584: 2010/11/15(月) 21:13:10.38 ID:0p9gUTQo

585: 2010/11/21(日) 00:13:24.13 ID:NKU4nAE0
一方通行「あァ~~!なンだあのババアは!!」

一方通行「打ち止めと幼女どっちかとれだァ!?」

一方通行「そンなもン……」

一方通行「……」

一方通行「そンなもン決めれるわけねェだろうがァ!!」

一方通行「打ち止めも幼女も世界の宝同然なのによォ」

一方通行「親と打ち止めが危機的状況で一人しか助けられねェとしたら」

一方通行「迷わず打ち止めをとるし」

一方通行「親と幼女が危機的状況で一人しか助けられねェとしたら」

一方通行「幼女をとるし」

一方通行「打ち止めと幼女が危機的状況で一人しか助けられねェとしたら」

一方通行「なにしてでも二人とも助ける」

一方通行「世界ってのァそう言うもンだろうが……」

一方通行「……」

一方通行「ロビーでコーヒーでも飲みながら考えるか」
とある偶像の一方通行さま(1) (電撃コミックスNEXT)

587: 2010/11/21(日) 00:30:46.52 ID:NKU4nAE0
御坂「るっきんざぶりっつるーぷフンフンフフーン」

御坂「おんりーまいれーるがん……ってアイツ!」

御坂「まだ話の途中だってのに逃げちゃって、何処にいるのかと思ったらこんな所にいたのね」

御坂「これはお仕置きだわ」

御坂「ちょっとアンタ!!」

一方通行「……」ブツブツブツブツブツブツブツブツ

御坂「なにブツブツ言ってんのよ!こっち見なさい!」ガシ

一方通行「……あァ?」

御坂「ひぃ!!」

一方通行「……なンだ、オリジナルかよ」

御坂「ちょっとどうしたのよ!?顔ヤバイわよ!?特に目!!完全に氏んでるじゃない!」

一方通行「……氏んでねェよ」

御坂「っていうか缶コーヒーの量!一体何本あるのよコレ!?」

一方通行「27本だ。見りゃァわかンだろうが」

御坂「分かんないわよ!多すぎんのよ!」

588: 2010/11/21(日) 00:41:21.58 ID:NKU4nAE0
御坂「で、なんでコーヒー相手にブツブツ言ってたのよ?」

一方通行「……お前には関係ねェ」

御坂「関係あるとかないとかじゃなくて言いなさい。気になるでしょ」

一方通行「ざっけンn」

御坂「女湯入った事、あの子に言うわよ」

一方通行「打ち止め……」

御坂「そう、アンタが大好きな打ち止め」

一方通行「打ち止め」ブワッ

御坂「ちょっ!えぇ!?」

一方通行「打ち止め……打ち止め……」シクシク

御坂「わかった!わかったから!泣くのやめなさいよ!?」

一方通行「ババアが……ババアが……」グスグス

御坂「うん!そうね!ババアが悪いわ!ね?」

一方通行「ババアは悪くねェンだよォォオオォォォ!」ブワッ

御坂「もー!なんなのよ!?」

589: 2010/11/21(日) 00:55:58.22 ID:NKU4nAE0
~~~~~~~~~~~~~~~~~

御坂「そう、そんなことがあったの」

一方通行「おォ……」

御坂「でもそれなら答えなんて出てるじゃない」

一方通行「……」

御坂「一対多数よ?それで悩めるんなら一人への愛の大きさは確実にあの子でしょ?」

一方通行「数じゃねェンだよ……」

御坂「っていうかアンタあの子自体が好きなの?あの子が幼女だから好きなの?」

御坂「お風呂のババアじゃないけど、まずはそっからでしょ」

一方通行「……それがわかンねェンだよ」

御坂「……あの子が来る前は?」

一方通行「はァ?」

御坂「アンタはあの子が来る前からそこら中の幼女にフラフラしてたの?」

一方通行「……そォいやしてねェ」

一方通行「アイツが来る前は幼女に興味なかった……つーか他人に興味なかった」

一方通行「でも、アイツがウチに来てからは周りの幼女も超可愛く見えるようになった」

一方通行「そっからだな……幼女好きになったのァ」

591: 2010/11/21(日) 01:06:15.20 ID:NKU4nAE0
御坂「ふーん。じゃあ最初から口リコンって訳でもなかったのね」

一方通行「でも今じゃ世界屈指の紳士だ」

御坂「じゃあ、打ち止めが中学生なったら嫌いになるんだ?」

一方通行「ンなわけねェだろ。打ち止めはいつだって世界一かわいいンだよ」

一方通行「俺がアイツを嫌いになるなんて、これから何十年たってジジイとババアになってもねェよ」

御坂「じゃあ決まりじゃない」

御坂「アンタが好きなのは幼女じゃなくて打ち止めよ」

一方通行「……」

御坂「初めてちゃんと人と触れ合って」

御坂「初めてちゃんと興味持てて、理解しようとした人間がたまたま幼女だった」

御坂「だから、他の幼女にも興味持つようになった」

一方通行「……」

御坂「ただそれだけのことよ。ちょっと歪んでる気もするけどね」

御坂「多分、あの子が大きくなったら自然とアンタも口リコンじゃ無くなってるわ」

592: 2010/11/21(日) 01:19:34.65 ID:NKU4nAE0
御坂「っていうかね!?幼女だとか幼女じゃないとかそんな事どうでもいいのよ!!」

一方通行「」ビクッ

御坂「様はアンタがあっちにフラフラこっちにクラクラしなきゃいいの!!」

御坂「全部アンタのせいよ!!」

一方通行「ウッ」

御坂「こんなのと妹が一緒にいると思うとなんか腹立って来たわね……」

一方通行「こンなのとか言うンじゃねェよ」

御坂「口ごたえすんじゃないわよ!!悪いのアンタなんだから!!」ベチン

一方通行「ブハッ!」

御坂「そうだ、忘れてたわ。私アンタに三十三発ビンタしなきゃいけないのよ」

一方通行「えっ?……ちょ、反射……えっ??」ジンジン

御坂「でも今の話でムカついたし三十三って切りが悪いから五十発にしようかしら」

一方通行「み、御坂さン?」

御坂「いい?今からやる二十発はあの子の分よ。そして二発は黒子の分」

御坂「そして残りは私の分よ!!!!!」ヒュオ

一方通行「御坂さァァァァァァアアァァァン!!」バッチーン

593: 2010/11/21(日) 01:33:55.96 ID:NKU4nAE0
御坂「あー、スッキリしたわ」

一方通行(なンで反射突き破ってくンだよ……覇気ですかァ?)ビクビク

御坂「あっそうだ。アンタ黒子知らない?急にいなくなったのよね。あれだけゴルフバックから出るなって言ったn……」

一方通行「し、しらねェ……」

御坂「キャアアアアアアアアアア!!!!」

一方通行「」ビクッ

御坂「アンタ顔、右半分アホみたいに腫れてるわよ!!?」

一方通行「だァァァれのせいですかァァァァァァアァァァアアァァ!!!??」

御坂「その顔で迫らないで!!迫らないでぇぇぇぇえええぇぇえぇぇぇぇ!!!!!」バッチーーーーン

一方通行「ガッファッ!」

御坂「おばけーーー!!」ドタドタ

一方通行(アイツ絶対ぶっ頃す……)

女将「あの……」

一方通行「あァ!?」

女将「ロビーではお静かにお願いします」

一方通行「…………すみませン」

599: 2010/11/21(日) 22:25:22.99 ID:NKU4nAE0
一方通行「あァァ――」

一方通行(右顔面の感覚ねェ)

一方通行(オリジナルめ……バカみてェにビンタしやがって)

一方通行「あーあー、コーヒーの缶散らばっちまってンじゃねェか」

一方通行「せっかく捨てやすいように積んでたってのに……」

一方通行「……」

一方通行(たまたま打ち止めが幼女だっただけ、か)

一方通行(確かに他の幼女が年取ンのは許せねェけど打ち止めは別だもンなァ)

一方通行(……他の幼女と一切かかわらないようにするなンて俺に出来ンのかよ?)

一方通行(でも出来ないと風呂ババア曰く打ち止めと離れなきゃいけェし……)

一方通行(打ち止めと離れるのだけはぜってェ嫌だし……)

一方通行「……」

一方通行(待てよ……)

一方通行(打ち止めを取った場合、インデックスちゃンや小萌ちゃンはどォなンだ?)

一方通行(せっかく出来た友達からも離れなきゃいけないンですかァ?)

一方通行(それとも、もとから知り合いだからこの場合はオッケーか?)

一方通行「はァ……」

一方通行「打ち止めに触りてェなァ……」

602: 2010/11/21(日) 22:41:08.35 ID:NKU4nAE0
小萌「いいですかぁ?こう腰に手を当ててですねぇ……」

木山「ふむ、腕の角度はこれでいいのか?」

小萌「ばっちぐーなのです!それじゃあ行きますよぉ?」

木山「一気に……だったな」

小萌「せーの」

木山「ゴクッ」

小萌「ゴクッ」

小木「「ふぱぁぁぁぁぁ」」

木山「うむ。なかなかいいものだな。風呂上がりのコーヒー牛乳というのは」

小萌「分かってくれましたかっ!これがコーヒー牛乳なのです!」

木山「いいものを教えて貰った。これからは毎回やろう……」

小萌「でも、ビックリでしたぁ。まさか女性が男湯から出てくるなんて」

木山「私もだよ。まさか君が成人してるなんてね」

小萌「余計なお世話なのです!!それよりも、もぅ男湯には入っちゃいけませんよぉ?」

木山「ずっと同じ景色というのも飽きるのだよ。たまにはいいだろう?」

小萌「ダメですよ」

木山「そうか……」

小萌「落ち込まないでください!」

603: 2010/11/21(日) 22:52:52.51 ID:NKU4nAE0
一方通行(缶のゴミ箱……缶のゴミ箱……)

小萌「あっ」

一方通行「おォ……小萌じゃねェか」

一方通行(こ、小萌ちゃン降臨!!小萌ちゃン降臨!!!!)

小萌「一方通行ちゃん、大丈夫ですかぁ?倒れちゃったみたいですけど」

一方通行「もう問題ねェ。世話かけたなァ」

小萌「そんなことないのですよぉ。それよりもその顔どうしたんですかぁ?」

一方通行「テロだ」

小萌「?」

木山「やぁ、一時間ぐらいぶりじゃないか」

一方通行「風呂ババア!!」

木山(風呂ババアか……酷い言われようだ)

小萌「え?一方通行ちゃん、この人とお知り合いなんですか?」

一方通行「あァ。コイツ男湯に……」ハッ

604: 2010/11/21(日) 23:08:32.39 ID:NKU4nAE0
一方通行(やべェ!普通に小萌ちゃンと話しちまった!)

一方通行(オッケーなのかァ!?これはオッケーなンですかァ!?)

一方通行(どォなンだァ!?風呂ババア!!?)

木山「彼とはさっきお風呂であってね。少し話したのだよ」

小萌「い、一緒にお風呂に入ったんですかぁ!?」

木山「そういう事のになるな。しかし、大丈夫だ。彼も特に気にしてなかったからね」

小萌「そういう問題じゃないのです!」

木山「合意でもダメなのか……男湯に入るのは難しいな」

小萌「一方通行ちゃんも!初対面の女の人と一緒にお風呂に入るのはメッです!」

一方通行(かわええ……)

605: 2010/11/21(日) 23:17:32.36 ID:NKU4nAE0
木山「で、決まったのかね?どちらを取るかは」

一方通行「それを答える前に一つ聞きたいンだが」

木山「いいだろう。言ってみなさい」

一方通行「俺には、打ち止め以外にも大切な幼女……友達がいンだよ」

一方通行「打ち止めを取った場合はそいつ等とも全部縁を切らなきゃいけねェのか?」

木山「……」

一方通行「……」ドキドキ

木山「ふ、ふははは」

一方通行「な、なンだよ」

木山「失礼、君の感違いが少し可笑しくてね」

一方通行「はァ?」

木山「私が言ったどちらか取るべき、というのはどちらかにしか干渉してはいけないという意味じゃないよ」

木山「彼女を悲しませるような事はするな。ってことなんだ」

木山「だから、普通に友人として付き合うなら全然問題ないだろう」

木山「それに彼女を取ったがために友人と離れるなんて事をしたらきっと彼女は悲しむよ」

木山「それは本末転倒といったものだろう?」

一方通行「じ、じゃあ俺は友達減らさなくていいンだな?」

木山「君のあり方次第さ」

一方通行「……だったら話は早ェ」

一方通行「俺は、打ち止めを取る」

木山「そうか。まぁ頑張りたまえ」

小萌「な、なんの話をしてるんですかぁ?」

606: 2010/11/21(日) 23:29:44.12 ID:NKU4nAE0
小萌「そんな事があったんですかぁ」

一方通行「あァ。でも、俺は打ち止めを選ぶ」

一方通行「きちんと面と向かってそれをアイツに言う」

一方通行「これからはアイツを悲しませるような事はしねェ」

木山「中々カッコイイじゃないか少年」

小萌「これぞ青春なのです」

一方通行「ただ……打ち止め許してくれっかなァ……」

一方通行「無意識っつっても大分傷つけたみてェだし……」

木山「その心配はいらないだろう」

一方通行「なンでてめェが分かるンだよ」

木山(だって彼女にけし掛けたの私だし)

小萌「一方通行ちゃん、大丈夫なのです」

一方通行「小萌……」

小萌「真剣に本気で言った言葉は、思いは、相手に届くのものなのです!」

一方通行「……」

607: 2010/11/21(日) 23:53:43.73 ID:NKU4nAE0
小萌「不安ですか?」

一方通行ちゃん「……そりゃそうだろ」

小萌「なら、先生がおまじないを掛けてあげるのです!」

一方通行(先生?)

小萌「ちょっと屈んでくれますか?」

一方通行「?……おォ」

小萌「……」ギュ

一方通行「!!」

小萌「大丈夫ですよ~。きっと打ち止めちゃんは一方通行ちゃんの思いに応えてくれるのです」ヨシヨシ

一方通行「……」

小萌「だから、一方通行ちゃんは気持ち全部を打ち止めちゃんに余すことなく伝えるのです」ヨシヨシ

一方通行「……」

小萌「おまじない、掛かりましたか?」スッ

一方通行「おォ、ありがとよォ小萌。元気出た」

小萌「それは良かったのです」ニコー

一方通行「風呂ババアも……アリガトウ」

木山「うむ」

一方通行「じゃあ俺ァどうやって打ち止めに気持ち伝えるか考えてくるわ」

小萌「がんばるのです!」

木山「君の幸福を願っているよ」

一方通行「じゃあな」タッタッタ

611: 2010/11/22(月) 00:05:56.60 ID:ljLl6lg0
小萌「いいですねぇ。青春って」

木山「うむ……」

小萌「どうしたんですか?ちょっと元気がないのです」

木山「彼ぐらいの年に戻りたいものだな……と思ってね」

小萌「そうですねぇ。高校生ぐらいが一番楽しいですもんね」

木山「柄にもなく少しセンチメンタルな気分になったよ」

小萌「んふー」

木山「どうした?」

小萌「今日は呑みませんか?」

木山「ははっ、いいな。酒など久しぶりだ」

小萌「じゃあ決まりなのです!ところで……」

木山「ん?」

小萌「お風呂ババアさんはなんて名前なんですか?」

木山「……そう言えば自己紹介してなかったな」

612: 2010/11/22(月) 00:17:56.40 ID:ljLl6lg0
一方通行「……」ガチャ

一方通行(トイレまでくりゃァ大丈夫だろ)

一方通行(一応個室に入ってるしなンかあっても顔は見られねェだろうし……)

一方通行「うし。打ち止めをもう悲しませねェためにもここで最後に全部吐き出しとくか」

一方通行「一生分な……」

一方通行「……」スゥー

一方通行「幼女の胸の中気持ちよすぎるンですけどォォォォォォオオォォォォオォォォォ!!!!!!!」

一方通行「なンだあれ!?なンだあれ!!?」

一方通行「めっちゃいい匂いじゃねェかァァァァァァァァァァァァアアアァァァ!!!!!!!!!」

一方通行「腕とかちょーやべェェェェェェェェェエエェェェエエエエエェェェエェェ!!!!!!!!!!!!!」

一方通行「あのプニプニで顔包まれるなんて!!!!!!!!!」

一方通行「おまけにィ!!!?」

一方通行「ヨシヨシまでされちゃったンですけどォォォォォォォオオォォォォォ!!!!!!!?」

一方通行「俺今人生の絶頂じゃねェンですカァアァァァァァァアアアァァァア!!!!!!!!!!!!?」

一方通行「こンな機会を作ってくれた打ち止めってェ!!!!!」

一方通行「やっぱ世界最強の幼女じゃねェェェェェエェェエエェエのォオオォォォォォオオォォォォ!!!!!!!!!?」

一方通行「よ・う・じょ!!!!!よ・う・じょ!!!!!!!」

一方通行「あそーれ!!!!!」

一方通行「よ・う・じょ!!!!!よ・う・じょ!!!!!!!」

一方通行「あそーれ!!!」

コンコン

一方通行「……」

コンコン

一方通行「は、入ってまーす」

623: 2010/11/28(日) 21:50:02.64 ID:ENwTnEg0
一方通行(だァァァァァァ!!聞かれたァァァァ!?)

一方通行(聞かれたァァァァアァァァ!!!!!)

一方通行(はっずィンですけどォォォォ!!?)

一方通行(めちゃくちゃはずィンですけどォォォォォォオオォォ!!!)

「あの……大丈夫ですか?外まで、なにか叫び声が聞こえていたんですが」

一方通行「あ……あァ、だいじょうb……」

一方通行(ン?今の声どっかで……)

「そうですか。それならいいんです」

一方通行「おィ」

「はい?」

一方通行「お前……左側じゃねェのか?」

「え?」

一方通行「俺ァ真ん中だが、聞き覚えはねェか?」

「真ん中さんですか!?ええ!そうです!僕はあの時の左側です!」

一方通行(親友だったァ!!よかったァァァァァ!!!)

625: 2010/11/28(日) 22:04:08.77 ID:ENwTnEg0
「これは凄いですよ!右側さんだけでなくあなたまでこの旅館にいたなんて!」

一方通行「右側までいンのかよ。すげェ偶然じゃねェか!」

「ええ。本当です!また皆で話したいものですね」

一方通行「あァ。話したいなけどな……」

「どうしたんです?」

一方通行「今ちょっとやらなきゃいけねェ事があンだよ」

「そうですか……それは残念ですね……」

一方通行「つってもまだどォするか決めかねてンだがな」

「やるかどうかをですか?」

一方通行「いや、やる方法だ」

「すいません。よくわからないんですが……」

一方通行「あァ、そォか。実はよォ……」

一方通行(俺一日で何回説明してンだよ?)

627: 2010/11/28(日) 22:18:44.98 ID:ENwTnEg0
「なるほど……そんなことが……」

一方通行「で、どォやって気持ち伝えるか考えてンだけどよォ」

一方通行「普通に言葉だけってのも味気ねェし」

「そうですね。真ん中さんにとって人生の一大イベントですし……」

「そうだ、左側さんに聞いてみませんか?彼女は女性ですしなにか思いつくかも知れませんよ?」

一方通行「いい案じゃねェか。でもどォやって探すンだ?」

「彼女もこの旅館に泊まっているので、一番人通りの多い所にいれば会えるんじゃありませんかね?」

一方通行「ロビーか……」

「そうですね。あそこが一番人通りが多いでしょう」

一方通行「よし、取り敢えずロビーに……」

「どうしました?」

一方通行「ロビーだと、見られる可能性があンな……」

「幼女さんにですか?」

一方通行「あァ。一応秘密って事にしときてェンだ。相談してるとこ見られたら感づかれるかもだろ?」

「……これをどうぞ」

一方通行「なンだこりゃァ?馬?」

「僕がストーカー時に使う変装用のかぶり物です。ああ、もちろんそれは未使用ですよ」

一方通行「なァほど。これ付けてりゃもし見つかってもばれねェな」

「ええ。それに左側さんへのサインにもなります。彼女は僕がオバマを付けている事を知っているので」

一方通行「一石二鳥ってわけか」

「YES WE CAN」

630: 2010/11/28(日) 22:38:58.32 ID:ENwTnEg0
>>629
このss内で一度美琴へのストーカー容疑で捕まってるので。

あと、説明忘れてたんですけど二人の会話はトイレの個室の中と外で行われています。

631: 2010/11/28(日) 22:40:57.02 ID:ENwTnEg0
馬「どォよ?」

オバマ「なかなか似合ってますよ」

馬「それも人としてどォかと思うけどな」

オバマ「それにしてもロビーに人一人いないとは予想外でしたね」

馬「もう寝ちまってンのかもな……十一時だし」

オバマ「それか温泉に行ってるかですね」

馬(そォいや、打ち止めはもう寝たのか?アイツ言わないと起きてっからなァ)

馬(三下が寝かしつけてくれてりゃいいンだが……)

馬(夜更かしは美容の天敵だぜェ?)

オバマ「大仏さんも来ませんしね」

馬「大仏?」

オバマ「右側さんのことですよ。彼女には大仏のかぶり物を差し上げたので」

馬「なンでそンなもン……前言ってたお姉さンの寝込み襲う用かァ?」

オバマ「それ以外に彼女になにか用途がありますか?」

馬「それもそォだな」

オバマ「それでは考えましょうか。お馬さんのプロポーズ大作戦」

馬「おゥ」

634: 2010/11/28(日) 23:00:10.37 ID:ENwTnEg0
黒子「これはまずいんですの……」

黒子「そう言えば黒子、お姉様にゴルフバックに入れられたまま旅館に入ったから部屋が何号室か分からないんですの」

黒子「このままでは一生お姉様と離れ離れですの」

黒子「黒子一生の不覚ですわ」

黒子「うぅ……」グスグス

黒子「おねーさまーおねーさまぁぁぁ」エーン

黒子「はぁ……」

黒子「もう泣きすぎて涙も出ませんの」

黒子「今黒子の手元にあるのはオバマさんこと左側さんから頂いた大仏のかぶり物だけですの」

黒子「……」

635: 2010/11/28(日) 23:13:27.11 ID:ENwTnEg0
大仏「なんとなく被っては見たものの……」

大仏「これはなんの意味も持ちませんわ」

