5: 2011/04/01(金) 21:37:34.54 ID:+cSVMFy00
浜面「ごめんよ童O」

一方通行「怒ンなよ童O」

上条「やぁぁめぇぇろぉぉよぉぉぉぉ!!!!!!」


※なんやかんやでハッピーエンドを迎えて、原作から三~四年後的な設定。上条さんと一方通行と浜面が仲良し。



前回:上条・一方通行・浜面「カンパーイ」
8: 2011/04/01(金) 21:45:39.45 ID:+cSVMFy00
上条「そうやって冗談っぽく言われても凹むんだって、もぉぉぉぉ!!!!」

浜面「そんなもんかね?」

一方通行「わかンね」

上条「爆発しろリア充共ッ!!」

一方通行「オマエだってリア充だろ。ちょっと特殊なだけで」

浜面「あんな可愛い彼女どこ探したっていねえぞ?」

上条「むぐ……」


・上条当麻
 現在学園都市内のとある大学の教育学部に在籍。教職員免許取得を目指して勉強中。彼女有り。

・一方通行(アクセラレータ)
 現在『よろず屋一方通行(いっぽうつうこう)』を営む。『妹達』による演算補助は今も継続中。彼女無し。

・浜面仕上
 色んないざこざの終結後、建設会社を立ち上げる。スキルアウト時代に培った技術と人脈を駆使し、そこそこ成功してる。彼女(嫁)有り。

14: 2011/04/01(金) 21:53:17.40 ID:+cSVMFy00
<状況整理>

・インデックス
 原作から三~四年経って、女として爆発的に成長。乳でけー、足なげー、マジ完璧プロポーション。
 上条さんと正式に付き合ってる。
 現在はニートを脱却。完全記憶能力を駆使し、家事を完璧にこなす良妻に成長。
 特に料理に関しては他国の文化まで貪欲に知識を取得。そこらの一流シェフ顔負けの腕前を誇る。
 しかし元シスターということもあってかどうやら性的な事に対してはお堅いらしく、ずっと同棲を続けているが未だ上条さんとの性交渉は無い。
 上条さんが大学卒業後、しっかり就職して、結婚という段階になって体を許す心持ちでいるようだ。

・打ち止め(ラストオーダー)
 容姿としては原作時の御坂美琴瓜二つ。天真爛漫な性格はそのままで、しかし流石にあの口調は改めた模様。
 現在は一方通行に対し、男女としての明確な好意を抱いているようだが、一方通行は全くその事に気付いていない。
 一方通行と二人きりになったら「ミサカはミサカは~」の口調が復活する。

・番外個体(ミサカワースト)
 原作より女としてさらに成長。しかし目の下の隈は相変わらず。口の悪さも相変わらず。
 『よろず屋一方通行』の助手を務める。
 原作同様、ミサカネットワークの感情に踊らされて奇行に走る事もしばしば。でももういい加減慣れた様子。

15: 2011/04/01(金) 21:57:44.94 ID:+cSVMFy00
<さらに状況整理>

・麦野沈利
 浜面が立ち上げた企業の副社長を務める。外見上の変化は大して無し。特殊メイクと義手で失った目と手は誤魔化してる。
 あと、浜面の嫁。

・滝壺理后
 浜面が立ち上げた企業の営業部長を務める。いかなる手段を用いているのか、営業手段はかなりいい。
 外見的な変化は特に無し。相変わらずピンクのジャージを好んで着用。
 あと、浜面の嫁。

・絹旗最愛
 浜面が立ち上げた企業の現場作業員兼監督を務める(重機要らず)。
 ちょっと胸と尻は成長した。が、身長はさほど変化無し。
 あと、浜面の嫁。

※すなわち浜面はハーレムを形成してる事になるわけですね。氏ねばいいのに。

17: 2011/04/01(金) 22:05:00.70 ID:+cSVMFy00
上条「そんな童Oから相談なんだけど」

浜面「あ、開き直った」

一方通行「なンだよ?」

上条「御坂美琴さんいるじゃないっすか」

浜面「あぁ、超電磁砲(レールガン)」

一方通行「アイツがどした?」

上条「まぁ、その、上条さんあの子と色々あったじゃないすか」

一方通行「そォね」

浜面「振ったんだっけ?」

一方通行「ウン」

浜面「そんで自棄(ヤケ)になったか知んねえけど色々やらかしてんだよね」

一方通行「クリスマスのサンタ狩り、バレンタインデーのチョコ強奪……アイツの問題行動は枚挙に暇がねェなァ」

上条「そうなんすよ……」ドヨーン…

19: 2011/04/01(金) 22:10:08.66 ID:+cSVMFy00
・御坂美琴
 おっOい急成長。今はもう母親である美鈴さん並み(つまりバスト90センチ超え)。
 上条さんにきっぱり振られた。
 その後、クリスマスにおけるサンタ狩り(という名のカップル襲撃)などの行動により、たびたびアンチスキルやジャッジメントのお世話になっている。



一方通行「ンで? 『超電磁砲』がどォした?」

上条「この間久しぶりに会ってさ」

一方通行「マジで? 会ったの?」

上条「うん、たまたま近所のスーパーに買出しに行った時にレジで一緒になってさ」

浜面(……第三位って金持ちだよね?)ヒソヒソ…

一方通行(まァ、貧乏じゃねェなァ……)ヒソヒソ…

浜面(上条が行くような庶民的なスーパーに行くかね?)

一方通行(行かねェこたァねェと思うが……意図的だろうなァ……)ハァ…

上条「なにコソコソ喋ってんの?」

22: 2011/04/01(金) 22:13:34.88 ID:+cSVMFy00
一方通行「何でもねェよ。ンで、それからどォした?」

上条「一緒に海に行かないかって誘われちゃってさ」

一方通行「はァ!?」

上条「どう思う?」

浜面「どうもこうも……下心があるとしか思えないんだけど」

上条「え~…やっぱりそうなのかな……」

一方通行「それ以外に考えられねェだろ……」

23: 2011/04/01(金) 22:18:18.34 ID:+cSVMFy00
一方通行(……にしても何で急に…? まさかコイツがインデックスに焦らされて悶々状態ってことどっかで知ったのか?)

一方通行(だが、一体どこから…? 俺達だって知ったのはこの間一緒に飲ンだ時だぞ…? その時は浜面と秘密にすることに決めたし……)

浜面(あの~、一方通行さん)ヒソヒソ…

一方通行(何だよ?)

浜面(これ俺のせいかもしんないっす)

一方通行(あァ!?)

浜面(俺嫁達にぽろっと喋っちゃったっす)

一方通行(あァァ!?)

27: 2011/04/01(金) 22:22:52.22 ID:+cSVMFy00
一方通行(オマエンとこの会社よォ、確か『妹達(シスターズ)』も現場で何人か雇ってるよなァ?)

浜面(そうっす。雇っちゃってるっす)

一方通行(ンで、オマエの嫁の絹旗は現場に出てよく作業してンだよなァ!?)

浜面(してるっす! むしろそれがあいつのメインの仕事っす!)

一方通行「じゃあオマエンとこからばれたに決まってンじゃねェかァァァァ!!!!」

浜面「ご、ごめぇぇぇぇーーーーーん!!!!」

上条「オォーーイなんで突然ケンカ!!!?」

31: 2011/04/01(金) 22:26:35.65 ID:+cSVMFy00
浜面「……」ボロ…

上条「……どうしたのキミタチ」

一方通行「気にすンな。コイツがくっせェ屁ェかましたからしばいただけだ」

上条「マジでか。でも全然匂わないけど」

一方通行「ベクトル操作で匂い追い出したンだよ」

上条「マジでか。凄いなベクトル操作」

33: 2011/04/01(金) 22:33:08.32 ID:+cSVMFy00
一方通行「いいから話戻すぞ。『超電磁砲』から海に誘われたンだよな?」

上条「そうそう」

一方通行「行くな」

上条「へ?」

一方通行「へ、じゃねェよ。向こうの意図は見え透いてンだろが。行ったらメンドクセェことになるだけだ」

上条「いや、でも…」

一方通行「でもじゃねェよ! 絶対行かねェ方がいいンだって!!」

上条「いや、でも」

一方通行「し・つ・け・え・な!!!!」

上条「違うんだよ一方通行」

一方通行「何がだよ!!」

上条「もう俺行くって言っちゃったんだよね」

一方通行「ハァァァ!!!?」

36: 2011/04/01(金) 22:37:31.75 ID:+cSVMFy00
一方通行「何でだよオマエバーカ!! バァァーーーカ!!!!」

上条「いや、だってさ、あいつ色々おかしなことやってるしさ、それ俺が原因だってお前この間言ったじゃん?」

一方通行「……言ったな」

上条「俺としてもいつか御坂とはちゃんと話さないといけないなって思ってて……いい機会かな~、って」

一方通行「いや、だからってオマエ……」

上条「もちろん二人きりじゃないよ? ちゃんとインデックスも連れて行くし」

一方通行「あァ、なら、まァ……いい、か…?」

上条「とはいえ、お前らのおかげで俺もちょっと気を引き締めた方がいいってことは分かった。心配してくれてありがとな!」

一方通行「……心配なンてしてねェっつの。バァカ」

浜面「………」氏ーん

38: 2011/04/01(金) 22:40:20.26 ID:+cSVMFy00
美琴「……」カタカタカタ…


 >>all
 決行は明後日。万事抜かりなく頼むわよ。

 >>m.m.
 了解

 >>m.m.
 了解

 >>m.m.
 了解


美琴「……」ニヤリ…

44: 2011/04/01(金) 22:45:24.25 ID:+cSVMFy00
 そして、当日―――

美琴「おーい! こっちこっちー!!」

上条「おーう!」

インデックス「みこと! 久しぶりなんだよ!!」

美琴「久しぶりー! 相変わらず髪きれいねアンタ。うらやましいわー」サラサラ

インデックス「わひゃ! み、みことだってまたおっOいが大きくなってるんだよ!! うらやましいかも!!」

上条「それで、今日はどこの海に行くんだ?」

美琴「××辺りに行こうと思ってるんだけど」

上条「え? それ結構遠いんじゃねーの? 交通費も上条さんには馬鹿になりませんのことよ?」

美琴「平気平気! 私が車出すから!!」

上条「あれ? お前車持ってたっけ?」

美琴「平気平気! 平気だから!!」

48: 2011/04/01(金) 22:49:58.61 ID:+cSVMFy00
美琴「あれあれ! あれが私の車!!」

インデックス「わっ! 結構大きなわごんなんだよ!」

上条「おー、すげえな……少なく見積もっても300万は間違いなくしそうですなー」

美琴「いいでしょ? 荷物もいっぱいのるのよコレ」

上条「まあ今回は俺もインデックスも水着と着替えくらいしか持ってきてないから、その辺は全く問題ないけどな」

美琴「ホントあんたそんな軽装で大丈夫なの? 言っとくけど今日泊まりよ?」

上条「えっ?」

インデックス「えっ?」

上条「聞いてない」

美琴「言ってない」

上条「えっ?」

インデックス「えっ?」

53: 2011/04/01(金) 22:55:59.27 ID:+cSVMFy00
美琴「GO!!」

御坂妹「よし来た」ズボォ!

上条「あ! 何!? 何も見えない!!」

五和「すいません上条さん!!」

上条「何!? だれ!? ちょっとこの頭に被せたヤツ取ってくんない!?」

美琴「却下でーす。連れ込めぇぇぇえええええええええ!!!!」

御坂妹「ヤー!!」

五和「や、やー!!」

 ガタン! ドッタンバッタン! バダーム!!

美琴「ミッションコンプリート」

55: 2011/04/01(金) 22:57:25.07 ID:+cSVMFy00
インデックス「え? え? え?」

美琴「悪いわね。この車五人乗りなの。あんたが来ちゃうと定員オーバーになっちゃうから」

インデックス「え?」

美琴「ゴメンネ☆」

 バダーム! ブロロロロロ……!

