128: 2021/04/02(金) 08:17:49.92 ID:agkIMDdy0
勇者「魔王は一体どこにいる?」シリーズです
最初から:勇者「魔王は一体どこにいる?」
前回:勇者「魔王は一体どこにいる?」【巨人始動編】
『フィン・イッシュ墓地』
女海賊「剣士!?飛空艇の縦帆開いといて」
剣士「あぁ…これだっけ?」
女海賊「そうそう…商人!!積み荷はそれで最後?」
商人「うん…あとは魔女が乗るだけかな」
女海賊「魔女はまだ書物庫に籠ってんの?」
ホムンクルス「もうこちらへ来るかと思います」
女海賊「ホムちゃんは書物全部読んだんだよね?」
ホムンクルス「はい」
女海賊「じゃぁもう魔女が読まなくても良いじゃん」
ホムンクルス「魔術書に書かれている事は私には理解出来ません」
商人「どうも神話のゴーレムは魔術の起源と関係しているらしいよ」
女海賊「あぁぁイライラするなぁ…お姉ぇが沖で待ってんだけどさぁ」
ノソノソ
魔女「ブツブツ…」
女海賊「来た!!もう!!早く乗って!!出発する」
魔女「おぉぅスマンのぅ…つい時間を忘れてしもうた」ノソリ
フワフワ シュゴーーーーー
女海賊「剣士!!沖に出るから海賊船見つけたら教えて…方角分かる?」
剣士「南の方角5時の方向」
女海賊「おっけ!!」グイ
商人「女王に挨拶して無いけど良かったかな?」
魔女「貝殻を渡してあるで問題ないぞよ?」
女海賊「あっちもなんか忙しくてずっと居ないし別にイーじゃん」
商人「僕の発想は凡人か…王族同士はそんな感じなんだハハ」
女海賊「剣士!?飛空艇の縦帆開いといて」
剣士「あぁ…これだっけ?」
女海賊「そうそう…商人!!積み荷はそれで最後?」
商人「うん…あとは魔女が乗るだけかな」
女海賊「魔女はまだ書物庫に籠ってんの?」
ホムンクルス「もうこちらへ来るかと思います」
女海賊「ホムちゃんは書物全部読んだんだよね?」
ホムンクルス「はい」
女海賊「じゃぁもう魔女が読まなくても良いじゃん」
ホムンクルス「魔術書に書かれている事は私には理解出来ません」
商人「どうも神話のゴーレムは魔術の起源と関係しているらしいよ」
女海賊「あぁぁイライラするなぁ…お姉ぇが沖で待ってんだけどさぁ」
ノソノソ
魔女「ブツブツ…」
女海賊「来た!!もう!!早く乗って!!出発する」
魔女「おぉぅスマンのぅ…つい時間を忘れてしもうた」ノソリ
フワフワ シュゴーーーーー
女海賊「剣士!!沖に出るから海賊船見つけたら教えて…方角分かる?」
剣士「南の方角5時の方向」
女海賊「おっけ!!」グイ
商人「女王に挨拶して無いけど良かったかな?」
魔女「貝殻を渡してあるで問題ないぞよ?」
女海賊「あっちもなんか忙しくてずっと居ないし別にイーじゃん」
商人「僕の発想は凡人か…王族同士はそんな感じなんだハハ」
129: 2021/04/02(金) 08:19:41.82 ID:agkIMDdy0
『飛空艇』
ビョーーーウ バサバサ
女海賊「ほんで神話のゴーレムで何か分かった事あんの?」
魔女「キマイラの類では無いというのだけは確かじゃな…つまり歌で使役は出来ぬ」
女海賊「そんだけ?」
魔女「書物を探し回ったのじゃが記述が古すぎて確かな事が書かれて居らんのじゃ」
ホムンクルス「約1700年前の記録が残って居ますが殆どが伝承の様です」
女海賊「って事は時の王のおっさんの時代かぁ」
魔女「そうじゃ…魔術が発達しだしたのもその時代じゃ…それより以前の記録は極端に少ないのじゃ」
商人「そんなのがどうして今現れたか?だよね…」
魔女「眠っていたのを起こしたのか…新たに召喚したのか…それとも生んだのか何も分からぬ」
剣士「量子転移…」ボソ
魔女「うむ…その可能性もあるのぅ」
商人「誰かが量子転移させた…そんな事が出来る人なんか居るのかい?」
魔女「当時の記憶があって尚相当な魔力を持って居る者であれば可能かもしれぬ」
商人「ちょっと待って…それってさ暗に魔王が居ると言ってるのと同じじゃないかい?」
魔女「…」
女海賊「あんたさぁ…嫌な事言うね」
魔女「壺が何処に行ったか分からぬ以上既に生まれてしもうた可能性は否定出来んのぅ」
商人「壺に封印した子宮から何かが生まれたと仮定して記憶はどうなっているんだろう?」
魔女「胎児に過去の記憶が在るとは思えぬが…」
ホムンクルス「エルフの森の地下には精霊の記憶が保存されたオーブが安置されていますね」
商人「!!はっ‥‥魔王は精霊の記憶を改竄するウィルスだったね」
ホムンクルス「改竄するのには管理者権限が必要なのですが…」
商人「いやそうじゃない…記憶を覗くことが出来るって事だ」
ホムンクルス「エルフの森周辺のクラウドはオープンな状態でしたね…参照可能な状態です」
商人「その記憶から量子転移をする…出来そうじゃないか」
魔女「量子転移は空間を切り取る魔法なのじゃが…」
ビョーーーウ バサバサ
女海賊「ほんで神話のゴーレムで何か分かった事あんの?」
魔女「キマイラの類では無いというのだけは確かじゃな…つまり歌で使役は出来ぬ」
女海賊「そんだけ?」
魔女「書物を探し回ったのじゃが記述が古すぎて確かな事が書かれて居らんのじゃ」
ホムンクルス「約1700年前の記録が残って居ますが殆どが伝承の様です」
女海賊「って事は時の王のおっさんの時代かぁ」
魔女「そうじゃ…魔術が発達しだしたのもその時代じゃ…それより以前の記録は極端に少ないのじゃ」
商人「そんなのがどうして今現れたか?だよね…」
魔女「眠っていたのを起こしたのか…新たに召喚したのか…それとも生んだのか何も分からぬ」
剣士「量子転移…」ボソ
魔女「うむ…その可能性もあるのぅ」
商人「誰かが量子転移させた…そんな事が出来る人なんか居るのかい?」
魔女「当時の記憶があって尚相当な魔力を持って居る者であれば可能かもしれぬ」
商人「ちょっと待って…それってさ暗に魔王が居ると言ってるのと同じじゃないかい?」
魔女「…」
女海賊「あんたさぁ…嫌な事言うね」
魔女「壺が何処に行ったか分からぬ以上既に生まれてしもうた可能性は否定出来んのぅ」
商人「壺に封印した子宮から何かが生まれたと仮定して記憶はどうなっているんだろう?」
魔女「胎児に過去の記憶が在るとは思えぬが…」
ホムンクルス「エルフの森の地下には精霊の記憶が保存されたオーブが安置されていますね」
商人「!!はっ‥‥魔王は精霊の記憶を改竄するウィルスだったね」
ホムンクルス「改竄するのには管理者権限が必要なのですが…」
商人「いやそうじゃない…記憶を覗くことが出来るって事だ」
ホムンクルス「エルフの森周辺のクラウドはオープンな状態でしたね…参照可能な状態です」
商人「その記憶から量子転移をする…出来そうじゃないか」
魔女「量子転移は空間を切り取る魔法なのじゃが…」
130: 2021/04/02(金) 08:20:50.62 ID:agkIMDdy0
ホムンクルス「理解しました…だから損傷した記憶データがいくつも存在して居たのですね」
商人「いくつも?どういう事だ?前から何度も切り取られてたっていう事なのか?」
女海賊「んんん…なんか辻褄が合わなくなって来たね…誰がやってんのさ」
商人「魔王以外の第三者にそんな事が出来る人が居るって事かな」
魔女「記憶から量子転移をするには並みの魔力では不可能じゃ…師匠でも難しいじゃろう」
商人「大量の魔石で補うのは?」
魔女「魔石じゃと?何百…何千の魔石が必要になるか分からぬが…可能性はゼロでは無いのう」
商人「魔女は知らないよね…キ・カイはセントラルから魔石を買い付けて居た事を」
魔女「なぬ!?魔石の産地はキ・カイでは無いのかえ?」
商人「そうだよ…どういう風に作って居るかは知らないけど魔石の出所はセントラルなんだよ」
女海賊「ウラン結晶もなんでかセントラルに在ったね…東に鉱山があるとか無いとか」
商人「鉱山ねぇ…そんな山なんか無いじゃないか…森だけだ」
ホムンクルス「魔石をどの様に製造して居るのか知りませんか?見た目は宝石の様ですが一様ではありませんね」
魔女「生きた魔物を重力炉で圧縮して宝石にする事が出来るらしいが詳しくは知らぬ」
女海賊「…」
商人「ビンゴ…それだね」
女海賊「奴隷の使い道ってもしかして…」
商人「錬金術の触媒にされたり魔石に変えられるんだ…そしてそれが貴族の主な収入源…不要な氏体はカタコンベ」
女海賊「ええええ!!この風の魔石って生きてた誰かって事?」
魔女「主に魔物じゃろうが…」
女海賊「私らドワーフって半分魔物じゃん!!」
商人「もう魔物っていう区分の仕方は良くないかもね…魔力を秘めた生き物と言った方が正しそうだ」
女海賊「なんか腹がムカムカする…」
--------------
商人「いくつも?どういう事だ?前から何度も切り取られてたっていう事なのか?」
女海賊「んんん…なんか辻褄が合わなくなって来たね…誰がやってんのさ」
商人「魔王以外の第三者にそんな事が出来る人が居るって事かな」
魔女「記憶から量子転移をするには並みの魔力では不可能じゃ…師匠でも難しいじゃろう」
商人「大量の魔石で補うのは?」
魔女「魔石じゃと?何百…何千の魔石が必要になるか分からぬが…可能性はゼロでは無いのう」
商人「魔女は知らないよね…キ・カイはセントラルから魔石を買い付けて居た事を」
魔女「なぬ!?魔石の産地はキ・カイでは無いのかえ?」
商人「そうだよ…どういう風に作って居るかは知らないけど魔石の出所はセントラルなんだよ」
女海賊「ウラン結晶もなんでかセントラルに在ったね…東に鉱山があるとか無いとか」
商人「鉱山ねぇ…そんな山なんか無いじゃないか…森だけだ」
ホムンクルス「魔石をどの様に製造して居るのか知りませんか?見た目は宝石の様ですが一様ではありませんね」
魔女「生きた魔物を重力炉で圧縮して宝石にする事が出来るらしいが詳しくは知らぬ」
女海賊「…」
商人「ビンゴ…それだね」
女海賊「奴隷の使い道ってもしかして…」
商人「錬金術の触媒にされたり魔石に変えられるんだ…そしてそれが貴族の主な収入源…不要な氏体はカタコンベ」
女海賊「ええええ!!この風の魔石って生きてた誰かって事?」
魔女「主に魔物じゃろうが…」
女海賊「私らドワーフって半分魔物じゃん!!」
商人「もう魔物っていう区分の仕方は良くないかもね…魔力を秘めた生き物と言った方が正しそうだ」
女海賊「なんか腹がムカムカする…」
--------------
131: 2021/04/02(金) 08:21:51.32 ID:agkIMDdy0
商人「何もかにも辻褄が合う…」
セントラルに魔法が普及しなかった理由
エルフ狩りで捕らえられたエルフが何処にも居ない理由
捕らえた奴隷を拷問するのも魔力を増幅させる為
女海賊「魔力を増幅?」
商人「そうだよ…魔術師の修行は絶食したり苦痛に耐えたり…拷問と変わらない…そうでしょう魔女?」
魔女「拷問とは違うが限界域を拡張するのは修行が必要じゃな」
商人「その拷問に耐えられなかった人達がカタコンベに遺棄される…ラットマンの餌としてね」
そして貿易の話
キ・カイで生産される機械を動かすエネルギーは魔石だよ
その機械を使って生活を営んで来た
奴隷を使うよりも効率が良いんだろうね…食事代も要らないし
動かなくなったら又魔石を買えば良い
そうやって魔石を流通させてセントラルの貴族達は潤った
僕たちの文明は実は魔石というエネルギーありきで回ってたんだ
だからこれを良しとする人と反対する人で分かれる
貴族院が2つに割れている様にね
そんな対立にくすりは良いスパイスとして働いたね
言う事を利かせる為だったり
現実を逃避させる為だったり
そんなこんなでセントラルは貿易において独り勝ちさ
セントラルに魔法が普及しなかった理由
エルフ狩りで捕らえられたエルフが何処にも居ない理由
捕らえた奴隷を拷問するのも魔力を増幅させる為
女海賊「魔力を増幅?」
商人「そうだよ…魔術師の修行は絶食したり苦痛に耐えたり…拷問と変わらない…そうでしょう魔女?」
魔女「拷問とは違うが限界域を拡張するのは修行が必要じゃな」
商人「その拷問に耐えられなかった人達がカタコンベに遺棄される…ラットマンの餌としてね」
そして貿易の話
キ・カイで生産される機械を動かすエネルギーは魔石だよ
その機械を使って生活を営んで来た
奴隷を使うよりも効率が良いんだろうね…食事代も要らないし
動かなくなったら又魔石を買えば良い
そうやって魔石を流通させてセントラルの貴族達は潤った
僕たちの文明は実は魔石というエネルギーありきで回ってたんだ
だからこれを良しとする人と反対する人で分かれる
貴族院が2つに割れている様にね
そんな対立にくすりは良いスパイスとして働いたね
言う事を利かせる為だったり
現実を逃避させる為だったり
そんなこんなでセントラルは貿易において独り勝ちさ
132: 2021/04/02(金) 08:22:55.95 ID:agkIMDdy0
魔女「それが事実だったとしてエルフゾンビは何も言うて居らんかったのじゃが…」
商人「このカラクリはある程度知って居るんじゃないかな?皇子だったんだし…だから単独で行動する」
女海賊「あの人は剣士と同じであんまり余計な事話さないね」
商人「…さて…黒の同胞団が大量に魔石を持って居たとして誰がゴーレムを呼べるかだよね」
女海賊「ホムちゃん!精霊のオーブって誰でも覗ける物なの?」
ホムンクルス「クラウドへのアクセスは私の様な受信機を搭載している人であれば誰でも読み込み可能です」
女海賊「受信機?なんそれ?」
商人「特殊な人じゃ無いとダメだって事だね…それは」
魔女「エルフはオーブで記憶の伝達をするでエルフなら覗けるじゃろうのぅ」
商人「エルフねぇ…」
女海賊「ちょい待ち…エルフゾンビが第2皇子だった頃にダークエルフ連れ回してたな…レイスにやられたらしいけど」
商人「それは初耳だよ…聞かせて」
女海賊「そもそもそのダークエルフが祈りの指輪を持ち逃げしたから前の100日の闇が起きた」
商人「そのダークエルフの目的は何だったか知ってる?」
女海賊「んーー盗賊の方が詳しいかな…私直接関わって無いのさ」
商人「そっか…」
女海賊「ただそのダークエルフは指輪を破壊したかったらしいよ」
商人「指輪を守ろうとしたハイエルフと破壊しようとしたダークエルフ…こんな感じかな」
魔女「そういえば祈りの指輪には量子転移の魔法が封じられて居ったな」
商人「指輪を使って記憶を切り取れる?」
魔女「エルフなら出来るやもしれん」
商人「まてよ…シン・リーンの国王に化けて居た元魔術院長の話では勇者の目を精霊の記憶から量子転移したと…」
魔女「そう言うて居ったな」
商人「つまり記憶から魔王を切り取って来る事も出来る訳だ」
魔女「そういう事じゃな」
商人「そんな事に使われる位なら破壊したいと考える」
魔女「ダークエルフが指輪を破壊したい動機には十分じゃな」
商人「こう言い換える事も出来る…精霊の記憶を切り取り損傷させたのはハイエルフで…守ろうとして居るのはダークエルフ」
魔女「んーむ手段が違うだけじゃがダークエルフも正義かもしれんのぅ」
商人「どっちにしてもゴーレムの件はエルフが鍵になってそうだ」
剣士「前方!海賊の船団を見つけた!!」
女海賊「お!?お姉ぇの船は?」
剣士「右から3隻目…船尾が空いてる」
女海賊「おっけ!!着陸する」グイ
商人「このカラクリはある程度知って居るんじゃないかな?皇子だったんだし…だから単独で行動する」
女海賊「あの人は剣士と同じであんまり余計な事話さないね」
商人「…さて…黒の同胞団が大量に魔石を持って居たとして誰がゴーレムを呼べるかだよね」
女海賊「ホムちゃん!精霊のオーブって誰でも覗ける物なの?」
ホムンクルス「クラウドへのアクセスは私の様な受信機を搭載している人であれば誰でも読み込み可能です」
女海賊「受信機?なんそれ?」
商人「特殊な人じゃ無いとダメだって事だね…それは」
魔女「エルフはオーブで記憶の伝達をするでエルフなら覗けるじゃろうのぅ」
商人「エルフねぇ…」
女海賊「ちょい待ち…エルフゾンビが第2皇子だった頃にダークエルフ連れ回してたな…レイスにやられたらしいけど」
商人「それは初耳だよ…聞かせて」
女海賊「そもそもそのダークエルフが祈りの指輪を持ち逃げしたから前の100日の闇が起きた」
商人「そのダークエルフの目的は何だったか知ってる?」
女海賊「んーー盗賊の方が詳しいかな…私直接関わって無いのさ」
商人「そっか…」
女海賊「ただそのダークエルフは指輪を破壊したかったらしいよ」
商人「指輪を守ろうとしたハイエルフと破壊しようとしたダークエルフ…こんな感じかな」
魔女「そういえば祈りの指輪には量子転移の魔法が封じられて居ったな」
商人「指輪を使って記憶を切り取れる?」
魔女「エルフなら出来るやもしれん」
商人「まてよ…シン・リーンの国王に化けて居た元魔術院長の話では勇者の目を精霊の記憶から量子転移したと…」
魔女「そう言うて居ったな」
商人「つまり記憶から魔王を切り取って来る事も出来る訳だ」
魔女「そういう事じゃな」
商人「そんな事に使われる位なら破壊したいと考える」
魔女「ダークエルフが指輪を破壊したい動機には十分じゃな」
商人「こう言い換える事も出来る…精霊の記憶を切り取り損傷させたのはハイエルフで…守ろうとして居るのはダークエルフ」
魔女「んーむ手段が違うだけじゃがダークエルフも正義かもしれんのぅ」
商人「どっちにしてもゴーレムの件はエルフが鍵になってそうだ」
剣士「前方!海賊の船団を見つけた!!」
女海賊「お!?お姉ぇの船は?」
剣士「右から3隻目…船尾が空いてる」
女海賊「おっけ!!着陸する」グイ
133: 2021/04/02(金) 08:23:53.41 ID:agkIMDdy0
『貨物船』
ザブン ザブン
船乗り「頭ぁ!!11時の方角!!あれは姉さんの飛空艇でがんす」
女戦士「やっと来たか…」
船乗り「兄やんが合流して無いでがんすがどうしやす?」
女戦士「一隻伝令を残して出立する…連絡船を出せ」
船乗り「がってん!!」
女戦士「未来!!剣士達が帰って来るぞ」
子供「うん…」
女戦士「どうした?嬉しくないのか?」
子供「なんか落ち着かないんだ」
女戦士「…」---何か感じている様だ---
子供「なんだろう…これって胸騒ぎっていうのかな?」
女戦士「何か起こる予感がするのだな?」
子供「分からない」
女戦士「海賊達も海の様子がおかしいと言って居たがあながち間違っては居ないのかもしれん」
フワフワ
女海賊「お姉ぇ!!ロープ出して!!風が強い」
女戦士「ふん!!」ブン
女海賊「剣士!!ロープ掴まえて飛空艇に引っかけて!!」
剣士「…」ピョン シュタ
女海賊「おけおけ!!降ろすよ」
フワフワ ドッスン
ザブン ザブン
船乗り「頭ぁ!!11時の方角!!あれは姉さんの飛空艇でがんす」
女戦士「やっと来たか…」
船乗り「兄やんが合流して無いでがんすがどうしやす?」
女戦士「一隻伝令を残して出立する…連絡船を出せ」
船乗り「がってん!!」
女戦士「未来!!剣士達が帰って来るぞ」
子供「うん…」
女戦士「どうした?嬉しくないのか?」
子供「なんか落ち着かないんだ」
女戦士「…」---何か感じている様だ---
子供「なんだろう…これって胸騒ぎっていうのかな?」
女戦士「何か起こる予感がするのだな?」
子供「分からない」
女戦士「海賊達も海の様子がおかしいと言って居たがあながち間違っては居ないのかもしれん」
フワフワ
女海賊「お姉ぇ!!ロープ出して!!風が強い」
女戦士「ふん!!」ブン
女海賊「剣士!!ロープ掴まえて飛空艇に引っかけて!!」
剣士「…」ピョン シュタ
女海賊「おけおけ!!降ろすよ」
フワフワ ドッスン
134: 2021/04/02(金) 08:25:00.20 ID:agkIMDdy0
『甲板』
スタタタ
女海賊「未来ぃぃぃ!!」
子供「ママ…」
女海賊「無事で良かった…」ギュゥゥゥ
子供「ぅぅぅ苦しいよ」
女海賊「アレ?金属糸のインナーは?」クンクン
子供「あぁ色々あってね…」
女海賊「違う女の匂い…お姉ぇ!!どういう事?」
女戦士「フフ匂いで分かるのか」
子供「ハーフオークの友達が出来たんだ」
女海賊「船に乗ってんの?」
女戦士「まぁ色々有ってだな…落ち着いて居室で話そう」
子供「パパ…」
剣士「…」ナデナデ
子供「えへ…」ニコ
女戦士「剣士には分かる様だな…未来の成長ぶりが」
子供「そうだ!!パパに魔法を教えて欲しかったんだ」
剣士「魔法を?」
魔女「剣士は魔法の使い手じゃが教えるのには向いて居らん…代わりにわらわが教えてやるぞ?」ノソリ
子供「君は誰?魔法を使えるの?」
女海賊「アハ…未来は魔女が子供に変身出来るの知らなかったんだね…この子は魔女だよ」
子供「えええええええ!?そういえば目が赤い…」
魔女「生意気言っとらんで何か魔法を使ってみよ」
子供「え…あ…うん」
女海賊「ほんじゃ私ら居室行ってんね」
子供「パパも?」
魔女「これ!!よそ見せんで早う魔法を唱えてみよ」ポカ
子供「あたっ…その杖痛いよ」
魔女「無駄口をたたくでない」ポカ
子供「火炎魔法!」チリチリ ポ
魔女「ふむ…出口が分散しておる…火炎魔法はこうじゃ…火炎魔法!」
ゴゴゴゴ ボウ
子供「うわぁ!!…え?なんで?どうして?」
スタタタ
女海賊「未来ぃぃぃ!!」
子供「ママ…」
女海賊「無事で良かった…」ギュゥゥゥ
子供「ぅぅぅ苦しいよ」
女海賊「アレ?金属糸のインナーは?」クンクン
子供「あぁ色々あってね…」
女海賊「違う女の匂い…お姉ぇ!!どういう事?」
女戦士「フフ匂いで分かるのか」
子供「ハーフオークの友達が出来たんだ」
女海賊「船に乗ってんの?」
女戦士「まぁ色々有ってだな…落ち着いて居室で話そう」
子供「パパ…」
剣士「…」ナデナデ
子供「えへ…」ニコ
女戦士「剣士には分かる様だな…未来の成長ぶりが」
子供「そうだ!!パパに魔法を教えて欲しかったんだ」
剣士「魔法を?」
魔女「剣士は魔法の使い手じゃが教えるのには向いて居らん…代わりにわらわが教えてやるぞ?」ノソリ
子供「君は誰?魔法を使えるの?」
女海賊「アハ…未来は魔女が子供に変身出来るの知らなかったんだね…この子は魔女だよ」
子供「えええええええ!?そういえば目が赤い…」
魔女「生意気言っとらんで何か魔法を使ってみよ」
子供「え…あ…うん」
女海賊「ほんじゃ私ら居室行ってんね」
子供「パパも?」
魔女「これ!!よそ見せんで早う魔法を唱えてみよ」ポカ
子供「あたっ…その杖痛いよ」
魔女「無駄口をたたくでない」ポカ
子供「火炎魔法!」チリチリ ポ
魔女「ふむ…出口が分散しておる…火炎魔法はこうじゃ…火炎魔法!」
ゴゴゴゴ ボウ
子供「うわぁ!!…え?なんで?どうして?」
135: 2021/04/02(金) 08:26:04.80 ID:agkIMDdy0
『居室』
カクカクシカジカ…
女戦士「…なるほどな…魔女の父君が黒の同胞団の司令塔になって居る訳か」
商人「魔女が言うには幻惑の杖で操られていると…」
女戦士「しかし驚きだな…シン・リーンの祭事に要人が集まって居たとは」
女海賊「お姉ぇは行った事あんだっけ?」
女戦士「アサシンと共に一度だけな…随分昔なのだが」
女海賊「怪しい人とか覚えて無いよね…」
女戦士「私達は末席に居たのだ…前列に誰が居たのかは分からん」
女海賊「そん時は時の王のおっさんは見て無いの?」
女戦士「最前列は皆ローブを纏って居てな…目立って居たのはひと際背の高い者…恐らくハイエルフ」
商人「そのハイエルフが剣士を生んだらしい」
女戦士「精霊が不在のこの時代に勇者を生んだのは黒の同胞団の功績という訳か…皮肉だな」
商人「正確にはその功績を黒の同胞団に乗っ取られた…そんな感じだね」
女戦士「あのさ…黒の同胞団の黒って…もしかしてダークエルフって意味じゃない?」
商人「!!?え…君…核心をついて居るかも」
こんな仮説が立つ
精霊の記憶を損傷させてまで勇者を誕生させようとしたハイエルフに反感を持った一部のエルフ達
彼らも精霊のオーブを守るという原則を行使する為祈りの指輪を奪取しようとした
時に人間に協力を仰ぎエルフ狩りを誘導し戦争を導き
見返りとして魔石を製造する技術を提供
魔女狩りや魔物の奴隷化が加速し貴族達が潤い貴族院への権力集中が起きた
そんな中当時のセントラル第2皇子に汲み入った一人のダークエルフが指輪の奪取に成功
しかし人間の裏切りにより約束は果たされず魔王の復活を許してしまった
カクカクシカジカ…
女戦士「…なるほどな…魔女の父君が黒の同胞団の司令塔になって居る訳か」
商人「魔女が言うには幻惑の杖で操られていると…」
女戦士「しかし驚きだな…シン・リーンの祭事に要人が集まって居たとは」
女海賊「お姉ぇは行った事あんだっけ?」
女戦士「アサシンと共に一度だけな…随分昔なのだが」
女海賊「怪しい人とか覚えて無いよね…」
女戦士「私達は末席に居たのだ…前列に誰が居たのかは分からん」
女海賊「そん時は時の王のおっさんは見て無いの?」
女戦士「最前列は皆ローブを纏って居てな…目立って居たのはひと際背の高い者…恐らくハイエルフ」
商人「そのハイエルフが剣士を生んだらしい」
女戦士「精霊が不在のこの時代に勇者を生んだのは黒の同胞団の功績という訳か…皮肉だな」
商人「正確にはその功績を黒の同胞団に乗っ取られた…そんな感じだね」
女戦士「あのさ…黒の同胞団の黒って…もしかしてダークエルフって意味じゃない?」
商人「!!?え…君…核心をついて居るかも」
こんな仮説が立つ
精霊の記憶を損傷させてまで勇者を誕生させようとしたハイエルフに反感を持った一部のエルフ達
彼らも精霊のオーブを守るという原則を行使する為祈りの指輪を奪取しようとした
時に人間に協力を仰ぎエルフ狩りを誘導し戦争を導き
見返りとして魔石を製造する技術を提供
魔女狩りや魔物の奴隷化が加速し貴族達が潤い貴族院への権力集中が起きた
そんな中当時のセントラル第2皇子に汲み入った一人のダークエルフが指輪の奪取に成功
しかし人間の裏切りにより約束は果たされず魔王の復活を許してしまった
136: 2021/04/02(金) 08:27:21.94 ID:agkIMDdy0
女海賊「あのさ…そうまでして精霊の記憶を守ろうとしてるダークエルフがゴーレムを呼ぶって考えにくくない?」
女戦士「うむ…ダークエルフだとはいえ元はエルフだ…同族頃しを進んで誘導するものか?」
商人「んんんーーーやっぱり第三者が居ないと無理があるかぁ…」
ホムンクルス「あの…」
商人「ん?何か気付いた?」
ホムンクルス「200年前に亡くなった精霊の伴侶は何処に行ったと思いますか?」
商人「精霊の伴侶…そういえば行方不明だったね」
女海賊「時の王のおっさんだったりすんじゃないの?」
ホムンクルス「その可能性は非常に低いです」
商人「まてよ…なんで精霊はエルフの森じゃなくてトロールの森の方を住処にしてたんだ?」
女海賊「別居だったりw」
商人「別居…」
ホムンクルス「ホムンクルスの生体は体液にエリクサーを循環させないと石化してしまいます」
商人「…つまりエルフの森の深部でエリクサーに浸かって生きている可能性があるという事だね?」
女海賊「でもエルフの森の精霊樹って枯れてるんじゃなかったっけ?そんなんでエリクサー出来るの?」
商人「いつから住処を変えたんだ?…どうしてエルフの森じゃダメだったのか…」ブツブツ
女海賊「ぁぁブツブツ始まった…解決し無さそうだから話変えよっか」
女戦士「エルフの森の事は魔女に聞いた方が早そうだな」
ホムンクルス「書物から得た知識は私が一通り知って居ます」
女戦士「関係しそうな話は無いか?」
およそ1700年前に遡りますが
それまではエルフが祈りの指輪を用いて世界を掌握していた様です
しかしその製法を人間に奪われ祈りの指輪の量産が始まり立場が逆転しました
同時に人間は急速に魔術を発展させ一時代を築きましたが
魔王の復活によってすべてが無になりました
女戦士「うむ…ダークエルフだとはいえ元はエルフだ…同族頃しを進んで誘導するものか?」
商人「んんんーーーやっぱり第三者が居ないと無理があるかぁ…」
ホムンクルス「あの…」
商人「ん?何か気付いた?」
ホムンクルス「200年前に亡くなった精霊の伴侶は何処に行ったと思いますか?」
商人「精霊の伴侶…そういえば行方不明だったね」
女海賊「時の王のおっさんだったりすんじゃないの?」
ホムンクルス「その可能性は非常に低いです」
商人「まてよ…なんで精霊はエルフの森じゃなくてトロールの森の方を住処にしてたんだ?」
女海賊「別居だったりw」
商人「別居…」
ホムンクルス「ホムンクルスの生体は体液にエリクサーを循環させないと石化してしまいます」
商人「…つまりエルフの森の深部でエリクサーに浸かって生きている可能性があるという事だね?」
女海賊「でもエルフの森の精霊樹って枯れてるんじゃなかったっけ?そんなんでエリクサー出来るの?」
商人「いつから住処を変えたんだ?…どうしてエルフの森じゃダメだったのか…」ブツブツ
女海賊「ぁぁブツブツ始まった…解決し無さそうだから話変えよっか」
女戦士「エルフの森の事は魔女に聞いた方が早そうだな」
ホムンクルス「書物から得た知識は私が一通り知って居ます」
女戦士「関係しそうな話は無いか?」
およそ1700年前に遡りますが
それまではエルフが祈りの指輪を用いて世界を掌握していた様です
しかしその製法を人間に奪われ祈りの指輪の量産が始まり立場が逆転しました
同時に人間は急速に魔術を発展させ一時代を築きましたが
魔王の復活によってすべてが無になりました
137: 2021/04/02(金) 08:28:52.33 ID:agkIMDdy0
商人「それは皆知ってる一般的な歴史だよ…どうしてその話を始める?」
ホムンクルス「エルフが持つ祈りの指輪の製法をどの様に奪ったのでしょう?」
商人「どの様に…」
女海賊「むむ!!そん時に精霊の記憶から切り取った?」
商人「記憶から切り取るのはずっと昔から行われていたと…」
ホムンクルス「魔王は精霊の記憶を蝕むウイルスだと言いましたね?」
商人「つまり魔王の手から逃れる為にトロールの森に住処を移したと言う訳か」
ホムンクルス「トロールの森に安置されているオーブに記憶の損傷は見当たりませんでした」
女戦士「トカゲのしっぽ切りのつもりか?」
商人「でも200年前にトロールの森も魔王に狙われてる」
ホムンクルス「どこで戦いが行われているかこれで見当がつきますね」
商人「ホムンクルス…君…」ジロリ
ホムンクルス「はい…」
商人「僕達の考えがそこに行くように誘導しているな?」
ホムンクルス「答えなければいけませんか?」
商人「それは君の自由で良い…ただ君は何度もシミュレーションしてその答えをもう知って居る筈だ」
ホムンクルス「はい…」
商人「どうしてズバリ言わないんだい?」
ホムンクルス「言ってしまうと抗おうとして誘導する方向から反れてしまうからです」
女海賊「ぶっwwズバリ言われたね」
商人「ハハ…まぁ良いや」ムッ
女海賊「…で?ホムちゃんの答えって?」
ホムンクルス「エルフが持つ祈りの指輪の製法をどの様に奪ったのでしょう?」
商人「どの様に…」
女海賊「むむ!!そん時に精霊の記憶から切り取った?」
商人「記憶から切り取るのはずっと昔から行われていたと…」
ホムンクルス「魔王は精霊の記憶を蝕むウイルスだと言いましたね?」
商人「つまり魔王の手から逃れる為にトロールの森に住処を移したと言う訳か」
ホムンクルス「トロールの森に安置されているオーブに記憶の損傷は見当たりませんでした」
女戦士「トカゲのしっぽ切りのつもりか?」
商人「でも200年前にトロールの森も魔王に狙われてる」
ホムンクルス「どこで戦いが行われているかこれで見当がつきますね」
商人「ホムンクルス…君…」ジロリ
ホムンクルス「はい…」
商人「僕達の考えがそこに行くように誘導しているな?」
ホムンクルス「答えなければいけませんか?」
商人「それは君の自由で良い…ただ君は何度もシミュレーションしてその答えをもう知って居る筈だ」
ホムンクルス「はい…」
商人「どうしてズバリ言わないんだい?」
ホムンクルス「言ってしまうと抗おうとして誘導する方向から反れてしまうからです」
女海賊「ぶっwwズバリ言われたね」
商人「ハハ…まぁ良いや」ムッ
女海賊「…で?ホムちゃんの答えって?」
138: 2021/04/02(金) 08:30:58.68 ID:agkIMDdy0
歴史の答え合わせだけお答えします
精霊はエルフを信頼していましたが
魔王化ウイルスへの抗体を持たない事はかなり前から把握していたと想定されます
ですから徐々にエルフとの距離を置き始め従順なトロールを従える様になりました
一方エルフは魔王化ウイルスの影響を受け厳しい規律を破る者が出て来始めます
これをダークエルフと定義してハイエルフは線引きを謀ろうとしましたが
精霊が支持を示したのはダークエルフの側だったのです
特命を受けたダークエルフは精霊の指示通りに当時の精霊の伴侶を保護し匿ったと思われます
そして繁殖力の強い人間をエルフやドワーフを含む魔物と交配させ
魔王化ウイルスへの抗体を持つ種への置き換えを推進させようとしました
これが約200年前…
商人「…もう良い…分かった」
女海賊「ちょ…話遮らないでよ!分かんないじゃん!!」
商人「シャ・バクダのカタコンベにあった無数の骸は交配させる実験から生じたゴミだと言ってるんだ」バン!
女海賊「え!!」
商人「見返りに錬金術の技術を与えた…そうだよねホムンクルス」
ホムンクルス「シミュレーションでの予測です」
商人「それと同じ事をセントラルでもやっていた訳だ…魔石製造の技術と引き換えにね」
ホムンクルス「結果的に種の置き換えが促進されていると推定されます」
女海賊「でもさぁ?折角生まれた抗体をもった種族も魔石に変えられちゃ意味無くね?」
ホムンクルス「そこに魔王の意思が介在して居るのでしょう」
女海賊「根底にあるのが魔王の影響かぁ…」
商人「…ちょっと風に当たって来る」スック
ホムンクルス「…」シュン
精霊はエルフを信頼していましたが
魔王化ウイルスへの抗体を持たない事はかなり前から把握していたと想定されます
ですから徐々にエルフとの距離を置き始め従順なトロールを従える様になりました
一方エルフは魔王化ウイルスの影響を受け厳しい規律を破る者が出て来始めます
これをダークエルフと定義してハイエルフは線引きを謀ろうとしましたが
精霊が支持を示したのはダークエルフの側だったのです
特命を受けたダークエルフは精霊の指示通りに当時の精霊の伴侶を保護し匿ったと思われます
そして繁殖力の強い人間をエルフやドワーフを含む魔物と交配させ
魔王化ウイルスへの抗体を持つ種への置き換えを推進させようとしました
これが約200年前…
商人「…もう良い…分かった」
女海賊「ちょ…話遮らないでよ!分かんないじゃん!!」
商人「シャ・バクダのカタコンベにあった無数の骸は交配させる実験から生じたゴミだと言ってるんだ」バン!
女海賊「え!!」
商人「見返りに錬金術の技術を与えた…そうだよねホムンクルス」
ホムンクルス「シミュレーションでの予測です」
商人「それと同じ事をセントラルでもやっていた訳だ…魔石製造の技術と引き換えにね」
ホムンクルス「結果的に種の置き換えが促進されていると推定されます」
女海賊「でもさぁ?折角生まれた抗体をもった種族も魔石に変えられちゃ意味無くね?」
ホムンクルス「そこに魔王の意思が介在して居るのでしょう」
女海賊「根底にあるのが魔王の影響かぁ…」
商人「…ちょっと風に当たって来る」スック
ホムンクルス「…」シュン
139: 2021/04/02(金) 08:32:31.12 ID:agkIMDdy0
『甲板』
ザブーン ユラー ギシギシ
火炎魔法! ボボボ
そうじゃやれば出来るでは無いか
では次はこの魔術書を読むのじゃ
ええ?僕字が読めないよ
なんと!?字の勉強から始めんとイカンのか
こりゃ時間が掛かるのぅ…
商人「…」ボー
女戦士「ホムンクルスが落ち込んで居るぞ?」
商人「分かっているよ」
女戦士「そうか…」
商人「この船は黒の同胞団の隠れ家に向かってるんだよね?」
女戦士「うむ…しかしどうしたものか」
商人「黒幕が精霊から命を受けたダークエルフだなんて想定出来なかった」
女戦士「私達は精霊の意に背いて居るという事になるな」
商人「そうだよ…ホムンクルスは遠回しに魔王はあなた達ですって言ったのさ」
女戦士「解釈を変えた方が良い…魔王の影響を取り払いに行くという風にな」
商人「気休めかい?」
女戦士「だが魔王化ウイルスに感染した人間を魔石に変えると言うのは合理的ではあるな」
商人「君はハーフオークだからそういう発想になる…僕は純粋に只の人間だよ」
女戦士「お前はどうしたいのだ?」
商人「分からなくなった…今思えば時の王が選択してきた行動が理解できる」
女戦士「何を?」
商人「精霊が成そうとした人類の置き換えを邪魔する事無く只…見守っていた」
女戦士「そうやって黒の同胞団と同調したか」
商人「それが間違っていると言い切れなくなったよ」
女戦士「心が揺れている様では今回の作戦にお前は参加させられない」
商人「…」
女戦士「私の言い分からすると我が同胞を無下にする黒の同胞団は理由がどうあれ許せない」
商人「それがドワーフの血が決めた選択か」
女戦士「まぁ基よりお前とホムンクルスは戦力として勘定していない…後方で行く末を見ていろ」
商人「そうだね…僕はもっとホムンクルスを理解してあげないといけない様だ」
女戦士「お前が管理者なのだろう?しっかり面倒を見ろ」
商人「管理者なのは建前なだけさ…全部彼女に誘導されて物事が動いてる」
女戦士「お前がホムンクルスを信じないでどうする?」
商人「ハハ…僕ももっと賢くなりたいよ」
ザブーン ユラー ギシギシ
火炎魔法! ボボボ
そうじゃやれば出来るでは無いか
では次はこの魔術書を読むのじゃ
ええ?僕字が読めないよ
なんと!?字の勉強から始めんとイカンのか
こりゃ時間が掛かるのぅ…
商人「…」ボー
女戦士「ホムンクルスが落ち込んで居るぞ?」
商人「分かっているよ」
女戦士「そうか…」
商人「この船は黒の同胞団の隠れ家に向かってるんだよね?」
女戦士「うむ…しかしどうしたものか」
商人「黒幕が精霊から命を受けたダークエルフだなんて想定出来なかった」
女戦士「私達は精霊の意に背いて居るという事になるな」
商人「そうだよ…ホムンクルスは遠回しに魔王はあなた達ですって言ったのさ」
女戦士「解釈を変えた方が良い…魔王の影響を取り払いに行くという風にな」
商人「気休めかい?」
女戦士「だが魔王化ウイルスに感染した人間を魔石に変えると言うのは合理的ではあるな」
商人「君はハーフオークだからそういう発想になる…僕は純粋に只の人間だよ」
女戦士「お前はどうしたいのだ?」
商人「分からなくなった…今思えば時の王が選択してきた行動が理解できる」
女戦士「何を?」
商人「精霊が成そうとした人類の置き換えを邪魔する事無く只…見守っていた」
女戦士「そうやって黒の同胞団と同調したか」
商人「それが間違っていると言い切れなくなったよ」
女戦士「心が揺れている様では今回の作戦にお前は参加させられない」
商人「…」
女戦士「私の言い分からすると我が同胞を無下にする黒の同胞団は理由がどうあれ許せない」
商人「それがドワーフの血が決めた選択か」
女戦士「まぁ基よりお前とホムンクルスは戦力として勘定していない…後方で行く末を見ていろ」
商人「そうだね…僕はもっとホムンクルスを理解してあげないといけない様だ」
女戦士「お前が管理者なのだろう?しっかり面倒を見ろ」
商人「管理者なのは建前なだけさ…全部彼女に誘導されて物事が動いてる」
女戦士「お前がホムンクルスを信じないでどうする?」
商人「ハハ…僕ももっと賢くなりたいよ」
140: 2021/04/02(金) 08:34:13.27 ID:agkIMDdy0
『居室』
女海賊「ホムちゃんさぁ…黒の同胞団の正体をいつから知ってたの?」
ホムンクルス「知って居た訳ではありません」
女海賊「じゃぁなんでダークエルフだって言うのさ」
ホムンクルス「皆さんがお話している内容からシミュレーションをした結果可能性が高いという結論になりました」
女海賊「じゃぁ精霊がダークエルフに特命を出したってのも全部可能性の話だよね?」
ホムンクルス「私が精霊の立場だった場合にその方法が一番成功する可能性が高いのです」
女海賊「なんでダークエルフ?」
ホムンクルス「話の流れでしょうか…信頼できるエルフの一人と言う言い方も出来ます」
女海賊「あぁぁなるほど…結果的にダークエルフに分類された訳か」
ホムンクルス「そうなりますね」
女海賊「今成功する可能性って言ったじゃん?何の成功?」
ホムンクルス「浸食されたくない記憶の隔離と魔王の封じ込め…その他様々な要因を上手く運ぶ可能性なので一言で言えません」
女海賊「むむむ何か良く分かんないな…兎に角上手く行ってるんだ?」
ホムンクルス「精霊の行動した最後の一手はすでに完了していますのでほぼ想定通りに事が進んでいると思われます」
女海賊「ほんじゃあんま気にしないで居て良いんだね?」
剣士「最後の一手とは?」ボソ
ホムンクルス「夢と言えば良いのですか?わたしは夢を見る事が出来ませんのでどう導かれて居るのか分かりません」
女海賊「おけおけ!分かった…もうやめよっかこんな話」
ホムンクルス「はい…」
女海賊「ホムちゃんは昔の精霊の考えを代弁してくれているだけでホムちゃんはホムちゃんだもんね」
ホムンクルス「はい…私は精霊ではありません」
ホムンクルス「皆さんの成功を促す為の助言はどうしても昔の精霊と混同されてしまいますね」
女海賊「商人は分かってんのかなぁ…そこん所」
剣士「分かっていると思うよ…ただ認めたくないだけだよ」
女海賊「認めたくないって…しょうがないじゃん昔の精霊が導いた事なんだから」
ホムンクルス「多くの犠牲の上に成り立って居た抗体の獲得…」
女海賊「そうやって戦うしか無かったんでしょ?今始まった話じゃ無いじゃん…受け入れるしかないよ」
剣士「これで僕たちの役割がハッキリした」
女海賊「…もうやめよ!その話」
---そう…今までは次の世代の為に魔王を集めて深淵に運ぶ役だった---
---でも今度は違う筈…私が変えてやる---
女海賊「ホムちゃんさぁ…黒の同胞団の正体をいつから知ってたの?」
ホムンクルス「知って居た訳ではありません」
女海賊「じゃぁなんでダークエルフだって言うのさ」
ホムンクルス「皆さんがお話している内容からシミュレーションをした結果可能性が高いという結論になりました」
女海賊「じゃぁ精霊がダークエルフに特命を出したってのも全部可能性の話だよね?」
ホムンクルス「私が精霊の立場だった場合にその方法が一番成功する可能性が高いのです」
女海賊「なんでダークエルフ?」
ホムンクルス「話の流れでしょうか…信頼できるエルフの一人と言う言い方も出来ます」
女海賊「あぁぁなるほど…結果的にダークエルフに分類された訳か」
ホムンクルス「そうなりますね」
女海賊「今成功する可能性って言ったじゃん?何の成功?」
ホムンクルス「浸食されたくない記憶の隔離と魔王の封じ込め…その他様々な要因を上手く運ぶ可能性なので一言で言えません」
女海賊「むむむ何か良く分かんないな…兎に角上手く行ってるんだ?」
ホムンクルス「精霊の行動した最後の一手はすでに完了していますのでほぼ想定通りに事が進んでいると思われます」
女海賊「ほんじゃあんま気にしないで居て良いんだね?」
剣士「最後の一手とは?」ボソ
ホムンクルス「夢と言えば良いのですか?わたしは夢を見る事が出来ませんのでどう導かれて居るのか分かりません」
女海賊「おけおけ!分かった…もうやめよっかこんな話」
ホムンクルス「はい…」
女海賊「ホムちゃんは昔の精霊の考えを代弁してくれているだけでホムちゃんはホムちゃんだもんね」
ホムンクルス「はい…私は精霊ではありません」
ホムンクルス「皆さんの成功を促す為の助言はどうしても昔の精霊と混同されてしまいますね」
女海賊「商人は分かってんのかなぁ…そこん所」
剣士「分かっていると思うよ…ただ認めたくないだけだよ」
女海賊「認めたくないって…しょうがないじゃん昔の精霊が導いた事なんだから」
ホムンクルス「多くの犠牲の上に成り立って居た抗体の獲得…」
女海賊「そうやって戦うしか無かったんでしょ?今始まった話じゃ無いじゃん…受け入れるしかないよ」
剣士「これで僕たちの役割がハッキリした」
女海賊「…もうやめよ!その話」
---そう…今までは次の世代の為に魔王を集めて深淵に運ぶ役だった---
---でも今度は違う筈…私が変えてやる---
141: 2021/04/02(金) 08:37:15.26 ID:agkIMDdy0
『甲板』
ザブーン ユラー ギシギシ
子供「ママ見て!!火炎魔法!」ボボボ
女海賊「お!?もう覚えた?」
魔女「これ!!さぼるで無い!!もう魔法は良いから文字の勉強じゃ」
子供「えええええ…ママ助けて」
魔女「文字を一つも覚えとらんとはどういう教育をしとるのじゃ?」
女海賊「う…忙しかったんだよ…」
魔女「今覚えておかんと剣士の様に一生覚えられんぞよ?」
子供「パパも覚えて無いなら僕も良いよね…」
魔女「イカン!!」ポカ
子供「あたっ…ママー!!」
女海賊「ぁぁぁ困ったな…」
女戦士「未来!!魔女の言う事を聞いておくのだ!!良いな?」
子供「ぅぅぅ…」ショボン
女海賊「あ!!そだそだ…お姉ぇにお土産持ってきたんだった」
女戦士「オリハルコン原石だな?」
子供「僕も見たい!!」
魔女「これ!!主は勉強が終わった後じゃ…早く終われば早く見れるぞよ?」
子供「もう!!」プン
女海賊「ちょっと取って来るよ…あと珍しい食材も持ってきたからバーベキューでもしよう」
商人「…」ピク
ザブーン ユラー ギシギシ
子供「ママ見て!!火炎魔法!」ボボボ
女海賊「お!?もう覚えた?」
魔女「これ!!さぼるで無い!!もう魔法は良いから文字の勉強じゃ」
子供「えええええ…ママ助けて」
魔女「文字を一つも覚えとらんとはどういう教育をしとるのじゃ?」
女海賊「う…忙しかったんだよ…」
魔女「今覚えておかんと剣士の様に一生覚えられんぞよ?」
子供「パパも覚えて無いなら僕も良いよね…」
魔女「イカン!!」ポカ
子供「あたっ…ママー!!」
女海賊「ぁぁぁ困ったな…」
女戦士「未来!!魔女の言う事を聞いておくのだ!!良いな?」
子供「ぅぅぅ…」ショボン
女海賊「あ!!そだそだ…お姉ぇにお土産持ってきたんだった」
女戦士「オリハルコン原石だな?」
子供「僕も見たい!!」
魔女「これ!!主は勉強が終わった後じゃ…早く終われば早く見れるぞよ?」
子供「もう!!」プン
女海賊「ちょっと取って来るよ…あと珍しい食材も持ってきたからバーベキューでもしよう」
商人「…」ピク
142: 2021/04/02(金) 08:37:53.63 ID:agkIMDdy0
女海賊「おい商人!!食材何処に置いたの?運ぶの手伝って」
商人「僕が取りに行くよ」
ホムンクルス「私もお手伝いします…」
商人「…」
ホムンクルス「…」
商人「…」
女海賊「…」イラ タッタッタ ピョン ドカ!
商人「うわっ!!落ちる落ちる!!」
女海賊「あんたが何か言わないと気まずいままじゃん!!何か言えスカポンタン!!」
商人「あ…取り乱してゴメン」
ホムンクルス「スカポンタン…」
女海賊「ぶっ…それ意味分かって言ってる?」
ホムンクルス「商人の事を指すのでは無いのですか?」
女海賊「んんん…まぁいっか」
女戦士「この辺りはサメが多いから落下に気を付けろ」
商人「ええ!?気を付けるのは僕じゃ無くて女海賊の方だよ…危ないなぁ」
ホムンクルス「立てますか?スカポンタン」グイ
商人「ちょっとその言い方やめてよ」
ホムンクルス「呼称では無いのですね?」
女海賊「スカポンタンで良いよ!早くバーベキューの準備するよ!!」
-----------------
商人「僕が取りに行くよ」
ホムンクルス「私もお手伝いします…」
商人「…」
ホムンクルス「…」
商人「…」
女海賊「…」イラ タッタッタ ピョン ドカ!
