1: 2010/05/09(日) 01:12:55.31 ID:M1fGva1NP
大臣「はい」
姫「や、やった…んん、別に、それがどうしたのだ?」
大臣「どうやら魔王を無事倒したらしいですよ」
姫「ふむ、よく頑張ったな」
大臣「そのお言葉は、勇者様におっしゃられてはいかがですか?」
姫「わかっておる、帰ってきたときに言うつもりだ」
姫「や、やった…んん、別に、それがどうしたのだ?」
大臣「どうやら魔王を無事倒したらしいですよ」
姫「ふむ、よく頑張ったな」
大臣「そのお言葉は、勇者様におっしゃられてはいかがですか?」
姫「わかっておる、帰ってきたときに言うつもりだ」
4: 2010/05/09(日) 01:15:24.18 ID:M1fGva1NP
数日後
勇者「ただいま戻りました」
王「ふむ、まず、勇者よ。よくやった」
勇者「ありがとうございます」
王「それにしても、随分とたくましくなったな」
勇者「はい、魔王を倒すべく、より一層鍛錬をしていましたので」
王「そうか、おい、娘よ」
姫「はい、なんでしょう…」
勇者「あ、姫」
姫「!! ま、み、む、め…ゆ、勇者?」
勇者(まみむめ…?)「はい、ただいま帰ってきました」
勇者「ただいま戻りました」
王「ふむ、まず、勇者よ。よくやった」
勇者「ありがとうございます」
王「それにしても、随分とたくましくなったな」
勇者「はい、魔王を倒すべく、より一層鍛錬をしていましたので」
王「そうか、おい、娘よ」
姫「はい、なんでしょう…」
勇者「あ、姫」
姫「!! ま、み、む、め…ゆ、勇者?」
勇者(まみむめ…?)「はい、ただいま帰ってきました」
6: 2010/05/09(日) 01:17:09.13 ID:M1fGva1NP
姫「ふん、随分と遅いではないか。てっきりすぐに倒してしまうと思っていたというのに」
勇者「これは手厳しい」
姫「そんなに体を鍛えずとも、倒せたのではないか?」
勇者「ははっ…」
姫「まあ、魔王を倒したのなら、お前ももう用済みだな」
勇者「…」
勇者「これは手厳しい」
姫「そんなに体を鍛えずとも、倒せたのではないか?」
勇者「ははっ…」
姫「まあ、魔王を倒したのなら、お前ももう用済みだな」
勇者「…」
10: 2010/05/09(日) 01:19:03.67 ID:M1fGva1NP
姫「うわあああ!」
姫「なんであんなことを言ってしまったんだ!」
姫「完全に引いてたよな? 苦笑いだったよな?」
姫「なぜあそこで『頑張ったね』の一言が言えない!?」
コンコン
姫「うるさい! 誰だ!」
勇者「姫?」
姫「ぬひょお! ゆ、勇者か!?」
勇者「はい」
姫「なんであんなことを言ってしまったんだ!」
姫「完全に引いてたよな? 苦笑いだったよな?」
姫「なぜあそこで『頑張ったね』の一言が言えない!?」
コンコン
姫「うるさい! 誰だ!」
勇者「姫?」
姫「ぬひょお! ゆ、勇者か!?」
勇者「はい」
12: 2010/05/09(日) 01:22:27.37 ID:M1fGva1NP
姫「ど、どうしたのだ?」ガチャ
勇者「いえ、ちょっと会いたくて」
姫「ふん、私は会いとうなかったわ」
勇者「そんなこと言わないでくださいよ」
姫「…で、どうしたのじゃ?」
勇者「えっと、こいつなんですけど」
姫「? なんだその娘は?」
?「…」
勇者「いえ、ちょっと会いたくて」
姫「ふん、私は会いとうなかったわ」
勇者「そんなこと言わないでくださいよ」
姫「…で、どうしたのじゃ?」
勇者「えっと、こいつなんですけど」
姫「? なんだその娘は?」
?「…」
15: 2010/05/09(日) 01:25:51.74 ID:M1fGva1NP
勇者「こいつ、魔王の娘らしくて」
姫「! ま、魔王の…?」
魔王の娘(以下、魔王)「…」
勇者「小さくて可愛いでしょ?」
魔王「可愛いとか言うな」
