1: 2012/01/13(金) 13:55:00 ID:HBJBG9ns
神「毎日、通学途中の電車の中で、おばあさんに席を譲るお前に良い力をやろう。」

男「な、なぜそんなことを!」

神「私はなんでもお見通しだ。」

男「さ、さすが神様・・・・・ところで良い力っていうのは?」

神「貴様の性別・・・容姿というべきか、それを好きなときに変えられる力だ。」

神「3タイプ用意している。今のお前、美少年のお前、そして・・・・・美少女のお前だ!」

男「な、なんて力を手に入れてしまうんだ俺は・・・・!今すぐ頼みます!」

神「さぁ、目を瞑って、10数えたら目を開けるんだ。」

男「わかりました・・・・・・・・・・」

2: 2012/01/13(金) 14:00:16 ID:HBJBG9ns
神「さぁ、目を開けろ。自分の容姿を強く念じながらな・・・・・・・」


ピピピピピピピピピ・・・・・


女男「はっ、朝か・・・・夢だったのか・・・・・・・・あれ?」

女男「え、なにこれ。む、胸が苦しい・・・・む、胸がある!?」

女男「やばいやばいやばい、すんげぇ爆乳・・・・。」

女男「えっとえっと、確か強く念じれば・・・・・!」

男「戻ったか・・・。しかし夢じゃなかったんだな・・・・。」

男「嬉しい力のような、悲しい力のような・・・・・用は使いようってことか。」

妹「おにいちゃーん朝だよー!」ダダダダダ ボフッ

4: 2012/01/13(金) 14:42:45 ID:HBJBG9ns
朝から憂鬱だ・・・・今日もいつも通り登校することにしよう・・・・。
こんなことで休んでいては、これからどうやって過ごしていくんだ。

次の駅か・・・・。
バブル期にできた集合住宅地。今では高齢化が進みお年寄りの町と化している。
そんな町の最寄り駅・・・・。

おばあさんが乗ってくる。
俺はいつものように席を譲ってあげた。

何度も断られるが、こればっかりは俺の意地のようなものだ。

学校の最寄り駅。
北高へ向け、いつもの坂を上る。
それにしても寒い。12月上旬にしても、今年は例年以上に寒い。
大陸からの寒波がすごいらしい。

谷口「おーい、キョーン! なんだ、元気ねぇな?」

あいかわらずお前は元気いっぱいだな。
俺の心情なぞ知る由もなく・・・・知られたらまずいか。

5: 2012/01/13(金) 14:48:03 ID:HBJBG9ns
谷口と雑談をする

谷口「昨日の帰り、駅ですんげぇ可愛い子みつけてさ!」
谷口「わざとぶつかって、声かけようとしたらビンタされちまったんだよ。みてくれよこの痕!」

男「アホか、お前は。もう少しお前は演技力を知れ。」

谷口「あいっかわらず、お前はノリわりーよなぁ」ぶつぶつ

谷口とのいつもの会話をしていると、北高が見えてきた。

7: 2012/01/13(金) 14:54:53 ID:HBJBG9ns
国木田「あれ、キョン・・・・いつも以上に元気ないね。」

やれやれ、教室に着くなりこの歓迎っぷりには恐れ入る。
取り繕うしかあるまい

男「いや、別に何も無いよ。ちょっと寝不足ってとこか。」

国木田「夜更かしは良くないよ?結構風邪も流行ってるみたいだし。」

そういえば周りを見ると、マスクをつけている者の多さに気付く。
確かに最近増えてきたとは思っていたが、これはあながち俺も気をつけなければな。

男「そうだな。国木田も体調には気をつけろよ。」

軽くあしらうように言って、俺は席に着いた。

8: 2012/01/13(金) 15:01:34 ID:HBJBG9ns
放課後

さて、部室に行くか・・・・。

朝比奈「キョンくーん!」

朝比奈さんだ。

俺の理想のおっOい、いや俺のために用意されたマスコット的キャラクター。

腕を大きく振り、コートの上からでも確認できる程、
大きな胸を揺らせて走り寄ってくる朝比奈さん。

腕よりも胸の方に自然と目がいってしまう。雄という種の性。
あぁ、悔しい・・・けど嬉しい・・・!