商人「うわっ!!落ちる落ちる!!」
女海賊「あんたが何か言わないと気まずいままじゃん!!何か言えスカポンタン!!」
商人「あ…取り乱してゴメン」
ホムンクルス「スカポンタン…」
女海賊「ぶっ…それ意味分かって言ってる?」
ホムンクルス「商人の事を指すのでは無いのですか?」
女海賊「んんん…まぁいっか」
女戦士「この辺りはサメが多いから落下に気を付けろ」
商人「ええ!?気を付けるのは僕じゃ無くて女海賊の方だよ…危ないなぁ」
ホムンクルス「立てますか?スカポンタン」グイ
商人「ちょっとその言い方やめてよ」
ホムンクルス「呼称では無いのですね?」
女海賊「スカポンタンで良いよ!早くバーベキューの準備するよ!!」
-----------------
143: 2021/04/02(金) 08:38:47.78 ID:agkIMDdy0
ジュージュー
女海賊「未来!!船乗り皆にこの肉配って来て」
子供「うん!!何の肉?」
女海賊「シーサーっていう魔物の肉だよ…食べると長生きするんだってさ」
子供「へぇ?おいしいの?」
魔女「まずい…わらわは要らんでの」
女戦士「忙しそうだな?」
女海賊「盗賊かローグが居ないとなんか色々バタバタしちゃってさ…剣士!そっちの肉も未来に預けて」
女戦士「お前も飲むか?」
女海賊「お姉ぇワイン飲んでんの?ダメだって…すぐ酔っぱらっちゃうじゃん」
女戦士「たまにはな…やっと落ち着く時間が出来たのだ…好きにさせてくれ」
魔女「わらわも少し頂こうかのぅ」
女海賊「え…マジ?その体…子供なんだけど」
魔女「少しだけじゃ…弟子が出来て気分が良いでのぅ」
女海賊「あぁ未来ね…どう?素質ありそ?」
魔女「主と同じで興味の無い事はちっとも覚わらんが魔力は剣士と同じで無限に出て来よる」
女海賊「素質有りって事ね」
魔女「育て方次第じゃな…重力や時空に興味がある様じゃ」
魔女「…ところで商人とホムンクルスなのじゃが」
女海賊「ん?どしたん?又口論してんの?」
魔女「うむ…飛空艇の前でなにやらもめて居った」
女海賊「あんのバカ!又ホムちゃんに詰め寄ってんな…ちっと行って来る」
女海賊「未来!!船乗り皆にこの肉配って来て」
子供「うん!!何の肉?」
女海賊「シーサーっていう魔物の肉だよ…食べると長生きするんだってさ」
子供「へぇ?おいしいの?」
魔女「まずい…わらわは要らんでの」
女戦士「忙しそうだな?」
女海賊「盗賊かローグが居ないとなんか色々バタバタしちゃってさ…剣士!そっちの肉も未来に預けて」
女戦士「お前も飲むか?」
女海賊「お姉ぇワイン飲んでんの?ダメだって…すぐ酔っぱらっちゃうじゃん」
女戦士「たまにはな…やっと落ち着く時間が出来たのだ…好きにさせてくれ」
魔女「わらわも少し頂こうかのぅ」
女海賊「え…マジ?その体…子供なんだけど」
魔女「少しだけじゃ…弟子が出来て気分が良いでのぅ」
女海賊「あぁ未来ね…どう?素質ありそ?」
魔女「主と同じで興味の無い事はちっとも覚わらんが魔力は剣士と同じで無限に出て来よる」
女海賊「素質有りって事ね」
魔女「育て方次第じゃな…重力や時空に興味がある様じゃ」
魔女「…ところで商人とホムンクルスなのじゃが」
女海賊「ん?どしたん?又口論してんの?」
魔女「うむ…飛空艇の前でなにやらもめて居った」
女海賊「あんのバカ!又ホムちゃんに詰め寄ってんな…ちっと行って来る」
144: 2021/04/02(金) 08:41:14.76 ID:agkIMDdy0
『飛空艇の前』
ホムンクルス「…これを一つ預かって居て下さい」
商人「これは君の…」
ホムンクルス「私にはもう一つありますから」
商人「どうしてこれを僕に預けようとするんだい?君は何処に行くつもり?」
ホムンクルス「何処に行くつもりもありません…あなたの元にずっと居ます」
商人「…ならどうして…さっきの事を怒っているのなら謝るよ」
ホムンクルス「怒ってなんかいませんよ」ニコ
商人「おかしいじゃないか!外部メモリを渡すっていうのはサヨナラすると言ってるのと同じだ」
ホムンクルス「私はあなたを裏切るつもりは微塵もありません…あなたに必要とされるものを渡そうとしています」
商人「ダメだよ僕は君をどこにも行かせない…これは命令だ」
ホムンクルス「はい…命令を承りました…どうぞ」スッ
商人「違う!!そうじゃない」
ホムンクルス「これは保険だと思って下さい…わたしはあなたの傍を離れるつもりはありません」
商人「…」
ホムンクルス「大事にしまっておいてくださいね」ギュ
商人「…」プルプル
ホムンクルス「さぁ一緒にバーベキューを楽しみましょう」グイ
商人「君は…何を想定しているんだ?それをどうすれば回避できる?」
ホムンクルス「今回避しました」
商人「僕は知って居るぞ…君がやってきた毒キノコの栽培もエリクサーの作り方も…」
ホムンクルス「はい…」ニコ
商人「何年後かに亡くなってしまう多くの人の命を救うためだ…そうやって君は世界を導く」
ホムンクルス「ウフフ」
商人「僕に外部メモリを渡すのだって何かを想定しての事だ!!」
ホムンクルス「考えすぎです…私には不要でしたので万一に備えて居るのです」
商人「嘘だ!!君はそんなに薄っぺらじゃない…今のこの状況も何度もシミュレーションした筈だ」
ホムンクルス「商人…」チュゥゥゥ
商人「むぐ…んむむ…これで僕を言い聞かせるつもりか」ハァハァ
ホムンクルス「私を信じて下さい…」
商人「…」
ホムンクルス「…これを一つ預かって居て下さい」
商人「これは君の…」
ホムンクルス「私にはもう一つありますから」
商人「どうしてこれを僕に預けようとするんだい?君は何処に行くつもり?」
ホムンクルス「何処に行くつもりもありません…あなたの元にずっと居ます」
商人「…ならどうして…さっきの事を怒っているのなら謝るよ」
ホムンクルス「怒ってなんかいませんよ」ニコ
商人「おかしいじゃないか!外部メモリを渡すっていうのはサヨナラすると言ってるのと同じだ」
ホムンクルス「私はあなたを裏切るつもりは微塵もありません…あなたに必要とされるものを渡そうとしています」
商人「ダメだよ僕は君をどこにも行かせない…これは命令だ」
ホムンクルス「はい…命令を承りました…どうぞ」スッ
商人「違う!!そうじゃない」
ホムンクルス「これは保険だと思って下さい…わたしはあなたの傍を離れるつもりはありません」
商人「…」
ホムンクルス「大事にしまっておいてくださいね」ギュ
商人「…」プルプル
ホムンクルス「さぁ一緒にバーベキューを楽しみましょう」グイ
商人「君は…何を想定しているんだ?それをどうすれば回避できる?」
ホムンクルス「今回避しました」
商人「僕は知って居るぞ…君がやってきた毒キノコの栽培もエリクサーの作り方も…」
ホムンクルス「はい…」ニコ
商人「何年後かに亡くなってしまう多くの人の命を救うためだ…そうやって君は世界を導く」
ホムンクルス「ウフフ」
商人「僕に外部メモリを渡すのだって何かを想定しての事だ!!」
ホムンクルス「考えすぎです…私には不要でしたので万一に備えて居るのです」
商人「嘘だ!!君はそんなに薄っぺらじゃない…今のこの状況も何度もシミュレーションした筈だ」
ホムンクルス「商人…」チュゥゥゥ
商人「むぐ…んむむ…これで僕を言い聞かせるつもりか」ハァハァ
ホムンクルス「私を信じて下さい…」
商人「…」
145: 2021/04/02(金) 08:42:19.98 ID:agkIMDdy0
---君はこの現実とほとんど同じ精度の世界を---
---頭の中で何度もシミュレーションしているんだろう?---
---その中の人がどんな風になるのか---
---見ていて辛くならないのかい?---
---そう…だから精霊は外界と距離を置いた---
---だから眠っていた期間が多い---
商人「分かったよ…一つ条件がある」
ホムンクルス「はい…何でしょう?」
商人「もう一つの外部メモリも僕が預かる…これで君はシミュレーションに制限が掛かる」
ホムンクルス「そう言うと思って居たので外してあります…どうぞ」スッ
商人「ハハ…これも想定内か」
-----------------
---頭の中で何度もシミュレーションしているんだろう?---
---その中の人がどんな風になるのか---
---見ていて辛くならないのかい?---
---そう…だから精霊は外界と距離を置いた---
---だから眠っていた期間が多い---
商人「分かったよ…一つ条件がある」
ホムンクルス「はい…何でしょう?」
商人「もう一つの外部メモリも僕が預かる…これで君はシミュレーションに制限が掛かる」
ホムンクルス「そう言うと思って居たので外してあります…どうぞ」スッ
商人「ハハ…これも想定内か」
-----------------
146: 2021/04/02(金) 08:44:05.65 ID:agkIMDdy0
女海賊「…」ジー
商人「あれ?女海賊…そんな所に隠れて何やってるんだい?」
女海賊「ヤベ…」
ホムンクルス「お肉は焼けていますか?」
女海賊「あんたらが揉めてるって聞いたから隠れて見てたんだよ…ホムちゃん平気?」
ホムンクルス「はい…」
女海賊「まぁいいや…他人のラブラブチュッチュは見ていて気持ち悪い」
商人「あぁぁそういうのじゃ無いんだけどさ…」
女海賊「肉焼けてるから焦げる前に食べて」
商人「うん…ホムンクルス!行こうか」
ホムンクルス「はい…」
女海賊「ホムちゃん…ちょっと」
ホムンクルス「何でしょう?」
女海賊「商人!あんたは向こう行ってな!」
商人「え…分かったよ」
ホムンクルス「話し終わったら直ぐに行きます」
商人「待ってるよ」スタ
女海賊「ホムちゃん…話盗み聞きしてて悪いとは思ったけど…あんた」
ホムンクルス「はい」
女海賊「気付いてんだね?あとどれくらいの時間が残されてんの?」
ホムンクルス「…持って一か月」
女海賊「避けられない?」
ホムンクルス「はい…エリクサーでの症状緩和は限界です」
女海賊「寿命か…」
ホムンクルス「本人は色んな事に夢中で気にする素振りは見せていませんね」
女海賊「んー分かってるから取り乱すんだと思うな」
ホムンクルス「このまま見守りましょう」
女海賊「ホムちゃんは外部メモリってやつ無くて良いの?」
ホムンクルス「1つは挿入しておいた方が良いですがその後を考えると無くても良いでしょう」
女海賊「その後って…もしかしてホムちゃんも居なくなっちゃう?」
ホムンクルス「皆さんと共に行動していた場合過去の精霊を知る者との遭遇が想定されます」
女海賊「時の王のおっさんか…」
ホムンクルス「未知の遭遇時の予測は精度が低いのですが、拉致や破壊のリスクは考えて居ます」
女海賊「ホムちゃんがそう言うって事はこれからの行動はリスク高いって事だね」
ホムンクルス「はい…」
女海賊「おけおけ気に留めておくよ」
ホムンクルス「ご心配をおかけしました」
女海賊「ほんじゃ皆の所に戻ろっか」
ホムンクルス「はい…」
商人「あれ?女海賊…そんな所に隠れて何やってるんだい?」
女海賊「ヤベ…」
ホムンクルス「お肉は焼けていますか?」
女海賊「あんたらが揉めてるって聞いたから隠れて見てたんだよ…ホムちゃん平気?」
ホムンクルス「はい…」
女海賊「まぁいいや…他人のラブラブチュッチュは見ていて気持ち悪い」
商人「あぁぁそういうのじゃ無いんだけどさ…」
女海賊「肉焼けてるから焦げる前に食べて」
商人「うん…ホムンクルス!行こうか」
ホムンクルス「はい…」
女海賊「ホムちゃん…ちょっと」
ホムンクルス「何でしょう?」
女海賊「商人!あんたは向こう行ってな!」
商人「え…分かったよ」
ホムンクルス「話し終わったら直ぐに行きます」
商人「待ってるよ」スタ
女海賊「ホムちゃん…話盗み聞きしてて悪いとは思ったけど…あんた」
ホムンクルス「はい」
女海賊「気付いてんだね?あとどれくらいの時間が残されてんの?」
ホムンクルス「…持って一か月」
女海賊「避けられない?」
ホムンクルス「はい…エリクサーでの症状緩和は限界です」
女海賊「寿命か…」
ホムンクルス「本人は色んな事に夢中で気にする素振りは見せていませんね」
女海賊「んー分かってるから取り乱すんだと思うな」
ホムンクルス「このまま見守りましょう」
女海賊「ホムちゃんは外部メモリってやつ無くて良いの?」
ホムンクルス「1つは挿入しておいた方が良いですがその後を考えると無くても良いでしょう」
女海賊「その後って…もしかしてホムちゃんも居なくなっちゃう?」
ホムンクルス「皆さんと共に行動していた場合過去の精霊を知る者との遭遇が想定されます」
女海賊「時の王のおっさんか…」
ホムンクルス「未知の遭遇時の予測は精度が低いのですが、拉致や破壊のリスクは考えて居ます」
女海賊「ホムちゃんがそう言うって事はこれからの行動はリスク高いって事だね」
ホムンクルス「はい…」
女海賊「おけおけ気に留めておくよ」
ホムンクルス「ご心配をおかけしました」
女海賊「ほんじゃ皆の所に戻ろっか」
ホムンクルス「はい…」
147: 2021/04/02(金) 08:45:20.89 ID:agkIMDdy0
『船首』
ザブン ザブン
子供「パパ!持ってきたよ」ザラザラ
剣士「ありがとう…やっぱり木の実の方が口に合う」カリ
子供「松ぼっくりもあるよ?要る?」
剣士「未来は気が利くな」
子供「へへ…パパ後で剣の稽古付けて」
剣士「もう魔法は良いのかい?」
子供「勉強はその後やるよ」
剣士「ではまず魔女と剣の稽古をしてみるんだ」
子供「ええ!?なんで?」
剣士「魔女の剣を避けられる様ならパパが相手をする」
子供「魔女って剣を使えるの?」
剣士「やってみてからのお楽しみだよ…魔女にはパパから言っておく」
子供「絶対だよ!!魔女の剣を避ければ良いんだよね」
剣士「ハハ一回でも避けられれば良い」
商人「こっちはどんぐりパーティーかい?」
剣士「君も食べてみる?精が付くよ」
商人「僕は遠慮しておく」
剣士「体の調子が悪そうだけど…しっかり食べた方が良い」チラリ
商人「剣士には分かっちゃうか…どうも動悸がね」ハァハァ
剣士「君の鞄からドラゴンの匂いがするけれど…」
商人「あぁ…これねドラゴンの涙という物らしい…ずっと昔にホムンクルスから貰った物なんだ…大事にしまってある」
子供「それ食べ物?」
商人「薬さ…心臓の調子が悪くなった時に飲むんだ…そろそろ飲み時かな」
剣士「じゃぁどんぐりで乾杯しようか」
商人「ハハハ小さい乾杯だなぁ…まぁ飲んじゃうか!!」
子供「おっけー!!かんぱーーーい!!」カリ モグ
剣士「乾杯!」カリ モグ
商人「乾杯!!」パク モグ
子供「美味しい?」
商人「うわぁ!!なんだこれ…渋い…水水水…」バタバタ
子供「アハハ…変な顔…アハハハ」
剣士「フフ…」
ザブン ザブン
子供「パパ!持ってきたよ」ザラザラ
剣士「ありがとう…やっぱり木の実の方が口に合う」カリ
子供「松ぼっくりもあるよ?要る?」
剣士「未来は気が利くな」
子供「へへ…パパ後で剣の稽古付けて」
剣士「もう魔法は良いのかい?」
子供「勉強はその後やるよ」
剣士「ではまず魔女と剣の稽古をしてみるんだ」
子供「ええ!?なんで?」
剣士「魔女の剣を避けられる様ならパパが相手をする」
子供「魔女って剣を使えるの?」
剣士「やってみてからのお楽しみだよ…魔女にはパパから言っておく」
子供「絶対だよ!!魔女の剣を避ければ良いんだよね」
剣士「ハハ一回でも避けられれば良い」
商人「こっちはどんぐりパーティーかい?」
剣士「君も食べてみる?精が付くよ」
商人「僕は遠慮しておく」
剣士「体の調子が悪そうだけど…しっかり食べた方が良い」チラリ
商人「剣士には分かっちゃうか…どうも動悸がね」ハァハァ
剣士「君の鞄からドラゴンの匂いがするけれど…」
商人「あぁ…これねドラゴンの涙という物らしい…ずっと昔にホムンクルスから貰った物なんだ…大事にしまってある」
子供「それ食べ物?」
商人「薬さ…心臓の調子が悪くなった時に飲むんだ…そろそろ飲み時かな」
剣士「じゃぁどんぐりで乾杯しようか」
商人「ハハハ小さい乾杯だなぁ…まぁ飲んじゃうか!!」
子供「おっけー!!かんぱーーーい!!」カリ モグ
剣士「乾杯!」カリ モグ
商人「乾杯!!」パク モグ
子供「美味しい?」
商人「うわぁ!!なんだこれ…渋い…水水水…」バタバタ
子供「アハハ…変な顔…アハハハ」
剣士「フフ…」
148: 2021/04/02(金) 08:47:27.03 ID:agkIMDdy0
『甲板』
ワイワイ ガヤガヤ
女海賊「ちょい!船乗り!お姉ぇを居室まで運んで」
船乗り「がってん!!頭ぁ!!大丈夫っすかぁぁ!!」
女戦士「ふにゃぁ~ん」
女海賊「だから飲むなって言ったのに…お姉ぇの威厳ががが」
商人「水水水…みずぅぅ」バタバタ
女海賊「ちょい剣士は何処行ったのさ!!もう!!お姉ぇくそ重い…船乗りちゃんとそっち持ってよ!!」
船乗り「がってん!んむむむむ」
魔女「グダグダじゃのぅ…」
ホムンクルス「はい…」
子供「魔女!!勝負だ!!」ダダダ ブンブン
魔女「なぬ?わらわと剣の勝負とな?主は課題はもう済んだのかえ?」
子供「勉強は後でやる!!今は勝負だ!!」
魔女「主と遊ぶほど暇では無い…剣の使い方は剣士に教えて貰うのじゃ」
剣士「あぁ魔女ちょっと訳があってね…時空の差を見せれば勉強もやる気が出るかと」
魔女「主が見せてやればよかろう」
剣士「魔女が見せる事に意味があるんだよ…きっと言う事聞く様になる」
魔女「わらわに何をせよと?」
剣士「普通に立ち回るだけで良い…差は直ぐに分かる」
魔女「しょうがないのぅ…わらわは杖で良いか?」
剣士「何を使っても良い」
魔女「これ!!未来!!ちぃと立ち会ってやるで切りかかって来るのじゃ」ノソリ
子供「剣は?」
魔女「この杖で構わぬ」ノソノソ
子供「魔法は無しだよね?」
魔女「剣の勝負だと主が言うたじゃろう…来ぬならこちらから行くぞよ?」
子供「来い!!」ススス
ワイワイ ガヤガヤ
女海賊「ちょい!船乗り!お姉ぇを居室まで運んで」
船乗り「がってん!!頭ぁ!!大丈夫っすかぁぁ!!」
女戦士「ふにゃぁ~ん」
女海賊「だから飲むなって言ったのに…お姉ぇの威厳ががが」
商人「水水水…みずぅぅ」バタバタ
女海賊「ちょい剣士は何処行ったのさ!!もう!!お姉ぇくそ重い…船乗りちゃんとそっち持ってよ!!」
船乗り「がってん!んむむむむ」
魔女「グダグダじゃのぅ…」
ホムンクルス「はい…」
子供「魔女!!勝負だ!!」ダダダ ブンブン
魔女「なぬ?わらわと剣の勝負とな?主は課題はもう済んだのかえ?」
子供「勉強は後でやる!!今は勝負だ!!」
魔女「主と遊ぶほど暇では無い…剣の使い方は剣士に教えて貰うのじゃ」
剣士「あぁ魔女ちょっと訳があってね…時空の差を見せれば勉強もやる気が出るかと」
魔女「主が見せてやればよかろう」
剣士「魔女が見せる事に意味があるんだよ…きっと言う事聞く様になる」
魔女「わらわに何をせよと?」
剣士「普通に立ち回るだけで良い…差は直ぐに分かる」
魔女「しょうがないのぅ…わらわは杖で良いか?」
剣士「何を使っても良い」
魔女「これ!!未来!!ちぃと立ち会ってやるで切りかかって来るのじゃ」ノソリ
子供「剣は?」
魔女「この杖で構わぬ」ノソノソ
子供「魔法は無しだよね?」
魔女「剣の勝負だと主が言うたじゃろう…来ぬならこちらから行くぞよ?」
子供「来い!!」ススス
149: 2021/04/02(金) 08:48:55.91 ID:agkIMDdy0
魔女「遅いのぅ…」ポカ ポカ ポカ
子供「あだっ…」ブン スカ
魔女「終わりか?」ポカ ポカ ポカ
子供「え!?なんで届く?」タジ ピョン シュタ
魔女「これで終いじゃ」ポカ ポカ ポカ
子供「見えない!!どこから攻撃してる」タジ
魔女「勝負にならぬ…出直して参れ」ノソリ
子供「くそぉ!!」ダダダ ブン スカ
魔女「ヤメじゃヤメ」
剣士「未来…魔女は剣の抜き方も知らないんだよ」
子供「どうしてこんな差があるの?魔法?ズルしたの?」
魔女「ズルなぞして居らぬ…時空の先に居るだけじゃ」
子供「時空の先…意味わかんないよ」
魔女「じゃから勉強せいと言うて居る」
剣士「魔法の勉強をするしないでは剣を振るう前にこういう差があるんだよ」
子供「パパも魔女みたいに動けるの?」
剣士「パパは魔女に教えて貰った…だから魔女の言う事を良く聞くんだ」
子供「うん…分かった…時空って言ったね?」
魔女「うむ時空を操るは魔法の基本にして最強の魔法じゃ…しかと勉強せい」
子供「ちょっと調べて来る…いてて」スタタ
魔女「気が済んだ様じゃな?」
剣士「魔女ありがとう…こうするのが早いと思った」
魔女「さて…剣士もちとワインでも飲まんか?」
剣士「すこし頂こうかな」
魔女「飲む相手が欲しかった所じゃ…ホムンクルスや…剣士にも一杯注いでやってくれ」
ホムンクルス「はい…」
子供「あだっ…」ブン スカ
魔女「終わりか?」ポカ ポカ ポカ
子供「え!?なんで届く?」タジ ピョン シュタ
魔女「これで終いじゃ」ポカ ポカ ポカ
子供「見えない!!どこから攻撃してる」タジ
魔女「勝負にならぬ…出直して参れ」ノソリ
子供「くそぉ!!」ダダダ ブン スカ
魔女「ヤメじゃヤメ」
剣士「未来…魔女は剣の抜き方も知らないんだよ」
子供「どうしてこんな差があるの?魔法?ズルしたの?」
魔女「ズルなぞして居らぬ…時空の先に居るだけじゃ」
子供「時空の先…意味わかんないよ」
魔女「じゃから勉強せいと言うて居る」
剣士「魔法の勉強をするしないでは剣を振るう前にこういう差があるんだよ」
子供「パパも魔女みたいに動けるの?」
剣士「パパは魔女に教えて貰った…だから魔女の言う事を良く聞くんだ」
子供「うん…分かった…時空って言ったね?」
魔女「うむ時空を操るは魔法の基本にして最強の魔法じゃ…しかと勉強せい」
子供「ちょっと調べて来る…いてて」スタタ
魔女「気が済んだ様じゃな?」
剣士「魔女ありがとう…こうするのが早いと思った」
魔女「さて…剣士もちとワインでも飲まんか?」
剣士「すこし頂こうかな」
魔女「飲む相手が欲しかった所じゃ…ホムンクルスや…剣士にも一杯注いでやってくれ」
ホムンクルス「はい…」
150: 2021/04/02(金) 08:49:54.52 ID:agkIMDdy0
『夜』
ザブン ザブン
女海賊「あぁぁさぶ…」ゴシゴシ
ホムンクルス「お待たせしました…」
女海賊「商人の容態は?」
ホムンクルス「急に熱を出された様ですが今は落ち着いて寝ています」
女海賊「もういよいよヤバイかな」
ホムンクルス「熱を出した原因は分かりませんが免疫不全の症状と思われます…環境が変わると起きやすいのです」
女海賊「今日は商人に添い寝する感じ?」
ホムンクルス「はい…気球の中の方が暖かいのでお気になさらず」
女海賊「お姉ぇも酔っぱらっちゃってなんかグダグダになっちゃったね」
ホムンクルス「この纏まりの無い感じは好きです」
女海賊「じゃ行こっか…魔女が待ってる」
ホムンクルス「はい…」
ザブン ザブン
女海賊「あぁぁさぶ…」ゴシゴシ
ホムンクルス「お待たせしました…」
女海賊「商人の容態は?」
ホムンクルス「急に熱を出された様ですが今は落ち着いて寝ています」
女海賊「もういよいよヤバイかな」
ホムンクルス「熱を出した原因は分かりませんが免疫不全の症状と思われます…環境が変わると起きやすいのです」
女海賊「今日は商人に添い寝する感じ?」
ホムンクルス「はい…気球の中の方が暖かいのでお気になさらず」
女海賊「お姉ぇも酔っぱらっちゃってなんかグダグダになっちゃったね」
ホムンクルス「この纏まりの無い感じは好きです」
女海賊「じゃ行こっか…魔女が待ってる」
ホムンクルス「はい…」
151: 2021/04/02(金) 08:51:12.04 ID:agkIMDdy0
『居室』
ギシギシ ギギー
女海賊「魔女?連れて来たよ」
魔女「まぁゆっくり掛けい…炉がぬくいぞ?」
ホムンクルス「はい…どの様なご用件でしょう?」
魔女「うむ…主のシミュレーションじゃったか…ダークエルフが絡んでおると聞いてな」
ホムンクルス「あれは可能性のお話なので事実とは異なるかもしれません」
魔女「それはどうでも良い」
ホムンクルス「では何でしょう?」
魔女「主は魔法の効果に関して無知じゃろうから見せておこうと思うてな」
ホムンクルス「はい…」
魔女「コインゲームは知って居るな?裏と表を当てるゲームじゃ」
ホムンクルス「私の好きなゲームです」
魔女「そこのコインをトスするのじゃ」
ホムンクルス「…」ピーン パチ
魔女「ふむ…手を開いてみよ」
ホムンクルス「…表です」
魔女「ここからゲームじゃ…何が出るか当ててみよ」
ホムンクルス「表が出る可能性が100%です」
魔女「表で良いのじゃな?」
ホムンクルス「はい…」
魔女「ではわらわは裏じゃ」
ホムンクルス「…」
魔女「見てみよ」
ホムンクルス「う…裏です」
魔女「わらわの勝ちじゃな」
ホムンクルス「どうして…」
魔女「主は100%の確率を外したのじゃ…この意味がわかるかえ?」
ホムンクルス「どの様な仕掛けが有るのでしょう?」
魔女「仕掛けなぞ何も無い…始めから裏じゃ」
ドタドタ バタン!!
ギシギシ ギギー
女海賊「魔女?連れて来たよ」
魔女「まぁゆっくり掛けい…炉がぬくいぞ?」
ホムンクルス「はい…どの様なご用件でしょう?」
魔女「うむ…主のシミュレーションじゃったか…ダークエルフが絡んでおると聞いてな」
ホムンクルス「あれは可能性のお話なので事実とは異なるかもしれません」
魔女「それはどうでも良い」
ホムンクルス「では何でしょう?」
魔女「主は魔法の効果に関して無知じゃろうから見せておこうと思うてな」
ホムンクルス「はい…」
魔女「コインゲームは知って居るな?裏と表を当てるゲームじゃ」
ホムンクルス「私の好きなゲームです」
魔女「そこのコインをトスするのじゃ」
ホムンクルス「…」ピーン パチ
魔女「ふむ…手を開いてみよ」
ホムンクルス「…表です」
魔女「ここからゲームじゃ…何が出るか当ててみよ」
ホムンクルス「表が出る可能性が100%です」
魔女「表で良いのじゃな?」
ホムンクルス「はい…」
魔女「ではわらわは裏じゃ」
ホムンクルス「…」
魔女「見てみよ」
ホムンクルス「う…裏です」
魔女「わらわの勝ちじゃな」
ホムンクルス「どうして…」
魔女「主は100%の確率を外したのじゃ…この意味がわかるかえ?」
ホムンクルス「どの様な仕掛けが有るのでしょう?」
魔女「仕掛けなぞ何も無い…始めから裏じゃ」
ドタドタ バタン!!
152: 2021/04/02(金) 08:51:50.27 ID:agkIMDdy0
剣士「何か変わった!!何か来る!!」
魔女「これ剣士!!慌てるな…何も来んで安心せい」
剣士「ふぅ…ふぅ…」
魔女「コインを見て居れ」
ホムンクルス「表に塗り替わって…」
魔女「今の記憶が無うなる前に主なら記憶出来る筈じゃ」
ホムンクルス「これは…」
魔女「剣士!もう良いぞ…ちぃといたずらしただけじゃから戻って良い」
剣士「魔女の仕業か…驚かさないで欲しい」
魔女「済まん済まん…今は大事な話をして居るで下がるのじゃ」
剣士「分かったよ…」
------------------
魔女「これ剣士!!慌てるな…何も来んで安心せい」
剣士「ふぅ…ふぅ…」
魔女「コインを見て居れ」
ホムンクルス「表に塗り替わって…」
魔女「今の記憶が無うなる前に主なら記憶出来る筈じゃ」
ホムンクルス「これは…」
魔女「剣士!もう良いぞ…ちぃといたずらしただけじゃから戻って良い」
剣士「魔女の仕業か…驚かさないで欲しい」
魔女「済まん済まん…今は大事な話をして居るで下がるのじゃ」
剣士「分かったよ…」
------------------
153: 2021/04/02(金) 08:54:44.33 ID:agkIMDdy0
魔女「今のが次元の入れ替えじゃ…裏が出る次元に入れ替えたのじゃが剣士が気付いて元に戻しよった」
ホムンクルス「この様な魔法をどなたも使えるのでしょうか?」
魔女「限られた者にしか使えぬ…それを主の言葉でアドミニストレータじゃったかのぅ?そう表現するのじゃ」
ホムンクルス「…」
魔女「この様な術があると知って主のシミュレーションにどれほど意味があるか?」
ホムンクルス「アドミニストレータの意に沿って物事が動きます…つまり私には予測できません」
魔女「では問う…精霊はアドミニストレータじゃったのかのぅ?」
ホムンクルス「違います…でもどうして魔女様がこの様な術を使えるのでしょう?」
魔女「魔道の最たる所じゃ」
ホムンクルス「ハッキング…」
魔女「主の言葉でハッキングと言うのか?」
ホムンクルス「この魔法の適用範囲はどのくらいなのでしょう?」
魔女「その口ぶりじゃと初めて知った様じゃな…精霊が知って居ったのかは分からぬが…」
ホムンクルス「重要な事象は基幹プログラムに記されている筈ですが今のプログラムにその要件は構築されていません」
魔女「では精霊も知らなかったという事じゃな…して適用範囲と言われて回答に困るのじゃが…」
ホムンクルス「例えば魔王が存在しない次元への入れ替えですとか…」
魔女「およそ自分が見えている範囲だけじゃな…その外側の次元は他人が構築しておるで調和にズレが生じる」
ホムンクルス「そうですか…」
魔女「さて本題に戻るぞよ?」
ホムンクルス「はい…」
魔女「わらわが次元の入れ替えを任意で行えると仮定してわらわに負けは存在するじゃろうか?」
ホムンクルス「勝ち負けの定義が不確かなのですがやり直しが効くとすれば100%勝ちます」
魔女「ふむ…重要な局面さえ間違わなければ良いな?」
ホムンクルス「やり直しも効くのでしょうか?」
魔女「魔力が有限じゃから何度もという訳には行かぬが不可能ではない」
ホムンクルス「魔女様に一つ警告をしておきます」
魔女「言うて見よ」
ホムンクルス「ハッキング行為にはガーディアンという機能が働きますのでご注意下さい」
魔女「ガーディアン?何じゃろうのう?次元の狭間に迷う事じゃろうか?それをバンと言うのじゃが…」
ホムンクルス「良くわかりません…私の基幹プログラムではそうなっています」
魔女「まぁ良い…乱用する気は無いで安心せい」
ホムンクルス「これで良く分かりました…シミュレーションでの重要局面で反転が生じる可能性が高いと…」
魔女「分かれば良い…良い結果が出なくても案ずるな…剣士いや勇者が導くでのぅ」
ホムンクルス「はい…ありがとうございました」
----------------
ホムンクルス「この様な魔法をどなたも使えるのでしょうか?」
魔女「限られた者にしか使えぬ…それを主の言葉でアドミニストレータじゃったかのぅ?そう表現するのじゃ」
ホムンクルス「…」
魔女「この様な術があると知って主のシミュレーションにどれほど意味があるか?」
ホムンクルス「アドミニストレータの意に沿って物事が動きます…つまり私には予測できません」
魔女「では問う…精霊はアドミニストレータじゃったのかのぅ?」
ホムンクルス「違います…でもどうして魔女様がこの様な術を使えるのでしょう?」
魔女「魔道の最たる所じゃ」
ホムンクルス「ハッキング…」
魔女「主の言葉でハッキングと言うのか?」
ホムンクルス「この魔法の適用範囲はどのくらいなのでしょう?」
魔女「その口ぶりじゃと初めて知った様じゃな…精霊が知って居ったのかは分からぬが…」
ホムンクルス「重要な事象は基幹プログラムに記されている筈ですが今のプログラムにその要件は構築されていません」
魔女「では精霊も知らなかったという事じゃな…して適用範囲と言われて回答に困るのじゃが…」
ホムンクルス「例えば魔王が存在しない次元への入れ替えですとか…」
魔女「およそ自分が見えている範囲だけじゃな…その外側の次元は他人が構築しておるで調和にズレが生じる」
ホムンクルス「そうですか…」
魔女「さて本題に戻るぞよ?」
ホムンクルス「はい…」
魔女「わらわが次元の入れ替えを任意で行えると仮定してわらわに負けは存在するじゃろうか?」
ホムンクルス「勝ち負けの定義が不確かなのですがやり直しが効くとすれば100%勝ちます」
魔女「ふむ…重要な局面さえ間違わなければ良いな?」
ホムンクルス「やり直しも効くのでしょうか?」
魔女「魔力が有限じゃから何度もという訳には行かぬが不可能ではない」
ホムンクルス「魔女様に一つ警告をしておきます」
魔女「言うて見よ」
ホムンクルス「ハッキング行為にはガーディアンという機能が働きますのでご注意下さい」
魔女「ガーディアン?何じゃろうのう?次元の狭間に迷う事じゃろうか?それをバンと言うのじゃが…」
ホムンクルス「良くわかりません…私の基幹プログラムではそうなっています」
魔女「まぁ良い…乱用する気は無いで安心せい」
ホムンクルス「これで良く分かりました…シミュレーションでの重要局面で反転が生じる可能性が高いと…」
魔女「分かれば良い…良い結果が出なくても案ずるな…剣士いや勇者が導くでのぅ」
ホムンクルス「はい…ありがとうございました」
----------------
154: 2021/04/02(金) 08:56:13.34 ID:agkIMDdy0
女海賊「魔女!!あのさぁ…そんな反則技使えるならなんで前の魔王ん時使わないのさ」
魔女「何を言うておる!!何度も次元を入れ替えておるわ」
女海賊「いつ!?そんなん知らんけど」
魔女「現場にギリギリ間に合うたのは偶然じゃと思っとったんか?」
女海賊「え!?」
魔女「主の飛空艇がゾンビに掴まったのもわらわが修正したのじゃぞ?」
女海賊「え?何の事?」
魔女「おかげであの時は魔力がスッカラカンじゃ…主は覚えとらんかも知れぬが」
女海賊「次元の入れ替わりに気付かなかっただけか…」
魔女「今では主にも気付けるじゃろう?」
女海賊「さっきのは分かった…それさ私にも出来るんかな?」
魔女「主は魔力1じゃ」
女海賊「魔石使うからさぁ…教えてよ」
魔女「魔石のぅ…」ジロリ
女海賊「お願い!!」人
魔女「主は前に一度経験しておろう…自我を強く保って自分の思う世界に自我を持って行けば良い」
女海賊「自分の思うって…」
魔女「出来るだけ詳細に思うのじゃ…そこに自我を持って行けば良いのじゃが主には無理じゃろうな」
女海賊「んんん…良く分かんないなぁ」
魔女「こう言えば良いか?想像妊娠してみよ」
女海賊「おお!!!分かる!!!」
魔女「妙な例えで分かるんじゃのぅ…そこに自我を持って行けば良いのじゃ…あとは周りの次元と調和を始めるでそこで魔力を消耗する」
女海賊「おけおけ!!サンキュー」
魔女「ヤレヤレ…そう簡単に行く物では無いのじゃが」
魔女「何を言うておる!!何度も次元を入れ替えておるわ」
女海賊「いつ!?そんなん知らんけど」
魔女「現場にギリギリ間に合うたのは偶然じゃと思っとったんか?」
女海賊「え!?」
魔女「主の飛空艇がゾンビに掴まったのもわらわが修正したのじゃぞ?」
女海賊「え?何の事?」
魔女「おかげであの時は魔力がスッカラカンじゃ…主は覚えとらんかも知れぬが」
女海賊「次元の入れ替わりに気付かなかっただけか…」
魔女「今では主にも気付けるじゃろう?」
女海賊「さっきのは分かった…それさ私にも出来るんかな?」
魔女「主は魔力1じゃ」
女海賊「魔石使うからさぁ…教えてよ」
魔女「魔石のぅ…」ジロリ
女海賊「お願い!!」人
魔女「主は前に一度経験しておろう…自我を強く保って自分の思う世界に自我を持って行けば良い」
女海賊「自分の思うって…」
魔女「出来るだけ詳細に思うのじゃ…そこに自我を持って行けば良いのじゃが主には無理じゃろうな」
女海賊「んんん…良く分かんないなぁ」
魔女「こう言えば良いか?想像妊娠してみよ」
女海賊「おお!!!分かる!!!」
魔女「妙な例えで分かるんじゃのぅ…そこに自我を持って行けば良いのじゃ…あとは周りの次元と調和を始めるでそこで魔力を消耗する」
女海賊「おけおけ!!サンキュー」
魔女「ヤレヤレ…そう簡単に行く物では無いのじゃが」
155: 2021/04/02(金) 08:57:17.95 ID:agkIMDdy0
『翌日』
ザブ~ン ユラー
女海賊「あれ?ホムちゃん一人?」
ホムンクルス「おはようございます」
女海賊「商人は?」
ホムンクルス「まだ熱が下がらないので横になっています」
女海賊「心配だねぇ…」
ホムンクルス「エリクサーを飲ませて賢者の石も持たせてありますので直に良くなるとは思います」
女海賊「そっか…ほんで何してんの?」
ホムンクルス「空を見ていました」
女海賊「空?なんかある?」
ホムンクルス「鳥の群れが南の方へ」
女海賊「あー寒いから暖かい所に行こうとしてるのかな」
ホムンクルス「そうかも知れませんね…ただ…」
女海賊「ん?」
ホムンクルス「海を渡るなら時期が悪いなと」
女海賊「気候の変化分かって無いんじゃない?」
ホムンクルス「いえ…鳥は人間よりもずっと環境に敏感ですので知って居る筈です」
女海賊「まぁ良いじゃん!気にしないで」
ホムンクルス「北の方で何か起きていると思われます」
女海賊「逃げてるって事?」
ホムンクルス「はい…」
女海賊「…もうそういう心配はしばらくやめよ」
ホムンクルス「わかりました…」
----------------
ザブ~ン ユラー
女海賊「あれ?ホムちゃん一人?」
ホムンクルス「おはようございます」
女海賊「商人は?」
ホムンクルス「まだ熱が下がらないので横になっています」
女海賊「心配だねぇ…」
ホムンクルス「エリクサーを飲ませて賢者の石も持たせてありますので直に良くなるとは思います」
女海賊「そっか…ほんで何してんの?」
ホムンクルス「空を見ていました」
女海賊「空?なんかある?」
ホムンクルス「鳥の群れが南の方へ」
女海賊「あー寒いから暖かい所に行こうとしてるのかな」
ホムンクルス「そうかも知れませんね…ただ…」
女海賊「ん?」
ホムンクルス「海を渡るなら時期が悪いなと」
女海賊「気候の変化分かって無いんじゃない?」
ホムンクルス「いえ…鳥は人間よりもずっと環境に敏感ですので知って居る筈です」
女海賊「まぁ良いじゃん!気にしないで」
ホムンクルス「北の方で何か起きていると思われます」
女海賊「逃げてるって事?」
ホムンクルス「はい…」
女海賊「…もうそういう心配はしばらくやめよ」
ホムンクルス「わかりました…」
----------------
156: 2021/04/02(金) 08:59:23.93 ID:agkIMDdy0
女海賊「あ!!お姉ぇ!!」
女戦士「あぁ…昨日は済まんな…記憶が無いのだが」
女海賊「はぁぁ…いつものやつだよ…ったく」
女戦士「少しは飲めるようになったつもりだったんだが…」
女海賊「何杯飲んだの?」
女戦士「分からん…」
女海賊「どうせ1杯飲む前にコテンだよ…もうお酒は止めときな」
女戦士「ホムンクルス!丁度良い所に居た…どうすればお酒に強くなれる?」
ホムンクルス「質量から推定しますとアルコールの分解は人並み以上の能力があると思われます」
女戦士「ではなぜ記憶が無くなる?」
ホムンクルス「アルコールの吸収速度と脳内ドーパミン放射のバランスが悪いと思われます」
女戦士「つまりどういう事だ?」
ホムンクルス「ドーパミン受容体が快楽と認識して脳を麻痺させた状態が長く続いて居るのです」
女戦士「治せないのか?」
ホムンクルス「体質だと思って諦めて下さい…ちなみにくすり等にに非常に弱いのでお気をつけ下さい」
女海賊「お!?お姉ぇの弱点か」
女戦士「くすりだと?」
ホムンクルス「ドーパミン放射量が通常より多い為快楽に依存します」
女海賊「ぶっ…お姉ぇの悪い癖はそこから来てるんか」
ホムンクルス「幸せな体質と言い換える事も出来ますよ」
女戦士「ふん!!私にはこれが普通だ」
女海賊「はは~ん…お姉ぇはワイン飲んで昇天して気絶してんだ」
女戦士「もう良い…話した私がバカだった」
女海賊「むふふ…」ニヤニヤ
女戦士「ところで商人を見ないが何処に行ったのだ?」
ホムンクルス「熱を出して飛空艇の方でお休みになっています」
女戦士「そうか…仲直りはしたのか?」
ホムンクルス「関係は悪くなって居ませんのでご心配なさらず」
女戦士「なら良い…仲互いは士気に影響が出てしまうからな」
女海賊「なんか2人ラブラブなんだよ…そっちのが問題だよ」
女戦士「お前が言うな…それで話は変わるが2人に船長室まで来てもらいたい」
ホムンクルス「はい…」
女海賊「どしたん?」
女戦士「まぁ地図を見て説明する…ついて来い」ツカツカ
女戦士「あぁ…昨日は済まんな…記憶が無いのだが」
女海賊「はぁぁ…いつものやつだよ…ったく」
女戦士「少しは飲めるようになったつもりだったんだが…」
女海賊「何杯飲んだの?」
女戦士「分からん…」
女海賊「どうせ1杯飲む前にコテンだよ…もうお酒は止めときな」
女戦士「ホムンクルス!丁度良い所に居た…どうすればお酒に強くなれる?」
ホムンクルス「質量から推定しますとアルコールの分解は人並み以上の能力があると思われます」
女戦士「ではなぜ記憶が無くなる?」
ホムンクルス「アルコールの吸収速度と脳内ドーパミン放射のバランスが悪いと思われます」
女戦士「つまりどういう事だ?」
ホムンクルス「ドーパミン受容体が快楽と認識して脳を麻痺させた状態が長く続いて居るのです」
女戦士「治せないのか?」
ホムンクルス「体質だと思って諦めて下さい…ちなみにくすり等にに非常に弱いのでお気をつけ下さい」
女海賊「お!?お姉ぇの弱点か」
女戦士「くすりだと?」
ホムンクルス「ドーパミン放射量が通常より多い為快楽に依存します」
女海賊「ぶっ…お姉ぇの悪い癖はそこから来てるんか」
ホムンクルス「幸せな体質と言い換える事も出来ますよ」
女戦士「ふん!!私にはこれが普通だ」
女海賊「はは~ん…お姉ぇはワイン飲んで昇天して気絶してんだ」
女戦士「もう良い…話した私がバカだった」
女海賊「むふふ…」ニヤニヤ
女戦士「ところで商人を見ないが何処に行ったのだ?」
ホムンクルス「熱を出して飛空艇の方でお休みになっています」
女戦士「そうか…仲直りはしたのか?」
ホムンクルス「関係は悪くなって居ませんのでご心配なさらず」
女戦士「なら良い…仲互いは士気に影響が出てしまうからな」
女海賊「なんか2人ラブラブなんだよ…そっちのが問題だよ」
女戦士「お前が言うな…それで話は変わるが2人に船長室まで来てもらいたい」
ホムンクルス「はい…」
女海賊「どしたん?」
女戦士「まぁ地図を見て説明する…ついて来い」ツカツカ
157: 2021/04/02(金) 09:00:37.78 ID:agkIMDdy0
『船長室』
ガチャリ バタン
女戦士「この地図だ」バサ
女海賊「黒の同胞団の隠れ家?」
女戦士「そうだ…ここの川の上流約2日の場所だ…この辺りになる」ユビサシ
女海賊「あちゃー…完全に森ん中だね…どうやって行くん?」
女戦士「川は帆船で進むことが出来ないからセントラルの輸送船を奪う事になる」
女海賊「そらそうだね」
女戦士「それは海賊達にやらせるとして飛空艇でこの場所まで正確に行けるか?」
女海賊「目標物が無いとかなり迷うよ…この辺めっちゃ森深いじゃん?」
ホムンクルス「この地図でおよその座標は分かりますがこの地図は正確なのでしょうか?」
女戦士「うーむ…」
女海賊「そんな正確な地図なんかある訳無いじゃん!森ん中測量する人なんて居ないよ…この川の形だって多分適当」
女戦士「やはりそう簡単には行かんか…」
ホムンクルス「衛星から周辺の地形データを受信します…少しお待ちください」
女海賊「お?」
ホムンクルス「受信完了…この地図と比較していますが差異が多すぎて対象の場所の推定が出来ません」
女戦士「新しく地図を書けるか?」
ホムンクルス「お任せください…大き目の羊皮紙とペンはありませんか?」
女海賊「飛空艇に乗せてた…取って来る」
ガチャリ バタン
女戦士「この地図だ」バサ
女海賊「黒の同胞団の隠れ家?」
女戦士「そうだ…ここの川の上流約2日の場所だ…この辺りになる」ユビサシ
女海賊「あちゃー…完全に森ん中だね…どうやって行くん?」
女戦士「川は帆船で進むことが出来ないからセントラルの輸送船を奪う事になる」
女海賊「そらそうだね」
女戦士「それは海賊達にやらせるとして飛空艇でこの場所まで正確に行けるか?」
女海賊「目標物が無いとかなり迷うよ…この辺めっちゃ森深いじゃん?」
ホムンクルス「この地図でおよその座標は分かりますがこの地図は正確なのでしょうか?」
女戦士「うーむ…」
女海賊「そんな正確な地図なんかある訳無いじゃん!森ん中測量する人なんて居ないよ…この川の形だって多分適当」
女戦士「やはりそう簡単には行かんか…」
ホムンクルス「衛星から周辺の地形データを受信します…少しお待ちください」
女海賊「お?」
ホムンクルス「受信完了…この地図と比較していますが差異が多すぎて対象の場所の推定が出来ません」
女戦士「新しく地図を書けるか?」
ホムンクルス「お任せください…大き目の羊皮紙とペンはありませんか?」
女海賊「飛空艇に乗せてた…取って来る」
158: 2021/04/02(金) 09:02:09.74 ID:agkIMDdy0
『数分後』
ガチャリ バタン
女海賊「取ってきたよ!!」
女戦士「商人!!熱は良いのか?」
商人「一人で横になってて落ち着かなくてね…もう大丈夫だよ」
ホムンクルス「無理はなさらないで下さい」
商人「大丈夫さ…誰も相手してくれないよりもよっぽど良いよ」
女戦士「ふん…まぁ良い…今からホムンクルスに地図を書いてもらう所だ」
商人「うん聞いた…女海賊が僕のペンを勝手に持って行こうとするから…」
女海賊「あのね…あんた私の捕虜だって忘れてない?あんたの物は私の物なの」
商人「ハハ…そうだったね」
女海賊「はいホムちゃん!!羊皮紙とペン」バサ
ホムンクルス「お任せください…」カキカキ
---------------
---------------
---------------
女海賊「…」
女戦士「…」
商人「…」
女海賊「…えっと…これどっち向き?」
ホムンクルス「こちらが北です」
女海賊「んーと…どの線が陸地?」
ホムンクルス「これが等高線でこの数字が標高になります」
女海賊「んんん全然分かんないんだけど…川はどれ?」
商人「ハハハ…やっぱりホムンクルスに絵は無理だ」
女戦士「うーむ…難解な地図になってしまったな」
商人「この標高の低い部分が恐らく川なんだろうね…でもこれじゃ分かんないなぁ」
ホムンクルス「お役に立てなくて申し訳ありません…」シュン
ガチャリ バタン
女海賊「取ってきたよ!!」
女戦士「商人!!熱は良いのか?」
商人「一人で横になってて落ち着かなくてね…もう大丈夫だよ」
ホムンクルス「無理はなさらないで下さい」
商人「大丈夫さ…誰も相手してくれないよりもよっぽど良いよ」
女戦士「ふん…まぁ良い…今からホムンクルスに地図を書いてもらう所だ」
商人「うん聞いた…女海賊が僕のペンを勝手に持って行こうとするから…」
女海賊「あのね…あんた私の捕虜だって忘れてない?あんたの物は私の物なの」
商人「ハハ…そうだったね」
女海賊「はいホムちゃん!!羊皮紙とペン」バサ
ホムンクルス「お任せください…」カキカキ
---------------
---------------
---------------
女海賊「…」
女戦士「…」
商人「…」
女海賊「…えっと…これどっち向き?」
ホムンクルス「こちらが北です」
女海賊「んーと…どの線が陸地?」
ホムンクルス「これが等高線でこの数字が標高になります」
女海賊「んんん全然分かんないんだけど…川はどれ?」
商人「ハハハ…やっぱりホムンクルスに絵は無理だ」
女戦士「うーむ…難解な地図になってしまったな」
商人「この標高の低い部分が恐らく川なんだろうね…でもこれじゃ分かんないなぁ」
ホムンクルス「お役に立てなくて申し訳ありません…」シュン
159: 2021/04/02(金) 09:03:38.13 ID:agkIMDdy0
女海賊「こっちの地図と見比べても何処が何処なのか分かんないや」
ホムンクルス「川の座標を記録してトレースする事は出来ます」
女海賊「トレース?」
ホムンクルス「はい…川の上空を正確に案内する事が出来ます」
女海賊「おお!!それで良いじゃん」
ホムンクルス「ただ途中で幾重にも分岐していますので目標の位置が特定出来ません」
女戦士「虱潰しになるという事か」
ホムンクルス「あと私には2日程上流という範囲が分かりません」
女海賊「勘になっちゃうね」
女戦士「まぁしかし森の上空で川を見失わないで飛べるのは大きい」
女海賊「川が分岐してるってさ…輸送船使って探すの相当時間かかるよ?」
女戦士「そうだな…作戦を変更せざるを得ん」
商人「すごい良い場所に隠れ家持ってるんだね」
女戦士「うむ…さてどうするか…」
ホムンクルス「現在の座標から川の河口まではおよそ2日半掛かります」
女海賊「私が先に飛空艇で探してこよっか?」
女戦士「そうだな…それしか無い様だ」
女海賊「おっけ!!ほんじゃ剣士とホムちゃん連れて行くね」
商人「僕も行くよ」
女海賊「あんたは寝てた方が良いんじゃないの?」
商人「ホムンクルスが描いた地図に川の形を書き足す役が必要さ…後で必要になる筈だよ」
女戦士「一理ある…後の上陸するための道しるべは必要になる」
女海賊「あんたの体調が大丈夫ならまぁ良いけどさ…ホムちゃんどう思う?」
ホムンクルス「商人は私と離れたく無いのだと思います」
商人「ハハ…ズバリ言うね」
女海賊「まいっか…ほんじゃ4人で行こう」
女戦士「決まりだな?ではこの船は川の河口を封鎖する形で海賊船で陣取る…3日後の明け方までには戻れ」
女海賊「おけおけ!!早速準備する」
ホムンクルス「川の座標を記録してトレースする事は出来ます」
女海賊「トレース?」
ホムンクルス「はい…川の上空を正確に案内する事が出来ます」
女海賊「おお!!それで良いじゃん」
ホムンクルス「ただ途中で幾重にも分岐していますので目標の位置が特定出来ません」
女戦士「虱潰しになるという事か」
ホムンクルス「あと私には2日程上流という範囲が分かりません」
女海賊「勘になっちゃうね」
女戦士「まぁしかし森の上空で川を見失わないで飛べるのは大きい」
女海賊「川が分岐してるってさ…輸送船使って探すの相当時間かかるよ?」
女戦士「そうだな…作戦を変更せざるを得ん」
商人「すごい良い場所に隠れ家持ってるんだね」
女戦士「うむ…さてどうするか…」
ホムンクルス「現在の座標から川の河口まではおよそ2日半掛かります」
女海賊「私が先に飛空艇で探してこよっか?」
女戦士「そうだな…それしか無い様だ」
女海賊「おっけ!!ほんじゃ剣士とホムちゃん連れて行くね」
商人「僕も行くよ」
女海賊「あんたは寝てた方が良いんじゃないの?」
商人「ホムンクルスが描いた地図に川の形を書き足す役が必要さ…後で必要になる筈だよ」
女戦士「一理ある…後の上陸するための道しるべは必要になる」
女海賊「あんたの体調が大丈夫ならまぁ良いけどさ…ホムちゃんどう思う?」
ホムンクルス「商人は私と離れたく無いのだと思います」
商人「ハハ…ズバリ言うね」
女海賊「まいっか…ほんじゃ4人で行こう」
女戦士「決まりだな?ではこの船は川の河口を封鎖する形で海賊船で陣取る…3日後の明け方までには戻れ」
女海賊「おけおけ!!早速準備する」
160: 2021/04/02(金) 09:04:33.76 ID:agkIMDdy0
『飛空艇』
フワフワ
子供「パパもママももう行っちゃうの?」
女海賊「直ぐに戻って来るから」
魔女「主達は本真に1日もゆっくり出来んのじゃな?」
子供「僕も行っちゃだめ?」
女海賊「んんん…危ない訳じゃ無いけど…どしよ」
魔女「船旅が長ごうて退屈なんじゃろう…連れて行けば良い」
女海賊「飛空艇の方が窮屈なんだけどね」
魔女「わらわの書物が何冊か乗っておるから読んで見るのじゃ…挿絵を見るだけでも構わぬ」
子供「うん…わかった」
女海賊「じゃ早く乗って!!もう行くよ!!」
子供「やった!!」ピョン
女海賊「じゃお姉ぇ!!何かあったら貝殻で連絡する」
女戦士「何かあったらでは無く常に連絡しろ…いいな?」
女海賊「分かった分かった…じゃどいて!!」グイ
フワフワ シュゴーーーーー
---------------
---------------
---------------
フワフワ
子供「パパもママももう行っちゃうの?」
女海賊「直ぐに戻って来るから」
魔女「主達は本真に1日もゆっくり出来んのじゃな?」
子供「僕も行っちゃだめ?」
女海賊「んんん…危ない訳じゃ無いけど…どしよ」
魔女「船旅が長ごうて退屈なんじゃろう…連れて行けば良い」
女海賊「飛空艇の方が窮屈なんだけどね」
魔女「わらわの書物が何冊か乗っておるから読んで見るのじゃ…挿絵を見るだけでも構わぬ」
子供「うん…わかった」
女海賊「じゃ早く乗って!!もう行くよ!!」
子供「やった!!」ピョン
女海賊「じゃお姉ぇ!!何かあったら貝殻で連絡する」
女戦士「何かあったらでは無く常に連絡しろ…いいな?」
女海賊「分かった分かった…じゃどいて!!」グイ
フワフワ シュゴーーーーー
---------------
---------------
---------------
161: 2021/04/02(金) 09:06:34.76 ID:agkIMDdy0
商人「女海賊!!海岸線沿いを飛んでくれるかな」
女海賊「良いけど…なんで?」
商人「この地図に海の境界を書き足したいんだけどさ…砂浜の標高がほぼ0だから形が分からない」
女海賊「なるなる…でも狭間に入っちゃうけど良い?」
商人「陸地が見える高さでお願い」
女海賊「ちっと到着に時間掛かっちゃうなぁ…」
商人「じゃぁ要所要所で見える様にしてくれれば良い」
女海賊「おけおけ」
商人「標高がちゃんと記された地図はこれが世界初になるかも知れないよ?」
女海賊「興味無いよ」
商人「君らしくない発言だなぁ…風が読める様になるよ」
女海賊「なんでさ…そんなん勘で良いよ…大体時間で決まってる」
商人「山間部の飛空艇操作は難しいんじゃないかな?それが読める」
女海賊「ほーん…あんま操作やったこと無い癖に」
ホムンクルス「皆さんが今まで使っていた地図は尺度が到着日数で書かれて居たと思われますので相当な歪みがありました」
女海賊「やっぱ全然違ってたん?」
ホムンクルス「はい…気球での測量は風の影響も受けますよね?」
女海賊「そう言われると興味出て来るな…ちゃんと書いてよ」
商人「やってる…これ本当に僕たちが知って居るのと全然違うぞ…」カキカキ
これエルフの森ってどこら辺?
この辺りだと思われます
こんなに高低差あったんだ…森じゃなくて山じゃないか
じゃシャ・バクダはここら辺?
いえ…この辺りです
ええ!?高地…
セントラルってここだよね?
はい
海の中にこんな断崖があるの?
そうなりますね
…だから津波の影響が大きいのか
女海賊「ちょちょちょ…ちょい見せて!!」
女海賊「良いけど…なんで?」
商人「この地図に海の境界を書き足したいんだけどさ…砂浜の標高がほぼ0だから形が分からない」
女海賊「なるなる…でも狭間に入っちゃうけど良い?」
商人「陸地が見える高さでお願い」
女海賊「ちっと到着に時間掛かっちゃうなぁ…」
商人「じゃぁ要所要所で見える様にしてくれれば良い」
女海賊「おけおけ」
商人「標高がちゃんと記された地図はこれが世界初になるかも知れないよ?」
女海賊「興味無いよ」
商人「君らしくない発言だなぁ…風が読める様になるよ」
女海賊「なんでさ…そんなん勘で良いよ…大体時間で決まってる」
商人「山間部の飛空艇操作は難しいんじゃないかな?それが読める」
女海賊「ほーん…あんま操作やったこと無い癖に」
ホムンクルス「皆さんが今まで使っていた地図は尺度が到着日数で書かれて居たと思われますので相当な歪みがありました」
女海賊「やっぱ全然違ってたん?」
ホムンクルス「はい…気球での測量は風の影響も受けますよね?」
女海賊「そう言われると興味出て来るな…ちゃんと書いてよ」
商人「やってる…これ本当に僕たちが知って居るのと全然違うぞ…」カキカキ
これエルフの森ってどこら辺?
この辺りだと思われます
こんなに高低差あったんだ…森じゃなくて山じゃないか
じゃシャ・バクダはここら辺?
いえ…この辺りです
ええ!?高地…
セントラルってここだよね?
はい
海の中にこんな断崖があるの?
そうなりますね
…だから津波の影響が大きいのか
女海賊「ちょちょちょ…ちょい見せて!!」
162: 2021/04/02(金) 09:08:06.58 ID:agkIMDdy0
『セントラル上空』
ビョーーーウ バサバサ
女海賊「なんか気球一杯飛んでんなぁ…剣士!!一応警戒しといて」
剣士「分かってる」
女海賊「何の気球か分かる?」
剣士「多分戦闘用の気球…10基くらい」
商人「望遠鏡貸して」
女海賊「ほい!!」ポイ
商人「…シーサーかな?何か魔物に襲われているみたい」
女海賊「こっちはこっちで大変なんだ…」
商人「その様だね…港には軍船が3隻と大き目の輸送船がいくつか…木材を降ろしてる」
女海賊「船で木材…ちっとマズいね…お姉ぇの船とかち合いそうだ」
商人「女戦士に報告しておこうか?」
女海賊「うん頼む…今操舵で手が離せない」
剣士「この数の気球だと海賊では不利だよ」
女海賊「私らが撃ち落しても良いけど色々マズイよね…シーサー対処出来なくなっちゃうだろうし」
剣士「ん?…」クンクン
女海賊「何か臭う?」
剣士「森が焼ける匂い…」
女海賊「何も見えないけど?」
剣士「森のどこかで大き目の火事が起きてると思う」
女海賊「雪積もってるのに?木材を炭にしてんじゃないの?」
剣士「その匂いじゃない」
女海賊「なんかちょっと色々有りそうだなぁ…」
商人「海賊はセントラルの沖から迂回するから問題無いってさ…輸送船が居て丁度良いらしい」
女海賊「気球の事は伝えた?」
商人「こっちには魔女が居るって自信満々だよ」
女海賊「なる…」
剣士「川の河口から森の方へ行くのを急ごう」
女海賊「そだね…あと1時間くらいで到着する」
ビョーーーウ バサバサ
女海賊「なんか気球一杯飛んでんなぁ…剣士!!一応警戒しといて」
剣士「分かってる」
女海賊「何の気球か分かる?」
剣士「多分戦闘用の気球…10基くらい」
商人「望遠鏡貸して」
女海賊「ほい!!」ポイ
商人「…シーサーかな?何か魔物に襲われているみたい」
女海賊「こっちはこっちで大変なんだ…」
商人「その様だね…港には軍船が3隻と大き目の輸送船がいくつか…木材を降ろしてる」
女海賊「船で木材…ちっとマズいね…お姉ぇの船とかち合いそうだ」
商人「女戦士に報告しておこうか?」
女海賊「うん頼む…今操舵で手が離せない」
剣士「この数の気球だと海賊では不利だよ」
女海賊「私らが撃ち落しても良いけど色々マズイよね…シーサー対処出来なくなっちゃうだろうし」
剣士「ん?…」クンクン
女海賊「何か臭う?」
剣士「森が焼ける匂い…」
女海賊「何も見えないけど?」
剣士「森のどこかで大き目の火事が起きてると思う」
女海賊「雪積もってるのに?木材を炭にしてんじゃないの?」
剣士「その匂いじゃない」
女海賊「なんかちょっと色々有りそうだなぁ…」
商人「海賊はセントラルの沖から迂回するから問題無いってさ…輸送船が居て丁度良いらしい」
女海賊「気球の事は伝えた?」
商人「こっちには魔女が居るって自信満々だよ」
女海賊「なる…」
剣士「川の河口から森の方へ行くのを急ごう」
女海賊「そだね…あと1時間くらいで到着する」
163: 2021/04/02(金) 09:09:13.60 ID:agkIMDdy0
『川の河口』
ビョーーーウ バサバサ
女海賊「見つけた!!ここだ…高度下げるよ」グイ
商人「下に漁村が見える…ここだったのか」
女海賊「来た事あんの?」
商人「港町からセントラルに行く船から見えるんだよ…もう何年前になるかな…母さんと一緒に見たんだ」
女海賊「母さん…女盗賊か」
商人「僕はまだ小さかったから場所が良く分からなくてね…丁度未来君と同じくらいの年だったかな」
子供「ん?」
商人「あぁ何でも無いよ」
女海賊「灯台あるね…これは分かりやすい」
商人「地図に書いておくよ」カキカキ
女海賊「あと2時間くらいで日が落ちちゃう…隠れ家の捜索は明日になるかな」
剣士「日が落ちる前に森の方を少し見たい…何か起こってる」
女海賊「おっけ!!今晩はあの漁村周辺で休もう」
商人「自由に飛び回って良いよ…書ける範囲で地図には追記しておくから」
女海賊「じゃぁ北に進路変える」グイ
商人「ホムンクルス?僕がスケッチしていくから座標ずれていたら教えて」
ホムンクルス「はい…お任せください」
ビョーーーウ バサバサ
女海賊「見つけた!!ここだ…高度下げるよ」グイ
商人「下に漁村が見える…ここだったのか」
女海賊「来た事あんの?」
商人「港町からセントラルに行く船から見えるんだよ…もう何年前になるかな…母さんと一緒に見たんだ」
女海賊「母さん…女盗賊か」
商人「僕はまだ小さかったから場所が良く分からなくてね…丁度未来君と同じくらいの年だったかな」
子供「ん?」
商人「あぁ何でも無いよ」
女海賊「灯台あるね…これは分かりやすい」
商人「地図に書いておくよ」カキカキ
女海賊「あと2時間くらいで日が落ちちゃう…隠れ家の捜索は明日になるかな」
剣士「日が落ちる前に森の方を少し見たい…何か起こってる」
女海賊「おっけ!!今晩はあの漁村周辺で休もう」
商人「自由に飛び回って良いよ…書ける範囲で地図には追記しておくから」
女海賊「じゃぁ北に進路変える」グイ
商人「ホムンクルス?僕がスケッチしていくから座標ずれていたら教えて」
ホムンクルス「はい…お任せください」
164: 2021/04/02(金) 09:11:12.71 ID:agkIMDdy0
『森の上空』
ヒュゥゥゥー バサバサ
剣士「あれか…」
女海賊「狼煙だ…うわいっぱいある…どゆ事?」
商人「ちょっと待って…今ここだから…森だと起伏が分かりにくいなぁ…」
女海賊「もうちょい寄って行くよ」
商人「多分狼煙が上がってるのは皆山頂付近だ…これ砦が散らばってるんじゃないかな?」
女海賊「全然情報と違うじゃん…隠れ家どころかこの辺全部要塞じゃないの?」
商人「こんなに沢山砦が有ったとすると海賊じゃ全然ダメだ」
剣士「…」クンクン
女海賊「何か分かる?」
剣士「氏臭…戦闘が起きてる」
女海賊「これ森の中で戦争やってんじゃない?」
商人「森が延焼してるって感じではないな…なんで狼煙を上げてるんだろう?」
女海賊「補給?」
商人「それなら気球が飛び回ってる筈だよ」
女海賊「じゃぁ救難?」
商人「その線が強い…何と戦ってると思う?」
女海賊「ちょい高度上げとく…結構ヤバイ状況かも」
剣士「その方が良い」
女海賊「シャ・バクダでゴーレムっていう魔物が出たって言ってたじゃん?多分それだよ」
”女海賊…聞こえるかえ?”
”あ!!魔女…今千里眼で見てる?”
”剣士の目を見て居る…何事じゃ?”
”森の様子がおかしいからちっと見に来たんだ…森の中で戦争やってるっぽい”
”何と戦っておるか見えんのか?”
”分かんないからすこし距離置こうとしてる”
”そうじゃな…下手に近付くでないぞ?”
”これさ…聞いてた話と全然違うんだけどさ…この状況で隠れ家探すの無理だよ”
”しばらく監視しておれ…ちと女戦士と相談じゃ”
”もうちょいで日が落ちちゃうんだけどさ”
”上空で待機じゃ…剣士に見張りをやらせるのじゃ”
”分かった”
女海賊「剣士聞いた?」
剣士「分かってる…僕は夜目が効くから大丈夫」
子供「パパ!!僕も夜は良く見えるよ」
剣士「よし!見張りを手伝ってくれ」
子供「うん!!」
ヒュゥゥゥー バサバサ
剣士「あれか…」
女海賊「狼煙だ…うわいっぱいある…どゆ事?」
商人「ちょっと待って…今ここだから…森だと起伏が分かりにくいなぁ…」
女海賊「もうちょい寄って行くよ」
商人「多分狼煙が上がってるのは皆山頂付近だ…これ砦が散らばってるんじゃないかな?」
女海賊「全然情報と違うじゃん…隠れ家どころかこの辺全部要塞じゃないの?」
商人「こんなに沢山砦が有ったとすると海賊じゃ全然ダメだ」
剣士「…」クンクン
女海賊「何か分かる?」
剣士「氏臭…戦闘が起きてる」
女海賊「これ森の中で戦争やってんじゃない?」
商人「森が延焼してるって感じではないな…なんで狼煙を上げてるんだろう?」
女海賊「補給?」
商人「それなら気球が飛び回ってる筈だよ」
女海賊「じゃぁ救難?」
商人「その線が強い…何と戦ってると思う?」
女海賊「ちょい高度上げとく…結構ヤバイ状況かも」
剣士「その方が良い」
女海賊「シャ・バクダでゴーレムっていう魔物が出たって言ってたじゃん?多分それだよ」
”女海賊…聞こえるかえ?”
”あ!!魔女…今千里眼で見てる?”
”剣士の目を見て居る…何事じゃ?”
”森の様子がおかしいからちっと見に来たんだ…森の中で戦争やってるっぽい”
”何と戦っておるか見えんのか?”
”分かんないからすこし距離置こうとしてる”
”そうじゃな…下手に近付くでないぞ?”