勇者「ごめんごめん」
姫「ふむ、それで、どうしたのだ?」
姫「! ま、魔王の…?」
魔王の娘(以下、魔王)「…」
勇者「小さくて可愛いでしょ?」
魔王「可愛いとか言うな」
勇者「ごめんごめん」
姫「ふむ、それで、どうしたのだ?」
17: 2010/05/09(日) 01:29:52.76 ID:M1fGva1NP
勇者「いや、一応報告です」
姫「ふん…まあ、よろしくな」
魔王「…ふんっ」
姫「!!」
勇者「おいおい、その態度は失礼だろ」
姫「いい、私も大人だ。気にせん」
魔王「お花畑」
姫「え?」
魔王「頭の中、お花畑」
姫「!!」
勇者「お、おいっ」
姫「ふん…まあ、よろしくな」
魔王「…ふんっ」
姫「!!」
勇者「おいおい、その態度は失礼だろ」
姫「いい、私も大人だ。気にせん」
魔王「お花畑」
姫「え?」
魔王「頭の中、お花畑」
姫「!!」
勇者「お、おいっ」
20: 2010/05/09(日) 01:34:21.70 ID:M1fGva1NP
姫「大丈夫、大丈夫だ…」
勇者「本当に、ダメだろ」
魔王「ごめんなさい」
勇者「結構素直ないいやつなんですけどね」
姫(素直…)
姫「ふん、次会うまでには、礼儀正しく教育しておくんだな」
勇者「次会うまでって…なんか悲しいですよ」
姫「っ…う、うるさい、私は忙しいんだ、帰れ!」
勇者「本当に、ダメだろ」
魔王「ごめんなさい」
勇者「結構素直ないいやつなんですけどね」
姫(素直…)
姫「ふん、次会うまでには、礼儀正しく教育しておくんだな」
勇者「次会うまでって…なんか悲しいですよ」
姫「っ…う、うるさい、私は忙しいんだ、帰れ!」
23: 2010/05/09(日) 01:41:02.47 ID:M1fGva1NP
勇者「そ、そうでしたか、ごめんなさい」
勇者「それじゃあ行くぞ、魔王」
魔王「うん」トコトコ
姫「…」
姫「ああああああああああああああああああ!!!」
姫「私のバカ!」
姫「今日で完全に嫌われた!」
姫「もうお城に来てくれないよぉ!!」
勇者「それじゃあ行くぞ、魔王」
魔王「うん」トコトコ
姫「…」
姫「ああああああああああああああああああ!!!」
姫「私のバカ!」
姫「今日で完全に嫌われた!」
姫「もうお城に来てくれないよぉ!!」
24: 2010/05/09(日) 01:44:58.45 ID:M1fGva1NP
姫「うう…」
姫「そうだ、お祝いを持っていこう」
姫「それで、またいつでも来ていいって…言えば…」
姫「なぁに、『またいつでも来ていいぞ』という11文字を言えばいいんだ」
姫「よし、早速お祝いの品を…」
姫「何がほしいかな?」
姫「そうだ、お祝いを持っていこう」
姫「それで、またいつでも来ていいって…言えば…」
姫「なぁに、『またいつでも来ていいぞ』という11文字を言えばいいんだ」
姫「よし、早速お祝いの品を…」
姫「何がほしいかな?」
27: 2010/05/09(日) 01:50:59.17 ID:M1fGva1NP
姫「そうだ」
姫「花束にしよう」
姫「花束ならきっと、嬉しがってくれるはず!」
姫「それにお祝いといえばやはり花だからな!」
姫「…」
勇者『花より俺は、姫が欲しい』
姫「!!!」カァァ
姫「な、何を言っている勇者!」
姫「って…何を考えているんだ…」
姫「花束にしよう」
姫「花束ならきっと、嬉しがってくれるはず!」
姫「それにお祝いといえばやはり花だからな!」
姫「…」
勇者『花より俺は、姫が欲しい』
姫「!!!」カァァ
姫「な、何を言っている勇者!」
姫「って…何を考えているんだ…」
29: 2010/05/09(日) 01:52:40.43 ID:M1fGva1NP
姫「よし、準備オーケー」
大臣「おや、姫様、どこかお出でになるのですか?」
姫「うむ、勇者にお祝いをな」
大臣「そうですか。勇者様も大層お喜びになると思いますよ」