大仏「それにツインテが顔に当たってチクチクして不快ですの」

大仏「ハッ」

大仏「いい事思いつきましたの」

大仏「こう……やって」ゴソゴソ

大仏「目のところの覗き穴から髪を外に出せば……」

大仏「これでバッチリですわ!顔のチクチクが無くなったんですの!」

大仏「少し髪のせいで視界は狭いけどそれはもうしょうがないですの」

大仏「取り敢えず当面はこれで凌いで……」

大仏「ってコレなんの解決にもなりませんの」

大仏「おねぇさまぁぁぁぁ」

644: 2010/11/29(月) 00:20:34.35 ID:fUPrTg60
馬「いや、だからよォ」

オバマ「なにか不明な点がありましたか?」

馬「不明な点だらけだってェのォ!」

馬「なンだよスカイダイビングしながら告白ってよォ!?」

馬「風圧で耳がババババーってなって告白どころじゃねェだろうがァ!!」

オバマ「やはり男気を見せるのが一番かと思いまして」

馬「ソレさっき言ってた『火の上を歩きながら告白』となンも変わってねェじゃねェか!」

馬「相談乗って貰ってる身だけどソレはねェよ!」

オバマ「でもお馬さんが言ってた『夜景の見える丘で告白』もなかなかサッブイですよ?」

オバマ「キラキラ光る夜景をバックに『ごらん、この小さく瞬く星全て……君と僕のものだよ』って感じですか?」

馬「いいじゃねェか!ロマンチックじゃねェか!!」

オバマ「親友として貴方のためを思って言います。ぜっっっったいやめた方がいいです!!」

馬「ため過ぎなンだよ!そンなにかァ!?」

645: 2010/11/29(月) 00:30:38.84 ID:fUPrTg60
オバマ「やはり大仏さんの意見も欲しい所ですよね」

馬「あァ。男二人じゃァ不安でしょうがねェよ」

大仏「おねーさまー……何処にいるんですのー?」

馬「……おィあの後ろ姿って大仏じゃねェのか?」

オバマ「あっ本当ですね。これはナイスタイミングです」

オバマ「大仏さーん!!」

大仏「あら?その声は……」クル

馬オ「「」」ビクッ

大仏「やっぱりオバマさんですの。……失礼ですが横にいらっしゃるお馬さんは?」

馬「こえェェェよ!」

オバマ「なんで目から髪の毛出してるんですか!?」

大仏「これは髪で顔がチクチクするので……」

オバマ「しまってください!早くしまってください!!」

馬「C級ホラー映画かってェのォォォ!!!」

648: 2010/11/29(月) 00:46:49.50 ID:fUPrTg60
大仏「取り敢えず髪を中に戻しましたけどやっぱりチクチクするんですの」

オバマ「大仏の耳の所に集音用の穴があるでしょう?そこはどうですか?」

大仏「こうですの?」モサァ

馬「耳毛はンぱねェ」

大仏「あっ!これはいいですの!ツインテに負荷も掛からず顔もチクチクせず視界も良好ですの」

オバマ「ビジュアルもさっきより全然いいですしね」

馬「神仏なンてクソ食らえ感がやばかったからなァ」

大仏「ところで貴方は誰なんですの?」

馬「真ん中だよ真ん中」

大仏「へ?」

オバマ「ビックリですよね。あの時の三人全員が意図せずまた集まったんですから」

大仏「真ん中さんですの!?このお馬さんは真ん中さんですの!?」

馬「そうだっつってンだろ大仏さンよォ」

大仏「凄いですの!久しぶりですの!」

大仏「あの後幼女さんとは上手く言ってるんですの?」

馬「……」

オバマ「それなんですけどね」

大仏「?」

649: 2010/11/29(月) 00:55:56.35 ID:fUPrTg60
大仏「そういうことですの……」

オバマ「ええ。もしよければお力になって頂けませんか?」

馬「頼む……俺じゃ乙女心てのがわかンねェンだ」

大仏「もちろんいいですわ。お馬さんの為なら私自ら願ってでも協力させて頂きますの」

馬「大仏……」

オバマ「僕たちは戦友であり親友ですからね。この三人の誰かが幸せになれるというなら全力でサポートしますよ」

馬「オバマ……」

大仏「当然ですの」

馬「てめェら最っ高の紳士だぜ……」

大仏「私の場合は淑女ですの」

オバマ「さぁさっそく始めましょうか。お馬さんプロポーズ大作戦の作戦会議を!」

馬「そ、その前にアレやっとかねェか?俺達は……ってやつ」

大仏「名案ですの。私たちはあの場所がスタートでしたし」

オバマ「いいですね。それでは景気付けに一発行きましょうか」

馬「いくぜ……」

馬「俺達ァ……」

オバマ「正義です!!」

馬「正義だァ!!」

大仏「正義ですの!!」

650: 2010/11/29(月) 01:07:49.19 ID:fUPrTg60
オバマ「それで、大仏さん。プロポーズで何かいい案は有りませんか?」

馬「俺らじゃ役不足でよォ」

大仏「要はプロポーズをさらに感動的にすればいいんですの?」

馬「あァ。乙女心の琴線に触れるようなの頼む」

大仏「そうですわね……」

オバマ「……」ドキドキ

馬「……」ドキドキ

大仏「バンド……などいかがでしょう?」

馬「バンドォ?」

大仏「女の子はなんだかんだいってもバンドマンには弱いんですの」

大仏「一曲、歌を歌ったあとに告白……間違いなく落ちますわ」

オバマ「そ、そうなんですか?」

大仏「殿方には分からないものこそが乙女心ですの」

馬「おィ、これどォなンだ?俺敵にはねェンだが……」コソコソ

オバマ「僕からしてもないですけど、乙女たる彼女がいうのであれば間違いはないかと……」コソコソ

大仏「どうしますの?」

馬「……よし、それでいこうじゃねェか」

651: 2010/11/29(月) 01:17:42.78 ID:fUPrTg60
オバマ「じゃあ、役割を決めときましょうか」

大仏「お馬さんはギター&ボーカルで決定ですの。乙女的に一番グッとくるポジションですわ」

オバマ「主役ですしね」

馬「マジか」

オバマ「あとはベースとドラムですね。大仏さんはどちらがいいですか?」

大仏「個人的にはベースがカッコよくていいですの」

オバマ「じゃあ、僕がドラムという事で」

馬「えらい簡単に決まったな」

オバマ「まぁ僕は全ての楽器が初心者なので何でもよかっただけですけどね」

大仏「私もですの」

馬「俺もなンだが」

馬大オ「「「……」」」

652: 2010/11/29(月) 01:28:13.85 ID:fUPrTg60
大仏「ち、ちなみにいつが本番ですの?」

馬「明日の夜にやろうかと思ってたンだが……」

オバマ「明日の夜……ですか」

大仏「もう24時間ないですの」

オバマ「と、とにかく!今から僕と大仏さんで楽器の調達とライブの場所の確保をしますので!」

オバマ「それまでにお馬さんは何の曲やるか考えておいてください!」

馬「お、おゥ」

大仏「それじゃあ早速行くんですの!!時間がないんですの!!」タッタッタ

オバマ「それではっ!」タタタ

馬「わ、わりィな」

670: 2010/12/03(金) 23:11:34.32 ID:NOTkR5c0
打ち止め「……」

上条「はぁ――」

イ…「とーま」

上条「インデックスは黙ってなさい」

打ち止め「……」

上条「打ち止め……」

上条「確かにな、一方通行がフラフラしてるのが悪いのはわかるよ」

上条「でもな、だからって無視したり傷つくような事言ったりしていいとは俺は思わない」

上条「今のお前は一方通行をただ傷つけてるだけだ」

上条「言いたいことがあるならちゃんと言わないと伝わらない」

打ち止め「でも……」

上条「アイツは不器用というかあんな性格だから表立っては言わないけど」

上条「打ち止めのこと大好きなんだぞ?」

上条「それはお前だってちゃんと分かってるだろ?」

打ち止め「……」

上条「分かんないか?」

打ち止め「……」

671: 2010/12/03(金) 23:24:22.65 ID:NOTkR5c0
上条「アイツ今日倒れたろ?」

打ち止め「……うん」

上条「目を覚ました時俺が横にいたんだけどアイツなんて言ったと思う?」

打ち止め「……」

上条「『打ち止めは?』だ」

打ち止め「……」ピク

上条「自分がぶっ倒れたくせに最初に俺に聞いたのはお前がどうしてるかだよ」

上条「留置所にいった時もな」

イ…(留置所?)

上条「この後自分が逮捕かもって時もお前の事しか考えてなかったぞ」

上条「アイツは何時だってお前が一番なんだ」

上条「普通そんな事できねーよ」

上条「いいか、打ち止め」

上条「もしお前が自分に不都合だからって」

上条「無視したり人を傷つけてもいいなんて思ってるんなら」

上条「先ずはその幻想をぶっ頃す」

672: 2010/12/03(金) 23:39:45.89 ID:NOTkR5c0
打ち止め「……」

打ち止め「嫌われちゃったかな……」

上条「ん?」

打ち止め「彼に嫌われちゃったかなってミサカはミサカは今更事の重要性に心配になってみたり」

上条「どうだろうな」

上条「でも、嫌われたってお前はなんの文句も言えないぞ」

打ち止め「うん。わかってる」

上条「取り敢えず今日はもう寝ろよ。そんで明日アイツに謝りなさい」

打ち止め「……うん」

上条「一方通行にはそれとなくお前の事とか言っとくから」

打ち止め「……ありがと」

上条「じゃあ、お休み」

打ち止め「おやすみ」

イ…「……」

673: 2010/12/03(金) 23:52:21.97 ID:NOTkR5c0
一方通行「曲つってもなァ」

一方通行「あンま知らねェンだよなァ」

一方通行「なンかねェかな……」

一方通行「ン?ありゃァ三下じゃねェか」

一方通行「……」

一方通行「そォだ、三下に聞こう。三下ならなンかいい曲知ってンだろ」

一方通行「三下ァ!!」

上条「おー、一方通行。大丈夫か?」

一方通行「?」

上条「『?』て」

一方通行「それよりよォ、なンかいい曲知らねェか?」

上条「いい曲?」

一方通行「あァ。なンか愛を叫ぶようなやつ」

上条「どうしたんだよイキナリ?」

一方通行「いィから教えろっての」

上条「えー……」

675: 2010/12/04(土) 00:08:35.97 ID:mbatWgg0
一方通行「ンー、なンか違うな」

上条「コレとかは?」

一方通行「……ふざけンな。コレ相手氏んでンじゃねェか」

上条「これは?」

一方通行「……」

一方通行「おォ。いィじゃねェか三下。流石三下だ」

上条「それ褒めてんのか?」

一方通行「あったりまえだろォが」

上条「あっそうだ。さっき打ち止めと話したんだけどさ」

一方通行「ちょっと待て。俺も打ち止めの事でお前に言いたいことがあンだよ」

上条「えっ」

一方通行「先……いィか?」

上条「お、おお……」ドキドキ

一方通行「俺、明日打ち止めに告る」

676: 2010/12/04(土) 00:19:47.91 ID:mbatWgg0
上条「……えっマジ?」

一方通行「おゥ」

上条「告るって……え?お前そういう風に打ち止め好きなの?」

一方通行「そう言う風にしか好きじゃねェよ」

上条「え?だって前は小萌先生が好きって……え?」

一方通行「小萌は好きだがそういう風にじゃねェ」

上条「え?」

一方通行「あ?」

680: 2010/12/04(土) 00:36:11.71 ID:mbatWgg0
イ…「打ち止め」

打ち止め「うん?」

イ…「とーまはあんな風に言ってたけどきっと大丈夫なんだよ」

打ち止め「でもミサカは彼に酷いことしちゃったってミサカはミサカは後悔してる」

イ…「一方通行はきっと打ち止めが世界で一番、一方通行を嫌いになっても世界で一番打ち止めが好きなんだよ」

イ…「だから明日は一緒に一生懸命謝ろう?」

打ち止め「一緒に?ってミサカはミサカは何もしてないインデックスが謝る必要性に疑問を感じてみたり」

イ…「私だって唆したんだよ。だから同罪なんだよ」

イ…「私自身の問題でもあるんだよ」

打ち止め「……そんなこと」

イ…「あるんだよ。だから私も明日付いて行くんだよ」

打ち止め「……」

打ち止め「明日起きたら……すぐに彼の所に行くってミサカはミサカは決心してみたり」

イ…「了解なんだよ」

681: 2010/12/04(土) 00:49:11.76 ID:mbatWgg0
オバマ「これは困りましたね」

オバマ「勢いよく飛び出したのはいいもののこの時間だとお店は全部しまっていますよ」

大仏「それに関しては問題ないんですの」

オバマ「何か考えがあるんですか?」

大仏「ええ。だから今は楽器屋とライブ場所を探す事だけを考えるんですの」

オバマ「分かりました。では僕に付いてきてください」

大仏「心当たりがあるんですの?」

オバマ「楽器屋の方は旅館に行く途中で見た気がします」

大仏「流石大仏さんですの」

オバマ「そんな事ありませんよ。あっソコの角を右です」

大仏「了解ですわ」

682: 2010/12/04(土) 01:01:46.90 ID:mbatWgg0
オバマ「ありましたね……思いすごしでなくて良かったです」

大仏「防犯は……してないみたいですの。これならイケますわ」

オバマ「イケるってどうするんですか?扉もしまってますし店主さんもいまs」

大仏「お邪魔するんですの!」ガッシャーン!!

オバマ「ええ!?」

大仏「さぁ、早く楽器を選ぶんですの」

オバマ「ダメですよ!扉のガラス割るなんて!それに勝手に商品を持ち出しては……!」

オバマ「逮捕されちゃいますよ!?」

大仏「勝手にではないですの。もちろん店主さんには手紙を書きますし代金も置いて行くんですの」

オバマ「しかし……」

大仏「売買とは……」

大仏「商品と貨幣が売り手と買い手の間を行き来することで成立するんですの」

大仏「だからお金さえ払えば大丈夫ですの!」

オバマ「なんとっ……!」

683: 2010/12/04(土) 01:14:51.45 ID:mbatWgg0
大仏「ギターにベースにドラム。あとアンプやスピーカー、スタンドマイク等々……これで全部ですわね」

オバマ「ええ。ちゃんと手紙も代金も置きましたしね」

オバマ「しかしどうやって旅館まで運びましょうか……」

オバマ「コレ全て旅館まで運ぶとなると結構な重労働ですよ」

大仏「それも問題ありませんわ」

オバマ「え?」

大仏「私、実は学園都市の生徒ですの。そしてテレポーターですの」

大仏「ですからこの品々は……」ヒュン

大仏「こうやって旅館のロビーに送ってしまえばいいんですの」

オバマ「すごいですよ大仏さん!」

大仏「そんなことありませんの」

大仏「それよりも次はライブの場所を探すんですの」

オバマ「っ!そうですね、浮かれてる場合ではありませんでした」

686: 2010/12/04(土) 01:27:24.87 ID:mbatWgg0
オバマ「どうしましょうか……雨天の場合を考えると野外は避けた方がいいでしょうし……」

オバマ「ライブハウスがあればいいんですけどね……」

大仏「そうですわね……」

オバマ「取り敢えずまた探しましょうか」

大仏「それしか方法は……あら?」

オバマ「どうしました?」

大仏「あの掲示板ってもしかしてこの町の地図じゃありませんの?」

オバマ「あっホントですね!これを見ればライブに適した場所もすぐに探せますよ!」

大仏「ライブハウスは……」

オバマ「どうやら無さそうですね」

大仏「そうですわね。しかし他の場所となると……」

オバマ「ここ……でしょうかね?」

大仏「そこしか無いですわね」

687: 2010/12/04(土) 01:43:01.62 ID:mbatWgg0
一方通行「じゃァそォいう事だからよろしく頼むわ」

上条「ああ。わかったよ。明日の七時に打ち止めを呼び出せばいいんだな?」

一方通行「あァ。場所は後でまた言うからよォ」

一方通行「そォいやお前もなンか話あるンだろ?」

上条「いや、もういいよ。今の話で大体解決した」

一方通行「そォか?」

上条「おう」

一方通行「なら俺はまた出てく」ゴソゴソ

上条「特訓か?」

馬「おォ。時間はねェからな。寝てる暇なンかねェよ」

上条「……」

馬「なンだよ?」

上条「いや、なにそれ」

馬「馬だな。多分サラブレッドだ」

上条「いやいや。そうじゃなくてなんでそんなん被るんだよ?」

馬「……正装だからだな」

上条「なに?お前競馬場でも行くの?」

688: 2010/12/04(土) 01:58:05.71 ID:mbatWgg0
馬「おォ、すげェな」

馬「もう楽器が届いてやがる」

馬「でもアイツらがいねェな」

馬「探しに……」

馬「いや、その前に楽譜をどォにかしねェと……」

馬「つってもなァ」

馬「楽譜なンてどこで売ってンだ?」

馬「……」

馬「三下から音楽プレーヤー借りたし耳コピでもするかしかねェか」

馬「……」

馬「パーンパーンドゴドゴドゴ」

馬「ジャガジャーンっと」

689: 2010/12/04(土) 02:00:52.37 ID:mbatWgg0
上条(うーん。まさかだよなぁ)

上条(アイツ考えてる事は全くわからん)

上条(まさか打ち止めが好きとは)

上条(年上好きなんじゃなかったのか?)

上条(まぁアイツがいいんならいいんだけどさ)

上条(……)

上条(プロポーズか)

上条(言葉のあやではあるんだろうけど……)

上条(打ち止めは幸せだな……)

上条(うーん)

上条(俺になんか出来る事とかないかな)

上条(……)

上条(つーかバンドて……)

702: 2010/12/08(水) 20:59:37.11 ID:4M.XJ0k0
大仏「意外とちっちゃいんですわね」

オバマ「そうですね。市民体育館ですからもう少し大きいものを想像してたんですが」

大仏「でもライブするのには十分ですの」

オバマ「お客さんもたった一人ですしね。それでは戻りましょうか」

オバマ「場所と規模も確認できましたし後は明日使用の許可を取ればいいでしょう」

大仏「……そうも行かないみたいですの」

オバマ「?」

大仏「あそこのボードに明日の予定が書いてるんですの」

オバマ「……これは参りましたね。明日は一日中借りられてますよ」

大仏「しかもここは十七時までしか開いてないみたいですわね」

大仏「コレじゃ夜は無理ですの」

オバマ「明後日……という事には出来ないですよね」

大仏「その前に明後日が空いてるかも分かりませんの」

オバマ「うーん……これは調べるしかないですね」

大仏「どうやるんですの?」

オバマ「あそこに事務室が見えるでしょう?おそらくあの中の資料に今後の予定が書いてると思うんですよね」

大仏「了解ですの」

大仏「手を……」ギュ

オバマ「へ?」

大仏「あそこまでテレポートしますの」ヒュン

オバマ「あっ!ちょっt」ヒュン

703: 2010/12/08(水) 21:11:13.88 ID:4M.XJ0k0
大仏「上手くいったんですの」

オバマ(ごめんなさい御坂さん……)

オバマ(今日僕は貴女以外の女性と手をつないでしまいました……)

オバマ(この身を貴女に捧げると誓ったのにっ……!)

オバマ(でも凄く柔らかくて良かったです!!)

大仏「どうしたんですの?」

オバマ「い、いえ!なんでもありませんよ!」

大仏「そうですの?」

オバマ「と、言うか楽器屋でもコレ使って入ればガラスを割らなくて済んだんじゃないですか?」

大仏「……」

オバマ「……」

大仏「……」ジトー

オバマ「……すみません」

大仏「……」ジトー

オバマ「すみませんでした!」

704: 2010/12/08(水) 21:23:47.23 ID:4M.XJ0k0
オバマ「あっ、ありましたよ予定表」

大仏「明後日はどうですの?」

オバマ「ダメですね。埋まってます」

大仏「仕方ないですわね。オバマさん、これを見て欲しいんですの」

オバマ「これは?」

大仏「閉館後の見回りの予定表ですの」

オバマ「見回りは二十時と二十二時ですか」

大仏「ライブ開始時間は確か十九時とお馬さんが言ってましたの」

オバマ「……いけますね」

大仏「後は練習場所だけですの」

オバマ「流石に利用者に手を出すのは気が引けますもんね」

オバマ「僕の部屋などどうですか?幸いドラムも電子タイプを買ったのでヘッドフォンを使えば音もなんとかなるでしょう」

大仏「いいんですの?」

オバマ「ええ。少し丸まったティッシュが散らかってますけどね」

大仏「それぐらい殿方なら普通ですわ」

706: 2010/12/08(水) 21:37:16.25 ID:4M.XJ0k0
馬「ダガダガダガダガダダ」

馬「ジャンジャン!」

馬「ダーンダーンダーンダーンジャガジャガ」

馬「ダーン!ダーン!ダーン!」

馬「ジャンジャガジャーン!!」

馬「うンダーン!うンダーン!」

馬「ジャンジャンジャンジャン!!」

馬「ダララララララララジャーンジャーンジャーーーーン!!」

大仏「なにしてるんですの?」

馬「おォ。走らせちまって悪かったな。曲決まったから今楽譜書いてたンだよ」

オバマ「これ楽譜ですか?擬音しか書いてないんですけど」

馬「楽譜の書き方わかンなかったからよォ」

大仏「どんな曲にしたんですの?」

オバマ「取り敢えず僕の部屋に行きませんか?話したいこともありますし」

707: 2010/12/08(水) 21:51:00.24 ID:4M.XJ0k0
オバマ「……と、言うわけで十九時~二十時までしか場所が取れなかったんで練習はココでやる事になりました」

オバマ「力不足ですみません」

馬「いや、十分だっての。マジ助かったわ」

大仏「それでどの曲にしたんですの?」

馬「あァ、コレなンだがお前ら知ってるか?俺は知らなかったンだが」

オバマ「ちょっと待って下さい。皆で聞けるようにスピーカーに繋げましょう」