インデックス「……え?」





インデックス「と、とうまが拉致されたんだよッ!!」

60: 2011/04/01(金) 23:04:50.84 ID:+cSVMFy00
上条「な、なんだーーー!? 何が起こったーーーー!?」

上条「インデックス!? インデーーーックスッ!!!!」

御坂妹「彼女は乗っていませんよ。少し落ち着いてはいかがです?」

上条「そ、その声は御坂妹!? 何だ!? オイ御坂! どういうことだコレおい!!」

美琴「べっつにー? 私も一人じゃ寂しいから色んな人に声かけただけよ」

五和「すいません上条さん、こんな手荒なことをしてしまって……」

上条「五和!? もしかして五和もいるのか!? 久しぶり!! って馬鹿!! マジかよこれどうなってんの!?」

五和(こ、声だけで私だとわかってもらえた……すごく久しぶりなのに…うれしい……)モジモジ…

上条「ねえ聞いてる!? 無視しないで!? お願いだから誰か説明して!?」

65: 2011/04/01(金) 23:11:49.49 ID:+cSVMFy00
美琴「少し落ち着きなさいよ。何も取って食おうって訳じゃないんだから」

御坂妹「食べちまうんじゃないんですか? とミサカはお姉様にこの行程の最終目標を確認します」

美琴(警戒心煽るようなこと言うんじゃないわよバカ)ポカッ

御坂妹「あいてっ」

上条「やかましい! こんな状況で落ち着けるか!! こうなったら力尽くで…!!」ギリギリギリ…!

上条「びくともしないんですけどー!? 誰ー!? 上条さんの体を後ろからガッツリホールドしてるこの人は誰ーー!?」

五和「とりあえず顔に被せてた袋取りますね?」

 バサッ

上条「………」

神裂「………」

上条「神裂ぃぃぃぃいいいいい!!!! お前もかぁぁぁぁあああああああ!!!!」

神裂「お、お久しぶりです……///」アカァ…

71: 2011/04/01(金) 23:17:40.05 ID:+cSVMFy00
・御坂妹(ミサカ10032号)
 美琴と共に急成長。おっOいでかい。もうゴーグルはつけてない。
 上条さんにきっぱり振られた。
 その後美琴の手足となり、幸せなカップルを対象に暴虐の限りを尽くす。

・五和
 上条さんにきっぱり振られた。
 こぼれる涙をおしぼりで拭ったのもいい思い出。
 振られ仲間として仲良くなっていた美琴から今回の話を持ちかけられる。
 参加するかずっと悩んでいたが、建宮斎字に励まされ(唆され)、葛藤の末に参戦を決意。

・神裂火織
 度重なる事件の果てに、遂に上条さんに明確な好意を抱くに至ったが、インデックスのことを慮り、自身の気持ちを押し頃す。
 しかしそれ故に悶々と日々を過ごしており、建宮などはそのことをひどく気にしていたようだ(娯楽的な意味で)。
 今回も建宮から連絡を受け、煩悶していたところをステイルに後押しされ、参戦を決意。


上条「信じたかった!! 僕神裂さんだけはそんなことしないって信じていたかった!!」

神裂「すいません上条当麻……しかし、私にも退けない時がある……!」

上条「でもよくよく思い出してみたら堕天使工口メイドのコスチュームとか着てたときあったね!! ならばさもありなんってかチクショウ!!」

78: 2011/04/01(金) 23:23:19.81 ID:+cSVMFy00
 ~以下、神裂の回想~

神裂「うぅ……」

ステイル「……どうした。わかりやすく悶々として」

神裂「いえ、その……」

ステイル「……ふう、また上条当麻のことを考えていたのか」

神裂「はい……どうやらその、彼と共に海に行く機会が近々あるようで……」

ステイル「ふん、それで悶々としてたってわけか。くだらない」

神裂「やはり…いつまでも彼のことを引きずっている私はくだらない女でしょうか……?」

ステイル「あぁ、くだらない。まったくもってくだらないことで悩んでいる。行けばいいじゃないか」

神裂「……ッ!! しかし!」

ステイル「僕はね、今でもインデックスのことが好きだ」

79: 2011/04/01(金) 23:30:26.05 ID:+cSVMFy00
神裂「ステイル……」

ステイル「僕の願いは彼女が幸せであること、ただそれだけだ。だけど、身を引いたつもりはさらさらない」

ステイル「今でも僕は、彼女を幸せにするのは自分でありたいと思っている」

ステイル「そのためなら、僕はなんでもするつもりだ。命だって捨ててやる。その気持ちは、上条当麻にだって負けやしない」

ステイル「君も、自分の気持ちを頃すのはやめたほうがいい」

神裂「でも……」

ステイル「少なくとも、今の自分の気持ちを押し頃した状態だけは脱するべきだと、僕は思うけどね」

神裂「そう…ですね。せめてこの胸に秘めた思いを打ち明けることくらいは……」

ステイル「神様だって、見逃してくれるさ」

神裂「ありがとうステイル。私は日本に赴きます。皆にはよろしくお伝え下さい」

ステイル「武運を祈っているよ」




ステイル(そうさ。僕は諦めてはいない。やれることは、全部やっておくさ)


 ~回想終了~

86: 2011/04/01(金) 23:38:32.82 ID:+cSVMFy00
 ―――『よろず屋一方通行』

番外個体「暇だねぇ」

一方通行「いいじゃねェか。厄介事がねェってことなンだからよ」

番外個体「こんなんでミサカの給料出るんだろうね?」

一方通行「舐めンな。そンくれェの蓄えはある」

番外個体「すてき! 一方通行、抱いて!!」

一方通行「抱かねェ」

番外個体「ヘタレ」

一方通行「売女(バイタ)」

 どたどたどた……!

一方通行「おン?」

番外個体「お客さんかな?」

 バターム!

インデックス「はあ…はあ…」

89: 2011/04/01(金) 23:45:15.33 ID:+cSVMFy00
番外個体「あれ? あのヒーローさんの彼女さんじゃん」

一方通行「……オマエ、今日はアイツ等と海デートじゃなかったンかよ?」

インデックス「とうまを……」

一方通行「あン?」


インデックス「どうまを助けてほしいんだよ!!」


番外個体「……どういうこと? ねえ、何であなたはそんなにわかりやすく頭を抱えてるの?」

一方通行(とびっきりの厄介事持ってきやがってクソッタレ……!!)


 ~インデックス説明中~


一方通行(ここまで強引な手に出るかよ超電磁砲(レールガン)! アイツマジでマジだな!!)

一方通行「おい、番外個体。ミサカネットワークにアクセスしてあいつ等の居場所特定しろ」

番外個体「アイサー」

一方通行(だが今から現場に急行しても時間がかかる……間に合うか……!?)

93: 2011/04/01(金) 23:51:41.69 ID:+cSVMFy00
 ―――うーみー

美琴「着いたー!」

五和「うーん、海の匂いって感じですねー!」

上条「………」ブッスー

美琴「もう、何をいつまでもふてくされてるのよ。こんな可愛い女の子たちと海に来てんのよ? ほら笑顔笑顔!」

上条「拉致じゃん」

美琴「見て見て船着場! あそこから船が出てるのね~」

神裂「そ、そうですね~」

上条「拉致じゃん! これ拉致じゃん!! 帰して!! おうちに帰して!!」

御坂妹「どうどうどう。ほーらあめちゃんですよー」ヌロッ

上条「ナチュラルに口から出したものを渡すんじゃねえ!!」

美琴「……ねえ…あんたはやっぱり…私たちと遊ぶの、イヤ?」ウルウル…

上条「うぐ…!」

98: 2011/04/01(金) 23:57:19.05 ID:+cSVMFy00
上条「しかし、いくらなんでもやり方ってもんが……」

美琴「ごめんね…? こうでもしないとやっぱり来ないって言い出しそうだったから……」グスッ…

上条「いや、だって、でも、インデックスを置いてきたのはさすがに……」

美琴「あの子も一緒に来たら、あんたあの子のことばっかり気にかけちゃうから……私、私……」

美琴「ごめん…なさい……」ポロポロ…

上条「わーわーわー!! 泣くなよ!! わかったわかった! 遊ぼう! 皆で遊ぼう! な!?」

美琴「ありがとう!」パアァ…!


五和(あれ目薬使ったんですか?)コソコソ…

御坂妹(いいえ、素です。今のお姉さまは五秒で本気涙を流すことが出来ます)コソコソ…

神裂(す、すごい……!)ゴクリ…

102: 2011/04/02(土) 00:06:07.52 ID:jpjL2piT0
上条(ぐうう…! 大丈夫だ! これは浮気じゃない! 俺がしっかりしてれば大丈夫!!)

美琴(かかった…! ククク…! この一泊の間に絶対に手を出させてやるわ……!)

美琴(そのためにはこの御坂美琴……修羅にすら堕ちる覚悟よ……!)メラメラ…!

上条「あれ? 一転して御坂が何か怖い」

五和「とりあえずこれからどうします?」

御坂妹「早速海水浴場に移動しませんか? とミサカは提案します」

神裂「そうですね、このままここにいても埒があきませんし……」

上条(水着…! このナイスバディ4人の水着…!)ムラムラ…

上条(駄目だ、耐えろ! 耐えるんだマイ・サン!!)



浜面「よ、よー上条。き、奇遇だなぁ~」

上条「浜面さぁぁぁぁぁん!!!?」

106: 2011/04/02(土) 00:11:54.39 ID:jpjL2piT0
絹旗「私海とか超久しぶりです! 今日は超はしゃいじゃいます!!」

麦野「程ほどにね。あら、あんたは…?」

滝壺「かみじょうとうま…はまづらの親友、だね……」

上条「あんれー!? 嫁さん達まで!?」

浜面(お前が海に行くって話聞いてさ、嫌な予感してたから俺たちもあとをつけてたんだ)コソコソ

上条(救世主(メシア)や!! 浜面さん、あんた救世主(メシア)や!!)コソコソ

浜面「気にすんなよ! 親友だろ、俺たち!!」

上条「浜面さんあんたすっげえ輝いてるよぉぉぉぉおおおおおおおお!!!!」

浜面(まあ、っていうか全部俺のせいだかんね!!)

112: 2011/04/02(土) 00:19:24.44 ID:jpjL2piT0
麦野「あれま、懐かしい顔がいるじゃない」

美琴「あんた…!」

麦野「怖い顔すんのやめなさいよ。せっかくこんな綺麗な海まで来といてさ」

御坂妹(どうしますかお姉様)ボソボソ

美琴(く…やむを得ないわ。ここでドンパチやらかして全てを水の泡にするわけにはいかない)ボソボソ

御坂妹(ラージャ)

美琴(ふん……どうせ『あの場所』には私たちしか入れないんだしね)

絹旗「どうも、絹旗です」

滝壺「滝壺です」

神裂「あ、これはどうもご丁寧に」

五和「私は五和っていいます。よろしくお願いしますね!」

美琴「打ち解けてんじゃないわよこら」

119: 2011/04/02(土) 00:29:55.78 ID:jpjL2piT0
 その頃の一方通行。

一方通行「クソッタレが…間に合えよ……」ブロロロロ…!

インデックス「うう…とうま……」ハラハラ

番外個体「ねえねえ、何でわざわざ車よ? 急いでんなら空ビューンってかっ飛ばしたほうが早いんじゃないの?」

一方通行「テメエラ二人も抱えて飛ンでられっかボケ」

番外個体「あれなにその発言。ちょっとカチンときたよ?」

インデックス「わ、私重くないよ!?」

一方通行「……それに、バッテリーはなるべく温存しとく。何があるかわかンねェからな」

番外個体「ふーん」

123: 2011/04/02(土) 00:35:26.78 ID:jpjL2piT0
 同刻、よろず屋一方通行堂。

打ち止め「ふーふふーん。学校帰りにあの人の職場に寄るのが今のミサカの一番の楽しみだったり!」

打ち止め「ふーんふふーん、ふんふんふーん♪」

打ち止め「こんにちわ! ってミサカはミサカは元気にご挨拶!!」バダーム


 ガラーン……


打ち止め「だ、誰もいない。お、お仕事中かな、ってミサカはミサカはションボリしながらネットワークに接続してみる……」

打ち止め「………」

打ち止め「……あれ、何コレ…? 番外個体と一緒に海に向かってる……?」

打ち止め「う…うぅ…!」プルプル…!

打ち止め「ば、ばかーーーー!!!! ミサカを置いていくなーーーー!! うわーーん!!!!」ドタタタタ…!

126: 2011/04/02(土) 00:40:32.99 ID:jpjL2piT0
番外個体「おらぁぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!!」

 ドグッシャァァアアアア!!!!

一方通行「ぐっほァーーーー!!!!」ギキキキキッ!

インデックス「ギャーーー!! ハンドル! ハンドルしっかり握ってあくせられーた!!」

対向車線トラック「プァップァーーーーッ!!!!」

インデックス「おぎゃーーー!!!!」

一方通行「ベクトル操作ァ!!」ヒュパァッ!

