃ早くねー?」ヒラヒラ

健夜「確かにそうだけど……」

理沙「…みさき、来るの?」

はやり「みたいだね!」

理沙「……」


理沙「……お、怒られる!」ダラダラ

咏「ん?」

理沙「明日も仕事なのに飲んでる……怒られる!」ガタガタ

健夜「…苦手意識すごくついちゃったみたいだね……」

9: 2013/12/12(木) 13:41:25.17 ID:eY1fHLMB0
[十数分後]

   ガララッ


みさき「野依プロ! 大丈夫ですか!?」

咏「おっ、みさきちゃーん。早かったねぃ」ヒラヒラ

みさき「三尋木プロ…! 野依プロは?」

咏「んー? 野依さーん、呼ばれてるよー」

みさき「……は?」

理沙「……!」プンスコプンスコ


みさき「…野依プロ。どういうことか、説明していただきましょうか……?」

理沙(こ、こわい!)プンスコカタカタ

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

みさき「…はぁ。それで、わざわざ呼び出したと」

咏「そーそー。ま、飲んで飲んで」トトトトッ

10: 2013/12/12(木) 13:47:19.01 ID:eY1fHLMB0
みさき「……ぷはぁっ」トンッ

健夜「おー、いい飲みっぷりだね」

みさき「…あのですね、野依プロ。私はまだ仕事中だったんですよ? 明日の実況のための資料をまとめていたんです」

理沙「う……うん」

みさき「それなのに、同じ解説のあなたは呑気に飲み会ですか?」

理沙「うぐ」ザクッ

みさき「私、今朝言いましたよね? あなたにはプロとしての自覚が無さすぎるって」

理沙「…うん」


咏「うへー、村吉アナちょーこえーよ」

健夜「容赦ないね……ほんとに嫌われてるのかな……」

はやり「…いや、あれは……」

戒能「…? はやりさん?」

11: 2013/12/12(木) 13:56:13.89 ID:eY1fHLMB0
はやり「良子ちゃん。まだウォッカ残ってる?」

戒能「はい。他にも何本かアルコール度数強いものは残ってますが……飲みますか?」

はやり「ううん。私じゃなくって……☆」

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

みさき「……ですから、視聴者からもダメ解説扱いされるんですよ。分かってますか?」クドクド

理沙「うぅぅ……」ションボリ

みさき「それと……」


戒能「村吉アナ。飲み物はいかがですか?」

みさき「戒能プロ……いえ、これ以上飲むと酔ってしまいそうで」

戒能「ドンウォーリー、アルコールも殆ど入っていないお酒ですから」

みさき「…そうですか。それじゃ、一杯だけ……」クピ


みさき「……あれ…? なんだか、すごくお酒の味が……?」

戒能「気のせいじゃないでしょうか? さ、もう一杯……」

みさき「は、はい…… …?」クピクピ

13: 2013/12/12(木) 14:03:57.19 ID:eY1fHLMB0
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