~~~~~~~~~

大仏「懐かしいですの」

オバマ「本当ですね。もう何年前でしょうか」

馬「有名な曲なのか?」

オバマ「ええ。僕ら世代だと皆知ってると思いますよ」

大仏「知ってる曲で良かったですの」

オバマ「曲を知ってるとさっきの謎の楽譜っぽいのもなんとなく理解できますね」

大仏「それじゃあさっそく練習を始めるんですの」

馬「おゥ」

オバマ「今が深夜の二時なので本番まであと十七時間。がんばりましょう」

708: 2010/12/08(水) 22:05:43.75 ID:4M.XJ0k0
深夜三時

馬「なーンなーンですかァ!音が出ねェンですけどォ!」

大仏「私もですの。なんだか音が濁ってますわ」

オバマ「お二人とももっと弦を押さえてる指をもっと立ててみたらどうですか?」

馬「こォか?」ギュィーン

大仏「お馬さん今音が出ましたの!」

オバマ「指を立てずに他の弦を押さえたりしてるとダメみたいですよ」

馬「なるほどなァ……」ジャララーーン

~~~~~~~~~~~~~~

早朝五時

馬「いってェ!!指つったァァァァァ!!!」

オバマ「僕も腕がパンパンですね。握力が無きに等しいです」

大仏「少し休むんですの」

709: 2010/12/08(水) 22:16:20.92 ID:4M.XJ0k0
朝七時

馬「ジャーンジャーンジャガジャ」

大仏「ドゥーンドゥーンドゥーン」

オバマ「ダカダカダカダカダカダカ」

馬「ギュイーーン!」

大仏「ドゥンドゥーーンドゥンドゥン」

オバマ「ズンズン・パーン!パーン!パーン!パーン!」

馬「ジャンジャン!」

大仏「ドゥンドゥン」

オバマ「パーン!パーン!パーン!パーン!ダガダガダガダガダ」

馬「……」

大仏「……」

オバマ「……」

馬「難いな」

大仏「みんな初心者だから当り前ですの」

オバマ「むしろちゃんとした楽譜も無しによく頑張ってる方だと思いますけどね」

710: 2010/12/08(水) 22:29:49.05 ID:4M.XJ0k0
コンコン

オバマ「はーい」

女将「朝食をお持ちしました」

馬「もゥそンな時間かよ」

大仏「マズイんですの。まだ半分ぐらいしか引けないんですの」

馬「流石に一日は無謀だったか」

オバマ「朝食の時間みたいですし一度解散しませんか?ここまで休憩も一時間もとってませんし」

大仏「そうですわね」

オバマ「では次は九時ぐらいに集合にしましょうか?」

大仏「そうですわね」

馬「……悪ィな、お前らにはなンの関係もねェのに巻き込ンじまって」

オバマ「そんなことありませんよ」

大仏「戦友の大一番なのに指を咥えてみてるだけなんて歯がゆいにもほどがありますわ」

オバマ「そういう事ですよ。今は本番の成功だけを考えましょう」

馬(やべ……泣きそう)

713: 2010/12/08(水) 22:46:22.80 ID:4M.XJ0k0
上条「おーおかえり一方通行」。もう朝飯来てるぞ?」

一方通行「おゥ。メシ食ったらまた出て行くから」

上条「順調か?」

一方通行「順調……とはいえねェな。まだ半分ぐらいだし」

上条「そっか」

一方通行「アー、あと場所決まった」

上条「何処でやるんだ?」

一方通行「市民体育館。時間は昨日言った通り十九時だ」

上条「わかった。ちゃんと打ち止め連れていくよ」

一方通行「よろしくお願いします」

715: 2010/12/08(水) 23:53:25.72 ID:4M.XJ0k0
一方通行「三下」

上条「んー?」

一方通行「ここの部分なんだけどよォ」

上条「どれどれ」

一方通行「ここってズンダーガズンダガズンダーガダン!ダン!で合ってるよな?」

上条「そうだな。でもダン!ダン!のところはもうちょっと歯切れよく」

上条「ダッ!ダッ!」

上条「って感じだと思うぞ」

一方通行「なるほどなァ。ダッ!ダッ!か」カキカキ

上条「ていうか演奏もそうだけど歌詞はもう覚えたのか?」

一方通行「まだうろ覚えだな。だけど耳コピしてた時に流れはつかんだからすぐイケると思う」

上条「えっ!?お前耳コピしたの!?楽譜は!?」

一方通行「ほらよ」ピラ

上条「……」

上条「お前よくこれでそこまで演奏出来るようになったな」

一方通行「間違ってるか?」

上条「それはもう色々な」

716: 2010/12/09(木) 00:06:20.92 ID:sTm0r2s0
八時四十分

一方通行「うし。そろそろ戻るわ」

上条「がんばれよ―」

一方通行「アー後、打ち止め連れてくる時『俺から話がある』ってだけで呼び出してくれねェか?」

上条「ライブの事は言わないってことか?」

一方通行「一応サプライズって事にしたいンだよ」

上条「そっか。わかったよ」

一方通行「よろしく頼むわ」


八時四十五分

イ……「準備はいいかな?」

打ち止め「……うん」

イ「それじ

ガチャ

一方通行「あァ?」

一方通行「インデックスなンでドアの前に……」

一方通行(やべェ打ち止めいる!)

一方通行(ギターをオバマの部屋に置いといて正解だったぜェ)

717: 2010/12/09(木) 00:16:24.92 ID:sTm0r2s0
打ち止め「あの……ね?」

一方通行「……」フイ

打ち止め「あ……」ズキ

一方通行(ごめン!ごめンなァ打ち止めァ!今お前と話したらポロっと夜の事言っちまいそうなンだよ!!)

イ…「ちょっ!一方通行どこ行くのかな!?」

一方通行「俺が何処行こうとお前らには関係ねェだろ?」

イ…「そんな言い方って無いんだよ!」

一方通行「うるせェな。連いてくンじゃねェよ」

一方通行(ばれたら元も子もねェからな……)

イ…「一方通行!!」

718: 2010/12/09(木) 00:25:30.97 ID:sTm0r2s0
イ…「もう!話ぐらい聞いて欲しかったんだよ!」

打ち止め「仕方ないよってミサカはミサカは下を向いてみる」

イ…「でもでもこれじゃごめんねも言えないんだよ!?」

打ち止め「昨日上条さんも言ってたけどミサカは彼から無視される様な事、しちゃったから」

打ち止め「ってミサカはミサカは意味がないって分かってても昨日の自分を悔やんでみたり」

イ…「打ち止めがよくても私が納得いかないんだよ!やっぱり追いかけるんだよ!」

打ち止め「それはダメ!ってミサカはミサk

ガチャ

上条「お前ら朝っぱらから何騒いでんの?」

イ…「あっ!とーまちょっと聞いて欲しいかも!!」

上条「ん?」

イ…「一方通行ったら一晩のうちにクソ野郎に落ちぶれちゃったんだよ!!」

上条「……」

上条「一回落ち着きなさいね」

722: 2010/12/09(木) 00:39:40.41 ID:sTm0r2s0
イ…「っって訳で一方通行はただいま絶賛クソ野郎中なんだよ!」

上条(どーするかなー)

上条(全部言っちゃえば楽なんだけどなー)

上条(口止めされてるしな)

上条(……)

上条「アイツにも考えがあるんだろ。ほっときなさい」

打ち止め「うん……」

イ…「打ち止め素直すぎるんだよ!?女には引いちゃダメな時が人生n

上条「ほーら!二人とも帰った!帰った!!次アイツみた時に話聞くぐらいはしてやれって言っとくから!」

イ…「……」

上条「今は部屋戻るか風呂入るかしてなさい!」

打ち止め「……」トボトボ

バタン

723: 2010/12/09(木) 00:49:10.18 ID:sTm0r2s0
上条「いや、お前も戻れよ」

イ…「とーまウソ吐いてる」

上条「はい?」

イ…「ホントのこと全部知ってるでしょ?」

上条「な、何の事だかさっぱりですにゃー」

イ…「ホントに?神に誓って言える?」

上条「い、言える」

イ…「……」ガジ

上条「いってー!」

イ…「ウソ!絶対嘘なんだよ!目が泳いでるんだよ!」ガジ

上条「わかった!言うから!言うからかじらないで!!」

イ…「始めからそう言えばいいんだよ」

上条(う、打ち止めには言ってないからセーフだよな?インデックスには口止めすればいいだけだし)

724: 2010/12/09(木) 00:58:20.40 ID:sTm0r2s0
御坂「あっ」

馬「げっ」

御坂「ゲッてなによゲッて」

馬「つい出ちまった」

御坂「どういう事よ?て言うかなに?その馬」

馬「……制服」

御坂「何処の世界にそんなハッピーな学校があるのよ」

馬「ヒヒーン」

御坂「それよりあの子の事どうすんの?ちゃんと決めたの?」

馬「おォ」

馬「今日告白するンだ」

御坂「……」

馬「なンだよ?俺の顔になンかついてるか?」

御坂「ごめん馬が気になって集中できない」

725: 2010/12/09(木) 01:08:05.01 ID:sTm0r2s0
一方通行「っつーわけだ」

御坂「ライブねぇ……いいんじゃないの?」

一方通行「そォか。乙女たるお前にそう言われると自信つくわ」

御坂「乙女とか言うな!!」

一方通行「打ち止めには言うなよ」

御坂「分かってるわよ」

一方通行「……そォだ。二〇五号室行ってみろ」

御坂「へ?」

一方通行「いいもん見れるぞ」

御坂「う、うん……?」

一方通行「じゃァな。もゥ練習行くわ」ゴソゴソ

御坂「あっ!アンタ!がんばりなさいよ!!」

馬「おォ」フリフリ

御坂(二〇五号室?)

726: 2010/12/09(木) 01:23:03.19 ID:sTm0r2s0
上条「えーっとですね」

イ…「うん」

上条「……」

イ…「……」

コンコン

上条「はーい!」

上条(やった!救いのノック!これで何とかインデックスを煙に巻いて……)ガチャ

上条「なんですかー?」

御坂「へ?」

上条「あれ?」

イ…「短髪!!」

727: 2010/12/09(木) 01:34:09.65 ID:sTm0r2s0
御坂(あのバカ!コイツの部屋なんなら教えなさよ!!)

御坂(思いっきり寝起きのまま来ちゃったじゃない!!)

御坂(髪もグチャグチャだし浴衣のままだし!)

御坂(ビンタよビンタ!!)

御坂(まぁでもよくやったわ!やっと会えたんだもん!)

御坂(そうよ!そもそも今回の温泉旅行の目的はコイツじゃない!!)

御坂(昨日は普通に温泉堪能しちゃってたわ)

御坂(よし!今から巻き返しよ!巻き返し!!)

御坂(幸いまだ一日半は時間があるしね!)

御坂(なんとかベッドインまで持って行ってみせるわ!!)

御坂「自分の部屋かと思ったら……ま、まさかアンタの部屋だったとはね~~」

御坂「いや~偶然偶然。同じ日に同じ旅館に泊ってるなんてー」

御坂「ど、どう?これから暇ならベッドインしない?」

上条「知らないですって!ホントなんです!ホントなんですよ!!」

イ…「逢引き!!」ガジガジ

上条「んなわけあるかぁ!!!」

御坂「話聞けやごるぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!」

728: 2010/12/09(木) 01:44:02.82 ID:sTm0r2s0
上条「なんでお前こんなとこにいるんだよ?」

御坂「うっさいわね。色々やったのよ!」

上条「やった?あったじゃなくてか?」

御坂「い、色々やったの!」

御坂(盗聴器仕掛けたり色々ね!)

イ…「とーま、短髪なんかに構うよりよりさっきの話して欲しいかも」

上条「いや、それはですね」

御坂「話?」

イ…「短髪は分かんなくていいんだよ。一方通行の事だし」

御坂「アンタ棘棘しいわね。一方通行の話ってアレ?ライブ?」

上条「あっ!」

イ…「らいぶ?」

上条「お前なんで言っちゃうかな!?一方通行に口止めされなかったか!?」

御坂「打ち止めに言うなって言われただけだもん。大丈夫よ」

上条「そ、そーかぁ?」

イ…「?」

上条「っていうかなんで御坂がライブの事知ってんだ?」

御坂「色々あったのよ」

イ…「置いてけぼりにしないでほしいんだよ」

729: 2010/12/09(木) 01:55:09.14 ID:sTm0r2s0
イ…「そうだったんだ。なら打ち止めは一方通行に嫌われた訳じゃないんだ?」

上条「そうだったんですよ」

御坂「アイツが打ち止め嫌いになる訳無いじゃない」

イ…「これは吉報なんだよ!はやく打ち止めに知らせなきゃ!」

上条「君俺の話聞いてた!?」

御坂「サプライズだって言ってんじゃない」

イ…「でも一方通行に無視されてシュンとしてるんだよ?」

御坂「それはアイツを無視したお仕置きって事でいいじゃない。どうせ今日の夜には幸せなんだし」

上条「幸せかー。いいよなーいい響きだな。しあわせ」

御坂「アンタ幸せじゃないの?」

上条「ていうか彼女欲しい」

御坂「じ、じゃあ私がアンタのk///」

上条「アンタの?」

イ…「いい事思いついたんだよ!」

上条「うわぁ!ビックリした!」

御坂(こんにゃろ)

730: 2010/12/09(木) 02:09:35.35 ID:sTm0r2s0
上条「おー、いいなそれ」

御坂「サプライズのサプライズね」

イ…「早速買いに行くんだよ!」

上条「待て待て。俺とお前が二人とも消えたら流石に打ち止めも一方通行も怪しまないか?」

イ…「むむぅ」

御坂「私が買ってくるわよ」

上条「結構重いと思うぞ?大丈夫か?」

御坂「なんとかなるでしょ」

御坂(やーん///心配されちゃった!これは女の子として見てくれてるってことよね!?)

イ…「頼んだんだよ!短髪!」

御坂「まっかせなさい!」

上条「俺は指示表みたいの書いとくわ。一応な」

731: 2010/12/09(木) 02:11:40.19 ID:sTm0r2s0
御坂「うかつだったわ」

御坂「まさかコレがこんなに重いなんて……」

御坂「一個ならなんとかなるけど流石に二個はなー」

御坂「腕が抜けるーー」

御坂「はぁ、もー休日の昼間だってのにタクシーが一台も通らないなんてどういうことよ!?」

御坂「不幸だぁぁぁぁぁぁ!!!」

御坂「……ウフフ」

御坂「今普段のアイツと同じ状態ね」

御坂「ウフ……ウフフフフフ」

御坂「これはもうアイツと繋がったも同然!」

御坂「グフフフフフフフ」

木山「君、なに道路の真ん中でニヤついているんだ?」

御坂「!」ハッ

732: 2010/12/09(木) 02:17:22.65 ID:sTm0r2s0
木山「ふむ、あの子たちにサプライズをね」

御坂「そ、そう!それをやるのが楽しみでニヤついてたの!」

木山「君も中々可愛い所があるじゃないか」

御坂「ふぇ///」

木山「どれ、一つ持ってやろう。どうせ暇だしね」ヒョイ

御坂「あっえーと///あの……」

木山「どうせなら私も参加させてくれないか?彼らの幸せの手助けができる様だしね」

御坂「う、うん。大丈夫……だと、思う///」ドキドキ

木山「それはよかった」ニコ

御坂(お前どんだけーー!!!)

御坂(ていうかなんで私こんなにドキドキしてんのよ!?)

御坂(アイツの前でもここまでじゃないわよ!?)

御坂(大体いつも無表情のくせに笑顔とか反則なのよ!)

御坂(可愛いじゃない!可愛いじゃない!!)

御坂(もぅアイツとアンタの間でサイドステップ!)

御坂(このままだとアンタの方にタッチダウンでフォーリンラブだわ!!)

748: 2010/12/13(月) 23:50:39.82 ID:qpljc9Q0
ジャーーン

馬「なンとか通して弾けるようになったな……」

オバマ「そうですね。時間ギリギリですが」

馬「今何時だ?」

大仏「十八時前ですの。機材の搬入やセットなどを考えると確かに時間ギリギリですわね」

馬「マジか。急がねェとな」

オバマ「僕と大仏さんで準備してますんでお馬さんは一度部屋に戻られてはどうですか?」

馬「そォだな。三下に最終確認してくる」タッタッタ

オバマ「大仏さんのテレポートってここから市民体育館まで機材を飛ばせますか?」

大仏「流石に難しいですの。かなり疲れも溜まってますし」

オバマ「旅館の玄関まではどうですか?」

大仏「それなら大丈夫ですの」

オバマ「では僕が車を表まで回してくるんでその間に玄関に機材を運んでてくれませんか?」

大仏「わかりましたわ」

749: 2010/12/14(火) 00:08:19.15 ID:UnYOqcY0
一方通行「おっす」

上条「おう、おかえり」

一方通行「今から俺は市民体育館に行くわ」

上条「わかった。俺は十九時にそっちに着くように打ち止めを送ればいいんだよな?」

一方通行「あァ。よろしく頼む」

上条「了解!それより演奏とか間に合ったのか?」

一方通行「さっき通しも終わったとこだ。問題ねェ」

上条「歌詞間違えんなよ」

一方通行「分かってるってェの」

上条「一方通行」

一方通行「なンだよ」

上条「ライブ成功させてハッピーエンドで終わろうぜ」

一方通行「あったり前だろォが。こっちは端からそのつもりだってェの」

750: 2010/12/14(火) 00:22:31.18 ID:UnYOqcY0
大仏「オーラーイですの、オーラーイですの」

ガッシャーン!

大仏「えぇ!?」

オバマ「アイタタタ、なかなか難しいものですね。車の運転というものは」

大仏「免許持ってるんじゃないんですの!?」

オバマ「いいですか?大仏さん。こういうのはですね」

オバマ「『出来るか出来ないか』ではなく『やるかやらないか』ですよ」

大仏「すっごく不安ですわね」

オバマ「大丈夫ですよ。アクセル踏んでハンドル回すだけですから」

大仏「ブレーキ!ブレーキもお願いですの!!」

オバマ「善処しますよ」

馬「オーオーオー派手にやっちまってンなァ」

大仏「お馬さん大変ですの!オバマさん無免許ですわ!」

馬「それなンか問題あンのか?」

大仏「問題無いんですの!?」

馬「乙女たる大仏にはわかンねェかも知れねェけどな」

馬「漢ってのァ『出来るか出来ないか』じゃなくて『やるかやらないか』なンだよ」

大仏「殿方の考える事はわかんないんですの……」

751: 2010/12/14(火) 00:36:58.48 ID:UnYOqcY0
馬「それよりこのバスどォしたンだ?お前のってわけじゃねェンだろ?」

オバマ「ここの旅館のバスですよ」

オバマ「普段は駅からの送迎用に使っているみたいなんですが、女将さんに事情を話したら快く貸していただけました」

馬「そォか。後でお礼言っとかねェとな」

オバマ「全部が終わった後に……ですね」

馬「おォ」

オバマ「それでは行きましょうか。時間もありませんし」

オバマ「お二人ともお乗りください」

馬「大仏、荷物の搬入サンキューな」

大仏「い、いえ……」

馬「どォした?」

大仏「これに乗るのは少々憚られますわ」

馬「大丈夫だってェの。オバマを信じろよ」

オバマ「そうですよ大仏さん。さっきはバックだったので失敗しただけです」

オバマ「前に進むのは大丈夫ですよ。ちゃんと見えてますしね」

大仏「そ、そうですの?」