インデックス「よ、よかった。危機一髪で回避したんだよ…」ホッ…

一方通行「どういうつもりだコラァーーーー!!!!」

番外個体「ミサカ悪くない! ミサカ悪くないもん!!」


※新約禁書目録にて、番外個体はネットワーク内の負の感情に引っ張られて奇行を起こすという新たな一面を見せてくれました

128: 2011/04/02(土) 00:46:01.54 ID:jpjL2piT0
前作のタイトルは上条・一方通行・浜面「カンパーイ」ってヤツだよ


 ――海。

浜面「んで、これからどうするつもりだったんだ?」

上条「もうそろそろ着替えて泳ごうかって話してたけど」

浜面「いや、それなんだけどここ海水浴場ねえぞ?」

上条「え? マジ?」

美琴「ああ、それはね……」


??「おいおいあいつ等すげえレベル高ぇ女連れてるぜ!」

??「マジかよありえねぇ!!」

上条「あん?」

浜面「おう?」

132: 2011/04/02(土) 00:48:44.58 ID:jpjL2piT0
不良A「よーよー兄ちゃんたちよー、いいご身分じゃねえの」

不良B「ちょっと俺たちにも分けてちょうだいよ」

上条「うげ、これまたわかりやすい奴らが」

浜面「ひーふーみー、うわ6人もいるよ」

不良C「すかしてんじゃねえぞコラァ!!」

 まったく怯える様子を見せない上条と浜面に激昂する不良たち。
 上条と浜面は顔を合わせ、ゆっくりと頷く。

上条「いいかお前ら。これは本心からお前たちのことを慮って忠告してやる」

浜面「氏にたくなかったら、すっこんでな」

不良達「なぁにぃ~~?」

 その余りにも自信満々な態度に、不良達は一歩後ずさる。
 上条と浜面が高位能力者である可能性を考えたのだ。
 実際には二人の後ろにいる女性陣がヤバイのだが。

麦野「きゃーこわーい!」

絹旗「たすけて浜面ー!!」

浜面「あ、あぁ!?」

140: 2011/04/02(土) 00:56:03.60 ID:jpjL2piT0
 そのヤバイ女性陣の中でも特にヤバイ二人が怯えたような声を上げながら浜面の腕に絡みつく。
 その胸に、浜面の腕を挟みこむ。

不良A「て、てんめぇ~~これ見よがしにぃ~~……!!」

浜面「ま、またこのパターンかよぉ!!」

滝壺「……私だけ仲間はずれにしないで」ムンニ~

浜面「こら! 滝壺! こいつらの真似するんじゃありません!! あぁ、だめ! 背中におっOい押し付けちゃだめ!!」

上条(ファック! ファック!! 浜面爆発しろ!! 血管という血管が破裂しろ!!)

美琴「……」

御坂妹「……」

五和「……」


      そ  の  手  が  あ  っ  た  か


神裂「え? えぇ?」  ←分かってない

144: 2011/04/02(土) 01:01:58.95 ID:jpjL2piT0
五和「きゃ、きゃーこわーい!」むにゅっ

上条「は、はあ!?」

五和「ほら、女教皇様(プリエステス)も勇気を出して!!」

神裂「う、うぅ……! きゃ、きゃ~~!!」むにゅう

上条「おおう!?」

御坂妹「いやーん、こわーい」むにゅ

上条「く、首筋に柔らかな感触!?」

美琴「助けてと・う・ま」むんにゅ~

上条「胸板におっOい押し付けんなぁぁあああ!! や、やぁめろぉぉおおう」

上条(浜面くん、爆発しろなんて思ってすまなかった……これは、やってみないとわからない……)

上条(これは……地獄だ……!)

152: 2011/04/02(土) 01:07:16.82 ID:jpjL2piT0
 まあ、やってる本人等がいくら地獄と思おうが、見てる者からすれば天国もいいところである。
 氏ねばいいのに。

不良C「やろう…! もう勘弁ならねえ……!」

不良E「たとえどんな能力を持っていようと絶対必ず確実にぶっ頃してやる……!!」

 もちろん不良達もそう思った。
 メラメラと殺気を滾らせ、じりじりと上条と浜面に向かって距離を詰めてくる。

浜面「くそ……」

 いくらなんでも彼女たちを盾にする訳にはいかない。
 浜面仕上にだって、男としてのプライドがあるのだ。

浜面「こうなりゃ、やってやるぜ!!」

不良A「上等だコラァ!!」

不良D「いてこましたれやぁーーー!!」

浜面「こいやぁーーー!!」

158: 2011/04/02(土) 01:13:22.84 ID:jpjL2piT0
不良A「オラァー!!」ブンッ!

浜面「おっとぉ!」

不良B「氏ねやコラァー!!」ゴォッ!

浜面「あぶねっ!!」

不良C「今じゃオラァ!!」ボゴッ!

浜面「あいたぁ!!」

不良D「後ろががら空きじゃボケェ!!」ゲシッ!

浜面「おうふ!!」

不良E「顔面ボコボコにしたらぁ!!」メコッ!

浜面「ふんぐ!」

不良F「もひとつおまけじゃ!!」ドゴッ!

浜面「エンッ!」

 どっさぁ~!!

168: 2011/04/02(土) 01:18:57.77 ID:jpjL2piT0
浜面「か、上条くぅ~ん!? 何してんの!? 俺ばっかに戦わせてんじゃないよアンタ!!」

上条「すまなんだ、すまなんだぁ~~!!」

 上条は女性陣の拘束を逃れているものの、まるで腹痛を堪えるようにその場に蹲ってしまっている。

浜面「何してんだよ! 立て! 立つんだ上条ぉー!!」

上条「すまなんだぁーー!! 立てないんだぁーー!! たってて立てないんだぁーー!!」

浜面「んなぁー!! バカ! この役立たず!! 童O!!」

不良E「童Oで何が悪いッッッ!!!!」ドッゴォー!

浜面「あいたー! 今のはきいたーー!!」

上条「うわぁーすまん浜面ぁーー!! 俺ってやつはー!! 俺ってやつはーーー!!」

172: 2011/04/02(土) 01:25:12.92 ID:jpjL2piT0
 ちなみにそんな二人に対する女性陣の反応。

 浜面サイド

麦野「まったく、情けないわねぇ~。たった六人相手に」

絹旗「浜面は集中してないとホントに超浜面ですね」

滝壺「頑張って、はまづら。私はそんな浜面を応援してる」


 上条サイド

神裂「た、たって……///」カァァ…!

五和「うわわ、はわわ……!」じぃー

御坂妹「……じゅるり」

美琴「勃ったってことは私たちの体に性的興奮を覚えたということ……見えたわ、勝機!!」



浜面「おぷんっ!!」

上条「うわぁーーー浜面ぁーーーーーッ!!」

177: 2011/04/02(土) 01:35:53.67 ID:jpjL2piT0
浜面「ぐふう……」

麦野「ありゃりゃ、こりゃ本気で助けに入らないとまずいかね?」

絹旗「いや、待ってください。上条当麻の方の様子が変です」

上条「ふふ、ふふふ……」

不良A「な、何だコイツ……」

不良C「わ、笑ってやがる……」

不良F「涙を流しながら、笑ってやがる!!」

上条「いいぜ、マイ・サン。てめえがあらぬ期待にその身を膨らませているっていうんなら……」ギリギリギリ…!

上条「まずはその幻想をぶっ頃す!!」

 ズドムッ!!!!

上条「か…は…」

浜面「か、上条ぉぉーーーーーッ!!!!」

上条「へ…へへ……待たせたな、浜面…」プルプルプル

浜面「生まれたての仔馬みたいになってるーー!!」ガビーン!

180: 2011/04/02(土) 01:42:25.54 ID:jpjL2piT0
 しかしそうはいっても百戦錬磨の二人。
 あっさりと六人の不良を撃退。

五和「かっこよかったです上条さん!!」

上条「嘘ぉ…?」

御坂妹「本当ですよ。とっても格好良かったです、とミサカはお世辞を並べます」

上条「ですよねー」

美琴「こら」ポコッ

御坂妹「あいたっ」

絹旗「まったく、浜面は社長になってもやっぱり浜面ですねえ」

浜面「お前らは部下になってもやっぱりお前らだな!!」

滝壺「いたいのいたいの、とんでけー」

麦野「ねえ超電磁砲(レールガン)」

美琴「御坂美琴」

麦野「名前で呼んでいいの?」

美琴「もういい加減付き合いも長いでしょ」

麦野「あっそう。じゃあ遠慮なく。ねえ美琴、結局あんたらどこで泳ぐつもりだったわけ?」

189: 2011/04/02(土) 01:49:18.22 ID:jpjL2piT0
美琴「ふっふーん」

麦野「なによ?」

美琴「実はね、この近くにレジャー用の無人島があるのよ。今日はそこを貸し切ってあるの。ちゃんと温泉も宿泊施設もあるわ」

美琴「いつもはちゃんと管理人がいるんだけどね。今回は特別に出払ってもらってる」

美琴「つまり、完全に私たちのプライベート空間なわけ!!」

麦野「へえ、そりゃいいね」

美琴「何言ってんの? あんたらは行けないわよ」

麦野「何よ、けちんぼ。いいじゃない邪魔しないから」

美琴「だーめ」

上条「いやあいいんじゃないかなぁ!! 大勢のほうが上条さんは楽しいと思うのですが!!」

美琴「だーめ」

上条「は、浜面さん!!」

浜面「いや、ここまでされるとさすがに介入は難しいんだぜ」

上条「は、はまづらさぁぁぁぁん!!!!」

194: 2011/04/02(土) 01:55:41.64 ID:jpjL2piT0
船頭「いやあ、まだ船は出せねえよ」

美琴「な、なんで!?」

船頭「だって、まだ全員揃ってねえもの。全員揃ってから船を出すように上からキツク言われてっからさぁ」

美琴「ちょ、ちょっとそのリスト見せなさい!!」

美琴「な、何よコレ……」

美琴「『上条当麻御一行様』、『浜面仕上御一行様』……」

浜面「え、マジ? 俺らも行けんの? 誰か予約した?」

麦野「ううん、私達は誰もしてないよ」

美琴「………『一方通行御一行様』?」



一方通行「ヤレヤレ、どォやら間に合ったようだなァ」

200: 2011/04/02(土) 02:01:18.62 ID:jpjL2piT0
番外個体「ネットワークに残ってた情報から宿泊先を逆算、ハッキングで予約状況を改竄したミサカにお礼の言葉は無いわけ?」

一方通行「車ン中で大暴れしたろォが。あれでチャラだ」

番外個体「あ、あれはミサカが悪いんじゃないもん!!」

インデックス「とうまッ!!」

上条「インデックス!?」

一方通行「あァ、ぎゃあぎゃあウルセェから連れてきた」

上条「アクセラさぁぁぁぁん!!!! 輝いてる!! あんた輝いてるよアクセラさぁぁぁぁん!!!!」

浜面「あれあれ? 上条さん何か俺ん時よりリアクションよくない?」

上条「あ、まだ居たんですか浜面さん。もう帰っていいですよ」

浜面「ちくしょう」

203: 2011/04/02(土) 02:10:04.69 ID:jpjL2piT0
美琴(一方通行……! どういうつもり……!?)

一方通行(オーオー、睨ンでンなァ。悪ィな超電磁砲。テメエにゃ引け目こそあれど、恨みは欠片もねェが……)

一方通行(ちっとその行動は見過ごせねェよ。依頼ももらっちまったしな)

インデックス「とうま無事? どこか怪我してない?」

上条「ああ、大丈夫だよ(ホントは股間がすっげえ痛ぇけど…)」

御坂妹「………」

御坂妹(邪魔すんな白モヤシ氏ねッ!!)カッ!

番外個体「うおっしゃうらぁぁぁああああああああ!!!!!!」ドーーン!!

一方通行「おっぱァァァァァ!!!!」バッシャーン!

