17:◆gqPN62ayAU 2015/09/25(金) 06:38:36.71 ID:o4Xt67U00


前回:
【艦これ】電「電ですが、鎮守府の空気が最悪なのです」鎮守府は燃えているか 前編

最初から:
【艦これ】電「電ですが、鎮守府の空気が最悪なのです」

 
すみません、なんかこれで本当にいいのかとずっと悩んでました。お笑いって難しい。もういい、これで行こう。

電ですが、鎮守府の空気が最悪なのです番外編 龍驤の漫才

18: 2015/09/25(金) 06:39:13.13 ID:o4Xt67U00
龍驤「はーいどうも、龍驤ちゃんやでー!」

隼鷹「隼鷹でーす! ひゃっはー!」

龍驤「えーうちら軽空母2人でコンビ組んでね、今日は漫才なんてやらせてもらおうかな思うとるんですけども」

隼鷹「はいはい」

龍驤「いやー今日もぎょうさんお客さんに集まって頂きまして、嬉しい限りですわな!」

隼鷹「ありがたいことだねえ」

龍驤「なんていうかこう、あれやな! 今日のお客さんはべっぴんさんが多い!」

隼鷹「綺麗な女性がたくさん集まってるねえ」

龍驤「ほら、あそこの席にもべっぴんさん、べっぴんさん、べっぴんさん、べっぴんさんと」

隼鷹「まー美人な方が多いってことでね」

龍驤「いや、なに普通に進めようとしてんねん! ツッコめや!」
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19: 2015/09/25(金) 06:39:34.32 ID:o4Xt67U00
隼鷹「え、何?」

龍驤「何やあらへん! 今のは『そこでボケへんのかい!』ってツッコまなあかんところやろ!」

隼鷹「は? ボケてないのをツッコむってどういうこと? あたしわかんない、ちゃんと説明して」

龍驤「ええか? 今のは『べっぴんさん、べっぴんさん、1つ飛ばしてべっぴんさん』っつう鉄板ボケのアレンジや!」

龍驤「そこでボケるとお客さんに思わせといてボケへんっていう1歩踏み込んだ高度なボケなんや! ツッコミ役なんやからそれくらいわからんと!」

隼鷹「ああ、なるほど! そういうことね!」

龍驤「そら、うちのボケのレベルに隼鷹ちゃんが合わせるのは難しいかもしれへんけど、ちゃんとついて来てや?」

龍驤「今からはおかしいところにはどんどんツッコまなあかんで!」

隼鷹「よし来た! じゃ、最初からやり直そうぜ」

龍驤「わかった、ほな行くで! はいどーもー! 龍驤ちゃんやでー!」

隼鷹「お前にブラジャーは必要ないだろうが!」

龍驤「ビックリした! いきなり何なん!?」

20: 2015/09/25(金) 06:40:01.07 ID:o4Xt67U00
隼鷹「昨日、あんたの着替えを覗いてたんだけどさ。下着にブラジャーつけてるのはどう考えてもおかしいと思って」