姫「そ、そうかな?」
大臣「はい」
姫「それじゃあ、行ってくる」
大臣「いってらっしゃいませ、姫様」
大臣「おや、姫様、どこかお出でになるのですか?」
姫「うむ、勇者にお祝いをな」
大臣「そうですか。勇者様も大層お喜びになると思いますよ」
姫「そ、そうかな?」
大臣「はい」
姫「それじゃあ、行ってくる」
大臣「いってらっしゃいませ、姫様」
34: 2010/05/09(日) 02:04:09.34 ID:M1fGva1NP
姫「…」ツカツカツカ
姫(『またいつでも来ていいぞ』…『またいつでも来てもいいぞ』)
姫「またいつでも来ていいじょ」
姫「噛んだ!」ツカツカ
姫「また、いつでも来ていいぞ」ニコ
姫「無理無理!」
姫「って、こんなこと言ってる間についてしまった…」
姫(『またいつでも来ていいぞ』…『またいつでも来てもいいぞ』)
姫「またいつでも来ていいじょ」
姫「噛んだ!」ツカツカ
姫「また、いつでも来ていいぞ」ニコ
姫「無理無理!」
姫「って、こんなこと言ってる間についてしまった…」
37: 2010/05/09(日) 02:16:34.94 ID:M1fGva1NP
姫「…ゴクリ」
姫「…」コンコン
勇者「はーい」
ガチャ
勇者「あれ、姫様」
姫「ゆ、勇者…」
勇者「わあ、綺麗な花束ですねー」
姫「こ、これその…お祝い…」ボソボソ
勇者「え、な、なんですか?」
姫「お、お祝い…だから」
姫「…」コンコン
勇者「はーい」
ガチャ
勇者「あれ、姫様」
姫「ゆ、勇者…」
勇者「わあ、綺麗な花束ですねー」
姫「こ、これその…お祝い…」ボソボソ
勇者「え、な、なんですか?」
姫「お、お祝い…だから」
39: 2010/05/09(日) 02:21:39.29 ID:M1fGva1NP
勇者「え、お、俺にですか?」
姫「…う、うん」コクリ
勇者「うわぁ…ありがとうございます!」
姫「か、感謝し、しなさい」
勇者「本当にありがとうございますっほら、魔王もお礼」
魔王「…ちょうだい」
勇者「ん、花か? ほい」
魔王「…」ムシャムシャ
姫・勇者「!!」
姫「…う、うん」コクリ
勇者「うわぁ…ありがとうございます!」
姫「か、感謝し、しなさい」
勇者「本当にありがとうございますっほら、魔王もお礼」
魔王「…ちょうだい」
勇者「ん、花か? ほい」
魔王「…」ムシャムシャ
姫・勇者「!!」
44: 2010/05/09(日) 02:47:10.64 ID:M1fGva1NP
勇者「ちょ、ちょっと…」
姫「な、なんで食べるんだ!?」
魔王「…ごちそうさま」
勇者「ひ、姫様、ごめんなさい!」
姫「…うわぁぁん!!」
勇者「あ、姫様!?」
姫「な、なんで食べるんだ!?」
魔王「…ごちそうさま」
勇者「ひ、姫様、ごめんなさい!」
姫「…うわぁぁん!!」
勇者「あ、姫様!?」
45: 2010/05/09(日) 02:48:27.25 ID:M1fGva1NP
姫「…グスン」
大臣「どうなされたのですか?」
姫「…放っておいてくれ…」
大臣「おやおや…」
姫「うぅ…」
大臣「姫様…」
大臣「どうなされたのですか?」
姫「…放っておいてくれ…」
大臣「おやおや…」
姫「うぅ…」
大臣「姫様…」
46: 2010/05/09(日) 02:54:45.53 ID:M1fGva1NP
姫「魔王め…グスッ」
コンコン
勇者?「姫様!」
姫「! な、何しにきたっ」
勇者?「謝りにきました」
ガチャ
姫「…ふ、ふんっ…なら最初からそう言…」
魔王「いえーい」
姫「」
コンコン
勇者?「姫様!」
姫「! な、何しにきたっ」
勇者?「謝りにきました」
ガチャ
姫「…ふ、ふんっ…なら最初からそう言…」
魔王「いえーい」
姫「」
70: 2010/05/09(日) 14:02:40.48 ID:M1fGva1NP
姫「な、ななな…?」
魔王「声まね似てた?」