 ※現在地、桟橋。ドヤ顔一方さん海にダイブ。

上条「アクセラレータァァァーーーー!!!!」

番外個体「おぉぉぉいやめろよぉぉぉぉ!!!! 今のあなたでしょぉぉぉおおおお!!!?」

御坂妹「はて、何のことやら?」

210: 2011/04/02(土) 02:20:22.07 ID:jpjL2piT0
船頭「えんやこーらさっさー」ギィコ、ギィコ

一方通行「オマエマジで何とかなンねェの?」

番外個体「ミサカだって悩んでるんだよ……ねえ何とかしてよ第一位」

一方通行「クソ、マジで俺にとっても氏活問題だからな……早いうちに何、と、か……」

番外個体「……? 何見てんの?」

 番外個体は一方通行の視線の先を追う。
 空を一台の戦闘機が飛んでいた。
 明らかに自分達が今向かっている無人島に向けて進路を取っているその学園都市製の戦闘機のコクピットの中で。
 何だか、見覚えのあるアホ毛が揺れている、ような……

打ち止め「べー、だ」

 置いていかれた怒りを露わにして、打ち止めが海を進む一方通行に向かって舌を出す。

番外個体「よけてぇぇぇ!!!!」

 番外個体が声を張り上げた時にはもう遅かった。
 程なくして船は無人島に上陸。
 船から降りてくるメンバーの中に、一方通行の姿は見当たらなかった。

211: 2011/04/02(土) 02:22:21.08 ID:jpjL2piT0
やっと島まで来たよ……
ちょっと休憩しまうす

258: 2011/04/02(土) 08:31:42.12 ID:jpjL2piT0
 ~男子着替え中~

一方通行「あー、クソ。ひでェ目にあった」

浜面「水着に着替える前からずぶ濡れだなお前」

上条「いやー、でもホントよかったよ。ありがとう一方通行。インデックス連れて来てくれて」

一方通行「礼はいらねェよ。こりゃキチンと依頼もらった上での仕事だ。後でキッチリ報酬はもらうぜ?」

上条「が…!! インデックスの暴食が若干鳴りを潜めたとはいえ、上条さん家のお財布事情は相変わらずの火の車ですのことよ?」

 ~男子着替え終了~

浜面「おー、綺麗なビーチだ。これが丸々貸切ってのは気持ちがいいな!」

上条「女の子達遅いな」

一方通行「色々あンじゃねェの?」

上条さん……普通の柄物の海パン。

一方通行……サーファーが着るようなぴっちりしたやつ。袖と裾の長さは七分くらい。

浜面……普通の海パンにアロハみたいなシャツを羽織ってる。


女性陣「「お待たせ~」」

261: 2011/04/02(土) 08:42:03.72 ID:jpjL2piT0
美琴「……どう?」

上条「お、おぉ…」

美琴……以前の趣味からは考えられないほど大人びた黒のビキニ。面積はかなり小さい。

御坂妹「もじもじと、ミサカはあなたの評価を待ちます。

上条「ぶー!! おまっ! 何だその水着!!」

御坂妹……紐。アニメレールガンで黒子が着てたみたいなやつ。

五和「ど、どうですか? 私変じゃないですか?」

上条「ピンクのビキニか……うん、五和はピンクが似合うなあ」

五和「は、はわわ」

五和……ピンクの下地に花の模様がチラホラ入ったビキニ。露出が以下略。

上条「神裂は……さすがに水着まで左右非対称って訳じゃないんだな」

神裂「あれは私個人の趣味ではなく、あくまで魔術的な意味合いを付与していただけですので……」

神裂……上半身は白のブラ。下はジーンズを太ももの限界まで切ったようなデザインのパンツ。露出は今までの中では一番大人しい。

263: 2011/04/02(土) 08:52:18.28 ID:jpjL2piT0
浜面「お、水着新調してたのか」

麦野「まあねーん」

絹旗「折角の海ですからね! 超気合いれませんと!!」

麦野「そうそう。別にあんたに見せてやろうなんて意図は欠片もないから鼻の下伸ばしてんじゃないわようじ虫」

滝壺「でも、はまづらに海に誘われてから二人とも大慌てで水着買いに行ったんだよ」

絹旗「ぎゃあ! 滝壺さん、それは言わないお約束です!!」

麦野「……あんまり見ないでよ」プイッ

浜面「かわいいなお前ら!!」


麦野……ビキニ。黄色を基調とした派手目の花柄。腰に同色のパレオを巻いている。

絹旗……上は赤い生地にこげ茶色の縁取りがされたビキニ。ブラの真ん中にはリボンがあしらわれている。下は同色のホットパンツ。

滝壺……生地こそ水着使用になっているが、見た目はいつものジャージと変わらない。ただ、二の腕と膝下は露出している。

265: 2011/04/02(土) 08:57:20.24 ID:jpjL2piT0
打ち止め「ねえねえ! どう!? 似合う!?」クルクル

一方通行「はいはい似合う似合う」

打ち止め「もー! ちゃんと見てよね!!」

番外個体「あぁーちっくしょー。お姉様と被っちまったよー」


打ち止め……ビキニ。水色に白の水玉。

番外個体……黒のビキニ。かなりスタンダードなもの。


番外個体「新しい水着買いに行く暇が無かったからなー」ハァ…

一方通行「いいじゃねェか似合ってンだから」

番外個体「……あなたそういうことほんとさらっと言うよね」

266: 2011/04/02(土) 09:06:45.50 ID:jpjL2piT0
上条「あれ? インデックスは?」

インデックス「とうまー……」モジモジ

上条「おう、待って、た、ぞ……」

インデックス「どう…かな…?」モジモジ

上条「oh……」

 インデックスは露出がかなり抑えられた白のワンピースを着用していた。
 ただ、背中のほうはばっくりと露出されていて、艶かしい肩甲骨のラインが見て取れる。
 その全体的なフォルムは競泳用の水着によく似ていた。

浜面「信じられん……完璧なプロポーションの奴がワンピースを着こなすとこんなに工口イのか……」

 豊かに膨らんだ胸からしっかりくびれた腰、カーブを描くお尻のライン―――それが、水着の薄い生地がピッタリ張り付くことで殊更に強調されている。

打ち止め「なんかごめんなさい。こんなみすぼらしい体ではしゃいじゃってごめんなさい」

インデックス「な、なんで謝るの!?」

上条「インデックス……俺は幸せだ……」


美琴「ぐぬぬ……」

御坂妹「ぐぬぬ……」

五和「ぐぬぬ……」

271: 2011/04/02(土) 09:12:50.53 ID:jpjL2piT0
美琴「さあ、遊ぶわよーー!!」

打ち止め「ミサカね、ビーチボール持ってきた! ねえやろうよやろうよ!!」

一方通行「普段杖突いてるような人間に過酷な提案してンじゃねェよ」

番外個体「いいじゃん、やってあげなよ。いたいけな少女からのお願いなんだからさ」

一方通行「ケッ」

番外個体「っていうか、あなたが断って打ち止めが不機嫌になったらまたミサカが発作起こしちゃうかもしれないし」

一方通行「よォーしやるかァ!!」

打ち止め「わーいわーい! ってミサカはミサカは嬉しくてぴょんぴょん飛び跳ねてみる!!」

打ち止め「はっ! 嬉しくて思わずまた口癖出しちゃった……! いけないいけない、ってミサ…あーもう!!」

272: 2011/04/02(土) 09:19:53.01 ID:jpjL2piT0
絹旗「麦野! 滝壺さん!! 私一度でいいから超やってみたいことがあったんですけど!!」

滝壺「なーに? どんなの?」

絹旗「ごにょごにょごにょりーた」

麦野「やっべそれ超面白そう」

絹旗「でしょ? でしょ!?」

浜面「お、なになに? 何するんだ?」

麦野「浜面」

 ひょこっと顔を出した浜面に声をかける麦野の背後で、絹旗が地面に拳を叩き付けた。
 どかーん、と盛大な音がして、人間一人が入りそうな大穴が砂浜に空けられる。

麦野「埋まれ。そんで、顔だけ出せ」

浜面「は、はぃぃ!?」

麦野「返事は?」

浜面「や、ヤー!」

滝壺「目隠しと木刀持ってきたよ~」

浜面「あーわかったスイカ割りだ! んで、スイカは俺だ!!」

浜面「……たっけてポパーーイ!!!!」

275: 2011/04/02(土) 09:27:43.39 ID:jpjL2piT0
神裂「……あの、インデックス」おずおず

インデックス「ん? どうしたのかんざき」

神裂「せ、背中にオイル塗りましょうか?」

インデックス「ほんと!? ありがとう! お願いするね!!」

神裂「は、はい! 綺麗に塗ってあげます!!」ホッ…

インデックス「ねえ、ところで何でかんざきまでここにいるの?」

神裂「……ッ! ぐ、ぐうぜん!! 偶然私もここの海に居合わせまして!!」

インデックス「そうなんだ。すごい偶然だね」

神裂「そ、そう! すごい偶然です!!」

インデックス「でも、あんまり喋ったことない人も多かったからかんざきがいてくれてよかったかも!!」

神裂(はうぅ……!! い、いたたまれない!!)ズキズキーン!


打ち止め「ミラクルミサカシュート!!」

一方通行「反射ァ!!」キュパーン!

番外個体「あー! スイッチ入れんの反則! っていうか節約はどうしたの! そんなに勝ちたいのかこのモヤシ!!」

一方通行「ひゃっはっは!! 聞こえねェェェ!!!!」

279: 2011/04/02(土) 09:33:53.91 ID:jpjL2piT0
美琴「よーし、狙い通り神裂さんはインデックスをうまく引きつけてるわね……あとはアイツを……」

上条「いやー…浮き輪に揺られて波打ち際をぷかぷか漂うのも気持ちいいもんですなぁー……」

美琴「なーにジジくさいこと言ってんのよ。ほらほら! 沖に行きましょ!!」

上条「わ! ちょ! 浮き輪引っ張るなこら!!」


絹旗「右右! もうちょい右です滝壺さん!!」

麦野「いーや、左かも知れないよーん?」

滝壺「……北北西から電波が来てる」

浜面「……ッ! …ッ!!」 ←助けを呼びたいけど声出すと位置を特定されるから何も出来ない浜面

282: 2011/04/02(土) 09:41:57.28 ID:jpjL2piT0

上条「おいおい、こんな沖まで来て大丈夫かよ」

美琴「あら、なーに? 怖いの? もしかしてあんたカナヅチ?」

上条「ふん! 上条さんをバカにしちゃいけませんのことよ。上条さんには今まで何人もの人間を抱えて川や海を泳ぎきった実績がたくさんある!!」

美琴「……その、誰でも彼でも助けようとする姿勢、好きだけどちょっとは控えなさいよ。見てる方はたまったもんじゃないわよ」

上条「これは性分だからな~。もう今さら変えられないよ」

美琴「まったく……」

美琴「………」

美琴(チャ~ンス。ここなら誰の邪魔も入らないわ。存分にアピールできるってもんよ)

 するり、と美琴はビキニのブラの紐を緩める。

美琴(名づけて『やーん、水着流されちゃった&あててんのよ』作戦!!)

美琴(覚悟しなさい!! 悩頃してやるわよ上条当麻!!)

上条「おー…波もなくてほんと穏やかですなぁー……」ノンキ~

285: 2011/04/02(土) 09:47:33.40 ID:jpjL2piT0
美琴(ブラを外して―――)シュルリ

美琴「やーん! 水着流されちゃったーー!!」むにゅう

美琴「はずかしーー!! お願いあんたの体で隠させてーー!!」むにゅんむにゅん

美琴「……?」シーン…

美琴(……おかしいわね。何で何も反応しないのかしら? いつものこいつなら飛び上がって逃げ出しそうなもんなのに)

美琴(あれ、おかしいわ。何で胸に布の感触を感じるのかしら。アイツ上半身裸だったはずよね)

美琴「………」チラッ


一方通行「………」

美琴「」


上条「わあ! 一方通行いつの間に!?」

292: 2011/04/02(土) 09:52:58.20 ID:jpjL2piT0
美琴「なぁにしとんじゃおんどりゃぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!」ビリバリバリバリッ!!

一方通行「反射ァ!!」キュピーン!

上条「あばばばばばばばば」

一方通行「そしてベクトル操作ァ!!」

 一方通行の右手のところで海面が渦を巻き、ぷかぷか漂っていた美琴のビキニが吸い寄せられる。

一方通行「ン」

美琴「……ッ!」バシン

一方通行「程ほどにしとけよ。ンじゃ」

美琴「………」プルプルプルプル

美琴「ふざっけんなぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!」バリバリバリバリッ!!

上条「あbbbbbbbbb」

296: 2011/04/02(土) 09:56:34.73 ID:jpjL2piT0
美琴「なんなのよ! 何でアイツは私の邪魔ばっかりするのよ!!」

美琴「ほっとけばいいじゃない! 別にコイツがあのシスターと付き合おうが、私と突き合おうがアイツには関係ないはずでしょ!?」

美琴「なのに、なんで……」

美琴「………」

美琴「……ハッ、まさか……!」





美琴「アイツ……私に惚れてるっていうの!?」

303: 2011/04/02(土) 10:01:18.24 ID:jpjL2piT0

美琴「そう、そうだわ、それなら全てのつじつまが合うもの」

美琴「どうしてこの旅行に無理やり参加したのかとか」(※インデックスに依頼されたからです)

美琴「なんでさっきは黙って私のおっOいを堪能してたのかとか」(※呆れてました)

美琴「どうして私と同じ顔の子ばっかり周りに囲ってるのかとか!!」(※守るために決まってんだろ、言わせんな恥ずかしい)

美琴「ふざけないでよ……私の操はアイツのためだけにある」


美琴「一方通行……警戒が必要なようね……」

304: 2011/04/02(土) 10:05:43.55 ID:jpjL2piT0
上条「ふー……ひどい目にあった」バシャ…


浜面「イヤじゃ! もうイヤじゃぁぁぁあああああああ!!」ボコーン!