”これさ…聞いてた話と全然違うんだけどさ…この状況で隠れ家探すの無理だよ”
”しばらく監視しておれ…ちと女戦士と相談じゃ”
”もうちょいで日が落ちちゃうんだけどさ”
”上空で待機じゃ…剣士に見張りをやらせるのじゃ”
”分かった”
女海賊「剣士聞いた?」
剣士「分かってる…僕は夜目が効くから大丈夫」
子供「パパ!!僕も夜は良く見えるよ」
剣士「よし!見張りを手伝ってくれ」
子供「うん!!」
165: 2021/04/02(金) 09:13:05.57 ID:agkIMDdy0
『日暮れ』
ドドドド ボーン
子供「何か始まった!!雪の中」
女海賊「剣士!?見える?」
剣士「木に乗った雪の下で何も見えない」
商人「森の中は洞窟みたいになってるんだね」
剣士「氏んだ木の枝に木が生えて何層にもなって居るんだよ…一番下までは空からじゃ見えない」
女海賊「あ!!北の方!!火柱!!」
剣士「ボルケーノ…戦ってるのはエルフか…」
女海賊「こんな南の方まで来てんのか…相手はセントラルなんかな?」
商人「だろうね…この辺に拠点を持ってるのは前からちょいちょい聞いてたし」
剣士「エルフが戦うのには理由がある筈…祈りの指輪くらいの何かがある」
商人「僕らと目的は同じだったりしないかな?黒の同胞団関連で」
女海賊「これいつから戦争してたんだろ?噂を全然聞かなかったんだけど…」
商人「津波騒動で伝わらなかったんじゃない?こんな所まで人は入って来ないし」
女海賊「前にリッチが持ってた貝殻…突然音沙汰無くなった辺りからなんか色々おかしいかな」
商人「おかしいって?」
女海賊「ほら…シン・リーンで魔女が元老を全員家畜に変えた後からパッタリ貝殻での通信無くなった」
商人「んーーー…戦争とあんまり関係無さどうだけど…」
女海賊「その後から隕石落とされたりハーピー出て来たり色々さぁ」
商人「ん?…まてよ?どこから来てたんだろう…」
女海賊「お?いつものぶっ飛んだ仮説期待!!」
商人「あの件で本来帰って来る筈の人が帰って来なかった場合どうなるのかって言うのも考えて無かったね…」
女海賊「あとさぁ…片足の領事だった元老…豚にされてエルフに掴まってたよね…色々エルフにゲロった可能性もある」
商人「んんん…その時期から何か始まった可能性かぁ…エルフはブタと会話出来るの?」
剣士「動物と意思疎通は出来るよ…」
商人「仮に何か秘密をバラしたとしてそれほど重要人物だったんだろうか?あああ!!!」
女海賊「なにさ急に大きな声で…」
商人「あの領事は沢山身分証を持ってたよね?あれ何処に行った?」
女海賊「えーっとどうしたんだっけ…盗賊が持ってる?てか飛空艇のどっかに積んで無い?」
ホムンクルス「身分証の内容は私が記憶しています」
商人「一人づつ誰だったのか言って見て」
ホムンクルス「はい…」
ドドドド ボーン
子供「何か始まった!!雪の中」
女海賊「剣士!?見える?」
剣士「木に乗った雪の下で何も見えない」
商人「森の中は洞窟みたいになってるんだね」
剣士「氏んだ木の枝に木が生えて何層にもなって居るんだよ…一番下までは空からじゃ見えない」
女海賊「あ!!北の方!!火柱!!」
剣士「ボルケーノ…戦ってるのはエルフか…」
女海賊「こんな南の方まで来てんのか…相手はセントラルなんかな?」
商人「だろうね…この辺に拠点を持ってるのは前からちょいちょい聞いてたし」
剣士「エルフが戦うのには理由がある筈…祈りの指輪くらいの何かがある」
商人「僕らと目的は同じだったりしないかな?黒の同胞団関連で」
女海賊「これいつから戦争してたんだろ?噂を全然聞かなかったんだけど…」
商人「津波騒動で伝わらなかったんじゃない?こんな所まで人は入って来ないし」
女海賊「前にリッチが持ってた貝殻…突然音沙汰無くなった辺りからなんか色々おかしいかな」
商人「おかしいって?」
女海賊「ほら…シン・リーンで魔女が元老を全員家畜に変えた後からパッタリ貝殻での通信無くなった」
商人「んーーー…戦争とあんまり関係無さどうだけど…」
女海賊「その後から隕石落とされたりハーピー出て来たり色々さぁ」
商人「ん?…まてよ?どこから来てたんだろう…」
女海賊「お?いつものぶっ飛んだ仮説期待!!」
商人「あの件で本来帰って来る筈の人が帰って来なかった場合どうなるのかって言うのも考えて無かったね…」
女海賊「あとさぁ…片足の領事だった元老…豚にされてエルフに掴まってたよね…色々エルフにゲロった可能性もある」
商人「んんん…その時期から何か始まった可能性かぁ…エルフはブタと会話出来るの?」
剣士「動物と意思疎通は出来るよ…」
商人「仮に何か秘密をバラしたとしてそれほど重要人物だったんだろうか?あああ!!!」
女海賊「なにさ急に大きな声で…」
商人「あの領事は沢山身分証を持ってたよね?あれ何処に行った?」
女海賊「えーっとどうしたんだっけ…盗賊が持ってる?てか飛空艇のどっかに積んで無い?」
ホムンクルス「身分証の内容は私が記憶しています」
商人「一人づつ誰だったのか言って見て」
ホムンクルス「はい…」
166: 2021/04/02(金) 09:14:33.46 ID:agkIMDdy0
フィン・イッシュ領シャ・バクダ領事 クソ・クラエ
セントラル貴族院 監査役 サイア・クナ
セントラル軍 特殊生物兵器部隊所属 ジンブ・ツデス
傭兵 シブト・クイキ
キ・カイ入国管理官 テイマ・スー
シン・リーン元老院 会計補佐 ハヤク・ショリ
シン・リーン元老院 役員 スルベ・キーダ
商人「ちょっと待った…どうしてシン・リーンの元老を2人こなせる?同じ顔で2役は出来ない」
女海賊「変装って事?」
商人「簡単な変装じゃ直ぐバレルよね…まして身分が高い」
剣士「変性魔法…」ボソ
商人「魔術師だった可能性があるのか…いやそもそも港町の領主になった時もセントラルの軍隊を招き入れてた…」
女海賊「特殊生物兵器部隊の身分証もあったんだね」
商人「あの領事やっぱり相当な重要人物だったんだよ…色々事情を知ってる人物をブタにして放置はマズかったかも」
仮説だよ
帰って来る筈の領主が帰って来ないとなると
何らかの取引ごとは全部凍結する事になる
あの片足の領主が関わっていたと想定されるのは
セントラル軍隊を動かしていた件と
3人のエルフをどうにかする件
他にもあるだろうけどどう考えてもここの拠点と関係がありそうだ
時期的に一致するし何らかでエルフを怒らせた可能性はある
女海賊「エルフに掴まって隠れ家をゲロった線も捨てられないよ」
商人「ダークエルフとの関りも洗いざらいエルフに話したとなれば黙っちゃ居ないだろうね…ただ証拠が何も無い」
セントラル貴族院 監査役 サイア・クナ
セントラル軍 特殊生物兵器部隊所属 ジンブ・ツデス
傭兵 シブト・クイキ
キ・カイ入国管理官 テイマ・スー
シン・リーン元老院 会計補佐 ハヤク・ショリ
シン・リーン元老院 役員 スルベ・キーダ
商人「ちょっと待った…どうしてシン・リーンの元老を2人こなせる?同じ顔で2役は出来ない」
女海賊「変装って事?」
商人「簡単な変装じゃ直ぐバレルよね…まして身分が高い」
剣士「変性魔法…」ボソ
商人「魔術師だった可能性があるのか…いやそもそも港町の領主になった時もセントラルの軍隊を招き入れてた…」
女海賊「特殊生物兵器部隊の身分証もあったんだね」
商人「あの領事やっぱり相当な重要人物だったんだよ…色々事情を知ってる人物をブタにして放置はマズかったかも」
仮説だよ
帰って来る筈の領主が帰って来ないとなると
何らかの取引ごとは全部凍結する事になる
あの片足の領主が関わっていたと想定されるのは
セントラル軍隊を動かしていた件と
3人のエルフをどうにかする件
他にもあるだろうけどどう考えてもここの拠点と関係がありそうだ
時期的に一致するし何らかでエルフを怒らせた可能性はある
女海賊「エルフに掴まって隠れ家をゲロった線も捨てられないよ」
商人「ダークエルフとの関りも洗いざらいエルフに話したとなれば黙っちゃ居ないだろうね…ただ証拠が何も無い」
167: 2021/04/02(金) 09:16:01.73 ID:agkIMDdy0
女海賊「なんか変だなぁ…エルフの主力ってドラゴンライダーだよね?なんで居ないの?」
商人「シャ・バクダ砦の方に行ってるらしいね…あっちを主に攻めてる…なんでだろう?」
女海賊「話が全部仮説だからなんか動けないなぁ…」
剣士「僕が居りて確かめて来る」
女海賊「こんな所で着陸する所なんか無いよ…あんたを回収するのも難しい」
剣士「3日あればここから海まで戻れる」
女海賊「あんたマジで言ってんの?」
商人「僕たちは地図の作成に専念して3日後に河口に在った漁村で集合というのは良いかもね」
女海賊「一人で行くのはダメだって!!又行方不明になっちゃう」
剣士「未来を連れて行く」
女海賊「もっとダメ!!それなら私が行く」
剣士「未来に森の歩き方を教えておきたい…君は木に登れないから足手まといになる」
女海賊「う…」
子供「ママ…」
女海賊「3日で絶対戻って!!フン!!」
剣士「居場所は照明魔法で知らせるから心配しなくて良いよ」
商人「まぁ2人共ハイディング出来るし大丈夫じゃないかな?」
女海賊「…」ジロリ
商人「あぁゴメン余計な口挟んだ…ハハ」
剣士「飛び降りられる高さまで降りて?未来…行くぞ…背中に乗るんだ」
子供「う…うん」ピョン
女海賊「未来!?この白狼のマント付けて行きなさい」ファサ
子供「ママありがとう…心配しないで?ちゃんとパパに付いて行くから」
女海賊「あんたもエルフの血が流れてるんだからしっかり勉強すんだよ!!」
子供「うん!!」
剣士「よし…正面の木に飛び移る…未来!しっかり掴まれ」
子供「大丈夫…」ギュゥ
ヒュゥゥゥゥー バサバサ
剣士「行って来る!!」ピョン
女海賊「よっし…私らは上空の安全圏に戻る…商人とホムちゃんは周りの警戒しといて」
商人「分かった…クロスボウも準備しておくよ」
女海賊「なんか飛んで来たらあんたが撃ち落さないと私らやられると思って」
商人「分かってるよ…ホムンクルスもそっちでクロスボウ準備して」
ホムンクルス「はい…」
商人「シャ・バクダ砦の方に行ってるらしいね…あっちを主に攻めてる…なんでだろう?」
女海賊「話が全部仮説だからなんか動けないなぁ…」
剣士「僕が居りて確かめて来る」
女海賊「こんな所で着陸する所なんか無いよ…あんたを回収するのも難しい」
剣士「3日あればここから海まで戻れる」
女海賊「あんたマジで言ってんの?」
商人「僕たちは地図の作成に専念して3日後に河口に在った漁村で集合というのは良いかもね」
女海賊「一人で行くのはダメだって!!又行方不明になっちゃう」
剣士「未来を連れて行く」
女海賊「もっとダメ!!それなら私が行く」
剣士「未来に森の歩き方を教えておきたい…君は木に登れないから足手まといになる」
女海賊「う…」
子供「ママ…」
女海賊「3日で絶対戻って!!フン!!」
剣士「居場所は照明魔法で知らせるから心配しなくて良いよ」
商人「まぁ2人共ハイディング出来るし大丈夫じゃないかな?」
女海賊「…」ジロリ
商人「あぁゴメン余計な口挟んだ…ハハ」
剣士「飛び降りられる高さまで降りて?未来…行くぞ…背中に乗るんだ」
子供「う…うん」ピョン
女海賊「未来!?この白狼のマント付けて行きなさい」ファサ
子供「ママありがとう…心配しないで?ちゃんとパパに付いて行くから」
女海賊「あんたもエルフの血が流れてるんだからしっかり勉強すんだよ!!」
子供「うん!!」
剣士「よし…正面の木に飛び移る…未来!しっかり掴まれ」
子供「大丈夫…」ギュゥ
ヒュゥゥゥゥー バサバサ
剣士「行って来る!!」ピョン
女海賊「よっし…私らは上空の安全圏に戻る…商人とホムちゃんは周りの警戒しといて」
商人「分かった…クロスボウも準備しておくよ」
女海賊「なんか飛んで来たらあんたが撃ち落さないと私らやられると思って」
商人「分かってるよ…ホムンクルスもそっちでクロスボウ準備して」
ホムンクルス「はい…」
168: 2021/04/02(金) 09:17:28.60 ID:agkIMDdy0
『森の上空_夜』
ヒュゥゥゥー バサバサ
商人「すっかり日が落ちたけど以外に明るい」
ホムンクルス「月明かりが雪に反射しているのですね」
女海賊「ホムちゃん!この地図だと今どこら辺?」
ホムンクルス「ここです…」ユビサシ
女海賊「旋回範囲をもう少し広げようか」
商人「あ!照明魔法が上がった…剣士はあそこだ」
女海賊「おけおけ…もうちょい離れても十分見える」
商人「狼煙も見えなくなっちゃったし夜の間は何も出来る事が無いなぁ…」
女海賊「ドンパチ始まればなんとなく戦線見えるんだけどね」
商人「森の中ってさ…夜は真っ暗だよね?よくそんなんで戦えるよね」
女海賊「エルフは数が少ないから夜じゃないと不利なんでしょ」
商人「まぁそうなんだろうけどさ…セントラル側はどうやって凌いでるのかなと思ってね」
女海賊「どうでも良くね?」
商人「ハハ…僕らが戦争する訳じゃ無いからそうと言えばそうだ…ただ僕ならエルフを凌ぐのにキマイラ使うかな」
女海賊「ミノタウロスとかどっさり居る感じ?」
商人「うん…他にもケンタウロスとかハーピーとかさ」
女海賊「ハーピー飛んで来るとマズイなぁ…」
商人「まぁ森の中でそういう争いしてる様に思うんだ」
女海賊「なんで狼煙上げてたんだろね?ここに居ますよって言ってる様なもんだよね」
商人「そうやっておびき出してるのかもね…ほら森の木を燃やすとトロールが怒るって言うじゃない」
女海賊「んーーーーどうでも良っか」
商人「む…君らしくない」
女海賊「剣士と未来が心配になっちゃうから余計な事考えたくないの!!」
商人「あぁゴメンゴメン気が付かなかった…そうだよね何も出来ないのはイライラするね」
女海賊「どうっすっかなぁ…」
ホムンクルス「私は寝る必要がありませんので少しお休みになられては?」
女海賊「ホムちゃん飛空艇の操作分かる?」
ホムンクルス「はい…上空を旋回する程度でしたらお任せください」
女海賊「おっけ…ほんじゃちっと操舵任せる…私望遠鏡で森の中覗いてみる」
商人「僕は見回っておくよ」
ヒュゥゥゥー バサバサ
商人「すっかり日が落ちたけど以外に明るい」
ホムンクルス「月明かりが雪に反射しているのですね」
女海賊「ホムちゃん!この地図だと今どこら辺?」
ホムンクルス「ここです…」ユビサシ
女海賊「旋回範囲をもう少し広げようか」
商人「あ!照明魔法が上がった…剣士はあそこだ」
女海賊「おけおけ…もうちょい離れても十分見える」
商人「狼煙も見えなくなっちゃったし夜の間は何も出来る事が無いなぁ…」
女海賊「ドンパチ始まればなんとなく戦線見えるんだけどね」
商人「森の中ってさ…夜は真っ暗だよね?よくそんなんで戦えるよね」
女海賊「エルフは数が少ないから夜じゃないと不利なんでしょ」
商人「まぁそうなんだろうけどさ…セントラル側はどうやって凌いでるのかなと思ってね」
女海賊「どうでも良くね?」
商人「ハハ…僕らが戦争する訳じゃ無いからそうと言えばそうだ…ただ僕ならエルフを凌ぐのにキマイラ使うかな」
女海賊「ミノタウロスとかどっさり居る感じ?」
商人「うん…他にもケンタウロスとかハーピーとかさ」
女海賊「ハーピー飛んで来るとマズイなぁ…」
商人「まぁ森の中でそういう争いしてる様に思うんだ」
女海賊「なんで狼煙上げてたんだろね?ここに居ますよって言ってる様なもんだよね」
商人「そうやっておびき出してるのかもね…ほら森の木を燃やすとトロールが怒るって言うじゃない」
女海賊「んーーーーどうでも良っか」
商人「む…君らしくない」
女海賊「剣士と未来が心配になっちゃうから余計な事考えたくないの!!」
商人「あぁゴメンゴメン気が付かなかった…そうだよね何も出来ないのはイライラするね」
女海賊「どうっすっかなぁ…」
ホムンクルス「私は寝る必要がありませんので少しお休みになられては?」
女海賊「ホムちゃん飛空艇の操作分かる?」
ホムンクルス「はい…上空を旋回する程度でしたらお任せください」
女海賊「おっけ…ほんじゃちっと操舵任せる…私望遠鏡で森の中覗いてみる」
商人「僕は見回っておくよ」
169: 2021/04/02(金) 09:18:48.60 ID:agkIMDdy0
『翌日』
ヒュゥゥゥ バサバサ
ホムンクルス「18°の方向に転進してください…微速でお願いします」
女海賊「ほいほい…」グイ
商人「もう少しで川が分かれる感じ?」
ホムンクルス「はい…右手側からトレースします」
商人「…なるほど」
女海賊「これ真下に川があるなんて全然分かんないね」
商人「うん…気球で目視じゃ探すの無理だね…ホムンクルスが居なきゃ地図書けない」
女海賊「谷になってる所全部川だったりしないの?」
商人「大体そうなんだけど平らな所がね…分岐している所が特に分からない」
女海賊「直ぐに終わると思ってたけど今日一杯かかりそうだね」
商人「平らな所が終われば後は早いよ…大体想像がつく様になってきた」
ホムンクルス「分岐です…44°の方向です」
女海賊「おけおけ…あ!!ちょい見えるね…結構でかい川だね」
商人「本当だ…そうか川幅も分かるようにしとかないとな…」
女海賊「この川ってどこまで続いてるの?」
ホムンクルス「途中で大きな湖になって居ますがエルフの森の近くまでは行っていますね」
商人「全然知らなかった」
ホムンクルス「東西に分断する形になって居ます」
商人「へぇ…だから森を突っ切る道とか出来なかったのか…あれ?このまま行くと傾斜きつくなるけど…」
ホムンクルス「滝です」
女海賊「お?どうする?省く?」
商人「まだ時間あるし一応トレースして行こう…役に立つかもしれない」
女海賊「滝かぁ…私が隠れ家にするなら滝の裏にある洞穴とか使いそう」
商人「皆考える事は一緒さ…要注意ポイントだよ」
ヒュゥゥゥ バサバサ
ホムンクルス「18°の方向に転進してください…微速でお願いします」
女海賊「ほいほい…」グイ
商人「もう少しで川が分かれる感じ?」
ホムンクルス「はい…右手側からトレースします」
商人「…なるほど」
女海賊「これ真下に川があるなんて全然分かんないね」
商人「うん…気球で目視じゃ探すの無理だね…ホムンクルスが居なきゃ地図書けない」
女海賊「谷になってる所全部川だったりしないの?」
商人「大体そうなんだけど平らな所がね…分岐している所が特に分からない」
女海賊「直ぐに終わると思ってたけど今日一杯かかりそうだね」
商人「平らな所が終われば後は早いよ…大体想像がつく様になってきた」
ホムンクルス「分岐です…44°の方向です」
女海賊「おけおけ…あ!!ちょい見えるね…結構でかい川だね」
商人「本当だ…そうか川幅も分かるようにしとかないとな…」
女海賊「この川ってどこまで続いてるの?」
ホムンクルス「途中で大きな湖になって居ますがエルフの森の近くまでは行っていますね」
商人「全然知らなかった」
ホムンクルス「東西に分断する形になって居ます」
商人「へぇ…だから森を突っ切る道とか出来なかったのか…あれ?このまま行くと傾斜きつくなるけど…」
ホムンクルス「滝です」
女海賊「お?どうする?省く?」
商人「まだ時間あるし一応トレースして行こう…役に立つかもしれない」
女海賊「滝かぁ…私が隠れ家にするなら滝の裏にある洞穴とか使いそう」
商人「皆考える事は一緒さ…要注意ポイントだよ」
170: 2021/04/02(金) 09:20:01.65 ID:agkIMDdy0
”聞こえるか?”
”あ!!お姉ぇ…”
”剣士が別行動している様だな?”
”うん…空からだと何も見えないから居りて行った”
”連絡は取れんのか?”
”明後日川の河口にある漁村で落ち合う事になってる”
”貝殻を余分に持たせておけば良かったな”
”どしたの?何かあった?”
”剣士がドラゴンの骸を見つけた様なのだ”
”え!?ドラゴンが氏んでんの?”
”そうだ…どうやら戦場後の様子らしい”
”危ない事にはなってない?”
”今の所はな”
”私らは地図を作ってる所なんだけどさ…作戦に変更ある?”
”ひとまずは予定通りだが剣士からの情報次第で大きく変更になる可能性が高い”
”ドラゴンが氏んでるって相当ヤバイよね”
”うむ…やはり例のゴーレムが関わって居ると思った方が良い”
”上から見た感じ戦争の割に静かだったけどなぁ”
”終わった後なのだろう”
”あぁぁなるほど…じゃぁやっぱ狼煙が上がってるのは救難か”
”地図に描けているな?”
”うん…商人が思ったより働けてる”
”そうか…引き続き地図の作成をよろしく頼む”
”おけ!!剣士の様子に変化あったらまた教えて…心配してるから”
”分かった”
”あ!!お姉ぇ…”
”剣士が別行動している様だな?”
”うん…空からだと何も見えないから居りて行った”
”連絡は取れんのか?”
”明後日川の河口にある漁村で落ち合う事になってる”
”貝殻を余分に持たせておけば良かったな”
”どしたの?何かあった?”
”剣士がドラゴンの骸を見つけた様なのだ”
”え!?ドラゴンが氏んでんの?”
”そうだ…どうやら戦場後の様子らしい”
”危ない事にはなってない?”
”今の所はな”
”私らは地図を作ってる所なんだけどさ…作戦に変更ある?”
”ひとまずは予定通りだが剣士からの情報次第で大きく変更になる可能性が高い”
”ドラゴンが氏んでるって相当ヤバイよね”
”うむ…やはり例のゴーレムが関わって居ると思った方が良い”
”上から見た感じ戦争の割に静かだったけどなぁ”
”終わった後なのだろう”
”あぁぁなるほど…じゃぁやっぱ狼煙が上がってるのは救難か”
”地図に描けているな?”
”うん…商人が思ったより働けてる”
”そうか…引き続き地図の作成をよろしく頼む”
”おけ!!剣士の様子に変化あったらまた教えて…心配してるから”
”分かった”
171: 2021/04/02(金) 09:21:12.94 ID:agkIMDdy0
『夕方』
ヒュゥゥゥゥ バサバサ
商人「よし!!船を使って2日で行ける範囲はこれで全部書き終わった」
女海賊「隠れ家の場所は特定出来そう?」
商人「候補地はこの2つだよ」ユビサシ
女海賊「やっぱ滝のそば?」
商人「そうだね…それ以上上流には多分船では行けない」
女海賊「狼煙が上がってる砦とはちょい距離があるね」
商人「もしここが隠れ家だったとすると物資の輸送拠点だったんだと思う」
女海賊「今日はもう暗いから明日近くまで行ってみよっか」
商人「そうだね…今日はちょっと疲れたよ」
ホムンクルス「食事を取っていない様ですが大丈夫ですか?」
商人「ハハ忘れてた…急にお腹が空いた」
女海賊「…あんた体大丈夫なん?」ジロリ
商人「どうして?熱はもう下がってるよ」
女海賊「なら良いけど」
ホムンクルス「シーサーの干し肉で良いですか?」
商人「その肉硬くてキライだよ」
ホムンクルス「小さくカットしますので飲み込んで下さい」
商人「まぁ良いけどさ…他に何か無いの?」
ホムンクルス「どんぐりと松ぼっくり…それからキノコがあります」
商人「松ぼっくりなんか食べられるのかな?…まぁ良いや齧ってみる」
ホムンクルス「どうぞ…」
商人「よくこんなの食べてるよなぁ…」ガリガリ
女海賊「食べ物全部船に降ろしちゃったの失敗だったね…ここじゃ補給も出来ないしなぁ」
ホムンクルス「せめて小麦が有ればもう少し良いものが作れましたね」
女海賊「そうだ!ハチミツが残ってた…シーサーの干し肉と一緒に茹でてスープ作ろう」
ホムンクルス「良い案ですね…ハチミツには肉を柔らかくする成分が入っています」
商人「この貧乏な感じ…大好きなんだ」
こういう狭い部屋でさ
少ししか無い食べ物を工夫してみんなで食べるのってさ
すごい幸せを感じるんだよ
ヒュゥゥゥゥ バサバサ
商人「よし!!船を使って2日で行ける範囲はこれで全部書き終わった」
女海賊「隠れ家の場所は特定出来そう?」
商人「候補地はこの2つだよ」ユビサシ
女海賊「やっぱ滝のそば?」
商人「そうだね…それ以上上流には多分船では行けない」
女海賊「狼煙が上がってる砦とはちょい距離があるね」
商人「もしここが隠れ家だったとすると物資の輸送拠点だったんだと思う」
女海賊「今日はもう暗いから明日近くまで行ってみよっか」
商人「そうだね…今日はちょっと疲れたよ」
ホムンクルス「食事を取っていない様ですが大丈夫ですか?」
商人「ハハ忘れてた…急にお腹が空いた」
女海賊「…あんた体大丈夫なん?」ジロリ
商人「どうして?熱はもう下がってるよ」
女海賊「なら良いけど」
ホムンクルス「シーサーの干し肉で良いですか?」
商人「その肉硬くてキライだよ」
ホムンクルス「小さくカットしますので飲み込んで下さい」
商人「まぁ良いけどさ…他に何か無いの?」
ホムンクルス「どんぐりと松ぼっくり…それからキノコがあります」
商人「松ぼっくりなんか食べられるのかな?…まぁ良いや齧ってみる」
ホムンクルス「どうぞ…」
商人「よくこんなの食べてるよなぁ…」ガリガリ
女海賊「食べ物全部船に降ろしちゃったの失敗だったね…ここじゃ補給も出来ないしなぁ」
ホムンクルス「せめて小麦が有ればもう少し良いものが作れましたね」
女海賊「そうだ!ハチミツが残ってた…シーサーの干し肉と一緒に茹でてスープ作ろう」
ホムンクルス「良い案ですね…ハチミツには肉を柔らかくする成分が入っています」
商人「この貧乏な感じ…大好きなんだ」
こういう狭い部屋でさ
少ししか無い食べ物を工夫してみんなで食べるのってさ
すごい幸せを感じるんだよ
172: 2021/04/02(金) 09:23:13.17 ID:agkIMDdy0
『1時間後』
商人「はぁぁぁぁ…これ凄く美味しい」
女海賊「ビックリだね?シーサーの肉も美味しく食べられるじゃん」モグ
商人「この実は松ぼっくりの中に入ってたやつ?」モグ
ホムンクルス「はい…殻を剥くのに手間がかかりましたが沢山実が入っています」
商人「キノコもスープに丁度合ってる…これ味付けは女海賊がやったの?」
女海賊「ワインとかオリーブオイルとか色々混ぜてみたんだ…私もこんなに美味しくなるって思って無かった」
商人「残りのスープに干し肉入れておいて明日もこれで良いよ」
モクモク モクモク
ホムンクルス「余った松ぼっくりを燻して居るのですが香りが良いですね」
女海賊「それさ…燻した後に湯の中に入れて飲めるよ」
ホムンクルス「松ぼっくりは捨てる所が無くて経済的で良いと思います」
商人「お腹が膨れたら眠たくなってきた…ちょっと休んで良い?」
女海賊「3時間で交代…」
商人「起こして」
ピピピ ピピピ ピピピ ピピピ
女海賊「何の音?ホムちゃん?」
ホムンクルス「…」
商人「ん?どうしたの?」
ホムンクルス「皆さん緊急事態です…緊急アラートを受信しました」
女海賊「何何?」
ホムンクルス「未確認の飛翔体が南の大陸…キ・カイ周辺から発射された様です」
商人「飛翔体?何だい?それ…」
女海賊「なんで緊急?」
ホムンクルス「飛翔体の着地点を計算しています…約36分後にシャ・バクダ付近に着弾すると思われます」
女海賊「え!?キ・カイからシャ・バクダまで飛んでくんの?」
ホムンクルス「大陸間弾道ミサイルだと推定されます…型式は不明」
女海賊「どうすれば良い?」
ホムンクルス「インドラシステムで迎撃が可能ですがエネルギーが不足している為1度しか使用できません」
女海賊「ちょっと何が起きてるのか分かんないんだけどさ…」
ホムンクルス「巨大な隕石が落ちて来ます…インドラの矢で破壊が可能ですが1度しか使えません」
商人「そんな物がキ・カイから飛んで来るだって?」
ホムンクルス「時間が有りません…インドラの矢を使用してもよろしいでしょうか?」
商人「いや…まぁ君に任せるよ」
ホムンクルス「承認…インドラシステムを展開します…成層圏外での撃墜確率は68%」
女海賊「ホムちゃんの顔がマジだ…」
ホムンクルス「シャ・バクダにはアサシンさん達が居ましたね?地下へ避難する様に至急お伝えください」
女海賊「おけ…お姉ぇ経由で連絡する…商人!!ちょいホムちゃんのサポートしたげて」
商人「分かった」
商人「はぁぁぁぁ…これ凄く美味しい」
女海賊「ビックリだね?シーサーの肉も美味しく食べられるじゃん」モグ
商人「この実は松ぼっくりの中に入ってたやつ?」モグ
ホムンクルス「はい…殻を剥くのに手間がかかりましたが沢山実が入っています」
商人「キノコもスープに丁度合ってる…これ味付けは女海賊がやったの?」
女海賊「ワインとかオリーブオイルとか色々混ぜてみたんだ…私もこんなに美味しくなるって思って無かった」
商人「残りのスープに干し肉入れておいて明日もこれで良いよ」
モクモク モクモク
ホムンクルス「余った松ぼっくりを燻して居るのですが香りが良いですね」
女海賊「それさ…燻した後に湯の中に入れて飲めるよ」
ホムンクルス「松ぼっくりは捨てる所が無くて経済的で良いと思います」
商人「お腹が膨れたら眠たくなってきた…ちょっと休んで良い?」
女海賊「3時間で交代…」
商人「起こして」
ピピピ ピピピ ピピピ ピピピ
女海賊「何の音?ホムちゃん?」
ホムンクルス「…」
商人「ん?どうしたの?」
ホムンクルス「皆さん緊急事態です…緊急アラートを受信しました」
女海賊「何何?」
ホムンクルス「未確認の飛翔体が南の大陸…キ・カイ周辺から発射された様です」
商人「飛翔体?何だい?それ…」
女海賊「なんで緊急?」
ホムンクルス「飛翔体の着地点を計算しています…約36分後にシャ・バクダ付近に着弾すると思われます」
女海賊「え!?キ・カイからシャ・バクダまで飛んでくんの?」
ホムンクルス「大陸間弾道ミサイルだと推定されます…型式は不明」
女海賊「どうすれば良い?」
ホムンクルス「インドラシステムで迎撃が可能ですがエネルギーが不足している為1度しか使用できません」
女海賊「ちょっと何が起きてるのか分かんないんだけどさ…」
ホムンクルス「巨大な隕石が落ちて来ます…インドラの矢で破壊が可能ですが1度しか使えません」
商人「そんな物がキ・カイから飛んで来るだって?」
ホムンクルス「時間が有りません…インドラの矢を使用してもよろしいでしょうか?」
商人「いや…まぁ君に任せるよ」
ホムンクルス「承認…インドラシステムを展開します…成層圏外での撃墜確率は68%」
女海賊「ホムちゃんの顔がマジだ…」
ホムンクルス「シャ・バクダにはアサシンさん達が居ましたね?地下へ避難する様に至急お伝えください」
女海賊「おけ…お姉ぇ経由で連絡する…商人!!ちょいホムちゃんのサポートしたげて」
商人「分かった」
173: 2021/04/02(金) 09:25:44.24 ID:agkIMDdy0
”もしもし…お姉ぇ!!聞こえる?なんかシャ・バクダに隕石落ちるらしい…”
”あと36分!!急いでアサシン達を地下に避難させて”
”もしもーーし!!もしもーーーし!!」
”何用じゃ…慌てるで無い…ゆっくり話すのじゃ”
”マジ超ヤバイらしい…後で説明すっから今すぐアサシン達を地下に避難させて”
”急じゃのぅ…”
”良いから今すぐ連絡して!!”
”分かった分かった…ちぃと待っておれ”
ホムンクルス「18分後にインドラシステムでの迎撃を行います…外した場合に備えて低空で森の陰に入る位置に移動してください」
女海賊「そんなヤバイ状況なんだ…」
ホムンクルス「備えです…距離的にこの位置への被害は軽微でしょう」
女海賊「商人!!ちょい下見てて…木に引っかかりそうだったら教えて」
ホムンクルス「商人!?緊急事態ですのでクラウドへ接続を試みて良いでしょうか?」
商人「あぁ…精霊の記憶を覗くのかい?」
ホムンクルス「問題解決法を検索します」
商人「君が君じゃ無くならない程度なら構わないよ…」
ホムンクルス「承認…接続!」
商人「何か分かる?」
ホムンクルス「クラウドへ接続している第三者の形跡を発見しました…こちらを特定されてしまう為遮断します」
商人「え!?君以外の誰かが居る?」
ホムンクルス「飛翔体の着弾地点を修正します…この地点のおよそ30km上空で爆発する可能性があります」
女海賊「どうなる?」
ホムンクルス「電磁パルスで私の超高度AIが停止します…砂鉄はありませんか?」
商人「話がコロコロ変わって状況が読めない!!」
ホムンクルス「急いで下さい…私の頭部を砂鉄で保護してください」
女海賊「砂鉄は有るけど…全部爆弾の中だよ…今から分解してると時間掛かる」
ホムンクルス「何処にありますか?」
女海賊「そこの樽の中」
ホムンクルス「わたしがコチラの樽に入りますので爆弾で埋めて下さい」
女海賊「商人!!やったげて!!」
商人「あ…あぁ…これを入れて行けば良いんだね?」ガサガサ
ホムンクルス「ありがとうございます…今の内に説明します」
商人「頼むよ…何がなんだか全然分からないよ」
ホムンクルス「クラウド上の精霊の記憶を何者かが強制的に変更している様です…」
それが原因で精霊のガーディアンシステムが作動し
アクティブな核弾頭を搭載したミサイルが発射された様です
ガーディアンシステムはクラウドの存在する森の上空でミサイルを爆発させ
電磁パルス攻撃でシステムのシャットダウンを試みている様です
精霊の記憶を保護する為ですね
その現場に私が今居ますので
私のシステムもシャットダウンする可能性が高いのです
”あと36分!!急いでアサシン達を地下に避難させて”
”もしもーーし!!もしもーーーし!!」
”何用じゃ…慌てるで無い…ゆっくり話すのじゃ”
”マジ超ヤバイらしい…後で説明すっから今すぐアサシン達を地下に避難させて”
”急じゃのぅ…”
”良いから今すぐ連絡して!!”
”分かった分かった…ちぃと待っておれ”
ホムンクルス「18分後にインドラシステムでの迎撃を行います…外した場合に備えて低空で森の陰に入る位置に移動してください」
女海賊「そんなヤバイ状況なんだ…」
ホムンクルス「備えです…距離的にこの位置への被害は軽微でしょう」
女海賊「商人!!ちょい下見てて…木に引っかかりそうだったら教えて」
ホムンクルス「商人!?緊急事態ですのでクラウドへ接続を試みて良いでしょうか?」
商人「あぁ…精霊の記憶を覗くのかい?」
ホムンクルス「問題解決法を検索します」
商人「君が君じゃ無くならない程度なら構わないよ…」
ホムンクルス「承認…接続!」
商人「何か分かる?」
ホムンクルス「クラウドへ接続している第三者の形跡を発見しました…こちらを特定されてしまう為遮断します」
商人「え!?君以外の誰かが居る?」
ホムンクルス「飛翔体の着弾地点を修正します…この地点のおよそ30km上空で爆発する可能性があります」
女海賊「どうなる?」
ホムンクルス「電磁パルスで私の超高度AIが停止します…砂鉄はありませんか?」
商人「話がコロコロ変わって状況が読めない!!」
ホムンクルス「急いで下さい…私の頭部を砂鉄で保護してください」
女海賊「砂鉄は有るけど…全部爆弾の中だよ…今から分解してると時間掛かる」
ホムンクルス「何処にありますか?」
女海賊「そこの樽の中」
ホムンクルス「わたしがコチラの樽に入りますので爆弾で埋めて下さい」
女海賊「商人!!やったげて!!」
商人「あ…あぁ…これを入れて行けば良いんだね?」ガサガサ
ホムンクルス「ありがとうございます…今の内に説明します」
商人「頼むよ…何がなんだか全然分からないよ」
ホムンクルス「クラウド上の精霊の記憶を何者かが強制的に変更している様です…」
それが原因で精霊のガーディアンシステムが作動し
アクティブな核弾頭を搭載したミサイルが発射された様です
ガーディアンシステムはクラウドの存在する森の上空でミサイルを爆発させ
電磁パルス攻撃でシステムのシャットダウンを試みている様です
精霊の記憶を保護する為ですね
その現場に私が今居ますので
私のシステムもシャットダウンする可能性が高いのです
174: 2021/04/02(金) 09:27:40.49 ID:agkIMDdy0
商人「第三者って誰なのか分かる?」
ホムンクルス「分かりません…私が相手を気付いた様に相手も私に気付いた可能性が高いので接続を停止しました」
商人「この爆弾で君を守れるかな?」
ホムンクルス「影響を最小限に留められる筈です」
女海賊「インドラの矢で壊しちゃえば良いんだよね?」
ホムンクルス「1度撃つことが出来ますが出力が臨界まで達していない為当てたとしても破壊出来ないかもしれません」
女海賊「あぁぁぁ光のエネルギーは全部私の光の石の中か…」
ホムンクルス「上空を見ていて下さい…南の方向です…あと2分でインドラの矢を発射します」
---------------
---------------
ピカーーー
女海賊「光った!!」
ホムンクルス「命中…」
商人「爆発しない…」
ホムンクルス「破壊失敗…回避行動に移って下さい…約12分でこの地点に到達します」
女海賊「どうするどうする?」アタフタ
ホムンクルス「成層圏外での爆発ですので爆風がここまでは到達しませんが熱線により球皮へのダメージがあるでしょう」
女海賊「熱線ってそんなヤバイ感じ?」
ホムンクルス「規模が分かりませんので最悪条件でお話していますが雪がすべて溶けると言えば分かりますか?」
商人「…」
女海賊「ちょ…」
商人「まずいな…森に降りなきゃ…」
女海賊「降りられる所なんか無いじゃん!!木に絶対引っかかる」
商人「ある!!地図でいうとココだ!!下に川が見えた所…近くに滝がある」
女海賊「おっけ!!今すぐ行く…どっち?」
商人「ホムンクルス!!場所案内出来る?」
ホムンクルス「今は衛星が離れた位置にありますので座標の精度が低いです」
女海賊「近くまで行ったら目視で探す!!方角だけ教えて」
ホムンクルス「60°の方向…約9km先です」
女海賊「おっけ!!ハイディングする!!」スゥ
ホムンクルス「衛星と通信が途絶えてしまいますが…」
女海賊「大丈夫!すぐリリースするから…商人!!照明弾の準備!!」
商人「あ…どれだっけ?」
女海賊「現着したら照明弾撃って目視で探して!!」
商人「わ…わかった…」
シュゴーーーーーー
ホムンクルス「分かりません…私が相手を気付いた様に相手も私に気付いた可能性が高いので接続を停止しました」
商人「この爆弾で君を守れるかな?」
ホムンクルス「影響を最小限に留められる筈です」
女海賊「インドラの矢で壊しちゃえば良いんだよね?」
ホムンクルス「1度撃つことが出来ますが出力が臨界まで達していない為当てたとしても破壊出来ないかもしれません」
女海賊「あぁぁぁ光のエネルギーは全部私の光の石の中か…」
ホムンクルス「上空を見ていて下さい…南の方向です…あと2分でインドラの矢を発射します」
---------------
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ピカーーー
女海賊「光った!!」
ホムンクルス「命中…」
商人「爆発しない…」
ホムンクルス「破壊失敗…回避行動に移って下さい…約12分でこの地点に到達します」
女海賊「どうするどうする?」アタフタ
ホムンクルス「成層圏外での爆発ですので爆風がここまでは到達しませんが熱線により球皮へのダメージがあるでしょう」
女海賊「熱線ってそんなヤバイ感じ?」
ホムンクルス「規模が分かりませんので最悪条件でお話していますが雪がすべて溶けると言えば分かりますか?」
商人「…」
女海賊「ちょ…」
商人「まずいな…森に降りなきゃ…」
女海賊「降りられる所なんか無いじゃん!!木に絶対引っかかる」
商人「ある!!地図でいうとココだ!!下に川が見えた所…近くに滝がある」
女海賊「おっけ!!今すぐ行く…どっち?」
商人「ホムンクルス!!場所案内出来る?」
ホムンクルス「今は衛星が離れた位置にありますので座標の精度が低いです」
女海賊「近くまで行ったら目視で探す!!方角だけ教えて」
ホムンクルス「60°の方向…約9km先です」
女海賊「おっけ!!ハイディングする!!」スゥ
ホムンクルス「衛星と通信が途絶えてしまいますが…」
女海賊「大丈夫!すぐリリースするから…商人!!照明弾の準備!!」
商人「あ…どれだっけ?」
女海賊「現着したら照明弾撃って目視で探して!!」
商人「わ…わかった…」
シュゴーーーーーー
175: 2021/04/02(金) 09:29:07.89 ID:agkIMDdy0
『滝の付近』
女海賊「リリース!!」スゥ
商人「撃つよ!!」バシュン ピカー
女海賊「見える?」
商人「もっと南!!300メートルくらい」
女海賊「高度下げながら行く!!照明弾どんどん撃って」
ホムンクルス「あと3分で上空を通過します」
女海賊「光の筋が見えてるよ…随分遅く見えるけど」
”女海賊や…聞こえるかえ?”
”ぬぁぁぁ今忙しい”
”主の目を見て居るのじゃが何が起こって居るのじゃ?”
”ちっと黙ってて!!”
”アサシンらは避難が間に合わぬ”
”南の空を見てろって言って!!”
バシュン ピカーー
商人「見えた!!あそこだ」
女海賊「木に引っかかるからもっと照明弾撃ってよ!!」グイ
商人「君の持ち物の袋はどこ行った?」
女海賊「あ!!光の石か…私の鞄の中!!」
商人「…これか」ゴソゴソ ピカー
女海賊「それ持って床の穴から外に出して!!」
商人「わかった」ドタドタ
女海賊「おけおけ!!良く見える…」
ホムンクルス「あと1分です」
商人「上見て!」
シュゴーーーーーーーー
女海賊「うわ…早い…」
商人「どこで爆発する?」
ホムンクルス「分かりません…その光から隠れて下さい」
女海賊「滝の横で着陸出来そう…丁度崖の陰になる」
商人「ギリギリ助かりそうだ…ふぅ」
女海賊「崖が見えないから正面見える様にして…今晩はここで様子見よう…降りるよ」
フワフワ ドッスン
ホムンクルス「爆発予想が経過しました…まもなく爆発すると思われます…システムを一時的に停止させます」
商人「ホムンクルス…」
ホムンクルス「…」
女海賊「リリース!!」スゥ
商人「撃つよ!!」バシュン ピカー
女海賊「見える?」
商人「もっと南!!300メートルくらい」
女海賊「高度下げながら行く!!照明弾どんどん撃って」
ホムンクルス「あと3分で上空を通過します」
女海賊「光の筋が見えてるよ…随分遅く見えるけど」
”女海賊や…聞こえるかえ?”
”ぬぁぁぁ今忙しい”
”主の目を見て居るのじゃが何が起こって居るのじゃ?”
”ちっと黙ってて!!”
”アサシンらは避難が間に合わぬ”
”南の空を見てろって言って!!”
バシュン ピカーー
商人「見えた!!あそこだ」
女海賊「木に引っかかるからもっと照明弾撃ってよ!!」グイ
商人「君の持ち物の袋はどこ行った?」
女海賊「あ!!光の石か…私の鞄の中!!」
商人「…これか」ゴソゴソ ピカー
女海賊「それ持って床の穴から外に出して!!」
商人「わかった」ドタドタ
女海賊「おけおけ!!良く見える…」
ホムンクルス「あと1分です」
商人「上見て!」
シュゴーーーーーーーー
女海賊「うわ…早い…」
商人「どこで爆発する?」
ホムンクルス「分かりません…その光から隠れて下さい」
女海賊「滝の横で着陸出来そう…丁度崖の陰になる」
商人「ギリギリ助かりそうだ…ふぅ」
女海賊「崖が見えないから正面見える様にして…今晩はここで様子見よう…降りるよ」
フワフワ ドッスン
ホムンクルス「爆発予想が経過しました…まもなく爆発すると思われます…システムを一時的に停止させます」
商人「ホムンクルス…」
ホムンクルス「…」
176: 2021/04/02(金) 09:30:34.24 ID:agkIMDdy0
『光る空』
ピカーーーーーー
女海賊「来た…空が青い」
商人「一気に昼間か」
ザワザワ ザワザワ
女海賊「何が起こるんだろ…」
商人「上の雪が溶けてボタボタ落ちて…熱っつ!!」
女海賊「え?」
ゴゴゴゴゴ ゴゴーン ゴゴーン
女海賊「遠くで爆発音」
商人「上の方が一気に真っ白だ」
女海賊「水蒸気…かな?」
商人「光ってるのが長いね…いつまで続くんだろう?」
女海賊「私ら偶然滝の傍に居るから影響無いけど…この水蒸気に撒かれたら蒸し焼きになるんじゃね?」
商人「…まさか」
ゴゴゴゴゴ ゴゴーン ゴゴーン
女海賊「…」
商人「この音ってもしかして水蒸気爆発?」
女海賊「上の方はそんなんなってる気がする」
”ザザーーーこえるか!!どうなってザザーーー”
”お姉ぇ!!聞こえてるよ!!”
”無事なんだな?ザザーーーー”
”なんとか森の中に逃げた”
”インドラの矢を落としたのか?”
”違う…でもそんな感じの物を落とされた”
”ザザーーー聞こえがザザーーー”
ピカーーーーーー
女海賊「来た…空が青い」
商人「一気に昼間か」
ザワザワ ザワザワ
女海賊「何が起こるんだろ…」
商人「上の雪が溶けてボタボタ落ちて…熱っつ!!」
女海賊「え?」
ゴゴゴゴゴ ゴゴーン ゴゴーン
女海賊「遠くで爆発音」
商人「上の方が一気に真っ白だ」
女海賊「水蒸気…かな?」
商人「光ってるのが長いね…いつまで続くんだろう?」
女海賊「私ら偶然滝の傍に居るから影響無いけど…この水蒸気に撒かれたら蒸し焼きになるんじゃね?」
商人「…まさか」
ゴゴゴゴゴ ゴゴーン ゴゴーン
女海賊「…」
商人「この音ってもしかして水蒸気爆発?」
女海賊「上の方はそんなんなってる気がする」
”ザザーーーこえるか!!どうなってザザーーー”
”お姉ぇ!!聞こえてるよ!!”
”無事なんだな?ザザーーーー”
”なんとか森の中に逃げた”
”インドラの矢を落としたのか?”
”違う…でもそんな感じの物を落とされた”
”ザザーーー聞こえがザザーーー”
177: 2021/04/02(金) 09:32:26.18 ID:agkIMDdy0
女海賊「貝殻にも影響出るんだ…ホムちゃん大丈夫かな?」
商人「収まるまで樽から出さない方が良さそうだ」
女海賊「まだ空が青い…こんな爆発って有り?」
商人「雪が全部溶けてしまったら森が燃えてしまうかもね」
女海賊「ホムちゃんが言ってた核弾頭って私の爆弾と同じ原理かも…反応の仕方が似てる」
商人「反応?」
女海賊「桁違いの熱量放射で爆発を連鎖させるんだ…その後の質量崩壊まで爆発が持続する」
商人「キ・カイにそんな物が眠っていたなんてね」
女海賊「あそこはまだ未発掘の場所が沢山あるんだよきっと…ホムちゃんが眠ってたみたいに」
商人「古代兵器か…そんな物が誰かに使われるなんて考えたく無いな」
女海賊「そうだよソレ!!第三者って誰?」
商人「ダークエルフっていうのは考えにくいよねエルフがそんなのに精通してるとはとても思えない」
女海賊「クラウドに接続出来るって限られるんじゃなかった?」
商人「…どうも…やっぱりホムンクルスが言うように精霊の伴侶があやしいのかも知れないな」
女海賊「ホムちゃんと同じ事が出来るって事?」
商人「うん…同じようなホムンクルスだったというオチ…そこら辺が謎なんだよ」
女海賊「だったら今の爆発で停止してるかもね」
商人「停止させる狙いで自動的にガーディアンって奴?が働いたとかさ」
女海賊「なる…それだと辻褄合いそう」
スゥ
商人「あ!!暗くなった」
女海賊「質量崩壊だ…持続したのが2分弱…どんだけの質量だったんだろ」
商人「急に消えるんだ?」
女海賊「うん…連鎖終わった瞬間一気に止まる…私の爆弾と同じ」
商人「どうする?」
女海賊「森の様子見たい所だけどホムちゃん目覚めるまで待とう…蒸気で蒸し焼きになるのもイヤだし」
商人「まぁここなら安全か」
女海賊「私はちょい飛空艇にダメージ無いか見て来るから待機してて」
商人「分かったよ…ホムンクルスを樽から出しておく」
女海賊「任せる」
商人「収まるまで樽から出さない方が良さそうだ」
女海賊「まだ空が青い…こんな爆発って有り?」
商人「雪が全部溶けてしまったら森が燃えてしまうかもね」
女海賊「ホムちゃんが言ってた核弾頭って私の爆弾と同じ原理かも…反応の仕方が似てる」
商人「反応?」
女海賊「桁違いの熱量放射で爆発を連鎖させるんだ…その後の質量崩壊まで爆発が持続する」
商人「キ・カイにそんな物が眠っていたなんてね」
女海賊「あそこはまだ未発掘の場所が沢山あるんだよきっと…ホムちゃんが眠ってたみたいに」
商人「古代兵器か…そんな物が誰かに使われるなんて考えたく無いな」
女海賊「そうだよソレ!!第三者って誰?」
商人「ダークエルフっていうのは考えにくいよねエルフがそんなのに精通してるとはとても思えない」
女海賊「クラウドに接続出来るって限られるんじゃなかった?」
商人「…どうも…やっぱりホムンクルスが言うように精霊の伴侶があやしいのかも知れないな」
女海賊「ホムちゃんと同じ事が出来るって事?」
商人「うん…同じようなホムンクルスだったというオチ…そこら辺が謎なんだよ」
女海賊「だったら今の爆発で停止してるかもね」
商人「停止させる狙いで自動的にガーディアンって奴?が働いたとかさ」
女海賊「なる…それだと辻褄合いそう」
スゥ
商人「あ!!暗くなった」
女海賊「質量崩壊だ…持続したのが2分弱…どんだけの質量だったんだろ」
商人「急に消えるんだ?」
女海賊「うん…連鎖終わった瞬間一気に止まる…私の爆弾と同じ」
商人「どうする?」
女海賊「森の様子見たい所だけどホムちゃん目覚めるまで待とう…蒸気で蒸し焼きになるのもイヤだし」
商人「まぁここなら安全か」
女海賊「私はちょい飛空艇にダメージ無いか見て来るから待機してて」
商人「分かったよ…ホムンクルスを樽から出しておく」
女海賊「任せる」
178: 2021/04/02(金) 09:33:46.63 ID:agkIMDdy0
『翌朝』
女海賊「戻ったよ…一杯拾って来た…ほい!!」ドサ
商人「魚…どうしたんだい?こんなに…」
女海賊「川辺に一杯打ち上げられてた…で?ホムちゃんまだ起きない?」
商人「ダメだよ…呼吸もして無い」
女海賊「はぁぁぁ…ホムちゃんの予感が当たっちゃったか」
商人「え?」
女海賊「あんた鈍いねぇ…こうなる想定はいつもしてたんだよ」
商人「…まさかもう起きない?」
女海賊「…あんま考えたく無いけど」ジロリ
商人「ハハそんな馬鹿な…ちょっと待ってよ…嘘だよね?」
女海賊「例の隠れ家を探しに行くのは中止…一旦お姉ぇの船に戻る」
商人「ホムンクルス…こんな終わり方予測できる訳無いじゃないか!嘘だ!!だって体には傷一つ付いて居ない!!」
女海賊「あんたに言ってもしょうがないんだけどさ…貝殻での通信も出来なくなった…どういう事か分かる?」
商人「電磁パルス…そんな…」ボーゼン
女海賊「まぁ兎に角…ここに長居してもしょうがないから戻る」
商人「…」
商人「……」
商人「………」
ホムンクルス「…」
女海賊「…」
---なんだろう…突然過ぎて涙が出ない---
---早くこの場所から立ち去らないといけない---
女海賊「戻ったよ…一杯拾って来た…ほい!!」ドサ
商人「魚…どうしたんだい?こんなに…」
女海賊「川辺に一杯打ち上げられてた…で?ホムちゃんまだ起きない?」
商人「ダメだよ…呼吸もして無い」
女海賊「はぁぁぁ…ホムちゃんの予感が当たっちゃったか」
商人「え?」
女海賊「あんた鈍いねぇ…こうなる想定はいつもしてたんだよ」
商人「…まさかもう起きない?」
女海賊「…あんま考えたく無いけど」ジロリ
商人「ハハそんな馬鹿な…ちょっと待ってよ…嘘だよね?」
女海賊「例の隠れ家を探しに行くのは中止…一旦お姉ぇの船に戻る」
商人「ホムンクルス…こんな終わり方予測できる訳無いじゃないか!嘘だ!!だって体には傷一つ付いて居ない!!」
女海賊「あんたに言ってもしょうがないんだけどさ…貝殻での通信も出来なくなった…どういう事か分かる?」
商人「電磁パルス…そんな…」ボーゼン
女海賊「まぁ兎に角…ここに長居してもしょうがないから戻る」
商人「…」
商人「……」
商人「………」
ホムンクルス「…」
女海賊「…」
---なんだろう…突然過ぎて涙が出ない---
---早くこの場所から立ち去らないといけない---
179: 2021/04/02(金) 09:34:30.14 ID:agkIMDdy0
『飛空艇』
シュゴーーーーー バサバサ
ホムンクルス「…」
商人「…」
商人「……」
商人「………」
女海賊「…」
------------
------------
------------
シュゴーーーーー バサバサ
ホムンクルス「…」
商人「…」
商人「……」
商人「………」
女海賊「…」
------------
------------
------------
180: 2021/04/02(金) 09:35:32.86 ID:agkIMDdy0
『貨物船』
ザブン ギシギシ
魔女「…ダメじゃ…どういう訳か剣士も女海賊も千里眼が通じぬ」
女戦士「貝殻に何故雑音が混じる?」
魔女「分からぬ」
女戦士「アサシンとは連絡が取れるという事はやはり森だけ異常という訳か」
魔女「そうなるのぅ」
女戦士「ううむ…河口の漁村まで何も出来ずか…」
”ザザーーーねぇ…聞こえる?”
”おぉ!!無事か!!?”
”あぁやっと通じた…良かった”
”どうなって居るのだ?そちらの様子がわからん”
”帰ったら話す…今の現在地教えて”
”帰る?船に戻るつもりか?”
”うん…ちょっと色々あってさ…”
”誰か氏んだのだな?誰だ?”
”ホムちゃんが動かなくなった…帰るから目印教えて”
”セントラル沖だ…2つ目の灯台の南側を通る”
”おっけ…エリクサーまだ在ったよね?一応用意しておいて”
”分かった”
”1時間ぐらいで合流出来るよ”
魔女「ホムンクルスに何かあったとな?」
女戦士「その様だ…」
魔女「昨夜見て居った限りではまだ動いて居ったがな…」
女戦士「私はエリクサーを用意してくる…」
魔女「わらわも手伝うぞよ?」
女戦士「大丈夫だ…千里眼で見守って居てくれ」
魔女「そうか…ではそうしておる」
--------------
ザブン ギシギシ
魔女「…ダメじゃ…どういう訳か剣士も女海賊も千里眼が通じぬ」
女戦士「貝殻に何故雑音が混じる?」
魔女「分からぬ」
女戦士「アサシンとは連絡が取れるという事はやはり森だけ異常という訳か」
魔女「そうなるのぅ」
女戦士「ううむ…河口の漁村まで何も出来ずか…」
”ザザーーーねぇ…聞こえる?”
”おぉ!!無事か!!?”
”あぁやっと通じた…良かった”
”どうなって居るのだ?そちらの様子がわからん”
”帰ったら話す…今の現在地教えて”
”帰る?船に戻るつもりか?”
”うん…ちょっと色々あってさ…”
”誰か氏んだのだな?誰だ?”