オバマ「ええ」

大仏「で、では私も乗りますの……」



ガッシャーーーーン!!!

754: 2010/12/14(火) 00:47:02.47 ID:UnYOqcY0
上条(十九時ってことはここを十八時半に出れば間に合うな)

上条(それくらいに打ち止めを呼びに行くか)

上条(っと、御坂に連絡しとくか……)

pr

上条『あっ御坂か?』

上条(電話取るのはっや……)

上条『今日十八時半ぐらいに俺と打ち止めは出ていくからさ』

上条『打ち止めにばれないようにこっそりインデックスと一緒にアレを持って付いてきてくれないか?』

上条『は?いやいや、ストーカーではないだろ』

上条『え?何?なんで笑ってんの?』

上条『いや、そんな事ないって。今グフフフフフフフフって笑ったろ』

上条『絶対言ってたね!絶対グフフフフフだったよ!』

上条『ないない!そんな上品な笑い方じゃ無かった!』

上条『お前に上品とか似合わねぇよ!!つーかキモイ!』

ガラララララ!

御坂「なんだとコラァァァァァァァァァ!!!!!!!」

上条「えぇ!!?なんで窓から!?」

755: 2010/12/14(火) 00:56:20.04 ID:UnYOqcY0
十八時十分

オバマ「お二人とも、つきましたよ」

大仏「もう絶対オバマさんの運転する車には乗らないんですの……」

馬「なンか暗くねェか?」

オバマ「今日は貸切ですからね。市民体育館のスタッフにも出ていって貰っています」

馬「そォなのか?」

オバマ「ええ」

馬「ドアの鍵閉まってンぞ?これじゃ入れなくねェか?」

オバマ「防犯上の都合ですよ。スペアキーは昨日のうちに頂いています」

オバマ「大仏さん。裏から回ってドアを開けてきてくれませんか?」

大仏(裏からテレポートで中に入れって事ですわね。了解ですの)

大仏「しばしお待ちを」

756: 2010/12/14(火) 01:10:48.79 ID:UnYOqcY0
馬「なンか市民体育館っていうより小学校、中学校の体育館って感じだな」

オバマ「そうですね。一応観客席らしきものが二階にありますが……」

大仏「ほとんど人一人分の幅しかありませんわ」

オバマ「まぁ大丈夫でしょう。ちゃんとステージは有りますしスペースも十分ですよ」

大仏「ではセッティングしていくんですの」

馬「スピーカーのコード貸せ。コンセントに繋げてくるわ」

オバマ「ちょっと待って下さい。アンプやマイクのコードも一緒に持って行ってくれませんか?」

馬「おゥ」

大仏「ドラムって真ん中でいいんですの?」

馬「そうだな。それでギターとベースを前にして三角形みてェな形にするか」

オバマ「フォーメーションデルタですね」

馬「なンだそれカッケーな」

大仏(殿方ってホントわかんないですの)

757: 2010/12/14(火) 01:20:03.85 ID:UnYOqcY0
十八時半

上条「打ち止めー、開けるぞー?」

打ち止め「なに?ってミサカはミサカは入り口の方を振り返ってみたり」

上条「一方通行がお前に話があるんだとよ」

打ち止め「っ!」ドキ

上条(目が赤いし腫れてるし……こりゃさっきまで泣いてたな)

上条「それである場所までいかないといけないんだ。だから今から行くぞ」

打ち止め「……」

上条「どうした?」

打ち止め「……行かなきゃダメ?ってミサカはミサカは控えめに聞いてみる」

上条(ビビっちゃってんなぁ……でも心配すんな。もうすぐ最高のハッピーエンドだぞ)

上条「もう一生、一方通行と会わなくてもいいって言うなら行かなくていいぞ」

打ち止め「……行く」

上条「うん。外ちょっと寒いみたいだから上着取ってこい」

打ち止め「うん」

上条(おっと、御坂にメールしとくか……ってアレ?)

上条「打ち止め、インデックスは?」

打ち止め「夕方に部屋を出て行ったきり帰ってきてないよ?」

上条「そっか」

上条(なにやってんだアイツ!?)

760: 2010/12/14(火) 01:32:10.52 ID:UnYOqcY0
ソノゲンソウヲブッコロス!ソノゲンソウヲブッコロス!

御坂「あっ、アイツからメール来たわ。皆行くわよ」

イ…「今のなんなのかな!?とーまの声がしたんだよ!」

小萌「ん~一方通行ちゃんだけじゃなく、皆も青春ですねぇ。先生もこんな青春を送ってみたかったですぅ」

木山「今から送ればいいじゃないか。君も一応参加者なんだから」

御坂「それにしてもこの旅館だけでよくこんなに知り合いがいたもんよね」

小萌「友達の友達は友達なのですよー」

イ…「あっ見て見て!とーまたちもう出て行っちゃったんだよ!」

御坂「よし、適度な距離を保ちながら追いかけるわよ」

小萌「コレはどうするんです?」

イ…「短髪の電気を使えばラクラクなんだよ」

御坂「んーそれでもいいんだけど学園都市の外の製品って耐久性どうなのかしら」

木山「念の為だ。手で持って行った方が安全だろう」

御坂「それもそうね。なら二人一組で持って行きましょ」

イ…「じゃあ小萌と一緒に運ぶ!」

小萌「シスターちゃん一緒にがんばるのです!」

木山(それは……大丈夫なのだろうか)

761: 2010/12/14(火) 01:41:50.11 ID:UnYOqcY0
十八時五十分

馬「緊張してきた……」

大仏「私でもそうですもの。お馬さんなら尚更ですわ」

オバマ「まだ、少し時間がありますし弾いときますか?」

馬「そォだな。歌詞の確認もしときてェし」

大仏「思えばよく一日で弾けるようになりましたわね」

オバマ「めちゃくちゃ練習しましたから。ほら見てください。バチがもうこんなに黒ずみましたよ」

大仏「私もお馬さんも何度も弦を張りかえましたの」

馬「……」ギュイーン

オバマ「では、弾きましょうか」

大仏「ええ」

馬(打ち止め……)

762: 2010/12/14(火) 01:47:09.21 ID:UnYOqcY0
十九時十分

打ち止め「……」ピタ

上条(また……)

上条「大丈夫か?」

打ち止め「何故か中々足が出ないってミサカはミサカは立ち止ってみたり」

上条「怖いか?」

打ち止め「……怖いよ。でも行かなきゃ、彼の前に立たなきゃってミサカはミサカは無理やり足を動かしてみる」

上条「ゆっくりでいいよ」

上条(約束の時間はもう過ぎちまってるな……)

上条(けど俺がおぶって無理やり行かせたんじゃ意味ない気がするし……)

上条(ちょっとぐらい待っとけよ一方通行)

763: 2010/12/14(火) 01:57:02.80 ID:UnYOqcY0
同刻

御坂「まーた止まっちゃったわね」

木山「仕方ないだろう。彼女は何も知らない訳だし」

御坂「もしかしたらお別れを言われるとか思ってるかも知れないわね」

イ…「おーもーいー」

小萌「ファイトなのですシスターちゃん!これも打ち止めちゃんのためなのです!」

イ…「わかってるんだよ」

御坂「持とうか?」

イ…「大丈夫なんだよ。私も少しぐらいは役に立ちたいかも!」

御坂「そっ」

木山「君は大丈夫か?」

御坂「私?これぐらい何とも無いわよ。少しは鍛えてるしね」

小萌「みなさん、また動き出したのです」

764: 2010/12/14(火) 01:59:10.84 ID:UnYOqcY0
十九時四十分

オバマ「遅いですね……何かあったのでしょうか」

一方通行(どォなってンだよ……)

一方通行(まさか事故ったンじゃねェだろうな!?)

一方通行(でもそれなら三下から連絡来るだろうし)

一方通行(もしなンかに巻き込まれたとしても三下がついてンだ……)

一方通行(クソ……こっちから三下に連絡取る訳にもいかねェしな)

一方通行(……っつーかケータイ壊れてンだった)

大仏「もしかするとなのですが……」

一方通行「あン?」

大仏「ホントに万一の可能性ですけども言っていいですの?」

一方通行「なンだよ?」

大仏「幼女さんがココに来る事を拒否されてるのでは?」

一方通行「っ!」

一方通行(そォか……そもそも打ち止めが拒否ってたら……)

一方通行「二十時になっても来なかったら三下に連絡する」

一方通行「悪いけどそれまでは待ってくれねェか?」

オバマ「『悪い』など言わなくていいですよ。僕らも好きでやってるんですから」

大仏「そうですの」

一方通行「お前r

ガコンッ

オバマ「来られたみたいですね」

大仏「よかったですの」

784: 2010/12/18(土) 23:38:44.32 ID:zR3OyJY0
御坂「入ったわね」

イ…「急いで二階の観客席にいくんだよ」

木山「さっき見取り図を見たがステージに対してコの字なっているようだな」

御坂「それならアイツの計画通り左右に別れられるわね」

小萌「先生とシスターちゃんは左側にいくのですー」

御坂「じゃあ私たちは右側ね」

イ…「とーまは?」

御坂「アイツに任せときなさい。どっちにしても上には来るんだから」

小萌「それじゃあ成功目指してがんばりましょー」

イ…「ちょっと待って欲しいかも」

木山「どうしたんだ?」

イ…「コレとーまが作った指示表を皆に配るんだよ」

御坂「今更ぁ?さっき私の部屋に集まってた時に配ればよかったじゃない」

イ…「それについては否定できないかも……」

木山「まぁいいじゃないか。それより早く上がろう」

787: 2010/12/18(土) 23:52:45.44 ID:zR3OyJY0
上条「悪いな。遅れちまった」

馬『いや、ここまでソイツ連れてきてくれてありがとよォ』

上条「それにしても暗いな。ステージ以外は電気も付けず、カーテンも閉め切って」

馬『一応それっぽくしようと思ってな』

上条「そっか」

馬『おォ』

上条「じゃあ俺は外に出とくからな。コイツはここでいいのか?」

馬『あァ。そこでいい』

上条「わかった。お前はここで立っときなさい」

打ち止め「……うん」

オバマ(あれが噂の幼女さんですか)

大仏(暗くて顔が見えないんですの)

オバマ(それにしても何でしょうかこの気持ちは)

大仏(なんなんですのこの感覚……まるでお姉様を見ているみたいですの……)

オバマ(なんだか見てるとムラムラするというか、彼女の入った後のトイレに入りたくなるような)

オバマ(足の裏舐めたいような、彼女の全てを把握したいような)

オバマ(彼女を見てると御坂さんに抱くような気持ちを持ってしまいますね)

オバマ(僕には幼女嗜好は無いはずでしたが。不思議なお方です)ムラムラ

大仏(ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ)

788: 2010/12/19(日) 00:13:10.18 ID:Tr/.k4A0
打ち止め「……」

馬『よォ』

打ち止め「アナタから話があるって聞いてミサk

馬『まァ黙ってろよ』

打ち止め「っ!」ビク

馬『確かに話は有るが……』

馬『その前に、先ずは俺の歌を聞いてくれ』

打ち止め「う、歌?」

オバマ「ハッ」バキ

大仏「どうしたんですの?もう始まりますわよ!」コソコソ

オバマ「すみません……力が入り過ぎてしまってバチが折れてしまいました……!」コソコソ

大仏「なっ!」コソコソ

オバマ「こうなったら手でっ……!」コソコソ

馬『俺が言いたいのはよォ……結局こういうことなンだよ……』

大仏「オバマさん、これを!」ヒュン

オバマ「これは……」

馬『世界じゃそれを愛と呼ぶんだぜ』

790: 2010/12/19(日) 00:26:17.80 ID:Tr/.k4A0
上条「間に合ったか!?」

イ…「大丈夫なんだよ、今一方通行が打ち止めに話かけてる所なんだよ」

上条「よし!」

小萌「コンセントにプラグを挿してきたのですー」

上条「アレ!?先生も来てくれたんですか!?」

イ…「私が呼んだんだよ」

小萌「一方通行ちゃんと打ち止めちゃんの事なのですから先生が参加するのも当然なのです!」

上条「もう一個の方は?」

イ…「短髪と春生がやってるんだよ」

上条「春生?」

馬『俺が言いたいのはよォ……結局こういうことなンだよ……』

イ…「始まるんだよ!」

上条「一方通行……成功させろよ」

上条「サポートは俺達でしっかりやってやるから」

上条「だから自分の気持ちのありったけを打ち止めにぶつけてやれ」

馬『世界じゃそれを愛と呼ぶんだぜ』

791: 2010/12/19(日) 00:43:03.37 ID:Tr/.k4A0
御坂(アイツはあっちか……ちぇー)

木山「おい大変だ」

御坂「どうしたの?」

木山「プラグを挿すコンセントが見つからない……」

御坂「……」

木山「コンセントが無いとこの照明は動かないぞ」

馬『俺が言いたいのはよォ……結局こういうことなンだよ……』

御坂「しょうがないわね。一方通行の為にこんな事するのは癪だけど妹の為でもあるしね」

御坂(それにアイツの望みでもあるしねっ///)

木山「どうするんだ?」

御坂「私の能力忘れた?」パリパリ

木山「あっ」

御坂「目いっぱいセーブしたらなんとかなるわよ。5分ぐらいだしね」

御坂「それよりも私が指示表みて指示するから照明を動かしてくれない?」

木山「ああ。まかせたまえ」

馬『世界じゃそれを愛と呼ぶんだぜ』

792: 2010/12/19(日) 00:58:34.55 ID:Tr/.k4A0
大仏「私愛用の極長バイブ……朱雀と白虎ですの」コソコソ

オバマ「アリガトウございます!これならイケます!」コソコソ

ジャガジャーーン!

馬「ヘイヘイヘイヘイヘイ」

オバマ(ズンタタズンタタ)

大仏(ドゥンドゥン)

馬「1、2、3、GO!!」

とある世界のとある町、その中のとある小さな市民体育館のなかで弦楽器と打楽器が織り成すメロディが奏でられる。
とある少年がとある幼女に贈る一夜限りの愛の歌。
とある少年と、とある幼女と、とある友人たちにより……
科学と魔術は交差し、物語は動き出す――

795: 2010/12/19(日) 01:10:54.55 ID:Tr/.k4A0
上条「よし!ライトアップ!」

イ…「了解なんだよ!」パチン

御坂「木山先生!ここでライト付けて!」

木山「うむ」パチン

馬『涙の中にかすかな灯りがともったらァ』

大仏(なんですの!?光!?)

オバマ(なるほど。お馬さんの友人の方たちですか)

馬『君の目の前であたためてた事話すのさ』

馬(やってくれるぜ三下ァ!)

馬『それでも僕等の声が乾いてゆくだけなァらァ』

馬(ありがとよォォォ!)

御坂(それにしても黒子はあんなとこで何してるんだろう)

御坂(大仏の被り物て)

御坂(ツインテが大変なことになってるじゃない)

イ…「とーま、あのべーすの人耳毛凄いんだよ」

上条「こらっ!世界にはいろんな人がいるんですよ!!おふくろさんとか!!」

馬『朝が来るまァでェェ』

馬『せめて誰かと歌いたいンだ!』

797: 2010/12/19(日) 01:27:14.35 ID:Tr/.k4A0
木山「次の指示はまだか?」

御坂「えーっとね……」

新しい日々をつなぐのは→照明をぐわーんってする

御坂「……」

馬『昨日ォのあァなたがァ偽だと言うならァ』

木山「どうした?」

御坂「私が合図したら照明をぐわーんってして」

木山「は?」

馬『昨日ォの景色をォォ捨てちまうだけだ! 』

御坂「はい!」

木山「ぐ、ぐわーん!」

799: 2010/12/19(日) 01:44:28.49 ID:Tr/.k4A0
馬『新しい日々をつなぐのはァ!』

上条「あっ!御坂の奴間違えやがった!」

イ…「ほんとだ。照明を上から下に動かしちゃったんだよ」

上条「まったくもー。下から上に動かさなきゃいけないのに」

馬『新しい君と僕なのさ!』

小萌「指示表には何と書いたのです?」

上条「え?普通にぐわーんってするって書きましたよ」

イ…「とーま。後で短髪と一方通行と打ち止めに謝っとくんだよ」

上条「え?なんで?」

馬『僕等ァなぜか確かめ合うゥゥ』

小萌「上条ちゃん……それじゃ全然分からないのですー」

上条「ええ!?普通ぐわーんって言ったら下から上の動作でしょう!?」

馬『世界じゃそれを愛と呼ぶんだぜ!』

馬(グダグダか三下ァ!!)

800: 2010/12/19(日) 01:56:31.41 ID:Tr/.k4A0
大仏(中々いい感じに弾けてますの)

馬『心の声をつなぐのがァ』

大仏(私結構本番に強いみたいですわね)

大仏(それにお馬さんも今のところ歌詞を間違えずに来れてますし)

大仏(いつもあそこで間違えてしまうんですものね)

馬『これ程怖いモノだとはァ』

大仏(まぁ間違う気持ちも分かるんですの)

大仏(お馬さんの心の叫びにも似たような歌詞ですもの)

馬『君と僕が声を合わすゥゥ』

大仏(ただ今回間違えると台無しですの)

馬『今までのォ過去なンて!なかったかのようにィ!』

大仏(お馬さんがんばるんですの!)

馬『歌いだすンだァ!!


801: 2010/12/19(日) 02:18:15.00 ID:Tr/.k4A0
馬『僕等はいずれ誰かを疑っちまうからァ』

オバマ(助かりましたよ大仏さん)

オバマ(まさかバイブを持ってらっしゃるなんて)

馬『せめて今だァけ美しい歌を歌うのさァ』

オバマ(それにしても使いやすいですね。特にこの朱雀の方は太さが調度よくて握りやすい)

オバマ(僕の太さと似てるのでしょうか……)

オバマ(なんてね)

馬『悲しいィィ言葉ではァ』

オバマ(それよりもこのバイブ……もしかして使用済みでしょうか)

オバマ(大仏さんは愛用と言ってましたし……)

馬『おゥいェェ』

オバマ(そうなると僕は大仏さんの中を触ってるも同然っ!)

オバマ(もしかして今感じてますか大仏さん!!)

馬『何も変わらないンだぜ』

オバマ(いえ、でも大仏さんが挿れてるとは限りませんね……)

オバマ(もしかしたら入口をいじるプラトニックな使い方をしているのかも!)

馬『幼女が何をしたっていうンだァァ!!』

打ち止め「え?」

大仏(ああ……やっちまったんですの)

オバマ(いいですね!お馬さん!練習通りの魂の叫びです!)

803: 2010/12/19(日) 02:30:32.61 ID:Tr/.k4A0
御坂「今アイツなんて言った?」

木山「私の聞き違いで無ければ『幼女が何をしたっていうンだァァ!!』だな」

御坂「もぅ……」

御坂「最っっっ悪!!」

木山「いいじゃないか。彼らしくて」

御坂「確かに一方通行らしいけど今はダメでしょ!?」

御坂「打ち止めへの愛の歌の途中よ!?」

木山「自らの全てを彼女に曝け出そうという彼なりの気持ちなのではないのか?」

御坂「えーー?なんでそんなポジティブ解釈できるのよ!?」

木山「その方が幸せだろう?」

御坂「うーん……そりゃそうだけどさー」

御坂「私にとっては妹の大事な日でもあるのよ!」

御坂「プロポーズの中に幼女フレーズとか信じられないわ!」