絹旗「あ! 浜面が逃げました!!」

麦野「よぉーしそんじゃあ次は鬼ごっこといこうかねぇ!!」

滝壺「まてー」

浜面「ちくしょう! 俺は普通に泳ぎたいのに!! 普通に泳ぎたいのにぃぃぃぃいいいいいいい!!!!」


上条「まあ、あれよりはマシ、かなぁ……」

 ちょんちょん

上条「ん?」

御坂妹「お話があります、とミサカは想い人を森の中へと誘い込みます」

309: 2011/04/02(土) 10:09:37.78 ID:jpjL2piT0
上条「どした?」

御坂妹「ええ、実は……」

上条(しかしオイなんて水着だよ。上条さんは一体どこを見てればいいんでせう?)

御坂妹「あなたにお願いがありまして、とミサカはぶっちゃけます」

御坂妹「……聞いてもらえるでしょうか?」じぃー…

上条「おう、上条さんに出来ることならな」

御坂妹「それなら大丈夫です。むしろあなたにしかできません」


 しゅるり……

御坂妹「……抱いて」

上条「脱出ッ!!」

312: 2011/04/02(土) 10:12:50.51 ID:jpjL2piT0
上条「アイツはなんだってああストレートなんだ!! もぉぉぉう!!」

五和「あ、上条さん!」

上条「うげ! 五和!」

五和「……うげって言われた……うげって言われた……」ドヨーン…

上条「あ、ごめん。マジでごめん」

五和「いいですもう。その代わり散歩に付き合ってください」

314: 2011/04/02(土) 10:18:36.37 ID:jpjL2piT0
五和「いい天気ですねぇ~」

上条「そ、そうだなぁ~」

上条(うぅ…さっきの御坂妹のせいでこいつらと二人きりになるのが怖い……いや、でも五和に限ってそんな……)

五和(……悲しくなるくらい警戒されてますね~)

『いい? チャンスがあったらガシガシ行きなさい!!』

『私たちの誰か一人でもアイツと関係を持てれば、それはアイツの理性の垣根を壊したことになる』

『つまり、私たちの中の誰がアイツと「ピーー」しても、それは私たち全員の勝利なのよ!!』

五和(なんて御坂さんは言ってたけど……)

上条(ど、どこに連れて行かれるんでせう?)ビクビク

五和(この調子じゃ難しいなぁ……)

317: 2011/04/02(土) 10:21:56.61 ID:jpjL2piT0
五和「あのですね、上条さん」

上条「は、はい!」

五和「約束します。私から上条さんに対して変なことはしませんから」

上条「ほ、ほんと?」

五和「はい!」

上条「ええ子や……やっぱり五和はええ子やったんや……!!」ウルウル

五和「えへへ……」

318: 2011/04/02(土) 10:25:01.42 ID:jpjL2piT0
五和「大学っていうのはどんなところなんですか?」

上条「ああ、結構いろんなものがあっておもしろいぞ~? まあ何よりの魅力は休みが長いってことですが!」

五和「ちゃんと勉強しなきゃ駄目じゃないですか!」

上条「あはははは」

五和「うふふふふ」




??「あ…ふ…ん…」


上条「!?」

五和「!?」

321: 2011/04/02(土) 10:28:26.87 ID:jpjL2piT0
滝壺「はまづら……ん……だめ……誰かに見られたら……」

浜面「うるせー、これは復讐なのだ。散々俺で弄びやがって~」

滝壺「あ…は…!」



上条(は、浜面に滝壺さん!? ななな、何してんだあいつら!!)

五和(はわ、はわわわわ)


浜面「ん~…滝壺……」

滝壺「ん、ちゅ、ん…」


上条(ディ、ディープキーーース!!)

五和(きゃー! きゃー! きゃー!)

328: 2011/04/02(土) 10:34:31.09 ID:jpjL2piT0
浜面「いやー、滝壺のおっOいはいつ揉んでも気持ちがいいな……」

滝壺「や、は」

上条(ジャージ型水着の上の方のジッパーを少し下げて、そこから手を差し込んでおっOいを揉む、だと……)

五和(滝壺さん、おっOいおっきい……今日居たメンバーの中でも一番大きいかもしれない……)

浜面「滝壺……体こっち向けて」

滝壺「ん……」モゾモゾ

 ジィー……

上条(水着のジッパー下ろす音聞こえた! あぁでも滝壺さんあっち向いちゃったから見えない!!)

浜面「ん…ちゅ…」

滝壺「あ…!」

上条(何吸ってんの!! 浜面くん何吸ってんのぉぉぉぉおおおおおおお!!!?)

五和(あ……上条さんのが……)

 五和の視線の先で、上条さんの上条さんは実に雄々しく、猛々しくエレクチオンしていた。

五和「……」ゴクリ…

333: 2011/04/02(土) 10:39:06.03 ID:jpjL2piT0
五和「……」ソッ…

上条(は、はう! 五和!?)

五和(あ、あのさっきは何もしないって言っちゃいましたけど……上条さん、苦しそうだから……)

上条(うぁ…駄目だ五和…! 手を離して…!)

五和(私で協力できることがあれば……私、何でも……)

上条(あああだめだめだめこすっちゃだめぇぇぇええええええ)


浜面「滝壺……」チュ、チュパ…

滝壺「はまづら…はまづら……!」


五和「上条…さん……」

上条「………」


上条「」ぶっち~ん


339: 2011/04/02(土) 10:46:19.09 ID:jpjL2piT0
上条「おーーーい!!!! 五和こっちこっち!! はぁ~やくぅ~!!!!」


浜面「!?」びっく~ん!

滝壺「!?」びっく~ん!


五和「へっ? か、上条さん?」

上条「早くしないと置いてくぞ~う!! 地元の漁師さんに教えてもらった穴場があるんだって!!」

五和「へっ? へっ?」

 やばい、つるん、どて、あいた、大丈夫はまづら、などという音が遠ざかった頃を見計らって、上条は岩場の影から飛び出す。
 浜面と滝壺の姿はその場から消えていた。

上条「まぁ、ぜぇぇぇんぶ嘘ですけどぉぉぉぉぉぉおおおおおお!!!!!!」

五和「か、上条さん?」オロオロ…

上条「……五和、すまない。先に戻っててくれないか? 5分で俺も行くから」

五和「で、でも……」

上条「……頼む」

五和「……わかり、ました…」

343: 2011/04/02(土) 10:48:14.48 ID:jpjL2piT0
 五分後―――

五和「上条さん、大丈夫かな……」

上条「……」ザッ、ザッ、

五和「あ! 上条さん!!」

上条「許そう……全てを……」

五和「へ?」

353: 2011/04/02(土) 10:53:20.84 ID:jpjL2piT0
五和「―――というようなことがありまして」

美琴「アホかあんたはぁぁぁぁぁああああああああああ!!!!」バチコーン!!

五和「あいたー!?」

美琴「アホかあんたは!! アホよあんたは!!」

美琴「そんな絶好のシチュエーションに巡りあいながら、アイツの種をその辺の岩場に捨てさせるなんてどんな判断よ!!」

美琴「あんたの股には何のために穴が空いてんのぉぉぉぉぉおおおおおおお!!!!!!」

御坂妹「ちっ、ミサカがその場にいれば絶対に逃しはしなかったものを」

美琴「アンタはもうちょい迫る方法を考えなさい!!」

神裂(インデックスと仲良く遊べた……それだけで私はもう……)

美琴「お前は帰れもう!!」

362: 2011/04/02(土) 11:02:10.65 ID:jpjL2piT0
上条「はあ……もうやだ……」

雲川「浮かない顔だな少年」

上条「うわぁぁぁぁあああああああああ!!!!」

雲川「なんだ、うるさいな」

上条「何でいきなりいるんすか先輩!!」


・雲川芹亜
 ものすごい頭いいはずなのに何故か上条と同じ大学にいた。学生の身でありながら既に学会に様々な論文を提出。脚光を浴びている。
 実は吹寄よりおっOいが大きい。「自分は上条に無血開城している」と公言する猛者。


上条「っていうかなんなんすかその格好。海女さんみたいな」

雲川「いや、この島には地元の漁師の間では有名な、貴重な苔がたくさん取れる穴場でな。研究のために、それの採取に来ていたわけだけど」

上条「へぇー、嘘から出た真というか……ホントにそんなんあったんすね」

雲川「ああ、本当に貴重なサンプルも取れたし、来た甲斐があったというものだけど」ニヤリ

368: 2011/04/02(土) 11:07:46.42 ID:jpjL2piT0
上条「なにその邪悪な笑み。それどの辺でとれたんすか」

雲川「あっちの岩場だけど?」

上条「……待って。待って待って、もしかしてそのサンプルって」

雲川「『幻想頃し』のDNA……これほど研究者魂をくすぐる研究対象もあるまい」

上条「待って待って待って待って!!!! ば、馬鹿か!! 馬鹿かアンタはぁぁぁぁああああああ!!!!」

雲川「冗談に決まっているけど」

上条「やめてくださいよもう!!」

雲川「しかし必氏に自分を慰める君は可愛かったな」

上条「見てたのは本当なのかよ!! もうやだぁもう!!」

雲川「それじゃ、私はもう行くけど。上条当麻、ひとつだけアドバイスしておくけど」

上条「なんですか」

雲川「我慢は体に毒だぞ?」

上条「やかましい!!」

370: 2011/04/02(土) 11:15:08.49 ID:jpjL2piT0
 夜―――宿泊旅館温泉にて

上条「あー、えらい目にあった」ザパァ…

一方通行「オマエ途中で見当たらなくなったけどよォ、どこ行ってたンだよ」

上条「色々……まあ、まだ何とか上条さんは清い体のままですことよ」

一方通行「乙女か。難儀なこったなァテメエは。ンで? 浜面クンは何でそンなに盛大に膝擦り剥いてるワケ?」

浜面「い、いやぁ~、ちょ、ちょっとな…」

上条「ざまあ」

浜面「やろ…! 元はといえばお前が……!」

上条「え? 俺浜面くんと会ったっけ? えぇ?」

浜面「うぐ…! な、何でもねえよ!!」

上条「ざまあ」

浜面「こんにゃろが!!」

一方通行「ウルセェ湯船には黙ってつかれ」

浜面「うるせえデカチン!! さすががでかい奴は態度も大きいですのぉ~!!」

一方通行「はァァァァ!? 馬鹿かテメエあっち(女湯)に聞こえンだろがァァァァ!!!!」

374: 2011/04/02(土) 11:20:12.77 ID:jpjL2piT0
番外個体「……でかいんだって」ゴシゴシ

打ち止め「うぅ……///」カァァ…

打ち止め「あの人を受け入れるには、ミサカはもっと成長しないと駄目なのかなぁ……」ショボン…

番外個体「ミサカはもう受け入れ態勢バッチリだもんね~」

打ち止め「ずるい! 実際の年齢はミサカより年下なのに!!」


絹旗「結局、浜面は捕まりませんでしたねぇ~」チャポーン…

麦野「ったく、結局ほとんど一緒に遊べなかったじゃないの。どんだけ空気読めないのよあいつ」

滝壺「……ごめんね?」

麦野「……何で謝んの?」

滝壺「なんでもない」ブクブク…

377: 2011/04/02(土) 11:25:51.06 ID:jpjL2piT0
美琴「いい!? 夜の宴会が最後の勝負よ!!」

美琴「昼間に言った通り、ここには私たちしかいない! 夜のご飯は私たちでふるまうことになるわ!!」

美琴「ここでアイツに家庭的な女をアピールし、かつアルコールを摂取させることで理性の破壊をはかるわ!! いいわね!!」

御坂妹「おー!」

五和「おー!」

神裂「インデックス、かゆいところはないですか?」

インデックス「うん、大丈夫だよ」

美琴(あの馬鹿はもうほっとく! 何だかんだでインデックスを隔離してくれる分はありがたいし!!)

383: 2011/04/02(土) 11:32:18.35 ID:jpjL2piT0
 風呂上がり―――ゲームセンターにて

上条「あれ、ゲームセンターがあるじゃん」

浜面「でも今日管理人いないんだろ? 開いてねえんじゃねえの?」

美琴「心配ご無用。開いてるわよ。設定いじってもらってるから、中のゲームやり放題!!」

絹旗「マジですか!? わーわー、寄って行きましょうよ!!」

麦野「まあ、まだ腹具合には余裕あるし、ちょっとくらいならいいかもね」

インデックス「うわあ~! 普段はゲームなんて(金銭的な都合で)全然出来ないから、すごく楽しみなんだよ!!」

上条「すげえな御坂! ありがとな!!」

美琴「うえ? あぁ、うん。み、美琴様に感謝しなさい!!」

美琴(やった! やったわ!! こんなに喜んでくれるとは思わなかった!! 大成功だわ、うれしい!!)