男「朝比奈さん、今から部室ですか?」

分かりきったことだが、話のキャッチボールを始めるには打って付けだ。

朝比奈「はい♪キョン君もですよね? 一緒に行きませんか?」

9: 2012/01/13(金) 15:05:32 ID:HBJBG9ns
朝比奈さんと雑談をしながら部室へ向かう。

今回の件、朝から決めていたがやはりあいつに聞くしか無いか・・・・。

ハルヒのせいである可能性も捨てきれんからだ。


ガチャッ

ハルヒ「遅い!キョン、遅いわよ!!」

長門「・・・・・」

古泉「こんにちは、朝比奈さんも一緒ですか。」

いつも通りのお出迎え。
さて、今の俺にとっての本命は・・・・古泉だ。

10: 2012/01/13(金) 15:11:36 ID:HBJBG9ns
俺はいつも通りコートと鞄を置き、電気ストーブの前で前かがみになる。
朝比奈さんもやってきた。

いやぁ、和む。朝比奈さんの笑顔は和むなぁ・・・・。

特に議題もなく、ただただ雑談をしてその日の部活は終わった。


帰り道

男「なぁ、古泉・・・・・大事な話がある。もしかしたらハルヒが関係しているかもしれん。」

そう言った途端、古泉が立ち止まり俺の方を振り返る。

古泉「どうされたんですか?」
笑顔の中に少し邪魔臭そうな顔で俺に返答してきた。確かに、厄介ごとが増えるのを喜ぶ奴はいない。

男「ここじゃなんだ、部室に戻ってふたりで話したい。周りから見られるとまずい問題なんだ。」

古泉「・・・・・分かりました。」
古泉の目が変わる。気に入らないが仕方あるまい。
的確に指摘をしてくれて、多少話しかけやすい奴はこいつぐらいだからだ。

11: 2012/01/13(金) 15:15:19 ID:HBJBG9ns
部室

百聞は一見にしかず

男「みてろ・・・・。」

くるり

女男「・・・・どうだ?」

く、くるしい・・・・胸が苦しいいい・・・・・!
予測を越えている!

女男「いてててててて・・・・・」

古泉「これは、これは・・・・・ふむふむ・・・・・・・・・」
顎に手を当ててよがっている俺を見つめる古泉。
な、なぜだ・・・なぜか恥かしい・・・・・・

古泉「ふむ、少し体を調べる必要がありそうですね。」

12: 2012/01/13(金) 15:18:01 ID:HBJBG9ns
女俺「な、何を言っているんだ、古泉?か、体を調べる?」

古泉「はい♪ さっそく服を脱いでください。男同士です。気にせずどうぞ♪」

女俺「た、確かに苦しい・・・・んはぁっ!・・・・・・」もじもじ

女俺「くそ、脱ぐしかないのか・・・・・」ぬぎぬぎ

とりあえず上はTシャツだけになる。下はそのままだ。

寒い

14: 2012/01/13(金) 15:28:38 ID:HBJBG9ns
女男「や、やめろ!なぜ押し倒す!」

古泉「立ったままではよく確認できませんから・・・」

もみもみ

女男「や、やめろ・・・・そ、そこは敏感なんだぁ・・・・・・はぁはぁ」

古泉「本当に女性のようですねぇ。」

古泉「ではこっちはどうなっているんでしょうか?非常に興味深いですね」

ジー・・・・

チャックを開けて中を弄る古泉

こ、こいつ調子に乗ってやがる・・・・なら!!

くるり

美男「こっちで調べてくれ。」キリッ

15: 2012/01/13(金) 15:32:54 ID:HBJBG9ns
古泉「・・・・・ますます大歓迎ですよ♪」

なぜやる気になる!


『アーッ!!』


男「ど、どうだ・・・・はぁはぁ・・・・・わかっただろ・・・・・・」

古泉「ふぅ・・・そうですね。ただこれは涼宮さんの仕業ではありませんね。」

男「な、なに?!じゃあ誰の仕業だ」

古泉「さぁ?検討も付きません。」

体を舐め回されて得た結果が「分かりません」とは・・・・。

古泉「長門さんか、朝比奈さんにご質問されてはどうでしょうか?」

16: 2012/01/13(金) 15:36:04 ID:HBJBG9ns
長門「・・・・・・?」

美男「だから、俺がキョンなんだよ!信じてくれ、ほら!」

くるり

男「な?それに、ほら。」

くるり

女男「これでどうだ?」

くるり

男「状況は大体分かってくれたか?」

長門「・・・・・・・・照合中・・・・・・解析失敗。原因不明。」

男「な、なんてことだ・・・・・。」
俺は最後の砦、長門を失ってしまった。
残るは朝比奈さん・・・・少し頼りないな・・・・・。

17: 2012/01/13(金) 15:39:16 ID:HBJBG9ns
長門「でも・・・・・・」

長門が何か言いたげにして下を俯いている。
何かヒントがあるのか!?

長門「美少年の時のあなたは好き・・・・・・・・///」

どうしてみんなこっちの方向へ行くんだぁ!