木山「まぁまぁ。そんなにケンケンしない方が可愛いぞ?」

御坂「んな!」

804: 2010/12/19(日) 02:44:17.02 ID:Tr/.k4A0
上条「あちゃー歌詞間違っちゃたなー」

イ…「あちゃーで済む範囲では無いかも」

小萌「一方通行ちゃんやっちゃいましたねー」

上条「まぁ打ち止めが気付かなければいいだろ。そもそもこの曲知ってるかも分かんないし」

イ…「知らない私でも間違ってるってわかるんだよ」

小萌「これも思い出の1ページなのですよー」

イ…「小萌は随分楽観的だね」

小萌「大人になると歌詞間違えるより酷い失敗とかしてるのです」

上条「ちなみに小萌先生はどんな間違いを?」

小萌「内緒なのですー」

805: 2010/12/19(日) 03:03:21.71 ID:Tr/.k4A0
上条「インデックス、次のところで光量上げてくれ」

イ…「どうやってあげるのかな?」

小萌「ここのボタンですよー。先生がやるのです」

馬『愛!とォ!平和ァ!!』

御坂「あっ次指示入ってる!」

木山「どうするんだ?」

御坂「光量上げないと!!」

大仏『愛!とぉ!平和ぁ!!』

木山「光量?」

御坂「ちょっとどいて!」

木山「あっ直接触るのは多分熱いぞ」

御坂「構ってらんないわよっ!」

オバマ『愛!とぉ!平和ぁ!!』

小萌「スイッチオンなのですー」カチ

御坂「コレね!」ジュウ

馬『悲しみで花が咲くものかァ!!』

御坂「あっつい!!」

馬(光あっつゥ!!)

806: 2010/12/19(日) 03:16:44.19 ID:Tr/.k4A0
木山「大丈夫か?」

御坂「光量は……大丈夫ね!」ズキズキ

御坂「ていうかなんでこんなに熱持ってるのよ!?」

木山「おそらく君の扱う電力が大きすぎるんだろう」

御坂「これで!?もう限界まで下げてるわよ!?」

木山「君はLEVEL5なんだ。それも仕方ない」

御坂「もぉー」

木山「それより傷を見せてみたまえ」

御坂「だ、大丈夫よ。ちょっと火傷しただけだから」

木山「いいから」グイ

御坂「あっ」

木山「ふむ。これはちょっと酷いな。近くに冷やすものは……ないか」

御坂「大丈夫だってば」

木山「仕方ない。嫌かも知れないが我慢してくれ」パク

御坂「へ?」

808: 2010/12/19(日) 03:30:41.08 ID:Tr/.k4A0
御坂「ち、ちょっとアンタ、なんで指くわえんのよ!?」

木山「きやふめへいどらがやらにゃいよひはまひりゃりょう」チュル

御坂(んあっ舌がぁ///)

木山「らえきにもちゅうへいぶんがしゅこひはふくまりぇていりゅかりゃにゃ」レロレロ

御坂(……っ!なにこれぇ///)

木山「……」ツツー

御坂(ふっ!……んんっ)

木山「ろうら?」チュル

御坂「……も、」

木山「?」カシゲ

御坂「もうちょっと続けて…///」

木山「ふむ」ペロ

馬『世界はそれを待っているンだぜェ!』

809: 2010/12/19(日) 03:48:33.16 ID:Tr/.k4A0
馬『悲しみの夜なンてなかったかのようにィ!』

馬『歌い出すんだぜェ!!』

馬『そして……本当に言いたいことはこういうことなンだよ』

大仏(ダン!)

オバマ(ダン!)

馬『世界じゃそれを!愛と呼ぶんだぜェェェ!!』

打ち止め「……」

馬『ハァハァ』

オバマ(無事終わりましたね……これでもう僕に出来る事は一つだけ……)

大仏(オバマさん?)

馬『……俺の気持ち……伝わったかァ?』

打ち止め「……」

打ち止め「いや、意味分かんない」

馬『あれェ!?』

上条「やっぱライブはなー」

イ…「大丈夫なんだよ。ちゃんと伝わってるんだよ」

小萌「あっちの二人は何してるのです?」

木山「まらか?」チュル

御坂「も、もうちょっとらけぇ///」

810: 2010/12/19(日) 04:02:55.55 ID:Tr/.k4A0
オバマ「大仏さん、僕を会場の外に飛ばしてください」コソコソ

大仏「何でですの?」コソコソ

オバマ「もう、二十時です……」コソコソ

大仏「……私も行きますの」コソコソ

オバマ「僕一人でいいですよ」コソコソ

大仏「行きますわよ」キュ

オバマ「あっ」ヒュン

馬『ま、まァいいンだよ……』

馬『本題はこっちだ』

馬『いいか、打ち止め……俺は今からお前に言う事がある』

馬『聞いてくれるか?』

打ち止め「うん……そのために来たんだもん」

打ち止め「あなたから何を言われても耐えられる気持ちはあるよってミサカはミサカはやっぱりちょっと足を震わせながら言ってみる」

馬『そォか……』グイ

一方通行「なら、聞いてくれ」

811: 2010/12/19(日) 04:15:08.20 ID:Tr/.k4A0
オバマ「なぜ貴女まで!僕だけでよかったんですよ!」

大仏「私も一緒にテレポートした方が精度が上がる。ただそれだけですの」

オバマ「なら戻ってください」

大仏「何をする気ですの?って大体予想は付きますが」

オバマ「ただ見回りにくる警備員を止めるだけですよ」

大仏「なら私も一緒でも構いませんわね?」

オバマ「ダメです」

大仏「却下ですの」

オバマ「え?」

大仏「私達は戦友ですので」

オバマ「僕がどうやって止めようとしてるか分かってるんですか?」

大仏「確実に止めなくてはいけない。ホールには絶対警備員を入れてはいけない」

大仏「これだけで理解するには十分ですの」

大仏「犯罪を犯したなら、捕まればいいだけですわ」

オバマ「大仏さん……」

大仏「さぁ階段の上で警備員さんに見つかるのを待ちに行くんですの」

オバマ「……わかりました」

812: 2010/12/19(日) 04:27:15.96 ID:Tr/.k4A0
警備員「そこにいるのは誰だ!?」

大仏「分かりませんの?」

オバマ「閉館後のこんな時間にここに進入したバカ野郎ですよ」

警備員「なっ!君たちこれは犯罪だぞ!?」

オバマ「分かってますよ。だからこうやって出てきたんですよ」

警備員「むっ」

大仏「さあ早く警察に通報するなりなんなりするんですの」

警備員「まて、それは君たちに他に仲間がいないか全部屋ホールを確認してからだ」

オバマ「そんなことしたら逃げますよ?」

大仏「あなたは目の前で大人しく掴まろうとした犯人を取り逃がすボンクラなんですの?」

オバマ「ちなみに僕らは昨晩楽器屋を襲撃した犯人でもあるんですよ?」

警備員「いやしかし……」

オバマ「そうですか。では大仏さん」

大仏「ええ。逃げさせて頂くんですの」

警備員「待て!分かったから!だから逃げるな!」

大仏「最初からそう言えばいいんですの」

オバマ「さぁ警備員さん。早く行きましょう。この場から離れましょう」

813: 2010/12/19(日) 04:49:15.64 ID:Tr/.k4A0
一方通行「なァ打ち止め……」

一方通行「今まで俺ァ随分とお前を傷つけちまったみたいだな」

一方通行「しかも無意識ときてンだ」

一方通行「なお性質が悪いってェの」

一方通行「いろいろ言われても仕方ねェわなァ」

打ち止め「……」

一方通行「だけどな……」

一方通行「俺はお前が大好きなンだよ」

打ち止め「えっ?」

一方通行「今までお前にしてきたこと考えると許してくれなンて言えねェ」

一方通行「世界で一番大好きなお前を傷つけた事実は消えねェ」

一方通行「だけど言わせてくれ」

一方通行「打ち止め」

一方通行「ずっと、俺の隣にいてくれ」

814: 2010/12/19(日) 04:57:28.42 ID:Tr/.k4A0
打ち止め「な……なんで?」

打ち止め「ミサカはあなたにあんな酷い事をしたのに……!」

打ち止め「あなたをただ一人占めしたいだけであんなことしたのに……!」

打ち止め「なんであなたはミサカを嫌いどころか……!さよならどころか……!」

打ち止め「好きって……隣にいてくれって言ってくれるの!?ミサカを嫌いにならないの!?」

打ち止め「ってミサカはミサカは唇を震わせながら恐る恐る聞いてみたり……」

一方通行「はァ?なーに寝ボケた事言ってやがンですかァ?」

打ち止め「……」ヒグッ

一方通行「お前、俺がお前を嫌いになるなンて本気で思ってンですかァ?」

一方通行「俺はお前の事が世界で一番好きなのにィ?」

一方通行「そンなあり得ねェこと考えるなンて」

一方通行「そンなもンお前……」

一方通行「どうかしてるぜェ!!」

816: 2010/12/19(日) 05:11:25.84 ID:Tr/.k4A0
一方通行「いいかァ!?そンなふざけた事考えちまうンならよォォォく聞きやがれ!」

一方通行「なンども言ってるが俺はお前が好きなンだよ!」

一方通行「三下でもねェ!インデックスでもねェ!小萌でもオリジナルでも風呂ババアでもねェ!!」

一方通行「俺は世界に唯一人……打ち止め!お前が好きなンだよ!」

一方通行「だから十年先も俺の隣にいてくれ」

一方通行「二十年先も……!五十年先も……!ずっと隣にいてくれ!!」

一方通行「そンで最後は俺の隣で[ピーーー]!!」

一方通行「お前が、俺を許してくれるンならな……」

打ち止め「……」グス

打ち止め「そんなの……許すも何もないよ……」

打ち止め「ねぇ、一方通行」

一方通行「あァ」

打ち止め「ミサカをずっとあなたの隣に居させてください!」

打ち止め「ってミサカはミサカは涙を拭いながら元気いっぱいにペコリとお辞儀をしてみる!」

一方通行「打ち止めァ」

817: 2010/12/19(日) 05:18:51.94 ID:Tr/.k4A0
パーン!パーン!

打ち止め「っ!」ビク

一方通行「うォ!なンだァ!?クラッカー!?」

イ…「二人ともおめでとうなんだよ!」

小萌「ウッグ……ヒッグ……オメデドウなのでずーー」

木山「カッコよかったぞ少年」パチパチ

御坂「妹を悲しませたらビンタじゃ済まないわよ!!」

上条「幸せだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

打ち止め「みんな……」

一方通行「お礼……言わねェとなァ」

打ち止め「うん……」

一方通行「ありがとよォォ!親友どもがァァァァァァァ!!!!」

818: 2010/12/19(日) 05:28:38.75 ID:Tr/.k4A0
御坂「アンタ本当にこの子幸せにしなかったらぶっ頃すからね?」

一方通行「分かってるてェの」

御坂「打ち止めも何かあったらすぐ私に言うのよ?」

打ち止め「彼は何もしないよ!ってミサカはミサカは彼に力いっぱい抱きつきながら答えたり!」

木山「泣きすぎじゃないか?」

小萌「だってぇーーこんな日に立ち会えるなんて思って無かったのですよーー」グジュグジュ

イ…「とーま、修道服をハンカチ代わりに使うのはやめて欲しいんだよ」

上条「だってぇーー」ワーン

イ…「うへぇ……鼻水と涙が冷たいんだよ」

上条「ていうかなんで泣いてるの俺と小萌先生だけなんですか!?なんで泣かないんですか!?」

上条「不幸体質の俺が幸せ指数マックスの状態なんだぞ!?これって奇跡的ハッピーなんだぞ!?」

上条「この薄情者!!」

御坂「そりゃハッピーはハッピーよ。でもこれからコイツが親戚になると考えるとね」

一方通行「どォいうことだよ」

イ…「私はちゃーんと心にこのハッピーを納めて噛みしめてるんだよ」

イ…「とーまみたいにハッピー垂れ流しじゃないんだよ」

上条「はっ!まさかこの涙とともに俺の幸せ指数はどんどん下がって行くのか!?」

819: 2010/12/19(日) 05:37:15.02 ID:Tr/.k4A0
御坂(あれ?そう言えば黒子と後オバマがいないわね)

御坂「ねぇねぇ」

一方通行「なンだよ?」

御坂「くろk

ファンファンファンファン

上条「なんだ?パトカー?」

一方通行(オイオイオイ今のシルエットは……)

御坂「あーあれじゃない?窃盗犯」

上条「なにそれ?」

御坂「私が照明買いに行った楽器店が昨日やられたみたいなのよ」

一方通行「その話詳しく聞かせろや」

御坂「なんか入口は壊されたけど商品とかの実害はゼロなんだって」

上条「どういう事だ?」

御坂「品物は無くなってたけどちゃんとお金は定価で置いてあったんだって。あと手紙も」

小萌「不思議な窃盗犯なのです」

一方通行「……」

イ…「ねぇ一方通行」

一方通行「……あン?」

イ…「あのぱとかーに乗ってたのって一緒に楽器を弾いてた人じゃないのかな?」

一方通行「……チッ」

820: 2010/12/19(日) 05:45:44.80 ID:Tr/.k4A0
一方通行(やっぱりかよ……見間違えじゃねェンだな)

一方通行(どォりでいない訳だぜ……)

御坂(黒子捕まってたんだ。別に問題ないけど)

打ち止め「いいの?ってミサカはミサカはあなたの袖を引っ張ってみる」

一方通行「いいのか?行っても」

打ち止め「行きたいんでしょ?ってミサカはミサカはあなたの思考を先回りしてみたり」

一方通行「あァ。ここにいる奴らもそうだが……」

一方通行「あいつらも俺にとっちゃ大切な親友なンだよ」

一方通行「俺らしくねェが、今回の事でいろんなところに俺は繋がりを広げちまった」

一方通行「もちろん俺の一方通行かもしれねェが」

一方通行「それでも俺にとっちゃァ大事な繋がりだ」

打ち止め「なら行かなきゃだねってミサカはミサカはあなたの背中を押してみたり」

一方通行「出来るだけ早く戻ってくるからよォ」

打ち止め「うん。でも戻ってきたらミサカから離れないでね?ずっとそばにいてね?」

打ち止め「ってミサカはミサカはお願いしてみる」

一方通行「あったり前だろうが」

821: 2010/12/19(日) 05:55:22.27 ID:Tr/.k4A0
上条「……」

一方通行「三下ァ……」

上条「今回までだぞ。打ち止めを預かるのは」

上条「全部終わったらちゃんと一緒にいろよ」

一方通行「あァ。ありがとう」

木山「少年。これはどうする?」

一方通行「ハッ!もちろんいるに決まってンじゃねェか」

一方通行「俺とアイツらの絆だからなァ!」

小萌「一番近い交番は多分旅館から西に三キロぐらいのところなのです」

一方通行「うっし。じゃあお前ら」

一方通行「後でなァ!」ダダダ

イ…「よかったの?」

打ち止め「彼と離れるのは嫌だけど」

打ち止め「ここで彼が行かなかったら心のどこかで引っかかりが出来ると思うし」

打ち止め「それに彼なら少しの間離れても大丈夫って今なら思えるから」

打ち止め「ってミサカはミサカは彼の背中を見ながら説明してみる」

木山「いい女房じゃないか」

打ち止め「に、女房だなんてっ///ってミサカはミサカはテレテレしてみる!」

822: 2010/12/19(日) 05:58:58.71 ID:Tr/.k4A0
警察「その話は全て本当かい?」

大仏「だーかーらー何回も言わせないで欲しいんですの」

オバマ「もう帰っていいですか?」

警察「なんで!?出頭しに来たんだろ!?」

大仏「ほら、警察さんがしつこいからオバマさんが飽きちゃったんですの」

警察「ていうかその被り物はなんだよ!?脱げよ!今取り調べ中!!」

オバマ「それは無理ですね」

大仏「無理ですの」

警察「そこまできっぱり言われるとスガスガしいね」

ガラララ

大仏「誰ですの?」

オバマ「迷子とかじゃないでs

馬「よォ」

警察「また変なの増えた……」

823: 2010/12/19(日) 06:06:19.09 ID:Tr/.k4A0
大仏「なんでですの!?お馬さん!!」

オバマ「なぜここにっ!」

馬「よく考えるとオカシイ事だらけだよなァ」

馬「あンな深夜に楽器買えたのも」

馬「閉館後の体育館使えンのも」

馬「どォ考えたってオカシイわなァ」

馬「打ち止めのことばっかり考えてて頭まわンなかったわ」

オバマ「あなたがココに来てはなんの意味も無いじゃないですか!」

大仏「そうですの!貴方はもう彼女と幸せになれたんだから戦友ではないんですの!」

オバマ「ええ!戦友でないのですから僕らなんて放っておいて彼女と幸せになるべきなんですよ!」

馬「ふっざけンじゃねェぞ」

馬「確かに俺の闘いは終わったが」

馬「まだお前らの闘いは終わってねェだろうが!」

馬「戦友ってのはなァ!誰かが闘ってる限り戦友なんだよ!」

オバマ「っ!」

大仏「お馬さん……」

824: 2010/12/19(日) 06:10:54.40 ID:Tr/.k4A0
馬「それにお前らが今捕まってるのだってまるまる俺のせいじゃねェか」

オバマ「だからそれは好きでやっていると何度も!」

大仏「そうですの!全部自分の為ですの!!」

馬「そォだったな……」

オバマ「分かって頂けましたか」

馬「だったら俺も好きにやる」

大仏「え?」

馬「好きでお前らと一緒に捕まる、全部俺の為だ」

大仏「お馬さん!」

馬「おい警察。さっさとコイツらと同じように俺に手錠掛けろ。俺が首謀者だ」

825: 2010/12/19(日) 06:14:28.20 ID:Tr/.k4A0
オバマ「やめてくださいお馬さん!自ら幸せを手放さないでください!」

馬「なに言ってンだ?」

オバマ「え?」

馬「誰がせっかく手に入れた幸せを手放すかってンだ」

大仏「でもここで捕まったら……!」

馬「いいか、ここで捕まるのも俺の幸せの中には入ってンだよ」

馬「俺の為に捕まってる奴らを横目に毎日幸せだねーなンて平和な事ァ言ってらンねェンだよ!」

馬「それにアイツも待ってくれるって言ってくれたしな」

オバマ「……」

大仏「本気……なんですわね」

馬「悪ィな……全部俺の為だったンだろうがこンな事にしちまってよ」

オバマ「フフッ、何遍も言っているでしょう?『悪い』は無しだと」

大仏「好きでやってるんですもの」

馬「ホントお前ら」

馬「どうかしてるぜェ」

826: 2010/12/19(日) 06:19:01.20 ID:Tr/.k4A0
~一ヶ月後・上条家~

イ…「とーま、まだぁ?」

上条「んー、もうちょいじゃないか?」

打ち止め「待ち遠しすぎるーってミサカはミサカは手をバタバタしてみたり!」

上条「そりゃあ一ヶ月も待たされちゃなー」

ピンポーン

打ち止め「来た!」

イ…「私もお出迎えs

上条「こらっ」ガシ

イ…「むぅぅー私だって割と待ってたんだよ?」

上条「分かってるよ。それに俺も待ってた」

上条「でもアイツが誰に最初に逢いたいかぐらい分かるだろ」

イ…「じゃあ二番目は私なんだよ!」

上条「そこは二人でいこーぜ!?」

828: 2010/12/19(日) 06:23:21.73 ID:Tr/.k4A0
ガチャ

打ち止め「おかえりーー!ってミサカはミサカは一ヶ月ぶりの挨拶と共に世界で一番大好きなあなたの胸にダイブしてみたり!」

一方通行「グハッ」

打ち止め「ありゃーちょっと強く飛び込み過ぎちゃったかなーってミサカはミサカは馬乗りになりながら考察してみたり」

