1: 2014/07/14(月) 23:39:52
多分キャラ崩壊。

エルド「只今戻りました」

グンタ「おう、お帰り。俺もさっき戻ったところだ」

エルド「久々に休暇取ると、ここに帰ってくるのが億劫になるな」

グンタ「お前の場合は特にだろ。可愛い彼女捕まえやがって」
二千年後の君へ～シガンシナ陥落①～
二千年後の君へ～シガンシナ陥落①～
2: 2014/07/14(月) 23:40:22
ペトラ「あっ、エルドおかえりー。彼女さんといい休日過ごせた？」

エルド「んー…まぁな」

グンタ「なんだ、何かあったのか」

エルド「いやな…」

オルオ「なんだなんだ、集まって…」

3: 2014/07/14(月) 23:40:49
エルド「兵長は？」

ペトラ「兵長なら朝から出てるよ。今日は外泊で、明日の昼に戻るって」

エルド「ふむ」

グンタ「明日は朝から掃除だな」

エルド「掃除、か…」

4: 2014/07/14(月) 23:41:14
グンタ「さっきからどうした？なんか沈んでるが」

エルド「いや、な。リヴァイ班に入って一年になるが…お前ら、掃除についてどう思う？」

グンタ「掃除？毎日やってるからな」

ペトラ「最初は驚いたかなぁ。あの兵長が潔癖症で、汚れに目を光らせているだなんて」

オルオ「ふっ、俺ははじめからなんとも思わなかったぞ。むしろ―」

5: 2014/07/14(月) 23:41:47
エルド「そう、そうなんだよ。今の俺達は、掃除に対して全く抵抗がない」

ペトラ「言われてみればそうだけど…」

グンタ「それがどうかしたか？」

エルド「家に帰るとな。その……気になってしまうんだ」

ペトラ「うん？」

グンタ「…確かに」

6: 2014/07/14(月) 23:42:11
オルオ「帰っても掃除してるのか」

エルド「実際やるわけじゃないが。埃が溜まってると、気になるのさ」

グンタ「やると家族にはゆっくり休めと言われるんだよな」

エルド「それもあるが…掃除をサボっているわけじゃないからな。そこを指摘することになるだろ。申し訳がなくてな」

ペトラ「彼女さん想いだねぇ、エルドは」

7: 2014/07/14(月) 23:42:41
オルオ「俺はガキ共の散らかした玩具を片付けるくらいだな。それでもありがたがられるが」

グンタ「オルオのとこは弟妹多いからな」

オルオ「ああ。でもお袋がよ、俺が帰ってくるから怒られないように片付けろってあいつらに言ってるらしい」

ペトラ「オルオがお兄ちゃんしてるだなんて」

オルオ「当たり前だ。長男だぞ、長男」

8: 2014/07/14(月) 23:42:59
グンタ「なんいせよ、掃除は俺達の一部になっているわけだ」

エルド「ああ。結局やってしまうんだよな。目を盗んで」

ペトラ「私は堂々とするよ？女の子だしねっ」

オルオ「お前が掃除か…兵長に感謝だな」

ペトラ「な、なによ」

オルオ「訓練兵時代のお前からは想像つかんがな？」

9: 2014/07/14(月) 23:43:27
ペトラ「掃除してたよ？オルオが知らないだけで」

オルオ「座学の時に埃まみれの教本を落としたのはどこのどいつだったか」

ペトラ「なに、人のこと監視でもしてたの」

グンタ「…否定はしないのか？」

ペトラ「知らないっ。オルオの見間違いでしょ

10: 2014/07/14(月) 23:44:04
オルオ「ふ。俺は違ったぞ。料理当番の時なんて鍋が光るくらい磨いたもんだぜ。兵長に見ていただきたかったものだ…俺の自慢の……ッ！！」ｶﾞﾝｯ