姫「ふん、お前だと気づいていたわ」
魔王「ふーん、今日あったばっかりなのによくわかるね」
姫「え、えっと…」
姫「…私は姫よ? 知らないことなんてないわ」
魔王「じゃあ、勇者の好きな人わかる?」
姫「えっ…」
魔王「知ってるなら教えてね」
魔王「声まね似てた?」
姫「ふん、お前だと気づいていたわ」
魔王「ふーん、今日あったばっかりなのによくわかるね」
姫「え、えっと…」
姫「…私は姫よ? 知らないことなんてないわ」
魔王「じゃあ、勇者の好きな人わかる?」
姫「えっ…」
魔王「知ってるなら教えてね」
72: 2010/05/09(日) 14:09:54.92 ID:M1fGva1NP
姫「そ、そんなこと、知らないわよ…」
魔王「知らないことないんじゃないの?」
姫「…」
魔王「うそつき花畑」
姫「なんですって!」
魔王「じゃあ、私が聞いてみる」
姫「!」
魔王「無駄足になっちゃった。じゃあね」
魔王「知らないことないんじゃないの?」
姫「…」
魔王「うそつき花畑」
姫「なんですって!」
魔王「じゃあ、私が聞いてみる」
姫「!」
魔王「無駄足になっちゃった。じゃあね」
73: 2010/05/09(日) 14:14:22.53 ID:M1fGva1NP
姫「ちょ、ちょっと…!」
魔王「なに?」
姫「それを知って、どうするつもり?」
魔王「いるならそいつを頃す」
姫「!」
魔王「いなかったら、勇者は私のものにする」
姫「な、なに勝手なこと…」
魔王「もう決めたこと。じゃあね」
魔王「なに?」
姫「それを知って、どうするつもり?」
魔王「いるならそいつを頃す」
姫「!」
魔王「いなかったら、勇者は私のものにする」
姫「な、なに勝手なこと…」
魔王「もう決めたこと。じゃあね」
74: 2010/05/09(日) 14:22:51.30 ID:M1fGva1NP
姫「どっちにしろイヤ…!」
姫「いてもいなくても…」
姫「でも、あいつは魔王の娘…」
姫「か、勝てるわけがない…」
コンコン
姫「…ん?」
姫「誰よ?」
?「…」
姫「…」
ガチャ
?「お姫さまー!!」
姫「げっ魔法使いっ!?」
姫「いてもいなくても…」
姫「でも、あいつは魔王の娘…」
姫「か、勝てるわけがない…」
コンコン
姫「…ん?」
姫「誰よ?」
?「…」
姫「…」
ガチャ
?「お姫さまー!!」
姫「げっ魔法使いっ!?」
75: 2010/05/09(日) 14:38:06.01 ID:M1fGva1NP
女魔法使い(以下、魔法)「お姫様ただいま帰りましたっ」
姫「し、知ってるわよ、あんまり近づかないで…」
魔法「何を言ってるのですお姉さま?」
姫「あああっ、頼むからその呼び方はやめて」
魔法「今は二人ですもの、よろしいではないですか…」
魔法「わたくしはとてもさびしかったんですよ? お帰りのキスを…」
姫「い、いや!」
魔法「むさ苦しい男と一緒に二人旅ですよ!? そんな不運なわたくしを拒絶するんですか?」
姫(勇者はむさ苦しくないわよっ)
姫「し、知ってるわよ、あんまり近づかないで…」
魔法「何を言ってるのですお姉さま?」
姫「あああっ、頼むからその呼び方はやめて」
魔法「今は二人ですもの、よろしいではないですか…」
魔法「わたくしはとてもさびしかったんですよ? お帰りのキスを…」
姫「い、いや!」
魔法「むさ苦しい男と一緒に二人旅ですよ!? そんな不運なわたくしを拒絶するんですか?」
姫(勇者はむさ苦しくないわよっ)
77: 2010/05/09(日) 14:49:36.48 ID:M1fGva1NP
姫「どこが不運よ」
魔法「え?」
姫「あ、あんたも勇者と一緒で、英雄なのよ?」
魔法「わたくしはお姉さまに認められればよいのです」
姫「ちゃんと認めてるわよ」
魔法「うそです! いつもそう言って…わたくしのことを拒絶して…」
姫「してないわよ」
