52: 2010/06/30(水) 15:51:23.11 ID:I38NNjc00
黒子「あら、当麻さん」

上条「おー、奇遇だな黒子」

美琴(……えっ?)

53: 2010/06/30(水) 15:57:39.94 ID:I38NNjc00
美琴「あ、あんた達いつから名前で呼び合うほど仲良くなったわけ?」

黒子「そういえばいつ頃からでしたかしら
   私が風紀委員として事件現場に出向く度に顔を会わせるモノですから
   いつの間にか……」

上条「本当に毎度毎度不幸だ」

黒子「あら、私に会うのがそんなに嫌でして?」

上条「いや!そうじゃなくてだな」

黒子「ホホ、分かってますわ。冗談ですわよ」

美琴「……楽しそうね」

54: 2010/06/30(水) 16:00:59.55 ID:I38NNjc00
~学生寮~

美琴「で、黒子はアイツのこと ど、どう思ってるの?」

黒子「アイツ?ああ、当麻さんのことですの?」

美琴「べ、別に深い意味があるわけじゃなのよ
   ただ先輩として後輩が変な男に捕まらないようにっ」

黒子「当麻さんはとても良い方ですが
   お姉さまが想像してらっしゃるようなことはありませんわ
   安心してくださいまし」

美琴「ホッ
   って だ、だから私は別に!」

黒子「殿方の中では一番好きですわ」

美琴「!!」

黒子「お休みなさいませ、お姉さま」

美琴「ちょ、ちょっと黒子!」

57: 2010/06/30(水) 16:07:12.78 ID:I38NNjc00
黒子(やはり食いついてきましたわね、お姉さま
   一体あの上条当麻という殿方の何がそこまでお姉さまを惹きつけるのか
   確かめてみせますわ!
   そして、それが成った暁にはお姉さまは私の……ウフフフフf)


黒子(しかし、その為とはいえ少々近づきすぎましたかしら
   当麻さん……)

60: 2010/06/30(水) 16:11:59.54 ID:I38NNjc00
~とある事件現場~

黒子「風紀委員ですの!
   って、またあなたですの?当麻さん」
   
上条「おー、黒子」

黒子「まったく、あなたは一般人なんですから
   こういった危険なことは風紀委員に任せて欲しいんですの」

上条「いや俺もそうしたいのは山々なんだが……不幸d
   まぁ、でもお前に危ないことさせずに済んだと思えば
   それも悪くないか」
   
黒子「なっ、何を言ってますの!!///」

61: 2010/06/30(水) 16:16:33.70 ID:I38NNjc00

婚后「まぁ、白井さん」
湾内・泡浮「ごきげんよう、白井さん」

黒子「げっ、婚后光子」

婚后「あら、そちらの方は初めてお見受けしますが
   ……もしかして白井さんの」

黒子「ち、違いますわよ!///
   こんな類人猿が、わ、わ、私の///」

上条「ははは……」

婚后「ですわよね
   ちょっと白井さんと釣り合うとは」

黒子「ムッ
   婚后さん、私のことはともかく
   当麻さんのことを悪く言うのは許しませんわよ」

64: 2010/06/30(水) 16:20:13.91 ID:I38NNjc00
上条「黒子、そんなにムキにならなくても」

黒子「当麻さん……」

婚后「……
   私としたことが失言でしたわ
   どうか御無礼を許してください、上条さん」

上条「ははは、イイって
   常盤台のお嬢様と俺じゃ釣り合ってないのは事実だしな」

黒子「そんなことは!……っ///」

湾内「白井さんも気を悪くしないで下さいね」

泡浮「婚后さん、白井さんにお付き合いしている方がいるのを知って
   ちょっと寂しかったんだと思います」

黒子「だっ、だから当麻さんは別そういうのではっ///」

65: 2010/06/30(水) 16:23:35.60 ID:I38NNjc00
~とあるファミレス~

黒子(はぁ、私ともあろうものがこんなにも心を掻き乱されるなんて)

