76: 2012/09/27(木) 14:20:44.61 ID:IFL3jXf3O

前回:ちひろ「え……プロデューサーさんが、事故……?」きらり「にょ……」

 池袋晶葉(14) 天才ロボ少女


ガチャッ

晶葉「おはよう……ん?」

ちひろ「……うぅっ……グスッ……」

晶葉「ち、ちひろ女史? どうしたんだ?」

ちひろ「あ……晶葉、ちゃん……」

晶葉「ひどい顔をしてるじゃないか……何があった?」

ちひろ「じ、実は……プロデューサーさんが……」

晶葉「助手が……?」
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(8) (電撃コミックスEX)
80: 2012/09/27(木) 14:52:42.68 ID:IFL3jXf3O
晶葉「事故……だと……?」

ちひろ「はい、だから……もう……」

晶葉「……」

ちひろ「晶葉ちゃ……」

晶葉「どこだ」

ちひろ「は……?」

晶葉「彼が運び込まれた病院はどこだと聞いているんだ!」

ちひろ「え……いえ、今からいっても間に合わないと……」

晶葉「うるさい! 私ならできるんだ! 言え!」

ちひろ「で、できる?」

晶葉「身体の半分をロボにしてでも助ける! 私の技術力なら不可能じゃない!」

ちひろ「晶葉ちゃん……」

84: 2012/09/27(木) 15:13:20.65 ID:IFL3jXf3O
晶葉「だから、頼む! 早く、どうにか……!」

ちひろ「……晶葉ちゃん、無理よ」

晶葉「なぜだ! 私なら、私なら不可能じゃないはずだ!」

ちひろ「晶葉ちゃん!」

晶葉「ぐっ……」

ちひろ「なくなったものは、戻せないの……無理よ」

晶葉「だ、だって……だって……!」

85: 2012/09/27(木) 15:24:02.95 ID:IFL3jXf3O
晶葉「私は……私はまだ……!」ガクッ

ちひろ「晶葉ちゃん……」

晶葉「……そんな、手遅れだなんて……!」

ちひろ(崩れ落ちる晶葉ちゃんは新鮮ですねぇ……)

晶葉「戻せない……もどせ、ない……?」

ちひろ「うん……?どうしました?」

晶葉「……」スクッ

ちひろ「あ、晶葉ちゃん……?」

晶葉「そうか、戻せばいいんだ」

ちひろ「は?」

88: 2012/09/27(木) 15:41:35.94 ID:IFL3jXf3O
晶葉「……ちひろ女史、私はしばらく休む」

ちひろ「え、ちょっと晶葉ちゃん……?」

晶葉「安心しろ、私がどんな手段をとってでもプロデューサーを取り戻してみせる」

ちひろ「え……?」

晶葉「タイムマシンだ……それさえあれば……」

ちひろ「い、いやいや流石にそれは晶葉ちゃんでも不可能では……」

晶葉「できる!」ダンッ!

ちひろ「あ、晶葉ちゃん」

晶葉「いや、やってみせる……私のすべてをなげうってでも、取り戻す!」

ちひろ(どうしよう……目が本気だ……)

91: 2012/09/27(木) 15:58:30.68 ID:IFL3jXf3O
ちひろ「あの、えっと……」

晶葉「安心してくれ、私なら……私なら大丈夫だ。できる、やれる……」

ちひろ(あ、本気でまずいかも……いまのうちに離脱……)

ガチャッ

P「おはようございます」

ちひろ「あっ」

晶葉「なっ……!?」

93: 2012/09/27(木) 16:10:10.71 ID:IFL3jXf3O
晶葉「……あ……」

P「あれ、晶葉……? どうし……」

晶葉「あぁぁぁ……」ギュッ

P「ちょっ……!? ど、どうしたんだ?」

晶葉「本物だよな? 消えないな!?」

P「え? え?」

晶葉「よかった……よかったぁ……」

P「いったいどういうことなんですか、ちひろさ……いない!?」

94: 2012/09/27(木) 16:19:50.18 ID:IFL3jXf3O
P「つまり、俺が事故で来れないと聞いた、と」

晶葉「あ、あぁ。そういうことだ」

P「氏んだと思ったのか……」

晶葉「私としたことが冷静さに欠けていたな……」

P「いや、うん。気持ちは嬉しいよ……心配してくれたんだな」

晶葉「まぁ……助手がいなければ開発もはかどらないからな」

P「あはは……で、諸悪の根源は?」

晶葉「既に手はうってある」

95: 2012/09/27(木) 16:23:28.06 ID:IFL3jXf3O
――

ちひろ「ふぅ、危ないところでした」

ちひろ「次は何をしようか……あれ?」

ロボ「ハッケンシマシタ ハッケンシマシタ」

ちひろ「あ、晶葉ちゃんのロボ……!?ま、まずい連れ戻され……」

ロボ「ジバクシマス」カッ

ちひろ「は……?」

チュドォオオン!

――

P「……なんか今爆発音が」

晶葉「気のせいだろう、たぶん」

P「そうかな……」

97: 2012/09/27(木) 16:30:34.99 ID:IFL3jXf3O
P「ところで晶葉、今何を……?」

晶葉「なに、もしもの事がないとは限らないからな」

P「うん?」

晶葉「護身用の装備だ。持っておくといい」

P「……ペンダント?」

晶葉「一定以上の衝撃を感知すると身を守る装備品に変形する。危なくなったら叩け」

P「すごいな!?」

晶葉「ふふん、私にかかればお茶の子さいさいだ……だから」

晶葉「その……身体には気をつけろよ? ケガは治せないんだからな……」

P「……あぁ、ありがとう。気をつけるさ」


おわり

100: 2012/09/27(木) 16:33:34.50 ID:tyjAxHA8O
乙である


次回:ちひろ「え……プロデューサーさんが、事故……?」輿水幸子「……へ?」



引用: ちひろ「え……プロデューサーさんが、事故……?」渋谷凛「!?」