1: 2016/08/12(金) 21:49:43.69 ID:QzSijpxL.net
基本ほのうみ
タイトルで察して
タイトルで察して
3: 2016/08/12(金) 21:51:54.15 ID:QzSijpxL.net
園田海未
数々の武道と伝統芸能に通じる園田家。
その人脈はひろく政財界から法曹界、学者、果ては親日派の海外有力政治家などにも及ぶ、我が国の影のフィクサーのひとつ。
その華々しい家柄の娘として生を受け、早くから芸事、詩文、武芸と多くの分野で特筆すべき功績を残している正真正銘の才女。
それが園田海未である。
そしてその園田海未が支える少女こそ、
音ノ木坂学院生徒会長、高坂穂乃果。
言わずと知れたμ’sのリーダーであり、カリスマのクイーンオブクイーンズとしての勇名を欲しいままにする音ノ木のレジェンド。
多才である海未とは対照的にそのカリスマ一本で敬意を集め、時に破天荒な振る舞いも武勇伝として語り草となっている。
生徒会会長に推挙されるのも当然の成り行きであり、その名が背負うは救校の最大功労者、かつラブライブ優勝者という不可侵の重みである。
しかし――
数々の武道と伝統芸能に通じる園田家。
その人脈はひろく政財界から法曹界、学者、果ては親日派の海外有力政治家などにも及ぶ、我が国の影のフィクサーのひとつ。
その華々しい家柄の娘として生を受け、早くから芸事、詩文、武芸と多くの分野で特筆すべき功績を残している正真正銘の才女。
それが園田海未である。
そしてその園田海未が支える少女こそ、
音ノ木坂学院生徒会長、高坂穂乃果。
言わずと知れたμ’sのリーダーであり、カリスマのクイーンオブクイーンズとしての勇名を欲しいままにする音ノ木のレジェンド。
多才である海未とは対照的にそのカリスマ一本で敬意を集め、時に破天荒な振る舞いも武勇伝として語り草となっている。
生徒会会長に推挙されるのも当然の成り行きであり、その名が背負うは救校の最大功労者、かつラブライブ優勝者という不可侵の重みである。
しかし――
4: 2016/08/12(金) 21:56:36.04 ID:QzSijpxL.net
海未「穂乃果、どうしたのですか?」
海未(ああ穂乃果は今日もかわいらしいですね)
海未(さっきご飯を食べているときの笑顔がいまだに瞼に焼き付いていて目を閉じると浮かんでくるようです。
あの笑顔を独り占めできたらどんなに幸せでしょう。というか実際私が結構独占してる部分もあるので贅沢は言えないのかもしれませんが、
それでももうちょっとというか全部もらいたいというかああもう穂乃果かわいい胸が苦しい氏んでしまいそうです)
穂乃果「いや、ちょっと予算のことで考え事してて」
穂乃果(ああ海未ちゃん今日も可愛いなあ)
穂乃果(凛々しいけどこれで意外と抜けてるところもあってそういうのもほんとたまらないしできれば昔みたいに抱き着いてきてほしいんだけど無理かなちょっとだけでもいいんだけど、
いやちょっとじゃダメかそんなところで歯止め効くわけないし海未ちゃん海未ちゃん海未ちゃんかわいいかーわーいーいー
ああもう耐えられない声聞きたい笑って欲しい手握って欲しい海未ちゃん海未ちゃん……)
海未(ああ穂乃果は今日もかわいらしいですね)
海未(さっきご飯を食べているときの笑顔がいまだに瞼に焼き付いていて目を閉じると浮かんでくるようです。
あの笑顔を独り占めできたらどんなに幸せでしょう。というか実際私が結構独占してる部分もあるので贅沢は言えないのかもしれませんが、
それでももうちょっとというか全部もらいたいというかああもう穂乃果かわいい胸が苦しい氏んでしまいそうです)
穂乃果「いや、ちょっと予算のことで考え事してて」
穂乃果(ああ海未ちゃん今日も可愛いなあ)
穂乃果(凛々しいけどこれで意外と抜けてるところもあってそういうのもほんとたまらないしできれば昔みたいに抱き着いてきてほしいんだけど無理かなちょっとだけでもいいんだけど、
いやちょっとじゃダメかそんなところで歯止め効くわけないし海未ちゃん海未ちゃん海未ちゃんかわいいかーわーいーいー
ああもう耐えられない声聞きたい笑って欲しい手握って欲しい海未ちゃん海未ちゃん……)
6: 2016/08/12(金) 22:00:02.08 ID:QzSijpxL.net
海未「そうですか。大事なことですから何かあれば私たちにも相談してくださいね。力になりますから」
海未(ああ早く穂乃果と結ばれたいです。いや結ばれると言っても私たちはまだ未成年ですのでやれることはその限られているというか、
やれることというのはそういう意味ではなくてもっと清らかなあれなんですがただまあ穂乃果ならいいかなって気もしますし、
そもそも穂乃果はこらえ性がないですからきっとそうなったら我慢できずにそうなってしまうわけでああもうどうしましょうどうしたらいいのでしょう)
穂乃果「うん、ありがとう海未ちゃん。頼りにしてるね」
穂乃果(ほんと頼りにしてる海未ちゃん。ぶっちゃけ予算とかどうでもいいから二人の人生計画について今からでも語り合いたいしどうしよう子供は何人欲しいかな。
穂乃果頑張るし海未ちゃんとなら何人でもっていやいやそれはちょっと先走りすぎかなまずはひとつずつ、ていうか海未ちゃん奥ゆかしいのはいいけどそういうの免疫なさそうだし嫌われたら嫌だし焦らない方がいいのかな。
でもまあ様子見てれば私のこと好きなのは間違いないし、そろそろ進展してもいい気がするんだけどな)
海未(ああ早く穂乃果と結ばれたいです。いや結ばれると言っても私たちはまだ未成年ですのでやれることはその限られているというか、
やれることというのはそういう意味ではなくてもっと清らかなあれなんですがただまあ穂乃果ならいいかなって気もしますし、
そもそも穂乃果はこらえ性がないですからきっとそうなったら我慢できずにそうなってしまうわけでああもうどうしましょうどうしたらいいのでしょう)
穂乃果「うん、ありがとう海未ちゃん。頼りにしてるね」
穂乃果(ほんと頼りにしてる海未ちゃん。ぶっちゃけ予算とかどうでもいいから二人の人生計画について今からでも語り合いたいしどうしよう子供は何人欲しいかな。
穂乃果頑張るし海未ちゃんとなら何人でもっていやいやそれはちょっと先走りすぎかなまずはひとつずつ、ていうか海未ちゃん奥ゆかしいのはいいけどそういうの免疫なさそうだし嫌われたら嫌だし焦らない方がいいのかな。
でもまあ様子見てれば私のこと好きなのは間違いないし、そろそろ進展してもいい気がするんだけどな)
7: 2016/08/12(金) 22:03:05.94 ID:QzSijpxL.net
穂乃果(って、だめだめ!)
