1: 2014/08/27(水) 12:46:11 ID:JqZhDcjk0
※キャラ崩壊

とある人気のない場所。

アニ「はぁー…」

猫「ニャーン」

アニ「はぁーん…」

猫「ニャーン」

2: 2014/08/27(水) 12:46:46 ID:JqZhDcjk0
アニ「……」

猫「……」

アニ「……」モフモフ

猫「……」ゴロゴロ

アニ「…キャワワ」

猫「……」ゴロゴロ

3: 2014/08/27(水) 12:49:38 ID:JqZhDcjk0
アニ「はぁぁぁあん、猫ちゃんキャワワ!」

アニ「もっふもふ! アンタもっふもふだね! いいよ、いい毛並みしてるよ!」

アニ「柔らかくて……あったかくて……癒されるわぁ」

アニ「ほぉーら、猫じゃらしだよぉ? ほちい?ほちいの?…そう、そうなの、これがほちいの?」

アニ「肉球もぷにぷにじゃん? ピンクのぷにぷにじゃん? 触るしかないじゃん? てか人なれしてるね、あんた。ん、どうしたの?」

ベルトルト「」

アニ「」

4: 2014/08/27(水) 12:50:29 ID:JqZhDcjk0
ベルトルト「」

アニ「」

ベルトルト「」

アニ「…なに?」

ベルトルト「いや…会議、だから」

アニ「そう」

5: 2014/08/27(水) 12:51:03 ID:JqZhDcjk0
ベルトルト「……」

アニ「…聞くけど」

ベルトルト「う、うん」

アニ「何も見てないよね」

ベルトルト「えっ」

アニ「見てないよね」

6: 2014/08/27(水) 12:51:31 ID:JqZhDcjk0
ベルトルト「あ……」

アニ「……」

ベルトルト「見て、ません…」

アニ「そう。ライナーは?」

ベルトルト「遅れて、来るって…」

アニ「そう」

7: 2014/08/27(水) 12:52:07 ID:JqZhDcjk0
ベルトルト「……」

アニ「……」モフモフ

ベルトルト「……」

アニ「……」モフモフ

ベルトルト「ちょ、ちょっと呼んでくる、ね」

アニ「ああ」

8: 2014/08/27(水) 12:52:44 ID:JqZhDcjk0
ベルトルト「……」テクテク

ベルトルト「……」テクテク

ベルトルト「……」テク…

ベルトルト「……」

9: 2014/08/27(水) 12:54:45 ID:JqZhDcjk0
ベルトルト「はぁぁぁぁぁ、アニたんキャワワ! なんなのアレ、マジ天使!」

ベルトルト「普段クールなふりしてホントはすっごい女の子とかマジ惚れちゃう可愛すぎ」

ベルトルト「ヤバいヤバいよ、落ち着け、落ち着けよ僕、クールに、クールにだ」

ライナー「何してんだお前」

ベルトルト「」

12: 2014/08/27(水) 23:27:52 ID:NZbgtg360
ベルトルト「……ライナー、来たんだね」

ライナー「お、おう。なんかあったのか? お前が取り乱すとは珍しいが」

ベルトルト「何もない、何もないよ。僕は取り乱してなんかない」

ライナー「そ、そうか。アニは?」

13: 2014/08/27(水) 23:28:31 ID:NZbgtg360
ベルトルト「……アニ?」

ライナー「ああ」

ベルトルト「いるよ。そうだよ、僕、君を呼びに来たんだ」

ライナー「少し遅れると言っただろ」

ベルトルト「かもしれない。でも僕は君を呼びに来た。それだけだ。いいね?」

ライナー「あ、ああ……まぁ行くぞ」

14: 2014/08/27(水) 23:29:05 ID:NZbgtg360
ライナー(待ち合わせ場所に行ったらアニが猫を無言でモフモフしていた)

ライナー(話し合いの間も、ずっと手はモフモフしていた)

ライナー(ベルトルトはいつにも増して無表情だった)

ライナー「……よし、俺は先に帰るぞ」

15: 2014/08/27(水) 23:29:23 ID:NZbgtg360
ライナー(なんだかんだで乙女なんだよなあいつ)

ライナー(それを目撃して悶えてたわけだ……はぁ)

ライナー(好きなら好きで、男なら当たって砕けろよ!!)