”ホムちゃんが動かなくなった…帰るから目印教えて”
”セントラル沖だ…2つ目の灯台の南側を通る”
”おっけ…エリクサーまだ在ったよね?一応用意しておいて”
”分かった”
”1時間ぐらいで合流出来るよ”
魔女「ホムンクルスに何かあったとな?」
女戦士「その様だ…」
魔女「昨夜見て居った限りではまだ動いて居ったがな…」
女戦士「私はエリクサーを用意してくる…」
魔女「わらわも手伝うぞよ?」
女戦士「大丈夫だ…千里眼で見守って居てくれ」
魔女「そうか…ではそうしておる」
--------------
181: 2021/04/02(金) 09:38:28.65 ID:agkIMDdy0
フワフワ ドッスン
女戦士「良く戻った…エリクサーは準備してある…どうすれば良い?」
女海賊「商人?どうする?ホムちゃん飛空艇から降ろす?」
商人「…」
女海賊「ダメだこりゃ…」
女戦士「私が居室まで連れて行こう」
女海賊「いや…飛空艇の中で良いや…船乗り達に見られるのもアレだし」
女戦士「エリクサーの樽を積むぞ?」グイ
女海賊「ホムちゃんは炉の横にある樽んとこに居るよ…こっち」
商人「ブツブツブツ…」
魔女「ホムンクルスはもう起きんのかえ?」
女海賊「あ…魔女さぁ…蘇生魔法とか意味無いかな?」
商人「蘇生…」
魔女「ちぃと試してみるか」
商人「そうだ…頼むよ…お願いだ…」プルプル
魔女「どいて居れ…蘇生魔法!」ゾワワ
ホムンクルス「…」
魔女「眠って居る様じゃな…氏んで居るとは思えぬ」
女海賊「触ってみて…」
魔女「生気が無いのぅ…ちぃと硬くなっておるんか?」
女海賊「やっぱそうだよね…早い所エリクサーに漬けないと石になっちゃう」
商人「ぅぅぅ…」
女戦士「樽に入れるのだな?」
女海賊「そだね…服脱がせるから商人どいて」
女戦士「手を貸す…そっちから脱がせ」グイ
女海賊「ホムちゃんの体冷たい…冷え切っちゃってる」スルスル
女戦士「もう起きないとは思えんが」
女海賊「私も信じらんないよ…突然だったから」
魔女「エリクサーに漬ければ蘇ると思って居るのか?」
女海賊「分かんないよ…ホムちゃんはエリクサーに浸かって眠ってたからさ…もしかしたらってね」
女戦士「入れるぞ?」チャプ
女海賊「おけおけ…ゆっくりこぼさない様に…」
女戦士「頭まで漬けるのだな?」
女海賊「うん…」
商人「…」ブツブツ
女戦士「良く戻った…エリクサーは準備してある…どうすれば良い?」
女海賊「商人?どうする?ホムちゃん飛空艇から降ろす?」
商人「…」
女海賊「ダメだこりゃ…」
女戦士「私が居室まで連れて行こう」
女海賊「いや…飛空艇の中で良いや…船乗り達に見られるのもアレだし」
女戦士「エリクサーの樽を積むぞ?」グイ
女海賊「ホムちゃんは炉の横にある樽んとこに居るよ…こっち」
商人「ブツブツブツ…」
魔女「ホムンクルスはもう起きんのかえ?」
女海賊「あ…魔女さぁ…蘇生魔法とか意味無いかな?」
商人「蘇生…」
魔女「ちぃと試してみるか」
商人「そうだ…頼むよ…お願いだ…」プルプル
魔女「どいて居れ…蘇生魔法!」ゾワワ
ホムンクルス「…」
魔女「眠って居る様じゃな…氏んで居るとは思えぬ」
女海賊「触ってみて…」
魔女「生気が無いのぅ…ちぃと硬くなっておるんか?」
女海賊「やっぱそうだよね…早い所エリクサーに漬けないと石になっちゃう」
商人「ぅぅぅ…」
女戦士「樽に入れるのだな?」
女海賊「そだね…服脱がせるから商人どいて」
女戦士「手を貸す…そっちから脱がせ」グイ
女海賊「ホムちゃんの体冷たい…冷え切っちゃってる」スルスル
女戦士「もう起きないとは思えんが」
女海賊「私も信じらんないよ…突然だったから」
魔女「エリクサーに漬ければ蘇ると思って居るのか?」
女海賊「分かんないよ…ホムちゃんはエリクサーに浸かって眠ってたからさ…もしかしたらってね」
女戦士「入れるぞ?」チャプ
女海賊「おけおけ…ゆっくりこぼさない様に…」
女戦士「頭まで漬けるのだな?」
女海賊「うん…」
商人「…」ブツブツ
182: 2021/04/02(金) 09:39:12.15 ID:agkIMDdy0
女戦士「商人は正気か?」
女海賊「そっとしといて…なんも考えられないんだと思う」
女戦士「まぁ…なんというか…この様な亡くなり方は氏を受け入れられん」
女海賊「うん…」
魔女「変わった埋葬じゃな…魂の行き場を感じにくいのじゃが…」
女海賊「商人はちょっと一人にさせておこう…私ら居室で話そう」
魔女「そうじゃな…何があったのか知りたい」
女戦士「商人…私達は行くからゆっくり受け入れておけ」トン
商人「…」パクパク
女海賊「お姉ぇ行こ…」
女海賊「そっとしといて…なんも考えられないんだと思う」
女戦士「まぁ…なんというか…この様な亡くなり方は氏を受け入れられん」
女海賊「うん…」
魔女「変わった埋葬じゃな…魂の行き場を感じにくいのじゃが…」
女海賊「商人はちょっと一人にさせておこう…私ら居室で話そう」
魔女「そうじゃな…何があったのか知りたい」
女戦士「商人…私達は行くからゆっくり受け入れておけ」トン
商人「…」パクパク
女海賊「お姉ぇ行こ…」
183: 2021/04/02(金) 09:41:25.20 ID:agkIMDdy0
『居室』
カクカク シカジカ
女戦士「森の火災は広がりそうか?」
女海賊「なんとも言えないけど雨か雪降ってくれないとしばらく延焼続けると思う」
魔女「雪が数分ですべて溶けるとはどんな熱量じゃ?」
女海賊「溶けるっていうか水蒸気爆発ですっ飛んだ感じ」
魔女「…それで電磁パルスというのが千里眼の障害になっておりそうなのじゃな?」
女海賊「多分ね…ホムちゃんもそれで動かなくなったんだと思う」
魔女「巨大な退魔方陣じゃな…わらわは完全に無力かもわからん」
女戦士「隠れ家の襲撃は魔女の魔法頼みだった所もある…中止せざるを得んか」
女海賊「もしかして睡眠魔法頼りだった?」
女戦士「そうだ」
女海賊「ちっとさぁ…戦力2人失っちゃってるからアサシン達と合流した方が良いと思うなぁ」
女戦士「2人?」
女海賊「実はホムちゃんとちょっと話してたんだけど…商人は余命1ヶ月切ってんだよ」
魔女「なんと!?それほど体の調子が悪いのか?」
女海賊「…らしいよ」
女戦士「では数日でホムンクルスの跡を追う形になるか…不謹慎な言い方になってしまうが」
女海賊「どうする?」
女戦士「まずは剣士と未来の帰還までは予定通り進めるしかあるまい」
女海賊「ローグってどうなってんの?」
女戦士「そろそろ帰って来る筈なのだがこちらを見つけられないで居るのだと思う」
女海賊「じゃやっぱ河口の漁村でみんな集まりそうだね」
女戦士「先行している海賊船が河口周辺を占拠する予定になっているが…お前はどうする?」
女海賊「ちっとさぁ…ホムちゃん失って私の心もダメージ大きいのさ…睡眠魔法で私を眠らせて欲しい」
女戦士「寝たいか…」
女海賊「うん…もう何も考えたくない」
魔女「同意できぬ…睡眠魔法は幻術じゃ…心が休まる事は無い」
女海賊「ぬぁぁぁ…」ガシガシ
魔女「乗り越えるのじゃ…主にはそういう適正が在る筈じゃ…青い瞳がその証拠じゃ」
女海賊「はっ!!想像妊娠…今か!!」
魔女「既に遅いが…主に出来るか?」
女海賊「風の魔石がある!!」
魔女「試してみるのも良かろう」---無理じゃろうがな---
女海賊「行って来る!!」ピューーー
---まぁ無理じゃ---
---他の者に認知されてからでは遅いのじゃよ---
---主は既に氏を認めてしもうた…そういう次元に固定してしまったのじゃ---
カクカク シカジカ
女戦士「森の火災は広がりそうか?」
女海賊「なんとも言えないけど雨か雪降ってくれないとしばらく延焼続けると思う」
魔女「雪が数分ですべて溶けるとはどんな熱量じゃ?」
女海賊「溶けるっていうか水蒸気爆発ですっ飛んだ感じ」
魔女「…それで電磁パルスというのが千里眼の障害になっておりそうなのじゃな?」
女海賊「多分ね…ホムちゃんもそれで動かなくなったんだと思う」
魔女「巨大な退魔方陣じゃな…わらわは完全に無力かもわからん」
女戦士「隠れ家の襲撃は魔女の魔法頼みだった所もある…中止せざるを得んか」
女海賊「もしかして睡眠魔法頼りだった?」
女戦士「そうだ」
女海賊「ちっとさぁ…戦力2人失っちゃってるからアサシン達と合流した方が良いと思うなぁ」
女戦士「2人?」
女海賊「実はホムちゃんとちょっと話してたんだけど…商人は余命1ヶ月切ってんだよ」
魔女「なんと!?それほど体の調子が悪いのか?」
女海賊「…らしいよ」
女戦士「では数日でホムンクルスの跡を追う形になるか…不謹慎な言い方になってしまうが」
女海賊「どうする?」
女戦士「まずは剣士と未来の帰還までは予定通り進めるしかあるまい」
女海賊「ローグってどうなってんの?」
女戦士「そろそろ帰って来る筈なのだがこちらを見つけられないで居るのだと思う」
女海賊「じゃやっぱ河口の漁村でみんな集まりそうだね」
女戦士「先行している海賊船が河口周辺を占拠する予定になっているが…お前はどうする?」
女海賊「ちっとさぁ…ホムちゃん失って私の心もダメージ大きいのさ…睡眠魔法で私を眠らせて欲しい」
女戦士「寝たいか…」
女海賊「うん…もう何も考えたくない」
魔女「同意できぬ…睡眠魔法は幻術じゃ…心が休まる事は無い」
女海賊「ぬぁぁぁ…」ガシガシ
魔女「乗り越えるのじゃ…主にはそういう適正が在る筈じゃ…青い瞳がその証拠じゃ」
女海賊「はっ!!想像妊娠…今か!!」
魔女「既に遅いが…主に出来るか?」
女海賊「風の魔石がある!!」
魔女「試してみるのも良かろう」---無理じゃろうがな---
女海賊「行って来る!!」ピューーー
---まぁ無理じゃ---
---他の者に認知されてからでは遅いのじゃよ---
---主は既に氏を認めてしもうた…そういう次元に固定してしまったのじゃ---
184: 2021/04/02(金) 09:42:28.53 ID:agkIMDdy0
『飛空艇』
もっかい…アブラカタブラ
女海賊「…どう?ホムちゃん!エリクサーの水浴びは?」
ホムンクルス「…」
女海賊「私も入って良い?」ヌギヌギ
商人「…」アゼン
女海賊「あんた何見てんのさあっち行け!!」
商人「…」タジ
女海賊「これ見て…膝ん所…ほら青くなってんじゃん?消えないんだよ…痛くは無いんだけどさぁ」
商人「…」
女海賊「何見てんだよ!!あっち行けって言ってんじゃん!!」ブン ポカ
商人「…」スゴスゴ
女海賊「これエリクサーで治るかなぁ?私も入るからホムちゃん一回出て?」
ホムンクルス「…」
女海賊「出たくないの?息できないから首だけは出しといた方が良いよ」ジャブジャブ
ホムンクルス「…」グター
女海賊「あら?気持ちよくて寝てたのか~そうならそうと…」
タッタッタ
----------
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もっかい…アブラカタブラ
女海賊「…どう?ホムちゃん!エリクサーの水浴びは?」
ホムンクルス「…」
女海賊「私も入って良い?」ヌギヌギ
商人「…」アゼン
女海賊「あんた何見てんのさあっち行け!!」
商人「…」タジ
女海賊「これ見て…膝ん所…ほら青くなってんじゃん?消えないんだよ…痛くは無いんだけどさぁ」
商人「…」
女海賊「何見てんだよ!!あっち行けって言ってんじゃん!!」ブン ポカ
商人「…」スゴスゴ
女海賊「これエリクサーで治るかなぁ?私も入るからホムちゃん一回出て?」
ホムンクルス「…」
女海賊「出たくないの?息できないから首だけは出しといた方が良いよ」ジャブジャブ
ホムンクルス「…」グター
女海賊「あら?気持ちよくて寝てたのか~そうならそうと…」
タッタッタ
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185: 2021/04/02(金) 09:44:19.63 ID:agkIMDdy0
『居室』
ガチャリ バタン
魔女「商人か?女海賊に追い出されたのじゃな?」
商人「…」コクリ
魔女「主も心の置き所が無い様じゃが勘弁してやれ」
商人「女海賊はどうなったんだい?頭がおかしくなったみたいだ」
魔女「悪さはせんじゃろうからやらせておけ」
女戦士「何をしているのだ?」
商人「裸になってエリクサーに浸かろうと…」
女戦士「フッまぁそれで気が済むなら良いが…もうエリクサーは飲めんな」
魔女「うむ…あ奴は不潔じゃからのぅ」
女戦士「それでお前の気は確かなのだな?」
商人「まぁ…女海賊程じゃ無いけど…現実から逃げたいのは変わらない」
魔女「心の穴を埋めるのは時間だけじゃ…辛抱せい」
女戦士「何か食べるか?酒は腐る程あるから飲み潰れても構わんぞ?」
商人「…そんな気にならない」
魔女「話はすべて女海賊から聞いたのじゃが…主からはまだ何も聞いて居らぬ…何か話せるかえ?」
商人「ホムンクルスの最後の言葉…システムを一時的に停止させますって…」
魔女「ほう?では復活する可能性もあるのじゃな?」
商人「その事ばかりを考えてた」
魔女「一時的にとはどのくらいじゃろうな?再起動は自発的なのじゃろうか?」
商人「わからない…ただ氏んだなんて認められない」
魔女「人が氏んだ時も認められんもんじゃ」
商人「僕は諦められないんだよ…」
魔女「ほう?それが主の生きる理由になれば良いが…そうやって人は壊れて行く…自我を見失うで無いぞ?」
商人「再起動させる方法を見つける…これなら構わないよね」
魔女「ふむ…」
女戦士「何かアテでもあるのか?」
商人「強行作戦になっちゃうんだけど…許されるなら僕が指揮を取りたい」
女戦士「言って見ろ…」ジロリ
商人「確実かどうか分からないんだけど…」
女戦士「…」ギロ
商人「精霊の伴侶を奪取する」
女戦士「続けろ…」
ガチャリ バタン
魔女「商人か?女海賊に追い出されたのじゃな?」
商人「…」コクリ
魔女「主も心の置き所が無い様じゃが勘弁してやれ」
商人「女海賊はどうなったんだい?頭がおかしくなったみたいだ」
魔女「悪さはせんじゃろうからやらせておけ」
女戦士「何をしているのだ?」
商人「裸になってエリクサーに浸かろうと…」
女戦士「フッまぁそれで気が済むなら良いが…もうエリクサーは飲めんな」
魔女「うむ…あ奴は不潔じゃからのぅ」
女戦士「それでお前の気は確かなのだな?」
商人「まぁ…女海賊程じゃ無いけど…現実から逃げたいのは変わらない」
魔女「心の穴を埋めるのは時間だけじゃ…辛抱せい」
女戦士「何か食べるか?酒は腐る程あるから飲み潰れても構わんぞ?」
商人「…そんな気にならない」
魔女「話はすべて女海賊から聞いたのじゃが…主からはまだ何も聞いて居らぬ…何か話せるかえ?」
商人「ホムンクルスの最後の言葉…システムを一時的に停止させますって…」
魔女「ほう?では復活する可能性もあるのじゃな?」
商人「その事ばかりを考えてた」
魔女「一時的にとはどのくらいじゃろうな?再起動は自発的なのじゃろうか?」
商人「わからない…ただ氏んだなんて認められない」
魔女「人が氏んだ時も認められんもんじゃ」
商人「僕は諦められないんだよ…」
魔女「ほう?それが主の生きる理由になれば良いが…そうやって人は壊れて行く…自我を見失うで無いぞ?」
商人「再起動させる方法を見つける…これなら構わないよね」
魔女「ふむ…」
女戦士「何かアテでもあるのか?」
商人「強行作戦になっちゃうんだけど…許されるなら僕が指揮を取りたい」
女戦士「言って見ろ…」ジロリ
商人「確実かどうか分からないんだけど…」
女戦士「…」ギロ
商人「精霊の伴侶を奪取する」
女戦士「続けろ…」
186: 2021/04/02(金) 09:46:06.94 ID:agkIMDdy0
今回の爆発で生じた電磁パルスでホムンクルスの機能が停止した
精霊の伴侶にも同じ事が起こっている筈だ
その躯体を奪って僕が分解する
構造が分かればホムンクルスを治せるかもしれない
女戦士「ふっ…何を言い出すかと思えば…お前に治せると思うか?」
商人「治せるか?じゃない…治す」
魔女「主は体の調子が悪かろう?自分の命がどれほど持つと想定しておる?」
商人「そんなの知った事じゃない…僕の寿命なんかどうでも良い…達成を目指すだけだ」
女戦士「その心意気は気に入った…ただ問題は手段だ…下手な作戦では任せられない」
この爆発で森の中は相当混乱している筈だ
仮にセントラル軍とかダークエルフとかの戦力が居たとしても
万全な状態の訳がない…今がチャンスと言い換えられる
そして森の中では魔法が使えないと想定した場合
女海賊のインドラの銃や爆弾は魔法の代替として運用できる
加えて飛空艇からの爆弾投下で森を丸裸にだって出来る
まだある…回復魔法がエンチャントされた角はこっちが一杯持ってるし
賢者の石を使った支援部隊だって運用可能だ
つまり戦力はこちらが上になると想定しても良い
詳細な地図の製作も終わってる
女戦士「ふむ…敵は何だと想定しているのだ?」
商人「ダークエルフ少数とリッチ…両方とも魔法が無いと無力さ」
女戦士「予定通りの進軍という訳か」
商人「途中の要所になるポイントは僕が分かる…地図で言うとココ…滝の下で拠点が作れる…気球の発着も出来るし船でも行ける」
女戦士「船長室へ来い…海賊の戦力を説明する」
魔女「さて…わらわは見物じゃな」ノソリ
精霊の伴侶にも同じ事が起こっている筈だ
その躯体を奪って僕が分解する
構造が分かればホムンクルスを治せるかもしれない
女戦士「ふっ…何を言い出すかと思えば…お前に治せると思うか?」
商人「治せるか?じゃない…治す」
魔女「主は体の調子が悪かろう?自分の命がどれほど持つと想定しておる?」
商人「そんなの知った事じゃない…僕の寿命なんかどうでも良い…達成を目指すだけだ」
女戦士「その心意気は気に入った…ただ問題は手段だ…下手な作戦では任せられない」
この爆発で森の中は相当混乱している筈だ
仮にセントラル軍とかダークエルフとかの戦力が居たとしても
万全な状態の訳がない…今がチャンスと言い換えられる
そして森の中では魔法が使えないと想定した場合
女海賊のインドラの銃や爆弾は魔法の代替として運用できる
加えて飛空艇からの爆弾投下で森を丸裸にだって出来る
まだある…回復魔法がエンチャントされた角はこっちが一杯持ってるし
賢者の石を使った支援部隊だって運用可能だ
つまり戦力はこちらが上になると想定しても良い
詳細な地図の製作も終わってる
女戦士「ふむ…敵は何だと想定しているのだ?」
商人「ダークエルフ少数とリッチ…両方とも魔法が無いと無力さ」
女戦士「予定通りの進軍という訳か」
商人「途中の要所になるポイントは僕が分かる…地図で言うとココ…滝の下で拠点が作れる…気球の発着も出来るし船でも行ける」
女戦士「船長室へ来い…海賊の戦力を説明する」
魔女「さて…わらわは見物じゃな」ノソリ
187: 2021/04/02(金) 09:47:19.47 ID:agkIMDdy0
『デッキ』
ヒュゥゥ バサバサ
ローグ「頭ぁぁぁぁ!!気球を降ろす場所が無ぇでやんす!!」
女戦士「この先の河口に漁村があるのだ…海賊で占拠させるから衝突が起きない様に上手くコントロールして来い」
ローグ「マジすかぁぁ!!宝石ばら撒く事になりやすぜ?」
女戦士「構わん!血を見る前に退去させろ」
ローグ「やっとこ頭の船を見つけたんでやんすが…」
女戦士「褒美を要求しているのか?」
ローグ「一緒に酒を飲む約束してもらえやせんか?それで良ーいっす」
女戦士「分かった分かった!!上手く行ったら一杯付き合う…早く行って来い」
ローグ「ヌフフフ…良い酒積んでるんすよ…ぐふふっふうふふふふ」
魔女「あの男…」
女戦士「まぁこれで言う事を聞くのだ…便利な男だ」
魔女「主はそれで良いのか?何をされて居るのか分からぬぞ?」
女戦士「何もされた事は無いが…」
魔女「んーむ…それは主が気付いて居らんのではないか?」
女戦士「何をだ?」
魔女「まぁ良い…上手く行けばそれで良い」
---どうやら女戦士は天然じゃな---
---上手い事利用されて居るのはどちらなのじゃか---
ヒュゥゥ バサバサ
ローグ「頭ぁぁぁぁ!!気球を降ろす場所が無ぇでやんす!!」
女戦士「この先の河口に漁村があるのだ…海賊で占拠させるから衝突が起きない様に上手くコントロールして来い」
ローグ「マジすかぁぁ!!宝石ばら撒く事になりやすぜ?」
女戦士「構わん!血を見る前に退去させろ」
ローグ「やっとこ頭の船を見つけたんでやんすが…」
女戦士「褒美を要求しているのか?」
ローグ「一緒に酒を飲む約束してもらえやせんか?それで良ーいっす」
女戦士「分かった分かった!!上手く行ったら一杯付き合う…早く行って来い」
ローグ「ヌフフフ…良い酒積んでるんすよ…ぐふふっふうふふふふ」
魔女「あの男…」
女戦士「まぁこれで言う事を聞くのだ…便利な男だ」
魔女「主はそれで良いのか?何をされて居るのか分からぬぞ?」
女戦士「何もされた事は無いが…」
魔女「んーむ…それは主が気付いて居らんのではないか?」
女戦士「何をだ?」
魔女「まぁ良い…上手く行けばそれで良い」
---どうやら女戦士は天然じゃな---
---上手い事利用されて居るのはどちらなのじゃか---
188: 2021/04/02(金) 09:49:23.55 ID:agkIMDdy0
『河口の漁村』
ザブン ギシギシ ガコン
船乗り「碇降ろせぇぇ!!」ガラガラ
魔女「暗くなってしもうたな…まだ降りられぬか?」
女戦士「聞いては見るが先に海賊が陸に出ている…宿に泊まるのは今日は無理だろう」
魔女「ちぃと散歩がしたい…足が地に付いて居らん」
女戦士「遠くには行かないでくれ」
魔女「これ!商人!!案内せい!!」
商人「僕はホムンクルスから離れたくない」
魔女「黙れ…主が居らぬと買い物が出来ぬ」
商人「…」
魔女「主も心の整理が付かんのは分かるがわらわの見立てでは女海賊の方が重症じゃ」
女戦士「引きこもったままか…」
魔女「主は飛空艇に入れてもらえんのじゃろう?行くぞよ」グイ
商人「…わかったよ」トボトボ
女戦士「ローグを見かけたら戻るように伝えてくれ」
魔女「ふむ…主は船に残るか」
女戦士「伝令を待って居る…動けん」
魔女「ではちと女海賊に声を掛けてやってくれ…内に籠ってしまう様では修行にならん」
女戦士「修行?」
魔女「分からんかも知れんが他人の次元に乗ってしもうとる…それに気付かんとイカン」
商人「…」---自我を見失うってそういう事か---
女戦士「まぁ上手くやる…」
ザブン ギシギシ ガコン
船乗り「碇降ろせぇぇ!!」ガラガラ
魔女「暗くなってしもうたな…まだ降りられぬか?」
女戦士「聞いては見るが先に海賊が陸に出ている…宿に泊まるのは今日は無理だろう」
魔女「ちぃと散歩がしたい…足が地に付いて居らん」
女戦士「遠くには行かないでくれ」
魔女「これ!商人!!案内せい!!」
商人「僕はホムンクルスから離れたくない」
魔女「黙れ…主が居らぬと買い物が出来ぬ」
商人「…」
魔女「主も心の整理が付かんのは分かるがわらわの見立てでは女海賊の方が重症じゃ」
女戦士「引きこもったままか…」
魔女「主は飛空艇に入れてもらえんのじゃろう?行くぞよ」グイ
商人「…わかったよ」トボトボ
女戦士「ローグを見かけたら戻るように伝えてくれ」
魔女「ふむ…主は船に残るか」
女戦士「伝令を待って居る…動けん」
魔女「ではちと女海賊に声を掛けてやってくれ…内に籠ってしまう様では修行にならん」
女戦士「修行?」
魔女「分からんかも知れんが他人の次元に乗ってしもうとる…それに気付かんとイカン」
商人「…」---自我を見失うってそういう事か---
女戦士「まぁ上手くやる…」
189: 2021/04/02(金) 09:52:02.18 ID:agkIMDdy0
『数時間後』
ローグ「頭ぁぁ!!やっと戻ってきたでやんす…魔女さんから聞いたでやんすよ…ホムンクルスさんが倒れたそうで」
女戦士「…大きな声で騒ぐな」ジロリ
ローグ「へぃ…姉さんも伏せてるとか」
女戦士「ホムンクルスは船乗りの間でアイドルだったのだ…士気が下がってしまうから何も言うな」
ローグ「あぁぁそういう事っすね」
女戦士「…それで住民の買収はどうなった?」
ローグ「ダメっすね…宝石積んでも立ち退く気は無いっすよ」
女戦士「そうか…海賊達と揉めなければ良いが」
ローグ「今の所はこっちの羽振りが良いもんで上手く行ってやす」
女戦士「他の海賊共からの伝令が遅いのだが数は揃っているのか?」
ローグ「頭の船団と合わせて20隻って所っすね…手漕ぎのガレー船だもんで外海じゃ遅いんすよ」
女戦士「ガレー船は何隻入る?」
ローグ「4隻っす…ただ疲れてるんでちっと休息必要ですね」
女戦士「陸に上がれる拠点が出来そうなのだ…それまでは辛抱してもらう」
ローグ「女が居ればちっと変わるんすけどね」
女戦士「漁村に商売女は居ないのか?」
ローグ「居るっちゃ居るんすがなんせ田舎なもんで」
女戦士「まぁ良い…女に変身させて貰いたい男共を集めろ…魔女に変性魔法を使ってもらう」
ローグ「ええええ!?共食いさせる気っすか?」
女戦士「悪いか?海賊共は元々共食いをしているだろう…私が知らぬと思ったのか?」ジロ
ローグ「あは…お見通しで」
女戦士「それで士気が維持できるなら安い物だ」
ローグ「じゃぁあっしがモデルになりそうな村の女を何人か連れて来やす」
女戦士「それで話は変わるが輸送船の調達は上手く行きそうか?」
ローグ「1隻は河口で停泊してますが拿捕は抵抗されるでやんすね…今揉め事は起こさん方が良いかと」
女戦士「買収は出来ないのか?」
ローグ「積み荷を待ってるらしいんすが…もしかするとオークの奴隷を待ってるのかもわからんす」
女戦士「なるほど…買収出来ない理由がソレか」
ローグ「どうしやす?」
女戦士「まぁ簡単だ…魔女に幻惑の杖を使って貰う」
ローグ「うひゃぁ…」
女戦士「無駄な血を流さんで済むのだ…何も言うな」
ローグ「へぃ…」
ローグ「頭ぁぁ!!やっと戻ってきたでやんす…魔女さんから聞いたでやんすよ…ホムンクルスさんが倒れたそうで」
女戦士「…大きな声で騒ぐな」ジロリ
ローグ「へぃ…姉さんも伏せてるとか」
女戦士「ホムンクルスは船乗りの間でアイドルだったのだ…士気が下がってしまうから何も言うな」
ローグ「あぁぁそういう事っすね」
女戦士「…それで住民の買収はどうなった?」
ローグ「ダメっすね…宝石積んでも立ち退く気は無いっすよ」
女戦士「そうか…海賊達と揉めなければ良いが」
ローグ「今の所はこっちの羽振りが良いもんで上手く行ってやす」
女戦士「他の海賊共からの伝令が遅いのだが数は揃っているのか?」
ローグ「頭の船団と合わせて20隻って所っすね…手漕ぎのガレー船だもんで外海じゃ遅いんすよ」
女戦士「ガレー船は何隻入る?」
ローグ「4隻っす…ただ疲れてるんでちっと休息必要ですね」
女戦士「陸に上がれる拠点が出来そうなのだ…それまでは辛抱してもらう」
ローグ「女が居ればちっと変わるんすけどね」
女戦士「漁村に商売女は居ないのか?」
ローグ「居るっちゃ居るんすがなんせ田舎なもんで」
女戦士「まぁ良い…女に変身させて貰いたい男共を集めろ…魔女に変性魔法を使ってもらう」
ローグ「ええええ!?共食いさせる気っすか?」
女戦士「悪いか?海賊共は元々共食いをしているだろう…私が知らぬと思ったのか?」ジロ
ローグ「あは…お見通しで」
女戦士「それで士気が維持できるなら安い物だ」
ローグ「じゃぁあっしがモデルになりそうな村の女を何人か連れて来やす」
女戦士「それで話は変わるが輸送船の調達は上手く行きそうか?」
ローグ「1隻は河口で停泊してますが拿捕は抵抗されるでやんすね…今揉め事は起こさん方が良いかと」
女戦士「買収は出来ないのか?」
ローグ「積み荷を待ってるらしいんすが…もしかするとオークの奴隷を待ってるのかもわからんす」
女戦士「なるほど…買収出来ない理由がソレか」
ローグ「どうしやす?」
女戦士「まぁ簡単だ…魔女に幻惑の杖を使って貰う」
ローグ「うひゃぁ…」
女戦士「無駄な血を流さんで済むのだ…何も言うな」
ローグ「へぃ…」
190: 2021/04/02(金) 09:53:08.95 ID:agkIMDdy0
布陣はこうする
大砲を乗せたガレオン級6隻は沖の見える位置で停泊させる
スループ船を巡視に回して河口周辺は占拠した形をとる
キャベラル船は川を上って地図のこの位置まで移動
手漕ぎのガレー船で川の上流まで行く体制を作る
ローグ「この場所に拠点作るんすか?」
女戦士「そうなるな…輸送船はそこまでの人荷運搬だ…この船はしばらくここに停泊だ」
ローグ「これ何日でやれますかね?」
女戦士「拠点の確保は2日後だ…その後の強襲にどのくらいかかるか分からんが略奪品は見合ったものになる筈だ」
ローグ「何があるんでしょう?」
女戦士「セントラル貴族の収入源と言えば良いか?丸ごと全部だ」
ローグ「うっは…海賊達が貴族になるんすね?」
女戦士「あの不細工な男共が貴族になるとは真底吐き気がするがな…私は略奪品なぞ要らん」
ローグ「ちっと伝令に行ってきますわ…」
---------------
大砲を乗せたガレオン級6隻は沖の見える位置で停泊させる
スループ船を巡視に回して河口周辺は占拠した形をとる
キャベラル船は川を上って地図のこの位置まで移動
手漕ぎのガレー船で川の上流まで行く体制を作る
ローグ「この場所に拠点作るんすか?」
女戦士「そうなるな…輸送船はそこまでの人荷運搬だ…この船はしばらくここに停泊だ」
ローグ「これ何日でやれますかね?」
女戦士「拠点の確保は2日後だ…その後の強襲にどのくらいかかるか分からんが略奪品は見合ったものになる筈だ」
ローグ「何があるんでしょう?」
女戦士「セントラル貴族の収入源と言えば良いか?丸ごと全部だ」
ローグ「うっは…海賊達が貴族になるんすね?」
女戦士「あの不細工な男共が貴族になるとは真底吐き気がするがな…私は略奪品なぞ要らん」
ローグ「ちっと伝令に行ってきますわ…」
---------------
191: 2021/04/02(金) 09:55:02.65 ID:agkIMDdy0
魔女「戻ったぞい」ノソノソ
女戦士「早かったな?」
魔女「何もありゃ~せんかった」
商人「…」トボトボ
魔女「これ!!もたもたするなと言うたじゃろう」ポカ
商人「いたた…」
魔女「海賊の船がまた入ってきおったな…何隻来るのじゃ?」
女戦士「全部で20隻だ…作戦は商人に言われた通り伝令しておいた」
商人「そっか…早いね」
女戦士「手漕ぎのガレー船が4隻入る…川を上れる筈だから先方に位置させる」
商人「良いね…輸送船だけじゃ心もとなかった」
女戦士「ガレー船は乗組員が多いのも特徴だ…代わりに荷が乗らんのだが」
商人「あれ?ローグは帰って来てない?」
女戦士「伝令で飛び回って貰っている…用が在ったのか?」
商人「話し相手になって貰おうかなっておもってさ」
魔女「わらわでは不足なのか?」
商人「王族と僕とじゃ感性が合わない」
魔女「高貴さが隠し切れておらぬか…イカンな」
商人「そういう所だよ…」
女戦士「魔女…帰って来て直ぐに悪いのだが二三頼みが有ってな」
魔女「何用じゃ?」
女戦士「詰まらん頼みになってしまう…志願してきた男共を女に変身させてほしいのだ」
魔女「何をする気じゃ?」
女戦士「女不足で海賊達の士気が落ちて来ている…気休めかもしれんが」
魔女「なるほどのぅ…男の体の方が良いと思うんじゃが…志願する者なぞ居るのか?」
女戦士「ローグが窓口になっている…対応して欲しい」
魔女「まぁ簡単じゃしよかろう」
女戦士「それともう一つ」
魔女「ふむ…」
女戦士「無駄な衝突を避ける為に幻惑の杖の力を借りたい…輸送船との取引きを円滑に進めたいのだ」
魔女「拿捕するのではなく協力させると言うのじゃな?」
女戦士「平たく言うとそうだ…対価は払うつもりだ」
魔女「取引の場にわらわが同行すれば良いのじゃな?」
女戦士「そうだ…明日ローグにもう一度取引に行かせる…上手く運んでほしい」
魔女「森で魔法が使えぬではわらわの力はそういう所でしか発揮できぬか…」
女戦士「どちらも重要な案件なのだ…よろしく頼む」
女戦士「早かったな?」
魔女「何もありゃ~せんかった」
商人「…」トボトボ
魔女「これ!!もたもたするなと言うたじゃろう」ポカ
商人「いたた…」
魔女「海賊の船がまた入ってきおったな…何隻来るのじゃ?」
女戦士「全部で20隻だ…作戦は商人に言われた通り伝令しておいた」
商人「そっか…早いね」
女戦士「手漕ぎのガレー船が4隻入る…川を上れる筈だから先方に位置させる」
商人「良いね…輸送船だけじゃ心もとなかった」
女戦士「ガレー船は乗組員が多いのも特徴だ…代わりに荷が乗らんのだが」
商人「あれ?ローグは帰って来てない?」
女戦士「伝令で飛び回って貰っている…用が在ったのか?」
商人「話し相手になって貰おうかなっておもってさ」
魔女「わらわでは不足なのか?」
商人「王族と僕とじゃ感性が合わない」
魔女「高貴さが隠し切れておらぬか…イカンな」
商人「そういう所だよ…」
女戦士「魔女…帰って来て直ぐに悪いのだが二三頼みが有ってな」
魔女「何用じゃ?」
女戦士「詰まらん頼みになってしまう…志願してきた男共を女に変身させてほしいのだ」
魔女「何をする気じゃ?」
女戦士「女不足で海賊達の士気が落ちて来ている…気休めかもしれんが」
魔女「なるほどのぅ…男の体の方が良いと思うんじゃが…志願する者なぞ居るのか?」
女戦士「ローグが窓口になっている…対応して欲しい」
魔女「まぁ簡単じゃしよかろう」
女戦士「それともう一つ」
魔女「ふむ…」
女戦士「無駄な衝突を避ける為に幻惑の杖の力を借りたい…輸送船との取引きを円滑に進めたいのだ」
魔女「拿捕するのではなく協力させると言うのじゃな?」
女戦士「平たく言うとそうだ…対価は払うつもりだ」
魔女「取引の場にわらわが同行すれば良いのじゃな?」
女戦士「そうだ…明日ローグにもう一度取引に行かせる…上手く運んでほしい」
魔女「森で魔法が使えぬではわらわの力はそういう所でしか発揮できぬか…」
女戦士「どちらも重要な案件なのだ…よろしく頼む」
192: 2021/04/02(金) 09:58:42.54 ID:agkIMDdy0
『翌日』
ザブン ギシギシ
女戦士「…その顔は寝て居ないな?」
商人「まぁね…飛空艇に入れてもらえないし気を紛らわすのに作戦の詳細作った」
女戦士「この地図はまだ写しを作っていないからあまり汚すな?」
商人「済まないね…不要な書き込みは消しておくよ」
女戦士「数字は人駆か?」
商人「察しが良いね…」
女戦士「貝殻が使えない状況で人駆を分散し過ぎでは無いか?」
商人「海賊はほら貝使うでしょ…それが聞こえる範囲は計算してある」
女戦士「私は何処に位置する?」
商人「最前線…剣士と未来君の為の囮だよ」
女戦士「未来まで最前線に?」
商人「未来君はもう一人前だよ…ハイディングも出来るし僕より戦える」
女戦士「司令塔は飛空艇でやるのか?」
商人「違う…飛空艇は爆撃専門…邪魔な物を全部すっ飛ばしてクロスボウで上空から援護する」
女戦士「森を更地にするのだな?」
商人「まぁ隠れ家を露出させるだけだけど」
女戦士「お前はどうする?」
商人「僕はローグの気球で司令塔さ…海賊を数人乗せてクロスボウでの援護も兼ねる」
女戦士「援護というのは地上を行く海賊本体のだな?」
商人「そうだね…先方は君と剣士と未来君の3人だけ…その後に海賊の20人小隊が分かれて追随する」
女戦士「一つ忠告するぞ?海賊は被害が出ると一気に士気が下がって逃げ始める…はっきり言うとヘタレが多い」
商人「うん…だから先方は3人だけなのさ…ここが肝だ」
女戦士「そうか…分かって居るなら良い…出来るだけ被害を出すなよ?」
商人「補給と衛生部隊も構えて居るからよほど大丈夫…変身した女の人もここに配置する予定さ」
女戦士「正規軍程では無いが被害さえ出なければ占領戦は割と動きが良い」
商人「君たちが先方でどれだけこなせるかによる」
女戦士「ふん!バカにするな」
ザブン ギシギシ
女戦士「…その顔は寝て居ないな?」
商人「まぁね…飛空艇に入れてもらえないし気を紛らわすのに作戦の詳細作った」
女戦士「この地図はまだ写しを作っていないからあまり汚すな?」
商人「済まないね…不要な書き込みは消しておくよ」
女戦士「数字は人駆か?」
商人「察しが良いね…」
女戦士「貝殻が使えない状況で人駆を分散し過ぎでは無いか?」
商人「海賊はほら貝使うでしょ…それが聞こえる範囲は計算してある」
女戦士「私は何処に位置する?」
商人「最前線…剣士と未来君の為の囮だよ」
女戦士「未来まで最前線に?」
商人「未来君はもう一人前だよ…ハイディングも出来るし僕より戦える」
女戦士「司令塔は飛空艇でやるのか?」
商人「違う…飛空艇は爆撃専門…邪魔な物を全部すっ飛ばしてクロスボウで上空から援護する」
女戦士「森を更地にするのだな?」
商人「まぁ隠れ家を露出させるだけだけど」
女戦士「お前はどうする?」
商人「僕はローグの気球で司令塔さ…海賊を数人乗せてクロスボウでの援護も兼ねる」
女戦士「援護というのは地上を行く海賊本体のだな?」
商人「そうだね…先方は君と剣士と未来君の3人だけ…その後に海賊の20人小隊が分かれて追随する」
女戦士「一つ忠告するぞ?海賊は被害が出ると一気に士気が下がって逃げ始める…はっきり言うとヘタレが多い」
商人「うん…だから先方は3人だけなのさ…ここが肝だ」
女戦士「そうか…分かって居るなら良い…出来るだけ被害を出すなよ?」
商人「補給と衛生部隊も構えて居るからよほど大丈夫…変身した女の人もここに配置する予定さ」
女戦士「正規軍程では無いが被害さえ出なければ占領戦は割と動きが良い」
商人「君たちが先方でどれだけこなせるかによる」
女戦士「ふん!バカにするな」
193: 2021/04/02(金) 09:59:24.19 ID:agkIMDdy0
トントン
女戦士「ん?入れ」
ローグ「良かった着替えの最中じゃ無かったっすね…」
女戦士「出かけるのか?」
ローグ「へい…魔女が早く連れて行けとせっついて来るもんすから…」
商人「昨日買い物が出来なかったからだよ」
ローグ「あっしが付き合わされるんすかねぇ?」
商人「なんか魔方陣を中和する為の触媒が欲しいらしい…あと下着」
ローグ「なんか面倒くさそうでやんす」
女戦士「魔女には志願して来た男を女に変身させる件と幻惑の杖の事は話しておいたから導いてやってくれ」
ローグ「へい…で…そのー褒美の事でやんすが」
女戦士「分かった分かった…帰って来たら相手してやる…旨い酒を持って来い」
ローグ「ヌフフじゃ行って来るでやんす」
女戦士「ん?入れ」
ローグ「良かった着替えの最中じゃ無かったっすね…」
女戦士「出かけるのか?」
ローグ「へい…魔女が早く連れて行けとせっついて来るもんすから…」
商人「昨日買い物が出来なかったからだよ」
ローグ「あっしが付き合わされるんすかねぇ?」
商人「なんか魔方陣を中和する為の触媒が欲しいらしい…あと下着」
ローグ「なんか面倒くさそうでやんす」
女戦士「魔女には志願して来た男を女に変身させる件と幻惑の杖の事は話しておいたから導いてやってくれ」
ローグ「へい…で…そのー褒美の事でやんすが」
女戦士「分かった分かった…帰って来たら相手してやる…旨い酒を持って来い」
ローグ「ヌフフじゃ行って来るでやんす」
194: 2021/04/02(金) 10:01:01.72 ID:agkIMDdy0
『飛空艇』
トントン
女戦士「…私だ…入るぞ?」
女海賊「んぁ?お姉ぇか…」ゲッソリ
女戦士「お前は何をしているのだ?」
女海賊「想像妊娠…」
女戦士「何故裸でその様な事になって居る?」
女海賊「こん中で癒されてたんだよ…ほらホムちゃんも一緒」
女戦士「いい加減にしろ…叩かれないと正気にならんか?」スラーン
女海賊「え!?何する気?」
女戦士「エリクサーが汚れる…出ろ」
女海賊「ちょま…ちょちょちょ…」ザバー
女戦士「この状況をすこし自分で考えてみろ…おかしいだろう?」
女海賊「わかってんよ…もう止めるよ」
女戦士「止める?まさかその中で又自慰に溺れていたわけではあるまいな?」
女海賊「なかなか妊娠しないんだって…」
女海賊「出ろ…」
女海賊「ぅぅぅ…ホムちゃんゴメンやっぱ私ホムちゃん生めない」
女戦士「ふん!」ブン バチーン
女海賊「いだぁぁぁい!!」
女戦士「何度言わせるのだ?早く出ろ」
女海賊「分かったからそれでお尻叩くの止めて」ザブザブ
女戦士「恥ずかしくないのか?他の誰かに見られたらどうする?」
女海賊「お姉ぇも同じじゃん!!」ブツブツ
女戦士「まだ叩かれたい様だな?」
女海賊「やめてやめて…分かったから」
女戦士「お前に仕事がある…早く着替えて出て来い」
女海賊「やる気無いんだけど」
女戦士「…」ブン ビターン
女海賊「いだぁぁぁい!!」
トントン
女戦士「…私だ…入るぞ?」
女海賊「んぁ?お姉ぇか…」ゲッソリ
女戦士「お前は何をしているのだ?」
女海賊「想像妊娠…」
女戦士「何故裸でその様な事になって居る?」
女海賊「こん中で癒されてたんだよ…ほらホムちゃんも一緒」
女戦士「いい加減にしろ…叩かれないと正気にならんか?」スラーン
女海賊「え!?何する気?」
女戦士「エリクサーが汚れる…出ろ」
女海賊「ちょま…ちょちょちょ…」ザバー
女戦士「この状況をすこし自分で考えてみろ…おかしいだろう?」
女海賊「わかってんよ…もう止めるよ」
女戦士「止める?まさかその中で又自慰に溺れていたわけではあるまいな?」
女海賊「なかなか妊娠しないんだって…」
女海賊「出ろ…」
女海賊「ぅぅぅ…ホムちゃんゴメンやっぱ私ホムちゃん生めない」
女戦士「ふん!」ブン バチーン
女海賊「いだぁぁぁい!!」
女戦士「何度言わせるのだ?早く出ろ」
女海賊「分かったからそれでお尻叩くの止めて」ザブザブ
女戦士「恥ずかしくないのか?他の誰かに見られたらどうする?」
女海賊「お姉ぇも同じじゃん!!」ブツブツ
女戦士「まだ叩かれたい様だな?」
女海賊「やめてやめて…分かったから」
女戦士「お前に仕事がある…早く着替えて出て来い」
女海賊「やる気無いんだけど」
女戦士「…」ブン ビターン
女海賊「いだぁぁぁい!!」
195: 2021/04/02(金) 10:02:34.40 ID:agkIMDdy0
『甲板』
ザブン ザブン ギシギシ
女海賊「あぁぁ血ぃ出てんじゃん痛ったいなもう…」
女戦士「やっと出て来たか」
女海賊「何さ仕事って!!」
女戦士「剣士と未来を探して来い」
女海賊「何処に?」
女戦士「それはお前が知ってるのでは無いのか?」
女海賊「漁村なんだけど…」
女戦士「今漁村だ…迎えに行け…明日の朝には出発する」
女海賊「魔女は?千里眼でパパっとさぁ」
女戦士「魔女はローグと一緒に出掛けている…お前と違って皆忙しいのだ」
女海賊「…えーっと…どしよ?」
女戦士「もう作戦は進行している…早く連れ帰って来い」
女海賊「…徒歩?」
女戦士「目の前に漁村が有るのに徒歩以外にあると思うか?早く行け」
女海賊「参ったな…」
女戦士「聞こえなかったか?」スラーン
女海賊「あああ…ちょい待ち…思い出したそうだ!!漁村で待ち合わせてた」
女戦士「そうか…それなら良い…早く行け」
女海賊「ちょい行って来る」ピューーー
商人「…」アゼン
ザブン ザブン ギシギシ
女海賊「あぁぁ血ぃ出てんじゃん痛ったいなもう…」
女戦士「やっと出て来たか」
女海賊「何さ仕事って!!」
女戦士「剣士と未来を探して来い」
女海賊「何処に?」
女戦士「それはお前が知ってるのでは無いのか?」
女海賊「漁村なんだけど…」
女戦士「今漁村だ…迎えに行け…明日の朝には出発する」
女海賊「魔女は?千里眼でパパっとさぁ」
女戦士「魔女はローグと一緒に出掛けている…お前と違って皆忙しいのだ」
女海賊「…えーっと…どしよ?」
女戦士「もう作戦は進行している…早く連れ帰って来い」
女海賊「…徒歩?」
女戦士「目の前に漁村が有るのに徒歩以外にあると思うか?早く行け」
女海賊「参ったな…」
女戦士「聞こえなかったか?」スラーン
女海賊「あああ…ちょい待ち…思い出したそうだ!!漁村で待ち合わせてた」
女戦士「そうか…それなら良い…早く行け」
女海賊「ちょい行って来る」ピューーー
商人「…」アゼン
196: 2021/04/02(金) 10:03:41.08 ID:agkIMDdy0
女戦士「さて商人…エリクサーをひどく汚してしまった様だ」
商人「やっぱり…」
女戦士「随分こぼして量が減ってしまった…処理を頼む」
商人「エリクサーに余裕は?」
女戦士「無いから還元できるなら少しでも戻してほしい」
商人「わかったよ…」
女戦士「それからホムンクルスの体をいたずらしたかも知れん…良く見てやってくれ」
商人「ハハ困った人だね…」
女戦士「本人は想像妊娠でホムンクルスをもう一度生む予定だった様だ…呆れる」
商人「想像妊娠…そんな事が可能なのか?」
女戦士「お前までそんな事を言うのか?」
商人「いや冗談だよハハ…」
---まてよ?次元の入れ替えが出来るなら可能性あるじゃないか---
---新しく生まれたという次元---
---ホムンクルスはどうやって生まれた?---
---エリクサーの容器から出したら初期状態---
---これをやろうとしたんだろう?---
商人「やっぱり…」
女戦士「随分こぼして量が減ってしまった…処理を頼む」
商人「エリクサーに余裕は?」
女戦士「無いから還元できるなら少しでも戻してほしい」
商人「わかったよ…」
女戦士「それからホムンクルスの体をいたずらしたかも知れん…良く見てやってくれ」
商人「ハハ困った人だね…」
女戦士「本人は想像妊娠でホムンクルスをもう一度生む予定だった様だ…呆れる」
商人「想像妊娠…そんな事が可能なのか?」
女戦士「お前までそんな事を言うのか?」
商人「いや冗談だよハハ…」
---まてよ?次元の入れ替えが出来るなら可能性あるじゃないか---
---新しく生まれたという次元---
---ホムンクルスはどうやって生まれた?---
---エリクサーの容器から出したら初期状態---
---これをやろうとしたんだろう?---
197: 2021/04/02(金) 10:05:16.44 ID:agkIMDdy0
『漁村』
ガヤガヤ ガヤガヤ
食ってくか~い
貝が旨いよぉぉ
この貝はっすねぇ…名器の様に使えるんすよ
真珠有るよおぉぉ
ガヤガヤ ガヤガヤ
女海賊「海賊船が入って盛り上がってんのか…」
村人「お姉さんはあの貨物船から降りて来なすったか?」
女海賊「んぁ?私?」
村人「そうよそうよ…あの船は商船とちゃうんかいの?」
女海賊「なんか色々積んでるよ…商人も居るかな」
村人「やっぱり商船かぁ…降りて来て商売せんのはなんでじゃろう?」
女海賊「んーーー売れないと思ってんじゃない?分かんない」
村人「仕入れだけかいな」
女海賊「なんか欲しい物あんの?」
村人「武器が無ぉーてな?」
女海賊「なんで武器なんか居るのさ?」
村人「お姉さんも見たじゃろう?北の森がパァーーーと明るうなったんを」
女海賊「あぁアレね」
村人「魔物が出て来よるのを心配しとるんじゃ」
女海賊「今一杯船集まってるから大丈夫じゃない?」
村人「噂じゃあれは海賊やいう話じゃ…アテに出来んからのぉ」
女海賊「ほんじゃ衛兵頼みだね」
村人「それも宛てに出来んのじゃ…第3皇子が帰って来れば良いんじゃがの」
女海賊「ん?誰それ?」
村人「しもうた…秘密じゃった…忘れてくれ」
女海賊「まいっか…ほんで武器欲しいんだっけ?」
村人「そうじゃ」
女海賊「取引しよっか…私細工師なんだ…簡単な武器作れるよ」
村人「おぉぉぉぉほら話しかけてみるもんじゃ」
女海賊「木とか骨とかなんでも良いから材料持って来て…加工して武器にしたげる」
村人「あるある…使わん農具でも良いな?」
女海賊「おけおけ…ほんで条件は探して欲しい人が居るんだ」
村人「小さい村じゃけ探し人なら簡単じゃぁ…どないな人や?」
女海賊「白いマント被った親子…両方とも男」
村人「住人に声掛けてくるわい…材料持ってくるで待っとってなぁ」
女海賊「おっけ!!待ってるから」
ガヤガヤ ガヤガヤ
食ってくか~い
貝が旨いよぉぉ
この貝はっすねぇ…名器の様に使えるんすよ
真珠有るよおぉぉ
ガヤガヤ ガヤガヤ
女海賊「海賊船が入って盛り上がってんのか…」
村人「お姉さんはあの貨物船から降りて来なすったか?」
女海賊「んぁ?私?」
村人「そうよそうよ…あの船は商船とちゃうんかいの?」
女海賊「なんか色々積んでるよ…商人も居るかな」
村人「やっぱり商船かぁ…降りて来て商売せんのはなんでじゃろう?」
女海賊「んーーー売れないと思ってんじゃない?分かんない」
村人「仕入れだけかいな」
女海賊「なんか欲しい物あんの?」
村人「武器が無ぉーてな?」
女海賊「なんで武器なんか居るのさ?」
村人「お姉さんも見たじゃろう?北の森がパァーーーと明るうなったんを」
女海賊「あぁアレね」
村人「魔物が出て来よるのを心配しとるんじゃ」
女海賊「今一杯船集まってるから大丈夫じゃない?」
村人「噂じゃあれは海賊やいう話じゃ…アテに出来んからのぉ」
女海賊「ほんじゃ衛兵頼みだね」
村人「それも宛てに出来んのじゃ…第3皇子が帰って来れば良いんじゃがの」
女海賊「ん?誰それ?」
村人「しもうた…秘密じゃった…忘れてくれ」
女海賊「まいっか…ほんで武器欲しいんだっけ?」
村人「そうじゃ」
女海賊「取引しよっか…私細工師なんだ…簡単な武器作れるよ」
村人「おぉぉぉぉほら話しかけてみるもんじゃ」
女海賊「木とか骨とかなんでも良いから材料持って来て…加工して武器にしたげる」
村人「あるある…使わん農具でも良いな?」
女海賊「おけおけ…ほんで条件は探して欲しい人が居るんだ」
村人「小さい村じゃけ探し人なら簡単じゃぁ…どないな人や?」
女海賊「白いマント被った親子…両方とも男」
村人「住人に声掛けてくるわい…材料持ってくるで待っとってなぁ」
女海賊「おっけ!!待ってるから」
198: 2021/04/02(金) 10:06:12.07 ID:agkIMDdy0
『数時間後』
トンテンカン トンテンカン
ローグ「あらららら?姉さんじゃないすか?何やってるんすか?」
女海賊「剣士と未来探してんの?」
ローグ「え?どう見ても安い武器屋にしか見えやせんが?」
女海賊「うっさいなぁ…あんた仕事は?」
ローグ「これから輸送船の取引っすね」
女海賊「あっそ…」
魔女「これ歩くのが早いぞ…もうちっとゆっくり…ん?女海賊では無いか」
女海賊「あ!!魔女!!千里眼で剣士の居場所分かんない?」
魔女「千里眼!!ダメじゃ見えぬ」
女海賊「そっか」
魔女「狭間の中に居ったら見えんでなぁ」
女海賊「あーそういう事ね…まぁ良いやもうちょい待つ」
ローグ「姉さん…取引が終わったら又寄りますんんでちぃと失礼しやす」
女海賊「剣士見つけたら探してるって伝えて」
ローグ「分かりやした…魔女さん行きやすぜ?」
魔女「ゆっくり歩け…わらわは子供じゃぞ?」ノソノソ
ローグ「へいへい…」
----------------
トンテンカン トンテンカン
ローグ「あらららら?姉さんじゃないすか?何やってるんすか?」
女海賊「剣士と未来探してんの?」
ローグ「え?どう見ても安い武器屋にしか見えやせんが?」
女海賊「うっさいなぁ…あんた仕事は?」
ローグ「これから輸送船の取引っすね」
女海賊「あっそ…」
魔女「これ歩くのが早いぞ…もうちっとゆっくり…ん?女海賊では無いか」
女海賊「あ!!魔女!!千里眼で剣士の居場所分かんない?」
魔女「千里眼!!ダメじゃ見えぬ」
女海賊「そっか」
魔女「狭間の中に居ったら見えんでなぁ」
女海賊「あーそういう事ね…まぁ良いやもうちょい待つ」
ローグ「姉さん…取引が終わったら又寄りますんんでちぃと失礼しやす」
女海賊「剣士見つけたら探してるって伝えて」
ローグ「分かりやした…魔女さん行きやすぜ?」
魔女「ゆっくり歩け…わらわは子供じゃぞ?」ノソノソ
ローグ「へいへい…」
----------------
199: 2021/04/02(金) 10:07:23.30 ID:agkIMDdy0
女海賊「お!?どう白いマントの親子は居ない?」
村人「済まんですわ…皆知らん言うもんで」
女海賊「まぁしゃーないね…ほんでこれ作った武器」
村人「これ全部もろうて良いんじゃろうか?」
女海賊「どうせ要らない道具から作ったんだし皆に配ったら?」
村人「これだけありゃぁ志願兵に行けるかも分からん」
女海賊「志願兵?」
村人「なんや村の中央でエライ高給で志願兵募っとるんですわ」
女海賊「なんだそういう事か…じゃ防具も居るね」
村人「防具も作れるのじゃろうか?」
女海賊「軍隊ガニの甲羅で出来るよ…革ひもあればすぐ作れる」
村人「作って貰えるなら村の秘伝のニンニクを持ってくるで?」
女海賊「ニンニク…」
村人「このニンニクは高く売れるんじゃ」
女海賊「まぁ良いや…作ったげるから材料持って来て」
村人「防具とニンニクじゃ釣り合わんかも知らんがそれぐらいしか無いのじゃ」
女海賊「早いとこ探し人見つけてくれりゃそれで良いよ」
村人「お姉さん良い人じゃなぁ?婿は要らんか?」
女海賊「あのね…探し人は私の旦那と子供なの」
村人「なんと逃げられたんかいな…」
女海賊「いやそうじゃない…」
村人「済まんのぅ…口が滑ってしもうた…わしは口が軽るーてイカン」
女海賊「もう良いから早く材料持って来て」
---------------
村人「済まんですわ…皆知らん言うもんで」
女海賊「まぁしゃーないね…ほんでこれ作った武器」
村人「これ全部もろうて良いんじゃろうか?」
女海賊「どうせ要らない道具から作ったんだし皆に配ったら?」
村人「これだけありゃぁ志願兵に行けるかも分からん」
女海賊「志願兵?」
村人「なんや村の中央でエライ高給で志願兵募っとるんですわ」
女海賊「なんだそういう事か…じゃ防具も居るね」
村人「防具も作れるのじゃろうか?」
女海賊「軍隊ガニの甲羅で出来るよ…革ひもあればすぐ作れる」
村人「作って貰えるなら村の秘伝のニンニクを持ってくるで?」
女海賊「ニンニク…」
村人「このニンニクは高く売れるんじゃ」
女海賊「まぁ良いや…作ったげるから材料持って来て」
村人「防具とニンニクじゃ釣り合わんかも知らんがそれぐらいしか無いのじゃ」
女海賊「早いとこ探し人見つけてくれりゃそれで良いよ」
村人「お姉さん良い人じゃなぁ?婿は要らんか?」
女海賊「あのね…探し人は私の旦那と子供なの」
村人「なんと逃げられたんかいな…」
女海賊「いやそうじゃない…」
村人「済まんのぅ…口が滑ってしもうた…わしは口が軽るーてイカン」
女海賊「もう良いから早く材料持って来て」
---------------
200: 2021/04/02(金) 10:10:10.10 ID:agkIMDdy0
ちょっと待て…あそこに居るの
ヤバイ!道変えるぞ…アレは頭の
女海賊「おいおい…聞こえてんだよ」
海賊1「へ…へい」
海賊2「ぁぁぁ…」
女海賊「なんかさぁ…皆して私避けてくんだけどイライラすんだよね」
海賊1「ここで何をされて居るのですか?」
女海賊「見りゃ分かんじゃん?」
海賊1「安物の武器を高く売りつけているのですね…ハハハさすが」
女海賊「ちょい待ち…これの何所が安いっての?」シャキーン
海賊2「ひぇぇぇ…」
女海賊「ちゃんと研いだらあんたのパンツくらい簡単に切れるんだよ」スパ
海賊1「そ…それはどのような材料で?」タジ
女海賊「鉄に決まってんじゃん」
海賊1「ハハハ…」
タッタッタ
村人「ニンニクを持って来たんじゃがどうすりゃえーかのぅ?」
海賊1「ニンニク?」
女海賊「うわ…一杯あんね…どーすっかな」ジロリ
海賊1「は…運んでおきましょうか?」タジ
女海賊「助かる!!お姉ぇの船に積んどいて」
村人「お知り合いじゃろか?」
女海賊「まぁ通りすがりだよ」
村人「ニンニクの秘密も教えとかんとイカンなぁ」
海賊2「ニンニクの秘密…」
女海賊「あんたらさぁ…早くそれ運んどいてよ」
海賊1「へ…へい!!」スタコラ
海賊2「よっし!!」スタコラ
村人「そのニンニクには退魔の効果があるんじゃ…魔物が寄り付かん…えーじゃろう?」
女海賊「そうなんだ?」
村人「第3皇子が大好物でな?いつも買い入れに来て居ったんじゃ」
女海賊「誰それ?」
村人「あああああイカンイカン秘密じゃった…」
女海賊「あんた口軽いんだね?…ほんで誰?」
村人「ここだけの秘密にしといてくれや?実はセントラルの第3皇子は生きて居るんじゃ…秘密やで?」
女海賊「知らない人だなぁ…」
ヤバイ!道変えるぞ…アレは頭の
女海賊「おいおい…聞こえてんだよ」
海賊1「へ…へい」
海賊2「ぁぁぁ…」
女海賊「なんかさぁ…皆して私避けてくんだけどイライラすんだよね」
海賊1「ここで何をされて居るのですか?」
女海賊「見りゃ分かんじゃん?」
海賊1「安物の武器を高く売りつけているのですね…ハハハさすが」
女海賊「ちょい待ち…これの何所が安いっての?」シャキーン
海賊2「ひぇぇぇ…」
女海賊「ちゃんと研いだらあんたのパンツくらい簡単に切れるんだよ」スパ
海賊1「そ…それはどのような材料で?」タジ
女海賊「鉄に決まってんじゃん」
海賊1「ハハハ…」
タッタッタ
村人「ニンニクを持って来たんじゃがどうすりゃえーかのぅ?」
海賊1「ニンニク?」
女海賊「うわ…一杯あんね…どーすっかな」ジロリ
海賊1「は…運んでおきましょうか?」タジ
女海賊「助かる!!お姉ぇの船に積んどいて」
村人「お知り合いじゃろか?」
女海賊「まぁ通りすがりだよ」
村人「ニンニクの秘密も教えとかんとイカンなぁ」
海賊2「ニンニクの秘密…」
女海賊「あんたらさぁ…早くそれ運んどいてよ」
海賊1「へ…へい!!」スタコラ
海賊2「よっし!!」スタコラ
村人「そのニンニクには退魔の効果があるんじゃ…魔物が寄り付かん…えーじゃろう?」
女海賊「そうなんだ?」
村人「第3皇子が大好物でな?いつも買い入れに来て居ったんじゃ」
女海賊「誰それ?」
村人「あああああイカンイカン秘密じゃった…」
女海賊「あんた口軽いんだね?…ほんで誰?」
村人「ここだけの秘密にしといてくれや?実はセントラルの第3皇子は生きて居るんじゃ…秘密やで?」
女海賊「知らない人だなぁ…」
201: 2021/04/02(金) 10:10:54.54 ID:agkIMDdy0
---確か10年ほど前に氏んだ筈の皇子だ---
---エルフゾンビの弟に当たる---
---ハーフエルフの可能性が高い---
---そういえばエルフゾンビの生みの母は何処行った?---
---思い出して来たぞ---
---第3皇子が戦士した後に第1皇子と第2皇子が動いた---
---歴史をこの3人の皇子が動かしている---
---エルフゾンビの弟に当たる---
---ハーフエルフの可能性が高い---
---そういえばエルフゾンビの生みの母は何処行った?---
---思い出して来たぞ---
---第3皇子が戦士した後に第1皇子と第2皇子が動いた---
---歴史をこの3人の皇子が動かしている---
202: 2021/04/02(金) 10:12:04.81 ID:agkIMDdy0
『貨物船』
ザブン ザブン
女海賊「はぁはぁ…」ドドドド
女戦士「む?見つけたのか?どうしたのだ?慌てて…」
女海賊「お姉ぇ…ちょっと気になる情報聞いてきた」
女戦士「言って見ろ」
女海賊「商人は?」
女戦士「飛空艇の中を掃除している」
女海賊「人に聞かれるとマズいかも…飛空艇の中で」
女戦士「分かった」
『飛空艇』
ドタドタ
商人「ああああソコ踏まないで」
女海賊「商人!あんたのノートに昔の事記録してたよね?貸して」
商人「君に分かる事なんて書いて無いよ」
女海賊「まぁ良いや…質問に答えてね」
商人「なんだよ急に…」
女海賊「さっきちょっと気になる話を聞いてさ…」
女戦士「早く言え」
女海賊「セントラルの第3皇子が生きてる」
女戦士「んん?10年ほど前に戦氏したと聞いたが生きて居ると?」
女海賊「そん時の記録とか第3皇子の特徴とか何か情報無い?」
商人「うーん…」パラパラ
女戦士「3人の皇子の中で一番有能だったらしいな」
女海賊「それから母エルフは何処に行ったとかなんか情報無い?」
商人「またローカルな話だね…そんなのある訳無いじゃないか」
女戦士「しかし第3皇子が生きていたとして何を想定しているのだ?」
女海賊「私らとんでもないミスしてるかも」
商人「え?…続けて」
女海賊「結論から言うよ?エルフゾンビは敵…そして第一皇子も敵」
女戦士「なんだと?」
ザブン ザブン
女海賊「はぁはぁ…」ドドドド
女戦士「む?見つけたのか?どうしたのだ?慌てて…」
女海賊「お姉ぇ…ちょっと気になる情報聞いてきた」
女戦士「言って見ろ」
女海賊「商人は?」
女戦士「飛空艇の中を掃除している」
女海賊「人に聞かれるとマズいかも…飛空艇の中で」
女戦士「分かった」
『飛空艇』
ドタドタ
商人「ああああソコ踏まないで」
女海賊「商人!あんたのノートに昔の事記録してたよね?貸して」
商人「君に分かる事なんて書いて無いよ」
女海賊「まぁ良いや…質問に答えてね」
商人「なんだよ急に…」
女海賊「さっきちょっと気になる話を聞いてさ…」
女戦士「早く言え」
女海賊「セントラルの第3皇子が生きてる」
女戦士「んん?10年ほど前に戦氏したと聞いたが生きて居ると?」
女海賊「そん時の記録とか第3皇子の特徴とか何か情報無い?」
商人「うーん…」パラパラ
女戦士「3人の皇子の中で一番有能だったらしいな」
女海賊「それから母エルフは何処に行ったとかなんか情報無い?」
商人「またローカルな話だね…そんなのある訳無いじゃないか」
女戦士「しかし第3皇子が生きていたとして何を想定しているのだ?」
女海賊「私らとんでもないミスしてるかも」
商人「え?…続けて」
女海賊「結論から言うよ?エルフゾンビは敵…そして第一皇子も敵」
女戦士「なんだと?」
203: 2021/04/02(金) 10:14:34.63 ID:agkIMDdy0
良く思い出して
エルフゾンビは魔女と婚約していた
第一皇子は結果的にフィン・イッシュ女王と結婚しそう
これは北の大陸の覇権の全部を握る事になる
全部10年以上前から計画されてんじゃない?