一方通行「打ち止め」

打ち止め「うん?」

一方通行「ただいま」

打ち止め「……」フルフル

一方通行「もゥ離れねェから。ずっとそばにいるから」

一方通行「だかr

ちゅっ

一方通行「はァ?」

打ち止め「おおおおおお、おかえりのキキ、キスですってミサカはミサカはミサカ自身意図してなかった行動に赤面でアタフタしつつも突然のキスの意味をせせ、説明してみたり!」

一方通行「……ヒ」

一方通行「……ヒ……ヒ」

一方通行「ヒーーーーハーーーーーー!!」

新しい日々を変えるのは いじらしい程の愛なのさ
僕等それを確かめあう 世界じゃそれも愛と呼ぶんだぜ

~おわり~

829: 2010/12/19(日) 06:28:54.70 ID:Tr/.k4A0
はい、つーことで
一方通行「どうかしてるぜェ!!」無事終了となりました!
まさか6話がこんなに長くなるなんて、そして本編最後になるなんて、そしてなにより本編が半年ぐらいかかるなんて考えもしませんでしたww
でもまぁ終われたからOK!
レスしてくれた人全員アリガトウ!ROMってみててくれた人もいるならアリガトウ!

あと今日だけで言うなら
こんな時間まで付き合ってくれた方がいたならありがとうございます!
寝たよっていう賢い方は今から読んでくれたら俺がハッピーです!

なんか自己満で始めたSSなのにお礼ばっかり言ってますが気にしない!

あ、あとチョコッとだけオマケ書こうかなと思ってるんですよね
本編に入れようとしてそのまま忘れてたネタとかがあるので
まぁオマケってだけあって何の進展も無いと思いますが暇なら見てくれたらうれしいです
もともと進展もクソもないSSだけどねwwwww

それではみなさんおやすみー
俺は寝ます!

830: 2010/12/19(日) 06:31:47.74 ID:rY1u0sAO
濃いかったぜぇ……長時間の書き込み&投下乙!!!!!

831: 2010/12/19(日) 06:37:27.39 ID:xXm/ZVI0
終わってしまうと思ってしんみりしてたらオマケだと!
これは全裸待機しかねえぜ!

863: 2010/12/21(火) 19:55:57.01 ID:daWViK60
今日辺りからオマケってか小ネタを投下していきます
まだ書いてないからどーなるか分かんないけど、多分一つ2、3レスとかになると思います

木山×美琴・オバマ×大仏は書いてみたいけど今は保留ってことで。
なんか書いたら長くなりそうな気ィする……
決まったら追って連絡します。

そんじゃ、また後で会いましょう。
楽しく行こうぜェ!

866: 2010/12/21(火) 23:38:38.99 ID:daWViK60
オマケその1
上条さん家の休日

イ…「とーまーー!朝なんだよ!朝ごはん作って欲しいかも!!」ドスン

上条「……俺、寝起きに女の子に馬乗りにされるのが夢だったんだ」

イ…「朝っぱらからなに寝ぼけてたこと言ってるのかな!?」ゲシゲシ

上条「ふっ……甘いなインデックス」

イ…「な、何が甘いのかな?」

上条「男を足蹴にするんならもっと強く踏まないとダメだ」

上条「お前の踏み方にはまだ慈悲があるんだよ。まぁシスターだから慈悲があるのはしょうがないが……」

上条「とにかくもっと強く踏むんだインデックス!」

上条「朝ご飯が遅れた憎しみを……怒りを糧にしろ!!」

上条「そして上条さんをムシケラのように踏むんだ!」

上条「いや、踏んでください!たび重なる補習で疲れてるんです!」

イ…「……」

上条「さぁ!!」

イ…「私、一方通行の所でご飯食べてくるね」バタン

上条「少しのご褒美の後の放置プレイか……」

上条「腕をあげたじゃないか、インデックス。それも高得点だ!!」

イ…(なんで寝起きのとうまは何時もこうなのかな……?)

~おわり~

868: 2010/12/21(火) 23:45:50.79 ID:daWViK60
オマケその2
美琴応援団団長一方通行

一方通行(打ち止めは病院に送ったしスタバでも行くか……)

一方通行(ああ?アレ三下とオリジナルじゃねェか)

一方通行(そォいや旅館の以来オリジナルになンもしてねェな)

一方通行(あの時のお礼も兼ねて人肌脱いでやっかァ……)

御坂「そ、それでさ……今度の土曜日なんだけど」

上条(まさか外出五分で御坂に絡まれるなんて……さよならワンパック五十円の卵たちよ)

御坂「もしよかったらふ、二人で……」

一方通行「御坂ァー美琴のォーー!!」

上条「うん?」

一方通行「告白の成功を願ってェーー!!」

御坂「ハッ」バリバリ!!

上条「ぎゃあああ!!」ビリビリビリ

一方通行「三・三・七拍ォォォォォォ子!!」

一方通行「そォr

御坂「なぁぁあぁあぁぁにしてくれてんだお前はぁぁぁぁぁぁぁぁああああぁぁぁああぁぁ!!!?」バリバリバリバリ!!!!!

一方通行「うォォォォォオォォ!!?」

~おわり~

877: 2010/12/23(木) 19:35:21.13 ID:u5BK/GM0
オマケその3
hentaitter ※下から読んでね

obama @uma 幼女さんとの初めてのクリスマスですね。がんばってください!

uma @obama えっ

obama 女子トイレなうです。

daibuthu お姉様おしOこなぅ。横の個室が閉まってて壁に耳を当てて音を聞けないんですの……

uma プレゼントどォすっかな

daibuthu あと一週間でクリスマスですの。今年こそはお姉様と熱い夜を……グフフフフウウフウグウウフ

obama @daibuthu YES WE CAN

uma @daibuthu それ、なンも伝えらンねェ

daibuthu @obama 全略

obama どなたか手紙を出す時の慣用句とか知りませんか?

uma やっちまった……

uma ふとももにおにんにん挟みたいォ!

obama そう言えばそろそろ彼女は女の子の日ですが大丈夫なのでしょうか……心配です

daibuthu お姉様ゲコ太ランジェリーに夢中なぅ。この趣味はいい加減どうにかなりませんの?

obama @uma 貴方も未確認生物になってますよ

uma @daibuthu どうでもいいけどお前それじゃ『だいぶてゅ』なンじゃねェの?

daibuthu 今日はお姉様とお買いものですの!

obama お早う御座います。今日も絶好のストーキング日和ですね

881: 2010/12/23(木) 19:54:13.39 ID:u5BK/GM0
オマケその4
第三十五回上条当麻をどうやって振り向かせるか会議

木山「もう三十五回か。旅館から帰って来たのはほんの二ヶ月前だと言うのに」

御坂「最低でも二日に一回はやってるもん」

木山「君も健気だな」

御坂「健気とかゆーなぁ///」

木山「それで、今回の『下着で上条さん家突入大作戦』はどうだったんだ?」

御坂「いつも通りというか何と言うか……よ」

木山「失敗か……」

御坂「せっかく勝負下着のゲコ太DXで行ったのに……」

御坂『こ、今夜ヒマぁ?』

上条『えっなんで下着だけなんだ?寒くないのか?もう十二月だぞ?』

上条『っていうかなんでゲコ太?インデックスでもそんなの着ないぞ?』

御坂「……凄くない?」

木山「うむ。ここまで反応されないと流石にへこむな」

御坂「アイツもしかして本気でアッチの気があるんじゃないかしら……」

木山「調べてみようか」

御坂「どうやってよ?」

木山「私が君と同じ事をやってみるとかどうだ?」

御坂「だ、ダメよ!!アンタのそう言う姿は私だけのものよ!!!」

御坂「なに言ってんの私!?」

木山「大分キテるな」

882: 2010/12/23(木) 20:20:34.76 ID:u5BK/GM0
オマケその5
宛先不明

拝啓 大仏様
木枯らしの身にしみる季節となりましたが如何お過ごしでしょうか。
私は以前と変わらず、とある少女を陰ながら応援する日々を過ごしております。
この度、あの日貴女からお借りした朱雀、白虎について少しお話をしたいと思い立ち筆を取らせて頂きました。
利便性を図るのであればあの簡易投稿サイトを使用すればいいんでしょうがたまにはこの様な古風な形式もよいものでしょう?
さて朱雀、白虎は現在私が使用しているのですが、何時までもお借りしている訳にもいかないので貴女に返却したく思います。
しかしながら今書いてて気付いたのですが私は貴女の連絡先を知りません。
なのでもう返さなくてもよろしいでしょうか?
恥ずかしながら、かなり気に入ってしまったのです。
特に白虎は太さ、長さ、そして心地よい振動、全て私の身体、いえ直腸にフィットしています。
このような書き方をすると直で入れてるのか!?などと御思いになるかと思いますが安心してください。
きちんと正規の使用法に乗っ取り青龍こと高級ローションを使用して中に入れています。
この少量の媚薬を含んだ青龍ですが、もしあなたが他のローションを使用しているのであれば是非こちらに乗り換えて頂きたい。
自動温度調節機能やぬめり具合も然ることながら直腸の粘膜を完璧に保護してくれるので多少乱雑に弄っても問題ありません。
それどころか白虎の振動と合わせて神経に直接働くかけ絶大なオーガニズムを生む事が出来ます。
開発者の布束砥信は流石と言えるでしょう。
我々オナニストの心理を良く理解しています。
おっと、そろそろ紙面の残りも少なくなってきましたので今回はこのあたりで筆を置かせて頂きます。
それではまたいつか貴女とお馬さんと再会できることを願いながら―― 敬具
オバマ

885: 2010/12/23(木) 20:37:32.58 ID:u5BK/GM0
オマケその6
上条さん家の休日2

上条「なあインデックス」

イ…「なに?」

上条「鞭とか興味無いか?」

イ…「拷問で使う鞭の事かな?」

イ…「ああ言う鞭って何回か打ったら痛すぎて氏んじゃって拷問にならないんだよ」

上条「いや、そうじゃなくて鞭の先がいっぱい分かれていて打ってもあんまり痛くないやつ」

イ…「……」

イ…「スフィンクス一緒に遊ぼー」

上条「こらこら、無視はいけませんよ?」

イ…「興味ある訳無いんだよ」

上条「そっか……」

上条「……」

上条「なあインデックス」

イ…「なに?」

上条「蝋があんまり熱くなくてオシャレな赤色の蝋s

イ…「もう喋らないで」

887: 2010/12/23(木) 20:57:10.57 ID:u5BK/GM0
オマケその7
present for……

~スタバ~

一方通行「後一週間ぐらいでクリスマスなわけなンだが」

上条「そういやもうそんな季節か」

一方通行「お前はインデックスになにあげるか決まってンのか?」

上条「いや、まだ何も決めてない」

上条「でもあんまり高いもんは変えないし……」

一方通行「そンなところだと思ってたらそのまンまかよ」

上条「うっさいな」

一方通行「と、いうわけでコレ一緒に作らねェか?」

上条「お前……また全然キャラじゃないものを」

一方通行「いいじゃねェか。これなら普段使えるしよォ」

上条「まー、そうだけどさ。お前作り方分かるの?」

一方通行「本買ってきた」

上条「準備万端じゃねーか」パラパラ

一方通行「ただ結構難しいっぽくてよォ」

上条「ん?そうか?」

一方通行「一回チョロっとやったが全然出来ねェンだわ」

上条「今材料と道具あるか?」

一方通行「あァ。一応持ってきてる」

上条「……」チョイチョイ

一方通行「ンなっ!?」

上条「なんだ結構簡単じゃないか」

一方通行「ちょっと待て、最初からもう一回お願いします」

上条「えー」

888: 2010/12/23(木) 20:59:45.07 ID:u5BK/GM0
一方通行「こ、こうか?」

上条「違うってば。ココはこうやって……」

一方通行「……」イライラ

上条「ソコ反対から」

グサッ

一方通行「いってェ!!」

上条「不器用過ぎるぞ」

一方通行「難しいンだよ!やってみろやァ!!」

上条「いや、俺もうその先まで進んでるし」

一方通行「うっせェェエェェェエェエェェ!!!」

上条「あっもうこんな時間じゃないか。メシ買いに行かないと……」

一方通行「待て!最後にココだけお願いします!!」

上条「だーかーらー」

グサッ

一方通行「いってェ!!」

上条「お前はもう商品買え」

894: 2010/12/24(金) 00:30:22.03 ID:nvioV3M0
オマケその8
なんだかんだ

打ち止め「ねぇねぇ!もうすぐクリスマスだね!ってミサカはミサカはあなたの頭の上から言葉を振りかけてみたり」

一方通行「おー、そうだなァ」

打ち止め「クリスマスはみんなと過ごしたいなってミサカはミサカは上目使いあなたにお願いしてみる」

一方通行「みンなって三下とインデックスか?それならもゥ決まってンぞ」

打ち止め「ホントに!?ってミサカはミサカは嬉しさのあまり抱きついてみたり!」ダキッ

一方通行(ふおォォォォオォォォォォ!!!!!)

打ち止め「あれ?この絆創膏なに?ってミサカはミサカはあなたの指を撫でながら聞いてる」

一方通行「あァ?なンでもねェよ!」

打ち止め「ホントにー?ってミサカはミサカは疑ってみる」

一方通行「ホントだァ!!」

打ち止め「そうかなぁってミサカはミサカはしぶしぶ引き下がってみたり」

一方通行(あっぶねェ……クリスマスプレゼント作ってンのがばれるとこだったぜェ)

打ち止め「そういえばクリスマスプr

一方通行「うェェェエエェェェい!!」

打ち止め「ゼントあなたに何を送ろうかなぁってどうしたの?」

一方通行「なンでもねェ!」

一方通行(ビビッた……クソォなンか俺敏感になってンな)

895: 2010/12/24(金) 00:31:33.41 ID:nvioV3M0
一方通行(……打ち止めからのプレゼントか)

打ち止め「ねぇねぇあなたは何がほしいって(ry

一方通行(なァにくれンだろォなァ……)

一方通行(もしかしてプレゼントはミ・サ・カとかかァ!?)

一方通行(そンで三下の家からの帰りにはそのままララララ、ラヴホテルとかに……)

一方通行(ああっ!!考えただけでそンな……!!)

一方通行(打ち止めの柔らかい指とかちっちゃい胸とか口とかその他もろもろとかでご奉仕とかっ!!)

一方通行(ひょァァァァァァァアァァアァァァァァァ!!!!!!!!)

一方通行(もたねェ!絶対一分もたねェ!)

一方通行(コイツに早漏疑惑掛けられちまう!!)

一方通行(そンなの情けなさすぎンぞォォォ!?)

一方通行(でも無下に断る自信なンかねェしそもそも断る理由なンかねェンだよォ!!)

一方通行(鍛えりゃいいのか!!?どォやって鍛えンだァ!?)

一方通行(ビンカーーン!ビンカーーン!!)

打ち止め「ミサカの話聞いてる?」

905: 2010/12/27(月) 21:56:55.20 ID:OL5ycUA0
オマケその9
オバマの疑問

御坂「黒子ー、おいて行くわよー」

黒子「あーん、待って下さいですのー」

オバマ(御坂さん……)

オバマ(今日も変わらず可憐で美しいですね……)

オバマ(首筋とかクンカクンカしたいです)

黒子「お姉様~~、たまにはパンツをクンカクンカさせて欲しいですの~」ギューー

オバマ(お姉様……ですか)

御坂「氏ね」

黒子「そんな事言ってぇ本当はクンカクンカされたいんじゃありませんの?」ヒュン

オバマ(大仏さん、元気でしょうか)

御坂「んなわけ……ってアンタ!私のパンツをテレポートさせんなァァァァ!!」

オバマ(貴女の朱雀と白虎は今も僕の直腸を震わせていますよ)

黒子「はふぅぅぅーーん!お姉様の脱ぎたてパンツですのーー!!」クンカクンカクンカクンカ

オバマ(そう言えばあのツインテさんを見てると何故だか大仏さんを思い出しますね)

オバマ(ツインテさんの能力もテレポートのようですし)

御坂「黒子ォォォォォォ!!!それ以上騒ぐとっ!!」

オバマ(意外と大仏さん本人だったりしたらおもしろいですね)

黒子「またビリビリですのぉ?いつも同じだと芸が有りませんわよ?」

オバマ(ま、あり得ないでしょうけど)

御坂「アンタの大事にしてる大仏の被り物を灰にすんぞぉぉぉぉぉぉぉぉおおぉぉ!!!!!!」

黒子「お姉様!それは外道ですのよ!!」

オバマ「え?」

906: 2010/12/27(月) 22:12:30.63 ID:OL5ycUA0
オマケその10
一方通行の疑問

ピンポーン

一方通行「おっす」

上条「おーっすってサム!!!」

一方通行「今日の気温-5度だとよ」

上条「地球温暖化は何処にいったんですかーー!」

一方通行「それよりインデックスはいねェだろうな?」

上条「小萌先生に預かって貰ってるから安心しろよ。お前こそ打ち止め大丈夫なのか?」

一方通行「小萌ン家に置いてきた」

上条「……今度なんかプレゼント贈ろうな」

一方通行「おゥ」

上条「さて、じゃあ続きやりますか」

一方通行「その前にココ聞きたいンだが」

上条「えーっとそこはなー」

907: 2010/12/27(月) 22:25:34.64 ID:OL5ycUA0
ピンポーン

一方通行「やべェ!誰か来たぞ!?インデックスじゃねェだろうな!?」

上条「誰だろ……インデックスでは無いだろうけど。土御門とかかな?」

ガチャ

御坂「ヒマだから会いに来てやったわよ!!感謝しなさい!」

一方通行(なンだオリジナルかよ……ビビらせやがって)

一方通行(それにしても良く来ンな。前に三下に教えてもらってる時も来てたからなァ)

一方通行(それだけ本気って感じですかァ?)

一方通行(頑張るよなァ……)

一方通行(……待てよ?)

一方通行(もしかして俺恨まれてンじゃねェか?)

一方通行(オリジナルが三下の家に来る時はだいたい俺ァいるし)

一方通行(あァ……だからこの前応援した時もぶち切れたのか)

一方通行(普通応援して切れられるとかねェもンなァ)

一方通行(と、なるとアレか……)

一方通行(オリジナルの前じゃ俺ァ極力、三下と一緒にいない方がいいのか?)

908: 2010/12/27(月) 22:43:18.87 ID:OL5ycUA0
オマケその11
第壱百八回上条当麻をどうやって振り向かせるか会議

木山「壱百八回か……三十五回からまだ二週間もたって無いのにな」

木山「もう彼より私といる時間の方が長いだろうに」

御坂「アイツ、ホントに難攻不落ね。遂に禁じ手『裸でメロメロ作戦』まで使ったのに」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

御坂『ヒマだから会いに来てやったわよ!!感謝しなさい///!!』

上条『……何で裸なんだ?』

御坂『ど、どぅ?私の身体……』

上条『血の気が引いてて見るのも辛い。毛布あげるからさっさと家帰って服着なさい』

御坂『そ、そんな事言わないでっ!』ギューー

上条『わぁ!お前くっつくなよ!俺の体温が奪われる!』