ライナー(ったく……)

ライナー(本来なら、あいつらも無口で無愛想なんかじゃないんだが)

ライナー(あー、任務なんてなかったらなぁ……)

16: 2014/08/27(水) 23:29:47 ID:NZbgtg360
アニ『ねぇライナー、飼っちゃだめ……?』

ライナー『だめだ。訓練兵は生き物を飼う暇なんてない』

アニ『こんな小さいんだよ!? 母猫にきっと見捨てられたんだ…』

ライナー『だめなもんはだめだ。ペットなんて飼ってるとなれば開拓地行きだぞ』

アニ『……ぐすん』

17: 2014/08/27(水) 23:30:12 ID:NZbgtg360
ベルトルト『……ライナー』

ライナー『……だめだぞ』

ベルトルト『親がいない辛さは、僕も知ってる』

ライナー『……』

ベルトルト『この子には、頼れるところがないんだ』

18: 2014/08/27(水) 23:30:33 ID:NZbgtg360
アニ『……』

ベルトルト『……』

ライナー『あああああ、そんな目で俺を見るな!』

アニ『……』

ベルトルト『……』

19: 2014/08/27(水) 23:30:56 ID:NZbgtg360
ライナー『いいか、3人で交代でここに来るだけだ! 元気になるまでだぞ!』

アニ『ライナー!!』

ベルトルト『ライナー!!』

ライナー『!?』

ベルアニ『やっぱり僕(私)らのライナー兄ちゃんだね!』

20: 2014/08/27(水) 23:31:19 ID:NZbgtg360
ライナー「……」

ライナー「……」

ライナー「……」

ライナー「……イイ」

エレン「何がだ?」

ライナー「」

22: 2014/08/28(木) 12:37:21 ID:T1rE4mKw0
ライナー「……いつからいた、エレン」

エレン「さっきからだよ。ライナーに聞きたいことあったから、探してたんだよ。そしたら百面相してっから」

ライナー「……そうか」

エレン「なんかいいことあったのか? 終盤ニヤついてたが」

23: 2014/08/28(木) 12:38:08 ID:T1rE4mKw0
ライナー「まぁな。だが男同士の約束だから言わんぞ」

エレン「ちぇっ、男同士の約束なら聞けねえな」

ライナー「そうだ。で、俺に聞きたいことってなんだ?」

エレン「ああ、明日の立体機動についてだよ。一緒に組まないかと思って」

24: 2014/08/28(木) 12:38:48 ID:T1rE4mKw0
ライナー「そういうことなら構わんが」

エレン「っしゃー! お前人気だから捕まえるの大変なんだよな」

ライナー「おかげさまでな。なんならこの後座学もみてやろうか」

エレン「いいのか!? 正直今日の話も全然頭に入ってこなかったんだよな」

ライナー「おいおい…」

エレン「よし、そうと決まれば部屋行こうぜ!」

・・・・・

25: 2014/08/28(木) 12:39:32 ID:T1rE4mKw0
エレン(部屋に戻ってから小一時間、ライナーに座学を教えて貰った)

エレン(オレがわかるようにゆっくりわかりやすく教えてくれるし、そんなオレらを見てコニーも参戦したが)

エレン(文句一つも言わず一緒に教えてくれて、勉強の後は就寝前まで皆で馬鹿騒ぎしていた)

エレン(……オレ、これまで友達ってアルミンくらいしかいなかったからな)

26: 2014/08/28(木) 12:40:15 ID:T1rE4mKw0
エレン(ライナーってすごいよな……成績も良くて、面倒身良くて、頼りになって)

エレン「あー! オレもあんな風になりてぇ」

ジャン「あ?」

エレン「」

27: 2014/08/29(金) 12:53:17 ID:4k3t1..c0
エレン「なんでお前がここにいんだよ」

ジャン「オレだって来たくて来たんけじゃねえ。当番表を渡しに来ただけだ」

エレン「ああそうかよ。とっとと渡せよ」

ジャン「ほらよ。……で、氏に急ぎ野郎が珍しくお悩み事ですか」

28: 2014/08/29(金) 12:54:11 ID:4k3t1..c0
エレン「……聞いてたのかよ」

ジャン「馬鹿が何考えてるかオレにはわからんが、お前にゃ兄貴肌は無理ってもんだ」

エレン「なんだよ、お前には関係ねえだろ!」

ジャン「図星かよ」

エレン「なっ…!」

ジャン「ま、オレに成績負けてるようじゃなぁ? せいぜい頑張るこった」テクテク

29: 2014/08/29(金) 12:54:56 ID:4k3t1..c0
ジャン(はぁー…あんな奴のどこがいいんだ)