グンタ「…見事な肘鉄だ」

ペトラ「そのまま舌噛んで氏ねばいい」

オルオ「あ、あにふんあよ！」

ペトラ「あんたの訓練兵時代なんか、兵長の目にとまるわけないでしょーが」

11: 2014/07/14(月) 23:44:28
エルド「小便たれじゃな」

オルペト「「エルドー！！」」

エルド「…で、ペトラは家でも掃除してるのか」

ペトラ「ああ、うん。なんかやっちゃうんだよね」

グンタ「掃除というか」

ペトラ「うん」

12: 2014/07/14(月) 23:44:51
グンタ「物を捨てるようになってないか？」

ペトラ「ああ、わかるかも」

オルオ「捨てる？」

グンタ「必要なものしか残さないというか、いらないものは捨てる。埃が被ってしまうからな」

エルド「…思い出の物とかも、か」

グンタ「お前もか」

13: 2014/07/14(月) 23:45:29
エルド「ああ、あっても仕方ないと思ってな。それで、身辺整理してるんじゃないかと言われたことが」

グンタ「身辺整理か…」

ペトラ「調査兵団は、氏と隣り合わせだからね…」

エルド「縁起でもないからやめてって言われてな」

ペトラ「それで元気なかったのね」

14: 2014/07/14(月) 23:45:53
オルオ「なあに、氏ななきゃいいんだ」

ペトラ「オルオのくせに、たまにはいいこと言うのね」

オルオ「俺はいつも言ってると思うが？」

ペトラ「へぇ、いつ？具体的には？」

オルオ「すぐに思いつかないのは、お前が未熟だからだ。俺は常にだな、」

15: 2014/07/14(月) 23:46:08
グンタ「ま、確かに氏ななきゃいいだけだ。明日兵長が戻られたらすぐに訓練できるよう、朝から掃除するぞ」

ペトラ「はぁーい」

オルオ「へいへい」

エルド「よし、今日は寝よう寝よう」

16: 2014/07/14(月) 23:48:08
・・・・・

エルド『よう』

グンタ『みんな揃ってしまったな』

ペトラ『オルオにしては頑張ったんじゃない？』

オルオ『…いや、アレは反則だろ！』

17: 2014/07/14(月) 23:48:24
エルド『まぁまぁ。にしても仲良く４人ともか…』

ペトラ『エレン大丈夫かなぁ、どうなってる？』

グンタ『お前らが食らわした傷のおかげで、最初は優勢だったが…』

オルオ『どれ…あんにゃろう、なに負けてやがんだよ！』

グンタ『あの女型、なかなかの使い手だな』

エルド『あぁ、すごい蹴りだ』

18: 2014/07/14(月) 23:48:42
ペトラ『あっ、アレは…ミカサ、だっけ？…お、おお！やるじゃん！いけー！そこだー！』

オルオ『…やはり刃が通らねえな』

エルド『硬化しているのか』

グンタ『おい、アレは！』

４人『リヴァイ兵長！！』

19: 2014/07/14(月) 23:49:32
ペトラ『…さすが、兵長だね』

オルオ『当たり前だ。兵長だぞ』

エルド『これからどうなるやら…』

グンタ『さあな…』

20: 2014/07/14(月) 23:49:49
オルオ『なんとかなるに決まってやがる。調査兵団だぞ、調査兵団』

ペトラ『オルオのくせに』

グンタ『いいことを言う』

エルド『オルオのくせにな』

オルオ『…なんだよお前ら！』

21: 2014/07/14(月) 23:50:04
ペトラ『あー』

エルド『どうした？』

ペトラ『家、どうなるのかなーって』

エルド『……』

ペトラ『お父さん、泣くんだろうな…』

グンタ『……』

22: 2014/07/14(月) 23:50:21
ペトラ『でもさ！』

オルオ『なんだよ』

ペトラ『掃除しといてよかった…！』

エルド『ああ』

グンタ『そういえば』

ペトラ『縁起でもないって思ってたけど』

エルド『やっておいて良かった、な』

グンタ『…そうだな』

23: 2014/07/14(月) 23:50:40
ペトラ『どうしたの、オルオ』

オルオ『……』

グンタ『ご愁傷様、か』

エルド『もう氏んでるからいいだろ』

グンタ『で、何を片付け忘れたんだ』

オルオ『お。お前らには関係ねえだろ！』

24: 2014/07/14(月) 23:51:05
ペトラ『さてはえOちな本とかなんでしょ』

エルド『座学０点の答案用紙とか』

グンタ『意外に繊細な詩集を書いていたとか』

ペトラ『ありそう』

オルオ『ねえよ！そんなもん！』

25: 2014/07/14(月) 23:51:20
ペトラ『…うん。こうなったことを後悔しても仕方ないよね』

オルオ『…まあな』

エルド『綺麗に残せた、よな』

グンタ『ああ…』

26: 2014/07/14(月) 23:51:43
・・・・・

オルオ母「………！！ちょっと、あんた、これ！！」

オルオ父「…これは」

オルオ母「あの子、心に決めた子、いたんだね」

オルオ父「あぁ…でもこの子の名前、どこかで。ひょっとして、同じ班の子じゃなかったか？」

オルオ母「ああ、そうだよ…！そっか…あっちで、言えてるといいね」

オルオ父「一緒に埋めてやろう。あいつ、照れ屋だったからな。背中を押してやらんと」

オルオ母「ふふ、そうですね」

27: 2014/07/14(月) 23:52:02
・・・・・

オルオ『なぁ、ペトラよ』

ペトラ『なによ』

オルオ『これからも宜しくな』

ペトラ『な、なによいきなり』

28: 2014/07/14(月) 23:52:20
オルオ『長い旅になりそうじゃないか。喧嘩くらいなら付き合ってやってもいいぞ』

ペトラ『…そりゃどうも。兵長が来るまでね』

オルオ『兵長はまだまだこねぇよ。兵長だぞ？』

ペトラ『あんたと違ってね』

オルオ『…そうだな』

ペトラ『やっと認めた？』

29: 2014/07/14(月) 23:52:36
オルオ『俺は兵長の上を行く男だからな』

ペトラ『…呆れた』

オルオ『だから、一緒に来いよ』

ペトラ『…オルオ？』

オルオ『見せてやるよ。最強の男をな』

ペトラ『へぇ。いいじゃないの、しばらくなら付き合ってあげる』

オルオ『兵長が来るまで、か？』

ペトラ『もちろん』

オルオ『言ってろ。じきに俺の魅力がわかる』

30: 2014/07/14(月) 23:53:31
グンタ『おーい、置いてくぞー』

エルド『小便たれの次は迷子かー？』

オルペト『『なるか！』』

オルオ『……』

ペトラ『…ま、見といてあげるわよ。兵長が来るまで』

オルオ『！お、おう』

終わりだよ。

31: 2014/07/15(火) 10:14:27
乙

32: 2014/07/15(火) 15:31:21
よかった

33: 2014/09/07(日) 12:07:01 ID:h5ClRS8k0
兵長100年たっても来なさそう…

引用: オルオ「捨てられないもの」

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