みさき「あれりぇ……なんだかふらふりゃして……」フラフラー

健夜「そりゃあれだけウォッカ飲んだらね……」

戒能「…だいぶ酔いが回って来たみたいですね」

はやり「よしっ☆ それじゃ、野依ちゃん!」

理沙「? わたし?」キョトン

はやり「村吉ちゃん送ってあげるんだぞ☆」

理沙「送る…… …送る!?」

はやり「村吉ちゃんべろんべろんに酔っぱらっちゃってるから☆ 野依ちゃんしか家の場所知らないでしょ?」

理沙「う……うん」

はやり「ほらほら、明日もお仕事あるんでしょ? 早く帰った帰った☆」

理沙「わ、分かった! みさき!」

みさき「んんー……?」ムニャムニャ

14: 2013/12/12(木) 14:11:54.83 ID:eY1fHLMB0
理沙「かえる!」プンスコ

みさき「かえる……? ふぁい……」ヨロヨロ

理沙「ちゃ、ちゃんと立って!」

はやり「それじゃあねー☆」ハヤヤー

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

咏「帰らせちゃったけどさー…なんにも解決してなくねー?」

健夜「結局村吉アナ酔わせただけだもんね」

はやり「咏ちゃんも健夜ちゃんもまだまだ分かってないなー…☆」

健夜「む、何その上から目線。まるで自分は全てお見通し、って言わんばかりだね」

はやり「少なくとも健夜ちゃんよりはばっちり分かってるよー☆ ね、良子ちゃんっ」

戒能「…正直、私もにわかに信じがたいのですが……」

はやり「はややー…。何でみんな気づかないのかなー、村吉ちゃんの目の奥に溢れる大好きオーラに」

靖子「大好きオーラ、って……え、本当ですかそれ」

はやり「はややっ☆ 明日の二人が楽しみだねっ☆」

15: 2013/12/12(木) 14:17:29.86 ID:eY1fHLMB0
[深夜・村吉宅 マンション前]

理沙「つ、ついた…!」

みさき「…んん…すぅ……」スヤスヤ

理沙(みさき、重い……!)

理沙(……でも)

みさき「……」スー

理沙(……)


   『のよりおねーちゃーん!』


理沙(あの頃に比べて成長した!)プンスコ


みさき「ん……? …家……?」

理沙「みさき! ついた!」

16: 2013/12/12(木) 14:23:54.24 ID:eY1fHLMB0
理沙「かぎ! 開けて!」

みさき「かぎ……あぁ、はい……」フラフラ


   ガチャッ


理沙「ん! ちゃんと温かくして寝ること!」

みさき「……ふぁい」

理沙「それじゃ、私は帰る!」プンスコ

みさき「……」


   ダキッ


理沙「……」

みさき「……ゃん」

理沙「…?」


みさき「のよりおねーちゃん……」

理沙「……?!??!!!?」プンスプンスプンス

18: 2013/12/12(木) 14:32:18.93 ID:eY1fHLMB0
みさき「えへへー……のよりおねーちゃん、あったかい……」ギュウーッ

理沙「み、みさ、みさっ、みさき!?」プンスコプンスコ

みさき「おねーちゃん…? どうしたの……?」

理沙「!」キュゥゥゥン

理沙(上目遣い! 反則!)

みさき「おねーちゃん…?」

理沙「……も、もう今日は寝て! ちゃんとベッドで寝る!」

みさき「やだ、今日はのよりおねーちゃんと一緒にねるの!」

理沙「いっしょ!?」

みさき「ほら、おねーちゃんっ! こっちー!」グイグイ

理沙「わわ!」


みさき「はいっ、おねーちゃんっ! 一緒にねよっ?」

理沙「……な」


理沙(なんでダブルベッド!)プンスコー

20: 2013/12/12(木) 14:41:06.97 ID:eY1fHLMB0
みさき「おねーちゃん? どうしたの? 顔まっかだよ?」

理沙「~~~っ」ドンッ

みさき「ひゃうっ!?」

理沙「みさき、一人で寝て! 私は帰る!」

みさき「だめだよー、おねーちゃん」ギュウッ

理沙「! 脚っ!? みさき、離してっ!」

みさき「のよりおねーちゃん、約束してくれたもん。私がこわくて一人で眠れないときは、いっしょに寝てくれるって」

理沙(約束したけど! それ十何年も前!)

みさき「私、今すっごく怖いんだ……」グイイッ

理沙「うわっ!」グラッ


   ゴロンッ


理沙(……ち、ちかい!)

みさき「…明日は、私が今まで担当してきた仕事では一番大きな仕事。インハイ実況です」

理沙「…みさき……? 酔ってたんじゃ……」

21: 2013/12/12(木) 14:48:53.72 ID:eY1fHLMB0
みさき「もちろん、こんな大役を任されたことは嬉しいのですが…もし、本番で大きな失敗をしたら。…想像するだけで震えが止まりません」

理沙「……みさき」

みさき「…怖いんです。私がいつもいつも、細かなことを気にしてあなたを責めるのも……失敗するのが、怖いだけなんです」

理沙「……」

みさき「……約束。してくれましたよね。『私が怖くて眠れないときは一緒に寝てくれる』と」

理沙「でも、一緒に寝るって……」

みさき「覚えてますか? 私の小さな頃の夢」

理沙「夢……!」ハッ


   『大きくなったら、のよりおねーちゃんのお嫁さんになるんだー!』


理沙「…それって」

みさき「……もう私、子供じゃないんですよ…? 『のよりおねーちゃん』……」

理沙「……!!」プンスコココーン

22: 2013/12/12(木) 14:51:12.57 ID:eY1fHLMB0
>>25
①:朝チュン
②:ベッドシーン
③:みさき「ふふ……野依プロのプンスコ棒、もうこんなにプンスコしてますよ……」