初春「白井さん?」

黒子(迂闊でしたわ
   お姉さまが当麻さんに惹かれる理由を理解する
   それはつまり……)

佐天「おーい」

黒子「……当麻さん」

初春・佐天「!?」

67: 2010/06/30(水) 16:26:08.21 ID:I38NNjc00
佐天「だれ?だれ?誰なの?」ヒソヒソ

初春「し、知りませんよ」ヒソヒソ

佐天「でも男の人の名前だよね
   もしかして白井さんの……」

初春「え~!!そんな話聞いてませんよ!」

佐天「初春、ちょっと調べてみてよ」

初春「ダメですよ!プライベートに関わることですし!
   でも、もしかしたら何かの事件に巻き込まれてるのかもしれませんから
   仕方なく調べてみましょう!」

佐天「ナーイス!初春!」

69: 2010/06/30(水) 16:31:14.43 ID:I38NNjc00
カタカタカタ ターン!

初春「う~ん、学園都市内に“とうま”さんは数名いますね
   年齢や学区を絞ってみましょう」

佐天「あっ、この人は?…上条当麻
   高校一年生、住んでるところも近いし
   この人が白井さんの彼氏かも!」

初春「ま、まだそうと決まったわけじゃありませんから」

黒子「あなた達、何をしてますの?」

佐天「こ、これは……ねぇ、初春」アセアセ

初春「え、ええっ
   ちょっと知り合いが事件に巻き込まれている可能性がありまして」アセアセ

黒子「はぁ?」

プルルル プルルル p

黒子「はい、白井です……はい、分かりましたわ
   初春、その事件ですの。現場に向かいますわよ」

70: 2010/06/30(水) 16:36:14.85 ID:I38NNjc00
~とある事件現場~

上条「よー、黒子」

黒子「ハァ……当然のようにいますのね」

上条「俺だって進んで巻き込まれてるワケじゃないんだが」

佐天「う、初春!あの人、あの人!」
初春「あ~!!」

上条「ん?あのコたちは?」

黒子「私の同僚と友人ですわ」

初春「はじめまして、初春飾利です」
佐天「佐天涙子です」

上条「あ、どうも、上条当麻でs」

佐天「上条さん!!
   上条さんは白井さんとどういう関係なんですか!?」

初春「さ、佐天さん!」

71: 2010/06/30(水) 16:41:26.05 ID:I38NNjc00
黒子「な、何を勘ぐってますの、あなた達は
   この方は人助けが趣味のお人好しなだけで
   私と何ら特別な関係はありませんわ」

佐天「え~、そうなんですか~?」

上条「ん、あぁ、まぁ……」

黒子「どうしてあなたが言葉を濁しますのっ///」

佐天「アヤシイ……ねぇ、初春?」ヒソヒソ

初春「立ち話も何ですし、事件のことについてお聞きしたいので
   とりあえず支部の方へ来ていただけますか?」

上条「ん、ああ」

佐天「ナーイス!初春」

73: 2010/06/30(水) 16:49:02.61 ID:I38NNjc00
~第177支部~

佐天「へ~、じゃあ先に知り合ったのは御坂さんの方だったんですね」

上条「それからというもの、出くわす度突っかかってくるようになって……不幸だ」

佐天(それって……もしかして御坂さん……)

黒子「ちょっと、さっきから事件と関係のない話ばかりじゃありませんの?
   (全く当麻さんも女の子に囲まれてヘラヘラと……
   って!どうして私がそんなことに腹を立てなければいけませんの!)」ムカムカ