~~~~~~~~~~~~~~~~~

御坂「アイツの家への行き帰りでどれだけ恥かいたか……」

木山「イロイロと麻痺してきたな」

御坂「しかもまたアイツの家で遊んでた一方通行に見られたのよ?」

木山「彼らは仲が良いな」

御坂「もぅ、おホ〇ダチと考えたいぐらいだわ」

木山「聞くのも辛いよ」

909: 2010/12/27(月) 22:57:24.91 ID:OL5ycUA0
御坂「だからね。私、アイツにイヴに告白する」

木山「……」

御坂「それでダメだったら諦めるわ」

木山「それでいいのか?メイドコスに始まりスク水、小学校時代の制服にランドセル、フェラ顔訪問、アヘ顔訪問、下着姿、ニーソにガーターオンリー、裸etc...」

木山「こんなに頑張って来たのに」

御坂「いつかはケジメ付けなきゃいけないのよ」

木山「……」

御坂「じゃないといつかアイツに犯罪っぽい事しちゃうかも知れないし」

木山(今、やってるのも十分……)

御坂「軟禁とか」

木山「」

910: 2010/12/27(月) 23:12:59.58 ID:OL5ycUA0
オマケその12
宛先判明?

前略 大仏様
前のお手紙も出せないままですが、二通目を書かせて頂きます。
いきなりですが、僕は今ある疑問を抱えています。
それは、僕が陰ながら応援している彼女の横にいつもいる人が貴女ではないか。というものです。
その人の声も、笑顔も、ツインテも、未だ一度も顔を見ていない貴女を想い起こさせるのです。
最近では僕のスト―キング対象はその女性へと移り変わっている……そんな気がします。
もちろん、御坂さんへの気持ちが無くなった訳ではありません。
しかし僕の中で、日に日に貴女の存在が大きくなっていきます。
御坂さんに憧れている自分。
貴女の傍に居たいと思う自分。
僕は分からない。
自分の感情が分からない。
どうする事が正解なのか……分からない。
すみません。優柔不断な人間の愚痴なんて何も面白くありませんね。
御坂さんに何もしてあげられないフラストレーションが溜まっているのだと思います。
それでは、さようなら。

追伸
つい先日、あまりの出来の良さに注文が殺到し現在販売停止となっている神経直結型双頭バイブ・玄武を入手しました。
現在僕と連結してくれるような素敵なパートナーを募集中です。
大仏さん、もしよろしければ僕にぶち込んでみませんか?

918: 2010/12/29(水) 22:18:50.63 ID:9/5dXLU0
オマケその13
白井黒子の疑問

黒子「お姉様~、あと一週間でクリスマスですわね」

御坂「そうね」

黒子「黒子はどうやってお姉様と過ごすか今から楽しみですの」

御坂「悪いけど今年は一緒にはいられないわよ」

黒子「な!?何でですの!?」

御坂「私にだって用事ぐらいあんのよ」

黒子「そんなまさか!?お姉様に限って!!」

御坂「あんのよ!!」

黒子「まさかあの殿方ですの!?黒子は!黒子はそんなの認めn……

黒子(あら?)

御坂「だからアンタはいつも百合百合してる佐天さんと初春に遊んで……ってどうしたの?」

黒子(今のはもしかして……)

黒子「ごめんなさいですの!私急用が!」

御坂「黒子ー?」

919: 2010/12/29(水) 22:29:52.86 ID:9/5dXLU0
黒子(今、あそこの物陰に居たのは……)

黒子(いえいえ、そんな事があるはずが……)

黒子(焦り過ぎて演算出来ないんですの!)

黒子(でもあの危ない雰囲気はっ!)ガサゴソ

大仏「オバマさん!」

シーン

大仏「……」

大仏「……やはり感違いでしたかしら」

大仏「オバマさんがこちらを食い入るように見つめていた気がしたんですのに……」

カサ

大仏「あら?」

大仏「これは……?」

920: 2010/12/29(水) 22:51:42.14 ID:9/5dXLU0
オマケその14
ばれた!

オバマ(やってしまいました……)

オバマ(まさか見つかるなんて)

オバマ(それに大仏さん(疑)に当てた述べ十四通にも及ぶ手紙まで落としてしまいました)

オバマ(コレ、バレましたよ……絶対バレましたよ)

オバマ(こんな事初めてで、もぅ何にもわかりませんよ)

オバマ(……)

オバマ(……でも大仏さん(疑)に手紙を拾われたとは限りませんし)

オバマ(拾われたとしても彼女が読むとは限らないわけで……)

オバマ(一度、戻って様子を……)

オバマ(いえ!でもそこで彼女と鉢合わせするのも避けなければ……)

オバマ(かと言ってこのまま確認せずに帰るわけにもいきませんし)

オバマ(ココはやはり戻るしかありませんね)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

オバマ「……」

オバマ「ない!!!」

921: 2010/12/29(水) 23:19:03.76 ID:9/5dXLU0
オマケその15
幼女会議

打ち止め「もうすぐクリスマスだねーってミサカはミサカは穴をホジホジしながら話題を出してみる」

イ…「イヴは一緒なんだよね?」

打ち止め「うん。彼がそう言ってたから間違いないよってミサカはミサカは情報をお届けしてみる」

イ…「これは晩御飯が豪華になるフラグなんだよ!」

打ち止め「それもあるけどー」

イ…「それ以外になにかあるのかな?」

打ち止め「彼と上条さんへのプレゼントどうしよっかなーってミサカはミサカは悩んでみたり」

イ…「プレゼント……」

打ち止め「いつもお世話になってるしねってミサカはミサカはさらに穴に指を突っ込んでみる」

イ…「何か買えばいいのかな?」

打ち止め「ミサカのお小遣いの残金は缶ジュース一本分ですってミサカはミサカは告白してみる」

イ…「私は三円なんだよ。……あと二円あれば五円チョコ買えるのに」

打ち止め「なにか作る?ってミサカはミサカは悲しい財布の持ち主に提案してみる」

イ…「うーん、でも何か作るにしても材料はいるんだよ」

打ち止め「あ、砂山トンネル貫通しそうってミサカはミサカは肘まで穴に入れてみたり」

イ…「コレ、打ち止めの手かな?」ギュゥ

打ち止め「へへー、工事完了~」ニパッ

922: 2010/12/29(水) 23:47:52.79 ID:9/5dXLU0
イ…「有り物で何か出来ないかな?」

打ち止め「有り物……」

イ…「ウチはこの前とうまが買ってきたポッキーと板チョコぐらいしかないけど」

イ…「あっもしかしたら紗々もあるかも」

打ち止め「ピコーン!ってミサカはミサカは閃いてみたり!」

イ…「どうするのかな?」

打ち止め「二人でケーキ作ろうってミサカはミサカはおススメしてみる!」

イ…「材料は?」

打ち止め「ずっと前に彼が一回だけ作って放置したままのがウチに有るはず!ってミサカはミサカは記憶を呼び起こしてみる!」

イ…「それいいかも!」

打ち止め「けって~い!ってミサカはミサカはバンザイしてみたり!」

イ…「でも一方通行ってケーキ作るんだね?」

打ち止め「一回だけだけどねってミサカはミサカは苦い顔で答えてみたり」

イ…「焦げたのかな?」

打ち止め「ううん、食べる瞬間爆発した」

イ…「ドッキリ?」

打ち止め「食べ物を粗末にしちゃダメって怒ったら彼、シュンってしてたってミサカはミサカは懐かしい思い出に浸ってみたり」

イ…「確かに食べ物を粗末にするのはダメなんだよ!」

923: 2010/12/30(木) 00:07:09.07 ID:qhubkiA0
オマケその16
もしかしてオバマさんは……

黒子「うぅ~」

黒子「拾った手紙、悪いと思いながらも結局全部読んじゃったんですの……」

黒子「まさかこんな悶えるような愛の濃い内容だなんて予想外ですわ」

黒子「それにこの手紙に出てくる女の子」

黒子「……私っぽいですの」

黒子「……」

黒子「でもそうなるとオバマさんは……」

黒子「//////」

黒子「まさかお姉様一筋の私がこんな事になるなんてですわ」

黒子「……オバマさん」

黒子「あっでもまだこの手紙がオバマさんの物という保証はありませんし」

黒子「この女の子が私という保証も……」

黒子「……それはなんかイヤですわね」

黒子「はぁ……」

黒子「思考のラビリンスにすっかりフォールダウンですわ」

925: 2010/12/30(木) 00:26:50.93 ID:qhubkiA0
オマケその17
クリスマス・イヴ

上条「え!?マジでこのケーキ二人で作ったのか!?」

打ち止め「頑張りました!ってミサカはミサカはブイサインしてみたり!」

上条「あれ?ここに刺さってるのオレの沙々じゃないか?」

イ…「気のせい」

一方通行「はァ~凄ェじゃねェか」

イ…「これは爆発しないんだよ!」

一方通行「え?なンでそれ知ってンだ?」

上条「後で美味しく頂くな」

打ち止め「おあがりなさい!」

上条「よーし、じゃあ俺らからのプレゼントもあげるか、一方通行」

一方通行「おォ」

打ち止め「なになに!?ってミサカはミサカは目を輝かせてみたり!」

一方通行「まず俺から二人にやンのは……」ゴソゴソ

イ…「マフラーなンだよ!」

打ち止め「ながーい!これなら二人で巻いてもOKかもってミサカはミサカはインデックスの首にも巻いてみたり!」

イ…「私も打ち止めにも巻くんだよ!」

一方通行「それ苦しくねェか?二人とも二重に巻いてンじゃねェか」

イ…「大丈夫なんだよ!」

打ち止め「ちょうどあったかい!ってミサカはミサカはマフラーに埋もれてみたりー!」

上条「ちゃんと間に合ってよかったな」

一方通行「三日徹夜したからな」

上条「結局慣れずじまいかよ」

927: 2010/12/30(木) 00:51:00.00 ID:qhubkiA0
上条「俺からはー」

イ…「とうまからはー!?」

上条「なんと毛糸で作ったテディベアっぽいのです!!」

打ち止め「かーわーいいー!!」

一方通行(打ち止めかわいい)

イ…「コレとうまが作ったの!?すっごく綺麗に出来てるんだよ!」

打ち止め「思わずギュ-ってしたくなる可愛さ!ってミサカはミサカは大絶賛してみる!」

上条「そんで一方通行にはコレ」

一方通行「はァ?俺?」

上条「お前にやり方教えてる時に作ったマフラー」

一方通行「三下……」

上条「まぁ、アレですよ。ただの余りもんです」

一方通行「クッ」ガクッ

上条「どうした?膝なんか付いて」

一方通行「三下は俺へのプレゼントまで用意してたってのに俺ときたら!」

上条「いや、ただ余っただけだからそんな気にすんなって」

一方通行「俺ときたらァァァァアアアァァァアァァ!!!!!!!!!」

929: 2010/12/30(木) 01:14:34.94 ID:qhubkiA0
オマケその18
テンションアゲアゲ

上条「さて、プレゼントも済んだしメシ食うか」

イ…「あれ?とうまご飯はどこなのかな?」

上条「……」

一方通行「台所の方か?」

打ち止め「今日はお店から色々持って来てるんだよね?ってミサカはミサカは聞いてみたり」

上条「ごめん」

イ…「とうま、まさか……」

上条「取りに行くの忘れてた」

一方通行「あーあー」

打ち止め「これは予想して無かったハプニング!ってミサカはミサカはなんだかテンション上げてみたり!」

イ…「ごはんは!?ごはんは!?」

上条「今から取りに行ってくる!皆はゆっくりしててくれ!」

打ち止め「ちょーっと待ったー!ってミサカはミサカは上条さんの前に立ちはだかってみたり!」

打ち止め「今日はクリスマス・イヴだしご飯を取りに行く人はゲームで決めよう!ってミサカはミサカは爪楊枝を出してみる」

上条「いや、でも悪いし……」

打ち止め「困ったさんは静かにってミサカはミサカは人差し指を立ててみる」

上条「う……」

イ…「げーむ?」

一方通行「なにすンだ?」

打ち止め「それはーー」

打ち止め「王様ゲーム!」

931: 2010/12/30(木) 01:35:35.91 ID:qhubkiA0
オマケその19
王様だーれだ

一方通行「行く人間決めるだけなんだからクジ引きでよくねェか?」

打ち止め「行くだけじゃつまんないから王様に何か罰ゲーム決めてもらうの!ってミサカはミサカは提案してみる」

イ…「ソレ楽しそうなんだよ!」

上条「じゃあ、俺は罰ゲーム決定でいいから王様だけ決めよう」

打ち止め「ダメ!なぜならそれじゃドキドキがないからってミサカはミサカは説明してみたり!」

イ…「ならもっとドキドキ出来るように罰ゲームは二人にするんだよ!」

一方通行「半分が罰ゲームじゃねェか!」

上条「まぁ俺はそれでいいけど」

打ち止め「じゃあ決定!王様は爪楊枝の先が赤くなってる人ねってミサカはミサカは赤ペンを取り出してみたり!」

イ…「緊張なんだよ!」

一方通行(罰ゲームは嫌だが王様になって命令考えンのもめンどくせェな……)

上条(罰ゲームになりますように!)