海未(そんなこと考えてのんびりしてる間にもう高校生活も半分以上すぎてしまいましたし、そもそも穂乃果を好きになってから10年以上経っています!)
穂乃果(このまま高校生活なにもないままで卒業なんて絶対嫌!)
海未(……でも、私から告白するなんて恥ずかしすぎます! はしたない女だと穂乃果に思われるなんて無理です!)
穂乃果(…でも、ただでさえ最近海未ちゃんに頭が上がらない感じになってるのに、穂乃果から付き合ってくださいなんて言ったらますますそんな感じが強くなっちゃうよ)
海未(そんなこと考えてのんびりしてる間にもう高校生活も半分以上すぎてしまいましたし、そもそも穂乃果を好きになってから10年以上経っています!)
穂乃果(このまま高校生活なにもないままで卒業なんて絶対嫌!)
海未(……でも、私から告白するなんて恥ずかしすぎます! はしたない女だと穂乃果に思われるなんて無理です!)
穂乃果(…でも、ただでさえ最近海未ちゃんに頭が上がらない感じになってるのに、穂乃果から付き合ってくださいなんて言ったらますますそんな感じが強くなっちゃうよ)
8: 2016/08/12(金) 22:06:10.65 ID:QzSijpxL.net
穂乃果(そうだよ、たとえば……)
:
:
穂乃果「海未ちゃん、穂乃果と付き合ってください!」
海未「あら、穂乃果は私のことが好きなのですか?」
穂乃果「うん、大好き! 海未ちゃんがいないと生きていけない! 海未ちゃんとずっと一緒にいたいの!」
海未「ふふっ。そうなのですか……それはそれは」
穂乃果「それで海未ちゃん、返事は……」クゥーン
海未「あらあら穂乃果ったら、そんなお預けをくらった犬みたいに……お可愛いこと」ニヤニヤ
:
:
穂乃果(はあああああ! ダメだよ! イケメン海未ちゃんも好きだけどそればっかだとちょっと違うし、向こうから頼み込んでくるくらいじゃないと主導権握れない。海未ちゃんは穂乃果のお姫様なんだから!)
:
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穂乃果「海未ちゃん、穂乃果と付き合ってください!」
海未「あら、穂乃果は私のことが好きなのですか?」
穂乃果「うん、大好き! 海未ちゃんがいないと生きていけない! 海未ちゃんとずっと一緒にいたいの!」
海未「ふふっ。そうなのですか……それはそれは」
穂乃果「それで海未ちゃん、返事は……」クゥーン
海未「あらあら穂乃果ったら、そんなお預けをくらった犬みたいに……お可愛いこと」ニヤニヤ
:
:
穂乃果(はあああああ! ダメだよ! イケメン海未ちゃんも好きだけどそればっかだとちょっと違うし、向こうから頼み込んでくるくらいじゃないと主導権握れない。海未ちゃんは穂乃果のお姫様なんだから!)
11: 2016/08/12(金) 22:09:30.66 ID:QzSijpxL.net
ことり「ふたりとも難しい顔してるね。予算って基本的に今まで通りでいいんじゃない?」
海未「わ、私はいつも通りのつもりですが。でも穂乃果はなにかあるのかもしれませんね」
穂乃果「えっ。あ、私もいつもどお――いや、そうだちょっと海未ちゃんのことで気になってることがあって」
穂乃果(そうだよ。流れを変えるためにも攻めないと! 攻めの一手だよ!)
海未「私のことで? なんでしょうか」
穂乃果「海未ちゃんって、なにか本音を隠してたりしない? 何か言わなきゃいけないことを我慢してるとか。そういうのって身体によくないんだよ?」
海未「まっ、まさか! ないです、そんなのないです!」
穂乃果「本当に? その慌てっぷり、あやしいなあ」
海未「ないですってば!」
穂乃果(でも、攻めるったってここから具体的にどうすれば……)
海未「わ、私はいつも通りのつもりですが。でも穂乃果はなにかあるのかもしれませんね」
穂乃果「えっ。あ、私もいつもどお――いや、そうだちょっと海未ちゃんのことで気になってることがあって」
穂乃果(そうだよ。流れを変えるためにも攻めないと! 攻めの一手だよ!)