初春「あ、じゃあ
   上条さんは、その……レベル0なのにどうやって能力者の人たちを?」

上条「ああ、それはこの幻想頃しで(ry」

佐天「え~、本当ですか~?ちょっと信じられないなぁ」

初春「どんな能力も打ち消せるというのは……」

上条「と言われてもなあ」

佐天「じゃ、ちょっと確認!」ギュッ

上条「うわっ!」
黒子「なっ!」

75: 2010/06/30(水) 16:56:39.53 ID:I38NNjc00
佐天「ん~、やっぱり私じゃよく分かんないなぁ
   初春もやってみてよ」

初春「えっ!わ、私もですか?
   い、いいですか?」

上条「ああ、別に俺は構わないけど……」

黒子(また鼻の下を伸ばして)イライライラ

初春「あっ、本当に能力が使えません!」

黒子「分かったのなら二人ともそろそろ当麻さんから離r」

美琴「こんにちは~、黒子いる~?」

佐天「あっ、御坂さん」
黒子「お姉さま?」
上条「げっ、ビリビリ」

美琴「あ、いたいた
   って、何であんたがここにい……その手は何?」バチッ

78: 2010/06/30(水) 17:08:36.57 ID:I38NNjc00
上条「初春さん、そろそろ手放してくれるかな?」

初春「あ、すみません」パッ

美琴「あんた黒子だけじゃ飽き足らず初春さんや佐天さんにまで……」バチバチッ

上条「は?何言ってんだお前」

美琴「この節操無しがーーー!!!」

上条「のわっ!……ったく毎度毎度
   じゃぁ、またな黒子」

黒子「あっ、当麻さん!」

美琴「逃げんな!ゴルァーーー!!」

80: 2010/06/30(水) 17:19:19.40 ID:I38NNjc00
~学生寮~

黒子(ハァ……折角会えましたのにろくに話も出来ませんでしたわ
   ハァ……ハァァァ)ジタバタジタバタ

美琴「?何かあったの、黒子?」

黒子(こんなことではいけませんわ!
   ウダウダ考え込むくらいなら行動ですわ
   私の方から会いに行けばいいんですの!)ガバッ

美琴「ど、どうしたのよ急に
   最近あんた変よ、いつもに増して」

黒子「まぁまぁ、お姉様!黒子の心配を!?」

美琴「もう寝るわ、お休み~」

黒子「ああん、お姉様ぁ!」
   (とにかく、この気持をハッキリさせませんと……)

82: 2010/06/30(水) 17:32:08.81 ID:I38NNjc00
~とある放課後~

上条「ふんふふん♪ふんふふん♪ふふふん♪」

黒子「ご、ご機嫌よう、当麻さん」

上条「おー黒子、珍しいなこんな所で会うなんて」

黒子「ええ、偶然お見かけしたので声をかけましたの
   (本当は当麻さんの通学路だと知っていてお待ちしていたんですの)」

上条「今日は風紀委員は休みなのか?」

黒子「ええ、ですけどお姉様たちはご用事があるようで
   一人で時間を持て余しておりましたの」

上条「そうか……
   なら一緒に買い物にでも行くか?」

黒子「んなっ!」

上条「いや、迷惑だったらやめとくが」

黒子「めめ迷惑だなんてとんでもございませんわ!
   是非是非ご一緒させていただきますわ!
   (まさか当麻さんの方から誘って頂けるなんて!///)」

84: 2010/06/30(水) 17:42:36.00 ID:I38NNjc00
上条「公園でクレープ、本当にこんなもんで良かったのか?
   黒子には普段世話になってるし、もうちょっとちゃんとした店でも」

黒子「何をおっしゃいますの、お世話になっているは私の方ですわ」

上条「本当は俺みたいな一般人が事件に首突っ込んじゃまずいんだろ?」

黒子「それは、そうですけど……」

店員「お待ちのお客様ー、どうぞ」

上条「ああ、どうも」

店員「こちらカップルでご来店いただいたお客様へプレゼントさせていただております
   ゲコ太ペアストラップです」

黒子(カカカカカッポォーーー///)

