346: 2010/04/28(水) 21:11:52.22 ID:nUm4zHso
一方通行「お義母ァさン、娘さンをボクにください!」

347: 2010/04/28(水) 21:12:36.08 ID:nUm4zHso
美鈴「……。ちょっと待ってね、少しパニクってるみたい」

美鈴「……ん、よし、もう一回いってみて」

一方通行「お義母ァさン、娘さンをボクにください!」

美鈴「ああぁぁ何それマジなの?!馬鹿なの?!氏ぬの?!」

一方通行「ボクァいたってまじめです、お義母ァさン」

348: 2010/04/28(水) 21:15:21.58 ID:nUm4zHso
美鈴「あまりの衝撃にさすがの美鈴さんも完全にキャラ崩壊しちゃってたわ……はぁぁ……」

一方通行「ンなもン、大して変わっちゃいないンで大丈夫ですよお義母ァさン」

美鈴「フォローになってない!?」

美鈴「はぁ、こういう紹介はもうちょっと後だと思ってたんだけどなぁー」

一方通行「アイツももォ14歳、十分結婚できる年齢です。つゥか俺がこれ以上待てませン」

美鈴「14?14じゃ結婚できないわよ?なんかちょっと冷静になってきたわ」

一方通行「愛の前には年齢なんざァ、関係ねェと思わねェか?」

美鈴「関係あるし、口調がタメ口になってるわよ?」

349: 2010/04/28(水) 21:17:34.43 ID:nUm4zHso
美鈴「ん?よくよく考えるとうちの美琴ちゃんは今18歳だったはずよねぇ……」

美鈴「君と美琴ちゃんが結婚するんじゃないの?」

一方通行「? なンで俺があのバb…、お姉ェ様と結婚なンざァしなくちゃならねェンだ?」

美鈴「え?違うの?でも、うちの娘は今のところ美琴ちゃん一人だけなんだけど」

美鈴「君はいったい誰と結婚するつもりなのよ?」

一方通行「もちろんあのガキだよ」

美鈴「だからうちにh、……もしかして、妹達?」

350: 2010/04/28(水) 21:19:03.44 ID:nUm4zHso
一方通行「まァ大体当たりだな」

美鈴「でも確か、妹達は美琴ちゃんと同い年じゃなかった?」

一方通行「そこより先は聞いてねェのか?だったら挨拶はいらなかったか」

一方通行「まァイイ。俺が結婚してェのはその中の一人なンだが」

一方通行「ソイツ等の上位個体の打ち止めってガキだ」

美鈴「うーん、その子に会ったことがないからなんともいえないけど……」

美鈴「その子も『いい』って言ってるならいいんじゃない?」

美鈴「ただし、条件が2つあるわ」

352: 2010/04/28(水) 21:28:03.33 ID:nUm4zHso
美鈴「一つ目、結婚は16歳まで待つこと」

美鈴「二つ目、結婚をするときは二人で私達のところへ報告に来ること」

一方通行「それを守ればイインだな?」

美鈴「ええ。私から言うことはそれだけ。……なんだけど、一つ質問いいかしら?」

一方通子「なンだァ?俺達の馴初めでも聞くかァ?///」

美鈴「それはそれで興味深いけど……、あそこに立ってるのは君の知り合い?」

一方通行「ハァ?」チラッ「……」





海原「こんなところで会うとは、奇遇ですね」

354: 2010/04/28(水) 21:45:55.85 ID:nUm4zHso
一方通行「何でオマエがこンなとこにいるンだよ!」

一方通行「超電磁砲絡みか!?」

美鈴「あら、やっぱりお知り合いなのかしら?って何でそこで美琴ちゃん!?」

美鈴「ちょっと!どういうことなの!?」

一方通行「ソイツは俺の同僚だ。俺もヨクは知らねェんだが……」

一方通行「どォやらソイツは超電磁砲に惚れてるらしィ……」

美鈴「あらあら。で、なんでそんな子がここへ?」

356: 2010/04/28(水) 22:28:06.90 ID:nUm4zHso
一方通行「さァな。ただの伝言か、俺がオマエと接触するのを嫌ったか、それとも」

海原「『貴方を消しに来た』、ですか?」

美鈴「ちょっと!」

一方通行「……」

海原「まさか、いくらグループ程度の関係とはいえ、そんな風に思われていたとは心外ですね」

一方通行「じゃァ何なンだってンだ!」

海原「逆にたずねますが、貴方は何をしにここに来たのですか?」

一方通行「まさかオマエ!!」

海原「ええ、そのまさか、です」





海原「お義母様、美琴さんを自分にください!」

363: 2010/05/01(土) 22:46:06.93 ID:8NaVLuIo
美鈴「あらー、今度は美琴ちゃん?いや、『今度こそ美琴ちゃん?』かしら?」

一方通行「ンな違いはどォでもイインだよ!それより海原、オマエそれはマジで言ってンのか?」

一方通行「オマエの目的は『超電磁砲の日常を守ること』じゃなかったのか?」

一方通行「本当の面晒して、正面切った会話をしたこともねェ、まして暗部のオマエとの婚約を」

一方通行「本人でもなく、その親に頼みに来るたァ……」

一方通行「落ちるとこまで落ちたなァ、うなばらァァあああ!!」




海原「言いたいことはそれだけですか?」

365: 2010/05/01(土) 23:25:04.02 ID:8NaVLuIo
海原「貴方の言うことはもっともですよ、全てにおいて正しいとも言えるでしょう」