海未「私のことで? なんでしょうか」
穂乃果「海未ちゃんって、なにか本音を隠してたりしない? 何か言わなきゃいけないことを我慢してるとか。そういうのって身体によくないんだよ?」
海未「まっ、まさか! ないです、そんなのないです!」
穂乃果「本当に? その慌てっぷり、あやしいなあ」
海未「ないですってば!」
穂乃果(でも、攻めるったってここから具体的にどうすれば……)
13: 2016/08/12(金) 22:12:42.64 ID:QzSijpxL.net
ことり「まあまあ海未ちゃん。でもそういうことならことり良い方法を知ってるよ。ほら見てこの雑誌なんだけど」
海未「なになに……深層心理を丸裸にする催眠術入門? また変な本を……」
穂乃果「ええと、人間は自分の本心や本音にはなかなか気づかなかったり、気づいていても認めたくなかったりするものですが、催眠状態にあるときは理性のブレーキが利きづらく、驚くほど素直に本音が出てくるものです――これだー!!」
海未「ちょ、穂乃果。私はそんな隠した本音なんてなにも――!」
穂乃果「ないなら別に体験したって問題ないじゃん。ね、ことりちゃんこれできる?」
ことり「うーん、やってみることはできるけど……どうする海未ちゃん」
海未「わ、わかりましたよ。それで気が済むのならどうぞご自由に。ですが仕事もありますから、成功したとしても質問は5つまでです。いいですね?」
穂乃果(よし、かかった!)
海未「なになに……深層心理を丸裸にする催眠術入門? また変な本を……」
穂乃果「ええと、人間は自分の本心や本音にはなかなか気づかなかったり、気づいていても認めたくなかったりするものですが、催眠状態にあるときは理性のブレーキが利きづらく、驚くほど素直に本音が出てくるものです――これだー!!」
海未「ちょ、穂乃果。私はそんな隠した本音なんてなにも――!」
穂乃果「ないなら別に体験したって問題ないじゃん。ね、ことりちゃんこれできる?」
ことり「うーん、やってみることはできるけど……どうする海未ちゃん」
海未「わ、わかりましたよ。それで気が済むのならどうぞご自由に。ですが仕事もありますから、成功したとしても質問は5つまでです。いいですね?」
穂乃果(よし、かかった!)
15: 2016/08/12(金) 22:15:49.32 ID:QzSijpxL.net
ことり「5つね、わかりました! じゃあいくよ。ことりの指の先をじっと見ててね。ちゅんちゅんちゅーん――」
海未(トンボじゃないんですからそんなぐるぐる指を回したってどうにかなるわけないじゃないですか。まったく)
海未「う、うう。なんだか、眠く……」カクッ
穂乃果「す、すごいすごい。ことりちゃんすごいよ。海未ちゃんほんとに寝ちゃったよ?」
ことり「そ、そうだね。ことりもびっくり」
海未(そんなわけないでしょう。かかったふりです。ですが、これでようやく作戦の第一段階はクリアですね)
穂乃果(まさかとは思ってたけど成功するなんて! でもこれで作戦の第一段階はクリアだよ……っと、録音の準備しないと)
海未(この状況を利用して、なんとしても穂乃果が私に告白してくるよう促します!)
穂乃果(この状況を利用して、海未ちゃんに穂乃果を好きだって言わせて、録音して、ふふふ……)
海未(トンボじゃないんですからそんなぐるぐる指を回したってどうにかなるわけないじゃないですか。まったく)
海未「う、うう。なんだか、眠く……」カクッ
穂乃果「す、すごいすごい。ことりちゃんすごいよ。海未ちゃんほんとに寝ちゃったよ?」
ことり「そ、そうだね。ことりもびっくり」
海未(そんなわけないでしょう。かかったふりです。ですが、これでようやく作戦の第一段階はクリアですね)
穂乃果(まさかとは思ってたけど成功するなんて! でもこれで作戦の第一段階はクリアだよ……っと、録音の準備しないと)
海未(この状況を利用して、なんとしても穂乃果が私に告白してくるよう促します!)
穂乃果(この状況を利用して、海未ちゃんに穂乃果を好きだって言わせて、録音して、ふふふ……)
16: 2016/08/12(金) 22:18:52.97 ID:QzSijpxL.net
ことり「うーん、でもことりまだ半信半疑かなあ。これ、ほんとに成功してるのかな?」
穂乃果「何か質問してみればわかるんじゃない?」
ことり「そっか。成功してたら正直に答えてくれるんだもんね。それじゃ、えっと海未ちゃんの今日の下着の色は?」
穂乃果「ちょ、ことりちゃ」
海未(な、なななななんてこと訊くんですかことりは! そんなこと答えられるわけが、いえ、でも、ここで答えないと猿芝居までした意味が……くっ)
海未「……薄い青です」
穂乃果「すっ、すごいよことりちゃん。こんなこといつもの海未ちゃんなら絶対答えてくれないよ」
海未(背に腹は代えられません。どっちみち、これが本当かどうかなんて穂乃果たちにはわからないのですからダメージは小さいわけですし……)
ことり「あ、ほんとだ。薄い青」ピラッ
穂乃果「ぶっ」
穂乃果「何か質問してみればわかるんじゃない?」
ことり「そっか。成功してたら正直に答えてくれるんだもんね。それじゃ、えっと海未ちゃんの今日の下着の色は?」
穂乃果「ちょ、ことりちゃ」
海未(な、なななななんてこと訊くんですかことりは! そんなこと答えられるわけが、いえ、でも、ここで答えないと猿芝居までした意味が……くっ)
海未「……薄い青です」
穂乃果「すっ、すごいよことりちゃん。こんなこといつもの海未ちゃんなら絶対答えてくれないよ」
海未(背に腹は代えられません。どっちみち、これが本当かどうかなんて穂乃果たちにはわからないのですからダメージは小さいわけですし……)
ことり「あ、ほんとだ。薄い青」ピラッ
穂乃果「ぶっ」
18: 2016/08/12(金) 22:21:57.45 ID:QzSijpxL.net
海未(ちょおおおおことりいいいいい。見られた? 穂乃果に見られましたか?」
ことり「あれ、穂乃果ちゃんどうしたの?」
穂乃果「う、うん。ちょっと鼻血が、ちょっとね。全然今のとは関係ないんだけどね、うん」
海未(あああああああもう駄目です氏にます完全に見られてます。嫁入り前の身でそんなはしたない――)
海未(もうヤケです! ここまで犠牲を払ったのなら何としても目的を達成しなくては!)