85: 2010/06/30(水) 17:57:55.12 ID:I38NNjc00
上条「はは、カップルだってさ
   まぁ折角だし貰っておくか、ホレ」

黒子「あ、ありがと ですの///」

上条「うっ(か……可愛い)」

黒子「?どうかしましたの?」

上条「い、いや
   風紀委員の仕事以外でこうして黒子と話すのは初めてだろ」

黒子「そういえばそうですわね」

上条「なんだか雰囲気がいつもと違うと思ってな
   女の子らしいというか可愛らしいというか」

黒子「///しっ失礼ですわねっ!
   それでは普段まるで女らしくないような言い方ではありませんの!?」

上条「いや!風紀委員の時の黒子もカッコ良くて好きだぞ!俺は」

黒子「なななっ///」カァァァ

91: 2010/06/30(水) 18:16:04.03 ID:I38NNjc00
黒子(はぁ、全く
   この方の言う“好き”はそういった意味ではないと分かっていますのに
   ……では、私は?
   ……私のこの気持ち、私の“好き”は?……)



上条「黒子、飲み物買ってきたぞ」

黒子「すー……すー……」

上条「なんだ寝ちまったのか
   風紀委員の仕事で疲れてるんだろうな」

黒子「ムニュ……とーまさん……」

上条(か、可愛い)ドキドキ

95: 2010/06/30(水) 18:31:03.50 ID:I38NNjc00
黒子「ん、んんっ……」

上条「お目覚めですか、お嬢様?」

黒子「すみません……私、眠ってしまっていましたのね
   (頭の下が柔らかい……当麻さんの顔が上に……!!!
   こっ、これは!!ひひひ膝枕!!!)」

上条「随分疲れてたみたいだな
   やっぱり風紀委員の仕事がキツイのか?」

黒子「そんなことはありませんわ
   (最近の寝不足はあなたのせいですの)」

上条「でもお前、目立たないけど体のあちこちに傷作ってんじゃねぇか」

黒子「まぁ、私が寝てる間にどこを見てましたの?」

上条「なっ///
   俺は何もやましい事は!!」

黒子「冗談ですわ
   それにこの程度のかすり傷、気にしてたら風紀委員は務まりませんの」

98: 2010/06/30(水) 18:37:38.17 ID:I38NNjc00
黒子「本当に、あなたはいつも誰かの心配をしていますのね
   (この人は誰にでも優しい、私が特別なわけじゃないのは分かってますわ)」

上条「俺はお前が心配なんだよ」

黒子「へ?」

上条「俺より年下の体も華奢な女の子が図体デカい男相手に立ち回ってると思うと
   心配でたまらないんだよ」

黒子「……そんな風に心配していただけるだけで十分ですの」

上条「そっか……
   ま、何か困ったことがあったらいつでも頼ってくれよ
   ……結構遅くなっちまったしそろそろ帰るか」

黒子「それと当麻さん」

上条「何だ?」

黒子「本当に寝てる私に何もしてませんの?」

上条「してねーよっ!!///」

黒子「少しくらいなら構いませんでしたのに」

上条「えっ?」

黒子(やっぱり私はこの方が……
   当麻さんのことが……好きですの)

100: 2010/06/30(水) 18:40:16.23 ID:I38NNjc00
~学生寮~

黒子(ハァ……当麻さん
   さっきまで一緒だったのにもう会いたくなってしまいましたの)

美琴「黒子~、今日はどこ行ってたのよ
   って聞いてる?黒子」

黒子「う~~~~~///」バタバタバタ

美琴「(頭でも打ったのかしら……)
   あっ、黒子!その携帯ストラップ!!」

黒子「ほへ?ストラップ?」

美琴「それどうしたの!?」ジーッ

黒子「こ、これは」

美琴「……」ジーーーッ

黒子「すみません、いくらお姉さまの頼みでもこれはお譲りできませんの」
   (これは当麻さんとの……大切な物ですもの)