ジャン(特別優しいわけでもない、頼れるわけでもない、むしろ危なっかしい氏に急ぎ野郎じゃねえか)

ジャン(やっぱここはマルコの言う通りにすべきか…)

30: 2014/08/29(金) 12:55:41 ID:4k3t1..c0
マルコ『怒らずに聞いて欲しいんだけど、ジャンは口が悪いから誤解されやすいんだ』

マルコ『本当は優しいのにね。もっと素直になるべきだと僕は思うな』

ジャン(素直、ねぇ……正直と何が違うってんだ。つかオレが優しいとか言うのあいつくらいだろ)

ジャン(ん、まてよ……口が悪いせいでミカサにも誤解されてる、のか?)

31: 2014/08/29(金) 12:56:41 ID:4k3t1..c0
ジャン(……)

ジャン「素直って、どうすりゃいいんだ」ボソッ

ミカサ「…ジャン?」

ジャン「」

32: 2014/08/30(土) 01:00:38 ID:YSgBEixQ0
ミカサ「何をそんなところで突っ立っているの?」

ジャン「い、いや、ちょっと考え事だ……」

ミカサ「? 何かあったの?」

ジャン「な、なんでもねえよ。な、んか、用か?」

33: 2014/08/30(土) 01:01:37 ID:YSgBEixQ0
ミカサ「…エレンがどこにいるか、知らないだろうか」

ジャン「は、エレン?」

ミカサ「ええ。いつもの場所にいなくて」

ジャン「……」

ジャン(なんなんだよ、もう…)

34: 2014/08/30(土) 01:02:23 ID:YSgBEixQ0
ミカサ「ジャン?」

ジャン「……あいつなら寮だ。ベッドで横になってた」

ミカサ「そう…」

ジャン「……呼んで来るか?」

ミカサ「いい。きちんと休むのも、大切」

35: 2014/08/30(土) 01:03:07 ID:YSgBEixQ0
ジャン「……」

ミカサ「……」

ジャン「…えっと」

ミカサ「?」

ジャン「その、あー…アレだ」

ミカサ「…?」

ジャン「天気イイデスネ」

ミカサ「……そう、だろうか?」

36: 2014/08/30(土) 01:03:45 ID:YSgBEixQ0
ジャン「……」

ミカサ「……」

ジャン(はぁぁぁぁ、何言ってんだオレ!)

ミカサ「……ジャン?」

ジャン「お、おう」

ミカサ「さっきからおかしい。何かあったの?」

37: 2014/08/30(土) 01:04:21 ID:YSgBEixQ0
ジャン「何も、ねえよ…」

ミカサ「そう…」

ジャン「……なあ」

ミカサ「?」

ジャン「そんなにあいつが大切なのか?」

38: 2014/08/30(土) 01:05:02 ID:YSgBEixQ0
ミカサ「……家族、だから」

ジャン「家族ねえ…」

ミカサ「たった一人の、家族、だから」

ジャン「……」

ミカサ「……」

39: 2014/08/30(土) 01:06:18 ID:YSgBEixQ0
ジャン「…まぁいいや。でもよ、あいつにもお前にも、ここには仲間がいるんだ。だから…一人なんて言うなよ」

ミカサ「……」

ジャン「……」

ジャン(な、何言ってんだぁぁ!)