魔法「してます! ならばわたくしにキスを…!」
姫「拒絶しててもしてなくても普通はしないわよっ!」
魔法「え?」
姫「あ、あんたも勇者と一緒で、英雄なのよ?」
魔法「わたくしはお姉さまに認められればよいのです」
姫「ちゃんと認めてるわよ」
魔法「うそです! いつもそう言って…わたくしのことを拒絶して…」
姫「してないわよ」
魔法「してます! ならばわたくしにキスを…!」
姫「拒絶しててもしてなくても普通はしないわよっ!」
78: 2010/05/09(日) 14:58:40.76 ID:M1fGva1NP
魔法「グスン…わかりました、それでは…」
姫「べ、別に嫌ってるわけじゃないから、また来なさいよ…?」
魔法「お、お姉さま…!」
姫「できればスキンシップをしなければ私はうれしいわ…」
魔法「そ、それは難しいですけど、また来ます! それではっ」
姫「ふう…疲れた…」
姫「今日は寝ましょう…ふわぁ…」
姫「べ、別に嫌ってるわけじゃないから、また来なさいよ…?」
魔法「お、お姉さま…!」
姫「できればスキンシップをしなければ私はうれしいわ…」
魔法「そ、それは難しいですけど、また来ます! それではっ」
姫「ふう…疲れた…」
姫「今日は寝ましょう…ふわぁ…」
80: 2010/05/09(日) 15:04:04.85 ID:M1fGva1NP
大臣「姫様!」
姫「ふ…ふたな!」
大臣「起きてください!」
姫「り…な、なによ? …まだ眠いわ…」
大臣「魔法使い様が…誰かに殺されました」
姫「…」
姫「え?」
姫「ふ…ふたな!」
大臣「起きてください!」
姫「り…な、なによ? …まだ眠いわ…」
大臣「魔法使い様が…誰かに殺されました」
姫「…」
姫「え?」
83: 2010/05/09(日) 15:20:56.50 ID:M1fGva1NP
姫「う、嘘でしょう?」
大臣「今さっき、届いた情報です」
姫「ま、まだ定かじゃないのか?」
大臣「はい」
姫「どこで?」
大臣「何故か、森の中でした」
姫「…今行けるかしら?」
大臣「はい、行きますか?」
姫「当たり前でしょ、行くわよ」
姫(嘘であってほしい…お願いっ…)
大臣「今さっき、届いた情報です」
姫「ま、まだ定かじゃないのか?」
大臣「はい」
姫「どこで?」
大臣「何故か、森の中でした」
姫「…今行けるかしら?」
大臣「はい、行きますか?」
姫「当たり前でしょ、行くわよ」
姫(嘘であってほしい…お願いっ…)
85: 2010/05/09(日) 15:30:05.08 ID:M1fGva1NP
大臣「おい、遺体は?」
兵士「はい、ここです」
姫「…そ、そんな……」
魔法「」
姫「…ど、どうしてこんな目に…?」
姫「! …まさか…?」
姫「うわああああああああ!!!!」
87: 2010/05/09(日) 15:39:29.89 ID:M1fGva1NP
姫「…ちょっと、寄りたいところがあるの」
大臣「一人では危険です。私も…」
姫「大丈夫よ、城下町だから」
大臣「で、ですが…」
姫「いいから」
大臣「わ、わかりました…」
108: 2010/05/09(日) 21:31:25.35 ID:M1fGva1NP
姫「…ゴクリ」
コンコン
勇者「…はい」
姫「よ、よう」
勇者「姫様…」
姫「し、白けた顔をしているな」
勇者「…魔法使いが…」
姫「…話は聞いている」
コンコン
勇者「…はい」
姫「よ、よう」
勇者「姫様…」
姫「し、白けた顔をしているな」
勇者「…魔法使いが…」
姫「…話は聞いている」
110: 2010/05/09(日) 21:38:40.29 ID:M1fGva1NP
魔王「…お花畑だ」
姫「…あんた……」
勇者「…」
姫「ちょっと、来なさいよ」
魔王「…?」
勇者「ど、どうかしたんですか?」
姫「ちょっと黙ってなさい」(って、なんでこんな怖いこと言ってんのよ!?)