美琴「へ!?べ、別に欲しくて見てたわけじゃないわよ」アセアセ

103: 2010/06/30(水) 18:48:38.28 ID:I38NNjc00
美琴(ん?でもあれは確か
   クレープ屋さんのカップル限定プレゼントだったハズ
   まさか……まさかね)

黒子(ハァ……お姉さまに隠し事をしてしまうなんて
   黒子はいけない子ですの……)

104: 2010/06/30(水) 18:53:40.05 ID:I38NNjc00
~とある放課後~

美琴「……」

上条「ふんふふん♪ふんふふん♪ふふふん♪」

美琴「……
   素通りすんなや!ゴルァーーー!!」バチバチッ

上条「ビリビリ!?いきなり何すんだよ!」

美琴「ちょ、ちょっと付き合いなさいよ///」

上条「お前は人にモノを頼むときまず電撃を浴びせんのか!」

美琴「つべこべ言わず付き合えばいいのよ!///」

上条「不幸だ」

106: 2010/06/30(水) 19:04:37.91 ID:I38NNjc00
上条「ここは……なんだお前クレープが食べたかったのか?」

店員「こちらカップルでご来店いただいたお客様へ(ry」

美琴「あ、ありがとうございます///」キラキラ

上条「まさかそれが欲しくて俺を連れてきたんじゃないだろうな?」

美琴「そ、そんなワケないじゃない!
   ほら、あんたの分!!」

上条「いいって、欲しかったんだろそれ?
   両方共お前が貰っておけよ」

美琴「ペアの物を両方持ってても仕方ないじゃない
   いいから受け取っておきなさいよ」

上条「いや、実は昨日さ」ジャラ

美琴「やっぱり……」

111: 2010/06/30(水) 19:15:36.77 ID:I38NNjc00
上条「急に黙って、どうしたんだよ、ビリビリ?」

美琴「あんた、どう思ってるの、黒子のこと?」

上条「どうって……いい奴だよ」

美琴「そうじゃなくて!女の子としてどう思ってるかってことよ!?」

上条「それは……」

美琴「……やっぱりいい
   その返事は私が聞くべきじゃないもの」

上条「御坂……」

美琴「ごめん、変なこと聞いて、忘れて!
   コレ、やっぱりあんたが持っておいて」ジャラ

上条「あ、ああ」

美琴「黒子のこと、泣かせたら承知しないわよ!

   ……じゃあね、バイバイ」ダッ

上条「おい、御坂っ!?」

113: 2010/06/30(水) 19:22:52.59 ID:I38NNjc00
美琴(ううっ……なにやってんだろ私
   でも、これでいいのよ、これで)グスッ

黒子「あら、あれはお姉様?おねぇ~s!!
   (お姉様泣いて……一体何が?まさか……)」



黒子(私は何をしていましたの……
   お姉様に身も心も捧げると誓いましたのに
   お姉様を裏切るようなマネをして
   お姉様あんなにも悲しませて)

117: 2010/06/30(水) 19:29:38.59 ID:I38NNjc00
美琴「あ、黒子、お帰り~」

黒子「ただいまですわ、お姉様
   (目が赤い、今まで泣いていらしたんですのね……)」

美琴「どうしたのよ?そんなところにつっ立って」

黒子「そういばお姉様、コレを欲しがってましたわよね?」

美琴「えっ?」

黒子「差し上げますわ
   よく考えたら、それ程大切な物というワケでもありませんし
   他ならぬお姉様の頼みですもの」

美琴「で、でも黒子!それは!」

黒子(大好きでしたわ……当麻さん)