打ち止め「王様だーれだ!」

932: 2010/12/30(木) 01:52:11.87 ID:qhubkiA0
オマケその20
王様のやさしさ

イ…「私なんだよ!」

上条「よし!」

一方通行「なンで喜ぶンだよ」

打ち止め「早速罰ゲームを決めてってミサカはミサカはドキドキしながら促してみたり!」

イ…「うーん」

イ…(さっきチラッと見ちゃったけど一方通行は2番だったんだよ)

イ…(……打ち止めの番号は分かんないけどやり方次第じゃ二人をラブラブにできるかもっ!)

イ…(でもどんな命令したら大丈夫なのかな?)

イ…(間違ってとうまとにしちゃったら大事なんだよ……)

イ…(あっでもこれなら……)

打ち止め「うーあー!ってミサカはミサカはドキドキからインデックスを見つめてみたり!」

イ…「決めたんだよ」

一方通行「言ってみろや」

イ…「2番の人がこの中で日頃お世話になってる人と一緒に恋人つなぎでご飯を取ってきて欲しいかも!」

一方通行「2番……って俺かよォ!!」

上条「なにぃ!?」

イ…「じゃあ一方通行がお世話になってる人を指名して行ってきて!」

一方通行(お世話になってる人……)

933: 2010/12/30(木) 02:04:12.06 ID:qhubkiA0
オマケその21
御坂美琴tter ※下から読んでね

halhal そうだ!TLを私で埋め尽くせば!!

halhal ……

halhal まぁいいさ。私が君の幸せを願っている事には変わりない

halhal 不味いな。慣れない事をするからこんな事に……

halhal あれ!?コレ消せないのか!?

halhal 君が、好きだからさ

halhal 何で良くするかだって?そんなの決まってるじゃないか

halhal 行ったな?

halhal 行ったか?

halhal うむ

mikoto ……うん。私そろそろ行くわね

halhal 私の事など気にするな。今は上条当麻の事だけ考えなさい

mikoto ……なんでそんなに私に良くしてくれるのよ?

halhal 他人事なわけ無いだろう。私はこの1ヶ月誰より近くで君を見て来たんだ。自分の事のように心配だよ

mikoto 他人事だと思って……

halhal なに。いつも通りの君を見せればいいんだ。特別な事なんてしなくていい

mikoto あんま……大丈夫じゃない

halhal 大丈夫か?

mikoto 今日はイヴじゃない……ヤバイ、緊張だわ

934: 2010/12/30(木) 02:22:05.40 ID:qhubkiA0
オマケその22
いってらっしゃい

オバマ(御坂さん……今日は彼への告白の日ですね)

オバマ(長い間貴女の事を見てきましたがそんな不安そうな顔を見るのは初めてですよ)

オバマ(携帯をしまってからは少し表情が柔らかくなりましたけどね)

オバマ(そこに居るんですか?貴女の気持ちを楽にさせるような人が……)

オバマ(僕は……)

オバマ(最近貴女の横に居る人が気になってましたが、それでも僕の気持ちは変わりません)

オバマ(どうか、貴女に幸せになって欲しい)

オバマ(その為に僕に出来る事は……)

オバマ(僕が貴女にしてあげたい事は――)ザッ

936: 2010/12/30(木) 02:40:32.46 ID:qhubkiA0
御坂「ふぇ?」

オバマ「こんばんは。御坂さん」

御坂「あ、アンタアレよね?一方通行のライブの時にドラムやってた人よね?」

オバマ「覚えていてくれましたか」

御坂「そりゃあね」

オバマ(そんな彼女にとっては些細なことでも覚えてくれているから……)

オバマ「今日は貴女にとって大事な日ですね」

御坂「えっ?」

オバマ「でも表情が暗いですよ。それでは彼もちゃんと答えてくれないんじゃないですか?」

御坂「なっ!なんでアンタがそんな事!」

オバマ「いいですか?貴女の一番の魅力は笑顔ですよ」

オバマ「笑ってください。御坂さん」

御坂(あれ?この声……)

オバマ「そして幸せになってください」

オバマ「貴女の魅力は僕が保障しますよ」

御坂「……うん、ありがと」

オバマ「いってらっしゃい、御坂さん」

御坂「行ってきます!」

オバマ「それでは。僕はこの辺で……」タッタッタ

御坂(行っちゃった……)

御坂「変なやつね……」

御坂「あの魔術師」クスッ

937: 2010/12/30(木) 02:51:28.65 ID:qhubkiA0
オマケその23
貴方の名前、貴女の名前

エツァリ「ふぅ」

エツァリ(ブラックコーヒーって苦いですね……)

エツァリ(公園で一人イヴなう。っと)

エツァリ(上手くいくでしょうかね。御坂さんは)

エツァリ(本当なら彼を脅してでも成功させたいんですけどね)

エツァリ(それじゃ意味ないですし、彼にも選ぶ権利ぐらいあるでしょう)

エツァリ(どっちを取っても贅沢な選択ですがね)

エツァリ(さて、ケーキでも買って帰りましょうかね)

ドン

エツァリ「おっと……すみません、大丈b

黒子「こんばんわですわ」

エツァリ「……」

黒子「一人イヴは寂しいんじゃありませんの?」

エツァリ「ええ。ですから僕は今から家n

黒子「オバマさん」

938: 2010/12/30(木) 03:01:05.11 ID:qhubkiA0
エツァリ「……」

エツァリ(右手に持っているのは大仏さんにあげたマスクですかね……)

黒子「……」

エツァリ「何時から僕がオバマだと?」

黒子「この手紙を見つけて、そして貴方の書きこみを見てからですわ」

黒子「お顔を拝見したのは今日が初めてですが」

エツァリ「やはり貴女の所で落としてましたか」

黒子「オバマさん、ここに書いてある事は……」

エツァリ「僕の本心ですよ」

黒子「っ!」

エツァリ「御坂さんに対しても、貴女に対しても……ね」

黒子「……」

エツァリ「そう言えば何度も会っているのに、こうやって顔を見ながら話すのは初めてですね」

黒子「そうですわね」

エツァリ「もしよければお名前を教えて頂けませんか?」

黒子「奇遇ですわね。私も貴方の名前が知りたいと思っていた所ですの」

エツァリ「僕の名前は――」

黒子「私の名前は――」

939: 2010/12/30(木) 03:19:43.02 ID:qhubkiA0
オマケその24
恋人繋ぎ

一方通行「おーィ、早く歩けってェの」

上条「だってお前歩くの早いし俺、手繋いで歩くのなんか慣れて無いし」

一方通行「俺だって慣れてねェっつの」

上条「それに荷物持ってるし」

一方通行「俺もだろうが」

上条「マフラーあったかいか?」

一方通行「まァまァだな」

上条「そっか俺は首元が寒い」

一方通行「いや、巻かねェぞ?」

上条「なぁ、コレ家の前までは手を離しても大丈夫じゃないか?」

一方通行「そうも行かねェな」

上条「なんでだよ?」

一方通行「シスターズがどっかで見てるかもしれねェだろ?」

上条「あっ」

一方通行「もし打ち止めにチクられたら更になンかされるかもしンねェぞ。アイツ今日テンション高いし」

上条「見送りの時すっごいいい笑顔だったもんなぁ」

一方通行「やってくれるぜ、インデックス」

ブブブブブブ

上条「む、メールだ。ちょっと荷物持って」

一方通行「手は……離せねェな」

940: 2010/12/30(木) 03:36:57.44 ID:qhubkiA0
オマケその25
アンタに会いたい

上条「ごめん一方通行。ちょっと寄り道していいか?」

一方通行「別に構わねェけど何処行くンだ?」

上条「そこの公園」

一方通行「目の前じゃねェか」

~~~~~~~~~~~~~~

御坂(アイツ来るかな)

御坂(メールも急だったしな……)

御坂(うぅ~~ヤバイ、また緊張してきた)

御坂(せっかく木山先生と魔術師のおかげで和らいだのに)

御坂(深呼吸……)スーー

上条「おーい!御坂ー!!」

御坂「早いのよぉ!!!!」ガオー!

上条「ええ!?」

一方通行「早く来てンのに怒られる奴初めてみたぞ」

941: 2010/12/30(木) 03:41:38.95 ID:qhubkiA0
オマケその26
修羅場

上条「それでどうしたんだ?こんなイヴの夜に」

御坂「えっと……それは……」

上条「それは?」

御坂「……つーかなんで一方通行が居んのよ」

一方通行(ハッ!やべェ!そォいやオリジナルはなンか俺と三下に妬いてンだ!)

一方通行「いや!これはアレだぞ!!やましい感じじゃねェぞ!?」

御坂「やましい!?やましい関係なの!?」

上条「お前なに言ってんの?」

一方通行「違うっつってンだろ!!健全な関係だ!!」

御坂「あっ!!手を繋いでる!しかも恋人繋ぎ!!」

一方通行「これはアレだ!!そう!!罰ゲーム!!!」

御坂「それに何よ!そのマフラー!!アイツが編んでた奴じゃない!!!なんでアンタが持ってんのよ!」

一方通行「お前あの一瞬で三下が何してたか見てたのかよ!?」


942: 2010/12/30(木) 03:42:13.14 ID:qhubkiA0
上条「だって俺がコイツにあげた奴だし」

御坂「クリスマスプレゼントぉぉぉぉぉおおぉぉおおぉおぉぉ!!?」

上条「ああ。丹精込めて編んだんだぞ」

一方通行「三下もう黙れェェェェエエェエェェェェ!!!!!!!!」

御坂「信じらんない!!不潔だわ!!男同士なんて!!」

一方通行「ちげェェェェェよ!!!!」

御坂「大体アンタには打ち止めいるじゃない!!それなのにコイツまで取って!!」

一方通行「話聞けェェェェェェ!!!」

御坂「ホ〇に恋してたなんてもぅ私……もぅ……」ウルウル

御坂「バカァあぁあぁあぁあぁぁああぁぁぁぁぁああ!!!!!!!」ワーン

ダダダダダダダダダ

上条「ホ〇?」

一方通行「……俺ァ……知らねェ」

943: 2010/12/30(木) 03:47:59.06 ID:qhubkiA0
オマケその27
疑惑は確信へ

木山「不味いな」

木山「どうにかして彼女にアレを見せないようにしないと……」

木山「彼女と喋る事すら出来なくなってしまうっ」

木山「とにかく早く公園の方に……」

御坂「ぁぁぁあああぁぁぁああぁぁぁあああぁああああぁ!!!!!!」ワーン

木山「あれ?」

ドーン

木山(突進か)

御坂「ぅうー」

木山(泣いてる……まさか)

木山「……」ヨシヨシ

御坂「アイツね……」ヒッグエグ

木山「あぁ」

御坂「ホ〇だったの」ワーン

木山「なるほど。やはりそうだったのか」ヨシヨシ

御坂「……ぅん」

944: 2010/12/30(木) 03:50:01.94 ID:qhubkiA0
オマケその28
木山家にて

木山「寒いだろう。ココアを入れたんだが飲むかい?」

御坂「……」コクン

木山「……」

御坂「……あったかい、美味しい」

木山「それはよかった」

御坂「私……アイツのこと本気だったのよ」

木山「知っているよ」

御坂「初めて、恋で本気になったの」

木山「ああ、見ていた」

御坂「ねぇ、知ってる?」

木山「ん?」

御坂「初恋は実らないんだって……」

木山「……」

御坂「……迷信だと思ってたのにな」グス

木山「頑張ったな」

御坂「……うん」

木山「今日は疲れただろう?もう寝なさい」

御坂「……おやすみ」

木山「おやすみ」

945: 2010/12/30(木) 03:52:44.85 ID:qhubkiA0
オマケその29
君に届かないで

時計の長針と短針が重なり、十二回の心地よい低音と共に世界はクリスマスを迎える。
木山春生の膝の上では御坂美琴が規則正しい寝息を立てていた。
その瞼は少し腫れていて鼻も少し赤くなっていた。
御坂美琴は昨晩人生で初めて失恋したのだ。しかもホ〇相手に。
すでに冷たくなったココアを啜りながら木山は考える。
上条当麻が好きだった御坂美琴について。自分が好きになった御坂美琴について。

「甘いな……」

長時間放置していたせいでココアの粉はカップの下に沈殿し、もうすぐ飲み干すココアの甘さをさらに強いものにしていた。
御坂美琴はただひたすらに一途だった。
上条当麻に会うために、彼に喜んでもらうために顔を真っ赤にしながらメイドコスをしたり、
冷たい雨の日にスク水姿で会いに行って風邪をひいたり、
強い寒波が到来して気温が氷点下に達しても裸で会いに行ったりもした。
この一ヶ月、彼女の生活は全てが上条当麻の為だけのものだった。
そして、木山春生の生活の全ては御坂美琴の為だけのものだった。
好意を抱いてしまったのだ。自分とは一回り程も歳の違う、それも同性の人間に。
一心不乱に頑張る彼女が好きだった。
失敗して落ち込んでいる彼女が好きだった。
落ち込んでもすぐに立ち直って前を向く彼女が好きだった。
同い年の友人より、自分を頼ってくれた彼女が好きだった。

「御坂美琴」

夢の中に居る少女の名前を呼ぶ。
頭を優しく撫でると、サラサラと細い髪が動く。
指の動きを邪魔する事なく、木山の辿った軌跡に沿うようにサラサラと……

「君は大丈夫さ。今回はダメだったが、また次がある」

夢からさめれば、きっと少女は前を向いて走り出す。
周囲には気付かれないように、いつもの強い御坂美琴でいるはずだ。
弱いのは、この一瞬だけ。二人しかいない、この空間でだけ。

「私は君が――」

そこまで言って、続く言葉を飲み込む。
彼女はきっと前を向くから。昨日を忘れることはせずに、前を向くから。
そしてゆっくりと歩き出したその道の先には、いろんな出会いが待っているから。
だからそれを邪魔するような、先の言葉を紡ぐわけにはいかない。
君が好きだから。君が好きだから。
この気持ちは、どうか君に届かないで――

946: 2010/12/30(木) 04:00:12.19 ID:qhubkiA0
オマケその30
スフィンクスがね。どうしてもってね。

上条「おつかれー」

イ…「打ち止め!また明日遊ぼうね!」

打ち止め「もっちろんっ!てミサカはミサカはハイタッチしてみる!」

一方通行「行くぞォ」

打ち止め「まってー!」

バタン

上条「さて、片付けも一方通行がやってくれたし風呂入って寝ますか!」

イ…「ねぇ、とうま」

上条「ん?」

イ…「今日は寒いんだよ」

上条「……?そうだな?」

イ…「きっとスフィンクスも寒いんだよ」

上条「うん。だからお前が抱えて寝てやらないとな」

イ…「でもそれじゃ、私が寒いんだよ」

上条「インデックスさん?」

イ…「寒いんだよ?」

上条「……」

イ…「だから、今日は……一緒に寝てもいいかな?」

上条「……」

上条「ダメ」

947: 2010/12/30(木) 04:01:36.70 ID:qhubkiA0
オマケその31
限界突破

打ち止め「うぅー!横風が寒いってミサカはミサカはぶーたれてみる」

一方通行「おィおィ、大丈夫かよ?」

打ち止め「でも首はあなたがくれたマフラーがあるから大丈夫ってミサカはミサカははにかんでみる」

一方通行(もー!コイツ可愛すぎンぞ)

打ち止め「あなたは首元空いてて寒くない?ってミサカはミサカは上条さんがくれたマフラーを忘れてきたウッカリさんに聞いてみたり」

一方通行「ちょっとスースーすンな」

打ち止め「コレの出番ですね!ってミサカはミサカはあなたから貰った長ーいマフラーを緩めてみる」

一方通行「……結構あったかいな」

打ち止め「でしょー」

一方通行「でも近いな。顔」

打ち止め「ちゅーする?」

一方通行「はァ!?」

打ち止め「いいよ?ミサカの全部はあなたのものだもんってミサカはミサカはあなたとおでこをくっ付けながら衝撃告白してみたり」

一方通行「ぜ、全部……」ゴクリ

打ち止め「うん」

一方通行「キスまでじゃ終わンねェぞ?最後まで行っちまうぞォ?」

打ち止め「いいよ」

一方通行「……」ダキ

打ち止め「きゃっ」

一方通行「聖なる夜に朝までナイトフィーバァァァァァアアァァァア!!!」ダダダダダダダダダダダダ

948: 2010/12/30(木) 04:03:13.96 ID:qhubkiA0
オマケそのラスト
一方通行と打ち止め

十二月二十五日・昼

一方通行「……」シクシクシク

打ち止め「気にしてないよ?」

打ち止め「だって学園都市一の貧弱な身体を誇るあなたがミサカをだっこしたまま長距離走ったんだもん」

打ち止め「だから家に着いた途端疲れ果てて寝ちゃったのも仕方ないよってミサカはミサカは慰めてみたり」

一方通行「でも、どゥ考えても情けねェじゃねェか!全然フィーバーしてねェ!!」

打ち止め「大丈夫。これから何年も、何十年もあなたとミサカは一緒に居るんだからってミサカはミサカはナデナデしてみる」

一方通行「……そォか、そォだな」

打ち止め「だから浮気とかダメだよ?ってミサカはミサカは注意を促してみる」

一方通行「する訳ねェだろうが」

打ち止め「上条さん」

一方通行「」

949: 2010/12/30(木) 04:05:03.36 ID:qhubkiA0
打ち止め「あなたが目覚める前に10032号から聞いたんだけど」

打ち止め「昨日、ご飯取りに行った時デートしてたんだって?ってミサカはミサカはちょっと怖い顔してみたり」

一方通行「ちっげェよ!アレ唯の罰ゲームだったろうが!!」

打ち止め「でもずっと手を繋いでたんでしょ?離せば良かったのに」ゴゴゴゴゴ

一方通行「いやいやいやいや!お前昨日ノリノリだったから離したら怒られると!」

打ち止め「冗談でしたー!ってミサカはミサカは種明かししてみる!」

一方通行「はィ?」

打ち止め「怒ってないよってミサカはミサカはその証拠にあなたにちゅーしてみたり!」チュ

一方通行「……」

一方通行「俺お前の事やっぱ好きだわ。マジで」

打ち止め「ちょっと、いきなりマジ顔にならないでってミサカはミサカは困惑してみる」アセアセ

一方通行「だからよォ」

一方通行「これから氏ぬまでよろしく頼むわ」

~おわり~

950: 2010/12/30(木) 04:06:41.87 ID:qhubkiA0
はい!コレにて本編に続きオマケも全部終了です!!
まーた遅くまでやっちゃいましたよwwwwww
とにかく年内に終われてよかった!
そしてこの約半年超楽しめました!ありがとうございます!
オバマ×大仏も美琴×木山も中途半端だけど気にしないで!脇役だから!
ここの主役は一方通行と打ち止めだから!
あと俺に脇役まで固める力とかないから!
それではまたどっかで見かけたらよろしくお願いします!
さよなら! おやすみー


引用: 一方通行「どうかしてるぜェ!!」