一方通行(あの馬鹿は何であンなに迂闊なンだよ…)

386: 2011/04/02(土) 11:39:25.96 ID:jpjL2piT0
御坂妹「ガンアクションゲームならミサカの右に出るものはいません」

番外個体「お、聞き捨てならないねえ。勝負するかい?」

御坂妹「いいでしょう。後継機の方がスペックが高いという定説をぶち壊してあげましょう」


打ち止め「あのぬいぐるみ欲しいなぁ~ってミサカはミサカは上目遣いであなたを見つめてみたり」

一方通行「露骨に催促してンじゃねェよ。欲しいンなら素直に言え」

打ち止め「あのぬいぐるみ、取って欲しいなって、ミサカはミサカは素直にお願いしてみる」


インデックス「私もぬいぐるみ欲しいなあ」チラリ

美琴「私もぬいぐるみ欲しいなあ」チラリ

五和「私もぬいぐるみ欲しいなあ」チラリ

神裂「わ、私も……」チラ、チラ、

上条「えぇ~…? 生まれてこの方UFOキャッチャーで成功したことがない上条さんに何でこんな大量に催促?」

御坂妹「あ、ミサカの分もお願いしまーす」ドガガガガガ!

番外個体「余所見とは余裕だね! あ、一方通行私のもお願いね!!」ドガガガガガ!

387: 2011/04/02(土) 11:45:54.60 ID:jpjL2piT0
やべ、番外個体の一人称ミスったファック

 浜面、滝壺VS絹旗、麦野 ハイパーホッケー対決

麦野「あらあら、こんなチーム分けじゃこっちの勝ちは確実ねえ」

絹旗「無能力者の浜面が居ちゃあ、どう転んでも超勝ち目はありません」

浜面「ハイパーホッケーに能力関係ないよね!?」

絹旗「言いなおします。無能の浜面が居ちゃあ、どう転んでも超勝ち目はありません」

浜面「うおおおおいもっとひどいことになったぞ!!!?」

滝壺「大丈夫だよはまづら。私、がんばる」

浜面「おう! 二人で生意気なあいつらの鼻っ柱へし折ってやろうぜ!!」

麦野「かっち~ん」

絹旗「かっち~ん」

389: 2011/04/02(土) 11:48:47.92 ID:jpjL2piT0
麦野「『原子崩しショット』!!」バヒュン!

浜面「おばあ!!」

絹旗「超窒素ミサイル!!」キュゴン!

浜面「頃す気かぁぁぁぁあああああああ!!!!」

滝壺「AIMストーカー発動」

麦野「あ、ちょっとそれずるい」ヘロヘロ

絹旗「ち、力が入らないです」ヘロヘロ

浜面「よっしゃおらぁぁぁぁあああああああ!!!!」ガコーン!

395: 2011/04/02(土) 11:55:09.84 ID:jpjL2piT0
美琴「そろそろ行きましょうか!」

上条「結局一個も取れなかった……」ズーン…

インデックス「よしよし」ナデナデ

御坂妹「結局決着は着きませんでしたね」

番外個体「ま、楽しかったからいいよ」

絹旗「あれ? あれパンチングマシーンじゃないですか?」

麦野「あんなの見つけちゃったら男は黙ってられないよねえ?」ニヤニヤ

浜面「はあ?」

御坂妹「ぶっちゃけ男性陣の中で誰が一番パンチ強いんでしょうね、とミサカはぽそりと呟きます」

絹旗「あ、それ私も超知りたいです」

美琴「じゃあやってみる? どうせタダだし」

上条「えぇ~マジで?」

403: 2011/04/02(土) 12:00:34.01 ID:jpjL2piT0
上条「あれ? 一方通行どっか行ったぞ?」

番外個体「逃げたね」

美琴「いいわよ、あんなもやしのことはほっときましょ」

 旅館・裏庭

打ち止め「あ、いた」

一方通行「」ビックゥ!

一方通行「ち、違いますゥ~。ちょっと外の空気吸いたくなっただけなンですゥ~」

打ち止め「大丈夫だよ! ミサカは逃げたなんて思ってないから!!」

一方通行「いや、っていうか逃げるって何から? そこからして俺わかンないンだけど」

打ち止め(可愛いなぁ…腕力ないの気にしてるのかな? そんなのなくてもあなたはとっても強いのに)

408: 2011/04/02(土) 12:06:11.26 ID:jpjL2piT0
美琴「え~と、この機械だと180キロも出れば相当強いほうね。まずは私が試しにやってみましょうか」

美琴「せーの」

 ドゴンッ!

上条「ひゃ、162キロ!?」

御坂妹「おー、さすがお姉様」パチパチパチ

浜面「おいおい、何かめちゃくちゃハードル上がったぞ……」

麦野「どっちからやる?」

浜面「俺行きます」

上条「あ、ずるい。やだよ俺トリはやだよ」

浜面「俺だってやだよ。早いモン勝ちだバーロィ」

上条「浜面くんたまにそういうこずるいとこあるよね。俺実は前々からちょくちょく気になってた」

麦野「いいからさっさとやれ」

420: 2011/04/02(土) 12:13:15.18 ID:jpjL2piT0
浜面「すー、ふぅぅ……」

浜面「はぁっ!!」

 ドゴムッ!!

美琴「に、236キロ!?」

麦野「へ、へえ…中々やるじゃない……」

絹旗「ちょ、ちょっとだけ見直しましたよ。超ちょっとだけですけど」

滝壺「はまづら…かっこいい……」

浜面「どやっ!」フンスッ

上条「ドヤ顔うぜえ」

五和「がんばってください上条さん!」

美琴「カッコイイとこ見せてよね」

上条「ハードル上げんなよ……」

423: 2011/04/02(土) 12:18:00.68 ID:jpjL2piT0
上条「くそ、俺もさっさと逃げればよかった……」

上条「ええい、もう!」

 ドゴムッッ!!!!

上条「どうだ!?」

美琴「……」ポカーン

浜面「……」ポカーン

麦野「……300キロ?」

御坂妹「というかこれこの機械の表示最大限界ですね」

番外個体「どんだけ~」

上条「え、なにこの空気」

五和「何か…凄すぎて言葉でないです」

浜面「いっぱい人殴ってきたからなぁ……」ポソ

絹旗「うわぁ……」

上条「やめてやめてそういう言い方マジやめて!?」

426: 2011/04/02(土) 12:21:58.78 ID:jpjL2piT0
美琴「はい、そんじゃ今度こそ晩御飯の準備に取り掛かりましょ!」

上条「はあ…頑張ったのに…不幸だ…」

インデックス「とうま、とってもかっこよかったよ!」

上条「インデックスぅ~~」

御坂妹「オゥシット」

五和「あの対応が正解だったんですね……」

一方通行「おゥテメエら。遅かったな。何遊ンでたンだ」

浜面「ようもやし」

上条「おぅもやし」

一方通行「何だコラァ!?」

433: 2011/04/02(土) 12:26:41.92 ID:jpjL2piT0
 女性陣晩御飯準備中―――

美琴「よし、これであらかた終わったかな? ごめんちょっと私休憩してくるね」

一同「「はーい」」

美琴「ふう…」

雲川「ちょっとお願いがあるんだけど」

美琴「うわあ!!」

雲川「毎度そんなリアクションを取られると、流石に少し傷つくな」

美琴「な、何よ! 誰よアンタ!!」

雲川「名乗るほどの名でもない。通りすがりの研究者で十分だけど」

438: 2011/04/02(土) 12:31:41.63 ID:jpjL2piT0
美琴「何でこの島にいるわけ!? ここは今貸切のはずよ!?」

雲川「そうそう、その件なんだけど。実は私は研究に必要なサンプルをこの島に取りに来ていたのだけど」

雲川「自前の船がどうやら流されてしまってな。帰るに帰れない状況に陥ってしまったわけだ」

美琴「……それで?」

雲川「出来れば迎えの船を都合してもらえないだろうか?」

美琴「……はあ、わかったわよ。このままここに居られても迷惑だしね。ちょっと待ってなさい」

 ~美琴、電話で船手配中~

美琴「30分もしないうちに来るわよ」

雲川「ありがとう。これはお礼だ」

美琴「……何コレ?」

雲川「何と問われれば、媚薬と答えるしかないのだけど」

美琴「び、媚薬ぅ!?」

441: 2011/04/02(土) 12:35:48.78 ID:jpjL2piT0
雲川「あいにく、財布から何から本島のホテルに置いてきてしまっていてな。今渡せるものといったらそれくらいのものしかない」

美琴「な、何故媚薬だけを持ち歩いて……」

雲川「要らないのなら、また日を改めてお礼を持ってこようと思うけど」

美琴「いります」キッパリ

雲川「うん、そうだろう。お前はコレを必要としている。そんな気がした」

美琴「ありがたく使わせてもらうわ……アンタ、名前なんて言うの?」

雲川「雲川芹亜、という」

美琴「私は御坂美琴よ」

雲川「それではまた、縁があれば」



美琴「雲川芹亜……一体何者なのかしら」

446: 2011/04/02(土) 12:43:07.59 ID:jpjL2piT0
 宴会!!

美琴「えー、何か予定と違って、色々人が増えちゃったけど……もうそれはいいわ」

美琴「こうなったら好きなだけ飲んで食って騒ぎましょう!! 酒も食べ物も腐るほどあるわよー!!」

美琴「それじゃ、カンパーイ!!」

一同「「カンパーイ!!」」


インデックス「とうま、とうま、これ私が作ったんだよ! 食べてほしいかも!」

上条「ん、むぐむぐ…うめえ! やっぱインデックスの料理は最高だな!!」

美琴「ちょっと! こっちの料理も食べなさいよ!! これは私が作ったのよ!!」

五和「こ、これは私が作りました!」

神裂「か、上条当麻、私も不肖の身ながら、心を込めて作りましたので、是非味見を……」

上条「うわあいっぺんに突き出すな!!」

御坂妹「というか飲みなさい。じゃんじゃん飲みやがりなさい、とミサカはあなたの口に酒を瓶ごと突っ込みます」

上条「がぼがぼごくごく」

447: 2011/04/02(土) 12:48:54.93 ID:jpjL2piT0
打ち止め「おいしいね! ってミサカはミサカはにんまりしてみる!! あ、コレミサカも手伝ったんだよ!」

一方通行「へェ…結構食えるモンじゃねェか」

打ち止め「えへへ~」

番外個体「あなた、何か飲む? ミサカ作るけど」

一方通行「あァ~、いや、最初はビールでいいや。麒麟取ってくれ」

番外個体「缶飲みなんて無粋な真似しちゃだめだよ。グラスだしな。ミサカが注いであげる」

一方通行「おォ…悪ィな」

番外個体「はい、今度はミサカに注いでよ」

一方通行「チッ、それが狙いかよ。オラ」

番外個体「あははー、学園都市第一位にお酌させちった」

打ち止め「うぅ~…ミサカも飲んでみたいなぁ…」

一方通行「未成年が生意気ぬかすな」

打ち止め「番外個体だって年齢的には5歳じゃん!!」

450: 2011/04/02(土) 12:51:39.55 ID:jpjL2piT0
番外個体「ミサカはいいんだよー。体は立派な大人だしー」

打ち止め「ずるいずるいずるい!!」

番外個体「飲みたい飲みたいミサカも飲みたい!!」ポカポカポカ!