125: 2010/06/30(水) 20:44:38.04 ID:Ez1Z7D9b0
初春「最近、白井さんも御坂さんも元気ありませんね」

佐天「う~ん、原因はやっぱりアレかな」

初春「ええっ、何か知ってるんですか、佐天さん!?」

佐天「ズバリ男でしょ!」

初春「えええっ!!白井さんは上条さんのことで悩んでいるとして
   御坂さんにも好きな人がいるってことですか!?」

佐天「んも~、初春はお子ちゃまだな
   御坂さんが誰を好きかなんて、この間のあの反応を見れば一目瞭然じゃん」

初春「えっ、この間の?あの反応?一体誰なんですか?
   勿体ぶらないで教えてくださいよ~」

佐天「そんなの上条さんに決まってんじゃん」

初春「な、なんだってーーー」

127: 2010/06/30(水) 20:51:28.03 ID:Ez1Z7D9b0
初春「そそそそれって!」

佐天「そう、三角関係なのだよ
   となると、二人が元通り元気を取り戻すには、元凶になんとかしてもらうしかないか」

初春「でもでも、プライベートなことですし
   万が一違ってたら、上条さんにも失礼じゃ」

佐天「でも二人とも落ち込んでる上に妙によそよそしいし、このままじゃ埒があかないよ
   それに白井さんを何とかしないと風紀委員の仕事にも差し支えるんじゃない?」

初春「そうですよね、これは仕方なく、仕方なくなんですよね!」

佐天「そうそう、さぁ、そうと決まればレッツゴー」

128: 2010/06/30(水) 21:02:13.44 ID:Ez1Z7D9b0
初春「上条さんの学校はこの先なので、ここで待っていれば会えるはずです」

佐天「流石初春!」

初春「ところで佐天さん、上条さんになんて言うつもりなんですか?」

佐天「えっ!?」

初春「二人が自分の気持を上条さんにまだ伝えていないなら
   それを私たちが言うのはまずいと思うんですど」

佐天「そ、それは……臨機応変に機転を利かせて!」

初春「何も考えてなかったんですね……」

上条「あれ、初春さんに佐天さんだっけか?」

佐天「」

130: 2010/06/30(水) 21:08:43.79 ID:Ez1Z7D9b0
上条「ん、どうした?」

佐天「あ、あのっ、上条さん!
   白井さんと御坂さんが大変なんです!」

初春「佐天さん……」アチャー

上条「二人が大変って!何か事件に巻き込まれたのか!?」

初春「ごめんなさい、違うんです
   二人の身に危険があるわけじゃないんです
   ただ二人とも大きな悩みを抱えてるみたいで」ウッウッ

佐天「でも私たちじゃ力不足みたいで
   もう、上条さんしか頼れる人がいないんです」ウルウル

上条「そっか……
   (そういやビリビリの奴最後に会った時様子がおかしかったし
   あれ以来、黒子とも顔を合わせなくなったな)」

上条「よし、分かった
   俺がどこまで力になれれるか分からんが、やれるだけやってみるよ」

佐天・初春「ありがとうございます!(よしっ!)」

131: 2010/06/30(水) 21:15:02.73 ID:Ez1Z7D9b0
上条(さて、どうしたモンか
   二人が同じ悩みを抱えてるなら、二人一緒に話ができればいいんだが
   黒子には避けられるみたいだし、素直に応じてくれるかどうか……
   う~ん、強硬手段でいきますか)