40: 2014/08/30(土) 01:07:03 ID:YSgBEixQ0
ミカサ「…確かに。ここは、暖かい」

ジャン「お、おう」

ミカサ「あなたとも仲間になれて良かった」

ジャン「は? え? オレと、ミカサが?」

ミカサ「違うの?」

41: 2014/08/30(土) 01:07:41 ID:YSgBEixQ0
ジャン「い、いや、ち、違わない!!」

ミカサ「エレンとも仲間、違わない?」

ジャン「ち、違わ……ん? エレンと?」

ミカサ「……」

42: 2014/08/30(土) 01:08:16 ID:YSgBEixQ0
ジャン「あいつとは…喧嘩するだけだ」

ミカサ「喧嘩するほど仲が良いと、昔から言う」

ジャン「う……」

ミカサ「喧嘩仲間」

ジャン「…違わねえ」

ミカサ「ふふ」

ジャン「はは…」

43: 2014/08/30(土) 01:08:49 ID:YSgBEixQ0
ミカサ「では、私はアルミンを探しに」

ジャン「アルミンなら資料室だろ」

ミカサ「ええ、きっとそう」

ジャン「あのさ…」

ミカサ「?」

44: 2014/08/30(土) 01:09:16 ID:YSgBEixQ0
ジャン「今度、立体機動組んでくれないか?」

ミカサ「構わない。あなたとは一度組んでみたかった」

ジャン「お、おう! 約束だぞ!」

ミカサ「ええ。では、また」

45: 2014/08/30(土) 01:09:53 ID:YSgBEixQ0
ジャン「……」

ジャン「……」

ジャン「……」

ジャン「…………ッシャー!」

マルコ「うんうん」

ジャン「」

49: 2014/08/31(日) 17:10:32 ID:SJjQT/mo0
>>48
「オレはお前の弟でも子供でも~」ってセリフあるけど、ただの反抗期ととらえて
基本素直だけどマフラーまいて暖かいだろとか、そんなもんいくらでも巻いてやるとか、ちょっと遠まわしな愛情表現と考えたらおかげさまで妄想が捗った、ありがとう…次の話のネタにする
しばらく書く時間が昼休みしかねえけど…