海原「想う人のいる彼女の前に、突然婚約者として出るという愚行も」

海原「暗部である自分が接触することで、彼女自身の危険も増えるであろうことも」

海原「わかっていたから、今まで極力接触を取らずに来たのですから。」

海原「しかし、です。現状を見てみれば、例の彼はもうすでに学校を卒業し、学園都市にはいません」

海原「4年の間に、彼女を守るに足る力もつけて来たつもりです」

海原「ならばこの時、正式に彼女を守るものとして、資格を得てそばにいたいと想うことは『間違い』とまで言えますか?」

366: 2010/05/01(土) 23:31:50.65 ID:8NaVLuIo
一方通行「オマエの理屈なンざ聞いちゃいねェンだよ!」

海原「貴方に否定されることにも、大した意味なんか無いんですがね……」

美鈴「ちょっとちょっと君達!!不穏な空気なんか作っちゃダメよ!?」

一方「……」海原「……」

ジリッ



土御門「にゃー、お前等ホントこんなとこまで生真面目に生きて、人生楽しいのかにゃー?」

368: 2010/05/02(日) 00:01:42.11 ID:xPSfwq2o
美鈴「え?え?また知らない人が増えてる!」

一方「人の人生の岐路だってのに、何なンですかオマエラはァ!!」

土御門「邪魔するつもりはないんだにゃー。俺も超個人的な用で来ただけなんだぜい?」

海原「自分も貴方の邪魔をしに来た訳のではないのですが……」

土御門「そうそう、それぞれのやることをやりゃいいだけなんだぜい」

土御門「というわけで、この場の皆さんにお届けモノをもって来たんだにゃー」

旅掛「前フリが長かったが、間に合ったのならよしとすっか。ただいま、美鈴」

美鈴「……、ハァー、ホーント、こういう時だけはタイミングよく帰って来るのよねぇ」

美鈴「お帰りなさい、ア・ナ・タ」

370: 2010/05/02(日) 00:21:03.80 ID:xPSfwq2o
旅掛「そりゃあねぇ、俺の仕事知ってるでしょ?」

美鈴「ん。足りないものを示すこと、でしょ?」

旅掛「ピンポーン。では、今この場所にそもそも足りてないものは何だかわかる?」

美鈴「父親、ってことなのかしら?」

旅掛「それも正解!ってことで帰ってきたのさ」

374: 2010/05/02(日) 00:29:19.81 ID:xPSfwq2o
土御門「さてと、旅掛さんを届けたとこで、俺の用事を済ますとするかにゃ」

一方通行「なンだよオマエ、親父さンを届けにきたンじゃねェのか?」

土御門「それは用事のための準備みたいだもんだにゃー」

土御門「それでは……」




土御門「御坂さん、妹の舞夏をよろしくお願いします!」

美鈴「……え?…………あ、ああ!!わかった!そういうことか!」

旅掛「まぁそういうことって訳だな」

一方通行「どォいうコトなンだよ」

376: 2010/05/02(日) 00:40:05.27 ID:xPSfwq2o

美鈴「えっと、土御門さん、でいいのかしら?は舞夏ちゃんのお兄さんなのね?」

土御門「はい、そうです」

美鈴「はぁー、そうなんだ。はい、わかりました。こちらこそ、よろしくお願いします」

海原「結局、どういうことなんですか?」

旅掛「なに、彼の妹が、今度我が家に就職した、ってそれだけのことだよ」

一方通行「アイツの妹は何をやってンだ?」

海原「確か、メイドだったような……」




結標「金持ちなのね、この家は」

一方海原「「!!!!」」

378: 2010/05/02(日) 00:55:22.92 ID:xPSfwq2o
一方通行「結標まで着やがったのかよ……」

海原「グループ、全員集合ですか」ハァ、ヤレヤレ

結標「私はただの暇つぶしよ、貴方達と違って」

一方通行「暇なら学校行ったらどォなンだ?『ダブり』の結標さンよォ!!」

結標「な!!その名前で呼ぶなァァああああああああああああ!!」

ドンガラガシャーン

旅掛「さて、そちらの話は終わったかな?」

379: 2010/05/02(日) 01:03:21.43 ID:xPSfwq2o
旅掛「婚約云々はとりあえず脇に置いてもらって、君達にお願いしたいことがあるんだが」

一方通行「一番の目的脇に置かれるのは困るんだが……。とりあえず聞こォか」

旅掛「なに、大したことじゃない、ちょっと手伝って欲しいことがあるんだよ」

ゴニョゴニョ

旅掛「というわけなんだが、どうだい?」

一方通行「あァ、俺はいいぜ」

海原「自分の目的にも一致しますし」

土御門「参加、で特に言うことはないんだにゃー」





結標「え?私もやるの?」

380: 2010/05/02(日) 01:14:47.13 ID:xPSfwq2o
一方通行「空気読めよ……」

結標「そんなこと言ったって、私にメリットが特に無いもの」

旅掛「そうだ、やりたくない者に無理強いはよくねぇな」

旅掛「とはいえ仕事柄、足りないものは示したくなっちまうんだよなぁ」チラッ

旅掛「おい美鈴、お前俺に言っておくことないか?」

美鈴「ど、どうしてわかったの!?実は、、、」




美鈴「子供が出来たの、お腹に。今ちょうど6ヶ月位なんだけど……」

グループ「「「「え!!」」」」

381: 2010/05/02(日) 01:29:26.60 ID:xPSfwq2o
旅掛「ってことは性別ももう判ったりするのか?」

美鈴「え、ええ。男の子みたいだけど……」

旅掛「なぁ、光源氏って知ってるか?」

結標「!!!!」

土御門「おい、結標……」

結標「……ええ、わかったわ」




結標「本意ではないけれど、やってやろうじゃない」




こうして御坂グループは、世界を変える第一歩を踏み出したのだった。


382: 2010/05/02(日) 01:30:21.34 ID:2kagntUo

引用: 結標「はぁー、出会いが欲しい…」