ことり「さて、それじゃ海未ちゃんは本当に催眠術にかかってることが証明されたところで、ところでー……ええと、穂乃果ちゃん何か聞きたいことある?」
穂乃果「え、そうだなあ。うーん」
ことり「あれ、穂乃果ちゃんどうしたの?」
穂乃果「う、うん。ちょっと鼻血が、ちょっとね。全然今のとは関係ないんだけどね、うん」
海未(あああああああもう駄目です氏にます完全に見られてます。嫁入り前の身でそんなはしたない――)
海未(もうヤケです! ここまで犠牲を払ったのなら何としても目的を達成しなくては!)
ことり「さて、それじゃ海未ちゃんは本当に催眠術にかかってることが証明されたところで、ところでー……ええと、穂乃果ちゃん何か聞きたいことある?」
穂乃果「え、そうだなあ。うーん」
19: 2016/08/12(金) 22:25:02.27 ID:QzSijpxL.net
海未(きました)
海未(さあ穂乃果。あなたがなにを訊きたいかは知りませんが、それを利用してあなたにきっかけをあげますよ。ふふっ)
穂乃果(質問って……そんなの好きな人はいますか、それは誰ですかしかないじゃん。訊きたい訊きたい訊きたい。訊きたいよー!!)
穂乃果(いや、でも待って。そんなのストレートに訊いたら、穂乃果が海未ちゃんのこと好きで、気になって仕方ないみたいになっちゃうじゃん。告白してるようなもんじゃん!)
穂乃果(それはだめ! あくまで海未ちゃんから告白してくれないと付き合ってからの計画が――)
穂乃果「えっと、じゃあ、そうだなあ……ほら、穂乃果たちも女子高生ってやつだし、たまにはいいかなってことで、別に気になってるとかじゃないんだけど、あえてありがちなのもたまにはね。多少はね、だからね」
ことり「穂乃果ちゃんわかったから早く」
穂乃果「こほん。ええと、それじゃ質問です。海未ちゃんの好きな人のタイプは?」
ことり「おおっ恋ばな! 穂乃果ちゃん切り込んでいくね!」
海未(ちょっと穂乃果、さっきは言いたいのに我慢してることとかいってたのに話変わってませんか――!)
海未(さあ穂乃果。あなたがなにを訊きたいかは知りませんが、それを利用してあなたにきっかけをあげますよ。ふふっ)
穂乃果(質問って……そんなの好きな人はいますか、それは誰ですかしかないじゃん。訊きたい訊きたい訊きたい。訊きたいよー!!)
穂乃果(いや、でも待って。そんなのストレートに訊いたら、穂乃果が海未ちゃんのこと好きで、気になって仕方ないみたいになっちゃうじゃん。告白してるようなもんじゃん!)
穂乃果(それはだめ! あくまで海未ちゃんから告白してくれないと付き合ってからの計画が――)
穂乃果「えっと、じゃあ、そうだなあ……ほら、穂乃果たちも女子高生ってやつだし、たまにはいいかなってことで、別に気になってるとかじゃないんだけど、あえてありがちなのもたまにはね。多少はね、だからね」
ことり「穂乃果ちゃんわかったから早く」
穂乃果「こほん。ええと、それじゃ質問です。海未ちゃんの好きな人のタイプは?」
ことり「おおっ恋ばな! 穂乃果ちゃん切り込んでいくね!」
海未(ちょっと穂乃果、さっきは言いたいのに我慢してることとかいってたのに話変わってませんか――!)
20: 2016/08/12(金) 22:28:27.19 ID:QzSijpxL.net
海未(……ですがこれは考えようによってはチャンスです)
海未(それとなく好意を匂わせて、告白したら成功するんだと穂乃果に信じ込ませるのです!)
海未「……元気で明るい子に目を奪われることが多いです」
ことり「なるほどなるほど。自分にはないものを持ってる人ってやつなのかな。海未ちゃんかわいいなあ」
穂乃果「ふ、ふーん。そうなんだ」
穂乃果(いやいやいやいや。それって誰? 海未ちゃんの周りにいる人だいたい明るくない? 元気? いや穂乃果も一応元気だと思うけど、範囲広すぎない?)
穂乃果(駄目だ、もっと絞り込まなきゃ)
穂乃果「じゃあ次の質問。海未ちゃんは年下と年上どっちが好きですか?」
海未(答えにくい質問ですが、ふふっ、穂乃果焦ってますね。同い年って選択肢が抜けてます)
海未(それとなく好意を匂わせて、告白したら成功するんだと穂乃果に信じ込ませるのです!)
海未「……元気で明るい子に目を奪われることが多いです」
ことり「なるほどなるほど。自分にはないものを持ってる人ってやつなのかな。海未ちゃんかわいいなあ」
穂乃果「ふ、ふーん。そうなんだ」
穂乃果(いやいやいやいや。それって誰? 海未ちゃんの周りにいる人だいたい明るくない? 元気? いや穂乃果も一応元気だと思うけど、範囲広すぎない?)