51: 2014/08/31(日) 18:24:38 ID:SJjQT/mo0
マルコ「良かったね、組んでくれるって」

ジャン「」

マルコ「立体機動なら君もミカサに負けてないと思うよ。斬撃は……まだ浅いけど」

ジャン「……いつから」

マルコ「ん?」

52: 2014/08/31(日) 18:25:16 ID:SJjQT/mo0
ジャン「なんで、ここに…」

マルコ「なかなか戻ってこないから、またエレンと喧嘩してるんじゃないかと思ってさ」

ジャン「しねえよ……」

マルコ「君たち喧嘩仲間だから」

53: 2014/08/31(日) 18:25:57 ID:SJjQT/mo0
ジャン「……」

マルコ「……?」

ジャン「ちょっと頭冷やしてくる…」

マルコ「いってらっしゃい? 先に食堂行ってるよ?」

ジャン「おう……」

54: 2014/08/31(日) 18:26:40 ID:SJjQT/mo0
マルコ「……」

マルコ「何かあったのかな? 約束してたとこからしか見てないんだけど」

マルコ「……」

マルコ「ま、いっか。食堂行こう。今日もいつものメニューだろうけど…」

55: 2014/08/31(日) 18:27:15 ID:SJjQT/mo0
…食堂。

コニー「か、返せ! それは俺のだぞ!」

サシャ「甘いですよコニー、食堂は戦場なんですから」

コニー「くっそー…次は奪い返す!」

サシャ「宣戦布告ですね、受けてたちましょう!」

56: 2014/08/31(日) 18:27:55 ID:SJjQT/mo0
マルコ「…相変わらず賑やかだなぁ、ここは」

ユミル「そうだな」

マルコ「やあユミル、クリスタは?」

ユミル「直に来る。お前こそジャンはどうした」

マルコ「井戸でも寄ってるんじゃないかな、ミカサと話してた後だし」

ユミル「茹で蛸冷やしに行ったか」

57: 2014/08/31(日) 18:28:27 ID:SJjQT/mo0
マルコ「ユデダコ……?」

ユミル「…湯だったオデコ」

マルコ「ああ、そうだね。面白い表現するなユミルは」

ユミル「意外に知識人のユミル様なんだよ」

マルコ「うんうん、意外にね」

58: 2014/08/31(日) 18:29:01 ID:SJjQT/mo0
ユミル「なんか文句あるか?」

マルコ「いいや。でもユミルがユデダコになってるところ見てみたいものだなと」

ユミル「ハッ。私がそんな姿見せるとでも?」

マルコ「訓練兵時代に一度くらいはね」

ユミル「そんな失態、人前でするわけにいかねぇ」

59: 2014/08/31(日) 18:29:39 ID:SJjQT/mo0
マルコ「残念。あ、そうだ……」ゴソゴソ

ユミル「?」

マルコ「これあげるよ」

ユミル「……アメ?」

マルコ「こないだ皆で街に行った時に買ったんだけど」

60: 2014/08/31(日) 18:30:13 ID:SJjQT/mo0
ユミル「食わねえのか?」

マルコ「うーん、僕には甘すぎて。サシャなら美味しく食べてくれるかなと持ってきたんだけど、君に渡せばクリスタにもサシャにも行き渡るだろ?」

ユミル「まぁな。んじゃありがたく貰っとく。お前の言う通りクリスタとな」

マルコ「サシャにもね」

61: 2014/08/31(日) 18:30:47 ID:SJjQT/mo0
ユミル「サシャサシャって……お前、まさか」

マルコ「彼女の食べてる姿は好きだよ」

ユミル「……お前の茹で蛸姿こそ見たいもんだよ」

マルコ「はは、見せるわけにはいかないなぁ」

ユミル「ま、3人で食うさ。ありがとな」

マルコ「うん、またね」

62: 2014/08/31(日) 18:31:23 ID:SJjQT/mo0
ユミル(とりあえず受け取ったものの、食事前に食べるわけにもいかねえし、少ししかないから皆の前で食べるわけにもいかねえ)

ユミル(結果、就寝前になってしまった)

ユミル(寝る前に甘い物はなぁ……でもなぁ……)

ユミル「……」

ユミル(我慢できるか! 私は食うぞ!)コロン

63: 2014/08/31(日) 18:32:07 ID:SJjQT/mo0
ユミル「……」コロコロ

ユミル「……」コロコロ

ユミル「……」コロコロ

ユミル「……はぁ、幸せ」ウットリ

クリスタ「ユミル?」

ユミル「」

64: 2014/08/31(日) 18:32:41 ID:SJjQT/mo0
ユミル「も、戻ったのか」

クリスタ「うん。どうかしたの?」

ユミル「何でもねぇ…」

クリスタ「嘘。なにか良いことあったんでしょ」

ユミル「あー……これだ」

クリスタ「アメ?」

65: 2014/08/31(日) 18:33:15 ID:SJjQT/mo0
ユミル「マルコに貰った。私とお前とサシャにって」

クリスタ「マルコに?」

ユミル「ああ」

クリスタ「それを1人で食べてたの?」

ユミル「……ああ」

66: 2014/08/31(日) 18:34:02 ID:SJjQT/mo0
クリスタ「…そっか、そうなんだぁ」ニッコリ

ユミル「誤解だ、クリスタ。もちろんお前らにも渡すつもりだった」

クリスタ「でも私のいないところでこっそり食べてたよね?」

ユミル「少ししかねえんだ、見つかるとやらなきゃだろ」

クリスタ「ふぅーん? でもニコニコしてなかった?」

ユミル「う……」

67: 2014/08/31(日) 18:34:31 ID:SJjQT/mo0
クリスタ「ふふふ」

ユミル「違う、そうじゃない、私は」

クリスタ「隠さなくてもいいの」

ユミル「あー!! お前も食え!」

クリスタ「わっ、ユミルっ!」

68: 2014/08/31(日) 18:35:19 ID:SJjQT/mo0
ユミル「……」

クリスタ「……」コロコロ

ユミル「……」

クリスタ「…甘いね」

ユミル「…うん、甘い」

69: 2014/08/31(日) 18:35:53 ID:SJjQT/mo0
クリスタ「でも寝る前に食べると虫歯になっちゃうよ……美味しいけど」

ユミル「うん……」

クリスタ「……」

ユミル「……」

70: 2014/08/31(日) 18:36:21 ID:SJjQT/mo0
クリスタ「……! まさか」

ユミル「そうだよ、甘いの好きなんだよ! 私が甘いの好きで悪いか!?」

クリスタ「ぜんぜん? 女の子は甘い物大好きな生き物だよ?」

ユミル「お、おんな、のこ……」

71: 2014/08/31(日) 18:36:51 ID:SJjQT/mo0
ユミル「……」

ユミル「……」

ユミル「……」プシュー

クリスタ「わっ、ユミル?」

ユミル「……寝る」

72: 2014/08/31(日) 18:37:40 ID:SJjQT/mo0
クリスタ「歯磨きは?」

ユミル「……1日くらい平気だろ」

クリスタ「まだお口の中甘いしね」

ユミル「……おやすみ」

クリスタ(照れ隠しふて寝ぐうかわ)