龍驤「いろいろ言いたいことあんねんけど、まず何でうちの着替え覗いてん!?」

隼鷹「ほら、あたしと龍驤って本当に同じ生き物かってくらいに体型が違うじゃん? 着てるものもやっぱ違うのかなって気になったのよ」

龍驤「まさか胸のこと言うてる!? 何でバストサイズだけで違う生物扱いされなあかんのや!」

龍驤「百歩譲っておかしいと思っても楽屋で言えや! 今言うことでもないやん! いや楽屋でも言わんでええ! うちの勝手や!」

隼鷹「でも必要ないのにブラ着けてるのって資源の無駄じゃない? 今はエコの時代なんだから、そういう無駄は省くべきだと思うんだわ」

龍驤「うちがブラ着けてるのは環境破壊か!? ええやん、下着でちょっと背伸びした大人のオシャレするくらい!」

龍驤「だいたいツッコミってのはそういうのやあらへん! 前にあったことをこの場でツッコんでもしゃあないやろ!」

隼鷹「じゃあどうすんのさ?」

龍驤「今からうちが言うおかしなことにビシーってツッコむんや! 過去のことは振り返らんでええ! わかったか?」

隼鷹「おうよ! じゃ、また最初からやり直すぜ」

21: 2015/09/25(金) 06:40:47.36 ID:o4Xt67U00
龍驤「はいはい……どーもー! 龍驤ちゃんやでー!」

隼鷹「隼鷹でーす! ひゃっはー!」

龍驤「えーうちら軽空母2人でコンビ組んでね、今日は漫才なんてやらせてもらおうかな思うとるんですけども」

隼鷹「はいはい」

龍驤「いやー今日もぎょうさんお客さんに集まって頂きまして、嬉しい限りですわな!」

隼鷹「ありがたいことだねえ」

龍驤「なんていうかこう、あれやな! 今日のお客さんはべっぴんさんが多い!」

22: 2015/09/25(金) 06:42:09.21 ID:o4Xt67U00
隼鷹「綺麗な女性がたくさん集まってるねえ」

龍驤「ほら、あそこの席にもべっぴんさん、べっぴんさん、べっぴんさん、べっぴんさんと」

隼鷹「あのさ、やっぱりあたしボケのほうやりたいんだけど」

龍驤「それこのタイミングで言うん!? そう思てたんなら始める前に言えや!」

隼鷹「なんか悪いと思ってどうしても言い出せなくてさ……」

龍驤「隼鷹ちゃん、そんなキャラやないやん! ああもう、わかった! じゃあ隼鷹ちゃんがボケな?」

隼鷹「そうそう、で、龍驤がツッコミな。あたしのハイセンスなボケにちゃんとついて来いよ?」

龍驤「あったりまえや! じゃ、最初からやるで!」

23: 2015/09/25(金) 06:42:39.98 ID:o4Xt67U00
隼鷹「よっしゃ! はいどーもー! 隼鷹でーす!」

龍驤「龍驤ちゃんやでー!」

隼鷹「えーあたしたち軽空母2人でコンビ組んでね、今日は漫才なんてやらせてもらおうかなと思ってるんですけど」

龍驤「はいはい」

隼鷹「いやー今日もお客さんたくさん集まってるねえ! ほんと嬉しいよ!」

龍驤「ありがたいことやねえ」

隼鷹「なんていうかこう、あれだね! 今日のお客さんは美人が多い!」

龍驤「べっぴんさんがぎょうさん集まっとるねえ」

隼鷹「ほら、あそこの席にもべっぴんさん、べっぴんさん、べっぴんさん、べっぴんさんと」

龍驤「いやそこでボケへんのかい!」

隼鷹「ま、どいつもこいつもスタイルはあたしより貧相なんだけどね」

龍驤「なんでいきなりお客さんディスったん!? 唐突な巨O自慢やめーや!」

24: 2015/09/25(金) 06:43:10.05 ID:o4Xt67U00
隼鷹「Cカップ未満の女性って生きてることが恥ずかしくないの?」

龍驤「なんちゅうこと言うんや! 今ので全国数千万人の女性を敵に回したで!」

隼鷹「はあ? 自分が貧Oだからみんなも貧Oだって思ってんじゃねーよ。そこまで薄っぺらいのはお前だけだ」

龍驤「なんでそこまで言われなアカンの!? 隼鷹ちゃん、うちのこと嫌いなん!?」

隼鷹「何言ってんだよ……あたしはあんたのことが大好きさ、龍驤」

龍驤「ちょ、急に抱きつかんといてえな、恥ずかしいやん……おっOい、当たってるって」

隼鷹「あててんのよ」

龍驤「ネタ古っ! 3世代くらい前の流行やで、それ! もう誰も覚えてへんって!」

隼鷹「絵柄はいいんだからラブコメ路線で行けばきっと売れたのに、なんでわざわざバトル物にしたんだろうね。バキのパクリしかできないのに」

龍驤「だからネタ古いって言うとるやろ! もうカラッカラでしなびてる話題やでそれ!」