133: 2010/06/30(水) 21:18:18.54 ID:Ez1Z7D9b0
初春「上条さん、大丈夫ですかね?」

佐天「初春、私たちにできるのは信じて待つことだけよ」

初春「信じてるならどうして物陰から隠れて見てるんですか!」

佐天「備えあれば憂いなしでしょ
   それより本当に白井さんはここに来るんだよね?」

初春「ええ、風紀委員のパトロール経路ですから
   もうすぐここを通るはずです!
   あっ、来ましたよ!」


上条「よ、黒子」

黒子「と……上条さん」

134: 2010/06/30(水) 21:21:37.02 ID:Ez1Z7D9b0
上条「なんか久しぶりに会った気がするな」

黒子「そうですわね
   では、私急ぎますので失礼します」

上条「っと、待ってくれよ」ギュッ

黒子「は、放してくださいまし!///」

上条「だーめ、放したら行っちまうつもりだろ
   なんで俺のこと避けるんだよ?」

黒子「避けてなど……いませんの」

上条「まぁ、俺のことはいいとして、御坂のことも避けるんだろ?
   どうしちまったんだよ、お前あんなに御坂のこと慕ってたじゃねぇか」

黒子「お姉様のことは避けてなどいませんわ
   むしろ避けられてるのは……私の……ほう……ですの」ポロポロ

135: 2010/06/30(水) 21:25:40.60 ID:Ez1Z7D9b0
上条「黒子……」

黒子「私が……お姉さまを裏切ってしまったから グスッ
   こんな私……嫌われて当然ですの エッグ
   お姉様のお側にいる資格がありませんの ヒッグ」

上条「誰かの側にいるのに資格なんているかよ!」ギュウウ

黒子「と、当麻さん……」

上条「黒子はもう御坂のことも俺のことも嫌いになっちまったか?」

黒子「そんな!お姉様のことも当麻さんのことも嫌いになんてなれるはずありませんの!
   本当は今だって当麻さんに会えて嬉しくて……
   お姉様のことだって今でも大好きですのっ!」

上条「……だってさ、御坂?」

138: 2010/06/30(水) 21:29:10.61 ID:Ez1Z7D9b0
黒子「お、お姉様!!」

美琴「黒子……黒子ーーー!!! ガバッ
   ごめんっ……ごめんね グスッ」

黒子「お姉様……どうして?」

美琴「寂しかったの……
   黒子もアイツも私をレベル5っていう色眼鏡なしで見てくれる数少ない
   ……ううん、そうしてくれるのは二人だけかもしれない
   なのに二人が突然仲良くなって、私だけ置いていかれる気がして
   だったら、いっそ自分の方から距離を置こうなんて……馬鹿なことしたよね」グスッ

黒子「じゃぁ、お姉様は黒子のことを嫌いになったんじゃ?」

美琴「……大好きよ、黒子」

黒子「お姉様ぁぁーーー!!!」

140: 2010/06/30(水) 21:32:19.39 ID:Ez1Z7D9b0
上条「ったく、お前らはお互い良いトコ見せようとしすぎなんだよ
   後輩に弱いところは見せられないとか、お姉様に嫌われたくないとか
   そんなこと考えなきゃいけないようなヤワな仲じゃないだろ、お前らは
   
   なんて言っても聞いてないか」

黒子「お姉様ーーー!!!」
美琴「黒子ーーー!!!」

上条「まぁ、でもこれで一件落着っと」

141: 2010/06/30(水) 21:35:39.06 ID:Ez1Z7D9b0
黒子「って、何を一人悦に浸ってますの、当麻さん?」

上条「えっ?」

美琴「そうよ、根本的なところは何も解決してないじゃない
   ま、まぁ、私は別に黒子とあんたさえいてくれれば……///」

上条「えっ?」

黒子「まぁまぁまぁ、お姉様!!!
   黒子も当麻さんもずっとお側についておりますの~!!!」

上条「お、俺の意志は?……ハァ、ふk」

黒子「当麻さん、大好きですの!!!」

上条「まぁ、そうでもないか……」

142: 2010/06/30(水) 21:37:56.19 ID:Ez1Z7D9b0
佐天「しっかし、あの二人があそこまでベタぼれするなんてね~
   上条さんのどこがそんなにいいんだろ?」

初春「し、失礼ですよ、佐天さん!」

佐天「でも気になるよね~、上条当麻・モテる男秘訣!
   ちょっと調べてみようよ!」

初春「え~~~」



     カミやん病拡大END

143: 2010/06/30(水) 21:41:55.84 ID:ZfwHq8Ii0

逆に一気に全員から嫌われるSSはないのか

引用: 黒子「おーろーしーなーさーいー!」上条「病院に着いたらな」