73: 2014/08/31(日) 18:38:35 ID:SJjQT/mo0
…翌日。

クリスタ(朝になって、サシャに名残惜しそうにアメを渡すユミルはとても可愛かったです)

クリスタ(ユミルの貴重な一面を知れて良かった。後でマルコにお礼言わないと)

クリスタ(さて、今日は馬術です。お馬さんたち、元気してるかなぁ)

75: 2014/09/01(月) 12:26:00 ID:mZlEKRYA0
クリスタ「おはよう、みんな。調子はどう?」

馬1「フゴッ(来た! 俺の女神来た! これで勝つる!!)」

馬2「ヒヒーン(誰が“俺の”だ)」

馬3「ブルルッ(クリスタちゃんは皆のだろ)」

馬4「ブルッ(ちょっと男子うるさいー)」

クリスタ「うん、みんな元気だね!」

76: 2014/09/01(月) 12:26:45 ID:mZlEKRYA0
クリスタ「よしよし、いま拭いてあげるからね」

馬1「フゴフゴ(あああああ、女神が俺の体に触れてるぅぅぅ!)」

馬2「ヒヒーン…(馬1ぶっころ)」

馬3「ブルルッ…(うらやましい)」

77: 2014/09/01(月) 12:27:34 ID:mZlEKRYA0
クリスタ「みんなも後で拭いてあげるからね」

馬3(神様)

馬2(女神)

馬1(結婚したい)

78: 2014/09/01(月) 12:28:11 ID:mZlEKRYA0
馬1「フゴフゴ…(あー、あかん。俺もうだめかも)」

馬2「ヒヒーン(ん、どうした?)」

馬1「フゴ…(すまん、みんな…)」

馬3「ブルルッ(なんだなんだ?)」

79: 2014/09/01(月) 12:29:30 ID:mZlEKRYA0
馬1「ヒヒヒヒーン!!(みwなwぎっwてwきたぜーwww)」

馬2「ヒヒーン(うはwwwこいつ発情しやがった)」

馬3「ブルルッ!!(おいお前! クリスタちゃんになんてもん見せやがる!)」

クリスタ「え? え??」

馬1「フゴッフゴッ(怯えるクリスタちゃん可愛いよハァハァ)」

クリスタ「え、どうしたの? え、ちょっと////」

80: 2014/09/01(月) 12:30:28 ID:mZlEKRYA0
馬1「フゴッフゴッ(顔赤らめキターーー!!!)」

クリスタ「ちょっと、落ち着いて? いい子だから…」

馬1「フゴフゴ(あああ可愛いよクリスタちゃん、俺君のせいでこんなことなっちゃったよ…ハァハァ)」

クリスタ「ね? いい子だから…」

馬1「フゴフゴ(クリスタちゃんハァハァ)」

サシャ「何しとるかこの馬ー!」

馬1「」

82: 2014/09/01(月) 18:47:15 ID:mZlEKRYA0
馬2「ヒヒーン!!(来たッ!)」

馬3「ブルルッ(逝ったな)」

サシャ「クリスタ、下がっててください」

クリスタ「え、でも……」

サシャ「どっちの立場が上か思い知らせてやりませんと」

83: 2014/09/01(月) 18:48:15 ID:mZlEKRYA0
馬1「フゴッ(な、なんだよ芋女。俺はクリスタちゃんが好きなだけなんだよ、邪魔してくれるな!)」