25: 2015/09/25(金) 06:44:07.52 ID:o4Xt67U00
龍驤「もう全っ然あかん! 隼鷹ちゃんのボケ荒すぎる!」

隼鷹「そうか? 龍驤がついて来れてないだけじゃないの?」

龍驤「お客さんが一番ついて来れてへんわ! お客さんディスったり賞味期限切れのネタ使ったり、やるならちゃんとやれや!」

隼鷹「わかったわかった、今から本気出してボケるから、また最初っからな?」

龍驤「ホンマか? じゃあ最初からやるで、今度こそちゃんとしてや!」

隼鷹「わかってるって。ほら、挨拶から始めなきゃ」

龍驤「はいはい……どーもー! 龍驤ちゃんやでー!」

隼鷹「はいどーもー! ドワイト・D・アイゼンハワーでーす!」

龍驤「えっ!?」

隼鷹「まあね、あたしら2人、軽空母と原子力空母のコンビということでね、今日は皆さんの街に対地ミサイルの雨を降らせにやって参りましたけども!」

龍驤「ちょ……ちょっと待ち! 隼鷹ちゃんストップ!」

26: 2015/09/25(金) 06:44:45.46 ID:o4Xt67U00
隼鷹「なに? 今いい感じでボケてたのにさ」

龍驤「なんかこう……ボケが雑や! 大味すぎる! 何や原子力空母て、世界観無視か! しかもミサイルの雨を降らせに来たってなんやねん!」

隼鷹「そんなに1度にツッコむのは良くないんじゃない? わかりづらいし、必氏すぎて引かれちゃうよ」

龍驤「ツッコミにダメ出しすんなや! もうあかん、あんたとはやってられへんわ!」

隼鷹「ありがとうございましたー」

27: 2015/09/25(金) 06:45:24.78 ID:o4Xt67U00
隼鷹「……よし、これでいつ宴会で芸を披露することになっても大丈夫だな!」

龍驤「いや全然大丈夫やあらへん! こんなん人前でやったらダダ滑りや!」

隼鷹「絶対受けるって。最悪、もし滑ったら龍驤が脱げばいいじゃん」

龍驤「なんでうちが脱がなあかんの!?」

隼鷹「そしたら横であたしが『大平原!』って言うから、それでもうドッカンドッカンだぜ」

龍驤「いい加減しばくでホンマに!」

扶桑「ちょっとあなたたち、いつまで油売ってるのよ! もう出撃の時間よ!」

隼鷹「あーはいはい! じゃあ行こうぜ、ラムスデン現象」

龍驤「え、らむすでん……? 何やのそれ」

28: 2015/09/25(金) 06:45:59.17 ID:o4Xt67U00
隼鷹「ほら、牛乳を温めると薄い膜が張るじゃん。あの現象の名前がラムスデン現象って言うんだけどさ」

龍驤「あーはいはい。つまりアレか、その牛乳に張る膜と、うちの胸が薄いゆーところを掛けとるわけやな?」

隼鷹「そうそう。さすが龍驤はわかってるねー」

龍驤「……いや、だからボケが雑や言うとるやろ! そもそも、それ現象のほうの名前やん! 全然ピンと来えへんし、わかりにくいわ!」

隼鷹「えーそうかなあ」

龍驤「また今度漫才の練習やるから、それまでにボケの腕磨いとき! 今のままじゃ、うちのツッコミが氏んでまうわ!」

隼鷹「わかったって。次は龍驤を笑い氏にさせてやるぜ!」

龍驤「ホンマかいな? なら、約束やで、隼鷹ちゃん!」

隼鷹「おう、約束だな。期待して待ってろよ!」

29: 2015/09/25(金) 06:49:25.11 ID:o4Xt67U00
―――その約束が果たされる機会は永遠に訪れなかった。

その日、龍驤は夜戦にて人知れず轟沈。

姿を隼鷹に看取られることもなく、彼女とドックで行った漫才の練習だけが、隼鷹と龍驤、最後の会話となった。

龍驤の轟沈、そが赤城の魔の手によるものであると判明するのは、まだ先の話である。

30: 2015/09/25(金) 06:50:22.09 ID:o4Xt67U00
終わり。

あまりに酷いのでボツにしかけた2パターン目は近日中に。

31: 2015/09/25(金) 08:01:52.14 ID:pDCHymybO
悲しいなぁ…(諸行無常)
今日はうちの赤城の飯抜きにしよう

32: 2015/09/26(土) 02:54:21.67 ID:r+f587jAO
おーい、誰か>>31の行方を知らんか?

33: 2015/09/26(土) 09:30:14.21 ID:GgxTXVBmo
馬鹿め、>>31は氏んだわ


次回:【艦これ】電「電ですが、鎮守府の空気が最悪なのです」番外編:龍驤の漫才 PART2


引用: 電ですが、鎮守府の空気が最悪なのです 2スレ目