25: 2013/12/12(木) 15:03:46.82 ID:JFkceDGG0
③でしょ

26: 2013/12/12(木) 15:09:59.16 ID:eY1fHLMB0
理沙「みさき!!」ガバッ

みさき「ひゃあっ!」

理沙「みさき、みさきっ!」チュ

みさき「んむっ…! ん……む……」チュチュッ

理沙「んん…… …?!」


   プハッ


みさき「……野依さん…?」

理沙「し、舌! 舌入ってきた!?」アワアワ

みさき「…大人のキス、初めてでした?」

理沙「……ん」コクン

みさき「…大丈夫ですよ。私がしっかり、リードしてあげますから」サワ

理沙「ひゃうっ!?」ビビクン

31: 2013/12/12(木) 15:33:10.80 ID:eY1fHLMB0
野依「もうやだ……お嫁にいけない……」プンスコシューン

みさき「……」

野依「ごめん、みさき…! 気持ち悪いもの見せた…」

みさき「…野依さん」


   サワワ


野依「あうっ!?」ビクンッ

みさき「気持ち悪くなんてないですよ。野依さんの一部なんですから」シュッ シュッ

野依「あっ! あっ! み、みさきっ!?」ピクッ ピクンッ

みさき「とってもかわいいです……野依さんのプンスコ棒……」シュッ シュッ

野依「みさきっ! だめっ、こんな汚いの触っちゃ!」

みさき「汚くなんてないです!」

野依「!?」

33: 2013/12/12(木) 15:40:11.62 ID:eY1fHLMB0
みさき「野依プロ…あなたはもっと自信を持ってください」

理沙「みさき……」プルプル

みさき「こんなにも魅力的なんですから……私には、ここもとても愛おしく見えますよ」


   チュッ


40: 2013/12/12(木) 16:02:47.50 ID:eY1fHLMB0
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・

理沙「……」

みさき「んん……野依プロ……」ムニャムニャ

理沙「……」


   チュンチュンッ チュンッ


理沙(やっちゃった!!)ズゴゴンッ

理沙(どうしよう……幼馴染のアナウンサーと…! 絶対からかわれる!)

理沙(プロの偉い人からも怒られる! …うぅぅー……!)


みさき「……ん、ふぁぁぁ… …もう朝ですか」

理沙「み、みさき! これからどうしよう!」

みさき「これから?」

41: 2013/12/12(木) 16:07:57.32 ID:eY1fHLMB0
理沙「この関係! バレたら怒られる! …どうしよう!」アワアワ

みさき「…なんで隠す必要があるんですか?」キョトン

理沙「へ?」

みさき「別にバレたっていいじゃないですか。プロ雀士とアナウンサーが付き合ってた、なんて今時珍しくありませんよ」

理沙「そ、そうなの?」

みさき「ええ。身近なところだと……小鍛治プロと福与アナとか」

理沙「!?」

みさき「三尋木プロと針生アナもそうですね」

理沙「!!??」

みさき「大沼プロと三科アナも付き合ってますから」

理沙「!???!?!?」

43: 2013/12/12(木) 16:16:09.27 ID:eY1fHLMB0
理沙「し…知らなかった……」

みさき「今ではプロ協会も黙認してるそうですよ。……何はともあれ、野依プロ」

理沙「?」

みさき「これからも、私はあなたを支え続けていきますから。…もし、私がどうしようもなく怖くて震えるような時は……」

理沙「…うん! 私がみさきを支える!」フンスー

みさき「はいっ。 よろしくお願いします、野依プロ!」ニコ






理沙「…みさき……」

みさき「はい?」

理沙「『野依プロ』より……その」

みさき「……『のよりおねーちゃん』?」

理沙「いいっ!!」プンスコプンスコ



       カン

44: 2013/12/12(木) 16:17:13.38 ID:504Qq1pp0
プンスコ棒って核燃料棒みたいで好き

引用: 野依「昔はよかった!」プンスコ