サシャ「ほう、まだ抗うつもりですか? いいですよ、クリスタに襲いかかったとなれば」

馬1「フゴッ…(な、なれば)」

サシャ「安心してください。男子があなたを殴り頃した後、私がおいしく馬肉として食べてあげますから!」

馬1「」

84: 2014/09/01(月) 18:48:57 ID:mZlEKRYA0
サシャ「あれ、大人しくなっちゃうんですか?」

馬1「」

サシャ「なんだ。食べられないじゃないですか」

馬2「ヒヒーン(さすが俺のサシャたん)」

馬3「ブルルッ(はぁ……ユミル様まだかなぁ)」

85: 2014/09/01(月) 18:49:42 ID:mZlEKRYA0
クリスタ「えっと……ありがとう、サシャ」

サシャ「いえいえ。でもさすがクリスタですね。馬にも大人気です」

クリスタ「もう…」

サシャ「今日はこの馬にしたほうがいいかもですね」

馬4「ブルッ(はぁーい)」

クリスタ「うん……よろしくね」

馬2・3「(馬1なんて食われてしまえばいい)」

86: 2014/09/01(月) 18:50:25 ID:mZlEKRYA0
…夕方、食堂。

クリスタ「今日はありがとう、サシャ」

サシャ「いえいえ。クリスタにはいつもお世話になってますから」

クリスタ「はい、これ。食べて?」

サシャ「パァン!じゃないですか!」

87: 2014/09/01(月) 18:51:02 ID:mZlEKRYA0
クリスタ「ちょっと食欲なくて……」

ユミル「何かあったのか?」

クリスタ「うーん……」

サシャ「まさかさっきの気にして」

ユミル「さっきの?」

88: 2014/09/01(月) 18:51:33 ID:mZlEKRYA0
クリスタ「サ、サシャ」

ユミル「何があった」

サシャ「いえね、馬が発情してクリスタに襲いかかろうとしまして」

ユミル「その馬どいつだぶっ頃す」

89: 2014/09/01(月) 18:52:11 ID:mZlEKRYA0
サシャ「クリスタは見るの初めてでした?」

クリスタ「ちょ、ちょっと、サシャ!」

サシャ「やっぱ馬は大きいですよねえ」

クリスタ「……////」

((結婚しよ))

90: 2014/09/01(月) 18:52:47 ID:mZlEKRYA0
コニー「あれ。なんでお前パン2つあるんだ?」

サシャ「パンの神様にいただきました」

コニー「よし。なら今日は落ち着いて食えるな」

サシャ「いいんですよ? もう1つ増えても」

コニー「こ、これは俺のだからな! 2つあるんだからもういいだろ!」

サシャ「寮に戻ってから食べます! …ということで」

91: 2014/09/01(月) 18:53:25 ID:mZlEKRYA0
コニー「……今日は負けねえぞ」

サシャ「それはどうでしょう? ……ていやっ!」

コニー「なんのっ!」

クリスタ「ふ、2人ともやめなよっ」

バタンバタン…

ガチャ

キース「今しがた大きな物音がしたが……またお前達か」

コニサシャ「」

92: 2014/09/01(月) 18:54:08 ID:mZlEKRYA0
…教官室裏。

キース「まったく……問題児の多い年だ」

キース「こういう時は月夜を眺めながら一杯するに限るな」

猫「ニャーン」

キース「また来たのか。ここに来れば何か食料にありつけると学習しよって」

猫「ニャーン」

キース「……少しだけだぞ?」

猫「ニャーン」

93: 2014/09/01(月) 18:54:44 ID:mZlEKRYA0
キース「ふふ…うまいか? うまいだろう。訓練兵ですらたまにしかありつけん肉だからな」

キース「干し肉がたまたま手に入っただけだ。たまたまだからな」

猫「ニャーン」

キース「もう1つよこせ? ふ……1つだけだぞ。ん、どうした?」

アニ「」

キース「」

94: 2014/09/01(月) 18:55:41 ID:mZlEKRYA0
キース「……何用だ」

アニ「ミーちゃんの声がしましたので」

キース「ミーちゃん……?」

アニ「あ」

95: 2014/09/01(月) 18:56:12 ID:mZlEKRYA0
キース「……」

アニ「……」

キース「……フ」

アニ「……フフ」

96: 2014/09/01(月) 18:56:53 ID:mZlEKRYA0
ベルトルト(おかしいな……後ろ姿見えたんだけど)

「ニャーン」

ベルトルト「あ、この先か。そおっと………!?」

アニ←モフモフ中
キース←それを見ながら一杯

ベルトルト「」

97: 2014/09/01(月) 18:57:35 ID:mZlEKRYA0
…数日後。

キース「最近、訓練兵どもの雰囲気がピリピリしておる」

キース「……まぁ良いか」

ベルトルト(教官なんかに負けてたまるかー!)

この後誤解がとけるまで、訓練所全体がなんとなくピリピリしたとかしてないとか。終わる。

98: 2014/09/08(月) 01:17:04 ID:LHMeKR2E0
乙です
癒されたわ
もっとよみたいなぁ~

引用: アニ「…見た?」