穂乃果(駄目だ、もっと絞り込まなきゃ)
穂乃果「じゃあ次の質問。海未ちゃんは年下と年上どっちが好きですか?」
海未(答えにくい質問ですが、ふふっ、穂乃果焦ってますね。同い年って選択肢が抜けてます)
22: 2016/08/12(金) 22:31:52.59 ID:QzSijpxL.net
海未「……どちらでもないというか、どちらでも大丈夫というか。答えにくいです」
穂乃果「そ、そうなんだ」
ことり「でも海未ちゃんは後輩さんから特にモテるよね」
穂乃果「そ、そうだね……」
穂乃果(そうだよ。後輩からあれだけモテてるくせにどっちもいけるって節操なさすぎじゃない? ひどくない?)
穂乃果(はっ、そうだよ後輩と言えば亜里沙ちゃんだって明るくて、なんていうか天真爛漫だし。さっきの条件に当てはまるような。いやそれとも……ああもう、全然絞り込めないよ)
穂乃果「ことりちゃん! 質問あと二つだよね。穂乃果がしていい?」
ことり「あ、う、うん。良いよ、使っちゃって」
穂乃果「よし。ずばり、海未ちゃんが好きな人は、明るい色の髪でそんなに長くない方ですか!」
穂乃果(お願い海未ちゃん、否定して。違うって言って、亜里沙ちゃんじゃないって言って!)
ことり(穂乃果ちゃん。好きなタイプから好きな人に変わってるけどいいのかな)
海未(こ、これは――!)
海未(予想外に直球、直球です。髪がそんなに長くなくて明るい色なんて、自分のことを想定してるとしか思えません! だとするとここはイエス一択! 穂乃果に自信をつけさせるなら首を縦に振る以外にありません!)
穂乃果「そ、そうなんだ」
ことり「でも海未ちゃんは後輩さんから特にモテるよね」
穂乃果「そ、そうだね……」
穂乃果(そうだよ。後輩からあれだけモテてるくせにどっちもいけるって節操なさすぎじゃない? ひどくない?)
穂乃果(はっ、そうだよ後輩と言えば亜里沙ちゃんだって明るくて、なんていうか天真爛漫だし。さっきの条件に当てはまるような。いやそれとも……ああもう、全然絞り込めないよ)
穂乃果「ことりちゃん! 質問あと二つだよね。穂乃果がしていい?」
ことり「あ、う、うん。良いよ、使っちゃって」
穂乃果「よし。ずばり、海未ちゃんが好きな人は、明るい色の髪でそんなに長くない方ですか!」
穂乃果(お願い海未ちゃん、否定して。違うって言って、亜里沙ちゃんじゃないって言って!)
ことり(穂乃果ちゃん。好きなタイプから好きな人に変わってるけどいいのかな)
海未(こ、これは――!)
海未(予想外に直球、直球です。髪がそんなに長くなくて明るい色なんて、自分のことを想定してるとしか思えません! だとするとここはイエス一択! 穂乃果に自信をつけさせるなら首を縦に振る以外にありません!)
23: 2016/08/12(金) 22:35:06.61 ID:QzSijpxL.net
海未「……はい!」
ことり「おおお! ていうか海未ちゃん好きな人いるんだあ!」
穂乃果「え、海未ちゃん今の質問、イエスなの?」
海未(もちろんです。長いと言うとやはり私やことりくらいのことを言うでしょうし、比べたら穂乃果は短いですから。髪の色も明るい方です)
海未(さあ答えてあげましたよ。どう出ます穂乃果!)
穂乃果「う、ぐすっ……そんなぁ……」
海未(あ、あれ?)
海未(なんでしょうこの重苦しい雰囲気。私の気持ちは伝わっていると思うのですが……はっ、もしかして穂乃果は、私に好かれても嬉しくない……?)
海未(いや、でも。そんな馬鹿な。だって私を見る目はずっと、愛情にあふれた、え? 嘘ですそんなの。まさか――)
ことり「次で最後だよ穂乃果ちゃん。こうしてみると5個って少ないよねえ」
穂乃果「……う、うん。そうだね」
ことり「おおお! ていうか海未ちゃん好きな人いるんだあ!」
穂乃果「え、海未ちゃん今の質問、イエスなの?」
海未(もちろんです。長いと言うとやはり私やことりくらいのことを言うでしょうし、比べたら穂乃果は短いですから。髪の色も明るい方です)
海未(さあ答えてあげましたよ。どう出ます穂乃果!)
穂乃果「う、ぐすっ……そんなぁ……」
海未(あ、あれ?)
海未(なんでしょうこの重苦しい雰囲気。私の気持ちは伝わっていると思うのですが……はっ、もしかして穂乃果は、私に好かれても嬉しくない……?)
海未(いや、でも。そんな馬鹿な。だって私を見る目はずっと、愛情にあふれた、え? 嘘ですそんなの。まさか――)
ことり「次で最後だよ穂乃果ちゃん。こうしてみると5個って少ないよねえ」
穂乃果「……う、うん。そうだね」
25: 2016/08/12(金) 22:38:19.52 ID:QzSijpxL.net
穂乃果(ちょっと待って、落ち着いて。落ち着いて考えよう。まだ完全に亜里沙ちゃんって決まったわけじゃないはず)
穂乃果(整理するよ。髪が長い人じゃないって話だから、絵里ちゃんや希ちゃんやにこちゃんは除外していいってこと。ことりちゃんも長いから違うよね)
穂乃果(あと明るい髪の色っていうと、やっぱりブロンドだし亜里沙ちゃんは明るいけど、そうだよ。私だって明るい方ではあるし、まだわかんないよ!)
穂乃果(だってこれだけいつも一緒にいるんだもん。亜里沙ちゃんが海未ちゃんのファンなのは知ってるけど、積み重ねてきた時間が違うんだから――よし)
穂乃果「じゃあ最後の質問。その人は、よく海未ちゃんと一緒にいる人ですか! そうだよね?」
穂乃果(学校が違う亜里沙ちゃんなら、この質問にイエスでは答えられないはず。海未ちゃん、お願い――)
穂乃果(整理するよ。髪が長い人じゃないって話だから、絵里ちゃんや希ちゃんやにこちゃんは除外していいってこと。ことりちゃんも長いから違うよね)
穂乃果(あと明るい髪の色っていうと、やっぱりブロンドだし亜里沙ちゃんは明るいけど、そうだよ。私だって明るい方ではあるし、まだわかんないよ!)