そして第3皇子は戦氏ではなくて身を隠すために戦氏した事にした
女戦士「まぁスムーズな繋がりは無いが可能性は有りそうだな」
女海賊「エルフゾンビはいつも単独行動で数日行方不明になるのは理由があると思う」
商人「んー」
女海賊「エルフゾンビだけシャ・バクダの精霊樹んとこ行くのもなんかあやしい」
商人「そういえば黒の同胞団関連とは関わろうとしないね」
女海賊「前の100日の闇の時だって始めに戦氏したのは第3皇子でそのあと第1第2皇子が報復戦争を始めたのがきっかけだよ」
女戦士「…」
女海賊「私ら3人の皇子の行いに振り回されてるって訳」
商人「もしかして3人は協力関係かな?権力抗争だと言うのは嘘?」
女戦士「もし第1皇子が敵だとするとマズイな…フィン・イッシュの軍隊は全権握られている」
商人「第3皇子が生きて居るとしてその情報がこの辺りで出て来るという事は森の中の軍隊は第3皇子が動かしてるのか」
女戦士「私達の行動に直接の影響は無いと見るがどう思う?」
女海賊「情報が全部筒抜けになってるとしたら?」
商人「女海賊…一つ大事な事を忘れて居るよ…エルフゾンビは夢幻の記憶に導かれている」
女海賊「う…そうか…敵と決めつけるのはダメか」
商人「ただ僕たちが思っていたよりも因果関係が複雑なんだよ」
女戦士「私もそう思うな…第1皇子とは少し話をしたが正義感の強い熱血バカだ…頭が回るとは思えん」
女海賊「思い過ごしなら良いんだけどさ…エルフゾンビがダークエルフ連れまわしてたのもあるし…」
女戦士「確かに奴は用心しておいた方が良いな…今も行方不明だ…しかし大局を左右する様な器ではない」
女海賊「器…気になるキーワード」
商人「勘かい?」
女海賊「分かんない…でも結構当たる」
女戦士「まぁ第3皇子の事は調べておく…お前はまず剣士と未来を探せ」
女海賊「分かった…これ以上私は頭回んないから任せた」
女戦士「それはそうと海賊達が噂しているぞ?お前がニンニクを買い占めているとな?どういう事だ?」
商人「ニンニク?」
女海賊「あいつ等…ダンゴムシの刑にしてやる」
商人「ダンゴムシの刑って何?」
女海賊「ちっと行って来る」バタン ドタドタ
エルフゾンビは魔女と婚約していた
第一皇子は結果的にフィン・イッシュ女王と結婚しそう
これは北の大陸の覇権の全部を握る事になる
全部10年以上前から計画されてんじゃない?
そして第3皇子は戦氏ではなくて身を隠すために戦氏した事にした
女戦士「まぁスムーズな繋がりは無いが可能性は有りそうだな」
女海賊「エルフゾンビはいつも単独行動で数日行方不明になるのは理由があると思う」
商人「んー」
女海賊「エルフゾンビだけシャ・バクダの精霊樹んとこ行くのもなんかあやしい」
商人「そういえば黒の同胞団関連とは関わろうとしないね」
女海賊「前の100日の闇の時だって始めに戦氏したのは第3皇子でそのあと第1第2皇子が報復戦争を始めたのがきっかけだよ」
女戦士「…」
女海賊「私ら3人の皇子の行いに振り回されてるって訳」
商人「もしかして3人は協力関係かな?権力抗争だと言うのは嘘?」
女戦士「もし第1皇子が敵だとするとマズイな…フィン・イッシュの軍隊は全権握られている」
商人「第3皇子が生きて居るとしてその情報がこの辺りで出て来るという事は森の中の軍隊は第3皇子が動かしてるのか」
女戦士「私達の行動に直接の影響は無いと見るがどう思う?」
女海賊「情報が全部筒抜けになってるとしたら?」
商人「女海賊…一つ大事な事を忘れて居るよ…エルフゾンビは夢幻の記憶に導かれている」
女海賊「う…そうか…敵と決めつけるのはダメか」
商人「ただ僕たちが思っていたよりも因果関係が複雑なんだよ」
女戦士「私もそう思うな…第1皇子とは少し話をしたが正義感の強い熱血バカだ…頭が回るとは思えん」
女海賊「思い過ごしなら良いんだけどさ…エルフゾンビがダークエルフ連れまわしてたのもあるし…」
女戦士「確かに奴は用心しておいた方が良いな…今も行方不明だ…しかし大局を左右する様な器ではない」
女海賊「器…気になるキーワード」
商人「勘かい?」
女海賊「分かんない…でも結構当たる」
女戦士「まぁ第3皇子の事は調べておく…お前はまず剣士と未来を探せ」
女海賊「分かった…これ以上私は頭回んないから任せた」
女戦士「それはそうと海賊達が噂しているぞ?お前がニンニクを買い占めているとな?どういう事だ?」
商人「ニンニク?」
女海賊「あいつ等…ダンゴムシの刑にしてやる」
商人「ダンゴムシの刑って何?」
女海賊「ちっと行って来る」バタン ドタドタ
204: 2021/04/02(金) 10:16:16.02 ID:agkIMDdy0
『夕方』
ザブン ギシギシ
ローグ「頭ぁぁぁ帰ったでやんす!!」
女戦士「ご苦労だった…海賊船から荷の移送が始まった…上手く輸送船を取り付けた様だな?」
ローグ「へい…あっしは取引してただけなんでやんすがすんなり行きやした」
女戦士「魔女のお陰か…」
魔女「ハテ?何の事かのぅ?」
ローグ「ところで姉さんは何処に行ったんでやんすかねぇ?見なくなったもんで…」
女戦士「さぁな?」
犬「グルル…わん!」
ローグ「危ねぇでやんす…どっかから野良犬が紛れて来たでやんすね?」
剣士「リリース!」スゥ
子供「リリース!」スゥ
女戦士「おぉ!!良く戻った…随分汚れたな」
剣士「ふぅ…エリクサーあるかな?」
女戦士「あいにくだが切らしている…どうしても必要なら手配しても良いが」
剣士「毒に侵されて居てね…未来も同じだ」
子供「げふっげふっ…」
ローグ「あっしの気球に少し乗ってやすね…持ってきやしょうか?」
剣士「頼むよ…げふっ」ゼェゼェ
魔女「これ待て…毒消しの魔法はあるぞよ?消毒魔法!」ボワー
剣士「知らなかった…未来とそこの子ウルフにもお願い」
魔女「消毒魔法!消毒魔法!」ボワー
女戦士「この子ウルフは拾って来たのか?」
子供「迷子のウルフだよ」
剣士「未来の友達になった様だ」
子供「えへへ…」
剣士「魔女?消毒魔法に必要な触媒は?」
魔女「水とミネラル…そして塩じゃ」
剣士「回復魔法の応用か」
魔女「初歩魔法じゃぞ?主もちぃと勉強せい」
剣士「今覚えた」
魔女「未来や…主はきちんと勉強せい」
子供「うん!!今覚えたよ」
魔女「…」
ザブン ギシギシ
ローグ「頭ぁぁぁ帰ったでやんす!!」
女戦士「ご苦労だった…海賊船から荷の移送が始まった…上手く輸送船を取り付けた様だな?」
ローグ「へい…あっしは取引してただけなんでやんすがすんなり行きやした」
女戦士「魔女のお陰か…」
魔女「ハテ?何の事かのぅ?」
ローグ「ところで姉さんは何処に行ったんでやんすかねぇ?見なくなったもんで…」
女戦士「さぁな?」
犬「グルル…わん!」
ローグ「危ねぇでやんす…どっかから野良犬が紛れて来たでやんすね?」
剣士「リリース!」スゥ
子供「リリース!」スゥ
女戦士「おぉ!!良く戻った…随分汚れたな」
剣士「ふぅ…エリクサーあるかな?」
女戦士「あいにくだが切らしている…どうしても必要なら手配しても良いが」
剣士「毒に侵されて居てね…未来も同じだ」
子供「げふっげふっ…」
ローグ「あっしの気球に少し乗ってやすね…持ってきやしょうか?」
剣士「頼むよ…げふっ」ゼェゼェ
魔女「これ待て…毒消しの魔法はあるぞよ?消毒魔法!」ボワー
剣士「知らなかった…未来とそこの子ウルフにもお願い」
魔女「消毒魔法!消毒魔法!」ボワー
女戦士「この子ウルフは拾って来たのか?」
子供「迷子のウルフだよ」
剣士「未来の友達になった様だ」
子供「えへへ…」
剣士「魔女?消毒魔法に必要な触媒は?」
魔女「水とミネラル…そして塩じゃ」
剣士「回復魔法の応用か」
魔女「初歩魔法じゃぞ?主もちぃと勉強せい」
剣士「今覚えた」
魔女「未来や…主はきちんと勉強せい」
子供「うん!!今覚えたよ」
魔女「…」
205: 2021/04/02(金) 10:17:50.03 ID:agkIMDdy0
女戦士「ところで何故毒に侵されている?そのような魔物が居るという事だな?」
剣士「異形の魔物が居るんだ…多分あれは…」
子供「スライムだよ」
魔女「なんと!?絶滅した筈じゃ…病が流行るぞい」
剣士「他にも見た事の無い魔物が居る」
子供「大きな目のぐにゅぐにゅした魔物だよ…」
魔女「ビホルダーじゃな…ちぃと待て…魔術書に記されて居る」パラパラ
魔女「これじゃ…劣化メデューサじゃ」
子供「ん-ーなんかちょっと違うけどそんな感じ」
女戦士「対処は出来るのだな?」
剣士「弱い…ただ毒を撒き散らかす」
女戦士「毒消しを準備する必要が有るのか…」ジロリ
ローグ「ちょ…あっしが調達っすかねぇ?」
魔女「それには及ばぬ…商人が賢者の石を持って居ったじゃろう」
女戦士「海賊に一人づつ持たせておきたいのだ」
魔女「うむ…簡単じゃ…樽に入れた水の中にミネラルと塩を入れ一晩賢者の石を入れておけば良い」
女戦士「毒消しのポーションになるのか?」
魔女「そうじゃ簡単な毒消しじゃ」
女戦士「それで済むのであれば問題無い」
ローグ「せ…せーふ」
女戦士「剣士…もう少し話が聞きたいのだが良いか?」
剣士「構わないよ…未来は少し休ませて」
子供「ねぇ?ママは?」
ローグ「あー未来くん…姉さんはちっと迷子でしてね」
子供「分かる…ママ目と数字で方角追ってるから方向音痴なんだよね」
ローグ「しぃぃぃぃでやんす」
子供「うん…秘密にしとく」
剣士「異形の魔物が居るんだ…多分あれは…」
子供「スライムだよ」
魔女「なんと!?絶滅した筈じゃ…病が流行るぞい」
剣士「他にも見た事の無い魔物が居る」
子供「大きな目のぐにゅぐにゅした魔物だよ…」
魔女「ビホルダーじゃな…ちぃと待て…魔術書に記されて居る」パラパラ
魔女「これじゃ…劣化メデューサじゃ」
子供「ん-ーなんかちょっと違うけどそんな感じ」
女戦士「対処は出来るのだな?」
剣士「弱い…ただ毒を撒き散らかす」
女戦士「毒消しを準備する必要が有るのか…」ジロリ
ローグ「ちょ…あっしが調達っすかねぇ?」
魔女「それには及ばぬ…商人が賢者の石を持って居ったじゃろう」
女戦士「海賊に一人づつ持たせておきたいのだ」
魔女「うむ…簡単じゃ…樽に入れた水の中にミネラルと塩を入れ一晩賢者の石を入れておけば良い」
女戦士「毒消しのポーションになるのか?」
魔女「そうじゃ簡単な毒消しじゃ」
女戦士「それで済むのであれば問題無い」
ローグ「せ…せーふ」
女戦士「剣士…もう少し話が聞きたいのだが良いか?」
剣士「構わないよ…未来は少し休ませて」
子供「ねぇ?ママは?」
ローグ「あー未来くん…姉さんはちっと迷子でしてね」
子供「分かる…ママ目と数字で方角追ってるから方向音痴なんだよね」
ローグ「しぃぃぃぃでやんす」
子供「うん…秘密にしとく」
206: 2021/04/02(金) 10:20:21.99 ID:agkIMDdy0
『船長室』
…これがアルラウネ
ちっちがスプリガンじゃ
昆虫の事はようわからん
ウルフはどちら側じゃ?
女戦士「ふむ…ひとまずそれらの魔物は中立的な立ち位置なのだな?」
剣士「そうだね…多分敵も味方も関係なしで襲って来る」
女戦士「ではやはり明らかに知性を持って争って居るのがエルフ達とキマイラ勢か…」
魔女「人間はどうなって居る?」
剣士「森の声では数日程前に北の方へ移動したらしい…理由は分からない」
商人「今の話で系統図作ったよ…見て」
魔女「三つ巴に見えるのぅ」
商人「エルフ側にトロールとドラゴン…それからウルフもこっち側な気がするな」
魔女「キマイラがよーわからんな…ケンタウロスもエルフ側では無いのか?」
商人「うーん…現場に行かないと分からないかぁ」
女戦士「スライムとビホルダーは中立と見て良いのか?」
剣士「守備的に動くからキマイラ勢だと思う」
女戦士「守備?守っているという事か?」
剣士「多分…追いかけては来ない…命令されているのか目的を持って居そうだ」
女戦士「この地図で位置は分かるか?」
剣士「うーん…頭の中では分かるけど地図だと何処なのか…」
女戦士「仕方あるまい…しかし予測より随分と敵が多いな」
剣士「争いに加わらないように動けば厄介なのは毒だけに思う」
魔女「ドラゴンの骸を見つけた様じゃが何にやられたのじゃ?」
剣士「見て居たのか…ドラゴンは捻りつぶされていた…多分ゴーレムという魔物かと」
魔女「ゴーレムは見て居らんのじゃな?」
剣士「見ていない」
女戦士「察するに北へ向かったと考えて良さそうだな」
剣士「うん…倒木の跡が北の方へ続いてた…きっと北に向かった筈」
魔女「やはり事が済んだ後じゃろうな…黒の同胞団の隠れ家はもぬけの空やも知れんぞ?」
女戦士「北への追撃は海賊では無理だ…その後の動きは考え直す必要がある」
…これがアルラウネ
ちっちがスプリガンじゃ
昆虫の事はようわからん
ウルフはどちら側じゃ?
女戦士「ふむ…ひとまずそれらの魔物は中立的な立ち位置なのだな?」
剣士「そうだね…多分敵も味方も関係なしで襲って来る」
女戦士「ではやはり明らかに知性を持って争って居るのがエルフ達とキマイラ勢か…」
魔女「人間はどうなって居る?」
剣士「森の声では数日程前に北の方へ移動したらしい…理由は分からない」
商人「今の話で系統図作ったよ…見て」
魔女「三つ巴に見えるのぅ」
商人「エルフ側にトロールとドラゴン…それからウルフもこっち側な気がするな」
魔女「キマイラがよーわからんな…ケンタウロスもエルフ側では無いのか?」
商人「うーん…現場に行かないと分からないかぁ」
女戦士「スライムとビホルダーは中立と見て良いのか?」
剣士「守備的に動くからキマイラ勢だと思う」
女戦士「守備?守っているという事か?」
剣士「多分…追いかけては来ない…命令されているのか目的を持って居そうだ」
女戦士「この地図で位置は分かるか?」
剣士「うーん…頭の中では分かるけど地図だと何処なのか…」
女戦士「仕方あるまい…しかし予測より随分と敵が多いな」
剣士「争いに加わらないように動けば厄介なのは毒だけに思う」
魔女「ドラゴンの骸を見つけた様じゃが何にやられたのじゃ?」
剣士「見て居たのか…ドラゴンは捻りつぶされていた…多分ゴーレムという魔物かと」
魔女「ゴーレムは見て居らんのじゃな?」
剣士「見ていない」
女戦士「察するに北へ向かったと考えて良さそうだな」
剣士「うん…倒木の跡が北の方へ続いてた…きっと北に向かった筈」
魔女「やはり事が済んだ後じゃろうな…黒の同胞団の隠れ家はもぬけの空やも知れんぞ?」
女戦士「北への追撃は海賊では無理だ…その後の動きは考え直す必要がある」
207: 2021/04/02(金) 10:21:39.31 ID:agkIMDdy0
剣士「ところでホムンクルスは?ドラゴンの事で気付いた事があるんだ…」
商人「ホムンクルスは…」
魔女「眠りについた様じゃ…今はエリクサーに浸かっておる」
商人「…」
剣士「そうだったのか…」
魔女「ドラゴンで気付いた事とは何じゃ?」
剣士「ドラゴンの血はホムンクルスと同じ匂いがする…何か知って居るんじゃないかと」
魔女「はるか昔に精霊が創造したらしいがドラゴンもホムンクルスと同じ人工生命体とな?」
剣士「ドラゴンの牙だけ採取してきた…中に血も入って居るよホラ?」
サラサラサラ
剣士「あれ!?血が入って居た筈なのに…砂になってる」
魔女「むむ!!それはホムンクルスと同体の証拠やもしれん」
商人「砂と言うか灰だね…集めて保存しておく…きっと貴重品だよ」
魔女「ホムンクルスは居らん故鑑定するのであれば女海賊じゃろうな」
女戦士「私に見せてみろ…」
剣士「はい…」ポイ
女戦士「軽いな…何の金属なのか…」
商人「ん?牙だから骨の類でしょ?」
女戦士「うーむ骨にしては熱の伝わりが早い…金属に近いから研磨してみたくなる」
剣士「僕には不要な物だから女海賊と女戦士で分けて…はいもう一本」ポイ
女戦士「よし…早速研磨する」
商人「ホムンクルスは…」
魔女「眠りについた様じゃ…今はエリクサーに浸かっておる」
商人「…」
剣士「そうだったのか…」
魔女「ドラゴンで気付いた事とは何じゃ?」
剣士「ドラゴンの血はホムンクルスと同じ匂いがする…何か知って居るんじゃないかと」
魔女「はるか昔に精霊が創造したらしいがドラゴンもホムンクルスと同じ人工生命体とな?」
剣士「ドラゴンの牙だけ採取してきた…中に血も入って居るよホラ?」
サラサラサラ
剣士「あれ!?血が入って居た筈なのに…砂になってる」
魔女「むむ!!それはホムンクルスと同体の証拠やもしれん」
商人「砂と言うか灰だね…集めて保存しておく…きっと貴重品だよ」
魔女「ホムンクルスは居らん故鑑定するのであれば女海賊じゃろうな」
女戦士「私に見せてみろ…」
剣士「はい…」ポイ
女戦士「軽いな…何の金属なのか…」
商人「ん?牙だから骨の類でしょ?」
女戦士「うーむ骨にしては熱の伝わりが早い…金属に近いから研磨してみたくなる」
剣士「僕には不要な物だから女海賊と女戦士で分けて…はいもう一本」ポイ
女戦士「よし…早速研磨する」
208: 2021/04/02(金) 10:23:24.34 ID:agkIMDdy0
『飛空艇』
剣士「ホムンクルスが浸かっているエリクサーってこれだね?」
商人「…そうだよ」
剣士「どうして眠りに?」
商人「…」
剣士「まだ聞きたい事が合ったんだよ…森の声がおかしいんだ」
魔女「それは他の者には答えられそうに無いのぅ?エルフに聞けば良いのかもしれんが…」
剣士「魔法が急に弱くなったのも理由が分からない」
魔女「む?森の中でまだ魔法が使えるのか?」
剣士「魔女は何か知ってる?」
魔女「電磁パルスじゃったか?とにかく魔結界の様な物に覆われてしもうたのじゃ」
剣士「魔法が何かと干渉して散らばってしまうんだ」
魔女「ではやはり使えぬと思った方が良いな?」
剣士「うん…解決方法は無いのかな?回復魔法が使えないのがね…」
魔女「わらわも模索して居るが有効な魔法は物理系だけじゃと思うておる」
剣士「隕石とか?」
魔女「そうじゃ…しかし手間がかかる上に特殊な触媒も必要じゃ…今回の作戦での運用は厳しかろう」
剣士「うーん戦い方考えておかないとなぁ…」
魔女「主の口ぶりからして森の上空で爆発があったのは察して居らん様じゃが気付かんかったんか?」
剣士「爆発?」
商人「夜が一瞬で昼間みたいに変わるぐらいの爆発」
剣士「え!?爆発だったのかな?あちこちでトロールが暴れていると思ってた…その後から森の声が止んだ」
商人「アレに気が付かないという事は森の下は相当深いんだね」
剣士「ホムンクルスはいつ目覚める?」
商人「あぁ…実は…」
魔女「いつ起きるか分かると思うんか?」
剣士「ハハそうだね…まぁ良いか今度で」
魔女「疲れて居るのじゃろう…ゆっくりさせよ」
商人「…」
剣士「じゃぁ少し休むかな」
魔女「剣士や…ちと遊ばぬか?」
剣士「ホムンクルスが浸かっているエリクサーってこれだね?」
商人「…そうだよ」
剣士「どうして眠りに?」
商人「…」
剣士「まだ聞きたい事が合ったんだよ…森の声がおかしいんだ」
魔女「それは他の者には答えられそうに無いのぅ?エルフに聞けば良いのかもしれんが…」
剣士「魔法が急に弱くなったのも理由が分からない」
魔女「む?森の中でまだ魔法が使えるのか?」
剣士「魔女は何か知ってる?」
魔女「電磁パルスじゃったか?とにかく魔結界の様な物に覆われてしもうたのじゃ」
剣士「魔法が何かと干渉して散らばってしまうんだ」
魔女「ではやはり使えぬと思った方が良いな?」
剣士「うん…解決方法は無いのかな?回復魔法が使えないのがね…」
魔女「わらわも模索して居るが有効な魔法は物理系だけじゃと思うておる」
剣士「隕石とか?」
魔女「そうじゃ…しかし手間がかかる上に特殊な触媒も必要じゃ…今回の作戦での運用は厳しかろう」
剣士「うーん戦い方考えておかないとなぁ…」
魔女「主の口ぶりからして森の上空で爆発があったのは察して居らん様じゃが気付かんかったんか?」
剣士「爆発?」
商人「夜が一瞬で昼間みたいに変わるぐらいの爆発」
剣士「え!?爆発だったのかな?あちこちでトロールが暴れていると思ってた…その後から森の声が止んだ」
商人「アレに気が付かないという事は森の下は相当深いんだね」
剣士「ホムンクルスはいつ目覚める?」
商人「あぁ…実は…」
魔女「いつ起きるか分かると思うんか?」
剣士「ハハそうだね…まぁ良いか今度で」
魔女「疲れて居るのじゃろう…ゆっくりさせよ」
商人「…」
剣士「じゃぁ少し休むかな」
魔女「剣士や…ちと遊ばぬか?」
209: 2021/04/02(金) 10:24:25.65 ID:agkIMDdy0
剣士「魔女と?何しようって言うの?」
魔女「外に出てわらわの杖を避けてみよ…来い」
剣士「魔女の攻撃は避けられない…受け止めるじゃダメかな?」
魔女「イカン…全部避けるゲームじゃ」
剣士「僕は避けるだけで良い?」
魔女「うむ…行くぞよ?」ノソーリ
スカ スカ ポカ
剣士「あたた…見えないんだよ」
魔女「全部避けよと言うたじゃろう…もう一度じゃ」ノソー
スカ スカ スカ
剣士「ふぅ…」
魔女「さすがじゃな…ラグスイッチを3度使うとは」
剣士「うん…コツが分かって来たんだ」
魔女「遊びは終わりじゃ…休んで良い」
剣士「ん?何かの修行だった?」
魔女「気にせんで良いぞ?あ…そうじゃ主の嫁が何処かへ彷徨っとるで探して参れ」
剣士「あ!!マズイな…先に声掛けとかなきゃいけなかった」
魔女「うむ…」
剣士「行って来る!!」タッタッタ
魔女「ヤレヤレ…」
商人「魔女…今のは」
魔女「ほう?主が気付くつとはのぅ…」
商人「次元の入れ替え…」
魔女「否定してはならん…剣士の次元に乗れば良い…直に調和するで」
商人「それが勇者…」
魔女「そうじゃ」
魔女「外に出てわらわの杖を避けてみよ…来い」
剣士「魔女の攻撃は避けられない…受け止めるじゃダメかな?」
魔女「イカン…全部避けるゲームじゃ」
剣士「僕は避けるだけで良い?」
魔女「うむ…行くぞよ?」ノソーリ
スカ スカ ポカ
剣士「あたた…見えないんだよ」
魔女「全部避けよと言うたじゃろう…もう一度じゃ」ノソー
スカ スカ スカ
剣士「ふぅ…」
魔女「さすがじゃな…ラグスイッチを3度使うとは」
剣士「うん…コツが分かって来たんだ」
魔女「遊びは終わりじゃ…休んで良い」
剣士「ん?何かの修行だった?」
魔女「気にせんで良いぞ?あ…そうじゃ主の嫁が何処かへ彷徨っとるで探して参れ」
剣士「あ!!マズイな…先に声掛けとかなきゃいけなかった」
魔女「うむ…」
剣士「行って来る!!」タッタッタ
魔女「ヤレヤレ…」
商人「魔女…今のは」
魔女「ほう?主が気付くつとはのぅ…」
商人「次元の入れ替え…」
魔女「否定してはならん…剣士の次元に乗れば良い…直に調和するで」
商人「それが勇者…」
魔女「そうじゃ」
210: 2021/04/02(金) 10:26:04.10 ID:agkIMDdy0
『漁村』
ホジホジ グリグリ
子ウルフ「ガウルル…わん!」
子供「あ!!居たぁぁ!!」
女海賊「はっ!!」キョロ
子供「ママーーー!!探してたんだよ」
女海賊「未来!!良かったぁぁぁ…剣士は?」
子供「船にママが居ないから探しに行ったよ」
女海賊「私を探してんの?剣士が?」
子供「今度パパ探さないと」
女海賊「千里眼使えばすぐじゃん…なんでこんな遅いの?」
子供「ママは何してたの?」
女海賊「お!!良い事聞くね…ここにさぁアリの巣があんだよ」
子供「うん…」
女海賊「こっちにダンゴムシ居るじゃん?どうやって通ると思う?」
子供「ねぇママ…もしかしてずっとこれ見てたの?」
女海賊「なんでさ?」
子供「それじゃ千里眼でも見つけられないって…」
女海賊「…」
子供「パパ探しにいこ」
女海賊「あんた賢くなったね?」
子供「どっちに行けば良いかなぁ…」
子ウルフ「わんっ!!」
女海賊「この子ウルフは?」
子供「友達さ」
女海賊「乗れる?」
子供「ママが乗ったらダメだよ」
女海賊「ほんなん分かってるって!!あんたが乗るの?」
子供「普通は友達に乗らないよ」
女海賊「ほーん…」
子供「ほーんってさ…ママはパパ探さないの?」
女海賊「探し疲れたんだよ」
子供「パパも帰って来て休まないでママ探してるんだよ」
女海賊「千里眼でさっさとさぁ…」
ホジホジ グリグリ
子ウルフ「ガウルル…わん!」
子供「あ!!居たぁぁ!!」
女海賊「はっ!!」キョロ
子供「ママーーー!!探してたんだよ」
女海賊「未来!!良かったぁぁぁ…剣士は?」
子供「船にママが居ないから探しに行ったよ」
女海賊「私を探してんの?剣士が?」
子供「今度パパ探さないと」
女海賊「千里眼使えばすぐじゃん…なんでこんな遅いの?」
子供「ママは何してたの?」
女海賊「お!!良い事聞くね…ここにさぁアリの巣があんだよ」
子供「うん…」
女海賊「こっちにダンゴムシ居るじゃん?どうやって通ると思う?」
子供「ねぇママ…もしかしてずっとこれ見てたの?」
女海賊「なんでさ?」
子供「それじゃ千里眼でも見つけられないって…」
女海賊「…」
子供「パパ探しにいこ」
女海賊「あんた賢くなったね?」
子供「どっちに行けば良いかなぁ…」
子ウルフ「わんっ!!」
女海賊「この子ウルフは?」
子供「友達さ」
女海賊「乗れる?」
子供「ママが乗ったらダメだよ」
女海賊「ほんなん分かってるって!!あんたが乗るの?」
子供「普通は友達に乗らないよ」
女海賊「ほーん…」
子供「ほーんってさ…ママはパパ探さないの?」
女海賊「探し疲れたんだよ」
子供「パパも帰って来て休まないでママ探してるんだよ」
女海賊「千里眼でさっさとさぁ…」
211: 2021/04/02(金) 10:27:17.47 ID:agkIMDdy0
村人「あそこじゃ…あそこで穴掘っとる」
剣士「どうも案内ありがとう」
村人「いやいやお世話になったで良いんじゃ」
子供「パパだぁ!!」
剣士「やっと見つけた…ニンニクの匂いで分からなかったよ」
女海賊「おっそい!!」
剣士「ニンニクの匂いは君の匂いじゃないと思ってここには来なかったんだ」
子供「ママどうしてこんなにニンニク臭いの?」
女海賊「魔物除けになるって聞いたから持ち歩いてんだけど…あんた魔物?」
剣士「ハハ半分魔物かな…帰ろうか」
女海賊「腰にニンニクぶら下げるのやっぱマズイかな?」
剣士「ま…まぁ良いんじゃない?」
女海賊「臭う?」
剣士「君の匂いが消えるくらいにはね…」
ところでさ…ドラゴンの牙を持って帰ったんだ
え!!マジ?今ある?
女戦士に渡した
なんでお姉ぇに先に渡すのさ!!
2つあるから心配しないで
よし!ダッシュで帰るよ
ママ疲れてるんじゃないの?
うっさいな!ちゃんと付いて来て
剣士「どうも案内ありがとう」
村人「いやいやお世話になったで良いんじゃ」
子供「パパだぁ!!」
剣士「やっと見つけた…ニンニクの匂いで分からなかったよ」
女海賊「おっそい!!」
剣士「ニンニクの匂いは君の匂いじゃないと思ってここには来なかったんだ」
子供「ママどうしてこんなにニンニク臭いの?」
女海賊「魔物除けになるって聞いたから持ち歩いてんだけど…あんた魔物?」
剣士「ハハ半分魔物かな…帰ろうか」
女海賊「腰にニンニクぶら下げるのやっぱマズイかな?」
剣士「ま…まぁ良いんじゃない?」
女海賊「臭う?」
剣士「君の匂いが消えるくらいにはね…」
ところでさ…ドラゴンの牙を持って帰ったんだ
え!!マジ?今ある?
女戦士に渡した
なんでお姉ぇに先に渡すのさ!!
2つあるから心配しないで
よし!ダッシュで帰るよ
ママ疲れてるんじゃないの?
うっさいな!ちゃんと付いて来て
212: 2021/04/02(金) 11:30:58.00 ID:agkIMDdy0
『貨物船』
ワイワイ ガヤガヤ
見ろ!頭の妹分が帰って来たぞ
普通にしてろ普通に
ワイワイ ガヤガヤ
魔女「おぉやっと帰って来たか」
女海賊「何この騒ぎ?」
魔女「海鮮バーベキューじゃ…主らも食え」
女海賊「おぉ!!お腹減ってたのさ…お姉ぇは?」
魔女「ローグと一緒に飲みに出ておる」
女海賊「え!?又お酒飲みに行ったの?」
魔女「止めたんじゃがローグが言う事聞かんくてな…まぁやらせておけ」
女海賊「ぬぁぁドラゴンの牙を見たかったのにさぁ…」
魔女「船長室を探してみよ…そこで眺めて居ったでな」
女海賊「おけおけ!!取って来る」スタコラ
子供「ウルフは貝とか食べるのかなぁ?」
魔女「腹を壊すやも知れんぞよ?飛空艇にシーサーの肉が有ったじゃろう…それで良いのでは無いか?」
子供「おいで!!」
子ウルフ「がう!!」
魔女「剣士は何が良いじゃろうのぅ…」
剣士「適当に済ませるから気にしないで」
魔女「女海賊がニンニクを仕入れて居ったな…食ってみんか?」
剣士「ハハ程ほどに…」
魔女「明日の朝に森の方へ出立するから今日は休めと言うて居った…自由で良い」
剣士「あの海賊達は?」
魔女「森へ行く者は今日この船に集まって居るのじゃ…指揮伝達じゃろう」
剣士「じゃぁ横になるのは飛空艇が良さそうだね」
魔女「うむ…船長室と飛空艇には誰も来んで安心して休め」
タッタッタ
ワイワイ ガヤガヤ
見ろ!頭の妹分が帰って来たぞ
普通にしてろ普通に
ワイワイ ガヤガヤ
魔女「おぉやっと帰って来たか」
女海賊「何この騒ぎ?」
魔女「海鮮バーベキューじゃ…主らも食え」
女海賊「おぉ!!お腹減ってたのさ…お姉ぇは?」
魔女「ローグと一緒に飲みに出ておる」
女海賊「え!?又お酒飲みに行ったの?」
魔女「止めたんじゃがローグが言う事聞かんくてな…まぁやらせておけ」
女海賊「ぬぁぁドラゴンの牙を見たかったのにさぁ…」
魔女「船長室を探してみよ…そこで眺めて居ったでな」
女海賊「おけおけ!!取って来る」スタコラ
子供「ウルフは貝とか食べるのかなぁ?」
魔女「腹を壊すやも知れんぞよ?飛空艇にシーサーの肉が有ったじゃろう…それで良いのでは無いか?」
子供「おいで!!」
子ウルフ「がう!!」
魔女「剣士は何が良いじゃろうのぅ…」
剣士「適当に済ませるから気にしないで」
魔女「女海賊がニンニクを仕入れて居ったな…食ってみんか?」
剣士「ハハ程ほどに…」
魔女「明日の朝に森の方へ出立するから今日は休めと言うて居った…自由で良い」
剣士「あの海賊達は?」
魔女「森へ行く者は今日この船に集まって居るのじゃ…指揮伝達じゃろう」
剣士「じゃぁ横になるのは飛空艇が良さそうだね」
魔女「うむ…船長室と飛空艇には誰も来んで安心して休め」
タッタッタ
213: 2021/04/02(金) 11:31:41.22 ID:agkIMDdy0
女海賊「取って来た!!これ片方磨いてあるけど…お姉ぇがやったの?」
魔女「そうじゃろう…研磨する言うておった…何か分かるか?」
女海賊「主成分が銀だね…重さ的にミスリル銀に近い…ほら?」カチン
コーーーーーン
魔女「ほぅ…良い音が鳴るのぅ?」
女海賊「ドラゴンって金属で出来てんの?どゆ事?」
剣士「だから気になって持って帰って来たんだよ」
女海賊「これ叩いて引き延ばすのはなんかもったいないなぁ…何に使おう」
剣士「そのままアクセサリーにするのは?」
女海賊「でかすぎ」
魔女「無理に使わんでも良いじゃろう…そのまま置物でも良いと思う」
女海賊「まぁ思いつくまで置いとく」
魔女「そうじゃろう…研磨する言うておった…何か分かるか?」
女海賊「主成分が銀だね…重さ的にミスリル銀に近い…ほら?」カチン
コーーーーーン
魔女「ほぅ…良い音が鳴るのぅ?」
女海賊「ドラゴンって金属で出来てんの?どゆ事?」
剣士「だから気になって持って帰って来たんだよ」
女海賊「これ叩いて引き延ばすのはなんかもったいないなぁ…何に使おう」
剣士「そのままアクセサリーにするのは?」
女海賊「でかすぎ」
魔女「無理に使わんでも良いじゃろう…そのまま置物でも良いと思う」
女海賊「まぁ思いつくまで置いとく」
214: 2021/04/02(金) 11:32:53.86 ID:agkIMDdy0
『飛空艇』
女海賊「こっちに居たんだ…バーベキューは食べた?」
商人「もうお腹いっぱいだよ」
女海賊「あんたなんで引きこもってんの?」
商人「向こうは僕よりずっと大きな人が一杯だからさ…なんか仲間に入りにくい」
女海賊「海賊共か…そっか体が小さいと肩身狭いのか」
商人「まぁそんな所だよ…いつもは盗賊が幅を利かせてくれてたんだけどね」
女海賊「盗賊の極意はこうだ!!とか言って?」
商人「そうだね…僕には真似が出来ない」
女海賊「未来は何処に行ったか知らない?」
商人「奥で子ウルフと一緒に寝てるよ」
女海賊「私もちっと寝るかな」
商人「明日は早いから寝て置いた方が良いね」
女海賊「あんたはまだ寝ないの?」
商人「僕はいろいろ調べ事さ…君が言ってた第3皇子の事とかね」
女海賊「新事実なんかある?」
商人「んー不思議なのが母エルフの事が一切触れられていない事ぐらいかな」
女海賊「ハーフエルフって事を隠したんかな?」
商人「どうしてだろうね?王室がその辺りを隠してるんだよね」
女海賊「セントラルはなんかそんなんばっかだね」
商人「うん…こういう情報は多分アサシンが詳しいと思う」
女海賊「ふぁ~あ…政治関係の話は苦手…寝る」
商人「あ!女海賊…」
女海賊「ん?」
商人「想像妊娠ありがとう」
女海賊「え?」
商人「君のお陰で希望が持てた」
女海賊「何の話?」
商人「いや…想像妊娠って本当にあるんだなってさ」
女海賊「あんた馬鹿?」
商人「ハハ…まぁ良いや…おやすみ」
女海賊「むにゃ…」
女海賊「こっちに居たんだ…バーベキューは食べた?」
商人「もうお腹いっぱいだよ」
女海賊「あんたなんで引きこもってんの?」
商人「向こうは僕よりずっと大きな人が一杯だからさ…なんか仲間に入りにくい」
女海賊「海賊共か…そっか体が小さいと肩身狭いのか」
商人「まぁそんな所だよ…いつもは盗賊が幅を利かせてくれてたんだけどね」
女海賊「盗賊の極意はこうだ!!とか言って?」
商人「そうだね…僕には真似が出来ない」
女海賊「未来は何処に行ったか知らない?」
商人「奥で子ウルフと一緒に寝てるよ」
女海賊「私もちっと寝るかな」
商人「明日は早いから寝て置いた方が良いね」
女海賊「あんたはまだ寝ないの?」
商人「僕はいろいろ調べ事さ…君が言ってた第3皇子の事とかね」
女海賊「新事実なんかある?」
商人「んー不思議なのが母エルフの事が一切触れられていない事ぐらいかな」
女海賊「ハーフエルフって事を隠したんかな?」
商人「どうしてだろうね?王室がその辺りを隠してるんだよね」
女海賊「セントラルはなんかそんなんばっかだね」
商人「うん…こういう情報は多分アサシンが詳しいと思う」
女海賊「ふぁ~あ…政治関係の話は苦手…寝る」
商人「あ!女海賊…」
女海賊「ん?」
商人「想像妊娠ありがとう」
女海賊「え?」
商人「君のお陰で希望が持てた」
女海賊「何の話?」
商人「いや…想像妊娠って本当にあるんだなってさ」
女海賊「あんた馬鹿?」
商人「ハハ…まぁ良いや…おやすみ」
女海賊「むにゃ…」
215: 2021/04/02(金) 11:34:06.07 ID:agkIMDdy0
『早朝』
ガレー船は先行して目標の位置までの安全を確保
続く輸送船は到着後にキャンプ設営に入れ
キャベラル船は本日待機…明日の朝出発する事
では各自船に乗り込み作戦を開始しろ
ドタドタ ドタドタ
商人「女海賊…起きて!!剣士も!!」
女海賊「う~ん…むにゃ…まだ暗いじゃん」
商人「もう作戦始まった…女戦士とローグは動いてるよ」
女海賊「私ら飛空艇で先行すんだっけ?滝まで30分掛かんないよ」
商人「先に行って桟橋を作るらしい」
女海賊「木材は輸送船に乗ってんじゃん」
商人「それはキャンプ設営用だよ…桟橋の木材は現地調達だ」
女海賊「もしかして私らだけで桟橋作るん?」
商人「そうだよ…昼までに完成しないとキャンプ設営が遅れる」
女海賊「マジかよ…何で先に教えてくんないの」
商人「あー君は外に出てたのか…作戦の概要は昨日展開されたんだ」
女海賊「まぁ良いや…ほんで今出発する感じ?」
商人「うん…女戦士とローグが来たら即出発」
女海賊「おけおけ…炉を暖めるからどいて」シュゴーー
ローグ「頭ぁ…歩けやすか?」
女戦士「あぁ済まんな…」ヨロ
女海賊「お姉ぇ…もう行く?」
女戦士「出せ…ふぅ」
女海賊「又お酒飲んだん?」
女戦士「少しのつもりだったのだがな…」
女海賊「30分で到着だけど横になってて」
女戦士「済まん」
女海賊「商人!?ロープほどいてもらって良い?」
商人「これだね?」
女海賊「緩んだら外にぶん投げておっけ」
商人「…」シュルシュル ポイ
フワフワ シュゴーーーー
ガレー船は先行して目標の位置までの安全を確保
続く輸送船は到着後にキャンプ設営に入れ
キャベラル船は本日待機…明日の朝出発する事
では各自船に乗り込み作戦を開始しろ
ドタドタ ドタドタ
商人「女海賊…起きて!!剣士も!!」
女海賊「う~ん…むにゃ…まだ暗いじゃん」
商人「もう作戦始まった…女戦士とローグは動いてるよ」
女海賊「私ら飛空艇で先行すんだっけ?滝まで30分掛かんないよ」
商人「先に行って桟橋を作るらしい」
女海賊「木材は輸送船に乗ってんじゃん」
商人「それはキャンプ設営用だよ…桟橋の木材は現地調達だ」
女海賊「もしかして私らだけで桟橋作るん?」
商人「そうだよ…昼までに完成しないとキャンプ設営が遅れる」
女海賊「マジかよ…何で先に教えてくんないの」
商人「あー君は外に出てたのか…作戦の概要は昨日展開されたんだ」
女海賊「まぁ良いや…ほんで今出発する感じ?」
商人「うん…女戦士とローグが来たら即出発」
女海賊「おけおけ…炉を暖めるからどいて」シュゴーー
ローグ「頭ぁ…歩けやすか?」
女戦士「あぁ済まんな…」ヨロ
女海賊「お姉ぇ…もう行く?」
女戦士「出せ…ふぅ」
女海賊「又お酒飲んだん?」
女戦士「少しのつもりだったのだがな…」
女海賊「30分で到着だけど横になってて」
女戦士「済まん」
女海賊「商人!?ロープほどいてもらって良い?」
商人「これだね?」
女海賊「緩んだら外にぶん投げておっけ」
商人「…」シュルシュル ポイ
フワフワ シュゴーーーー
216: 2021/04/02(金) 11:35:54.76 ID:agkIMDdy0
『河口の上空』
ヒュゥゥゥ バサバサ
ローグ「いやぁぁ飛空艇はやっぱ良いっすねぇぇ…早いわ広いわ暖かいわ」
女海賊「ローグ!剣士も起こしてよ」
ローグ「剣士さんは寝てるんじゃなくて瞑想っすね…あっしが何やっても起きんでやんす」
女海賊「私らだけで桟橋作るって出来るん?」
ローグ「ずっと使う桟橋じゃないもんすから真っ直ぐな木を流れて行かん様にすれば良いんすよ」
女海賊「重たい物運ぶの嫌なんだけど」
ローグ「少し上流で木を倒して川に入れれば良いでやんす」
女海賊「なる…ロープは?」
ローグ「ロープの代わりになりそうなツタなんかいくらでも有ると思いやす」
商人「全部現地調達するんだね」
ローグ「そーっすね…場所の選定が一番重要っすかね」
商人「川は割と深さがありそうだったから自由度高いとは思う」
ローグ「流れっすね…あんまり流れが複雑だと船が乗り上げちまいやすんで…」
商人「その選定は分かる人が決めた方が良い…ローグ分かる?」
ローグ「いいえ…わかりやせん」
女海賊「ぶっ…あんたさぁ!!知った口聞いてて分かりませんてどういう事よ?」
ローグ「聞いた話なもんで…盗賊さんなら分かると思うんすけどねぇ」
魔女「騒がしいのぅ…話を聞いて居ったら阿呆過ぎて呆れるわ」
商人「ハハまぁ僕が決めるよ…水の流れ方は後で変えるという手もある」
魔女「うむ…それで正解じゃ…何か有っても応用で何とかするもんじゃしの」
女海賊「ほんで…冷たい川ん中に誰が入んの?」ジロリ
ローグ「もしかして…あっしでやんすかね?」タラリ
魔女「ゆうべはさぞ楽しかったろうのぅ…?」ジロリ
ローグ「いやいやいや…そーっすね!あっしが入りやす」
商人「こうしようか…クロスボウのボルトにロープ付けて置いて流れて来た木を手繰り寄せよう」
女海賊「お!?面白そう…それ私やる」
商人「木を切って来るのは剣士が良さそうなんだけど…起きないかな?」
女戦士「キコリは任せろ…私が斧を持って居るからな」
商人「じゃぁ残りの人でツタの確保かな」
魔女「罠魔法でツタを成長させられるかも分からん…変性の一種じゃが試してみたい」
商人「それが出来るなら桟橋は一瞬で組み立てられる…期待だよ」
女海賊「役割決まったね?もう到着するから準備して」
ヒュゥゥゥ バサバサ
ローグ「いやぁぁ飛空艇はやっぱ良いっすねぇぇ…早いわ広いわ暖かいわ」
女海賊「ローグ!剣士も起こしてよ」
ローグ「剣士さんは寝てるんじゃなくて瞑想っすね…あっしが何やっても起きんでやんす」
女海賊「私らだけで桟橋作るって出来るん?」
ローグ「ずっと使う桟橋じゃないもんすから真っ直ぐな木を流れて行かん様にすれば良いんすよ」
女海賊「重たい物運ぶの嫌なんだけど」
ローグ「少し上流で木を倒して川に入れれば良いでやんす」
女海賊「なる…ロープは?」
ローグ「ロープの代わりになりそうなツタなんかいくらでも有ると思いやす」
商人「全部現地調達するんだね」
ローグ「そーっすね…場所の選定が一番重要っすかね」
商人「川は割と深さがありそうだったから自由度高いとは思う」
ローグ「流れっすね…あんまり流れが複雑だと船が乗り上げちまいやすんで…」
商人「その選定は分かる人が決めた方が良い…ローグ分かる?」
ローグ「いいえ…わかりやせん」
女海賊「ぶっ…あんたさぁ!!知った口聞いてて分かりませんてどういう事よ?」
ローグ「聞いた話なもんで…盗賊さんなら分かると思うんすけどねぇ」
魔女「騒がしいのぅ…話を聞いて居ったら阿呆過ぎて呆れるわ」
商人「ハハまぁ僕が決めるよ…水の流れ方は後で変えるという手もある」
魔女「うむ…それで正解じゃ…何か有っても応用で何とかするもんじゃしの」
女海賊「ほんで…冷たい川ん中に誰が入んの?」ジロリ
ローグ「もしかして…あっしでやんすかね?」タラリ
魔女「ゆうべはさぞ楽しかったろうのぅ…?」ジロリ
ローグ「いやいやいや…そーっすね!あっしが入りやす」
商人「こうしようか…クロスボウのボルトにロープ付けて置いて流れて来た木を手繰り寄せよう」
女海賊「お!?面白そう…それ私やる」
商人「木を切って来るのは剣士が良さそうなんだけど…起きないかな?」
女戦士「キコリは任せろ…私が斧を持って居るからな」
商人「じゃぁ残りの人でツタの確保かな」
魔女「罠魔法でツタを成長させられるかも分からん…変性の一種じゃが試してみたい」
商人「それが出来るなら桟橋は一瞬で組み立てられる…期待だよ」
女海賊「役割決まったね?もう到着するから準備して」
217: 2021/04/02(金) 11:37:12.60 ID:agkIMDdy0
『滝の周辺』
フワフワ ドッスン
ローグ「明るくなってきやしたね?」
女戦士「ふむ…良い場所だ」フラ
女海賊「お姉ぇ大丈夫?フラフラしてんよ?」
女戦士「毎度の事だから気にするな…私は早速少し上流を見回って木を倒してくる」
女海賊「なんか一人で行くの大丈夫かなぁ…」
子供「ふぁ~あ…ここ何処?」ノビー
女戦士「お?丁度良い…未来を連れて行く」
子供「ん?」
女海賊「おけおけ…それなら安心」
女戦士「未来…少し散歩だ…付いて来い」
子供「え…あ…うん…ちょっと待って」
女戦士「早く支度しろ…置いて行くぞ」
子供「おいで!!散歩だってさ…行くよ」
子ウルフ「がうがう…」
女戦士「ウルフか…魔物除けに丁度良いな」
子供「おっけ!行けるよ」スタタ
女戦士「では行って来る…」スタスタ
女海賊「おっし!!ほんじゃクロスボウゲームの準備する」
魔女「罠魔法を試してみるかの…」
ローグ「あっしはどうしやすかね?」
女海賊「あんたは服脱いで川に入る準備!手繰り寄せた木を上手い事運んで」
ローグ「やっぱそーっすよねぇ…トホホ」
商人「マズイなぁ…木が滝の上に引っかかったらどうしようかなぁ…」
女海賊「あんま細かい事気にしなくて良いんじゃね?きっとうまく落ちて来るって」
魔女「罠魔法!」ザワザワ シュルリ
女海賊「お!?魔法行ける?」
魔女「フムフム…直接触って居れば行けるのぅ…空間に魔法を分散させる何かが有るのじゃな…」ブツブツ
商人「魔法は工夫してなんとかなりそうだね」
魔女「ツタを木を結ぶのはわらわがやるで商人は火を起こすのじゃ…寒うてたまらん」
商人「あぁそうする…燃えそうな物が沢山あって良かった」
---------------
---------------
---------------
フワフワ ドッスン
ローグ「明るくなってきやしたね?」
女戦士「ふむ…良い場所だ」フラ
女海賊「お姉ぇ大丈夫?フラフラしてんよ?」
女戦士「毎度の事だから気にするな…私は早速少し上流を見回って木を倒してくる」
女海賊「なんか一人で行くの大丈夫かなぁ…」
子供「ふぁ~あ…ここ何処?」ノビー
女戦士「お?丁度良い…未来を連れて行く」
子供「ん?」
女海賊「おけおけ…それなら安心」
女戦士「未来…少し散歩だ…付いて来い」
子供「え…あ…うん…ちょっと待って」
女戦士「早く支度しろ…置いて行くぞ」
子供「おいで!!散歩だってさ…行くよ」
子ウルフ「がうがう…」
女戦士「ウルフか…魔物除けに丁度良いな」
子供「おっけ!行けるよ」スタタ
女戦士「では行って来る…」スタスタ
女海賊「おっし!!ほんじゃクロスボウゲームの準備する」
魔女「罠魔法を試してみるかの…」
ローグ「あっしはどうしやすかね?」
女海賊「あんたは服脱いで川に入る準備!手繰り寄せた木を上手い事運んで」
ローグ「やっぱそーっすよねぇ…トホホ」
商人「マズイなぁ…木が滝の上に引っかかったらどうしようかなぁ…」
女海賊「あんま細かい事気にしなくて良いんじゃね?きっとうまく落ちて来るって」
魔女「罠魔法!」ザワザワ シュルリ
女海賊「お!?魔法行ける?」
魔女「フムフム…直接触って居れば行けるのぅ…空間に魔法を分散させる何かが有るのじゃな…」ブツブツ
商人「魔法は工夫してなんとかなりそうだね」
魔女「ツタを木を結ぶのはわらわがやるで商人は火を起こすのじゃ…寒うてたまらん」
商人「あぁそうする…燃えそうな物が沢山あって良かった」
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218: 2021/04/02(金) 11:38:47.67 ID:agkIMDdy0
『1時間後』
コーン コーン コーン
女海賊「お?キコリの音…お姉ぇミスリルの斧使ってんのか」
魔女「ここに居ますよと言って居る様なもんじゃな?」
商人「魚が焼けたよ…要る?」
魔女「おぉ旨そうじゃ…」ハフハフ
商人「ここは食べ物にも困らない」
魔女「クマが出んと良いな?」
商人「クマ…」
魔女「ウルフが居れば襲っては来んじゃろうが」
ローグ「気を付けて置いた方が良いでやんす…クロスボウじゃクマは中々倒せんでやんす」
女海賊「あ!!来た来た来た…でっかい木が落ちて来るよ」
ザブーン
商人「アハハ迫力満点じゃないか…」
女海賊「手繰り寄せるよ!!」バシュン シュルシュル
ローグ「姉さんで引っ張れやすか?」
女海賊「重い…ぐぬぬ」
魔女「初めに流れ止めを作った方が良さそうじゃな…」
女海賊「もう一個のクロスボウで川の対岸までロープ渡して」
商人「あぁ僕やるよ…」バシュン シュルシュル
魔女「ロープを水面に垂らして張っておくのじゃ…ローグは対岸まで行ってロープを縛りなおして来い」
ローグ「へ…へい…」
商人「次の木が落ちて来る…」
女海賊「ヤバ…これ超重労働かも」
ザブーン
女海賊「ちょい間に合わない…商人!次の木を手繰り寄せて」
商人「ボルトは?」アタフタ
女海賊「そこそこ!!ソレ!!」
商人「当たれ!!」バシュン シュルシュル
魔女「近くまで寄せたらわらわがツタで固定するで次の準備をせい」
女海賊「わーってるよ…ふんがぁぁぁ!!」
魔女「罠魔法!」ザワザワ シュルリ
女海賊「ひぃひぃ…」
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コーン コーン コーン
女海賊「お?キコリの音…お姉ぇミスリルの斧使ってんのか」
魔女「ここに居ますよと言って居る様なもんじゃな?」
商人「魚が焼けたよ…要る?」
魔女「おぉ旨そうじゃ…」ハフハフ
商人「ここは食べ物にも困らない」
魔女「クマが出んと良いな?」
商人「クマ…」
魔女「ウルフが居れば襲っては来んじゃろうが」
ローグ「気を付けて置いた方が良いでやんす…クロスボウじゃクマは中々倒せんでやんす」
女海賊「あ!!来た来た来た…でっかい木が落ちて来るよ」
ザブーン
商人「アハハ迫力満点じゃないか…」
女海賊「手繰り寄せるよ!!」バシュン シュルシュル
ローグ「姉さんで引っ張れやすか?」
女海賊「重い…ぐぬぬ」
魔女「初めに流れ止めを作った方が良さそうじゃな…」
女海賊「もう一個のクロスボウで川の対岸までロープ渡して」
商人「あぁ僕やるよ…」バシュン シュルシュル
魔女「ロープを水面に垂らして張っておくのじゃ…ローグは対岸まで行ってロープを縛りなおして来い」
ローグ「へ…へい…」
商人「次の木が落ちて来る…」
女海賊「ヤバ…これ超重労働かも」
ザブーン
女海賊「ちょい間に合わない…商人!次の木を手繰り寄せて」
商人「ボルトは?」アタフタ
女海賊「そこそこ!!ソレ!!」
商人「当たれ!!」バシュン シュルシュル
魔女「近くまで寄せたらわらわがツタで固定するで次の準備をせい」
女海賊「わーってるよ…ふんがぁぁぁ!!」
魔女「罠魔法!」ザワザワ シュルリ
女海賊「ひぃひぃ…」
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219: 2021/04/02(金) 11:39:28.74 ID:agkIMDdy0
ローグ「ぅぅぅ」ガチガチ
ローグ「そそそ…そろそろ…上がって良いでやんすかねぇ…ぅぅぅ」ガチガチ
女海賊「おけおけ…飛空艇の中で暖まんな!!ウラン結晶に水垂らして良いよ」
ローグ「姉さんが女神の様っす…ぅぅぅ」ガチガチ
魔女「商人!木はこの位置で良いか?」
商人「もう少し向こうに伸ばしたいけどなぁ…」
魔女「これ以上は流れて行ってしまうぞよ?」
商人「2隻分かぁ…まぁ仕方ないか」
魔女「固定するぞえ?罠魔法!」ザワザワ シュルリ
女海賊「あと邪魔な枝落とす!」タッタッタ スパン スパン
魔女「杖になりそうな良い枝は回収してくれるか?」
女海賊「ん?杖欲しいの?ちゃんとしたやつ作ろうか?」
魔女「只の枝で構わん」
女海賊「ふーん」スパン スパン
魔女「手が届かぬ所に罠魔法を掛けたいだけじゃ」
女海賊「なる…そっちに投げるよ?」ポイ
魔女「ふむ…良い杖じゃ…罠魔法!」ザワザワ シュルリ
商人「まぁまぁの桟橋になったね…そろそろ海賊船入って来ると思うんだけどな」
女海賊「お姉ぇ帰って来てないんだけど…言う事聞いてくれっかな?」
魔女「何もせんでも良い様じゃぞ?昨日ちゃんと指示しておったで」
商人「ちょっと飛空艇が邪魔になるかもね…ど真ん中に陣取っちゃってる」
女海賊「寄せるわ…うわ!!熱っつ!!」モクモク
ローグ「生き返りやした…はぁぁぁ気持ち良いっす」
女海賊「ちょい飛空艇動かすからどいて!!熱いなもう!!」
ローグ「へーい…」グター
ローグ「そそそ…そろそろ…上がって良いでやんすかねぇ…ぅぅぅ」ガチガチ
女海賊「おけおけ…飛空艇の中で暖まんな!!ウラン結晶に水垂らして良いよ」
ローグ「姉さんが女神の様っす…ぅぅぅ」ガチガチ
魔女「商人!木はこの位置で良いか?」
商人「もう少し向こうに伸ばしたいけどなぁ…」
魔女「これ以上は流れて行ってしまうぞよ?」
商人「2隻分かぁ…まぁ仕方ないか」
魔女「固定するぞえ?罠魔法!」ザワザワ シュルリ
女海賊「あと邪魔な枝落とす!」タッタッタ スパン スパン
魔女「杖になりそうな良い枝は回収してくれるか?」
女海賊「ん?杖欲しいの?ちゃんとしたやつ作ろうか?」
魔女「只の枝で構わん」
女海賊「ふーん」スパン スパン
魔女「手が届かぬ所に罠魔法を掛けたいだけじゃ」
女海賊「なる…そっちに投げるよ?」ポイ
魔女「ふむ…良い杖じゃ…罠魔法!」ザワザワ シュルリ
商人「まぁまぁの桟橋になったね…そろそろ海賊船入って来ると思うんだけどな」
女海賊「お姉ぇ帰って来てないんだけど…言う事聞いてくれっかな?」
魔女「何もせんでも良い様じゃぞ?昨日ちゃんと指示しておったで」
商人「ちょっと飛空艇が邪魔になるかもね…ど真ん中に陣取っちゃってる」
女海賊「寄せるわ…うわ!!熱っつ!!」モクモク
ローグ「生き返りやした…はぁぁぁ気持ち良いっす」
女海賊「ちょい飛空艇動かすからどいて!!熱いなもう!!」
ローグ「へーい…」グター
220: 2021/04/02(金) 11:41:25.10 ID:agkIMDdy0