一方通行「うおお!? いや、オマエは勝手に飲めよ!!」

番外個体「まーただよ……もーう……」

一方通行「…あァ、今のもしかして暴走なのか? こりゃマジで何とかしねェとなァ」

453: 2011/04/02(土) 12:57:52.23 ID:jpjL2piT0
絹旗「実はですね、超腑に落ちないことがあるんです」

麦野「あ、絹旗も?」

浜面「あーん? 何がよ?」

絹旗「これこれ、宿にあったこの島全体の略図なんですけどね?」

絹旗「私が超浜面を探索したのがこっからこの辺なんですよ」キュキュキュ~

絹旗「んで、麦野が探索したのがこの辺」キュ、キュ、

麦野「そだね」

絹旗「滝壺さんはこの辺り一帯を調べたんですよね?」

滝壺「……うん」

浜面「そ、それがどうかしたのかなあ?」ダラダラ…

絹旗「これで島の全域は探索してるはずなんですよね。でも、私たちの誰も浜面を見かけてもいない」

絹旗「浜面は一体この島のどこにいたんです?」

浜面「え? お、おっかしーな。俺普通に逃げ回ってたんだけどなー」ダラダラダラダラ

滝壺「………」

456: 2011/04/02(土) 13:05:41.53 ID:jpjL2piT0
上条「あんれーー!? 浜面くんあんれーー!?」

浜面「うわあなんじゃあ!?」

上条「お二人には内緒なんですかーー!? 滝壺さんと二人でいちゃいちゃしてたのは内緒なんですかーー!?」

麦野「」ピクッ

絹旗「」ピクッ

浜面「おうわーー!! 馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿ッ!!」

上条「おっOい揉んでたじゃないすかー!! いっぱいちゅうしてたじゃないっすかーー!!」

浜面「何で知ってんだお前!! あ、やっぱあん時のアレわざとかテメエ!!」

麦野「はぁ~まぁ~づぅ~らぁ~」

浜面「ヒィッ!!」

絹旗「そォしてェ、滝壺さァ~ン?」

滝壺(……きぬはた本気で怒ってる。アクセラ語出てる……怖い……)ブルブル

麦野「今回の旅行中は抜け駆け二人きりは禁止って決めてたよなコラァァァアアアアアア!!!!」

浜面「ご、ごめ、つい、あ、いたい! いたいいたいいたいギブギブギブ!!」

上条「ざまーみさらせ!!!! ぐははははは!!!!」

464: 2011/04/02(土) 13:10:19.17 ID:jpjL2piT0
浜面「……」氏ーん

麦野「滝壺、正座」

滝壺「はい……」プルプル

絹旗「プルプル震えて子ウサギちゃンかァテメエはァ。超納得行く説明いただけますよねェ~?」

滝壺「ご、ごめんなさい……」ブルブル

美琴「お取り込み中すいませんが」

麦野「あによ」

美琴「皆さんがそういった関係に至った顛末を教えていただけませんかねえ?」

麦野「はーん? あぁ…そうかアンタも……いいわ、あんまり人には言いたくない話だけど、教えてあげる」

472: 2011/04/02(土) 13:17:01.21 ID:jpjL2piT0
麦野「まあまずは滝壺と浜面が付き合ってたわけよ」

美琴「ふんふん、それで?」

麦野「それで、一回酒の勢いで私と浜面が~~~」



番外個体「どこもかしこもお盛んだねえ」

一方通行「元気なこった」

打ち止め「……」ゴクリ

打ち止め「あ、あなたは特定の誰かを作ったりしないのかな? ってミサカはミサカは思い切ってたずねてみる」

一方通行「あァ…? 今ンところは、ねェなァ……」

打ち止め「そう、なんだ……」

打ち止め(ほっとしたのが半分と、残念な気持ちが半分……複雑だなァ)

番外個体「でもさあ、あなただって男なワケでしょ? もやしだけど」

一方通行「待てテメエガキの前で何の話する気だやめろコラ」

番外個体「ぶっちゃけ溜まるでしょ? それどうしてんの?」

一方通行「やめンかコラァァァァッ!!!!」

483: 2011/04/02(土) 13:24:11.89 ID:jpjL2piT0
打ち止め「……ごくり」

一方通行「そンで何でテメエも聞く気満々だ!! ガキは耳塞いでろォ!!」

打ち止め「ガキじゃないもん! もうえOちなことも出来るもん!! ってミサカはミサカはここぞとばかりに猛アピールしてみる!!」

一方通行「はァァァッ!!!?」

番外個体「ねえねえ、どうしてんのさ~」

一方通行「誰が言うかボケェ!!」

浜面「っていうかアクセラちゃん性欲ないもんね」

番外個体「性欲ないのッ!?」

打ち止め「性欲ないのッ!?」

一方通行「オマエ復活した途端いらンこと口走ってンじゃねェェェ!!!!」

浜面「でも爛れた夜を過ごしたこともあるけどね」

番外個体「爛れた夜ってどういうことッ!?」

打ち止め「タダレタヨルってどういうことッ!?」

一方通行「オマエちょっとマジで黙れコラァァァァァアアアアアアアアアアア!!!!!!」

 ※この世界の一方さんは一時期黄泉川せんせーとイケナイ関係でした

498: 2011/04/02(土) 13:31:39.42 ID:jpjL2piT0
上条「うははははは!! どこもかしこも修羅場になってしまえばいいんやーー!!」フラフラ

インデックス「と、とうま、大丈夫? ちょっと飲みすぎかも」

美琴(チャンス! 聞いてみたら浜面さん達の関係も切欠はお酒だった……! 今日ここで決めるのよ美琴!!)

上条「!! セェーックス!!」

浜面「うわあもう駄目だコイツ」

美琴「はー、暑い。暑いから上着脱いで下着だけになっちゃお」シュル、パサ

上条「!?」

御坂妹「あ、じゃあミサカもー」シュルル、パサ

五和「わ、私も!」シュルル、パサ

上条「!!!?」

神裂「わ、私も……だ、だめだ、できないぃ~~!!」

美琴「いい加減にしろコラァ!!」

五和「このカマトト侍がッ!!」

神裂「」ガーン

503: 2011/04/02(土) 13:38:51.17 ID:jpjL2piT0
上条「うお、うおお……」プルプルプル

一方通行「やっべェ」ガタン

番外個体「こら逃げるな」

打ち止め「事の顛末について話さんかーー!!」

一方通行「いや、それどこじゃねェから足離せバカタレッ!! オイ浜面ァ!!」

浜面「俺はぁ~、お前たちのことぉ~、ホントの本気で幸せにするからぁ~」

滝壺「はまづら……」キュン

絹旗「超浜面のくせに……超カッコイイこと言いすぎです……」モジモジ

麦野「ねえ浜面……傍に行ってもいい……?」

一方通行「馬鹿が!! マジ使えねェなコイツ!!!!」

上条「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」

一方通行「待て三下!! 落ち着け!! 隣にいる女の顔を見ろ!!」

インデックス「とうま…?」ビクビク

上条「……うがあああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

美琴(く、来る!?)

512: 2011/04/02(土) 13:43:32.92 ID:jpjL2piT0
 ズン…!!

上条「か…ふ……」

美琴「右手を股間に……」

五和「叩き付けた……?」

上条「……ぐふ」ドサァ!

御坂妹「……ちなみに彼のパンチ力は300キロを超えています」

浜面「うわぁ……」 ←酔いさめた

インデックス「とうま!? とうまーー!!」

上条「……」ビクンビクン

一方通行「オイ氏ンだンじゃねェの?」

525: 2011/04/02(土) 13:48:47.99 ID:jpjL2piT0
上条「……生きとるわい」フラフラ

インデックス「とうま、大丈夫?」

上条「んあ、ごめんインデックス、ちょっと俺顔洗ってくるわ」

一方通行「すげェな……さすがだぜヒーロー」

浜面「俺には真似できねえわ。真似したくないわ」


美琴「………」ワナワナワナ…!

美琴(何でよ…ここまでしてるのに、どうして……? 私じゃ、駄目なの…?)

美琴(もう、他に取れる手段なんて……)

美琴(………)

美琴(やってやる……! こうなったらもう、やってやるわ……!!)

532: 2011/04/02(土) 13:53:27.19 ID:jpjL2piT0
上条「ふう、危なかった……完全に理性が飛んでたぜ」

上条「マイ・サンは……良かった、無事だな。ちょっと腫れてるけど」

上条「ふう~」フキフキ

美琴「……」スチャッ

美琴「ふっ」

 とすっ

上条「あふん」

539: 2011/04/02(土) 13:57:02.94 ID:jpjL2piT0
美琴「ふう…」

御坂妹「あれ? お姉様どちらに行かれてたのです?」

美琴「ちょっとトイレに、ね」

御坂妹「これは失礼な詮索をしてしまいました。それにしても彼、遅いですね」

美琴「そうね……」

 ドドドドドドドドド!! バダーム!!

上条「インデェェェェェックス!!!!」

インデックス「ふえ?」

上条「好きだぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!!!!」ドッターン!

インデックス「きゃあああああああああああああああ!!!!」

浜面「うわあどうした上条落ち着け!! オイやめろチャック下ろすな!!!!」

548: 2011/04/02(土) 14:03:15.45 ID:jpjL2piT0
上条「好きだ! インデックス、愛してる!! だからお願いやらして!! やらしてぇぇぇえええええ!!!!」

浜面「うわあああああ凄ぇ力だよなになにどうしたのコイツ!?」

一方通行「遂に性欲がキャパシティオーバーして飛ンじまったか……?」

インデックス「とうま、どうしたの!? 落ち着いて!! 結婚するまではしないって約束したでしょ!?」

上条「ま、待てるかぁぁぁああああああああああ!!!!!! うがあ、離せ浜面ぁぁぁあああああああ!!!!!!」

一方通行「離すな浜面!! 絶対離すなよ!!」

浜面「いや、でも凄いのこの力!! 俺負けちゃうって!!」

美琴「当麻!!」ガシィ!

浜面「うわあ美琴サン何でブラとパンツだけに!?」

美琴「私なら、させてあげる!!!!」

上条「!?」

560: 2011/04/02(土) 14:08:07.58 ID:jpjL2piT0
美琴「当麻がしたいときに、したいだけさせてあげる!!」

美琴「どんなプレイでも、当麻がしたいことをさせてあげる!!」

美琴「もちろんこの場で犯してくれたって構わない!!」

美琴「だから、当麻……」

上条「み、さ、か……」

美琴「美琴って呼んで……」

上条「み…こ…と……」

インデックス「とうま!?」

一方通行「チィッ!!」ガシッ!

 一方通行は能力を全開にすると上条の体を掴み、一気にその部屋を離脱する。

一方通行「浜面ァ!! その部屋から誰も出すな!! 俺はコイツが正気に戻るまでどっかに閉じ込めとく!!」

浜面「あ、ああ! わかった!!」

一方通行「任せたぞ!」

浜面「任されたよ!!」

573: 2011/04/02(土) 14:14:20.27 ID:jpjL2piT0
美琴「どきなさい」

浜面「聞けねえな。約束しちまったからよ」

美琴「大怪我するわよ」

麦野「ふーん、やれると思ってんの?」

番外個体「ミサカ達は端っこに逃げておこうか」

打ち止め「う、うん…」

インデックス「とうま……」

神裂「インデックス、こっちへ」

麦野「悪いわね美琴。出来たら、私もあんたの応援してあげたいんだけど」

浜面「麦野」

麦野「ごめんね。私はこの世界の誰よりも浜面の味方なの」

美琴「上等よ。手加減なんていらないわ。あなたがかつてその男を手に入れたよう時のように、私も実力で押しとおる」

御坂妹「お供します、お姉様」

五和「私も…まだ、諦めたくない……!」

美琴「ありがとう二人とも……じゃあ、行くわよ!!」

587: 2011/04/02(土) 14:20:16.90 ID:jpjL2piT0
美琴「う、うぅ……」

浜面「悪いな。滝壺がこっちにいる限り、お前等の能力は十全に発揮されない」

五和「く…」

浜面「そっちの子は能力者じゃないみたいだけど……絹旗に白兵戦で勝てる奴なんてそうはいない」

絹旗「ふふん」フンスッ

浜面「なあ、もうケンカはやめようぜ。酒も食い物もいっぱいある。飲み会の続きを始めようじゃねえか」

浜面「俺たち皆、もう友達だろ?」

麦野「美琴、おいで」

美琴「う、うえええええ」

美琴「わだしも、あんだだちみたいに、ぐす、うえ、なりたかった、だけで……」グス、グス

麦野「よしよし」

美琴「うあああああああ」

594: 2011/04/02(土) 14:24:19.08 ID:jpjL2piT0
インデックス「みこと……」

浜面「インデックスちゃんはこっち」

インデックス「ふえ?」

浜面「俺はね、怒ってますよ~インデックスちゃん。君はね男のことを分かってなさ過ぎる!!」

インデックス「え? え?」

浜面「大体さ! お前ら同棲してんだろ!? じゃあ見ちゃうでしょ!? 上条が一人でしてるとことか!!」

インデックス「ひ、一人でって……?」

インデックス「お、おな、おなおな……///」カァァ…!