穂乃果(だってこれだけいつも一緒にいるんだもん。亜里沙ちゃんが海未ちゃんのファンなのは知ってるけど、積み重ねてきた時間が違うんだから――よし)
穂乃果「じゃあ最後の質問。その人は、よく海未ちゃんと一緒にいる人ですか! そうだよね?」
穂乃果(学校が違う亜里沙ちゃんなら、この質問にイエスでは答えられないはず。海未ちゃん、お願い――)
27: 2016/08/12(金) 22:41:34.10 ID:QzSijpxL.net
海未「……ええと」
海未(この質問にはどういう意図が……)
海未(イエスで答えればよく一緒にいる人が好きということになりますが、穂乃果が私からの好意を嫌がっているのだとしたら、イエスと答えてほしくない……?)
海未(いえ、そんなの嘘です。信じません。だいたい仮に穂乃果の気持ちがそうだとしても、私の気持ちは変わらないのですから、迷う必要なんかないはずです。でも、本当に迷惑だと思われてるなら、好きだと答えてしまっていいのでしょうか……)
海未(ますます嫌われてしまうようなことになったら……ですが……それでも私は……)
海未「……はい。よく一緒にいる人です」
ことり「おお~」
穂乃果(良かった、やっぱり海未ちゃんが好きな人は亜里沙ちゃんじゃない。ってことは私? やっぱり海未ちゃんは穂乃果のことを――)
ことり「あ、5個終わったからとりあえず催眠解くね。ちゅん、ちゅんちゅーん。はい、解けました~」
海未(ちょ、ちょっとことり、急すぎますって)
海未(この質問にはどういう意図が……)
海未(イエスで答えればよく一緒にいる人が好きということになりますが、穂乃果が私からの好意を嫌がっているのだとしたら、イエスと答えてほしくない……?)
海未(いえ、そんなの嘘です。信じません。だいたい仮に穂乃果の気持ちがそうだとしても、私の気持ちは変わらないのですから、迷う必要なんかないはずです。でも、本当に迷惑だと思われてるなら、好きだと答えてしまっていいのでしょうか……)
海未(ますます嫌われてしまうようなことになったら……ですが……それでも私は……)
海未「……はい。よく一緒にいる人です」
ことり「おお~」
穂乃果(良かった、やっぱり海未ちゃんが好きな人は亜里沙ちゃんじゃない。ってことは私? やっぱり海未ちゃんは穂乃果のことを――)
ことり「あ、5個終わったからとりあえず催眠解くね。ちゅん、ちゅんちゅーん。はい、解けました~」
海未(ちょ、ちょっとことり、急すぎますって)
28: 2016/08/12(金) 22:44:42.13 ID:QzSijpxL.net
海未「う、ううん。あれ、私は眠ってしまっていたのですか……?」
穂乃果「うん、そうみたい。海未ちゃん忙しいし疲れてるのかもね。身体、大事にしてね!」上着ファサー
穂乃果(海未ちゃん一人の身体じゃないっていうか、近々なくなっちゃうかもしれないからね! えへへ~)ニコニコ
海未「ふふ、よくわかりませんがありがとうございます」
海未(この穂乃果の上機嫌っぷり。作戦は成功したと見てよいかもしれませんね)クスクス
海未(あとは告白されやすそうな場所に穂乃果を誘導して、それで――)
ドーン
凛「お邪魔するにゃー!」
ことり「あ、凛ちゃん」
穂乃果「凛ちゃんだ」
穂乃果「うん、そうみたい。海未ちゃん忙しいし疲れてるのかもね。身体、大事にしてね!」上着ファサー
穂乃果(海未ちゃん一人の身体じゃないっていうか、近々なくなっちゃうかもしれないからね! えへへ~)ニコニコ
海未「ふふ、よくわかりませんがありがとうございます」
海未(この穂乃果の上機嫌っぷり。作戦は成功したと見てよいかもしれませんね)クスクス
海未(あとは告白されやすそうな場所に穂乃果を誘導して、それで――)
ドーン
凛「お邪魔するにゃー!」
ことり「あ、凛ちゃん」
穂乃果「凛ちゃんだ」
29: 2016/08/12(金) 22:47:55.61 ID:QzSijpxL.net
海未「駄目ですよ凛。教室の扉はもっと静かに開けるようにと教えたはずです」
凛「えへへ、そうだったにゃ。でも見て見て海未ちゃん。凛ね、昨日の夜海未ちゃんに頼まれた会計の資料、ちゃんとまとめてきたんだよ」
海未「ちょっと拝見します……おお。これは、いや、思った以上にしっかりしていますね」
凛「でしょでしょ。凛、海未ちゃんからの頼み事だから張り切ったにゃー」
海未「ええ、これだけやってくれるととても助かります。あとでお礼をしなければいけませんね」
穂乃果(あれ……ちょっと待ってなにこれ)
ことり(よくわかんないけど、なんとなく凛ちゃんって間が悪かったりする、のかな…?)