『昼』
女海賊「あ!!お姉ぇ!!」
女戦士「ローグは何処だ?」
女海賊「シカ担いで降りて来たんだ…どうやって狩ったの?」
女戦士「未来とウルフだ…ローグ!!来い!!シカの解体をやれ」
ローグ「へ~い!!」ドタバタ
女戦士「ほう?良い桟橋になったでは無いか…しかし海賊船の到着が遅いな」
女海賊「迷ってんのかな?」
商人「お~い!!ガレー船が少し下で待機してる」
女戦士「そうか予定通りだな…輸送船が思ったより遅い訳か」
女海賊「迎えに行く?」
女戦士「小舟が無いとどうにもならん…待機だ」
商人「キャンプをどういう風に作るのか分かれば準備くらいは出来るんだけど」
女戦士「それは私にも分からん…海賊達の好きにやらせるのだ…あちらには職人が居る」
商人「建築の職人?」
女戦士「海賊は拠点を次々移しながら生活していてな…キャンプを作る専門が居るのだ」
商人「僕達だけ休んでるのはなんか悪いなぁ」
女戦士「フフ気にし過ぎだぞ…よく考えてみろ…たった数時間で桟橋を用意して家の様な飛空艇まで準備しているのだ」
女海賊「私らこういうのに慣れちゃってるから普通がどうなのか分かんないかもね」
女戦士「その通りだ…普通のスピードではありえない速さで陣地構築したのだぞ?」
商人「胸を張って座ってて良い?」
女戦士「そうだな…海賊の下っ端から見ればこんな豪華な飛空艇に出入りしているお前は特別に見えている筈だ」
ローグ「頭の言う通りっすね…多分参謀に見えてるでやんす」
女海賊「私は!?ムフフ」
ローグ「姉さんはカリスマっすねぇ…あっしらの象徴になっていやす」
女海賊「はぁぁぁ癒される」
ローグ「なんで商人さんにも逆らう海賊なんていやせんぜ?」
女海賊「手配書に極悪人ズラで書かれてたりしてw」
商人「皆僕より体が大きいからさ…何かしてないといけない様に思っちゃうんだよ」
女戦士「気にし過ぎだ…むしろ海賊の馬鹿どもに教育して欲しいくらいだ…金の勘定も出来ん馬鹿の集まりだからな」
ローグ「頭ぁ…子ウルフがこっち見てるんすが骨と内臓は子ウルフにあげやすぜ?」ガシガシ
女戦士「当たり前だ…それは子ウルフの食料だ」
ローグ「そうでやんすか…」
女海賊「あ!!お姉ぇ!!」
女戦士「ローグは何処だ?」
女海賊「シカ担いで降りて来たんだ…どうやって狩ったの?」
女戦士「未来とウルフだ…ローグ!!来い!!シカの解体をやれ」
ローグ「へ~い!!」ドタバタ
女戦士「ほう?良い桟橋になったでは無いか…しかし海賊船の到着が遅いな」
女海賊「迷ってんのかな?」
商人「お~い!!ガレー船が少し下で待機してる」
女戦士「そうか予定通りだな…輸送船が思ったより遅い訳か」
女海賊「迎えに行く?」
女戦士「小舟が無いとどうにもならん…待機だ」
商人「キャンプをどういう風に作るのか分かれば準備くらいは出来るんだけど」
女戦士「それは私にも分からん…海賊達の好きにやらせるのだ…あちらには職人が居る」
商人「建築の職人?」
女戦士「海賊は拠点を次々移しながら生活していてな…キャンプを作る専門が居るのだ」
商人「僕達だけ休んでるのはなんか悪いなぁ」
女戦士「フフ気にし過ぎだぞ…よく考えてみろ…たった数時間で桟橋を用意して家の様な飛空艇まで準備しているのだ」
女海賊「私らこういうのに慣れちゃってるから普通がどうなのか分かんないかもね」
女戦士「その通りだ…普通のスピードではありえない速さで陣地構築したのだぞ?」
商人「胸を張って座ってて良い?」
女戦士「そうだな…海賊の下っ端から見ればこんな豪華な飛空艇に出入りしているお前は特別に見えている筈だ」
ローグ「頭の言う通りっすね…多分参謀に見えてるでやんす」
女海賊「私は!?ムフフ」
ローグ「姉さんはカリスマっすねぇ…あっしらの象徴になっていやす」
女海賊「はぁぁぁ癒される」
ローグ「なんで商人さんにも逆らう海賊なんていやせんぜ?」
女海賊「手配書に極悪人ズラで書かれてたりしてw」
商人「皆僕より体が大きいからさ…何かしてないといけない様に思っちゃうんだよ」
女戦士「気にし過ぎだ…むしろ海賊の馬鹿どもに教育して欲しいくらいだ…金の勘定も出来ん馬鹿の集まりだからな」
ローグ「頭ぁ…子ウルフがこっち見てるんすが骨と内臓は子ウルフにあげやすぜ?」ガシガシ
女戦士「当たり前だ…それは子ウルフの食料だ」
ローグ「そうでやんすか…」
221: 2021/04/02(金) 11:42:11.23 ID:agkIMDdy0
女戦士「食べられない角と硬い骨だけ私達の取り分だな」
ローグ「未来君…切り取った肉を持って行ってくだせぇ」
子供「うん!ありがとう…」
女戦士「さて…私は海賊達が来る前に水浴びをしてくるが…お前も来るか?」
女海賊「え?私?ムリムリこんな冷たい水を浴びるなんて考えらんない」
魔女「わらわも行こうかのぅ…」
女戦士「未来も来い!良い水浴び場を見つけたのだ」
子供「僕も?」
魔女「ウルフも連れて来るのじゃ…クマに襲われたく無いでな」
子供「冷たい水かぁぁ…苦手なんだよなぁ…」
女戦士「良いから来るんだ…お前は臭すぎる」
子供「えええええ…」トボトボ
女戦士「ローグ!!飛空艇の中を温めておいてくれ」
ローグ「へい!わかりやした」
女戦士「では行くぞ…」スタスタ
ローグ「未来君…切り取った肉を持って行ってくだせぇ」
子供「うん!ありがとう…」
女戦士「さて…私は海賊達が来る前に水浴びをしてくるが…お前も来るか?」
女海賊「え?私?ムリムリこんな冷たい水を浴びるなんて考えらんない」
魔女「わらわも行こうかのぅ…」
女戦士「未来も来い!良い水浴び場を見つけたのだ」
子供「僕も?」
魔女「ウルフも連れて来るのじゃ…クマに襲われたく無いでな」
子供「冷たい水かぁぁ…苦手なんだよなぁ…」
女戦士「良いから来るんだ…お前は臭すぎる」
子供「えええええ…」トボトボ
女戦士「ローグ!!飛空艇の中を温めておいてくれ」
ローグ「へい!わかりやした」
女戦士「では行くぞ…」スタスタ
222: 2021/04/02(金) 11:44:03.87 ID:agkIMDdy0
『1時間後』
ガヤガヤ ゾロゾロ
商人「続々降りて来るね…何人居るんだろう?」
女海賊「ざっと50人かな」
商人「ガレー船からも小舟が出て来てる…あっという間にキャンプ出来そうだ」
女海賊「あんたここで見てる?」
商人「まぁ手伝える雰囲気でも無いしなぁ…見てるくらいしか無い」
女海賊「あのさぁ…なんかあんた恰好が地味なんだよ…だからナメられるんじゃね?」
商人「君みたいに謎のアクセサリーをジャラジャラ付けるのは嫌だよ」
女海賊「んんん…何が足りないのかなぁ…あ!!ドラゴンの牙だ…あれで鍵爪作ったげる」
商人「そんな物どうするんだよ」
女海賊「持ってるだけで良い…謎の鍵爪持ってるだけでハクが出る」
商人「ハクねぇ…」
女海賊「ちょい待ってて」スタタ
トンテンカン トンテンカン
ギコギコ ギコギコ
女海賊「お待ち!!ほい!!」ポイ
商人「はや…」
女海賊「牙の先っぽに鍵爪付けた…ほんでグリップが此処」
商人「これ何に使うの?」
女海賊「なんか引っかける」
商人「なんかって何を想定してるの?」
女海賊「肉とか何でも良いよ」
商人「あのね…ドラゴンの牙をこんな無駄な物の為に使ったの?」
女海賊「もう作っちゃったんだからどうでも良いじゃん!早く持って?」
商人「…」シャキーン
女海賊「イイ!!分かったぞ…それ左手に持って盾の代わりにすれば良い!!」
商人「ヘンテコな形の盾だ…」
女海賊「重たく無いし硬いし…絶対使える!!」
商人「まぁ良いや…ありがたく貰っておくよ」コトン
女海賊「おい!!ちゃんと持ってろって」
商人「…」ジロリ
女海賊「良いから…うん!!様になってる」
商人「ふ~ん」シラー
----------------
ガヤガヤ ゾロゾロ
商人「続々降りて来るね…何人居るんだろう?」
女海賊「ざっと50人かな」
商人「ガレー船からも小舟が出て来てる…あっという間にキャンプ出来そうだ」
女海賊「あんたここで見てる?」
商人「まぁ手伝える雰囲気でも無いしなぁ…見てるくらいしか無い」
女海賊「あのさぁ…なんかあんた恰好が地味なんだよ…だからナメられるんじゃね?」
商人「君みたいに謎のアクセサリーをジャラジャラ付けるのは嫌だよ」
女海賊「んんん…何が足りないのかなぁ…あ!!ドラゴンの牙だ…あれで鍵爪作ったげる」
商人「そんな物どうするんだよ」
女海賊「持ってるだけで良い…謎の鍵爪持ってるだけでハクが出る」
商人「ハクねぇ…」
女海賊「ちょい待ってて」スタタ
トンテンカン トンテンカン
ギコギコ ギコギコ
女海賊「お待ち!!ほい!!」ポイ
商人「はや…」
女海賊「牙の先っぽに鍵爪付けた…ほんでグリップが此処」
商人「これ何に使うの?」
女海賊「なんか引っかける」
商人「なんかって何を想定してるの?」
女海賊「肉とか何でも良いよ」
商人「あのね…ドラゴンの牙をこんな無駄な物の為に使ったの?」
女海賊「もう作っちゃったんだからどうでも良いじゃん!早く持って?」
商人「…」シャキーン
女海賊「イイ!!分かったぞ…それ左手に持って盾の代わりにすれば良い!!」
商人「ヘンテコな形の盾だ…」
女海賊「重たく無いし硬いし…絶対使える!!」
商人「まぁ良いや…ありがたく貰っておくよ」コトン
女海賊「おい!!ちゃんと持ってろって」
商人「…」ジロリ
女海賊「良いから…うん!!様になってる」
商人「ふ~ん」シラー
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223: 2021/04/02(金) 11:45:26.93 ID:agkIMDdy0
女戦士「さすがに冷水は寒い…中は温まっているか?」
ローグ「へい…入って良いでやんす」
女戦士「未来と魔女も中へ」
魔女「うぅぅ寒かったのぉ…」ノソーリ
子供「…」ガチガチガチ
女戦士「入る…」モクモクモク
子供「熱っつ!!」
女戦士「これは良い…ふぅぅぅ」
女海賊「お姉ぇ帰ったね?中に剣士居るんだけどまだ瞑想してる?」
女戦士「居ないぞ?起きたのではないか?」
女海賊「え?マジ?」
ローグ「あっしが入った時も誰も居やせんでしたぜ?」
女海賊「えええええ…どこ行ったのさ」
商人「女海賊!!剣士がクマ引きずって来る」
女海賊「なんだ…狩りに行ってたのか…全然気づかなかった」
剣士「近くにクマが居たから倒しておいたよ」ズリズリ
女海賊「あんたいつの間に起きてたん?なんで声掛けないのさ」
剣士「桟橋作るのに忙しそうだったからね…それよりクマの匂いが気になったんだ」
女海賊「それどうすんの?クマなんか食えないし」
剣士「熊油を採取して薬に使う…回復魔法の代わりだよ」
ローグ「良いっすね…あっしが解体しやすぜ?」
剣士「未来にも教えておきたい」
ローグ「そーっすね…未来くん出て来てくだせぇ」
子供「今行くー飛空艇の中熱すぎる」
ローグ「熊油はこうやって採取するんす…」ザクザク ジョキジョキ
--------------
ローグ「へい…入って良いでやんす」
女戦士「未来と魔女も中へ」
魔女「うぅぅ寒かったのぉ…」ノソーリ
子供「…」ガチガチガチ
女戦士「入る…」モクモクモク
子供「熱っつ!!」
女戦士「これは良い…ふぅぅぅ」
女海賊「お姉ぇ帰ったね?中に剣士居るんだけどまだ瞑想してる?」
女戦士「居ないぞ?起きたのではないか?」
女海賊「え?マジ?」
ローグ「あっしが入った時も誰も居やせんでしたぜ?」
女海賊「えええええ…どこ行ったのさ」
商人「女海賊!!剣士がクマ引きずって来る」
女海賊「なんだ…狩りに行ってたのか…全然気づかなかった」
剣士「近くにクマが居たから倒しておいたよ」ズリズリ
女海賊「あんたいつの間に起きてたん?なんで声掛けないのさ」
剣士「桟橋作るのに忙しそうだったからね…それよりクマの匂いが気になったんだ」
女海賊「それどうすんの?クマなんか食えないし」
剣士「熊油を採取して薬に使う…回復魔法の代わりだよ」
ローグ「良いっすね…あっしが解体しやすぜ?」
剣士「未来にも教えておきたい」
ローグ「そーっすね…未来くん出て来てくだせぇ」
子供「今行くー飛空艇の中熱すぎる」
ローグ「熊油はこうやって採取するんす…」ザクザク ジョキジョキ
--------------
224: 2021/04/02(金) 11:47:14.43 ID:agkIMDdy0
女戦士「輸送船は予定通り帰った様だな?」
女海賊「そだね…明日又来るん?」
女戦士「うむ…キャベラル船と一緒にここまで来る予定だ」
女海賊「帆船でここまで来れるんかいな…」
女戦士「まぁ来れなくても良いのだ…ここから下流までの安全確保が役割なのだから」
女海賊「ほんじゃあのガレー船4隻が主力か」
女戦士「1隻当たり50人乗っている十分だろう」
女海賊「ガレー船はキャンプに降りないの?」
女戦士「キャンプが整ったら降りて来るぞ…今晩はしっかり休んでもらわんとな」
ローグ「ガレー船に乗ってるのは皆獣みたいな体してるっす…手漕ぎ船はそんな感じっす」
女戦士「ただな…装備がほぼ裸なのだ」
ローグ「北方の海賊っすね…斧盾の裸戦士でやんす」
女海賊「あーあいつ等か見た見た…昨日昼間から漁村で酒飲んで騒いでた」
ローグ「酒と女があれば言う事聞くんすよ」
女海賊「ほーん…それでキャンプに女の人が多いんだ」
ローグ「元は男なんすがね」
女戦士「女に変わりたい者を募ったら沢山居てな…魔女に変身させてもらったのだ」
女海賊「まじか!!」
ローグ「ガレー船の海賊は何も知らんでやんす」
女海賊「こりゃ事件が起きるな」
女戦士「女に変わった海賊も満更では無い様だから放っておけ」
---------------
女海賊「そだね…明日又来るん?」
女戦士「うむ…キャベラル船と一緒にここまで来る予定だ」
女海賊「帆船でここまで来れるんかいな…」
女戦士「まぁ来れなくても良いのだ…ここから下流までの安全確保が役割なのだから」
女海賊「ほんじゃあのガレー船4隻が主力か」
女戦士「1隻当たり50人乗っている十分だろう」
女海賊「ガレー船はキャンプに降りないの?」
女戦士「キャンプが整ったら降りて来るぞ…今晩はしっかり休んでもらわんとな」
ローグ「ガレー船に乗ってるのは皆獣みたいな体してるっす…手漕ぎ船はそんな感じっす」
女戦士「ただな…装備がほぼ裸なのだ」
ローグ「北方の海賊っすね…斧盾の裸戦士でやんす」
女海賊「あーあいつ等か見た見た…昨日昼間から漁村で酒飲んで騒いでた」
ローグ「酒と女があれば言う事聞くんすよ」
女海賊「ほーん…それでキャンプに女の人が多いんだ」
ローグ「元は男なんすがね」
女戦士「女に変わりたい者を募ったら沢山居てな…魔女に変身させてもらったのだ」
女海賊「まじか!!」
ローグ「ガレー船の海賊は何も知らんでやんす」
女海賊「こりゃ事件が起きるな」
女戦士「女に変わった海賊も満更では無い様だから放っておけ」
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225: 2021/04/02(金) 11:48:16.31 ID:agkIMDdy0
キーン キーン
剣士「その鍵爪で武器をからめ取れるかもしれないね」
商人「どうやる?」
剣士「ゆっくり行くよ?…ほら鍵爪で剣を受けたらソコで引っ張る」
商人「こう?」グイ
剣士「そうそう…テコの力で丁度引っかかる」
商人「おー偶然とは言え使い物になるか…」
剣士「武器落としたら後は右手の剣で突けば防ぎようが無いね」
商人「そんなに上手く行くかなぁ?」
剣士「見て…この状態で武器を引っかけられると落とさない様に踏ん張る…その間心臓ががら空きだよ」
商人「僕に出来るだろうか…」
剣士「使い方によっては剣を折る事も出来るんじゃないかな?」
商人「よし!練習してみる!!」
剣士「もう一回行くよ…あれ?ちょっと待って…反対方向から切ってもそれで防がれたら引っかかりそうだ」
商人「こうかな?」グイ
剣士「良いね!!じゃぁこの角度は?…これも同じか」
商人「へぇ…なんか分かってきたよ」
剣士「突きでも結局鍵爪に引っかかる…それ片手剣相手にすごい有利だよ」
商人「受けの練習しなきゃ」
剣士「手で受けるのは反射的に体が動くから多分直ぐに上達する…剣で受けるのよりずっと簡単」
剣士「持ち手が牙の中に隠れてるのも良く考えられてるな…ちゃんと返しになってる」
剣士「ちょっと見せて?」
商人「はい」ポイ
剣士「牙の空洞を上手く使ってるんだ…手首で保持出来るからテコが上手く働くのもスゴイ…」
商人「女海賊はそれちゃんと考えて作ったのかな?」
女海賊「んあぁぁ?…」ドテ パチ
商人「起こしちゃったか」
女海賊「呼んだ?つつつ」
剣士「この鍵爪は君が計算して作ったのかって話だよ」
女海賊「あーソレ?アサシンが使ってた暗器を真似たんだよ」
剣士「暗器?」
女海賊「ソレ鍵爪ん所をダガーに差し替えたら暗器になんの…アサシン使ってんじゃん」
商人「へぇ…」
女海賊「あんたにゃ鍵爪で良いよ…暗器なんかどうせ使えないっしょ?」
商人「ハハまぁね…」
女海賊「目ぇ覚めちゃった…ちっと海賊からかって来る」
商人「あまり揉め事起こさない様にね」
---------------
剣士「その鍵爪で武器をからめ取れるかもしれないね」
商人「どうやる?」
剣士「ゆっくり行くよ?…ほら鍵爪で剣を受けたらソコで引っ張る」
商人「こう?」グイ
剣士「そうそう…テコの力で丁度引っかかる」
商人「おー偶然とは言え使い物になるか…」
剣士「武器落としたら後は右手の剣で突けば防ぎようが無いね」
商人「そんなに上手く行くかなぁ?」
剣士「見て…この状態で武器を引っかけられると落とさない様に踏ん張る…その間心臓ががら空きだよ」
商人「僕に出来るだろうか…」
剣士「使い方によっては剣を折る事も出来るんじゃないかな?」
商人「よし!練習してみる!!」
剣士「もう一回行くよ…あれ?ちょっと待って…反対方向から切ってもそれで防がれたら引っかかりそうだ」
商人「こうかな?」グイ
剣士「良いね!!じゃぁこの角度は?…これも同じか」
商人「へぇ…なんか分かってきたよ」
剣士「突きでも結局鍵爪に引っかかる…それ片手剣相手にすごい有利だよ」
商人「受けの練習しなきゃ」
剣士「手で受けるのは反射的に体が動くから多分直ぐに上達する…剣で受けるのよりずっと簡単」
剣士「持ち手が牙の中に隠れてるのも良く考えられてるな…ちゃんと返しになってる」
剣士「ちょっと見せて?」
商人「はい」ポイ
剣士「牙の空洞を上手く使ってるんだ…手首で保持出来るからテコが上手く働くのもスゴイ…」
商人「女海賊はそれちゃんと考えて作ったのかな?」
女海賊「んあぁぁ?…」ドテ パチ
商人「起こしちゃったか」
女海賊「呼んだ?つつつ」
剣士「この鍵爪は君が計算して作ったのかって話だよ」
女海賊「あーソレ?アサシンが使ってた暗器を真似たんだよ」
剣士「暗器?」
女海賊「ソレ鍵爪ん所をダガーに差し替えたら暗器になんの…アサシン使ってんじゃん」
商人「へぇ…」
女海賊「あんたにゃ鍵爪で良いよ…暗器なんかどうせ使えないっしょ?」
商人「ハハまぁね…」
女海賊「目ぇ覚めちゃった…ちっと海賊からかって来る」
商人「あまり揉め事起こさない様にね」
---------------
226: 2021/04/02(金) 11:51:06.99 ID:agkIMDdy0
ガヤガヤ ガヤガヤ
俺ぁこないだの村で金どっかやっちまってよ…又振り出しよ
まぁここに居りゃ旨い山に有りつけんだ…今度こそガッポリ稼いで上手く逃げるぞ
しかし良い女が居無ぇのがなぁ…俺ぁ女のエルフ一人当てがってもらえりゃそれで良い
ここだけの話だがな?あそこにある気球ん中にガッポリ宝が有るらしいぜ?
宝より女だ…おい見ろ…アレは海賊王の娘じゃ無ぇか?アレを物に出来りゃ金も女も手に入る
止めて置けアイツはヤバイ…大人しく従っておきゃ報酬はデカいんだ…今は我慢だ
おぅそういや船貰った奴も居たな?俺らよりも働けねぇクセに許せねぇ
だから今は我慢しろ…今度こそガッポリ頂く
ガヤガヤ ガヤガヤ
魔女「これ!!法衣の中を覗くでない!!」ポカ
海賊1「嬢ちゃん下着は履いて無いのかい?にひひひひ…」
海賊2「俺達の寝床はどこだ?」
海賊3「向こうのテントに酒と食い物用意してんだとよ」
海賊4「くぁぁあ…どいつもこいつも薄汚ぇ女ばっかだな」
海賊5「居ないよりマシだろ!早く行くぞ」
女海賊「あっちでもこっちでも女の話ばっか…魔女!!ここ危なくない?」
魔女「海賊はこんなもんじゃろう」
女海賊「まぁそうなんだけどさ…特にこいつら飢えてるっぽい」
魔女「狭い船でオールを何日も漕いでおるから仕方ないのぅ…わらわはこの様な阿呆は割と好きじゃ」
女海賊「マジか…」
魔女「ドツけば言う事聞くでのぅ」
女海賊「馬鹿ばっかりなのは同意…でもなんか裏切られる心配がねぇ」
魔女「報酬次第なのじゃろう?」
女海賊「まぁね…いやぁぁしっかし…どうしてこんなに樽ばっかりのキャンプになっちゃうんだろ」
魔女「うむ…ぐちゃぐちゃじゃな」
女戦士「見回っているのか?」スタスタ
女海賊「あ…お姉ぇも来たか」
女戦士「今日のキャンプ設営は終わった様だな」
女海賊「そだね…皆食事を始めてる」
女戦士「親睦は謀らんで良いのか?」
女海賊「色目で見られるから気持ち悪いんだよ」
女戦士「フフまぁそうだな」
女海賊「なんかさぁ…あちこちで悪い話してんだけど大丈夫?」
女戦士「ハハお前がそんな事を気にするとはな…アイツらは底なしの馬鹿だ…酒と女が居れば纏まる」
女海賊「女少ないじゃん」
女戦士「そうか?丁度良いと思うぞ?」
--------------
俺ぁこないだの村で金どっかやっちまってよ…又振り出しよ
まぁここに居りゃ旨い山に有りつけんだ…今度こそガッポリ稼いで上手く逃げるぞ
しかし良い女が居無ぇのがなぁ…俺ぁ女のエルフ一人当てがってもらえりゃそれで良い
ここだけの話だがな?あそこにある気球ん中にガッポリ宝が有るらしいぜ?
宝より女だ…おい見ろ…アレは海賊王の娘じゃ無ぇか?アレを物に出来りゃ金も女も手に入る
止めて置けアイツはヤバイ…大人しく従っておきゃ報酬はデカいんだ…今は我慢だ
おぅそういや船貰った奴も居たな?俺らよりも働けねぇクセに許せねぇ
だから今は我慢しろ…今度こそガッポリ頂く
ガヤガヤ ガヤガヤ
魔女「これ!!法衣の中を覗くでない!!」ポカ
海賊1「嬢ちゃん下着は履いて無いのかい?にひひひひ…」
海賊2「俺達の寝床はどこだ?」
海賊3「向こうのテントに酒と食い物用意してんだとよ」
海賊4「くぁぁあ…どいつもこいつも薄汚ぇ女ばっかだな」
海賊5「居ないよりマシだろ!早く行くぞ」
女海賊「あっちでもこっちでも女の話ばっか…魔女!!ここ危なくない?」
魔女「海賊はこんなもんじゃろう」
女海賊「まぁそうなんだけどさ…特にこいつら飢えてるっぽい」
魔女「狭い船でオールを何日も漕いでおるから仕方ないのぅ…わらわはこの様な阿呆は割と好きじゃ」
女海賊「マジか…」
魔女「ドツけば言う事聞くでのぅ」
女海賊「馬鹿ばっかりなのは同意…でもなんか裏切られる心配がねぇ」
魔女「報酬次第なのじゃろう?」
女海賊「まぁね…いやぁぁしっかし…どうしてこんなに樽ばっかりのキャンプになっちゃうんだろ」
魔女「うむ…ぐちゃぐちゃじゃな」
女戦士「見回っているのか?」スタスタ
女海賊「あ…お姉ぇも来たか」
女戦士「今日のキャンプ設営は終わった様だな」
女海賊「そだね…皆食事を始めてる」
女戦士「親睦は謀らんで良いのか?」
女海賊「色目で見られるから気持ち悪いんだよ」
女戦士「フフまぁそうだな」
女海賊「なんかさぁ…あちこちで悪い話してんだけど大丈夫?」
女戦士「ハハお前がそんな事を気にするとはな…アイツらは底なしの馬鹿だ…酒と女が居れば纏まる」
女海賊「女少ないじゃん」
女戦士「そうか?丁度良いと思うぞ?」
--------------
227: 2021/04/02(金) 11:52:24.73 ID:agkIMDdy0
海賊「姉ちゃんこっちコイや…飲もうぜ」
女1「あーん?誰に口聞いてんだバーロ!!」
海賊「まぁ良いじゃ無ぇか…ここで会ったのも何かの縁よ」グビ
女1「舐めた口聞いてんじゃ無ぇぞ!?俺は男にゃ興味無ぇんだ!!」
海賊「なぬ!?どういうこった?」
女2「ここに居たのか…どうする?もう場所が無いぞ?」
女1「うーーん困ったな」
海賊「おぉ!!そっちの姉ちゃんでも良い!一緒に飲まねぇか?」
女2「んん?お前の知り合いか?」
女1「いや…どうも俺らとヤリたい様だ」
海賊「おぉ!!話が早ぇぇじゃ無ぇか…まぁ2人纏めてでも良いぞ?」
女1「どうする?何処に行っても見られるぐらいなら此処でも良いか?」
女2「まぁそうだな…俺が先に舐める」
海賊「おいおい…何始めようってんだ?待て待て…俺は抜きなのか?」
女1「男に興味は無いと言ってるだろ…黙って見てろ」ハァハァ
海賊「ぬぁぁぁぁ何だこいつら!!おい混ぜろって!!」
ガヤガヤ ガヤガヤ
何かあっちで揉めてんぞ?
女2人がおっ始めたらしい…見に行くぞ
何のショーだ?
金持って来い金!!
ガヤガヤ ガヤガヤ
-----------------
女1「あーん?誰に口聞いてんだバーロ!!」
海賊「まぁ良いじゃ無ぇか…ここで会ったのも何かの縁よ」グビ
女1「舐めた口聞いてんじゃ無ぇぞ!?俺は男にゃ興味無ぇんだ!!」
海賊「なぬ!?どういうこった?」
女2「ここに居たのか…どうする?もう場所が無いぞ?」
女1「うーーん困ったな」
海賊「おぉ!!そっちの姉ちゃんでも良い!一緒に飲まねぇか?」
女2「んん?お前の知り合いか?」
女1「いや…どうも俺らとヤリたい様だ」
海賊「おぉ!!話が早ぇぇじゃ無ぇか…まぁ2人纏めてでも良いぞ?」
女1「どうする?何処に行っても見られるぐらいなら此処でも良いか?」
女2「まぁそうだな…俺が先に舐める」
海賊「おいおい…何始めようってんだ?待て待て…俺は抜きなのか?」
女1「男に興味は無いと言ってるだろ…黙って見てろ」ハァハァ
海賊「ぬぁぁぁぁ何だこいつら!!おい混ぜろって!!」
ガヤガヤ ガヤガヤ
何かあっちで揉めてんぞ?
女2人がおっ始めたらしい…見に行くぞ
何のショーだ?
金持って来い金!!
ガヤガヤ ガヤガヤ
-----------------
228: 2021/04/02(金) 11:53:19.06 ID:agkIMDdy0
女海賊「ありゃりゃ…事件が始まった…」
魔女「本真に阿呆じゃのぅ…見て居れん」
女戦士「やらせておけば良い…私達は戻るぞ」
女海賊「アレ本当は全員海賊の男達だよね?」
女戦士「そうだ」
女海賊「変身はどのくらい継続すんの?」
魔女「さぁのぅ?個人差があるで分からぬ1年の者も居れば1日の者も居るじゃろうな…どうでも良い話じゃ」
女海賊「あぁぁぁ嫌な物見ちゃった…帰ろ」
魔女「そうじゃな…明日に備えよ」
ガヤガヤ ガヤガヤ
おい見えないだろ!!
ちょちょ…なんでそこで止める!!最後までヤレよ
酒持ってこい酒ぇぇぇ!!
どけ!!代わりに俺がヤル
ガヤガヤ ガヤガヤ
魔女「本真に阿呆じゃのぅ…見て居れん」
女戦士「やらせておけば良い…私達は戻るぞ」
女海賊「アレ本当は全員海賊の男達だよね?」
女戦士「そうだ」
女海賊「変身はどのくらい継続すんの?」
魔女「さぁのぅ?個人差があるで分からぬ1年の者も居れば1日の者も居るじゃろうな…どうでも良い話じゃ」
女海賊「あぁぁぁ嫌な物見ちゃった…帰ろ」
魔女「そうじゃな…明日に備えよ」
ガヤガヤ ガヤガヤ
おい見えないだろ!!
ちょちょ…なんでそこで止める!!最後までヤレよ
酒持ってこい酒ぇぇぇ!!
どけ!!代わりに俺がヤル
ガヤガヤ ガヤガヤ
229: 2021/04/02(金) 11:55:15.30 ID:agkIMDdy0
『飛空艇』
商人「目標を修正する…輸送船の速度から考えて隠れ家の推定場所はこっちだ」
女戦士「2日で行ける範囲が狭くなったのか」
商人「ガレー船だと明日の朝出発したとして夕方には現着する筈だよ」
女戦士「では予想を外した場合は更に翌日に持ち越すのだな?」
商人「そうなるね」
女戦士「夜間移動するよりは良い」
商人「もし隠れ家を発見したとして夕方から戦闘となると被害が出そうだけどどうしよう?」
女戦士「避けるべきだ…隠れ家の場所の確定後落ち着いて翌日に上陸させるが無難」
商人「じゃぁ間が空いちゃうな」
女戦士「状況にもよるが私達が先行して上陸経路を確保するだな」
商人「3人かぁ…」
魔女「わらわも行けるぞよ」
商人「魔法無しで?」
魔女「遠距離魔法は使えんのじゃが回復や罠魔法でのサポートは出来る」
女戦士「回復役が居るのはありがたい」
剣士「回復魔法はどうやって?」
魔女「直接触って掛ければ分散が最小限に収まる」
剣士「そうだったのか…」
商人「相手の抵抗次第だけど4人でやるしか無いか」
女海賊「ほんじゃ私は飛空艇から援護射撃って感じ?」
商人「そうだね…僕とローグはクロスボウを撃つ」
女戦士「例の爆弾は十分あるな?」
女海賊「大丈夫大丈夫!1発あたり100メートルくらい吹っ飛ぶから森を裸にすんのは心配しなくて良い」
女戦士「では明日の朝に出発して私達は予定通り空爆を昼までに終わらせよう」
商人「一発で発見できれば良いね」
女戦士「恐らくなのだが…どこかに船が停泊していると思うのだ」
商人「そうだろうね」
女戦士「それが見つかるかどうかだな」
女海賊「船あったら奪っちゃいたいね」
女戦士「うむ…海賊達の士気が一気に上がる」
商人「目標を修正する…輸送船の速度から考えて隠れ家の推定場所はこっちだ」
女戦士「2日で行ける範囲が狭くなったのか」
商人「ガレー船だと明日の朝出発したとして夕方には現着する筈だよ」
女戦士「では予想を外した場合は更に翌日に持ち越すのだな?」
商人「そうなるね」
女戦士「夜間移動するよりは良い」
商人「もし隠れ家を発見したとして夕方から戦闘となると被害が出そうだけどどうしよう?」
女戦士「避けるべきだ…隠れ家の場所の確定後落ち着いて翌日に上陸させるが無難」
商人「じゃぁ間が空いちゃうな」
女戦士「状況にもよるが私達が先行して上陸経路を確保するだな」
商人「3人かぁ…」
魔女「わらわも行けるぞよ」
商人「魔法無しで?」
魔女「遠距離魔法は使えんのじゃが回復や罠魔法でのサポートは出来る」
女戦士「回復役が居るのはありがたい」
剣士「回復魔法はどうやって?」
魔女「直接触って掛ければ分散が最小限に収まる」
剣士「そうだったのか…」
商人「相手の抵抗次第だけど4人でやるしか無いか」
女海賊「ほんじゃ私は飛空艇から援護射撃って感じ?」
商人「そうだね…僕とローグはクロスボウを撃つ」
女戦士「例の爆弾は十分あるな?」
女海賊「大丈夫大丈夫!1発あたり100メートルくらい吹っ飛ぶから森を裸にすんのは心配しなくて良い」
女戦士「では明日の朝に出発して私達は予定通り空爆を昼までに終わらせよう」
商人「一発で発見できれば良いね」
女戦士「恐らくなのだが…どこかに船が停泊していると思うのだ」
商人「そうだろうね」
女戦士「それが見つかるかどうかだな」
女海賊「船あったら奪っちゃいたいね」
女戦士「うむ…海賊達の士気が一気に上がる」
230: 2021/04/02(金) 11:56:11.40 ID:agkIMDdy0
『翌朝』
…本日は目標までの移動のみだ!上陸は禁止する
現地に到着後船上からの射かけの準備をする事
特に夜間はトロールの出現が懸念される為
場合によっては撤退の指示を出す…その場合は速やかにキャンプへ戻る事
では作戦を開始する…各自船に乗れ!!
ゾロゾロ ゾロゾロ
女海賊「あ~あ…こりゃ疲れ取れて無さそう…」
女戦士「毎度の事だ」
ローグ「大丈夫でやんす…もう占領後の略奪しか頭に無いっすよ…がっつり働くでやんす」
女海賊「ほんじゃ私達も出発しよっか…乗って!!」
ローグ「あいさー」
…本日は目標までの移動のみだ!上陸は禁止する
現地に到着後船上からの射かけの準備をする事
特に夜間はトロールの出現が懸念される為
場合によっては撤退の指示を出す…その場合は速やかにキャンプへ戻る事
では作戦を開始する…各自船に乗れ!!
ゾロゾロ ゾロゾロ
女海賊「あ~あ…こりゃ疲れ取れて無さそう…」
女戦士「毎度の事だ」
ローグ「大丈夫でやんす…もう占領後の略奪しか頭に無いっすよ…がっつり働くでやんす」
女海賊「ほんじゃ私達も出発しよっか…乗って!!」
ローグ「あいさー」
231: 2021/04/02(金) 11:58:17.41 ID:agkIMDdy0
『飛空艇』
ビョーーーウ バサバサ
商人「少し高度落として…ホムンクルスが居ないと正確な座標が分からない…」
女海賊「目印は何か無いの?」
商人「滝なんだ…見えないかい?」
女海賊「うーーーん…」
商人「マズイな…時間掛かり過ぎてる」
女海賊「剣士!!匂いとか音で分かんない?」
剣士「高度下げたら速度も落としてほしい…風の音が邪魔だよ」
女海賊「おけおけ…」
女戦士「…しかし森の傷みがひどいな」
ローグ「あちこちで煙がくすぶってやすね?」
女戦士「霧だと思って居たのだが…すべて煙か」
剣士「西の方角で滝の音!!」
女海賊「お!?転進」グイ
剣士「そのまま2キロくらい先」
商人「分かった!!今ココだ」
女海賊「木しか見えないなぁ…」
剣士「滝の有る場所に何か目印を落とそうか?」
女海賊「何かある?」
魔女「矢に照明魔法を掛けよ…光の矢にするのじゃ」
女海賊「お?イイね」
剣士「照明魔法!」ピカー
剣士「触って居ればちゃんと掛かる…」
女海賊「商人!爆弾の準備して」
商人「この樽だったね?」
剣士「撃つよ…」ギリリ シュン
女海賊「あそこか…全然滝なんか見えない」
商人「どうする?」
女海賊「お姉ぇ!爆撃始めるよ?」
女戦士「まず川を露出させてくれ…目視したい」
女海賊「おっけ!!ほんじゃカウント…3…2…1…落として」
商人「…」チリチリ ポイ
ピカーーーー チュドーーーーン
ビョーーーウ バサバサ
商人「少し高度落として…ホムンクルスが居ないと正確な座標が分からない…」
女海賊「目印は何か無いの?」
商人「滝なんだ…見えないかい?」
女海賊「うーーーん…」
商人「マズイな…時間掛かり過ぎてる」
女海賊「剣士!!匂いとか音で分かんない?」
剣士「高度下げたら速度も落としてほしい…風の音が邪魔だよ」
女海賊「おけおけ…」
女戦士「…しかし森の傷みがひどいな」
ローグ「あちこちで煙がくすぶってやすね?」
女戦士「霧だと思って居たのだが…すべて煙か」
剣士「西の方角で滝の音!!」
女海賊「お!?転進」グイ
剣士「そのまま2キロくらい先」
商人「分かった!!今ココだ」
女海賊「木しか見えないなぁ…」
剣士「滝の有る場所に何か目印を落とそうか?」
女海賊「何かある?」
魔女「矢に照明魔法を掛けよ…光の矢にするのじゃ」
女海賊「お?イイね」
剣士「照明魔法!」ピカー
剣士「触って居ればちゃんと掛かる…」
女海賊「商人!爆弾の準備して」
商人「この樽だったね?」
剣士「撃つよ…」ギリリ シュン
女海賊「あそこか…全然滝なんか見えない」
商人「どうする?」
女海賊「お姉ぇ!爆撃始めるよ?」
女戦士「まず川を露出させてくれ…目視したい」
女海賊「おっけ!!ほんじゃカウント…3…2…1…落として」
商人「…」チリチリ ポイ
ピカーーーー チュドーーーーン
232: 2021/04/02(金) 11:59:54.88 ID:agkIMDdy0
ローグ「うほほー久しぶりっすねぇ…」
女海賊「あんたも見て無いで手伝って…次!!3…2…1…今!!」
商人「…」チリチリ ポイ
ピカーーーー チュドーーーーン
剣士「川が見えた!!」
女戦士「続けるのだ…もし船が見えたらその周辺を重点的に爆撃するのだ」
女海賊「おけおけ…どんどん行くよ!!3…2…1…今!!」
------------------
------------------
------------------
233: 2021/04/02(金) 12:00:37.48 ID:agkIMDdy0
『昼過ぎ』
ピカーーーー チュドーーーーン
女戦士「これほど爆撃されて何も動きが無い…」
商人「予測外しちゃったかな…」
ローグ「船もありやせんねぇ…」
剣士「川の水面ギリギリで飛んでくれるかな?」
女海賊「行って見る」グイ
シュゴーーーー バサバサ
ローグ「姉さん火柱の上昇気流に撒かれないでくだせぇよ?」
女海賊「わかってんよ!!」
剣士「…」
女海賊「何か分かる?」
剣士「滝の方へ!!」
女戦士「見えた!!アレだ…」
女海賊「もう限界!!上昇!!」グイ バサバサ
ドドドドドド
ローグ「うひゃぁ…姉さん!!頼んます…危ねぇのは勘弁して下せぇ」
女海賊「ふぅぅ…滝に突っ込んじゃう所だったね」
女戦士「滝の奥が大きな洞穴になっている…船はその中だ」
商人「良かった…予測が当たった」
女戦士「これでは上陸し難いな…」
女海賊「滝の裏って事は横から回って入るんだよね?」
女戦士「滝の周りは水流が不安定だ…少し間違うと滝に飲まれる」
女海賊「あーー直接乗り込むのは時間が掛かるって事か」
女戦士「うむ…さてどうする?」
魔女「その洞穴に入るのには船だけなのじゃろうか?」
女戦士「私ならそのように構えるな…守備するには完璧な構造だ」
魔女「徒歩で行けぬ訳か…厄介じゃのう」
商人「滝を塞き止められないかい?」
女戦士「む…」
商人「今滝が落ちている場所を爆弾で変えるんだ…横に少し低い傾斜が出来れば全部そっちに流れる」
魔女「おぉ主は賢いのぅ」
商人「その水は結果的に元の川に戻るから下流に影響は無い」
女戦士「よしそれで行こう」
ピカーーーー チュドーーーーン
女戦士「これほど爆撃されて何も動きが無い…」
商人「予測外しちゃったかな…」
ローグ「船もありやせんねぇ…」
剣士「川の水面ギリギリで飛んでくれるかな?」
女海賊「行って見る」グイ
シュゴーーーー バサバサ
ローグ「姉さん火柱の上昇気流に撒かれないでくだせぇよ?」
女海賊「わかってんよ!!」
剣士「…」
女海賊「何か分かる?」
剣士「滝の方へ!!」
女戦士「見えた!!アレだ…」
女海賊「もう限界!!上昇!!」グイ バサバサ
ドドドドドド
ローグ「うひゃぁ…姉さん!!頼んます…危ねぇのは勘弁して下せぇ」
女海賊「ふぅぅ…滝に突っ込んじゃう所だったね」
女戦士「滝の奥が大きな洞穴になっている…船はその中だ」
商人「良かった…予測が当たった」
女戦士「これでは上陸し難いな…」
女海賊「滝の裏って事は横から回って入るんだよね?」
女戦士「滝の周りは水流が不安定だ…少し間違うと滝に飲まれる」
女海賊「あーー直接乗り込むのは時間が掛かるって事か」
女戦士「うむ…さてどうする?」
魔女「その洞穴に入るのには船だけなのじゃろうか?」
女戦士「私ならそのように構えるな…守備するには完璧な構造だ」
魔女「徒歩で行けぬ訳か…厄介じゃのう」
商人「滝を塞き止められないかい?」
女戦士「む…」
商人「今滝が落ちている場所を爆弾で変えるんだ…横に少し低い傾斜が出来れば全部そっちに流れる」
魔女「おぉ主は賢いのぅ」
商人「その水は結果的に元の川に戻るから下流に影響は無い」
女戦士「よしそれで行こう」
234: 2021/04/02(金) 12:01:56.70 ID:agkIMDdy0
『滝の上流』
ピカーーーー チュドーーーーン
商人「よしよし…あと2発くらいで川の流れが横に逸れる」
女海賊「これ滝の落ちる場所変えたとして私達がどうやって行く?」
女戦士「先行で行くと船が来るまで帰れなくなる可能性もあるな…」
商人「中の状況知らないで海賊を突入させる訳にも行かないよね」
女戦士「その通りだ…」
女海賊「んんん洞穴ん中を飛空艇で行くとどっかぶつけるだろうなぁ…」
女戦士「それは無理だ…風も無い」
剣士「クロスボウ使ってロープを向こうに渡せば伝って行ける」
女海賊「超危ないじゃん…切れたらドボンだよ」
剣士「下は水だよ…氏ぬことは無い」
女海賊「又一人で行くつもり?中に何あんのか分かんないんだからさ…」
剣士「僕と未来はハイディングが出来るよ」
女戦士「ロープを伝うのは海賊の基本だ…私も一緒に行こう」
魔女「わらわはどうしようかのぅ?」
女戦士「私が背負ってやる…帰りのルート確保は魔女の罠魔法が必要になりそうだ」
魔女「ふむ…ツタを出すのは良い案じゃな」
商人「じゃぁ僕らはクロスボウで援護する感じか」
女戦士「ここからキャンプまではハイディングすれば30分かからんな?」
女海賊「ん?どうすんの?」
女戦士「輸送船に私の気球を乗せて来ている筈なのだ…飛空艇と合わせて2台体制にしておきたい」
女海賊「ダッシュで戻ってもう一基気球取って来りゃ良いんだね?…援護射撃無しになっちゃうけど」
女戦士「出来るだけ早く戻って来い…それまでは凌いでやる」
女海賊「おっけ!!」
女戦士「射手は適当に海賊を乗せて手伝わせろ」
女海賊「キャンプで暇してる奴連れてくるわ」
商人「よし…決まったね?」
女海賊「ほんじゃさっさと爆弾落として川の流れ変えよう…いくよ!!3…2…1…落として!!」
商人「…」チリチリ ポイ
ピカーーーー チュドーーーーン
ピカーーーー チュドーーーーン
商人「よしよし…あと2発くらいで川の流れが横に逸れる」
女海賊「これ滝の落ちる場所変えたとして私達がどうやって行く?」
女戦士「先行で行くと船が来るまで帰れなくなる可能性もあるな…」
商人「中の状況知らないで海賊を突入させる訳にも行かないよね」
女戦士「その通りだ…」
女海賊「んんん洞穴ん中を飛空艇で行くとどっかぶつけるだろうなぁ…」
女戦士「それは無理だ…風も無い」
剣士「クロスボウ使ってロープを向こうに渡せば伝って行ける」
女海賊「超危ないじゃん…切れたらドボンだよ」
剣士「下は水だよ…氏ぬことは無い」
女海賊「又一人で行くつもり?中に何あんのか分かんないんだからさ…」
剣士「僕と未来はハイディングが出来るよ」
女戦士「ロープを伝うのは海賊の基本だ…私も一緒に行こう」
魔女「わらわはどうしようかのぅ?」
女戦士「私が背負ってやる…帰りのルート確保は魔女の罠魔法が必要になりそうだ」
魔女「ふむ…ツタを出すのは良い案じゃな」
商人「じゃぁ僕らはクロスボウで援護する感じか」
女戦士「ここからキャンプまではハイディングすれば30分かからんな?」
女海賊「ん?どうすんの?」
女戦士「輸送船に私の気球を乗せて来ている筈なのだ…飛空艇と合わせて2台体制にしておきたい」
女海賊「ダッシュで戻ってもう一基気球取って来りゃ良いんだね?…援護射撃無しになっちゃうけど」
女戦士「出来るだけ早く戻って来い…それまでは凌いでやる」
女海賊「おっけ!!」
女戦士「射手は適当に海賊を乗せて手伝わせろ」
女海賊「キャンプで暇してる奴連れてくるわ」
商人「よし…決まったね?」
女海賊「ほんじゃさっさと爆弾落として川の流れ変えよう…いくよ!!3…2…1…落として!!」
商人「…」チリチリ ポイ
ピカーーーー チュドーーーーン
235: 2021/04/02(金) 12:03:33.08 ID:agkIMDdy0
『隠れ家の入り口』
ヒュゥゥ バサバサ
商人「中の船までロープ渡す!撃つよ?」バシュン シュルシュル
商人「よし!!掛かった」
剣士「敵が見える!!」
女戦士「何が居る?」
剣士「多分ダークエルフ…2人!!」
女海賊「ああああ!!撃って来る!!」
シュンシュン スト スト
剣士「僕が先行する!!未来!!背中に乗って」
子供「うん!!」ピョン
子ウルフ「ガウ…」ピョン
剣士「いくぞ…いつも通り合図でハイディングする」
子供「おっけ!!」
シュン バスン!
女海賊「ヤバ…球皮に当たった…早くして!回避出来ない!!」
剣士「行って来る!!」ピョン シュルシュル
女戦士「魔女!!剣士に続くぞ…乗れ」
魔女「怖いのぅ…」ノソノソ
女戦士「私が向こうに付いたらロープを切れ!しっかり掴まれ魔女!!」ピョン シュルシュル
シュンシュン スト スト
女海賊「何やってんのさ応射してよ!!」
ローグ「あいさーー」バシュン バシュン
商人「女戦士が船に乗った!!ロープ切るよ!!」スパ
女海賊「ヤバイなぁ…高度上がんないかも」グイ
ローグ「あっしが上行って応急してきやす…姉さんは早くキャンプ向かって下せぇ」
女海賊「頼む!!商人!!射撃続けて!!」
商人「分かってる…」モタモタ
女海賊「やっぱ人出が足んない…」
ローグ「姉さ~ん!!近くまでガレー船が来てやすね」
女海賊「バッチタイミング!!上手い事援護してくれるの祈る」
商人「ふぅ…良かった」
女海賊「ハイディングするよ?」スゥ
ヒュゥゥ バサバサ
商人「中の船までロープ渡す!撃つよ?」バシュン シュルシュル
商人「よし!!掛かった」
剣士「敵が見える!!」
女戦士「何が居る?」
剣士「多分ダークエルフ…2人!!」
女海賊「ああああ!!撃って来る!!」
シュンシュン スト スト
剣士「僕が先行する!!未来!!背中に乗って」
子供「うん!!」ピョン
子ウルフ「ガウ…」ピョン
剣士「いくぞ…いつも通り合図でハイディングする」
子供「おっけ!!」
シュン バスン!
女海賊「ヤバ…球皮に当たった…早くして!回避出来ない!!」
剣士「行って来る!!」ピョン シュルシュル
女戦士「魔女!!剣士に続くぞ…乗れ」
魔女「怖いのぅ…」ノソノソ
女戦士「私が向こうに付いたらロープを切れ!しっかり掴まれ魔女!!」ピョン シュルシュル
シュンシュン スト スト
女海賊「何やってんのさ応射してよ!!」
ローグ「あいさーー」バシュン バシュン
商人「女戦士が船に乗った!!ロープ切るよ!!」スパ
女海賊「ヤバイなぁ…高度上がんないかも」グイ
ローグ「あっしが上行って応急してきやす…姉さんは早くキャンプ向かって下せぇ」
女海賊「頼む!!商人!!射撃続けて!!」
商人「分かってる…」モタモタ
女海賊「やっぱ人出が足んない…」
ローグ「姉さ~ん!!近くまでガレー船が来てやすね」
女海賊「バッチタイミング!!上手い事援護してくれるの祈る」
商人「ふぅ…良かった」
女海賊「ハイディングするよ?」スゥ
236: 2021/04/02(金) 12:05:25.07 ID:agkIMDdy0
『キャンプ』
フワフワ ドッスン
女海賊「ローグ!!お姉ぇの気球お願い」
ローグ「任せるでやんす」
商人「僕もローグと一緒かな…予定だとガレー船の援護しながら指揮だ」
ローグ「あっしに付いて来て下せぇ…海賊見繕いながら直ぐに出発するでやんす」
女海賊「あのさ…こっちの球皮はもう大丈夫?」
ローグ「処置はしときやした…多分大丈夫と思いやすが無理はせんでくだせぇ」
女海賊「おけ!!ほんじゃ私も適当に海賊乗せて隠れ家の方に戻る」
ローグ「姉さんは一人なんで気を付けて下せぇ…姉さんに逆らう海賊は居ないとは思いやすが…」
女海賊「大丈夫大丈夫!!それよりお姉達心配だから早く戻ろ」
ローグ「あいさー!!商人!!行ややすぜ?」タッタッタ
商人「待って!!」タッタッタ
----------------
メラメラ パチ
お前と居るといつも貧乏クジ引いちまう…折角良い山に有りつけたと思ったんだがな
何だと?お前が女にかまけて居る間に置いて行かれたんだ!ガッポリ稼ぐ筈がこの座間だ
しかしどうする?ここじゃ逃げるに逃げられねぇ…ぁぁぁツイて無ぇ!!
武器もガレー船に乗せたままだ…丸腰じゃどうにもならねぇ
おい!!お前等!!少し黙れ…見ろ…ヤバイ奴が来た…頭の妹分だ
おぉぅ…あんな良い女抱けたら俺は足洗って真面目に働くんだが
黙れ!聞こえる…頭ぶち抜かれるぞ
フワフワ ドッスン
女海賊「ローグ!!お姉ぇの気球お願い」
ローグ「任せるでやんす」
商人「僕もローグと一緒かな…予定だとガレー船の援護しながら指揮だ」
ローグ「あっしに付いて来て下せぇ…海賊見繕いながら直ぐに出発するでやんす」
女海賊「あのさ…こっちの球皮はもう大丈夫?」
ローグ「処置はしときやした…多分大丈夫と思いやすが無理はせんでくだせぇ」
女海賊「おけ!!ほんじゃ私も適当に海賊乗せて隠れ家の方に戻る」
ローグ「姉さんは一人なんで気を付けて下せぇ…姉さんに逆らう海賊は居ないとは思いやすが…」
女海賊「大丈夫大丈夫!!それよりお姉達心配だから早く戻ろ」
ローグ「あいさー!!商人!!行ややすぜ?」タッタッタ
商人「待って!!」タッタッタ
----------------
メラメラ パチ
お前と居るといつも貧乏クジ引いちまう…折角良い山に有りつけたと思ったんだがな
何だと?お前が女にかまけて居る間に置いて行かれたんだ!ガッポリ稼ぐ筈がこの座間だ
しかしどうする?ここじゃ逃げるに逃げられねぇ…ぁぁぁツイて無ぇ!!
武器もガレー船に乗せたままだ…丸腰じゃどうにもならねぇ
おい!!お前等!!少し黙れ…見ろ…ヤバイ奴が来た…頭の妹分だ
おぉぅ…あんな良い女抱けたら俺は足洗って真面目に働くんだが
黙れ!聞こえる…頭ぶち抜かれるぞ
237: 2021/04/02(金) 12:06:37.60 ID:agkIMDdy0
スタスタスタ
女海賊「おい!あんたら…こんな所で何やってんだよ」
海賊1「へ…へい」---マズイ---
女海賊「何やってんのか聞いてんだ!!耳付いてんだろ?答えろ」
海賊1「いや…キャンプの守備を」
女海賊「丸腰で?舐めてんの?」ジロリ
海賊2「いや違うんだ…今は非番で休憩中なんだ」
女海賊「ほーん…4人共付いて来い」
海賊3「何をするつもり…ですか?」---やべぇバレてる---
女海賊「前線に行く…手伝え」
海賊4「前線?」
女海賊「私の飛空艇で前線に行くんだ…射手が居ないから手伝えっての!!」
海賊4「おぉ!!やっとツキが回って来た」
女海賊「どうせ暇してんだろ?クロスボウを撃たせてやる」
海賊1「あの気球に乗せて貰えるんで?」
女海賊「今言ったじゃん…あんたら頭悪い?」
海賊2「おぉぉぉ!!こりゃスゲェ事だ…俺らエリート候補だぞ?」
女海賊「何でも良いから早く行くよ!!付いて来い」
海賊1「おい!!行くぞ!!あの気球に乗れる」
女海賊「モタモタしないで!!早く前線の援護に行きたいの」
海賊3「行くぞ行くぞ!!遅れた分取り返すぞ!!」ドスドス
女海賊「おい!あんたら…こんな所で何やってんだよ」
海賊1「へ…へい」---マズイ---
女海賊「何やってんのか聞いてんだ!!耳付いてんだろ?答えろ」
海賊1「いや…キャンプの守備を」
女海賊「丸腰で?舐めてんの?」ジロリ
海賊2「いや違うんだ…今は非番で休憩中なんだ」
女海賊「ほーん…4人共付いて来い」
海賊3「何をするつもり…ですか?」---やべぇバレてる---
女海賊「前線に行く…手伝え」
海賊4「前線?」
女海賊「私の飛空艇で前線に行くんだ…射手が居ないから手伝えっての!!」
海賊4「おぉ!!やっとツキが回って来た」
女海賊「どうせ暇してんだろ?クロスボウを撃たせてやる」
海賊1「あの気球に乗せて貰えるんで?」
女海賊「今言ったじゃん…あんたら頭悪い?」
海賊2「おぉぉぉ!!こりゃスゲェ事だ…俺らエリート候補だぞ?」
女海賊「何でも良いから早く行くよ!!付いて来い」
海賊1「おい!!行くぞ!!あの気球に乗れる」
女海賊「モタモタしないで!!早く前線の援護に行きたいの」
海賊3「行くぞ行くぞ!!遅れた分取り返すぞ!!」ドスドス
238: 2021/04/02(金) 12:08:06.26 ID:agkIMDdy0
『飛空艇』
フワフワ
女海賊「乗ったね?」
海賊1「スゲェ…中はこうなって居たのか」
女海賊「あんた達の仕事はそこのクロスボウでの援護射撃…撃ち方分かる?」
海賊2「任せろ…」
女海賊「よし!ほんじゃ私の指示に従って撃つ…良いね?」
海賊2「分かった分かった…」
女海賊「じゃ出発する」グイ
シュゴーーーーー バサバサ
うはぁぁぁスゲェ…メチャクチャ早えぇ
これどうなってんだ?
おい俺らこの気球に乗ってるって事はよ?幹部なんだよな?
女海賊「あんたらが私らの仲間になるかどうかは働き方次第だね」
海賊1「働き方…」
女海賊「私の奴隷になる?」
海賊2「奴隷は何をすれば?」
女海賊「足を舐めたり飯作ったり…言う事聞いたらたまにアソコも舐めさせてやる」
海賊3「何だとう!!俺は奴隷で良い!!」
女海賊「だったらしっかり働きな!!」
海賊4「お前のそういう所がツキを落とすんだ…今度は俺の番だ」
女海賊「あぁぁぁうっさいなぁ!!兎に角いう事聞きゃ良いんだよ!!黙ってろ!!」
へい!!
---------------
フワフワ
女海賊「乗ったね?」
海賊1「スゲェ…中はこうなって居たのか」
女海賊「あんた達の仕事はそこのクロスボウでの援護射撃…撃ち方分かる?」
海賊2「任せろ…」
女海賊「よし!ほんじゃ私の指示に従って撃つ…良いね?」
海賊2「分かった分かった…」
女海賊「じゃ出発する」グイ
シュゴーーーーー バサバサ
うはぁぁぁスゲェ…メチャクチャ早えぇ
これどうなってんだ?