浜面「どうなの!?」

インデックス「あ、ある…あります」

603: 2011/04/02(土) 14:27:45.16 ID:jpjL2piT0
浜面「だろうが!! その時にさ、かわいそうとか思わないわけ!?」

インデックス「か、かわいそう、とかは、別に……」

浜面「じゃあ、それ見ちゃったときインデックスちゃんはなんて思うんだよ!!」

インデックス「とうま、私のために頑張ってる……うれしい、って……」ポッ…///

浜面「うぉぉ~い駄目だ駄目だ!!!! 誰か保健体育の教科書持ってこぉぉ~~い!!!!!!」

609: 2011/04/02(土) 14:31:09.32 ID:jpjL2piT0
 ~浜面男の子の仕組み説明完了~

浜面「ってことだ!! 分かったか!? インデックスちゃんが上条にどれだけひどいことをしてきたか!!」

インデックス「そ、そんな……」ガク…!

浜面「分かったならいいんだ。これからはな……」

インデックス「違う……」

浜面「ん?」

インデックス「ステイルから聞いていたのと違うんだよ!!」

神裂「!?」

五和「!?」

623: 2011/04/02(土) 14:39:53.63 ID:jpjL2piT0
 ~以下、インデックス回想~

ステイル『いいかい、インデックス。日本という国における男ってのはね、女の子との初めてをとても大切にするものなんだ』

ステイル『そういったことは何かしらの記念日に行うことが通例で……一般的には婚姻関係を結んだその日にするのが最良だと言われている。いわゆる新婚初夜ってやつだ』

ステイル『上条当麻は真面目な男だ。きっとそういう心持でいることだろう』

ステイル『だからインデックス。君も彼の志に全力で協力してあげるんだ』

ステイル『同じ部屋に住んでいるんだ。もしかしたら彼が一人でしている姿をみかけることもあるかもしれない』

ステイル『だが、あの日本という国におけるそれは、僕等の国とは少し意味合いが違うんだ』

ステイル『彼等日本男児は己の一物を一本の刀に見立てる。そして来たるべき日に備えて日々刀を研ぐように己の一物をしごくのさ』

ステイル『だからインデックス。彼のそういうところを見かけたら、黙って見て見ぬ振りしてあげるんだよ?』

ステイル『日本男児は、己が努力している姿を人に見られるのをひどく嫌う部分があるからね』

 ~以上、ステイルによる間違った性教育終了~


ステイル「僕はまだ諦めたわけじゃない。彼女の隣に立つためなら、何だってしてやるさ」

ステイル「そう、何だってな……」フゥ…

638: 2011/04/02(土) 14:45:38.36 ID:jpjL2piT0
神裂「ステイル……どうも積極的に私の背中を押すなと思っていたら……」

番外個体「なになに? つまりどういうこと?」

御坂妹「推測するに、あの元シスターを諦めきれない誰かが破局のための一手を打っていたということらしいですね」

打ち止め「それでもあの人たちが破局しなかったのは、ひとえに二人の愛ゆえに……なんだかロマンティックだね」

番外個体「っていうか、あのヒーローさんが一人で頑張ってただけな気もするけど」

インデックス「お願い! もっと私に色々教えて!! 今まで間違ったことを覚えていた分、色んなことを教えて欲しいんだよ!!」

麦野「よしきた」

絹旗「よしきた」

滝壺「よしきた」


 !!インデックスは正しい男の体の仕組みと、偏った性知識をゲットした!!

657: 2011/04/02(土) 14:53:06.16 ID:jpjL2piT0
一方通行「オラ、とりあえずこの倉庫にいろ」

上条「ああ、すまない一方通行。助かった」

一方通行「何か変なモン体に入れられたな。オラ、水だ。ガンガン飲ンどけ。そンで何回か小便すりゃ落ち着くはずだ」

上条「何から何まで……すまない」

一方通行「いいさ。これでもまだ全然借りは返せちゃいねェ。オマエからもらった負債はデッカイぜ」

上条「はは、気にしなくていいっつってんのに」


上条「が…!!」ドックン!

一方通行「また発作か。まァここに女はいねェから問題はねェ。収まるまではキチイだろうが、耐えろ」

上条「が…ふ…!!」ドックン! ドックン!

 ド ク ン ! ! ! ! 


上条「一方通行にも…穴はあるんだよな……」

一方通行「……あン?」

688: 2011/04/02(土) 15:02:04.49 ID:jpjL2piT0
上条「……」ユラリ…

一方通行「オイオイ待て待て上条サン!?」

上条「大丈夫…大丈夫だから……」フシュー、フシュー、

一方通行「正気かテメエ!! あ、正気じゃねーンだ。って言ってる場合か!! オラァ!!」

 一方通行は能力を発動し、地面を踏みつける。
 上条と一方通行のちょうど中間辺りに罅で出来たラインが引かれた。
 つまりこんな感じである。

          ● ←一方通行

      ――――――――――

          ● ←上条さん

一方通行「イイか!? 残った理性を振り絞って考えろ!! この線を越えたらもォ戦争だ!! 頃し合いだ!!」

一方通行「命かけてまで欲しいモンじゃねェだ……」

          ●
         ●
      ――――――――――


一方通行「おうわあああああああああああああああああああ!!!!!!!」

703: 2011/04/02(土) 15:07:48.42 ID:jpjL2piT0
一方通行「上ォォォォォ等ォォォォォォだコラァァァァァァァ!!!!!!」

上条「Aooooooooooooooooon!!」

一方通行「本気で行くぜ!! 氏ンで恨むな三下ァ!!!!」バサァ!!

上条「grrrrr……!!!!」



 その日―――無人島に存在していた全ての施設は倒壊した。
 旅館に泊まっていたメンバーは命からがら脱出し、事なきを得た。
 戦争を終結に導いた力をフルに駆使した上条当麻および一方通行は己の童Oと貞操を守りきった代わりに、多額の借金を背負うことになるのであった。

715: 2011/04/02(土) 15:11:39.16 ID:jpjL2piT0
<それぞれの後日談1>

インデックス「今までごめんね、とうま……」

上条「いいんだよ、インデックス。お前は何も悪くない。悪いのは全部ステイルだ。あいつは頃す。必ず頃す」

インデックス「とうま、私、とうまがしたいなら……いいよ……?」

上条「インデックス……!」

インデックス「あ……お願い、電気消して……?」

727: 2011/04/02(土) 15:17:57.65 ID:jpjL2piT0
<それぞれの後日談2>

黄泉川「あっはっは!! そんなことがあったのか!! 最高じゃんか!!」

一方通行「笑いごっちゃねェよ。今までコツコツ貯めてた貯金がパァだ」

番外個体「ヒーローさんの分まで払うからじゃん」

一方通行「うるせェな。アイツにそンな借金返済能力なンてあるわきゃねェだろ」

打ち止め「こんにちわー! っておお! 黄泉川もいる! 久しぶりだね!!」

黄泉川「うん、久しぶり。元気そうで何よりじゃんよ。もう寮は慣れた?」

打ち止め「うん、まだ少し寂しいけど…ミサカ頑張るよ!! あ、ねえねえ、ミサカあなたに聞きたいことがあるんだけど!」

黄泉川「んー? 私がわかることなら何でも答えるじゃんよ」

打ち止め「この人が経験した『タダレタヨル』っていうの、知ってる!?」

黄泉川「ブーーーー!!!!」

一方通行「ブーーーー!!!!」

737: 2011/04/02(土) 15:23:30.85 ID:jpjL2piT0
<それぞれの後日談3>

麦野「ねえ、あんた一方通行の弱みも知ってるんでしょ? 『爛れた夜』とか言ってたじゃん」

浜面「言えません」

絹旗「浜面のくせに超生意気です! 吐かないと超窒素コークスクリューをお見舞いしますよ!?」

浜面「い、言えません」

滝壺「お願い、はまづら」ウルウル

浜面「い、いえ、言えな、い」

麦野「教えてくれたらここで三人で一斉ストリップしてあげる」

浜面「えーとねーあのねー!!」

浜面「はっ!?」

浜面「うわあー駄目だ駄目だーー!! 俺はもう友達を裏切らないって決めたんだーー!!!!」

麦野「ならその体に聞いてやるわ!! 絹旗! 滝壺!!」

絹旗「アイサー!」

滝壺「あいさー!」

浜面「何をされても吐かん! 男の友情はそんな安いもんじゃないんじゃー!! あ、でもお願い痛くしないで!?」

743: 2011/04/02(土) 15:27:36.32 ID:jpjL2piT0
<それぞれの後日談4>

神裂「好きです、上条当麻」

上条「ありがとう。でも、俺はインデックスを愛してる」

神裂「分かっています……ありがとう、逃げずにこの場に来てくれて。これで、私は新たな道を歩むことが出来ます」

上条「……それじゃあな」

神裂「はい……さよなら」



五和「終わったんですね」

神裂「終わりました」

五和「今日は飲みましょうか。私いくらでも付き合っちゃいます」

神裂「なら、お願いしますね。何も知らないカマトト侍に色々教えて下さい、五和」

五和「マジすんませんっした」ドゲザー

748: 2011/04/02(土) 15:33:01.16 ID:jpjL2piT0
<それぞれの後日談・ラスト>

美琴「今度は山よ! 山に行くのよ当麻!!」

上条「うわああああ!! もういい加減俺のことは諦めてくれよ!!」

美琴「馬鹿言うんじゃないわよ!! 私だってねえ! 忘れようとして頑張ったのよ!!」

美琴「でも無理なのよ! 世界を救った英雄を、ずっと間近で見てたのよ!? 他の男なんかもう芋にしか見えないわよ!!」

上条「駄目なんだって! 俺はインデックス一筋なんだから!!」

美琴「たとえアンタがあの子とヤってたとしてもそんなん関係ないわよ!!」

美琴「あんた今でもオXXーするでしょ!? だったらそのティッシュに包んで捨てる分の種を私にくれって言ってんのよ!!」

上条「きゃあビXチ!!」

美琴「ビXチ上等じゃあ!! あんたの子を孕む為なら股くらいなんぼでも開いたるわあ!!」

御坂妹「どこまでも着いていきます、お姉様」

761: 2011/04/02(土) 15:37:25.57 ID:jpjL2piT0
<そして新たな騒動の種>

美琴「はあ……今日も駄目だった。やっぱり、無理なのかな……」

雲川「諦めるのか?」

美琴「あ、あんたはあの時の!!」

雲川「どうやらあの時渡した薬は功を奏さなかったようだけど。もう一度問うが、諦めるのか?」

美琴「だって…もう、アイツはインデックスとヤっちゃったし……前みたいなチャンスはもう……」

雲川「ふふ、何も分かっていないな。御坂美琴」

美琴「え…?」

雲川「何を全てが終わったような顔をしている。『これからこそが始まりだというのに』」

766: 2011/04/02(土) 15:42:57.26 ID:jpjL2piT0
美琴「どういうこと…?」

雲川「簡単なことだ。人はタバコを知らねばタバコに依存など出来ない。酒を知らねば酒に溺れることも出来ない」

雲川「彼は今、ようやく『女』の味を知ったのだ」

雲川「知ったからこそ欲しくなる。知ったからこそ比べたくなる。初めてがインデックスという極上の美酒であったが故になおさら、な」

雲川「つまり、我々は今ようやくスタートラインに立つことができたのだ」

美琴「あんた…一体何を考えて…?」

雲川「英雄は多くの子孫を後世に残すべき、というのが私の持論だ」

雲川「救国の英雄の子を宿す……女子一生の仕事としては、この上なくやりがいがあると思わんか?」

美琴「し……」



美琴「師匠……!!」ぶわわっ

776: 2011/04/02(土) 15:52:18.44 ID:jpjL2piT0
雲川「よせよせ、我々は同志だ。堅苦しいのはナシにしよう」

美琴「それで、これからどうするの? 何かプランがあるんでしょ?」

雲川「まずはこちらの戦力(性的な意味の)を補強したい。心当たりは?」

美琴「私と同じ顔でよければ、9000人ほど」

雲川「それは心強いな。私にも当てはある」

雲川「同じ大学におでこがチャーミングな巨O少女と巫女の衣装がこれ以上なく似合う逸材がいる」

雲川「共に上条当麻とは高校からの付き合いだ。当時から憎からず思っていたようだし、良き戦力となるだろう」

美琴「私たちの最終目標はあいつにハーレムを所有させること、ね?」

雲川「何を言っている? 我々の目標はそんなチンケなものではない」

美琴「え…?」

雲川「我々の目標は……」




雲川「『上条王国』の建国だ!!!!」


 H A P P Y  E N D

777: 2011/04/02(土) 15:53:01.09 ID:befn36rXP
いやそのオチはおかしい

778: 2011/04/02(土) 15:53:13.65 ID:4ifkcOge0
オチてねぇwww

786: 2011/04/02(土) 15:57:03.33 ID:jpjL2piT0
おしまい 意外と長くなったな~

書きたいことかけたから満足

読んでくれてサンキューべいベー

引用: 浜面「よう童貞」一方通行「おゥ童貞」上条「よーし戦争だ」