穂乃果「ちょっと待って海未ちゃん。昨日の夜に凛ちゃんとなにしてたの?」
海未「なにって、ユニットのダンスの打ち合わせと、そのあとで凛とラーメンを食べに」
穂乃果「ら、ラーメン? 海未ちゃんが? 下校途中にラーメン!」
海未「た、確かに珍しいことですが、夜も遅くなってしまいましたし、たまにはいいじゃないですか。おなかが空いたんですから」
穂乃果「海未ちゃん!」
凛「えへへ、そうだったにゃ。でも見て見て海未ちゃん。凛ね、昨日の夜海未ちゃんに頼まれた会計の資料、ちゃんとまとめてきたんだよ」
海未「ちょっと拝見します……おお。これは、いや、思った以上にしっかりしていますね」
凛「でしょでしょ。凛、海未ちゃんからの頼み事だから張り切ったにゃー」
海未「ええ、これだけやってくれるととても助かります。あとでお礼をしなければいけませんね」
穂乃果(あれ……ちょっと待ってなにこれ)
ことり(よくわかんないけど、なんとなく凛ちゃんって間が悪かったりする、のかな…?)
穂乃果「ちょっと待って海未ちゃん。昨日の夜に凛ちゃんとなにしてたの?」
海未「なにって、ユニットのダンスの打ち合わせと、そのあとで凛とラーメンを食べに」
穂乃果「ら、ラーメン? 海未ちゃんが? 下校途中にラーメン!」
海未「た、確かに珍しいことですが、夜も遅くなってしまいましたし、たまにはいいじゃないですか。おなかが空いたんですから」
穂乃果「海未ちゃん!」
30: 2016/08/12(金) 22:50:59.19 ID:QzSijpxL.net
海未「は、はい」
穂乃果「買い食いなんて何時からそんな不良に! 生徒会長として見逃せないよ!」
凛「買い食いに関しては穂乃果ちゃんが言えた義理じゃないにゃー」
穂乃果「ぐっ……」
ことり「あはは、それはそうだけど……」
穂乃果(いやいやいやいや。海未ちゃんちょっと待って。なんで凛ちゃんの頭撫でてるの。撫でるべきなのはこっち。穂乃果。穂乃果の頭が空いてますよー)
海未「?」
海未(なんでしょう、穂乃果がすごい表情でこちらを睨んでいます……)
穂乃果(ああ、まだ撫でてる……凛ちゃんばっかずるい!)
穂乃果「買い食いなんて何時からそんな不良に! 生徒会長として見逃せないよ!」
凛「買い食いに関しては穂乃果ちゃんが言えた義理じゃないにゃー」
穂乃果「ぐっ……」
ことり「あはは、それはそうだけど……」
穂乃果(いやいやいやいや。海未ちゃんちょっと待って。なんで凛ちゃんの頭撫でてるの。撫でるべきなのはこっち。穂乃果。穂乃果の頭が空いてますよー)
海未「?」
海未(なんでしょう、穂乃果がすごい表情でこちらを睨んでいます……)
穂乃果(ああ、まだ撫でてる……凛ちゃんばっかずるい!)
31: 2016/08/12(金) 22:54:04.32 ID:QzSijpxL.net
穂乃果(あれ……ていうか)
穂乃果(元気がよくて明るくて)
穂乃果(後輩で)
穂乃果(髪が短くて、明るい色をしてて)
穂乃果(それでいてよく一緒にいる人……)
穂乃果(え、うそ、海未ちゃんが好きな人って、凛ちゃん? は?)
海未(と思ったら今度は泣きそうな顔で穂乃果がこちらを見ています……)
海未(やはり、そんなに私から好意を向けられるのが嫌だったのでしょうか……)シュン…
海未(めげていても仕方ないですが、悲しいです……)
穂乃果(元気がよくて明るくて)
穂乃果(後輩で)
穂乃果(髪が短くて、明るい色をしてて)
穂乃果(それでいてよく一緒にいる人……)
穂乃果(え、うそ、海未ちゃんが好きな人って、凛ちゃん? は?)
海未(と思ったら今度は泣きそうな顔で穂乃果がこちらを見ています……)
海未(やはり、そんなに私から好意を向けられるのが嫌だったのでしょうか……)シュン…
海未(めげていても仕方ないですが、悲しいです……)
32: 2016/08/12(金) 22:57:12.65 ID:QzSijpxL.net
凛「うーみちゃん。お礼をくれるっていうなら、凛は今度海未ちゃんの家に泊まりに行きたいにゃー」
海未「え、ああ、そうですね。そんなことで良ければいつでも来てくれて構わないですよ」
凛「ほんと? やったあ!」ニコニコ
海未(しかし落ち込んでるときに凛の元気さは救われます。お泊りしてもらえば調子も戻るでしょうか、落ち込んでばかりもいられませんからね……)
海未(そうです。今日が駄目でもいつかきっと穂乃果を振り向かせるのです)
穂乃果(お、おおおおおおお泊り? お泊りは穂乃果の専売特許だったのに! 二人はもうそんな仲に?)
穂乃果(見過ごせない、これは見過ごせないよ!)
穂乃果「りっ、凛ちゃん!」
凛「?」
凛「なあに穂乃果ちゃん」
海未「え、ああ、そうですね。そんなことで良ければいつでも来てくれて構わないですよ」
凛「ほんと? やったあ!」ニコニコ
海未(しかし落ち込んでるときに凛の元気さは救われます。お泊りしてもらえば調子も戻るでしょうか、落ち込んでばかりもいられませんからね……)
海未(そうです。今日が駄目でもいつかきっと穂乃果を振り向かせるのです)
穂乃果(お、おおおおおおお泊り? お泊りは穂乃果の専売特許だったのに! 二人はもうそんな仲に?)
穂乃果(見過ごせない、これは見過ごせないよ!)