おい俺らこの気球に乗ってるって事はよ?幹部なんだよな?
女海賊「あんたらが私らの仲間になるかどうかは働き方次第だね」
海賊1「働き方…」
女海賊「私の奴隷になる?」
海賊2「奴隷は何をすれば?」
女海賊「足を舐めたり飯作ったり…言う事聞いたらたまにアソコも舐めさせてやる」
海賊3「何だとう!!俺は奴隷で良い!!」
女海賊「だったらしっかり働きな!!」
海賊4「お前のそういう所がツキを落とすんだ…今度は俺の番だ」
女海賊「あぁぁぁうっさいなぁ!!兎に角いう事聞きゃ良いんだよ!!黙ってろ!!」
へい!!
---------------
239: 2021/04/02(金) 12:09:22.02 ID:agkIMDdy0
じゃぁ説明する…前線に4人先行して敵の隠れ家に潜入してるから
敵の行動を制限するようにクロスボウで援護射撃…当たんなくても威嚇になる
ほんで予備のボルトはそこの箱の中
2連射出来るクロスボウだから1発目は距離を測って2発目で修正
その他煙玉とか閃光玉を使う場合はその都度指示出すから従って
海賊1「へい!!」
海賊2「あい!!」
海賊3(ちぃあの二人上手く取り入ろうとしてんな?気に入らねぇ…)ヒソ
海賊4(ここは従ってとにかく戦果出しゃ奴隷にしてもらえる…あいつらより上手くやるぞ)ヒソ
海賊3(やっと回って来たツキだ…絶対モノにすんぞ…あの足を舐めれるのを想像しただけで…)ヒソ
海賊4(またそれか…これで見染められたらめでたく幹部だ…ぐっふっふっふ)ヒソ
敵の行動を制限するようにクロスボウで援護射撃…当たんなくても威嚇になる
ほんで予備のボルトはそこの箱の中
2連射出来るクロスボウだから1発目は距離を測って2発目で修正
その他煙玉とか閃光玉を使う場合はその都度指示出すから従って
海賊1「へい!!」
海賊2「あい!!」
海賊3(ちぃあの二人上手く取り入ろうとしてんな?気に入らねぇ…)ヒソ
海賊4(ここは従ってとにかく戦果出しゃ奴隷にしてもらえる…あいつらより上手くやるぞ)ヒソ
海賊3(やっと回って来たツキだ…絶対モノにすんぞ…あの足を舐めれるのを想像しただけで…)ヒソ
海賊4(またそれか…これで見染められたらめでたく幹部だ…ぐっふっふっふ)ヒソ
240: 2021/04/02(金) 12:10:30.95 ID:agkIMDdy0
『隠れ家の前』
シュゴーーーー バサバサ
海賊1「俺達の船はどれだ?」
海賊2「先頭だな…こっから見ると小せぇな」
海賊1「船上で弓構えてる…敵は何処だ?」
海賊2「洞穴の中だ…なんだありゃ?でかいネズミか?」
女海賊「あぁぁマズイなあ…ラットマンリーダーじゃん」
女海賊「ガレー船から弓が届いて無い」
女海賊「あのネズミ何匹居るか見える!?」
海賊1「ここから見えるのは4匹です」
海賊2「奥の方にエルフが見えます」
女海賊「ええ!?エルフ?ダークエルフじゃないの?」
海賊2「あれは戦化粧をしたエルフですね…ダークエルフじゃありません」
女海賊「なんでエルフが敵になっちゃってんのよ…弓持ってるからあんま近付け無いなぁ」
海賊1「どうしやしょう?」
女海賊「もうちょいだけ近づくからエルフを狙って出て来れない様にして」
海賊1「へい!!」
女海賊「行くよ…撃って!!」
海賊1「…」バシュン バシュン
海賊2「…」バシュン バシュン
女海賊「もっともっと!!」
シュゴーーーー バサバサ
海賊1「俺達の船はどれだ?」
海賊2「先頭だな…こっから見ると小せぇな」
海賊1「船上で弓構えてる…敵は何処だ?」
海賊2「洞穴の中だ…なんだありゃ?でかいネズミか?」
女海賊「あぁぁマズイなあ…ラットマンリーダーじゃん」
女海賊「ガレー船から弓が届いて無い」
女海賊「あのネズミ何匹居るか見える!?」
海賊1「ここから見えるのは4匹です」
海賊2「奥の方にエルフが見えます」
女海賊「ええ!?エルフ?ダークエルフじゃないの?」
海賊2「あれは戦化粧をしたエルフですね…ダークエルフじゃありません」
女海賊「なんでエルフが敵になっちゃってんのよ…弓持ってるからあんま近付け無いなぁ」
海賊1「どうしやしょう?」
女海賊「もうちょいだけ近づくからエルフを狙って出て来れない様にして」
海賊1「へい!!」
女海賊「行くよ…撃って!!」
海賊1「…」バシュン バシュン
海賊2「…」バシュン バシュン
女海賊「もっともっと!!」
241: 2021/04/02(金) 12:11:47.21 ID:agkIMDdy0
魔女「回復魔法!」ボワー
女戦士「済まない…つつつ」
魔女「攻め切らんな」
剣士「ハイディングが奥のダークエルフに見破られる」
女戦士「もう一度私が囮になる…まず手前のラットマンリーダーを1匹で良いから処理してくれ」
剣士「危険だよ…ダークエルフの弓が精度良すぎる…君も頭を狙われたら危ない」
魔女「わらわが囮になる…変性魔法で鉄になるで放り投げてくれ」
剣士「ダメだよそれじゃラットマンリーダーに掴まる」
女戦士「くそう…爆弾が欲しい所か…未来!!持って居ないか?」
子供「さっき水被って濡れちゃった…どうしよう?」
シュン シュン シュン シュン
スト スト スト カラン
剣士「後ろ!!」
女戦士「飛空艇か!!よし…援護射撃が来る」
剣士「未来!!ハイディングからラットマンリーダの首を狙え…一匹で良い」
子供「うん…パパは?」
剣士「ダークエルフの射線を塞ぐ…女戦士!!囮を頼む」
女戦士「分かった!!未来!!オーガの首を落としたのを思い出せ!!行くぞ」ダダダ
女戦士「済まない…つつつ」
魔女「攻め切らんな」
剣士「ハイディングが奥のダークエルフに見破られる」
女戦士「もう一度私が囮になる…まず手前のラットマンリーダーを1匹で良いから処理してくれ」
剣士「危険だよ…ダークエルフの弓が精度良すぎる…君も頭を狙われたら危ない」
魔女「わらわが囮になる…変性魔法で鉄になるで放り投げてくれ」
剣士「ダメだよそれじゃラットマンリーダーに掴まる」
女戦士「くそう…爆弾が欲しい所か…未来!!持って居ないか?」
子供「さっき水被って濡れちゃった…どうしよう?」
シュン シュン シュン シュン
スト スト スト カラン
剣士「後ろ!!」
女戦士「飛空艇か!!よし…援護射撃が来る」
剣士「未来!!ハイディングからラットマンリーダの首を狙え…一匹で良い」
子供「うん…パパは?」
剣士「ダークエルフの射線を塞ぐ…女戦士!!囮を頼む」
女戦士「分かった!!未来!!オーガの首を落としたのを思い出せ!!行くぞ」ダダダ
242: 2021/04/02(金) 12:13:48.46 ID:agkIMDdy0
『飛空艇』
ヒュゥゥゥ バサバサ
女海賊「撃って撃って!!」
海賊1「…」バシュン バシュン
海賊2「…」バシュン バシュン
女海賊「おい!!あんたら何やってんだよ…ボケっとしてないで撃てって!!」
海賊3(俺は右だ…お前は左行け)ヒソ
海賊4(おい!やめておけ…あ)ヒソ
女海賊「もっかい回るよ…合図したら撃って」グイ
海賊3「…」ゴスン!
海賊1「はぅぅ…」ドタリ
海賊4「やっちまった…くそう…」ダダ ゴスン
海賊2「!!?うぐぅ…」ドタリ
女海賊「え!!?」
海賊3「ふぅぅぅ…この気球は俺らが頂く」
女海賊「ちぃぃあんたらぁぁ!!」スチャ
海賊3「うおぉっと!!危ねぇ危ねぇ…」グイ
海賊4「そいっつぁ海賊王の娘だぞ?ヤバく無ぇか?」
海賊3「ヤバイも何もこの状況をもうひっくり返せないだろ…ボケっとしてないで縄で縛るぞ」
女海賊「離せよこのバカ!!」ジタバタ
海賊3「だははは俺ぁ海賊だ…お宝ガッポリ稼いで良い女を抱く…意味分かるな?」
海賊4「ここまで来たら行く所まで行くしか無ぇか…この気球は俺が貰う…お前は女…それでどうよ?」グイグイ ギュゥゥゥ
海賊3「おいおい待てよ…そりゃどんなお宝が有るか見た後だ…兎に角2人で山分けって訳よ」
女海賊「このスカポンタン!!あんたらなんか…」
バチーン!!
ヒュゥゥゥ バサバサ
女海賊「撃って撃って!!」
海賊1「…」バシュン バシュン
海賊2「…」バシュン バシュン
女海賊「おい!!あんたら何やってんだよ…ボケっとしてないで撃てって!!」
海賊3(俺は右だ…お前は左行け)ヒソ
海賊4(おい!やめておけ…あ)ヒソ
女海賊「もっかい回るよ…合図したら撃って」グイ
海賊3「…」ゴスン!
海賊1「はぅぅ…」ドタリ
海賊4「やっちまった…くそう…」ダダ ゴスン
海賊2「!!?うぐぅ…」ドタリ
女海賊「え!!?」
海賊3「ふぅぅぅ…この気球は俺らが頂く」
女海賊「ちぃぃあんたらぁぁ!!」スチャ
海賊3「うおぉっと!!危ねぇ危ねぇ…」グイ
海賊4「そいっつぁ海賊王の娘だぞ?ヤバく無ぇか?」
海賊3「ヤバイも何もこの状況をもうひっくり返せないだろ…ボケっとしてないで縄で縛るぞ」
女海賊「離せよこのバカ!!」ジタバタ
海賊3「だははは俺ぁ海賊だ…お宝ガッポリ稼いで良い女を抱く…意味分かるな?」
海賊4「ここまで来たら行く所まで行くしか無ぇか…この気球は俺が貰う…お前は女…それでどうよ?」グイグイ ギュゥゥゥ
海賊3「おいおい待てよ…そりゃどんなお宝が有るか見た後だ…兎に角2人で山分けって訳よ」
女海賊「このスカポンタン!!あんたらなんか…」
バチーン!!
243: 2021/04/02(金) 12:15:05.92 ID:agkIMDdy0
女海賊「痛った!!」ギロ
海賊3「ぐははは…さて海賊王の娘のアソコはどうなってるんだ?うひひひひ」モゾモゾ
海賊4「待て待て…まずはここから逃げるが先だ…掴まっちまったら又振り出しに戻るぞ」
海賊3「お楽しみには後でゆっくりか…しゃー無ぇ逃げるぞ…お前気球の動かし方分かるか?」
海賊4「分かる訳無いだろう…兎に角触ってみろ…俺はどんなお宝積んでるか見て来る」
海賊3「おい!!持ち逃げなんざすんなよ?ここまで来たからには最後まで2人だ」
女海賊「ぐぬぬぬ…」ジタバタ
海賊3「暴れても無駄よ…たぁぁっぷり俺の奴隷になってもらうからな?」
女海賊「ぺっ」
海賊3「さぁて…どう動かすんだ?このロープか?」グイ
海賊4「うお!!樽ん中に女が入ってる…裸だ」
海賊3「何ぃ!!」ドタドタ
海賊4「出すぞ?」ザバァァァ
海賊3「こりゃメチャクチャ上玉じゃ無ぇか…」
海賊4「この女は俺が頂く…これで平等だな?」
海賊3「何かおかしいな…氏んでんじゃ無ぇか?」
海賊4「氏んでたらこんなにぐにゃぐにゃな訳無ぇだろ…ん?息して無ぇ」
海賊3「ははーん…硬直しない様に液体に漬けていたのか…確かに勿体無ぇよな?こんな上玉を埋めるのはよぅ」
海賊4「後で回すか?」
海賊3「そうだな?捨てる前に使い切るのは名案だ…他の樽にも入って無いか?」
海賊4「おう!!見てみる…お前は気球を何とか動かしてくれぃ」
女海賊「…」---くっそヤバいなコレ---
---どうする?---
---どうする?---
-----------------
海賊3「ぐははは…さて海賊王の娘のアソコはどうなってるんだ?うひひひひ」モゾモゾ
海賊4「待て待て…まずはここから逃げるが先だ…掴まっちまったら又振り出しに戻るぞ」
海賊3「お楽しみには後でゆっくりか…しゃー無ぇ逃げるぞ…お前気球の動かし方分かるか?」
海賊4「分かる訳無いだろう…兎に角触ってみろ…俺はどんなお宝積んでるか見て来る」
海賊3「おい!!持ち逃げなんざすんなよ?ここまで来たからには最後まで2人だ」
女海賊「ぐぬぬぬ…」ジタバタ
海賊3「暴れても無駄よ…たぁぁっぷり俺の奴隷になってもらうからな?」
女海賊「ぺっ」
海賊3「さぁて…どう動かすんだ?このロープか?」グイ
海賊4「うお!!樽ん中に女が入ってる…裸だ」
海賊3「何ぃ!!」ドタドタ
海賊4「出すぞ?」ザバァァァ
海賊3「こりゃメチャクチャ上玉じゃ無ぇか…」
海賊4「この女は俺が頂く…これで平等だな?」
海賊3「何かおかしいな…氏んでんじゃ無ぇか?」
海賊4「氏んでたらこんなにぐにゃぐにゃな訳無ぇだろ…ん?息して無ぇ」
海賊3「ははーん…硬直しない様に液体に漬けていたのか…確かに勿体無ぇよな?こんな上玉を埋めるのはよぅ」
海賊4「後で回すか?」
海賊3「そうだな?捨てる前に使い切るのは名案だ…他の樽にも入って無いか?」
海賊4「おう!!見てみる…お前は気球を何とか動かしてくれぃ」
女海賊「…」---くっそヤバいなコレ---
---どうする?---
---どうする?---
-----------------
244: 2021/04/02(金) 12:20:15.67 ID:agkIMDdy0
海賊4「まだ動かし方分かん無ぇのか?」
海賊3「しょうが無ぇだろ…どれが何なのかさっぱりだ」
海賊3「おい!!海賊王の娘さんよぅ…どうやって動かすんだ?」
女海賊「…」ギロリ
海賊3「しょうが無ぇちぃぃっと悪戯するか」
海賊4「お前そんな事してる場合じゃ無いのは分かってるだろ」
海賊3「指入れるぐらいは良いだろ」グニュグニュ
女海賊「ぐぬぬ…」ジタバタ
海賊3「暴れると痛いぜぇ?ぐはは…どうやって動かすかしゃべったら止めてやる」
女海賊「くっそ!あんたら…」ハァハァ
海賊4「下で俺らの船が止まってるんだけどよ…アホだなあいつら…なんで上陸しないんだ?」
女海賊「…」---ピーンと来た!!---
海賊3「おい!いい加減喋ろよ…こっちも必氏なんだ」
女海賊「そこのほら貝で突撃させてみな?上陸すっから」
海賊3「うほほそりゃ面白れぇ…だが知りたいのはそれじゃ無い…気球の動かし方だ」グニュグニュ
女海賊「痛いんだって!!くそがぁぁ!!」
バチーーーーン
海賊3「舐めた口利くんじゃ無ぇ…お前は俺の奴隷だ…な?」
女海賊「くぅぅぅぅ…」
海賊4「兎に角逃げるぞ…いつバレるか分かったもんじゃ無ぇ…適当に動かせ」
海賊3「分かったよ…んあぁぁ…これか?」グイ
海賊4「おぉ旋回し始めた…そこら辺の奴だ」
海賊3「どっちに行きゃ良いんだ?」
海賊4「とりあえずセントラルなら西だな」
海賊3「あっちはダメだ…逆だな…シン・リーンの港町に向かうぞ」
海賊4「方角分かるか?」
海賊3「ここじゃ分からん…まず海に出るか…どっちの方角だ?」
海賊4「もう良い!!俺がやる」
海賊3「最初からそうしておけば良いんだ…さて俺は」
海賊4「おい!女は後だ…下でも見張ってろ」
海賊3「続きは後でたぁぁっぷりしてやるからな?ぐふふふふ…このほら貝を吹きゃ良いのか?」
女海賊「…」---吹け吹け---
海賊4「突撃させるんだな?面白れぇ」
ボエーーーーー ボエーーーーー
海賊3「しょうが無ぇだろ…どれが何なのかさっぱりだ」
海賊3「おい!!海賊王の娘さんよぅ…どうやって動かすんだ?」
女海賊「…」ギロリ
海賊3「しょうが無ぇちぃぃっと悪戯するか」
海賊4「お前そんな事してる場合じゃ無いのは分かってるだろ」
海賊3「指入れるぐらいは良いだろ」グニュグニュ
女海賊「ぐぬぬ…」ジタバタ
海賊3「暴れると痛いぜぇ?ぐはは…どうやって動かすかしゃべったら止めてやる」
女海賊「くっそ!あんたら…」ハァハァ
海賊4「下で俺らの船が止まってるんだけどよ…アホだなあいつら…なんで上陸しないんだ?」
女海賊「…」---ピーンと来た!!---
海賊3「おい!いい加減喋ろよ…こっちも必氏なんだ」
女海賊「そこのほら貝で突撃させてみな?上陸すっから」
海賊3「うほほそりゃ面白れぇ…だが知りたいのはそれじゃ無い…気球の動かし方だ」グニュグニュ
女海賊「痛いんだって!!くそがぁぁ!!」
バチーーーーン
海賊3「舐めた口利くんじゃ無ぇ…お前は俺の奴隷だ…な?」
女海賊「くぅぅぅぅ…」
海賊4「兎に角逃げるぞ…いつバレるか分かったもんじゃ無ぇ…適当に動かせ」
海賊3「分かったよ…んあぁぁ…これか?」グイ
海賊4「おぉ旋回し始めた…そこら辺の奴だ」
海賊3「どっちに行きゃ良いんだ?」
海賊4「とりあえずセントラルなら西だな」
海賊3「あっちはダメだ…逆だな…シン・リーンの港町に向かうぞ」
海賊4「方角分かるか?」
海賊3「ここじゃ分からん…まず海に出るか…どっちの方角だ?」
海賊4「もう良い!!俺がやる」
海賊3「最初からそうしておけば良いんだ…さて俺は」
海賊4「おい!女は後だ…下でも見張ってろ」
海賊3「続きは後でたぁぁっぷりしてやるからな?ぐふふふふ…このほら貝を吹きゃ良いのか?」
女海賊「…」---吹け吹け---
海賊4「突撃させるんだな?面白れぇ」
ボエーーーーー ボエーーーーー
245: 2021/04/02(金) 13:21:46.02 ID:agkIMDdy0
『隠れ家の入り江』
ドン ズザザ
女戦士「未来!!引け!!」
子供「いたたた…」ヨロ
女戦士「後は私が首を落とす!!」
ラットマンリーダー「ガオォォォォ」ドスドス
女戦士「このデカブツめ!!」ブン ザクリ
剣士「女戦士!!引いて!!」
シュン シュン カキン カキーン
剣士「だめだ…ダークエルフの射線に入ってる」
女戦士「そのラットマンリーダーに止めを!!」
剣士「くぅ…」スパ スパ
女戦士「盾の中に…」バッ
カン カン カン カン
女戦士「そのまま下がれ…」ズリズリ
剣士「やっと1匹…」
女戦士「矢を抜いてやる」グイ ズボォ
剣士「うぐ…回復魔法!」ボワー
女戦士「たった2人の弓がこれほど脅威になるか…」
剣士「あっちは僕より射程が長くて正確だ」
女戦士「接近せん事には勝てんか」
剣士「うん…」
ボエーーーーー ボエーーーーー
ドン ズザザ
女戦士「未来!!引け!!」
子供「いたたた…」ヨロ
女戦士「後は私が首を落とす!!」
ラットマンリーダー「ガオォォォォ」ドスドス
女戦士「このデカブツめ!!」ブン ザクリ
剣士「女戦士!!引いて!!」
シュン シュン カキン カキーン
剣士「だめだ…ダークエルフの射線に入ってる」
女戦士「そのラットマンリーダーに止めを!!」
剣士「くぅ…」スパ スパ
女戦士「盾の中に…」バッ
カン カン カン カン
女戦士「そのまま下がれ…」ズリズリ
剣士「やっと1匹…」
女戦士「矢を抜いてやる」グイ ズボォ
剣士「うぐ…回復魔法!」ボワー
女戦士「たった2人の弓がこれほど脅威になるか…」
剣士「あっちは僕より射程が長くて正確だ」
女戦士「接近せん事には勝てんか」
剣士「うん…」
ボエーーーーー ボエーーーーー
246: 2021/04/02(金) 13:22:52.76 ID:agkIMDdy0
女戦士「何ぃ!!突撃だと?」
剣士「後方で何か有ったな?」
女戦士「しまった…ほら貝を置いて来てしまった…」
剣士「海賊達が入って来るとタゲが分散する…一気に行こう」
女戦士「くそう…被害が出てバラバラになってしまうと言うのに」
剣士「仕方ないよ…後ろで何かに攻め立てられているのかもしれない」
女戦士「…魔女!!千里眼で見えんか!!」
魔女「無理じゃ…ここでは千里眼が通じぬ」
女戦士「まぁ良い…この船の船尾で負傷者が出た場合の一時避難ベースを構えよう」
魔女「ふむ…」
女戦士「海賊達が乗り込んで来たら私が誘導する…剣士と未来は兎に角敵の殲滅を優先してくれ」
剣士「分かった」
女戦士「なんとかダークエルフの弓を凌ぎたいが…」
魔女「この船には使えそうな物は何か積んで居らんのかのぅ?」
女戦士「見た所大砲は積んで居ない様だ…輸送専用のガレー船だな」
女戦士「いやまてよ…油があれば火責めが出来る…そうだ火矢だ!!それならある筈だ」
剣士「未来!下に行って探して来れるか?」
子供「うん!頑張る!!」
女戦士「海賊が突入してくる前に目煙で弓の射線を封じたい…出来るだけ早く探してくるのだ」
子供「行って来る!!付いて来て子ウルフ!!」シュタタ
子ウルフ「がう!!」シュタタ
剣士「後方で何か有ったな?」
女戦士「しまった…ほら貝を置いて来てしまった…」
剣士「海賊達が入って来るとタゲが分散する…一気に行こう」
女戦士「くそう…被害が出てバラバラになってしまうと言うのに」
剣士「仕方ないよ…後ろで何かに攻め立てられているのかもしれない」
女戦士「…魔女!!千里眼で見えんか!!」
魔女「無理じゃ…ここでは千里眼が通じぬ」
女戦士「まぁ良い…この船の船尾で負傷者が出た場合の一時避難ベースを構えよう」
魔女「ふむ…」
女戦士「海賊達が乗り込んで来たら私が誘導する…剣士と未来は兎に角敵の殲滅を優先してくれ」
剣士「分かった」
女戦士「なんとかダークエルフの弓を凌ぎたいが…」
魔女「この船には使えそうな物は何か積んで居らんのかのぅ?」
女戦士「見た所大砲は積んで居ない様だ…輸送専用のガレー船だな」
女戦士「いやまてよ…油があれば火責めが出来る…そうだ火矢だ!!それならある筈だ」
剣士「未来!下に行って探して来れるか?」
子供「うん!頑張る!!」
女戦士「海賊が突入してくる前に目煙で弓の射線を封じたい…出来るだけ早く探してくるのだ」
子供「行って来る!!付いて来て子ウルフ!!」シュタタ
子ウルフ「がう!!」シュタタ
247: 2021/04/02(金) 13:23:43.49 ID:agkIMDdy0
『貨物用気球』
ビョーーーウ バサバサ
ローグ「やっと追い付いたでやんすね」
商人「アレ?何か様子が変だな…ガレー船が動いてる」
ローグ「そーっすね?今日は待機の筈っすよね?」
商人「状況が変わったのかな?」
ローグ「姉さんの飛空艇もなーんか変な所を飛んでるでやんす…あんな低空で何処に行くんすかね?」
商人「何か追ってるのかな?」
ローグ「あっしは操舵で忙しいんで望遠鏡で見てもらえやせんか?」
商人「どこにある?」
ローグ「荷室のどっかに置いといたんすがねぇ…」
船乗り「ここにあるでがんす」
商人「あぁありがとう」
ローグ「船乗りさんと航海士さんはクロスボウの準備しといてくだせぇ」
船乗り「がってん!!」
航海士「あいよー!!」
商人「んんん…何を追ってるのかなぁ…何も居ないけどなぁ」
ローグ「あっしらはガレー船の援護っすよね?ガレー船の方に向かいますぜ?」
商人「うん…飛空艇の高度がどんどん下がってる…どうしたんだろう?あのままじゃ木に引っかかる」
ローグ「あ!!球皮の穴が広がったかもしれやせん…こりゃ姉さんに怒られるパターンっす」
商人「でもさ?速度上げたら羽の力で上昇するよね…あ!!!何か落とした」
ローグ「落とす?…そんな事姉さんは今まで一度もやった事無いっす」
商人「やっぱりおかしい…飛空艇で何か起きてる…まさかハーピーか?」
ローグ「そらヤバイでやんす…ちっと飛空艇を追いかけやしょう」
商人「東側に回って!!何を落としてるのか確認する」
ローグ「あいさー」グイ
ビョーーーーウ バサバサ
ビョーーーウ バサバサ
ローグ「やっと追い付いたでやんすね」
商人「アレ?何か様子が変だな…ガレー船が動いてる」
ローグ「そーっすね?今日は待機の筈っすよね?」
商人「状況が変わったのかな?」
ローグ「姉さんの飛空艇もなーんか変な所を飛んでるでやんす…あんな低空で何処に行くんすかね?」
商人「何か追ってるのかな?」
ローグ「あっしは操舵で忙しいんで望遠鏡で見てもらえやせんか?」
商人「どこにある?」
ローグ「荷室のどっかに置いといたんすがねぇ…」
船乗り「ここにあるでがんす」
商人「あぁありがとう」
ローグ「船乗りさんと航海士さんはクロスボウの準備しといてくだせぇ」
船乗り「がってん!!」
航海士「あいよー!!」
商人「んんん…何を追ってるのかなぁ…何も居ないけどなぁ」
ローグ「あっしらはガレー船の援護っすよね?ガレー船の方に向かいますぜ?」
商人「うん…飛空艇の高度がどんどん下がってる…どうしたんだろう?あのままじゃ木に引っかかる」
ローグ「あ!!球皮の穴が広がったかもしれやせん…こりゃ姉さんに怒られるパターンっす」
商人「でもさ?速度上げたら羽の力で上昇するよね…あ!!!何か落とした」
ローグ「落とす?…そんな事姉さんは今まで一度もやった事無いっす」
商人「やっぱりおかしい…飛空艇で何か起きてる…まさかハーピーか?」
ローグ「そらヤバイでやんす…ちっと飛空艇を追いかけやしょう」
商人「東側に回って!!何を落としてるのか確認する」
ローグ「あいさー」グイ
ビョーーーーウ バサバサ
248: 2021/04/02(金) 13:28:36.16 ID:agkIMDdy0
『飛空艇』
ドス ドス ガス
海賊3「くそう…喋らねぇ」
女海賊「ぐふ…くぅぅぅ」
海賊4「ようし!!高度上がり始めた…ふぅ」
海賊3「こっちの伸びてる奴も捨てるぞ…そっち持て」グイ
海賊4「こいつ重いな」グイ
海賊3「これでもう少し高度上がるだろ…このままトンズラよ!だはははは」
海賊4「せーの!!」ポイ
海賊3「海賊王の娘はいくらで売れると思う?売らずにずっと俺の奴隷にするか…いや売ってもっと良い女を買う手もある」
海賊4「この気球がどれぐらいの価値があるのかも分からない…謎の道具も全部売ればいくらになる?どう山分けする?」
海賊3「ぐふふ笑いが収まらねぇ…」
海賊4「なんつーか…今までの苦労がやっと報われたな」
海賊3「さぁて!!お楽しみにの時間だ…まずはじっくりと舐めてだな」ヌフフ
海賊4「今日はツイてる…俺は腐る前にこいつを楽しむぞ?」ジュルリ
海賊3「おうよ…その後交代だ」
女海賊「ぅぅぅぅ」グター
海賊3「縛ったままじゃ脱がしにくいな…足だけ緩めてやる…暴れんな?」グイ グイ
女海賊「このぉ!!」バタバタ
海賊3「だはははは…大事な所が丸見えだ…あんまり動くな」ベロベロ
女海賊「やめっ!!ろ!!」ドン
海賊3「やっぱり生きが良いのはうめぇ!!このねっとりとした汁が最高にうめぇ…うはは暴れろ暴れろ…」
女海賊「ぁ…くぅぅぅ」ビクビク
海賊4「こっちゃ無反応…まぁ楽しむだけ楽しむか…」ベロベロ
ホムンクルス「…」クター
ドス ドス ガス
海賊3「くそう…喋らねぇ」
女海賊「ぐふ…くぅぅぅ」
海賊4「ようし!!高度上がり始めた…ふぅ」
海賊3「こっちの伸びてる奴も捨てるぞ…そっち持て」グイ
海賊4「こいつ重いな」グイ
海賊3「これでもう少し高度上がるだろ…このままトンズラよ!だはははは」
海賊4「せーの!!」ポイ
海賊3「海賊王の娘はいくらで売れると思う?売らずにずっと俺の奴隷にするか…いや売ってもっと良い女を買う手もある」
海賊4「この気球がどれぐらいの価値があるのかも分からない…謎の道具も全部売ればいくらになる?どう山分けする?」
海賊3「ぐふふ笑いが収まらねぇ…」
海賊4「なんつーか…今までの苦労がやっと報われたな」
海賊3「さぁて!!お楽しみにの時間だ…まずはじっくりと舐めてだな」ヌフフ
海賊4「今日はツイてる…俺は腐る前にこいつを楽しむぞ?」ジュルリ
海賊3「おうよ…その後交代だ」
女海賊「ぅぅぅぅ」グター
海賊3「縛ったままじゃ脱がしにくいな…足だけ緩めてやる…暴れんな?」グイ グイ
女海賊「このぉ!!」バタバタ
海賊3「だはははは…大事な所が丸見えだ…あんまり動くな」ベロベロ
女海賊「やめっ!!ろ!!」ドン
海賊3「やっぱり生きが良いのはうめぇ!!このねっとりとした汁が最高にうめぇ…うはは暴れろ暴れろ…」
女海賊「ぁ…くぅぅぅ」ビクビク
海賊4「こっちゃ無反応…まぁ楽しむだけ楽しむか…」ベロベロ
ホムンクルス「…」クター
249: 2021/04/02(金) 13:29:52.71 ID:agkIMDdy0
『貨物用気球』
ビョーーーーウ バサバサ
ローグ「今落ちて行ったのは海賊の誰かっすね…商人さん!操舵変わってくだせぇ…あっしが向こうに飛び乗りやす」
商人「見えた!!女海賊が縛られて2人に襲われてる!!」
ローグ「マズイっす…かなりマズイっす」
商人「行かなきゃ…僕がやらなきゃ…僕が…そうだ僕の命が一番安い」グイ グイ ギュゥ
ローグ「あっしが行きやす…商人さんには無理っす!!」
商人「ダメだ…あの中にはホムンクルスが居る!!奪われる訳に行かない」
ローグ「こっから飛び移るのは商人さんじゃ無理でやんす…操舵変わって下せぇ」
商人「僕が失敗したら次ローグお願い」バシュン シュルシュル ストン
ローグ「何をする気でやんすか?ロープ伝って行くんすか?」
商人「この鍵爪に引っかけて向こうに行く!援護頼む!」ピョン
ローグ「そら無茶ってもんす…商人さんじゃ海賊を相手にできやせ…ああああっ!!」
シュルシュル スタッ
ローグ「あわわわ…えーい!!船乗りさんと航海士さんはクロスボウで援護したって下せぇ」
船乗り「がってん!!」
航海士「あいよー!!」
ビョーーーーウ バサバサ
ローグ「今落ちて行ったのは海賊の誰かっすね…商人さん!操舵変わってくだせぇ…あっしが向こうに飛び乗りやす」
商人「見えた!!女海賊が縛られて2人に襲われてる!!」
ローグ「マズイっす…かなりマズイっす」
商人「行かなきゃ…僕がやらなきゃ…僕が…そうだ僕の命が一番安い」グイ グイ ギュゥ
ローグ「あっしが行きやす…商人さんには無理っす!!」
商人「ダメだ…あの中にはホムンクルスが居る!!奪われる訳に行かない」
ローグ「こっから飛び移るのは商人さんじゃ無理でやんす…操舵変わって下せぇ」
商人「僕が失敗したら次ローグお願い」バシュン シュルシュル ストン
ローグ「何をする気でやんすか?ロープ伝って行くんすか?」
商人「この鍵爪に引っかけて向こうに行く!援護頼む!」ピョン
ローグ「そら無茶ってもんす…商人さんじゃ海賊を相手にできやせ…ああああっ!!」
シュルシュル スタッ
ローグ「あわわわ…えーい!!船乗りさんと航海士さんはクロスボウで援護したって下せぇ」
船乗り「がってん!!」
航海士「あいよー!!」
250: 2021/04/02(金) 13:32:15.79 ID:agkIMDdy0
『飛空艇』
ヒュゥゥゥ バサバサ
商人「…」---煙玉一発---
商人「…」---行けるか?---
チリチリ ポイ
海賊3「ぐへへへ…入れちまうぞ?」
女海賊「汚ねぇ物…押しつけんな!!」ググググ
コロコロ コロコロ
海賊3「なんだ?」
海賊4「え?爆弾?」
モクモクモク モクモクモク
海賊3「どわぁぁ!!畜生!!誰か来やがったな!!上だ!!げふっげふっ」
海賊4「何処だ?何処から上に上がる?」
海賊3「そこのタラップだ!!上がれ!!」
海賊4「これだな?この野郎!!」ダダ
商人「これでも食らえ!!」ダダダ ピョン ドシ!!
海賊4「ぐぁ‥‥」ヨロ
商人「落ちろ!!」ドン
海賊4「あぁぁぁぁぁぁぁ…」ヒュゥゥゥゥ
海賊3「げほっ…げほっ…ちぃぃぃこのチビ!ゆるさねぇからな」
商人「来い!」タジ
海賊3「あの気球から飛び乗って来たのか…その手には引っかから無ぇぞ?クロスボウで狙ってるのはお見通しだ」
商人「抵抗しても無駄だよ…降参しろ」
海賊3「チビが生意気言ってんじゃ無ぇ…中で勝負つけようじゃ無ぇか…来いよ」
商人「僕には武器がある…君は丸腰だ」スラーン
海賊3「笑わすなよ…そんな細腕で振った剣なんざ俺の筋肉で跳ね返してやる…そしてなんだその鍵爪は」
商人「チビチビ言うなぁ!!」ダダダ ブン
海賊3「見え見えなんだよ!」ブン ドカ
商人「うぁぁ…」ズザザ
海賊3「かかってこいや弱虫!!げほっ…ぬぁぁぁ煙がうっとおしい!!」
商人「むぅ…」---危なかった落ちる所だった---
シュンシュンシュン ストストスト
ヒュゥゥゥ バサバサ
商人「…」---煙玉一発---
商人「…」---行けるか?---
チリチリ ポイ
海賊3「ぐへへへ…入れちまうぞ?」
女海賊「汚ねぇ物…押しつけんな!!」ググググ
コロコロ コロコロ
海賊3「なんだ?」
海賊4「え?爆弾?」
モクモクモク モクモクモク
海賊3「どわぁぁ!!畜生!!誰か来やがったな!!上だ!!げふっげふっ」
海賊4「何処だ?何処から上に上がる?」
海賊3「そこのタラップだ!!上がれ!!」
海賊4「これだな?この野郎!!」ダダ
商人「これでも食らえ!!」ダダダ ピョン ドシ!!
海賊4「ぐぁ‥‥」ヨロ
商人「落ちろ!!」ドン
海賊4「あぁぁぁぁぁぁぁ…」ヒュゥゥゥゥ
海賊3「げほっ…げほっ…ちぃぃぃこのチビ!ゆるさねぇからな」
商人「来い!」タジ
海賊3「あの気球から飛び乗って来たのか…その手には引っかから無ぇぞ?クロスボウで狙ってるのはお見通しだ」
商人「抵抗しても無駄だよ…降参しろ」
海賊3「チビが生意気言ってんじゃ無ぇ…中で勝負つけようじゃ無ぇか…来いよ」
商人「僕には武器がある…君は丸腰だ」スラーン
海賊3「笑わすなよ…そんな細腕で振った剣なんざ俺の筋肉で跳ね返してやる…そしてなんだその鍵爪は」
商人「チビチビ言うなぁ!!」ダダダ ブン
海賊3「見え見えなんだよ!」ブン ドカ
商人「うぁぁ…」ズザザ
海賊3「かかってこいや弱虫!!げほっ…ぬぁぁぁ煙がうっとおしい!!」
商人「むぅ…」---危なかった落ちる所だった---
シュンシュンシュン ストストスト
251: 2021/04/02(金) 13:33:42.89 ID:agkIMDdy0
海賊3「ぐぁーっはっは…その位置じゃ狙え無ぇ…こっちまで来てみろ」
商人「…」---まずいな飛空艇に籠られたら倒せない…どうする?---
海賊3「こっちに来ねぇならこっちもクロスボウを撃つまでだ…この距離で回避できっか?」ガチャリ
商人「ええい!!」スパ
グラリ
海賊3「どわぁぁ…」ゴロゴロ
商人「もう一本!!」スパ
グラリ
海賊3「んの野郎!!お前も落ちっぞ!!」ガシ ブラーン
商人「さて?このロープを切ったらどうなると思う?」
海賊3「切ってみろよ…お前も落ちる」
商人「この鍵爪はこうやって使うのさ」ブラーン
海賊3「何ぃぃ!!」
商人「僕の勝ちだ…さよなら」スパ
海賊3「だぁぁぁぁぁ…」ヒュゥゥゥゥ
商人「…」---まずいな飛空艇に籠られたら倒せない…どうする?---
海賊3「こっちに来ねぇならこっちもクロスボウを撃つまでだ…この距離で回避できっか?」ガチャリ
商人「ええい!!」スパ
グラリ
海賊3「どわぁぁ…」ゴロゴロ
商人「もう一本!!」スパ
グラリ
海賊3「んの野郎!!お前も落ちっぞ!!」ガシ ブラーン
商人「さて?このロープを切ったらどうなると思う?」
海賊3「切ってみろよ…お前も落ちる」
商人「この鍵爪はこうやって使うのさ」ブラーン
海賊3「何ぃぃ!!」
商人「僕の勝ちだ…さよなら」スパ
海賊3「だぁぁぁぁぁ…」ヒュゥゥゥゥ
252: 2021/04/02(金) 13:35:18.89 ID:agkIMDdy0
『貨物用気球』
ビョーーーウ バサバサ
ローグ「あわわわ…危ねぇでやんす!あわわわ…」
船乗り「よっしゃぁぁ!!もう一人が落ちて行ったでがんす」
航海士「商人さん上手くぶら下がりましたね」
ローグ「まだ向こうにロープ掛かってるっすね?船乗りさんこっちのロープ外れない様に上手く引っかけてくだせえ」
船乗り「がってん!!」グイグイ ギュゥ
ローグ「この気球で持ち上げて飛空艇の姿勢を安定させるでやんす」グイ
航海士「商人さん一人で処置出来ますかね?」
ローグ「船乗りさん操舵を変わって下せぇ…あっしが飛び乗って処置して来やす」
船乗り「操舵は船の一緒でがんすか?」
ローグ「ほとんど同じでやんす…飛空艇の船体を出来るだけ平行に保つ様にお願いしやす」
船乗り「任せるでがんす…」
ローグ「あっしは飛空艇のロープ結んだらこっちに戻って来るんで後でロープ引き上げて下せぇ」
航海士「ロープの扱いに慣れている人が乗ってて良かったですね」
ローグ「頼りにしてるっす…ほんじゃ行って来るんで頼んます」ピョン シュルシュル
航海士「あいさー!!」
ビョーーーウ バサバサ
ローグ「あわわわ…危ねぇでやんす!あわわわ…」
船乗り「よっしゃぁぁ!!もう一人が落ちて行ったでがんす」
航海士「商人さん上手くぶら下がりましたね」
ローグ「まだ向こうにロープ掛かってるっすね?船乗りさんこっちのロープ外れない様に上手く引っかけてくだせえ」
船乗り「がってん!!」グイグイ ギュゥ
ローグ「この気球で持ち上げて飛空艇の姿勢を安定させるでやんす」グイ
航海士「商人さん一人で処置出来ますかね?」
ローグ「船乗りさん操舵を変わって下せぇ…あっしが飛び乗って処置して来やす」
船乗り「操舵は船の一緒でがんすか?」
ローグ「ほとんど同じでやんす…飛空艇の船体を出来るだけ平行に保つ様にお願いしやす」
船乗り「任せるでがんす…」
ローグ「あっしは飛空艇のロープ結んだらこっちに戻って来るんで後でロープ引き上げて下せぇ」
航海士「ロープの扱いに慣れている人が乗ってて良かったですね」
ローグ「頼りにしてるっす…ほんじゃ行って来るんで頼んます」ピョン シュルシュル
航海士「あいさー!!」
253: 2021/04/02(金) 13:37:20.78 ID:agkIMDdy0
『飛空艇』
ヒュゥゥゥゥ バサバサ
ローグ「商人さん立てやすか?」
商人「ありがとうローグ…ぶら下がりっ放しになる所だったよ」
ローグ「切ったロープの処置はあっしがやりやすんで姉さんをお願いしやす」
商人「分かった!!」タッタッタ
女海賊「あたたたた…」グダー
商人「女海賊!!平気?」
女海賊「ギリギリ平気…縄ほどいて」モゾモゾ
商人「ズボンは?」スパ シュルシュル
女海賊「そんなん後で良い!!あんたが見なけりゃ済む」
商人「アザだらけじゃないか…」
女海賊「それよりホムちゃんの樽ひっくり返されて悪戯されてた」
商人「ええ!!?」
女海賊「ローグの声してたけど切ったロープの処置やってんの?」
商人「うん…切ったの3本だけだから直ぐに治せると思う…あああああああ!!!エリクサーがもう無い!!」
女海賊「そうなんだよ…あの馬鹿共水か何かだと思って全部ひっくり返した」
商人「ちょっとしか残って無いじゃ無いか…どうしよう」
ローグ「姉さん!!無事でやんすね?ロープは応急で繋いで置いたでやんす」
女海賊「おけおけ!!ちょいお姉ぇ達ヤバイ状況だから直ぐに移動する」
ローグ「姉さんズボン履いて下せぇ…目のやりどころが無いっす」
女海賊「分かったから早くあんたもお姉ぇの気球で援護やって」
ローグ「分かったでやんす」ダダダ
女海賊「商人!あんた飛空艇の操作わかってんね?」
商人「僕が操舵する?」
女海賊「もう射手が居ないから私がインドラの銃で狙撃する」
商人「ちょっと待って…ホムンクルスを樽に…」ヨッコラ
女海賊「傷つけられてない?」
商人「大丈夫…無事だった」
女海賊「早くして…今やんないとあの馬鹿海賊達はバラバラになる」
商人「君…おしりに青あざあるんだね…」
女海賊「んあ?これお姉にぶっ叩かれた跡!!見てんじゃ無ぇ!!」
商人「早くズボン履いてよ」
女海賊「あんたが飛空艇の操舵しないから履く暇無いんだけど!!早くしてって!!」
商人「代わる!!」
ヒュゥゥゥゥ バサバサ
ローグ「商人さん立てやすか?」
商人「ありがとうローグ…ぶら下がりっ放しになる所だったよ」
ローグ「切ったロープの処置はあっしがやりやすんで姉さんをお願いしやす」
商人「分かった!!」タッタッタ
女海賊「あたたたた…」グダー
商人「女海賊!!平気?」
女海賊「ギリギリ平気…縄ほどいて」モゾモゾ
商人「ズボンは?」スパ シュルシュル
女海賊「そんなん後で良い!!あんたが見なけりゃ済む」
商人「アザだらけじゃないか…」
女海賊「それよりホムちゃんの樽ひっくり返されて悪戯されてた」
商人「ええ!!?」
女海賊「ローグの声してたけど切ったロープの処置やってんの?」
商人「うん…切ったの3本だけだから直ぐに治せると思う…あああああああ!!!エリクサーがもう無い!!」
女海賊「そうなんだよ…あの馬鹿共水か何かだと思って全部ひっくり返した」
商人「ちょっとしか残って無いじゃ無いか…どうしよう」
ローグ「姉さん!!無事でやんすね?ロープは応急で繋いで置いたでやんす」
女海賊「おけおけ!!ちょいお姉ぇ達ヤバイ状況だから直ぐに移動する」
ローグ「姉さんズボン履いて下せぇ…目のやりどころが無いっす」
女海賊「分かったから早くあんたもお姉ぇの気球で援護やって」
ローグ「分かったでやんす」ダダダ
女海賊「商人!あんた飛空艇の操作わかってんね?」
商人「僕が操舵する?」
女海賊「もう射手が居ないから私がインドラの銃で狙撃する」
商人「ちょっと待って…ホムンクルスを樽に…」ヨッコラ
女海賊「傷つけられてない?」
商人「大丈夫…無事だった」
女海賊「早くして…今やんないとあの馬鹿海賊達はバラバラになる」
商人「君…おしりに青あざあるんだね…」
女海賊「んあ?これお姉にぶっ叩かれた跡!!見てんじゃ無ぇ!!」
商人「早くズボン履いてよ」
女海賊「あんたが飛空艇の操舵しないから履く暇無いんだけど!!早くしてって!!」
商人「代わる!!」
254: 2021/04/02(金) 13:39:10.68 ID:agkIMDdy0
『隠れ家の入り口_上空』
フワフワ
女海賊「おけおけ…そのまま高度下げて」シュン
女海賊「よし!ラットマンリーダー破裂」
女海賊「もう一匹…」シュン
商人「日が落ちてる…」
女海賊「なんかガレー船がバラバラに動いてんな…」
商人「これトロールが出てきたらマズくないかい?」
女海賊「マズいよ…森が燃えてるから絶対怒り狂うと思う」
商人「あの入り江にガレー船4隻は入りきらない…」
女海賊「だからゴタ付いてんだね?」
商人「君の望遠鏡で奥に居るダークエルフ見える?」
女海賊「あー…どうもダークエルフじゃないらしいよ」
商人「どういう事?」
女海賊「戦化粧したエルフだって海賊の一人が言ってた」
商人「エルフを敵にしちゃってる?」
女海賊「そうなる」
商人「どういう事だ?もしかして女戦士達は気付いて居ない?」
女海賊「分かんないけどかなりマズイよね?トロールと挟まれる格好になっちゃう…ドラゴンが来る可能性もある」
商人「…そうか…分かったぞ…この隠れ家は何日か前に既にエルフに占拠されてるんだ」
商人「その後戦線は北に移動している…僕らは何も知らずにエルフを攻めちゃってるんだよ」
女海賊「こっちはもう突撃しちゃってるからもう海賊は収まんないと思うな」
商人「解けてきた…北の方に在った砦から出てた狼煙…あれはトロールを引き付けて退路を確保する為だ」
女海賊「ここはもう派手に燃やしちゃってるからヤバイね」
ドドドド ドーン
商人「!!?」
女海賊「どっち?」
商人「暗い…これじゃ何処から来るか分からない」
女海賊「やっぱ一回お姉達と話した方が良いね…あの入り江で守り切らないと全滅するかも…」
商人「こうしよう…僕がロープ伝って状況を伝えに行く…戻るときは小舟で戻るから拾って」
女海賊「おけおけ…あと一匹ラットマンリーダー倒したら行って」
商人「分かった…準備する」
フワフワ
女海賊「おけおけ…そのまま高度下げて」シュン
女海賊「よし!ラットマンリーダー破裂」
女海賊「もう一匹…」シュン
商人「日が落ちてる…」
女海賊「なんかガレー船がバラバラに動いてんな…」
商人「これトロールが出てきたらマズくないかい?」
女海賊「マズいよ…森が燃えてるから絶対怒り狂うと思う」
商人「あの入り江にガレー船4隻は入りきらない…」
女海賊「だからゴタ付いてんだね?」
商人「君の望遠鏡で奥に居るダークエルフ見える?」
女海賊「あー…どうもダークエルフじゃないらしいよ」
商人「どういう事?」
女海賊「戦化粧したエルフだって海賊の一人が言ってた」
商人「エルフを敵にしちゃってる?」
女海賊「そうなる」
商人「どういう事だ?もしかして女戦士達は気付いて居ない?」
女海賊「分かんないけどかなりマズイよね?トロールと挟まれる格好になっちゃう…ドラゴンが来る可能性もある」
商人「…そうか…分かったぞ…この隠れ家は何日か前に既にエルフに占拠されてるんだ」
商人「その後戦線は北に移動している…僕らは何も知らずにエルフを攻めちゃってるんだよ」
女海賊「こっちはもう突撃しちゃってるからもう海賊は収まんないと思うな」
商人「解けてきた…北の方に在った砦から出てた狼煙…あれはトロールを引き付けて退路を確保する為だ」
女海賊「ここはもう派手に燃やしちゃってるからヤバイね」
ドドドド ドーン
商人「!!?」
女海賊「どっち?」
商人「暗い…これじゃ何処から来るか分からない」
女海賊「やっぱ一回お姉達と話した方が良いね…あの入り江で守り切らないと全滅するかも…」
商人「こうしよう…僕がロープ伝って状況を伝えに行く…戻るときは小舟で戻るから拾って」
女海賊「おけおけ…あと一匹ラットマンリーダー倒したら行って」
商人「分かった…準備する」
255: 2021/04/02(金) 13:41:14.38 ID:agkIMDdy0
『入り江の船上』
シュン パーン!!
女戦士「よし!!これでダークエルフに接近できる」
シュン ストン!!
剣士「待って…飛空艇からロープが降りた…誰か降りて来るよ」
女戦士「緊急事態か…誰が来る?」
魔女「商人じゃ…あやつは体の具合が悪いのでは無かったか?」
女戦士「良くやる…まぁ丁度突撃の件も問いたかった所だ」
シュタ ゴロンゴロン
商人「あたたた…」
女戦士「無茶をする…状況の連絡に来たのだな?どうなって居るのだ?」
商人「今戦っている相手がダークエルフじゃない事を伝えに来た」
女戦士「何だと?どういう事だ?」
商人「あれは戦化粧をしたエルフらしい…僕達は今エルフと戦ってる!だから後方からトロールが来る可能性があるんだ」
女戦士「それで突撃命令を出したのか?」
商人「え!?僕たちはそんな事して居ない」
女戦士「隊全体が混乱しているという事か…」
商人「もう地響きが何処からか聞こえてる…エルフとトロールに挟まれる格好になるかもしれない」
女戦士「剣士!お前は気付かなかったのか?」
剣士「ダークエルフの…いやエルフか…弓の精度が良すぎて周りに注意出来なかった」
商人「今エルフは何処に?」
剣士「奥の方に気配はあったけど下がった様だよ」
女戦士「そちらに注意しつつ川から上がって来るトロールにも気を配らねばならんのだな?」
魔女「トロールが相手では海賊では何も出来んじゃろう」
女戦士「散り散りになる可能性が高い…ううむ撤退は機を逸している…ここで耐え抜くしか無いと言う事か」
魔女「相手がエルフならわらわが話しても良いが?」
女戦士「ダメだ…捕らえられるぞ?」
商人「この入り江にガレー船4隻は入りきらないよね?上から見てゴタゴタしているんだ」
女戦士「オールを畳めばなんとか入るだろう…しかし整列に少し時間が居る」
商人「対トロール用に大砲は無い?」
女戦士「ガレー船は強襲揚陸用で大砲は艦載していないのだ…火薬も砲弾もなにもかもが無い」
商人「兎に角…今エルフと戦うのはマズイよ…ドラゴンが来てしまったらもうアウトだ…全滅する」
剣士「トロールは川を潜ってここまで来れるのかな?」
女戦士「分からん」
シュン パーン!!
女戦士「よし!!これでダークエルフに接近できる」
シュン ストン!!
剣士「待って…飛空艇からロープが降りた…誰か降りて来るよ」
女戦士「緊急事態か…誰が来る?」
魔女「商人じゃ…あやつは体の具合が悪いのでは無かったか?」
女戦士「良くやる…まぁ丁度突撃の件も問いたかった所だ」
シュタ ゴロンゴロン
商人「あたたた…」
女戦士「無茶をする…状況の連絡に来たのだな?どうなって居るのだ?」
商人「今戦っている相手がダークエルフじゃない事を伝えに来た」
女戦士「何だと?どういう事だ?」
商人「あれは戦化粧をしたエルフらしい…僕達は今エルフと戦ってる!だから後方からトロールが来る可能性があるんだ」
女戦士「それで突撃命令を出したのか?」
商人「え!?僕たちはそんな事して居ない」
女戦士「隊全体が混乱しているという事か…」
商人「もう地響きが何処からか聞こえてる…エルフとトロールに挟まれる格好になるかもしれない」
女戦士「剣士!お前は気付かなかったのか?」
剣士「ダークエルフの…いやエルフか…弓の精度が良すぎて周りに注意出来なかった」
商人「今エルフは何処に?」
剣士「奥の方に気配はあったけど下がった様だよ」
女戦士「そちらに注意しつつ川から上がって来るトロールにも気を配らねばならんのだな?」
魔女「トロールが相手では海賊では何も出来んじゃろう」
女戦士「散り散りになる可能性が高い…ううむ撤退は機を逸している…ここで耐え抜くしか無いと言う事か」
魔女「相手がエルフならわらわが話しても良いが?」
女戦士「ダメだ…捕らえられるぞ?」
商人「この入り江にガレー船4隻は入りきらないよね?上から見てゴタゴタしているんだ」
女戦士「オールを畳めばなんとか入るだろう…しかし整列に少し時間が居る」
商人「対トロール用に大砲は無い?」
女戦士「ガレー船は強襲揚陸用で大砲は艦載していないのだ…火薬も砲弾もなにもかもが無い」
商人「兎に角…今エルフと戦うのはマズイよ…ドラゴンが来てしまったらもうアウトだ…全滅する」
剣士「トロールは川を潜ってここまで来れるのかな?」
女戦士「分からん」
256: 2021/04/02(金) 13:42:44.71 ID:agkIMDdy0
魔女「袋のネズミになってしもうたな…トロールも下手に刺激せん方がよかろう」
女戦士「うむ…一先ず奥に攻め入るのは一旦止めて見張るだけに止める…後方は…」
商人「もしトロールが襲い掛かって来るならどうにかして足止めする方法は無いのかな?」
剣士「魔女の罠魔法は?」
魔女「無駄じゃ…トロールはツタなぞで足が止まる程弱い魔物では無い」
剣士「氷結魔法は?水は触れるから凍らせる事も出来るよね?」
魔女「少しは足止め出来るやもしれんが簡単に割られるじゃろうのぅ」
女戦士「手が無い…」
魔女「トロールを止めるには照明魔法なのじゃが今はかき消されてしまうでなぁ…」
商人「あああああああ!!!それだ!!光の石だ!!僕は飛空艇に戻って光の石の準備をする」ダダ
女戦士「慌てるな…どうやって戻る?」
商人「小舟で戻ってロープをよじ登る!!この小舟に乗って帰るよ」バチャーン ザブザブ
女戦士「私なら元来たロープを走って戻るがな?…まぁ良い…こちらは一旦海賊を集めて体制を整えておく」
商人「何かあったら又ロープ伝って来る!!上手くやって!!」
----------------
女戦士「うむ…一先ず奥に攻め入るのは一旦止めて見張るだけに止める…後方は…」
商人「もしトロールが襲い掛かって来るならどうにかして足止めする方法は無いのかな?」
剣士「魔女の罠魔法は?」
魔女「無駄じゃ…トロールはツタなぞで足が止まる程弱い魔物では無い」
剣士「氷結魔法は?水は触れるから凍らせる事も出来るよね?」
魔女「少しは足止め出来るやもしれんが簡単に割られるじゃろうのぅ」
女戦士「手が無い…」
魔女「トロールを止めるには照明魔法なのじゃが今はかき消されてしまうでなぁ…」
商人「あああああああ!!!それだ!!光の石だ!!僕は飛空艇に戻って光の石の準備をする」ダダ
女戦士「慌てるな…どうやって戻る?」
商人「小舟で戻ってロープをよじ登る!!この小舟に乗って帰るよ」バチャーン ザブザブ
女戦士「私なら元来たロープを走って戻るがな?…まぁ良い…こちらは一旦海賊を集めて体制を整えておく」
商人「何かあったら又ロープ伝って来る!!上手くやって!!」
----------------
257: 2021/04/02(金) 13:43:59.19 ID:agkIMDdy0
魔女「あやつは心臓が悪いのじゃろう?走り回らせて良いのか?」
女戦士「覚悟が違うのだ…やらせておけ」
魔女「覚悟のぅ…体のしんどさはそういう問題では無いと思うのじゃが…」
子供「ママ?船の中に油と硫黄があったよ…僕じゃ運べない…どうしよう?」
女戦士「剣士!場所を確認しておいてくれ…運搬で海賊数人を回すから案内してやってほしい」
剣士「分かったよ…未来…その場所へ案内して」
子供「こっちだよ」スタタ
女戦士「ようし…油が有るなら奥に通じる通路を遮断出来る」
魔女「ふむ…燃やして魔物が来ん様にするのか」
女戦士「暖を取る意味もある…今晩は戦闘を避けたい」
魔女「洞穴になっとるで寒さはマシと言えばマシじゃな?」
女戦士「うむ…厳しい環境が続いて居るから海賊達が逃げ出すリスクも高いのだ…兎に角ヘタレが多い」
魔女「士気の維持も大変じゃな?」
女戦士「ここまで連れまわしてお宝が無かった場合…想像つくか?」
魔女「想像しとうない」
女戦士「そういう輩の集まりなのだよ…海賊と言うのはな」
女戦士「覚悟が違うのだ…やらせておけ」
魔女「覚悟のぅ…体のしんどさはそういう問題では無いと思うのじゃが…」
子供「ママ?船の中に油と硫黄があったよ…僕じゃ運べない…どうしよう?」
女戦士「剣士!場所を確認しておいてくれ…運搬で海賊数人を回すから案内してやってほしい」
剣士「分かったよ…未来…その場所へ案内して」
子供「こっちだよ」スタタ
女戦士「ようし…油が有るなら奥に通じる通路を遮断出来る」
魔女「ふむ…燃やして魔物が来ん様にするのか」
女戦士「暖を取る意味もある…今晩は戦闘を避けたい」
魔女「洞穴になっとるで寒さはマシと言えばマシじゃな?」
女戦士「うむ…厳しい環境が続いて居るから海賊達が逃げ出すリスクも高いのだ…兎に角ヘタレが多い」
魔女「士気の維持も大変じゃな?」
女戦士「ここまで連れまわしてお宝が無かった場合…想像つくか?」
魔女「想像しとうない」
女戦士「そういう輩の集まりなのだよ…海賊と言うのはな」
258: 2021/04/02(金) 13:45:01.96 ID:agkIMDdy0
『2時間後』
メラメラ ゴゥ
ほらよ!配給だとよ
又練った芋と干し肉か
今日はこの洞穴で待機らしい
隊長は慎重すぎなんだよサッサと占領すりゃ良いのによ
この通路の奥だよな?
何か見えるか?
真っ暗だ
本当にこの奥に貴族のお宝があんのか?
おい聞けよ…あの船ん中にどっさり宝石積んでたらしいぜ?
マジか!!どっさりってどんくらいよ?
てことはこの通路の奥も期待出来るって事だな?
しかし何で警備がこんなに手薄なんだ?
ヒソヒソ ヒソヒソ
メラメラ ゴゥ
ほらよ!配給だとよ
又練った芋と干し肉か
今日はこの洞穴で待機らしい
隊長は慎重すぎなんだよサッサと占領すりゃ良いのによ
この通路の奥だよな?
何か見えるか?
真っ暗だ
本当にこの奥に貴族のお宝があんのか?
おい聞けよ…あの船ん中にどっさり宝石積んでたらしいぜ?
マジか!!どっさりってどんくらいよ?
てことはこの通路の奥も期待出来るって事だな?