男「こ、これか?」

くるり

美男「・・・・・・・・」

長門「・・・・・・・///」チラチラ もじもじ

悪い気はしない。だがなんか違うような気がする。
長門は完全に楽しんでるな。俺も若干・・・だが。

18: 2012/01/13(金) 15:44:38 ID:HBJBG9ns
長門「お、お茶を出す・・・・ゆっくりして行って・・・・・・・///」

ゆっくりしたいのは山々なんですが、俺はこの問題をどう解決すれば・・・・。
もう午後7時か。朝比奈さんに連絡しても少し迷惑だな。

それに疲れた。このまま長門の部屋でゆっくりしよう。

コトッ

長門「おせんべいも・・・・ある・・・・・・///」

頬を赤らめて俯きながらそれを言うなぁ!
惚れてしまうだろうがぁ!

美男「あっ、あぁ・・・・・頂くとするよ。」パリパリ

沈黙

相変わらず長門は俺の顔を見ては下を俯き、見ては俯きを繰り返す。
こんなに動揺している長門は初めて見た。
かわいいから許すとしよう。

19: 2012/01/13(金) 15:50:02 ID:HBJBG9ns
長門「あっ・・・」

何か思い立ったのか、突然長門が立ち上がろうとする。
その時に足がコタツに当たってしまい俺のお茶がこぼれる。

美男「あちちちちちちっ!!」

長門「だ、大丈夫?」あたふた

俺の服をタオルで拭いてくれる長門。
手が止る・・・・・そりゃそうだ。そこは男にも触られたくない。

長門が息をのみ、突然拭き始めた。

美男「えっ、ちょっと・・・・長門・・・・・何をしてるんだよ・・・・・・はぁはぁ」

長門「私の・・・・・・責任・・・・・・・・・・///」ふきふきすりすり

美男「じ、自分でやるから・・・・」

長門「・・・・・・濡れてるみたい。」

美男「え?」

20: 2012/01/13(金) 16:07:29 ID:HBJBG9ns
美男「や、やめろ長門!ちょちょっと・・・どうなってんだ!」

長門「容姿の変更に伴い、あなたの体から特定の粒子、フェロモンのようなものが出ている。」

長門「密室内でふたりきりになることが、発生するキーワード・・・・・のよう。」

長門「部室では何も感じなかった。」すりすり

美男「そうなのか・・・・それだけの情報でも嬉しい・・・・・が、これはちょっと・・・・・。」

長門「私も脱げば・・・・・問題ない。」

美男「そういう問題じゃないって!」

長門「わ、私は人間じゃないから・・・・・・・・妊娠しない・・・・・・・///」

どんなアピールだよ

21: 2012/01/13(金) 16:10:23 ID:HBJBG9ns
長門「・・・・・・・」ぬぎぬぎ

一体何がはじまるんだ・・・・。
理性が吹き飛んじまいそうだ・・・。

28: 2012/01/13(金) 16:59:30 ID:HBJBG9ns


本人は両腕を挙げて床に寝そべって、何かから解放されたかのように目を瞑って肩で息をしている。

そんな長門がかわいく、愛おしくなり、唇にキスをした。

突然のキスに少しびっくりした長門だったが、また俺の首に腕を回してキスを返してくる・・・・。

俺達は何度もキスをした・・・・。

長門「あなたが・・・・好き・・・・・・///」

29: 2012/01/13(金) 17:09:31 ID:HBJBG9ns
嬉しい。気付けば俺は長門に恋をしてしまっていた。


長門の部屋では容姿を変え、学校ではいつもの容姿。



だが、そんな日々が劇的に変わる日が来た。

2ヶ月が経った頃だろうか、長門が学校で突然俺に声をかけてきた。
珍しい、周りには付き合っているというのは内緒のため、
学校ではあまり接触しないと決めていたのに・・・。

30: 2012/01/13(金) 17:10:38 ID:HBJBG9ns
長門は真剣な目で、俺の機嫌を伺うように言う・・・。

長門「で、できちゃったみたい・・・・・・。」

なぜ人間じゃないのに子供ができるのだろうか。
よく理由が分からない、だが長門が嘘をついているようには思えない。

それに本人が一番混乱しているような顔をしている。

男「そうか、わかった。責任は・・・・・・取らないとな。」

俺達は長門の部屋で住むことを決めた。
両親は意外にもすぐOKを出してくれた。
孫の顔が見れると喜んでいるようにしか見えなかったが・・・。

長門「これからも・・・よろしく・・・容姿のことについては引き続き調べる・・・・・///」
男「あぁ、よろしくな」ぎゅぅ


ちゅっ


おわり

31: 2012/01/13(金) 17:12:12 ID:5i5PtgQk
スレ開いたタイミングで終わってた

これから読む乙

32: 2012/01/13(金) 17:12:35 ID:9yuK3fSQ
朝比奈さんとちゅっちゅはあああああああああ!?!?

33: 2012/01/13(金) 21:17:18 ID:4nKcHqxU
乙乙

34: 2012/01/13(金) 21:26:23 ID:aT4m4/12
まさかのハルヒでワロタ

引用: 男「性別を好きな時に変えられる力?」神「そうだ」