穂乃果「りっ、凛ちゃん!」
凛「?」
凛「なあに穂乃果ちゃん」
33: 2016/08/12(金) 23:00:31.53 ID:QzSijpxL.net
穂乃果「え、えっと、さっきの資料だけど!」
凛「うん」
穂乃果「よくできました!」
凛「え、えへへ。ありがとにゃ」
穂乃果「なので凛ちゃんには私の監視下に、じゃなかった、これからも生徒会を助けてもらいたいと思っています」
凛「?」
穂乃果「つきましては生徒会長直属の部下として会計係を新設します。で、それを凛ちゃんにやってもらいます」
海未「ちょっと穂乃果。なにを勝手に――」
ことり「あ、でも海未ちゃん。お母さんに聞いた話だけど、昔はその役職もあったらしいよ。予算規模が小さくなるからいつのまにか要らないだろうって消滅したみたいだけど」
ことり「来年から生徒数が増えるなら、復活させるのも許可降りるんじゃないかなあ」
海未「だからと言ってその人事を独断で――」
凛「うん」
穂乃果「よくできました!」
凛「え、えへへ。ありがとにゃ」
穂乃果「なので凛ちゃんには私の監視下に、じゃなかった、これからも生徒会を助けてもらいたいと思っています」
凛「?」
穂乃果「つきましては生徒会長直属の部下として会計係を新設します。で、それを凛ちゃんにやってもらいます」
海未「ちょっと穂乃果。なにを勝手に――」
ことり「あ、でも海未ちゃん。お母さんに聞いた話だけど、昔はその役職もあったらしいよ。予算規模が小さくなるからいつのまにか要らないだろうって消滅したみたいだけど」
ことり「来年から生徒数が増えるなら、復活させるのも許可降りるんじゃないかなあ」
海未「だからと言ってその人事を独断で――」
34: 2016/08/12(金) 23:03:43.62 ID:QzSijpxL.net
穂乃果「といっても役員選挙は当分ないし。非公式のお手伝いってかたちになるだろうけどそれならいいでしょ?」
海未「う、ううん。まあ確かに予算の件はミスできない部分ですし、気心の知れた人に手伝ってもらえるならありがたいですが……」
穂乃果(気心の知れた! いま気心の知れたって言った! うう――っ!)
穂乃果「と言うことで凛ちゃん! これが今年の分の予算編成の資料だから! 今週中に読んで覚えてきて!」
凛「え、いや、凛の意思は……?」
海未「穂乃果。いきなりそんな量無茶ですよ。もっと段階を踏んで――」
穂乃果(あああやっぱり凛ちゃんの味方して――!)
穂乃果「そんなこと言ったって海未ちゃんが悪いんだよ? 海未ちゃんが私を、わたし……」
海未「え、私が悪いのですか? なぜ?」
穂乃果「だって穂乃果の方が昔から、今だって……もういいよっ、うわああああん海未ちゃんの馬鹿あぁああああ」ダッ
海未「ちょ、ちょっと穂乃果?!」
ガラガラッ…ピシャッ!
海未「う、ううん。まあ確かに予算の件はミスできない部分ですし、気心の知れた人に手伝ってもらえるならありがたいですが……」
穂乃果(気心の知れた! いま気心の知れたって言った! うう――っ!)
穂乃果「と言うことで凛ちゃん! これが今年の分の予算編成の資料だから! 今週中に読んで覚えてきて!」
凛「え、いや、凛の意思は……?」
海未「穂乃果。いきなりそんな量無茶ですよ。もっと段階を踏んで――」
穂乃果(あああやっぱり凛ちゃんの味方して――!)
穂乃果「そんなこと言ったって海未ちゃんが悪いんだよ? 海未ちゃんが私を、わたし……」
海未「え、私が悪いのですか? なぜ?」
穂乃果「だって穂乃果の方が昔から、今だって……もういいよっ、うわああああん海未ちゃんの馬鹿あぁああああ」ダッ
海未「ちょ、ちょっと穂乃果?!」
ガラガラッ…ピシャッ!
35: 2016/08/12(金) 23:07:15.64 ID:QzSijpxL.net
ことり「……行っちゃったね」
海未「そうですね」
ことり「あの様子だと帰ってこないかもね。私たちも帰ろっか」
海未「仕方ありません、一晩寝れば機嫌も直るでしょうし、今日のところはそうしましょうか」
海未(それにしても、穂乃果は本当に何を言っていたのでしょうか)
海未(よくわかりませんが、今回は失敗だったのかもしれませんね)
海未(ですが次こそは。次こそは穂乃果に告白してもらえるようきちんと計画を練らねば……!)
海未(頑張るのです、園田海未……!)グッ
凛「あの……凛の意思は……?」
本日の結果:南書記の一人勝ち!
(穂乃果ド凹み、海未パンツ見られ損、凛とばっちりの為)
海未「そうですね」
ことり「あの様子だと帰ってこないかもね。私たちも帰ろっか」
海未「仕方ありません、一晩寝れば機嫌も直るでしょうし、今日のところはそうしましょうか」
海未(それにしても、穂乃果は本当に何を言っていたのでしょうか)
海未(よくわかりませんが、今回は失敗だったのかもしれませんね)
海未(ですが次こそは。次こそは穂乃果に告白してもらえるようきちんと計画を練らねば……!)
海未(頑張るのです、園田海未……!)グッ
凛「あの……凛の意思は……?」
本日の結果:南書記の一人勝ち!
(穂乃果ド凹み、海未パンツ見られ損、凛とばっちりの為)
36: 2016/08/12(金) 23:13:50.11 ID:QzSijpxL.net
おわり
配役はともかく、漫画でいう四角い吹き出しのツッコミが文章でも欲しくなりますね
ありがとうございました
配役はともかく、漫画でいう四角い吹き出しのツッコミが文章でも欲しくなりますね
ありがとうございました
37: 2016/08/12(金) 23:26:03.31 ID:mP4mr1qy.net
終わりか
乙乙
乙乙
39: 2016/08/12(金) 23:32:36.68 ID:PZvu84sZ.net
乙
面白かった
面白かった
引用: 【SS】海未様は告らせたい
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