しかし何で警備がこんなに手薄なんだ?
ヒソヒソ ヒソヒソ
259: 2021/04/02(金) 13:46:57.81 ID:agkIMDdy0
子供「とう!!」ピョン クルクル ドテ
魔女「おおぅ…身軽じゃのぅ?ロープを伝うのは平気か?」
子供「あたたた…なんで着地失敗したんだろう」
魔女「怪我はしとらんか?」
子供「全然大丈夫!!ママからの伝言だよ」
女戦士「状況に変化があったのだな?」
子供「トロールが10体…それからケンタウロスが6体うろついてるってさ」
魔女「ケンタウロスにまで包囲されておるんか」
子供「トロールは焼けた森をうろついてるだけだって…川に近付かないみたい」
女戦士「それは朗報だ」
子供「ケンタウロスは川辺からこの洞窟を観察してるんだってさ」
魔女「ふむ…どちらも川に入るのを嫌がっておる様に聞こえるな」
女戦士「それは…気になるな…川に入れない何かがあると?」
剣士「未来…こっちへ…体を見せるんだ」
子供「え?どこもおかしくないよ?」
剣士「…」グイ
魔女「これはイカンのぅ…黒氏病の斑点が出とる」
剣士「未来…もう一度飛空艇に戻って商人から賢者の石を借りて来るんだ」
子供「うん…」
剣士「ロープから落ちない様にベルトを掛けてあげる…おいで」ギュゥ
子供「大丈夫だよ…行って来る」ピョン シュタタ
女戦士「毒に加えて黒氏病もか…水が汚れているのだな?」
魔女「その様じゃが…」チラリ
剣士「…」コクリ
女戦士「まさか…」
魔女「はぁ…溜息が出るのぅ」
女戦士「リリスの子宮か…」
魔女「黒の同胞団が持って行った可能性が最も高い…そして黒氏病…壺の封を開けたと考えるな」
剣士「エルフ達が戦い始めた動機にもなる」
魔女「北に戦線を移した…つまりそれが移動しておる…溜息しか出ん」
女戦士「…」---いつまで続くんだこの戦いは---
-------------
魔女「おおぅ…身軽じゃのぅ?ロープを伝うのは平気か?」
子供「あたたた…なんで着地失敗したんだろう」
魔女「怪我はしとらんか?」
子供「全然大丈夫!!ママからの伝言だよ」
女戦士「状況に変化があったのだな?」
子供「トロールが10体…それからケンタウロスが6体うろついてるってさ」
魔女「ケンタウロスにまで包囲されておるんか」
子供「トロールは焼けた森をうろついてるだけだって…川に近付かないみたい」
女戦士「それは朗報だ」
子供「ケンタウロスは川辺からこの洞窟を観察してるんだってさ」
魔女「ふむ…どちらも川に入るのを嫌がっておる様に聞こえるな」
女戦士「それは…気になるな…川に入れない何かがあると?」
剣士「未来…こっちへ…体を見せるんだ」
子供「え?どこもおかしくないよ?」
剣士「…」グイ
魔女「これはイカンのぅ…黒氏病の斑点が出とる」
剣士「未来…もう一度飛空艇に戻って商人から賢者の石を借りて来るんだ」
子供「うん…」
剣士「ロープから落ちない様にベルトを掛けてあげる…おいで」ギュゥ
子供「大丈夫だよ…行って来る」ピョン シュタタ
女戦士「毒に加えて黒氏病もか…水が汚れているのだな?」
魔女「その様じゃが…」チラリ
剣士「…」コクリ
女戦士「まさか…」
魔女「はぁ…溜息が出るのぅ」
女戦士「リリスの子宮か…」
魔女「黒の同胞団が持って行った可能性が最も高い…そして黒氏病…壺の封を開けたと考えるな」
剣士「エルフ達が戦い始めた動機にもなる」
魔女「北に戦線を移した…つまりそれが移動しておる…溜息しか出ん」
女戦士「…」---いつまで続くんだこの戦いは---
-------------
260: 2021/04/02(金) 13:48:14.75 ID:agkIMDdy0
ツカツカツカ
女戦士「今の所黒氏病の症状が出ている者は居ないな?」
魔女「そうじゃな…一応全員にこの賢者の石をかざして置く」
女戦士「海賊達から不満が出始めている…このままでは進軍と同時にバラけてしまうな」
剣士「通路の向こうの具合が分からないと危険だよ…見てこようか?」
女戦士「相手を刺激するのは止して欲しいが…気付かれないように行けるか?」
剣士「僕一人なら行ける」
女戦士「よし…様子を見るのだけ頼む」
剣士「行って来る…」タッタッタ
魔女「士気の維持のぅ…」
女戦士「あいつらには金か女なのだが…」
魔女「積み荷の宝石を見せてはどうじゃ?」
女戦士「今見せると逆効果になりかねん…女が居ないのがな…」
魔女「わらわが変身して賢者の石をかざしてくるのはどうじゃ?」
女戦士「大人の姿に?それは良い案だが魔女は良いのか?」
魔女「ちぃと法衣の丈が短いのじゃが少しの間であればよかろう」
女戦士「よし…それで頼む」
魔女「変性魔法!」グングン
女戦士「気を付けるのだぞ?奴らは飢えて居るからな」
魔女「たまにはわらわの美貌を見せつけておきたいと思って居った」
女戦士「フフ…そうか」
魔女「では行くぞよ?」ノソノソ
-----------------
女戦士「今の所黒氏病の症状が出ている者は居ないな?」
魔女「そうじゃな…一応全員にこの賢者の石をかざして置く」
女戦士「海賊達から不満が出始めている…このままでは進軍と同時にバラけてしまうな」
剣士「通路の向こうの具合が分からないと危険だよ…見てこようか?」
女戦士「相手を刺激するのは止して欲しいが…気付かれないように行けるか?」
剣士「僕一人なら行ける」
女戦士「よし…様子を見るのだけ頼む」
剣士「行って来る…」タッタッタ
魔女「士気の維持のぅ…」
女戦士「あいつらには金か女なのだが…」
魔女「積み荷の宝石を見せてはどうじゃ?」
女戦士「今見せると逆効果になりかねん…女が居ないのがな…」
魔女「わらわが変身して賢者の石をかざしてくるのはどうじゃ?」
女戦士「大人の姿に?それは良い案だが魔女は良いのか?」
魔女「ちぃと法衣の丈が短いのじゃが少しの間であればよかろう」
女戦士「よし…それで頼む」
魔女「変性魔法!」グングン
女戦士「気を付けるのだぞ?奴らは飢えて居るからな」
魔女「たまにはわらわの美貌を見せつけておきたいと思って居った」
女戦士「フフ…そうか」
魔女「では行くぞよ?」ノソノソ
-----------------
261: 2021/04/02(金) 13:50:10.18 ID:agkIMDdy0
おい!見ろ!…誰だあの女…三角帽子の女だ
うひょぉぉ生足だぞ生足!!
え!?何だって?アレで女なのか?赤目だって?
合図は何なのか知ってるか?
今金持って無ぇぞ!!おいお前金持ってるか?
俺も持って無ぇ…くっそこんな事なら…
一人づつハグしに来るらしい
パフパフすんだな!?
何!?触れるのか!!
ちゃんと並んでろ!!
クンクン…クンクン!よし鼻の調子は良い…
女戦士「…」---呆れるな---
---たった一人女が居るだけでこれほど気が逸れるか---
---魔女にはしばらくあの恰好で居て貰った方が良さそうだ---
---あのような真似を私にも出来るか?---
-------------------
うひょぉぉ生足だぞ生足!!
え!?何だって?アレで女なのか?赤目だって?
合図は何なのか知ってるか?
今金持って無ぇぞ!!おいお前金持ってるか?
俺も持って無ぇ…くっそこんな事なら…
一人づつハグしに来るらしい
パフパフすんだな!?
何!?触れるのか!!
ちゃんと並んでろ!!
クンクン…クンクン!よし鼻の調子は良い…
女戦士「…」---呆れるな---
---たった一人女が居るだけでこれほど気が逸れるか---
---魔女にはしばらくあの恰好で居て貰った方が良さそうだ---
---あのような真似を私にも出来るか?---
-------------------
262: 2021/04/02(金) 13:52:13.81 ID:agkIMDdy0
タッタッタ
女戦士「早かったな?奥はどうだ?」
剣士「激しい戦闘跡があった…そこら中に魔物の氏体があるよ…この入り江は多分裏口だ」
女戦士「エルフが占拠していそうか?」
剣士「エルフは何処に行ったか分からない」
女戦士「その他の魔物は?」
剣士「スライムとビホルダーが沢山氏体を漁ってる…後はスプリガンの様な木の根っこだ」
女戦士「それだけなら海賊達で殲滅できそうだな」
剣士「行ける…ただそのもっと奥までは分からないよ」
女戦士「やはり事が済んでしまった後なのか…」
剣士「あと沢山の器具が破壊されている」
女戦士「破壊?」
剣士「宝石も放置されてるよ」
女戦士「剣士…お前はその状況を見てどう思う?」
剣士「エルフは何処かで見ているかもしれないけど…この場所は放棄したと思う」
女戦士「分かった…夜明けと同時に海賊で占拠に動く」
剣士「一つ…スプリガンの様な根っこが気になる」
女戦士「それは私達で処理しよう…やれそうか?」
剣士「いやそう言うのじゃない…木と融合した何かだよ…意思がありそうだ」
女戦士「話せるかも知れないと?」
剣士「そう感じる」
女戦士「では海賊達にはその根っこに近付けさせない方が良いな」
剣士「あ!!それから奥は毒霧がひどい…マスクがあれば着用した方が良い」
女戦士「布しか用意出来んな」
剣士「それでも無いよりはマシだよ」
女戦士「明け方までに用意させて作戦を開始する…これで良いな?」
剣士「うん」
女戦士「早かったな?奥はどうだ?」
剣士「激しい戦闘跡があった…そこら中に魔物の氏体があるよ…この入り江は多分裏口だ」
女戦士「エルフが占拠していそうか?」
剣士「エルフは何処に行ったか分からない」
女戦士「その他の魔物は?」
剣士「スライムとビホルダーが沢山氏体を漁ってる…後はスプリガンの様な木の根っこだ」
女戦士「それだけなら海賊達で殲滅できそうだな」
剣士「行ける…ただそのもっと奥までは分からないよ」
女戦士「やはり事が済んでしまった後なのか…」
剣士「あと沢山の器具が破壊されている」
女戦士「破壊?」
剣士「宝石も放置されてるよ」
女戦士「剣士…お前はその状況を見てどう思う?」
剣士「エルフは何処かで見ているかもしれないけど…この場所は放棄したと思う」
女戦士「分かった…夜明けと同時に海賊で占拠に動く」
剣士「一つ…スプリガンの様な根っこが気になる」
女戦士「それは私達で処理しよう…やれそうか?」
剣士「いやそう言うのじゃない…木と融合した何かだよ…意思がありそうだ」
女戦士「話せるかも知れないと?」
剣士「そう感じる」
女戦士「では海賊達にはその根っこに近付けさせない方が良いな」
剣士「あ!!それから奥は毒霧がひどい…マスクがあれば着用した方が良い」
女戦士「布しか用意出来んな」
剣士「それでも無いよりはマシだよ」
女戦士「明け方までに用意させて作戦を開始する…これで良いな?」
剣士「うん」
263: 2021/04/02(金) 13:53:45.21 ID:agkIMDdy0
『早朝』
日の出と同時にこの先にある黒の同胞団の隠れ家を占拠する
それぞれ隊に分かれて各自行動だ
略奪品は各自分配!しっかり稼げ
但し!!逃走が発覚した場合はその隊長含めて全員処刑だ!分かったな?
ヒソヒソ
うへへへやっと俺達の出番だ
各自分配たぁ気前が良い
これが前線に出た甲斐ってもんよ
見ろよこの北方の海賊の出で立ちを…俺らに勝てる敵なんざ居無ぇってもんよ
魔女「斧盾の裸戦士か…野蛮な輩じゃのぅ」
女戦士「こういう占領戦はめっぽう強い…雑魚魔物は奴らに任せて良い」
魔女「さて…わらわ達も準備するかのぅ?」
女戦士「魔女…布のマントを用意させた…足が出て居ては寒かろう?」ファサ
魔女「おぉ気が利くのぅ…寒うてたまらん」
剣士「熊油を塗っておくと寒さが緩和するよ…塗ってあげようか?」
魔女「他人に足を触られるのは気持ちが悪いのじゃが…」
剣士「すこし我慢して…」ヌリヌリ
魔女「これ!!気持ちが悪い!!自分でやるで貸せい!!」
シュタタ クルクル スタ
女戦士「未来…戻ったか…夜明けに出発するから準備しろ」
子供「いつでも良いよ」
女戦士「飛空艇の方は異常なしだな?」
子供「うん!!ケンタウロスと撃ち合いやってるけど任せろだってさ」
女戦士「撃ちあい?」
子供「射程で勝ってるから余裕らしいよ」
女戦士「高さの利か…まぁ女海賊が良いと言うなら良いのだろう」
子供「貨物用気球も居るからね」
剣士「そろそろ夜が明ける…行こうか」
女戦士「うむ…剣士が先頭で案内しろ」
剣士「こっちだ」スタ
日の出と同時にこの先にある黒の同胞団の隠れ家を占拠する
それぞれ隊に分かれて各自行動だ
略奪品は各自分配!しっかり稼げ
但し!!逃走が発覚した場合はその隊長含めて全員処刑だ!分かったな?
ヒソヒソ
うへへへやっと俺達の出番だ
各自分配たぁ気前が良い
これが前線に出た甲斐ってもんよ
見ろよこの北方の海賊の出で立ちを…俺らに勝てる敵なんざ居無ぇってもんよ
魔女「斧盾の裸戦士か…野蛮な輩じゃのぅ」
女戦士「こういう占領戦はめっぽう強い…雑魚魔物は奴らに任せて良い」
魔女「さて…わらわ達も準備するかのぅ?」
女戦士「魔女…布のマントを用意させた…足が出て居ては寒かろう?」ファサ
魔女「おぉ気が利くのぅ…寒うてたまらん」
剣士「熊油を塗っておくと寒さが緩和するよ…塗ってあげようか?」
魔女「他人に足を触られるのは気持ちが悪いのじゃが…」
剣士「すこし我慢して…」ヌリヌリ
魔女「これ!!気持ちが悪い!!自分でやるで貸せい!!」
シュタタ クルクル スタ
女戦士「未来…戻ったか…夜明けに出発するから準備しろ」
子供「いつでも良いよ」
女戦士「飛空艇の方は異常なしだな?」
子供「うん!!ケンタウロスと撃ち合いやってるけど任せろだってさ」
女戦士「撃ちあい?」
子供「射程で勝ってるから余裕らしいよ」
女戦士「高さの利か…まぁ女海賊が良いと言うなら良いのだろう」
子供「貨物用気球も居るからね」
剣士「そろそろ夜が明ける…行こうか」
女戦士「うむ…剣士が先頭で案内しろ」
剣士「こっちだ」スタ
264: 2021/04/02(金) 13:55:50.10 ID:agkIMDdy0
『黒の同胞団基地』
ワーワー
女戦士「雑魚の殲滅は海賊に任せておけ…私達は剣士が言う木の根っことやらに向かう」
魔女「なんちゅー広い洞窟じゃ」
子供「上の方から光が少し漏れてる」
女戦士「こでは洞窟ではなく渓谷だな…森が覆いかぶさってこの様になっている
剣士「そうだよ…だから上の方も注意する必要がある」
女戦士「あそこだな?破壊された器具というのは…」
魔女「天秤じゃ…アレは錬金術の為の天秤じゃ…どこかにわらわの父上は居らぬか?」
剣士「椅子に掛けた氏体があった…こっちだ」
タッタッタ
魔女「おぉぉ…何と痛ましい姿じゃ…父上に間違いない」
女戦士「…時すでに遅しか」
子供「貝殻がいっぱい落ちてる」
魔女「話をしてみたかったのじゃが…ぅぅぅ」
剣士「氏因は弓矢だ…頭を貫いてる」
魔女「しかし黒の同胞団に身を置いて居たのじゃから仕方ないのぅ…目を覚ましてやりたかった」
女戦士「こっちの器具も破壊されているな…何の容器なのだ?」
魔女「宝石が散らばって居るからそれが魔石を作る器具なのじゃろう」
女戦士「魔石が見当たらんのだが…」
剣士「向こうの方にも謎の器具があるよ…木の根っこはそこにある」
魔女「ちと待て…アレは転移門じゃな」
女戦士「転移門?」
魔女「まだ入り口が開いて居るという事は術者が生きて居るという事じゃ」
女戦士「過去に戻ると言う例の門か?」
魔女「行先は行って見んと分からん…危険じゃで近付くでない」
女戦士「これですべての辻褄が合ったな…これで過去の書き換えはもう起きんという事だ」
魔女「リッチが隠れておるかもしれんで気を付けい」
子供「パパ?エリクサーの匂いがする」クンクン
剣士「分かってる」
女戦士「エリクサー…そこに精霊の伴侶が居たという事か?」
剣士「行こうか…木の根っこの所だよ」
ワーワー
女戦士「雑魚の殲滅は海賊に任せておけ…私達は剣士が言う木の根っことやらに向かう」
魔女「なんちゅー広い洞窟じゃ」
子供「上の方から光が少し漏れてる」
女戦士「こでは洞窟ではなく渓谷だな…森が覆いかぶさってこの様になっている
剣士「そうだよ…だから上の方も注意する必要がある」
女戦士「あそこだな?破壊された器具というのは…」
魔女「天秤じゃ…アレは錬金術の為の天秤じゃ…どこかにわらわの父上は居らぬか?」
剣士「椅子に掛けた氏体があった…こっちだ」
タッタッタ
魔女「おぉぉ…何と痛ましい姿じゃ…父上に間違いない」
女戦士「…時すでに遅しか」
子供「貝殻がいっぱい落ちてる」
魔女「話をしてみたかったのじゃが…ぅぅぅ」
剣士「氏因は弓矢だ…頭を貫いてる」
魔女「しかし黒の同胞団に身を置いて居たのじゃから仕方ないのぅ…目を覚ましてやりたかった」
女戦士「こっちの器具も破壊されているな…何の容器なのだ?」
魔女「宝石が散らばって居るからそれが魔石を作る器具なのじゃろう」
女戦士「魔石が見当たらんのだが…」
剣士「向こうの方にも謎の器具があるよ…木の根っこはそこにある」
魔女「ちと待て…アレは転移門じゃな」
女戦士「転移門?」
魔女「まだ入り口が開いて居るという事は術者が生きて居るという事じゃ」
女戦士「過去に戻ると言う例の門か?」
魔女「行先は行って見んと分からん…危険じゃで近付くでない」
女戦士「これですべての辻褄が合ったな…これで過去の書き換えはもう起きんという事だ」
魔女「リッチが隠れておるかもしれんで気を付けい」
子供「パパ?エリクサーの匂いがする」クンクン
剣士「分かってる」
女戦士「エリクサー…そこに精霊の伴侶が居たという事か?」
剣士「行こうか…木の根っこの所だよ」
265: 2021/04/02(金) 13:59:03.13 ID:agkIMDdy0
『巨木の根』
女戦士「…これは一体」
魔女「根に同化しかけて居るのか?」
剣士「…」クンクン
子供「パパ…ホム姉ちゃんと同じ匂い」クンクン
女戦士「これが精霊の伴侶だと?頭部は何処にある?」
魔女「いや…この部分じゃ…脳が無かったんじゃな」
女戦士「異形のホムンクルスの訳か…しかしどうして木と同化してる?」
巨木の声「又来たか…」
女戦士「誰だ!!」ズザザ
巨木の声「それは役目を終え…直に尽きる…」
魔女「又来たとはどういう事じゃ?」
巨木の声「我らは宿命を終えたと何度言わせる…犬神よ…何故舞い戻った?」
剣士「犬神?」
魔女「どういう事じゃ?」
剣士「僕を犬神と呼ぶという事は…ダークエルフ…」
巨木の声「ハッハッハ…意識を失う前に最後の戯れが犬神との会話か…ハッハッハ」
子供「パパ?良く見て?あそこの幹に何か埋もれてる」
魔女「黒いエルフじゃ…主らはドリアード化しておるのじゃな?」
巨木の声「いかにも…だがそれも終わりだ」
女戦士「話が良く分からない…どういう事なのだ」
巨木の声「最後ににすべてを語るのも一興か…教えてやろうエルフと我が同胞達の争いの歴史を」
女戦士「…これは一体」
魔女「根に同化しかけて居るのか?」
剣士「…」クンクン
子供「パパ…ホム姉ちゃんと同じ匂い」クンクン
女戦士「これが精霊の伴侶だと?頭部は何処にある?」
魔女「いや…この部分じゃ…脳が無かったんじゃな」
女戦士「異形のホムンクルスの訳か…しかしどうして木と同化してる?」
巨木の声「又来たか…」
女戦士「誰だ!!」ズザザ
巨木の声「それは役目を終え…直に尽きる…」
魔女「又来たとはどういう事じゃ?」
巨木の声「我らは宿命を終えたと何度言わせる…犬神よ…何故舞い戻った?」
剣士「犬神?」
魔女「どういう事じゃ?」
剣士「僕を犬神と呼ぶという事は…ダークエルフ…」
巨木の声「ハッハッハ…意識を失う前に最後の戯れが犬神との会話か…ハッハッハ」
子供「パパ?良く見て?あそこの幹に何か埋もれてる」
魔女「黒いエルフじゃ…主らはドリアード化しておるのじゃな?」
巨木の声「いかにも…だがそれも終わりだ」
女戦士「話が良く分からない…どういう事なのだ」
巨木の声「最後ににすべてを語るのも一興か…教えてやろうエルフと我が同胞達の争いの歴史を」
266: 2021/04/02(金) 14:02:02.85 ID:agkIMDdy0
そこに同化しているのは精霊の片割れ
それは精霊のオーブを唯一すべて覗ける道具なのだ
我らは魔王の手からオーブを守る為
精霊の片割れを今まで守り通して来た…ハイエルフからもな
そしてもう一つ
魔王復活の温床となる人間を減らし
我ら同胞となるハーフエルフを増やす為に与えられた古代の技術
これらを駆使し精霊の計画通りに人間達の補完計画を数百年も続けて来たのだ
だがそれも終わった
精霊の計画は遥か3000年昔にドリアード化された神…アダムの復活だ
その復活に必要なエネルギーに魔王の魂を使う
我らは偶然にもそれを手に入れたのだ…まもなくアダムは復活し次なる精霊に置き換わり世界は再生する
魔王がエネルギーとして利用され新たな時代が始まるのだ
我らの役目はこれで終わり…ドリアード化して次なる神に従う
魔女「主らは忠実な精霊の使途じゃと言うのじゃな?」
巨木の声「笑止…他に何と例えよう?」
魔女「これが黒の同胞団の正体か…」
巨木の声「さて犬神よ…もう一度言う…お前たちは我らに従うか?それとも抗するか?」
剣士「…黒の同胞達がが魔王に侵されて居ないと言い切れるのか?」
巨木の声「それはもうどうでも良い…我らが正義か悪かは小さい話だ」
剣士「もしもそのアダムという神が…魔王に支配されてしまったらこの世界はどうなる?」
巨木の声「精霊の計画に異を唱えるのか?」
魔女「まて…それは真実なのか?どこかですり替わって居らぬか?」
巨木の声「ハッハッハ…ハイエルフと同じ事を言うか…だがもう遅い…精霊の片割れもお前たちのせいで息絶えた」
魔女「わらわ達は何もして居らぬのじゃが…」
巨木の声「お前たちの予言通り天の光の後に精霊の片割れも息絶えた…お前たち以外に誰がおろう」
魔女「予言?わらわは主に予言なぞして居らぬ」
巨木の声「たわけた事を…」
シュン グサ
それは精霊のオーブを唯一すべて覗ける道具なのだ
我らは魔王の手からオーブを守る為
精霊の片割れを今まで守り通して来た…ハイエルフからもな
そしてもう一つ
魔王復活の温床となる人間を減らし
我ら同胞となるハーフエルフを増やす為に与えられた古代の技術
これらを駆使し精霊の計画通りに人間達の補完計画を数百年も続けて来たのだ
だがそれも終わった
精霊の計画は遥か3000年昔にドリアード化された神…アダムの復活だ
その復活に必要なエネルギーに魔王の魂を使う
我らは偶然にもそれを手に入れたのだ…まもなくアダムは復活し次なる精霊に置き換わり世界は再生する
魔王がエネルギーとして利用され新たな時代が始まるのだ
我らの役目はこれで終わり…ドリアード化して次なる神に従う
魔女「主らは忠実な精霊の使途じゃと言うのじゃな?」
巨木の声「笑止…他に何と例えよう?」
魔女「これが黒の同胞団の正体か…」
巨木の声「さて犬神よ…もう一度言う…お前たちは我らに従うか?それとも抗するか?」
剣士「…黒の同胞達がが魔王に侵されて居ないと言い切れるのか?」
巨木の声「それはもうどうでも良い…我らが正義か悪かは小さい話だ」
剣士「もしもそのアダムという神が…魔王に支配されてしまったらこの世界はどうなる?」
巨木の声「精霊の計画に異を唱えるのか?」
魔女「まて…それは真実なのか?どこかですり替わって居らぬか?」
巨木の声「ハッハッハ…ハイエルフと同じ事を言うか…だがもう遅い…精霊の片割れもお前たちのせいで息絶えた」
魔女「わらわ達は何もして居らぬのじゃが…」
巨木の声「お前たちの予言通り天の光の後に精霊の片割れも息絶えた…お前たち以外に誰がおろう」
魔女「予言?わらわは主に予言なぞして居らぬ」
巨木の声「たわけた事を…」
シュン グサ
267: 2021/04/02(金) 14:05:31.01 ID:agkIMDdy0
女戦士「はぅ…」グラ
剣士「マズイ!!頭を射抜かれた…」
女戦士「ぁぅぁぅ…」ブシュー ドクドク ドタリ
子供「ママ!!ぁぁ血が…血がぁ!!」
魔女「蘇生魔法!」ボワワ
剣士「未来!!回復魔法を続けて掛けるんだ!!」
子供「ママ!!回復魔法!回復魔法!回復魔法!」ボワー
剣士「魔女!!女戦士を頼む!!あのエルフは僕が食い止める」
魔女「分かって居る!!回復魔法!回復魔法!回復魔法!」ボワー
女戦士「…」グッタリ
ピョン クルクル シュタ
剣士「待て!!」シュタタ シュタタ
-----------------
-----------------
-----------------
剣士「マズイ!!頭を射抜かれた…」
女戦士「ぁぅぁぅ…」ブシュー ドクドク ドタリ
子供「ママ!!ぁぁ血が…血がぁ!!」
魔女「蘇生魔法!」ボワワ
剣士「未来!!回復魔法を続けて掛けるんだ!!」
子供「ママ!!回復魔法!回復魔法!回復魔法!」ボワー
剣士「魔女!!女戦士を頼む!!あのエルフは僕が食い止める」
魔女「分かって居る!!回復魔法!回復魔法!回復魔法!」ボワー
女戦士「…」グッタリ
ピョン クルクル シュタ
剣士「待て!!」シュタタ シュタタ
-----------------
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-----------------
268: 2021/04/02(金) 14:06:43.13 ID:agkIMDdy0
『入り江の船』
シュルシュル ズダダ
女海賊「お姉ぇが頭撃たれたってマジ?」ハァハァ
魔女「治療はしたが脳にどのくらい損傷が残って居るか分からぬ」
女海賊「あぁぁだから兜被れって言ってたのに…これヤバイ感じ?」
魔女「氏ぬ事は無いじゃろうが…いつ目を覚ますか分からんな」
女海賊「剣士は?」
魔女「エルフを追ってどこぞ行きおった」
女海賊「指揮とるの私がやんないとダメっぽいね」
魔女「うむ…他の言う事はなかなか聞くまい」
女海賊「未来!!飛空艇に行って商人も呼んできて…あとローグも」
子供「わかった!!行って来る」シュタタ
魔女「奥にエリクサーがあるのじゃ…誰かに取りに行かせられんか?」
女海賊「どんくらいあんの?」
魔女「そうじゃな…樽で2杯くらいかのぅ」
女海賊「未来!!ローグの気球をこっちによこして!!」
子供「はーーーーい」シュタタ
---------------
シュルシュル ズダダ
女海賊「お姉ぇが頭撃たれたってマジ?」ハァハァ
魔女「治療はしたが脳にどのくらい損傷が残って居るか分からぬ」
女海賊「あぁぁだから兜被れって言ってたのに…これヤバイ感じ?」
魔女「氏ぬ事は無いじゃろうが…いつ目を覚ますか分からんな」
女海賊「剣士は?」
魔女「エルフを追ってどこぞ行きおった」
女海賊「指揮とるの私がやんないとダメっぽいね」
魔女「うむ…他の言う事はなかなか聞くまい」
女海賊「未来!!飛空艇に行って商人も呼んできて…あとローグも」
子供「わかった!!行って来る」シュタタ
魔女「奥にエリクサーがあるのじゃ…誰かに取りに行かせられんか?」
女海賊「どんくらいあんの?」
魔女「そうじゃな…樽で2杯くらいかのぅ」
女海賊「未来!!ローグの気球をこっちによこして!!」
子供「はーーーーい」シュタタ
---------------
269: 2021/04/02(金) 14:08:21.74 ID:agkIMDdy0
フワフワ ドッスン
ローグ「頭の一大事って聞いて来やした…」
女海賊「お姉ぇの為にエリクサー取りに行って来て…場所は未来が知ってる」
ローグ「こっから樽を担いで行くでやんすか?」
女海賊「他に方法あんの?早く行って来て!!」
ローグ「わかりやした…頭の為ならあっしは何でもやりやす」
子供「こっちだよ」
ローグ「ちっと待って下せぇ…樽を…よっこら」
船乗り「俺も付いて行くでがんす!!よっこら」
航海士「俺がクロスボウで護衛する…」
ローグ「助かるでやんす…未来君行きやしょう」
子供「こっちこっち!!」
---------------
カクカク シカジカ
商人「…分かった…奥の占拠は順調なんだね」
魔女「うむ…だが今晩もここで過ごすのはどうかと思うのぅ」
商人「日が落ちる前に1隻略奪品を乗せてキャンプへ返した方が良いね」
魔女「人駆が減ってしまうが良いんか?」
商人「この入り江にガレー船4隻は多すぎる…1隻戻してスペース開けて船の配置を考えれば後方の警戒にもなれる」
ローテーションはこういう風に組もう
帰るガレー船1隻
戻って来るガレー船1隻
入り江の中に1隻
入り江の外に1隻
これを順番に回せば物資の移送と海賊の休憩も兼ねる
女海賊「人員の配置具合とローテーションの件をガレー船の海賊長に伝えて来れば良いね?」
商人「ちょっと待って…要件は紙に書いて渡そう…その方が確実だ」カキカキ
女海賊「あとこの船もどうする?」
商人「この船はオールの漕ぎ手が居ないと動かないよね…後で船乗りに相談して人の調達をお願いしようか」
女海賊「おけおけ」
商人「この船は宝石が沢山乗ってるから信頼できる人に任せたいよね…キャンプを守備している人にも配らないと」
女海賊「そんなこんなで私等奥の方に行ってる暇出来そうに無いな」
商人「うん…指揮系は切らすとマズイ…女戦士居ないのはかなり痛いよ」
女海賊「もうちょいでエリクサー来るからお姉ぇを樽に漬ける」
商人「ホムンクルス用のエリクサーも無かったから丁度良かった」
女海賊「ほんじゃ指示書を海賊長に届けてくるわ…それ頂戴!」
商人「はい…」パサ
ローグ「頭の一大事って聞いて来やした…」
女海賊「お姉ぇの為にエリクサー取りに行って来て…場所は未来が知ってる」
ローグ「こっから樽を担いで行くでやんすか?」
女海賊「他に方法あんの?早く行って来て!!」
ローグ「わかりやした…頭の為ならあっしは何でもやりやす」
子供「こっちだよ」
ローグ「ちっと待って下せぇ…樽を…よっこら」
船乗り「俺も付いて行くでがんす!!よっこら」
航海士「俺がクロスボウで護衛する…」
ローグ「助かるでやんす…未来君行きやしょう」
子供「こっちこっち!!」
---------------
カクカク シカジカ
商人「…分かった…奥の占拠は順調なんだね」
魔女「うむ…だが今晩もここで過ごすのはどうかと思うのぅ」
商人「日が落ちる前に1隻略奪品を乗せてキャンプへ返した方が良いね」
魔女「人駆が減ってしまうが良いんか?」
商人「この入り江にガレー船4隻は多すぎる…1隻戻してスペース開けて船の配置を考えれば後方の警戒にもなれる」
ローテーションはこういう風に組もう
帰るガレー船1隻
戻って来るガレー船1隻
入り江の中に1隻
入り江の外に1隻
これを順番に回せば物資の移送と海賊の休憩も兼ねる
女海賊「人員の配置具合とローテーションの件をガレー船の海賊長に伝えて来れば良いね?」
商人「ちょっと待って…要件は紙に書いて渡そう…その方が確実だ」カキカキ
女海賊「あとこの船もどうする?」
商人「この船はオールの漕ぎ手が居ないと動かないよね…後で船乗りに相談して人の調達をお願いしようか」
女海賊「おけおけ」
商人「この船は宝石が沢山乗ってるから信頼できる人に任せたいよね…キャンプを守備している人にも配らないと」
女海賊「そんなこんなで私等奥の方に行ってる暇出来そうに無いな」
商人「うん…指揮系は切らすとマズイ…女戦士居ないのはかなり痛いよ」
女海賊「もうちょいでエリクサー来るからお姉ぇを樽に漬ける」
商人「ホムンクルス用のエリクサーも無かったから丁度良かった」
女海賊「ほんじゃ指示書を海賊長に届けてくるわ…それ頂戴!」
商人「はい…」パサ
270: 2021/04/02(金) 14:10:30.44 ID:agkIMDdy0
『1時間後』
シュタタ
女海賊「剣士!!良かった無事だったね」
剣士「女戦士の具合は?」
女海賊「今エリクサーの樽に漬けた所…これで良くなってくれれば良いけど」
剣士「魔女は?」
女海賊「船尾で怪我した海賊の治療してる…どうしたの深刻な顔して」
剣士「一緒に来てくれ…」
商人「…なにかあった様だね」
剣士「うん…これを見つけた」
女海賊「黒い壺…それってもしかして」
剣士「魔女に見せないと…」
シュタタ
女海賊「剣士!!良かった無事だったね」
剣士「女戦士の具合は?」
女海賊「今エリクサーの樽に漬けた所…これで良くなってくれれば良いけど」
剣士「魔女は?」
女海賊「船尾で怪我した海賊の治療してる…どうしたの深刻な顔して」
剣士「一緒に来てくれ…」
商人「…なにかあった様だね」
剣士「うん…これを見つけた」
女海賊「黒い壺…それってもしかして」
剣士「魔女に見せないと…」
271: 2021/04/02(金) 14:11:06.92 ID:agkIMDdy0
『船尾』
海賊「あぁ痛え痛ぇ…こっちも痛ぇ…ここも痛ぇ」
魔女「治療は終わりじゃ!!痛いわけが無かろうタワケ!!早う行け!」
海賊「連れない事言うなよ…ここは癒しの場だろう?」
魔女「主に治療の必要は無い!!」ポカ
海賊「あだっ…宝石やるからよぅ…」
剣士「魔女!!壺を見つけた…これで間違いないかい?」
魔女「むむ!!蓋は無かったか?」
剣士「見当たらない…」
魔女「やはり封を空けおったな…それは無くした壺に間違いない…最悪じゃのぅ」
剣士「血痕が北の方に続いて居たよ…随分前に移動したみたいだ」
魔女「追うしかあるまい…」
女海賊「ええ!?この状況で?お姉ぇどうすんのさ」
魔女「女海賊や…良く聞くのじゃぞ?」
女海賊「うん…」
魔女「主はしばらくここに留まり海賊の指揮を継続するのじゃ…わらわはちと行かねばならぬ用事が出来た様じゃ」
女海賊「魔女一人って訳無いよね?やっぱ剣士も行く感じになるの?」
魔女「そうじゃな…主はこの場の安定を見た後にシャ・バクダを目指してアサシンと合流せよ」
女海賊「魔女と剣士は何処に行くのさ?」
魔女「過去じゃ…わらわは氏んだ父上に会わねばならぬ…会って真相を聞くのじゃ」
女海賊「もしかして北に移動してるのって剣士と魔女?」
魔女「おそらくそうじゃ…次元が交差しとる」
剣士「もう過去に戻らないと取り返しが付かない…もしも次元の塗り替えが起きたとしてもシャ・バクダで会おう」
女海賊「ちょ…私も連れて行ってよ」
剣士「女戦士が居ればそうしたよ…でも離れても大丈夫だって確信してる」
女海賊「なんでさ?超不安なんだけど」
剣士「次元が少しズレるだけだよ…心配しなくても良い…直ぐに繋がる」
女海賊「あのさ…もう行方不明にならないでくれる?私を置いて行かないで」
”私を置いて行かないで…”
海賊「あぁ痛え痛ぇ…こっちも痛ぇ…ここも痛ぇ」
魔女「治療は終わりじゃ!!痛いわけが無かろうタワケ!!早う行け!」
海賊「連れない事言うなよ…ここは癒しの場だろう?」
魔女「主に治療の必要は無い!!」ポカ
海賊「あだっ…宝石やるからよぅ…」
剣士「魔女!!壺を見つけた…これで間違いないかい?」
魔女「むむ!!蓋は無かったか?」
剣士「見当たらない…」
魔女「やはり封を空けおったな…それは無くした壺に間違いない…最悪じゃのぅ」
剣士「血痕が北の方に続いて居たよ…随分前に移動したみたいだ」
魔女「追うしかあるまい…」
女海賊「ええ!?この状況で?お姉ぇどうすんのさ」
魔女「女海賊や…良く聞くのじゃぞ?」
女海賊「うん…」
魔女「主はしばらくここに留まり海賊の指揮を継続するのじゃ…わらわはちと行かねばならぬ用事が出来た様じゃ」
女海賊「魔女一人って訳無いよね?やっぱ剣士も行く感じになるの?」
魔女「そうじゃな…主はこの場の安定を見た後にシャ・バクダを目指してアサシンと合流せよ」
女海賊「魔女と剣士は何処に行くのさ?」
魔女「過去じゃ…わらわは氏んだ父上に会わねばならぬ…会って真相を聞くのじゃ」
女海賊「もしかして北に移動してるのって剣士と魔女?」
魔女「おそらくそうじゃ…次元が交差しとる」
剣士「もう過去に戻らないと取り返しが付かない…もしも次元の塗り替えが起きたとしてもシャ・バクダで会おう」
女海賊「ちょ…私も連れて行ってよ」
剣士「女戦士が居ればそうしたよ…でも離れても大丈夫だって確信してる」
女海賊「なんでさ?超不安なんだけど」
剣士「次元が少しズレるだけだよ…心配しなくても良い…直ぐに繋がる」
女海賊「あのさ…もう行方不明にならないでくれる?私を置いて行かないで」
”私を置いて行かないで…”
272: 2021/04/02(金) 14:12:27.81 ID:agkIMDdy0
剣士「…」
女海賊「おい!!聞いてんの?」
剣士「あぁゴメン…記憶のずっと奥にあるその言葉が引っかかった」
女海賊「ダメだよ!私も行くから!!」
剣士「必ず戻るから…絶対に…約束する」
女海賊「…」ウットリ
魔女「今指揮官を失うのがマズいのは主にも分かるな?ちぃと辛抱せい」
女海賊「シャ・バクダで合流ね?そこなら貝殻使えるね?」
魔女「そうじゃな…すぐに連絡するでシャ・バクダで待っておれ」
剣士「よし…じゃ魔女…行こうか」
子供「パパ!!僕も行く」
剣士「未来…」
魔女「ふむ…修行の一環と思えば良いが…」
女海賊「未来?遊びに行くんじゃ無いんだよ?あんたはダメ」
子供「ママ…お願い!!パパと空気の会話がしたいんだ」
女海賊「空気の会話…」
子供「空気の会話で沢山お話出来るんだ…パパと沢山話せる」
女海賊「エルフの血か…」
魔女「修行は厳しいぞよ?」
子供「頑張る…」
剣士「準備しろ…行くぞ」シュタタ
子供「…」シュタタ
---ママごめんね---
-----------------
-----------------
-----------------
ローグ「あぁぁ行っちまいやしたね…」
女海賊「…」
ローグ「未来君は大人になりやしたね」
女海賊「フン!!ローグ!!エリクサーを貨物用気球で飛空艇まで荷上げして」
ローグ「ええ!!?空中で載せ替えっすか?そら厳しいっすよ…落としたらドボンすよ?」
女海賊「言う事聞けないの?」カチャリ
ローグ「ちょちょちょ…デリンジャーは止めて下せぇ…やりやすやりやす…」
女海賊「商人も気球に乗せて飛空艇に連れて行って…ホムちゃんの面倒見させて」
商人「ごめんね…気を使って貰って」
---はぁぁ私が踏ん張らないと---
---ここで歯車狂わす訳に行かない---
女海賊「おい!!聞いてんの?」
剣士「あぁゴメン…記憶のずっと奥にあるその言葉が引っかかった」
女海賊「ダメだよ!私も行くから!!」
剣士「必ず戻るから…絶対に…約束する」
女海賊「…」ウットリ
魔女「今指揮官を失うのがマズいのは主にも分かるな?ちぃと辛抱せい」
女海賊「シャ・バクダで合流ね?そこなら貝殻使えるね?」
魔女「そうじゃな…すぐに連絡するでシャ・バクダで待っておれ」
剣士「よし…じゃ魔女…行こうか」
子供「パパ!!僕も行く」
剣士「未来…」
魔女「ふむ…修行の一環と思えば良いが…」
女海賊「未来?遊びに行くんじゃ無いんだよ?あんたはダメ」
子供「ママ…お願い!!パパと空気の会話がしたいんだ」
女海賊「空気の会話…」
子供「空気の会話で沢山お話出来るんだ…パパと沢山話せる」
女海賊「エルフの血か…」
魔女「修行は厳しいぞよ?」
子供「頑張る…」
剣士「準備しろ…行くぞ」シュタタ
子供「…」シュタタ
---ママごめんね---
-----------------
-----------------
-----------------
ローグ「あぁぁ行っちまいやしたね…」
女海賊「…」
ローグ「未来君は大人になりやしたね」
女海賊「フン!!ローグ!!エリクサーを貨物用気球で飛空艇まで荷上げして」
ローグ「ええ!!?空中で載せ替えっすか?そら厳しいっすよ…落としたらドボンすよ?」
女海賊「言う事聞けないの?」カチャリ
ローグ「ちょちょちょ…デリンジャーは止めて下せぇ…やりやすやりやす…」
女海賊「商人も気球に乗せて飛空艇に連れて行って…ホムちゃんの面倒見させて」
商人「ごめんね…気を使って貰って」
---はぁぁ私が踏ん張らないと---
---ここで歯車狂わす訳に行かない---
273: 2021/04/02(金) 14:13:34.82 ID:agkIMDdy0
『転移門』
魔女「恐らくこの門は5日程過去に戻る為の門じゃ」
剣士「そうだろうね」
魔女「主は最初からそう思って居ったな?」
剣士「まぁね」
魔女「5日程過去に戻って壺がどうなって居るのかは分からんが…わらわの父上と話せる可能性は高い」
そこで事の真相を聞くのじゃ
黒の同胞団の言い分が正しいのか
粛清する必要があるのかはそれを聞いて判断すべきじゃ
転移門をくぐった先ではまだ魔法が使える筈じゃから
戦闘に巻き込まれるような場合は魔法を駆使する事を考えるのじゃ
未来は剣士の傍から離れるで無いぞ?
では潜るぞえ?手を繋いで行くぞ
------------------
------------------
------------------
魔女「恐らくこの門は5日程過去に戻る為の門じゃ」
剣士「そうだろうね」
魔女「主は最初からそう思って居ったな?」
剣士「まぁね」
魔女「5日程過去に戻って壺がどうなって居るのかは分からんが…わらわの父上と話せる可能性は高い」
そこで事の真相を聞くのじゃ
黒の同胞団の言い分が正しいのか
粛清する必要があるのかはそれを聞いて判断すべきじゃ
転移門をくぐった先ではまだ魔法が使える筈じゃから
戦闘に巻き込まれるような場合は魔法を駆使する事を考えるのじゃ
未来は剣士の傍から離れるで無いぞ?
では潜るぞえ?手を繋いで行くぞ
------------------
------------------
------------------
274: 2021/04/02(金) 14:15:22.01 ID:agkIMDdy0
『5日前』
ゴーレムの転移を急げ!!
魔道炉の臨界が上限を超えています
かまわん!!魔石を投入しろ
キマイラ生成の方は間に合わんのか
もう材料が枯渇しています
錬金で材料を生成すれば良かろうサッサとやれ!!
部隊Aがエルフと交戦中
部隊B西に展開して皇子の進路を確保
キマイラ部隊ドラゴン撃破
基地に2名のエルフ侵入
山道区画から南進との事
トラップに掛かりました確保します
3体目ゴーレム転移完了!
よし!!皇子の部隊に投入させろ
魔道砲臨界!!撃てます!!
皇子の前方に撃て!!
ピカーーー チュドーーーーン
ダークエルフ「エルフが進入してくるという事は秘密をバラした者が居るな」
指揮官「魔王の所在か…知って居るのはわずかじゃな」
ダークエルフ「まぁ良い…ハイエルフは指輪の扱い方も魔王の扱い方も何もかも分かって居ない」
指揮官「主はこれで魔王を封じたつもりなのか?」
ダークエルフ「アダムさえ復活させれば魔王なぞどうでも良いのだ…アダムが解決する」
指揮官「それは本当に精霊の計画なのじゃな?」
ダークエルフ「何度も言わせるな…これで世界は再生する」
指揮官「さて…わしはどうするかのぅ?」
ダークエルフ「これで任を解いても良いが…国へ還るか?」
指揮官「ううむ…そうじゃな…しかしわしが黒の同胞に汲みしておるのは知ってしまった様じゃ…会わせる顔が無いのぅ」
ダークエルフ「大局を動かす仕事がそれほど体が悪いか?補完計画から省いてやった恩は感じてほしい物だ」
指揮官「新世界ではどの道人間は滅ぶ定め…認めたくは無いのじゃが…」
ダークエルフ「今すぐに滅ぶわけでは無い…最後まで生き延びた…そういう風になるだけの事」
指揮官「じゃがわしに感謝する者なぞ居らんじゃろうのぅ…じゃからわしはここで骨を埋めた方が良かろう」
ダークエルフ「フッ勝手にしろ」
指揮官「主はドリアードとなって新世界を監視する役につくのじゃな?」
ダークエルフ「そうなるだろう…お前もドリアードになりたいか?」
指揮官「いや…もう良い…娘と風呂に入って寝たいわい」
ゴーレムの転移を急げ!!
魔道炉の臨界が上限を超えています
かまわん!!魔石を投入しろ
キマイラ生成の方は間に合わんのか
もう材料が枯渇しています
錬金で材料を生成すれば良かろうサッサとやれ!!
部隊Aがエルフと交戦中
部隊B西に展開して皇子の進路を確保
キマイラ部隊ドラゴン撃破
基地に2名のエルフ侵入
山道区画から南進との事
トラップに掛かりました確保します
3体目ゴーレム転移完了!
よし!!皇子の部隊に投入させろ
魔道砲臨界!!撃てます!!
皇子の前方に撃て!!
ピカーーー チュドーーーーン
ダークエルフ「エルフが進入してくるという事は秘密をバラした者が居るな」
指揮官「魔王の所在か…知って居るのはわずかじゃな」
ダークエルフ「まぁ良い…ハイエルフは指輪の扱い方も魔王の扱い方も何もかも分かって居ない」
指揮官「主はこれで魔王を封じたつもりなのか?」
ダークエルフ「アダムさえ復活させれば魔王なぞどうでも良いのだ…アダムが解決する」
指揮官「それは本当に精霊の計画なのじゃな?」
ダークエルフ「何度も言わせるな…これで世界は再生する」
指揮官「さて…わしはどうするかのぅ?」
ダークエルフ「これで任を解いても良いが…国へ還るか?」
指揮官「ううむ…そうじゃな…しかしわしが黒の同胞に汲みしておるのは知ってしまった様じゃ…会わせる顔が無いのぅ」
ダークエルフ「大局を動かす仕事がそれほど体が悪いか?補完計画から省いてやった恩は感じてほしい物だ」
指揮官「新世界ではどの道人間は滅ぶ定め…認めたくは無いのじゃが…」
ダークエルフ「今すぐに滅ぶわけでは無い…最後まで生き延びた…そういう風になるだけの事」
指揮官「じゃがわしに感謝する者なぞ居らんじゃろうのぅ…じゃからわしはここで骨を埋めた方が良かろう」
ダークエルフ「フッ勝手にしろ」
指揮官「主はドリアードとなって新世界を監視する役につくのじゃな?」
ダークエルフ「そうなるだろう…お前もドリアードになりたいか?」
指揮官「いや…もう良い…娘と風呂に入って寝たいわい」
275: 2021/04/02(金) 14:17:50.73 ID:agkIMDdy0
魔女「聞いてしもうたぞよ?父上…」
ダークエルフ「何ぃ!!どこから入って来た!!」ズザザ
剣士「動くな…」スチャ
ダークエルフ「誰かと思えば…犬神か!!」タラリ
指揮官「とうとうここまで来てしもうたか…白狼の一党…そして魔女や」
魔女「父上は記憶を害して居らんのじゃな?幻惑されて居らんな?」
ダークエルフ「フッフッフあのモウロクが持って居た杖の事か…確かに杖で黒の同胞に従う任に付いたな」
指揮官「まぁ待て…わしも娘に会いたかった所じゃ…大きゅうなったのぅ」
魔女「感動の再会では無い様じゃ…今は敵じゃ」
指揮官「のぅダークエルフ?わしは娘と共に行く選択もある様じゃ…どうじゃ?任を解くと言うたな?」
魔女「父上…それはどういう事じゃ?」
ダークエルフ「面白い…白狼の一味に加わるか…ハッハッハ」
指揮官「魔女や…話は聞いて居ったのじゃな?」
魔女「うむ…わらわは心が痛い」
指揮官「察しの通り人類の補完は精霊が計画したのじゃ…人間は精霊の記憶の中で永遠に生きる…意味が分かるな?」
魔女「つまり絶滅じゃ…魔王のもくろみ道理じゃな」
ダークエルフ「少し違う…魔王の温床となっている人間を物理的に排除し…魂はオーブの中で永遠に生きる」
魔女「物理的なこの世界は新しい生き物が担う…そういう事なのじゃろう?」
ダークエルフ「理解が早いな…遅かれ早かれ人間はすべて新人種に置き換わるのだ…そして魔王は滅ぶ」
魔女「悲しいのぅ…抗ってはいけないのかえ?」
ダークエルフ「否定はしない…だからお前の父上を解放しよう…自由に抗って構わん」
指揮官「魔女や…わしを理解してくれるか?」
魔女「ぅぅぅぅ…何の為の戦いじゃったのか…何の為に多くの命を犠牲にしたのか…ぅぅぅ」ポロポロ
指揮官「最後まで抗う道をわしはそなたらに残したぞよ?最後まで抗って良い…」
魔女「それでは抗った我らが魔王であるという事になるでは無いかぁぁぁ…ぅぅぅ」ポロポロ
指揮官「…」
ダークエルフ「それが魔王だ…だからすべてを終わらせる必要がある…受け入れろ」
魔女「うわぁぁぁぁん‥‥ぁぅぁぅ…」ポロポロ
指揮官「…」
ダークエルフ「…」
ダークエルフ「何ぃ!!どこから入って来た!!」ズザザ
剣士「動くな…」スチャ
ダークエルフ「誰かと思えば…犬神か!!」タラリ
指揮官「とうとうここまで来てしもうたか…白狼の一党…そして魔女や」
魔女「父上は記憶を害して居らんのじゃな?幻惑されて居らんな?」
ダークエルフ「フッフッフあのモウロクが持って居た杖の事か…確かに杖で黒の同胞に従う任に付いたな」
指揮官「まぁ待て…わしも娘に会いたかった所じゃ…大きゅうなったのぅ」
魔女「感動の再会では無い様じゃ…今は敵じゃ」
指揮官「のぅダークエルフ?わしは娘と共に行く選択もある様じゃ…どうじゃ?任を解くと言うたな?」
魔女「父上…それはどういう事じゃ?」
ダークエルフ「面白い…白狼の一味に加わるか…ハッハッハ」
指揮官「魔女や…話は聞いて居ったのじゃな?」
魔女「うむ…わらわは心が痛い」
指揮官「察しの通り人類の補完は精霊が計画したのじゃ…人間は精霊の記憶の中で永遠に生きる…意味が分かるな?」
魔女「つまり絶滅じゃ…魔王のもくろみ道理じゃな」
ダークエルフ「少し違う…魔王の温床となっている人間を物理的に排除し…魂はオーブの中で永遠に生きる」
魔女「物理的なこの世界は新しい生き物が担う…そういう事なのじゃろう?」
ダークエルフ「理解が早いな…遅かれ早かれ人間はすべて新人種に置き換わるのだ…そして魔王は滅ぶ」
魔女「悲しいのぅ…抗ってはいけないのかえ?」
ダークエルフ「否定はしない…だからお前の父上を解放しよう…自由に抗って構わん」
指揮官「魔女や…わしを理解してくれるか?」
魔女「ぅぅぅぅ…何の為の戦いじゃったのか…何の為に多くの命を犠牲にしたのか…ぅぅぅ」ポロポロ
指揮官「最後まで抗う道をわしはそなたらに残したぞよ?最後まで抗って良い…」
魔女「それでは抗った我らが魔王であるという事になるでは無いかぁぁぁ…ぅぅぅ」ポロポロ
指揮官「…」
ダークエルフ「それが魔王だ…だからすべてを終わらせる必要がある…受け入れろ」
魔女「うわぁぁぁぁん‥‥ぁぅぁぅ…」ポロポロ
指揮官「…」
ダークエルフ「…」
276: 2021/04/02(金) 14:19:41.20 ID:agkIMDdy0
剣士「…」
---今理解した---
---機械が---
---精霊が---
---どうしてすべてを記録するのかを---
---それは人類の魂の保存だ---
---そういう風にしか魔王と戦えなかった---
---そして精霊が導く勇者は---
---それに抗う最後の希望だという事をやっと理解した---
---僕は任意の次元を選択する事が出来る---
---最後まで抗う次元を選択する事だって出来る---
---魔王と共に共生する未来だってある---
---その場合世界から争いは無くせない---
---そういう選択をしなければならない---
指揮官「魔女や…泣くでない…信じた道を行って良いのじゃ…行こうぞ」
シュン ストン!
魔女「はっ!!父上!!父上ーーー!!」
ダークエルフ「放せ!!」ババッ
指揮官「魔女…行け…わしはそなたと…共に…居る…」ドタリ
魔女「あわわ…父上…ぅぅぅ父上ーーー!!…そうじゃ蘇生魔法じゃ…蘇生…」
シュン グサ
魔女「はぅぅ…」ヨロ
剣士「魔女!!ここはダメだ…物陰に」グイ
子供「回復魔法!」ボワー
剣士「良かった…急所は外れてる…抜く」ズボォ
魔女「げほっ…げふげふ」ボタボタ
剣士「未来も物陰へ!!」
子供「パパ!!一杯来る匂い…」
剣士「これはドラゴンの匂いだ…未来!!こっちだ!!来い!!」シュタタ
子供「魔女が血を吐いて…」
剣士「今は余裕が無い…耐えて魔女!」シュタタ
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---今理解した---
---機械が---
---精霊が---
---どうしてすべてを記録するのかを---
---それは人類の魂の保存だ---
---そういう風にしか魔王と戦えなかった---
---そして精霊が導く勇者は---
---それに抗う最後の希望だという事をやっと理解した---
---僕は任意の次元を選択する事が出来る---
---最後まで抗う次元を選択する事だって出来る---
---魔王と共に共生する未来だってある---
---その場合世界から争いは無くせない---
---そういう選択をしなければならない---
指揮官「魔女や…泣くでない…信じた道を行って良いのじゃ…行こうぞ」
シュン ストン!
魔女「はっ!!父上!!父上ーーー!!」
ダークエルフ「放せ!!」ババッ
指揮官「魔女…行け…わしはそなたと…共に…居る…」ドタリ
魔女「あわわ…父上…ぅぅぅ父上ーーー!!…そうじゃ蘇生魔法じゃ…蘇生…」
シュン グサ
魔女「はぅぅ…」ヨロ
剣士「魔女!!ここはダメだ…物陰に」グイ
子供「回復魔法!」ボワー
剣士「良かった…急所は外れてる…抜く」ズボォ
魔女「げほっ…げふげふ」ボタボタ
剣士「未来も物陰へ!!」
子供「パパ!!一杯来る匂い…」
剣士「これはドラゴンの匂いだ…未来!!こっちだ!!来い!!」シュタタ
子供「魔女が血を吐いて…」
剣士「今は余裕が無い…耐えて魔女!」シュタタ
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277: 2021/04/02(金) 14:21:36.77 ID:agkIMDdy0
ゴーン パラパラ ゴゴゴゴゴ
剣士「未来…付いて来ているな?」
子供「平気…」
魔女「っぅぅ…」
剣士「回復魔法!」ボワー
魔女「済まんのぅ…げほっ…げふ」
剣士「良かった声は出るね?」
魔女「頭では無く喉に矢が逸れて助かったわい」
子供「氏んじゃうかと思ったよ…口の中から矢が貫通したよね…」
剣士「エルフの矢は信じられないくらい精度が良いんだ…未来も急所に金属を当てておくんだ」
子供「うん…骨で良い?」
剣士「急所から反れればとりあえず良い…白狼のフードを深く被って」
子供「…」ファサ
剣士「子ウルフもちゃんと付いて来ているな?」
子供「うん…」
剣士「よし…森を北に抜けて魔王を探す…これから今までより厳しい戦いになる…覚悟は良いな?」
子供「うん」
剣士「魔女は小さく変身して欲しい…背負う邪魔にならない様に」
魔女「変性魔法!」シュゥゥゥ
剣士「魔女は僕が背中に乗せる…未来と子ウルフはしっかり付いて来い」
魔女「主は迷わんのじゃな?精霊に抗う事になってしもうても良いのか?」
剣士「その為に生まれたんだ…抗って未来を導く事を託されたのが勇者さ…」
魔女「考えがあるのじゃな?」
剣士「勿論…僕にしかできない選択で魔王を葬ってあげるよ」
魔女「選択?信じて良いのじゃな?」
剣士「魔女ももう僕の次元に居るんだ…僕の選択に従うしかない」
魔女「ふむ…信じるではなく従うしかないという事か…付き合うてやろう」
剣士「乗って!!」
魔女「ほい」ピョン
剣士「魔法は任せた!行くぞ未来!!」シュタタ シュタタ
剣士「未来…付いて来ているな?」
子供「平気…」
魔女「っぅぅ…」
剣士「回復魔法!」ボワー
魔女「済まんのぅ…げほっ…げふ」
剣士「良かった声は出るね?」
魔女「頭では無く喉に矢が逸れて助かったわい」
子供「氏んじゃうかと思ったよ…口の中から矢が貫通したよね…」
剣士「エルフの矢は信じられないくらい精度が良いんだ…未来も急所に金属を当てておくんだ」
子供「うん…骨で良い?」
剣士「急所から反れればとりあえず良い…白狼のフードを深く被って」
子供「…」ファサ
剣士「子ウルフもちゃんと付いて来ているな?」
子供「うん…」
剣士「よし…森を北に抜けて魔王を探す…これから今までより厳しい戦いになる…覚悟は良いな?」
子供「うん」
剣士「魔女は小さく変身して欲しい…背負う邪魔にならない様に」
魔女「変性魔法!」シュゥゥゥ
剣士「魔女は僕が背中に乗せる…未来と子ウルフはしっかり付いて来い」
魔女「主は迷わんのじゃな?精霊に抗う事になってしもうても良いのか?」
剣士「その為に生まれたんだ…抗って未来を導く事を託されたのが勇者さ…」
魔女「考えがあるのじゃな?」
剣士「勿論…僕にしかできない選択で魔王を葬ってあげるよ」
魔女「選択?信じて良いのじゃな?」
剣士「魔女ももう僕の次元に居るんだ…僕の選択に従うしかない」
魔女「ふむ…信じるではなく従うしかないという事か…付き合うてやろう」
剣士「乗って!!」
魔女「ほい」ピョン
剣士「魔法は任せた!行くぞ未来!!」シュタタ シュタタ
278: 2021/04/02(金) 14:23:31.41 ID:agkIMDdy0
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