696: 2012/09/29(土) 19:09:05.19 ID:uzYa0wO50

前回:ちひろ「え……プロデューサーさんが、事故……?」神谷奈緒「うそ・・・」

 P「あの人いつになったら嘘で俺を頃すのやめてくれるんだろ……」

P「自分が標的になってもやめなかったし」

P「あ、そうだ」



ちひろ「ぐむー! ぐむー!」

P「はい静かにしてくださいねー猿轡解きますから」

ちひろ「ぶはっ、な、何考えてるんですか! まさかプロデューサーさん」

P「実はですね、今回は事故に合う立場を逆転しようかt」

ちひろ「急に私の肉体が欲しくなって、ちひろスマイルをひとりじめしようと拉致監禁…! いやああ!!」

P「…………そ、そんなわけないでしょ」

ちひろ「その間はなんですか!」

P「気のせいですよ…とにかく、ちょっとこの部屋にしばらくいてほしいだけです」

ちひろ「?」
アイドルマスター シンデレラガールズ シンデレラガールズ劇場(8) (電撃コミックスEX)
697: 2012/09/29(土) 19:11:16.65 ID:uzYa0wO50
P「モニターからは事務所が見えますね」

ちひろ「それはまあ……前に別のドッキリでアイドルの反応を監視するために作った部屋ですから」

P「犯罪行為と責めるべきかその行動力を褒めるべきか」

ちひろ「この部屋を知っているのはプロデューサーさんと私だけですから、てっきり監禁目的かと」

P「違いますって、今回のドッキリでちひろさんにすぐ出てこられると困るだけです」

ちひろ「ん? あぁ、そういうことですか」

P「そういうことです」

ちひろ「……わかりましたけど、縄を解いてから実行してくれませんか?」

P「急に飛び出したりして台無しにされると嫌なので拘束はしておきます。大丈夫、その姿も可愛いですよ」

ガチャリ

ちひろ「……オニだ」

698: 2012/09/29(土) 19:15:01.17 ID:uzYa0wO50
P『お、あそこにいるのは凛か』

P『ちょうどいい……』

ちひろ「最初は凛ちゃんからですか。やっぱりショック受けちゃうかな」

P『おい、大変だ凛!』

凛『どうしたのプロデューサー』

P『ち、ちひろさんが……事故にあったそうだ!!』

凛『……』ハァ

P『え?』

ちひろ「え?」

699: 2012/09/29(土) 19:21:55.66 ID:uzYa0wO50
凛『あーそれは大変だねー(どうせちひろさんの嘘でしょ、プロデューサーまで騙すなんて)』

P『大変だねーって……ちひろさんが事故にあったんだぞ!?』

凛『うん、だからプロデューサーもお見舞いに行った方がいいよ(そうすればちひろさんの嘘だってわかるよね)』

凛『仕事の打ち合わせあるから、じゃーね』

P『お、おう……』

ちひろ「…………」

ガチャ

P「ち、ちひろさん」

ちひろ「……」

701: 2012/09/29(土) 19:25:49.81 ID:uzYa0wO50
P「凛もそこまで信じてなかったんだと思いますよ? ほらやっぱり何度もドッキリしたし」

ちひろ「そうですよね……プロデューサーと違って、私はみんなにとって大切な人でもありませんからね……」

P「違いますよ! みんなだって大切だと思っていますよ!」

ちひろ「でも、いつもプロデューサー絡みのドッキリはみんな信じちゃうんですよ?」

P「それは……でもちひろさんも大事ですよ! 俺は大切なひとりだと思っていますよ!」

ちひろ「ハハ……ありがとうございます……」ズーン

P「つ、次行きましょう次!」


きらり『にょわー、Pちゃんどうしたにぃ?』

P『……ちひろさんが事故に……』

702: 2012/09/29(土) 19:30:49.48 ID:uzYa0wO50
きらり『……それは大変だにぃ、病院に行ってあげるといいにぃ(Pちゃんにまで嘘を……)』

P『ああ、きらりは』

きらり『きらりは遠慮しておくにぃ☆』

P『え゛』

きらり『Pちゃんバイバーイ』

P『』

ちひろ「」

P「ちひろさーん…」

ちひろ「私嫌われてるんだ、誰からも必要とされてないんだ……やりすぎたんだ……」

P「はい、縄解きましょうねー! ちひろさんはちゃんとできる子ですよ! 必要ですよ!」

ナデナデ

ちひろ「えぐっ……ひぐっ……そうかなぁ……」

705: 2012/09/29(土) 19:35:54.46 ID:uzYa0wO50
和久井『話はそれだけかしら?』

杏『あはは、もう騙されないって、じゃ』

神崎蘭子『偽りの旋律など、私の魂には響くことはない(この味は嘘をついている味ですよプロデューサー!)』

志乃『あら、そう』



ちひろ「もういやだぁ!!」

P「オロオロ」

ちひろ「仕事辞めちゃおうかな……」

P「辞めるだなんて言わないでくださいよ!」

ちひろ「みんな迷惑な存在としか思ってないんですよいつも……」

P「そんなことありませんよ!」

ちひろ「じゃあ誰か私を心配する人が居るんですか!?」

P「いるさっ、ここにひとりな!!」

707: 2012/09/29(土) 19:40:48.58 ID:uzYa0wO50
ちひろ「……」

P(勢いで言ってしまった……実際今も心配は心配だし)

ちひろ「ぷろでゅぅさぁさん……」

P「(もたれかかってきた!?)ち、ちひろさん」

ちひろ「少しだけ、その胸で泣かせてください」

P「は、はい……」

708: 2012/09/29(土) 19:44:44.17 ID:uzYa0wO50




凛「最近ちひろさんがやけにプロデューサーにベタベタしてる気がするんだけど」

P「き、気のせいじゃないかな」

凛「……納得できない」

ちひろ「ぷぅろでゅうさーさーん」ダキツキッ

P「ち、ちひろさん!?」

凛「」パクパク

ちひろ「ちょっと寂しくなっちゃったので!」スリスリ

アイドル全員「」ズゴゴゴゴ

P「は、はやくいつものちひろさんに戻ってほしい……前の方がまだマシだ」

ちひろ「ふふっ」



終わる

709: 2012/09/29(土) 19:46:54.63 ID:Y01Tof8j0


これはちひろさん闇討ちフラグ…


次回:ちひろ「え……プロデューサーさんが、事故……?」藤原肇「う…嘘、嘘ですよね…?」



引用: ちひろ「え……プロデューサーさんが、事故……?」渋谷凛「!?」