勇者「は、はい…」
姫「…あんた……」
勇者「…」
姫「ちょっと、来なさいよ」
魔王「…?」
勇者「ど、どうかしたんですか?」
姫「ちょっと黙ってなさい」(って、なんでこんな怖いこと言ってんのよ!?)
勇者「は、はい…」
111: 2010/05/09(日) 21:44:33.15 ID:M1fGva1NP
魔王「なに?」
姫「あんたでしょ…?」
魔王「?」
姫「魔法使いを頃したのは、あんたでしょう!?」
魔王「…」コクリ
姫「…」
魔王「勇者が好きって言うから、頃した」
姫「!」(勇者が…魔法使いのことを…?)
姫「あんたでしょ…?」
魔王「?」
姫「魔法使いを頃したのは、あんたでしょう!?」
魔王「…」コクリ
姫「…」
魔王「勇者が好きって言うから、頃した」
姫「!」(勇者が…魔法使いのことを…?)
112: 2010/05/09(日) 21:54:57.20 ID:M1fGva1NP
勇者『魔法使いは最初はちょっと引いてたけど、だんだんいいやつだってわかってきてさ』」
勇者『今では本当に信頼のおけるパートナーだよ』
魔王『ふーん。好きなの?』
勇者『まあ、そういうことになるね』
魔王『…そっか』
魔王「だから、頃した」
姫(これ完全に好きは好きでも友達としてとかそういう感じじゃない…)
勇者『今では本当に信頼のおけるパートナーだよ』
魔王『ふーん。好きなの?』
勇者『まあ、そういうことになるね』
魔王『…そっか』
魔王「だから、頃した」
姫(これ完全に好きは好きでも友達としてとかそういう感じじゃない…)
143: 2010/05/10(月) 18:36:52.23 ID:Mqb/fNKaP
勇者「姫さまー魔王ー」
姫「あっ、勇者…」
勇者「女性二人は危険です、ささ、早く帰りましょう」
姫「そうだな…それじゃあ私は…」
勇者「送っていきます」
姫「え?」
勇者「魔王、絶対に家から出たらダメだぞ?」
魔王「了解」
姫(うそうそうそうそうそ!?)
姫「あっ、勇者…」
勇者「女性二人は危険です、ささ、早く帰りましょう」
姫「そうだな…それじゃあ私は…」
勇者「送っていきます」
姫「え?」
勇者「魔王、絶対に家から出たらダメだぞ?」
魔王「了解」
姫(うそうそうそうそうそ!?)
144: 2010/05/10(月) 18:50:49.68 ID:Mqb/fNKaP
勇者「こうやって二人になるのは初めてですね」
姫「そ、そうね…」
勇者「姫様、どうしました?」
姫「ど、どうもしてないわよっバカっ」
勇者「す、すいません」
姫「…はぁ」
勇者「…? 溜息なんてついて、やっぱり何かあったのでしょう?」
姫「そ、そうね…」
勇者「姫様、どうしました?」
姫「ど、どうもしてないわよっバカっ」
勇者「す、すいません」
姫「…はぁ」
勇者「…? 溜息なんてついて、やっぱり何かあったのでしょう?」
149: 2010/05/10(月) 21:03:41.74 ID:Mqb/fNKaP
姫「…魔法使いのことだ」
勇者「…」
姫「…あと、それとな」
姫「なんで、人は素直になれないんだろうな」
勇者「えっ」
姫「…なんで、だろうな」
勇者「…」
姫「…あと、それとな」
姫「なんで、人は素直になれないんだろうな」
勇者「えっ」
姫「…なんで、だろうな」
おわり
54: 2010/05/09(日) 03:27:33.09 ID:/rntx7U70
あれ?おわったの?
引用: 姫「え、勇者が帰ってくる!?」
コメントは節度を持った内容でお願いします、 荒らし行為や過度な暴言、NG避けを行った場合はBAN 悪質な場合はIPホストの開示、さらにプロバイダに通報する事もあります